JP2005209381A - 多方向入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 傾倒操作時に傾倒方向だけでなく傾倒角度の大小も検出できる多方向入力装置を提供すること。
【解決手段】 多方向入力装置10は、ハウジング11と、傾倒可能に支持された操作体15と、底面の略同一円周上の4箇所に押圧突起16を突設した弾性支持部材17と、積層部18aを有するフレキシブル回路基板18とによって主に構成されており、積層部18aのうち各押圧突起16と対向する4箇所が検出素子として機能する。各検出素子は上部シート18c側の電極パターン21と下部シート18d側の抵抗体パターン19とを接離可能に対向させて構成され、操作体15が傾倒操作されると、その傾倒量に応じて上部シート18cに対する押圧突起16の押圧面積が変化するため、該シート18cの撓む領域の相違によって両パターン19,21の接触面積が変化するようになっている。
【選択図】 図6
【解決手段】 多方向入力装置10は、ハウジング11と、傾倒可能に支持された操作体15と、底面の略同一円周上の4箇所に押圧突起16を突設した弾性支持部材17と、積層部18aを有するフレキシブル回路基板18とによって主に構成されており、積層部18aのうち各押圧突起16と対向する4箇所が検出素子として機能する。各検出素子は上部シート18c側の電極パターン21と下部シート18d側の抵抗体パターン19とを接離可能に対向させて構成され、操作体15が傾倒操作されると、その傾倒量に応じて上部シート18cに対する押圧突起16の押圧面積が変化するため、該シート18cの撓む領域の相違によって両パターン19,21の接触面積が変化するようになっている。
【選択図】 図6
Description
本発明は、情報端末機器やゲーム機器等の入力操作に用いて好適な多方向入力装置に関する。
従来より、この種の多方向入力装置として、操作体を所定方向へ傾倒させることにより、その傾倒方向に応じて異なるスイッチ素子を押圧駆動するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10はかかる従来の多方向入力装置を示す断面図、図11は該多方向入力装置に備えられる押圧操作体の底面図である。図10に示す多方向入力装置1は、ベース板2上の複数箇所に配設された押釦スイッチ等のスイッチ素子3と、これら複数のスイッチ素子3を選択的に押圧駆動するための押圧操作体4と、ベース板2上に載置されて押圧操作体4を支持している脚部5とを備えており、押圧操作体4と脚部5はゴム等の弾性材料からなる一体成形品である。ベース板2には図示せぬ回路パターンが形成されており、この回路パターンを介して各スイッチ素子3は外部回路と接続されている。これらスイッチ素子3は略同一円周上に等間隔に配設されており、この従来例では90度間隔に4個のスイッチ素子3が配設されている。押圧操作体4の底面には各スイッチ素子3と対向する箇所にそれぞれ円柱状の凸部4aが突設されており、脚部5には押圧操作体4の外周縁部に連結された薄肉部5aが形成されている。
このように概略構成された多方向入力装置1は、図10に示すように、押圧操作体4が非操作時に傾きのない中立姿勢に保持されているため、各凸部4aはいずれもスイッチ素子3から離隔しており、よって全てのスイッチ素子3がオフに保たれている。この状態で、操作者が押圧操作体4の上面で任意の凸部4aに対応する領域を下方へ押し込むと、該凸部4aの近傍の薄肉部5aが座屈して押圧操作体4が傾倒するため、該凸部4aが対向するスイッチ素子3を押圧駆動してオフからオンへの切換えが行われる。したがって、どのスイッチ素子3がオンしたのかを検出することによって、操作時における押圧操作体4の傾倒方向を判定でき、それゆえ複数の傾倒方向に応じてそれぞれ異なる制御信号を外部回路に出力することが可能となる。また、押圧操作体4に対する操作力が除去されると、座屈していた薄肉部5aが自身の弾性で元の形状に戻るため、押圧操作体4は傾倒姿勢から元の中立姿勢に自動的に復帰する。
特開2001−184999号公報(第2頁、図2)
ところで、最近は各種電子機器の多機能化や小型化が促進されているため、多方向入力装置においても一つの操作体で多種類の操作が行える構成のものが要望されている。しかしながら、前述した従来の多方向入力装置では、押圧操作体4の傾倒方向をスイッチ素子3によって検出するだけであり、傾倒方向の細分化は誤動作の要因ともなるため、必然的に、操作内容の種類をあまり増やすことはできなかった。
すなわち、従来の多方向入力装置では、押圧操作体4がどの方向へ傾倒操作されたのかを検出するだけであるが、例えば、押圧操作体4が浅く(弱く)傾倒操作されたのか深く(強く)傾倒操作されたのかを判定できれば、傾倒方向のみを検出する場合に比べて、検出可能な操作内容の種類を倍増することができる。その結果、カーソルの移動速度や地図情報の倍率等を変化させることのできる多機能な多方向入力装置が得られる。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、傾倒操作時に傾倒方向だけでなく傾倒角度の大小も検出できる多方向入力装置を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明の多方向入力装置では、略同一円周上に配設された複数の検出素子と、これら検出素子から略等距離な位置を揺動中心として傾倒可能な操作体と、前記各検出素子と前記操作体との間に介設された複数の押圧突起とを備え、前記検出素子が、少なくともいずれか一方が可撓性シートに設けられている抵抗体パターンと電極パターンとを間隙を介して接離可能に対向配置して構成されていると共に、前記押圧突起が、前記可撓性シート上に配置されて前記操作体の傾倒量に応じて形状が変化する弾性材料からなり、前記操作体の傾倒量に応じて前記可撓性シートに対する前記押圧突起の押圧面積が変化し、それに伴って前記抵抗体パターンと前記電極パターンとの接触面積が変化するように構成した。
このように構成された多方向入力装置は、操作体を傾倒操作することにより、その方向に位置する検出素子を対応する押圧突起によって押圧駆動することができるため、傾倒方向が検出可能である。つまり、操作体の傾倒方向に位置する検出素子は、可撓性シートが押圧突起に押し込まれて撓むため抵抗体パターンと電極パターンとが接触して、該抵抗体パターンの両端間の抵抗値が低下するが、操作体の傾倒方向に位置しない検出素子は、抵抗体パターンと電極パターンとが離隔しているため該抵抗体パターンの両端間の抵抗値が最大となっている。
そして、操作体が所定方向へ傾倒操作されたとき、その傾倒角度が小さければ、可撓性シートに対する押圧突起の押圧面積は小さいので、該可撓性シートは局所的に撓むことになり、それゆえ抵抗体パターンと電極パターンとの接触面積は小さく、該抵抗体パターンの両端間の抵抗値の低下は小となる。しかるに、操作体の傾倒角度が大きければ、押圧突起が座屈等により大きく弾性変形するため、可撓性シートに対する押圧面積が大きくなって、該可撓性シートはやや広い領域で撓むことになり、それゆえ抵抗体パターンと電極パターンとの接触面積は増大し、該抵抗体パターンの両端間の抵抗値の低下は大となる。したがって、検出素子の出力値として抵抗体パターンの両端間の電圧等を測定することにより、操作体の傾倒方向だけでなく傾倒角度の大小も検出することが可能となる。
上記の構成において、前記操作体を中立姿勢に支持する弾性支持部材を備え、該弾性支持部材に前記複数の押圧突起を一体形成しておけば、弾性支持部材が傾倒姿勢の操作体を中立姿勢へ自動復帰させる復帰手段として機能し、この弾性支持部材と複数の押圧突起とが一体品となるため、部品点数が少なくなって好ましい。また、この場合において、前記弾性支持部材を収納して上部開口から前記操作体の操作部を突出させたハウジングを備え、該ハウジングの内底面に前記複数の検出素子を載置すると共に、該ハウジングの内部空間を弾性支持部材を隔壁として前記上部開口側の空間と前記検出素子側の空間とに分離しておけば、該上部開口から塵埃等が侵入しても検出素子に悪影響を及ぼす虞がなくなるため、信頼性の向上が図れる。
また、上記の構成において、前記押圧突起に押圧駆動される前記可撓性シートには前記電極パターンと前記抵抗体パターンのいずれか一方を設ければ良いが、該可撓性シートに電極パターンを設けることが高信頼性や長寿命化の点で好ましい。この場合において、1枚のフレキシブル回路基板を折り返してなる上部シートと下部シートがスペーサを介して接合されていると共に、前記各検出素子を構成する複数の電極パターンと複数の抵抗体パターンがそれぞれ、前記上部シートの下面と前記下部シートの上面に設けられていれば、複数の検出素子が簡素な構造の一体品となるため好ましい。
また、上記の構成において、前記抵抗体パターンと前記電極パターンがいずれも、前記各検出素子が配設された円周の接線方向を長手方向とする形状に形成されていると共に、前記押圧突起が、前記接線方向を長手方向とし該接線方向に沿う切断面が略V字形または略U字形である中空形状に形成されていれば、複数の検出素子や複数の押圧突起の配置スペースを大径化する必要がなく、かつ、操作体を深く(強く)傾倒操作したときには可撓性シートに対する押圧突起の押圧面積を著しく増大させることができるため、小型化が容易となり信頼性の向上も図れる。
本発明の多方向入力装置は、操作体の傾倒角度の大小に応じて可撓性シートに対する押圧突起の押圧面積が増減し、それに伴って可撓性シートの撓む領域が変化して抵抗体パターンと電極パターンとの接触面積が増減するため、各検出素子の出力値に基づいて、操作体の傾倒方向だけでなく傾倒角度の大小も検出することができる。すなわち、操作体がどの方向へ傾倒操作されたのかだけでなく、操作体が浅く(弱く)傾倒操作されたのか深く(強く)傾倒操作されたのかをも検出できるため、一つの操作体で多種類の操作を簡単かつ正確に行うことができ、多機能な多方向入力装置を実現できる。
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る多方向入力装置の分解斜視図、図2は該入力装置を構成する押圧突起付き弾性支持部材の底面形状を示す斜視図、図3は該入力装置を構成するフレキシブル回路基板の展開図、図4は該フレキシブル回路基板の折り返し部分に挟持されるスペーサシートの平面図、図5は該入力装置の非操作時の断面図、図6は該入力装置の傾倒量大操作時の断面図、図7は該入力装置の非操作時の押圧突起と検出素子を示す要部断面図、図8は該入力装置の傾倒量大操作時の押圧突起と検出素子を示す要部断面図である。
これらの図に示す多方向入力装置10は、カバー部材12とスペーサリング13および枠状ケース14とからなるハウジング11と、傾倒可能に支持された操作体15と、底面の4箇所に押圧突起16を突設した弾性支持部材17と、折り返し形状の積層部18aから帯状の延出部18bが延びているフレキシブル回路基板18とによって主に構成されている。この多方向入力装置10は、操作体15の操作つまみ(操作部)15aを除く部分と、押圧突起16を含む弾性支持部材17と、フレキシブル回路基板18の積層部18aとが、ハウジング11の内部に収納されており、積層部18aのうち各押圧突起16と対向する4箇所が検出素子として機能するようになっている。
各部の詳細な構成について説明すると、カバー部材12は中心孔12aと一対の外向き突片12bとを有する略円板状部材であり、スペーサリング13は一対の外向き突起13aを有する環状部材である。カバー部材12は弾性支持部材17の鍔部17aを介してスペーサリング13上に搭載されている。枠状ケース14は、フレキシブル回路基板18の積層部18aを載置する底板部14aと、スペーサリング13を包囲する環状壁14bと、カバー部材12を配置させる上部開口14cとを有し、環状壁14bに設けた一対の凹状切欠き14d内に外向き突片12bと外向き突起13aを挿入することによって、枠状ケース14に対するカバー部材12とスペーサリング13の位置決めがなされている。枠状ケース14の上部開口14cの周囲には複数の係止片14eが突設されており、これらの係止片14eを内方へ折り曲げることによってカバー部材12はかしめ固定されている。
操作体15の中心部には上向きに延びる操作つまみ15aが形成されており、この操作つまみ15aはカバー部材12の中心孔12aを貫通して上方へ突出している。また、操作体15の中心部には下向きに延びる支軸15bが形成されており、この支軸15bはフレキシブル回路基板18の積層部18a上に搭載されている。操作体15の外周縁部は弾性支持部材17によって径方向に位置規制されるため、操作体15の揺動中心は、弾性支持部材17の中心線上に位置する支軸15bの先端部となる。
弾性支持部材17はゴム等の弾性材料からなり、各押圧突起16は弾性支持部材17に一体形成されている。弾性支持部材17の中心部には円筒部17bが下向きに突設されており、この円筒部17b内に操作体15の支軸15bが挿入されている。弾性支持部材17の外周部には一対の係合片17cを有する環状の鍔部17aが形成されており、各係合片17cを枠状ケース14の凹状切欠き14d内に挿入して、鍔部17aをカバー部材12とスペーサリング13とで挟持することにより、弾性支持部材17の外周部は位置決め状態で固定されている。そして、この弾性支持部材17を隔壁としてハウジング11の内部空間が上部開口14c側の空間と積層部18a側の空間とに分離されているため、中心孔12aから塵埃等が侵入しても検出素子に悪影響を及ぼさないようになっている(図5参照)。この弾性支持部材17は、操作体15を中立姿勢に支持すると共に、操作体15の傾倒操作時に弾性変形するようになっている(図6参照)。
弾性支持部材17の底面に下向きに突設された4本の押圧突起16は、略同一円周上の90度ずつ離れた等間隔な位置に形成されている。図2に示すように、これらの押圧突起16はいずれも同形状で略円錐形の中空形状に形成されているが、操作体15が任意の押圧突起16の存する方向へ大きく傾倒操作されると、図6に示すように、その方向に位置する押圧突起16が座屈して大きく弾性変形するようになっている。ただし、操作体15の傾倒角度が小さいときには、押圧突起16が座屈することはない。
フレキシブル回路基板18には、図3の展開図に示すように、カーボン等からなる抵抗体パターン19および保護抵抗パターン20と、銀等からなる電極パターン21と、各パターン19,20に接続されて引き廻されたリードパターン22と、延出部18bの端部に露出する端子部23とが形成されている。このフレキシブル回路基板18の積層部18aは、折り返した状態で上に位置する上部シート18cと、下に位置する下部シート18dとを含み、両シート18c,18dは折曲部18eによって橋絡されている。また、積層部18aを構成する上部シート18cと下部シート18dとの間には、図4に示すスペーサシート24が介設されている。積層部18aについて詳しく説明すると、上部シート18cの下面には、電極パターン21が等間隔に4個形成されていると共に、適宜箇所に保護抵抗パターン20が形成されている。下部シート18dの上面には、抵抗体パターン19が等間隔に4個形成されている。スペーサシート24には、窓孔24aが等間隔に4箇所形成されている。これら電極パターン21と抵抗体パターン19と窓孔24aの三者は互いに対応する位置に配置されているので、積層部18aの各電極パターン21は各窓孔24aを介して各抵抗体パターン19と対向している。
そして、積層部18a上の各電極パターン21と対応する位置にそれぞれ押圧突起16が配置されるため、操作体15が傾倒操作されると、その方向に位置する押圧突起16が下方の上部シート18cを押し込んでこれを撓ませ、撓んだ領域に形成されている電極パターン21が対向する抵抗体パターン19と接触するようになっている。ただし、上部シート18cに対する押圧突起16の押圧面積は該押圧突起16が座屈しているか否かによって異なるので、電極パターン21と抵抗体パターン19との接触面積は操作体15の傾倒量に応じて異なったものとなる。したがって、該接触面積の相違を電気的に検出することにより、操作体15の傾倒角度の大小が検出可能となる。つまり、フレキシブル回路基板18の積層部18aは、4本の押圧突起16と対向する4箇所を、操作体15の傾倒方向および傾倒量を検出する検出素子として機能させることができる。
次に、このように構成された多方向入力装置10の動作について説明すると、非操作時には図5に示すように、操作体15は弾性支持部材17によって傾きのない中立姿勢に保持されており、各押圧突起16は上部シート18cを押し撓めることなく積層部18a上に搭載されている。そのため、図7に実線で示すように、各電極パターン21はいずれも対向する抵抗体パターン19から離隔しており、よって各抵抗体パターン19の両端間の抵抗値は最大となっている。
この状態で操作者が操作つまみ15aを押圧操作し、弾性支持部材17を弾性変形させながら操作体15を傾倒させると、傾倒方向に位置する押圧突起16によって上部シート18cが押し撓められるため、該押圧突起16の下方に位置する電極パターン21が対向する抵抗体パターン19に接触し、該抵抗体パターン19の両端間の抵抗値が低下する。したがって、端子部23に接続された外部回路によって各抵抗体パターン19の両端間の電圧等を測定し、どの抵抗体パターン19の両端間の抵抗値が低下したのかを検出することにより、操作時における操作体15の傾倒方向を判定できる。
また、この多方向入力装置10は、前述したように操作体15の傾倒角度の大小を検出することもできる。すなわち、操作体15が所定方向へ傾倒操作されたとき、操作力が弱くて操作体15の傾倒角度が小さければ、押圧突起16は座屈することなく上部シート18cを押し撓める。このように操作体15が浅く(弱く)傾倒操作された場合には、図7に鎖線で示すように、上部シート18cに対する押圧突起16の押圧面積は小さいので、上部シート18cは局所的に撓むことになり、それゆえ該押圧突起16の下方に位置する電極パターン21と抵抗体パターン19との接触面積は小さく、該抵抗体パターン19の両端間の抵抗値の低下は小となる。この場合、操作体15に対する操作力が除去されると、弾性支持部材17が自身の弾性で元の形状に戻るため、操作体15は浅い傾倒姿勢から元の中立姿勢に自動的に復帰する。
これに対して、操作力が強くて操作体15の傾倒角度が大きいと、押圧突起16が座屈するので、図6に示すように底面積の増大した押圧突起16が上部シート18cを押し撓める。このように操作体15が深く(強く)傾倒操作された場合には、図8に示すように、上部シート18cに対する押圧突起16の押圧面積が増大するため、上部シート18cはやや広い領域で撓むことになり、それゆえ該押圧突起16の下方に位置する電極パターン21と抵抗体パターン19との接触面積が増大し、該抵抗体パターン19の両端間の抵抗値の低下は大となる。この場合、操作体15に対する操作力が除去されると、弾性支持部材17および押圧突起16が自身の弾性で元の形状に戻るため、操作体15は深い傾倒姿勢から元の中立姿勢に自動的に復帰する。
このように本実施形態例に係る多方向入力装置10は、操作体15の傾倒量に応じて電極パターン21と抵抗体パターン19との接触面積が著しく変化するように構成されているので、端子部23に接続された外部回路によって各抵抗体パターン19の両端間の電圧等を測定し、どの抵抗体パターン19の両端間の抵抗値がどの程度低下したのかを検出することにより、操作体15の傾倒方向だけでなく傾倒角度の大小も判定することができる。つまり、一つの操作体15で多種類の操作を簡単かつ正確に行うことができるため、この多方向入力装置10は多機能化が実現されている。
なお、本実施形態例では、下部シート18d側に抵抗体パターン19を設け、押圧突起16に押し撓められる上部シート18c側に電極パターン21を設けているが、これを逆にした構成であっても、同じように動作させることはできる。ただし、本実施形態例のような構成にしたほうが、高信頼性や長寿命化が期待できるため好ましい。
また、ハウジング11の底板部14aの中央部に支柱を立設して、支軸15bを省略した操作体15を該支柱によって揺動自在に支持する構成にすることも可能である。
さらにまた、検出素子を押圧駆動する押圧突起16を他の形状に変更することによって、小型化を促進することもできる。すなわち、図9に示すように、略同一円周上に配設される複数の押圧突起16を、該円周の接線方向を長手方向とし該接線方向に沿う切断面が略V字形(または略U字形)である中空形状に形成しておけば、各押圧突起16の配置スペースや、各検出素子(抵抗体パターン19や電極パターン21)の配置スペースを大径化する必要がなくなるため、装置全体の小型化が容易となる。しかも、操作体15を深く(強く)傾倒操作して押圧突起16を座屈させたときには、上部シート18cに対する押圧突起16の押圧面積を著しく増大させることができるため、信頼性の向上も図れる。
10 多方向入力装置
11 ハウジング
12 カバー部材
13 スペーサリング
14 枠状ケース
14c 上部開口
15 操作体
15a 操作つまみ(操作部)
16 押圧突起
17 弾性支持部材
18 フレキシブル回路基板18
18a 積層部
18c 上部シート(可撓性シート)
19 抵抗体パターン
21 電極パターン
24 スペーサシート
11 ハウジング
12 カバー部材
13 スペーサリング
14 枠状ケース
14c 上部開口
15 操作体
15a 操作つまみ(操作部)
16 押圧突起
17 弾性支持部材
18 フレキシブル回路基板18
18a 積層部
18c 上部シート(可撓性シート)
19 抵抗体パターン
21 電極パターン
24 スペーサシート
Claims (6)
- 略同一円周上に配設された複数の検出素子と、これら検出素子から略等距離な位置を揺動中心として傾倒可能な操作体と、前記各検出素子と前記操作体との間に介設された複数の押圧突起とを備え、
前記検出素子が、少なくともいずれか一方が可撓性シートに設けられている抵抗体パターンと電極パターンとを間隙を介して接離可能に対向配置して構成されていると共に、前記押圧突起が、前記可撓性シート上に配置されて前記操作体の傾倒量に応じて形状が変化する弾性材料からなり、
前記操作体の傾倒量に応じて前記可撓性シートに対する前記押圧突起の押圧面積が変化し、それに伴って前記抵抗体パターンと前記電極パターンとの接触面積が変化するように構成したことを特徴とする多方向入力装置。 - 請求項1の記載において、前記操作体を中立姿勢に支持する弾性支持部材を備え、該弾性支持部材に前記複数の押圧突起を一体形成したことを特徴とする多方向入力装置。
- 請求項2の記載において、前記弾性支持部材を収納して上部開口から前記操作体の操作部を突出させたハウジングを備え、該ハウジングの内底面に前記複数の検出素子を載置すると共に、該ハウジングの内部空間を前記弾性支持部材を隔壁として前記上部開口側の空間と前記検出素子側の空間とに分離したことを特徴とする多方向入力装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記押圧突起に押圧駆動される前記可撓性シートに前記電極パターンが設けられていることを特徴とする多方向入力装置。
- 請求項4の記載において、1枚のフレキシブル回路基板を折り返してなる上部シートと下部シートがスペーサを介して接合されていると共に、前記各検出素子を構成する複数の前記電極パターンと複数の前記抵抗体パターンがそれぞれ、前記上部シートの下面と前記下部シートの上面に設けられていることを特徴とする多方向入力装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項の記載において、前記抵抗体パターンと前記電極パターンがいずれも、前記各検出素子が配設された円周の接線方向を長手方向とする形状に形成されていると共に、前記押圧突起が、前記接線方向を長手方向とし該接線方向に沿う切断面が略V字形または略U字形である中空形状に形成されていることを特徴とする多方向入力装置。
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