JP2005215003A - 表示装置および表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面的に重ねて接続孔を設けて画素を微細化した表示装置において、接続孔を介して接続される導電層の電気的な不具合を防止することが可能な表示装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】基板1上の各画素にTFT2が設けられた駆動基板を有する表示装置であり、TFT2を覆う状態で基板1上に形成された第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5と、さらにその上部に形成された第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7を有し、それぞれに形成された第2接続孔(下部接続孔)5aと第3接続孔(上部接続孔)7aとが平面的に重なる位置に配置され、第3接続孔(上部接続孔)7aの底面形状における第1方向の幅は、第2接続孔(下部接続孔)5aの開口形状における第1方向の幅よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置および表示装置の製造方法に関し、画素電極駆動用のトランジスタが設けられたアクティブマトリックス駆動方式の表示装置およびその製造方法に関する。
アクティブマトリックス駆動方式の表示装置(例えば液晶表示装置)は、画素毎に駆動用の薄膜トランジスタ(thin film transistor:以下TFTと記す)が設けられた駆動用基板を備えている。このような表示装置は、例えば図5に示すような層構造になっている。すなわち、基板1の表面側には、TFT2が形成されている。そして、このTFT2を覆う第1層間絶縁膜3には、TFT2のソース/ドレインに達する第1接続孔3aが設けられ、この第1接続孔3aを介してTFT2のソース/ドレインに接続されたS/D電極4aが形成されている。またさらに、S/D電極4aを覆う第2層間絶縁膜5には、S/D電極4aに達する第2接続孔5aが設けられ、この第2接続孔5aを介してS/D電極4aに接続された中継電極6aが形成されている。尚、この中継電極6aは、例えば、ここでの図示を省略した遮光膜と同一層で構成されている。そして、これらの中継電極6aおよび遮光膜を覆う第3層間絶縁膜7には、中継電極6aに達する第3接続孔7aが設けられており、第3層間絶縁膜7上には第3接続孔7aを介して中継電極6aに接続された画素電極8が形成されている。
以上のような層構成の表示装置において、第2接続孔5aと第3接続孔7aとは、平面的に重なることのないように、各画素における表示領域の周辺に配置されている。したがって、周辺領域の面積を縮小して表示領域の開口率の向上を図るため、ひいては画素面積の微細化を図るためには、第2接続孔5aと第3接続孔7aとの距離を短く設定し、かつ第2接続孔5aおよび第3接続孔7aのそれぞれの径を縮小する必要がある。しかしながら、接続孔の径を縮小することは、製造技術面での限界がある。
例えば、接続孔の径に対する深さ(すなわちアスペクト比)が大きくなると、接続孔の上層に形成される電極のカバレッジが悪化し、電気的な接続を図ることができなくなると言った問題が発生する。特に、画素電極8は、液晶表示における表示品質を確保するために、ある範囲の膜厚で構成されることが要求されている。この膜厚範囲は、画素電極8に用いられる材料にもよるが、およそ20nm〜200nm程度、場合によってはこれ以上の膜厚で形成されることもある。このような膜厚で画素電極8を形成すると、第3接続孔7aの側壁に形成される画素電極8部分の膜厚は、平坦部分と比較して薄くなり、第3接続孔7aのアスペクト比が大きくなるほど薄くなる。そして、このように第3接続孔7aの側壁に形成される画素電極8部分の膜厚が薄くなることで、第3接続孔7a内の画素電極8は抵抗値が高くなり、場合によっては電極が形成されず断線することもある。
図6には、接続孔のアスペクト比と、接続孔の側壁に形成される電極膜の膜厚との関係を示すグラフである。このグラフに示すように、アスペクト比の上昇に伴い、側壁に形成される電極膜の膜厚が減少することが分かる。また図7には、接続孔のアスペクト比と、接続孔内に形成される電極部分の抵抗値との関係を示すグラフである。このグラフに示すように、アスペクト比の上昇に伴い、接続孔内における電極部分の抵抗値が上昇することが分かる。
そこで、TFTのソース/ドレインと中継電極とを接続するための接続孔と、中継電極と画素電極とを接続するための接続孔とを平面的に重ね合わせることにより、これらの接続孔が占有する面積を1つの接続孔分とする構成が提案されている。これにより、接続孔の径をある程度に保って、1つの画素においての表示領域以外の領域が占める面積を縮小することが可能になる(下記特許文献1参照)。
特開2001−188253号公報(特に請求項1,段落0093,段落0123)
しかしながら、このように上下層に配置される接続孔を平面視的に重ねた構成には、新たに次のような課題が発生する。
すなわち、図5を例に説明すると、第2接続孔5a上に重ねて第3接続孔7aを形成する際には、第2接続孔5a部分において、下層の中継電極6aに達するまで第3層間絶縁膜7をエッチングする必要がある。この場合、通常は第3接続孔7aの底面の全面に中継電極6aが露出されるように、第3層間絶縁膜7のエッチングが行われる。しかしながら、第2接続孔5a上に形成される第3接続孔7aの底面の全面に中継電極6aが露出されるように、第3層間絶縁膜7のエッチングを行うと、先に露出している中継電極6a部分の膜厚がエッチングによって薄くなる。これにより、中継電極6aと画素電極8との接続部分が高抵抗となったり、さらには断線に至ることも懸念される。また、これにより、第3接続孔7aの深さが第3層間絶縁膜7の膜厚よりも深くなる。つまり、第3接続孔7aのアスペクト比が高くなるのである。このため、この第3接続孔7aの上方肩部においても画素電極8のカバレッジが悪化し、画素電極8と中継電極6aとの接続が困難になる。尚、メッキ法によって接続孔部分に導電性層を埋め込むことにより、微細な接続孔内に導電層を埋め込むことが可能になるが、この場合には製造工程数の増加によるコストの上昇が問題となる。
そこで本発明は、平面的に重ねて配置された接続孔を設けることにより画素の微細化を図る構成の表示装置において、製造工程を変更することなく、これらの接続孔を介して接続される導電層の接続不良を防止することが可能な表示装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
このような目的を達成するための本発明の表示装置は、次のように構成されている。すなわち、基板上に設けられた画素電極駆動用のトランジスタを覆う下層絶縁膜には、トランジスタに接続された下部接続孔が設けられている。そして、この下層絶縁膜上には、下部接続孔を介してトランジスタに接続された中継電極がパターン形成され、さらにこの中継電極を覆う上層絶縁膜が設けられている。また、この上層絶縁膜には、中継電極に達する上部接続孔が設けられている。そして、この上層絶縁膜上には、上部接続孔を介して中継電極に接続された画素電極がパターン形成されている。本発明では、特にこのような積層構造において、下部接続孔と上部接続孔とが平面的に重なる位置に配置され、かつ上部接続孔の底面形状における第1方向の幅が、下部接続孔の開口形状における第1方向の幅よりも大きいことを特徴としている。
このような構成の表示装置においては、下層絶縁膜に形成された下部接続孔と、上層絶縁膜に形成された上部接続孔とが、平面的に重なる位置に配置されるため、画素領域内においての接続孔を配置するための面積が縮小される。しかも、上部接続孔の底面形状における第1方向の幅が、下部接続孔の開口形状における第1方向の幅よりも大きく設定されていることにより、上部接続孔の底部を覆う画素電極部分の端部が、当該第1方向において下部接続孔の開口よりも外側にはみ出した状態となる。このため、画素電極における上記「端部」は、下層絶縁膜の上部に形成された中継電極に対して接続された状態となる。
したがって、上部接続孔の深さは、下層絶縁膜の上部に形成された中継電極部分に達する深さで良く、上部接続孔のアスペクト比が小さく抑えられる。つまり、下部接続孔内の中継電極部分が下部接続孔の内壁に沿った形状となっていても、このような中継電極部分に接続させて画素電極を設ける必要がない。このため、下部接続孔内の中継電極分部上に上層絶縁膜を残した状態としても良く、これにより上部接続孔のアスペクト比が小さく抑えられるのである。
また、本発明はこのような表示装置の製造方法でもあり、特に、上部接続孔を形成する際に、下層絶縁膜上における中継電極部分が露出した状態で上層絶縁膜のエッチングを停止させることを特徴としている。これにより、上述した構成の表示装置の作製に際し、中継電極部分の過剰なエッチングによる高抵抗化および断線が防止されると共に、上述したようなアスペクト比が小さく抑えられた上部接続孔が形成される。
以上のように本発明の表示装置およびその製造方法によれば、上下層の接続孔を平面的に重なる位置に配置した構成において、上部接続孔のアスペクト比を小さく抑えることが可能になる。これにより、上部接続孔を介して中継電極に接続される画素電極の、上部接続孔部分におけるカバレッジを良好にし、中継電極に対して良好な接続状態を保つことが可能になる。この結果、画素面積の縮小を可能にしつつも、製造工程を変更することなく、これらの接続孔を介して接続される導電層の接続不良を防止することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて、表示装置の構成、表示装置の製造方法の順に詳細に説明する。
<表示装置>
図1(a)は本発明の表示装置における駆動基板部分の要部断面図であり、図1(b)は図1(a)におけるA部の拡大図である。尚、図5を用いて説明した従来の構成と同一の要素には同一の符号を付している。
これらの図に示す表示装置は、アクティブマトリックス駆動方式の液晶表示装置であり、図5を用いて説明した従来の構成と同様に、次のような層構造となっている。
すなわち、基板1の表面側には、TFT2が形成されている。そして、このTFT2を覆う第1層間絶縁膜3には、TFT2のソース/ドレインに達する第1接続孔3aが設けられ、この第1接続孔3aを介してTFT2のソース/ドレインに接続されたS/D電極4aが形成されている。
またさらに、第1層間絶縁膜3上には、S/D電極4aを覆う状態で、第2層間絶縁膜5(請求項に示す下層絶縁膜)が設けられ、この第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5には、S/D電極4aに達する第2接続孔5a(請求項に示す下部接続孔)が設けられている。そして、この第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5上に、第2接続孔(下部接続孔)5aを介してS/D電極4aに接続された中継電極6aが設けられている。尚、第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5上には、S/D電極4aと同一層で遮光膜6bも設けられている。
またさらに、第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5上には、これらの中継電極6aおよび遮光膜6bを覆う第3層間絶縁膜7(請求項に示す上層絶縁膜)が設けられている。この第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7には、中継電極6aに達する第3接続孔7a(請求項に示す上部接続孔)が設けられている。そして、この第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7上に、この第3接続孔(上部接続孔)7aを介して中継電極6aに接続された画素電極8が形成されている。
以上のような層構成において、特に本発明の表示装置においては、第2接続孔(下部接続孔)5aと、その上層の第3接続孔(上部接続孔)7aとが、平面的に重なる位置に配置されており、さらに接続孔5a、7aの開口径が次のように構成されていることを特徴としている。すなわち、拡大図に示すように、第3接続孔(上部接続孔)7aの底面形状における第1方向の幅W7は、第2接続孔(下部接続孔)5aの上部の開口形状における第1方向の幅W5よりも大きいく設定されているのである。
このような状態を、図2の平面図でさらに詳しく説明する。図2(a)は、本発明の表示装置における駆動基板部分の要部平面図であり、図2(b)は図2(a)におけるB部の拡大図である。これらの平面図においては、絶縁膜の図示を省略した。尚、図1(a)は、図2(a)のC−C’部分の断面に相当する。
これらの図に示すように、基板1上に配列された各画素aの周縁領域は、遮光膜6bで覆われている。また、画素aの周辺領域には、遮光膜6bの一部を独立してパターニングした状態で、中継電極6aが設けられている。この中継電極6aは、上述したように、平面図での図示を省略した第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)に形成された第2接続孔(下部接続孔)5aを介して、下層のS/D電極に接続されている。
また、各画素aには、この遮光膜6bの開口している領域(表示領域)上をさらに覆う状態で、画素電極8が個別にパターン形成されている。これらの画素電極8は、上述したように、平面図での図示は省略した第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)に形成された第3接続孔(上部接続孔)7aを介して、下層の中継電極6aに接続されている。
そして、上述したように、第2接続孔(下部接続孔)5aと第3接続孔(上部接続孔)7aとは、平面的に重なる位置に配置されて、第3接続孔(上部接続孔)7aの底面形状における第1方向の幅W7が、第2接続孔(下部接続孔)5aの上部の開口形状における第1方向の幅W5よりも大きく設定されているのである。また、第2接続孔(下部接続孔)5aの平面視的な開口形状は、例えば正方形あるいは円形であって良い。これに対して、第3接続孔(上部接続孔)7aの平面視的な開口形状は、第1方向の幅W7が当該第1方向と直交する第2方向の幅T7よりも大きい、すなわち上記第1方向に幅広の矩形あるいは楕円形であって良い。そして、第2接続孔(下部接続孔)5aと第3接続孔(上部接続孔)7aにおける、第1方向と直交する第2方向の開口幅T5,T7は同程度であって良い。
ここで、第1方向とは、第2接続孔(下部接続孔)5aおよび第3接続孔(上部接続孔)7aが配置される位置によって、適宜設定される。例えば、図示したように、これらの接続孔5a,7aが垂直方向Vに隣接して配置された画素a間に配置される場合には、この第1方向を水平方向Hとする。これにより、接続孔5a,7aの垂直方向Vに位置する表示領域に、第3接続孔(上部接続孔)7aが突出することを防止し、表示領域の面積を確保する。尚、通常、これらの接続孔5a,7aは、図示した例のように、垂直方向Vに隣接して配置された画素a間に配置される。また、TFTに接続される走査線(以下の製造方法で詳細に説明)が水平方向Hに延設される。このため、上述の第1方向は、走査線が延設される方向として良い。
尚、これらの接続孔5a,7aが、水平方向Hに隣接して配置された画素a間に配置される場合には、上記の第1方向を垂直方向Vと一致させる。これにより、接続孔5a,7aの水平方向Hに位置する表示領域に、第3接続孔(上部接続孔)7aが突出することを防止し、表示領域の面積を確保する。
またここで、上述した第3接続孔(上部接続孔)7aは、第1方向におけるアスペクト比が1.0以下に設定されていることが好ましい。また、第3接続孔7aの底部においての中継電極6aと画素電極8との接触面積が0.25μm2程度となるように、第2接続孔(下部接続孔)5aに対する第3接続孔(上部接続孔)7aの開口面積が設定されていることが好ましい。
以上の他、特に、本実施形態の表示装置においては、図1に示したように、第2接続孔(下部接続孔)5aの内壁に沿って設けられている中継電極6a部分上には、第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7の構成材料が残されていることとする。そして、この第2接続孔(下部接続孔)5aの内部に残された第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7によって、第2接続孔(下部接続孔)5aによる凹部が埋め込まれた状態となっている。
以上説明した構成の表示装置においては、第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5aに形成された第2接続孔(下部接続孔)5aと、第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7に形成された第3接続孔(上部接続孔)7aとを、平面的に重なる位置に配置したことにより、画素a領域内においての接続孔5a,7aを配置するための面積が、1つの接続孔分に縮小される。しかも、第3接続孔(上部接続孔)7aの底面形状における水平方向Hの幅が、その下部に配置された第2接続孔(下部接続孔)5aの開口形状における水平方向Hの幅よりも大きく設定されている。これにより、図1(b)を参照して明らかなように、第3接続孔(上部接続孔)7aの底部を覆う画素電極8部分の水平方向Hの端部が、第2接続孔(下部接続孔)5aの開口よりも外側にはみ出した状態となる。
このため、画素電極8における水平方向Hの端部は、第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5の上部に形成された中継電極6a部分に対して接続された状態となる。したがって、第3接続孔(上部接続孔)7aの深さは、第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5の上部に形成された中継電極6a部分に達する深さで良く、第3接続孔(上部接続孔)7aのアスペクト比が小さく抑えられる。つまり、第2接続孔(下部接続孔)5a内の中継電極6a部分が、第2接続孔(下部接続孔)5aの内壁に沿った形状となっていても、このような中継電極6a部分に接続させて画素電極8を設ける必要がない。このため、第2接続孔(下部接続孔)5a内の中継電極6a分部上に第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7を残した状態としても良く、これにより第3接続孔(上部接続孔)7aのアスペクト比が小さく抑えられるのである。
さらに、本実施形態において第3接続孔(上部接続孔)7aの開口形状を、水平方向Hに広い矩形形状とした。これにより、第3接続孔(上部接続孔)7aの水平方向Hにおけるアスペクト比はさらに小さく抑えられるのである。
そして以上のように、第3接続孔(上部接続孔)7aのアスペクト比が小さく抑えられることにより、第3接続孔(上部接続孔)7aを介して中継電極6aに接続される画素電極8の、第3接続孔(上部接続孔)7a部分におけるカバレッジを良好にすることができる。したがって、画素電極8と中継電極6aとの接続状態を良好に保つことが可能になる。この結果、上下層の接続孔5a,7aを積層して画素面積の縮小を可能にしつつも、製造工程を変更することなく(すなわちメッキ法などを適用することなく)、これらの接続孔5a,7aを介して接続される画素電極8および中継電極6aの電気的な不具合を防止することが可能になる。
図3には、接続孔5a,7aの専有面積と、第3接続孔(上部接続孔)7a内の画素電極8部分の抵抗値との関係を示すグラフである。ここでは、本案実施形態のように上下層の接続孔5a,7aを平面的に重ねた構成についてのグラフと、図5を用いて説明した従来例のように上下層の接続孔5a,7aをずらして配置した構成についてのグラフを示す。なお、図3のグラフにおいては、標準となる径の接続孔1個分の面積を1としている。このため、接続孔5a、7aが重ならないように形成された従来の構造において、その面積は2となる。また抵抗値は、従来の第3接続孔(上部接続孔)7aと第2接続孔(下部接続孔)5aとを合わせた占有面積が2となるときの抵抗値を1として相対的な抵抗値を示している。
この図3のグラフから、従来の技術では、接続孔5a,7aを微細化することによりこれらの占有面積を2以下にすると、抵抗値が急激に増加してしまう。このような抵抗値の急激な上昇は、微細化により第3接続孔(上部接続孔)7a部分における画素電極8のカバレッジが急激に悪化し、第3接続孔(上部接続孔)7aの側壁部分に形成される膜厚が薄くなることに起因している。
一方、上述した実施形態のように、接続孔5a,7aを平面的に重なる様に配置し、かつ第3接続孔(上部接続孔)7aの第1方向の径を、第2接続孔(下部接続孔)5aの第1方向の径よりも大きくした本案の構成では、接続孔5a,7aの占有面積を従来よりも小さいものとした場合でも抵抗値の上昇を低く抑えることが可能になる。これは、従来よりも接続孔5a,7aの占有面積を小さくしても、第3接続孔(上部接続孔)7aにおける第1方向の径を実質大きくすることができ、これにより第3接続孔(上部接続孔)7aにおける画素電極8のカバレッジが良好になったためである。
<表示装置の製造方法>
次に、表示装置の製造方法の実施形態として、図1を用いて説明した構成の表示装置の製造方法を図4の断面工程図に基づいて詳細に説明する。
先ず、図4(1)に示すように、基板1上に、遮光膜を兼ねた走査線41をパターン形成する。この走査線41は、上述したように、例えば水平方向に沿って延設形成されることとする。次に、この走査線41を覆う状態で絶縁膜42を形成し、この絶縁膜42上にシリコンからなる半導体薄膜43を形成してこれをパターニングする。次に、半導体薄膜43上をゲート電極(図面においては絶縁膜42)で覆う。
その後、絶縁膜42に、走査線41に達する接続孔を形成した後、半導体薄膜43に一部を重ねた状態で、走査線41に接続されたゲート電極44をパターン形成してTFT2とする。また、ゲート電極44と同一工程で、半導体薄膜43上に重ねたキャパシタ上部電極45をパターン形成して蓄積容量46とする。
次いで、TFT2および蓄積容量46とを覆う状態で、絶縁膜42上に第1層間絶縁膜3を形成する。そして、この第1層間絶縁膜3に、TFT2のソース・ドレインに達する第1接続孔3a、蓄積容量46に達する接続孔3b、およびTFT2に達する接続孔3cを形成する。その後、第1層間絶縁膜3上に、第1接続孔3aを介してTFT2に接続されたS/D電極4aを形成し、これと同一工程で蓄積容量46に接続された取出電極4b、TFT2(ドレイン)に接続されたデータ線4cを形成する。このデータ線4cは、上述したように、例えば垂直方向に沿って延設形成されることとする。
次に、図4(2)に示すように、S/D電極4a、取り出し電極4b、およびデータ線4cを覆う状態で、第1層間絶縁膜3上に第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5を成膜する。そして、この第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)5に、S/D電極4aに達する第2接続孔(下部接続孔)5a、および取出電極4bに達する接続孔5bを形成する。
その後、この第2層間絶縁(下層絶縁膜)5上に、第2接続孔(下部接続孔)5aを介してS/D電極4aに接続された中継電極6a、および接続孔5bを介して取出電極4bに接続された遮光膜6bを形成する。ここでは、PVD法等によって、光を遮光する作用を有する導電膜を成膜し、この導電膜を所望の形状にパターニングすることにより、中継電極6aと遮光膜6bとを形成する。尚、これらの中継電極6aおよび遮光膜6bを構成する導電膜の膜厚は、この後形成する画素電極よりも厚く形成することが好ましい。一例として、第2接続孔(下部接続孔)5aおよび接続孔5bの側壁部分のカバレッジを良好なものとするためにも、500nm以上の膜厚を有し、かつ複数の材料金属幕等を積層させて形成することが好ましい。
次に、図4(3)に示すように、中継電極6aおよび遮光膜6bを覆う状態で、酸化シリコン等からなる第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7を成膜する。この第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7は、第2接続孔(下部接続孔)5aによる凹部を埋め込むように形成されることとする。
その後、第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7に、第2接続孔(下部接続孔)5aと重なる第3接続孔(上部接続孔)7aを形成する。この第3接続孔(上部接続孔)7aは、図1および図2を用いて説明した位置および平面形状で形成されることとする。この第3接続孔(上部接続孔)7aの形成においては、第2接続孔(下部接続孔)5a上の第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7部分のパターンエッチングを行う。そして特に、このパターンエッチングにおいては、中継電極6aが露出した状態でエッチングを終了させ、第2接続孔(下部接続孔)5a内壁に沿って設けられている中継電極6a部分上には、第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7の構成材料を残す。
以上の後、図1に示すように、第3接続孔(上部接続孔)7aを介して中継電極6aに接続された画素電極8を形成する。この画素電極8は、例えばスパッタ法によってITO(Indium Tin Oxide)のような透明導電性材料を成膜して、これをパターニングにすることにより画素毎の形状にパターン形成される。
また、この後には、画素電極8上にここでの図示を省略した配向膜を形成して表示装置の駆動基板を得る。そしてさらに、この駆動基板に対して対向基板を対向配置し、これらの基板間に液晶を封入して密閉することにより液晶表示装置を完成させる。
以上説明した表示装置の製造方法においては、特に図4(3)を用いて説明したように、第2接続孔(下部接続孔)5aに重ねて第3接続孔(上部接続孔)7aを形成する際に、中継電極6a部分が露出した状態で第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7のエッチングを停止させている。このため、中継電極6a部分の過剰なエッチングによる高抵抗化および断線が防止される。また、これと共に、第2接続孔(下部接続孔)5a内壁に沿って設けられている中継電極6a部分上に、第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7の構成材料を残すことで、第3接続孔(上部接続孔)7aのアスペクト比を小さく抑ることができる。したがって、次に画素電極8を形成する工程では、第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)7部分における画素電極8のカバレッジを良好に保つことができる。特に、画素電極8をスパッタ成膜する場合には、第3接続孔(上部接続孔)7aの底部にまでスパッタ粒子が到達し易くなるいため、有効である。
実施形態の表示装置の要部断面図である。 実施形態の表示装置の要部平面図である。 上下層の接続孔の占有面積と抵抗値との関係を示すグラフである。 実施形態の表示装置の製造方法を示す断面工程図である。 従来の表示装置の要部断面図である。 接続孔のアスペクト比と接続孔側壁の電極膜厚との関係を示すグラフである。 接続孔のアスペクト比と抵抗値との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…基板、2…TFT(トランジスタ)、5…第2層間絶縁膜(下層絶縁膜)、5a…第2接続孔(下部接続孔)、6a…中継電極、7…第3層間絶縁膜(上層絶縁膜)、7a…第3接続孔(上部接続孔)、8…画素電極、41…走査線、H…水平方向(第1方向)、V…垂直方向(第2方向)

Claims (6)

  1. 基板上に設けられた画素電極駆動用のトランジスタを覆うと共に当該トランジスタに接続された下部接続孔を有する下層絶縁膜と、前記下部接続孔を介して前記トランジスタに接続された状態で前記下層絶縁膜上にパターン形成された中継電極と、当該中継電極を覆うと共に当該中継電極に達する上部接続孔を有する上層絶縁膜と、前記上部接続孔を介して前記中継電極に接続された状態で当該上層絶縁膜上にパターン形成された画素電極とを有する駆動基板を備えた表示装置において、
    前記下部接続孔と上部接続孔とは、平面的に重なる位置に配置され、
    前記上部接続孔の底面形状における第1方向の幅が、前記下部接続孔の開口形状における第1方向の幅よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置において、
    前記下部接続孔の内壁に沿って設けられている前記中継電極部分上には、前記上層絶縁膜の構成材料が残されている
    ことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1記載の表示装置において、
    前記第1方向が、前記トランジスタに接続された走査線の延設方向に設定されている
    ことを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1記載の表示装置において、
    前記上部接続孔の平面形状は、前記第1方向の幅が当該第1方向と直交する第2方向の幅よりも大きい
    ことを特徴とする表示装置。
  5. 基板上に設けられた画素電極駆動用のトランジスタを覆う状態で下層絶縁膜を形成する工程と、
    前記下層絶縁膜に当該トランジスタに接続される下部接続孔を形成する工程と、
    前記下部接続孔を介して前記トランジスタに接続された状態で前記下層絶縁膜上に中継電極をパターン形成する工程と、
    前記中継電極を覆う状態で上層絶縁膜を形成する工程と、
    前記上層絶縁膜に前記中継電極に達する上部接続孔を形成する工程と、
    前記上部接続孔を介して前記中継電極に接続された状態で当該上層絶縁膜上に画素電極をパターン形成する工程とを行う表示装置の製造方法において、
    前記上部接続孔を形成する際には、底面形状における第1方向の幅を前記下部接続孔の開口形状における第1方向の幅よりも大きく設定し、かつ前記下層絶縁膜上における前記中継電極部分が露出した状態で前記上層絶縁膜のエッチングを停止させる
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の表示装置の製造方法において、
    前記上部接続孔を形成する際のエッチングは、前記下部接続孔の内壁に沿って設けられている前記中継電極部分上に前記上層絶縁膜の構成材料を残した状態で終了する
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
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