JP2005220130A - 左糖グルコースリピドa類縁体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記一般式
[Qは、酸素原子、C1−C3アルキレン基、基-O-Alk-又は基-O-Alk-O-(AlkはC1−C3アルキレン基。)、 R1は、C1−C20アルカノイル基、C3−C20アルケノイル基又はC3−C20アルキノイル基、 R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、C1−C20アルキル基、C2−C20アルケニル基、C2−C20アルキニル基、C1−C20アルカノイル基、C3−C20アルケノイル基又はC3−C20アルキノイル基、 R5は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1−C6アルコキシ基、C2−C6アルケニルオキシ基又はC2−C6アルキニルオキシ基、 Wは、酸素原子又は基-NH-。]で表される化合物、その薬理上許容しうる塩。
【選択図】なし
Description
井本等、テトラヘドロン・レタ−ズ、1985年、26巻、P.1545 キュレシ等、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、1988年、263巻、P.5502 インフェクション・イミュニティー、57巻、P.1336 クリスト等、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ、116巻、P.3637
1)一般式
Qは、酸素原子、C1−C3アルキレン基、基−O−Alk−又は基−O−Alk−O−(但し、AlkはC1−C3アルキレン基を示す。)であり、
Wは、酸素原子又は基−NH−を示し、
R1(Wが基−NH−である場合)は、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アルカノイル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルケノイル基又は下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルキノイル基を示し、
R1(Wが酸素原子である場合)、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アルキル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC2−C20アルケニル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC2−C20アルキニル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アルカノイル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルケノイル基又は下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルキノイル基を示し、
R5は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C6アルケニルオキシ基又はオキソ基を有していてもよいC2−C6アルキニルオキシ基を示し、
置換基群Aは、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、オキソ基を有していてもよいC1−C20アルコキシ基、(C1−C20アルコキシ)C1−C20アルコキシ基、{(C1−C20アルコキシ)C1−C20アルコキシ}C1−C20アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C20アルケニルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C20アルキニルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC1−C20アルカノイルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC3−C20アルケノイルオキシ基及びオキソ基を有していてもよいC3−C20アルキノイルオキシ基からなる群である。]
で表される化合物、その薬理上許容しうる塩である。
2)Wが基−NH−であり、かつ、R1が置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C8−C18アルカノイル基又はC8−C18アルケノイル基である化合物、
3)Wが基−NH−であり、かつ、R1が置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C10−C18アルカノイル基又はC10−C18アルケノイル基である化合物、
4)Wが基−NH−であり、かつ、R1が置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルカノイル基又はC12−C16アルケノイル基である化合物、
5)Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C4−C18アルキル基、C4−C18アルケニル基、C4−C18アルカノイル基又はC4−C18アルケノル基である化合物、
6)Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C8−C18アルキル基、C8−C18アルケニル基、C8−C18アルカノイル基又はC8−C18アルケノル基である化合物、
7)Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C10−C18アルキル基、C10−C18アルケニル基、C10−C18アルカノイル基又はC10−C18アルケノル基である化合物、
8)Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルキル基、C12−C16アルケニル基、C12−C16アルカノイル基又はC12−C16アルケノル基である化合物、
9)Wが酸素原子であり、R1及びR3が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルカノイル基又はC12−C16アルケノル基であり、かつ、R2及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルキル基又はC12−C16アルケニル基である化合物、
10)Wが酸素原子であり、R1及びR3が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、デカノイル基、ドデカノイル基、テトラデカノイル基、ドデセノイル基、テトラデセノイル基又はオクタデセノイル基であり、かつ、R2及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ドデセニル基、テトラデセニル基又はオクタデセニル基である化合物、
11)置換基群Aから選択された置換基が、フッ素原子、水酸基、C1−C20アルコキシ基、C12−C14アルケニルオキシ基、C12−C14アルカノイルオキシ基又はC12−C14アルケノイルオキシ基である化合物、
12)置換基群Aから選択された置換基が、ドデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ドデセニルオキシ基、テトラデセニルオキシ基、ドデカノイルオキシ基、テトラデカノイルオキシ基、ドデセノイルオキシ基、テトラデセノイルオキシ基又はオクタデセノイル基である化合物、
13)R5が、ハロゲン原子、水酸基又は無置換のC1−C6アルコキシ基である化合物、
14)R5が、フッ素原子、水酸基又はメトキシ基である化合物、
15)Qが、酸素原子である化合物、
16)Qが、ホスホノエチル基である化合物、
17)右側グルコース又はグルコサミンの1位がα位である化合物である。
18)ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号1番)、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号2番)、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号3番)、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号4番)、
2−(ホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号5番)、
2−(ホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号6番)、
2−(ホスホノオキシ)エチル 6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル]−2,3−ジ−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシド(化合物番号7番)、
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号8番)、
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号9番)、
2−(ホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド(化合物番号10番)又は
ホスホノ 6−O−{4−O−ホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−ヒドロキシテトラデシル]−α,β−D−グルコピラノシド(化合物番号13番)であり、
特に好適な化合物は、
19)化合物番号8番又は9番の化合物である。
(1)A法は、中間体(XIVa)又は(XVIII)を製造する方法である。
(2)B法は、中間体(XXVII)、(XXIX)、(XXXIII)、(XXXV)、(XXXVIII)、(XLIII)、(XLIX)、(LII)、(LVI)、(LXX)又は(LXXIV)を製造する工程である。
(3)C法は、A法により製造できる中間体とB法により製造できる中間体とを縮合し、目的化合物(Ia)、(Ib)、(I)又は(Ic)を製造する工程である。
(1−1)a法
本方法は、R5が水素原子以外の基である化合物(I)の製造に用いる中間体(XIVa)の製法である
(第Aa1工程)
本工程は、ジアセトン−D−グルコース化合物(II)の3位水酸基がアルキル化(アルケニル基、アルキニル基を導入する場合も含む。以下、製造工程の説明において、同様の定義とする。)又はアシル化された化合物(III)を製造する工程であり、アルキル化は下記(a)の方法、アシル化は下記(b)の方法により達成される。
本工程は、不活性溶剤中、塩基の存在下、化合物(II)にアルキル化剤を反応させることによって達成される。
本工程は、不活性溶剤中、縮合剤及び塩基の存在又は非存在下、化合物(II)に、カルボン酸又は酸塩化物のようなアシル化剤を反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(III)を、アリルアルコール溶媒中、塩酸ガス存在下で加熱することにより化合物(IV)を得る工程である。
本工程は、化合物(IV)の4位及び6位の水酸基にイソプロピリデンを架け化合物(V)を得る工程である。本工程は、化合物(IV)に、不活性溶剤中、酸触媒存在下で2,2−ジメトキシプロパンを反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(V)のアリル基の二重結合をエノールエーテル型に移し、化合物(VI)を製造する工程である。本工程は、化合物(V)を、不活性溶媒中、塩基又はイリジウム錯体と反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(VI)の2位の水酸基をアルキル化又はアシル化して化合物(VII)を得る工程であり、第Aa1工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(VII)の4位及び6位の水酸基に架けたイソプロピリデンを脱保護して、化合物(VIII)を製造する工程である。本工程は、化合物(VII)を、80%酢酸水又はアルコール溶媒中、酸触媒又はNBSを反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(VIII)のジオールの一級水酸基をシリル基で保護し、化合物(IX)を製造する工程である。本工程は、化合物(VIII)を、不活性溶媒下、塩基存在下、シリル化剤と反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(IX)をホスファイトに変換し、更に酸化することにより、化合物(X)を製造する工程である。本工程は、化合物(IX)を、不活性溶媒下、弱酸である1H-テトラゾール存在下、ジイソプロピルホスホルアミダイトと反応させ、更に、不活性溶媒下、酸化剤と反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(X)のシリル保護基を脱保護し、一級アルコールである化合物(XI)を製造する工程である。本工程は、化合物(X)を、不活性溶媒下、酸触媒と反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XI)の6位水酸基が変換された化合物(XII)を製造する工程であり、R5aがオキソ基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C6アルケニルオキシ基又はオキソ基を有していてもよいC2−C6アルキニルオキシ基である場合は1)の方法で、特にメトキシ基の場合には2)の方法で達成され、R5aがハロゲン原子の場合は3)の方法で達成される。
本工程は、不活性溶剤中、塩基又は酸化銀(II)(AgO)の存在下、化合物(XI)をアルキル化剤等と反応させることによって達成される。
本工程は、不活性溶剤中、塩基存在下、化合物(XI)をトリメチルオキソニウムテトラフルオロボレートと反応させることによって達成される。
3-1)R5aが、フッ素原子である場合
本工程は、不活性溶剤中、化合物(XI)をフッ素化剤と反応させることによって達成される。
本工程は、不活性溶剤中、化合物(XI)に三塩化リン、三臭化リン、三塩化ホスホリル、三臭化ホスホリル、塩化チオニル又は臭化チオニルを反応させることによって達成される。
本工程は、不活性溶剤中、化合物(XI)にヨウ素及びトリフェニルホスフィンを反応させることによって達成される。
本工程は、化合物(XII)の1位水酸基の保護基を脱保護し、化合物(XIII)を製造する工程であり、不活性溶媒中、酸触媒と反応させることにより達成される。
本工程は、トリクロロアセトイミデート体(XIVa)を製造する工程であり、化合物(XIII)の1位水酸基に、不活性溶剤中、塩基存在下、トリクロロアセトニトリルを作用させることにより達成される。
本方法は、R5が保護された水酸基である化合物(I)の製造に用いる中間体(XVIII)の製法である
(第Ab1工程)
本工程は、所望により化合物(VIII)の6位水酸基が選択的に保護された化合物(XV)を製造する工程である。
本工程は、化合物(XV)をホスファイトに変換し、更に酸化することにより、化合物(XVI)を製造する工程であり、第Aa8工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XVI)の1位水酸基の保護基を脱保護し、化合物(XVII)を製造する工程であり、第Aa11工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、トリクロロアセトイミデート体(XVIII)を製造する工程であり、第Aa12工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
(2−1)a法
本方法は、WがNH基である化合物(I)の製造に用いる中間体(XXVII)の製法である。
本工程は、化合物(XIX)の3位水酸基がアルキル化又はアシル化された化合物(XX)を製造する工程であり、第Aa1工程と同様の条件で反応させることによって達成される。
本工程は、化合物(XX)の2位を脱保護し、化合物(XXI)を製造する工程である。
本工程は、化合物(XXI)のアミノ基をカルボン酸、その酸ハライド又はその酸無水物とアミド化させることにより、化合物(XXII)を製造する工程である。
本工程は、化合物(XXII)の4位及び6位の水酸基に架けたイソプロピリデンを脱保護して、化合物(XXIII)を製造する工程であり、第Aa6工程と同様の条件で反応させることによって達成される。
本工程は、化合物(XXIII)のジオールの一級水酸基をシリル基で保護し、化合物(XXIV)を製造する工程であり、第Aa7工程と同様の条件で反応させることによって達成される。
本工程は、化合物(XXIV)のアリル基の二重結合をエノールエーテル型に移し、化合物(XXV)を製造する工程であり、第Aa4工程と同様の条件で反応させることによって達成される。
本工程は、化合物(XXV)の二級水酸基をアリルオキシカルボニル基で保護し、化合物(XXVI)を製造する工程である。本工程は、化合物(XXV)を、不活性溶媒下、塩基存在下、カルボネート化剤と反応させ、更にアルコール類と反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XXVI)の1位水酸基の保護基を脱保護し、化合物(XXVII)を製造する工程であり、第Aa11工程と同様の条件で反応させることによって達成される。
本方法は、Wが酸素原子である化合物(I)の製造に用いる中間体(XXXIII)の製法である。
本工程は、化合物(XXVIII)のシリル保護基を脱保護し、更にアノマー位のエノールエーテルを同時に脱保護することにより、一級アルコールである化合物(XXIX)を製造する工程である。本工程は、第Aa9工程の反応条件をより厳しくし、例えば反応時間を長くすることにより達成される。
本方法は、Wが酸素原子であり、Qが−OCH2CH2O−で表される基である化合物(I)の製造に用いる中間体(XXXIX)の製法である。
本工程は、化合物(XXX)のアリル二重結合を酸化切断しアルデヒドとした後、還元することにより、化合物(XXXI)を製造する工程である。本工程は、化合物(XXX)を、不活性溶媒下、酸化剤と反応させ、更に、不活性溶媒下、還元剤と反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XXXI)をホスファイトに変換し、更に酸化することにより、化合物(XXXII)を製造する工程であり、第Aa8工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XXXII)の4位及び6位の水酸基に架けたイソプロピリデンを脱保護して、化合物(XXXIII)を製造する工程であり、第Aa6工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、Wが酸素原子であり、2位及び3位の水酸基を同じ保護基で保護した化合物(XXXV)の製法である。
本工程は、公知化合物(XXXIV)の2個の水酸基をアルキル化又はアシル化して化合物(XXXV)を得る工程であり、第Aa1工程と類似の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、Wが酸素原子であり、Qが−OCH2CH2−で表される基である化合物(I)の製造に用いる中間体(XXXVIII)の製法である。
本工程は、化合物(XXXI)の1級水酸基を臭素原子に変換し、化合物(XXXVI)を製造する工程であり、不活性溶媒中、四臭化炭素−トリフェニルホスフィンと反応させることにより達成することができる。
本工程は、化合物(XXXVI)の臭素原子をトリアリルホスファイトと反応させ、ジアリルホスフェート(XXXVII)を製造する工程であり、通常無溶媒下で行う。
本工程は、化合物(XXXVII)の4位及び6位の水酸基の保護基を脱保護することにより、ジオール(XXXVIII)を製造する工程であり、不活性溶媒中、酸と反応させることにより達成される。
本方法は、Wが酸素原子であり、Qが−CH2CH2O−で表される基である化合物(I)の製造に用いる中間体(XLIII)の製法である。
本工程は、化合物(XXXIX)の2位及び3位の水酸基をアルキル化又はアシル化して化合物(XL)を得る工程であり、第Aa5工程と類似の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XL)のアリル二重結合を酸化切断しアルデヒドとした後、還元することにより、化合物(XLI)を製造する工程であり、第Bc1工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XLI)をホスファイトに変換し、更に酸化することにより、化合物(XLII)を製造する工程であり、第Aa8工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XLII)の4位及び6位の水酸基に架けたイソプロピリデンを脱保護して、化合物(XLIII)を製造する工程であり、第Aa6工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、Wが酸素原子であり、Qが−CH2O−で表される基である化合物(I)の製造に用いる中間体(XLIX)の製法である。
本工程は、公知化合物(XLIV)の4つのベンジル基を除去し、更に4位及び6位の水酸基にイソプロピリデンを架けることにより化合物(XLV)を得る工程であり、ベンジル基の除去工程は通常の水添反応により達成され、イソプロピリデンを架ける工程は第Aa3工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、(a)化合物(XLV)の2個の水酸基をアルキル化又はアシル化し、(b)更にフラン環を酸化的に開裂させ、(c)更に生成したカルボキシル基をエステル化することにより化合物(LV)を得る工程である。
本工程は、化合物(XLVI)のエステル基を還元することにより化合物(XLVII)を得る工程である。本工程は、不活性溶媒下、還元剤と反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XLVII)をホスファイトに変換し、更に酸化することにより、化合物(XLVIII)を製造する工程であり、第Aa8工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(XLVIII)の4位及び6位の水酸基に架けたイソプロピリデンを脱保護して、化合物(XLIX)を製造する工程であり、第Aa6工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、Wが酸素原子であり、Qが−O(CH2)3O−で表される基である化合物(I)の製造に用いる中間体(LII)の製法である。
本工程は、化合物(XXX)のアリル二重結合を酸化切断しアルデヒドとした後、還元することにより、化合物(L)を製造する工程であり、第Bc1工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(L)をホスファイトに変換し、更に酸化することにより、化合物(LI)を製造する工程であり、第Aa8工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LI)の4位及び6位の水酸基に架けたイソプロピリデンを脱保護して、化合物(LII)を製造する工程であり、第Aa6工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、Wが酸素原子であり、Qが−OCH2CH2O−で表される基である化合物(I)の製造に用いる中間体(LVI)の製法である。
本工程は、化合物(LIII)のアリル二重結合を酸化切断しアルデヒドとした後、還元することにより、化合物(LIV)を製造する工程であり、第Bc1工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LIV)をホスファイトに変換し、更に酸化することにより、化合物(LV)を製造する工程であり、第Aa8工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LV)の二級水酸基をアシル基で保護し、化合物(LVI)を製造する工程であり、第Ba1(b)工程と同様の条件で反応させ、更に4,6位イソプロピリデン基を酸性条件下第Aa6工程と同様の条件で脱保護することにより達成される。
本方法は、Wが酸素原子である化合物(I)の製造に用いる中間体(LXX)の製法である。
本工程は、化合物(LXIV)の2位の水酸基をアルキル化又はアシル化して化合物(LXV)を得る工程であり、第Aa1工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXV)の4位及び6位の水酸基に架けたイソプロピリデンを脱保護して、化合物(LXVI)を製造する工程であり、第Aa6工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXVI)のアリル基の二重結合をエノールエーテル型に移し、化合物(LXVII)を製造する工程であり、第Aa4工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXVII)のジオールの一級水酸基をシリル基で保護し、化合物(LXVIII)を製造する工程であり、第Aa7工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXVIII)の二級水酸基をアリルオキシカルボニル基で保護し、化合物(LXIX)を製造する工程であり、第Ba7工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXIX)の1位水酸基の保護基を脱保護し、化合物(LXX)を製造する工程であり、第Aa11工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、WがNH基である化合物(I)の製造に用いる中間体(LXXIV)の製法である。
本工程は、化合物(LXXI)のアリル二重結合を酸化切断しアルデヒドとした後、還元し、更に2位を脱保護することにより、化合物(LXXII)を製造する工程であり、第Bc1工程及び第Ba2工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXXII)をホスファイトに変換し、酸化し、更にアミノ基をアミド化することにより、化合物(LXXIII)を製造する工程であり、第Aa8工程及び第Ba3工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXXIII)の4位及び6位の水酸基に架けたイソプロピリデンを脱保護して、化合物(LXXIV)を製造する工程であり、第Aa6工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
(3−1)a法
本方法は、Qが酸素原子である本発明化合物(Ia)の製法である。
本工程は、化合物(XXVII)、(XXIX)又は(LXX)を、前記化合物(XIV)とグリコシル化反応させ、化合物(LVII)を製造する工程である。本工程は、不活性溶媒中、触媒存在下で行われる。
本工程は、化合物(LVII)をホスファイトに変換し、更に酸化することにより、化合物(LXIII)を製造する工程であり、第Aa8工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LVIII)の保護基(R1、R2、R3及びR4に二重結合がある場合は、当該保護基は、好適にはアリル基又はアリルオキシカルボニル基である。)を脱保護することにより本発明化合物(Ia)を製造する工程であり、文献(例えば、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis)に記載の方法に従って、又は、以下の方法を用いて達成される。また、化合物(LXVI)に数種類の保護基が存在する場合は、保護基に応じた方法を組み合わせて順次行うことができる。
本方法は、Qが酸素原子でありR5が水酸基である本発明化合物(Ib)の製法である。
本工程は、化合物(XXVII)、(XXIX)又は(LXX)を、前記化合物(XVIII)とグリコシル化反応させ、化合物(LIX)を製造する工程であり、第Ca1工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LIX)をホスファイトに変換し、更に酸化することにより、化合物(LX)を製造する工程であり、第Aa8工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LX)の保護基を脱保護することにより本発明化合物(Ib)を製造する工程であり、第Ca3工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、本発明化合物(I)の製法である。
本工程は、化合物(XXXIII)、(XXXVIII)、(XLIII)、(XLIX)、(LII)、(LVI)又は(LXXIV)を、前記化合物(XIV)とグリコシル化反応させ、化合物(LXI)を製造する工程であり、第Ca1工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXI)の保護基を脱保護することにより本発明化合物(I)を製造する工程であり、第Ca3工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、化合物(LXII)のうちR4が式
本工程は、化合物(LXII)を保護基R4aを脱保護し、化合物(LXIII)を製造する工程であり、化合物(LXII)を不活性溶媒中、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)と反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXIII)の保護基を脱保護することにより本発明化合物(Ic)を製造する工程であり、第Ca3工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、R5が水酸基である本発明化合物(Id)の製法である。
本工程は、化合物(LXXV)の保護基を脱保護することによりR5が水酸基である本発明化合物(Id)を製造する工程であり、第Ca3工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本方法は、Qが酸素原子である本発明化合物の製造中間体である化合物(LXXVIII)の製法である。
本工程は、化合物(LXXVI)を、化合物(XIV)とグリコシル化反応させ、化合物(LXXVII)を製造する工程であり、第Ca1工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
本工程は、化合物(LXXVII)の1位水酸基の保護基を脱保護し、化合物(LXXVIII)を製造する工程であり、第Aa11工程と同様の条件で反応させることにより達成される。
1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−α−D−グルコフラノース(第Aa1工程)
1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α−D−グルコフラノース(14.80 g, 56.857 mmol)及び(R)−3−メトキシデシル p−トルエンスルホネート(16.50 g, 48.175 mmol)をジメチルホルムアミド(DMF, 60 mL)に溶かし、この溶液に水素化ナトリウム(55%分散油, 3.72 g, 85.286 mmol)を氷冷下加えた。0℃で15分間攪拌した後、室温で一夜攪拌した。反応終了後、反応液に氷冷下メタノールを加え、水素化ナトリウムを分解し、酢酸エチルで希釈した。この溶液を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶液:シクロヘキサン/酢酸エチル=15/1、更に2/1)で精製することにより、油状の標記化合物(15.20 g, 収率98%)を得た。
IR νmax(film) 2987, 2932, 2960 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.28 (10H, bs), 1.37 (3H, s), 1.35 (3H, s), 1.43-1.52 (8H, m, containing two 3H, s, at 1.43 and 1.50 ppm), 1.68-1.74 (2H, m), 3.30 (1H, m), 3.32 (3H, s), 3.57 (1H, m), 3.73 (1H, m), 3.86 (1H, d, J=2.9 Hz), 3.99 (1H, m), 4.08 (1H, m), 4.12 (1H, dd, J=2.9, 7.3 Hz), 4.30 (1H, dd, J=5.9, 13.9 Hz), 4.55 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.87 (1H, d, J=3.7 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 431 [M+H]+.
HRFABMS; Calcd. for C23H43O7: 431.3009. Found: 431.3018。
アリル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−α,β−D−グルコピラノシド(第Aa2工程及び第Aa3工程)
参考例1で得られた1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−α−D−グルコフラノース(5.79 g, 13.446 mmol)を2%の塩酸を含むアリルアルコール(80mL)に溶解し、30分間還流した。反応溶液を減圧濃縮し、DMF(12 mL)及び2,2-ジメトキシプロパン(15 mL)に溶解した。この溶液にp-トルエンスルホン酸(200 mg)を加え、室温で16時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより、油状の標記化合物のアノマー混合物(4.12 g, 収率71%)を得た。
α−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 3461 (br), 2994, 2929, 2874, 2859 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.28 (10H, bs), 1.41 (3H, s), 1.42-1.48 (2H, m), 1.49 (3H, s), 1.72-1.76 (2H, m), 3.04 (1H, d, J=6.6 Hz, OH), 3.33 (3H, s), 3.38 (1H, m), 3.47-3.93 (8H, m), 4.05 (1H, m), 4.21 (1H, m), 4.93 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.22-5.35 (2H, m), 5.95 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 431 [M+H]+, 453 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C23H43O7: 431.3009. Found: 431.2985。
(E)−1−プロペニル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−α,β−D−グルコピラノシド(第Aa4工程)
参考例2で得られたアリル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−α,β−D−グルコピラノシド(4.10 g, 9.522 mmol)をテトラヒドロフラン(THF, 100 mL)に溶かし、この溶液に水素で活性化したIr[C8H12(MePh2P)2]PF6(50 mg)を加え、室温で6時間攪拌した後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、標記化合物のアノマー混合物を分離した。すなわちα−アノマー(1.24 g, 収率30%, Rf=0.511)及びβ−アノマー(2.49 g, 収率61%, Rf=0.413)を得た。
α−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 3441 (br), 2928, 2859, 1679 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.28 (10H, bs), 1.40-1.60 (11H, m, containing two 3H, s, at 1.41 and 1.49 ppm, and 3H, dd, J=1.5 and 6.6 Hz, at 1.56 ppm), 1.72-1.77 (2H, m), 1.85 (1H, br, OH), 3.26 (1H, m), 3.33 (3H, s), 3.39 (1H, m), 3.51-3.95 (7H, m), 5.08 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.20 (1H, m), 6.15 (1H, J=1.9, 12.1 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 431 [M+H]+, 453 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C23H43O7: 431.3009. Found: 431.3012。
(E)−1−プロペニル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(第Aa5工程)
参考例3で得られた(E)−1−プロペニル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−α−D−グルコピラノシド(1.70 g, 3.948 mmol)を塩化メチレン(25 mL)に溶かし、この溶液に(Z)−11−オクタデセノイン酸(1.67g, 5.922 mmol)、ジメチルアミノピリジン(DMAP, 727mg, 5.946 mmol)及びWSCI塩酸塩(1.14g, 5.946mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を直接シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製することにより、標記化合物(1.81 g, 収率66%)を得た。
IR νmax(film) 2927, 2856, 1743, 1680 (w) cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (28H, bs), 1.41 (3H, s), 1.42-1.46 (2H, m), 1.49 (3H, s), 1.53 (3H, dd, J=1.5, 6.6 Hz), 1.59-1.69 (6H, m), 1.99-2.03 (4H, m), 2.33-2.37 (2H, m), 3.30 (1H, m), 3.31 (3H, s), 3.60-3.86 (7H, m), 4.77 (1H, m), 5.16-5.18 (2H, m, containing 1H, d, J=3.7 Hz, at 5.17 ppm), 5.33-5.36 (2H, m), 6.07 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 637, 695 [M+H]+, 717 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C41H74O8Na: 717.5282. Found: 717.5275。
(E)−1−プロペニル 3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(第Aa6工程)
参考例4で得られた(E)−1−プロペニル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(250 mg, 0.360 mmol)を80酢酸水(10 mL)に溶かし、この溶液を60℃で1.5時間撹拌した後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/1、その後1/1)で精製することにより標記化合物(234 mg, 収率99%)を得た。
IR νmax(film) 3407 (br), 2927, 2856, 1741, 1680 (w) cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (30H, bs), 1.41-1.49 (2H, m), 1.55 (3H, dd, J=1.5, 6.6 Hz), 1.57-1.77 (4H, m), 1.98-2.05 (4H, m), 2.32-2.41 (2H, m), 3.31 (1H, s), 3.35 (3H, m), 3.60 (1H, m), 3.65-3.74 (3H, m), 3.76-3.85 (2H, m), 3.87 (1H, d, J=1.5 Hz, OH), 4.97 (1H, m), 4.71 (1H, m, C2-H), 5.15 (1H, dd, J=7.3, 12.5 Hz), 5.21 (1H, d, J=3.7 Hz, anomeric H), 5.33-5.37 (2H, m), 5.33-5.36 (2H, m), 6.10 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 655 [M+H]+, 677 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C38H71O8: 655.5149. Found: 655.5153。
(E)−1−プロペニル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(第Aa7工程)
参考例5で得られた(E)−1−プロペニル 3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(1.729 g, 2.640 mmol)を塩化メチレン(20 mL)に溶かし、この溶液にt−ブチルジメチルシリルクロリド(437 mg, 2.904 mmol)及びDMAP(362 mg, 2.962 mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を直接シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより標記化合物(1.784 g, 収率88%)を得た。
IR νmax(film) 3510-3430, 2928, 2857, 1744, 1680 (w), 1464 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.08 (6H, s), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 0.90 (9H, s), 1.27 (30H, bs), 1.43-1.50 (2H, m), 1.54 (3H, dd, J=1.5, 6.6 Hz), 1.59-1.65 (2H, m), 1.72-1.76 (2H, m), 1.99-2.05 (4H, m), 2.33-2.38 (2H, m), 3.30 (3H, s), 3.35 (1H, m), 3.56-3.93 (7H, m), 4.70 (1H, dd, J=3.7, 9.5 Hz), 5.14 (1H, m), 5.18 (1H, d, J=3.7 Hz, anomeric H), 5.33-5.36 (2H, m), 6.12 (1H, dd, J=2.2, 12.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 769 [M+H]+, 791 [M+Na]+。
(E)−1−プロペニル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(第Aa8工程)
参考例6で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(1.784 g, 2.319 mmol)及び1H−テトラゾール(325 mg, 4.639 mmol)を塩化メチレン(30 mL)に溶かし、この溶液にジアリル ジイソプロピルホスホルイミダイト(853 mg, 3.479 mmol)を加え、室温で15分間撹拌した。この反応液にTHF(30 mL)を加え、更に30%過酸化水素水(1.20 mL)を加え、室温で10分間撹拌した。反応液を10%ハイポ水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより標記化合物(2.100 g, 収率97%)を得た。
IR νmax(film) 2928, 2857, 1745, 1680 (w), 1463 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.05 (6H, s), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 0.89 (9H, s), 1.27 (28H, bs), 1.40-1.43 (2H, m), 1.53 (3H, dd, J=1.5, 7.3 Hz), 1.59-1.75 (6H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 2.34-2.39 (2H, m), 3.24 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.73-3.93 (7H, m), 4.26 (1H, m), 4.55-4.58 (4H, m), 4.71 (1H, m), 5.13-5.38 (7H, m), 5.90-5.97 (2H, m), 6.12 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 929 [M+H]+, 951 [M+Na]+。
(E)−1−プロペニル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(第Aa9工程)
参考例7で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(2.100 g, 2.260 mmol)をアセトン(20 mL)及び5%硫酸水(2 mL)に溶かし、この溶液を室温下5時間攪拌し、半量まで濃縮した。濃縮物を酢酸エチルで希釈し、その溶液を水、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより標記化合物(1.670 g, 収率91%)を得た。
IR νmax(film) 3439, 2927, 2856, 1744, 1679 (w), 1461 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (28H, bs), 1.39-1.45 (4H, m), 1.54 (3H, dd, J=1.5, 7.3 Hz), 1.61-1.75 (4H, m), 1.99-2.03 (4H, m), 2.31-2.41 (2H, m), 3.23 (1H, m), 3.27 (3H, s), 3.65-3.96 (7H, m), 4.40 (1H, m), 4.57-4.66 (4H, m), 4.77 (1H, dd, J=3.7, 9.5 Hz), 5.16 (1H, m), 5.41 (1H, dd, J=1.5, 3.7 Hz), 5.26-5.38 (5H, m), 5.89-5.99 (2H, m), 6.11 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 815 [M+H]+, 837 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C44H80O11P: 815.5438. Found: 815.5444。
(E)−1−プロペニル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(第Aa10工程)
参考例8で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(167 mg, 0.205 mmol)を塩化メチレン(5 mL)に溶かし、この溶液に2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジン(210 mg, 1.024 mmol)及びトリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(152 mg, 1.027 mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、その溶液を飽和重曹水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/1)により精製することにより標記化合物(161 mg, 収率95%)を得た。
IR νmax(film) 2927, 2856, 1745, 1680 (w), 1460 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.39-1.43 (2H, m), 1.54 (3H, dd, J=1.5, 7.3 Hz), 1.58-1.78 (4H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.31-2.40 (2H, m), 3.24 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.39 (3H, s), 3.60-3.90 (6H, m), 4.39 (1H, m), 4.44-4.61 (4H, m), 4.78 (1H, m), 5.14-5.40 (8H, m), 5.90-5.98 (2H, m), 6.12 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 829 [M+H]+, 851 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C45H82O11P: 829.5595. Found: 829.5551。
(E)−1−プロペニル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(第Aa5工程乃至第Aa10工程)
参考例3で得られた(E)−1−プロペニル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−β−D−グルコピラノシドを出発原料として、参考例4乃至9と同様に反応させることにより、標記化合物を6工程で52%の収率で得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (30H, bs), 1.40-1.45 (2H, m), 1.51-1.72 (7H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 2.31-2.35 (2H, m), 3.22 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.39 (3H, s), 3.49-3.77 (6H, m), 4.34 (1H, m), 4.55-4.60 (4H, m), 4.96-5.10 (2H, m), 5.24-5.40 (6H, m), 5.89-5.98 (2H, m), 6.17 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz)。
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号1番)
(1) (E)−1−プロペニル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシド(第Aa5工程乃至第Aa10工程)
参考例3で得られた(E)−1−プロペニル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−α−D−グルコピラノシド及びそのβ−アノマーの混合物(2:1)を出発原料として、参考例4乃至9と同様に反応させることにより、標記化合物を6工程で50%の収率で得た。
(1)で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシド(α−アノマーとβ−アノマーの混合比=2:1, 1.290 g, 1.556 mmol)をアセトン−水(15 mL)に溶かし、この溶液にN−ブロムサクシンイミド(420mg, 2.360mmol)を加え、氷冷下、2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、その溶液を10%ハイポ水及び飽和重曹水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより標記化合物(980 mg, 収率80%)を得た。
IR νmax(film) 3327 (br), 2927, 2856, 1742, 1461 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (30H, bs), 1.41-1.46 (2H, m), 1.60-1.76 (4H, m), 1.99-2.03 (4H, m), 2.35-2.40 (2H, m), 3.23 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.39 (3H, s), 3.58-3.78 (5H, m), 3.86 (1H, t, J=9.5 Hz), 4.12 (1H, m), 4.27 (1H, m), 4.57-4.61 (4H, m), 4.76 (1H, m), 5.23-5.40 (6H, m), 5.90-6.00 (2H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 789 [M+H]+, 811 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C42H78O11P: 789.5282. Found: 789.5286。
(2)で得られた4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシド(368 mg, 0.466 mmol)及びCCl3CN(673 mg, 4.664 mmol)を塩化メチレン(7 mL)に溶かし、この溶液に炭酸セシウム(76 mg, 0.233 mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。反応液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、標記化合物(415 mg, 収率95%)を得た。
IR νmax(film) 3349 (w), 2927, 2856, 1750, 1675, 1465 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (30H, bs), 1.40-1.44 (2H, m), 1.65-1.80 (4H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 2.23 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.24-3.28 (4H, m, containing 3H, s, at 3.27 ppm), 3.38 (3H, s), 3.64-3.80 (4H, m), 3.91 (1H, t, J=9.5 Hz), 4.03 (1H, m), 4.50 (1H, q, J=9.5 Hz), 4.57-4.61 (4H, m), 5.00 (1H, dd, J=3.7, 10.3 Hz), 5.25-5.40 (6H, m), 5.90-6.00 (2H, m), 6.50 (1H, d, J=3.7 Hz), 8.61 (1H, s).
FABMS (positive-ion) m/z; 771, 954 [35Cl, M+Na]+, 956 [M+Na]+。
アリル 2−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−2−トリフルオロアセトアミド−β−D−グルコピラノシド(10.660 g, 30.000 mmol)をDMF(40 mL)に溶かし、この溶液にデシル メタンスルホネート(17.735 g, 75.000 mmol)及び水素化ナトリウム(55%分散油, 3.49 g, 80.000 mmol)を氷冷下加え、30分間撹拌した後、室温で一夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、氷水及び飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより、標記化合物(9.516 g, 収率64%)を得た。
IR νmax(KBr) 3318 (w), 2925, 2854, 1705, 1561 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.25 (14H, bs), 1.41 (3H, s), 1.42-1.53 (5H, m, containing 3H, s, at 1.49 ppm), 3.29-3.41 (2H, m), 3.47 (1H, m), 3.61 (1H, m), 3.74-3.80 (2H, m), 3.81-3.95 (2H, m), 4.05 (1H, m), 4.31 (1H, m), 4.92 (1H, d, J=8.1 Hz), 5.19-5.28 (2H, m), 5.78-5.86 (1H, m), 6.43 (1H, d, J=8.1 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 496 [M+H]+。
(4)で得られたアリル 3−O−デシル−2−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−2−トリフルオロアセトアミド−β−D−グルコピラノシド(1.76 g, 2.018 mmol)をエタノール(20mL)に溶かし、この溶液に1 mol/L水酸化カリウム(20mL)を加え、一夜還流し、更に室温で一夜撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、エーテルにて抽出し、エーテル層を水及び飽和食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1:4)で精製することにより標記化合物(870 mg, 収率61%)を得た。
IR νmax(film) 3395 (w), 2926, 2857 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (14H, bs), 1.41 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.50-1.59 (4H, m, containing NH2), 2.83 (1H, dd, J=7.3, 9.5 Hz), 3.19-3.28 (2H, m), 3.56 (1H, m), 3.67 (1H, dd, J=8.8, 9.5 Hz), 3.77-3.92 (3H, m), 4.11 (1H, m), 4.32 (1H, d, J=8.1 Hz), 4.35 (1H, m), 5.20-5.33 (2H, m), 5.92 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 400 [M+H]+.
HRFABMS; Calcd. for C22H42NO5: 400.3063. Found: 400.3056。
(5)で得られたアリル 2−アミノ−3−O−デシル−2−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−β−D−グルコピラノシド(974 mg, 2.437 mmol)及び3−オキソテトラデカン酸(886 mg, 3.655 mmol)を塩化メチレン(5mL)に溶かし、この溶液に1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド(800 mg, 4.173 mmol)を加え、30分間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより標記化合物(1.320 g, 収率87%)を得た。
IR νmax(KBr) 3265, 3097, 2921, 2851, 1724, 1716, 1648, 1565, 1447 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.40 (3H, s), 1.44-1.48 (5H, m, containing 3H, s, at 1.48 ppm), 2.52 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.29 (1H, m), 3.39 (2H, s), 3.43-3.59 (2H, m), 3.61 (1H, m), 3.68-3.80 (2H, m), 3.91 (1H, dd, J=5.1, 11.0 Hz), 4.05 (1H, m), 4.30 (1H, m), 4.79 (1H, d, J=8.8 Hz), 5.14-5.26 (2H, m), 5.82 (1H, m), 7.11 (1H, d, J=8.1 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 624 [M+H]+, 646 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C36H66NO7: 624.4839. Found: 624.4844。
(6)で得られたアリル 3−O−デシル−2−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−β−D−グルコピラノシド(1.310 g, 2.100 mmol)を80%酢酸水(100 mL)に溶かし、この溶液を60℃で1時間撹拌し、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル、次に5%メタノール含有する酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(1.100 g, 収率90%)を得た。
IR νmax(KBr) 3270, 3094 (w), 2955, 2921, 2851, 1726, 1716, 1648, 1559 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.50-1.60 (4H, m), 2.16 (1H, bs, OH), 2.50-2.54 (3H, m, containing OH), 3.40-3.41 (3H, m, containing 2H, s, at 3.40 ppm), 3.58-3.64 (5H, m), 3.81 (1H, dd, J=4.4, 11.7 Hz), 3.91 (1H, dd, J=3.3, 11.7 Hz), 4.06 (1H, dd, J=5.9, 13.2 Hz), 4.06 (1H, d, J=5.5 Hz), 4.73 (1H, d, J=7.3 Hz), 5.15-5.27 (2H, m), 5.84 (1H, m), 7.22 (1H, d, J=7.3 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 584 [M+H]+, 606 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C33H62NO7: 584.4526. Found: 584.4537。
(7)で得られたアリル 3−O−デシル−2−デオキシ−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−β−D−グルコピラノシド(1.030 g, 1.764 mmol)を塩化メチレン(25 mL)に溶かし、この溶液にt−ブチルジメチルシリルクロライド(293 mg, 1.940 mmol)及びジメチルアミノピリジン(237 mg, 1.940 mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=4:1)で精製することにより標記化合物(1.072 g, 収率87%)を得た。
IR νmax(KBr) 3516 (w), 3270, 3087 (w), 2956, 2922, 2852, 1715, 1647, 1556, 1467 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.09 (6H, s), 0.88 (6H, m), 0.90 (9H, s), 1.26 (30H, bs), 1.50-1.58 (4H, m), 2.52 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.11 (1H, bs, OH), 3.36 (1H, m), 3.39 (2H, s), 2.52-2.62 (4H, m), 3.72 (1H, m), 3.84 (1H, m), 3.91 (1H, m), 4.04 (1H, m), 4.28 (1H, dd, J=5.1, 13.2 Hz), 4.71 (1H, d, J=8.1 Hz), 5.13-5.25 (2H, m), 5.83 (1H, m), 7.09 (1H, d, J=8.1 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 698 [M+H]+, 720 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C39H76NO7Si: 698.5391. Found: 698.5383。
(8)で得られたアリル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−デシル−2−デオキシ−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−β−D−グルコピラノシド(315 mg, 0.451 mmol)をTHF(10 mL)に溶かし、この溶液に水素で活性化したIr[C8H12(MePh2P)2]PF6(5 mg)を加え、窒素気流下、室温で3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、標記化合物を定量的に得た。
IR νmax(KBr) 3509 (w), 3276 (w), 2956, 2922, 2852, 1714, 1642, 1556, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.08 (3H, s), 0.10 (3H, s), 0.86-0.92 (15H, m, containing 9H, s, at 0.90 ppm), 1.26 (30H, bs), 1.50-1.58 (7H, m), 2.51 (2H, t, J=7.7 Hz), 3.19 (1H, bs, OH), 3.39 (2H, s), 3.43 (1H, m), 3.51-3.75 (5H, m), 3.84 (1H, m), 3.91 (1H, m), 4.94 (1H, d, J=8.1 Hz, anomeric H), 5.06 (1H, qd, J=6.6, 12.5 Hz), 6.15 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz), 7.19 (1H, d, J=8.1 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 698 [M+H]+, 720 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C39H76NO7Si: 698.5391. Found: 698.5407。
(9)で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−デシル−2−デオキシ−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−β−D−グルコピラノシド(840 mg, 1.203 mmol)をトルエン(10 mL)に溶かし、この溶液にピリジン(381 mg, 0.602 mmol)を加え、更に氷冷下トリホスゲン(179 mg, 0.602 mmol)を加え、10分間激しく撹拌した。反応液に更にアリルアルコール(700 mg, 12.05 mmol)を加え、氷冷下1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、重曹水及び飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=7/1)で精製することにより蝋状の標記化合物(704 mg, 収率75%)を得た。
IR νmax(KBr) 3269, 3088 (w), 2926, 2855, 1752, 1717, 1681 (w), 1647, 1558, 1464 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.03 (3H, s), 0.04 (3H, s), 0.87 (15H, m), 1.22-1.26 (30H, bs), 1.40-1.44 (2H, m), 1.51 (3H, dd, J=1.5, 6.6 Hz), 1.52-1.58 (2H, m), 2.50 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.38 (2H, s), 3.49-3.57 (4H, m), 3.68-3.78 (2H, m), 3.93 (1H, t, J=9.2 Hz), 4.62-4.73 (3H, m), 4.99 (1H, d, J=8.1 Hz, anomeric H), 5.08 (1H, m), 5.26-5.39 (2H, m), 5.92 (1H, m), 6.16 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz), 7.22 (1H, d, J=7.3 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 804 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C43H79NO9SiNa: 804.5422. Found: 804.5413。
(10)で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−(アリルオキシカルボニル)−6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−デシル−2−デオキシ−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−β−D−グルコピラノシド(630 mg, 0.805 mmol)を塩化メチレン−アセトニトリル混合溶媒(1:2, 63 mL)に溶かし、この溶液に48%フッ化水素酸水溶液(14 mL)を加え、室温で2時間激しく撹拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、水及び重曹水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2、次いで酢酸エチル/メタノール=19/1)で精製することにより蝋状の標記化合物(336 mg, 収率66%)を得た。
IR νmax(KBr) 3546, 3406, 3292, 3085, 2925, 2854, 1758, 1721, 1641, 1555 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.40-1.49 (2H, m), 1.51-1.60 (2H, m), 2.45 (1H, m, OH), 2.52 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.42 (2H, s), 3.46 (1H, m, OH), 3.52-3.80 (5H, m), 4.00 (1H, m), 4.16 (1H, m), 4.66 (2H, d, J=5.9 Hz), 4.80 (1H, t, J=9.5 Hz, anomeric H), 5.28-5.40 (3H, m), 5.94 (1H, m), 7.33 (1H, d, J=8.8 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 610, 628 [M+H]+, 650 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C34H61NO9Na: 650.4244. Found: 650.4254。
(3)で得られたトリクロロアセトイミドイル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(164 mg, 0.175 mmol)及び(11)で得られた4−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−デシル−2−デオキシ−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(100 mg, 0.159 mmol)を塩化メチレン(5 mL)に溶かし、この溶液にモレキュラーシーブス4A(250 mg)を加え、窒素気流下で15分間撹拌し、更にトリフルオロメタンスルホン酸銀(AgOTf, 100 mg, 0.389 mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(TMSOTf, 10 mg, 0.045 mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製することによりガム状の標記化合物(135 mg, 収率61%)を得た。
IR νmax(film) 3650-3200, 2927, 2855, 1752, 1650, 1546, 1465 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.26 (60H, bs), 1.41-1.44 (4H, m), 1.55-1.74 (6H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.31-2.35 (2H, m), 2.52 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.22 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.40 (5H, m), 3.49-3.79 (11H, m), 4.18 (1H, m), 4.25 (1H, m), 4.41 (1H, m), 4.52-4.67 (9H, m, containing OH), 4.93 (1H, m), 5.24-5.40 (8H, m), 5.89-5.98 (3H, m), 7.13 (1H, d, J=9.5 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 1420 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C76H136NO19PNa: 1420.9342. Found: 1420.9341。
(12)で得られた4−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(167 mg, 0.119 mmol)を塩化メチレン(6 mL)に溶かし、この溶液に硫酸ナトリウム(350 mg)、1H−テトラゾール(121 mg, 1.727 mmol)及びジアリル ジイソプロピルホスホルアミダイト(179 mg, 0.730 mmol)を加え、窒素気流下室温で1時間撹拌した。反応液をそのままシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製することにより油状のホスファイト(199 mg)を得た。このホスファイトをTHF(7 mL)に溶解し、この溶液に30%過酸化水素水(0.4 mL)を加え、氷冷下1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、10%ハイポ水、飽和重曹水及び食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製することにより油状の標記化合物(108 mg, 収率58%)を得た。
IR νmax(film) 3290, 3085 (w), 2926, 2855, 1755, 1723 (w), 1678, 1650, 1552 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.25 (60H, bs), 1.42-1.44 (4H, m), 1.55-1.74 (6H, m), 2.00-2.10 (4H, m), 2.33 (1H, m), 2.39 (1H, m), 2.49 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.20 (1H, m), 3.25 (3H, s), 3.38 (3H, s), 3.39 (2H, s), 3.51-3.75 (10H, m), 3.95 (1H, m), 4.08 (1H, m), 4.26-4.34 (2H, m), 4.40 (1H, d, J=7.3 Hz, anomeric H), 4.58-4.64 (10H, m), 4.93 (1H, m), 4.76 (1H, dd, J=9.5, 10.3 Hz), 4.90 (1H, dd, J=8.1, 9.5 Hz), 5.24-5.42 (12H, m), 5.69 (1H, m, anomeric H), 5.89-6.03 (5H, m), 7.40 (1H, d, J=8.8 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; ; 1379, 1580 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C82H145NO22PNa: 1580.9631. Found: 1580.9618。
(13)で得られたジアリルホスホノ 4−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(95 mg, 0.061 mmol)を乾燥THF(5 mL)に溶かし、この溶液にトリフェニルホスフィン(11 mg, 0.042 mmol)、トリエチルアミン(43 mg, 0.425 mmol)、ギ酸(36 mg, 0.782 mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh3)4, 11 mg, 0.010 mmol)を加え、窒素中55℃で20時間撹拌した。反応液をろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をDEAE-セルロース5gを詰めたカラム(溶出溶媒:クロロホルム-メタノール-水(2:3:1)の0.05mol/L酢酸アンモニウム溶液)で精製することにより目的物の画分を得た。得られた画分を集め全体がクロロホルム-メタノール-水(1:1:1)の混合物となるようにクロロホルム及び0.15mol/L塩酸水を加え(pH 2−3に調整)、分液ロートで撹拌し、下層のクロロホルム層を集め、減圧濃縮することにより蝋状の標記化合物(67 mg, 収率84%)を得た。
IR νmax(KBr) 3537, 3301, 2955, 2923, 2852, 1722, 1655, 1544, 1467 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 4:1) δ 0.87-0.90 (12H, m), 1.26-1.28 (60H, m), 1.42-1.65 (8H, m), 1.71-1.76 (2H, m), 2.00-2.04 (4H, m), 2.30-2.43 (2H, m), 2.56 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.26-3.46 (9H, m, containing two 3H, s, at 3.30 (C6-OMe) and 3.41 (side chain OMe) ppm), 3.48-4.22 (15H, m), 4.52 (1H, d, J=8.1 Hz, anomeric H), 4.88 (1H, t, J=8.8 Hz, O-C2-H), 5.34-5.36 (2H, m), 5.50 (1H, m, anomeric H).
FABMS (negative-ion) m/z; 1312 [M-H]-.
HRFABMS; Calcd. for C66H124NO20P2: 1312.8192. Found: 1312.8104.
Anal. Calcd. for C66H125NO20P2 .3H2O (1368.7): C, 57.92; H, 9.65; N, 1.02; P, 4.53. Found: C, 57.86; H, 9.55; N, 1.22; P, 4.30。
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号2番)
(1) (E)−1−プロペニル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシド(第Aa5工程)
参考例3で得られた(E)−1−プロペニル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−α,β−D−グルコピラノシド(3.140 g, 7.293 mmol)及び(Z)−11−オクタデセニル メタンスルホネート(3.040 g, 48.175 mmol)をDMF(20 mL)に溶かし、この溶液に水素化ナトリウム(55%分散油, 400 mg, 9.167 mmol)を氷冷下加えた。反応液を室温で1時間、更に60℃で1.5時間攪拌した後、氷冷下メタノールを加え水素化ナトリウムを分解した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=19/1、その後9/1)で精製することにより油状の標記化合物(4.000 g, 収率81%)を得た。
IR νmax(film) 2926, 2856, 1680 (w), 1661 (w), 1465 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.89 (6H, m), 1.29 (30H, bs), 1.40-1.80 (17H, m, containing two 3H, s, at 1.42 and 1.49 ppm), 2.01-2.04 (4H, m), 3.19-3.93 (14H, mcontaining 3H, s, at 3.34 ppm), 4.53 (0.3H, d, J=7.4 Hz, anomeric H), 5.07 (0.7H, d, J=3.5 Hz, anomeric H), 5.11-5.22 (1H, m), 5.34-5.38 (2H, m), 6.14-6.23 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 681 [M+H]+, 703 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C41H76O7Na: 703.5490. Found: 703.5527。
(1)で得られた(E)−1−プロペニル 4,6−O−イソプロピリデン−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシド(4.000 g, 5.873 mmol)を80%酢酸水(10 mL)に溶かし、この溶液を60℃で2.5時間撹拌した後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/1、その後2/3)で精製することにより油状の標記化合物(2.310 g, 収率61%)を得た。
IR νmax(film) 3423 (br), 2926, 2856, 2525 (br), 1680 (w), 1464 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (30H, bs), 1.45-1.61 (9H, m, containing two 3H, dd, J=1.6, 6.6 Hz at 1.56 ppm), 1.71-1.80 (2H, m), 1.99-2.08 (4H, m), 3.18 (1H, m), 3.23-3.92 (12H, mcontaining 3H, s, at 3.32 ppm), 4.10 (1H, m), 4.52 (0.3H, d, J=7.0 Hz, anomeric H), 5.11 (0.7H, d, J=3.1 Hz, anomeric H), 5.20 (1H, m), 5.34-5.36 (2H, m), 6.16-6.24 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 641 [M+H]+, 663 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C38H72O7Na: 663.5176. Found: 663.5182。
(2)で得られた(E)−1−プロペニル 3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、参考例6と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率93%)を得た。
IR νmax(film) 3432 (br), 2927, 2856, 1681 (w), 1661 (w), 1463 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.07 (6H, s), 0.86-0.92 (15H, m), 1.24-1.40 (30H, m), 1.41-1.60 (9H, m), 1.75-1.79 (2H, m), 1.99-2.05 (4H, m), 3.13-4.03 (14H, m, containing 3H, s, at 3.31 ppm), 4.46 (0.4H, d, J=7.4 Hz, anomeric H), 5.08-5.21 (1.6H, m, containing 0.6H, anomeric H), 5.33-5.38 (2H, m), 6.18-6.23 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 755 [M+H]+.
HRFABMS (on addition of NaI), Calcd. for C44H86O7SiNa : 777.6040. Found: 777.6022。
(3)で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、参考例7と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率92%)を得た。
IR νmax(film) 2928, 2856, 1681 (w), 1463 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.05 (6H, s), 0.86-0.92 (15H, m), 1.24-1.28 (30H, bs), 1.43-1.50 (2H, m), 1.53-1.62 (7H, m), 1.78-1.81 (2H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 3.18-4.20 (14H, m), 4.46 (0.4H, d, J=7.8 Hz, anomeric H), 4.54-4.58 (4H, m), 5.09-5.39 (8H, m), 5.90-5.98 (2H, m), 6.18-6.23 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 915 [M+H]+, 937 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C50H96O10Si: 915.6510. Found: 915.6527。
(4)で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、参考例8と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率100%)を得た。
IR νmax(film) 3431 (br), 2927, 2856, 1680 (w), 1661 (w), 1462 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.8 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.40-1.44 (2H, m), 1.54-1.61 (7H, m), 1.73-1.78 (2H, m), 1.99-2.03 (4H, m), 3.20-3.39 (5H, m, containing 3H, s, at 3.29 ppm), 3.56-3.93 (8H, m), 4.31 (1H, m), 4.47 (0.4H, d, J=7.8 Hz, anomeric H), 4.55-4.58 (2H, m), 4.61-4.65 (2H, m), 5.08-5.21 (1.6H, m, containing 0.6H, d, J=3.9 Hz, at 5.13 ppm, anomeric H), 5.25-5.41 (6H, m), 5.90-5.98 (2H, m), 6.17-6.22 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 801 [M+H]+, 823 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C44H81O10PNa: 823.5465. Found: 823.5477。
(5)で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(1)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率87%)を得た。
IR νmax(film) 2926, 2856, 1681 (w), 1661 (w), 1459 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.40-1.46 (2H, m), 1.51-1.60 (7H, m), 1.74-1.80 (2H, m), 1.98-2.01 (4H, m), 3.19-3.91 (16H, m, containing two 3H, s, at 3.28 and 3.37 ppm), 4.42 (0.6H, q, J=9.4 Hz), 4.34 (0.4H, q, J=9.4 Hz), 4.45 (0.4H, d, J=7.8 Hz), 4.53-4.58 (4H, m), 5.06-5.38 (7.6H, m), 5.88-5.97 (2H, m), 6.16-6.22 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 815 [M+H]+, 837 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C45H83O10PNa: 837.5621. Found: 837.5635。
(6)で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(2)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率75%)を得た。
IR νmax(film) 3354 (br), 2927, 2856, 1464 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (32H, bs), 1.40-1.45 (2H, m), 1.57-1.61 (2H, m), 1.75-1.81 (2H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 3.09-3.40 (16H, m, containing two 3H, s, at 3.29 and 3.39 ppm), 3.54-3.88 (7H, m), 4.04-4.29 (3H, m), 4.54-4.65 (4H, m), 5.24-5.40 (6H, m), 5.91-5.99 (2H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 775 [M+H]+, 797 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C42H79O10PNa: 797.5309. Found: 797.5279。
(7)で得られた4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノースを用い、実施例(3)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率100%)を得た。
IR νmax(film) 3350-3000, 2927, 2856, 1733, 1674, 1465 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.24-1.55 (34H, m), 1.77-1.80 (2H, m), 1.99-2.05 (4H, m), 3.25-4.00 (16H, m, containing two 3H, s, at 3.30 and 3.38 ppm), 4.37-4.48 (1H, m), 4.56-4.62 (4H, m), 5.24-5.41 (6H, m), 5.67 (0.5H, d, J=7.4 Hz, anomeric H), 5.90-6.00 (2H, m), 6.50 (0.5H, d, J=3.2 Hz, anomeric H), 8.59 (0.5H, s), 8.66 (0.5H, s).
FABMS (positive-ion) m/z; 940 [M+Na]+。
(8)で得られたトリクロロアセトイミドイル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(12)と同様に反応させることにより、油状物として標記化合物のα−アノマー(66 mg, 収率15%)及びβ−アノマー(143 mg, 収率32%)を得た。
α−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 3450-3300, 2926, 2854, 1751, 1723 (w), 1646, 1554, 1465 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.26 (62H, bs), 1.40-1.45 (4H, m), 1.55-1.59 (4H, m), 1.70-1.80 (2H, m), 1.99-2.03 (4H, m), 2.52 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.20-3.91 (25H, m, containing two 3H, s, and 2H, s, at 3.28, 3.38 and 3.39, respectively), 4.13-4.24 (2H, m), 4.37 (1H, m, OH), 4.52-4.63 (6H, m), 4.87 (1H, d, J=3.5 Hz, anomeric H), 5.13 (1H, t, J=3.1 Hz, changed to a doublet on addition of D2O, anomeric H), 5.23-5.40 (8H, m), 5.88-5.98 (3H, m), 7.08 (1H, d, J=9.4 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 1406 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C76H138NO18PNa: 1406.9550. Found: 1406.9556.
β−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 3307 (w), 2926, 2855, 1754, 1722, 1645, 1555 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (62H, bs), 1.40-1.50 (4H, m), 1.50-1.60 (4H, m), 1.75-1.79 (2H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 2.52 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.16-3.88 (25H, m, containing two 3H, s, and 2H, s, at 3.28, 3.38 and 3.40, respectively), 4.20 (1H, m), 4.31 (1H, m), 4.37 (1H, d, J=7.0 Hz, anomeric H), 4.54-4.64 (6H, m), 5.20 (1H, m, changed to a doublet, J=3.1 Hz, on addition of D2O, anomeric H), 5.25-5.39 (8H, m), 5.89-5.98 (3H, m), 7.12 (1H, d, J=9.3 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 1406 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C76H138NO18PNa: 1406.9550. Found: 1406.9575。
(9)で得られた4−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノースを用い、実施例1(13)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率58%)を得た。
IR νmax(film) 3293, 3086 (w), 2926, 2856, 1757, 1721, 1678, 1650, 1552, 1464 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.25 (62H, bs), 1.40-1.49 (4H, m), 1.52-1.60 (4H, m), 1.74-1.79 (2H, m), 2.00-2.13 (4H, m), 2.48-2.54 (2H, m), 3.11 (1H, dd, J=7.8, 8.6 Hz), 3.23 (1H, m), 3.28 (3H, s), 3.31-3.38 [22H, m, containing 3H, s, 2H, s, and 1H, d, J=7.4 Hz (anomeric H), at 3.37, 3.40, and 4.27 ppm, respectively], 4.54-4.65 (10H, m), 4.84 (1H, m), 5.23-5.42 (12H, m), 5.72 (1H, dd, J=3.1, 6.3 Hz, anomeric H), 5.87-6.01 (5H, m), 7.41 (1H, d, J=8.6 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 1366, 1406, 1566 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C82H147NO21P2Na: 1566.9838. Found: 1566.9841。
(10)で得られたジアリルホスホノ 4−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(14)と同様に反応させることにより蝋状の標記化合物(収率60%)を得た。
IR νmax(KBr) 3296 (w, br), 2924, 2853, 1717, 1649, 1546, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 4:1) δ 0.86-0.90 (12H, m), 1.26-1.28 (62H, bs), 1.51-1.60 (8H, m), 1.81-1.85 (2H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.54-2.58 (2H, m), 3.14 (1H, m), 3.28-4.11 (26H, m, containing two 3H, s, at 3.34 (C6-OMe) and 3.40 (side chain OMe) ppm), 4.39 (1H, d, J=7.4 Hz, anomeric H), 5.34-5.39 (2H, m, olefinic H), 5.53 (1H, dd, J=3.1, 6.9 Hz, anomeric H).
FABMS (negative-ion) m/z; 1298 [M-H]-.
Anal. Calcd. for C66H127NO19P2(1300.7): C, 60.95; H, 9.84; N, 1.08; P, 4.76. Found: C, 60.78; H, 9.61; N, 1.32; P, 4.53。
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号3番)
(1) (E)−1−プロペニル 6−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシド(第Ab1工程)
(E)−1−プロペニル 3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシド(1.49 g, 2.275 mmol)及びピリジン(5 g)を塩化メチレン(90 mL)に溶かし、この溶液にアリルクロロホルメート(5.00 g, 41.48mmol)を0℃で滴下し、30分間同温度で攪拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、重曹水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより油状の標記化合物のアノマー混合物(1.52 g, 収率90%)を得た。混合物の一部をシリカゲル薄層クロマトグラフィーを用いてα−アノマー及びβ−アノマーに分離することができた。
α−アノマー(Rf=0.353, cyclohexane:EtOAc=4:1):
IR νmax(film) 3500-3400, 2927, 2856, 1749, 1680 (w), 1660 (w) cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.28 (30H, bs), 1.40-1.48 (4H, m), 1.54 (3H, dd, J=1.6, 7.0 Hz), 1.57-1.65 (2H, m), 1.67-1.76 (2H, m), 1.98-2.03 (4H, m), 2.31-2.40 (2H, m), 3.30 (3H, s), 3.34 (1H, m), 3.55 (1H, m), 3.65-3.74 (3H, m), 3.83 (1H, m), 3.95 (1H, m), 4.40 (1H, d, J=3.5 Hz, anomeric H), 4.63 (1H, td, J=1.2, 5.0 Hz), 4.72 (1H, dd, J=3.5, 10.2 Hz), 5.15 (1H, m), 5.22 (1H, d, J=3.9 Hz), 5.25-5.39 (4H, m), 5.93 (1H, m), 6.11 (1H, dd, J=1.6, 12.1 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 681, 739 [M+H]+, 761 [M+Na]+.
β−アノマー(Rf=0.265, cyclohexane:EtOAc=4:1):
IR νmax(film) 3500-3400, 2927, 2856, 1752, 1682 (w), 1662 (w) cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (30H, bs), 1.40-1.48 (4H, m), 1.53 (3H, d, J=7.0 Hz), 1.60-1.64 (2H, m), 1.68-1.72 (2H, m), 1.99-2.10 (4H, m), 2.31-2.34 (2H, m), 3.29 (3H, s), 3.31-3.39 (2H, m), 3.56-3.64 (3H, m), 3.80-3.85 (2H, m), 4.36 (1H, m), 4.50 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.56 (1H, d, J=7.8 Hz), 4.64 (1H, dd, J=1.0, 5.7 Hz), 4.98 (1H, t, J=9.0 Hz), 5.08 (1H, m), 5.27-5.39 (4H, m), 5.93 (1H, m), 6.18 (1H, d, J=12.0 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 681, 761 [M+Na]+。
(1)で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、参考例7と同様に反応させることにより油状の標記化合物のアノマー混合物(収率95%)を得た。混合物の一部をシリカゲル薄層クロマトグラフィーを用いてα−アノマー及びβ−アノマーに分離することができた。
α−アノマー(Rf=0.395, cyclohexane:EtOAc=3:1):
IR νmax(film) 2927, 2856, 1750, 1680 (w) cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (30H, bs), 1.40-1.48 (2H, m), 1.54 (3H, d, J=5.8 Hz), 1.61-1.78 (4H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.32-2.40 (2H, m), 3.25 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.77-3.94 (4H, m), 4.31-4.38 (2H, m), 4.46 (1H, dd, J=2.0, 11.7 Hz), 4.56-4.63 (6H, m), 4.76 (1H, dd, J=3.9, 9.8 Hz), 5.17 (1H, m), 5.20 (1H, d, J=3.9 Hz), 5.24-5.39 (8H, m), 5.89-5.98 (3H, m), 6.10 (1H, dd, J=2.0, 12.7 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 899 [M+H]+, 921 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C48H83O8PNa: 921.5469. Found: 921.5450.
β−アノマー(Rf=0.303, cyclohexane:EtOAc=3:1):
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.88 (6H, m), 1.26 (30H, bs), 1.40-1.48 (2H, m), 1.53 (3H, d, J=8.8 Hz), 1.60-1.76 (4H, m), 1.99-2.08 (4H, m), 2.32-2.39 (2H, m), 3.23 (1H, m), 3.26 (3H, m), 3.58 (1H, t, J=8.8 Hz), 3.66-3.80 (3H, m), 4.32-4.38 (2H, m), 4.53-4.59 (7H, m), 4.62 (1H, d, J=5.9 Hz), 5.01 (1H, t, J=8.3 Hz), 5.08 (1H, m), 5.25-5.39 (8H, m), 5.90-5.97 (3H, m), 6.16 (1H, dd, J=2.0, 12.7 Hz)。
(2)で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(2)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率81%)を得た。
IR νmax(film) 3324, 2927, 2856, 1750, 1460 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (30H, bs), 1.42-1.50 (2H, m), 1.58-1.77 (4H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 2.36-2.40 (2H, m), 2.86 (1H, bs, OH), 3.25 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.76-3.79 (2H, m), 3.87 (1H, t, J=9.2 Hz), 4.20 (1H, m), 4.28-4.37 (3H, m), 4.51-4.64 (7H, m), 4.76 (1H, dd, J=3.5, 9.8 Hz), 5.24-5.39 (8H, m), 5.88-5.99 (3H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 859 [M+H]+, 881 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C45H79O13PNa: 881.5156. Found: 881.5153。
(3)で得られた6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(3)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率98%、7:3のアノマー混合物)を得た。
IR νmax(film) 3348 (w), 2928, 2856, 1752, 1677, 1651 (w), 1460 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.90 (6H, m), 1.24-1.28 (30H, m), 1.41-1.45 (2H, m), 1.58-1.77 (4H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.28-2.32 (2H, m), 3.24 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.67-4.15 (5H, m), 4.36-4.62 (8H, m), 4.99 (1H, dd, J=3.5, 8.8 Hz), 5.24-5.40 (8H, m), 5.83 (0.3H, d, J=7.4 Hz, anomeric H), 5.88-5.99 (3H, m), 6.49 (0.7H, d, J=3.9 Hz, anomeric H), 8.63 (0.7H, s), 8.65 (0.3H, s).
FABMS (positive-ion) m/z; 1026, 1024 [M+Na]+。
(4)で得られたトリクロロアセトイミドイル 6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(12)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率54%)を得た。
IR νmax(film) 3293, 3085 (w), 2924, 2854, 1752, 1729 (shoulder), 1707 (shoulder), 1635, 1557, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.26 (60H, bs), 1.40-1.50 (4H, m), 1.52-1.75 (6H, m), 2.01-2.04 (4H, m), 2.33-2.35 (2H, m), 2.50-2.54 (2H, m), 3.25 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.39 (2H, s), 3.44-3.76 (11H, m), 4.11-4.65 (14H, m), 4.92 (1H, t, J=7.0 Hz), 5.18 (1H, s), 5.24-5.39 (10H, m), 5.90-6.00 (4H, m), 7.13 (1H, d, J=9.4 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 1490 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C79H138NO21PNa: 1490.9397. Found: 1490.9419。
(5)で得られた4−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノースを用い、実施例1(13)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率70%)を得た。
IR νmax(film) 3289 (w), 3086 (w), 2926, 2856, 1754, 1679, 1650, 1552, 1462 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.25 (60H, bs), 1.40-1.46 (4H, m), 1.50-1.70 (6H, m), 1.99-2.03 (4H, m), 2.34 (1H, m), 2.40 (1H, m), 2.42-2.51 (2H, m), 3.22 (1H, m), 3.25 (3H, s), 3.39 (2H, s), 3.51-3.72 (10H, m), 3.92 (1H, m), 4.08 (1H, m), 4.25-4.35 (2H, m), 4.42 (1H, d, J=8.2 Hz, anomeric H), 4.57-4.65 (12H, m), 4.76 (1H, m), 4.90 (1H, m), 5.24-5.42 (14H, m), 5.70 (1H, m, anomeric H), 5.90-5.99 (6H, m), 7.38 (1H, d, J=8.2 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 1450, 1650 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C85H147NO24P2Na: 1650.9686. Found: 1650.9692。
(6)で得られたジアリルホスホノ 4−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(14)と同様に反応させることにより蝋状の標記化合物(収率57%)を得た。
IR νmax(KBr) 3299 (br), 2955, 2924, 2853, 1722, 1650, 1545, 1467 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 5:1) δ 0.87-0.90 (12H, m), 1.26 (60H, bs), 1.42-1.70 (8H, m), 1.70-1.76 (2H, m), 1.98-2.02 (4H, m), 2.35-2.40 (2H, m), 2.54-2.57 (2H, m), 3.26-4.11 (21H, m, containing 3H, s, and 2H, s, at 3.31 and 3.38 ppm, respectively), 4.24 (1H, m), 4.50 (1H, d, J=7.4 Hz, anomeric H), 4.86 (1H, m), 5.35-5.39 (2H, m), 5.49 (1H, m, anomeric H).
FABMS (negative-ion) m/z; 1298 [M-H]-.
Anal. Calcd. for C65H123NO20P2 .3H2O: C, 57.63; H, 9.60; N, 1.03; P, 4.57. Found: C, 57.59; H, 9.38; N, 1.29; P, 4.49。
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号4番)
(1) (E)−1−プロペニル 6−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシド(第Ab1工程)
実施例2(3)で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー1:1混合物)を用い、実施例3(1)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率64%)を得た。
IR νmax(film) 3500-3400, 2927, 2856, 1752, 1681 (w), 1661 (w), 1458 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.24-1.38 (30H, m), 1.42-1.49 (4H, m), 1.54-1.62 (7H, m), 1.71-1.79 (2H, m), 1.99-2.05 (4H, m), 3.18 (1H, m), 3.27-3.82 (11H, m, containing 3H, s, at 3.31 ppm), 4.08 (1H, m), 4.30-4.50 (1.5H, m, containing 0.5H anomeric H), 4.62-4.64 (2H, m), 5.08-5.23 (1.5H, m, containing 0.5H, d, J=3.5 Hz, at 5.12 ppm, anomeric H), 5.25-5.39 (4H, m), 5.88-5.98 (1H, m), 6.13-6.24 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 725 [M+H]+, 747 [M+Na]+。
(1)で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー1:1混合物)を用い、参考例7と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率85%, アノマー3:2混合物)を得た。
IR νmax(film) 2927, 2856, 1753, 1680 (w), 1660-1651 (w), 1460 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (32H, bs), 1.40-1.45 (2H, m), 1.54-1.60 (5H, m, containing 3H, dd, J=1.6, 6.6 Hz, at 1.55 ppm), 1.75-1.80 (2H, m), 1.99-2.05 (4H, m), 3.24 (1H, m), 3.29 (3H, s), 3.31-3.38 (1H, m), 3.56-3.92 (7H, m), 4.21-4.52 (2.4H, m, containing 0.4H, d, J=7.8 Hz, at 4.47 ppm, anomeric H), 4.56-4.63 (6H, m), 5.09-5.20 (1.6H, m, containing 0.6H, d, J=3.9 Hz, at 5.10 ppm, anomeric H), 5.23-5.39 (8H, m), 5.87-5.97 (3H, m), 6.16-6.20 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 461, 885 [M+H]+, 907 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C48H85O12PNa: 907.5677. Found: 907.5654。
(2)で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー3:2混合物)を用い、実施例1(2)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率78%、アノマー混合物)を得た。
IR νmax(film) 3338 (br), 2927, 2856, 1753, 1650 (w), 1460 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.7 Hz), 1.27 (32H, bs), 1.42-1.46 (2H, m), 1.59-1.63 (2H, m), 1.75-1.79 (2H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 3.12-3.42 (6H, m, containing 3H, s, at 3.29 ppm), 3.60-3.69 (2H, m), 3.78-3.87 (2H, m), 4.16-4.53 (4H, m), 4.56-4.63 (6H, m), 5.23-5.39 (9H, m), 5.87-5.97 (3H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 845 [M+H]+, 867 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C45H81O12PNa: 867.5363. Found: 867.5362。
(3)で得られた6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(3)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率100%、アノマー1:1混合物)を得た。
IR νmax(film) 3350-3080, 2928, 2856, 1752, 1675, 1651 (w), 1611 (w) cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.7 Hz), 1.22-1.29 (32H, m), 1.43-1.53 (4H, m), 1.74-1.82 (2H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 3.25 (1H, m), 3.30 (3H, s), 3.44-4.11 (7H, m), 4.33-4.51 (3H, m), 4.56-4.62 (6H, m), 5.23-5.40 (8H, m), 5.71 (0.5H, d, J=7.4 Hz, anomeric H), 5.86-5.99 (3H, m), 6.48 (0.5H, d, J=3.5 Hz, anomeric H), 8.61 (0.5H, s), 8.66 (0.5H, s).
FABMS (positive-ion) m/z; 827, 1010 [35Cl, M+H]+, 1012 [M+H]+。
(4)で得られたトリクロロアセトイミドイル 6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α,β−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(12)と同様に反応させることにより油状の標記化合物のα−アノマー(543 mg, 収率53%)及びβ−アノマー(280 mg, 収率28%)を得た。
α−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 3380-3080, 2927, 2856, 1752, 1725, 1690-1672 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.90 (12H, m), 1.26 (62H, bs), 1.40-1.46 (4H, m), 1.53-1.80 (4H, m), 1.70-1.80 (2H, m), 1.98-2.05 (4H, m), 2.53 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.21-3.93 (19H, m, containing 3H, s, at 3.28 ppm), 4.15-4.41 (4H, m, containing OH), 4.49-4.64 (10H, m), 4.87 (1H, d, J=3.1 Hz, anomeric H), 5.16 (1H, d, J=3.9 Hz, anomeric H), 5.21-5.40 (10H, m), 5.87-5.99 (4H, m), 7.15 (1H, d, J=9.4 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 867, 1476 [M+Na]+.
β−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 3312 (w, br), 2926, 2855, 1754, 1650, 1547 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (62H, bs), 1.40-1.50 (4H, m), 1.52-1.60 (4H, m), 2.52 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.19 (1H, t, J=8.0 Hz), 3.26 (1H, m), 3.29 (3H, s), 3.35 (1H, m), 3.37, 3.42 (2H, AB-q, J=14.3 Hz), 3.50-3.89 (11H, m), 4.20 (1H, dt, J=3.4, 10.0 Hz), 4.27-4.39 (2H, m, containing anomeric H), 4.36 (1H, d, J=7.4 Hz, anomeric H), 4.43 (1H, bs, OH), 4.56-4.66 (10H, m), 5.22-5.40 (11H, m), 5.88-5.98 (4H, m), 7.18 (1H, d, J=9.4 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 1476 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C79H140NO20PNa: 1476.9604. Found: 1476.9606。
(5)で得られた4−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシドを用い、実施例1(13)と同様に反応させることにより油状の標記化合物(収率61%)を得た。
IR νmax(film) 3294 (w), 3089 (w), 2926, 2856, 1754, 1678 (w), 1650 (w), 1550 (w) cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.90 (12H, m), 1.26 (62H, bs), 1.42-1.46 (4H, m), 1.51-1.57 (4H, m), 1.74-1.80 (2H, m), 2.00-2.02 (4H, m), 2.48-2.51 (2H, m), 3.13 (1H, m), 3.23 (1H, m), 3.29 (3H, s), 3.35 (1H, t, J=9.0 Hz), 3.40 (2H, s), 3.50-4.29 (14H, m), 4.50-4.65 (14H, m), 4.84 (1H, t, J=9.5 Hz), 5.22-5.42 (14H, m), 5.72 (1H, dd, J=3.1, 6.3 Hz), 5.89-5.98 (6H, m), 7.42 (1H, d, J=9.0 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 1436, 1636 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C85H149NO23P2Na: 1636.9894. Found: 1636.9932。
(6)で得られたジアリルホスホノ 4−O−(アリルオキシカルボニル)−3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシドを用い、反応温度を35℃とした以外は実施例1(14)と同様に反応させることにより蝋状の標記化合物(収率66%)を得た。
IR νmax(KBr) 3700-3000, 2925, 2854, 1717, 1652, 1543, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 5:1) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 0.89 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.22-1.34 (62H, m), 1.50-1.58 (8H, m), 1.78-1.84 (2H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.55 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.14 (1H, t, J=8.4 Hz), 3.31-3.38 (6H, m, containing 3H, s, at 3.34 ppm), 3.50 (1H, d, J=9.8 Hz), 3.60-4.15 (16H, m), 4.39 (1H, d, J=7.4 Hz, anomeric H), 5.31-5.39 (2H, m), 5.52 (1H, q, J=3.1 Hz, anomeric H).
FABMS (negative-ion) m/z; 1284 [M-H]-.
Anal. Calcd. for C65H125NO19P2 .2H2O: C, 59.03; H, 9.83; N, 1.06; P, 4.68. Found: C, 59.10; H, 9.77; N, 1.07; P, 4.29。
2−(ホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号5番)
(1)アリル 3−O−デシル−2−O−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−2−トリフルオロアセチルアミノ−α−D−グルコピラノシド(第Ba1工程)
アリル 2−O−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−2−トリフルオロアセチルアミノ−α−D−グルコピラノシド(10.60 g, 29.834 mmol)及びデシル メタンスルホネート(9.04 g, 38.245 mmol)をDMF(40 mL)に溶かし、この溶液に水素化ナトリウム(55%分散油, 3.00 g, 38.750 mmol)を氷冷下加え、0℃で30分間、その後室温で一夜攪拌した。反応終了後、氷冷下反応液にメタノールを加え余分な水素化ナトリウムを分解した。反応液を酢酸エチルで希釈し、この溶液を水及び飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウム乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより油状の標記化合物(13.20 g, 収率89%)を得た。
IR νmax(film) 3320, 2927, 2857, 1715, 1556-1543, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.24 (14H, bs), 1.41 (3H, s), 1.42-1.50 (2H, m), 1.51 (3H, s), 3.40-3.51 (2H, m), 3.64-3.88 (5H, m), 3.99 (1H, m), 4.15-4.21 (2H, m), 4.88 (1H, d, J=3.5 Hz, anomeric H), 5.24-5.32 (2H, m), 5.87 (1H, m), 6.40 (1H, d, J=9.4 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 496 [M+H]+。
(1)で得られたアリル 3−O−デシル−2−O−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−2−トリフルオロアセチルアミノ−α−D−グルコピラノシド(13.20 g, 26.634 mmol)をTHF−水の混合溶媒(3:1, 260 mL)に溶かし、この溶液にメタ過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO4, 43 g)及びオスミウム酸(OsO4, 4.5 mL, 2.5% t-ブタノール溶液)を加え、室温下1.5時間攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、この溶液を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮することにより、粗アルデヒド(16.47 g)を得た。
IR νmax(film) 3700-3000, 2926, 2857, 1682, 1593 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+D2O) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (14H, bs), 1.40 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.52-1.56 (2H, m), 2.86 (1H, dd, J=3.4, 9.8 Hz, C2-H), 3.40 (1H, t, J=9.3 Hz), 3.53-3.87 (10H, m), 4.94 (1H, d, J=3.4 Hz, anomeric H).
FABMS (positive-ion) m/z; 404 [M+H]+, 426 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C21H42NO6: 404.3012. Found: 404.3011。
(2)で得られた2−ヒドロキシエチル 2−アミノ−3−O−デシル−2−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グルコピラノシド(2.02 g, 5.000 mmol)を塩化メチレン(20 mL)に溶かし、この溶液に1H−テトラゾール(1.56 g, 22.27 mmol)及びジアリル ジイソプロピルホスホルアミダイト(1.69 g, 6.889 mmol)を加え、室温で0.5時間攪拌し、その後オキソン(4.55 g, 7.401 mmol)のTHF-水(2:1, 37.5 mL)混合溶液を加え、室温で15分間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮し、粗ホスフェートを得た。
IR νmax(film) 3290, 3085 (w), 2926, 2856, 1820, 1673, 1658 (shoulder), 1550, 1464 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.25 (30H, bs), 1.40 (3H, s), 1.42-1.48 (2H, m), 1.49 (3H, s), 1.53-1.58 (2H, m), 2.52-2.56 (2H, m), 3.43-3.50 (4H, m, containing 2H, s, at 3.43), 3.60-3.88 (7H, m), 4.19-4.26 (3H, m), 4.52-4.61 (4H, m), 4.78 (1H, d, J=3.5 Hz, anomeric H), 5.26-5.44 (4H, m), 5.90-6.02 (2H, m). 7.62 (1H, d, J=9.4 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 788 [M+H]+, 810 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C41H74NO11PNa: 810.4897. Found: 810.4916。
(3)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(1.06 g, 1.345 mmol)を80%酢酸水(100 mL)に溶かし、この溶液を85℃で1.5時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル、その後酢酸エチル/メタノール=19/1)で精製することにより標記化合物(550 mg, 収率55%)を得た。
IR νmax(KBr) 3427, 3298, 3081 (w), 2921, 2851, 1708, 1639, 1549 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.8 Hz), 1.25 (28H, bs), 1.50-1.70 (8H, m, containing OHx2), 2.54 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.43-3.92 (11H, m, containing 2H, s at 3.45 ppm), 4.19-4.27 (3H, m), 4.52-4.59 (4H, m), 4.78 (1H, d, J=3.5 Hz, anomeric H), 5.62-5.42 (4H, m), 5.89-5.99 (2H, m), 7.71 (1H, d, J=9.4 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; 748 [M+H]+,770 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C38H71NO11P: 748.4765. Found: 748.4776。
実施例1(3)で得られたトリクロロアセトイミドイル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(250mg, 0.268 mmol)及び(4)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(180mg, 0.241 mmol)を塩化メチレン(10 mL)に溶かし、この溶液にモレキュラーシーブス4A(0.5 g)を加え30分間攪拌した後、窒素中AgOTf(180 mg, 0.701 mmol)及びTMSOTf(16mg, 0.072 mmol)を加え、一夜室温で攪拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、重曹水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製することにより標記化合物(165 mg, 収率45%)を得た。
IR νmax(film) 3302, 2925, 2854, 1747, 1720, 1636, 1549, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+ D2O) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.25 (60H, bs), 1.40-1.72 (10H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 2.31-2.35 (2H, m), 2.54 (2H, t, J=7.0-8.2 Hz), 3.21 (1H, m), 3.25 (3H, s), 3.39 (3H, s), 3.43 (2H, s), 3.45-3.78 (12H, m), 3.85 (1H, m), 3.98 (1H, dd, J=2.3, 11.0 Hz), 4.15-4.23 (3H, m), 4.35 (1H, q, J=9.4 Hz), 4.49-4.60 (10H, m), 4.72 (1H, d, J=3.9 Hz), 4.97 (1H, dd, J=8.2, 9.4 Hz), 5.24-5.43 (10H, m), 5.89-6.00 (4H, m), 7.67 (1H, d, J=9.4 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 1518 [M+H]+, 1540 [M+Na]+。
(5)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイル)アミノ−α−D−グルコピラノシド(160 mg, 0.105 mmol)を乾燥THF(8 mL)に溶かし、この溶液にトリフェニルホスフィン(18 mg, 0.069 mmol)、トリエチルアミン(70 mg, 0.692 mmol)、ギ酸(59 mg, 1.282 mmol)及びPd(PPh3)4(18 mg, 0.016 mmol)を加え、窒素中55℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をDEAE-セルロース7 gを詰めたカラム(溶出溶媒:クロロホルム-メタノール-水(2:3:1)の0.05 mol/L酢酸アンモニウム溶液)にて精製することにより目的物の画分を得た。画分を集め全体がクロロホルム-メタノール-水(1:1:1)の混合物となるようにクロロホルム及び0.15 mol/L塩酸水を加え(pH 2−3に調整)、分液ロートで撹拌し、下層のクロロホルム層を集め、減圧濃縮することにより、蝋状の標記化合物(118 mg, 収率82%)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 5:1) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.20-1.35 (60H, m), 1.38-1.62 (8H, m), 1.71-1.73 (2H, m), 2.00-2.04 (4H, m), 2.31-2.34 (2H, m), 2.55-2.58 (2H, m), 3.29 (3H, s), 3.32-4.18 (25H, m, containing 3H, s, at 3.40 ppm), 4.49 (1H, d, J=7.7 Hz, anomeric H), 4.72 (1H, d, J=3.5 Hz, anomeric H), 4.88 (1H, dd, J=8.2, 9.0 Hz), 5.32-5.35 (2H, m).
FABMS (negative-ion) m/z; 1356 [M-H]-.
Anal. Calcd. for C68H128NO21P2 .1.4 H2O: C, 59.02; H, 9.60; N, 1.01; P, 4.48. Found: C, 59.10; H, 9.51; N, 1.09; P, 4.37。
2−(ホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号6番)
(1) 2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{6−O−アリルオキシカルボニル−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(第Cc1工程)
2,2,2−トリクロロアセトイミドイル 6−O−アリルオキシカルボニル−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシド(223 mg, 0.222 mmol)及び実施例5(4)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(220 mg, 0.294 mmol)を塩化メチレン(8 mL)に溶かし、この溶液にモレキュラーシーブス4A(0.5 g)を加え、30分間攪拌した後、窒素中AgOTf(180 mg, 0.701 mmol)及びTMSOTf(16 mg, 0.072 mmol)を加え、一夜室温で攪拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、重曹水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製することにより標記化合物(135 mg, 収率38%)を得た。
IR νmax(film) 3400-3200, 2926, 2855, 1751, 1669, 1651, 1547, 1461 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+ D2O) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.25 (60H, bs), 1.40-1.78 (10H, m), 2.00-2.02 (4H, m), 2.30-2.34 (2H, m), 2.51-2.55 (2H, m), 3.21 (1H, m), 3.25 (3H, s), 3.43 (2H, s), 3.53-3.74 (12H, m), 3.85 (1H, m), 4.07 (1H, d, J=10.2 Hz), 4.15-4.40 (4H, m), 4.45 (1H, d, J=7.8 Hz), 4.50-4.65 (11H, m), 4.70 (1H, d, J=3.5 Hz), 4.95 (1H, m), 5.25-5.42 (12H, m), 5.90-5.97 (5H, m), 7.72 (1H, d, J=9.8 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 1588 [M+H]+, 1610 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C83H147NO23P2:Na: 1610.9736. Found: 1610.9709。
(1)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{6−O−アリルオキシカルボニル−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド(203 mg, 0.128 mmol)を用い、実施例実施例5(6)と同様に反応させることにより蝋状の標記化合物(95 mg, 収率55%)を得た。
IR νmax(KBr) 3600-3200, 2924, 2853, 1723, 1650, 1547, 1467 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 4:1) δ 0.86-0.90 (12H, m), 1.26 (60H, bs), 1.40-1.62 (8H, m), 1.71-1.73 (2H, m), 2.00-2.04 (4H, m), 2.32-2.36 (2H, m), 2.56-2.58 (2H, m), 3.30 (3H, s), 3.31-4.24 (22H, m), 4.48 (1H, d, J=8.2 Hz, anomeric H), 4.73 (1H, d, J=3.4 Hz, anomeric H), 4.87 (1H, t, J=8.2 Hz), 5.33-5.37 (2H, m).
FABMS (negative-ion) m/z; 1342 [M-H]-.
Anal. Calcd. for C67H127NO21P2 .1.4 H2O: C, 59.85; H, 9.52; N, 1.04; P, 4.61. Found: C, 59.96; H, 9.32; N, 1.19; P, 4.47。
2−(ホスホノオキシ)エチル 6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2,3−ジ−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシド(化合物番号7番)
(1) アリル 2,3−ジ−O−ドデシル−4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グルコピラノシド
アリル 4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グルコピラノシド(2.90 g, 11.14 mmol)をDMF(29 mL)に溶かし、この溶液にヨウ化ドデシル(8.00 g, 27.00 mmol)及び水素化ナトリウム(55%分散油, 2.36 g, 54.00 mmol)を氷冷下加え、室温で一夜撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、氷水及び飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製することにより標記化合物(6.49 g, 収率98%)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (36H, bs), 1.41 (3H, s), 1.48 (3H, s), 1.50-1.60 (4H, m), 3.30 (1H, m), 3.49-3.74 (8H, m), 3.83 (1H, m), 4.08 (1H, dd, J=6.6, 13.3 Hz), 4.18 (1H, dd, J=5.1, 13.3 Hz), 4.90 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.22 (1H, m), 5.32 (1H, m), 5.92 (1H, m)。
(1)で得られたアリル 2,3−ジ−O−ドデシル−4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グルコピラノシド(2.39 g, 4.00 mmol)及びNaIO4(4.00 g)をエタノール(30 mL)−水(10 mL)混合溶液に溶かし、この溶液にOsO4(2.5% t-ブタノ−ル溶液80 mg)を加え、2時間室温で攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、重曹水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮することにより、粗アルデヒドを得た。得られた粗アルデヒドを99%エタノール(50mL)に溶解し、この溶液にNaBH4(200 mg)を加え、室温で10分間攪拌した。反応終了後反応液に酢酸を加え過剰の還元剤を除き、反応液を酢酸で希釈し、重曹水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、標記化合物(1.66 g, 収率69%)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (9H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (36H, bs), 1.40 (3H, s), 1.41-1.43 (4H, m), 1.48 (3H, s), 2.82 (1H, bs, OH), 3.30 (1H, m), 3.51-3.85 (14H, m), 4.89 (1H, d, J=3.7 Hz)。
(2)で得られた2−(ヒドロキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グルコピラノシド(1.47 g, 2.45 mmol)を塩化メチレン(30mL)に溶かし、この溶液に1H−テトラゾール(400 mg, 5.71 mmol)及びジアリル ジイソプロピルホスホルアミダイト(1.20 g, 4.89 mmol)を加え、室温で20分間撹拌した。その後、反応溶液にTHF(30 mL)を加え、次いで30%過酸化水素水(0.5 g)を加え、20分間撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルにて希釈し、10%チオ硫酸ナトリウム水及び飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより標記化合物(1.62 g, 収率87%)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (36H, bs), 1.39 (3H, s), 1.47 (3H, s), 1.50-1.59 (4H, m), 3.29 (1H, m), 3.50-3.88 (11H, m), 4.23-4.27 (2H, m), 4.56-4.59 (4H, m), 4.90 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.25-5.42 (4H, m), 5.90-6.00 (2H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 761 [M+H]+, 783 [M+Na]+。
(3)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−4,6−O−イソプロピリデン−α−D−グルコピラノシド(6.60 g, 9.10 mmol)をメタノール(60 mL)に溶かし、この溶液にp−トルエンスルホン酸/
一水和物(412 mg)を加え、室温で2時間攪拌した後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル、その後10%メタノール酢酸エチル溶液)で精製することにより蝋状の標記化合物(6.00 g, 収率96%)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (36H, bs), 1.50-1.71 (4H, m), 3.27 (1H, dd, J=3.7, 8.8 Hz), 3.41-3.91 (11H, m), 4.24-4.28 (2H, m), 4.48-4.59 (4H, m), 4.95 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.19-5.40 (4H, m), 5.90-6.00 (2H, m)。
実施例1(3)で得られたトリクロロアセトイミドイル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(260 mg, 0.279 mmol)及び(4)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシド(197 mg, 0.279 mmol)を塩化メチレン(10 mL)に溶かし、この溶液にモレキュラーシーブス4A(500 mg)を加え、窒素気流下で30分間撹拌した。その後、反応液にAgOTf(180 mg, 0.701 mmol)及びTMSOTf(20 mg, 0.090 mmol)を加え、窒素中室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製することによりガム状の標記化合物(215 mg, 収率52%)を得た。
IR νmax(film) 3412, 2926, 2855, 1750, 1652 (w), 1465 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.10-1.43 (70H, m), 1.55-1.70 (6H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 2.29-2.36 (2H, m), 2.82 (1H, bs, OH), 3.22 (1H, m), 3.25 (3H, s), 3.39 (3H, s), 3.47-3.84 (18H, m), 3.96 (1H, dd, J=1.0, 8.6 Hz), 4.19-4.25 (2H, m), 4.32 (1H, q, J=9.4 Hz), 4.47 (1H, d, J=7.8 Hz), 4.54-4.59 (8H, m), 4.89 (1H, d, J=3.5 Hz), 4.97 (1H, d, J=8.6 Hz), 5.24-5.40 (10H, m), 5.89-5.99 (4H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 1513 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C80H148O20P2Na: 1513.9937. Found: 1513.9934。
(5)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2,3−ジ−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシド(140 mg, 0.094 mmol)を乾燥THF(8 mL)に溶かし、この溶液にトリフェニルホスフィン(16 mg, 0.061 mmol)、トリエチルアミン(65 mg, 0.642 mmol)、ギ酸(54 mg, 0.843 mmol)及びPd(PPh3)4(16 mg, 0.014 mmol)を加え、窒素中55℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液をろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をDEAE-セルロース6gを詰めたカラム(溶出溶媒:クロロホルム-メタノール-水(2:3:1)の 0.05 mol/L 酢酸アンモニウム溶液)で精製することにより目的物の画分を得た。画分を集め、全体がクロロホルム-メタノール-水(1:1:1)の混合物となるようにクロロホルム及び0.15 mol/L塩酸水を加え(pH 2−3に調整)、分液ロートで撹拌し、下層のクロロホルム層を集め、減圧濃縮することにより蝋状の標記化合物(81 mg, 収率65%)を得た。
IR νmax(KBr) 3500-2500 (br), 2924, 2853, 1726, 1467 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 5:1) δ 0.86-0.90 (12H, m), 1.26 (66H, bs), 1.40-1.44 (2H, m), 1.54-1.62 (6H, m), 1.71-1.75 (2H, m), 2.00-2.04 (4H, m), 2.32-2.38 (2H, m), 3.24-3.39 (6H, m, containing 3H, s, at 3.30 ppm), 3.41 (3H, s), 3.47-3.82 (15H, m), 4.02 (1H, d, J=10.2 Hz), 4.16-4.21 (3H, m), 4.49 (1H, d, J=7.8 Hz, anomeric H), 4.87 (1H, d, J=3.4 Hz, anomeric H), 4.91 (1H, t, J=8.4 Hz), 5.33-5.37 (2H, m).
FABMS (negative-ion) m/z; 1329 [M-H]-, 1351 [M-2H+Na]-.
Anal. Calcd. for C68H132O20P2: C, 61.33; H, 9.99; P, 4.65. Found: C, 61.39; H, 9.70; P, 4.58。
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号8番)
(1) 3−O−デシル−1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α−D−グルコフラノース
1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α−D−グルコフラノース(17.00 g, 65.309 mmol)及びデシル p−トルエンスルホネート(15.34 g, 64.898 mmol)をDMF(65 mL)に溶かし、この溶液に水素化ナトリウム(55%分散油, 3.40 g, 77.916 mmol)を氷冷下加え、0℃で15分間撹拌し、更に室温で一夜攪拌した。反応終了後、氷冷下反応液にメタノールを加え残余の水素化ナトリウムを分解し、酢酸エチルで希釈、水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより油状の標記化合物(22.50 g, 収率98%)を得た。
(1)で得られた3−O−デシル−1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α−D−グルコフラノース(20.60 g, 51.429 mmol)を2%の塩酸を含むアリルアルコール(300 mL)に溶解し、30分間還流した。反応液を減圧濃縮し、得られた濃縮物をDMF(30 mL)及び2,2−ジメトキシプロパン(30 mL)に溶解し、この溶液p−トルエンスルホン酸・一水和物(500 mg)を加え、室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより油状の標記化合物のアノマー混合物(α−アノマーとβ−アノマーの混合比=3:1, 16.48 g, 収率80%)を得た。混合物の一部をクロマトグラフィーを用いてα−アノマー及びβ−アノマーに分離することができた。
α−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 3470 (br), 2994, 2925, 2856 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (14H, bs), 1.41 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.53-1.60 (2H, m), 2.27 (1H, d, J=7.3 Hz, OH), 3.46-3.86 (8H, m), 4.04 (1H, m), 4.21 (1H, m), 4.93 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.22-5.35 (2H, m), 5.93 (1H, m).
Anal. Calcd. For C22H40O6: C, 65.97; H, 10.07. Found: C, 65.49; H, 9.79.
β−アノマーの物理恒数:
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (14H, bs), 1.41 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.55-1.60 (2H, m), 2.29 (1H, d, J=2.2 Hz, OH), 3.25 (1H, m), 3.31 (1H, t, J=8.8 Hz), 3.45 (1H, m), 3.59-3.67 (2H, m), 3.75-3.82 (2H, m), 3.91 (1H, dd, J=5.1, 11.0 Hz), 4.14 (1H, dd, J=6.2, 12.8 Hz), 4.35 (1H, dd, J=5.1, 12.5 Hz), 4.40 (1H, d, J=8.1 Hz), 5.20-5.35 (2H, m), 5.93 (1H, m).
Anal. Calcd. For C22H40O6: C, 65.97; H, 10.07. Found: C, 65.49; H, 9.79。
(2)で得られたアリル 3−O−デシル−4,6−O−イソプロピリデン−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー3:1混合物, 300 mg, 0.750 mmol)を塩化メチレン−THF(2:1, 6 mL)に溶かし、この溶液に3−オキソテトラデカン酸(242 mg, 1.00 mmol)及びWSCI塩酸塩(192 mg, 1.000 mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、水及び重曹水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより、標記化合物のアノマー混合物(α−アノマーとβ−アノマーの混合比=3:1, 375 mg, 収率80%)を得た。混合物の一部からクロマトグラフィーを用いてβ−アノマー及びα−アノマーを分離することができた。
β−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 2923, 2853, 1752, 1722, 1636, 1568 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.40 (3H, s), 1.41-1.68 (7H, m, containing 3H, s, at 1.49 ppm), 2.56 (2H, t, J=6.3 Hz), 3.23 (1H, m), 3.38-3.56 (3H, m), 3.92 (1H, m), 4.05 (1H, m), 4.30 (1H, m), 4.47 (1H, d, J=8.1 Hz), 4.95 (1H, m), 5.15-5.27 (2H, m), 5.84 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 623 [M-H]+, 647 [M+Na]+。
α−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 2926, 2856, 1751, 1720, 1649(w), 1624(w), 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.40-1.60 (10H, m ,containing two 3H, s, at 1.41 and 1.50), 2.54 (2H, dt, J=2.2, 7.3 Hz), 3.41-3.60 (3H, m), 3.61-3.79 (5H, m), 3.84 (1H, m), 4.00 (1H, m), 4.17 (1H, m), 4.80 (1H, dd, J=4.4, 9.5 Hz, C2-H), 5.04 (1H, d, J=4.4 Hz, C1-H), 5.18-5.32 (2H, m), 5.89 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 623 [M-H]+, 625 [M+H]+, 647 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C36H64O8Na: 647.4499. Found: 647.4490。
(3)で得られたアリル 3−O−デシル−4,6−O−イソプロピリデン−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー3:1混合物, 2.37 g, 3.793 mmol)をメタノール(35 mL)に溶かし、この溶液にp−トルエンスルホン酸(200 mg)を加え、室温で2時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより標記化合物のアノマー混合物(α−アノマーとβ−アノマーの混合比=3:1, 1.31 g, 収率59%)を得た。混合物の一部をクロマトグラフィーを用いてα−アノマー及びβ−アノマーに分離することができた。
α−アノマーの物理恒数:
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.51-1.60 (4H, m), 2.05 (2H, m, OH), 2.53 (2H, dt, J=1.5, 6.6 Hz), 3.48 (2H, s), 3.59-3.87 (7H, m), 4.01 (1H, m), 4.18 (1H, m), 4.74 (1H, dd, J=3.7, 10.3 Hz), 5.08 (1H, d, J=3.7 Hz, anomeric H), 5.19-5.32 (2H, m), 5.89 (1H, m).
β−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 3284 (br), 2921, 2852, 2596-2400 (w), 1752, 1720, 1649, 1632 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.51-1.63 (4H, m), 2.07 (1H, m, OH), 2.52-2.57 (2H, m), 3.20 (1H, d, J=2.9 Hz), 3.45 (1H, s), 3.35-3.41 (2H, m), 3.58-3.68 (3H, m), 3.80 (1H, m), 3.91 (1H, m), 4.07 (1H, m), 4.31 (1H, m), 4.46 (1H, d, J=8.1 Hz), 4.94 (1H, m), 5.16-5.28 (2H, m), 5.86 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 583 [M-H]+. 607 [M+Na]+。
(4)で得られたアリル 3−O−デシル−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー3:1混合物, 1.15 g, 1.966 mmol)をTHF(40 mL)に溶かし、この溶液に水素で活性化したIr[C8H12(MePh2P)2]PF6(25 mg)を加え、窒素中室温で6時間攪拌した。反応終了後反応液を減圧濃縮し、標記化合物のアノマー混合物(α−アノマーとβ−アノマーの混合比=3:1, 1.15 g, 収率100%)を得た。混合物の一部をクロマトグラフィーを用いてα−アノマー及びβ−アノマーに分離することができた。なお、得られた標記化合物は精製せずに次の反応に使用した。
α−アノマーの物理恒数:
Rf=0.459 (cyclohexane/EtOAc=3/2).
IR νmax(KBr) 3408 (br), 2923, 2853, 1740, 1681 (w), 1659 (w) cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.54-1.60 (7H, m, containing 3H, dd, J=1.5, 6.6 Hz, at 1.55 ppm), 2.00 (1H, m, OH), 2.51-2.55 (2H, m), 3.48 (2H, s), 3.60-3.76 (5H, m), 3.80-3.83 (2H, m), 4.76 (1H, dd, J=3.7, 9.5 Hz), 5.16 (1H, dd, J=6.6, 12.5 Hz), 5.23 (1H, d, J=3.7 Hz), 6.11 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz).
β−アノマーの物理恒数:
Rf=0.324 (cyclohexane/EtOAc=3/2).
IR νmax(film) 3500-3200 (br), 2922, 2853, 1745, 1720, 1682, 1648 (w), 1630 (w) cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=5.9-7.3 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.51-1.62 (7H, m, containing 3H, d, J=5.9 Hz at 1.54 ppm), 2.02 (1H, bs, OH), 2.52-2.58 (2H, m), 3.19 (1H, d, J=10.3 Hz), 3.36-3.48 (3H, m, containing 2H, s, at 3.45 ppm), 3.57-3.70 (3H, m), 3.81 (1H, m), 3.93 (1H, m), 4.62 (1H, d, J=8.1 Hz), 4.99 (1H, m), 5.10 (1H, m), 6.16 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 607 [M+Na]+。
(5)で得られた(E)−1−プロペニル 3−O−デシル−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー3:1混合物, 2.89 g, 4.942 mmol)を塩化メチレン(40 mL)に溶かし、この溶液にt−ブチルジメチルシリルクロリド(800 mg, 5.315 mmol)及びDMAP(650 mg, 5.315 mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより標記化合物のアノマー混合物(α−アノマーとβ−アノマーの混合比=3:1, 3.45 g, 収率100%)を得た。混合物の一部からクロマトグラフィーを用いてβ−アノマーを分離することができた。
β−アノマーの物理恒数:
IR νmax(film) 3507 (br), 2927, 2856, 1754, 1721, 1682, 1663, 1621, 1465 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.08 (6H, m), 0.86-0.91 (15H, m, containing 9H, s, at 0.90 ppm), 1.25 (30H, bs), 1.50-1.61 (5H, m), 2.55-2.58 (2H, m), 3.12-3.20 (1H, m), 3.36-3.46 (3H, m), 3.54-3.73 (3H, m), 3.83-3.93 (2H, m), 4.57 (1H, d, J=8.8 Hz), 4.98 (1H, m), 5.08 (1H, m), 6.14 (1H, d, J=10.7 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 697 [M-H]+, 721 [M+Na]+ (on addition of NaI)。
(6)で得られた(E)−1−プロペニル 6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−デシル−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー3:1混合物, 3.45 g, 4.935 mmol)をトルエン(60 mL)に溶かし、この溶液にピリジン(4.00 g, 50.569 mmol)を加え、次いで氷冷下トリホスゲン(2.20 g, 7.414 mmol)を加え、15分間撹拌した後、アリルアルコール(6.90 g, 118.8mmol)を加え、氷冷下1時間攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、重曹水及び食塩水で洗い、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製することにより標記化合物のアノマー混合物(α−アノマーとβ−アノマーの混合比=3:1, 2.63 g, 収率68%)を得た。混合物の一部からクロマトグラフィーを用いてβ−アノマーを分離することができた。
β−アノマー:
IR νmax(film) 2927, 2856, 1758, 1722, 1682 (w), 1664 (w), 1628 (w), 1464 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.04 (6H, s), 0.86-0.90 (15H, m, containing 9H, s, at 0.88 ppm), 1.26 (30H, bs), 1.42-1.60 (7H, m, containing 3H, d, J=7.3 Hz, at 1.52 ppm), 2.54 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.19 (1H, d, J=8.8 Hz), 3.43 (1H, s), 3.47-3.57 (4H, m), 3.72-3.73 (2H, m), 4.57 (1H, d, J=8.1 Hz), 4.61-4.65 (2H, m), 4.78 (1H, t, J=9.5 Hz), 4.97-5.14 (2H, m), 5.27-5.39 (2H, m), 5.92 (1H, m), 6.16 (1H, dd, J=1.5, 12.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 805 [M+Na]+。
(7)で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−デシル−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー3:1混合物, 2.20 g, 4.935 mmol)を塩化メチレン(30 mL)及びアセトニトリル(60 mL)に溶かし、この溶液に48%フッ化水素酸水溶液(20 mL)を加え、1.5日間室温で撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水、重曹水及び食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製することにより標記化合物のアノマー混合物(1.02 g, 収率58%)を得た。
IR νmax(film) 3430, 2925, 2855, 1754, 1719, 1650 (w), 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (30H, bs), 1.45-1.70 (4H, m), 2.50-2.57 (2H, m), 3.47-3.80 (7H, m), 3.90 (1H, t, J=9.5 Hz), 4.02 (1H, m), 4.66 (2H, d, J=5.9 Hz), 4.76-4.88 (1.5H, m), 5.29-5.40 (2H, m), 5.49 (0.5H, bs), 5.93 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 369, 611, 651 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C34H60O10Na: 651.4085. Found: 651.4052。
実施例1(3)で得られたトリクロロアセトイミドイル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(260 mg, 0.279 mmol)及び(8)で得られた4−O−アリルオキシカルボニル−3−O−デシル−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノース(175 mg, 0.279 mmol)を塩化メチレン(8 mL)に溶かし、この溶液にモレキュラーシーブス4A(500 mg)を加え、窒素気流下30分間撹拌した後、AgOTf(180 mg, 0.701 mmol)及びTMSOTf(20 mg, 0.090 mmol)を加え、窒素中室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することによりガム状の標記化合物(アノマー混合物, 240 mg, 収率65%)を得た。
IR νmax(film) 3326 (w), 2926, 2856, 1754, 1720, 1650 (w), 1629 (w), 1465 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (60H, bs), 1.40-1.74 (10H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.19 (0.5H, m), 2.32-2.36 (2H, m), 2.52-2.56 (1.5H, m), 3.21-3.90 (20H, m, containing two 3H, s, at 3.26 and 3.39 ppm, and OH), 4.26 (1H, m), 4.40 (1H, m), 4.51-4.67 (9H, m), 4.77 (1H, dd, J=3.5, 9.8 Hz), 4.85 (1H, m), 4.94 (1H, t, J=7.6 Hz), 5.24-5.40 (8H, m), 5.89-5.97 (3H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 1421 [M+Na]+。
(9)で得られた4−O−アリルオキシカルボニル−3−O−デシル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノース(240 mg, 0.171mmol)を塩化メチレン(8 mL)に溶かし、この溶液に硫酸ナトリウム(0.5 g)、1H−テトラゾール(173 mg, 2.480 mmol)及びジアリル ジイソプロピルホスホルアミダイト(210 mg, 0.855 mmol)を加え、窒素気流下室温で30分間撹拌した。反応液をそのままシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製することによりホスファイト(264 mg)を得た。
IR νmax(film) 2927, 2856, 1757, 1721, 1650 (w), 1464 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.25 (60H, bs), 1.40-1.71 (10H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 2.18-2.56 (4H, m), 3.20 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.38 (3H, s), 3.44 (2H, s), 3.45-3.75 (7H, m), 3.80 (1H, t, J=9.6 Hz), 3.96 (1H, m), 4.08 (1H, m), 4.30 (1H, q, J=9.4 Hz), 4.39 (1H, d, J=7.8 Hz, anomeric H), 4.44-4.59 (10H, m), 4.63-4.65 (2H, m), 4.75 (1H, t, J=9.4 Hz), 4.84 (1H, m), 4.91 (1H, m), 5.21-5.42 (12H, m), 5.80 (1H, dd, J=3.5, 6.6 Hz), 5.89-5.99 (5H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 1581 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C82H144O23P2Na: 1581.9471. Found: 1581.9447。
(10)で得られたジアリルホスホノ 3−O−デシル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド(100 mg, 0.064 mmol)を乾燥THF(5 mL)に溶かし、この溶液にトリフェニルホスフィン(11 mg, 0.042 mmol)、トリエチルアミン(43 mg, 0.425 mmol)、ギ酸(43 mg, 0.782 mmol)及びPd(PPh3)4(11 mg, 0.010 mmol)を加え、窒素中50℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液をろ過し、減圧濃縮し、DEAE-セルロース6gを詰めたカラム(溶出溶媒:クロロホルム-メタノール-水(2:3:1)の0.05 mol/L酢酸アンモニウム溶液)で精製することにより目的物の画分を得た。画分を集め全体がクロロホルム-メタノール-水(1:1:1)の混合物となるようにクロロホルム及び0.15 mol/L塩酸水を加え(pH 2−3に調整)、分液ロートで撹拌し、下層のクロロホルム層を集め、減圧濃縮することにより、蝋状の標記化合物(46 mg, 収率54%)を得た。
IR νmax(KBr) 3505 (w), 2925, 2854, 1747, 1719, 1653 (w), 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 5:1) δ 0.87-0.90 (12H, m), 1.27 (60H, bs), 1.40-1.76 (10H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.19 (0.4H, t, J=7.5 Hz), 2.71 (1.6H, t, J=7.5 Hz), 2.32-2.42 (2H, m), 3.26-3.98 (22H, m, containing two 3H, s, at 3.30 and 3.41 ppm), 4.18 (1H, m), 4.51 (1H, d, J=7.8 Hz, anomeric H), 4.71 (1H, d, J=10.2 Hz), 4.88 (1H, t, J=8.6 Hz), 5.31-5.39 (2H, m), 5.68 (1H, dd, J=3.1, 7.4 Hz).
FABMS (negative-ion) m/z; 1313 [M-H]-, 1335 [M-2H+Na]-.
Anal. Calcd. for C66H124O21P2 .2.5H2O: C, 58.27; H, 9.56; P, 4.55. Found: C, 58.43; H, 9.39; P, 4.51。
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド(化合物番号9番)
(1) 4−O−アリルオキシカルボニル−3−O−デシル−6−O−{6−O−アリルオキシカルボニル−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノース(第Ca1工程)
実施例3(4)で得られたトリクロロアセトイミドイル 6−O−(アリルオキシカルボニル)−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシド(340 mg, 0.344 mmol)及び実施例8(8)で得られた4−O−アリルオキシカルボニル−3−O−デシル−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノース(216 mg, 0.344 mmol)を塩化メチレン(10 mL)に溶かし、この溶液にモレキュラーシーブス4A(620 mg)を加え、窒素気流下30分間撹拌した後、AgOTf(222 mg, 0.864 mmol)及びTMSOTf(20 mg, 0.090 mmol)を加え、窒素中室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製することによりガム状の標記化合物(436 mg, 収率86%)を得た。
IR νmax(film) 3500-3200, 2927, 2856, 1754, 1650 (w), 1461 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (60H, bs), 1.40-1.48 (4H, m), 1.56-1.72 (6H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.19 (0.4H, m), 2.32-2.40 (2H, m), 2.52-2.58 (1.6H, m), 3.23 (1H, m), 3.26 (3H, s), 3.46-3.90 (13H, m), 4.21-4.64 (14H, m), 4.77 (1H, dd, J=3.1, 9.8 Hz), 4.93 (1H, m), 5.23-5.41 (10H, m), 5.88-5.98 (4H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 1491 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C79H137O22PNa: 1491.9237. Found: 1491.9266。
(1)で得られた4−O−アリルオキシカルボニル−3−O−デシル−6−O−[6−O−アリルオキシカルボニル−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル]−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α,β−D−グルコピラノース(424 mg, 0.288 mmol)を塩化メチレン(12 mL)に溶かし、この溶液に硫酸ナトリウム(0.6 g)、1H−テトラゾール(101 mg, 1.442 mmol)及びジアリル ジイソプロピルホスホルアミダイト(141 mg, 0.577 mmol)を加え、窒素気流下室温で20分間撹拌した。反応液をそのままシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製することによりホスファイト(439 mg)を得た。このホスファイトをTHF(10 mL)に溶解し、この溶液に30%過酸化水素水(1 mL)を加え、氷冷下で20分間攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、10%チオ硫酸ナトリウム水及び飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより油状の標記化合物(355 mg, 収率76%)を得た。
IR νmax(film) 2927, 2856, 1754, 1721 (w), 1650 (w), 1461 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) d 0.86-0.89 (12H, m), 1.25 (60H, bs), 1.37-1.46 (4H, m), 1.56-1.75 (6H, m), 1.99-2.02 (4H, m), 2.16-2.20 (0.4H, m), 2.28-2.47 (2H, m), 2.51-2.56 (1.6H, m), 3.20 (1H, m), 3.25 (3H, s), 3.38 (3H, s), 3.45-3.82 (12H, m), 3.94 (1H, dd, J=2.0, 11.0 Hz), 4.06 (1H, m), 4.22-4.30 (2H, m), 4.46 (1H, m), 4.53-4.65 (12H, m), 4.67-5.04 (3H, m), 5.22-5.41 (14H, m), 5.80 (1H, m), 5.88-5.99 (6H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 1651 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C85H146O25P2Na: 1651.9526. Found: 1651.9546。
(2)で得られたジアリルホスホノ 4−O−アリルオキシカルボニル−3−O−デシル−6−O−[6−O−アリルオキシカルボニル−4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル]−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド(210 mg, 0.129 mmol)を乾燥THF(10 mL)に溶かし、この溶液にトリフェニルホスフィン(22 mg, 0.084 mmol)、トリエチルアミン(86 mg, 0.850 mmol)、ギ酸(72 mg, 1.564 mmol)及びPd(PPh3)4(22 mg, 0.020 mmol)を加え、窒素中55℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液をろ過し、減圧濃縮し、DEAE-セルロース9gを詰めたカラム(溶出溶媒:クロロホルム-メタノール-水(2:3:1)の 0.05 mol/L酢酸アンモニウム溶液)で精製することにより目的物の画分を得た。画分を集め全体がクロロホルム-メタノール-水(1:1:1)の混合物となるようにクロロホルム及び0.15 mol/L塩酸水を加え(pH 約2に調整)、分液ロートで撹拌し、下層のクロロホルム層を集め、減圧濃縮することにより、蝋状の標記化合物(80 mg, 収率48%)を得た。
IR νmax(KBr) 3500-3000, 2925, 2854, 1743, 1720, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 4:1) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.20-1.28 (60H, m), 1.24-1.75 (10H, m), 1.99-2.04 (4H, m), 2.17-2.19 (0.4H, m), 2.31-2.38 (2H, m), 2.54-2.59 (1.6H, m), 3.30 (3H, s), 3.31-4.01 (19H, m), 4.23 (1H, m), 4.50 (1H, d, J=7.8 Hz, anomeric H), 4.70 (1H, m), 4.87 (1H, t, J=8.2-8.6 Hz), 5.34-5.36 (2H, m), 5.67 (1H, dd, J=3.5, 7.4 Hz).
FABMS (negative-ion) m/z; 1299 [M-H]-.
Anal. Calcd. for C65H122O21P2: C, 59.98; H, 9.45; P, 4.76. Found: C, 60.10; H, 9.23; P, 4.47。
2−(ホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−[6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル]−α−D−グルコピラノシド(化合物番号10番)
(1) 2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−[6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ジアリルホスホノ−β−D−グルコピラノシル]−α−D−グルコピラノシド及び2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−[6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ジアリルホスホノ−α−D−グルコピラノシル]−α−D−グルコピラノシド(第Cc1工程)
実施例1(3)に準じて得られるトリクロロアセトイミドイル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシド(500mg, 0.552 mmol)及び実施例7(4)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシドを塩化メチレン(7.5 mL)に溶かし、この溶液にモレキュラーシーブス4A(630 mg)及びAgOTf(12.5 mg, 0.055 mmol)を加え、窒素中室温で1間撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/塩化メチレン=1/2)で精製することによりガム状の標記化合物である2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ジアリルホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド(180 mg, 収率22%)及び2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ジアリルホスホノ−α−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド(120 mg, 収率14%)を得た。
2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ジアリルホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシドの物理恒数:
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (68H, bs), 1.40-1.79 (10H, m),1.99-2.07 (4H,m), 2.60 (1H, bs, OH), 3.17-3.90 (24H, m, containing two 3H, s, at 3.28 and 3.39 ppm), 4.05 (1H, m), 4.20-4.30 (4H, m), 4.35 (1H,d, J=7.8Hz), 4.53-4.60 (8H, m), 4.92 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.21-5.24 (4H, m), 5.30-5.40 (8H, m), 5.89-6.00 (4H,m).
FABMS m/z; [M+H]+,1499 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C80H150O19P2Na: 1500.0144. Found:1500.0145.
2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ジアリルホスホノ−α−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシドの物理恒数:
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (68H, bs), 1.40-1.79 (10H, m), 1.99-2.07 (4H, m) 3.17-3.90 (24H, m, containing two 3H, s, at 3.28 and 3.39 ppm), 3.99 (1H, m), 4.20-4.30 (4H, m), 4.53-4.58 (8H, m), 4.88 (1H, d, J=3.7 Hz), 4.92 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.20-5.30 (4H, m), 5.89-6.00 (4H,m).
FABMS m/z; 1499 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C80H150O19P2Na:1500.0144. Found:1500.0121。
(1)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ジアリルホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド(180 mg, 0.12 mmol)を乾燥THF(10 mL)に溶かし、この溶液にトリエチルアミン(150 mg, 1.480 mmol)、ギ酸(120 mg, 2.700 mmol)、Pd(PPh3)4(40 mg, 0.255 mmol)及びトリフェニルホスフィン(40 mg, 0.152 mmol)を加え、窒素中36℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液をろ過し、減圧濃縮し、DEAE-セルロース8gを詰めたカラム(溶出溶媒:クロロホルム-メタノール-水(2:3:1)の0.05 mol/L 酢酸アンモニウム溶液)で精製することにより目的物の画分が得られた。画分を集め全体がクロロホルム-メタノール-水(1:1:1)の混合物となるようにクロロホルム及び0.15 mol/L塩酸水を加え、分液ロートで撹拌し、下層のクロロホルム層を集め減圧濃縮することにより蝋状の標記化合物(100 mg, 収率67%)を得た。
IR νmax(KBr) 2954, 2923, 2853, 1654cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD, 5:1) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (68H, bs), 1.39-1.75 (10H, m), 1.75-1.90 (2H, m), 1.98-2.04 (4H, m), 3.23-4.85 (26H, m, containing two 3H, s at 3.28 and 3.39 ppm), 4.00-4.10 (2H, m), 4.10-4.30 (2H, m), 4.40 (1H, d, J=7.8 Hz), 4.94 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.33-5.38 (2H, m).
FABMS (negative-ion) m/z; 1315 [M-H]-.
Anal Calcd for C68H134O19P2.5/2H2O; C; 60.01,H; 10.31,P; 4.33, Found, C; 59.93, H; 10.28, P; 4.55。
2−(ホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−α−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド(化合物番号11番、第Cc2工程)
実施例10(1)で得られた2−(ジアリルホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ジアリルホスホノ−α−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド(120 mg, 0.081 mmol)を用い、実施例10(2)と同様に反応させることにより蝋状の標記化合物(90 mg, 収率84%)を得た。
IR νmax(KBr) 3480, 2955, 2852, 1654cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3+CD3OD,5:1) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (68H, br s), 1.39-1.70 (10H, m), 1.75-1.90 (2H, m), 1.98-2.04 (4H, m), 3.23-4.85 (26H, m, containing two 3H, s at 3.28 and 3.39 ppm), 4.00-4.25 (4H, m), 4.90 (1H, d, J=3.7 Hz), 4.99 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.33-5.38 (2H, m).
FABMAS (negative ion) m/z; 1315 [M-H]-.
Anal Calcd for C68H134O19P2.H2O; C; 60.01,H; 10.31,P; 4.33, Found, C; 59.93, H; 10.28, P; 4.55。
ホスホノ 6−O−{4−O−ホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−ヒドロキシテトラデシル]−α,β−D−グルコピラノシド(化合物番号12番)
(1) (E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−3−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシド
参考例11で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシド(840 mg, 0.951 mmol)を塩化メチレン(5 mL)−アセトニトリル(10 mL)混合溶媒に溶解し、この溶液に48%フッ化水素水溶液(200 mg)を加え、室温で30分間撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、これを飽和重曹水で洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより標記化合物(467 mg, 収率64%)を得た。
IR νmax(KBr) 3527, 2925, 2854, 1747, 1679 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.25 (36H, bs), 1.50-1.65 (7H, m), 1.87-1.92 (2H, m), 2.33 (1H, OH), 3.37 (1H, dd, J=2.9, 9.5 Hz), 3.55-3.81 (8H, m), 4.60-4.67 (4H, m), 4.72 (1H, m), 4.80 (1H, m), 5.13 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.18 (1H, qd, J=6.6, 12.5 Hz), 5.25-5.40 (4H, m), 5.89-5.98 (2H, m), 6.16 (1H, qd, J=1.5, 12.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; 711 [M+H]+, 791 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C43H76O11Na: 791.5286. Found: 791.5281。
(1)で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−3−O−ドデシル−D−α−グルコピラノシド(500 mg, 0l651 mmol)をアセトニトリル(25 mL)に溶かし、この溶液に48%フッ化水素酸水溶液(1.46 mL)を加え、室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、飽和重曹水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより油状の標記化合物(340 mg, 72%)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86 (6H,t,J=6.6Hz), 1.25 (360H, bs), 1.49-1.65(4H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.39 (1H, m), 3.2 (1H, d,d, J= 2.9, 9.5Hz), 3.60-4.00 (8H, m), 4.58-4.72 (5H, m), 4.80-4.90 (1H, m), 5.25-5.40 (4H, m), 5.88-6.00 (2H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 751 [M+Na]+。
実施例1(3)で得られたトリクロロアセトイミドイル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−α−D−グルコピラノシド(666 mg, 0.700 mmol)及び(2)で得られた4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−3−O−ドデシル−D−グルコピラノース(520 mg, 0.700 mmol)を塩化メチレン(20 mL)に溶かし、この溶液にモレキュラーシーブス4A(400 mg)を加え、窒素中室温で20分間撹拌した後、AgOTf(20 mg, 0.070 mmol)を加え、窒素中室温で20分間撹拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することによりガム状の標記化合物(520 mg, 収率52%)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.25 (66H, bs), 1.40-1.90 (13H, m), 1.92-2.02 (4H, m), 2.30-2.42 (2H, m), 3.20-3.90 (20H, m , containing 3H, s, at 3.17 ppm and 3H, s, at 3.37 ppm), 4.10-4.70 (14H, m), 4.80-4.99 (2H, m), 5.20-5.4 (11Hm), 5.89-6.00 (4H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 1521 [M+Na]+.
HRFABMS; Calcd. for C82H147O21PNa: 1522.007. Found: 1522.0068。
(3)で得られた4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル」−3−O−ドデシル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−D−グルコピラノ−ス(430 mg, 0.287 mmol)を塩化メチレン(60 mL)に溶かし、この溶液に硫酸ナトリウム(900 mg)、1H−テトラゾール(84.3 mg, 1.2 mmol)及びジアリル ジイソプロピルホスホルアミダイト(105 mg, 0.43 mmol)を加え、窒素気流下室温で30分間撹拌した。反応終了後、反応液をそのままシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより油状のホスファイト(500 mg)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.80-1.90 (12H, m), 1.26 (66H, bs), 1.40-1.75 (10H, m), 1.80-1.90 (2H, m), 1.99-2.05 (4H, m), 2.25-2.50 (2H, m), 3.18-3.90 (221H, m, containing two 3H, s at 3.27 and 3.38 ppm), 4.00 (1H, m), 4.20-4.405 (21H, m), 4.56-4.63 (11H, m), 4.70-5.05 (2H, m), 5.23-5.43 (2H, m), 5.86-5.98 (5H, m).
FABMS(positive-ion) m/z; 1681 [M+Na]+。
(4)で得られたジアリルホスホノ 4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−3−O−ドデシル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−[(Z)−11−オクタデセノイル]−β−D−グルコピラノシル}−α,β−D−グルコピラノシド(180 mg, 0.090 mmol)を乾燥THF(10 mL)に溶かし、この溶液にトリフェニルホスフィン(30 mg, 0.114 mmol)、トリエチルアミン(111 mg, 1.099 mmol)、ギ酸(93 mg, 2.020 mmol)及びPd(PPh3)4(30 mg, 0.026 mmol)を加え、窒素中36℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液をろ過し、減圧濃縮し、DEAE-セルロース8gを詰めたカラム(溶出溶媒:クロロホルム-メタノール-水(2:3:1)の0.05 mol/L酢酸アンモニウム溶液)で精製することにより目的物の画分が得られた。画分を集め全体がクロロホルム-メタノール-水(1:1:1)の混合物となるようにクロロホルム及び0.15 mol/L塩酸水を加え、分液ロートで撹拌し、下層のクロロホルム層を集め減圧濃縮すると蝋状の標記化合物(90 mg, 収率75%)を得た。
IR νmax(KBr) 3506 (w), 3345 (w), 2923, 2853, 1720, 1465, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3-CD3OD, 5:1) δ 0.86-0.90 (12H, m), 1.27 (66H, bs), 1.40-1.80 (12H, m), 2.00-2.08 (4H, m), 2.24-2.28 (2H, m), 3.13-4.06 (26H, m, containing two 3H, s at 3.30 and 3.40 ppm), 4.2-4.4 (1H, m), 4.45-4.59 (1H, m), 4.92-4.97 (1H, m),5.34-5.38 (2H, m).
FABMS (negative-ion) m/z; 1329 [M-H]-, 1322.
Anal. Calcd for C68H132O20P2.3H2O: C, 58.99; H, 10.00; P, 4.23. Found: C, 58.94; H, 10.04; P4.47。
ホスホノ 6−O−{4−O−ホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−ヒドロキシテトラデシル]−α,β−D−グルコピラノシド(化合物番号13番)
(1) (E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−α−D−グルコピラノシド及び(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−α−D−グルコピラノシド(第Cf1工程)
実施例1(3)に準じて得られるトリクロロアセトイミドイル 4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)11−オクタデセノイル]−α,β−D−グルコピラノシド(760 mg 0.840 mmol)及び実施例12(1)で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−3−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシド(645 mg, 0.840 mmol)を塩化メチレン(50 mL)に溶かし、この溶液にモレキュラーシーブス4A(400 mg)及びAgOTf(21 mg, 0.0840 mmol)を加え、窒素中室温で60分間撹拌した。反応終了後、反応液を塩化メチレンで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することによりガム状の標記化合物(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−α−D−グルコピラノシド(400 mg, 収率32%)及び(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−α−D−グルコピラノシド(460 mg, 収率37%)を得た。
(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−α−D−グルコピラノシドの物理恒数:
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.25 (66H, bs), 1.40-1.80 (13H, m, containing 3H, dd, J=1.5, 6.6 Hz at 1.55 ppm), 1.82-1.89 (2H, m),1.98-2.02 (4H, m) 3.1-3.2 (2H, m), 3.22-3.79 (20H, m, containing 3H, s, at 3.28ppm, and 3H, s, at 3.37 ppm),3.8-4.0 (4H, m),4.19-4.3 (2h, m),4.53-4.87 (12H, m),5.03-5.4 (12H, m), 5.88-5.97 (4H, m), 6.13 (1H, qd, J=1.5, J=12.5Hz).
FABMS (positive-ion) m/z; [M+Na,] 1547+.
HRFABMS; Calcd. for C85H153O20PNa:1500.0591 Found;1548.0624.
(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−α−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−α−D−グルコピラノシドの物理恒数:
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (12H, t, J=6.6 Hz), 1.25 (66H, bs), 1.40-1.80 (13H, m, containing 3H, dd, J=1.5, 6.6 Hz at 1.55 ppm), 1.82-2.02 (6H, m), 3.22-4.0 (22H, m, contining 3H, s, at 3.28ppm, and 3H, s, at 3.37ppm), 4.23 (1H, m), 4.53-4.88 (12H, m), 5.03-5.4 (12H, m), 5.89-5.98 (4H, m), 6.13 (1H, qd, J=1.5, 12.5 Hz, NH).
FABMS (positive-ion) m/z; [M+Na,] 1547+.
HRFABMS; Calcd. for C85H153O20PNa: 1548.0590, Found; 1548.0582。
(1)で得られた(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−α−D−グルコピラノシド(370 mg, 0.242 mmol)をTHF(20 mL)及び水(0.5 mL)に溶かし、この溶液にヨウ素(92.5 mg, 0.365 mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、チオ硫酸ナトリウム水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することによりガム状の標記化合物(250 mg, 収率69%)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.86-0.89 (12H, m), 1.25 (66H, bs), 1.40-2.02 (17H, m, containing OH), 3.10-3.90 (20H, m, containing 3H, s, at 3.17 ppm, and 3H, s, at 3.37 ppm4.0-4.70 (14H, m), 4.81 (1H, m), 5.18-5.42 (11H, m), 5.89-6.00 (4H, m).
FABMS (positive-ion) m/z; 1507 [M+Nal]+.
HRFABMS; Calcd. for C82H149O20PNa;1508.0277. Found; 1508.0294。
(2)で得られた4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−3−O−ドデシル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−D−グルコピラノ−ス(250 mg, 0.168 mmol)を塩化メチレン(30 mL)に溶かし、この溶液に硫酸ナトリウム(540 mg)、1H−テトラゾール(51 mg, 0.700 mmol)及びジアリル ジイソプロピルホスホルアミダイト(64 mg, 0.250 mmol)を加え、窒素気流下室温で30分間撹拌した。反応終了後、反応液をそのままシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより油状のホスファイト(268 mg)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.80-1.90 (12H, m), 1.26 (66H, bs), 1.40-1.70 (10H, m), 1.70-1.80 (2H, m), 1.80-1.90 (2H, m), 1.90-205 (4H, m), 3.10 (1H, m), 3.27 (3H, s), 3.33 (1H, m), 3.38 (3H, m), 3.40-390 (14H, m), 4.1-4.2 (1H, m), 4.25 (1H, m), 4.40-4.80 (14H, m), 5.1 (1H, m5.19-5.40 (14H, m), 5.86-5.98 (6H, m).
FABMS(positive-ion) m/z; 1667 [M+Na]+.
HRFABMS,C88H158O23P2Calcd. for: 1668.0567. Found: 1668.0590。
(3)で得られたジアリルホスホノ 4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−3−O−ドデシル−6−O−{4−O−ジアリルホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−α,β−D−グルコピラノシド(アノマー混合物, 150 mg, 0.091 mmol)を乾燥THF(20 mL)に溶かし、この溶液にトリフェニルホスフィン(30 mg, 0.114 mmol)、トリエチルアミン(111 mg, 1.09 mmol)、ギ酸(93 mg, 2.02 mmol)及びPd(PPh3)4(30 mg, 0.026 mmol)を加え、窒素中36℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液をろ過し、減圧濃縮し、DEAE-セルロース8gを詰めたカラム(溶出溶媒:クロロホルム-メタノール-水(2:3:1)の0.05 mol/L酢酸アンモニウム溶液)で精製することにより目的物の画分が得られた。画分を集め全体がクロロホルム-メタノール-水(1:1:1)の混合物となるようにクロロホルムと 0.15 mol/L塩酸水を加え、分液ロートで撹拌し、下層のクロロホルム層を集め減圧濃縮すると蝋状の標記化合物のアノマー混合物(88 mg, 収率73%)を得た。
IR νmax(KBr) 3291 (w), 3076 (w), 2925, 2853, 1628, 1554, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3-CD3OD, 5:1) δ 0.86-0.90 (12H, m), 1.27 (62H, bs), 1.40-1.75 (12H, m), 1.99-2.03 (4H, m), 2.20-2.26 (2H, m), 3.23-4.12 (26H, m, containing two 3H, s at 3.30 and 3.40 ppm), 4.76 (1H, d, J=8.1 Hz), 5.33-5.39 (2H, m), 5.71 (1H, dd, J=3.3, 7.0 Hz).
FABMS (negative-ion) m/z; 1315.
Anal. Calcd for C68H134O19P2.3H2O: C; 59.52,H; 9.93, P; 4.42. Found: C; 59.94, H; 10.29, P; 4.52。
(E)−1−プロペニル 4−O−アリルオキシカルボニル−2−O−[(R)−3−(アリルオキシカルボニルオキシ)テトラデシル]−6−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3−O−デシル−α−D−グルコピラノシド
(1) 1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−3−O−デシル−α−D−グルコフラノース
1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α−D−グルコフラノース(17.0 g, 65.31 mmol)及び1−(メタンスルフォニルオキシ)デカン(15.34 g, 64.90 mmol)をDMF(65 mL)に溶解し、その溶液に水素化ナトリウム(55%分散油, 3.40 mg, 77.92 mmol)を氷冷下加えた。0℃で15分間及びその後室温一夜攪拌した。その後、反応液に氷冷下メタノールを加え水素化ナトリウムを分解し、酢酸エチルで希釈した。この溶液を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=9/1、更に4/1)で精製することにより油状の標記化合物(22.5 g, 収率98%)を得た。
IR νmax(film) 2987, 2928, 2857 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.27 (14H, bs), 1.32 (3H, s), 1.36 (3H, s), 1.43 (3H, s), 1.50 (3H, s), 1.55-1.58 (2H, m), 3.52 (1H, m), 3.59 (1H, m), 3.86 (1H, d, J=3.7Hz), 3.99 (1H, dd, J=5.9, 8.8 Hz), 4.08 (1H, d, J=5.9 Hz), 4.11 (1H, t, J=6.6 Hz), 4.14 (1H, m), 4.31 (1H, m), 4.53 (1H, d, J=4.4 Hz), 5.88 (1H, d, J=4.4 Hz)。
(1)で得られた化合物(20.6 g)を2%塩酸を含むアリルアルコール(300 mL)に加え15分間還流した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/1、更に1/3)で精製することにより、油状の標記化合物(14.6g, 収率98%, a,b-混合物)を得た。標記化合物を更に精製することなく次の反応に使用した。
(2)で得られた化合物(1.20 g, 3.33 mmol)をDMF(2.5 mL)に溶かし、この溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(2.5 mL)及びp-TsOH(50 mg)を加え、室温で6時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより、油状の標記化合物であるα体(902 mg, 収率68%)及びβ体(293 mg, 収率22%)を得た。
α体:
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (14H, bs), 1.41 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.53-1.60 (2H, m), 2.27 (1H, d, J=7.3 Hz, OH), 3.46-3.86 (8H, m), 4.04 (1H, m), 4.21 (1H, m), 4.92 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.22-5.35 (2H, m), 5.93 (1H, m).
β体:
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (14H, bs), 1.41 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.55-1.60 (2H, m), 2.29 (1H, d, J=2.2 Hz, OH), 3.25 (1H, m), 3.31 (1H, t, J=8.8 Hz), 3.45 (1H, m), 3.59-3.67 (2H, m), 3.75-3.82 (2H, m), 3.91 (1H, dd, J=5.1, 11.0 Hz), 4.14 (1H, dd, J=6.2, 12.8 Hz), 4.35 (1H, dd, J=5.1, 12.5 Hz), 4.40 (1H, d, J=8.1 Hz), 4.92 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.20-5.35 (2H, m), 5.93 (1H, m)。
(3)で得られたα体(4.58 g, 11.45 mmol)及び(R)−3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(メチルスルフォニルオキシ)テトラデカン(4.84 g, 11.45 mmol)をDMF(3 mL)に溶かし、この溶液に水素化ナトリウム(55%分散油, 1.50 g, 34.38 mmol)を加えた。反応液を室温で一夜、更に50℃で2時間攪拌した後、氷冷下反応液にメタノールを加え水素化ナトリウムを分解した後、酢酸エチルで希釈した。この溶液を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製することにより油状の標記化合物(5.60 g, 収率67%)を得た。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.04 (6H, s), 0.878 (9H, s), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (32H, bs), 1.39-1.59 (10H, m, containing 3H, s at d 1.41 ppm and 3H, s at d 1.48 ppm), 1.67-1.77 (2H, m), 3.29 (1H, dd, J=3.7, 8.8 Hz), 3.45-3.85 (10H, m), 4.04 (1H, dd, J=6.6, 12.5 Hz), 4.18 (1H, dd, J=5.1, 12.5 Hz), 4.92 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.20-5.34 (2H, m), 5.92 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z, 727 [M+H]+。
(4)で得られた化合物(500 mg, 0.688 mmol)をメタノール(10 mL)に溶かし、この溶液にパラトルエンスルホン酸(24 mg)を加え、40分間室温で攪拌し、減圧濃縮した後酢酸エチルで希釈した。この溶液を重曹水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより標記化合物(217 mg, 収率58%)を得た。
IR νmax(KBr) 3358 (broad), 3270 (broad), 2921, 2850, 1466 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (32H, bs), 1.40-1.73 (6H, m), 1.93 (1H, t, J=6.5 Hz, OH), 2.44 (1H, d, J=2.2 Hz, OH), 2;93 (1H, bs, OH), 3.30 (1H, dd, J=3.7, 9.5 Hz), 3.50-3.92 (10H, m), 4.05 (1H, m), 4.20 (1H, m), 5.01 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.22-5.34 (2H, m), 5.95 (1H, m).
FABMS (positive-ion) m/z, 573 [M+H]+, 595 [M+Na]+.
HRFABMS, Calcd. for C33H64O7Na: 595.4550. Found: 595.4541。
(5)で得られた化合物(210 mg, 0.367 mmol)をテトラヒドロフラン(THF, 4 mL)に溶かし、この溶液に水素で活性化したIr[C8H12(MePh2P)2]PF6(5 mg)を加え、室温で一夜攪拌した後、減圧濃縮することにより標記化合物(210 mg, 定量的)を得た。得られた標記化合物は精製せず、次の反応に使用した。
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 1.26 (32H, bs), 1.41-1.73 (9H, m), 1.87 (1H, br, OH), 2.47 (1H, br, OH), 2.74 (1H, bs, OH), 3.32 (1H, m), 3.54-3.92 (10H, m), 5.17 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.20 (1H, m), 6.19 (1H, J=1.5, 2.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z, 573 [M+H]+, 595 [M+Na]+。
(6)で得られた化合物(200 mg, 0.349 mmol)を塩化メチレン(4 mL)に溶かし、この溶液にt−ブチルジメチルシリルクロライド(58 mg, 0.384 mmol)及びDMAP(47 mg, 0.384 mmol)を加え、室温で一夜攪拌した後、そのままシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより油状の標記化合物(217 mg, 収率90%)を得た。
IR νmax(film) 3456 (broad), 2926, 2855, 1465 cm-1.
400 MHz 1H NMR (CDCl3) δ 0.08 (6H, s), 0.88 (6H, t, J=6.6 Hz), 0.90 (9H, s), 1.26 (32H, bs), 1.40-1.75 (9H, m, containing 3H, d, J=7.3 Hz at 1.55 ppm), 2.75 (1H, bs, OH), 2.84 (1H, bs, OH), 3.30 (1H, m), 3.53-3.87 (10H, m), 5.14 (1H, d, J=2.9 Hz), 5.20 (1H, m6.20 (1H, d, J=12.5 Hz).
FABMS (positive-ion) m/z, 687 [M+H]+, 709 [M+Na]+.
HRFABMS Calcd. for C39H78O7SiNa: 709.5414. Found: 709.5393。
(7)で得られた化合物(203 mg, 0.293 mmol)をトルエン(6 mL)に溶かし、この溶液にピリジン(0.50 g, 6.32 mmol)を加え、更に氷冷下トリホスゲン(200 mg, 0.674 mmol)を加え、10分間激しく撹拌した。この反応液にアリルアルコール(0.60 g, 10.331 mmol)を加え、氷冷下1時間撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルで希釈し、重曹水及び飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:シクロヘキサン/酢酸エチル=14/1)で精製することにより標記化合物と不明物の混合物(325 mg)を得た。得られた標記化合物は、更に精製することなく次の反応に使用した。
ヒト全血TNFα産生に対する抑制試験(in vitro)
本試験は、Hartmanらの方法(D.A.Hartman, S.J.Ochalski and R.P.Carlson; The effects of antiinflammatory and antiallergic drugs on cytokine release after stimulation of human whole blood by lipopolysaccharide and zymosan A: Inflamm. Res., 44, 269 (1995))に準じて行なった。
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試験化合物 IC50(nM)
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化合物1 0.49
化合物2 0.51
化合物3 0.65
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
比較化合物 0.97
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[試験例2]
ヒト全血TNFα産生に対する抑制試験(in vitro)
本試験は、試験例1と同様に行った。得られた結果を表2〜3に示す。なお、比較化合物についても試験例1と同様の比較化合物を用いた。
―――――――――――――――――――――――――――――
試験化合物 IC50(nM)
―――――――――――――――――――――――――――――
化合物8 0.06
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
比較化合物 2.94
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[表3]
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試験化合物 IC50(nM)
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化合物9 0.83
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
比較化合物 8.24
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[試験例3]
マウスTNFα産生に対する抑制活性試験(in vivo)
本試験は、Y.Endoらの方法(British Journal of Pharmacology 128, 5-12 (1999))に準じて行った。
―――――――――――――――――――――――――――――
試験化合物 ID50(mg/kg)
―――――――――――――――――――――――――――――
化合物1 0.45
化合物2 <0.2
化合物3 0.96
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
比較化合物 2.12
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[表5]
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試験化合物 ID50(mg/kg)
―――――――――――――――――――――――――――――
化合物8 0.55
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
比較化合物 3.28
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[表6]
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試験化合物 ID50(mg/kg)
―――――――――――――――――――――――――――――
化合物9 <0.2
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
比較化合物 1.82
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[試験例4]
マウス致死に対する救命試験(in vivo)
本試験は、H.Takadaらの方法(The Journal of Infectious Diseases 162, 428-434 (1990))に準じて行なった。
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72時間後のマウスの生存率(%)
――――――――――――――――――――――――――――――
投与量(mg/kg) 試験化合物: 化合物2 化合物3 比較化合物
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0.3 38 50 25
1 75 100 63
3 100 100 100
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[表8]
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72時間後のマウスの生存率(%)
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投与量(mg/kg) 試験化合物: 化合物8 比較化合物
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0.3 50 50
1 75 75
3 100 50
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[表9]
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72時間後のマウスの生存率(%)
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投与量(mg/kg) 試験化合物: 化合物9 比較化合物
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0.3 13 13
1 38 0
3 100 25
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Claims (25)
- 下記一般式
[式中、Qは、酸素原子、C1−C3アルキレン基、基-O-Alk-又は基-O-Alk-O-(但し、AlkはC1−C3アルキレン基を示す。)であり、
Wは、酸素原子又は基-NH-を示し、
R1(Wが基-NH-である場合)は、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アルカノイル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルケノイル基又は下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルキノイル基を示し、
R1(Wが酸素原子である場合)、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アルキル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC2−C20アルケニル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC2−C20アルキニル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1−C20アルカノイル基、下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルケノイル基又は下記置換基群Aから選択された一種以上の基で置換されていてもよいC3−C20アルキノイル基を示し、
R5は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C6アルケニルオキシ基又はオキソ基を有していてもよいC2−C6アルキニルオキシ基を示し、
置換基群Aは、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、オキソ基を有していてもよいC1−C20アルコキシ基、(C1−C20アルコキシ)C1−C20アルコキシ基、{(C1−C20アルコキシ)C1−C20アルコキシ}C1−C20アルコキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C20アルケニルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC2−C20アルキニルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC1−C20アルカノイルオキシ基、オキソ基を有していてもよいC3−C20アルケノイルオキシ基及びオキソ基を有していてもよいC3−C20アルキノイルオキシ基からなる群である。]で表される化合物、その薬理上許容しうる塩。 - Wが基−NH−であり、かつ、R1が置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C8−C18アルカノイル基又はC8−C18アルケノイル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Wが基−NH−であり、かつ、R1が置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C10−C18アルカノイル基又はC10−C18アルケノイル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Wが基−NH−であり、かつ、R1が置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルカノイル基又はC12−C16アルケノイル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C4−C18アルキル基、C4−C18アルケニル基、C4−C18アルカノイル基又はC4−C18アルケノル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C8−C18アルキル基、C8−C18アルケニル基、C8−C18アルカノイル基又はC8−C18アルケノル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C10−C18アルキル基、C10−C18アルケニル基、C10−C18アルカノイル基又はC10−C18アルケノル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Wが酸素原子であり、かつ、R1、R2、R3及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルキル基、C12−C16アルケニル基、C12−C16アルカノイル基又はC12−C16アルケノル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Wが酸素原子であり、R1及びR3が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルカノイル基又はC12−C16アルケノル基であり、かつ、R2及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、C12−C16アルキル基又はC12−C16アルケニル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Wが酸素原子であり、R1及びR3が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、デカノイル基、ドデカノイル基、テトラデカノイル基、ドデセノイル基、テトラデセノイル基又はオクタデセノイル基であり、かつ、R2及びR4が、同一又は異なって、置換基群Aから選択された置換基を有してもよい、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ドデセニル基、テトラデセニル基又はオクタデセニル基である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- 置換基群Aから選択された置換基が、フッ素原子、水酸基、C1−C20アルコキシ基、C12−C14アルケニルオキシ基、C12−C14アルカノイルオキシ基又はC12−C14アルケノイルオキシ基である請求項1乃至10のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- 置換基群Aから選択された置換基が、ドデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ドデセニルオキシ基、テトラデセニルオキシ基、ドデカノイルオキシ基、テトラデカノイルオキシ基、ドデセノイルオキシ基、テトラデセノイルオキシ基又はオクタデセノイル基である請求項1乃至10のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- R5が、ハロゲン原子、水酸基又は無置換のC1−C6アルコキシ基である請求項1乃至12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- R5が、フッ素原子、水酸基又はメトキシ基である請求項1乃至12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Qが、酸素原子である請求項1乃至14のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- Qが、ホスホノエチル基である請求項1乃至14のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- 右側グルコース又はグルコサミンの1位がα位である請求項1乃至16のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容しうる塩。
- 請求項1に記載の、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
2−(ホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
2−(ホスホノオキシ)エチル 3−O−デシル−2−デオキシ−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−(3−オキソテトラデカノイルアミノ)−α−D−グルコピラノシド、
2−(ホスホノオキシ)エチル 6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル]−2,3−ジ−O−ドデシル−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド、
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド、
2−(ホスホノオキシ)エチル 2,3−ジ−O−ドデシル−6−O−{6−O−メチル−3−O−[(R)−3−メキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド若しくは
ホスホノ 6−O−{4−O−ホスホノ−3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセニル]−β−D−グルコピラノシル}−3−O−ドデシル−2−O−[(R)−3−ヒドロキシテトラデシル]−α,β−D−グルコピラノシド、又はその薬理上許容しうる塩。 - 請求項1に記載の、
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−6−O−メチル−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド若しくは
ホスホノ 3−O−デシル−6−O−{3−O−[(R)−3−メトキシデシル]−2−O−[(Z)−11−オクタデセノイル]−4−O−ホスホノ−β−D−グルコピラノシル}−2−O−(3−オキソテトラデカノイル)−α−D−グルコピラノシド、又はその薬理上許容しうる塩。 - 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する医薬。
- 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、炎症の予防剤又は治療剤。
- 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、自己免疫疾患の予防剤又は治療剤。
- 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、敗血症の予防剤又は治療剤。
- 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、免疫抑制剤。
- 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する、冠動脈バイパス形成術後の予後改善剤。
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