JP2005214559A - 加熱/冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 温/冷切換使用可能な加熱/冷却システムにおける消費電力の低減を図る。
【解決手段】 温/冷切換使用可能とされた収容室3を有する加熱/冷却システム100において、第1及び第2の回転圧縮要素を備えた二段圧縮式のコンプレッサ11、ガスクーラ12、減圧装置としての膨張弁、蒸発器17及び蒸発器18等から構成され、冷媒として二酸化炭素が封入されると共に、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路10を備え、コンプレッサ11の第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を冷却した後、第2の回転圧縮要素に吸い込ませるための熱交換器14を備えた中間冷却回路150を有し、熱交換器14からの放熱により収容室3内を加熱し、蒸発器18により収容室3内を冷却する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、温/冷切換使用可能とされた収容室を有する加熱/冷却システムに関するものである。
従来この種加熱冷却システムは、図4に示すように断熱壁にて冷却室102と加熱室103とに区画された貯蔵室101と、貯蔵室101の下側に配設された機械室109にて構成されている。そして、機械室109にはコンプレッサ111、ガスクーラ112、減圧手段としてのキャピラリチューブ116等が収容され、エバポレータ(蒸発器)117と共に冷媒回路110を構成している。また、加熱室103には電気ヒータ180が設置されており、当該電気ヒータ180にて加熱された空気をファン128により加熱室103内に送風することにより、加熱室103を加熱する構成とされている。
ここで、図4を参照して従来の加熱冷却システム400の動作を説明する。図示しない制御装置によりファン128の運転が開始され、電気ヒータ180に電力が供給されると、電気ヒータ180にて加熱された空気がファン128にて加熱室103内に循環される。これにより、加熱室103内が加熱される。
また、制御装置はファン127の運転を開始すると共に、コンプレッサ111の図示しない駆動要素を起動する。これにより、コンプレッサ111の図示しない圧縮要素のシリンダ内に低圧の冷媒ガスが吸い込まれて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなり、ガスクーラ112に吐出される。
そして、冷媒ガスはガスクーラ112で放熱した後、内部熱交換器145を経てキャピラリチューブ116に入り、ここで圧力が低下され、エバポレータ117内に流入する。そこで冷媒は蒸発し、周囲の空気から吸熱することにより冷却作用を発揮する。尚、エバポレータ117における冷媒の蒸発によって冷却された空気はファン127の運転により、冷却室102内に循環され、冷却室102内を冷却する。このように、従来の加熱冷却システムでは電気ヒータ180にて加熱室103内を加熱し、冷媒回路110のエバポレータ117にて冷却室102を冷却するものとされていた(特許文献1参照)。
特開平6−18156号公報
ここで、近年一つの収容室に電気ヒータ等の発熱体と蒸発器の両方を設けて、当該収容室を加熱する場合にはヒータを運転して収容室を加熱し、収容室を冷却する場合には電気ヒータの運転を停止すると共に、コンプレッサの運転を開始して、蒸発器で冷媒を蒸発させて収容室を冷却するという温/冷切換使用可能な加熱/冷却システムも開発されている。しかしながら、上記の如く当該収容室の加熱は、電気ヒータ等の発熱体での加熱となるため、消費電力が著しく増大するという問題が生じていた。
本発明は、係る技術的課題を解決するために、温/冷切換使用可能な加熱/冷却システムにおける消費電力の低減を図ることを目的とする。
請求項1の発明の加熱/冷却システムでは、温/冷切換使用可能とされた収容室を有するものであって、第1及び第2の圧縮要素を備えた二段圧縮式のコンプレッサ、ガスクーラ、減圧装置及び蒸発器等から構成され、冷媒として二酸化炭素が封入されると共に、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路を備え、コンプレッサの第1の圧縮要素で圧縮された冷媒を冷却した後、第2の圧縮要素に吸い込ませるための熱交換器を備えた中間冷却回路を有し、熱交換器からの放熱により収容室内を加熱し、蒸発器により収容室内を冷却するものである。
請求項2の発明の加熱/冷却システムでは、上記発明において中間冷却回路に設けられた放熱器と、第1の圧縮要素から吐出された冷媒を熱交換器に流すか、放熱器に流すかを制御する流路制御手段とを備えるものである。
請求項3の発明の加熱/冷却システムでは、請求項2の発明において放熱器をガスクーラと一体に構成したものである。
請求項4の発明の加熱/冷却システムでは、上記各発明において冷媒を蒸発させるための蒸発器を更に備え、両蒸発器への冷媒流通を制御する流路制御手段を設けたものである。
請求項5の加熱/冷却システムでは、上記各発明において収容室内を加熱する電気ヒータを備えるものである。
請求項1の発明の加熱/冷却システムによれば、加熱特性の良好な二酸化炭素を冷媒として使用することで放熱器により収容室内を加熱し、蒸発器により収容室内を冷却することができるようになる。これにより、電気ヒータ等の発熱体を用いることなく収容室内を加熱することができるようになる。また、電気ヒータ等の発熱体を使用した場合であっても、係る発熱体の容量を小さくすることができるので、消費電力の低減を図ることができるようになる。
更に、中間冷却回路により第1の圧縮要素で圧縮された冷媒を冷却した後、第2の圧縮要素に吸い込ませることで、コンプレッサの第2の圧縮要素から吐出される冷媒ガスの温度を低下することができるようになる。これにより、冷却能力を向上させることができるようなる。
更にまた、第1の圧縮要素で圧縮された中間圧の冷媒の放熱により収容室内を加熱することで、収容室を最適な温度に加熱することができるようになる。
請求項2の発明によれば、上記発明に加えて流路制御手段により熱交換器及び放熱器への冷媒流通を制御することができるようになる。従って、収容室を加熱する場合には、流路制御手段により、放熱器に冷媒を流さずに、熱交換器に冷媒を流すものとすれば、第1の圧縮要素からの冷媒が熱交換器で放熱するようになるので、収容室を加熱することができるようになる。
また、収容室を冷却する場合には、流路制御手段により、熱交換器に冷媒を流さずに、放熱器に冷媒を流すものとすれば、第1の圧縮要素で圧縮された冷媒を冷却した後、第2の圧縮要素に吸い込ませることが可能となるので、蒸発器において冷媒をより低温にて蒸発させることができるようになる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において放熱器をガスクーラと一体に構成することで、設置スペースを縮小することができるようになる。
請求項4の発明では、上記各発明において流路制御手段により、収容室を冷却する蒸発器とは別の蒸発器にて冷媒を蒸発させるものとすれば、加熱/冷却の切り換えを自在に行うことができるようになる。
請求項5の発明では、上記各発明において放熱器による加熱のみでは収容室を充分に加熱できない場合であっても、放熱器による加熱に加えて電気ヒータにて収容室を加熱することができるようになる。これにより、収容室を効果的に加熱することが可能となる。
また、電気ヒータを放熱器による加熱の補足的に使用するものとすれば、電気ヒータの容量を小さくすることができるので、消費電力を低減することができるようになる。
以下に図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。
図1は本発明を適用した一実施例の加熱/冷却システム100の概略構成図である。尚、本発明の加熱/冷却システムはショーケースや自動販売機、エアコン又は冷温蔵庫等に使用可能なものである。
図1において、1は加熱/冷却システム100の貯蔵室であり、この貯蔵室1は、断熱部材にて囲繞されている。当該貯蔵室1内は、断熱壁にて冷却室2と収容室3とに区画されている。
前記冷却室2には冷媒を蒸発させるための蒸発器17と、当該蒸発器17と熱交換した空気を冷却室2に送風(循環)するためのファン27が設置されている。
また、収容室3には当該収容室3内を加熱するための後述する熱交換器14と収容室3を加熱する補助ヒータとしての電気ヒータ80と、収容室3内を冷却するための蒸発器18と、熱交換器14若しくは蒸発器18と熱交換した空気、又は、電気ヒータ80にて加熱された空気を収容室3に送風(循環)するためのファン28が設置されている。
一方、図1において10は冷媒回路であり、コンプレッサ11、ガスクーラ12、減圧装置としての膨張弁16及び蒸発器17等を順次環状に配管接続することにより構成されている。
即ち、コンプレッサ11の冷媒吐出管34はガスクーラ12に入口に接続されている。ここで、実施例のコンプレッサ11は内部中間圧型2段圧縮式ロータリコンプレッサであり、密閉容器11A内に図示しない駆動要素と、この駆動要素により駆動される図示しない第1及び第2の回転圧縮要素にて構成されている。
図中30はコンプレッサ11の前記第1の回転圧縮要素に冷媒を導入するための冷媒導入管であり、この冷媒導入管30の一端は第1の回転圧縮要素のシリンダと連通している。この冷媒導入管30の他端は後述する内部熱交換器45の出口に接続されている。
図中32は、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素に導入するための冷媒導入管であり、この冷媒導入管32は密閉容器11A外に設けられた中間冷却回路150を通過するように設けられている。
前記中間冷却回路150は、冷媒導入管32と当該冷媒導入管32の途中部から分岐された冷媒配管52により構成されている。冷媒導入管32の前記冷媒配管52の下流側には、放熱器152が設置され、この放熱器152はガスクーラ12と一体に構成されており、近傍には当該放熱器152及びガスクーラ12に通風して冷媒を放熱させるためのファン22が設けられている。このように、放熱器152とガスクーラ12とを一体に構成することで、放熱器152を設けることによる加熱/冷却システム100の拡大を最小限に抑えることができるようになる。また、放熱器152とガスクーラ12は、一台のファン22を兼用するものとしているので、設置スペースを縮小することができるようになると共に、放熱器152を設けることによる生産コストも極力抑えることが可能となる。
また、冷媒導入管32から分岐した冷媒配管52は収容室3に設置された熱交換器14を通過した後、前記放熱器152の出口側の冷媒導入管32に接続されている。尚、前述した熱交換器14は、コンプレッサ11の第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を冷却した後、第2の回転圧縮要素に吸い込ませるためのものである。
ここで、前記放熱器152の入口側の冷媒導入管32(冷媒配管52の分岐より下流側)及び熱交換器14の入口側の冷媒配管52には、第1の回転圧縮要素から吐出された冷媒を熱交換器14に流すか、放熱器152に流すかを制御する流路制御手段としての電磁弁74及び電磁弁76がそれぞれ設けられている。
前記冷媒吐出管34は第2の回転圧縮要素で圧縮された冷媒をガスクーラ12に吐出させるための冷媒配管である。
ガスクーラ12の出口側に接続された冷媒配管36は前記内部熱交換器45に接続されている。尚、内部熱交換器45は高圧側の冷媒と低圧側の冷媒とを熱交換させるためのものである。内部熱交換器45の出口に接続された冷媒配管37は、膨張弁16を経て冷却室2の蒸発器17の入口に接続されている。
ここで、膨張弁16から出た冷媒配管37の途中部からはバイパス回路42が分岐接続されている。このバイパス回路42は、収容室3に設置された前記蒸発器18を通過した後、蒸発器17から出た冷媒配管38と合流するように設けられており、蒸発器18の入口側の配管には、当該蒸発器18への冷媒流通を制御するための流路制御手段としての電磁弁63が設置されている。
ここで、冷媒回路10に封入する冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である二酸化炭素(CO2)を使用する。
上述する各電磁弁63、74、76はそれぞれ図示しない制御装置により弁の開閉が制御されている。尚、上記制御装置は加熱/冷却システム100の制御を司る制御手段であり、前記各電磁弁63、74、76の制御の他、コンプレッサ11の運転及び各ファン22、27、28の運転等も制御している。
(1)収容室3を冷却室として使用するモード
以上の構成で次に本発明の加熱/冷却システム100の動作を説明する。先ず、収容室3を物品を冷却するための冷却室として使用するモードについて図2を用いて説明する。図2はこのモードにおける冷媒の流れを示す冷媒回路図である。図示しない制御装置により電磁弁74が開かれ、電磁弁76が閉じられて、冷媒配管52が閉塞される。これにより、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒は、熱交換器14に流れること無く、全て放熱器152に流れるようになる。
更に、制御装置は電磁弁63を開いて、バイパス回路42を開放する。これにより、膨張弁16からの冷媒が蒸発器18に流れるようなる。尚、図2及び図3の図面において白い電磁弁は制御装置により弁が開かれた状態、黒い電磁弁は制御装置により弁が閉じられた状態、矢印は冷媒の流れをそれぞれ示したものである。
また、制御装置はファン22、27、28の運転を開始し、コンプレッサ11の駆動要素を駆動する。これにより、冷媒導入管30からコンプレッサ11の図示しない第1の回転圧縮要素に低圧の冷媒ガスが吸い込まれて圧縮され、中間圧となり、密閉容器11A内に吐出される。密閉容器11A内に吐出された冷媒は冷媒導入管32から一旦密閉容器11Aの外部に吐出され、中間冷却回路150に入る。そして、前述の如く電磁弁74が開かれ、電磁弁76が閉じられているため、冷媒導入管32を流れる冷媒は放熱器152を通過し、そこでファン22による通風を受けて放熱する。
このように、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を放熱器152により冷却した後、第2の回転圧縮要素に吸い込ませることで、コンプレッサ11の第2の回転圧縮要素から吐出される冷媒ガスの温度を低下することができる。これにより、各蒸発器17、18における冷媒の蒸発温度が低下するので、冷却室2及び収容室3をより低温に冷却することができるようになる。従って、各蒸発器17、18による冷却室2及び収容室3の冷却能力を向上させることができるようになる。
その後、冷媒は第2の回転圧縮要素に吸い込まれて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなり、冷媒吐出管34からコンプレッサ11の外部に吐出される。このとき、冷媒は適切な超臨界圧力まで圧縮されている。コンプレッサ11から吐出された冷媒ガスは、冷媒吐出管34からガスクーラ12に流入する。
ここで、コンプレッサ11で圧縮された高温高圧の冷媒は凝縮せず、超臨界状態で運転される。そして、係る高温高圧の冷媒ガスはガスクーラ12で放熱した後、内部熱交換器45を通過する。冷媒はそこで蒸発器17、18から出た低圧側の冷媒に熱を奪われて更に冷却される。この内部熱交換器45の存在により、ガスクーラ12を出て、内部熱交換器45を通過する冷媒は、低圧側の冷媒に熱を奪われるので、この分、当該冷媒の過冷却度が大きくなる。そのため、各蒸発器17、18における冷却能力が向上する。
係る内部熱交換器45で冷却された高圧側の冷媒ガスは膨張弁16に至る。尚、膨張弁16の入口では冷媒ガスはまだ超臨界の状態である。冷媒は膨張弁16における圧力低下により、気体/液体の二相混合状態とされる。そして、膨張弁16にて二相混合状態とされた冷媒は、冷却室2に設置された蒸発器17内に流入する。そこで冷媒は蒸発し、周囲の空気から吸熱することにより冷却作用を発揮する。尚、蒸発器17における冷媒の蒸発によって冷却された空気はファン27の運転により、冷却室2内に循環され、冷却室2内を冷却する。
また、前述の如く第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を放熱器152にて冷却する効果と、ガスクーラ12から吐出された高圧側の冷媒を内部熱交換器45を通過させて冷却する効果により、蒸発器17にて冷媒がより低温で蒸発するようになる。これにより、冷却室2内をより低温に冷却することができるようになり、冷却能力の向上を図ることができるようになる。蒸発器17にて蒸発した冷媒は、その後、蒸発器17から流出して、冷媒配管38に入る。
一方、膨張弁16で減圧された冷媒の一部は、前述の如く電磁弁63が開かれているため、冷媒配管37の途中部から分岐接続されたバイパス回路42に入り、収容室3に設置された蒸発器18に流入する。そして、冷媒はそこで蒸発して、周囲の空気から吸熱することにより冷却作用を発揮する。この蒸発器18における冷媒の蒸発によって冷却された空気はファン28の運転により、収容室3内に循環され、収容室3を冷却する。
また、前述の如く第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を放熱器152にて冷却する効果と、ガスクーラ12から吐出された高圧側の冷媒を内部熱交換器45を通過させて冷却する効果により、蒸発器18にて冷媒がより低温で蒸発するようになる。これにより、収容室3内をより低温に冷却することができるようになり、冷却能力の向上を図ることができるようになる。その後、冷媒は蒸発器18から流出して、冷媒配管38を流れる蒸発器17からの冷媒と合流する。
合流した冷媒は、内部熱交換器45を通過し、そこで前述の高圧側の冷媒から熱を奪い、加熱作用を受ける。ここで、各蒸発器17、18で蒸発して低温となり、各蒸発器17、18を出た冷媒は、完全に気体の状態でなく液体が混在した状態となる場合もあるが、内部熱交換器45を通過させて高圧側の高温冷媒と熱交換させることで、冷媒が過熱され、この時点で冷媒の過熱度が確保され、完全に気体となる。
これにより、各蒸発器17、18から出た冷媒を確実にガス化させることができるようになるので、低圧側にアキュムレータなどを設けることなく、コンプレッサ11に液冷媒が吸い込まれる液バックを確実に防止し、コンプレッサ11が液圧縮にて損傷を受ける不都合を回避することができるようになる。従って、加熱/冷却システム100の信頼性の向上を図ることができるようになる。
尚、内部熱交換器45で加熱された冷媒は、冷媒導入管30からコンプレッサ11の第1の回転圧縮要素に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
このように、電磁弁76を閉じて、冷媒配管52を閉塞すると共に、電磁弁74を開いて、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を放熱器152に流すことで、収容室3を物品を冷却するための冷却室として使用することができるようになる。
(2)収容室3を加熱室として使用するモード
次に、収容室3を物品を加熱するための加熱室として使用するモードにおける加熱/冷却システム100の動作について図3を用いて説明する。図3はこのモードの冷媒の流れを示す冷媒回路図である。
図示しない制御装置により電磁弁74が閉じられ、電磁弁76が開かれて、中間冷却回路150の冷媒配管52が開放される。これより、コンプレッサ11から吐出される冷媒は放熱器152に流れることなく、全て冷媒吐出管32の途中部から冷媒配管52に流入することとなる。また、制御装置は電磁弁63を閉じてバイパス回路42を閉塞する。
更に、制御装置は各ファン22、27、28の運転を開始すると共に、コンプレッサ11の駆動要素を駆動する。これにより、冷媒導入管30からコンプレッサ11の図示しない第1の回転圧縮要素に低圧の冷媒ガスが吸い込まれて圧縮され、中間圧となり、密閉容器11A内に吐出される。密閉容器内11Aに吐出された冷媒は冷媒導入管32から一旦密閉容器11A外に吐出され、中間冷却回路150に入る。そして、前述の如く電磁弁74が閉じられ、電磁弁76が開かれているため、冷媒は放熱器152を通過すること無く、全て冷媒配管52に入り、収容室3に設置された熱交換器14に流入する。熱交換器14に流入した中間圧の冷媒はそこで放熱する。尚、熱交換器14における冷媒の放熱によって加熱された空気はファン28の運転により、収容室3内に循環され、収容室3内を加熱する。
ここで、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒をそのまま熱交換器14に流すことで、比較的高温の冷媒が熱交換器14にて放熱するため、収容室3を充分に加熱することができるようになる。更に、本発明では冷媒として二酸化炭素を使用しているため、第2の回転圧縮要素で圧縮された冷媒は超臨界状態となり、熱交換能力が著しく高くなる。従って、コンプレッサ11の第2の回転圧縮要素で圧縮された高温高圧の冷媒により収容室3内を加熱した場合、収容室3の使用状況などによっては収容室3内が高温となりすぎてしまうという問題があった。
しかしながら、第1の回転圧縮要素で圧縮され中間圧の冷媒により収容室3を加熱するものとすれば、収容室3内を最適な温度に加熱することができるようになる。
更に、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を熱交換器14により冷却した後、第2の回転圧縮要素に吸い込ませることで、コンプレッサ11の第2の回転圧縮要素から吐出される冷媒ガスの温度を低下することができる。これにより、蒸発器17における冷媒の蒸発温度が低下するので、冷却室2をより低温に冷却することができるようになる。従って、蒸発器17による冷却室2の冷却能力を向上させることができるようになる。
一方、熱交換器14から出た冷媒は冷媒導入管32からコンプレッサ11の第2の回転圧縮要素に吸い込まれて圧縮され、冷媒吐出管34からコンプレッサ11の外部に吐出される。このとき、冷媒は適切な超臨界圧力まで圧縮されている。コンプレッサ11から吐出された冷媒ガスは、冷媒吐出管34からガスクーラ12に流入する。
ここで、コンプレッサ11で圧縮された高温高圧の冷媒は凝縮せず、超臨界状態で運転される。そして、係る高温高圧の冷媒ガスはガスクーラ12で放熱した後、内部熱交換器45を通過する。冷媒はそこで蒸発器17から出た低圧側の冷媒に熱を奪われて更に冷却される。この内部熱交換器45の存在により、ガスクーラ12を出て、内部熱交換器45を通過する冷媒は、低圧側の冷媒に熱を奪われるので、この分、当該冷媒の過冷却度が大きくなる。そのため、蒸発器17における冷却能力が向上する。
係る内部熱交換器45で冷却された高圧側の冷媒ガスは膨張弁16に至る。尚、膨張弁16の入口では冷媒ガスはまだ超臨界の状態である。冷媒は膨張弁16における圧力低下により、気体/液体の二相混合状態とされる。そして、膨張弁16にて二相混合状態とされた冷媒は、冷却室2に設置された蒸発器17内に流入する。そこで冷媒は蒸発し、周囲の空気から吸熱することにより冷却作用を発揮する。尚、蒸発器17における冷媒の蒸発によって冷却された空気はファン27の運転により、冷却室2内に循環され、冷却室2内を冷却する。
そして、蒸発器17にて蒸発した冷媒は、その後、蒸発器17から流出して、冷媒配管38に入り、内部熱交換器45を通過し、そこで前述の高圧側の冷媒から熱を奪い、加熱作用を受けて、完全に気体の状態となり、冷媒導入管30からコンプレッサ11の第1の回転圧縮要素に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
このように、電磁弁76を開いて、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を熱交換器14にて放熱させることで、収容室3を加熱することができるようになる。これにより、収容室3を物品を加熱する加熱室として使用することができるようになる。
以上詳述する如く、加熱特性の良好な二酸化炭素を冷媒として使用することで、収容室3内を熱交換器14により加熱し、蒸発器18により冷却することができるようになる。これにより、冷媒回路10によって、電気ヒータ等の発熱体や格別な加熱装置を設置することなく、収容室3を加熱することができるようになる。これにより、加熱/冷却システム100の消費電力を著しく低減することができるようになる。
また、上記各モードの如く各電磁弁63、74、76により冷媒流通を制御することで収容室3が温/冷切換使用可能となる。これにより、各電磁弁63、74、76の開閉を切り換えることで、収容室3の温/冷を自在に制御することが可能となる。
尚、本実施例では、電磁弁74及び電磁弁76を設けて、放熱器152及び熱交換器14のそれぞれに対する冷媒流通を制御するものとしたが、これに限らず、三方弁を設けて、放熱器152と熱交換器14への冷媒流通を切り換えるものとしても良い。
また、ガスクーラ12と放熱器152とを一体に構成するものとしたが、これに限らず、ガスクーラ12と放熱器152とを別々に設置するものとしても構わない。
尚、収容室3を物品を加熱するための加熱室として使用するモードの場合、収容室3に設置された電気ヒータ80を運転して、熱交換器14による加熱に加えて電気ヒータ80による加熱を補足的に実行するものとしても構わない。特に、本実施例のように第1の回転圧縮要素で圧縮された中間圧の冷媒にて収容室3を加熱するものとした場合、通常の状態では、収容室3内を最適な温度に加熱することが可能となるが、冬場などに加熱能力が不足して収容室3内を充分に加熱できなくなる恐れがあった。
しかしながら、熱交換器14による加熱に加えて、電気ヒータ80にて収容室3内を加熱するものとすれば、上記のような不都合を回避することができるようになる。従って、収容室3内を常に最適な温度に加熱することが可能となる。これにより、当該加熱/冷却システム100の性能及び信頼性の向上を図ることができるようになる。
また、電気ヒータ80は熱交換器14による加熱の補足的に行うものとするため、係る電気ヒータ80の容量を小さくすることができるので、電気ヒータのみでの加熱の場合と比べて、消費電力を低減することができるようになる。
更にまた、上記実施例では収容室3に熱交換器14と蒸発器18を設置して各電磁弁63、74、76の開閉により冷媒流通を制御して、収容室3の加熱/冷却を制御するものとしたが、これに限らず、例えば、収容室外にダクトを設けて、当該ダクトに熱交換器及び蒸発器を設置して、ファンの送風を切り換える等により、収容室に温風若しくは冷風を送風して、加熱/冷却を切り換えるものとしても構わない。
尚、本実施例では内部中間圧型2段圧縮式のロータリコンプレッサを使用するものとしたが、本発明に使用可能なコンプレッサはこれに限らず、第1の圧縮要素で圧縮された冷媒を第2の圧縮要素に吸い込ませる構成を有するものであれば、圧縮形式や段数等はどのようなものであっても構わない。
本発明の一実施例の加熱/冷却システムの冷媒回路図である。 収容室3を冷却室として使用するモードにおける冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 収容室3を加熱室として使用するモードにおける冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 従来の加熱冷却システムの内部構成図である。
符号の説明
1 貯蔵室
2 冷却室
3 収容室
10 冷媒回路
11 コンプレッサ
12 ガスクーラ
14 熱交換器
16 膨張弁
17、18 蒸発器
22、27、28 ファン
30、32 冷媒導入管
34 冷媒吐出管
36、37、38、52 冷媒配管
42 バイパス回路
45 内部熱交換器
63、74、76 電磁弁
80 電気ヒータ
100 加熱/冷却システム
150 中間冷却回路
152 放熱器

Claims (5)

  1. 温/冷切換使用可能とされた収容室を有する加熱/冷却システムにおいて、
    第1及び第2の圧縮要素を備えた二段圧縮式のコンプレッサ、ガスクーラ、減圧装置及び蒸発器等から構成され、冷媒として二酸化炭素が封入されると共に、高圧側が超臨界圧力となる冷媒回路を備え、
    前記コンプレッサの第1の圧縮要素で圧縮された冷媒を冷却した後、前記第2の圧縮要素に吸い込ませるための熱交換器を備えた中間冷却回路を有し、
    前記熱交換器からの放熱により前記収容室内を加熱し、前記蒸発器により前記収容室内を冷却することを特徴とする加熱/冷却システム。
  2. 前記中間冷却回路に設けられた放熱器と、前記第1の圧縮要素から吐出された冷媒を前記熱交換器に流すか、前記放熱器に流すかを制御する流路制御手段とを備えることを特徴とする請求項1の加熱/冷却システム。
  3. 前記放熱器を前記ガスクーラと一体に構成したことを特徴とする請求項2の加熱/冷却システム。
  4. 冷媒を蒸発させるための蒸発器を更に備え、前記両蒸発器への冷媒流通を制御する流路制御手段を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の加熱/冷却システム。
  5. 前記収容室内を加熱する電気ヒータを備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の加熱/冷却システム。
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