JP2005215620A - 光学素子と光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きな球面収差を理想的に補正することができる光学素子を得る。
【解決手段】一定間隔を隔てて対向する一組の透明なダイアフラム2,3を有するハウジング4内に、ダイアフラム2,3の材質とほぼ同一の屈折率を有する液体11を満たし、圧電素子14により油圧シリンダ8のピストン12を前進又は後退させてハウジング4内の液体11の圧力を可変してダイアフラム2の曲率を無段階にかつ任意に変更し、光学素子1を通る光の光路及び波面を任意に変調する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、球面収差を補正することができる光学素子及び多層の記録媒体に情報を記録あるいは再生又は記録と再生を行う光ピックアップ装置に関するものである。
近年の光ディスクの大容量化は、主に記録波長の短波長化と対物レンズの高開口数化による最短記録波長の改善による記録密度の向上により成し遂げられてきた。この記録密度は光の回折限界で決定されてしまい、近年のコンピュータ等の情報機器を取り巻く情報量の増大に対応していくためには限度があり、これに対して光の透過性を利用して、記録媒体全体を有効利用し大容量記録を成し遂げようとする試みは、ホログラムメモリーに端を発し、ビット記録よる3次元光記録へと続いてきた。このビット記録による3次元光記録は、現用の記録層が1層の光記録に比較し、深さ方向に多層化した分だけ大容量化が可能であり、記録層が1層の場合と比べて100倍を越える大容量の記録の実現が期待されている。
しかしながら光ディスクの深さ方向に記録層を例えば100層と多層化した場合、層間距離を5μmとしても、記録層全体では厚さが500μmになり、例えば中間である50層目の記録層に対し最適化された光学系では、最上層や最下層の記録層に情報を記録したり再生する場合、光路中に占める媒体部分の厚さが相違し、屈折率のミスマッチにより大きな球面収差が発生する。この球面収差の発生は、再生信号の劣化を引き起こすため、許容値以下に補正する必要がある。
また、高開口数の対物レンズで青色レーザーを集光して光ディスクに情報を記録したり再生する場合、記録層が単層の光ディスクでも、記録層を覆う透明基板の膜厚の誤差により発生する球面収差が問題となっている。また、記録層を2層有する光ディスクにおいても、例えば開口数0.85の高開口数とした対物レンズを使用すると、同様に球面収差の発生による読出し信号のコントラストの低下が問題となっている。
この球面収差を補正する方法として、特許文献1に示すように、第1のレンズと第2のレンズにより構成された例えば開口数が0.85の2群の対物レンズの、第1のレンズを第2のレンズに対して光軸方向に移動して、第1のレンズと第2のレンズの距離を調整しながら、2群の対物レンズを一体で移動してフォーカスオフセットを最適化するようにしている。
また、特許文献2に示された球面収差の補正方法は、本体にスラストベアリングを介して移動自在の取付け、ボイスコイルモータにより光軸方向に移動操作可能な可動レンズ群を有する球面収差補正レンズ群を、光源と対物レンズの間の光路に設け、光ディスクの透明基板の厚さに応じて可動レンズ群の位置を制御している。
特許文献3に示された球面収差の補正方法は、液晶素子を有し、液晶素子への電圧印加により光ビームの球面収差とコマ収差を補正する収差補正素子を光源と対物レンズの間の光路に設け、対物レンズの基準位置からの位置ずれに応じて収差補正素子の収差補正量を制御するようにしている。
特開2000−40237号公報 特開2002−352449号公報 特開2002−358690号公報
特許文献1に示された球面収差の補正方法は、補正範囲が波面収差を損なわない範囲という制約があり、記録層を例えば100層と多層化した場合には適用できない。また、特許文献2に示された球面収差の補正方法は、特許文献1に示された補正方法より補正量は大きいが、波面収差と両立するには可動部分が複雑となり、かつ、制御が難しくなってしまう。特許文献3に示された球面収差の補正方法は、収差の補正量を電気的に容易に制御できるが、補正可能な収差量には単一の収差補正素子を使用した場合、補正可能な収差量に限界がある。
このため、いずれの補正方法を使用しても、多層の記録層を有する光ディスクに要求される球面収差補正量を確保することは困難であった。
この発明は、かかる短所を改善し、大きな球面収差を理想的に補正することができる光学素子と光ピックアップ装置を提供することを目的とするものである。
この発明の光学素子は、一定間隔を隔てて対向する一組の透明なダイアフラム間に、前記ダイアフラムの材質とほぼ同一の屈折率を有する液体を満たし、液体の圧力を可変して、前記ダイアフラムの一方又は両方の形状と曲率を変化させることを特徴とする。
この発明の第2の光学素子は、外周端部又は光軸上で一定間隔を隔てて対向する一組の透明なダイアフラム間に、前記ダイアフラムの材質とほぼ同一の屈折率を有する液体を満たし、外周端部又は光軸上以外のダイアフラム間の間隔を可変して、前記ダイアフラムの一方又は両方の形状と曲率を変化させることを特徴とする。
前記一組の対向するダイアフラムを少なくとも二組光軸に沿って設け、各ダイアフラム間の間隔を個別に可変する。
また、前記二組の対向するダイアフラムのうち、一方のダイアフラム間の間隔を光軸に対して対称に可変し、他方のダイアフラム間の間隔を光軸に対して非対称に可変することが望ましい。
また、前記対向するダイアフラム間の間隔を、対向するダイアフラム間に設けた圧電素子により可変したり、ボイスコイルと電磁石からなる磁気駆動手段により可変すると良い。
この発明の光ピックアップ装置は、前記光学素子を有し、多層記録媒体に情報を記録したり、多層記録媒体に記録された情報を読み取ることを特徴とする。
この発明の光学素子は、一定間隔を隔てて対向する一組の透明なダイアフラム間に満たしたダイアフラムの材質とほぼ同一の屈折率を有する液体の圧力を可変したり、外周端部又は光軸上で一定間隔を隔てて対向する一組の透明なダイアフラム間にダイアフラムの材質とほぼ同一の屈折率を有する液体を満たし、外周端部又は光軸上以外のダイアフラム間の間隔を可変して、前記ダイアフラムの一方又は両方の形状と曲率を変化させて、ダイアフラムの一方又は両方の形状と曲率を変化させることにより、大きな球面収差補正を可能にする。
また、一組の対向するダイアフラムを少なくとも二組光軸に沿って設け、各ダイアフラム間の間隔を個別に可変することにより、正負両方向の曲率の面を形成することができるとともに無段階の大きな球面収差の補正量を得ることができる。
さらに、二組の対向するダイアフラムのうち、一方のダイアフラム間の間隔を光軸に対して対称に可変し、他方のダイアフラム間の間隔を光軸に対して非対称に可変することにより、球面収差補正とともにチルト補正を行うことができる。
また、前記対向するダイアフラム間の間隔を、対向するダイアフラム間に設けた圧電素子により可変したり、ボイスコイルと電磁石からなる磁気駆動手段により可変することにより高速で球面収差補正やチルト補正を行うことができるとともに、力点を複数に分散させることができ、対向するダイアフラムを所望の形状に変形することができ、ダイアフラムの形状を光軸に対して対称だけでなく非対称にも制御することができ、非対称に発生する収差も補正することができる。
さらに、ボイスコイルを使用することにより、低電圧の電源によりダイアフラムの形状を変形することができる。
この光学素子を使用した光ピックアップ装置で、多層記録媒体に情報を記録したり、多層記録媒体に記録された情報を読み取ることにより、多層記録媒体の各記録面に記録されて情報を精度良く読み取ることができるとともに、多層記録媒体の各記録面に高コントラストで情報を記録することができる。
図1はこの発明の光学素子の構成を示す断面図である。図に示すように、光学素子1は、第1のダイアフラム2と第2のダイアフラム3と、円筒状に形成され、両端部で第1のダイアフラム2と第2のダイアフラム3を対向して保持するハウジング4を有する。第1のダイアフラム2は、透明な合成樹脂、例えば透明度に優れたメタクリル樹脂(PMMA)により薄く形成され、外周部が上面固定リング5と下面固定リング6によりハウジング4の一方の端部に固定されている。第2のダイアフラム3は光学ガラス、例えばBK7により形成され、ハウジング4の他方の端部に直接固定されている。ハウジング4の側面にはポート7が設けられ、ポート7には油圧シリンダ8に連結された油圧ホース9が取付けられている。第1のダイアフラム2と第2のダイアフラム3及びハウジング4で形成された空間と、油圧ホース9並びに油圧シリンダ8のシリンダチューブ10内には、第1のダイアフラム2を形成するメタクリル樹脂の屈折率1.48〜1.50とほぼ同じ屈折率か同じ屈折率を有する油浸レンズ用マッチングオイル(以下、オイルという)11、例えば屈折率1.4730のグリセリンや屈折率1.516のセダ油等が満たされている。油圧シリンダ8のピストン12は基材13に固定した圧電素子14に連結され、圧電素子14により駆動されシリンダチューブ10内で前後に移動する。圧電素子14には、駆動電圧を可変する曲率可変制御部15が接続されている。
この光学素子1で曲率可変制御部15から圧電素子14に駆動電圧を印加して、圧電素子14により油圧シリンダ8のピストン12を前進させると、油圧シリンダ8内のオイル11が加圧され、ハウジング4内の油圧が高くなり、この油圧により第1のダイアフラム2の上面固定リング5と下面固定リング6以外の部分が凸形状に変形する。また、圧電素子14により油圧シリンダ8のピストン12を後退すると、油圧シリンダ8内のオイル11が負圧になり、ハウジング4内の油圧が低くなって第1のダイアフラム2を凹形状に変形する。この形状を球面状に変形する第1のダイアフラム2の曲率はハウジング4内の油圧に応じて変化する。そこで曲率可変制御部15から圧電素子14に印加する駆動電圧を可変制御することにより、第1のダイアフラム2の曲率を無段階にかつ任意に可変することができ、光学素子1を通る光の光路及び波面を任意に変調することができる。
この光学素子1を使用して多層に記録層を有する多層記録媒体に情報を記録あるいは再生又は記録と再生を行う光ピックアップ装置の構造を図2の構成図に示す。
光ピックアップ装置20は、図2に示すように、再生用及びフォーカス・トラッキングのサーボにかかわる再生用レーザ光を出射する再生用光源21と記録用のレーザ光を出射する記録用光源22を有する。
多層記録媒体40に記録した情報を再生するときは、再生用光源21からパルスレーザを出射する。再生用光源21から出射したレーザ光は、カップリングレンズ23により並行光となり、無偏光ビームスプリッタ25により光路を変え、偏光ビームスプリッタ26と1/4波長板27よりなる光アイソレータを通り円偏光に変換される。このレーザ光は光学素子1により球面収差が補正された後、対物レンズ28により多層記録媒体40のいずれかの記録面に集光される。集光された光の一部は、記録面を構成する異種界面の屈折率差により反射する。この反射光は旋光方向が逆転している。多層記録媒体40からの反射光は、光学素子1を通過して1/4波長板27により入射光と直交する直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ26により検出系へ導かれる。検出系に導かれたレーザ光は集光レンズ29により集光され、ピンホール30により焦点以外からの反射光や散乱光が除去された後、集光レンズ31によりにより再度集光され、シリンドリカルレンズ32を通り、4分割アバランシェ・フォトダイオードからなる受光素子33に入射する。この受光素子33に入射したレーザ光による信号によりトラッキング・フォーカスサーボがかけられる。また、受光素子33から出力する各領域の和信号により、多層記録媒体40の各記録面に記録された情報を再生する。この受光素子33の出力信号は光学素子1の曲率可変制御部15にも入力される。曲率可変制御部15は受光素子33の出力信号が最大になるように圧電素子14の駆動電圧を制御して、受光素子1の第1のダイアフラムの曲率を可変する。このように受光素子1の第1のダイアフラムの曲率を可変することにより、大きな球面収差補正が可能になり、多層記録媒体40の各記録面に記録されて情報を精度良く読み取ることができる。また、圧電素子14の駆動電圧を制御して第1のダイアフラムの曲率を可変することにより、第1のダイアフラムの曲率を高速で可変することができる。
多層記録媒体40に情報を記録するときは、記録用光源22からパルスレーザを出射する。記録用光源22から出射したレーザ光はビームエキスパンダー24と無偏光ビームスプリッター25と偏光ビームスプリッタ26と1/4波長板27を通り、光学素子1により球面収差が補正された後、対物レンズ28により多層記録媒体40のいずれかの記録面に集光される。この記録用レーザ光は再生用レーザ光と同軸となるよう調整されている。したがって記録用レーザ光の焦点と再生用レーザ光の焦点は多層記録媒体40内で一致するので記録時のトラキング・フォーカスサーボも可能である。この多層記録媒体40の各記録面に情報を記録するとき、各記録面からの反射光を受光素子33で検出し、その出力が最大になるように曲率可変制御部15で光学素子1の圧電素子15に対する駆動電圧を制御する。多層記録媒体40の記録面に記録用レーザ光の焦点が結ばれると、焦点位置で電界強度が高まって記録層の屈折率が高くなり、情報が書き込まれたスポットを形成する。このようにして多層記録媒体40の各記録面に高コントラストで情報を記録することができる。
前記説明では光学素子1の第1のダイアフラム2の曲率を可変する場合について説明したが、第1のダイアフラム2と第2のダイアフラム3の両方の曲率を可変するようにしても良い。
前記光学素子1は圧電素子14により油圧シリンダ8を駆動してハウジング4内のオイル11の圧力を可変して第1のダイアフラム2又は、第1のダイアフラム2と第2のダイアフラム3の曲率を可変する場合について説明したが、次に、圧電素子でダイアフラムの曲率を直接可変する第2の光学素子1aについて説明する。
第2の光学素子1aは、図3の構成図に示すように、透明な合成樹脂、例えば透明度に優れたメタクリル樹脂(PMMA)により薄く形成され、中心部に柱41を有する第1のダイアフラム42と、光学ガラス、例えばBK7により形成された第2のダイアフラム43が対向して配置されている。第1のダイアフラム42は、中心部の柱41が第2のダイアフラム43の中心部に固定され、外周部がダイアフラム固定リング44により例えばベローズなどのフレキシブルハウジング45の一方の端部に固定されている。フレキシブルハウジング45の他方の端部は第2のダイアフラム43に直接固定され、フレキシブルハウジング45内には、油浸レンズ用マッチングオイル46が満たされている。このフレキシブルハウジング45の外周側には、円筒状に形成された圧電素子47がダイアフラム固定リング34と第2のダイアフラム43に接合して設けられている。
この第2の光学素子1aの圧電素子47に駆動電圧を印加すると、印加した駆動電圧に応じて生じて圧電素子47に生じるひづみによりダイアフラム固定リング44と第2のダイアフラム43の間隔が変化する。このとき第1のダイアフラム42は中心部が柱41により第2のダイアフラム43に固定してあるから、第2のダイアフラム43との間隔は中心部では変化しないで、柱41のない外周部で変化し、第1のダイアフラム42はフレキシブルハウジング45内のオイル46の圧力により曲面形状を示す。そこで圧電素子47に印加する駆動電圧を曲率可変制御部15で可変することにより、第1のダイアフラム42の曲面形状を凸形状にしたり凹形状にすることができるとともに、その曲率を変えることができ、第2の光学素子1aで任意の焦点距離を有するレンズを構成することができる。したがって第2の光学素子1aを、図2に示す光ピックアップ装置20に使用することにより、大きな球面収差補正が可能になり、多層記録媒体40の各記録面に記録されて情報を精度良く読み取ることができるとともに、多層記録媒体40の各記録面に高コントラストで情報を記録することができる。
前記説明では第1のダイアフラム42の曲率を可変する場合について説明したが、第1のダイアフラム42と第2のダイアフラム43の両方の曲率を可変するようにしても良い。また、第1のダイアフラム42と第2のダイアフラム43の材質や幾何学的形状、厚さなどを適宜選択することにより、任意の形状を採用することができる。
また、圧電素子の代わりにボイスコイルを使用して曲率を可変するようにしても良い。このボイスコイルを使用した第3の光学素子1bについて説明する。この第3の光学素子1bは、図4の構成図に示すように、透明な合成樹脂、例えば透明度に優れたメタクリル樹脂(PMMA)により薄く形成され、中心部に柱41を有する第1のダイアフラム42と、光学ガラス、例えばBK7により形成された第2のダイアフラム43が対向して配置されている。第1のダイアフラム42は、中心部の柱41が第2のダイアフラム43の中心部に固定され、外周部がダイアフラム固定リング44により例えばベローズなどのフレキシブルハウジング45の一方の端部に固定されている。フレキシブルハウジング45の他方の端部は第2のダイアフラム43に直接固定され、フレキシブルハウジング45内には、油浸レンズ用マッチングオイル46が満たされている。ダイアフラム固定リング44の外周端には、ヨークを兼ねたフレーム48が固定され、フレーム48にボイスコイル49が設けられている。第2のダイアフラム43の外周端には、ボイスコイル49と磁気駆動部を構成する電磁石50を有するフレーム51が固定されている。
この第3の光学素子1bでボイスコイル49に駆動電流を通電すると、通電した駆動電流に応じてダイアフラム固定リング44と第2のダイアフラム43の間隔が変化する。このとき第1のダイアフラム42は中心部が柱41により第2のダイアフラム43に固定してあるから、第2のダイアフラム43との間隔は中心部では変化しないで、柱41のない外周部で変化し、第1のダイアフラム42はフレキシブルハウジング45内のオイル46の圧力により曲面形状を示す。そこでボイスコイル49に供給する駆動電流を曲率可変制御部15で可変することにより、第1のダイアフラム42の曲面形状を凸形状にしたり凹形状にすることができるとともに、その曲率を変えることができ、第3の光学素子1bで任意の焦点距離を有するレンズを構成することができる。したがって第3の光学素子1bを、図2に示す光ピックアップ装置20に使用することにより、大きな球面収差補正が可能になり、多層記録媒体40の各記録面に記録されて情報を精度良く読み取ることができるとともに、多層記録媒体40の各記録面に高コントラストで情報を記録することができる。
次に圧電素子とボイスコイルを使用して曲率を可変する第4の光学素子1cについて説明する。第4の光学素子1cは、図5の構成図に示すように、第3の光学素子1bと第2の光学素子1bを一体にしたものであり、第3の光学素子1bの第2のダイアフラム43の、第1のダイアフラム42と対向する面と反対側の面に対向して第3のダイアフラム52が配置されている。第3のダイアフラム42は、中心部の柱53が第2のダイアフラム43の中心部に固定され、外周部がダイアフラム固定リング54によりベローズなどのフレキシブルハウジング55の一方の端部に固定されている。フレキシブルハウジング55の他方の端部は第2のダイアフラム43に直接固定され、フレキシブルハウジング55内にも油浸レンズ用マッチングオイル46が満たされている。このフレキシブルハウジング55の外周側には、円筒状に形成された圧電素子47がダイアフラム固定リング54と第2のダイアフラム43に接合して設けられている。
この第4の光学素子1cは、ボイスコイル49に供給する駆動電流と、圧電素子47に印加する駆動電圧をそれぞれ独立して可変することにより、第1のダイアフラム42と第3のダイアフラム52の曲面形状を凸形状にしたり凹形状にすることができるとともに、その曲率を変えることができ、任意の焦点距離を有するレンズを構成することができる。したがって第4の光学素子1cを、図2に示す光ピックアップ装置20に使用することにより、大きな球面収差補正が可能になり、多層記録媒体40の各記録面に記録されて情報を精度良く読み取ることができるとともに、多層記録媒体40の各記録面に高コントラストで情報を記録することができる。
また、図6の構成図に示すように、第3のダイアフラム52の外周部を固定するダイアフラム固定リング54の中央部に切欠き56を設け、圧電素子47に印加する駆動電圧により、第3のダイアフラム52を左右で異なる動作をさせるようにしても良い。このように、第1のダイアフラム42を軸対称に変形させ、第3のダイアフラム52を中心軸に対して非対称に変形させることにより、光ピックアップ装置20に使用した場合、球面収差補正をすると同時にチルト補正も行うことができる。
この発明の光学素子の構成を示す断面図である。 この発明の光ピックアップ装置の構成図である。 第2の光学素子の構成を示す断面図である。 第3の光学素子の構成を示す断面図である。 第5の光学素子の構成を示す断面図である。 第5の光学素子の他の構成を示す断面図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c;光学素子,2,42;第1のダイアフラム、
3,43;第2のダイアフラム、4;ハウジング、5;上面固定リング、
6;下面固定リング、7;ポート、8;油圧シリンダ、9;油圧ホース、
10;シリンダチューブ、11;オイル、12;ピストン、13;基材、
14;圧電素子、15;曲率可変制御部、20;光ピックアップ装置、
21;再生用光源、22;記録用光源、23;カップリングレンズ、
24;ビームエキスパンダー、25;無偏光ビームスプリッタ、
26;偏光ビームスプリッタ、27;1/4波長板、28;対物レンズ、
29;集光レンズ、30;ピンホール、31;集光レンズ、
32;シリンドリカルレンズ、33;受光素子、40;多層記録媒体、
44;ダイアフラム固定リング、45;フレキシブルハウジング、
46;オイル、47;圧電素子、48;フレーム、49;ボイスコイル、
50;電磁石、51;フレーム、52;第3のダイアフラム、
55;フレキシブルハウジング、56;切欠き。


Claims (7)

  1. 一定間隔を隔てて対向する一組の透明なダイアフラム間に、前記ダイアフラムの材質とほぼ同一の屈折率を有する液体を満たし、液体の圧力を可変して、前記ダイアフラムの一方又は両方の形状と曲率を変化させることを特徴とする光学素子。
  2. 外周端部又は光軸上で一定間隔を隔てて対向する一組の透明なダイアフラム間に、前記ダイアフラムの材質とほぼ同一の屈折率を有する液体を満たし、外周端部又は光軸上以外のダイアフラム間の間隔を可変して、前記ダイアフラムの一方又は両方の形状と曲率を変化させることを特徴とする光学素子。
  3. 前記一組の対向するダイアフラムを少なくとも二組光軸に沿って設け、各ダイアフラム間の間隔を個別に可変する請求項2記載の光学素子。
  4. 前記二組の対向するダイアフラムのうち、一方のダイアフラム間の間隔を光軸に対して対称に可変し、他方のダイアフラム間の間隔を光軸に対して非対称に可変する請求項3記載の光学素子。
  5. 前記対向するダイアフラム間の間隔を、対向するダイアフラム間に設けた圧電素子により可変する請求項2乃至4のいずれかに記載の光学素子。
  6. 前記対向するダイアフラム間の間隙を、ボイスコイルと電磁石からなる磁気駆動手段により可変する請求項2乃至4のいずれかに記載の光学素子。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の光学素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。


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