JP2005208045A - 酸素濃度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基準電極と測定電極との間に電圧を印加し、基準電極の酸素分圧と測定電極の酸素分圧との差に対応して生じる起電力に基づいて、被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出装置において、基準電極に対する酸素蓄積量が過大となって、内部圧力が増加し、検出素子が損傷することを防止する。
【解決手段】 被測定ガス(内燃機関の排気)の酸素過剰状態又は検出素子の高温状態が所定時間以上継続すると、基準電極と測定電極との間に印加するバイアス電圧を低下させ、及び/又は、検出素子を加熱するヒータの電圧を低下させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば内燃機関の排気中の酸素濃度を検出するのに用いられる酸素濃度検出装置に関する。
特許文献1には、基板と基準電極と酸素イオン伝導性固体電解質と測定電極とを積層し、更に、前記測定電極を通電電極と参照電極とに分け、前記基準電極と前記通電電極と間で通電することで前記基準電極における酸素分圧を制御し、前記基準電極と前記参照電極との間に生じる起電力に基づいて、被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出装置が開示されている。
特開昭59−148857号公報
ところで、2輪車に搭載される排気量が小さい内燃機関においては、排気管の径が細いため、前記排気管に装着する酸素濃度検出素子を小型にする必要がある。
しかし、検出素子を小型にするためには、積層部材の厚さを薄くしなければならず、これによって検出素子の機械的な強度が低下してしまう。
一方、前記酸素濃度検出装置においては、基準電極に対して酸素が過剰に蓄積され、検出素子内部の圧力が増大することがあり、検出素子を小型化することで強度が低下していると、前記内圧の増大によって検出素子が破損してしまう可能性があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、基準電極に対して酸素が過剰に蓄積されることによる検出素子の破損を防止できるようにすることを目的とする。
そのため請求項1記載の発明は、基準電極,酸素イオン伝導性固体電解質,測定電極を積層してなる検出素子を備え、前記基準電極と前記測定電極との間に電圧を印加し、前記基準電極の酸素分圧と前記測定電極の酸素分圧との差に対応して生じる起電力に基づいて、被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出装置において、前記基準電極における酸素の蓄積量を推定し、前記酸素の蓄積量が閾値に達していると推定されるときに、前記基準電極への酸素の流れ込み量を抑制する方向に検出素子の操作量を変更する構成とした。
かかる構成によると、基準電極における酸素量が閾値に達していると推定すると、基準電極への酸素の流れ込み量を抑制すべく、検出素子の操作量(例えば、バイアス電圧やヒータによる加熱温度など)を変更するので、基準電極に過剰に酸素が蓄積されて内部圧力が増大することが回避される。
従って、小型の検出素子を用いる場合であっても、検出素子が内部圧力の増大によって、検出素子が破損することを防止できる。
請求項2記載の発明は、基準電極,酸素イオン伝導性固体電解質,測定電極を積層してなる検出素子を備え、前記基準電極と前記測定電極との間に電圧を印加し、前記基準電極の酸素分圧と前記測定電極の酸素分圧との差に対応して生じる起電力に基づいて、被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出装置において、前記基準電極における酸素の蓄積量を推定し、前記酸素の蓄積量に応じて前記基準電極と前記測定電極との間に印加する電圧を変更する構成とした。
かかる構成によると、基準電極と測定電極との間に印加する電圧(バイアス電圧)を低下させることで、前記基準電極に流れ込む酸素量が抑制されるので、蓄積量の推定値に応じて前記印加電圧を変更することで、酸素の過剰蓄積を防止することができる。
従って、基準電極に酸素が過剰に蓄積し、これによって、検出素子の内部圧力が増大することが回避され、小型の検出素子を用いる場合であっても、検出素子が破損することを防止できる。
請求項3記載の発明は、基準電極,酸素イオン伝導性固体電解質,測定電極を積層してなる検出素子及び該検出素子を加熱するヒータを備え、前記基準電極と前記測定電極との間に電圧を印加し、前記基準電極の酸素分圧と前記測定電極の酸素分圧との差に対応して生じる起電力に基づいて、被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出装置において、前記基準電極における酸素の蓄積量を推定し、前記酸素の蓄積量に応じて前記ヒータによる加熱温度を変更する構成とした。
かかる構成によると、ヒータによる加熱温度を低下させると、検出素子の温度が低下して内部抵抗を増加し、前記基準電極に流れ込む酸素量が抑制されるので、蓄積量の推定値に応じて前記ヒータによる加熱温度を変更することで、酸素の過剰蓄積を防止することができる。
従って、基準電極に酸素が過剰に蓄積し、これによって、検出素子の内部圧力が増大することが回避され、小型の検出素子を用いる場合であっても、検出素子が破損することを防止できる。
請求項4記載の発明では、前記酸素の蓄積量を、前記検出素子の温度に基づいて推定する構成とした。
かかる構成によると、検出素子の温度の上昇により内部抵抗が低下し、基準電極に酸素が流れ込み易くなっている状態を判定でき、前記内部抵抗が低下している状態の継続時間から、酸素の蓄積量が閾値に達しているか否かを推定できる。
請求項5記載の発明では、前記酸素の蓄積量を、前記被測定ガス中の酸素濃度に基づいて推定する構成とした。
かかる構成によると、被測定ガスが酸素過剰状態であると、基準電極に酸素が流れ込み続けることになるため、被測定ガスが酸素過剰状態となっている継続時間から、酸素の蓄積量が閾値に達しているか否かを推定できる。
尚、被測定ガスを内燃機関の排気とする場合には、前記酸素過剰状態とは、内燃機関の空燃比が理論空燃比よりもリーンである状態である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る酸素濃度検出装置を含む内燃機関の空燃比制御システムを示す図である。
本実施形態における酸素濃度検出装置は、検出素子12を内燃機関の排気管に装着することで、内燃機関の空燃比と密接な関係にある排気中の酸素濃度を検出する。
前記空燃比制御システムでは、排気中の酸素濃度から判断される空燃比に基づいて内燃機関への燃料噴射量をフィードバック制御する。
尚、前記内燃機関は、例えば2輪車に搭載される内燃機関である。
図1において、燃料噴射量の制御及び前記検出素子12の制御を行うエンジンコントロールユニット(ECU)11は、マイクロコンピュータ111を含んで構成される。
前記検出素子12は、前記マイクロコンピュータ111,バイアス電圧出力部112,ヒータ駆動電圧出力部113によって制御される。
前記マイクロコンピュータ111は、空燃比検出&補正値算出部1111、燃料噴射量算出部1112、運転条件判別部1113、素子状態判別部1114、電圧補正判定部1115、バイアス電圧算出部1116、ヒータ電圧算出部1117を含んで構成される。
前記空燃比検出&補正値算出部1111は、バイアス電圧出力部112から出力されたバイアス電圧、及び、検出素子12で検出された酸素濃度の信号を受けて、空燃比を検出する。更に、空燃比の検出結果に基づいて燃料噴射量の補正値を算出し、前記補正値を燃料噴射量算出部1112に出力する。
前記燃料噴射量算出部1112は、空燃比検出&補正値算出部1111から与えられた補正値に基づいて燃料噴射量を補正し、補正した燃料噴射量に基づいて燃料噴射装置13を制御する。
前記運転条件判別部1113は、車両の運転状態として、例えば内燃機関の回転速度,燃料噴射量,吸気管圧力,車速,空燃比,排気温度等を入力し、入力した情報に基づいて車両の運転状態を判別する。
また、素子状態判別部1114は、検出素子12の状態として、例えば素子温度,素子インピーダンス,素子の内部応力等の実測値を入力し、入力した情報に基づいて検出素子12の状態を判別する。
尚、素子温度,素子インピーダンス,素子の内部応力等の実測値に代えて、素子温度,素子インピーダンス,内部応力の推定値を用いてもよい。素子温度は、排気温度に基づいて推定することが可能であり、素子インピーダンスは、検出素子を加熱するヒータのインピーダンスに基づいて推定することができる。
前記運転条件判別部1113及び素子状態判別部1114の判別結果は、電圧補正判定部1115に出力される。
前記電圧補正判定部1115では、運転条件及び素子状態から検出素子の基準電極における酸素の蓄積量を推定し、検出素子12に印加するバイアス電圧,ヒータ電圧を変更するか否かを判定する。そして、電圧を変更するか否かの判定結果を、バイアス電圧算出部1116及びヒータ電圧算出部1117に出力する。
前記電圧補正判定部1115では、機関回転速度,燃料噴射量,吸気管圧力,車速,空燃比,排気温度などから推定される検出素子12の温度、又は、センサで検出される検出素子12の温度が、例えば650℃を超える状態が所定時間継続すると、検出素子12の基準電極に蓄積した酸素量が閾値に達していると判断し、バイアス電圧及びヒータ電圧の低下を指令する。
また、空燃比が、例えば理論空燃比よりもリーンである状態が所定時間継続すると、検出素子12の基準電極に蓄積した酸素量が閾値に達していると判断し、バイアス電圧,ヒータ電圧の低下を指令する。
バイアス電圧算出部1116では、バイアス電圧の低下指令を受けると、例えば通常のバイアス電圧が1.2V程度であった場合には、バイアス電圧を1.0V程度に低下させる。
また、ヒータ電圧算出部1117では、ヒータ電圧の低下指令を受けると、例えば通常のヒータ電圧が13V程度であった場合には、ヒータ電圧を10V程度に低下させる。
バイアス電圧出力部112は、バイアス電圧算出部1116で算出されたバイアス電圧を検出素子12に与える。
ヒータ電圧出力部113は、ヒータ電圧算出部1117で算出された目標電圧が、ヒータ部122に印加されるように、スイッチング部15のオン・オフをデューティ制御する。
また、スイッチング部15は、ヒータ部122の上流側でヒータ駆動電流を遮断する機能を有する。
ヒータ部122に供給されるヒータ駆動電流を、ヒータ122の下流側、即ち、ヒータ部122と接地電位との間に設けられたスイッチング手段により遮断する場合には、電流が遮断される前にヒータ部122に電位が生じているため、駆動電流の遮断時に、ヒータ部122から検出素子12の基準電極に向けて酸素が多量に流れ込み、検出素子12の内圧が上がって、検出素子12が破損するおそれがあった。
これに対して、上述したようにスイッチング手段15をヒータ部122の上流側に設ければ、ヒータ部122への駆動電流の遮断時に、基準電極に酸素が流れ込むことが回避され、検出素子12の破損を防止できる。
前記検出素子12は、バイアス電圧出力部112から与えられるバイアス電圧に基づいて、被測定ガス(排気)の酸素濃度を検出する信号部121と、ヒータ電圧出力部113から与えられるヒータ電圧に基づいて、検出素子12を加熱するヒータ部122とを備えて構成されている。
図2は、前記検出素子12の構成を示す断面図である。
図2において、検出素子12は、ベース部材22と、このベース部材22の外面側に形成された酸素イオン伝導性の固体電解質層23と、この固体電解質層23の内面とベース部材22の外面との間に設けられ、多孔質材料によって形成された多孔質層24と、固体電解質層23の内面に形成された内側電極25(基準電極)と、固体電解質層25の外面に形成され、電極用窓部26aを有する内側緻密層26と、この内側緻密層26の外面、及び、電極用窓部26aより露出された固体電解質層23の外面に形成された外側電極27(測定電極)と、この外側電極27の外面に形成され、電極用窓部26aと同じ位置に酸素導入用窓部28aを有する外側緻密層28と、外側緻密層28の外面、及び、酸素導入用窓部28aより露出された外側電極27の外面に形成された保護層29とから構成されている。
前記外側緻密層28及び保護層29の外側が、被測定ガス(排気管内の排気ガス)に晒される。
前記ベース部材22は、ロッド210と、該ロッド210の外周に形成されたヒータパターン211と、ヒータパターン211を被覆するようロッド210の外周に形成された絶縁材料であるヒータ被覆層212とから構成される。
前記ロッド210は、例えばアルミナ等のセラミック材料より形成される。
前記ヒータパターン211は、タングステンや白金などの発熱性導体材料より形成され、該ヒータパターン211の発熱によって固体電解質層23等を活性温度に昇温させる。
前記固体電解質層23は、例えば、ジルコニアの粉体中に所定重量割合のイットリアの粉体を混合したペースト状物から形成される。
そして、前記固体電解質層23は、内側電極25(基準電極)と外側電極27(測定電極)との間で、酸素濃度差に応じた起電力を発生させ、酸素イオンを輸送できるようになっている。
前記多孔質層24は、アルミナ等のセラミックス材料によって形成され、固体電解質層23を通じて内側電極25へ輸送されてくる酸素を逃がす経路を構成している。
前記内側電極25及び外側電極27は、導電性を有し、かつ、酸素が透過できる材料である白金等により形成されている。
そして、内側電極25及び外側電極27には、それぞれリード線25a,27aが一体的に設けられており、リード線25a,27aを用いて内側電極25と外側電極27との間の電位差を検出できるようになっている。
前記内側緻密層26は、被測定ガス中の酸素が内面側に透過できない材料、例えばアルミナ等のセラミック材料より形成されている。
また、内側緻密層26は、固体電解質層23の外面の全域を覆い、電極用窓部26aは、側緻密層26の一部を切欠くことにより形成されている。
前記電極用窓部26aは、軸方向及び円周方向共に内側電極25よりも小さい寸法に設定されている。
外側緻密層28は、内側緻密層26と同様に、被測定ガス中の酸素が内面側に通過できない材料、例えばアルミナ等のセラミック材料より形成され、酸素導入用窓部28aは、電極用窓部26aと同じ位置で、外側緻密層28の一部を切欠くことにより形成されている。
保護層29は、外側緻密層28の酸素導入用窓部28aを介して外部に露出される外側電極27を外側から覆い、被測定ガス中の有害ガスやダスト等は内面側に通過できないが、被測定ガス中の酸素は内面側に通過できる材質、例えばアルミナと酸化マグネシウムの混合物の多孔質構造体により形成されている。
上記構成の検出素子12において、前記内側電極25と外側電極27との間に外部電源を接続して、固体電解質層23内で酸素イオンの移動を生じさせることにより、内側電極25(基準電極)での酸素分圧を制御し、この内側電極25(基準電極)での酸素分圧と、被測定ガスに晒される外側電極27(測定電極)での酸素分圧との差に対応する起電力を、被測定ガス中の酸素濃度に対応する値として測定させる。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、検出素子12に印加されるバイアス電圧及びヒータ電圧の設定手順を説明する。
ステップS1では、機関回転速度,機関負荷,空燃比などの各種運転条件を入力し、ステップS2では、現在の内燃機関における空燃比が理論空燃比よりもリーンであるか否かを判別する。
前記リーン判定は、検出素子12に基づいて検出される空燃比、又は、そのときの目標空燃比に基づいて行われる。
空燃比がリーンであるときには、ステップS3へ進み、リーンカウンタCLを1だけ増加させることで、リーンの継続時間を計測させる。
そして、ステップS4では、前記リーンカウンタCLと所定値CL1とを比較することで、リーンの継続時間が所定時間(例えば10秒)に達したか否かを判別する。
ここで、前記リーンカウンタCLが所定値CL1以上であれば、ステップS5へ進み、電圧変更フラグFLに1を設定する。
一方、前記リーンカウンタCLが所定値CL1未満であれば、ステップS5を迂回してステップS8へ進むことで、前回までの電圧変更フラグFLを保持させる。
また、ステップS2で空燃比がリーンでないと判別されたときには、ステップS6へ進んで、前記リーンカウンタCLをゼロにリセットし、更に、次のステップS7では、前記電圧変更フラグFLをゼロにリセットする。
空燃比がリーンの状態では、基準電極である内側電極25に対して酸素が流れ込み続けることになり、これによって、内側電極25に酸素が過剰に蓄積されて内圧が増大する。
そこで、リーンの継続時間から、内側電極25に蓄積された酸素量が閾値に達した否かを判断するものであり、内側電極25に蓄積された酸素量が閾値に達していると推定されるときに、前記電圧変更フラグFLに1をセットする。
尚、空燃比がよりリーンであるほどリーンカウンタCLのアップ代を大きくして、内側電極25に対して流れ込む酸素量が多いときほど、リーンカウンタCLの増大速度が速くなるようにしても良い。
また、簡易的には、空燃比がリーンであるほど、前記所定値CL1をより小さい値に変更する構成とすることができる。
ステップS8では、検出素子12の温度が所定温度(例えば650℃)以上であるか否かを判別する。
前記検出素子12の温度は、運転条件や周囲温度に基づいて推定できる他、センサによって検出させることができる。
検出素子12の温度が所定温度以上であれば、ステップS9へ進み、温度カウンタCTを1だけ増加させることで、検出素子12が高温を維持する時間を計測させる。
尚、検出素子12の温度が高いほど温度カウンタCTのアップ代を大きくして、内側電極25に対して流れ込む酸素量が多いときほど、温度カウンタCTの増大速度が速くなるようにしても良い。
また、簡易的には、検出素子12の温度が高いほど、前記所定値CT1をより小さい値に変更する構成とすることができる。
ステップS10では、前記温度カウンタCTと所定値CT1とを比較することで、高温の継続時間が所定時間に達したか否かを判別する。
ここで、前記温度カウンタCTが所定値CT1以上であれば、ステップS11へ進み、電圧変更フラグFTに1を設定する。
一方、前記温度カウンタCTが所定値CT1未満であれば、ステップS11を迂回してステップS14へ進むことで、前回までの電圧変更フラグFTを保持させる。
また、ステップS8で検出素子12の温度が所定温度未満であると判別されたときには、ステップS12へ進んで、前記温度カウンタCTをゼロにリセットし、更に、次のステップS13では、前記電圧変更フラグFTをゼロにリセットする。
検出素子12の温度が高いと、内部抵抗が小さくなって、電極25,27間に過剰な電流が流れ、基準電極である内側電極25に対して酸素が多く流れ込む。これによって、内側電極25に酸素が過剰に蓄積されて内圧が増大する。
そこで、高温状態の継続時間から、内側電極25に蓄積された酸素量が閾値に達した否かを判断するものであり、内側電極25に蓄積された酸素量が閾値に達していると推定されるときに、前記電圧変更フラグFTに1をセットする。
ステップS14では、前記電圧変更フラグFLが1であるか否かを判別する。
前記電圧変更フラグFLが1である場合には、空燃比がリーンである状態が継続し、内側電極25に蓄積された酸素量が閾値に達していると推定される状態であるので、ステップS16へ進んで、酸素の蓄積を抑制するためにバイアス電圧及び/又はヒータ電圧を低下させる処理を実行する。
一方、前記電圧変更フラグFLが1である場合には、ステップS15へ進み、前記電圧変更フラグFTが1であるか否かを判別する。
前記電圧変更フラグFTが1である場合には、検出素子12の高温状態が継続し、内側電極25に蓄積された酸素量が閾値に達していると推定される状態であるので、ステップS16へ進んで、酸素の蓄積を抑制するためにバイアス電圧及び/又はヒータ電圧を低下させる処理を実行する。
ここで、電圧変更フラグFL及び電圧変更フラグFTの双方が0である場合には、内側電極25の酸素蓄積量が過剰になっていないと推定し、ステップS17へ進んで、バイアス電圧及びヒータ電圧を通常値に設定する。
前記バイアス電圧の通常値は例えば1.2Vであり、酸素の蓄積を抑制する場合には、前記バイアス電圧を例えば1.0V程度に低下させる。
また、ヒータ電圧の通常値は例えば13Vであり、酸素の蓄積を抑制する場合には、前記ヒータ電圧を例えば10V程度に低下させる。
尚、バイアス電圧,ヒータ電圧の低下量は、空燃比の検出に影響を与えない範囲内に設定してある。また、低下量をそのときの空燃比や検出素子12の雰囲気温度に応じて変更しても良い。
前記バイアス電圧を低下させると、電極25,27間に流れる電流が低下して、内側電極25に流れ込む酸素量を抑制できる一方、ヒータ電圧を低下させることで、検出素子12の温度が低下して内部抵抗を増加させることができ、内側電極25への酸素の流れ込みを抑制することができる。
内側電極25への酸素の流れ込みを抑制できれば、酸素の蓄積による内部圧力の増大を抑止でき、内部圧力が過剰になって検出素子12が破損することを防止できる。
尚、測定電極としての外側電極が通電電極と参照電極とに分けられる検出素子においても、前記バイアス電圧・ヒータ電圧の設定処理を適用することで、同様な作用・効果を得ることができる。
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)請求項4記載の酸素濃度検出装置において、前記検出素子の温度が所定温度以上である状態が所定時間以上継続したときに、前記酸素の蓄積量が閾値に達していると推定することを特徴とする酸素濃度検出装置。
かかる構成によると、検出素子が高温になって、検出素子の内部抵抗が小さくなっている状態の継続時間から、酸素の蓄積量が閾値に達している状態を推定することができる。
(ロ)請求項5記載の酸素濃度検出装置において、前記検出素子が内燃機関の排気中の酸素濃度を検出する構成であり、前記内燃機関における空燃比が理論空燃比よりもリーンである状態が所定時間以上継続したときに、前記酸素の蓄積量が閾値に達していると推定することを特徴とする酸素濃度検出装置。
かかる構成によると、内燃機関の空燃比がリーンで、排気が酸素過剰状態になっていて、基準電極に酸素が流れ込み続ける状態の継続時間から、酸素の蓄積量が閾値に達している状態を推定することができる。
実施形態における酸素濃度検出装置の構成を示す図である。 実施形態における酸素濃度検出素子の構成を示す断面図である。 実施形態におけるバイアス電圧・ヒータ電圧の設定手順を示すフローチャートである。
符号の説明
11…エンジンコントロールユニット(ECU)、12…検出素子、15…スイッチング部、22…ベース部材、23…固体電解質層、24…多孔質層、25…内側電極(基準電極)、25a,27a…リード線、26…内側緻密層、26a…電極用窓部、27…外側電極(測定電極)、111…マイクロコンピュータ、112…バイアス電圧出力部、113…ヒータ電圧出力部、121…信号部、122…ヒータ部、1113…運転条件判別部、1114…素子状態判別部、1115…電圧補正判定部、1116…バイアス電圧算出部、1117…ヒータ電圧算出部

Claims (5)

  1. 基準電極,酸素イオン伝導性固体電解質,測定電極を積層してなる検出素子を備え、前記基準電極と前記測定電極との間に電圧を印加し、前記基準電極の酸素分圧と前記測定電極の酸素分圧との差に対応して生じる起電力に基づいて、被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出装置において、
    前記基準電極における酸素の蓄積量を推定し、前記酸素の蓄積量が閾値に達していると推定されるときに、前記基準電極への酸素の流れ込み量を抑制する方向に検出素子の操作量を変更することを特徴とする酸素濃度検出装置。
  2. 基準電極,酸素イオン伝導性固体電解質,測定電極を積層してなる検出素子を備え、前記基準電極と前記測定電極との間に電圧を印加し、前記基準電極の酸素分圧と前記測定電極の酸素分圧との差に対応して生じる起電力に基づいて、被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出装置において、
    前記基準電極における酸素の蓄積量を推定し、前記酸素の蓄積量に応じて前記基準電極と前記測定電極との間に印加する電圧を変更することを特徴とする酸素濃度検出装置。
  3. 基準電極,酸素イオン伝導性固体電解質,測定電極を積層してなる検出素子及び該検出素子を加熱するヒータを備え、前記基準電極と前記測定電極との間に電圧を印加し、前記基準電極の酸素分圧と前記測定電極の酸素分圧との差に対応して生じる起電力に基づいて、被測定ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出装置において、
    前記基準電極における酸素の蓄積量を推定し、前記酸素の蓄積量に応じて前記ヒータによる加熱温度を変更することを特徴とする酸素濃度検出装置。
  4. 前記酸素の蓄積量を、前記検出素子の温度に基づいて推定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の酸素濃度検出装置。
  5. 前記酸素の蓄積量を、前記被測定ガス中の酸素濃度に基づいて推定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の酸素濃度検出装置。
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