JP2005212279A - 成形体およびその成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 剛性強度の向上を図ることができ、割れおよび破断を防止することができる成形体およびその成形方法を提供する。
【解決手段】 支持部材13を位置決めするための金型の位置決め部位に対し、樹脂部材14のゲート部12が位相差を設けて配設されることで、ゲート部12付近および位置決め部位付近における樹脂部材14の肉厚が薄くなることを未然に解消する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、たとえばインサート成形ギヤなどの成形体およびその成形方法に適用される技術に関する。
本発明において、「ウェルドライン付近」はウェルドラインを含む。
樹脂成形品に金属部品その他を埋め込むインサート成形法が実用に供されている。この種のインサート成形法を用いて形成されるインサート成形品としては、たとえばカセットデッキのリール部(たとえば特許文献1参照)つまりスリップ機構のギヤなどがある。図7は、従来技術に係るスリップ機構を示し、図7(a)はスリップ機構のギヤ1を厚み方向に見た平面図、図7(b)はギヤ1のゲート部付近を切断して見た断面図である。
従来のスリップ機構において、金属部品である板金3Aには、金型に対する相対位置を規定するための3箇所(少なくとも2箇所)の位置決めピン位置(凹所)3が配設されている。また金型には、樹脂材料をキャビティに充填するための3箇所のゲートが形成されている。これら3箇所のゲートに臨む樹脂部材のゲート部2は、120度間隔の円周等配位置に形成される。板金3Aの3箇所の位置決めピン位置3の1つの位置決めピン位置3付近には、1つのゲート部2が配設されている。
従来技術のものでは、板金3Aの位置決めピン位置3付近に、ゲート部2が配設されているので、次のような問題がある。インサート成形時において、樹脂部材のうち位置決めピン位置に相当する箇所には、金型の位置決めピンが配設される。つまり樹脂部材のうち位置決めピン位置に相当する箇所には、樹脂肉がない状態となる。しかも樹脂部材のうちゲート部2はやや凹設されるので、樹脂部材のゲート部2と位置決めピン位置3とが近接している樹脂部材の箇所は必然的に薄肉形状となる。したがってゲート部2と位置決めピン位置3とが近接している樹脂部材の箇所は、その他の箇所に比べて剛性強度が低下する。
スリップ機構の環境変化すなわちスリップ機構が高温になると、板金と樹脂部材との線膨張係数の違いに起因して、前述の剛性強度の低い樹脂部材の箇所は、クリープ破壊を起こし、割れまたは破断などの不具合が発生する。
本発明の目的は、剛性強度の向上を図ることができ、割れおよび破断を防止することができる成形体およびその成形方法を提供することである。
本発明は、金型に位置決めされて支持可能な支持部材と、前記支持部材に一体的に形成される樹脂部材とを有する成形体であって、
前記支持部材を位置決めするための金型の位置決め部位に対し、前記樹脂部材のゲート部が位相差を設けて配設されることを特徴とする成形体である。
前記支持部材を位置決めするための金型の位置決め部位に対し、前記樹脂部材のゲート部が位相差を設けて配設されることを特徴とする成形体である。
本発明に従えば、支持部材は、金型に位置決めされて支持可能に構成される。樹脂部材は、金型によって支持部材に一体的に形成される。樹脂部材のゲート部は、支持部材を位置決めするための金型の位置決め部位に対し、位相差を設けて配設される。このように金型の位置決め部位に対し、ゲート部が位相差を設けて配設されるので、ゲート部付近および位置決め部位付近における樹脂部材の肉厚が薄くなることを未然に解消することが可能となる。
また本発明は、樹脂部材のうちゲート部から離隔したウェルドライン付近に、リブを設けることを特徴とする。
本発明に従えば、樹脂部材のうちゲート部から離隔したウェルドライン付近にリブが設けられるので、樹脂部材を形成する場合に、樹脂部材のウェルドライン付近に残留し得る残留応力を、小さくまたは皆無にすることができる。したがって樹脂部材の剛性強度の向上を確実に図ることができる。
また本発明は、支持部材と、この支持部材に一体的に形成される樹脂部材とを有する成形体の成形方法であって、
金型に前記支持部材を位置決めして支持する第1工程と、
該支持部材を位置決めするための金型の位置決め部位に対し、該樹脂部材のゲート部が位相差を成すように予め配設しておき、前記支持部材に一体的に樹脂部材を形成する第2工程とを有することを特徴とする成形体の成形方法である。
金型に前記支持部材を位置決めして支持する第1工程と、
該支持部材を位置決めするための金型の位置決め部位に対し、該樹脂部材のゲート部が位相差を成すように予め配設しておき、前記支持部材に一体的に樹脂部材を形成する第2工程とを有することを特徴とする成形体の成形方法である。
本発明に従えば、第1工程において、金型に支持部材を位置決めして支持する。第2工程では、金型の位置決め部位に対し、ゲート部が位相差を成すように予め配設しておき、前記金型によって支持部材に一体的に樹脂部材を形成する。特に、金型の位置決め部位とゲート部とが位相差を成すように予め配設されているので、ゲート部付近および位置決め部位付近における樹脂部材の肉厚が薄くなることを未然に解消することが可能となる。
また本発明は、第2工程は、
ゲート部を形成するゲート部形成段階と、
前記形成されたゲート部から離隔したウェルドライン付近にリブを形成するリブ形成段階とを有することを特徴とする。
ゲート部を形成するゲート部形成段階と、
前記形成されたゲート部から離隔したウェルドライン付近にリブを形成するリブ形成段階とを有することを特徴とする。
本発明に従えば、ゲート部形成段階では、樹脂部材のゲート部が形成される。次に、リブ形成段階において、形成されたゲート部から離隔したウェルドライン付近にリブが形成される。
本発明によれば、金型の位置決め部位に対し、ゲート部が位相差を設けて配設されるので、ゲート部付近および位置決め部位付近における樹脂部材の肉厚が薄くなることを未然に解消することが可能となる。したがってゲート部付近および位置決め部位付近における樹脂部材の剛性強度の向上を図ることができる。これによって従来技術のように、経年でゲート部付近および位置決め部位付近がクリープ破壊を起こすことがなくなり、樹脂部材の割れおよび破断を防止することができる。仮に、成形体の環境変化すなわち成形体が高温になった場合であっても、支持部材と樹脂部材との線膨張係数の違いに起因するクリープ破壊を防止することができる。
また本発明によれば、樹脂部材のうちゲート部から離隔したウェルドライン付近に、リブが設けられるので、樹脂部材を形成する場合に、樹脂部材のウェルドライン付近に残留し得る残留応力を、小さくまたは皆無にすることができる。したがって樹脂部材の剛性強度の向上を確実に図ることができ、樹脂部材の割れおよび破断を一層防止することができる。
また本発明によれば、ゲート部形成段階において、樹脂部材のゲート部が形成され、次にリブ形成段階において、形成されたゲート部から離隔したウェルドライン付近にウェルドライン付近を補強するためのリブが形成される。このリブによって、ウェルドライン付近の剛性強度の向上を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るスリップ機構10のギヤ11を厚み方向に見た平面図である。図2は、ギヤ11のゲート部12付近を切断して見た断面図である。本実施形態では、たとえばカセットデッキのスリップ機構のギヤに、本発明の成形体が適用される。以下の説明は、成形体の成形方法についての説明をも含む。なお本発明の成形体は、スリップ機構のギヤだけに限定されるものではない。金型に位置決めされて支持可能な支持部材と、金型によって支持部材に一体的に形成される樹脂部材とを有する成形品であればよい。
図3は、スリップ機構10の支持部材13を厚み方向に見た平面図である。後述するスリップ機構10のうちギヤ11は、支持部材13と樹脂部材14とを有する。つまりギヤ11は、支持部材13を樹脂部材14の前駆体である樹脂材料でインサート成形したものである。図示外のインサート成形用の金型には、支持部材13が位置決めされて支持可能に構成されている。支持部材13はたとえば金属製の薄板部材であり、この支持部材13は厚み方向に見て略円形状に形成されている。支持部材13において略円形状の中央付近には、孔部13aが形成されている。この孔部13aは、スペーサ15の軸部15a(図6参照)を挿入するための孔部である。
支持部材13の外周には、複数の凹所13bが形成されている。各凹所13bには、たとえば直径約1mmの位置決めピンであって、金型に付設される位置決めピンが係合可能になっている。これら複数の凹所13bはたとえば一定間隔おきに形成されている。具体的に、本実施の形態において、6箇所の凹所13bが60度間隔おきに形成されている。金型にたとえば120度等配に付設される3つの位置決めピンに、支持部材13の3箇所の凹所13bであって120度等配に配設される3箇所の凹所13bがそれぞれ係合することで、支持部材13は金型に位置決めされて支持される。金型の前述の3つの位置決めピンが、金型の位置決め部位に相当する。支持部材13が金型に位置決めされて支持された状態が、第1工程に相当する。
支持部材13が金型に位置決めされて支持された状態で、金型の3箇所のゲートからこの金型によって規定されるキャビティに樹脂材料が充填されるようになっている。これによって、充填される樹脂材料から樹脂部材14が支持部材13に一体的に形成されて成る。この樹脂部材14を支持部材13に一体的に形成する工程が、第2工程に相当する。樹脂部材14は、ゲート部12が形成される外周部分16と、内周部分17と、リブ18とを有する。樹脂部材14のうち外周部分16は、後述する内周部分17およびリブ18よりも半径方向外周側に形成されている。外周部分16のうち半径方向外周部に、後述する動力源からの駆動力を伝達し得る外歯16aが形成されている。外周部分16のうち半径方向内周部16bは、前記支持部材13の外周部に外嵌係合されている。この外周部分16において、3箇所のゲートに臨む樹脂部材14の3箇所のゲート部12は、約120度間隔の円周等配位置に形成されている。3箇所のゲート部12は、金型に付設される3つの位置決めピンに対し、位相差を設けて配設される。換言すればゲート部12は、位置決めピン位置に対応する3箇所の凹所13bに対し、位相差を設けて配設される。具体的に図1に示すように、各ゲート部12は、円周上最も近い凹所13bに対し、たとえば約60度の位相差を設けて配設される。
樹脂部材14のうち内周部分17は、外周部分16およびリブ18よりも半径方向内周側に形成されている。この内周部分17は、外周部分16にリブ18を介して一体的に換言すれば連続的に形成されている。内周部分17は前記支持部材13の孔部13aに内嵌係合されている。この内周部分17に、スペーサ15の軸部15b(図6参照)がタイトに挿入されるようになっている。
3箇所のゲート部12から離隔したウェルドライン19付近には、それぞれリブ18が形成されている。詳細には、金型の3箇所のゲート部12から略同時に充填される樹脂材料は、キャビティ内で3箇所の凹所13b付近でそれぞれ融合する。前記「略同時」は、同時を含む。樹脂部材14の外周部分16のうち樹脂材料が融合する3箇所の凹所13b付近すなわちウェルドライン19付近に、それぞれリブ18が形成されている。各リブ18は、外周部分16のウェルドライン19付近と内周部分17とにわたって架設され、かつ半径方向に沿って形成されている。各リブ18の長手方向中間付近部には、応力緩和のための抜き孔18aが形成されている。逆に言えば、リブ18に抜き孔18aが形成されているので、ギヤ11の剛性強度の向上を図るとともに、ギヤ11の応力緩和を図ることができる。金型の3箇所のゲートから樹脂材料を充填し、ゲート部12を形成する段階がゲート部形成段階に相当する。この形成されたゲート部12から離隔したウェルドライン19付近にリブ18が形成される段階がリブ形成段階に相当する。
以上説明した成形体としてのギヤ11によれば、3箇所のゲート部12は、金型に付設される3つの位置決めピンに対し、位相差を設けて配設されるので、次の効果を奏する。ゲート部12付近および凹所13b付近における樹脂部材14の肉厚が薄くなることを未然に解消することが可能となる。逆に言えば、少なくとも凹所13bとゲート部12とが予め離隔して配設されるので、ゲート部12付近および凹所13b付近における樹脂部材14の肉厚を、極力厚くすることが可能となる。したがってゲート部12付近および凹所13b付近における樹脂部材14の剛性強度の向上を図ることができる。これによって従来技術のように、経年でゲート部12付近および凹所13b付近がクリープ破壊を起こすことがなくなり、樹脂部材14の割れおよび破断を防止することができる。仮に、スリップ機構10の環境変化すなわちスリップ機構10が高温になった場合であっても、支持部材13と樹脂部材14との線膨張係数の違いに起因するクリープ破壊を防止することができる。
また樹脂部材14のうちゲート部12から離隔したウェルドライン19付近には、リブ18が設けられるので、次のような効果を奏する。樹脂部材14を形成する場合に、樹脂部材14のウェルドライン19付近に残留し得る残留応力を、小さくまたは皆無にすることができる。したがって樹脂部材14の剛性強度の向上を確実に図ることができ、樹脂部材14の割れおよび破断を一層防止することができる。
図4は、カセットデッキにおいて、スリップ機構10とその駆動系との関係を概略示す図である。図5は、スリップ機構10の側面図である。図6は、スリップ機構10の要部を、ハブの軸線方向を含む仮想平面で切断して見た断面図である。前述のギヤ11を含むスリップ機構10は、カセットデッキのデッキ本体20に設けられる。カセットデッキはたとえば車両に搭載される。ただし車両搭載用のカセットデッキに必ずしも限定されるものではない。スリップ機構10は、リールのハブを予め規定されるスリップトルクで駆動する機構である。本カセットデッキには、一対のスリップ機構10が所定間隔を隔てて配設される。一方のスリップ機構10は、予め定める一方向に巻き取る巻取り専用の機構であり、他方のスリップ機構10は、前記一方向とは逆方向に巻き戻す巻き戻し専用の機構である。これら一対のスリップ機構10は、同一構造であり同一の作用、効果を奏する。したがって一方の巻取り専用のスリップ機構10のみを説明し、他方のスリップ機構10の説明については省略するものとする。
スリップ機構10には、駆動源であるモータ21からの駆動力が駆動力伝達手段を介して伝達される。駆動力伝達手段は、フライホイール22、ベルト23、および早送り用スリップ機構24などを含む。フライホイール22はデッキ本体20に回動可能に支持される。ベルト23は、モータ21のモータ軸に固着のピニオンギヤとフライホイール22との間に張架される。スリップ機構10は、ハブ側ギヤ25、前述のギヤ11、永久磁石から成るマグネット体26、スペーサ15、およびワッシャ27を有する。
前記スペーサ15はヨーク板28をインサート成形したものである。つまりスペーサ15は、樹脂材料から成るフランジ部15bおよび軸部15aと、円形薄板状のヨーク板28とを備えている。中空形状の軸部15aの長手方向一端部にフランジ部15bが一体に形成され、このフランジ部15bにヨーク板28が一体的に配設されている。スペーサ15のフランジ部15bおよびヨーク板28には、マグネット体26が装着可能に構成されている。マグネット体26に臨むフランジ部15bには、このフランジ部15bに対するマグネット体26の円周方向位置を規制する係合突起が付設されている。マグネット体26には、前記係合突起に係合される係合凹所が形成されている。ヨーク板28に臨むマグネット体26の半径方向外周側端部には、ヨーク板28の外周部を外嵌する段部が形成されている。マグネット体26とヨーク板28との間に作用する磁力つまり吸着力を利用して、係合突起に係合凹所が係合され、かつヨーク板28の外周部がマグネット体26の段部に外嵌されるようになっている。
スペーサ15にマグネット体26が装着されたスペーサ15およびマグネット体26に、ギヤ11が装着される。つまりマグネット体26に臨むギヤ11の外周部分16には、マグネット体26の外周部を外嵌する段部16cが形成されている。マグネット体26と支持部材13との間に作用する磁力つまり吸着力を利用して、ギヤ11の段部16cにマグネット体26の外周部が外嵌されるとともに、ギヤ11の内周部分17に、スペーサ15の軸部15aの基端部分がタイトに挿入されるようになっている。軸部15aのうち前記基端部分を除く大部分に、ハブ側ギヤ25が圧入されることで、スリップ機構10が構成される。すなわちスペーサ15、マグネット体26、ギヤ11、およびハブ側ギヤ25が一体化される。
たとえばカセットテープに記録された音を再生する際の再生駆動時には、モータ21からの駆動力がベルト23およびフライホイール22などを介してギヤ11の外歯16aに伝達される。したがってギヤ11に一体化されたハブ側ギヤ25が回転駆動する。これによってリールが回転する。リールを早送りする際には、モータ21からの駆動力がベルト23、フライホイール22、および早送り用スリップ機構24を介してハブ側ギヤ25の外歯25aに伝達される。これによってハブ側ギヤ25が回動駆動する。
以上説明したカセットデッキが車両に搭載された状態で、たとえば高温環境にさらされ、かつギヤ11にスリップトルクが繰り返し作用する場合であっても、前述の効果を奏する。すなわちギヤ11の3箇所のゲート部12は、3箇所の凹所13bに対し位相差を設けて配設されるので、ゲート部12付近および凹所13b付近の樹脂部材14の肉厚を従来技術のものよりも厚くすることが可能となる。したがってゲート部12付近および凹所13b付近における樹脂部材14の剛性強度の向上を図ることができ、樹脂部材14の割れおよび破断を防止することができるので、樹脂部材14の長寿命化、ひいてはカセットデッキの長寿命化を図ることが可能となる。
本発明の実施の他の形態として、樹脂部材のゲート部付近にリブを設けてもよい。つまり、リブを外周部分のゲート部付近と内周部分とにわたって架設してもよい。本実施の形態のように、外周部分のウェルドライン付近と内周部分とにわたって、リブを架設することが残留応力を効果的に小さくまたは皆無にするうえで望ましいが、たとえばゲート部付近にリブを設ける構成においては、樹脂部材のゲート部付近の剛性強度の向上を図ることができる。その他外周部分のうち、ウェルドライン付近、ゲート部付近を除く部分と、内周部分とにわたってリブを架設する構成においても、樹脂部材の剛性強度の向上を図ることができる。凹所に対しゲート部を位相差を設けて配設したうえで、補強のためのリブ自体を省略した構造にすることも可能である。
本実施形態においては、凹所13bに対しゲート部12が約60度の位相差を設けて配設されているが、この位相差は必ずしも60度に限定されるものではない。本実施形態においては、支持部材13の凹所13bに対しゲート部12を「位相差」を設けて配設することで、前述の効果を奏するが、凹所とゲート部とを「離隔して」配設しても、本実施形態と略同様の効果を奏する。ゲート部は、3箇所に限定されるものではない。位置決めピン位置に対応する凹所は、3箇所に限定されるものではない。つまり凹所に対しゲート部が位相差を設けて(離隔して)配設されれば、本実施形態と同様の効果を奏する。
11 ギヤ
12 ゲート部
13 支持部材
13b 凹所
14 樹脂部材
18 リブ
19 ウェルドライン
12 ゲート部
13 支持部材
13b 凹所
14 樹脂部材
18 リブ
19 ウェルドライン
Claims (4)
- 金型に位置決めされて支持可能な支持部材と、前記支持部材に一体的に形成される樹脂部材とを有する成形体であって、
前記支持部材を位置決めするための金型の位置決め部位に対し、前記樹脂部材のゲート部が位相差を設けて配設されることを特徴とする成形体。 - 樹脂部材のうちゲート部から離隔したウェルドライン付近に、リブを設けることを特徴とする請求項1に記載の成形体。
- 支持部材と、この支持部材に一体的に形成される樹脂部材とを有する成形体の成形方法であって、
金型に前記支持部材を位置決めして支持する第1工程と、
該支持部材を位置決めするための金型の位置決め部位に対し、該樹脂部材のゲート部が位相差を成すように予め配設しておき、前記支持部材に一体的に樹脂部材を形成する第2工程とを有することを特徴とする成形体の成形方法。 - 第2工程は、
ゲート部を形成するゲート部形成段階と、
前記形成されたゲート部から離隔したウェルドライン付近にリブを形成するリブ形成段階とを有することを特徴とする請求項3に記載の成形体の成形方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004021841A JP2005212279A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | 成形体およびその成形方法 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2004
- 2004-01-29 JP JP2004021841A patent/JP2005212279A/ja not_active Withdrawn
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