JP2005210669A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ビデオ信号等の画像を記録する装置において、5つ以上のチャンネルを同時にすべて記録し、任意の時間に記録内容を再生する事が可能である記録再生装置を提供する。
【解決手段】 少なくとも5つ以上のチャンネルを同時に表示できるチューナーユニット103と、少なくとも400ギガバイト以上の容量の固定磁気記録装置105と、少なくとも1テラバイト以上の取り出し可能な記録媒体(カセットテープ114)とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 少なくとも5つ以上のチャンネルを同時に表示できるチューナーユニット103と、少なくとも400ギガバイト以上の容量の固定磁気記録装置105と、少なくとも1テラバイト以上の取り出し可能な記録媒体(カセットテープ114)とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、テレビ画像を記録再生する所謂ビデオレコーダー等の画像記録装置に関する。
近年、ビデオテープレコーダー(VTR)等の分野においては、メディアの大容量化に伴い、より長時間の録画が可能になってきている。一方、デジタル磁気記録の登場により、より少ない記録容量でより長時間の録画が可能になってきており1つのメディアで100時間以上の録画が可能になってきている。
また、固定記録装置が大容量になることにより長時間録画が可能なことと、必要な部分はDVD記録装置、またはビデオテープ記録装置にダビングを行う事により、固定記録装置の容量がオーバーフローする事を補う事が考えられ実用化されている。
尚、多チャンネルを同時に記録しておくことは、例えば下記特許文献1、2に記載されており、またテレビ画像を記録する際に、時間、チャンネル等のデータを付加することは、例えば下記特許文献3、4に記載されている。
特開平9−9193号公報
特開2002−33988号公報
特開2002−152694号公報
特許第3152596号公報。
ところが、いかに大容量のメディアを備えるとはいえ、固定式では記録時間の限界に達すると以前記録した内容を消去しなければならず、また、チューナーも通常は1つしか備えていないものが一般的であり何らかの予約作業が必要である。その負担を軽減するために例えばEPG、i−EPG等のインテリジェント機能がついた予約機能があるが、例えば野球放送で番組時間が変更になったり、大きな事件・事故が発生した時に放送時間が変更になったときは対応できず、録画予約をおこなっているにもかかわらず視聴できない事態が発生していた。
これらについては、従来からも特許文献1あるいは特許文献2に示されるようにエンドレスの記憶装置を使用して多チャンネルを同時に記録しておくことと、再配信する事で解決しようという試みも見られるが、個人での使用や、記録データを全て残すことは事実上不可能であった。
さらに、連続ドラマが数回放送された後にたまたま視聴し、前回までの内容を見たいと思った場合は他人から、録画されているメディアを借りるか、著作権を所有している者が販売するパッケージメディアを購入する必要があった。しかしパッケージメディアは比較的高額でもあるため、興味がある番組全てについて購入する事は金銭的に負担になるため、コレクションに値しない番組については視聴を諦めざるを得ない状況であった。
これらの、事態に対し現在の技術水準でも放送している放送局分のVTRを準備し、最大54時間程度の記録可能なD−VHSフォーマットを使用し2〜3日毎テープを交換し保存すれば不可能な技術ではなかったが、例えば2CH分を1ヶ月記録するだけでも27巻以上のテープが必要となり、3CH分を1ヶ月記録するだけでも40巻以上のテープが必要となり、5CH分を1ヶ月記録するだけでも50巻以上のテープが必要となり、実質的に個人で使用できるレベルのものではなかった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものでその目的は、指定チャンネルの放送番組をすべて記録し、個人レベルでも、過去の放送をすべて保存することができる画像記録装置を提供することにある。
近来、固定磁気記録装置の容量の向上は目を見張る物があり、それに伴いテープ型磁気記録装置についてもMRヘッド、GMRヘッドを使用可能になり、1カートリッジあたりの記憶容量は拡大しつつある。
そこで本発明では、400ギガバイト以上の固定磁気記録装置を使用することにより、0.5メガビット/秒以上の記録レートで2チャンネル以上の放送を、1メガビット/秒以上の記録レートで3チャンネル以上の放送を、2.5メガビット/秒以上の記録レートで5チャンネル以上の放送を同時に記録しつづける事と、記録したデータは全て500ギガバイト以上の記録容量を持つ取り外し可能な記録媒体に記録して744時間(31日)以上の番組を全て録画しておくように構成した。
これにより番組変更による録画の漏れをなくすことができるとともに、前記記録媒体である例えば磁気テープを上書きせず記録済みテープを保管し続ける事が前提とはなるが、本システムを導入した後については見逃した番組についても後で視聴することができる。
本発明は、400ギガバイト以上の固定式磁気記録装置と500ギガバイト以上の取り出し可能なメディアを有する磁気記録装置を備え、テレビ番組を、例えば2チャンネル以上、又は3チャンネル以上、又は5チャンネル以上視聴可能なチューナーを備える事を特徴とし、インターネットまたは特定の電話回線または特定の放送施設から放送済みの番組情報を入手する手段を有し、放送された番組については全ての放送内容を一旦固定式磁気記録装置に録画し、固定式磁気記録装置に記録した内容も全て取り外し可能なメディアに記録する事を特徴としている。
即ち、本発明は特殊な予約操作を行わなくても、視聴可能な番組を全て録画していることを特徴とするとともに、1巻に、1ヶ月2チャンネル以上、又は3チャンネル以上、又は5チャンネル以上のデータを全て記録することと、番組データを確定した番組表の形で磁気テープに保存することにより、記録済みの磁気テープは1年分でもせいぜい12巻〜48巻程度の量で済むため、個人レベルでも放送された番組を全て保管し再視聴する事を可能とする事を特徴とするものである。これによって、例えば週末にまとめて番組を視聴する、10年後に当時を思い出す番組を視聴する、退職後に見たかった番組を見る事等ができる。
現在実用化されている、固定磁気ディスク装置と4.7ギガバイト程度の取り出し可能なディスク装置を備えたシステムでは、固定ディスク装置の内容が消去される前に取り出し可能ディスクに保存しなければならず、保存設定と保存自体に手間がかかっていたが、本発明ではこれらの手間も不要になり、全ての番組を残す事が可能となる。
すなわち本発明は、画像情報を記録する装置において、総容量が400ギガバイト以上であり、視聴用エリアおよび記録用エリアを有し、前記画像情報を記録する固定磁気記録手段と、前記固定磁気記録手段に記録された画像情報を、500ギガバイト以上の記録容量を有した、取り出し可能な記録媒体に記録する記録手段とを備えたことを特徴としている。
また、テレビジョン放送の複数のチャンネルを受信し各々復調する複数のチューナーと、総容量が400ギガバイト以上であり、視聴用エリアおよび記録用エリアを有し、前記複数のチューナーで復調された画像情報を記録する固定磁気記録手段と、前記固定磁気記録手段に記録された画像情報を、500ギガバイト以上の記録容量を有した、取り出し可能な記録媒体に記録する記録手段とを備えたことを特徴としている。
また前記固定磁気記録手段の記録用エリアに記録された情報、又は前記取り出し可能な記録媒体に記録された情報を前記固定磁気記録手段の視聴用エリアに取り込み、該取り込まれた情報の再生を行う再生手段を備えたことを特徴としている。
また前記固定磁気記録手段、前記記録手段、再生手段は、放送後の確定番組表に基づいて記録、再生を行うことを特徴としている。
また前記固定磁気記録手段、前記記録手段は、ウェブ上に置いた放送前の番組予定表および放送後の確定番組表に基づいて記録を行うことを特徴としている。
また前記画像記録装置本体には、固有識別情報が付与されており、前記固定磁気記録手段および記録手段は、画像情報記録時に前記固有識別情報を記録することを特徴としている。
また前記再生手段は、前記固有識別情報が合致する画像記録装置のみで再生が行えるように構成されていることを特徴としている。
また前記記録手段は、前記取り出し可能な記録媒体に前記固有識別情報を記録することによって、当該記録媒体の記録情報のコピーおよび再生を不可とする機能を有していることを特徴としている。
また前記再生手段は所望の時間に再生を行うことを特徴としている。
また前記再生手段は、放送後の確定番組表に基づいて特定の番組を再生することを特徴としている。
また前記記録媒体は、前記テレビジョン放送のチャンネル数×744時間以上の時間記録することができる容量を備えていることを特徴としている。
また前記固定磁気記録手段は、半導体をベースとして構成されていることを特徴としている。
(1)長時間連続して入力されるビデオ信号等の画像情報をすべて記録することができる。このため本発明の画像記録装置を有効に活用することにより、個人レベルでもテレビジョン放送の所謂タイムマシンともいうべきシステムの所持が可能になる。このように、個人レベルでのプログラム保存は個人レベルでの使用に限定する限りにおいて著作権の保護とともに映像文化の保存が可能であり、かつ、個人レベルでの特定のプログラムの保存及び活用が可能となる。
(2)また請求項4に記載の発明によれば、複数チャンネルの画像を同時に記録することができ、且つ任意のタイミングで再生を行うことができる。
(3)また請求項5〜10に記載の発明によれば、放送後の確定番組表に基づいて記録、再生を行うので、ユーザーの希望する形式、例えば特定のタレントの出演した番組のみを集めたり、特定コマーシャルのみを集めた形式で記録、再生することができる。
(4)また請求項11〜12に記載の発明によれば、固有識別情報に基づいて、前記取り出し可能な記録媒体が、どの画像記録装置で記録されたかを特定することができる。
(5)また請求項13に記載の発明によれば、前記取り出し可能な記録媒体を再生する際に、固有識別情報が合致する画像記録装置のみで再生させることができ、これによって記録された画像情報の利用を個人レベルでの利用に限定することができる。
(6)また請求項14に記載の発明によれば、前記取り出し可能な記録媒体に記録された画像情報のコピーを防止することができ、該情報の利用を個人レベルでの利用に限定することができる。
(2)また請求項4に記載の発明によれば、複数チャンネルの画像を同時に記録することができ、且つ任意のタイミングで再生を行うことができる。
(3)また請求項5〜10に記載の発明によれば、放送後の確定番組表に基づいて記録、再生を行うので、ユーザーの希望する形式、例えば特定のタレントの出演した番組のみを集めたり、特定コマーシャルのみを集めた形式で記録、再生することができる。
(4)また請求項11〜12に記載の発明によれば、固有識別情報に基づいて、前記取り出し可能な記録媒体が、どの画像記録装置で記録されたかを特定することができる。
(5)また請求項13に記載の発明によれば、前記取り出し可能な記録媒体を再生する際に、固有識別情報が合致する画像記録装置のみで再生させることができ、これによって記録された画像情報の利用を個人レベルでの利用に限定することができる。
(6)また請求項14に記載の発明によれば、前記取り出し可能な記録媒体に記録された画像情報のコピーを防止することができ、該情報の利用を個人レベルでの利用に限定することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態例の全体構成を示している。図1において、101は各テレビ放送の番組を受信するアンテナであり、該アンテナ101はケーブル102を介して本体のチューナーユニット103に接続されている。
チューナーユニット103で画像化された信号はアナログ−デジタル変換回路104でデジタル化及び圧縮され、デジタルデータとして一旦固定磁気記録装置105に記録される。
ここで、固定磁気記録装置105に記録する時、各チャンネルのデータと、録画した時間のデータを付加して記録しておくためのデータ発生装置106を設けている。この機能については、例えば特許文献3あるいは特許文献4に記載のものと近い発想ではあるが、記録した付加データの使用方法は基本的に時間及びチャンネル指定、あるいはGコードを指定する方法では使い勝手が良くない為、後述するインターフェース(通信装置111)を備える事で使い勝手を飛躍的に高めている。
尚、データ発生装置106は、チューナーユニット103、アナログ−デジタル変換回路104、固定磁気記録装置105、デジタル−アナログ変換回路107を制御する信号を発するものであり、後述のマイコン部112とともに制御部としての動作も行っている。
また、付加データには、後述する取り出し可能な記録媒体であるカセットテープ114に記録したセット固有の鍵を持たせることで、特定のセットでのみ再生可能にしておくことで、無制限な番組の流出を防止する事が可能となる。
また、セット所有者固有の番号で管理することにより、例えば放送済み番組をダビングして有料あるいは無料で不特定多数の者に公開したときに、発信者を特定する事が容易となる。
107は固定磁気記録装置105およびデータ発生装置106のデータをアナログ変換するデジタル−アナログ変換回路である。108はビデオ信号処理(再生処理等)部、109は外部に接続されるモニターディスプレイである。110は例えば確定済み番組表が置かれる、インターネットの特定のホームページであり、そのデータは通信装置111を介してデータ発生装置106に導入される。112は、番組予定表に基づいて各種付加データを指定するマイコン部であり、インターネットを使用しない場合に外部から手入力できるように対応している。
固定磁気記録装置105には視聴のためのエリアと記録のためのエリアの割合を任意に設定できる機構としており、視聴のためのエリアについては操作者の指示で消去できるようにしておく。特に、テープエリアに全て書き込まれた後でも、できるだけ多くの時間ストレージできるようテープ交換がなされなかったときは、書き込み保護されていない領域は基本的に新規記録内容を優先に記録するようにしておく。また、記録のためのエリアについては、古いデータまたは取り出し型記録装置113のメディアであるカセットテープ114に記録した内容から優先的に消去するよう設定しておく。
記録した番組の視聴については、番組表が確定している場合は確定済み番組表を、番組表が確定していない場合は番組予定表をユーザーインターフェースとして表示し、固定磁気記録装置105に残っている分については固定磁気記録装置105の記録のためのエリアの時間とチャンネルの情報から視聴のためのエリアにビデオデータとチャンネルデータ、時間データをコピーすることで対応するとともに、固定磁気記録装置105に残っていない番組の場合は必要に応じて取り出し可能なメディアであるカセットテープ114からデータを取り込むようにする。
またビデオ信号処理部108による再生処理は任意の時間に行うことができる。
ここで、番組予約表と確定済み番組表はインターネットの特定のホームページ110に置いておき、通信装置111を介して取り込むようプログラムしておくことにより、使用者が時間、チャンネル指定をせずに済む利便性を持たせることが可能である。
また、確定済み番組表については、実際放送された番組表としての使用法のみならず、特定のタレントの出演した番組のみの番組表を作成し番組表とすることも可能であるし、同じく特定のタレントのコマーシャルのみを集めた番組表の作成も可能である。また、ある製品の放送時間の番組表をメーカーのホームページに置くことで、放送された製品のCMを特定して視聴してもらうことも可能であり、マルチメディアの核としてのTV放送を実現する事も可能である。
また、特定の番組を別の場所で視聴するためDVD等の従来実用化されている取出し型記録媒体、すなわち外部記録媒体115に記録できる機能も備えている。
次に本発明の主要部である、固定磁気記録手段としての固定ディスク装置(固定磁気記録装置105)と、記録手段としての取り出し型記録装置113のインターフェース部の詳細について図2とともに述べる。
固定ディスク装置は一般的なIDEハードディスク301が使用可能であり、中心になるシステムはチューナー302〜306から生成された画像を約3.3秒分保持するメモリー307〜311に一旦ストアしMPEG−4に圧縮するハードウェアエンコーダー312を使用し、圧縮してハードディスクに記録する。
本実施形態例ではMPEG−4ハードウェアエンコーダーを使用したが、圧縮率を上げるためそれ以上圧縮可能な画像・音声圧縮フォーマットエンコーダーを使用してもかまわない。
また、1テラバイト以上の記録メディアが使用可能であれば、これ以上ビットレートで記録できるため、MPEG−2も含めもっと高画質での保存が可能となる。また、チャンネル数を増やすことも可能となる。
また、画像を保持するメモリー307〜311の量も3.3秒には限定しない。また、画像のエンコーダーのコストが安く済むのであれば、メモリー307〜311にストアせず直接画像・音声をエンコードして付加情報を加えハードディスク301に保存する事も可能である。
また、デジタル放送の場合フォーマットが確立されれば、デジタル−デジタル圧縮も可能になるため、アナログ−デジタルのエンコーダーが不要になる場合も本質は変わらない。
前記固定ディスク装置はIDEタイプの250GByteの装置を2台接続して、RAID0(レイドゼロ)接続したため、インターフェース的には1台で500GByteのハードディスク装置のように見える。今後も固定ディスク装置の容量増加が変わらないものとすると、1台で400GByte以上のディスクが安価に供給されるのも時間の問題であり、本実施形態例のように2台接続する必要性はなくなると思われる。
図2の313は、取り出し型記録装置(113)における、記録・再生ヘッドがマウントされているドラムを示している。
固定ディスク装置(ハードディスク301)には、一旦画像・音声情報と付加情報が約3.3秒分ごとに記録され、付加情報を一種のアドレスとみなして検索可能な状態にしておく。
現在のところ、5チャンネル分の放送データ744時間分を1T(テラ)バイトのカセットテープ114に収めるためには0.57Mbpsのビットレートが必要になるが、付加情報を勘案しないと約0.49Mbpsであり、通常のNTSCテレビ放送を視聴する限界程度であるが、視聴は可能なレベルである。また、今後ハイビジョン等高画質の要請に対応するためには、さらに高容量のカセットテープ114が必要になる。
固定ディスク装置(ハードディスク301)に記録した画像・音声・付加データはウェッブ上に置かれた確定済み番組表とともに一旦固定ディスク上に確定済み番組チャート形式で保管されるが、最終的には画像・音声・付加データ・確定済み番組表はカセットテープ114に保存する。
また、テープトップ部分と一定周期、例えば本実施形態例では5分相当の周期で記録したセット(装置本体)を特定する64bitの暗号化されたデータを記入しておく。この鍵は記録したセットでのみデータの再生を可能とする。暗号キーについては、セットのメモリー部(図示省略)に記録しておくが、セットが使用不可能になった際には、サービス対応で別のセットに暗号鍵を記録できるようにしておく。
またビデオ処理部108による再生は、前記暗号キーの合致するセットのみで行えるようになっている。
ここで、暗号キーの受け渡しは例えばマジックゲートメモリースティックに使用している技術を使用し、個人で1対1でのみ受け渡し可能にしてもかまわないが、個人での視聴範囲を逸脱する使用は出来ないようにする手法を内蔵しておく事が必要である。
ここで、現在入手できる1テラバイトの取り出し型記録媒体はカセットテープ形式でのみ入手可能であったため、カセットテープとしてあるが、必ずしもカセットテープである必要はなく、取り出し可能なディスク型媒体、半導体等であってもかまわない。
本実施形態例におけるカセットテープ114(1テラバイトのメディア)は、ヘリカルスキャンシステムを使用し、テープ幅12.7mm、実効記録幅10.5mm、テープ厚9μm、全長600mの物を使用し、トラックピッチは5μm、最短記録波長は0.14μmとしている。この状態で、アンフォーマット容量は1.6テラバイトになるが、パリティを記録するための冗長分を確保するため、実質的に1テラバイトの記録容量となる。
テープ自体はCo100%の斜め蒸着テープを使用し、Hc=125kA/m、Mr=3.5emu/cm2、テープ表面粗度SRz=25nmのテープを使用している。また、記録再生ヘッドは飽和磁束密度1.2T[テスラ]、ギャップ長0.08ミクロン、インダクタンス0.7mH[ヘンリー]の記録・再生1ヘッド、再生1ヘッドの組み合わせとしている。
ヘッドをマウントしたドラム313の回転速度は6000rpm相対速度18m/sとしている。このため、データの転送レートは5メガバイト/秒となるため、40メガビット/秒での転送レートが確保できるため、本実施形態例の5チャンネルのシステムでは約3メガビット/秒あれば十分なため、双方向での通信とチャンネル間のオーバーヘッド、待機時間も含め十分な転送レートが得られる。
上記システムを使用し、ハードディスク301の内容をカセットテープ114上に記録する。記録内容は画像・音声・付加データが約3.3秒分が一体となった内容と、確定番組情報、その他記録したセット固有の情報等を記録するとともに、その他付加番組データも記録できるようにする。また、カセットテープ内に記録しきった場合は前記ハードディスクにのみ記録し、テープを交換するようアラームを出す。ハードディスク301で保管できる容量は10日分以上確保しているため、その間にカセットテープ114を交換すればよい。また、カセットテープ114のオートチェンジャーを取り付けておけばそれ以上の期間記録し続けることも可能である。
本実施形態例のシステムではVHSサイズのカセットテープ114を使用したが、本発明の本質は記録内容を10年以上の期間個人で保管し、10年以上の時間が経った後でも当時の番組を懐かしんで見る事を主な目的としているため、VHSサイズよりも保管に容易な8mmビデオサイズ以下にする事が望ましい。これは、記録密度の向上に依存するが、近い将来8mmサイズでも1Tバイト以上の記録容量の達成が可能であると考えられ、サイズ自体に本発明は拘束されない。
また、テープ自体は書き換え可能であるが、記録内容を消去できないようにする事もシステム的に可能であり、保管を前提とすれば、消去不可能なシステムにする事が望ましい。
また本実施形態例では、確定済み番組表の使用を放送したプログラムの使用を想定したが、このシステムを利用したコマーシャルメッセージへの展開も可能である。具体的には、確定済み番組表と同じ形式のファイルを自社のホームページに置く事により、15秒または30秒では表現しきれない内容のメッセージを伝える事である。例えば30秒のメッセージを数本繋いで見る事により1つの大きなメッセージを伝える事ができるようにする事が可能である。また、特定のタレントのファンサイトにおいて、出演している番組、コマーシャル等を同じく今回の発明で使用しているファイル形式で存在させる事により特定のタレントのみの視聴を可能とする使用方法も可能である。
また本発明は、取り出し可能な記録媒体にプログラムを書き込むだけではなく、固定ディスク(ハードディスク301)に書き込むことも可能であり、複数の取り出し可能な記録媒体に記録するよりも固定磁気記録装置105に記録する方が利用しやすい。
固定磁気記録装置105については、現在のコストを想定してハードディスク301を念頭においたが、今後の半導体のコストによっては、ハードディスクに限定する必要はなく、半導体あるいは、それ以外の記憶装置を使用する事も可能である。
次に本発明の第2の実施形態例を説明する。図3、図4において図1、図2と同一部分は同一符号をもって示している。本実施形態例では、チューナーの画像を保持するメモリーを除去したチューナーユニット123を設け、チューナー302〜306の画像、音声を直接エンコードして付加情報を加えハードディスク301に保存するように構成しており、その他の部分は図1、図2と同様に構成されている。
本実施形態例によれば、画像を一旦ストアするメモリーを用いないので、装置構成が安価となる。
次に本発明の第3の実施形態例を説明する。図5、図6において図1、図2と同一部分は同一付加をもって示している。本実施形態例では、2CH分の放送を受信するチューナー302、303およびメモリー307、308を備えたチューナーユニット133を設け、取り出し型記録装置113のカセットテープ114の記録容量を500ギガバイト以上に構成しており、その他の部分は図1、図2と同様に構成されている。
本実施形態例では、400ギガバイト以上の固定磁気記録装置105を使用することにより、0.5メガビット/秒以上の記録レートで2チャンネル以上の放送を同時に記録しつづける事と、記録したデータは全て500ギガバイト以上の記録容量を持つ取り出し型記録装置113に記録して744時間(31日)以上の番組を全て録画しておくように構成した。
現在のところ、2チャンネル分の放送データ744時間分を500G(ギガ)バイトのカセットテープ114に収めるためには0.74Mbpsのビットレートが必要になるが、付加情報を勘案しないと約0.65Mbpsであり、通常のNTSCテレビ放送を視聴する限界程度であるが、視聴は可能なレベルである。また、今後ハイビジョン等高画質の要請に対応するためには、さらに高容量のカセットテープ114が必要になる。
本実施形態例におけるカセットテープ114(500ギガバイトのメディア)は、ヘリカルスキャンシステムを使用し、テープ幅12.7mm、実効記録幅10.5mm、テープ厚9μm、全長600mの物を使用し、トラックピッチは5μm、最短記録波長は0.28μmとしている。この状態で、アンフォーマット容量は800ギガバイトになるが、パリティを記録するための冗長分を確保するため、実質的に1テラバイトの記録容量となる。
テープ自体はCo100%の斜め蒸着テープを使用し、Hc=125kA/m、Mr=3.5emu/cm2、テープ表面粗度SRz=25nmのテープを使用している。また、記録再生ヘッドは飽和磁束密度1.2T[テスラ]、ギャップ長0.12ミクロン、インダクタンス0.7mH[ヘンリー]の記録・再生1ヘッド、再生1ヘッドの組み合わせとしている。
ヘッドをマウントしたドラム313の回転速度は6000rpm相対速度18m/sとしている。このため、データの転送レートは2.5メガバイト/秒となるため、20メガビット/秒での転送レートが確保できるため、本実施形態例の2チャンネルのシステムでは約1.5メガビット/秒あれば十分なため、双方向での通信とチャンネル間のオーバーヘッド、待機時間も含め十分な転送レートが得られる。
次に本発明の第4の実施形態例を説明する。図7、図8において図1、図2と同一部分は同一付加をもって示している。本実施形態例では、3CH分の放送を受信するチューナー302〜304およびメモリー307〜309を備えたチューナーユニット143を設けており、その他の部分は図1、図2と同様に構成されている。
本実施形態例では、400ギガバイト以上の固定磁気記録装置105を使用することにより、1メガビット/秒以上の記録レートで3チャンネル以上の放送を同時に記録しつづける事と、記録したデータは全て1テラバイト以上の記録容量を持つ取り出し型記録装置113に記録して744時間(31日)以上の番組を全て録画しておくように構成した。
現在のところ、3チャンネル分の放送データ744時間分を1テラバイトのカセットテープ114に収めるためには1Mbpsのビットレートが必要になるが、付加情報を勘案しないと約0.9Mbpsであり、通常のNTSCテレビ放送を視聴する限界程度であるが、視聴は可能なレベルである。また、今後ハイビジョン等高画質の要請に対応するためには、さらに高容量のカセットテープ114が必要になる。
本実施形態例におけるカセットテープ114(1テラバイトのメディア)は、ヘリカルスキャンシステムを使用し、テープ幅12.7mm、実効記録幅10.5mm、テープ厚9μm、全長600mの物を使用し、トラックピッチは5μm、最短記録波長は0.14μmとしている。この状態で、アンフォーマット容量は1.8テラバイトになるが、パリティを記録するための冗長分を確保するため、実質的に1テラバイトの記録容量となる。
テープ自体はCo100%の斜め蒸着テープを使用し、Hc=125kA/m、Mr=3.5emu/cm2、テープ表面粗度SRz=25nmのテープを使用している。また、記録再生ヘッドは飽和磁束密度1.2T[テスラ]、ギャップ長0.12ミクロン、インダクタンス0.7mH[ヘンリー]の記録・再生1ヘッド、再生1ヘッドの組み合わせとしている。
ヘッドをマウントしたドラム313の回転速度は6000rpm相対速度18m/sとしている。このため、データの転送レートは5メガバイト/秒となるため、40メガビット/秒での転送レートが確保できるため、本実施形態例の3チャンネルのシステムでは約3メガビット/秒あれば十分なため、双方向での通信とチャンネル間のオーバーヘッド、待機時間も含め十分な転送レートが得られる。
更に本発明は、テレビジョン放送を受信し復調した画像情報を記録、再生するに限らず、例えば長時間連続して提供されるビデオ信号のすべてを記録し、再生するように構成しても良い。
また将来、例えば企業、公共団体などが画像発信源となり、通信回線、インターネット等を介して画像を長時間配信することが行われるようになった場合、本発明は非常に有用である。
101…アンテナ、102…ケーブル、103,123,133,143…チューナーユニット、104…アナログ−デジタル変換回路、105…固定磁気記録装置、106…データ発生装置、107…デジタル−アナログ変換回路、108…ビデオ信号処理部、109…モニターディスプレイ、110…ホームページ、111…通信装置、112…マイコン、113…取り出し型記録装置、114…カセットテープ、115…外部記録媒体、301…ハードディスク、302〜306…チューナー、307〜311…メモリー、312…ハードウェアエンコーダー、313…ドラム。
Claims (18)
- 画像情報を記録する装置において、
総容量が400ギガバイト以上であり、視聴用エリアおよび記録用エリアを有し、前記画像情報を記録する固定磁気記録手段と、
前記固定磁気記録手段に記録された画像情報を、500ギガバイト以上の記録容量を有した、取り出し可能な記録媒体に記録する記録手段と
を備えたことを特徴とする画像記録装置。 - 前記画像情報は複数のチューナーで復調されたテレビジョン放送の画像情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記固定磁気記録手段の記録用エリアに記録された情報、又は前記取り出し可能な記録媒体に記録された情報を前記固定磁気記録手段の視聴用エリアに取り込み、該取り込まれた情報の再生を行う再生手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記固定磁気記録手段の記録用エリアに記録された情報、又は前記取り出し可能な記録媒体に記録された情報を前記固定磁気記録手段の視聴用エリアに取り込み、該取り込まれた情報の再生を行う再生手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
- 前記固定磁気記録手段は、放送後の確定番組表に基づいて記録を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
- 前記固定磁気記録手段は、放送後の確定番組表に基づいて記録を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
- 前記記録手段は、放送後の確定番組表に基づいて記録を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
- 前記再生手段は、放送後の確定番組表に基づいて再生を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
- 前記固定磁気記録手段は、ウェブ上に置いた放送前の番組予定表および放送後の確定番組表に基づいて記録を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
- 前記記録手段は、ウェブ上に置いた放送前の番組予定表および放送後の確定番組表に基づいて記録を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
- 前記画像記録装置本体には、固有識別情報が付与されており、前記固定磁気記録手段および記録手段は、画像情報記録時に前記固有識別情報を記録することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記画像記録装置本体には、固有識別情報が付与されており、前記固定磁気記録手段および記録手段は、画像情報記録時に前記固有識別情報を記録することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
- 前記再生手段は、前記固有識別情報が合致する画像記録装置のみで再生が行えるように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の画像記録装置。
- 前記記録手段は、前記取り出し可能な記録媒体に前記固有識別情報を記録することによって、当該記録媒体の記録情報のコピーおよび再生を不可とする機能を有していることを特徴とする請求項12に記載の画像記録装置。
- 前記再生手段は所望の時間に再生を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
- 前記再生手段は、放送後の確定番組表に基づいて特定の番組を再生することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
- 前記記録媒体は、前記テレビジョン放送のチャンネル数×744時間以上の時間記録することができる容量を備えていることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
- 前記固定磁気記録手段は、半導体をベースとして構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
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2004
- 2004-04-05 JP JP2004110667A patent/JP2005210669A/ja not_active Abandoned
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