JP2005218253A - 電動機製造治具および電動機の製造方法 - Google Patents

電動機製造治具および電動機の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製品コストがアップせず、着磁・組立時に回転子積層鉄心または固定子積層鉄心を剥離させることがない、電動機製造治具および電動機の製造方法を得ること。
【解決手段】電磁鋼板を積層して円筒状に形成した固定子鉄心のスロットに巻線を施した固定子と、電磁鋼板を積層して円筒状に形成した回転子鉄心に回転軸を挿通固定し、該回転子鉄心の周縁部に環状に複数配列した回転軸に平行なスリットに平板状の永久磁石を埋め込んだ回転子とを備え、該永久磁石は回転子に装着後に着磁装置により着磁される電動機のための電動機製造治具において、前記回転軸に嵌合するボス部を有し前記回転子鉄心の端部を覆う端板部と、外周部を覆う筒状部と、を備えたキャップ状に形成された電動機製造治具であって、前記ボス部には回転軸固定具を備え、前記端板部には、該端板部を介して前記回転子と前記着磁装置とを所定の相対回転角度位置に固定する角度位置固定具を備えた。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電磁鋼板を積層した回転子鉄心に回転軸に平行に永久磁石を埋め込んだ回転子を有する電動機のための電動機製造治具およびこの電動機製造治具を用いた電動機の製造方法に関する。
従来、回転子が、回転軸とこの回転軸に取り付けるヨークコアとこのヨークコアの外周に取り付ける円筒状の永久磁石とを備えているブラシレスモートルにおいて、永久磁石の両端には、永久磁石の外周角部をぐるりと覆うマグネットキャップを設け、このマグネットキャップを可撓性のある非磁性体で形成したブラシレスモートルの回転子構造が知られている。この回転子構造によれば、永久磁石の接着が不十分で遠心力で飛ばされるのを、軸に押え込むことができ、また組立時は、永久磁石の角部を覆うことから、磁石損傷はない(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−110944号公報(特許請求の範囲、第2頁、第1〜4図)
しかしながら、上記の従来の回転子構造では、回転子の回転時にマグネットキャップと固定子とが接触しないように、固定子と回転子との間の空隙をマグネットキャップの厚み分だけ大きくする必要がある。例えば、回転子径φ190の場合、マグネットキャップを設けないときは、空隙が0.6mmでよいのに対して、マグネットキャップを設けるときは、空隙が1mm必要となる。
空隙を大きくすると電動機性能が低下するため、性能を維持するためには、コア長さを長くするなど、電動機寸法を大きくしなければならないという問題があった。また、マグネットキャップのコスト分、製品コストがアップするという問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、上記のマグネットキャップ状の電動機部品を、電動機組立後に取り外し可能な製造治具に置き換えることにより、原動機寸法を大きくする必要がなく、製品コストがアップせず、着磁・組立時に回転子積層鉄心または固定子積層鉄心を剥離させることがなく、さらに電動機組立性を向上することができる電動機製造治具および電動機の製造方法を得ることを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電動機製造治具は、電磁鋼板を積層して筒状に形成した固定子鉄心のスロットに巻線を施した固定子と、電磁鋼板を積層して筒状に形成した回転子鉄心に回転軸を挿通固定し、該回転子鉄心の周縁部に環状に複数配列した回転軸に平行なスリットに平板状の永久磁石を埋め込んだ回転子と、を備え、該永久磁石は回転子に装着後に着磁装置により着磁される電動機のための電動機製造治具において、前記回転軸に嵌合するボス部を有し前記回転子鉄心の端部を覆う端板部と、外周部を覆う筒状部と、を備えたキャップ状に形成された電動機製造治具であって、前記ボス部には回転軸固定具を備え、前記端板部には、該端板部を介して前記回転子と前記着磁装置とを所定の相対回転角度位置に固定する角度位置固定具を備え、前記回転子に着脱自在な非磁性材料製であることを特徴とする。
この発明によれば、回転子の着磁・組立後に、電動機製造治具を回転子から取り外すことができる。
この発明によれば、電動機寸法を大きくする必要がなく、製品コストがアップせず、着磁・組立時に回転子積層鉄心または固定子積層鉄心を剥離させることがなく品質を向上させ、さらに電動機組立性を向上することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる電動機製造治具およびこの製造治具を用いた電動機の製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明にかかる電動機製造治具および電動機の製造方法が適用される電動機の縦断面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3−1は実施の形態1の第1の治具の縦断面図、図3−2は図3−1のB−B線に沿う矢視図、図4−1は第1、第2の治具を回転子に装着した状態を示す縦断面図、図4−2は第1、第2の治具の変形例を示す縦断面図、図4−3は第1の治具の他の変形例を示す縦断面図、図5は永久磁石の着磁工程を示す縦断面図、図6は図5のC−C線に沿う断面図、図7は回転子と固定子の組立工程を示す縦断面図、図8は電動機製造治具取り外し工程を示す縦断面図である。
図1および図2に示すように、電動機100は、珪素鋼等の電磁鋼板12aを積層して円筒状に形成した固定子鉄心12の36個のスロット11に三相の巻線13を施した固定子10と、珪素鋼等の電磁鋼板22aを積層して円筒状に形成した回転子鉄心22に回転軸30を挿通固定し、回転子鉄心22の周縁部に環状に複数(8個)配列した回転軸30に平行なスリット24のそれぞれに平板状の永久磁石23を埋め込んだ回転子20とを備えている。永久磁石23は、回転子20に埋め込み後に後述する着磁装置200により着磁される。
固定子10は、円筒状のフレーム32内に挿入固定され、回転子20の回転軸30は、軸受31、31を介してフレーム32の前後端に嵌合された前ブラケット33aおよび後ブラケット33bにより回転自在に支持されている。このように構成された電動機100は、リード線14が図示しない電源ユニットに接続され、回転駆動される。スロット11の数および永久磁石23の数(極数)は、電動機仕様・特性に基づいて適宜選択される。
回転子鉄心22の端部の磁気回路に影響を及ぼさない位置に、後述する電動機製造治具300に備えられた止めピン61が嵌合するピン穴25が設けられている。ピン穴25は、図4に示すような、回転子鉄心22を貫通する貫通穴でも、止めピン61の嵌合長さ分だけの深さのものであってもよい。
次に、図3−1〜図4−3を参照して実施の形態1の電動機製造治具300について説明する。電動機製造治具300は、後述の着磁装置200と係合する第1の治具301と、着磁装置200と係合しない第2の治具302とから構成されている。
第1の治具301は、回転軸30に嵌合するボス部60aを有し回転子鉄心22の端部を覆う端板部60bと、回転子鉄心22の外周部を覆う筒状部60cとから成るキャップ状に形成されている。筒状部60cの厚さ寸法Tは、図2に示す固定子10と回転子20との間のギャップGよりも小さくされている。ボス部60aには、径方向に通しねじ穴が設けられ、回転軸固定具としての止めねじ60dをねじ込んで回転軸30を締め付けることにより、第1の治具301を回転子20に固定することができる。
端板部60bの内側面には、内側面から回転子20の軸方向に突出する止めピン61が植え込まれていて、この止めピン61を回転子鉄心22に設けられたピン穴25に嵌合させ、第1の治具301の回り止めとする。また、ボス部60aの外側面には、外側面から回転子20の軸方向に突出する複数(例えば、4個)の止めピン62が植え込まれていて、この止めピン62を後述の着磁装置200のフレーム50に設けられた複数のピン穴71に嵌合させ、第1の治具301を介して回転子20と着磁装置200の相対回転角度位置が所定の位置になるように固定する。止めピン61および止めピン62は、角度位置固定具を構成している。
第1の治具301は、止めねじ60dを緩めれば、回転子20に着脱自在となるように、ボス部60aの孔径が設定されている。また、第1の治具301は、SUS等の非磁性材料により製作されている。
回転子鉄心22の他方の端部と外周部を覆うための、着磁装置200と係合しない第2の治具302は、第1の治具301と同一のものを用いることができる。ただし、第2の治具302は、回転子20に対する回転角度位置を特定の位置に固定する必要はなく、止めピン61は必ずしも必要ではない。また、着磁装置200と係合しないので止めピン62も不要である。すなわち、第2の治具302は、回転軸固定具を備えることは必要であるが、角度位置固定具は備えていても備えていなくてもよい。
また、図4−2に示すように、第1、第2の治具301、302の筒状部60cの軸方向長さを長くして、筒状部60c、60cの長さの和が、回転子鉄心22の外周部の全長に等しくなるようにすれば、回転子鉄心22の外周部全域を覆うことができ、電動機100の製造工程において、回転子鉄心22の外周部全域を保護することができる。さらに、図4−3に示すように、第1の治具301の筒状部60cの軸方向長さをさらに長くして、この筒状部60cで回転子鉄心22の外周部全域を覆うようにすれば、第2の治具302は不要となる。
次に、図5および図6を参照して着磁装置200について説明する。着磁装置200は、回転子鉄心22に埋め込まれた未磁化の永久磁石23を磁化するための装置で、珪素鋼等の電磁鋼板42aを積層して円筒状に形成したヨーク鉄心42の8個(回転子20の極数に等しい)のスロット41に巻線43を施したヨーク40を、ブラケット部50aを有する円筒状のフレーム50内に挿入固定したものである。リード線44を図示しない電源ユニットに接続し、巻線43に電流を流してヨーク40内部に磁界を形成し、回転子20に埋め込まれた未磁化の永久磁石23を磁化することができる。
ブラケット部50aの内側には、第1の治具301に植え込まれた止めピン62に嵌合する4個のピン穴71が設けられている。一つの永久磁石23の磁極面全体を同一の磁極に磁化させるように、図6に示すように、ヨーク40のスロット41の回転角度位置を二つの永久磁石23、23の間に位置させて固定するようにする。
そのため、回転子20のピン穴25および第1の治具301の止めピン61の回転角度位置を一つの永久磁石23の中心位置とし、これを基準位置とするとき、8極の回転子20の場合、ヨーク40の一つのスロット41の回転角度位置αが、α=22.5°となるように、例えば、第1の治具301の止めピン62および着磁装置200のピン穴71の回転角度位置βをβ=45°とし、着磁装置200におけるピン穴71とスロット41との間の回転角度位置γをγ=22.5°とする。
次に、図5〜図8を参照して、上述の電動機製造治具300および着磁装置200を用いた電動機100の製造方法について説明する。
まず、第1、第2の治具301、302、または、筒状部60cの長い第1の治具のみを回転子20に装着し、止めピン61、61をピン穴25、25に嵌合させて電動機製造治具300と回転子20の相対回転角度位置を合わせ、止めねじ60dを締めて互いを固定する。
次に、電動機製造治具300を装着した回転子20を着磁装置200内に挿入し、止めピン62をピン穴71に嵌合させて、回転子20と着磁装置200の相対回転角度位置を図6に示す位置に合わせ、両者を結合する。すなわち、角度位置固定具(止めピン61、止めピン62)により回転子20と着磁装置200とを所定の相対回転角度位置に固定する。
次に、リード線44を図示しない電源ユニットに接続し、巻線43に電流を流してヨーク40内部に磁界を形成し、回転子20に埋め込まれた未磁化の永久磁石23を磁化する。
次に、着磁装置200を図5の左方へ移動させ、回転子20から取り外す。このとき、磁化された永久磁石23がヨーク40を引き付けるが、回転子20には電動機製造治具300が装着されているので、回転子20の電磁鋼板22aとヨーク40の電磁鋼板42aが直接接触して擦れ合うことはなく、双方の電磁鋼板22a、42aが剥がれることはない。それ故、製品の品質が向上する。また、着磁装置200が長寿命となる。
次に、図7に示すように、電動機製造治具300を装着したままの回転子20を固定子10内に挿入する。このとき、磁化された永久磁石23が固定子10を引き付けるが、回転子20には電動機製造治具300が装着されているので、回転子20の電磁鋼板22aと固定子10の電磁鋼板12aが直接接触して擦れ合うことはなく、双方の電磁鋼板22a、12aが剥がれることはない。それ故、製品の品質が向上する。
次に、図8に示すように、止めねじ60d、60dを緩め、電動機製造治具300を回転子20から取り外し、その後、前ブラケット33aおよび後ブラケット33bを回転軸30およびフレーム32に嵌合させれば、図1に示す電動機100が完成する。
上述の本発明の電動機の製造方法によれば、電動機製造磁具300を電動機100から取り外すので、回転子20の回転時に電動機製造治具300の筒状部60cと固定子10とが接触しないように、固定子10と回転子20との間の空隙を筒状部60cの厚み分だけ大きくする必要はない。それ故、電動機性能は低下せず、性能を維持するために電動機寸法を大きくする必要もない。電動機製造治具300は、製造工程でのみ使用され、製品には組み込まれないので、治具としての必要台数だけ準備すればよく、製品コストへ直接反映されることはない。
実施の形態2.
図9を用いて、この発明の実施の形態2の電動機製造治具を説明する。図9は本発明の実施の形態2の第1の治具を示す縦断面図である。図9において、図3−1〜図4−3と同等のものには同一の符号を付してその説明は省略する。
実施の形態2の第1の治具321は、ボス部60aの外径Dが実施の形態1の第1の治具301のボス部60aの外径よりも大きく形成されている。ボス部60aには、回転軸方向にピン収納穴60eが設けられ、回転子20のピン穴25に嵌合する実施の形態1の止めピン61の換わりに、先端部80aが治具321の内側面60fから進退可能、かつ、ピン穴25に嵌合可能な止めピン80が収納されている。
ピン収納穴60e内には、止めピン80を内側面60dから突出させるように押圧するコイルバネ81が収納され、ピン収納穴60eの後方側にはコイルバネ81を後方で支える穴付きねじ82がねじ込まれている。止めピン80の先端部80aが内側面60fから突出しない位置にあるときは、後端部80bが穴付きねじ82の穴を貫通して、ボス部60aの外側面60gから突出し、先端部80aが内側面60fから突出したときは、後端部80bが収納穴60e内に沈むように、止めピン80の長さ寸法は、ボス部60aの厚さ寸法Wよりも少し長くなっている。
第1の治具321の以上説明した部分以外の部分、例えば、止めピン62、止めねじ60d、および、筒状部60cの長さ寸法の種々の形態等は、実施の形態1の第1の治具301と同等のものを採用することができる。
実施の形態2の第1の治具321では、止めピン80をピン穴25に嵌合させるとき、止めピン80の突出・嵌合状態を、後端部80bの収納穴60e内への沈み込み状態で確認することができるので、第1の治具321と回転子20の相対回転角度の位置決めを、確実に、かつ、迅速に行なうことができる。
実施の形態3.
図10および図11を用いて、この発明の実施の形態3の電動機製造治具を説明する。図10は本発明の実施の形態3の第1の治具を示す縦断面図、図11はその分解斜視図である。図10および図11において、図3−1〜図4−3と同等のものには同一の符号を付してその説明は省略する。
実施の形態3の第1の治具331は、上述の実施の形態1または2の第1の治具301、321の端板部60bに孔93を設け、永久磁石23の軸方向端部に対向するように、ホール素子90を設置したものである。ホール素子90は、基板91上に実装され、その受感部が永久磁石23の軸方向端部の中心に位置するように配置され、基板91は、SUS等の非磁性体製のねじ92で端板部60bにねじ止めされている。
第1の治具331の以上説明した部分以外の部分、例えば、止めピン61、62および80、止めねじ60d、もしくは、筒状部60cの長さ寸法の種々の形態等は、実施の形態1または2の第1の治具301、321の相当する部分と同等である。
実施の形態3の第1の治具331を電動機100の製造に用いれば、永久磁石23の着磁後、永久磁石23の軸方向端部からの漏れ磁束を計測することができ、第1の治具331を回転子20に装着したまま、永久磁石23の極性および着磁量を把握することができるので、これまで、電動機完成後に実施していた着磁良否判定を、図7に示す固定子10と回転子20の組立工程の前に確認することが可能となり、完成後に不良が発見され分解して再着磁するようなことがなくなり、生産性が向上する。
実施の形態4.
図12および図13を用いて、この発明の実施の形態4の電動機製造治具を説明する。図12は本発明の実施の形態4の第1の治具を示す縦断面図、図13はその分解斜視図である。図12および13において、図3−1〜図4−3と同等のものには同一の符号を付してその説明は省略する。
実施の形態4の第1の治具341は、上述の実施の形態1または2の第1の治具301、321の端板部60bの内面側60fに、永久磁石23の長方形の軸方向端部に対向する長方形の凹部96を設け、その凹部96に、色の濃淡で磁極の分布が確認できる長方形の磁性流体シート95を接着剤等で接着・固定し、凹部96の後方には、磁性流体シート95を覗くための長穴97が設けられている。磁性流体シート95は永久磁石23の数だけ設けるが、図13には一つのみを記載している。
第1の治具341の以上説明した部分以外の部分、例えば、止めピン61、62および80、止めねじ60d、もしくは、筒状部60cの長さ寸法の種々の形態等は、実施の形態1または2の第1の治具301、321の相当する部分と同等である。
実施の形態4の第1の治具341を電動機100の製造に用いれば、磁性流体シート95の色の濃淡を目視で確認することで、永久磁石23の着磁状態を確認することができる。それ故、実施の形態3の第1の治具331のような、ホール素子90を用いた高価な計測装置を必要とせず、安価な電動機製造治具が得られる。
なお、上述の実施の形態1〜4の電動機製造治具を用いた電動機の製造方法は、未磁化の永久磁石23を回転子20に装着し、着磁装置200を用いて着磁した後に固定子10と回転子20を組み立てる方法であるが、既に着磁済みの永久磁石を回転子20に装着してある場合は、図5に示す着磁工程を省略して行なえばよい。また、そのときの電動機製造治具は、少なくともボス部60aに回転軸固定具を備えている第2の治具302を用いればよく、角度位置固定具は備えていてもいなくてもよい。
また、上述の実施の形態1〜4では、回転子鉄心22の外形形状は円形であるものとして説明したが、外形形状は多角形のものであっても、本発明の電動機製造具および電動機の製造方法を適用することができる。
以上のように、本発明にかかる電動機製造治具および電動機の製造方法を電動機の製造に適用すれば、固定子鉄心や回転子鉄心の電磁鋼板の剥がれのない高品質の電動機を低コストで製造することができる。
電動機の縦断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である 本発明の実施の形態1の第1の治具の縦断面図である。 図3−1のB−B線に沿う矢視図である。 第1、第2の治具を回転子に装着した状態を示す縦断面図である。 第1、第2の治具の変形例を示す縦断面図である。 第1の治具の他の変形例を示す縦断面図である。 永久磁石の着磁工程を示す縦断面図である。 図5のC−C線に沿う断面図である。 回転子と固定子の組立工程を示す縦断面図である。 電動機製造治具取り外し工程を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2の電動機製造治具を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3の第1の治具を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3の第1の治具の分解斜視図である。 本発明の実施の形態4の第1の治具を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4の第1の治具の分解斜視図である。
符号の説明
10 固定子
11 スロット
12 固定子鉄心
12a,22a 電磁鋼板
13 巻線
14 リード線
20 回転子
22 回転子鉄心
23 永久磁石
24 スリット
25 ピン穴
30 回転軸
31 軸受
32 フレーム
33a 前ブラケット
33b 後ブラケット
40 ヨーク
41 スロット
42 ヨーク鉄心
42a 電磁鋼板
43 巻線
50 フレーム
50a ブラケット部
60a ボス部
60b 端板部
60c 筒状部
60d 止めねじ
60e ピン収納穴
60f 内側面
60g 外側面
61、62 止めピン
71 ピン穴
80 止めピン
81 コイルバネ
82 穴付きねじ
90 ホール素子
91 基板
92 ネジ
93 孔
95 磁性流体シート
96 凹部
97 長穴
100 電動機
200 着磁装置
300 電動機製造治具
301,321,331,341 第1の治具
302 第2の治具

Claims (13)

  1. 電磁鋼板を積層して筒状に形成した固定子鉄心のスロットに巻線を施した固定子と、
    電磁鋼板を積層して筒状に形成した回転子鉄心に回転軸を挿通固定し、該回転子鉄心の周縁部に環状に複数配列した回転軸に平行なスリットに平板状の永久磁石を埋め込んだ回転子と、を備え、該永久磁石は回転子に装着後に着磁装置により着磁される電動機のための電動機製造治具において、
    前記回転軸に嵌合するボス部を有し前記回転子鉄心の端部を覆う端板部と、外周部を覆う筒状部と、を備えたキャップ状に形成された電動機製造治具であって、前記ボス部には回転軸固定具を備え、前記端板部には、該端板部を介して前記回転子と前記着磁装置とを所定の相対回転角度位置に固定する角度位置固定具を備え、前記回転子に着脱自在な非磁性材料製の電動機製造治具。
  2. 前記角度位置固定具は、前記端板部に設けられたピン収納穴に収容されバネにより回転子鉄心方向に付勢された止めピンを備えることを特徴とする請求項1に記載の電動機製造治具。
  3. 前記止めピンは、該止めピンの前端部が前記端板部から突出して前記回転子鉄心のピン穴に嵌合したとき、その後端部が前記ピン収納穴内に沈み、前記前端部が前記端板部から突出しないときは、その後端部が前記ピン収納穴から突出する長さであることを特徴とする請求項2に記載の電動機製造治具。
  4. 前記永久磁石の軸方向端部の中心位置に対向する前記端板部に孔を設け、この孔を介してホール素子の受感部が前記永久磁石に対向するように該ホール素子を前記端板部に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電動機製造治具。
  5. 前記永久磁石の軸方向端部に対向する前記端板部に該永久磁石の軸方向端部の大きさに相当する大きさの凹部を設け、この凹部に磁性流体を分布させた磁性流体シートを備え、該凹部の後方の端板部には、該磁性流体シートを覗く長穴を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電動機製造治具。
  6. 電磁鋼板を積層して筒状に形成した固定子鉄心のスロットに巻線を施した固定子と、
    電磁鋼板を積層して筒状に形成した回転子鉄心に回転軸を挿通固定し、該回転子鉄心の周縁部に環状に複数配列した回転軸に平行なスリットに平板状の永久磁石を埋め込んだ回転子と、を備えた電動機のための電動機製造治具において、
    前記回転軸に嵌合するボス部を有し前記回転子鉄心の端部を覆う端板部と、外周部を覆う筒状部と、を備えたキャップ状に形成され、少なくとも前記ボス部に回転軸固定具を備え、前記回転子に着脱自在な非磁性材料製の電動機製造治具。
  7. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の電動機製造治具と、請求項6に記載の電動機製造治具との組から成る電動機製造治具。
  8. 前記二つの電動機製造治具の筒状部の長さの和が、前記回転子鉄心の外周部の全長に等しくなるように、それぞれの筒状部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の電動機製造治具。
  9. 前記筒状部の長さが、前記回転子鉄心の外周部の全長を覆う長さに形成されていて、単独で電動機の製造に使用される請求項1〜5のいずれか一つに記載の電動機製造治具。
  10. 請求項7に記載の電動機製造治具を回転子に装着し固定するステップと、
    前記電動機製造治具を装着し固定した前記回転子を着磁装置内に挿入し、角度位置設定具により前記回転子と前記着磁装置とを所定の相対回転角度位置に固定し、前記着磁装置により前記回転子の永久磁石を磁化するステップと、
    前記回転子を前記着磁装置から取り外し、固定子内に挿入するステップと、
    前記電動機製造治具を前記回転子から取り外し、ブラケットを前記固定子のフレームと前記回転子の回転軸に嵌合させて電動機を組み立てるステップと、
    を含む電動機の製造方法。
  11. 請求項9に記載の電動機製造治具を回転子に装着し固定するステップと、
    前記電動機製造治具を固定した前記回転子を着磁装置内に挿入し、角度位置設定具により前記回転子と前記着磁装置とを所定の相対回転角度位置に固定し、前記着磁装置により前記回転子の永久磁石を磁化するステップと、
    前記回転子を前記着磁装置から取り外し、固定子内に挿入するステップと、
    前記電動機製造治具を前記回転子から取り外し、ブラケットを前記固定子のフレームと前記回転子の回転軸に嵌合させて電動機を組み立てるステップと、
    を含む電動機の製造方法。
  12. 前記永久磁石を磁化するステップの次に、請求項4または5に記載の電動機製造治具により前記永久磁石の着磁状態を確認するステップを含むことを特徴とする請求項10または11に記載の電動機の製造方法。
  13. 請求項6に記載の電動機製造治具を回転子に装着し固定するステップと、
    前記回転子を固定子内に挿入するステップと、
    前記電動機製造治具を前記回転子から取り外し、ブラケットを前記固定子のフレームと前記回転子の回転軸に嵌合させて電動機を組み立てるステップと、
    を含む電動機の製造方法。

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