JP2005208560A - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で良好な光学性能を有し、顕微鏡よりも長い作動距離を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍できるズームレンズ、および撮像装置を提供する。
【解決手段】 物体側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、正の屈折力を持つ第4レンズ群G4とが配置される。第2レンズ群と第3レンズ群とは、光軸方向に沿って移動可能な変倍用のレンズ群である。第1レンズ群と低倍端状態における第2レンズ群との間隔d1Lと、第1レンズ群の焦点距離f1と、第1レンズ群の倍率β1とは、次の条件式「0.08<d1L/f1<2.5」「−0.65<β1<−0.4」を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ズームレンズおよび撮像装置に関し、特に、機械部品などの比較的大きな物体のマクロ観察に好適なズームレンズおよび撮像装置に関する。
ズームレンズとしては、カメラ用(例えば特許文献1参照)や、顕微鏡用(例えば特許文献2参照)など、様々なものが知られている。
特開昭61−296317号公報 特開2003−344765号公報
しかしながら、顕微鏡よりも長い作動距離(例えば100mm〜150mm程度)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍できるようなズームレンズは、今のところ提案されていない。このため、機械部品などの比較的大きな物体のマクロ観察を、CCDなどの撮像素子を用いて良好に行うことはできなかった。なお、上記した“顕微鏡よりも長い作動距離”は、カメラの近距離撮影時のレンズ先端から物体までの距離に相当し、上記したカメラ用のズームレンズでも設定可能である。しかし、このような設定をするとレンズ全体が非常に長くなってしまう。
本発明の目的は、小型で良好な光学性能を有し、顕微鏡よりも長い作動距離を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍できるズームレンズ、および撮像装置を提供することにある。
請求項1に記載のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群と、負の屈折力を持つ第2レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第3レンズ群と、正の屈折力を持つ第4レンズ群とが配置され、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群とは、光軸方向に沿って移動可能な変倍用のレンズ群であり、前記第1レンズ群と低倍端状態における前記第2レンズ群との間隔d1Lと、前記第1レンズ群の焦点距離f1と、前記第1レンズ群の倍率β1とは、次の条件式「0.08<d1L/f1<2.5」「−0.65<β1<−0.4」を満足するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のズームレンズにおいて、高倍端状態における前記ズームレンズの結像倍率βHと、中間状態における前記ズームレンズの結像倍率βMと、中間状態における前記第2レンズ群の倍率β2Mと、中間状態における前記第3レンズ群の倍率β3Mとは、次の条件式「βM=βH/2」「−0.9<β2M<−1.1」「−0.9<β3M<−1.1」を満足するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のズームレンズにおいて、前記第4レンズ群は、物体側から順に、前群と、負の屈折力を持つ中群と、正の屈折力を持つ後群とが、所定の空気間隔を介して配置され、前記中群の焦点距離f4Mと、前記後群の焦点距離f4Rとは、次の条件式「−1.5<f4M/f4R<−0.7」を満足するものである。
請求項4に記載のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群と、負の屈折力を持つ第2レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第3レンズ群と、正の屈折力を持つ第4レンズ群とが配置され、前記第2レンズ群と前記第4レンズ群とは、光軸方向に沿って移動可能な変倍用のレンズ群であり、前記第1レンズ群と低倍端状態における前記第2レンズ群との間隔d1Lと、前記第1レンズ群の焦点距離f1と、前記第1レンズ群の倍率β1とは、次の条件式「0.05<d1L/f1<0.25」「−0.65<β1<−0.3」を満足するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のズームレンズにおいて、高倍端状態における前記ズームレンズの結像倍率βHと、中間状態における前記ズームレンズの結像倍率βMと、中間状態における前記第2レンズ群の倍率β2Mとは、次の条件式「βM=βH/2」「−0.8<β2M<−1.1」を満足するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、光軸方向に沿って移動可能な合焦用のレンズ群である。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を持つ前群と、正の屈折力を持つ後群とが配置され、前記前群の屈折力が前記後群の屈折力より弱く、前記後群が、光軸方向に沿って移動可能な合焦用のレンズ群である。
請求項8に記載の撮像装置は、請求項1から請求項7の何れか1項に記載のズームレンズと、前記ズームレンズの像面に配置される撮像素子とを備えたものである。
本発明によれば、小型で良好な光学性能を有し、顕微鏡よりも長い作動距離を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態のズームレンズ10は、図1に示す通り、物体側(図の左方)から順に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とが配置された四群構成の光学系である。なお図1には、第4レンズ群G4と像面10aとの間にフィルタ25を配置した。像面10aは、ズームレンズ10により物体の像が形成される面であり、例えばCCDなどの撮像素子の配置面である。フィルタ25は、像面10aに配置された撮像素子の赤外カットフィルタなどに相当する。
ズームレンズ10において、第1レンズ群G1は正の屈折力を持ち、第2レンズ群G2は負の屈折力を持ち、第3レンズ群G3は正の屈折力を持ち、第4レンズ群G4は正の屈折力を持つ。また、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とは、光軸方向に沿って移動可能な変倍用のレンズ群である。このため、第1レンズ群G1と開口絞りSと第4レンズ群G4とを固定し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とを移動させることにより、変倍と、変倍による像面位置変動の補正とを行うことができる。
さらに、ズームレンズ10では、第1レンズ群G1と低倍端状態における第2レンズ群G2との間隔d1Lと、第1レンズ群G1の焦点距離f1と、第1レンズ群G1の倍率β1とが、次の条件式(1),(2)を満足する。したがって、小型で良好な光学性能を有し、顕微鏡よりも長い作動距離d0(例えば100mm〜150mm程度)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍することができる(例えば0.2倍〜1倍)。
0.08 < d1L/f1 < 2.5 …(1)
−0.65 < β1 < −0.4 …(2)
なお、条件式(1)は、ズームレンズ10の小型化を実現するための条件である。条件式(1)の下限値を下回ると、間隔d1Lが小さくなり過ぎて、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2を固定する各々の金物どうしが接触する恐れが出てくる。逆に、条件式(1)の上限値を上回ると、間隔d1Lが大きくなり、レンズ全体が長くなってしまう。さらに、入射瞳位置が遠くなるため、第1レンズ群G1に入射する周辺光束の入射高が高くなり、第1レンズ群G1が大型化してしまう。
条件式(2)は、顕微鏡よりも長い作動距離d0を確保しつつ、良好な光学性能を達成するための条件である。条件式(2)の下限値を下回ると、作動距離d0が必要以上に大きくなり、ズームレンズ10を用いた撮像装置(後述)が全体的に大型化してしまう。逆に、条件式(2)の上限値を上回ると、作動距離d0が小さくなり、物体に対する照明光を外部から導入することが困難となる。
このように、ズームレンズ10は、小型で良好な光学性能を有し、顕微鏡よりも長い作動距離d0(例えば100mm〜150mm程度)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍できる(例えば0.2倍〜1倍)ため、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を、像面10aに配置したCCDなどの撮像素子を用いて、良好に行うことができる。
例えば、撮像素子として500万画素の高精細な2/3型CCDを用いる場合、その対角サイズは11mmと非常に小さいが、ズームレンズ10による変倍を例えば0.2倍〜1倍の間で行うことにより、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。この場合、物体が11mm〜55mm程度の比較的大きなものであっても、その物体像を直接CCDなどの撮像素子に結像させることができ、物体の良好なマクロ観察が可能となる。
また、ズームレンズ10では、高倍端状態における全体の結像倍率βHと中間状態における全体の結像倍率βMとが「βM=βH/2」を満足し、中間状態における第2レンズ群G2の倍率β2Mと、中間状態における第3レンズ群G3の倍率β3Mとが、次の条件式(3),(4)を満足する。したがって、さらに良好な光学性能を達成でき、ズームレンズ10を確実に小型化できる。
−0.9 < β2M < −1.1 …(3)
−0.9 < β3M < −1.1 …(4)
なお、条件式(3),(4)は、変倍の際の第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の移動量と入射瞳位置と射出瞳位置とを最適化するための条件である。条件式(3),(4)の下限値を下回ると、低倍端状態における第3レンズ群G3と開口絞りSとの間隔が大きくなるため、第3レンズ群G3に入射する周辺光束の入射高が高くなる。その結果、第3レンズ群G3が大型化すると共に、低倍端状態における周辺光束の収差補正が困難となる。条件式(3),(4)の上限値を上回ると、低倍端状態における第2レンズ群G2と開口絞りSとの間隔が大きくなるため、第1レンズ群G1に入射する周辺光束の入射高が高くなり、第1レンズ群G1が大型化する。
条件式(3),(4)を満足することにより、第3レンズ群G3や第1レンズ群G1の大型化を回避することができ、ズームレンズ10を確実に小型化できる。また、低倍端状態での収差補正を良好に行うことができ、ズームレンズ10の光学性能をさらに向上させることができる。また、開口絞りSの位置を適正な中間位置とすることができ、効率的な変倍が可能となる。つまり、低倍端から高倍端への変倍の際に、第2レンズ群G2を像側へ単調移動させ、第3レンズ群G3を逆方向の物体側へ単調移動させることにより、効率的にズーム比を稼ぐことができ、小さな移動量で大きな倍率変化が得られる。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の移動空間の確保が小さくて済むため、ズームレンズ10の小型化が図られる。
さらに、ズームレンズ10では、第4レンズ群G4が、比較的広い所定の空気間隔d5,d6(例えば8.5mm〜13.5mm)を介して分離された3つの群により構成される。つまり、物体側から順に、前群G4Fと、負の屈折力を持つ中群G4Mと、正の屈折力を持つ後群G4Rとで構成される。そして、中群G4Mの焦点距離f4Mと、後群G4Rの焦点距離f4Rとが、次の条件式(5)を満足する。
−1.5 < f4M/f4R < −0.7 …(5)
焦点距離f4Mと焦点距離f4Rとの比が、条件式(5)の下限値を下回ると、射出瞳位置が遠くなり過ぎ、変倍による射出瞳位置の変化が大きくなり、像面10aに入射する光束の傾き角度が大きくなってしまう。逆に、条件式(5)の上限値を上回ると、第4レンズ群G4から像面10aまでの間隔が大きくなり、ズームレンズ10が全体的に長くなる。
したがって、条件式(5)を満足することにより、像面10aへの入射角度を略垂直にすることができ、像面10aに配置した撮像素子との最適化を図ることができる。加えて、第4レンズ群G4から像面10aまでの間隔を狭くすることができ、ズームレンズ10を確実に小型化できる。
ここで、第1実施形態のズームレンズ10の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ11と両凸レンズ12との接合レンズ、両凸レンズ13、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ14からなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ15、および、両凹レンズ16と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ17との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、両凸レンズ18、および、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ19と両凸レンズ20との接合レンズからなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ21と両凹レンズ22との接合レンズ(前群G4F)、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ23(中群G4M)、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ24(後群G4R)からなる。
ズームレンズ10では、低倍端から高倍端に変倍する場合には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第4レンズ群G4とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第3レンズ群G3を物体側に移動させる。
上記の具体的な構成のレンズデータを表1に例示する。
Figure 2005208560
表1において、βはズームレンズ10の全体の結像倍率、NAは物体側の開口数である。面番号の1〜27は、物体側から順に付したレンズ面の番号であり、第1面〜第12面は第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の各レンズ面、第13面は開口絞りS、第14面〜第25面は第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の各レンズ面、第26面,第27面はフィルタ25に対応する。レンズ面の曲率半径(r)のマイナス(−)は、レンズ面が像側に向けて凸状であることを表す。面間隔(d)は、光軸上でのレンズ厚または空気間隔である。その他、νはd線(587nm)に対するアッベ数、nはd線に対する屈折率である。
また、上記した条件式(1)〜(5)に対応する値は次の通りである。
(1) d1L/f1 = 0.150
(2) β1 =−0.518
(3) β2M =−1.063
(4) β3M =−1.045
(5) f4M/f4R =−0.766
さらに、表1のレンズデータに基づくズームレンズ10の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図2〜図4に示す。図2は低倍端状態(β=−0.2)、図3は中間状態(β=−0.5)、図4は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図2〜図4において、NAは像側の開口数、Yは像高、dはd線(λ=587nm)、gはg線(λ=436nm)を表す。
表1のレンズデータと図2〜図4の諸収差から分かるように、第1実施形態のズームレンズ10は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(130mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ10の像面10aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。なお、第1実施形態のズームレンズ10では、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合、ズームレンズ10を全体的に動かせばよい。
(第2実施形態)
第2実施形態のズームレンズ30は、図5に示す通り、基本的な構成が図1のズームレンズ10と同じであり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで構成される。第2実施形態では、レンズ群G1〜G4の基本構成の説明を省略する。
ここで、第2実施形態のズームレンズ30の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ31と両凸レンズ32との接合レンズ、両凸レンズ33、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ34からなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ35、および、両凹レンズ36と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ37との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、両凸レンズ38、および、両凸レンズ39と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ40との接合レンズからなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ41と両凹レンズ42との接合レンズ(前群G4F)、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ43(中群G4M)、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ44(後群G4R)からなる。
ズームレンズ30でも、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第4レンズ群G4とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第3レンズ群G3を物体側に移動させる。
上記の具体的な構成のレンズデータを表2に例示する。表2は、上記した表1と同様であるため、その補足説明を省略する。
Figure 2005208560
また、上記した条件式(1)〜(5)に対応する値は次の通りである。
(1) d1L/f1 = 0.137
(2) β1 =−0.498
(3) β2M =−0.950
(4) β3M =−0.961
(5) f4M/f4R =−1.008
さらに、表2のレンズデータに基づくズームレンズ30の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図6〜図8に示す。図6は低倍端状態(β=−0.2)、図7は中間状態(β=−0.5)、図8は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図6〜図8は、上記した図2〜図4と同様であるため、その補足説明を省略する。
表2のレンズデータと図6〜図8の諸収差から分かるように、第2実施形態のズームレンズ30は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(140mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ30の像面30aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。なお、第2実施形態のズームレンズ30では、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合、ズームレンズ30を全体的に動かせばよい。
(第3実施形態)
第3実施形態のズームレンズ50は、図9に示す通り、基本的な構成が図1のズームレンズ10と同じであり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで構成される。第3実施形態では、レンズ群G1〜G4の基本構成の説明を省略する。
ここで、第3実施形態のズームレンズ50の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ51と両凸レンズ52との接合レンズ、両凸レンズ53、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ54からなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ55、および、両凹レンズ56と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ57との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ58、および、両凸レンズ59と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ60との接合レンズからなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ61と両凹レンズ62との接合レンズ(前群G4F)、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ63(中群G4M)、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ64(後群G4R)からなる。
ズームレンズ50でも、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第4レンズ群G4とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第3レンズ群G3を物体側に移動させる。
上記の具体的な構成のレンズデータを表3に例示する。表3は、上記した表1と同様であるため、その補足説明を省略する。
Figure 2005208560
また、上記した条件式(1)〜(5)に対応する値は次の通りである。
(1) d1L/f1 = 0.143
(2) β1 =−0.492
(3) β2M =−1.000
(4) β3M =−1.000
(5) f4M/f4R =−1.016
さらに、表3のレンズデータに基づくズームレンズ50の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図10〜図12に示す。図10は低倍端状態(β=−0.2)、図11は中間状態(β=−0.5)、図12は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図10〜図12は、上記した図2〜図4と同様であるため、その補足説明を省略する。
表3のレンズデータと図10〜図12の諸収差から分かるように、第3実施形態のズームレンズ50は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(140mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ50の像面50aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。なお、第3実施形態のズームレンズ50では、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合、ズームレンズ50を全体的に動かせばよい。
(第4実施形態)
第4実施形態のズームレンズ70は、図13に示す通り、基本的な構成が図1のズームレンズ10と同じであり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで構成される。第4実施形態では、レンズ群G1〜G4の基本構成の説明を省略する。
ここで、第4実施形態のズームレンズ70の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ71と両凸レンズ72との接合レンズ、両凸レンズ73、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ74からなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ75、および、両凹レンズ76と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ77との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、両凸レンズ78、および、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ79と両凸レンズ80との接合レンズからなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ81と両凹レンズ82との接合レンズ(前群G4F)、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ83(中群G4M)、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ84(後群G4R)からなる。
ズームレンズ70でも、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第4レンズ群G4とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第3レンズ群G3を物体側に移動させる。
また、ズームレンズ70では、第1レンズ群G1が光軸方向に沿って移動可能な合焦用レンズ群となっている。このため、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合は、第1レンズ群G1を全体的に動かせばよい。
上記の具体的な構成のレンズデータを表4に例示する。表4のうち、可変間隔表においては、作動距離d0=130の場合を基準とし、作動距離d0=120と作動距離d0=140の場合にはd1の値のみを示す。その他は、上記した表1と同様であるため、その補足説明を省略する。
Figure 2005208560
また、上記した条件式(1)〜(5)に対応する値は次の通りである。
(1) d1L/f1 = 0.095〜0.213
(2) β1 =−0.467〜−0.586
(3) β2M =−1.063
(4) β3M =−1.045
(5) f4M/f4R =−1.337
さらに、表4のレンズデータに基づくズームレンズ70の作動距離d0=130の場合の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図14〜図16に示す。図14は低倍端状態(β=−0.2)、図15は中間状態(β=−0.5)、図16は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図14〜図16は、上記した図2〜図4と同様であるため、その補足説明を省略する。
表4のレンズデータと図14〜図16の諸収差から分かるように、第4実施形態のズームレンズ70は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(120mm〜140mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ70の像面70aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。
(第5実施形態)
第5実施形態のズームレンズ90は、図17に示す通り、基本的な構成が図1のズームレンズ10と同じであり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで構成される。第5実施形態では、レンズ群G1〜G4の基本構成の説明を省略する。
ここで、第5実施形態のズームレンズ90の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、前群G1Fと後群G1Rとからなり、前群G1Fは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ91と両凸レンズ92との接合レンズであり、後群G1Rは、両凸レンズ93と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ94とからなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ95、および、両凹レンズ96と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ97との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、両凸レンズ98、および、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ99と両凸レンズ100との接合レンズからなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ101と両凹レンズ102との接合レンズ(前群G4F)、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ103(中群G4M)、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ104(後群G4R)からなる。
ズームレンズ90でも、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第4レンズ群G4とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第3レンズ群G3を物体側に移動させる。
また、ズームレンズ90では、第1レンズ群G1のうち後群G1Rが光軸方向に沿って移動可能な合焦用のレンズ群となっている。このため、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合は、前群G1Fを固定して、後群G1Rを動かせばよい。なお、前群G1Fと後群G1Rとは、各々、正の屈折力を持ち、前群G1Fの屈折力が後群G1Rの屈折力より弱い。合焦の際に後群G1Rを動かすため光学性能の劣化を確実に回避できる。
上記の具体的な構成のレンズデータを表5に例示する。表5のうち、可変間隔表においては、作動距離d0=130の場合を基準とし、作動距離d0=120と作動距離d0=140の場合にはd11,d12の値のみを示す。その他は、上記した表1と同様であるため、その補足説明を省略する。
Figure 2005208560
また、上記した条件式(1)〜(5)に対応する値は次の通りである。
(1) d1L/f1 = 0.060〜0.137
(2) β1 =−0.455〜−0.585
(3) β2M =−1.062
(4) β3M =−1.045
(5) f4M/f4R =−0.757
さらに、表5のレンズデータに基づくズームレンズ90の作動距離d0=130の場合の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図18〜図20に示す。図18は低倍端状態(β=−0.2)、図19は中間状態(β=−0.5)、図20は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図18〜図20は、上記した図2〜図4と同様であるため、その補足説明を省略する。
表5のレンズデータと図18〜図20の諸収差から分かるように、第5実施形態のズームレンズ90は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(120mm〜140mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ90の像面90aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。
(第6実施形態)
ここでは、図21に示す撮像装置の説明を行う。第6実施形態の撮像装置は、本体部110と、制御部120と、保持部130とで構成される。本体部110は、上記したズームレンズ10,30,50,70,90のうち何れか1つ(以下「ズームレンズ111」という)と、撮像部112と、照明部113と、駆動部114とを備え、保持部130により保持される。制御部120は、CPU121と、メモリ122と、入力部123と、表示部124とを備える。
入力部123から入力された各種制御指令は、CPU121にて処理され、撮像部112、照明部113、駆動部114の制御に用いられる。主な制御は、撮像部112に対する画像取得制御、照明部113に対する照明点灯制御、駆動部114に対する変倍、合焦制御などである。
撮像部112は、図示省略したが、ズームレンズ111の像面に配置された500万画素の高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を備える。照明部113は、例えば発光ダイオードが円周状に配列されたものであり、観察面140に置かれた不図示の比較的大きな試料(例えば金属の標本や機械部品(例えば歯車)など)を照明する。
試料から発生した観察光は、ズームレンズ111を介した後、撮像部112の撮像素子(不図示)に入射する。このとき撮像素子の撮像面には、ズームレンズ111の結像倍率β(0.2倍〜1.0倍)の設定に応じて、試料の像が形成される。試料側の観察範囲は、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲である。
撮像素子(2/3型CCD)からの画像信号は、撮像部112内で信号処理され、制御部120内のCPU121に送られる。そして、表示部124(液晶表示素子など)に試料画像として表示される。さらに、撮像部112からCPU121が取得した画像信号は、メモリ122に保存することも可能である。メモリ122は、内部メモリ以外に、取り外し可能な外部メモリでも良い。
本体部110は、保持部130により固定保持されているが、保持部130にXYステージ等を設け、観察範囲や合焦位置の変更を行うことも可能である。さらに図21では、観察面140に対して本体部10を垂直に配置しているが、保持部130に、カメラ用三脚等を使用することにより、任意の方向の観察も可能である。
第6実施形態の撮像装置によれば、表示部124に表示された試料画像を見ることで、観察面140に置かれた比較的大きな試料(例えば金属の標本や機械部品(例えば歯車)など)の良好なマクロ観察が可能となる。また、高精細な2/3型CCDを用いるため、高品位なマクロ画像を取得でき、高品位なマクロ画像の連続的な変倍(0.2倍〜1.0倍)を簡便に行える。
(第7実施形態)
第7実施形態のズームレンズ210は、図22に示す通り、物体側から順に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とが配置された四群構成の光学系である。第1レンズ群G1は正の屈折力を持ち、第2レンズ群G2は負の屈折力を持ち、第3レンズ群G3は正の屈折力を持ち、第4レンズ群G4は正の屈折力を持つ。
また、ズームレンズ210では、第2レンズ群G2と第4レンズ群G4とが、光軸方向に沿って移動可能な変倍用のレンズ群となっている。このため、第1レンズ群G1と開口絞りSと第3レンズ群G3とを固定し、第2レンズ群G2と第4レンズ群G4とを移動させることにより、変倍と、変倍による像面位置変動の補正とを行うことができる。
さらに、ズームレンズ210では、第1レンズ群G1と低倍端状態における第2レンズ群G2との間隔d1Lと、第1レンズ群G1の焦点距離f1と、第1レンズ群G1の倍率β1とが、次の条件式(6),(7)を満足する。したがって、小型で良好な光学性能を有し、顕微鏡よりも長い作動距離d0(例えば100mm〜150mm程度)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍することができる(例えば0.2倍〜1倍)。
0.05 < d1L/f1 < 0.25 …(6)
−0.65 < β1 < −0.3 …(7)
なお、条件式(6)は、ズームレンズ210の小型化を実現するための条件である。条件式(6)の下限値を下回ると、間隔d1Lが小さくなり過ぎて、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2を固定する各々の金物どうしが接触する恐れが出てくる。逆に、条件式(6)の上限値を上回ると、間隔d1Lが大きくなり、レンズ全体が長くなってしまう。さらに、入射瞳位置が遠くなるため、第1レンズ群G1に入射する周辺光束の入射高が高くなり、第1レンズ群G1が大型化してしまう。
条件式(7)は、顕微鏡よりも長い作動距離d0を確保しつつ、良好な光学性能を達成するための条件である。条件式(7)の下限値を下回ると、作動距離d0が必要以上に大きくなり、ズームレンズ210を用いた撮像装置(後述)が全体的に大型化してしまう。逆に、条件式(7)の上限値を上回ると、作動距離d0が小さくなり、物体に対する照明光を外部から導入することが困難となる。
このように、ズームレンズ210は、小型で良好な光学性能を有し、顕微鏡よりも長い作動距離d0(例えば100mm〜150mm程度)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍できる(例えば0.2倍〜1倍)ため、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を、像面210aに配置したCCDなどの撮像素子を用いて、良好に行うことができる。
例えば、撮像素子として500万画素の高精細な2/3型CCDを用いる場合、その対角サイズは11mmと非常に小さいが、ズームレンズ210による変倍を例えば0.2倍〜1倍の間で行うことにより、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。この場合、物体が11mm〜55mm程度の比較的大きなものであっても、その物体像を直接CCDなどの撮像素子に結像させることができ、物体の良好なマクロ観察が可能となる。
また、ズームレンズ210では、高倍端状態における全体の結像倍率βHと中間状態における全体の結像倍率βMとが「βM=βH/2」を満足し、中間状態における第2レンズ群G2の倍率β2Mが、次の条件式(8)を満足する。したがって、さらに良好な光学性能を達成でき、ズームレンズ210を確実に小型化できる。
−0.8 < β2M < −1.1 …(8)
なお、条件式(8)は、変倍の際の第2レンズ群G2の移動量と入射瞳位置と射出瞳位置とを最適化するための条件である。条件式(8)の下限値を下回ると、低倍端状態における第3レンズ群G3と開口絞りSとの間隔が大きくなるため、第3レンズ群G3に入射する周辺光束の入射高が高くなる。その結果、第3レンズ群G3が大型化すると共に、低倍端状態における周辺光束の収差補正が困難となる。条件式(8)の上限値を上回ると、低倍端状態における第2レンズ群G2と開口絞りSとの間隔が大きくなるため、第1レンズ群G1に入射する周辺光束の入射高が高くなり、第1レンズ群G1が大型化する。
条件式(8)を満足することにより、第3レンズ群G3や第1レンズ群G1の大型化を回避することができ、ズームレンズ210を確実に小型化できる。また、低倍端状態での収差補正を良好に行うことができ、ズームレンズ210の光学性能をさらに向上させることができる。また、開口絞りSの位置を適正な中間位置とすることができ、効率的な変倍が可能となる。つまり、低倍端から高倍端への変倍の際に、第2レンズ群G2を像側へ単調移動させ、第4レンズ群G4を物体側に凸となる軌道に沿って移動させることにより、効率的にズーム比を稼ぐことができ、小さな移動量で大きな倍率変化が得られる。第2レンズ群G2と第4レンズ群G4の移動空間の確保が小さくて済むため、ズームレンズ210の小型化が図られる。
ここで、第7実施形態のズームレンズ210の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ211と両凸レンズ212との接合レンズ、両凸レンズ213、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ214からなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ215、および、両凹レンズ216と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ217との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、両凸レンズ218と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズ219との接合レンズ、および、物体側に凸面を向けた厚い負メニスカスレンズ220からなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ221、および、両凸レンズ222と両凹レンズ223との接合レンズからなる。
ズームレンズ210では、低倍端から高倍端に変倍する場合には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第3レンズ群G3とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第4レンズ群G4を物体側に凸となる軌道に沿って移動させる。
上記の具体的な構成のレンズデータを表6に例示する。表6は、上記した表1と同様であるため、その補足説明を省略する。
Figure 2005208560
また、上記した条件式(6)〜(8)に対応する値は次の通りである。
(6) d1L/f1 = 0.130
(7) β1 =−0.502
(8) β2M =−0.946
さらに、表6のレンズデータに基づくズームレンズ210の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図23〜図25に示す。図23は低倍端状態(β=−0.2)、図24は中間状態(β=−0.5)、図25は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図23〜図25は、上記した図2〜図4と同様であるため、その補足説明を省略する。
表6のレンズデータと図23〜図25の諸収差から分かるように、第7実施形態のズームレンズ210は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(130mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ210の像面210aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。なお、第7実施形態のズームレンズ210では、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合、ズームレンズ210を全体的に動かせばよい。
さらに、第7実施形態のズームレンズ210を第6実施形態の撮像装置(図21)のズームレンズ111として用い、表示部124に表示された試料画像を見ることで、観察面140に置かれた比較的大きな試料(例えば金属の標本や機械部品(例えば歯車)など)の良好なマクロ観察が可能となる。また、高精細な2/3型CCDを用いるため、高品位なマクロ画像を取得でき、高品位なマクロ画像の連続的な変倍(0.2倍〜1.0倍)を簡便に行える。
(第8実施形態)
第8実施形態のズームレンズ230は、図26に示す通り、基本的な構成が図22のズームレンズ210と同じであり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで構成される。第8実施形態では、レンズ群G1〜G4の基本構成の説明を省略する。
ここで、第8実施形態のズームレンズ230の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ231と両凸レンズ232との接合レンズ、両凸レンズ233、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ234からなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ235、および、両凹レンズ236と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ237との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、両凸レンズ238と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズ239との接合レンズ、および、物体側に凸面を向けた厚い負メニスカスレンズ240からなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ241、および、両凸レンズ242と両凹レンズ243との接合レンズからなる。
ズームレンズ230でも、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第3レンズ群G3とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第4レンズ群G4を物体側に凸となる軌道に沿って移動させる。
上記の具体的な構成のレンズデータを表7に例示する。表7は、上記した表1と同様であるため、その補足説明を省略する。
Figure 2005208560
また、上記した条件式(6)〜(8)に対応する値は次の通りである。
(6) d1L/f1 = 0.170
(7) β1 =−0.405
(8) β2M =−0.932
さらに、表7のレンズデータに基づくズームレンズ230の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図27〜図29に示す。図27は低倍端状態(β=−0.2)、図28は中間状態(β=−0.5)、図29は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図27〜図29は、上記した図2〜図4と同様であるため、その補足説明を省略する。
表7のレンズデータと図27〜図29の諸収差から分かるように、第8実施形態のズームレンズ230は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(135mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ230の像面230aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。なお、第8実施形態のズームレンズ230では、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合、ズームレンズ230を全体的に動かせばよい。
さらに、第8実施形態のズームレンズ230を第6実施形態の撮像装置(図21)のズームレンズ111として用い、表示部124に表示された試料画像を見ることで、観察面140に置かれた比較的大きな試料(例えば金属の標本や機械部品(例えば歯車)など)の良好なマクロ観察が可能となる。また、高精細な2/3型CCDを用いるため、高品位なマクロ画像を取得でき、高品位なマクロ画像の連続的な変倍(0.2倍〜1.0倍)を簡便に行える。
(第9実施形態)
第9実施形態のズームレンズ250は、図30に示す通り、基本的な構成が図22のズームレンズ210と同じであり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで構成される。第9実施形態では、レンズ群G1〜G4の基本構成の説明を省略する。
ここで、第9実施形態のズームレンズ250の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、両凸レンズ251、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ252と両凸レンズ253との接合レンズ、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ254からなる。第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ255、および、両凹レンズ256と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ257との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、両凸レンズ258と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズ259との接合レンズ、および、物体側に凸面を向けた厚い負メニスカスレンズ260からなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ261、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ262と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ263との接合レンズからなる。
ズームレンズ250でも、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第3レンズ群G3とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第4レンズ群G4を物体側に凸となる軌道に沿って移動させる。
上記の具体的な構成のレンズデータを表8に例示する。表8は、上記した表1と同様であるため、その補足説明を省略する。
Figure 2005208560
また、上記した条件式(6)〜(8)に対応する値は次の通りである。
(6) d1L/f1 = 0.098
(7) β1 =−0.479
(8) β2M =−0.903
さらに、表8のレンズデータに基づくズームレンズ250の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図31〜図33に示す。図31は低倍端状態(β=−0.2)、図32は中間状態(β=−0.5)、図33は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図31〜図33は、上記した図2〜図4と同様であるため、その補足説明を省略する。
表8のレンズデータと図31〜図33の諸収差から分かるように、第9実施形態のズームレンズ250は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(120mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ250の像面250aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。なお、第9実施形態のズームレンズ250では、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合、ズームレンズ250を全体的に動かせばよい。
さらに、第9実施形態のズームレンズ250を第6実施形態の撮像装置(図21)のズームレンズ111として用い、表示部124に表示された試料画像を見ることで、観察面140に置かれた比較的大きな試料(例えば金属の標本や機械部品(例えば歯車)など)の良好なマクロ観察が可能となる。また、高精細な2/3型CCDを用いるため、高品位なマクロ画像を取得でき、高品位なマクロ画像の連続的な変倍(0.2倍〜1.0倍)を簡便に行える。
(第10実施形態)
第10実施形態のズームレンズ270は、図34に示す通り、基本的な構成が図22のズームレンズ210と同じであり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで構成される。第10実施形態では、レンズ群G1〜G4の基本構成の説明を省略する。
ここで、第10実施形態のズームレンズ270の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ271と両凸レンズ272との接合レンズ、両凸レンズ273、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ274からなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ275、および、両凹レンズ276と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ277との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、両凸レンズ278と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズ279との接合レンズ、および、物体側に凸面を向けた厚い負メニスカスレンズ280からなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ281、および、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ282と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ283との接合レンズからなる。
ズームレンズ270でも、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第3レンズ群G3とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第4レンズ群G4を物体側に凸となる軌道に沿って移動させる。
また、ズームレンズ270では、第1レンズ群G1が光軸方向に沿って移動可能な合焦用レンズ群となっている。このため、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合は、第1レンズ群G1を全体的に動かせばよい。
上記の具体的な構成のレンズデータを表9に例示する。表9のうち、可変間隔表においては、作動距離d0=130の場合を基準とし、作動距離d0=120と作動距離d0=140の場合にはd1の値のみを示す。その他は、上記した表1と同様であるため、その補足説明を省略する。
Figure 2005208560
また、上記した条件式(6)〜(8)に対応する値は次の通りである。
(6) d1L/f1 = 0.079〜0.176
(7) β1 =−0.436〜−0.541
(8) β2M =−0.974
さらに、表9のレンズデータに基づくズームレンズ270の作動距離d0=130の場合の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図35〜図37に示す。図35は低倍端状態(β=−0.2)、図36は中間状態(β=−0.5)、図37は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図35〜図37は、上記した図2〜図4と同様であるため、その補足説明を省略する。
表9のレンズデータと図35〜図37の諸収差から分かるように、第10実施形態のズームレンズ270は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(120mm〜140mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ270の像面270aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。
さらに、第10実施形態のズームレンズ270を第6実施形態の撮像装置(図21)のズームレンズ111として用い、表示部124に表示された試料画像を見ることで、観察面140に置かれた比較的大きな試料(例えば金属の標本や機械部品(例えば歯車)など)の良好なマクロ観察が可能となる。また、高精細な2/3型CCDを用いるため、高品位なマクロ画像を取得でき、高品位なマクロ画像の連続的な変倍(0.2倍〜1.0倍)を簡便に行える。
(第11実施形態)
第11実施形態のズームレンズ290は、図38に示す通り、基本的な構成が図22のズームレンズ210と同じであり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2と開口絞りSと第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とで構成される。第11実施形態では、レンズ群G1〜G4の基本構成の説明を省略する。
ここで、第11実施形態のズームレンズ290の具体的な構成を説明する。第1レンズ群G1は、前群G1Fと後群G1Rとからなり、前群G1Fは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ291と両凸レンズ292との接合レンズであり、後群G1Rは、両凸レンズ293と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ294とからなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ295、および、両凹レンズ296と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ297との接合レンズからなる。第3レンズ群G3は、両凸レンズ298と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズ299との接合レンズ、および、物体側に凸面を向けた厚い負メニスカスレンズ300からなる。第4レンズ群G4は、両凸レンズ301、および、両凸レンズ302と両凹レンズ303との接合レンズからなる。
ズームレンズ290でも、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1と開口絞りSと第3レンズ群G3とを固定し、第2レンズ群G2を像側に移動させ、第4レンズ群G4を物体側に凸となる軌道に沿って移動させる。
また、ズームレンズ290では、第1レンズ群G1のうち後群G1Rが光軸方向に沿って移動可能な合焦用のレンズ群となっている。このため、作動距離d0の変化に伴う合焦状態の微調整を行う場合は、前群G1Fを固定して、後群G1Rを動かせばよい。なお、前群G1Fと後群G1Rとは、各々、正の屈折力を持ち、前群G1Fの屈折力が後群G1Rの屈折力より弱い。合焦の際に後群G1Rを動かすため光学性能の劣化を確実に回避できる。
上記の具体的な構成のレンズデータを表10に例示する。表10のうち、可変間隔表においては、作動距離d0=135の場合を基準とし、作動距離d0=125と作動距離d0=145の場合にはd11,d12の値のみを示す。その他は、上記した表1と同様であるため、その補足説明を省略する。
Figure 2005208560
また、上記した条件式(6)〜(8)に対応する値は次の通りである。
(6) d1L/f1 = 0.077〜0.176
(7) β1 =−0.405〜−0.505
(8) β2M =−0.901
さらに、表10のレンズデータに基づくズームレンズ290の作動距離d0=135の場合の諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図39〜図41に示す。図39は低倍端状態(β=−0.2)、図40は中間状態(β=−0.5)、図41は高倍端状態(β=−1.0)に対応している。図39〜図41は、上記した図2〜図4と同様であるため、その補足説明を省略する。
表10のレンズデータと図39〜図41の諸収差から分かるように、第11実施形態のズームレンズ290は、小型で、顕微鏡よりも長い作動距離d0(125mm〜145mm)を確保しつつ、縮小倍率から等倍率まで連続的に変倍でき(0.2倍〜1.0倍)、かつ、諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)が良好に補正されている。
また、像高Y=5.5mmであるため、物体側の観察範囲として、直径11mm〜55mm程度の大きな範囲を確保できる。さらに、ズームレンズ290の像面290aに、高精細な2/3型CCD(対角サイズ=11mm)を配置することにより、金属の標本や機械部品(例えば歯車)などの比較的大きな物体のマクロ観察を良好に行うことができる。
さらに、第11実施形態のズームレンズ290を第6実施形態の撮像装置(図21)のズームレンズ111として用い、表示部124に表示された試料画像を見ることで、観察面140に置かれた比較的大きな試料(例えば金属の標本や機械部品(例えば歯車)など)の良好なマクロ観察が可能となる。また、高精細な2/3型CCDを用いるため、高品位なマクロ画像を取得でき、高品位なマクロ画像の連続的な変倍(0.2倍〜1.0倍)を簡便に行える。
なお、上記した第1〜第5実施形態では、第4レンズ群G4の前群G4Fが正の屈折力を持つ例で説明したが、負の屈折力を持つ場合にも本発明を適用できる。
また、上記した第1〜第11実施形態では、作動距離d0が120mmに固定された例と、130mmに固定された例と、135mmに固定された例と、140mmに固定された例と、120mm〜140mmの範囲内で変化する例と、125mm〜145mmの範囲内で変化する例とを説明したが、本発明はこれに限定されない。作動距離d0が例えば100mm〜150mm程度の範囲内であれば固定でも可変でも本発明を適用できる。
ズームレンズ10の構成図である。 ズームレンズ10の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ10の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ10の高倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ30の構成図である。 ズームレンズ30の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ30の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ30の高倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ50の構成図である。 ズームレンズ50低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ50の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ50の高倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ70の構成図である。 ズームレンズ70の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ70の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ70の高倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ90の構成図である。 ズームレンズ90の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ90の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ90の高倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ111を備えた撮像装置の構成図である。 ズームレンズ210の構成図である。 ズームレンズ210の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ210の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ210の高倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ230の構成図である。 ズームレンズ230の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ230の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ230の高倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ250の構成図である。 ズームレンズ250の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ250の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ250の高倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ270の構成図である。 ズームレンズ270の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ270の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ270の高倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ290の構成図である。 ズームレンズ290の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ290の中間状態における諸収差を示す図である。 ズームレンズ290の高倍端状態における諸収差を示す図である。
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
S 開口絞り
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
10,30,50,70,90,111,210,230,250,270,290 ズームレンズ
10a,30a,50a,70a,90a,210a,230a,250a,270a,290a 像面
110 本体部
112 撮像部
113 照明部
114 駆動部
120 制御部
121 CPU
122 メモリ
123 入力部
124 表示部
130 保持部
140 観察面

Claims (8)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群と、負の屈折力を持つ第2レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第3レンズ群と、正の屈折力を持つ第4レンズ群とが配置され、
    前記第2レンズ群と前記第3レンズ群とは、光軸方向に沿って移動可能な変倍用のレンズ群であり、
    前記第1レンズ群と低倍端状態における前記第2レンズ群との間隔d1Lと、前記第1レンズ群の焦点距離f1と、前記第1レンズ群の倍率β1とは、次の条件式を満足する
    0.08 < d1L/f1 < 2.5
    −0.65 < β1 < −0.4
    ことを特徴とするズームレンズ。
  2. 請求項1に記載のズームレンズにおいて、
    高倍端状態における前記ズームレンズの結像倍率βHと、中間状態における前記ズームレンズの結像倍率βMと、中間状態における前記第2レンズ群の倍率β2Mと、中間状態における前記第3レンズ群の倍率β3Mとは、次の条件式を満足する
    βM=βH/2
    −0.9 < β2M < −1.1
    −0.9 < β3M < −1.1
    ことを特徴とするズームレンズ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のズームレンズにおいて、
    前記第4レンズ群は、物体側から順に、前群と、負の屈折力を持つ中群と、正の屈折力を持つ後群とが、所定の空気間隔を介して配置され、
    前記中群の焦点距離f4Mと、前記後群の焦点距離f4Rとは、次の条件式を満足する
    −1.5 < f4M/f4R < −0.7
    ことを特徴とするズームレンズ。
  4. 物体側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群と、負の屈折力を持つ第2レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を持つ第3レンズ群と、正の屈折力を持つ第4レンズ群とが配置され、
    前記第2レンズ群と前記第4レンズ群とは、光軸方向に沿って移動可能な変倍用のレンズ群であり、
    前記第1レンズ群と低倍端状態における前記第2レンズ群との間隔d1Lと、前記第1レンズ群の焦点距離f1と、前記第1レンズ群の倍率β1とは、次の条件式を満足する
    0.05 < d1L/f1 < 0.25
    −0.65 < β1 < −0.3
    ことを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項4に記載のズームレンズにおいて、
    高倍端状態における前記ズームレンズの結像倍率βHと、中間状態における前記ズームレンズの結像倍率βMと、中間状態における前記第2レンズ群の倍率β2Mとは、次の条件式を満足する
    βM=βH/2
    −0.8 < β2M < −1.1
    ことを特徴とするズームレンズ。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載のズームレンズにおいて、
    前記第1レンズ群は、光軸方向に沿って移動可能な合焦用のレンズ群である
    ことを特徴とするズームレンズ。
  7. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載のズームレンズにおいて、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を持つ前群と、正の屈折力を持つ後群とが配置され、前記前群の屈折力が前記後群の屈折力より弱く、前記後群が、光軸方向に沿って移動可能な合焦用のレンズ群である
    ことを特徴とするズームレンズ。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載のズームレンズと、
    前記ズームレンズの像面に配置される撮像素子とを備えた
    ことを特徴とする撮像装置。
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