JP2005212134A - インクジェット記録ヘッド、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド、及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Satonobu Hamazaki
聡信 浜崎
Yoshinao Kondo
義尚 近藤
Nanao Inoue
七穂 井上
Hiroyuki Usami
浩之 宇佐美
Hiroshi Ikeda
宏 池田
Naoki Morita
直己 森田
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Abstract

【課題】
バブル方式のインクジェット記録ヘッドにおける上述した事情に鑑みてなされたもので、自己酸化被膜を有する薄膜抵抗体を設けた構成において、高エネルギ効率と長寿命を両立させたインクジェット記録ヘッド、及び当該インクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】
インクジェット記録ヘッド14を、例えば、インクを吐出するためのノズル16と、ノズル16に連通しインクが充填される複数本の個別流路22と、個別流路22の内面の一部を形成するSi基板30と、個別流路22におけるノズル16付近に配置されようにSi基板30上に設けられるヒータ26と、を有する構成とし、当該ヒータ26を、3元系合金抵抗体層からなる上層抵抗体層40と、二元系合金抵抗体層からなる下層抵抗体層42との2つの抵抗体層で構成し、上層抵抗体層40の体積抵抗率又は抵抗値を下層抵抗体層42の体積抵抗率又は抵抗値よりも高く設定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、薄膜抵抗体にパルスを通電することにより、個別流路内のインクを加熱し、それによって発生した気泡の膨張によって、インクをノズルから吐出するオンデマンドのインクジェット記録ヘッドに関するものである。
インクを満たした個別流路中に抵抗体を含むヒータを設け、その抵抗体にパルスを通電することにより、インクを急速に加熱して高圧の気泡を発生させ、その気泡の膨張によってインク液滴を吐出するバブル方式のインクジェット記録ヘッドでは、エネルギー効率とヒータ寿命を両立させることが重要である。
そこで、特許文献1では、ヒータとして、薄い自己酸化膜を有するTaSiO(三元合金)薄膜抵抗体を用いることを提案している。
しかし、バブル方式のインクジェット記録ヘッドでは、ヒータ上で発生した気泡は大気と連通することなくヒータ上で消滅するため、ヒータ面はキャビテーションにより衝撃を受ける。保護膜としての自己酸化膜はインク腐食には強いがキャビテーションには弱いため、ヒータ寿命が短いのが現状である。
一方で、耐キャビテーション性を付与するためには、従来の保護膜のように、膜厚が厚い保護膜を設ける必要があるが、寿命が長い一方でエネルギー効率が悪くなる。特に、Taなどの金属膜とSiNなどの絶縁膜で構成された保護膜は、ピンホールの発生を防止するために薄くすることができず、エネルギー効率が悪いのが現状である。
このようなエネルギー効率とヒータ寿命との両立を図るため、例えば、特許文献2〜7に様々な提案がなされている。
特許第3194465号 特開平01−196352号公報 特開平11−240157号公報 特開平11−334075号公報 特開2000−168088 特開2000−177135 特開2002−113870
しかしながら、上記いずれの提案でも、昨今の技術要求から未だ十分とは言えず改善が望まれているのが現状である。
従って、本発明の目的は、エネルギー効率とヒータ寿命とを共に向上させたインクジェット記録ヘッド、及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
本発明のインクジェット記録ヘッドは、インクを吐出するためのノズルと、
前記ノズルに連通し、インクが充填される複数本の個別流路と、前記個別流路の内面の一部を形成する基板と、前記個別流路における前記ノズル付近に配置されるように前記基板上に設けられる薄膜抵抗体と、を有し、
前記薄膜抵抗体は、異なる材料からなる2つの抵抗体体層を順次積層した積層体から構成され、
上層抵抗体層の体積抵抗率又は抵抗値を、下層抵抗体層の体積抵抗体率又は抵抗値よりも高くする、
ことを特徴としている。
本発明のインクジェット記録ヘッドでは、ヒータとしての薄膜抵抗体層を異なる材料かからなる2層構成として、上層抵抗体層にキャビテーションやインク腐食からの保護膜としての機能も持たせる。上層抵抗体層は、従来の金属保護膜と比べると薄いため、エネルギ効率を高くできる。ここで、上層抵抗体層の体積抵抗率又は抵抗値を下層抵抗体層の体積抵抗体率又は抵抗値よりも高くし、上層抵抗体層よりも下層抵抗体層に電流を流れやすい構成とすることで、例えばキャビテーションにより上層抵抗体層が多少ダメージを受けても、電流の大部分が流れるのは下層抵抗体層であるため、上層抵抗体層の一部での電流集中による破壊は発生し難く、ヒータ寿命が向上する。また、上層抵抗体層よりも下層抵抗体層に電流を流れやすい構成とするが、上層抵抗体層にも電流を流しヒータとして機能させるため、下層抵抗体層の電流密度を低下させることができる。これにより薄膜抵抗体層自体に過電流が流れた場合の下層抵抗体層への電流集中を防止し、ヒータ寿命を向上させることができる。
本発明のインクジェット記録ヘッドにおいては、前記上層抵抗体層の体積抵抗率又は抵抗値を、前記下層抵抗体層の体積抵抗率又は抵抗値の1.1倍以上10倍以下とすることが好適である。
この構成により、上層抵抗体層に流れる電流を適度なものとし、下層抵抗体層の電流密度を低減させつつ、上層抵抗体層がダメージを受けた場合にも上層抵抗体層のある部分での電流集中を抑制して破壊を防止する。
本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記上層抵抗体層の厚みは、前記下層抵抗体層の厚みと同じ或いはそれ以下とすることが好適である。
この構成により、上層抵抗体層の抵抗値を下層抵抗体層の抵抗値より高くでき、上層抵抗体層に流れる電流を適量にすることができる。また、上層抵抗体層の厚みを薄くするほど、より高いエネルギー効率を実現することができる。
本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記上層抵抗体層は三元系合金抵抗体層からなり、前記下層抵抗体層は二元系合金抵抗体層からなることが好適である。具体的には、前記三元系合金抵抗体層はTaSiO層又はTaSiN層であり、前記二元系合金抵抗体層はTaN層、TaAl層、又はHfB2層であることが好適である。また、前記三元系合金抵抗体層は表面を自己酸化させた自己酸化膜を有することが好適である。
この構成により、上記構成の2つの抵抗体層を容易に実現できる。また、上層抵抗体層としての三元系合金抵抗体層が自己酸化膜を有することで、耐インク腐食性を付与することができる。
本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記薄膜抵抗体を発熱させるための電極層は、前記上層抵抗体層よりも下層に設けることが好適である。
この構成により、電極層を保護するための保護層を必要とせず、従来この保護層に覆われていた発泡に寄与しない余分な薄膜抵抗体層部分が不要なので、エネルギー効率がより効果的に向上する。また、電極層が完全に薄膜抵抗体層の下に覆われるので、従来のような電極保護層のインク腐食によるヒータ破壊などを防止できる。
本発明のインクジェット記録ヘッドにおいては、前記薄膜抵抗体を駆動するスイッチングトランジスタと、前記スイッチングトランジスタを駆動する駆動回路が設けられてなり、前記薄膜抵抗体と前記駆動回路を同じ電圧で駆動させることが好適である。また、前記薄膜抵抗体と前記駆動回路との駆動電圧は、3V以上15V以下とすることが好適である。
この構成では、前記薄膜抵抗体と前記駆動回路を同じ電圧で駆動させるため、電源を1系統にでき、低コスト化が可能である。また、前記薄膜抵抗体と前記駆動回路との駆動電圧を上記範囲とすることで、ノイズによる誤動作を防止しつつスイッチングトランジスタのオン抵抗分の割合を低減させてエネルギー効率を向上させ、駆動回路面積を低減し小チップ化しつつ高速動作を実現できる。
本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記インクが前記ノズルからインク液滴として吐出すると共に、前記ノズルを通して前記個別流路中に生成された気泡が大気に連通することが好適である。
この構成では、薄膜抵抗体からの熱エネルギによりインク中に発生した気泡の膨張によって個別流路におけるノズル付近に充填されたインクをノズルからインク液滴として吐出すると共に、このノズルを通して個別流路中に生成された気泡を大気に連通することで、薄膜抵抗体上の気泡が大気に排出され、薄膜抵抗体上におけるキャビテーションを防止できるので、例えば、厚さが数10Åから数100Åという非常に薄い自己酸化被膜を有する薄膜抵抗体のキャビテーションによる機械的破壊を防止し、薄膜抵抗体の寿命低下を効果的に防止できる。
一方、本発明のインクジェット記録装置は、上記本発明のインクジェット記録ヘッドを備えることを特徴としている。
この構成では、上述したような効果を奏する本発明のインクジェット記録ヘッドを採用したことにより、記録ヘッドに対する交換、修理等のメンテナンスを長期間に亘り不要にでき、かつ電力の消費量を低減できる。
本発明によれば、エネルギー効率とヒータ寿命とを共に向上させたインクジェット記録ヘッド、及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。なお、実質的に同様の機能を有する部材には全図面通じて同じ符合を付与して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェットプリンタを示す概略構成図である。
先ず、図1を参照し、本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッド(以下、単に「記録ヘッド」という。)を備えたインクジェットプリンタについて簡単に説明する。インクジェットプリンタ10(以下、単に「プリンタ」という。)は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置から入力した画像情報に対応する画像を記録紙Pにインクを用いて記録するためのものである。
プリンタ10には、外殻部としてケーシング12が設けられると共に、このケーシング12内にインクジェット記録ヘッド(以下、単に「記録ヘッド」という。)14が配置されている。またプリンタ10には、記録ヘッド14を所定の主走査方向(図1の矢印S方向)へ移動させるためのキャリッジ機構(図示省略)及び記録紙Pを主走査方向と直交する副走査方向(図1の矢印F方向)へ搬送するための紙送り機構(図示省略)が設けられている。
ここで、記録ヘッド14には、副走査方向(図1の矢印F方向)と平行方向に配列された複数のノズルが設けられており、これらのノズルは、記録される画像の解像度に応じたピッチ毎に配置されている。各ノズルからは、微小体積(本実施形態では、2pl〜16pl)を有するインク液滴がそれぞれ吐出可能とされている。プリンタ10では、記録ヘッド14を走査方向へ所定の走査速度で移動させつつ、画像情報に応じて各ノズルからのインク液滴の吐出及び吐出停止を制御することにより、所定数の主走査ライン上の画像を記録紙P上に形成し、更に主走査ライン上への画像形成に同期して記録紙Pを所定のピッチ単位で搬送することで、記録紙Pへの二次元的な画像記録が可能になっている。
なお、本実施形態に係るインクジェットプリンタは、上記構成に限定されず、例えば、図13に示す構成であっても良い。図13に示すインクジェットプリンタは、記録ヘッド14の幅が紙幅と同じまたはそれ以上であり、キャリッジ機構を持たず、副走査方向(図13の矢印F方向)の紙送り機構のみで構成される。この場合、記録ヘッド14は、単一のヘッドで構成される場合と複数のヘッドを並べて構成される場合がある。ここで、複数のノズルは、副走査方向(図13の矢印F方向)と垂直方向に配列される。
図2及び図3には本発明の実施形態に係る記録ヘッドの構成が示されている。この記録ヘッド14は、複数のノズル16が穿設されたノズルプレート18、ヘッダ部20及び個別流路22が形成された樹脂プレート24、ヒータ26及びインレット28が設けられたSi基板30、インレット28に接続されるインク供給口32が形成されたマニホールド34、マニホールド34に接続されてインク供給口32へインクを補充するためのインク供給管36を備えている。記録ヘッド14では、ノズルプレート18、樹脂プレート24及びSi基板30が厚さ方向(矢印T方向)に沿って互いに積層されて一体化され、これらがマニホールド34上に固定されている。
ノズルプレート18は、樹脂フィルムや金属板などを加工素材としており、レーザ加工やエッチングによりノズル16が形成されている。また、樹脂プレート24には、SU−8などが用いられ、個別流路22及びヘッダ部20がエッチングにより形成される。Si基板30を貫通しているインレット28は、異方性エッチングにより形成されている。またSi基板30には、ヒータ26及びインレット28に加えて、図示されていない電極、スイッチングトランジスタ、駆動回路、パッド等が公知のLSIプロセスにより形成されている。
インク供給管36はマニホールド34をインクタンク(図示省略)に接続しており、このインクタンクのインクは、インク供給管36、インク供給口32、インレット28を通して樹脂プレート24のヘッダ部20へ供給され、ヘッダ部20から櫛歯状に分岐した各個別流路22にそれぞれ流入する。ヘッド非駆動時には、ノズル16内におけるインクメニスカスによる毛管力とインクタンク内で発生している負圧とが釣り合い、各個別流路22中のインクは静止状態となる。
図3(A)の平面図及び(B)の断面図にはそれぞれ記録ヘッドにおける個別流路、ヒータ及びノズルが示されている。ノズルプレート18には、図2に示されるように、複数のノズル16が直線的に配列されたノズル列が2列設けられており、
ノズル列における各ノズル16のピッチP(図3(A)参照)は42μmとされ、また一方のノズル列におけるノズル16と他方のノズル列におけるノズル16とは互いに半ピッチずれて配置されている。
ヒータ26のSi基板30表面に沿った面形状は、ノズル16に対する軸対称性、アスペクト比に依存するヒータ抵抗値、加工性などの観点から略正方形とされている。例えば、ヒータ26の面形状をアスペクト比が大きい長方形とすると、ノズル16に対する軸対称性が低下することにより、噴射方向性やエネルギ効率が低下し易くなると共に、ヒータ抵抗値の変動が大きくなって駆動上の問題が発生し易くなる。ここで、駆動上の問題とは、例えば、アスペクト比が1より大きくなりすぎると、ヒータ抵抗値が大きくなるので、駆動電圧を上げなければならず、これに対応するためにドライバトランジスタや電源を大型化しなければならないことであり、一方でアスペクト比が1より小さくなりすぎると、ヒータ抵抗値が小さくなるので、抵抗値の減少に従って駆動電流を増やさなければならず、これに対応するために電極を大型化しなければならないことである。
また、個別流路22のSi基板30表面に沿った流路形状は主走査方向を長手方向とする長方形とする。すなわち、一般に、個別流路22におけるインレット28側の端部に絞り部を設けることにより、気泡の圧力がインレット側へ逃げる割合を調整する方法も多く用いられているが、絞り部の寸法精度を十分に高くできないと、各ノズル間に吐出特性のばらつきが生じ易い。このため、個別流路22の流路形状を単純な長方形としたものである。
また、2列のノズル16列はお互いに半ピッチずれて配置されていて、例えば、1列のノズルが600dpiで並んでいれば、1回のヘッドスキャンで1200dpiが達成できる。
Si基板30上のヒータ26は、図4に示すように、三元系合金抵抗体層からなる上層抵抗体層40と、二元系合金抵抗体層からなる下層抵抗体層42との2つの抵抗体層で構成し、上層抵抗体層40の体積抵抗率又は抵抗値を下層抵抗体層42の体積抵抗率又は抵抗値よりも高く設定している。以下、体積抵抗率又は抵抗値を称して「ヒータ抵抗値」ということがある。そして、上層抵抗体層40としての三元系合金抵抗体層には、表面を自己酸化させた自己酸化膜44が設けられている。また、ヒータ26はSi基板30に設けられた絶縁膜(SiO2膜)などからなる蓄熱層46上に設けられている。なお、下層抵抗体層42とはヒータ26(薄膜抵抗体)が設けられる基板(Si基板30)側に設けられる抵抗体層であり、上層抵抗体層40とはインク流路側に設けられる層である。
上層抵抗体層40のヒータ抵抗値は、下層抵抗体層42のヒータ抵抗値よりも1.1倍以上10倍以上にすることが好ましく、より好ましくは1.5倍以上5倍以下であり、さらに好ましくは1.7倍以上3倍以下である。
この上層抵抗体層40と下層抵抗体層42との抵抗比が小さすぎると、上層抵抗体層40に流れる電流の割合が増加し、上層抵抗体層40がキャビテーションでダメージを受けた場合、上層抵抗体層40の一部で電流集中が生じやすくなりヒータ26が破壊することがある。また、抵抗比が大きすぎると下層抵抗体層42にほとんどの電流が流れることになり、ヒータ26に過電流が流れた場合にヒータ寿命が短くなることがある。
上層抵抗体層40の体積抵抗率として具体的には、8.00×10-4〜20.00×10-4Ωcm程度が好ましく、一方、上層抵抗体層40の抵抗値として具体的には、80〜200Ω程度が好ましい。ここで、ヒータ長さとは電流方向の長さ、ヒータ幅とは電流と垂直方向の長さのことである。
下層抵抗体層42の体積抵抗率として具体的には、3.00×10-4〜8.00×10-4Ωcm程度が好ましく、一方、下層抵抗体層42の抵抗値として具体的には、30〜80Ω程度が好ましい。
ここで、抵抗値は、スイッチング回路などの駆動回路がないヒータと電極のみのテストチップ(TEG)を用いて測定される。また、体積抵抗率は、前述のようにして測定された抵抗値と、ヒータ長さ、ヒータ幅、ヒータ膜厚から計算して求められる。
また、上層抵抗体層40の厚みは、下層抵抗体層42の厚みと同じ或いはそれ以下にすることが好ましい。上層抵抗体層40の厚みが下層抵抗体層40の厚みより大きいと、エネルギー効率が低減してしまう一方で、上層抵抗体層に多くの電流が流れ、前述のような効果が得られない。
上層抵抗体層40の厚みとして具体的は、0.05〜0.10μm程度が好ましい。一方、下層抵抗体層42の厚みとして具体的は、0.10〜0.20μm程度が好ましい。
上層抵抗体層40としての三元系合金抵抗体層は、具体的には、TaSiO層、TaSiN層が好適に挙げられる。また、下層抵抗体層42としての二元系合金抵抗体層は、具体的には、TaN層、TaAl層、HfB2層が好適に挙げられる。
ここで、ヒータ26においては、ヒータ抵抗値により駆動電圧、すなわち電源電圧が決まることから、ヒータ26の体積抵抗率及び抵抗値が適正な範囲にあることが重要である。また、共通電極に流せる限界電流に応じて、複数のヒータは、いくつかのグループに分けられ、タイミングをずらして駆動される。駆動エネルギが一定とすると、ヒータ26の体積抵抗率及び抵抗値が高い方がヒータ26の電流値は低くなり、同時駆動ヒータ数を増やすことができ、吐出サイクルの高速化ができるが、駆動電圧が高くなり電源が大型化してしまう。ヒータ抵抗値が低い場合は、駆動電圧が低くなる一方で電流値が増加してしまう。以上のように、ヒータ26の体積抵抗率及び抵抗値は、電源やプリント速度に影響を与える重要なパラメータであり、これが適正範囲にあることが非常に重要である。上層抵抗体層40としての三元系合金抵抗体層は、組成比によりヒータ抵抗値を調整することができ、体積抵抗率及び抵抗値を適正範囲に設定しやすい利点がある。また、三元系合金および二元系合金の薄膜抵抗体層は、反応性スパッタリング法により容易に成膜でき、エッチングにより容易にパターニングできるという利点もある。
上層抵抗体層40としての三元合金抵抗体層は、形成された後に熱処理によって厚さ数10Åから数100Åの自己酸化膜44を形成することができる。
上層抵抗体層40及び下層抵抗体層42(ヒータ26)にパルス通電をして発熱させるための電極層48(共通電極、信号電極)は、ヒータ26よりも下層側(Si基板30側)に設けられているが、この形態に限定されることはなく、図5に示すように、上層抵抗体層40と下層抵抗体層42に電極層48を挟持した形態でもよく、図6に示すように、ヒータ26上(Si基板30とは反対側)に電極層48を設けた形態でもよい。しかし、ヒータ26上に電極層48を設けた場合、電極保護層50を設ける必要があり、この電極保護層50の一部はヒータ26の発熱部上に積層されるので、ヒータ寿命やエネルギー効率を低下させるため、電極層48は少なくとも上層抵抗体層40よりも下層に設ける方が好ましい。
ここで、図7に、本発明の実施形態に係るヒータ及びその周辺の具体的な構成の一例を示す。また、比較のために、図8及び図9には、従来のヒータ及びその周辺の具体的構成(比較例1〜比較例2)を示す。図7に示す本実施形態は、Si基板30上にSiO2膜:2.8μm(蓄熱層46)、TaN膜:0.1μm(下層抵抗体層42)、TaSiO膜:0.1μm(上層抵抗体層40)、及びTaSiO膜の自己酸化膜44:0.01μmを順次積層し、Alからなる電極層48をTaN膜(下層抵抗体層42)の下層に設けた構成である。図8に示す比較例1は、Si基板30上にSiO2膜:2.8μm(蓄熱層46)、TaSiO膜:0.1μm(ヒータ26)、及びTaSiO膜の自己酸化膜44:0.01μmを順次積層し、Niからなる電極層48をTaSiO膜(ヒータ26)の上層に設けた構成である。図9に示す比較例2は、Si基板30上にSiO2膜:2.8μm(蓄熱層46)、及びTaN膜:0.1μm(ヒータ26)を順次積層し、Alからなる電極層48をTaN膜(ヒータ26)の上層に設け、さらに、SiN膜:0.2μm(絶縁層52a)及びTa膜:0.5μm(金属保護膜52b)からなる保護層52を全面に覆った構成である。また、いずれのヒータサイズも、23μm×23μmの正方形(アスペクト比1)である。
これらのヒータについてエネルギー効率、ヒータ寿命(耐キャビテーション性、耐インク腐食性)について調べた。各ヒータの抵抗値、実験条件と共に結果を示す。なお、評価方法は以下の通りである。
―実験条件―
ドロップ速度が飽和領域に達するときの電圧、電流、エネルギーの各しきい値を、駆動電圧、駆動電流、駆動エネルギーとした。ここで、ドロップ速度の飽和領域とは、あるしきい値電圧以上においてノズルから噴射される液滴の速度(ドロップ速度)が一定になる領域のことである。ここで、駆動パルス幅は1.0μsecに固定した。インクとして、粘度2.0mPa・s、表面張力37.0mN/mの水性染料インクを使用した。
―エネルギー効率―
ドロップ速度が飽和領域に達したときの駆動エネルギーについて調べ、エネルギー効率を評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:駆動エネルギーが0.7μJ未満。
○:駆動エネルギーが0.7μJ以上0.8μJ未満。
△:駆動エネルギーが0.8μJ以上。
―ヒータ寿命(耐キャビテーション性)―
耐キャビテーション性は、ヒータがキャビテーションにより破壊されるパルス数を調べ、評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:パルス数が2×109パルス以上
○:パルス数が1×109パルス以上2×109パルス未満
△:パルス数が1×109パルス未満
―ヒータ寿命(耐インク腐食性)―
耐インク腐食性は次のように調べて評価した。各ヒータのサンプルチップをインク中に浸漬し、70℃・300時間の加速試験を行った後、ヒータ表面の電子顕微鏡(SEM)による観察やヒータの膜厚測定と抵抗値測定などを行い、異常変化がなければ○、異常変化があれば×という評価基準を用いた。
Figure 2005212134
表1の結果から、本実施形態のヒータは、高エネルギー効率化とヒータ長寿命化を両立できることがわかる。また、上層抵抗体層表面の自己酸化膜を保護層とすることで、エネルギー効率及び耐キャビテーション性のみならず、耐インク腐食性をも両立可能であることがわかる。
このように本実施形態では、ヒータ26として、三元系合金抵抗体層からなる上層抵抗体層40と二元系合金抵抗体層からなる下層抵抗体層42との2層構成として、なおかつ上層抵抗体層40のヒータ抵抗値を下層抵抗体層の体積抵抗体率又は抵抗値よりも高くすることで、エネルギー効率とヒータ寿命を両立させて向上させることができる。これは、従来の金属保護膜と比べると薄い上層抵抗体層40に保護膜としての機能も持たせることで、エネルギー効率を低下させる膜厚が厚い保護膜を必要とせず、一方で、上層抵抗層より下層抵抗層に、より多くの電流を流すことで、例えばキャビテーションにより上層抵抗体層が多少ダメージを受けても、電流の大部分が流れるのは下層抵抗体層であるので、上層抵抗層の一部での電流集中による破壊が発生し難くなるためである。また、上層抵抗体層40にも電流を流しヒータ26として機能させるため、下層抵抗体層42の電流密度を低下させることができる。これにより薄膜抵抗体層自体に過電流が流れた場合、下層抵抗体層への電流集中を緩和することができる。
ところで、記録ヘッド14のSi基板30には、図10に示すように、ヒータ26を駆動するスイッチングトランジスタ54と、スイッチングトランジスタ54を駆動する駆動回路56が設けられている。スイッチングトランジスタ54はヒータ26毎に設けられている。また、駆動回路56はシフトレジスタ回路58及びラッチ回路60などから構成されている。
ヒータ26は、次のようにして、画像データに応じ選択的にパルス通電される。画像データ信号が、まず、クロック信号に応じてシフトレジスタ回路58に入力され、次に、ラッチ信号に応じてシフトレジスタ回路58からラッチ回路60にラッチされ、最後に、画像データ信号とエネーブル信号に応じてスイッチングトランジスタ54がオンオフされて、ヒータ26が選択的にパルス通電され、発熱駆動される。なお、エネーブル信号はヒータ26に通電させるパルス波形を規定する信号である。
このように駆動されるヒータ26は、上述のようにエネルギー効率が良いため、駆動電流を増加させることなく駆動電圧を低くできる。これにより、同じSi基板30上に設けてあるスイッチングトランジスタ54の駆動回路56の駆動電圧と、ヒータ26の駆動電圧とを同じに設定して、従来それぞれに対応して2系統あった電源をひとつに統一することができる。また、ヒータ26の駆動電圧が従来より低くなることによって、電源を1系統にできるだけでなく、ヒータ26をスイッチングするスイッチングトランジスタ54を小型化でき、小チップ化によって低コスト化が可能となる。なお、上記比較例1及び2においては、駆動電圧を低くするためにはヒータ26(TaSiO膜や、TaN膜)の厚みを2倍以上にする必要があり、作製の観点からコスト高になりエネルギー効率も低下する一方で、駆動電流も増加するので共通電極が同じならば同時駆動ヒータ数を減らさなければならない。
このヒータ26と駆動回路56の駆動電圧は、3V以上15V以下とすることが好ましく、より好ましくは、3V以上12V以下であり、さらに好ましくは3V以上6V以下である。この駆動電圧が低すぎると、ノイズに弱くなり誤動作し易くなるばかりでなく、スイッチングトランジスタ54のオン抵抗分の割合が増加し、エネルギー効率が悪くなる。また、駆動電圧が高すぎると、駆動回路56の面積が大型化し、コストが高くなるばかりでなく、高速動作に不利になる。
さらに、駆動電圧が、15V、12V、5Vなど、汎用の電源電圧と同じであれば、特別な変圧回路を設ける必要がなく、さらなる低コスト化が可能となる。
次に、図11に本実施形態に係る記録ヘッドにおけるインク液滴噴射時の気泡の発生から消滅までの状態を時系列的に示し、この本実施形態との比較のために、図12には従来の記録ヘッドにおけるインク噴射時の気泡の発生から消滅までの状態を時系列的に示す。
まず、従来の記録ヘッドによるインク液滴噴射時の気泡状態を説明する。図12(A)に示される初期状態からヒータ100へ所定パターンの駆動パルスを通電することにより、図12(B)に示されるように、ヒータ100上の一部のインクIが急速に加熱されて相変化することで、ヒータ100上には高圧の気泡Bが発生する。この気泡Bは、図12(C)〜(E)に示されるように、高圧時に発生したインクIの慣性力により膨張し、この膨張に従って気泡B内は減圧していき、その慣性力と減圧された内圧が釣り合った時に、図12(F)に示されるように最大体積となる。
気泡Bは、最大体積に達した後、図12(G)、(H)に示されるように、インクIの静圧を受けて収縮していく。この気泡Bは、図12(I)に示されるように、ヒータ100上で消滅し、消滅時にキャビテーションを引き起こす。この気泡Bの発生から消滅までの間に、図12(F)に示されるように、気泡Bの膨張及び収縮の作用によりノズル102から所定体積のインク液滴Dが噴射される。このインク液滴Dの噴射後に、図12(J)に示されるようにノズル102内には、毛管力によりインクIが個別流路104から再供給される。
上記のように、従来の記録ヘッドでは、気泡Bがヒータ100上で消滅することからキャビテーションが生じ、このキャビテーションが繰り返されることにより、ヒータ26(ヒータ26に設けられた自己酸化膜)が機械的に破壊されて行き、ヒータの寿命が短くなっていた。
次に、本実施形態の記録ヘッドによるインク噴射時の気泡状態を説明する。図11(A)に示される初期状態からヒータ26へパルス通電することにより、図11(B)に示されるようにヒータ26上に高圧の気泡Bが発生する。この気泡Bは、図11(C)〜(D)に示されるように高圧時に発生したインクIの慣性力により膨張して行き、図11(E)に示されるように、その膨張過程においてインク液滴Dをノズル16から噴射させると共に、インク液滴Dの噴射と略同時に、ノズル16を通して大気と連通する。その後、図11(F)〜(J)に示されるように、毛管力によりインクが再供給される。
上記したような、本実施形態の記録ヘッド14におけるインク噴射時の一連の動作では、ヒータ26上にキャビテーションが発生せず機械的破壊が生じない。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを用いたインクジェットプリンタの概略を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの構成を示す分解斜視図である。 図2に示されるインクジェット記録ヘッドの平面図及び側面断面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドにおけるヒータ及びその周辺の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドにおけるヒータ及びその周辺の他の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドにおけるヒータ及びその周辺の他の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドにおけるヒータ及びその周辺の具体的構成を示す概略断面図である。 従来のインクジェット記録ヘッドにおけるヒータ及びその周辺の具体的構成を示す概略断面図である。 従来のインクジェット記録ヘッドにおけるヒータ及びその周辺の具体的構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドにおけるヒータ、スイッチングトランジスタ及び駆動回路を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る記録ヘッドにおけるインク噴射時の気泡の発生から消滅までの状態が時系列的に示された側面断面図である。 従来の記録ヘッドにおけるインク噴射時の気泡の発生から消滅までの状態が時系列的に示された側面断面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを用いたインクジェットプリンタの別の概略を示す斜視図である。
符号の説明
10 インクジェットプリンタ
12 ケーシング
14 インクジェット記録ヘッド
16 ノズル
18 ノズルプレート
24 樹脂プレート
26 ヒータ
28 インレット
30 Si基板
32 インク供給口
34 マニホールド
36 インク供給管
40 上層抵抗体層
42 下層抵抗体層
44 自己酸化膜
46 蓄熱層
48 電極層
50 電極保護層

Claims (13)

  1. インクを吐出するためのノズルと、
    前記ノズルに連通し、インクが充填される複数本の個別流路と、
    前記個別流路の内面の一部を形成する基板と、
    前記個別流路における前記ノズル付近に配置されるように前記基板上に設けられる薄膜抵抗体と、
    を有するインクジェット記録ヘッドであって、
    前記薄膜抵抗体は、異なる材料からなる2つの抵抗体体層を順次積層した積層体から構成され、
    上層抵抗体層の体積抵抗率を、下層抵抗体層の体積抵抗体率よりも高くする、
    ことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記上層抵抗体層の体積抵抗率を、前記下層抵抗体層の体積抵抗率の1.1倍以上10倍以下とすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. インクを吐出するためのノズルと、
    前記ノズルに連通し、インクが充填される複数本の個別流路と、
    前記個別流路の内面の一部を形成する基板と、
    前記個別流路における前記ノズル付近に配置されるように前記基板上に設けられる薄膜抵抗体と、
    を有するインクジェット記録ヘッドであって、
    前記薄膜抵抗体は、異なる材料からなる2つの抵抗体体層を順次積層した積層体から構成され、
    上層抵抗体層の抵抗値を、下層抵抗体層の抵抗値よりも高くする、
    ことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記上層抵抗体層の抵抗値を、前記下層抵抗体層の抵抗値の1.1倍以上10倍以下とすることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記上層抵抗体層の厚みは、前記下層抵抗体層の厚みと同じ或いはそれ以下とすることを特徴とする請求項1又は3に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 前記上層抵抗体層は三元系合金抵抗体層からなり、前記下層抵抗体層は二元系合金抵抗体層からなることを特徴とする請求項1又は3に記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 前記三元系合金抵抗体層は表面を自己酸化させた自己酸化膜を有することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録ヘッド。
  8. 前記三元系合金抵抗体層はTaSiO層又はTaSiN層であり、前記二元系合金抵抗体層はTaN層、TaAl層、又はHfB2層であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録ヘッド。
  9. 前記薄膜抵抗体を発熱させるための電極層は、前記上層抵抗体層よりも下層に設けることを特徴とする請求項1又は3に記載のインクジェット記録ヘッド。
  10. 前記薄膜抵抗体を駆動するスイッチングトランジスタと、前記スイッチングトランジスタを駆動する駆動回路が設けられてなり、前記薄膜抵抗体と前記駆動回路を同じ電圧で駆動させることを特徴とする請求項1又は3に記載のインクジェット記録ヘッド。
  11. 前記薄膜抵抗体と前記駆動回路との駆動電圧は、3V以上15V以下とすることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録ヘッド。
  12. 前記インクが前記ノズルからインク液滴として吐出すると共に、前記ノズルを通して前記個別流路中に生成された気泡が大気に連通することを特徴とする請求項1又は3に記載のインクジェット記録ヘッド。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置。
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