JP2005209606A - 異方導電性シート及びそれを用いた半導体検査装置 - Google Patents

異方導電性シート及びそれを用いた半導体検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 IC等の半導体デバイスの検査に有用な異方導電性シートを提供する。
【解決手段】 シート厚方向に伸びた複数の貫通孔2aを穿設した耐熱性のフッ素ゴム製の絶縁性弾性体シート2において、各貫通孔2a内に金属細線の略楕円形状ループからなる導電部材3をループの長径方向が絶縁性弾性体シート2の厚さ方向になるように挿入・保持させることにより、前記導電部材3を介して該シートの上下に配置した一対の電子部品の端子を電気的に接続するようにした異方導電性シート1が提供される。ICの検査時には、異方導電性シート1を被検査IC4とテスタ側電気回路基板5との間に介在させてIC4を押圧し、IC端子4aと電気回路の電極パッド5aを電気的に接続する。異方導電性シート1とIC4との間に、貫通孔内に抵抗、LED、LR回路、コンデンサ等の検査波形調整部品を挿入した検査波形安定化シート20を介在さると、IC端子からの電流や信号等をそれに含まれるノイズ低減させた上で異方導電性シート1に導入することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、異方導電性シートに関する。さらに詳しくは、半導体デバイス、特に半導体集積回路(以下、ICと略称する)等の電子部品の検査に使用される異方導電性シート並びにそれを用いた半導体検査装置に関する。
一般に、IC等の電子部品の電気的特性を検査するために、ICの端子をIC検査用の電気回路に接続して導通検査を行うようにしているが、ICは多様な構造を有するのでICの端子を検査用の電気回路に確実に接続する必要がある。従来、このような多様な構造をもつICの端子を検査用の電気回路に確実に接続する方法としては、下記特許文献1に示すように、異方導電性フィルムをICと電気回路の間に介在させる方法が知られている。
この特許文献1に記載の方法では、導電性微粒子を絶縁性接着剤中に均一に分散してなる異方導電性フィルムを被検査ICと検査用の電気回路との間に介在させ、該異方導電性フィルムを介してICを電気回路に加圧することでICの端子と電気回路のパッドとを電気的に接続することにより、ファインピッチのICの検査を行うことを可能としている。
また、近時、ICはますます高集積化が進み、検査時にICに印加される電流によってICが100℃以上の高温になることがあり、耐熱性を有する異方導電性フィルムが使用されることがある。
ところが、このような異方導電性フィルムは、非常に薄いため、何等かの外圧が加わると微振動が発生してしまい、かつ静電気が発生して、検査が正常に行われないことがある。また、被検査ICを前記電気回路に加圧するときに、該フィルムとIC又は電気回路との間に真空状態が発生して該フィルムがIC又は電気回路に吸着してしまい、検査用の電気回路からICを取外したときに、該フィルムがIC又は検査用の電気回路に吸着して損傷してしまうことがある。
このような不具合を解消するものとしては、下記特許文献2に示す異方導電性シートがある。この異方導電性シートは、シリコンゴムからなる所定の板厚を有する絶縁性弾性体に導電部材を設け、該導電部材によりICの端子と検査用の電気回路のパッドを接続し、隣接するICの端子の絶縁を図りつつ導通検査を行うようになっている。
このものは、所定の板厚を有する異方導電性シートから構成されるので、何等かの外圧が加わっても微振動が発生することがない上に、該異方導電性シートがIC又は検査用の電気回路に吸着するのを抑制することができる。
しかしながら、このような従来の異方導電性シートにあっては、絶縁性弾性体をシリコンゴムから構成しているので、該異方導電性シートを長時間使用すると、シリコンゴムから絶縁物であるオイル成分が発生してしまい、このオイル成分が導電部材に付着して、ICの導通検査を行うことができないことがある。特に、かかるオイルの発生は高温化で促進されるので、このようなシートは高集積化されるICの検査に使用することが困難である。
また、該異方導電性シートは、その中に存在する導電部材の形状に何等工夫をしていないので、例えば、球形の導電部材を使用した場合には、被検査ICを該異方導電性シートを介してテスタ側の電気回路に加圧したときに、導電部材が潰れてICの端子又は電気回路のパッドとの接触が十分に行われないことが多い。
特開平7−140480号公報 特開平9−35789号公報
そこで、本発明の主たる目的は、前述のような欠点がなく、高温下でも電子部品の端子を電気的に確実に接続することができ、かつ製造コストの低い異方導電性シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、かかる異方導電性シートを用いた半導体検査装置を提供することにある。
本発明によれば、耐熱性のフッ素ゴムからなりかつその厚さ方向に伸びた複数の貫通孔を有する絶縁性弾性体シートと、前記各貫通孔内に挿入された、導電性材料の細線を略楕円形状ループに形成してなる導電部材とを有し、かつ、各貫通孔内に挿入された該導電部材をその略楕円形ループの長径方向が前記絶縁性弾性体シートの厚さ方向に沿うように配置して、前記導電部材を介して前記異方性導電シートの上下に配置した一対の端子を電気的に接続するようにしたことを特徴とする異方導電性シート、並びに、これを用いたことを特徴とする半導体検査装置が、提供される。
本発明では、電子部品の間に介装される絶縁性弾性体シートは耐熱性のフッ素ゴムのシートである。このシートは、耐熱性のフッ素ゴムから構成されるので、従来のシリコンゴム製シートのように高温下であってもオイルが発生するという問題がない。かかる、耐熱性のフッ素ゴムとしては、例えば、「バイトン」(デュポン・ダウ・エラストマー製)、「フローレル」「ダィネオン」(3M製)、「アフラス」(旭硝子製)、「ダイエル」(ダイキン工業製)等の商品名で市販されているものが使用される。前記絶縁性弾性体シートは、その厚みが0.25mm〜1.2mm、特に0.2mm〜1.0mmであるものが好ましい。
前記絶縁性弾性体シートには、その厚さ方向、好ましくは前記絶縁性弾性体シートの面に直交する方向、に貫通する複数の孔が穿設されている。前記絶縁性弾性体シートに設ける貫通孔の総数や、位置・レイアウト等は、検査するICの接続端子の位置に応じて選定される。
前記絶縁性弾性体シートに設けた複数の貫通孔は横断面が円形であるのが好ましく、その内径は、前記絶縁性弾性体シートの厚みの45%〜65%であることが好ましい。したがって、好適な円形の貫通孔は、長さが前記絶縁性弾性体シートの厚みと同じで、内径が約0.067mm〜約0.78mmの円柱状である。しかし、前記貫通孔はその横断面が円形に限定されず、楕円形や四角形、六角形、八角形等の多角形であってもよい。
前記フッ素ゴム製の前記絶縁性弾性体シートに穿設した各貫通孔内には、それぞれ1個の導電部材が挿入・配置されている。この導電部材は、導電性材料からなる細線を略楕円形のループに形成した特殊な形状・構造を有する。この略楕円形ループは、通常、導電性を有する金属の細線で形成され、その材料は、一般に低硬度の金属である、アルミニウム、銅、銀、金、鉄あるいはこれらを含む合金等が適当である。鉄類からなる細線としてはステンレス線、ピアノ線などが有用である。
前記細線の直径は30μm〜200μmが適当である。該細線の直径が余りに細いと、これで楕円形のループを形成しにくくなり、200μmより太いと略楕円形に形成したループが前記の貫通孔に入りにくい。
略楕円形ループに形成した導電部材は、後述の図2に示すように前記の導電性材料の細線を複数回、特に3〜10回、巻回して略楕円形のループにしたものが好ましい。このように導電性細線を複数回巻いたループとすることによって、IC検査時にICの接続端子との導面積が大きくなり導電安定性が飛躍的に向上する。その結果、検査の精度が向上する。
この導電性細線を複数巻回した略楕円形にしたループのサイズは、前記貫通孔のサイズに依存するが、楕円の長径(L)が0.2mm〜1.3mm、短径(S)が0.05mm〜0.6mm程度が好適である。
本発明の異方導電性シートは、前記絶縁性弾性体からなるシートに設けた複数の貫通孔内に楕円形ループに形成した前記導電部材が挿入されている。この際、楕円形の長径方向が前記シートの厚み方向に並ぶよう略楕円形ループが縦方向に挿入された状態で配置されている。そして、略楕円形ループの両サイドが貫通孔の内壁に圧接するとともに、ループ両端部の金属細線も貫通孔の内壁と圧接するように挿入し、その力で前記貫通孔内に導電部材を保持している。
本発明の好適な異方導電性シートにあっては、絶縁性弾性体シート1の表面及び裏面にさらに耐熱性エンジニアリングプラスチックスからなる厚み0.005mm〜0.1mmの薄層6a及び6bが形成されている。この耐熱性エンジニアリングプラスチックスとしてはポリイミド又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)が好適に用いられる。
このように前記シートの表面及び裏面に耐熱性エンジニアリングプラスチックスの薄層を形成することで、異方導電性シートが補強され、形態安定性が向上するだけでなく、貫通孔の位置精度が高まり、互いに対向する位置に端子を有する一対の電子部品を電気的に接続する導電シートとしての精度が向上する。
上述の如き異方導電性シートを使用してIC等の半導体デバイスの検査を行うには、該異方導電性シートを被検査半導体デバイスの端子とテスタ側の検査用電気回路基板における電極パッドとの間に配置し、該異方導電性シートを介して前記半導体デバイスの端子と前記電極パッドとを電気的に接続するように半導体検査装置を構成することができる。したがって、本発明によれば、前記異方導電性シートを被検査半導体デバイスの端子と検査用電気回路基板の電極パッドとの間に配置し、前記異方導電性シートを介して前記半導体デバイスの端子とテスタ側の電気回路基板の電極パッドとを電気的に接続するようにした半導体検査装置が提供される。
この装置において、前記異方導電性シートと被検査ICとの間に検査波形安定化シートを配置すると、より正確な検査・測定が実施できるので好適である。
該検査波形安定化シートは、絶縁性弾性体シートを基体とし、これに被検査ICの端子数に対応する数の貫通孔を穿設して各貫通孔内に検査波形調整部材を挿入・固定した検査波形安定化シートを、被検査IC導体デバイスと前記異方導電性シートとの間に配置し、前記被検査半導体デバイスの端子からの電気信号を前記検査波形安定化シート中の検査波形調整部品で調整した上で、前記異方導電性シートの導電部材に伝達するようになっている。そして、前記検査波形安定化シートの各貫通孔のうち、被検査半導体デバイスのテスト信号回路の端子に対応する貫通孔には、抵抗器、LED又はLR回路が挿入固定され、被検査半導体デバイスの電源回路及びバックグラウンド回路に対応する貫通孔にはコンデンサ(キャパシタ)が挿入固定され、前者で被検査半導体デバイスからの信号の波形を整え、ノイズを低減するとともに、後者で電源ノイズを低減するようになっている。
このような検査波形安定化シートの使用により、電源ノイズが低減され、かつ検査波形の乱れが軽減さえるので、検査時に正確な測定結果を得ることができ、検査の信頼性が向上する。
なお、この検査波形安定化シートは、本発明に係る異方導電性シートと組み合せて使用すると特に効果的であるが、それ自体でノイズ低減効果を有するので、他の異方導電性シート、例えば従来の異方導電性ゴムシートや他のコンタクトシートと組み合せて使用することも可能である。
本発明を実施するに当り、被検査ICの端子の損傷や変形を防ぐため、該ICと前記検査波形安定化シートとの間に、絶縁性弾性体からなるシートを基体としてこれに前記ICの端子数に対応する数の貫通孔を設け、各貫通孔中に上端部が被検査ICの端子と接触する導電性金属部材を挿入固定したコンタクトシートを介在させ、該コンタクトシート内の導電性金属部材を介して前記被検査ICの各端子と前記検査波形安定化シートの貫通孔内に存在する各検査波形調整部品とを電気的に導通するように構成するのが好ましい。
被検査ICの端子が球状又は半球状のバンプを形成している場合は、前記コンタクトシートの貫通孔に挿入した導電金属部材における前記IC端子側の先端部を、周縁部に複数、好ましくは3〜4個、の凸部を有する半王冠形状をなし、かつその中央部が凹状にくぼんでバンプの先端が接触しない形状に形成して、該金属導電部材の凸部で前記バンプの側面を支承して電気的に導通可能に接触させるようにすると、前記バンプの変形や傷が生じ難いので好適である。
すなわち、前記端子が、はんだボールの如き球形又は半球形のバンプとなっているときは、検査波形安定化シート内の抵抗などに直接接すると、該端子の変形や損傷が起こることがある。その懸念がある場合は、被検査ICと前記検査波形安定化シートとの間に、前記コンタクトシートを配置し、これを介して被検査ICの端子と前記検査波形安定化シートの部品とを電気的に導通するように構成すると、被検査ICの端子における球状又は半球状のバンプの側面が前記の如き半王冠形状を有する導電部材の先端部によって支承され、バンプの先端部は直接該導電部材には接しないので、ICの端子(バンプ)が変形したり傷がついたりすることはない。
本発明では、前述の如く、耐熱性に優れたフッ素ゴムからなる絶縁性弾性体シートを用い、かつ該シートの各貫通孔内のそれぞれに配置する導電部材を、略楕円形状のループに形成した導電性細線にて構成し、その長径方向を絶縁性弾性体シートの厚さ方向に沿って設置しているので、IC等の電子部品の端子を該導電部材に接触させて加圧したときに、略楕円形ループの細線からなる導電部材がIC等の平面度を吸収しつつ絶縁性弾性体が該導電部材を介してIC及び検査用電気回路の端子同士を接触させるのに十分な変形を行うとともに、導電部材が直立性を維持したままで端子同士を接続することができる。この結果、高温下でも複雑な形状のIC等の電子部品の端子と検査用電気回路の電極とを電気的に確実に接続することができる。
また、略楕円形のループに形成した導電性細線を、ループの長径方向が絶縁性弾性体の板厚方向に沿うように設置しているので、球形の導電部材に比べて絶縁性弾性体の表面に対する設置面積を少なくすることができ、導電シートをファインピッチな電子部品に取り付けることができる上に、楕円形ループにした導電部材が十分にバネ性を有するので、端子が損傷するのを防止することができる。
さらに、本発明の導電シートは、前記絶縁性弾性体に丸穴状又は四角穴状の貫通孔を形成し、前記導電部材を前記貫通孔に挿入したので、貫通孔と導電部材の間に僅かな隙間を形成することができる。このため、被検査IC等の電子部品を加圧したときに、該電子部品と異方導電性シートの間に空気の逃げ用の流路を形成することができ、電子部品が異方導電性シートに密着して該シートから外れなくなるのを防止することができる。
しかも、本発明の異方導電性シートは、製造コストが安く、経済性にも優れている。この点は、工業上に適用する場合に特に重要な利点である。
そして、前記の検査波形安定化シートを使用することで、検査時の電源ノイズ、検査波形の乱れが低減するので、より正確な検査・測定を実施することができる。
また、前記のコンタクトシートを併用すれば、IC端子、特に球形又は半球形のバンプ状電極を損傷することがない。
本発明のさらなる効果及び利点については、後述する実施形態の説明によって明らかとなろう。ただし、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る異方導電性シートの構造を示す図であり、(A)はその上面図、(B)はその一部(破線で囲んだ部分)の部分拡大図、(C)は前記部分拡大図のC−C線における矢視断面図である。
図2は、導電性材料からなる細線を複数回巻回して楕円形のループに形成した導電部材の例を示す見取り図である。
図3は、本発明の他の実施形態に係る異方導電性シートの構造を示す断面図である。
図4は、本発明の異方導電性シートをICの検査に使用する場合の一実施形態を示す図であり、(A)は、本発明の一実施形態の異方導電性シートを検査用の電気回路基板に載置した状態を示す簡略化した断面図、(B)はICを本発明の異方導電性シートを介して検査用の電気回路基板側に加圧した状態を示す簡略化した断面図である。
図5は、本発明の異方導電性シートをICの検査に使用する場合の他の実施形態を示す図であり、異方導電性シートと被検査ICとの間に、検査波形安定化シートを配置して検査を実施する例の簡略化した断面図である。
図6は、さらに、被検査ICと検査波形安定化シートとの間にコンタクトシートを介在させて検査を実施する例の簡略化した断面図である。
まず、本発明に係る好適な異方導電性シートの構成について説明する。
図1、(A),(B)及び(C)において、本発明に係る異方導電性シート1は、実質的に絶縁性弾性体シート2及び該シート中に存在する導電部材3から構成されている。
絶縁性弾性体シート2は耐熱性のフッ素ゴムから形成されており、その厚みは、0.25mm〜1.2mm、特に0.2mm〜1.0mmであるものが好適である。
前記絶縁性弾性体シート2には、被検査ICの各端子の位置に対応する位置にそれぞれ円形の貫通孔2aが設けられている。これらの貫通孔2aは、既に述べた通り円形孔(丸穴)に限定されず、断面が楕円形や、四角、六画、八角等の多角形の貫通孔であってもよい。貫通孔2aは、図示の如く、絶縁弾性体シート2の平面に対して直角方向に伸びた孔が適当であるが、場合によっては、若干の角度で傾斜した孔でも差し支えない。
そして、それぞれの貫通孔2aには、略楕円形のループに形成された導電部材3が挿入されている。この導電部材3は、略楕円形ループに形成した導電性細線、例えば、アルミニウム、銅、銀、金等の低硬度な金属あるいはステンレス線、ピアノ線等で構成されている。
前記の略楕円形のループに形成された導電部材3は、図2に例示するように、導電性の金属細線を複数回、特に3〜10回巻回して1つのループを形成したものが好ましい。また、複数の金属細線を引き揃えてループを形成させたものでもよい。したがって、図1、図3〜図6において、略楕円形ループに形成した導電部材3は、便宜上、1本の実線で示しているが、図2の如き複数本の金属細線の集合体で構成されたループの場合を含むと理解されるべきである。
この略楕円形ループは、楕円形の長径方向(長手方向)が絶縁性弾性体シート2の厚さ方向に沿って、すなわち、貫通孔2a中に縦長に挿入され、該楕円形ループの上端部及び下端部が貫通孔の上下の開口部から露出するように存在している。
略楕円形のループに形成された導電部材3は、ループの両側で貫通孔2aの内壁に圧接し該導電部材3を形成する金属細線の先端部が貫通孔内壁に突き刺さるため、貫通孔2a内に安定的に保持される。
図3は、本発明の特に好適な実施形態として、絶縁性弾性体シート12の上下両面において、貫通孔2aの開口部分を除き、ポリイミド、PEEK等の耐熱性エンジニアリングプラスチックスの薄層6a,6bを設けた例を示す。
絶縁性弾性体シート12の上下両面に、前記薄層6a,6bを設けるには、耐熱性エンジニアリングプラスチックスのフィルムを貼り付ける方法、あるいは耐熱性エンジニアリングプラスチックスをコーテングする方法が採用できる。前記薄層6a,6bの厚さは既に述べたように、0.005mm〜0.1mmが適当であり、特に0.01mm〜0.1mmが好適である。
図3のように、本発明の異方導電性シートの基体となる絶縁性弾性体シート12を上下に耐熱性エンジニアリングプラスチックス層6a,6bを有する積層構造とすることにより、全体の補強効果と形態安定性向上効果があり、かつ検査時における貫通孔の位置精度が高まる。さらに、楕円形のループにした導電部材3の検査時における変形も減少するので、検査の精度が格段に向上する。
本発明に係る異方導電性シート1はIC等の半導体デバイスの導通検査を行うために使用されるものであり、検査時には、図4(A)(B)に示すように披検査電子部品としてのIC4とテスタ側に設けられた検査用の電気回路基板5との間に介装され、異方導電性シート1における導電部材3を介してIC4の端子4aと電気回路基板5の電極パッド(端子)5aとを電気的に接続する。なお、電気回路基板5は電気回路の一部であり、電気回路全体の図示は省略している。
すなわち、前述のような構成を有する本発明の異方導電性シート1は、まず、図4(A)に示すごとく、電気回路基板5の電極パッド5a上に前記導電部材3が位置するように電気回路基板5上に該異方導電性シートを配置する。次いで、それぞれ導電部材3上に検査対象のIC4の端子4aが位置するように、IC4を異方導電性シート上に載置した後、図4(B)に示すようにIC4を、該異方導電性シートを介して電気回路基板5に向けて(下方に)加圧し、電気回路基板5の電極パッド5aから導電部材3を介してIC4の端子4aと電気的に接続する。
このとき、高集積化されたIC4は高温になるが、本発明では、異方導電性シートを構成する絶縁性弾性体シート2を耐熱性のフッ素ゴムから構成しているので、高温下であっても、フッ素ゴムからオイルが発生することがない。
また、本発明の異方導電性シート1にあっては、導電部材3を略楕円形状のループに形成した導電性細線で構成し、導電部材3の長手方向を絶縁性弾性体シート2のシート厚方向に沿って設置しているので、IC4の端子4aを導電部材3に接触させて上方からIC4を加圧したときに、IC4の平面度を吸収しつつ絶縁性弾性体シート2が導電部材3を介して端子4a及び電極パッド5aを接触させるのに十分な変形を行うとともに、導電部材3が直立性を維持したままで端子4a及び電極パッド5aを電気的に接続することができる。
この結果、高温下でもIC4の端子4aと検査用の電気回路基板5の電極パッド5aとを電気的に確実に接続することができる。この際、導電部材3を、図2のように導電性細線(ワイヤー)を複数巻回して楕円形ループを形成すると、検査対象となるICとの接触導電面積が拡大されるので、検査精度が向上する。
さらに、本発明の異方導電性シート1にあっては、導電性細線を略楕円形ループに形成してなる縦長の導電部材3を、その長手方向を絶縁性弾性体シート2の厚さ方向に沿って設置しているので、従来の球形の導電部材に比べて絶縁性弾性体シート2の表面に対する設置面積を少なくすることができ、その結果、異方導電性シート1をファインピッチなIC4にも取り付けることができる上に、略楕円形ループに形成してなる導電部材3が十分なバネ性を有するので、検査時におけるIC4の端子4a及び電気回路基板5の電極パッド5aの変形や損傷を防止することができる。
また、絶縁性弾性体シート2に円形孔(丸穴)状の貫通孔2aを形成し、導電性細線を略楕円形ループに形成した導電部材3を貫通孔2aに挿入しているので、貫通孔2aと導電部材3の間に僅かな隙間を形成することができる。このため、被検査IC4を加圧したときに、被検査IC4と異方導電性シート1との間及び異方導電性シート1と電気回路基板5との間に、空気の逃げ用の流路を形成することができ、被検査IC4又は電気回路基板5が異方導電性シート1に密着して該シート1から外れ難くなるのを防止することができる。
かくして、本発明によれば、高温下でも電子部品の端子を電気的に確実に接続することができ、かつ取扱性も良好であり、しかも低コストで製造きる異方導電性シートが提供される。
以上の如き本発明の異方導電性シート1は、IC4と検査用の電気回路基板5の電極パッド5aとの間に介在させて、IC4を上から押し付けることで、図4(B)に示すように、異方導電性シート1中の導電部材3を介してIC4の端子と電気回路基板5の電極パッド5aとの間が個々に電気的に接続されるので、所定の電流を印加してIC4におけるAC・DC特性や機能的特性等の検査・測定を行うことが出来る。
なお、本発明の異方導電性シート1を用いた半導体検査装置では、図4(A)(B)の如く異方性導電シート1の直上に検査対象のIC4を載せて検査を行うこともできるが、IC4と異方導電性シート1との間の接続構造として、本発明者が特開2003−149291号にて提案したメッシュ構造を含む第1層接続端子と導電性ゴムシートを主体とする第2層接続端子との2層からなるソケット接続端子を使用するのが適当である。該ソケット接続端子においては、第1層接続部分の形状を、相手となるIC接続端子の形状に合わせて種々な形状とすることが出来、この部分は互換性を備える。例えば、IC接続端子の形状が、平面状、すり鉢状又はクラウン状のとき、ソケット接続端子における第1層部接続部分の形状は、これに対応して、平面状、紡錘状又は凹面状を呈するので、端子同士が相互に密着できる形状となり、完全かつ確実な電気的接触が可能となる。
また、図5に示すように、被検査IC4と異方導電性シート1との間に、以下に述べる新規な検査波形安定化シート20を介在させることにより、検査時にIC4の各端子からテスタ側の電気回路基板5の電極パッド5aに流れる電圧や電流の値を適正化・平準化し、かつIC各端子から出力される信号のノイズを低減することが可能となる。
すなわち、テスト時にIC4の各端子4Aaからテスタ側における電気回路基板5の電極パッド5aに流れる信号の電圧や電流等が端子ごとに不安定要素を持っており、電源や信号の波形にノイズを含むものとなるため、ICソケットのスタブ長を低減する試み(特開2003−20232号公報参照)や、ICソケット等半導体検査の治具及び装置とテスタとの間の電気的接続を行うインターフェースの役割をするDUTボード(評価用ボード)の裏面等に、該ボードの各端子からの導電回路ごとに、それぞれ個々に抵抗、コイル、コンデンサ等を設けて、ICからの電流を平準化及びIC端子間及び端子単体の信号ノイズを防止することが試みられている。しかし、DUTボードの裏面に多数の抵抗、コイル、コンデンサ等を取り付けることは煩雑で、取り付け位置も限られるために配線も複雑となり、かつそのコストも大となるため実用面で問題があった。
図5に例示する検査波形安定化シート20は、このような問題を解消するために本発明者が新たに考案したものであって、フッ素ゴム等の耐熱性弾性体からなる絶縁シート21を基体とし、これに被検査IC4の端子44aの位置と前記異方導電性シート1の貫通孔aの位置とに対応して、それぞれを結ぶように複数の貫通孔21aが穿設されており、各貫通孔には、各IC端子44aに対応する検査波形調整部品22a〜22dを設けて該貫通孔21a内に固定するとともに、貫通孔21aの上端及び下端の開口部にて前記各部品が対応するIC4の端子44a及び前記異方導電性シート1の導電部材3に電気的に接触するようにしたものである。すなわち、検査波形安定化シート20は、各貫通孔21a内の検査波形調整部品にて被検査ICの電源ライン、ベースライン及び信号ラインの電流電圧、信号等を適宜調整し、ノイズを低減した上で、異方導電性シート1の導電部材3に伝達する機能を有するものであり、したがって、その必要のないIC端子に対応する貫通孔(図示せず)には、導電回路上がりの金属、例えば銅の合金(BoCu)やSK炭素鋼などを挿嵌して通常の導電性を与えるようにすればよい。
検査波形安定化シート20の貫通孔21aに挿入する検査波形調整部品の具体例としては、円柱状あるいは角柱状等の縦長の抵抗器22a、LED22b、LR回路22c等、あるいは平たい横長のコンデンサ(キャパシタ)22d等が使用される。ICの信号系回路の端子に対応する貫通孔には、抵抗器22a、LED22b、LR回路22c等を配置すれば、これらによって検査信号波形の乱れ(信号の反射による悪影響を含む)が低減する。一方、電源系回路及びバックグラウンド系回路に対応する貫通孔には、コンデンサ(キャバシタ)22dを配置すると、電源系の乱れやノイズが低減する。
かくして、検査波形安定化シート20の各貫通孔21a内に設置する検査波形調整部品は、対応する被検査ICの各端子の機能、すなわち入力又は出力される電流や信号、に応じて選定される。例えば、テストパターン信号を出力するIC端子に対応する貫通孔には、抵抗器22a、LED22b、LR回路22cを配置し、電源及びグラウンド信号に関与する端子に対応する貫通孔には、コンデンサ(キャパシタ)22dを配置する。これらの部品はそれぞれの端子が検査波形安定化シート20の貫通孔21aから絶縁シート21の上面及び下面に露出して、それらを介して該検査波形安定シート20の上に載置したIC4の端子44aと異方導電性シート1の導電部材3とが1対1で電気的に接続されるようにする。ただし、コンデンサ22dは一般に横長のもの多いので、図5のコンデンサ22dのように複数の貫通孔にまたがるように配置してもよい。また、コンデンサ22dが縦方向の長さ(高さ)がシート20の厚さより小さい場合は、コンデンサ22dのほかに貫通孔22aに導電性金属部材23を挿入し、コンデンサ22dと直列に接続して該シート21の上面から下面に至る導電性を確保する。この導電性金属部材23は、例えば銅の合金(BoCu)やSK炭素鋼などで構成される。
この検査波形安定化シート20の厚さ及び貫通孔21aの大きさ(内径)は、そこに嵌め込む検査波形調整部品22a〜22dの長手方向及び横方向の寸法に応じて適宜選択されるが、一般に、該シート20の厚さは0.5mm〜1.0mm、貫通孔21aの内径は0.3mm〜0.6mmが好ましい。各貫通孔21aの断面形状は、円形(丸穴)に限定されず四角形、その他の多角形でもよい。一般に、貫通孔21a内に設置する部品21が円柱形又はそれに近い形状の場合は円形孔が好ましい。
このように、IC4と異方導電性シート1との間、あるいは、異方導電性シート1と検査用の電気回路基板5との間に、このような検査波形安定シート20を介在させ、かつ前記両シートの貫通孔を1対1で対応する位置関係に配置すれば、DUTボードの裏面に抵抗やコンデンサを設けなくとも、IC4の各端子44aからテスタ側の電気回路基板の電極パッドに伝わる電圧・電流が平準化しかつIC端子間及び端子単体の信号ノイズが防止されるので、検査測定を円滑かつ正確に行うことが出来る。しかも、被検査ICに応じて、この検査波形安定シート20を交換するだけで、同一のDUTボードで多種多様なICの検査を行うことが可能となる。
なお、図5及び図6に示すように、検査対象のIC4の端子が、はんだボールのように球形又は半球形のバンプ状端子44aになっている場合は、その先端が検査波形安定化シート20内の抵抗器22a等に直接接触すると、測定時のIC4上方からの加圧によってバンプ状端子44aに変形や損傷が生じることがある。
本発明では、これを避けるために、図6に示すように、被検査IC4と検査波形安定化シート20との間に、コンタクトシート30を介在させるのが好ましい。このコンタクトシートシート30は、フッ素ゴム等の絶縁性弾性体シート31を基体とし、これに被検査ICの端子(すなわち球形又は半球形のバンプ)44aと検査波形安定化シート20の貫通孔開口部とを結ぶ貫通孔を穿設し、各貫通孔に導電性金属部材32を挿入し、該導電性金属部材32を介して被検査IC4の端子と検査波形調整部品22a〜22dとを電気的に導通させるようにしたものである。
前記導電性金属部材32において、前記IC端子44a側の先端部は、その周縁部に複数、特に3〜4個、の凸部を有する半王冠形状であって、その中央部が凹状にくぼんでおり、該導電性金属部材32の凸部で前記球状又は半球状バンプの側面を支承して電気的に導通可能にしたものが好ましい。このような形状の導電性金属部材32は、バンプ状端子44aの先端部とは接触しないので、該端子の変形や傷が生じ難いので好適である。このコンタクトシート30の基体となる絶縁性弾性体シート31は、厚みが0.25mm〜1.2mm、特に0.2mm〜1.0mmであるものが好ましい。また、導電性金属部材32は、例えば銅の合金(BoCu)やSK炭素鋼などで構成される。
コンタクトシート30の貫通孔内に設ける前記導電性金属部材32それ自体としては、例えば特開2003−43104号公報に開示された形状のも使用可能である。
なお、前述した図5に示した検査波形安定化シート20のコンデンサ配置貫通孔に設ける導電性金属部材23も、該部材23がバンプ状のIC端子44aと直接に接する場合は、IC端子側の先端部を前記導電性金属部材32と同様の半王冠状とするのがよい。
また、図6のように、検査波形安定化シート20において、コンデンサ22dとして横長の平坦な形状のものを使用する場合は、貫通孔に先端部が平坦な導電性金属部材24を挿入して、該シートの上面と下面の導電性を確保するのが適当である。
以上述べたように本発明に係る異方導電性シート1は、上述した検査波形安定化シート20及びコンタクトシート30と組み合せてIC等の半導体デバイスの検査装置を構成すると、高い信頼性の正確な検査を行うことができる。
本発明の異方導電性シートはIC、LST等の半導体デバイスの電気特性を検査する際に、被検査半導体デバイスとテスタ側の電気回路基板との間に配置して両者を電気的に確実に接続するシートとして特に有用である。
また、本発明の異方導電性シートと、上述した検査波形安定化シート及びコンタクトシートとの組み合せを備える半導体検査装置は、比較的安価な装置で正確な検査を実施できるので、半導体検査工程できわめて有用である。
本発明の一実施形態に係る異方導電性シートの構造を示す図であり、(A)はその上面図、(B)はその部分拡大図、(C)は切断線C−Cにおける矢視断面図断面図である。 金属細線を複数回巻回して楕円形のループに形成した導電部材の例を示す見取り図である。 本発明の他の実施形態に係る異方導電性シートの構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態の導電シートをICの検査で使用する状態を示す図であり、(A)は電気回路基板に載置した状態を示す簡略化した断面図、(B)はICを本発明の異方導電性シートを介して検査用の電気回路基板側に加圧した状態を示す簡略化した断面図である。 本発明の異方導電性シートの上に検査波形安定化シートを重ね合わせて使用する実施形態を示す簡略化した断面図である。 本発明の異方導電性シートの上に検査波形安定化シートを重ね合わせ、さらにその上にコンタクトシートを重ね合わせて使用する実施形態をします簡略化した断面図である。
符号の説明
1 異方導電性シート
2 絶縁性弾性体シート
2a 貫通孔
3 金属細線の略楕円形ループからなる導電部材
3a,3b ループを形成する金属細線の端部
4 披検査IC
4a 被検査ICの接続端子
5 テスタ側の検査用電気回路基板
5a テスタ側の検査用電気回路基板の電極パッド
6a,6b エンジニアリングプラスチックスの薄層
20 検査波形安定化シート
21 絶縁性弾性体シート
21a 貫通孔
22a 抵抗器
22b LED
22c LR回路
22d コンデンサ
23 導電性金属部材
30 コンタクトシート
31 絶縁性弾性体シート
32 導電性金属部材
44a 被検査ICの接続端子に形成された球状のバンプ

Claims (19)

  1. 耐熱性のフッ素ゴムからなりかつその厚さ方向に伸びた複数の貫通孔を有する絶縁性弾性体シートと、前記各貫通孔内に挿入された、導電性材料の細線を略楕円形状ループに形成してなる導電部材とを有し、かつ、前記貫通孔内に挿入された前記導電部材をその略楕円形ループの長径方向が前記絶縁性弾性体シートの厚さ方向になるよう配置し、前記導電部材を介して前記異方性導電シートの上下に配置した一対の端子を電気的に接続するようにしたことを特徴とする異方導電性シート。
  2. 前記絶縁性弾性体シートに設けた貫通孔の横断面が円形である請求項1記載の異方導電性シート。
  3. 前記絶縁性弾性体からなるシートに設けた複数の円形貫通孔の内径が前記絶縁性弾性シートの厚みの45%〜65%である請求項2記載の異方導電性シート。
  4. 前記絶縁性弾性体からなるシートに設けた複数の横断面が多角形である請求項1記載の異方導電性シート。
  5. 前記絶縁性弾性体からなるシートの厚みが1.2mm〜0.25mmである請求項1〜請求項4のいずれかに記載の異方導電性シート。
  6. 前記導電部材がアルミニウム、金、銀、銅、鉄又はこれらを主成分とする合金からなる金属細線で形成された請求項1〜請求項5のいずれかに記載の異方導電性シート。
  7. 前記金属細線の直径が30μm〜200μmである請求項6記載の異方導電性シート。
  8. 略楕円形ループに形成した前記導電部材が、前記金属細線を3〜10ターン巻回して1個の略楕円のループに形成したものである請求項6又は請求項7記載の異方導電性シート。
  9. 略楕円形ループに形成した前記導電部材の一部を前記貫通孔の上下端から僅かに突出させた請求項1〜請求項8のいずれかに記載の異方導電性シート。
  10. 略楕円形ループに形成した前記導電部材を、該楕円形ループの短径部分の側面で前記貫通孔の内壁と圧接させるとともに、ループに形成した導電性材料細線の端部も前記貫通孔の内壁と圧接させて、前記導電部材を前記貫通孔内に保持するようにした請求項1〜請求項9のいずれかに記載の異方導電性シート。
  11. 前記絶縁性弾性体からなるシートの表面及び裏面に、さらに耐熱性エンジニアリングプラスチックスからなる薄層を形成した請求項1〜請求項10のいずれかに記載の異方導電性シート。
  12. 前記耐熱性エンジニアリングプラスチックスからなる薄層の厚みが0.005mm〜0.1mmである請求項11記載の異方導電性シート。
  13. 前記耐熱性エンジニアリングプラスチックがポリイミド又はポリエーテルエーテルケトンである請求項11又は請求項12記載の異方導電性シート。
  14. 請求項1〜請求項13のいずれかに記載の異方導電性シートを、被検査半導体デバイスの端子とテスタ側回路の電極パッドとの間に配置し、前記異方導電性シートを介して前記半導体デバイスの端子とテスタ側回路の電極パッドとを電気的に接続するようにしたことを特徴とする半導体検査装置。
  15. 絶縁性弾性体シートを基体とし、これに複数の貫通孔を穿設して各貫通孔内に検査波形調整部品を挿入した検査波形安定化シートを、被検査半導体デバイスと前記異方導電性シートとの間に配置し、前記被検査半導体デバイスの端子からの電気信号を前記検査波形安定化シート中の検査波形調整部品にて調整した上で、前記異方導電性シートの導電部材に伝達するようにした請求項14記載の半導体検査装置。
  16. 前記検査波形安定化シートの貫通孔のうち、被検査半導体デバイスのテスト信号回路の端子に対応する貫通孔には、検査波形調整部品として抵抗器、LED又はLR回路を挿入し、被検査化半導体デバイスの電源回路及びバックグラウンド回路に対応する貫通孔には、検査波形調整部品としてコンデンサを挿入した請求項15記載の半導体検査装置。
  17. 前記検査波形安定化シートの貫通孔のうち、コンデンサを挿入した貫通孔にさらに導電性金属部材を直列に挿入した請求項16記載の半導体検査装置。
  18. 前記検査対象の半導体デバイスと前記検査波形安定化シートとの間に、絶縁性弾性体からなるシートを基体とし、これに複数の貫通孔を穿設し、各貫通孔中に上端部が被検査半導体デバイスの端子と接し下端部が前記検査波形安定化シートの各貫通孔内の検査波形調整部品と接する導電性金属部材を挿入したコンタクトシートを介在させ、該コンタクトシート内の導電性金属部材を介して前記被検査半導体デバイスの各端子と前記検査波形調整部品とを電気的に導通するようにした請求項16又は請求項17記載の半導体検査装置。
  19. 半導体デバイスの端子は球状又は半球状のバンプを形成しており、かつ前記コンタクトシートの貫通孔に挿入した導電金属部材は、前記半導体デバイス端子側の先端部が複数の凸部を有する半王冠形状であって、かつその中央部が凹状にくぼんだ形状を有し、該金属導電部材先端の凸部で前記バンプの側面を支承するようにした請求項18記載の半導体検査装置。
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