JP2005211127A - 内視鏡処置システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 挿入部2を有する内視鏡3と、挿入部2に沿って備えられたチャンネル5と、チャンネル5に挿通可能とされて処置部6を先端に有する処置ユニット7と、チャンネル5と平行方向に進退自在とされて処置ユニット7をチャンネル5内に前進させる前進駆動手段8とを備えている。チャンネル5の先端には、処置ユニット7を前進させたときに処置ユニット7を係止して処置ユニット7の前進を阻止する前進阻止部10が配されている。
【選択図】 図1
Description
ただし、処置具は従来の処置具をそのまま使用するので、処置具を内視鏡内に挿入する際に手で支えながら操作を補助する必要があるため、依然として十分な手技の短時間化や容易化を図ることができなかった。
一方、処置具挿入部と処置ユニットとを着脱可能な硬性の鉗子(例えば、特許文献2参照。)、或いは、処置具挿入部同士を着脱可能とする接続部が設けられた処置具が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特に、特許文献3に記載の処置具によれば、着脱可能とされた処置ユニットを処置具挿入部に取付けて短時間にチャンネル内に挿入することができる。
本発明は、上記事情に鑑みて成されたもので、一方向の連続する動作によって処置ユニットを接続してこれを操作可能とし、手技の短時間化及び容易化を可能とする内視鏡処置システムを提供することを目的とする。
本発明に係る内視鏡処置システムは、挿入部を有する内視鏡と、前記挿入部に沿って備えられたチャンネルと、該チャンネルに挿通可能とされて処置部を先端に有する処置ユニットと、前記チャンネルと平行方向に進退自在とされて前記処置ユニットを前記チャンネル内に前進させる前進駆動手段と、前記処置ユニットを前進させたとき前記処置ユニットを係止して前記処置ユニットの前進を阻止する前記チャンネルに備えられた前進阻止部とを備えていることを特徴とする。
この内視鏡処置システムは、前進駆動手段にて前進阻止部に処置ユニットを係止した状態で前進駆動手段を前進させると前進駆動手段の先端と処置部駆動機構の基端側とを接続手段にて接続させることができる。
前記操作線部の先端に配されて前記丸型部材と嵌合可能な凹部と、前記丸型部材を凹部に誘導して開口幅が前記丸型部材の径よりも小さくされるとともに前記丸型部材が挿通可能に弾性変形されるスリットとを備えていることを特徴とする。
この内視鏡処置システムは、従来の内視鏡のチャンネルにも前進阻止部を取り付けることができ、処置ユニットと前進駆動手段とをチャンネル内で容易に接続することができる。
この内視鏡処置システムは、上記の構成を備えているので、操作管係止部が前進阻止部に弾性部材を介して係止されることになり、操作管部及び操作線部をさらにチャンネルの先端側に移動させて弾性部材を軸方向に縮めることができる。したがって、処置ユニットの長さを予め好適な長さに設定しておくことによって、弾性部材の弾性変形範囲内でチャンネル先端から処置ユニットを外方に突出させることができ、挿入部先端から離れた場所の処置も通常の処置具と同様に行うことができる。
この内視鏡処置システムは、管側凹部と係止側凸部と、及び管側凸部と係止側凹部との少なくとも一方を嵌合させることによって、操作管部と操作管係止部とが軸方向に係止されるだけでなく、軸回りの回転に対しても係止されるので、両者を共に回転させることができ、処置ユニットの回転操作を容易に行うことができる。
本実施形態に係る内視鏡処置システム1は、挿入部2を有する内視鏡3と、挿入部2に沿って備えられたチャンネル5と、チャンネル5に挿通可能とされて処置部6を先端に有する処置ユニット7と、チャンネル5と平行方向に進退自在とされて処置ユニット7をチャンネル5内に前進させる前進駆動手段8とを備えている。チャンネル5の先端には、処置ユニット7を前進させたときに処置ユニット7を係止して処置ユニット7の前進を阻止する前進阻止部10が配されている。
操作部11には、送気・送水ボタン16、吸引ボタン17、操作ノブ18が配されるとともに、チャンネル5途中に連通され処置ユニット7をチャンネル5内に挿入可能な開口部11Aが形成されている。
収納部15は、中心部分に操作管部12及び操作ワイヤ13を巻回して収納する筒状、かつ、中心軸回りに回転可能な芯部材20を備えている。
前進阻止部10は、挿入部2先端のチャンネル5の内周面から径方向内方に向かって突出して形成されている。
操作管部12の先端には、操作管部12と同径の口金22が配設されている。
処置部6は、カバー部材23の先端側に配されて処置を行う一対の鉗子片27、28を備えている。
一対の鉗子片27、28は、図示しない処置部操作部にて操作管部12に対して操作ワイヤ13を相対的に進退させることによって開閉可能とされている。
カバー部材23の基端には、口金22と当接可能な径を有して操作管部12を係止するフランジ状の操作管係止部30が設けられている。
制御部は、操作部11に設けられたスイッチ40と連動されており、スイッチ40の操作によって駆動制御が行われる。
スイッチ40は、操作部11に配され、例えば、押すと操作管部12及び操作ワイヤ13をともにチャンネル5の先端側に移動させる前進スイッチ40Aと、押すとこれらを基端側に移動させる後退スイッチ40Bとを備えている。各スイッチ40A、40Bを離すと駆動部38は停止される。
まず、処置ユニット7を開口部11A内に挿入して図1に示す状態に組立てられた内視鏡3の挿入部2を体腔内に挿入する。そして、前進スイッチ40Aを押して駆動部38を駆動して、操作管部12および操作ワイヤ13を挿入部2に送り出す方向に一対のローラ36、37を回転させる。これによって、一対のローラ36、37間に挟まれて圧接されている操作管部12及び操作ワイヤ13が収納部15内からチャンネル5内へ送り出される。
さらに、操作管部12及び操作ワイヤ13とともに処置ユニット7をチャンネル5の先端側に移動させると、図4に示すように、やがてチャンネル5の先端の前進阻止部10に操作管係止部30が係止され、処置ユニット7が停止する。
こうして、丸型部材32が凹部33から離間するのが抑えられて処置部駆動機構25と操作ワイヤ13とが連結される。
なお、予め、処置ユニット7を開口部11A内に挿入する際に、例えば、処置部駆動機構25と操作ワイヤ13とを操作者が手で直接接続した後、処置ユニット7をチャンネル5内に挿入してチャンネル5の先端側に移動させても構わない。
処置ユニット7が、開口部11A位置にきたとき後退スイッチ40Bを離して駆動部38を停止する。そして、凹部33と丸型部材32とを分離して、処置ユニット7を操作ワイヤ13から取り外して回収する。
処置を終了する場合には、駆動部38を駆動して操作管部12及び操作ワイヤ13を収納部15内に収納する。
また、前進阻止部10に操作管部12が係止されることによって、処置ユニット7がチャンネル5先端から放出されてしまうことを抑えることができる。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第2の実施形態に係る内視鏡処置システム41では、処置ユニット42の操作管係止部30と前進阻止部10との間に相当する位置に、軸方向に伸縮自在なバネ(弾性部材)45が配されているとした点である。
バネ45の通常状態における軸方向長さは、内視鏡3の挿入部2先端から処置すべき患部までの距離に基づき決められる。
処置ユニット42のカバー部材23の基端には、湾曲可能なコイル状のシース47が接続されており、操作管係止部30とシース47の基端とが接続されている。このシース47の長さはバネ45の通常状態における長さに基づいて形成されている。
接続手段26の連結本体31の長さもシース47の長さに基づいて延長されて形成されている。
まず、図6に示す状態に組立てられた内視鏡3の挿入部2を体腔内に挿入する。そして、第1の実施形態と同様に、処置ユニット42を開口部11A内に挿入し、操作管部12及び操作ワイヤ13を収納部15内からチャンネル5内へ送り出す。
操作管部12及び操作ワイヤ13とともに処置ユニット42をチャンネル5の先端側に移動させると、やがてチャンネル5の先端の前進阻止部10にバネ短管46が係止され、この制止力がバネ45を介して操作管係止部30に伝達されて処置ユニット42が停止する。
前進スイッチ40Aを離して操作管部12及び操作ワイヤ13の移動を停止させた後、操作ワイヤ13を図示しない操作ワイヤ進退操作部によってチャンネル5の先端側へ前進させる。このとき、第1の実施形態と同様の作用によって、処置ユニット42と操作管部12及び操作ワイヤ13とが連結される。
このとき、操作管部12によって操作管係止部30が先端側に押され、バネ45が縮まるとともに処置ユニット42がチャンネル5の先端から外方に突出される。
そして、患部に至る所望の長さ分突出されたことを内視鏡3にて確認後、前進スイッチ40Aを離して駆動部38とともに操作管部12及び操作ワイヤ13の移動を停止する。
一対の鉗子片27、28の開閉操作は、第1の実施形態と同様の操作によって行う。
その後、第1の実施形態と同様の操作によって操作管部12及び操作ワイヤ13を芯部材20に巻き取り、処置ユニット42が開口部11Aの位置まで移動されたときに後退スイッチ40Bを離して駆動部38を停止する。そして、凹部33と丸型部材32とを分離して、処置ユニット42を操作管部12及び操作ワイヤ13から取り外して回収する。
また、チャンネル5内を移動させている間、一対の鉗子片27、28がバネ45内に収納されているので、移動時に一対の鉗子片27、28が開いてしまうのを抑えることができる。
なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第3の実施形態に係る内視鏡処置システム48では、操作管部50の先端の口金51の端面に管側凹部51Aと管側凸部51Bとが周方向に沿って交互に配設され、操作管係止部52の端面に管側凹部51Aと管側凸部51Bとのそれぞれに嵌合可能な係止側凸部52Aと係止側凹部52Bとが設けられているとした点である。
まず、第1の実施形態と同様に、処置ユニット53を開口部11A内に挿入し、操作管部50及び操作ワイヤ13を収納部15内からチャンネル5内へ送り出す。
操作管部50及び操作ワイヤ13が操作管係止部52によって係止された際、前進スイッチ40Aを離して操作管部50及び操作ワイヤ13の移動を停止し、操作ワイヤ13を軸回りに回転して管側凹部51Aと管側凸部51Bとに、係止側凸部52Aと係止側凹部52Bとをそれぞれ嵌合させる。
その後、第1の実施形態と同様の操作によって、処置ユニット53と操作管部50及び操作ワイヤ13とを連結する。
この内視鏡処置システム48によれば、管側凹部51Aと係止側凸部52Aと、及び管側凸部51Bと係止側凹部52Bとを嵌合させることによって、操作管部50と操作管係止部52とが軸方向に係止されるだけでなく、軸回りの回転に対しても係止されるので、処置ユニット53と操作管部50及び操作ワイヤ13とを共に回転させることができ、処置ユニット53の回転操作を容易に行うことができる。
なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第4の実施形態に係る内視鏡処置システム55では、前進阻止部56が、チャンネル57の先端に着脱自在に取付可能とした点である。
この前進阻止部56は、内視鏡58の挿入部60先端の外周面に着脱可能な筒状の先端フード61に設けられている。
先端フード61の先端には底部61Aが設けられ、基端には挿入部60の外周面に被嵌される形状に形成された取付部61Bが配されている。
なお、底部61Aは、挿入部60の先端面の観察窓等がある部分を避けて、先端フード61の軸線方向に対して垂直方向に形成されている。
まず、内視鏡58を体腔内に挿入する前に、挿入部60の先端に先端フード61を取り付ける。このとき、孔部61Cとチャンネル57とが同一軸上に配されるように調整しながら取り付ける。
その後、第1の実施形態と同様に、処置ユニット7を開口部11A内に挿入し、操作管部12及び操作ワイヤ13を収納部15内からチャンネル57内へ送り出して先端側に移動して処置ユニット7と操作管部12及び操作ワイヤ13とを連結する。
この内視鏡処置システム55によれば、従来の内視鏡のチャンネル57にも先端係止部30を取り付けることができ、処置ユニット7と操作ワイヤ13とをチャンネル57内で接続することができる。
例えば、上記実施形態では、バネ45が処置ユニット42の操作管係止部43に接続されているとしているが、前進阻止部の基端側にバネ45の先端が接続され、バネ45の基端にバネ短管が接続されているものとしてもよい。
この場合も、上記第2の実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
さらに、操作管部材の先端に管側凹部又は管側凸部の何れか一方が配設され、操作管係止部に管側凹部又は前記管側凸部の何れか一方と嵌合可能な係止側凸部又は係止側凹部が設けられているとしても構わない。
2、60 挿入部
3、58 内視鏡
5、57 チャンネル
6 処置部
7、42、53 処置ユニット
8 前進駆動手段
10、56 前進阻止部
12、50 操作管部
13 操作ワイヤ(操作線部)
25 処置部駆動機構
26 接続手段
30、52 操作管係止部
31 連結本体
32 丸型部材
33 凹部
35 スリット
45 バネ(弾性部材)
51A 管側凹部
51B 管側凸部
52A 係止側凸部
52B 係止側凹部
Claims (7)
- 挿入部を有する内視鏡と、
前記挿入部に沿って備えられたチャンネルと、
該チャンネルに挿通可能とされて処置部を先端に有する処置ユニットと、
前記チャンネルと平行方向に進退自在とされて前記処置ユニットを前記チャンネル内に前進させる前進駆動手段と、
前記処置ユニットを前進させたとき前記処置ユニットを係止して前記処置ユニットの前進を阻止する前記チャンネルに備えられた前進阻止部とを備えていることを特徴とする内視鏡処置システム。 - 前記処置ユニットが、進退駆動力を受けて前記処置部を駆動する処置部駆動機構を備え、
前記前進阻止部に前記処置ユニットを係止した状態で前記前進駆動手段を前進させて該前進駆動手段の先端と前記処置部駆動機構の基端側とを接続する接続手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡処置システム。 - 前記前進駆動手段が、管状の操作管部と、
該操作管部内の軸方向に進退可能に配されて前記接続手段にて前記処置部駆動機構と接続される操作線部とを備え、
前記処置ユニットが、前記操作管部を係止する操作管係止部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡処置システム。 - 前記接続手段が、前記処置ユニット基端側から棒状に突出して形成される連結本体と、
該連結本体の前記操作管部側端部に配され該連結本体の外径よりも大きい径を有する丸型部材と、
前記操作線部の先端に配されて前記丸型部材と嵌合可能な凹部と、
前記丸型部材を凹部に誘導して開口幅が前記丸型部材の径よりも小さくされるとともに前記丸型部材が挿通可能に弾性変形されるスリットとを備えていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡処置システム。 - 前記前進阻止部が、前記チャンネル先端に着脱可能とされていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の内視鏡処置システム。
- 前記操作管係止部と前記前進阻止部との間に、軸方向に伸縮自在な弾性部材が配されていることを特徴とする請求項3から5の何れか一つに記載の内視鏡処置システム。
- 前記操作管部の先端に管側凹部又は管側凸部の少なくとも一方が配設され、
前記操作管係止部に前記管側凹部又は前記管側凸部の少なくとも一方と嵌合可能な係止側凸部又は係止側凹部の少なくとも一方が配設されていることを特徴とする請求項3から6の何れか一つに記載の内視鏡処置システム。
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