JP2005217531A - データスライス制御装置及び制御方法 - Google Patents

データスライス制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シリアル伝送されるデータ信号において、水平同期信号に基づいて設定されるスライスレベル検出範囲が乱された場合でも、正確でかつ高精度なスライスレベルを算出することができるデータスライス制御装置及び制御方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 単調増加検出回路106でデータ信号の単調増加点を検出し、単調減少検出回路107でデータ信号の単調減少点を検出し、カウンタ108で単調増加点から次の単調増加点までの単調増加間隔値を算出し、データ保持回路110で単調増加点から単調減少点までの単調増加・減少間隔値を算出し、その単調増加間隔値と単調増加・減少間隔値とからデータ信号がCRI期間かどうかをCRI期間判定回路112で判定し、CRI期間であると判定された場合にのみスライスレベルを算出するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリアル伝送で送られてくるデータのスライスレベルを制御するデータスライス制御装置及び制御方法に関するものであり、特に、映像信号の垂直帰線期間を利用して伝送されている文字放送の文字データのスライスレベルを制御するデータスライス制御装置及び制御方法に関するものである。
従来、シリアル伝送を用いてデータを伝送する方式として、映像信号の垂直帰線期間を利用して、文字放送のデータを伝送する文字放送方式が公知である。全世界の各地域において、映像信号の垂直帰線期間を利用して、文字放送のデータが伝送されている。図15に各地域の文字放送の種別、文字放送が重畳されている重畳ライン、及び伝送クロックの関係を表として示す。このような文字放送の文字放送データのスライスレベルを算出するために、従来、図14に示すようなデータスライス制御装置が用いられてきた。以下、図14を参照しながら、従来のデータスライス制御装置の構成及び動作について説明する。
図14において、映像信号入力端子1401は、垂直帰線期間に文字放送データが重畳されたアナログ映像信号S1401を入力する。
A/D変換器1402は、アナログ映像信号S 1401を、所定のサンプリングクロックfs(MHz)でサンプリングしてディジタル信号S1402に変換し、ローパスフィルタ(LPF)1403に出力する。
LPF1403は、入力されたディジタル映像信号S1402に対してノイズ除去処理を施し、ノイズを除去したディジタル映像信号S1403を最大値検出回路1404と最小値検出回路1405と2値化回路1414とに出力する。
同期分離回路1419は、入力したディジタル映像信号S1402を水平同期信号S1419aと垂直同期信号S1419bとに分離し、クロックランイン(CRI)期間設定回路1418に出力する。なお、水平同期信号S1419a及び垂直同期信号S1419bは、CRI期間の位置を設定するために用いられる。
CRI期間設定回路1418は、垂直同期信号S1419bと水平同期信号S1419aとから、ディジタル映像信号S1402に重畳された文字放送データのCRI期間を設定するためのCRI期間設定信号S1418を生成し、最大値検出回路1404と最小値検出回路1405とに出力する。
最大値検出回路1404は、CRI期間設定回路1418から得られたCRI期間設定信号S1418とノイズ除去されたディジタル映像信号S1403とから、CRI期間設定信号で設定される期間内におけるディジタルデータのサンプリング点における振幅値の最大値S1404を検出し、スライスレベル算出回路1413に出力する。
最小値検出回路1405は、CRI期間設定回路1418から得られたCRI期間設定信号S1418とノイズが除去されたディジタル映像信号S1403とから、CRI期間設定信号で設定される期間内におけるディジタルデータのサンプリング点における振幅値の最小値S1405を検出し、スライスレベル算出回路1413に出力する。
スライスレベル算出回路1413は、最大値S1404と最小値S1405とを用いて、スライスレベルS1413を算出し、2値化回路1414に出力する。
2値化回路1414は、ノイズ除去されたディジタル映像信号S1403をスライスレベルS1413で0と1の2値化信号S1414に変換し、抜き取り回路1415に出力する。
抜き取り回路1415は、文字放送方式の種別に応じた所定の抜き取り間隔によって2値化回路1414が2値化した2値化信号S1414を抜き取り、抜き取りデータS1415として、デコード回路1416に出力する。
デコード回路1416は、シリアルの抜き取りデータS1415をパラレル信号に変換し、文字放送の種別に応じた誤り訂正などのデコード処理を施した後、出力端子1417を介してデコード処理したデータS1416を外部に出力する。
"MN102H51K/F51K/57K/F57K LSI説明書"、第9章キャプションデコーダ、P295−332、[online]、2000年5月、 松下電器産業株式会社半導体社、[2003年6月9日検索]、インターネット<URL:https://www.semicon.panasonic.co.jp/cgi-bin/micom/manual/download/dwld_products.cgi?email=general&passwd=generaluser&mode=general&lang=3&type=0&series=MN102H00}>
しかしながら、図14に示す従来のデータ制御装置では、同期分離回路から得られる水平同期信号に基づいてCRI期間設定信号を生成し、そのCRI期間設定信号が示す期間内のデータの最大値及び最小値を算出し、その最大値と最小値を用いて文字放送データのスライスレベルを算出することから、以下のような問題点が生じた。
垂直ブランキング期間に重畳されているコピーガード信号のマクロビジョン信号などにより同期分離回路で分離される水平同期信号が乱される場合がある。この場合、CRI期間設定信号も乱れ、所望の位置にCRI期間設定信号を生成することができず、最適なスライスレベルを算出することができないという問題があった。
本発明は、上述のような問題点を解消するためになされたものであり、マクロビジョン信号などにより水平同期信号及びCRI期間設定信号が乱された場合でも、正確なスライスレベルを算出することが可能なデータスライス制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るデータスライス制御装置は、シリアルにて伝送されるデータ信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記データ信号における所定の期間を設定する期間設定手段と、前記期間設定手段で設定された期間内で、前記ディジタルデータのサンプリング点の振幅値が連続して増加する点を単調増加検出点として検出する単調増加検出手段と、前記期間設定手段で設定された期間内で、前記ディジタルデータのサンプリング点の振幅値が連続して減少する点を単調減少検出点として検出する単調減少検出手段と、前記単調増加検出手段が単調増加検出点を検出するタイミングでリセットをかけ、前記期間設定手段が設定した期間をサンプリングクロックによりカウントするカウント手段と、前記単調減少検出手段が単調減少検出点を検出するタイミングで、前記カウント手段から得られるカウントデータを保持するデータ保持手段と、前記単調増加検出手段から得られる単調増加検出点と、前記カウント手段から得られるカウントデータと、前記データ保持手段で保持されたデータとを用いて、前記データ信号が前記所定の期間であるか否かを判定する期間判定手段と、前記単調増加検出手段が単調増加点を検出する期間内での、前記デジタルデータの振幅値の最大値を検出する最大値検出手段と、前記単調増加検出手段が単調増加点を検出する期間内での、前記デジタルデータの振幅値の最小値を検出する最小値検出手段と、前記最大値検出手段から得られる最大値と、前記最小値検出手段から得られる最小値と、前記期間判定手段から得られる判定結果とに基づいて、スライスレベルを算出するスライスレベル算出手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係るデータスライス制御装置は、請求項1に記載のデータスライス制御装置において、前記期間判定手段から得られる判定結果をカウントする判定結果カウント手段と、前記スライスレベル算出手段から得られるスライスレベルを累積加算する累積加算手段と、前記累積加算手段から得られる累積加算データと、判定結果カウント手段から得られる判定結果カウントデータとに基づいて、スライスレベルを選択するデータ選択手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項3に係るデータスライス制御装置は、シリアルにて伝送されるデータ信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記データ信号における所定の期間を設定する期間設定手段と、前記ディジタルデータをコアリング処理するコアリング処理手段と、前記期間設定手段で設定された期間内にコアリング処理手段から得られるコアリングデータをマスキング処理する第1のマスク処理手段と、前記第1のマスク処理手段から得られるマスキング処理されたコアリングデータを1サンプリングクロック分遅延させる第1の遅延手段と、前記第1の遅延手段から得られる遅延データを、さらに1サンプリングクロック分遅延させる第2の遅延手段と、前記第1のマスク処理手段から得られるマスキング処理されたコアリングデータと、前記第2の遅延手段から得られる遅延データとを演算処理する演算手段と、前記演算手段から得られる演算結果データをシフト演算処理するシフト演算手段と、前記第1のマスク処理手段から得られるマスキング処理されたコアリングデータと前記第2の遅延手段から得られる遅延データとから、前記ディジタルデータのサンプリング点の振幅値が連続して、単調増加する点及び単調減少する点を検出し、単調増加点検出信号及び単調減少点検出信号を出力する判定手段と、前記第1の遅延手段から得られる遅延データと、前記シフト演算手段から得られるシフト演算結果データとを比較する比較手段と、前記比較手段から得られる比較結果に基づいて、前記判定手段から得られる単調増加点検出信号をマスキング処理する第2のマスク処理手段と、前記比較手段から得られる比較結果に基づいて、前記判定手段から得られる単調減少点検出信号をマスキング処理する第3のマスク処理手段と、前記第2のマスク処理手段が単調増加検出信号を出力するタイミングでリセットをかけ、前記期間設定手段が設定した期間をサンプリングクロックによりカウントするカウント手段と、前記第3のマスク処理手段が単調減少検出信号を出力するタイミングで、前記カウント手段が出力するカウントデータを保持するデータ保持手段と、前記第2のマスキング処理手段から得られる単調増加検出信号と、前記カウント手段から得られるカウントデータと、前記データ保持手段で保持されたデータに基づいて、前記データ信号が前記所定の期間内であるかどうかを判定する期間判定手段と、前記第2のマスキング処理手段から得られる単調増加検出信号により示される単調増加点が検出された期間内での、前記ディジタルデータの振幅値の最大値を検出する最大値検出手段と、前記第3のマスキング処理手段から得られる単調減少検出信号により示される単調減少点が検出された期間内での、前記ディジタルデータの振幅値の最小値を検出する最小値検出手段と、前記最大値検出手段から得られる最大値と、前記最小値検出手段から得られる最小値と、前記期間判定手段から得られる判定結果とに基づいて、スライスレベルを算出するスライスレベル算出手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項4に係るデータスライス制御装置は、請求項3に記載のデータスライス制御装置において、前記期間判定手段から得られる判定結果をカウントする判定結果カウント手段と、前記スライスレベル算出手段から得られるスライスレベルを累積加算する累積加算手段と、前記累積加算手段から得られる累積加算データと判定結果カウント手段から得られる判定結果カウントデータとに基づいて、スライスレベルを選択するデータ選択手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項5に係るデータスライス制御装置は、請求項1から4のいずれかに記載のデータスライス制御装置において、前記シリアルにて伝送されるデータ信号は、映像信号の垂直帰線期間に重畳されて送られる文字放送信号であることを特徴とする。
本発明の請求項6に係るデータスライス制御装置は、請求項1から4のいずれかに記載のデータスライス制御装置において、前記期間設定手段は、前記データ信号の伝送クロックと前記サンプリングクロックとの同期合わせを行う伝送クロック同期合わせ期間を設定することを特徴とする。
本発明の請求項7に係るデータスライス制御方法は、シリアルにて伝送されるデータ信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換ステップと、前記データ信号における所定の期間を設定する期間設定ステップと、前記期間設定ステップで設定された期間内の前記ディジタルデータを格納するデータ格納ステップと、前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの格納アドレスを生成するアドレス生成ステップと、前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの振幅値の最大値を検出する最大値検出ステップと、前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの振幅値の最小値を検出する最小値検出ステップと、前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータにおいて、そのサンプリング点の振幅値が連続して増加する単調増加点の格納アドレスを検出する単調増加点アドレス検出ステップと、前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータにおいて、そのサンプリング点の振幅値が連続して減少する単調減少点の格納アドレスを検出する単調減少点アドレス検出ステップと、前記単調増加点検出ステップで検出される単調増加点アドレスと、その単調増加点アドレスより1サンプリングクロック前に検出される単調増加点アドレスと、前記単調減少点検出ステップで検出される単調減少点アドレスとから、前記単調増加点アドレスに対応するディジタルデータが単調増加点であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップから得られた判定結果に基づいて、前記最大値検出ステップで得られる最大値と前記最小値検出ステップで得られる最小値とからスライスレベルを算出するスライスレベル算出ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項8に係るデータスライス制御方法は、請求項7に記載のデータスライス制御方法において、前記判定ステップで得られた判定結果をカウントする判定結果カウントステップと、前記スライスレベル算出ステップで算出されたスライスレベルを累積加算する累積加算ステップと、前記累積加算ステップで得られた累積加算データと、前記判定結果カウントステップで得られた判定結果カウントデータとから、スライスレベルを演算するスライスレベル演算処理ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項9に係るデータスライス制御方法は、シリアルにて伝送されるデータ信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換ステップと、前記データ信号における所定の期間を設定する期間設定ステップと、前記期間設定ステップで設定された期間内の前記ディジタルデータを格納するデータ格納ステップと、前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの格納アドレスを生成するアドレス生成ステップと、前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの振幅値の最大値を検出する最大値検出ステップと、前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの振幅値の最小値を検出する最小値検出ステップと、前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータをコアリング処理するコアリング処理ステップと、前記コアリング処理ステップでコアリング処理された第1のデータの大きさを、前記第1のデータの1サンプリングクロック前にコアリング処理された第2のデータの大きさと、前記第1のデータの1サンプリングクロック後にコアリング処理された第3のデータの大きさとを比較する比較ステップと、前記比較ステップの比較結果により、データの大きさが、第2のデータ、第1のデータ、第3のデータの順であることが示された場合、前記第1のデータの格納アドレスを、単調増加点アドレスとして格納する増加点アドレス格納ステップと、前記比較ステップの比較結果により、データの大きさが、第3のデータ、第1のデータ、第2のデータの順であることが示された場合、前記第1のデータの格納アドレスを、単調減少点アドレスとして格納する単調減少点アドレス格納ステップと、前記増加点位置格納ステップで格納された単調増加点アドレスと、その1サンプリングクロック前に格納された単調増加点アドレスと、前記減少点位置格納ステップで格納された単調減少点アドレスとから、前記単調増加点アドレスに対応するディジタルデータが単調増加点であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップから得られた判定結果に基づいて、前記最大値検出ステップから得られた最大値と前記最小値検出ステップから得られる最小値とからスライスレベルを算出するスライスレベル算出ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項10に係るデータスライス制御方法は、請求項9に記載のデータスライス制御方法において、前記判定ステップで得られる判定結果をカウントする判定結果カウントステップと、前記スライスレベル算出ステップで算出されたスライスレベルを累積加算する累積加算ステップと、前記累積加算ステップで得られる累積加算データと、前記判定結果カウントステップで得られた判定結果カウントデータとから、スライスレベルを演算するスライスレベル演算処理ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項11に係るデータスライス制御方法は、請求項7から10に記載のデータスライス制御方法において、前記シリアルにて伝送されるデータ信号は、映像信号の垂直帰線期間に重畳されて送られる文字放送信号であることを特徴とする。
本発明の請求項12に係るデータスライス制御方法は、請求項7から10に記載のデータスライス制御方法において、前記期間設定ステップは、前記データ信号の伝送クロックと前記サンプリングクロックとの同期合わせを行う伝送クロック同期合わせ期間を設定するステップであることを特徴とする。
本発明に係るデータ制御装置によれば、マクロビジョン信号などにより水平同期信号が乱された場合でも検出範囲外のデータは無視して、スライスレベル検出範囲内でのみスライスレベルを検出することが可能となり、正確でかつ高精度なスライスレベルを算出することができる。
また、本発明に係るデータ制御方法によれば、マクロビジョン信号などにより水平同期信号が乱された場合でも検出範囲外のデータは無視して、スライスレベル検出範囲内でのみスライスレベルを検出することが可能となり、正確でかつ高精度なスライスレベルを算出することができる。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1によるデータスライス制御装置について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るデータスライス制御装置の構成を示すブロック図である。
図1において、映像信号入力端子101は、垂直帰線期間に文字放送データが重畳されたアナログ映像信号S101を入力する。
A/D変換器102は、アナログ映像信号S 101を、所定のサンプリングクロックfs(MHz)でサンプリングしてディジタル信号S102に変換し、ローパスフィルタ(LPF)に出力する。
LPF103は、入力したディジタル映像信号S102に対してノイズ除去処理を施し、ノイズが除去されたデジタル映像信号S103を最大値検出回路104と最小値検出回路105と単調増加検出回路106と単調減少検出回路107と2値化回路114とに出力する。
同期分離回路119は、入力したディジタル映像信号S102を水平同期信号S119aと垂直同期信号S119bとに分離し、クロックランイン(CRI)期間設定回路118に出力する。なお、水平同期信号S119a及び垂直同期信号S119bは、CRI期間の位置を設定するために用いられる。
CRI期間設定回路118は、垂直同期信号S119bと水平同期信号S119aとからディジタル映像信号S102に重畳された文字放送データのCRI期間を設定するCRI期間設定信号S118を生成し、単調増加検出回路106と単調減少検出回路107とカウンタ108とに出力する。
単調増加検出回路106は、CRI期間設定信号S118とノイズが除去されたディジタル映像信号S103とから、ディジタルデータのサンプリング点の振幅値が3連続以上単調増加しているかどうかを検出し、単調増加している場合は、単調増加検出信号S106を最大値検出回路104と最小値検出回路105とカウンタ108とCRI期間判定回路112とに出力する。
単調減少検出回路107は、CRI期間設定信号S118とノイズが除去されたディジタル映像信号S103とから、ディジタルデータのサンプリング点の振幅値が3連続以上単調減少しているかどうかを検出し、単調減少している場合は、単調減少検出信号S107を、データ保持回路110に出力する。
最大値検出回路104は、単調増加検出信号S106とノイズが除去されたディジタル映像信号S103とから、単調増加が検出された期間内でのディジタルデータの振幅値の最大値S104を検出し、スライスレベル算出回路113に出力する。
最小値検出回路105は、前記単調増加検出信号S106とノイズが除去されたディジタル映像信号S103とから、単調増加が検出された期間内でのディジタルデータの振幅値の最小値S105を検出し、スライスレベル算出回路113に出力する。
カウンタ108は、CRI期間設定信号S118と単調増加検出信号S106とを入力し、CRI期間設定信号S118が有効な期間を、単調増加検出信号S106の期間でリセットをかけて、サンプリングクロックでカウントし、カウント結果をカウント値S108として、データ保持回路110とCRI期間判定回路112とに出力する。
データ保持回路110は、カウント値S108と単調減少検出信号S107とを入力し、カウント値S108を単調減少検出信号S107でロードするとともに、次の単調減少検出信号S107が生成されるまで、カウント値を保持し、単調増加・単調減少期間隔値S110として、CRI期間判定回路S112に出力する。
文字方式格納テーブル111は、図15に示す各種文字放送方式の伝送クロックとサンプリングクロックとの比で示される文字放送方式データを格納しておいて、各種文字放送方式データS111として、CRI期間判定回路S112に出力する。
CRI期間判定回路112は、単調増加検出信号S106とカウント値S108と単調増加・単調減少期間隔値S110と各種文字放送方式データS111とからCRI期間内であるかを判定し、CRI期間内であると判定すれば、CRI期間判定信号S112をスライスレベル算出回路113に出力する。
スライスレベル算出回路113は、最大値S104と最小値S105とCRI期間判定信号S112とから、CRI期間であると判定された期間に検出された最大値S104と最小値S105とを平均して、スライスレベルS113を算出し、2値化回路114に出力する。
2値化回路114は、スライスレベルS113で前記ノイズ除去された映像信号S103を0と1の2値化信号S114に変換し、抜き取り回路115に出力する。
抜き取り回路115は、文字放送方式の種別に応じた所定の抜き取り間隔によって2値化回路114が2値化した2値化信号S114を抜き取り、抜き取りデータS115として、デコード回路116に出力する。
デコード回路116は、シリアルの抜き取りデータS115をパラレル信号に変換し、文字放送の種別に応じた誤り訂正などのデコード処理を施した後、出力端子117を介してデコード処理したデータS116を外部に出力する。
以上のように構成されたデータスライス制御装置の動作について、図2を用いて詳しく説明する。ここでは、文字放送データの種別をテレテキスト放送とした場合について説明する。
図2は、本実施の形態1に係るデータスライス制御装置の動作を説明するためのタイミング図であり、(a)はアナログ映像信号S101、(b)は水平同期信号S119a、(c)はCRI期間設定信号S118、(d)は単調増加検出信号S106、(e)は単調減少検出信号S107、(f)はカウンタ値S108、(g)は単調増加・単調減少間隔値S110、(h)は最大値S104、(i)は最小値S105、(j)はCRI期間判定信号S112、(k)はスライスレベルS113を示している。
映像信号入力端子101から入力されるアナログ映像信号S101は、図2(a)に示すように、水平同期信号、バースト信号、CRIデータ、文字放送の種類などを示すフレーミングコードデータなどを含んでいる。図2(a)に示す黒点は、サンプリングクロックによりサンプリングされた点を示す。本実施の形態1において、アナログ映像信号S102は伝送クロックの2倍のサンプリングクロックでサンプリングされているものとする。
時刻T1において、アナログ映像信号S101をA/D変換器S102でディジタル化して得られたディジタル映像信号S102から、同期分離回路119は、図2(b)に示すような水平同期信号S119aを分離する。
時刻T2において、CRI期間設定回路118は、水平同期信号S119aに基づいて、図2(c)に示すCRI期間を設定するためのCRI期間設定信号S118を生成する。CRI期間設定信号S118は、厳密にCRI期間だけを含むような設定にする必要はなく、CRI期間以外のフレーミングコード期間を含んでいてもまったく問題ない。
時刻T3、T5、T7、T9、T11、T13において、単調増加検出回路106は、ノイズを除去したディジタル映像信号S103と、図2(c)に示すCRI期間設定信号S118とから、図2(d)に示す単調増加検出信号S106を生成する。時刻T3を例にとって説明すると、単調増加検出信号S106は、CRI期間設定信号S118がHで、かつ、時刻T3におけるディジタル映像信号のサンプリング点の振幅値が、時刻T3より1サンプリング前のサンプリング点の振幅値よりも大きく、時刻T3より1サンプリング後のサンプリング点の振幅値より小さい場合、すなわち、振幅値が3サンプリング点以上連続して単調増加したことを検出した場合に、Hとなる信号である。本実施の形態1では、説明を分かりやすくするために、振幅値が3サンプリング点連続して単調増加したことを検出した場合に、単調増加検出信号S106がHとなることとして説明する。
時刻T4、T6、T8、T10、T12、T14において、単調減少検出回路107は、ノイズが除去されたディジタル映像信号S103と図2(c)に示すCRI期間設定信号S118とから、図2(e)に示す単調減少検出信号S107を生成する。時刻T4を例にとって説明すると、単調減少検出信号S107は、CRI期間設定信号S118がHで、かつ、時刻T4におけるディジタル映像信号のサンプリング点の振幅値が、時刻T4より1サンプリング前のサンプリング点の振幅値よりも小さく、時刻T4より1サンプリング後のサンプリング点の振幅値より大きい場合、すなわち、振幅値が3サンプリング点以上連続して単調減少したことを検出した場合に、Hとなる信号である。本実施の形態1では、説明を分かりやすくするために、振幅値が3サンプリング点連続して単調減少したことを検出した場合に、単調減少検出信号S107がHとなることとして説明する。
カウンタ108は、図2(c)に示すCRI期間設定信号S118がHのときのみカウント動作を行い、図2(d)に示す単調増加検出信号S106がHのタイミングでリセットをかける。すなわち、カウンタ108は、図2(f)に示すようなカウンタ値で推移する。
データ保持回路110は、図2(f)に示すカウンタ値を、図2(e)に示す単調減少検出信号S107でロードし、図2(g)に示す単調増加・減少間隔値データとして保持する。
最大値検出回路104は、ノイズが除去されたディジタル映像信号S103から、図2(h)に示すようなディジタルデータの振幅値の最大値S104を検出する。ただし、最大値検出回路104は、図2(d)に示す単調増加検出信号S106がHとなり次にHとなるまでの期間だけ最大値を検出する。すなわち、単調増加検出信号S106がHとなると、今までの最大値はクリアされ、再度最大値の検出を行う。
最小値検出回路105は、ノイズが除去されたディジタル映像信号S103から、図2(i)に示すようなディジタルデータの振幅値の最小値S105を検出する。ただし、最小値検出回路105は、図2(d)に示す単調増加検出信号S106がHとなり次にHとなるまでの期間だけ最小値を検出する。すなわち、単調増加検出信号S106がHとなると、今までの最小値はクリアされ、再度最小値の検出を行うようにする。
CRI期間判定回路112は、カウンタ108から得られるカウンタ値S108と、単調増加検出回路106から得られる単調増加検出信号S106と、データ保持回路110から得られる単調増加・減少間隔値S110とから、図2(j)に示すCRI期間判定信号S112を生成する。図2(a)の黒点で示すように、テレテキスト信号が重畳されたアナログ信号は、伝送クロックの2倍のサンプリングクロックでサンプリングされているため、CRIの周期としては、4サンプリング点となる。時刻T3では、単調増加検出信号S106がHとなり、その時のカウンタ値S108は、図2(f)に示すように0であり、単調増加・減少間隔値S110も、図2(g)に示すように0である。正常なCRIが検出される場合、カウンタ値は、0からカウントを開始するためCRIの周期である4から1を減算した3となる。また、単調増加・減少間隔値は、伝送クロックの周期である2から1を減算した1となる。時刻T3では、カウンタ値、単調増加・減少間隔値ともに0であるため、異常であると判定され、CRI期間判定信号S104は生成されない。時刻T5では、単調増加検出信号S106がHの時のカウンタ値S108は、図2(f)に示すように3であり、単調増加・減少間隔値S110は、図2(g)に示すように1である。この場合、カウンタ値、単調増加・減少間隔値ともに正常であるため、図2(j)に示すようにCRI期間判定信号S104が生成される。同様に、時刻T7、T9、T11においてもCRI期間判定信号S104が生成される。時刻T13では、単調増加検出信号S106がHとなるが、その時のカウンタ値S108は、図2(f)に示すように9となり、単調増加・減少間隔値S110は、図2(g)に示すように4となるため、異常であると判定され、CRI期間判定信号S112は生成されない。
スライスレベル算出回路113は、最大値S104と最小値S105とCRI期間判定信号S112を用いて、スライスレベルS113を算出する。図2(j)に示すCRI期間判定信号S112がHとなった時の最大値S104と最小値S105をロードして、その時の最大値S104と最小値S105との平均値を図2(k)に示すスライスレベルS113として出力する。
図2(a)に示すように、フレーミングコード期間において、ゴーストやノイズなどの影響により信号が乱され、通常の最大値より大きくなった場合でも、時刻T11から時刻T12までの期間は、図2(h)に示すように最大値S104、図2(i)に示すように最小値S105は順次検出されるが、CRI期間判定信号S112が生成されないため、図2(k)に示すようにスライスレベルS113は出力されない。
本実施の形態1に係るデータスライス制御装置によれば、以下に示す効果が得られる。テレテキスト放送に代表される文字放送信号は、テレビ信号の垂直ブランキング期間に重畳されているため、同様に垂直ブランキング期間に重畳されているコピーガード信号のマクロビジョン信号などにより同期分離回路119で分離される水平同期信号S119aは乱され、テレテキスト信号が重畳されている重畳ラインの水平同期信号S119aは図2(b)に示すような位置に常に分離されるとは限らない。そのため、水平同期信号S119aを基準として生成するCRI期間設定信号S118もCRI期間のみを含むように設定することは、かなり困難である。しかしながら、本実施の形態1に係るデータスライス制御装置では、上述のように、データの単調増加点及び単調減少点と、単調増加点から次の単調増加点までの単調増加間隔値と、単調増加点から単調減少点までの単調増加・減少間隔値とを算出し、その単調増加間隔値と単調増加・減少間隔値とから、CRI期間を判定し、その判定された期間にのみスライスレベルを算出するようにした。これにより、水平同期信号S119aが乱されたとしても、正確なスライスレベルを検出することができる。
さらに、文字放送方式の種別とサンプリングクロックの周波数とからCRI検出を行うため、サンプリングクロックさえ決定すれば、欧州のテレテキスト放送だけでなく、VPS、WSS、日本の文字多重放送、電子プラグラミング案内(略して、EPG)、米国のクローズドキャプション放送にも対応して正確なスライスレベル算出を行うことができ、本実施の形態1に係るデータスライス制御装置1つで、全世界の文字放送方式に対応することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るデータスライス制御装置について図3及び図4を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係るデータスライス制御装置の構成を示すブロック図である。図3に示すように、実視の形態3に係るデータスライス制御装置は、実施の形態1に係るデータスライス制御装置に、判定信号カウンタ320と、累積加算回路321と、データ選択回路322とを備える。その他の構成要素については、実施の形態1と同様な動作を行うことから説明を省略する。
図3において、判定信号カウンタ320は、CRI期間判定回路312が出力するCRI期間判定信号S312をカウントして、そのカウント結果をCRI期間判定信号カウント値S320としてデータ選択回路322に出力する。
累積加算回路321は、スライスレベル算出回路313で算出されたスライスレベルS313を累積加算し、累積加算値S321としてデータ選択回路322に出力する。
データ選択回路322は、CRI期間判定信号カウント値S320と累積加算値S321とから、最適なスライスレベルを選択し、スライスレベル値S322として2値化回路314に出力する。
以上のように構成されたデータスライス制御装置の動作について図4を用いて詳しく説明する。ここでは、文字放送データの種別をテレテキスト放送とした場合を例にとり説明する。図4は、本実施の形態2に係るデータスライス制御装置の動作を説明するためのタイミング図であり、(a)はアナログ映像信号S301、(b)は水平同期信号S319a、(c)はCRI期間設定信号S318、(d)は単調増加検出信号S306、(e)は単調減少検出信号S307、(f)はカウンタ値S308、(g)は単調増加・単調減少間隔値S310、(h)はCRI期間判定信号S312、(i)はスライスレベルS113、(j)は判定信号カウンタ値S320、(k)は累積加算値S321、(l)は選択スライスレベルS322を示している。
映像信号入力端子301から入力したアナログ映像信号S301は、図4(a)に示すように、水平同期信号、バースト信号、CRIデータ、文字放送の種類などを示すフレーミングコードデータなどを含んでいる。図4(a)に示す黒点は、サンプリングクロックによりサンプリングされた点を示し、伝送クロックの2倍のサンプリングクロックでサンプリングされているものとする。
時刻T1において、アナログ映像信号S301をA/D変換器S302でディジタル化して得られたディジタル映像信号S302から、同期分離回路319は、図4(b)に示すような水平同期信号S319aを分離する。
時刻T2において、CRI期間設定信号S318は、水平同期信号S319aに基づいて、図3(c)に示すCRI期間を設定するためのCRI期間設定信号S318を生成する。厳密にCRI期間だけを含むような設定にする必要はなく、CRI期間以外のフレーミングコード期間を含んでいてもまったく問題ない。
時刻T3、T5、T7、T9、T11、T13において、ノイズが除去されたディジタル映像信号S303と図4(c)に示すCRI期間設定信号S318とから、単調増加検出回路306により図4(d)に示す単調増加検出信号S306を生成する。単調増加検出信号S306の生成方法は、実施の形態1で示した単調増加検出信号S106の生成方法と同様であることから説明は省略する。
時刻T4、T6、T8、T10、T12、T14において、ノイズが除去されたディジタル映像信号S303と図4(c)に示すRI期間設定信号S318とから、単調減少回路307により図4(e)に示す単調減少検出信号S307を生成する。単調減少検出信号S307の生成方法は、実施の形態1で示した単調減少検出信号S107の生成方法と同様であることから説明は省略する。
カウンタ308は、図4(c)に示すCRI期間設定信号S318がHのときのみ動作し、図4(d)に示す単調増加検出信号S306によりリセットされる。すなわち、カウンタ308は、図4(f)に示すようなカウンタ値で推移する。
データ保持回路310は、図4(f)に示すカウンタ値を、図4(e)に示す単調減少検出信号S307でロードし、図4(g)に示す単調増加・減少間隔値データS310として保持する。
最大値検出回路304は、ノイズが除去されたディジタル映像信号S303のサンプリング点における振幅値の最大値S304を検出する。ただし、最大値S304は、図4(d)に示す単調増加検出信号S306がHとなり次にHとなるまでの期間だけ最大値を検出する。すなわち、単調増加検出信号S306がHとなると、今までの最大値はクリアされ、再度最大値の検出を行うようになる。最大値検出回路304で検出される最大値S304は、実施の形態1で説明した、最大値S104と同様のため、図4では省略する。
最小値検出回路305は、ノイズを除去したディジタル映像信号S303のサンプリング点における最小値S305を検出する。ただし、最小値S305は、図4(d)に示す単調増加検出信号S306がHとなり次にHとなるまでの期間だけ最小値を検出する。すなわち、単調増加検出信号S306がHとなると、今までの最小値はクリアされ、再度最小値の検出を行うようになる。最大値検出回路305で検出される最小値S305は、実施の形態1で説明した、最小値S105と同様のため、図4では省略する。
CRI期間判定回路312は、カウンタ308から得られるカウンタ値S308と、単調増加検出回路306から得られる単調増加検出信号S306と、データ保持回路310から得られる単調増加・減少間隔値S310とから図4(h)に示すCRI期間判定信号S312を生成する。図4(a)の黒点で示すように、テレテキスト信号が重畳されたアナログ映像信号は、伝送クロックの2倍のサンプリングクロックでサンプリングされているため、CRIの周期としては、4サンプリング点となる。時刻T3では、単調増加検出信号S306がHとなり、その時のカウンタ値S308を参照すると、図4(f)に示すようにカウンタ値は0であり、単調増加・減少間隔値S310を参照すると、図4(g)に示すように単調増加・減少間隔値も0である。正常なCRIが検出される場合、カウンタ値は、0からカウントを開始するためCRIの周期である4から1を減算した3となる。また、単調増加・減少間隔値は、伝送クロックの周期である2から1を減算した1となる。時刻T3では、カウンタ値、単調増加・減少間隔値ともに0であるため、異常であると判定され、CRI期間判定信号S312は生成されない。時刻T5では、単調増加検出信号S306がHとなり、その時のカウンタ値S308を参照すると、図4(f)に示すようにカウンタ値は3であり、単調増加・減少間隔値S310を参照すると、図4(g)に示すように単調増加・減少間隔値は1である。この場合、カウンタ値、単調増加・減少間隔値ともに正常であるため、CRI期間であると判定され、図4(j)に示すようにCRI期間判定信号S312が生成される。同様に、時刻T7、T9、T11においてもCRI期間判定信号S312が生成される。時刻T13でも、単調増加検出信号S306がHとなるが、その時のカウンタ値S308を参照すると、図4(f)に示すように9となり、単調増加・減少間隔値S310を参照すると、図4(g)に示すように4となるため、異常であると判定され、CRI期間判定信号S312は生成されない。
スライスレベル算出回路313は、最大値S304と最小値S305とCRI期間判定信号S312を用いて、スライスレベルS313を算出する。図4(h)に示すCRI期間判定信号S312がHとなった時の最大値S304と最小値S305をロードして、その時の最大値S304と最小値S305との平均値を図4(i)に示すスライスレベルS313として出力する。
判定信号カウンタ320は、CRI期間判定信号S312がHのときのみカウント動作を行い、カウント結果は、図4(j)に示すように判定カウンタ値S320として推移する。
累積加算回路321は、図4(i)に示すスライスレベルS313を順次累積加算し、図4(k)に示すような累積加算値S321を算出する。
データ選択回路322は、累積加算回路321から得られた累積加算値S321と判定信号カウンタ320から得られた判定カウンタ値S320とから選択スライスレベルS322を算出する。テレテキスト放送を代表とする文字放送においては、CRIは、最大8周期であるため、判定信号カウンタ値S320が8を超えないように制御する。選択スライスレベルS322を算出する方法としては、累積加算値S321を判定信号カウンタ値S320で除算し、その除算した値を選択スライスレベルS322とする方法があるが、ここでは、回路規模の増大を抑えるために、除算を使用せず、シフト演算のみで算出する方法について述べる。累積加算値S321をビットシフトしないデータACMD1、1ビット右シフトしたデータACMD2、2ビット右シフトしたデータACMD4、3ビット右シフトしたデータACMD8を用意し、判定信号カウンタ値S320により、前記ACMD1、ACMD2、ACMD4、ACMD8のいずれかのうち最適なデータを選択する。すなわち、判定信号カウンタ値が1のときは、ACMD1を、2と3のときはACMD2を、4と5と6と7のときはACMD3を、8以上のときはACMD4を選択するようにする。具体的には、図4(l)において、判定信号カウンタ値S320が1のときは、累積加算値S321の値115がそのまま選択され、判定信号カウンタ値S320が2と3のときは、累積加算値S321の値205を1ビット右シフト、すなわち2で割った値102が選択され、判定カウンタ値S320が4となったときは、累積加算値S321の値415を2ビット右シフト、すなわち4で割った値103が選択される。図4においては、累積カウンタ値は4のまでであるが、上述したような方式で順次選択される。
以上のように、本実施の形態2に係るデータ制御装置では、スライスレベルとCRI期間判定信号がHのタイミングとをカウントして、CRIが最大周期を超えないようなスライスレベルを選択するようにした。これにより、図4(a)に示すように、CRI期間やフレーミングコード期間において、ゴーストやノイズなどの影響により信号が乱され、通常の最大値より大きくなったり小さくなったりした場合でも、同一の周波数成分を含むCRI期間のみでスライスレベルを算出して、その平均をとり、ゴーストやノイズなどの影響を抑えて、より正確なスライスレベルを算出することができる。
また、本実施の形態1に係るデータスライス制御装置と同様に、水平同期信号S119aが乱されたとしても、正確なスライスレベルを検出することができる。さらに、実施の形態2に係るデータスライス制御装置1つで、全世界の文字放送方式に対応することができる。
なお、図4において、スライスレベルの選択には回路規模を小さくするために上記方法を用いたが、単純に累積加算値S321を判定信号カウンタ値S320で除算し、その値を選択スライスレベルとしても、同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3によるデータスライス制御装置について図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態3に係るデータスライス制御装置の構成を示すブロック図である。
図5において、映像信号入力端子501は、垂直帰線期間に文字放送データが重畳されたアナログ映像信号S501を入力する。
A/D変換器502は、アナログ映像信号S 501を、所定のサンプリングクロックfs(MHz)でサンプリングしてディジタル信号S502に変換し、ローパスフィルタ(LPF)に出力する。
LPF503は、入力したディジタル映像信号S502に対してノイズ除去処理を施し、ノイズを除去したディジタル映像信号S503を最大値検出回路504と最小値検出回路505とコアリング回路523と2値化回路514とに出力する。
同期分離回路519は、入力したディジタル映像信号S502を水平同期信号S519aと垂直同期信号S519bとに分離し、CRI期間設定回路518に出力する。なお、水平同期信号S519a及び垂直同期信号S519bは、CRI期間の位置を設定するために用いられる。
CRI期間設定回路518は、垂直同期信号S519bと水平同期信号S519aとからディジタル映像信号S502に重畳された文字放送データのCRI期間を設定するCRI期間設定信号S518を生成し、マスク回路524とカウンタ508とに出力する。
コアリング回路523は、ノイズが除去されたディジタル映像信号S503に対してコアリング処理を施し、マスク回路524にコアリングデータS523を出力する。ここでのコアリング処理は、ノイズが除去されたディジタル映像信号S503の大きさ(振幅値)がコアリングレベルCORLMTDより小さい値の場合は0とし、コアリングレベルCORLMTDより大きい値の場合は、CORLMTDを減算した値を出力する。
マスク回路524は、CRI期間設定信号S518が有効な期間以外はコアリングデータS523を無効とするマスキング処理を施し、遅延器525と判定器530とに出力する。ここでのマスキング処理とは、CRI期間設定信号S518が無効な期間のコアリングデータS523をある任意の固定値にすることである。
遅延器525は、マスキング処理されたコアリングデータS524をサンプリングクロックの1クロック(1T)分遅延させ、比較器529と遅延器526とに出力する。
遅延器526は、遅延器525で1T遅延させたデータS525をさらに1T分遅延させ、加算器527と判定器530とに出力する。このデータは、マスキング処理されたコアリングデータS524を2T遅延したデータになる。
加算器527は、マスキング処理されたコアリングデータS525とマスキング処理されたコアリングデータを2T遅延させたデータS526とを加算し、ビットシフト演算器528に出力する。
ビットシフト演算器528は、加算器527が加算したデータS527に対して1ビット右シフトを行い、比較器529に出力する。1ビット右シフトすることで、加算されたデータS527を1/2にする。
比較器529は、1T遅延させたデータS525と1ビット右シフトされたデータS528とを比較する。比較器529では、1ビット右シフトされたデータS528が、1T遅延させたデータS525から閾値αを減算した値と1T遅延させたデータS525に閾値αを加算した値との間に存在するかを調べ、存在した場合にのみ有効となる信号として比較結果信号S529を、マスク回路531,532に出力する。
判定器530では、マスキング処理されたコアリングデータS524と2T遅延させたデータS526とを用いて、マスキング処理されたコアリングデータS525の方が、2T遅延させたデータS526に対してある任意の値βを加算した値より大きい場合には、データのサンプリング点における振幅値が単調増加しているとして、単調増加信号S530aを生成してマスク回路531に出力し、2T遅延させたデータS526の方が、マスキング処理されたコアリングデータS525に対してある任意の値βを加算した値より大きい場合には、データのサンプリング点における振幅値が単調減少しているとして、単調減少信号S530bとしてマスク回路532に出力する。
マスク回路531では、単調増加信号S530aと比較結果信号S529とを入力し、どちらの信号も有効の状態を示す場合には、単調増加検出信号S531を生成してカウンタS508と最大値検出信号S504と最小値検出信号S505とCRI期間判定回路512に出力する。
マスク回路532では、減少信号S530bと比較結果信号S529とを入力し、どちらも有効な信号である場合には、単調減少検出信号S532を生成してデータ保持回路510に出力する。
最大値検出回路504は、単調増加検出信号S531とノイズが除去されたディジタル映像信号S503とから、単調増加が検出された期間内におけるディジタルデータの振幅値の最大値S504を検出し、スライスレベル算出回路513に出力する。
最小値検出回路505は、単調増加検出信号S531とノイズが除去されたディジタル映像信号S503とから、単調増加が検出された期間内におけるディジタルデータの振幅値の最小値S505を検出し、スライスレベル算出回路513に出力する。
カウンタ508は、CRI期間設定信号S518と単調増加検出信号S531とを入力し、CRI期間設定信号S518が有効な期間を、単調増加検出信号S506でリセットをかけて、サンプリングクロックでカウントし、カウント結果をカウント値S508として、データ保持回路510とCRI期間判定回路512とに出力する。
データ保持回路510は、カウント値S508と単調減少検出信号S532とを入力し、カウント値S508を単調減少検出信号S507でロードするとともに、次の単調減少検出信号S507が生成されるまで、データを保持し、単調増加・単調減少期間隔値S510を、CRI期間判定回路512に出力する。
文字方式格納テーブル511は、図15に示す各種文字放送方式の伝送クロックとサンプリングクロックとの比で示される文字放送方式データが格納されており、各種文字放送方式データS511として、CRI期間判定回路S512に出力する。
CRI期間判定回路512は、単調増加検出信号S531とカウント値S508と単調増加・単調減少期間隔値S510と各種文字放送方式データS111とからCRI期間内であるかを判定し、CRI期間内であると判定すれば、CRI期間判定信号S512を、スライスレベル算出回路513に出力する。
スライスレベル算出回路513は、最大値S504と最小値S505とCRI期間判定信号S512とから、スライスレベルS513を算出し、2値化回路514に出力する。
2値化回路514は、スライスレベルS513でノイズが除去されたディジタル映像信号S503を0と1の2値化信号S514に変換し、抜き取り回路515に出力する。
抜き取り回路515は、文字放送方式の種別に応じた所定の抜き取り間隔によって2値化回路514が2値化した2値化信号S514を抜き取り、抜き取りデータS515として、デコード回路516に出力する。
デコード回路516は、シリアルの抜き取りデータS515をパラレル信号に変換し、文字放送の種別に応じた誤り訂正などのデコード処理を施した後、出力端子517を介してデコード処理したデータS516を外部に出力する。
以上のように、本実施の形態3に係るデータ制御装置によれば、以下に示す効果が得られる。映像信号に重畳されるデータが文字放送データの場合、映像信号のペデスタルレベルより上に文字放送データが存在する。そのため、コアリング回路523によりデータ信号をコアリング処理することによりペデスタルレベル以下のノイズによる影響を抑制することができる。また、連続した3つのサンプリング点で単調増加検出及び単調減少検出を行っているが、比較器529と判定器530とを用いて、単調増加及び単調減少の傾きを算出し判定することで、ノイズなどの影響を抑えて、より精度の高い単調増加検出及び単調減少検出を行うことができる。その結果、後段で算出されるスライスレベルは、より精度の高いものとなる。
また、本実施の形態1に係るデータスライス制御装置と同様に、水平同期信号が乱されたとしても、正確なスライスレベルを検出することができる。さらに、実施の形態3に係るデータスライス制御装置1つで、全世界の文字放送方式に対応することができる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4によるデータスライス制御装置について図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態4に係るデータスライス制御装置の構成を示すブロック図である。
図6において、映像信号入力端子601は、垂直帰線期間に文字放送データが重畳されたアナログ映像信号S601を入力する。
A/D変換器602はアナログ映像信号S 601を、所定のサンプリングクロックfs(MHz)でサンプリングしてディジタル信号S602に変換し、ローパスフィルタ(LPF)に出力する。
LPF603は、入力したディジタル映像信号S602に対してノイズ除去処理を施し、最大値検出回路604と最小値検出回路605とコアリング回路623と2値化回路614とに出力する。
同期分離回路619は、入力したディジタル映像信号S602を水平同期信号S619aと垂直同期信号S619bとに分離し、CRI期間設定回路618に出力する。なお、水平同期信号S619a及び垂直同期信号S619bは、CRI期間等の位置を設定するために用いられる。
CRI期間設定回路618は、垂直同期信号S619bと水平同期信号S619aとからディジタル映像信号S602に重畳された文字放送データのCRI期間を設定するCRI期間設定信号S618を生成し、マスク回路624とカウンタ608とに出力する。
コアリング回路623は、ノイズが除去されたディジタル映像信号S603に対してコアリング処理を施し、マスク回路624にコアリングデータS623を出力する。ここでのコアリング処理は、ノイズが除去されたディジタル映像信号S603の大きさ(振幅値)がコアリングレベルCORLMTDより小さい値の場合は0とし、コアリングレベルCORLMTDより大きい値の場合は、CORLMTDを減算した値を出力する。
マスク回路624は、コアリング処理されたコアリングデータS623を、CRI期間設定信号S618が有効な期間以外は無効とするマスキング処理を施し、遅延器625と判定機630とに出力する。ここでのマスキング処理とは、CRI期間設定信号S618が無効な期間のコアリングデータS623をある任意の固定値にすることである。
遅延器625は、マスキング処理されたコアリングデータS624をサンプリングクロックの1クロック(1T)分遅延させ、比較器629と遅延器626とに出力する。
遅延器626は、遅延器625で1T遅延させたデータS625をさらに1T分遅延させ、加算器627と判定器630とに出力する。このデータは、マスキング処理されたコアリングデータS624に対しては2T遅延されたデータである。
加算器627は、マスキング処理されたコアリングデータS625とマスキング処理されたコアリングデータを2T遅延させたデータS626とを加算し、ビットシフト演算器628に出力する。
ビットシフト演算器628は、加算器627で加算されたデータS627に対して1ビット右シフトを行い、比較器629に出力する。1ビット右シフトすることで、加算されたデータS627は1/2となる。
比較器629は、1T遅延させたデータS625と1ビット右シフトされたデータS628とを比較し、マスク回路631とマスク回路632とに出力する。比較器629では、1ビット右シフトされたデータS628が、1T遅延させたデータS625から閾値αを減算した値と1T遅延させたデータS625に閾値αを加算した値との間に存在するかを調べ、存在した場合のみ有効となる信号として比較結果信号S629を出力する。
判定器630では、マスキング処理されたコアリングデータS625と2T遅延させたデータS626を用いて、マスキング処理されたコアリングデータS625の方が、2T遅延させたデータS626に対してある任意の値βを加算した値より大きい場合には、データのサンプリング点における振幅値が単調増加したと判定して、単調増加信号S630aを生成してマスク回路631に出力し、2T遅延させたデータS626の方が、マスキング処理されたコアリングデータS625に対してある任意の値βを加算した値より大きい場合には、データのサンプリング点における振幅値が単調減少したと判定して、単調減少信号S630bを生成してマスク回路632に出力する。
マスク回路631では、単調増加信号S630aと比較結果信号S629とを入力して、どちらの信号も有効である場合には、単調増加検出信号S631を生成して、カウンタS608と最大値検出信号S604と最小値検出信号S605とCRI期間判定回路612に出力する。
マスク回路632では、単調減少信号S630bと比較結果信号S629とを入力し、どちらの信号も有効である場合には、単調減少検出信号S632を生成して、データ保持回路610に出力する。
最大値検出回路604は、単調増加検出信号S631とノイズが除去されたディジタル映像信号S603とから、単調増加が検出された期間内でのディジタルデータのサンプリング点における振幅値の最大値604を検出し、スライスレベル算出回路613に出力する。
最小値検出回路605は、単調増加検出信号S631とノイズが除去されたディジタル映像信号S603とから、単調増加が検出された期間内でのディジタルデータのサンプリング点における振幅値の最小値S605を検出し、スライスレベル算出回路613に出力する。
カウンタ608は、CRI期間設定信号S618と単調増加検出信号S631とを入力し、CRI期間設定信号S618が有効な期間で、単調増加検出信号S631の期間をサンプリングクロックでカウントし、カウント結果をカウント値S608として、データ保持回路610とCRI期間判定回路612とに出力する。
データ保持回路610は、カウント値S608と単調減少検出信号S607とを入力し、カウント値S608を単調減少検出信号S607でロードするとともに、次の単調減少検出信号S607が生成されるまで、データを保持し、単調増加・単調減少期間隔値S610として、CRI期間判定回路S612に出力する。
文字方式格納テーブル611は、図15に示す各種文字放送方式の伝送クロックとサンプリングクロックとの比で示される文字放送方式データが格納されており、各種文字放送方式データS611として、CRI期間判定回路S612に出力する。
CRI期間判定回路612は、単調増加検出信号S631とカウント値S608と単調増加・単調減少期間隔値S610と各種文字放送方式データS611とからCRI期間内であるかを判定し、CRI期間内であることが検出されれば、CRI期間判定信号S612を、スライスレベル算出回路613に出力する。
スライスレベル算出回路613は、最大値S604と最小値S605とCRI期間判定信号S612とから、CRI期間であると判定された期間に検出された最大値S604と最小値S605とを平均して、スライスレベルS613を算出し、累積加算回路613に出力する。
判定信号カウンタ620は、CRI期間判定信号S612をカウントし、カウント結果をCRI期間判定信号カウント値S620としてデータ選択回路622に出力する。
累積加算回路621は、スライスレベル算出回路613で算出されたスライスレベルS613を累積加算し、加算結果を累積加算値S621としてデータ選択回路622に出力する。
データ選択回路622は、CRI期間判定信号カウント値S620と累積加算値S621とに基づいて、最適なスライスレベルを選択し、選択スライスレベル値S622として2値化回路614に出力する。選択スライスレベル値の算出方法は、実施の形態2で説明した方法と同様である。そのため説明は省略する。
2値化回路614は、スライスレベルS613で前記ノイズ除去された映像信号S603を0と1の2値化信号S614に変換し、抜き取り回路615に出力する。
抜き取り回路615は、文字放送方式の種別に応じた所定の抜き取り間隔によって前記2値化回路614において2値化された2値化信号S614を抜き取り、抜き取りデータS615として、デコード回路616に出力する。
デコード回路616は、シリアルの前記抜き取りデータS615をパラレル信号に変換し、文字放送の種別に応じた誤り訂正などのデコード処理を施した後、出力端子617を介してデコード処理したデータS616を外部に出力する。
本実施の形態4に係るデータスライス制御装置によれば、以下に示す効果が得られる。映像信号に重畳されるデータが文字放送データの場合、映像信号のペデスタルレベルより上に文字放送データが存在する。そのため、コアリング回路623によりデータ信号をコアリング処理することによりペデスタルレベル以下のノイズによる影響を抑制することができる。また、連続した3つのサンプリング点で単調増加検出及び単調減少検出を行っているが、比較器629と判定器630とを用いて、単調増加及び単調減少の傾きを算出し判定することで、ノイズなどの影響を抑えて、より精度の高い単調増加検出及び単調減少検出を行うことができる。その結果、後段で算出されるスライスレベルは、より精度の高いものとなる。さらに、スライスレベルとCRI期間判定信号がHのタイミングをカウントして、CRIが最大周期を超えないようなスライスレベルを選択するようにした。これにより、CRI期間やフレーミングコード期間において、ゴーストやノイズなどの影響により信号が乱され、通常の最大値より大きくなったり小さくなったりした場合でも、同一の周波数成分を含むCRI期間のみでスライスレベルを算出して、その平均をとり、ゴーストやノイズなどの影響を抑えて、より正確なスライスレベルを算出することができる。
また、本実施の形態1に係るデータスライス制御装置と同様に、水平同期信号が乱されたとしても、正確なスライスレベルを検出することができる。さらに、実施の形態4に係るデータスライス制御装置1つで、全世界の文字放送方式に対応することができる。
なお、上記実施の形態1〜4では、3つのサンプリング点で単調増加検出及び単調減少検出を行う場合について説明したが。3つ以上のサンプリング点で単調増加検出及び単調減少検出を行えば、本発明と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態1〜4では、サンプリングクロックを伝送クロックの2倍に設定する場合について説明したが、2倍に限定されるものではなく、2倍以上であれば同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態1〜4では、文字放送信号がテレテキスト信号の場合について説明したが、テレテキスト信号でなくても、CRIを検出し、その検出された期間でスライスレベルを算出することで、正確なスライスレベル算出が可能となる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5に係るデータスライス制御方法について図7及び図8を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態5に係るデータスライス制御方法の構成を示すブロック図である。
図7において、映像信号入力端子701は、垂直帰線期間に文字放送データが重畳されたアナログ映像信号S701を入力する。
A/D変換器702は、アナログ映像信号S 701を所定のサンプリングクロックfs(MHz)でサンプリングしてディジタル信号S702に変換し、ローパスフィルタ(LPF)に出力する。
LPF703は、入力したディジタル映像信号S702に対してノイズ除去処理を施し、ノイズを除去したディジタル映像信号S703をRAM741と2値化回路114とに出力する。
同期分離回路719は、入力したディジタル映像信号S702を水平同期信号S719aと垂直同期信号S719bとに分離し、クロックランイン(CRI)期間設定回路718に出力する。なお、水平同期信号S719a及び垂直同期信号S719bは、CRI期間の位置を設定するために用いられる。
CRI期間設定回路718は、前記垂直同期信号S719bと水平同期信号S719aとからディジタル映像信号S702に重畳された文字放送データのCRI期間を設定するためのCRI期間設定信号S718を生成し、RAMアドレス生成回路740に出力する。
RAMアドレス生成回路740は、CRI期間設定信号S718が有効な期間にノイズが除去されたディジタル映像信号S703をRAM741に書き込むためのRAMアドレスS740を生成し、RAM741に出力する。
RAM741は、RAMアドレス生成回路740から得られたRAMアドレスに基づいてノイズが除去されたディジタル映像信号S703を格納する。
マイコン741は、CRI期間設定信号S718が有効な期間にのみ格納されたRAM741内のデータを用いて、最適なスライスレベルを算出し、2値化回路714に出力する。
2値化回路714は、スライスレベルS742でノイズが除去されたディジタル映像信号S703を0と1の2値化信号S714に変換し、抜き取り回路715に出力する。
抜き取り回路715は、文字放送方式の種別に応じた所定の抜き取り間隔によって2値化信号S714を抜き取り、抜き取りデータS715をデコード回路716に出力する。
デコード回路716は、シリアルの抜き取りデータS715をパラレル信号に変換し、文字放送の種別に応じた誤り訂正などのデコード処理を施した後、出力端子717を介してデコード処理したデータS716を外部に出力する。
以下、図7に示すマイコン742での処理内容を図8のフローチャートを参照しながら詳しく説明する。
図8において、ステップS801は、RAM741のアドレスiと変数jと最大値検出変数MAXと最小値検出変数MINとを初期化し、ステップS802に進む。
ステップS802では、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と最大値検出変数MAXとを比較し、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の方が、最大値検出変数MAXより大きい場合には、ステップS803に、それ以外はステップS804に進む。
ステップS803では、最大値検出変数MAXをRAMデータRAM(i)に変更し、ステップS806に進む。
ステップS804では、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と最小値検出変数MINとを比較し、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の方が、最小値検出変数MINより小さい場合には、ステップS805に、それ以外はステップS806に進む。
ステップS805では、最小値検出変数MINをRAMデータRAM(i)に変更し、ステップS806に進む。
ステップS806では、現在のRAMアドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と、RAMアドレスi−1に格納されたRAMデータRAM(i−1)と、RAMアドレスi+1に格納されたRAMデータRAM(i+1)とを比較し、データの大きさが、RAM(i−1)、RAM(i)、RAM(i+1)の順となっている場合には、ステップS807に、それ以外はステップS812に進む。
ステップ807では、単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)にRAMアドレスiを格納し、ステップS808に進む。
ステップ808では、単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)に格納されているアドレス値と単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているアドレス値とCRI周波数データCRIFQとを用いて、単調増加の判定処理を行う。CRI周波数データCRIFQは、サンプリングクロックfs(MHz)と文字放送データの伝送クロックfchr(MHz)の比で求めることができ、2fs/fchrで算出することができる。まずは、現在の単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)に格納されているRAMアドレスjから1つ前の単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているRAMアドレスj−1を減算し、その値がCRI周波数データCRIFQと等しいかどうかを調べる。次に、現在の単調減少検出アドレス格納バッファDECADR(j)に格納されているRAMアドレスjから単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているRAMアドレスj−1を減算し、その値がCRI周波数データCRIFQの1/2の値と等しいかどうかを調べる。そして、どちらの条件も満たす場合にはステップS809に、満たさない場合にはステップS811に進む。
ステップS809では、スライスレベル変数SLVを最大値検出変数MAXと最小値検出変数MINとの平均値に変更し、ステップS811に進む。
ステップS811では、最大値検出変数MAX及び最小値検出変数MINを初期化するとともに、変数jをインクリメントし、ステップS814に進む。
ステップS812では、現在のRAMアドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と、RAMアドレスi−1に格納されたRAMデータRAM(i−1)と、RAMアドレスi+1に格納されたRAMデータRAM(i+1)とを比較し、データの大きさが、RAM(i+1)、RAM(i)、RAM(i−1)の順となっている場合には、ステップS813に、それ以外はステップS814に進む。
ステップS813では、単調減少検出アドレス格納バッファDECADR(j)にRAMアドレスiを格納し、ステップS814に進む。
ステップS814では、RAMアドレスiが最終アドレスかどうかを調べる。最終アドレスの場合には、処理を終了し、最終アドレスでない場合には、ステップS815に進む。
ステップS815では、RAMアドレスiをインクリメントして、ステップS802に戻る。
RAMアドレスiが最終のアドレスとなるまでステップS802からS814までマイコン742にて順次処理される。
本実施の形態5に係るデータスライス制御方法によれば、以下に示す効果が得られる。テレテキスト放送に代表される文字放送信号は、テレビ信号の垂直ブランキング期間に重畳されているため、同様に垂直ブランキング期間に重畳されているコピーガード信号のマクロビジョン信号などにより同期分離回路719で分離される水平同期信号S719aは乱され、水平同期信号S719aを基準として生成するCRI期間設定信号S718もCRI期間のみを含むように設定することは、かなり困難である。しかしながら、本実施の形態5に係るデータスライス制御方法によれば、水平同期信号S719aが乱されたとしても、CRI期間設定信号S718を、CRI期間を含むように幅を大きく設定し、CRI期間設定信号内で、自動的にCRIを検出することで、より正確なスライスレベルを検出することができる。
さらに、文字放送方式の種別とサンプリングクロックの周波数とからCRI検出を行うため、サンプリングクロックさえ決定すれば、欧州のテレテキスト放送だけでなく、VPS、WSS、日本の文字多重放送、電子プラグラミング案内(略して、EPG)、米国のクローズドキャプション放送にも対応して正確なスライスレベル算出を行うことができ、本実施の形態5に係るデータスライス制御方法のみで、全世界の文字放送方式に対応することができる。
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6によるデータスライス制御方法について図9を用いて説明する。図9は、図7に示すマイコン742での処理内容を説明するためのフローチャートである。その他の処理については、実施の形態5と同様であるため説明を省略する。
図9において、ステップS901は、RAM741のアドレスiと変数jと最大値検出変数MAXと最小値検出変数MINと判定結果カウント変数JDCNTとスライスレベル累積加算変数SLACMDとを初期化し、ステップS902に進む。
ステップS902では、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と最大値検出変数MAXとを比較し、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の方が、最大値検出変数MAXより大きい場合には、ステップS903に、それ以外はステップS904に進む。
ステップS903では、最大値検出変数MAXをRAMデータRAM(i)に変更し、ステップS906に進む。
ステップS904では、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と最小値検出変数MINとを比較し、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の方が、最小値検出変数MINより小さい場合には、ステップS905に、それ以外はステップS906に進む。
ステップS905では、最小値検出変数MINをRAMデータRAM(i)に変更し、ステップS906に進む。
ステップS906では、現在のRAMアドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と、RAMアドレスi−1に格納されたRAMデータRAM(i−1)と、RAMアドレスi+1に格納されたRAMデータRAM(i+1)とを比較し、データの大きさが、RAM(i−1)、RAM(i)、RAM(i+1)の順となっている場合には、ステップS907に、それ以外はステップS914に進む。
ステップ907では、単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)にRAMアドレスiを格納し、ステップS908に進む。
ステップ908では、単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)に格納されているアドレス値と1つ前に格納されている単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているアドレス値とCRI周波数データCRIFQとを用いて判定処理を行う。CRI周波数データCRIFQは、サンプリングクロックfs(MHz)と文字放送データの伝送クロックfchr(MHz)の比で求めることができ、2fs/fchrで算出することができる。まずは、現在の単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)に格納されているRAMアドレスjから1つ前の単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているRAMアドレスj−1を減算し、その値がCRI周波数データCRIFQと等しいかどうかを調べる。次に、現在の単調減少検出アドレス格納バッファDECADR(j)に格納されているRAMアドレスjから単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているRAMアドレスj−1を減算し、その値がCRI周波数データCRIFQの1/2の値と等しいかどうかを調べる。そして、どちらの条件も満たす場合にはステップS909に、満たさない場合にはステップS913に進む。
ステップS909では、判定結果カウント変数JDCNTをインクリメントしてステップS910に進む。
ステップS910では、スライスレベル累積加算変数SLACMDを、スライスレベル累積加算変数SLACMDに対して最大値検出変数MAX及び最小値検出変数MINとの平均値を加算した値に変更し、ステップS911に進む。
ステップS911では、スライスレベル変数SLVを、スライスレベル累積加算変数SLACMDを判定結果カウント変数JDCNTで除算した値に変更し、ステップS913に進む。
ステップS913では、最大値検出変数MAX及び最小値検出変数MINを初期化するとともに、変数jをインクリメントし、ステップS916に進む。
ステップS914では、現在のRAMアドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と、RAMアドレスi−1に格納されたRAMデータRAM(i−1)と、RAMアドレスi+1に格納されたRAMデータRAM(i+1)とを比較し、データの大きさが、RAM(i+1)、RAM(i)、RAM(i−1)の順となっている場合には、ステップS915に、それ以外はステップS916に進む。
ステップS915では、単調減少検出アドレス格納バッファDECADR(j)にRAMアドレスiを格納し、ステップS916に進む。
ステップS916では、RAMアドレスiが最終アドレスかどうかを調べる。最終アドレスの場合には、処理を終了し、最終アドレスでない場合には、ステップS917に進む。
ステップS917では、RAMアドレスiをインクリメントして、ステップS902に戻る。
RAMアドレスiが最終のアドレスとなるまで、ステップS902からS916までの処理がマイコン742にて順次行われる。
以上のように、本実施の形態6に係るデータ制御方法によれば、CRI期間やフレーミングコード期間において、ゴーストやノイズなどの影響により信号が乱され、通常の最大値より大きくなったり小さくなったりした場合でも、同一の周波数成分を含むCRI期間のみでスライスレベルを算出し、その平均をとることにより、ゴーストやノイズなどの影響を極力抑制することができ、より正確なスライスレベルを算出することができる。
また、本実施の形態5に係るデータスライス制御装置と同様に、水平同期信号S719aが乱されたとしても、正確なスライスレベルを検出することができる。さらに、実施の形態6に係るデータスライス制御方法のみで、全世界の文字放送方式に対応することができる。
(実施の形態7)
以下、本発明の実施の形態7によるデータスライス制御方法について図10と図11を用いて説明する。図10は、図7に示すマイコン742での処理内容を説明するためのフローチャートであり、図11は図10のフローチャート上のスライスレベル制御処理内容を説明するためのフローチャートである。その他の処理については、実施の形態5と同様であるため説明を省略する。
図10において、ステップS1001は、RAM741のアドレスiと変数jと最大値検出変数MAXと最小値検出変数MINを初期化し、ステップS1002に進む。
ステップS1002では、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と最大値検出変数MAXとを比較し、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の方が、最大値検出変数MAXより大きい場合には、ステップS1003に、それ以外はステップS1004に進む。
ステップS1003では、最大値検出変数MAXをRAMデータRAM(i)に変更し、ステップS1007に進む。
ステップS1004では、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と最小値検出変数MINとを比較し、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の方が、最小値検出変数MINより小さい場合には、ステップS1005に、それ以外はステップS1007に進む。
ステップS1005では、最小値検出変数MINをRAMデータRAM(i)に変更し、ステップS1007に進む。
ステップS1007では、現在のRAMアドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)に対して、コアリング処理を施す。ここでのコアリング処理は、現在のRAMアドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の大きさ(振幅値)がコアリングレベルCORLMTDより小さい値の場合は0とし、コアリングレベルCORLMTDより大きい値の場合は、コアリングレベルCORLMTDを減算した値をコアリングデータRAMC(i)としてRAMに格納し、ステップS1008に進む。
ステップS1008では、コアリングデータにスライスレベル制御処理を施し、ステップS1009に進む。スライスレベル制御処理に関しては、後述する。
ステップS1009では、RAMアドレスiが最終アドレスかどうかを調べる。最終アドレスの場合には、処理を終了し、最終アドレスでない場合には、ステップS1010に進む。
ステップS1010では、RAMアドレスiをインクリメントして、ステップS1002に戻る。
RAMアドレスiが最終のアドレスとなるまでステップS1002からS1009までマイコン742にて順次処理される。
図11を用いて、ステップS1008のスライスレベル制御処理に関して詳しく説明する。
ステップ1101では、コアリング処理されRAMアドレスiに格納されたデータRAMC(i)から閾値αを減算した値と、コアリング処理されRAMアドレスi−1に格納されたデータRAMC(i−1)とRAMアドレスi+1に格納されコアリング処理されたデータRAM(i+1)との平均値と、RAMC(i−1)に閾値αを加算した値とを比較し、データの大きさ(振幅値)が、RAMC(i)−α、(RAMC(i−1)+RAMC(i+1))/2、RAMC(i)+αの順となっている場合には、ステップS1102に、それ以外はこのスライスレベル制御処理を終了する。
ステップS1102では、RAMアドレスi−1に格納されコアリング処理されたデータRAMC(i−1)に閾値βを加算した値とRAMアドレスi+1に格納されコアリング処理されたデータRAMC(i+1)とを比較し、RAMC(i+1)の方がRAMC(i−1)+βより大きい場合には、ステップS1103に、それ以外はステップS1107に進む。
ステップS1103では、単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)にRAMアドレスiを格納し、ステップS1104に進む。
ステップS1104では、単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)のアドレス値と単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)のアドレス値とCRI周波数データCRIFQとを用いて判定処理を行う。CRI周波数データCRIFQは、サンプリングクロックfs(MHz)と文字放送データの伝送クロックfchr(MHz)の比で求めることができ、2fs/fchrで算出することができる。まず、現在の単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)に格納されているRAMアドレスjから1つ前の単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているRAMアドレスj−1を減算し、その値がCRI周波数データCRIFQと等しいかどうかを調べる。次に、現在の単調減少検出アドレス格納バッファDECADR(j)に格納されているRAMアドレスjから単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているRAMアドレスj−1を減算し、その値がCRI周波数データCRIFQの1/2の値と等しいかどうかとを調べる。そして、どちらの条件も満たす場合にはステップS1105に、満たさない場合にはステップS1106に進む。
ステップS1105では、スライスレベル変数SLVを最大値検出変数MAXと最小値検出変数MINとの平均値に変更し、ステップS1106に進む。
ステップS1106では、最大値検出変数MAX及び最小値検出変数MINを初期化するとともに、変数jをインクリメントし、このスライスレベル制御処理を終了する。
ステップS1107では、コアリング処理されRAMアドレスi+1に格納されたデータRAMC(i+1)に閾値βを加算した値とコアリング処理されRAMアドレスi−1に格納されたデータRAMC(i−1)とを比較し、RAMC(i−1)の方がRAMC(i+1)+βより大きい場合には、ステップS1108に、それ以外は、このスライスレベル制御処理を終了する。
ステップS1108では、単調減少検出アドレス格納バッファDECADR(j)にRAMアドレスiを格納し、このスライスレベル制御処理を終了する。
以上のように、本実施の形態7に係るデータ制御装置によれば、以下に示す効果が得られる。映像信号に重畳されるデータが文字放送データの場合、映像信号のペデスタルレベルより上に文字放送データが存在する。そのため、コアリング処理を行うことによりペデスタルレベル以下のノイズによる影響を抑制することができる。また、連続した3つのサンプリング点で単調増加検出及び単調減少検出を行っているが、その傾きを算出し判定することで、ノイズなどの影響を抑えて、より精度の高い単調増加検出及び単調減少検出を行うことができる。その結果、後段で算出されるスライスレベルは、より精度の高いものとなる。
また、本実施の形態5に係るデータスライス制御装置と同様に、水平同期信号S719aが乱されたとしても、正確なスライスレベルを検出することができる。さらに、実施の形態7に係るデータスライス制御方法のみで、全世界の文字放送方式に対応することができる。
(実施の形態8)
以下、本発明の実施の形態8によるデータスライス制御方法について図12と図13を用いて説明する。図12は、図7に示すマイコン742での処理内容を説明するためのフローチャートであり、図12は図13のフローチャート上のスライスレベル制御処理内容を説明するためのフローチャートである。その他の処理については、実施の形態5と同様であるため説明を省略する。
図12において、ステップS1201は、RAM741のアドレスiと変数jと最大値検出変数MAXと最小値検出変数MINと判定結果カウント変数JDCNTとスライスレベル累積加算変数SLACMDとを初期化し、ステップS1202に進む。
ステップS1202では、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と最大値検出変数MAXとを比較し、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の方が、最大値検出変数MAXより大きい場合には、ステップS1203に、それ以外はステップS1204に進む。
ステップS1203では、最大値検出変数MAXをRAMデータRAM(i)に変更し、ステップS1206に進む。
ステップS1204では、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)と最小値検出変数MINとを比較し、アドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の方が、最小値検出変数MINより小さい場合には、ステップS1205に、それ以外はステップS1206に進む。
ステップS1205では、最小値検出変数MINをRAMデータRAM(i)に変更し、ステップS1206に進む。
ステップS1206では、現在のRAMアドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)に対して、コアリング処理を施す。ここでのコアリング処理は、現在のRAMアドレスiに格納されたRAMデータRAM(i)の大きさ(振幅値)がコアリングレベルCORLMTDより小さい値の場合は0とし、コアリングレベルCORLMTDより大きい値の場合は、CORLMTDを減算した値をコアリングデータRAMC(i)としてRAMに格納し、ステップS1207に進む。
ステップS1207では、スライスレベル制御処理を施し、ステップS1208に進む。スライスレベル制御処理に関しては、後述する。
ステップS1208では、RAMアドレスiが最終アドレスかどうかを調査する。最終アドレスの場合には、処理を終了し、最終アドレスでない場合には、ステップS1209に進む。
ステップS1209では、RAMアドレスiをインクリメントして、ステップS1202に戻る。
RAMアドレスiが最終のアドレスとなるまで、ステップS1202からS1208の処理をマイコン742にて行う。
図13を用いて、ステップS1207のスライスレベル制御処理に関して詳しく説明する。
ステップ1301では、RAMアドレスiに格納されコアリング処理されたデータRAMC(i)から閾値αを減算した値と、RAMアドレスi−1に格納されコアリング処理されたデータRAMC(i−1)とRAMアドレスi+1に格納されコアリング処理されたデータRAM(i+1)とを平均した値と、RAMC(i−1)に閾値αを加算した値とを比較し、データの大きさ(振幅値)が、RAMC(i)−α、(RAMC(i−1)+RAMC(i+1))/2、RAMC(i)+αの順となっている場合には、ステップS1302に、それ以外はこのスライスレベル制御処理を終了する。
ステップS1302では、コアリング処理されRAMアドレスi−1に格納されたデータRAMC(i−1)に閾値βを加算した値とコアリング処理されRAMアドレスi+1に格納されたデータRAMC(i+1)とを比較し、RAMC(i+1)の方がRAMC(i−1)+βより大きい場合には、ステップS1303に、それ以外はステップS1309に進む。
ステップS1303では、単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)にRAMアドレスiを格納し、ステップS1304に進む。
ステップS1304では、単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)に格納されているアドレス値と1つ前に格納されている単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているアドレス値とCRI周波数データCRIFQとを用いて判定処理を行う。CRI周波数データCRIFQは、サンプリングクロックfs(MHz)と文字放送データの伝送クロックfchr(MHz)の比で求めることができ、2fs/fchrで算出することができる。まずは、現在の単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j)に格納されているRAMアドレスjから1つ前の単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているRAMアドレスj−1を減算し、その値がCRI周波数データCRIFQと等しいかどうかを調べる。次に、現在の単調減少検出アドレス格納バッファDECADR(j)に格納されているRAMアドレスjから単調増加検出アドレス格納バッファINCADR(j−1)に格納されているRAMアドレスj−1を減算し、その値がCRI周波数データCRIFQの1/2の値と等しいかどうかを調べる。そして、どちらの条件も満たした場合には、ステップS1305に、満たさない場合には、ステップS1308に進む。
ステップS1305では、判定結果カウント変数JDCNTをインクリメントしてステップS1306に進む。
ステップS1306では、スライスレベル累積加算変数SLACMDを、最大値検出変数MAXと最小値検出変数MINとの平均値をスライスレベル累積加算変数SLACMDに加算した値に変更し、ステップS1307に進む。
ステップS1307では、スライスレベル変数SLVを、スライスレベル累積加算変数SLACMDを判定結果カウント変数JDCNTで除算した値に変更し、ステップS1308に進む。
ステップS1308では、最大値検出変数MAX及び最小値検出変数MINを初期化するとともに、変数jをインクリメントし、このスライスレベル制御処理を終了する。
ステップS1309では、閾値をβとすると、RAMアドレスi+1に格納されコアリング処理されたデータRAMC(i+1)にβを加算した値とRAMアドレスi−1に格納されコアリング処理されたデータRAMC(i−1)とを比較し、RAMC(i−1)の方がRAMC(i+1)+βより大きい場合には、ステップS1310に、それ以外は、このスライスレベル制御処理を終了する。
ステップS1310では、単調減少検出アドレス格納バッファDECADR(j)にRAMアドレスiを格納し、このスライスレベル制御処理を終了する。
本実施の形態8に係るデータスライス制御装置によれば、以下に示す効果が得られる。映像信号に重畳される文字放送データの場合、映像信号のペデスタルレベルより上にデータが存在する。そのため、データ信号に対してコアリング処理を行うことによりペデスタルレベル以下のノイズによる影響を抑制することができる。また、連続した3つのサンプリング点で単調増加検出及び単調減少検出を行っているが、単調増加及び単調減少の傾きを算出し判定することで、ノイズなどの影響を抑えて、より精度の高い単調増加検出及び単調減少検出を行うことができる。その結果、後段で算出されるスライスレベルは、より精度の高いものとなる。さらに、CRI期間やフレーミングコード期間において、ゴーストやノイズなどの影響により信号が乱され、通常の最大値より大きくなったり小さくなったりした場合でも、同一の周波数成分を含むCRI期間のみでスライスレベルを算出し、その平均をとることにより、ゴーストやノイズなどの影響を極力抑えて、より正確なスライスレベルを算出することができる。
また、本実施の形態5に係るデータスライス制御装置と同様に、水平同期信号S719aが乱されたとしても、正確なスライスレベルを検出することができる。さらに、実施の形態8に係るデータスライス制御方法で、全世界の文字放送方式に対応することができる。
なお、上記実施の形態5〜8では、3つのサンプリング点で単調増加検出及び単調減少検出を行う場合を例について説明したが。3つ以上のサンプリング点で単調増加検出及び単調減少検出を行えば、本発明と同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態1に係るデータスライス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るデータスライス制御装置の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態2に係るデータスライス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るデータスライス制御装置の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態3に係るデータスライス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係るデータスライス制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5、実施の形態6、実施の形態7、及び実施の形態8に係るデータスライス制御方法を実現するための装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係るデータスライス制御方法の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態6に係るデータスライス制御方法の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態7に係るデータスライス制御方法の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態7に係るデータスライス制御方法の処理内容の1つであるスライスレベル制御処理内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態8に係るデータスライス制御方法の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態8に係るデータスライス制御方法の処理内容の1つであるスライスレベル制御処理内容を示すフローチャートである。 従来のデータスライス制御装置の構成を示すブロック図である。 従来のデータスライス制御装置を説明するための文字放送の種別を示す表である。
符号の説明
101、301、501、601、701、1401 映像信号入力端子
S101、S301、S501、S601、S701、S1401 映像信号
102、302、502、602、702、1402 A/D変換器
S102、S302、S502、S602、S702、S1402 ディジタル信号
103、303、503、603、703、1403 ローパスフィルタ
S103、S303、S503、S603、S703、S1403 ノイズ除去された信号
119、319、519、619、719、1419 同期分離回路
S119a、S319a、S519a、S619a、S719a、S1419a 水平同期信号
S119b、S319b、S519b、S619b、S719b、S1419b 垂直同期信号
118、318、518、618、718、1418 CRI期間設定回路
S118、S318、S518、S618、S718、S1418 CRI期間設定信号
104、304、504、604、704、1404 最大値検出回路
S104、S304、S504、S604、S704、S1404 最大値
105、305、505、605、705、1405 最小値検出回路
S105、S305、S505、S605、S705、S1405 最小値
106、306 単調増加検出回路
S106、S306 単調増加検出信号
107、307 単調減少検出回路
S107、S307 単調減少検出信号
108、308、508、608 カウンタ
S108、S308、S508、S608 カウンタデータ
110、310、510、610 データ保持回路
S110、S310、S510、S610 単調増加・単調減少期間隔値
111、311、511、611 文字放送方式格納テーブル
S111、S311、S511、S611 各種文字放送方式データ
112、312、512、612 CRI期間判定回路
S112、S312、S512、S612 CRI期間判定信号
113、313、513、613、1413 スライスレベル算出回路
S113、S313、S513、S613、S1413 スライスレベル
114、314、514、614、1414 2値化回路
S114、S314、S514、S614、S1414 2値化データ
115、315、515、615、1415 抜き取り回路
S115、S315、S515、S615、S1415 抜き取りデータ
116、316、516、616、1416 デコード回路
S116、S316、S516、S616、S1416 出力端子
320、620 判定信号カウンタ
S320、S620 判定信号カウンタ値
321、621 累積加算回路
S321、S621 累積加算値
322、622 データ選択回路
S322、S622 選択スライスレベル値
523、623 コアリング回路
S523、S623 コアリング処理されたデータ
524、624 第1のマスク回路
S524、S624 第1のマスキング処理されたデータ
525、625 第1の1T遅延器
S525、S625 1T遅延データ
526、626 第2の1T遅延器
S526、S626 2T遅延データ
527、627 加算器
S527、S627 加算データ
528、628 ビットシフト演算器
S528、S628 ビットシフト演算データ
529、629 比較器
S529、S629 比較結果信号
530、630 判定器
S530a、S630a 増加信号
S530b、S630b 減少信号
531、631 第2のマスク回路
S531、S631 単調増加検出信号
532、632 第3のマスク回路
S532、S632 単調減少検出信号
740 RAMアドレス生成回路
S740 RAM書き込みアドレス
741 RAM
S741 RAMデータ
742 マイコン
S742 スライスレベル

Claims (12)

  1. シリアルにて伝送されるデータ信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    前記データ信号における所定の期間を設定する期間設定手段と、
    前記期間設定手段で設定された期間内で、前記ディジタルデータのサンプリング点の振幅値が連続して増加する点を単調増加検出点として検出する単調増加検出手段と、
    前記期間設定手段で設定された期間内で、前記ディジタルデータのサンプリング点の振幅値が連続して減少する点を単調減少検出点として検出する単調減少検出手段と、
    前記単調増加検出手段が単調増加検出点を検出するタイミングでリセットをかけ、前記期間設定手段が設定した期間をサンプリングクロックによりカウントするカウント手段と、
    前記単調減少検出手段が単調減少検出点を検出するタイミングで、前記カウント手段から得られるカウントデータを保持するデータ保持手段と、
    前記単調増加検出手段から得られる単調増加検出点と、前記カウント手段から得られるカウントデータと、前記データ保持手段で保持されたデータとを用いて、前記データ信号が前記所定の期間であるか否かを判定する期間判定手段と、
    前記単調増加検出手段が単調増加点を検出する期間内での、前記デジタルデータの振幅値の最大値を検出する最大値検出手段と、
    前記単調増加検出手段が単調増加点を検出する期間内での、前記デジタルデータの振幅値の最小値を検出する最小値検出手段と、
    前記最大値検出手段から得られる最大値と、前記最小値検出手段から得られる最小値と、前記期間判定手段から得られる判定結果とに基づいて、スライスレベルを算出するスライスレベル算出手段とを備えたことを特徴とするデータスライス制御装置。
  2. 請求項1に記載のデータスライス制御装置において、
    前記期間判定手段から得られる判定結果をカウントする判定結果カウント手段と、
    前記スライスレベル算出手段から得られるスライスレベルを累積加算する累積加算手段と、
    前記累積加算手段から得られる累積加算データと、判定結果カウント手段から得られる判定結果カウントデータとに基づいて、スライスレベルを選択するデータ選択手段とを備えたことを特徴とするデータスライス制御装置。
  3. シリアルにて伝送されるデータ信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    前記データ信号における所定の期間を設定する期間設定手段と、
    前記ディジタルデータをコアリング処理するコアリング処理手段と、
    前記期間設定手段で設定された期間内にコアリング処理手段から得られるコアリングデータをマスキング処理する第1のマスク処理手段と、
    前記第1のマスク処理手段から得られるマスキング処理されたコアリングデータを1サンプリングクロック分遅延させる第1の遅延手段と、
    前記第1の遅延手段から得られる遅延データを、さらに1サンプリングクロック分遅延させる第2の遅延手段と、
    前記第1のマスク処理手段から得られるマスキング処理されたコアリングデータと、前記第2の遅延手段から得られる遅延データとを演算処理する演算手段と、
    前記演算手段から得られる演算結果データをシフト演算処理するシフト演算手段と、
    前記第1のマスク処理手段から得られるマスキング処理されたコアリングデータと前記第2の遅延手段から得られる遅延データとから、前記ディジタルデータのサンプリング点の振幅値が連続して、単調増加する点及び単調減少する点を検出し、単調増加点検出信号及び単調減少点検出信号を出力する判定手段と、
    前記第1の遅延手段から得られる遅延データと、前記シフト演算手段から得られるシフト演算結果データとを比較する比較手段と、
    前記比較手段から得られる比較結果に基づいて、前記判定手段から得られる単調増加点検出信号をマスキング処理する第2のマスク処理手段と、
    前記比較手段から得られる比較結果に基づいて、前記判定手段から得られる単調減少点検出信号をマスキング処理する第3のマスク処理手段と、
    前記第2のマスク処理手段が単調増加検出信号を出力するタイミングでリセットをかけ、前記期間設定手段が設定した期間をサンプリングクロックによりカウントするカウント手段と、
    前記第3のマスク処理手段が単調減少検出信号を出力するタイミングで、前記カウント手段が出力するカウントデータを保持するデータ保持手段と、
    前記第2のマスキング処理手段から得られる単調増加検出信号と、前記カウント手段から得られるカウントデータと、前記データ保持手段で保持されたデータに基づいて、前記データ信号が前記所定の期間内であるかどうかを判定する期間判定手段と、
    前記第2のマスキング処理手段から得られる単調増加検出信号により示される単調増加点が検出された期間内での、前記ディジタルデータの振幅値の最大値を検出する最大値検出手段と、
    前記第3のマスキング処理手段から得られる単調減少検出信号により示される単調減少点が検出された期間内での、前記ディジタルデータの振幅値の最小値を検出する最小値検出手段と、
    前記最大値検出手段から得られる最大値と、前記最小値検出手段から得られる最小値と、前記期間判定手段から得られる判定結果とに基づいて、スライスレベルを算出するスライスレベル算出手段と、を備えたことを特徴とするデータスライス制御装置。
  4. 請求項3に記載のデータスライス制御装置において、
    前記期間判定手段から得られる判定結果をカウントする判定結果カウント手段と、
    前記スライスレベル算出手段から得られるスライスレベルを累積加算する累積加算手段と、
    前記累積加算手段から得られる累積加算データと判定結果カウント手段から得られる判定結果カウントデータとに基づいて、スライスレベルを選択するデータ選択手段と、を備えたことを特徴とするデータスライス制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のデータスライス制御装置において、
    前記シリアルにて伝送されるデータ信号は、映像信号の垂直帰線期間に重畳されて送られる文字放送信号であることを特徴とするデータスライス制御装置。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載のデータスライス制御装置において、
    前記期間設定手段は、前記データ信号の伝送クロックと前記サンプリングクロックとの同期合わせを行う伝送クロック同期合わせ期間を設定することを特徴とするデータスライス制御装置。
  7. シリアルにて伝送されるデータ信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換ステップと、
    前記データ信号における所定の期間を設定する期間設定ステップと、
    前記期間設定ステップで設定された期間内の前記ディジタルデータを格納するデータ格納ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの格納アドレスを生成するアドレス生成ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの振幅値の最大値を検出する最大値検出ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの振幅値の最小値を検出する最小値検出ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータにおいて、そのサンプリング点の振幅値が連続して増加する単調増加点の格納アドレスを検出する単調増加点アドレス検出ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータにおいて、そのサンプリング点の振幅値が連続して減少する単調減少点の格納アドレスを検出する単調減少点アドレス検出ステップと、
    前記単調増加点検出ステップで検出される単調増加点アドレスと、その単調増加点アドレスより1サンプリングクロック前に検出される単調増加点アドレスと、前記単調減少点検出ステップで検出される単調減少点アドレスとから、前記単調増加点アドレスに対応するディジタルデータが単調増加点であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップから得られた判定結果に基づいて、前記最大値検出ステップで得られる最大値と前記最小値検出ステップで得られる最小値とからスライスレベルを算出するスライスレベル算出ステップと、を含むことを特徴とするデータスライス制御方法。
  8. 請求項7に記載のデータスライス制御方法において、
    前記判定ステップで得られた判定結果をカウントする判定結果カウントステップと、
    前記スライスレベル算出ステップで算出されたスライスレベルを累積加算する累積加算ステップと、
    前記累積加算ステップで得られた累積加算データと、前記判定結果カウントステップで得られた判定結果カウントデータとから、スライスレベルを演算するスライスレベル演算処理ステップと、を含むことを特徴とするデータスライス制御方法。
  9. シリアルにて伝送されるデータ信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換ステップと、
    前記データ信号における所定の期間を設定する期間設定ステップと、
    前記期間設定ステップで設定された期間内の前記ディジタルデータを格納するデータ格納ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの格納アドレスを生成するアドレス生成ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの振幅値の最大値を検出する最大値検出ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータの振幅値の最小値を検出する最小値検出ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたディジタルデータをコアリング処理するコアリング処理ステップと、
    前記コアリング処理ステップでコアリング処理された第1のデータの大きさを、前記第1のデータの1サンプリングクロック前にコアリング処理された第2のデータの大きさと、前記第1のデータの1サンプリングクロック後にコアリング処理された第3のデータの大きさとを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップの比較結果により、データの大きさが、第2のデータ、第1のデータ、第3のデータの順であることが示された場合、前記第1のデータの格納アドレスを、単調増加点アドレスとして格納する増加点アドレス格納ステップと、
    前記比較ステップの比較結果により、データの大きさが、第3のデータ、第1のデータ、第2のデータの順であることが示された場合、前記第1のデータの格納アドレスを、単調減少点アドレスとして格納する単調減少点アドレス格納ステップと、
    前記増加点位置格納ステップで格納された単調増加点アドレスと、その1サンプリングクロック前に格納された単調増加点アドレスと、前記減少点位置格納ステップで格納された単調減少点アドレスとから、前記単調増加点アドレスに対応するディジタルデータが単調増加点であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップから得られた判定結果に基づいて、前記最大値検出ステップから得られた最大値と前記最小値検出ステップから得られる最小値とからスライスレベルを算出するスライスレベル算出ステップと、を含むことを特徴とするデータスライス制御方法。
  10. 請求項9に記載のデータスライス制御方法において、
    前記判定ステップで得られる判定結果をカウントする判定結果カウントステップと、
    前記スライスレベル算出ステップで算出されたスライスレベルを累積加算する累積加算ステップと、
    前記累積加算ステップで得られる累積加算データと、前記判定結果カウントステップで得られた判定結果カウントデータとから、スライスレベルを演算するスライスレベル演算処理ステップと、を含むことを特徴とするデータスライス制御方法。
  11. 請求項7から10に記載のデータスライス制御方法において、
    前記シリアルにて伝送されるデータ信号は、映像信号の垂直帰線期間に重畳されて送られる文字放送信号であることを特徴とするデータスライス制御方法。
  12. 請求項7から10に記載のデータスライス制御方法において、
    前記期間設定ステップは、前記データ信号の伝送クロックと前記サンプリングクロックとの同期合わせを行う伝送クロック同期合わせ期間を設定するステップであることを特徴とするデータスライス制御方法。
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