JP2005214357A - 溶接ねじ部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、溶接相手部材に高い強度で接続できるとともに、応力振幅に対しても充分な強度を発揮できる溶接ねじ部品を提供する。
【解決手段】ウェルドナット10の座面13にウェルド突起15が突設されている。座面13には、ウェルド突起15が溶融した溶融金属が流入可能であって、座面13の外縁13aよりも内側で、かつウェルド突起15とねじ孔12との間に位置する凹部22が形成されている。凹部22は、その周囲が閉じた閉断面である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ウェルドナット等の溶接ねじ部品に関する。
ボルトやナットなどのねじ部品の座面に、ウェルド突起(プロジェクション)を備えたウェルドナットなどの溶接ねじ部品が知られている。例えばウェルドナットを鋼板等の溶接相手部材に溶接する場合、座面と溶接相手部材との間に電流を流してウェルド突起を溶融させ、固化させることにより、ウェルドナットが溶接相手部材に固定される。
しかしこの場合、加熱されてできる溶融金属が座面と溶接相手部材との間に入り込み、隙間が形成されることがあった。この隙間から水が浸入するとウェルドナットや溶接相手部材に錆が発生する原因となる。この問題に対処するために、ウェルド突起の近傍に両端が座面の外縁に開口する流入溝を形成し、溶融金属を該流入溝に流し込ませることによってウェルドナットの座面と溶接相手部材とを密着させ、隙間の形成を抑える技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−120640号公報
しかし、前記ウェルドナットでは、前記流入溝の両端が座面の外縁に開口するため、応力振幅に対して強度的な懸念がある。
また、前記抵抗溶接を行う際に、流入溝によって溶融金属が必要以上に広がることにより、電気抵抗値が下がり、抵抗発熱量が低下することによって充分な量の溶融金属が得られないという問題もある。
したがって、本発明の目的は、溶接相手部材に対してさらに大きな強度で接続できるとともに、応力振幅に対しても充分な強度を発揮できる溶接ねじ部品を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の溶接ねじ部品は、座面の外縁よりも内側で、かつウェルド突起の近傍に形成され、溶融したウェルド突起の少なくとも一部が流入可能で周囲が閉じた形状の凹部を具備する。
この構成であれば溶融したウェルド突起が前記凹部に流入することにより、溶融金属が広がることが抑制され、溶接ねじ部品と溶接相手部材との間での電気抵抗値の低下が抑えられる。
請求項1に記載した発明によれば、座面の外縁よりも内側に周囲が閉じた凹部を形成しているため、座面の強度が低下することが抑制され、溶接相手部材に対する固定強度を充分に確保することができる。
また、ウェルド突起が溶融することによってできる溶融金属が凹部に入り込むことにより、溶融金属が広がることが食い止められるので、座面と溶接相手部材との接触面積が大きくなりすぎることを防止ができる。それゆえ、抵抗溶接の際の抵抗発熱量の低下を抑えることができるので、効果的にウェルド突起を溶融して、効果的に溶接ねじ部品を溶接相手部材に溶接することができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る溶接ねじ部品について、図1から図6を参照して説明する。図1は、溶接ねじ部品、例えばウェルドナット10を示す斜視図である。ウェルドナット10は、本体部11を備えている。本体部11は、例えば略四角形であって、その略中央にはねじ孔12(雌ねじ部)が形成されている。図2は、ウェルドナット10が、溶接相手部材の一例である鋼板20に溶接された状態を示している。
図3は、ウェルドナット10の座面13を示している。座面13のそれぞれ4か所の隅部14には、図4に示すように、ウェルド突起15が突設されている。
これらウェルド突起15は、例えば、ウェルドナット10の四隅を型鍛造等で押し潰すことにより座面13から溶接相手部材(鋼板20)に向かって突出するように形成されている。
ウェルド突起15は、その断面が座面13から延びる方向に次第に減少する形状であり、鋼板20に当接する接触面21は、本体部11の座面13に対して略水平に形成されている。
本体部11の座面13には、凹部22が形成されている。凹部22は、座面13の外縁13aの内側において、各ウェルド突起15の近傍でかつウェルド突起15とねじ孔12との間に形成されている。凹部22の形状は、例えば略菱形であってねじ孔12が延びる方向に所定の深さ(一例として0.5mm前後の深さ)を有している。これら凹部22は、いずれも周囲が閉じた閉断面形状である。なお、凹部22は、例えば、ウェルドナット10を型鍛造する際に、同時に形成される。
鋼板20にウェルドナット10を溶接する際には、抵抗溶接を用いる。まず、図5に示すように、ウェルド突起15の接触面21と鋼板20とを接触させて電極23a,23bの間に挟んで電流を流すとともに、鋼板20にウェルド突起15を押し付ける荷重を加える。これにより、ウェルド突起15は、抵抗発熱により溶融して溶融金属16となり、荷重によって広がる。
ウェルド突起15の凹部22側に位置する部分15aの溶融金属16aは、例えばウェルドナット10の座面13と鋼板20との間に入り込む。入り込んだ溶融金属16aは、図6に示すように、凹部22に流入する。座面13の外縁13a側の部分15bの溶融金属16bは、荷重が加わることにより、例えば座面13の外縁13aよりも外側にはみ出してもよい。
ウェルド突起15の大部分が溶融してウェルドナット10の座面13と鋼板20とが略密着したら抵抗溶接を終了する。その後、溶融金属16が固まり、ウェルドナット10は、例えばウェルド突起15の基部15cと凹部22に流入した溶融金属16aと座面13よりはみ出た溶融金属16bとが鋼板20に固着することで図2に示すように鋼板20に固定される。
なお、凹部22の容積は、ウェルドナット10の座面13と鋼板20との間に入り込む溶融金属16aの量に合わせて形成されているため、座面13と鋼板20との間に入り込む溶融金属は、おおむね凹部22内に収まる。このため、座面13と鋼板20との間には、溶融金属による隙間の形成が抑えられ、ウェルドナット10と鋼板20とは、略密着した状態で溶接される。
上記構成のウェルドナット10では、凹部22が座面13の内側において、各ウェルド突起15とねじ孔12との間に設けられている。このため、凹部22の周縁22aの全周が座面13によって支持される。しかも、座面13と鋼板20とをほぼ密着するまで近付けることができる。このため、ウェルドナット10は、鋼板20に対する固定強度を充分に確保することができる。
このように、ウェルドナット10と鋼板20とが略密着するとともに凹部22の全周が座面13の外縁13aの内側で閉じているため、外部からの凹部22への水の浸入を抑えることができる。それゆえ、固まった後の溶融金属の錆の発生を抑えることができ、錆の侵食によるウェルドナット10の凹部22での強度の低下を抑えることができる。
さらに、凹部22が閉じているので、流入する溶融金属が広がりすぎることを抑制できる。それゆえ、ウェルドナット10と鋼板20との間の電気抵抗値の低下が抑えられるので、抵抗溶接の際の抵抗発熱量の低下を抑えてウェルド突起15を効果的に溶融させることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態にかかるウェルドナット10を図7に示す。なお、第1実施形態と同様な機能を有する構成については同一の符号を付して説明を省略する。この第2実施形態では、凹部22の形状が、例えば略長方形である。第2実施形態でも第1実施形態と同様な効果が得られる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態にかかるウェルドナット10を図8に示す。なお、第1実施形態と同様な機能を有する構成については同一の符号を付して説明を省略する。この第3実施形態では、凹部22の形状が、例えば略長円形である。第3実施形態でも第1実施形態と同様な効果が得られる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態にかかるウェルドナット10を図9に示す。なお、第1実施形態と同様な機能を有する構成については同一の符号を付して説明を省略する。この第4実施形態では、凹部22の周縁22aは、円弧状の内側縁24と、円弧状の外側縁25とを備えている。また、内側縁24と外側縁25とは、それぞれの端部どうし円弧状のコーナー部においてなだらかなに連続している。第4実施形態でも第1実施形態と同様な効果が得られる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態にかかる溶接ねじ部品(ウェルドボルト30)について図10と図11とを参照して説明する。なお、第1実施形態と同様な機能を有する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
ウェルドボルト30は、頭部31と、頭部31に突設される雄ねじ部32とを備えている。頭部31の座面13の隅部14には、例えば第1実施形態から第4実施形態と同様にウェルド突起15が設けられている。座面13の外縁13aの内側では、ウェルド突起15と雄ねじ部31との間に凹部22が設けられている。
凹部22は、図11に示すように例えば略菱形であるが、例えば略長方形や略長円形や、第4実施形態で示された形状であってもよい。
ウェルドボルト30は、ウェルドナット10と同様に抵抗溶接によって溶接相手部材に溶接される。第5実施形態でも第1実施形態と同様な効果が得られる。
なお、第1実施形態から第5実施形態において、ウェルド突起15の形状は、限定されるものではない。凹部22の形状は、座面13の外縁13aの内側に形成されれば、特に限定されるものではない。要するに、溶接ねじ部品の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変換して実施できることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態に係るウェルドナットの斜視図。 本発明の第1実施形態に係るウェルドナットが鋼板に固定されている状態を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係るウェルドナットの座面を示す平面図。 図1中F4−F4線に沿って示すウェルドナットの断面図。 本発明の第1実施形態にかかるウェルドナットを鋼板に溶接する前の状態を示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかるウェルドナットを鋼板に溶接した後を示す断面図。 本発明の第2実施形態にかかるウェルドナットの座面を示す平面図。 本発明の第3実施形態にかかるウェルドナットの座面を示す平面図。 本発明の第4実施形態にかかるウェルドナットの座面を示す平面図。 本発明の第5実施形態にかかるウェルドボルトの一部を切り欠いて示す側面図。 本発明の第5実施形態にかかるウェルドボルトの座面を示す平面図。
符号の説明
10…ウェルドナット(溶接ねじ部品)、13…座面、13a…外縁、15…ウェルド突起、22…凹部、30…ウェルドボルト(溶接ねじ部品)。

Claims (1)

  1. 座面を有する雄ねじ部または雌ねじ部と、
    前記座面に設けられ溶接相手部材に当接されるウェルド突起と、
    前記座面の外縁よりも内側で、かつ前記ウェルド突起の近傍に形成され、溶融した前記ウェルド突起の少なくとも一部が流入可能で周囲が閉じた形状の凹部とを具備したことを特徴とする溶接ねじ部品。
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