JP2005217615A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より効率よく印刷結果の検査および保守動作の特定ができる画像検査装置を提供する。
【解決手段】プリンタ10は、原稿画像データに基づいて用紙に画像印刷を行う印刷部12と、印刷部12により用紙に印刷された印刷結果の画像を読み取って結果画像データを取得する読取装置16と、結果画像データに基づいて印刷結果の良否を検査する検査手段とを備える。そして、さらに、結果画像データに基づいて、少なくとも印刷密度分布情報を含む印刷結果情報を取得する結果情報取得手段と、印刷結果情報に基づいて、適切な画像印刷に必要な保守動作を特定する動作特定手段も有する。
【選択図】図1
【解決手段】プリンタ10は、原稿画像データに基づいて用紙に画像印刷を行う印刷部12と、印刷部12により用紙に印刷された印刷結果の画像を読み取って結果画像データを取得する読取装置16と、結果画像データに基づいて印刷結果の良否を検査する検査手段とを備える。そして、さらに、結果画像データに基づいて、少なくとも印刷密度分布情報を含む印刷結果情報を取得する結果情報取得手段と、印刷結果情報に基づいて、適切な画像印刷に必要な保守動作を特定する動作特定手段も有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、用紙に印刷された印刷結果の画像を読み取った結果画像データに基づいて印刷結果の良否を検査する検査手段を備えた画像形成装置および画像形成方法に関する。
従来から、用紙に印刷された印刷結果の画像を読み取って得られる結果画像データに基づいて印刷結果の良否を検査する検査手段を備えた画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、通常、印刷結果の画像を読み取るための読取装置が設けられている。
この読取装置で読み取られた結果画像データは、単に、印刷結果の良否判断の基準となるだけでなく、画像形成装置の状態を判断するための基準としても有用である。すなわち、印刷結果の画質は、画像形成装置の種々の問題、例えば、部品の劣化や制御パラメータの不具合などを顕著に反映するため、印刷結果の画像をみることにより画像形成装置の状態を知ることができる。したがって、印刷結果画像は、保守動作、例えば、部品の交換、清掃や制御パラメータの調整などが必要かどうか、必要であればどのような動作が必要かを判断するための材料として用いることができる。
しかしながら、従来の検査手段を備えた画像形成装置の多くは、得られた結果画像データを検査にのみ用いており、保守動作特定のために用いる装置はなかった。また、印刷した結果の画像に基づいて、画質に影響する制御パラメータを調整する装置はいくつか、提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2など)。しかし、これらの装置では、読取装置で読み取られた結果画像データは制御パラメータの調整にのみ利用されており、せっかく、設けられた読取装置が有効に利用されているとは言い難かった。
そこで、本発明では、より効率よく印刷結果の検査および保守動作の特定ができる画像検査装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、原稿画像データに基づいて用紙に画像印刷を行う印刷部と、印刷部により用紙に印刷された印刷結果の画像を読み取って結果画像データを取得する画像読取部と、結果画像データに基づいて印刷結果の良否を検査する検査手段と、を有する画像形成装置であって、結果画像データに基づいて、少なくとも印刷密度分布情報を含む印刷結果情報を取得する結果情報取得手段と、印刷結果情報に基づいて、適切な画像印刷に必要な保守動作を特定する動作特定手段と、を有することを特徴とする。
好適な態様では、動作特定手段は、結果情報に基づいて、清掃および交換の少なくとも一方を必要とする部位を特定する。
別の好適な態様では、予め登録された所定の画像である保守用画像データと原稿画像データとを比較照合することにより、原稿画像データが保守用画像データと同一かを判断する同一判断手段を有し、同一判断手段により、原稿画像データが保守用画像データと同一と判断された場合、動作特定手段は、印刷結果情報に基づいて、画像形成装置の制御パラメータのうち、画質向上のために変更が必要な制御パラメータを特定する。より望ましくは、保守用画像データと同一の原稿画像データが連続して入力された場合、動作特定手段は、前回以前の印刷において得られた印刷結果情報である過去結果情報と今回の印刷により得られた印刷結果情報とに基づいて、画像形成装置の制御パラメータのうち、画質向上のために変更が必要な制御パラメータを特定する。
別の好適な態様では、結果情報取得手段は、印刷結果情報として少なくとも印刷密度情報を含む情報を取得し、印刷結果情報に応じて、画像形成装置使用にかかる課金額を決定するための課金情報を生成する課金情報生成手段を有する。
ここで、保守動作とは、汚れた部位の清掃や部品の交換、画質に影響がある制御パラメータの調整など、適切な画像印刷に必要な動作全般をさす。印刷結果情報は、少なくとも印刷密度分布情報を含み、その他、印刷濃度情報や線幅情報、印刷欠陥の有無とその種類、印刷密度などを含んでもよい。また、画質向上のために変更が必要な制御パラメータとしては、例えば、帯電装置に印加されるバイアス電流値や転写ブレード圧、転写電流値などが挙げられる。もちろん、これ以外の制御パラメータであってもよい。画像形成装置は、プリンタや複写機、ファクシミリ、および、これらを複合したデジタル複合機などであってもよい。また、用紙は、通常の印刷用紙の他、葉書、厚紙、布、OHPシートなどシート状の印刷媒体全般を指す。
本発明によれば、一つの画像読取装置で読み取った結果画像データを印刷結果の検査および保守動作の特定に利用するため、より効率よく印刷結果の検査および保守動作の特定ができる
以下、図面を参照して本発明の実施の形態であるプリンタ10について説明する。図1にプリンタ10の全体の構成図を示す。また、プリンタ10のうち、読取装置16周辺の概略側面図を図2に示す。以下で説明するプリンタ10は、比較的大型の高速プリンタを想定している。ただし、適宜、その構成の一部を変更することにより、複写機や小型プリンタ、ファックス、およびこれらを複合したデジタル複合機など他の画像形成装置に応用してもよい。
このプリンタ10は、図示しない制御部により制御されており、入力された原稿画像データと同じ画像を用紙に印刷するものである。収容部22に収容された用紙は、主搬送路14に沿って搬送され、主搬送路14上に設けられた印刷部12において画像印刷される。画像印刷結果は、印刷部12の下流に設けられた読取装置16で読み取られる。そして、得られた印刷結果画像データに基づいて印刷結果の良否が判断され、用紙は排紙部24または両面用搬送路18に搬送される。また印刷結果画像データに基づいて、保守動作の特定および課金情報の生成がなされる。以下、このプリンタ10について詳説する。
収容部22は、比較的小容量の用紙を収容するための2つの第1給紙トレイ30と比較的大容量の用紙を収容できる2つの第2給紙トレイ32とを備えている。各トレイ30,32は、それぞれ、主搬送路14に接続されており、適宜、用紙を主搬送路14に供給できるようになっている。
印刷部12は、原稿画像データに基づいてトナー像を形成するとともにそのトナー像を用紙に転写する転写部26と、用紙に転写されたトナーを定着させる定着部28とに大別される。転写部26は、原稿画像データに基づいて、不図示の帯電部および露光部で感光体上に静電潜像を形成し、静電力により感光体表面にトナーを付着させ、トナー像を形成する。そして、感光体または感光体からトナー像が転写された転写ローラにより、用紙にトナーが転写される。転写後、感光体または転写ローラに残留したトナーは、清掃ブレードにより擦り取られる。
この転写部において、感光体に形成されるトナー像の状態や、用紙へのトナー像の転写状況によって印刷結果の画質が大きく異なってくる。すなわち、トナー像の形成が不十分である場合には白抜けと呼ばれる印刷欠陥が生じ、転写の際の圧力(転写ブレード圧)が小さい場合には線が細くなり過ぎるといった問題が生じる。そこで、このトナー像形成に関係する制御パラメータ、例えば、感光体に印加されるバイアス電流値や転写ブレード圧などの値は、適切に印刷できるように調整されている。
定着部28は、転写部26より下流の主搬送路14上に設けられる。これは、トナーが付着された用紙を加熱しながら、定着ローラで圧接するもので、これにより用紙に転写されたトナーが用紙に定着される。この定着の際に用紙から定着ローラに付着したトナーは、清掃ブレードで擦りとられるようになっている。
読取装置16は、ランプ40、結像レンズ42、CCDセンサ44を内蔵しており、印刷部12で用紙に印刷された結果の画像を読み取るようになっている。この読取装置16は、定着部28の下流に設けられる。ただし、全体の処理時間短縮、および装置の小型化のためには、定着部28に近いことが望ましい。この読取装置16で読み取られた画像は、結果画像データとして制御部に出力される。なお、本実施の形態では、読取装置としてCCDセンサを用いているが、用紙に形成された画像を読み取るものであれば、CMOSセンサなど、他の装置を用いてもよい。
図示しない制御部は、印刷部12や読取装置16などの動作を制御するものである。この制御部は、さらに、検査手段、結果情報取得手段、動作特定手段、同一判断手段および課金情報生成手段に相当する機能を有している。すなわち、この制御部には、原稿画像データが記憶されており、読取装置16から出力された結果画像データと原稿画像データとを照合することにより、画像印刷結果の良否を判定する。また、結果画像データに基づいて、印刷密度分布や濃度などの結果情報を算出する。そして、得られた結果情報に基づいて必要となる保守動作の特定や課金情報の生成を行う。
排紙部24は、正常に画像形成が終了した用紙が排出される通常排紙トレイ34と画像形成結果が不良と判断された用紙が排出される異常排紙トレイ36とを備えている。
主搬送路14は、用紙を収容部22から排紙部24に向かって順方向に搬送するための搬送路である。この主搬送路14の各部には、搬送用ローラ15が複数設けられており、この搬送用ローラ15を駆動することにより用紙が搬送される。主搬送路14の最下流は、排紙用搬送路21と両面用搬送路18とに分岐している。排紙用搬送路21は、排紙トレイ34,36に接続されており、用紙を排紙トレイ34,36に導くことができる。両面用搬送路18は、用紙を裏返して主搬送路14に導くもので、両面印刷の場合などに利用される。
主搬送路14に沿って搬送された用紙を、通常排紙トレイ34、異常排紙トレイ36、両面用搬送路18のいずれに導くかは、各搬送路の分岐点に設けられた切替器(図示せず)により切り替えることができる。この切替器は、制御部により制御される。
次に、このプリンタ10での画像形成の流れについて説明する。用紙に対して画像形成を行う場合は、印刷したい画像である原稿画像データを制御部へと入力する。原稿画像データは、例えば、通信装置を介して他のコンピュータ等から原稿画像データを画像形成用制御部に送信することにより入力される。もちろん、新たに別の読取装置を設け、その読取装置により原稿に形成された画像を読み取って、原稿画像データを取得してもよい。
制御部は、搬送用ローラ15を駆動させ、所定の給紙トレイ30,32から用紙を主搬送路14に給紙する。
また、記憶した原稿画像データに基づいて、帯電装置、露光装置(図示せず)等を制御して感光体にトナー像を現像する。このとき、帯電装置に印加されるバイアス電流値などによって、形成されるトナー像の状態が大きく変化する。これは、当然ながら、印刷結果の画質に大きく影響する。そのため、バイアス電流値などの画質に影響する制御パラメータの値は、適宜、適切な値に調整されている。
給紙された用紙は、主搬送路14に沿って搬送され、転写部26でトナー像の転写がなされる。これは、感光体または感光体からトナー像が転写された転写ローラと用紙とを密着させることにより行われる。この転写の際には、転写ブレードと呼ばれる弾性板材で用紙を感光体または転写ローラ表面に押し当て、確実に転写できるようになっている。転写後の感光体および転写ローラに残留したトナーは、感光体および転写ローラに接触させられた弾性板材からなるブレード(清掃ブレード)により擦り落とされる。
トナー像が転写された用紙は、さらに、転写部26の下流に設けられた定着部28に搬送される。定着部28では、加熱した転写ローラで用紙を圧接することにより、トナーの定着を図る。この定着ローラに付着したトナーは、やはり、定着ローラに接触させられたブレード(清掃ブレード)により擦り落とされるようになっている。
印刷部12を通過した用紙50は、読取装置16に搬送される。読取装置16は、通過する用紙50の表面上に形成された画像をCCDセンサ44で読み取る。読み取られた画像は、結果画像データとして制御部に出力される。
制御部では、結果画像データと原稿画像データとを比較照合する。比較照合の結果、2つの画像データの差異量が所定の閾値より小さい場合は、正常に画像印刷できたものと判断する。一方、差異量が所定の閾値より大きい場合は、画像印刷結果不良と判断する。また、後述するように結果画像データに基づいて、印刷密度分布などの印刷結果情報を算出し、この印刷結果情報に基づいて保守動作の特定や課金情報の生成を行う。
制御部による検査の結果、正常に画像印刷できたと判断した場合は、用紙を通常排紙トレイ34または両面用搬送路18に搬送する。一方、画像印刷結果不良と判断した場合は、用紙を異常排紙トレイ36に搬送する。そして、再度、同じ原稿画像データに基づいて画像印刷を行う。
次に、結果画像データに基づく保守動作の特定について説明する。制御部は、結果画像データに基づいて印刷結果に関する情報、印刷結果結果情報を算出する。印刷結果情報としては、印刷密度や印刷密度分布、印刷領域、印刷濃度、印刷線幅、印刷欠陥の有無とその種類などがある。これらの情報を結果画像データに基づいて算出する。そして、得られた印刷結果情報に基づいて、適切な画像印刷に必要な保守動作を特定する。保守動作としては、清掃、交換の必要な部位の特定や画質に影響する制御パラメータの調整などがある。
はじめに、清掃、交換の必要な部位を特定する場合について説明する。画像形成装置を構成する種々の部位のうち、清掃、交換の必要な部位は、印刷内容によって大きく異なってくる。
例えば、感光体やこれを清掃するための清掃ブレードなどは、印刷密度分布によって、トナーの付着、堆積箇所が変わってくる。これについて、図3,4を用いて説明する。図3は、印刷結果の一例を示す図である。また、図4は、感光体52および清掃ブレード54の側面概略図および上面概略図である。図3(A)や図3(B)に示すような印刷密度分布に大きな偏りがあるような画像を印刷した場合、感光体52表面に生じる汚れ56(残留トナー)にも偏りが生じる。すなわち、図3(A)のような罫線を印刷した場合、感光体52表面には図4(B)に示すような筋状の汚れ56(残留トナー)が発生しやすい。従来は、このような場合であっても、感光体とほぼ同じ幅の一枚の清掃ブレードで感光体52を擦り、感光体52の全面に対して清掃を行っていた。しかしながら、汚れの付着していない部分まで清掃ブレードで清掃することは、感光体および清掃ブレードに不必要な負荷をかけることとなり、望ましくない。また、感光体から擦り落としたトナーの多くは、清掃ブレードに堆積されるが、その堆積量が一定以上となれば清掃ブレードの交換または清掃が必要となる。このとき、従来の感光体と等幅の一枚の清掃ブレードでは、堆積箇所が一部分だけであって、清掃ブレード全体を交換または清掃する必要があり、無駄であった。
そこで、本実施の形態では、清掃ブレードとして、図4(B)に示すような複数枚に分割された清掃ブレード54を用いるとともに、印刷密度分布情報に基づいて感光体52表面のうちトナーが付着した箇所を求める。そして、トナーの付着した箇所に対応する清掃ブレード(図4(B)の例では、54bなど)のみで感光体52を擦る、または、対応する清掃ブレード54と感光体52との接触圧を高める。これにより、より効率のよい清掃が可能となる。また、汚れの付着していない部位は清掃を行わない、または、接触圧を低くすることで、感光体52や清掃ブレード54に対する負荷を低減できる。さらに、清掃ブレード54を交換する場合でも、印刷密度分布情報にもとづいて、複数の清掃ブレード54a,54b・・・のうち、トナーが堆積した清掃ブレードを特定し、その清掃ブレードのみを交換するようにする。このように、印刷結果情報に基づいて交換が必要な部位のみを特定することにより、無駄な部品交換がなくなり、効率の良い保守が可能となる。
以上、説明したように、結果画像データに基づいて印刷結果情報を算出し、この印刷結果情報に基づいて清掃、交換の必要な部位を特定することにより、より効率的に清掃、交換が可能となる。また、印刷結果情報の算出には、印刷結果検査のために取得した印刷結果画像を使用している。したがって、新たな読取装置などを設ける必要がなく、簡易に印刷検査と保守動作の特定ができる画像形成装置を実現できる。なお、上述した分割された清掃ブレード54を用いる場合は、分割の切れ目(分割後の各清掃ブレード54a,54b・・・の境界線)で、トナーを擦り取り性能が低下する。そのため、同じように分割された清掃ブレードであって、配置位置を半ピッチずらした清掃ブレードをさらに重ねて使用することが望ましい。
なお、上記では、感光体周辺での清掃、交換部位特定について説明したが、転写ローラや定着ローラ周辺などでの清掃、交換部位の特定を行ってもよい。また、トナーの付着箇所および堆積箇所の特定に印刷密度分布情報のみを用いているが、他の情報を用いてもよい。例えば、結果画像データと原稿画像データとの差異部分からトナーの付着箇所および堆積箇所を推定してもよい。すなわち、原稿画像データで印刷部分とされた箇所が結果画像データにおいて印刷部分となっていなければ、その部分は感光体や転写ローラからのトナー像の転写が失敗した部分、または、定着ローラにトナーが付着した部分と考えられる。したがって、感光体などの表面のうち、差異部分に対応する位置には、トナーが付着している可能性が高い。そこで、感光体などの表面のうち、差異部分に対応する部分の清掃強化や、その部分に対応する清掃ブレードの交換を行うようにしてもよい。
次に、画質に影響する制御パラメータ、例えば転写ブレード圧や帯電装置に印加されるバイアス電流値の調整について説明する。通常、このような制御パラメータは適切な印刷ができるように調整されている。しかし、画像形成装置の使用頻度や状態、部品の劣化などに応じて定期的に再調整する必要がある。この再調整は、従来、図5に示すような所定のパターンである保守用画像を印刷し、その印刷結果から作業者がどのパラメータをどのくらい変更するかを経験的に判断していた。しかし、この方法は、作業者にとって手間がかかり、煩雑であった。また、適切にパラメータ変更するためには、作業者に高度な経験を要するという問題もあった。
そこで、本実施の形態では、印刷結果情報に基づいて、変更が必要な制御パラメータを特定するとともに、その変更量を算出するようにする。この流れについて簡単に説明する。まず、制御部に、予め、制御パラメータ調整時に使用される保守用画像を記憶しておく。そして、原稿画像データが入力された際に、原稿画像と保守用画像とを比較する。2つの画像データが同一であると判断した場合は、次のような処理を行う。まず、通常通り、原稿画像データに基づいて画像印刷を行う。この原稿画像データは、保守用画像データと同一であるため、印刷される画像は当然保守用画像データとほぼ同じとなる。そして、用紙に印刷された結果の画像を読取装置で読み取り、得られた結果画像データから印刷結果情報を算出する。ここで、印刷結果情報としては、印刷濃度や線幅、印刷欠陥の有無とその種類などを算出する。そして、その印刷結果情報に基づいて画質向上のために変更が必要な制御パラメータおよびその変更量を算出する。
例えば、予め基準となる線幅を登録しておき、印刷結果情報として得られた線幅が基準線幅より細い場合は、帯電装置に印加されるバイアス電流値などを変更が必要な制御パラメータとして特定する。また、本来印刷されるべき部分が一部印刷されない、いわゆる白抜けがあった場合には、用紙にトナー像を転写する際の圧力値(転写ブレード圧)などを変更が必要な制御パラメータとして特定する。さらに、それらの制御パラメータの変更量も特定し、特定結果を作業者に提示する。作業者は、提示された制御パラメータとその変更量を確認し、適当かどうかを判断する。適当と判断した場合は、その制御パラメータの値を変更する。この制御パラメータの値を変更は、作業者による手動変更、または、制御部による自動変更のいずれでもよい。さらに、特定結果を作業者に提示せず、特定した結果に応じて自動的に該当制御パラメータを変更してもよい。
このように、印刷結果画像に基づいて印刷結果情報を算出し、この印刷結果情報に基づいて変更が必要な制御パラメータを特定することにより、より簡易に制御パラメータの調整が可能となる。また、自動的に調整の必要なパラメータを特定するため、作業者の経験に関わらず、定量的な判断が可能となる。さらに、制御部に保守用画像データを予め登録しておき、入力された原稿画像データが保守用画像データと同一の場合、自動的に制御パラメータ調整用の処理になるため、作業者は特別な操作を必要とせず、より簡易に制御パラメータの調整が可能となる。なお、上述した印刷結果情報や制御パラメータの具体例は、一例であり、上記に挙げた例に限定されない。また、保守用画像データと同一の原稿画像データが連続して入力された場合は、前回以前の保守用画像の印刷で得られた印刷結果情報と、今回の印刷によって得られた印刷結果情報とに基づいて調整が必要な制御パラメータを特定してもよい。このように、前回以前の印刷結果情報も考慮することで、より適切な制御パラメータの調整ができる。
次に、印刷結果情報に基づく課金情報生成について説明する。画像形成装置の使用によって課金を行う場合、通常、印刷枚数に基づいてその課金額が決定される。しかし、場合によっては、印刷密度に応じて課金額を変更したい場合がある。すなわち、図6(A)に示すような印刷密度の高い印刷の場合は、図6(B)に示すような印刷密度の低い印刷に比べ、課金額を高くしたい場合がある。その場合、読取装置16で読み取った結果得られる結果画像データに基づいて、印刷結果情報として印刷密度を求め、その印刷密度に応じて課金情報を生成することにより実現できる。すなわち、予め基準となる印刷密度と課金額をそれぞれ基準印刷密度、基準課金額として登録しておき、得られた印刷密度が基準印刷密度より高い場合には基準課金額より高い金額を、基準印刷密度より低い場合には基準課金額より低い金額を、その印刷における課金額として記憶する。そして、印刷度に、課金額を求め、加算していくことで印刷密度に応じた課金情報が生成できる。
このように、印刷密度に応じて課金情報を生成することにより、きめ細かい料金設定が可能となる。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、一つの画像読取装置で読み取った結果画像データを印刷結果の検査および保守動作の特定に利用するため、より効率よく印刷結果の検査および保守動作の特定ができる。
10 プリンタ、12 印刷部、14 主搬送路、15 搬送用ローラ、16 読取装置、26 転写部、28 定着部、50 用紙、52 感光体、54 清掃ブレード。
Claims (7)
- 原稿画像データに基づいて用紙に画像印刷を行う印刷部と、
印刷部により用紙に印刷された印刷結果の画像を読み取って結果画像データを取得する画像読取部と、
結果画像データに基づいて印刷結果の良否を検査する検査手段と、
を有する画像形成装置であって、
結果画像データに基づいて、少なくとも印刷密度分布情報を含む印刷結果情報を取得する結果情報取得手段と、
印刷結果情報に基づいて、適切な画像印刷に必要な保守動作を特定する動作特定手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
動作特定手段は、結果情報に基づいて、清掃および交換の少なくとも一方を必要とする部位を特定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置であって、さらに、
予め登録された所定の画像である保守用画像データと原稿画像データとを比較照合することにより、原稿画像データが保守用画像データと同一かを判断する同一判断手段を有し、
同一判断手段により、原稿画像データが保守用画像データと同一と判断された場合、
動作特定手段は、印刷結果情報に基づいて、画像形成装置の制御パラメータのうち、画質向上のために変更が必要な制御パラメータを特定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載の画像形成装置であって、
保守用画像データと同一の原稿画像データが連続して入力された場合、
動作特定手段は、前回以前の保守用画像データの印刷で得られた印刷結果情報である過去結果情報と今回の印刷により得られた印刷結果情報とに基づいて、画像形成装置の制御パラメータのうち、画質向上のために変更が必要な制御パラメータを特定することを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、さらに、
結果情報取得手段は、印刷結果情報として少なくとも印刷密度情報を含む情報を取得し、
印刷結果情報に応じて、画像形成装置使用にかかる課金額を決定するための課金情報を生成する課金情報生成手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、さらに、
検査手段は、結果画像データと原稿画像データとを比較照合することにより印刷結果の良否を判断することを特徴とする画像形成装置。 - 原稿画像データに基づいて用紙に画像印刷を行う印刷工程と、
印刷工程で用紙に印刷された画像を読み取って結果画像データを取得する画像読取工程と、
結果画像データに基づいて印刷結果の良否を検査する検査工程と、
を有する画像形成方法であって、
結果画像データに基づいて、少なくとも印刷密度分布情報を含む印刷結果情報を取得する結果情報取得工程と、
印刷結果情報に基づいて、適切な画像印刷に必要な保守動作を特定する動作特定工程と、
を有することを特徴とする画像形成方法。
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