JP2005207107A - ドア - Google Patents

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宏司 岡田
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Abstract

【課題】ドアにおける通気性を確保して建築基準法に良好に適応することができるドアを提供する。
【解決手段】ドアは、一方の空間K1に対面する第1ドア表面1aと他方の空間K2に対面する第2ドア表面1bとドア底面1cとドア底面1cに背向するドア上面1uとを有するドア本体1dを備えている。ドア本体1dは、一方の空間K1と他方の空間K2とを連通する通気孔20を有する。第1ドア表面1a及び第2ドア表面1bのうち少なくとも一方において、通気孔20の入口又は出口を構成する少なくとも2個の開口21,22を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は通気機構付きのドアに関する。本発明は例えばトイレ室、勉強部屋、寝室、客室、居間、業務室、オーディオ室、コンピュータ室等といった遮音性を特に要請される家庭用、業務用の各ドアに適用できる。
ホルムアルデヒド等の有害物質による室内におけるシックハウス症候群が話題となっている。そして近年(2003年7月)、室内におけるシックハウス症候群に対応するため建築基準法が改正され、換気設備による室内の換気性を確保すること、あるいは、ドアにおいて所定の有効開口面積を確保すること(非特許文献1参照)が要請されている。
従来、室内換気に関する技術として、特許文献1には、ドアのドア底面に可動式の遮音部材を設け、ドアの閉鎖時に、遮音部材を可動させてドア底面と床面との間の隙間を閉鎖すると共に、遮音部材の付近の通気孔より通気性を確保することが記載されている。
特開平8−284546号公報 国土交通省住宅局建築指導課,国土交通省住宅局住宅生産課,国土交通省国土技術政策総合研究所,独立行政法人建築研究所,日本建築行政会議,シックハウス対策マニュアル編集委員会、「改正建築基準法に対応した建築物のシックハウス対策マニュアル−建築基準法・住宅性能表示制度の解説及び設計施工マニュアル−」、第1版、工学図書株式会社、平成15年5月1日、p.211
上記した特許文献1に係る従来技術によれば、ドア底面付近における通気性が確保されるものの、室内におけるシックハウス症候群に対応する建築基準法に適応するためには、限界がある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、ドアの通気性を確保して建築基準法に良好に適応することができるドアを提供することを課題とするにある。
第1発明に係るドアは、一方の空間に対面する第1ドア表面と他方の空間に対面する第2ドア表面とドア底面と前記ドア底面に背向するドア上面とを有するドア本体を備えたドアにおいて、前記ドア本体は、前記一方の空間と前記他方の空間とを連通する通気孔を有しており、前記第1ドア表面及び前記第2ドア表面のうち少なくとも一方において、前記通気孔の入口又は出口を構成する少なくとも2個の開口を有することを特徴とするものである。
第1発明に係るドアによれば、ドア本体は、第1ドア表面及び第2ドア表面のうちの少なくとも一方において、通気孔の入口又は出口を構成する少なくとも2個の開口を有するため、ドアの有効開口面積を確保することができ、ドアの通気性を確保して建築基準法に良好に適応することができる。
第2発明に係るドアは、一方の空間に対面する第1ドア表面と他方の空間に対面する第2ドア表面とドア底面と前記ドア底面に背向するドア上面とを有するドア本体を備えたドアにおいて、前記ドア本体は、前記一方の空間と前記他方の空間とを連通する通気孔を有しており、前記第1ドア表面は、前記通気孔の入口又は出口を構成する第1開口を有しており、前記第2ドア表面は、前記通気孔の出口又は入口を構成する第2開口を有しており、前記第1開口及び前記第2開口のうちの一方は複数個設けられており、前記第1開口及び前記第2開口のうちの他方は当該一方に共通して連通する共通開口であることを特徴とするものである。
第2発明に係るドアによれば、第1開口及び第2開口のうちの一方は複数個設けられているため、ドアの有効開口面積を確保することができ、ドアの通気性を確保して建築基準法に良好に適応することができる。
第3発明に係るドアは、一方の空間に対面する第1ドア表面と他方の空間に対面する第2ドア表面とドア底面と前記ドア底面に背向するドア上面とを有するドア本体を備えたドアにおいて、前記ドア本体は、前記一方の空間と前記他方の空間とを連通する通気孔を有しており、前記一方の空間及び前記他方の空間のうちのいずれかの空間に連通すると共に前記通気孔の入口又は出口を構成する少なくとも2個の開口を有していることを特徴とするものである。
第3発明に係るドアによれば、ドアの有効開口面積を確保することができ、ドアの通気性を確保して建築基準法に良好に適応することができる。
本発明に係るドアによれば、ドア本体の通気孔の入口又は出口を構成する複数の開口が設けられているため、ドアの内外の通気性が確保され、室内の空気の換気に貢献することができ、改正された建築基準法に良好に適応することができる。
本発明に係るドアによれば、ドア本体は、一方の空間に対面する第1ドア表面と、他方の空間に対面する第2ドア表面と、ドア底面と、ドア底面に背向するドア上面とを有する。ドア本体の正面形状は、一般的には四角形状であるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、正面形状でドア上面等が円弧を帯びていても良い。開口の投影形状としては、スリット形状、丸穴形状、角穴形状等を例示できる。本発明に係るドアによれば、ドア底面は、通気孔に連通すると共に通気孔の入口又は出口を構成する底面開口を有している実施形態を採用できる。
本発明に係るドアによれば、ドア本体の通気孔は、開口に連通する空洞室を有している実施形態を採用することができる。ドア本体は、開口の流路断面積よりも大きな流路断面積をもつ空洞室を有している実施形態を採用することができる。通気孔は、開口の流路断面積よりも大きな流路断面積をもつと共に開口に連通する空洞室を有している実施形態を採用することができる。空洞室は大きな流路断面積を有する空洞状をなすため、消音性が確保され、ドアを介しての音の伝播性が抑制される。通気孔の内壁面は、ドア本体の内部に設けられた吸音材料で形成された吸音材で覆われている実施形態を採用することができる。吸音材としては、発泡スチレン、発泡ウレタン層等の発泡塊体、発泡ビーズ等の粒体の集合体、ガラス繊維等の繊維の集合体、布、メッシュ等のうちの少なくとも1種を採用できる。
本発明に係るドアによれば、ドア本体は、ドア底面とドア底面に対向する対向面との間の隙間をドア本体の閉鎖につれて閉鎖する閉鎖量を増加させ、隙間を介しての音の伝搬を抑えるドア底面遮音手段が設けられている形態を例示することができる。ドア底面遮音手段は、ドア底面と対向面との間の隙間の開口量を調整可能な遮音部材と、遮音部材を作動させる作動部とを備えており、ドア本体(ドア)の閉鎖に伴い、作動部は遮音部材を対向面に接触又は接近させる遮音位置に切り替えると共に、ドア本体(ドア)の開放に伴い、作動部は遮音部材を対向面から遠ざけて退避させる退避位置に切り替える形態を例示することができる。
以下、遮音性を高めた遮音ドアに本発明を適用した実施例1について図1〜図8を参照して具体的に説明する。図1は遮音ドア1の正面図を示す。図2は遮音ドア1の第1ドア表面1aの下部領域付近の拡大正面図を示す。図3は遮音ドア1の第2ドア表面1bの下部領域付近の拡大正面図を示す。図1に示すように、本実施例に係る遮音ドア1はトイレ室、寝室等のように遮音性の要請が高い室の出入口を開閉するためのものであり、ドア本体1dは、開閉操作要素として機能するノブ1xと、短辺である直状のドア底面1cと、短辺である直状のドア上面1uとを有する。遮音ドア1の外側にはドア枠18が設けられている。ドア枠18は、ドア上面1uに対面する上枠18aと、互いに対向する側枠18b、18cと、ドア底面1cに対面する下枠18dとを有する。下枠18dの上面は床面Fと同一高さとされている。遮音ドア1は側枠18cの枢支具1rを介して開閉回動操作可能にドア枠18に取り付けられている。遮音ドア1の摩擦抵抗を低減させて開閉回動操作性を確保すべく、ドア底面1cと床面Fとの間には隙間FA(図1参照)が形成される。
図4に示すように、遮音ドア1においては、外面側には、外観意匠性を高めるとともに遮音性を有する化粧板10が互いに対向するように配置されており、互いに背向する第1ドア表面1a、第2ドア表面1bを形成している。なお、第1ドア表面1aは一方の室K1に対面する。遮音ドア1の他方のドア表面1bは他方の室K2に対面する。
各化粧板10の内側に、吸音材料で形成された吸音材13が埋設されている。吸音材13は、軽量化、遮音性、コスト等を考慮して、気泡を有する多孔質体である発泡ウレタン、発泡スチレン等の発泡塊体で構成されている。上記のような構成が採用されているため、本実施例の遮音ドア1は遮音性に優れている。
図4は遮音ドア1のドア底面1c付近をこれの厚み方向に沿って切断した断面図を示す。図4に示すように、床面F(下枠18d)は遮音ドア1のドア底面1cに対向するため、床面F(下枠18d)は対向面として機能できる。床面F及び下枠18dは平坦で同一高さとされており、障害物となり得る段差が形成されていないバリヤ・フリー構造とされている。
遮音ドア1は、ドア本体1dの下部領域に設けられ一方の室K1と他方の室K2とを連通する通気孔20を有する。ドア本体1d(第1ドア表面1a及び第2ドア表面1b)の下部領域とは、ドア底面1cとドア上面1uとの間の長さをHとしたとき、ドア底面1cから上方に向けてH/3の範囲内に存在することを意味する。H/4の範囲内またはH/5の範囲内とすることもできる。室K1としては、トイレ室、勉強部屋、寝室、客室、居間、業務室、オーディオ室、コンピュータ室等といった遮音性を特に要請される室とすることができ、室K2としては廊下等といった遮音性を特に要請されない室とすることができる。
あるいは、室K2を、トイレ室、勉強部屋、寝室、客室、居間、業務室、オーディオ室、コンピュータ室等といった遮音性を特に要請される室とし、室K1としては廊下等といった遮音性を特に要請されない室とすることもできる。
通気孔20は、第1ドア表面1aのうち下部領域付近で開口する1個の第1開口21と、第2ドア表面1bのうち下部領域付近で開口する複数個(2個)の第2開口22(22a,22b)と、ドア底面1cで開口する底面開口24と、第1開口21、第2開口22及び底面開口24に連通する連通路25とを備えている。第1開口21は第1ドア表面1aで開口する唯一のものとすることができる。第1開口21の開口幅L1は、第2開口22aの開口幅L2a、第2開口22bの開口幅L2bよりも大きい。
底面開口24はドア本体1dのドア底面1cに形成されているため、通常の状態では人は底面開口24を視認することができず、遮音ドア1の外観意匠に影響を与えない。第1開口21は複数個の第2開口22(22a,22b)及び底面開口24に共通して連通しており、共通開口とされている。
図1及び図2に示すように、第1開口21は、第1ドア表面1aで開口しつつ、ドア幅方向(矢印D方向)に沿って細長くスリット状に延設されている。連通路25もドア幅方向(矢印D方向)に沿って細長くスリット状に延設されている(図5参照)。図3に示すように、第2開口22(22a,22b)も第1開口21と同様にドア幅方向(矢印D方向)に沿って細長くスリット状に延設されており、第2開口22(22a,22b)の長さは第1開口21の長さと同程度とされている。図2及び図4に示すように、第1開口21には外観意匠を向上させる第1化粧体31aが配置されている。図3及び図4に示すように、第2開口22(22a,22b)には外観意匠を向上させる第2化粧体32(32a,32b)が配置されている。
上記したように第1開口21及び第2開口22(22a,22b)は、ドア幅方向(矢印D方向)に沿って細長くスリット状に延設されている。更に連通路25もドア幅方向(矢印D方向)に沿って延設されている。このため外観意匠の自由度の確保、遮音ドア1による遮音性能の確保を図りつつ、遮音ドア1の有効開口面積を増加させ、単位時間当たりの通気量を増加させることができる。図4に示すように、第1開口21の中心101の高さは第2開口22(22a,22b)の中心102a,102bの高さとずれているため、光又は音が第1開口21及び第2開口22(22a,22b)を経てストレートに透過又は伝播することを抑えることができ、遮光性及び遮音性を高めることができる。
連通路25は、第2開口22aに繋がる分岐通路25aと,第2開口22bに繋がる分岐通路25bと,底面開口24に繋がる分岐通路25cと、主連通路25dとを併有しているため、遮音ドア1の内外を連通する通気性を確保することができる。更に、分岐通路25a,25b,25cは主連通路25dに対して方向が異なるため、光又は音が第1開口21及び第2開口22(22a,22b)を経てストレートに透過又は伝播することを抑えることができ、遮光性及び遮音性を高めることができる。
図4に示すように、連通路25は、吸音材料で形成された吸音材13の内部に形成されている。このため連通路25は吸音材13で覆われており、吸音材13に直接対面している。これにより連通路25を介しての音伝搬が一層効果的に減衰される。
本実施例においては、図5に示すように遮音ドア1のドア底面1cには、搭載部品として機能する枠体5が固定されている。枠体5は、遮音ドア1のドア幅方向(矢印D方向)に沿って延設されるとともに、アルミ等の金属や硬質樹脂などの材料で形成されており、遮音ドア1の底部付近を補強する機能と、後述する遮音部材60を退避させて収容する機能とを有する。図8に示すように、枠体5は、断面コの字形状をなしており、互いに対面する2個の立壁50と、立壁50同士をつなぐ横壁51とを有し、下面が開放されている。これら立壁50と横壁51との区画により、枠体5には収容室53が形成されている。
図5及び図8に示すように、遮音ドア1のドア底面1c付近にはドア底面遮音手段6が搭載されている。ドア底面遮音手段6は、遮音ドア1のドア幅方向(矢印D方向)に沿って延設された搭載部品として機能する可動式の遮音部材60と、遮音ドア1の開閉に伴い遮音部材60を自動的に昇降させるための作動部としての作動機構62とを備えている。遮音部材60は、ゴムや軟質樹脂などのように遮音性を有する材質で形成されており、遮音ドア1の底部に固定された枠体5の収容室53内に配置されている。作動機構62は、遮音ドア1の幅方向における両端の下部領域付近にそれぞれ設けられている。
図7及び図8に示すように、作動機構62は、遮音部材60に一体的に保持された複数個の持ち上げピン63と、持ち上げピン63の頭部63cと遮音部材60との間に介装された付勢要素として機能する引張バネであるコイル状の持ち上げバネ64と、ドア幅方向である矢印D1、D2方向に移動可能な横型ピン状の作動子65と、作動子65を矢印D2方向に付勢しこれの鍔部65cを遮音ドア1の端板1mに当接させる付勢要素として機能する圧縮バネであるコイル状の付勢バネ66と、遮音部材60に一体に固定された押圧突部67と、押圧突部67と作動子65との間に配置された作動力方向変換部材として機能する球体68とを備えている。付勢バネ66の付勢力により作動子65の頭部65aが突出方向(矢印D2方向)に付勢されて遮音ドア1の端板1mよりも外方に突出している。遮音ドア1が開いている際には、持ち上げバネ64の付勢力により、遮音部材60は持ち上げ方向(矢印C2方向)に持ち上げられており、床面Fから遠ざかる退避位置HAに切り替えられている。従って持ち上げバネ64は遮音部材60を床面Fから退避させる退避手段として機能する。
図6から理解できるように、遮音ドア1が矢印F1方向に回動して遮音ドア1が閉鎖されるとき、遮音ドア1を取り付けたドア枠18の部位18xにより作動子65の頭部65aが退避方向(矢印D1方向)に押込み操作される。このように作動子65が矢印D1方向に押圧操作されると、図7から理解できるように、作動子65の傾斜面65mにより球体68が下方に押され、押圧突部67が下方(矢印C1方向)に移動し、これにより遮音部材60が同方向に移動し、遮音部材60の先端60rが床面Fに接触又は接近する。この結果、遮音部材60が遮音位置HBに切り替えられる。この場合にはドア底面1cと床面Fとの隙間FAを遮音部材60が閉鎖するため、遮音性が一層高まる。
一方、遮音ドア1が矢印F2方向(図6参照)に回動して開放されるとき、ドア枠18の部位18xが作動子65の頭部65aを押込み操作することが解除される。このため付勢バネ66により作動子65が突出方向(矢印D2方向)に付勢され、作動子65の鍔部65cが端板1mに当接する位置まで作動子65が自動的に復帰する。このため持ち上げバネ64の付勢力により遮音部材60は退避方向(矢印C2方向)に自動的に持ち上げられ、退避位置HAとなり、ドア底面1cと床面Fとの隙間幅が増加する。このように遮音部材60が床面Fから浮上すれば、遮音部材60と床面Fとの摩擦が低減又は回避され、遮音ドア1の動きを遮音部材60が邪魔することを抑え得、遮音ドア1の回動操作が円滑となる。なお、前記した作動子65、球体68、押圧突部67は、遮音部材60を降ろして閉鎖させるために付加される外力の方向を変換する作動力方向変換機構を構成している。
以上の説明から理解できるように本実施例によれば、図4に示すように、遮音ドア1の下部領域に設けられている通気孔20は、第1ドア表面1aで開口する第1開口21と、第2ドア表面1bで開口する複数個(2個)の第2開口22(22a,22b)と、ドア底面1cで開口する底面開口24と、第1開口21、第2開口22(22a,22b)及び底面開口24に連通する連通路25とを備えている。このように複数個の第2開口22(22a,22b)及び底面開口24が設けられているため、遮音ドア1における有効開口面積を増加させることができ、遮音ドア1の下部領域における通気性が確保され、シックハウス症候群に対応する改正建築基準法にも良好に対処することができる。
上記したように第1開口21、第2開口22(22a,22b)及び底面開口24は、ドア幅方向(矢印D方向)に沿って細長くスリット状に延設されている。更に連通路25もドア幅方向(矢印D方向)に沿って細長く延設されている。このため外観意匠の自由度の確保、遮音ドア1による遮音性能の確保を図りつつ、遮音ドア1の有効開口面積を増加させ、単位時間当たりの通気量を増加させることができる。
また本実施例によれば、遮音ドア1が閉鎖されているとき、遮音部材60が床面F(下枠18d)に接触又は接近し、遮音部材60が遮音位置HBに切り替えられている。この結果、遮音ドア1による遮音性を一層高めることができ、音伝搬による不快感の低減に貢献することができる。一方、遮音ドア1が回動されて開放されるとき、持ち上げバネ64の付勢力により遮音部材60は自動的に持ち上げられて退避位置HAとなり、ドア底面1cと床面F(下枠18d)との隙間幅が増加するため、遮音ドア1の開放作動性を確保することができる。
図9及び図10は実施例2を示す。実施例2は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部位を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。本実施例によれば、図9に示すように、通気孔20は、第1ドア表面1aのうち下部領域付近で開口する複数個(2個)の第1開口21(21a,21b)と、第2ドア表面1bのうち下部領域付近で開口する複数個(2個)の第2開口22(22a,22b)と、ドア底面1cで開口する底面開口24と、第1開口21(21a,21b)、第2開口22(22a,22b)及び底面開口24を互いに連通する連通路25とを備えている。第1開口21(21a,21b)には外観意匠を向上させる第1化粧体31(31a,31b)が配置されている。第2開口22(22a,22b)には外観意匠を向上させる第2化粧体32(32a,32b)が配置されている。
本実施例によれば、第1ドア表面1aに複数の第1開口21(21a,21b)、第2ドア表面1bに複数の第2開口22(22a,22b)及びドア底面1cに底面開口24が設けられているため、遮音ドア1における有効開口面積を増加させることができ、遮音ドア1の下部領域における通気性が確保され、シックハウス症候群に対応する改正建築基準法にも良好に対処することができる。
更に本実施例によれば、図9に示すように、連通路25は、第1開口21(21a,21b),第2開口22(22a,22b)に直接的に連通する空洞室28を有する。空洞室28は内壁面28a,28b,28c,28dをもつ。図10に示すように、空洞室28は遮音ドア1の幅方向に沿って延設されている。図9に示すように、空洞室28の流路断面積は第1開口21(21a,21b),第2開口22(22a,22b)の流路断面積よりもかなり大きく設定されており、空洞室28の容積は大きくされている。即ち、空洞室28は大きな流路断面積を有する空洞状をなす。具体的には、第1開口21aの流路幅(空気が流れ得る流路の幅寸法)をL1wとしたとき、空洞室28における平均流路幅L2wは、一般的には、L1w×(1.3〜10)、殊に、L1w×(1.5〜6)とすることができる。
上記したように空洞室28は空洞容積が大きいため、音が第1開口21(21a,21b)から空洞室28に進入するとき、あるいは、音が第2開口22(22a,22b)または底面開口24から空洞室28に進入するとき、膨張に基づく消音効果を期待することができる。更に空洞室28は吸音材料で形成された吸音材13で覆われているため、空洞室28を介しての音伝搬が一層効果的に減衰される。
更に図9に示すように、第1開口21(21a,21b)の中心101a,101bの高さは、第2開口22(22a,22b)の中心102a,102bの高さとずれているため、光又は音が第1開口21及び第2開口22を経てストレートに透過又は伝播することを抑えることができ、遮光性及び遮音性を高めることができる。
図11は実施例3を示す。実施例3は実施例2と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、実施例2と異なる部位を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。本実施例によれば、図11に示すように、ドア本体1dの連通路25は、第1開口21(21a,21b),第2開口22(22a,22b)に連通する空洞室28を有する。空洞室28の流路断面積は開口21,22の流路断面積よりも大きく設定されており、空洞室28の容積は大きくされている。空洞室28は、透孔29aをもつ仕切部材29で第1空洞室28fと第2空洞室28sとに分割されている。即ち空洞室28は透孔29aをもつ仕切部材29で複数の分割空洞室28f,28sに分割されている。これにより光又は音がストレートに透過又は伝播することを抑えることができ、遮音性及び遮光性を高めることができる。なお透孔29aの中心線110の高さは、第1開口21(21a,21b)の中心線101a,101b,第2開口22(22a,22b)の中心線102a,102bの高さとずれているため、音がストレートに伝播したり光がストレートに透過したりしないようになっている。
図12は実施例4を示す。実施例4は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部位を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。本実施例によれば、図12に示すように、通気孔20は、第1ドア表面1aのうち下部領域付近で開口する複数個(2個)の第1開口21(21a,21b)と、第2ドア表面1bのうち下部領域付近で開口する複数個(2個)の第2開口22(22a,22b)と、高さが相対的に高い側の第1開口21a及び高さが相対的に高い側の第2開口22aを連通する連通路25と、高さが相対的に低い側の第1開口21b及び高さが相対的に低い側の第2開口22bを連通する連通路26とを備えている。
第1開口21(21a,21b)は、第1ドア表面1aで開口しつつ、ドア幅方向(矢印D方向)に沿って細長くスリット状に延設されている。第2開口22(22a,22b)も第1開口21(21a,21b)と同様にドア幅方向(矢印D方向)に沿って細長くスリット状に延設されており、第2開口22の長さ(22a,22b)は第1開口21の長さ(21a,21b)と同程度とされている。連通路25,26もドア幅方向(矢印D方向)に沿って細長くスリット状に延設されている。第1開口21aの軸心101aの高さは第2開口22aの軸心102bの高さとずれている。また第1開口21bの軸心101aの高さは第2開口22bの軸心102bの高さとずれているため、光又は音がストレートに透過又は伝播することを抑えることができ、遮光性及び遮音性を高めることができる。
図13は実施例5を示す。実施例5は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部位を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。本実施例によれば、図13に示すように、通気孔20は、第1ドア表面1aのうち下部領域付近で開口する第1開口21と、第2ドア表面1bのうち下部領域付近で開口する第2開口22と、ドア底面1cで開口する底面開口24と、第1開口21、第2開口22及び底面開口24に連通する連通路25とを備えている。このように室K2に連通するように第2開口22及び底面開口24が設けられているため、遮音ドア1における有効開口面積を増加させることができ、遮音ドア1における通気性が確保され、シックハウス症候群に対応する改正建築基準法にも良好に対処することができる。
更に連通路25は、第1開口21,第2開口22、底面開口24に直接的に連通する空洞室28を有する。空洞室28は内壁面28a,28b,28c,28dをもつ。空洞室28は遮音ドア1の幅方向に沿って延設されている。空洞室28の流路断面積は第1開口21,第2開口22の流路断面積よりもかなり大きく設定されており、空洞室28の容積は大きくされている。即ち、空洞室28は大きな流路断面積を有する空洞状をなす。このように空洞室28は空洞容積が大きいため、音が第1開口21から空洞室28に進入するとき、あるいは、音が第2開口22から空洞室28に進入するとき、膨張に基づく消音効果を期待することができ、遮音ドア1を介しての音の伝播性が抑制される。なお、第2開口22が空洞室28の上部に設けられているため、空洞室28の上端28uの高さを高くでき、また、底面開口24が空洞室28の底部側に設けられているため、空洞室28の容積を大きくするのに貢献することができる。
(他の実施例)
上記した各実施例では、ドア本体1dのドア底面1cにドア底面遮音手段6が装備されているが、これに限らず、ドア底面遮音手段6が装備されていないドアに適用しても良い。ドア1はトイレ室、勉強部屋、寝室、客室、居間、業務室、オーディオ室、コンピュータ室等といった遮音性を特に要請される室のドアばかりではなく、他の室のドアにも適用できる。そのほか本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更して実施できるものである。
実施例1に係り、遮音ドアの正面図である。 実施例1に係り、遮音ドアの第1ドア表面の下部領域付近の拡大正面図である。 実施例1に係り、遮音ドアの第2ドア表面の下部領域付近の拡大正面図である。 実施例1に係り、遮音ドアの下部領域付近をドア肉厚方向に沿って切断した拡大断面図である。 実施例1に係り、遮音ドアのドア底面を示す斜視図である。 実施例1に係り、遮音ドアの底部付近をドア幅方向に沿って切断した断面図である。 実施例1に係り、遮音ドアの底部付近をドア表面方向に沿って切断した断面図である。 実施例1に係り、遮音ドアの底部付近をドア肉厚方向に沿って切断した断面図である。 実施例2に係り、遮音ドアの下部領域付近をドア肉厚方向に沿って切断した拡大断面図である。 実施例2に係り、遮音ドアの第1ドア表面の下部領域付近の拡大正面図である。 実施例3に係り、遮音ドアの下部領域付近をドア肉厚方向に沿って切断した断面図である。 実施例4に係り、遮音ドアの下部領域付近をドア肉厚方向に沿って切断した断面図である。 実施例5に係り、遮音ドアの下部領域付近をドア肉厚方向に沿って切断した断面図である。
符号の説明
図中、1は遮音ドア、1aは第1ドア表面、1bは第2ドア表面、1cはドア底面、18はドア枠、20は通気孔、21は第1開口、22は第2開口、24は底面開口、25は連通路、28は空洞室、6はドア底面遮音手段、60は遮音部材、62は作動機構(作動部)を示す。

Claims (10)

  1. 一方の空間に対面する第1ドア表面と他方の空間に対面する第2ドア表面とドア底面と前記ドア底面に背向するドア上面とを有するドア本体を備えたドアにおいて、
    前記ドア本体は、
    前記一方の空間と前記他方の空間とを連通する通気孔を有しており、
    前記第1ドア表面及び前記第2ドア表面のうちの少なくとも一方において、前記通気孔の入口又は出口を構成する少なくとも2個の開口を有することを特徴とするドア。
  2. 一方の空間に対面する第1ドア表面と他方の空間に対面する第2ドア表面とドア底面と前記ドア底面に背向するドア上面とを有するドア本体を備えたドアにおいて、
    前記ドア本体は、前記一方の空間と前記他方の空間とを連通する通気孔を有しており、
    前記第1ドア表面は、前記通気孔の入口又は出口を構成する第1開口を有しており、
    前記第2ドア表面は、前記通気孔の出口又は入口を構成する第2開口を有しており、
    前記第1開口及び前記第2開口のうちの一方は複数個設けられており、前記第1開口及び前記第2開口のうちの他方は当該一方に共通して連通する共通開口であることを特徴とするドア。
  3. 請求項1または請求項2において、前記ドア底面は、前記通気孔に連通すると共に前記通気孔の入口又は出口を構成する底面開口を有していることを特徴とするドア。
  4. 請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項において、前記ドア本体は、前記開口に連通する空洞室を有していることを特徴とするドア。
  5. 請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項において、前記ドア本体は、前記開口の流路断面積よりも大きな流路断面積をもつ空洞室を有していることを特徴とするドア。
  6. 一方の空間に対面する第1ドア表面と他方の空間に対面する第2ドア表面とドア底面と前記ドア底面に背向するドア上面とを有するドア本体を備えたドアにおいて、
    前記ドア本体は、前記一方の空間と前記他方の空間とを連通する通気孔を有しており、前記一方の空間及び前記他方の空間のうちのいずれかの空間に連通すると共に前記通気孔の入口又は出口を構成する少なくとも2個の開口を有していることを特徴とするドア。
  7. 請求項6において、前記通気孔は、前記開口の流路断面積よりも大きな流路断面積をもつと共に前記開口に連通する空洞室を有していることを特徴とするドア。
  8. 請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項において、前記通気孔の内壁面は、前記ドア本体の内部に設けられた吸音材料で形成された吸音材で覆われていることを特徴とするドア。
  9. 請求項1〜請求項8のうちのいずれか一項において、前記ドア本体は、前記ドア底面と前記ドア底面に対向する対向面との間の隙間を前記ドア本体の閉鎖につれて閉鎖する閉鎖量を増加させ、前記隙間を介しての音の伝搬を抑えるドア底面遮音手段を有することを特徴とするドア。
  10. 請求項9において、前記ドア底面遮音手段は、前記ドア底面と前記対向面との間の隙間の開口量を調整可能な遮音部材と、前記遮音部材を作動させる作動部とを備えており、前記ドア本体の閉鎖に伴い、前記作動部は前記遮音部材を前記対向面に接触又は接近させる遮音位置に切り替えると共に、前記ドア本体の開放に伴い、前記作動部は前記遮音部材を前記対向面から遠ざけて退避させる退避位置に切り替えることを特徴とするドア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236728A (ja) * 2010-04-15 2011-11-24 Tomoharu Nakano 通風機能付防火扉。

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