JP2005210176A - スピーカ取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 天秤部材にスピーカを設けた利点を活かしつつ、音質をさらに向上する。
【解決手段】 スピーカ2を収納するキャビネット3の内部にて上下に延びる支柱部材4に天秤部材5を支承させ、スピーカ2を複数設けて、各スピーカ2を互いに同位相で音を出力する少なくとも一つのスピーカ群に分け、各スピーカ2をスピーカ群ごとに釣合状態が保たれるよう天秤部材5に固定することにより、各スピーカ2の振動が天秤部材5にて互いに打ち消されるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スピーカ取付構造に関する。
スピーカ装置は、中空のキャビネットの内部に取り付けられたスピーカの入力端子部に電圧を加えてコーンが振動動作を高速に繰り返すことにより空気に振動(音波)を伝達して音を発生させる。スピーカ装置においては、キャビネットの内部機構に余分な振動が伝達すると音質が濁るため、この余分な振動を誘導して接地させる必要がある。振動を誘導する構造としては、接地されたフレーム部材に全てのスピーカを固定する構造が一般的である。この構造により内部機構への振動伝達が防止され、音質低下を抑制することができる。しかし、フレーム部材自体が振動することによりスピーカの音質が濁るという新たな問題が生じるため、スピーカの音質低下の抑制には限界があった。
この問題を解消すべく、上下に延びる支柱部材の上端に、スピーカとウエイトとにより釣合状態を保つ天秤部材を支承させたスピーカ取付構造が、本願出願人により提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これによれば、スピーカの振動は天秤部材の振り子作用により吸収されるし、完全に振動が吸収されない場合は、天秤部材から支柱部材に振動が誘導される。このとき、天秤部材は支柱部材により一点で支持されるので、振動が集中的に支柱部材に誘導される。この取付構造により、スピーカの音質を大幅に向上することに成功している。
特開平11−355876号公報
しかしながら、前記スピーカ取付構造をもってしても、天秤部材ごとスピーカが振動することにより音質が濁るという問題点は残る。特に、天秤部材にはウエイトが設けられているので、スピーカ及びウエイトを含む天秤部材の構造系で大きく振動するおそれがあった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、天秤部材にスピーカを設けた利点を活かしつつ、音質をさらに向上することのできるスピーカ取付構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、筐体に形成された開口から露出するように、該筐体の内部にスピーカが取り付けられるスピーカ取付構造において、前記筐体の内部にて上下に延びる支柱部材と、前記支柱部材の上端にて支承される天秤部材と、を具備し、前記スピーカを複数設けて、各スピーカを互いに同位相で音を出力する少なくとも一つのスピーカ群に分け、前記各スピーカを、スピーカ群ごとに釣合状態が保たれるよう前記天秤部材に固定したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のスピーカ取付構造において、前記各スピーカが互いに同種となるスピーカ群を設定し、このスピーカ群の各スピーカを前記支柱部材について互いに対称となるよう配したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のスピーカ取付構造において、前記天秤部材に、前記筐体に形成された開口から露出するツィータと、前記ツィータとともに前記天秤部材の釣合状態を保つウエイトと、を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のスピーカ取付構造において、前記天秤部材は、前記各スピーカが固定されるスピーカ用部材と、前記ツィータ及び前記ウエイトが固定され該スピーカ用部材と独立して釣合状態を保つツィータ用部材と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1から4のいずれか一項に記載のスピーカ取付構造において、前記筐体を、底面部と、上面部及び前記開口が形成される周面部からなる立設部とに分割構成し、前記底面部と前記立設部との間に筐体用弾性部材を介在させるとともに、前記立設部を前記支柱部材の上端に支承させたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、筐体に形成された開口から露出するように、該筐体の内部にスピーカが取り付けられるスピーカ取付構造において、上下に延びる支柱部材と、前記支柱部材の上端にて支承される天秤部材と、を具備し、前記スピーカを複数設け、各スピーカごとに前記筐体を備えるとともに、各スピーカを互いに同位相で音を出力する少なくとも一つのスピーカ群に分け、前記各スピーカ及び各筐体を、スピーカ群ごとに釣合状態が保たれるよう前記天秤部材に固定したことを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項1から6のいずれか一項に記載のスピーカ取付構造において、前記支柱部材と前記天秤部材との間に、前記天秤部材の傾倒を抑制する天秤用弾性部材を介在させたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項1から7のいずれか一項に記載のスピーカ取付構造において、前記支柱部材を2つ設け、前記天秤部材に各支柱部材に架設される軸支部を形成し、前記天秤部材を該軸支部を中心軸として傾動するよう構成したことを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、請求項1から8のいずれか一項に記載のスピーカ取付構造において、前記筐体の開口と、前記スピーカとの間に、スピーカ用弾性部材を介在させたことを特徴とする。
本発明によれば、スピーカ群ごとに各スピーカが音出力時に互いの振動を打ち消し合うことから、スピーカの振動により天秤部材の構造系が大きく振動することがなく、天秤部材にスピーカを設けた利点を活かしつつ、音質をさらに向上することができる。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1はスピーカ装置の縦断面図、図2はスピーカ装置の横断面図である。
図1及び図2に示すように、このスピーカ取付構造は、同種のスピーカ2を2つ用いたスピーカ装置1に採用されている。本発明はスピーカ2を複数設けて、各スピーカ2を互いに同位相で音を出力する少なくとも一つのスピーカ群に分ける必要がある。本実施形態においては、2つのスピーカ2が同位相で音を出力する1つのスピーカ群をなす。また、本実施形態においては、各スピーカ2は、同帯域で音を出力するようになっている。図1に示すように、このスピーカ装置1は、中空の箱形状に形成された筐体としてのキャビネット3と、このキャビネット3の内部にて上下に延びる支柱部材4と、この支柱部材4の上端にて支承され各スピーカ2が固定される天秤部材5と、を具備している。
また、キャビネット3の左面部6と右面部7には、スピーカ2が露出する開口8がそれぞれ形成される。この各開口8と各スピーカ2との間には、例えばゴムからなる円環形状のスピーカ用弾性部材9が介在している。また、キャビネット3は、底面部10と、上面部と周面部からなる立設部12とに分割構成され、底面部10と立設部12との間には例えばゴムからなるキャビネット用弾性部材13が介在している。この各弾性部材9,13は、キャビネット3内外の音響的な気密性を確保することができれば通気性があってもよい。すなわち、物理的に気密でなくともよく、例えば小さな隙間等が形成されていても、音響的な影響は無視できる程度であればよい。なお、本実施形態においては、周面部は、開口8が形成される左面部6及び右面部7に加え、前面部及び後面部を含んでいる。
支柱部材4は、底面部10の中央部から上方に延び、上端には凹状に形成されたピボット14が設けられる。本実施形態においては、支柱部材4は略円柱状に形成される。支柱部材4のピボット14には、天秤部材5の支軸15が枢着される。これにより、支柱部材4に天秤部材5が支承されることとなる。
天秤部材5は、略円筒形状の周壁16と、この周壁16の上部を閉塞する上面部17と、この上面部17の中央部から下方に突出形成された前述の支軸15と、を有している。周壁16の左部及び右部には、径方向外側へ延び各スピーカ2が固定されるブラケット18が設けられる。本実施形態においては、各スピーカ2は、互いに同種であり、支柱部材4について対称となるよう配される。すなわち、各スピーカ2は、略同じ高さで、支柱部材4から略等距離に、左右反対となるよう設置されている。これにより、互いに同種の一群の各スピーカ2が、天秤部材5に釣合状態が保たれるよう固定されている。
以上のように構成されたスピーカ取付構造では、スピーカ装置1の使用時に、各スピーカ2のコーン(図示せず)が比較的高速に図中左右方向の振動動作を繰り返して、空気に振動(音波)を伝達して音を発生させる。このとき、天秤部材5に設けられた一群の各スピーカ2が同位相で音を出力することとなり、各スピーカ2に生じた振動は天秤部材5にて互いに打ち消し合う方向に作用する。これにより、天秤部材5に生じる振動を飛躍的に低減することができる。
そして、各スピーカ2同士で打ち消されずに残った振動成分は、天秤部材5の支軸15を中心とした振り子の動作により運動エネルギに変換され、この結果、天秤部材5にて吸収される。ここまでの動作により、各スピーカ2に生じた振動はほぼ完全に吸収されるが、未だ振動成分が残留している場合は、振動は支軸15を介して支柱部材4の一点(ピボット14)に集められ、支柱部材4に伝達されてキャビネット3の底面部10から接地される。
また、キャビネット3の開口8に設けられたスピーカ用弾性部材9により、各スピーカ2からキャビネット3への振動の伝達が抑止される。さらに、底面部10と立設部12との間のキャビネット用弾性部材13により、底面部10から立設部12への振動の伝達が抑止される。これにより、スピーカ2からの振動がキャビネット3の内部機構に伝達されることはなく、振動の伝達経路がループすることによる振動の複雑な干渉を防止することができる。
このように、本実施形態のスピーカ取付構造によれば、各スピーカ2を含む天秤部材5の構造系での振動を飛躍的に低減することができ、音質を飛躍的に向上させることができる。また、残った各スピーカ2の振動は天秤部材5の振り子作用により吸収され、それでも完全に振動が吸収されない場合は、天秤部材5から支柱部材4に振動が誘導される。このとき、天秤部材5は支柱部材4により一点で支持されるので、振動が集中的に支柱部材4に誘導される。すなわち、天秤部材5にスピーカ2を設けた利点を活かしつつ、音質をさらに向上することができる。
尚、前記実施形態においては、同種のスピーカ2によりスピーカ群をなすものを示したが、異種のスピーカによりスピーカ群をなすようにしてもよい。すなわち、例えば、ボイスコイル仕様とマグネット仕様のように、各スピーカの仕様が異なっている場合であっても、各ブラケット18を互いに異なるようにしたり、各スピーカの設置高さ、各スピーカの支柱部材4からの距離を変更したりして、スピーカ群ごとに各スピーカを釣合状態が保たれるよう天秤部材5に固定すればよい。また、各スピーカ2は同帯域で出力するものでなくてもよいことは勿論である。
また、前記実施形態においては、ピボット14が凹状で支軸15が凸状のものを示したが、例えば図3に示すように、支柱部材4に凸状の支軸24を形成し、天秤部材5に凹状のピボット25を形成したものであっても前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図4は本発明の第2の実施形態を示すもので、図4はスピーカ取付構造の縦断面図である。本実施形態における第1の実施形態との主な相違点は、スピーカ2に加えてツィータ101を設けた点である。以下、第1の実施形態と同様の部分には同様の符号を付して、第2の実施形態について説明する。
図4に示すように、第2の実施形態に係るスピーカ取付構造は、同種のスピーカ2を2つ用いるとともに、ツィータ101を1つ用いたスピーカ装置100に採用されている。このスピーカ装置100は、中空の箱形状に形成されたキャビネット102と、このキャビネット102の内部にて上下に延びる支柱部材4と、この支柱部材4の上端にて支承され各スピーカ2が固定される天秤部材5と、を具備している。天秤部材5には、各スピーカ2に加えて、ツィータ101が固定される。
図4に示すように、キャビネット102の左面部103には、スピーカ2が露出する開口8に加えて、ツィータ101が露出する開口104が形成される。本実施形態においては、左面部103は、上下中央付近に上方に向かって左右内側に傾斜する傾斜部103aを有している。これにより、ツィータ101の開口104は、スピーカ2の開口8に比して左右内側に形成されることとなる。各開口8と各スピーカ2との間に介在するスピーカ用弾性部材9と同様に、開口104とツィータ101との間にも、例えばゴムからなる円環形状のツィータ用弾性部材105が介在している。このツィータ用弾性部材105も、キャビネット102内外の音響的な気密性を確保することができれば通気性があってもよい。また、本実施形態においても、キャビネット102は、キャビネット用弾性部材13を介在させて底面部10と立設部106とに分割構成される。なお、支柱部材4のピボット14に、天秤部材5の支軸15が枢着される構成は、第1の実施形態と同様である。
天秤部材5は、第1の実施形態と同様に、略円筒形状の周壁16と、この周壁16の上部を閉塞する上面部17と、この上面部17の中央部から下方に突出形成された前述の支軸15と、を有している。周壁16の左部及び右部には、径方向外側へ延び各スピーカ2が固定されるブラケット18が設けられる。天秤部材5の周壁16における各ブラケット18の上方にはブラケット107が設けられ、ツィータ101及びこれとバランスをとるウエイト108が固定される。ツィータ101とウエイト108とは、ほぼ同じ重量であり、支柱部材4について対称となるよう配される。すなわち、ツィータ101とウエイト108は、略同じ高さで、支柱部材4から略等距離に、左右反対となるよう設置されている。これにより、ツィータ101とウエイト108が、天秤部材5に釣合状態が保たれるよう固定されている。尚、第1の実施形態で述べたように、各スピーカ2は互いに同種であることから、天秤部材5は全体としてもバランスがとれた状態となっている。
以上のように構成されたスピーカ取付構造では、スピーカ装置100の使用時に、高音部を受け持つツィータ101を設けたことにより、装置全体としての音質が飛躍的に向上する。このとき、各スピーカ2を対称的に設けたことによる第1の実施形態と同様の作用に加え、ツィータ101を天秤部材5に設けたことから、ツィータ101の振動成分は、天秤部材5の支軸15を中心とした振り子の動作により運動エネルギに変換され、この結果、天秤部材5にて吸収される。この動作により、ツィータ101に生じた振動はほぼ完全に吸収されるが、未だ振動成分が残留している場合は、振動は支柱部材4のピボット14に支軸15を介して一点に集められ、支柱部材4に伝達されてキャビネット102の底面部10から接地される。
また、キャビネット102の開口104に設けられたツィータ用弾性部材105により、ツィータ101からキャビネット102への振動の伝達が抑止される。さらに、各スピーカ2の振動と同様に、底面部10と立設部106との間のキャビネット用弾性部材13により、底面部10から立設部106への振動の伝達が抑止される。これにより、ツィータ101からの振動がキャビネット102の内部機構に伝達されることはなく、振動の伝達経路がループすることによる振動の複雑な干渉を防止することができる。ここで、高音部を担当するツィータ101は、スピーカ2に比して音出力時の振動が少なく、天秤部材5が各スピーカ2及びツィータ101とともに共振したりすることはない。
このように、本実施形態のスピーカ取付構造によれば、ツィータ101を設け高音部の音質を向上させたスピーカ装置100について、第1の実施形態と同様に天秤部材5における各スピーカ2の振動を飛躍的に低減しつつ、ツィータ101の振動をも低減して音質を向上させることができる。尚、ツィータ101についても、スピーカ2と同様に複数設けて、支柱部材4まわりに互いに対称となるよう配してもよい。この場合は、各ツィータ101の微小な振動までもが、天秤部材5にて打ち消し合うので、天秤部材5に振動が生ずることが殆どなく、さらなる音質の向上を図ることができる。
図5は本発明の第3の実施形態を示すもので、図5はスピーカ取付構造の縦断面図である。以下、第2の実施形態と同様の部分には同様の符号を付して、第3の実施形態について説明する。
図5に示すように、第3の実施形態に係るスピーカ取付構造は、同種のスピーカ2を2つ用いるとともに、ツィータ101を1つ用いたスピーカ装置200に採用されている。このスピーカ装置200における第2の実施形態との主な相違点は、天秤部材5が、各スピーカ2が固定されるスピーカ用部材201と、ツィータ101及びウエイト108が固定されるツィータ用部材202と、を独立して有する点である。
図5に示すように、スピーカ用部材201は、第1の実施形態の天秤部材5と同様に、略円筒形状の周壁16と、この周壁16の上部を閉塞する上面部17と、この上面部17の中央部から下方に突出形成された前述の支軸15と、を有している。また、スピーカ用部材201の上面における支軸15の真上には、凹状に形成されたピボット203が設けられる。このピボット203には、ツィータ用部材202の支軸204が枢着される。これにより、ツィータ用部材202はスピーカ用部材201を介して支柱部材4に支承され、スピーカ用部材201とツィータ用部材202とは互いに独立して釣合状態を保つこととなる。各スピーカ2は、第1及び第2の実施形態と同様に、スピーカ用部材201に設けられた各ブラケット18に固定される。
ツィータ用部材202は、スピーカ用部材201よりも大径の略円筒形状の周壁205と、この周壁205の上部を閉塞する上面部206と、この上面部206の中央部から下方に突出形成された前述の支軸204と、を有している。周壁205は、スピーカ用部材201の周壁16よりも上下方向に短く形成され、周壁16を上部を外側から覆う。ツィータ101及びウエイト108は、第2の実施形態と同様に、ツィータ用部材202に設けられたブラケット107にそれぞれ固定される。
以上のように構成されたスピーカ取付構造によれば、第2の実施形態のスピーカ取付構造の奏する作用効果に加え、互いにバランスを保持する各スピーカ2の群と、ツィータ101及びウエイト108の群とを別個に接地するようにしたので、装置外部で振動が生じた際にも、スピーカ用部材201とツィータ用部材202で独立して振動を効率よく減衰することができる。すなわち、電気回路に例えた際のコモンモードノイズを減少させることができ、装置が車両等のような振動系に設置される場合等に極めて有利である。
図6は本発明の第4の実施形態を示すもので、図6はスピーカ取付構造の縦断面図である。本実施形態と上述した各実施形態との主な相違点は、キャビネット3の立設部12を支柱部材4に支承させた点と、天秤部材5の下部と支柱部材4との間に天秤用弾性部材304を介在させた点である。以下、第1の実施形態と同様の部分には同様の符号を付して、第4の実施形態について説明する。
図6に示すように、第4の実施形態に係るスピーカ取付構造は、同種のスピーカ2を2つ用いたスピーカ装置300に採用されている。このスピーカ装置300は、第1の実施形態と同様に、中空の箱形状に形成されたキャビネット3と、このキャビネット3の内部にて上下に延びる支柱部材4と、この支柱部材4の上端にて支承され各スピーカ2が固定される天秤部材5と、を具備している。各スピーカ2、支柱部材4は、第1の実施形態と同様の構成であるのでここでは詳述しない。
天秤部材5は、第1の実施形態と同様に、略円筒形状の周壁16と、この周壁16の上部を閉塞する上面部17と、この上面部17の中央部から下方に突出形成された前述の支軸15と、を有している。さらに、天秤部材5の上面における支軸15の真上には、凹状に形成されたピボット301が設けられる。このピボット301には、立設部12の上面部302の略中央から下方へ突出する支軸303が枢着される。これにより、キャビネット3の立設部12は天秤部材5を介して、釣合状態を保つよう支柱部材4に支承されることとなる。
これにより、第1の実施形態のスピーカ取付構造が奏する作用効果に加え、立設部12に伝達される振動も振り子作用により運動エネルギに変換して吸収される。そして、振り子作用により完全に吸収されない場合は、振動は支軸303、ピボット301、支軸15を介して支柱部材4の一点(ピボット14)に集められ、支柱部材4に伝達されてキャビネット3の底面部10から接地される。従って、第1の実施形態に比して、より効率的な振動の吸収を実現することができる。
また、天秤部材5の周壁16の下部内面と支柱部材4との間には、例えばゴムからなる天秤用弾性部材304が介在している。この天秤用弾性部材304は略円環状に形成され、天秤部材5の傾倒を抑制する。すなわち、天秤用弾性部材304により天秤部材5における各スピーカ2の振動が吸収され、これによっても、第1の実施形態に比して効率的な振動の吸収が実現される。尚、この天秤用弾性部材304は略円環形状に限定されるものでないことは勿論である。
図7及び図8は本発明の第5の実施形態を示すもので、図7はスピーカ装置の縦断面図、図8はスピーカ装置の横断面図である。以下、第1の実施形態と同様の部分には同様の符号を付して、第5の実施形態について説明する。
図7に示すように、このスピーカ取付構造は、同種の2つのスピーカ2からなる第1群と、同種の2つのスピーカ401からなる第2群の、2群のスピーカ2,401を用いたスピーカ装置400に採用されている。このスピーカ装置400は、第1の実施形態と同様に、中空の箱形状に形成されたキャビネット3と、このキャビネット3の内部にて上下に延びる支柱部材4と、この支柱部材4の上端にて支承され各スピーカ2,401が固定される天秤部材5と、を具備している。天秤部材5は、第1の実施形態と同様に、略円筒形状の周壁16と、この周壁16の上部を閉塞する上面部17と、この上面部17の中央部から下方に突出形成された前述の支軸15と、を有している。
第2群の各スピーカ401は、第1群の各スピーカ2の上方に配される。第1群の各スピーカ2は、第1の実施形態と同様に、それぞれブラケット18により天秤部材5に固定される。すなわち、第1群の各スピーカ2は、略同じ高さで、支柱部材4から略等距離に、左右反対となるよう設置されている。これにより、互いに同種の第1群の各スピーカ2が、天秤部材5に釣合状態が保たれるよう固定されている。
また、第2群の各スピーカ401は、天秤部材5の周壁16の左部及び右部に設けられたブラケット402に固定される。各ブラケット402は、第1群の各スピーカ2用の各ブラケット18の上方に配される。図8に示すように、第2群の各スピーカ2もまた、第1群と同様に、略同じ高さで、支柱部材4から略等距離に、左右反対となるよう設置されている。これにより、互いに同種の第2群の各スピーカ401が、天秤部材5に釣合状態が保たれるよう固定されている。すなわち、各群ごとに釣合状態が保たれることから、天秤部材5は全体としてもバランスがとれた状態となっている。
また、キャビネット3の左面部6及び右面部7には、第1群の各スピーカ2に対応する開口8と、第2群の各スピーカ401に対応する開口403とが形成される。第1群に対応する各スピーカ2と各開口8との間には、例えばゴムからなる円環形状のスピーカ用弾性部材9が介在し、第2群に対応する各スピーカ401と各開口403との間には、例えばゴムからなる円環形状のスピーカ用弾性部材404が介在する。
以上のように構成されたスピーカ取付構造によれば、天秤部材5に設けられた各スピーカ2,401は、各群ごとにスピーカ2,401が同位相で音を出力することとなり、各スピーカ2,401に生じた振動は天秤部材5にて互いに打ち消し合う方向に作用する。これにより、天秤部材5に生じる振動を飛躍的に低減することができる。
そして、各スピーカ2,401同士で打ち消されずに残った振動成分は、天秤部材5の支軸15を中心とした振り子の動作により運動エネルギに変換され、この結果、天秤部材5にて吸収される。ここまでの動作により、各スピーカ2,401に生じた振動はほぼ完全に吸収されるが、未だ振動成分が残留している場合は、振動は支軸15を介して支柱部材4の一点(ピボット14)に集められ、支柱部材4に伝達されてキャビネット3の底面部10から接地される。
また、キャビネット3の開口8,403に設けられたスピーカ用弾性部材9,404により、各スピーカ2,401からキャビネット3への振動の伝達が抑止される。さらに、底面部10と立設部12との間のキャビネット用弾性部材13により、底面部10から立設部12への振動の伝達が抑止される。これにより、スピーカ2,401からの振動がキャビネット3の内部機構に伝達されることはなく、振動の伝達経路がループすることによる振動の複雑な干渉を防止することができる。
このように、本実施形態のスピーカ取付構造によれば、複数群のスピーカ2,401を含む天秤部材5の構造系での振動を飛躍的に低減することができ、音質を飛躍的に向上させることができる。すなわち、複数群のスピーカ2,401が取り付けられる場合であっても、天秤部材5にスピーカ2を設けた利点を活かしつつ、音質をさらに向上することができる。尚、本実施形態においては、2つのスピーカ群であるものを示したが、3以上のスピーカ群であっても同様の作用効果を得ることができる。
図9及び図10は本発明の第6の実施形態を示すもので、図9はスピーカ装置の縦断面図、図10はスピーカ装置の横断面図である。以下、第1の実施形態と同様の部分には同様の符号を付して、第6の実施形態について説明する。
図10に示すように、このスピーカ取付構造は、同種の4つのスピーカ2を用いたスピーカ装置500に採用されている。図9に示すように、このスピーカ装置500は、第1の実施形態と同様に、中空の箱形状に形成されたキャビネット3と、このキャビネット3の内部にて上下に延びる支柱部材4と、この支柱部材4の上端にて支承され各スピーカ2が固定される天秤部材5と、を具備している。天秤部材5は、第1の実施形態と同様に、略円筒形状の周壁16と、この周壁16の上部を閉塞する上面部17と、この上面部17の中央部から下方に突出形成された前述の支軸15と、を有している。
図9及び図10に示すように、各スピーカ2は、略同じ高さで、支柱部材4から略等距離に、左右左右に対称となるように、ブラケット18を介して設置されている。これにより、互いに同種の各スピーカ2が、天秤部材5に釣合状態が保たれるよう固定されている。本実施形態においては、キャビネット3には、左面部6及び右面部7に加え、前面部502及び後面部503にも開口8が形成され、全スピーカ2がキャビネット3の外側に露出するようになっている。また、各開口8と各スピーカ2との間には、例えばゴムからなるスピーカ用弾性部材9が介在している。
以上のように構成されたスピーカ取付構造によれば、天秤部材5に設けられた各スピーカ2が同位相で音を出力するので、各スピーカ2に生じた振動は天秤部材5にて互いに打ち消し合う方向に作用する。これにより、天秤部材5に生じる振動を飛躍的に低減することができる。天秤部材5の振り子作用による振動の吸収作用と、支柱部材4のピボット14への接地作用については、第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
このように、複数の同種のスピーカ2を支柱部材4について互いに対称に配することにより、天秤部材5におけるスピーカ2に起因する振動を低減して、音質の向上を図ることができる。尚、本実施形態においては、スピーカ2が1群であるものを示したが、例えば第5の実施形態のように2群以上のスピーカを用いたものであってもよいことは勿論である。
図11及び図12は本発明の第7の実施形態を示すもので、図11はスピーカ装置の横断面図、図12のA−O−A断面図である。以下、第1の実施形態と同様の部分には同様の符号を付して、第7の実施形態について説明する。
図11に示すように、このスピーカ取付構造は、同種の3つのスピーカ2を用いたスピーカ装置600に採用されている。このスピーカ装置600は、キャビネット601が六角筒状に形成される。本実施形態においては、キャビネット601は、スピーカ2を露出させる開口8が形成される3つの第1側面602と、第1側面602よりも幅方向寸法が小さい3つの第2側面603と、を互い違いに有している。本実施形態においても、キャビネット601は、キャビネット用弾性部材604を介在させて分割構成された底面部605と立設部606と、を有している。
また、スピーカ装置600は、キャビネット601の内部にて上下に延びる支柱部材4と、この支柱部材4の上端にて支承され各スピーカ2が固定される天秤部材5と、を具備している。天秤部材5は、第1の実施形態と同様に、略円筒形状の周壁16と、この周壁16の上部を閉塞する上面部17と、この上面部17の中央部から下方に突出形成された前述の支軸15と、を有している。
図11及び図12に示すように、第1の実施形態と同様にして、各スピーカ2はブラケット18を介して支柱部材4に固定される。本実施形態においては、各スピーカ2は、略同じ高さで、支柱部材4から略等距離に、約120°の間隔で設置されている(図11参照)。これにより、互いに同種の各スピーカ2が、天秤部材5に釣合状態が保たれるよう固定されている。また、各開口8と各スピーカ2との間には、例えばゴムからなるスピーカ用弾性部材9が介在している。
以上のように構成されたスピーカ取付構造によれば、天秤部材5に設けられた各スピーカ2が同位相で音を出力するので、各スピーカ2に生じた振動は天秤部材5にて互いに打ち消し合う方向に作用する。このように、各スピーカ2が奇数個でキャビネット601が箱形形状でない場合であっても、各スピーカ2を支柱部材4について互いに対称となるよう配することにより、天秤部材5に生じる振動を飛躍的に低減することができる。また、天秤部材5の振り子作用による振動の吸収作用と、支柱部材4のピボット14への接地作用については、第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。尚、本実施形態においては、スピーカ2が1群であるものを示したが、例えば第5の実施形態のように2群以上のスピーカを用いたものであってもよいことは勿論である。
図13及び図14は本発明の第8の実施形態を示すもので、図13はスピーカ装置の横断面図、図14は図13のB−B断面図である。本実施形態における各実施形態との主な相違点は、支柱部材701を一対設けて、各支柱部材701に架設される軸支部702を天秤部材703に形成した点である。以下、第1の実施形態と同様の部分には同様の符号を付して、第8の実施形態について説明する。
図13に示すように、このスピーカ取付構造は、同種の2つのスピーカ2を用いたスピーカ装置700に採用されている。図14に示すように、このスピーカ装置700は、第1の実施形態と同様に、中空の箱形状に形成されたキャビネット3を具備している。キャビネット3内には、上下に延びる2つの支柱部材701が前後対称に設けられる。本実施形態においては、各支柱部材701は左右に延びる板状に形成され、上端の中央に下方へ凹の凹部704が形成される。図13に示すように、各凹部704には、前後に延びる軸支部702が架設される。軸支部702の左右両端は断面が下方へ凸の三角形状に形成されており、この凸部分705が凹部704と係合することにより、天秤部材5は側面視にて一点で支承されることとなる。尚、軸支部702の前後中央側は断面が円形状に形成されている。
天秤部材703は、第1の実施形態と同様に、略円筒形状の周壁16と、この周壁16の上部を閉塞する上面部17と、を有する。そして、軸支部702は周壁16の上部を貫通するように形成されている。各スピーカ2は、第1の実施形態と同様に、互いに前後対称となるようにそれぞれブラケット18を介して周壁16に固定される。
以上のように構成されたスピーカ取付構造によれば、天秤部材703は、前後に延びる軸支部702を中心として左右方向にのみ傾動し、前後方向の傾動は規制されることとなる。これにより、各スピーカ2の左右方向の振動は、天秤部材5にて互いに打ち消し合う。打ち消されずに残った振動は前述の振り子作用により吸収され、それでも残留した振動は各支柱部材701から底面部10を介して接地される。ここで、音出力時に各スピーカ2のコーンが左右方向へ振動動作をすることから、各スピーカ2に生じる振動成分の殆どは左右方向成分である。すなわち、本実施形態においては、天秤部材703によって各スピーカ2の振動をほぼ吸収することができるし、天秤部材703の前後方向の傾動が規制されることから天秤部材703及び各スピーカ2の安定性を確保することができる。尚、本実施形態においては、スピーカ2が1群であるものを示したが、例えば第5の実施形態のように2群以上のスピーカを用いたものであってもよいことは勿論である。
図15及び図16は本発明の第9の実施形態を示すもので、図15はスピーカ装置の横断面図、図16は図15のC−C断面図である。本実施形態における各実施形態との主な相違点は、複数のスピーカ2ごとにキャビネット801が設けられている点である。
図15に示すように、このスピーカ取付構造は、同種のスピーカ2を2つ用いたスピーカ装置800に採用されている。このスピーカ装置800は、中空の箱形状に形成され各スピーカ2ごとにキャビネット801を備え、各キャビネット801の中間にて上下に延びる支柱部材701を具備している。各キャビネット801にはスピーカ2を露出する開口8が形成され、各スピーカ2と各開口8にはスピーカ用弾性部材9が介在している。そして、支柱部材701の上端にて支承される天秤部材703に、各キャビネット801及び各スピーカ2が釣合状態を保つように固定されている。本実施形態においても、支柱部材701は前後に2つ並設されている。
本実施形態においては、各支柱部材701、天秤部材703は、第8の実施形態と同様に構成されている。すなわち、図16に示すように、各支柱部材701は左右に延びる板状に形成され、上端の中央に下方へ凹の凹部704が形成される。図15に示すように、各凹部704には、前後に延びる軸支部702が架設される。軸支部702の左右両端は断面が下方へ凸の三角形状に形成されており、この凸部分705が凹部704と係合することにより、天秤部材5は側面視にて一点で支承されることとなる。尚、軸支部702の前後中央側は断面が円形状に形成されている。尚、本実施形態においては、各支柱部材701は、各キャビネット801等と独立して設けられた土台802に固定されている。
天秤部材703には、スピーカ2が固定されるブラケット803が設けられる。各ブラケット803は、それぞれキャビネット801を挿通してキャビネット803内のスピーカ2を、キャビネット801ごと支持する。本実施形態においては、各スピーカ2及び各キャビネット801は、互いに同種であり、支柱部材4について対称となるよう配される。すなわち、各スピーカ2及び各キャビネット801は、略同じ高さで、各支柱部材701から略等距離に、左右反対となるよう設置されている。これにより、互いに同種の一群の各スピーカ2及び各キャビネット801が、天秤部材703に釣合状態が保たれるよう固定されている。
以上のように構成されたスピーカ取付構造では、スピーカ装置800の使用時に、各スピーカ2のコーン(図示せず)が比較的高速に振動動作を繰り返して、空気に振動(音波)を伝達して音を発生させる。このとき、各スピーカ2ごとにキャビネット801により覆われているので、各スピーカ2が互いにキャビネット内で圧力的に干渉することはなく、これにより音質を向上することができる。また、各スピーカ2が同位相で音を出力することから、天秤部材703にて振動が打ち消される。
そして、各スピーカ2同士で打ち消されずに残った振動成分は、天秤部材703の軸支部702を中心とした振り子の動作により運動エネルギに変換され、この結果、天秤部材703にて吸収される。ここまでの動作により、各スピーカ2に生じた振動はほぼ完全に吸収されるが、未だ振動成分が残留している場合は、振動は軸支部702を介して各支柱部材701の一点に集められ、各支柱部材701に伝達されて土台802から接地される。
また、キャビネット801の開口8に設けられたスピーカ用弾性部材9により、各スピーカ2からキャビネット801への振動の伝達が抑止される。これにより、スピーカ2からの振動がキャビネット801の内部機構に伝達されることはなく、振動の伝達経路がループすることによる振動の複雑な干渉を防止することができる。
このように、本実施形態のスピーカ取付構造によれば、各スピーカ2を含む天秤部材703の構造系での振動を飛躍的に低減することができ、音質を飛躍的に向上させることができる。また、残った各スピーカ2の振動は天秤部材703の振り子作用により吸収され、それでも完全に振動が吸収されない場合は、天秤部材703から各支柱部材701に振動が誘導される。このとき、天秤部材703は各支柱部材701により一点で支持されるので、振動が集中的に各支柱部材701に誘導される。すなわち、天秤部材703にスピーカ2を設けた利点を活かしつつ、音質をさらに向上することができる。
尚、本実施形態においては、スピーカ2が2つのものを示したが、例えば第6、第7の実施形態のように、スピーカ2が3以上であってもよいことは勿論である。また、スピーカ2が1群であるものを示したが、例えば第5の実施形態のように2群以上のスピーカを用いたものであってもよい。さらには、第4の実施形態のように、天秤部材703と各支柱部材801との間に弾性部材を介在させてもよい。
また、本実施形態においても、同種のスピーカ2によりスピーカ群をなすものを示したが、異種のスピーカによりスピーカ群をなすようにしてもよい。すなわち、例えば、ボイスコイル仕様とマグネット仕様のように、各スピーカの仕様が異なっている場合であっても、各ブラケット803を互いに異なるようにしたり、各スピーカの設置高さ、各スピーカの各支柱部材701からの距離を変更したりして、スピーカ群ごとに各スピーカを釣合状態が保たれるよう天秤部材5に固定すればよい。また、各スピーカ2は同帯域で出力するものでなくてもよいことは勿論である。
本発明の第1の実施形態を示すスピーカ装置の縦断面図である。 スピーカ装置の横断面図である。 第1の実施形態の変形例を示すスピーカ装置の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態を示すスピーカ装置の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態を示すスピーカ装置の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態を示すスピーカ装置の縦断面図である。 本発明の第5の実施形態を示すスピーカ装置の縦断面図である。 スピーカ装置の横断面図である。 本発明の第6の実施形態を示すスピーカ装置の縦断面図である。 スピーカ装置の横断面図である。 本発明の第7の実施形態を示すスピーカ装置の横断面図である。 図11のA−O−A断面図である。 本発明の第8の実施形態を示すスピーカ装置の横断面図である。 図13のB−B断面図である。 本発明の第9の実施形態を示すスピーカ装置の横断面図である。 図15のC−C断面図である。
符号の説明
1 スピーカ装置
2 スピーカ
3 キャビネット
4 支柱部材
5 天秤部材
8 開口
9 スピーカ用弾性部材
10 底面部
12 立設部
13 キャビネット用弾性部材
100 スピーカ装置
101 ツィータ
102 キャビネット
106 立設部
108 ウエイト
200 スピーカ装置
201 スピーカ用部材
202 ツィータ用部材
300 スピーカ装置
304 天秤用弾性部材
400 スピーカ装置
401 スピーカ
403 開口
404 スピーカ用弾性部材
500 スピーカ装置
600 スピーカ装置
601 キャビネット
604 キャビネット用弾性部材
605 底面部
606 立設部
700 スピーカ装置
701 支柱部材
702 軸支部
703 天秤部材
800 スピーカ装置
801 キャビネット

Claims (9)

  1. 筐体に形成された開口から露出するように、該筐体の内部にスピーカが取り付けられるスピーカ取付構造において、
    前記筐体の内部にて上下に延びる支柱部材と、
    前記支柱部材の上端にて支承される天秤部材と、を具備し、
    前記スピーカを複数設けて、各スピーカを互いに同位相で音を出力する少なくとも一つのスピーカ群に分け、
    前記各スピーカを、スピーカ群ごとに釣合状態が保たれるよう前記天秤部材に固定したことを特徴とするスピーカ取付構造。
  2. 前記各スピーカが互いに同種となるスピーカ群を設定し、このスピーカ群の各スピーカを前記支柱部材について互いに対称となるよう配したことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ取付構造。
  3. 前記天秤部材に、
    前記筐体に形成された開口から露出するツィータと、
    前記ツィータとともに前記天秤部材の釣合状態を保つウエイトと、を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカ取付構造。
  4. 前記天秤部材は、
    前記各スピーカが固定されるスピーカ用部材と、
    前記ツィータ及び前記ウエイトが固定され該スピーカ用部材と独立して釣合状態を保つツィータ用部材と、を有することを特徴とする請求項3に記載のスピーカ取付構造。
  5. 前記筐体を、底面部と、上面部及び前記開口が形成される周面部からなる立設部とに分割構成し、
    前記底面部と前記立設部との間に筐体用弾性部材を介在させるとともに、
    前記立設部を前記支柱部材の上端に支承させたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のスピーカ取付構造。
  6. 筐体に形成された開口から露出するように、該筐体の内部にスピーカが取り付けられるスピーカ取付構造において、
    上下に延びる支柱部材と、
    前記支柱部材の上端にて支承される天秤部材と、を具備し、
    前記スピーカを複数設け、各スピーカごとに前記筐体を備えるとともに、
    各スピーカを互いに同位相で音を出力する少なくとも一つのスピーカ群に分け、
    前記各スピーカ及び各筐体を、スピーカ群ごとに釣合状態が保たれるよう前記天秤部材に固定したことを特徴とするスピーカ取付構造。
  7. 前記支柱部材と前記天秤部材との間に、前記天秤部材の傾倒を抑制する天秤用弾性部材を介在させたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のスピーカ取付構造。
  8. 前記支柱部材を2つ設け、
    前記天秤部材に各支柱部材に架設される軸支部を形成し、前記天秤部材を該軸支部を中
    心軸として傾動するよう構成したことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のスピーカ取付構造。
  9. 前記筐体の開口と、前記スピーカとの間に、スピーカ用弾性部材を介在させたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のスピーカ取付構造。
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