JP2016017379A - ボックス - Google Patents

ボックス Download PDF

Info

Publication number
JP2016017379A
JP2016017379A JP2014142647A JP2014142647A JP2016017379A JP 2016017379 A JP2016017379 A JP 2016017379A JP 2014142647 A JP2014142647 A JP 2014142647A JP 2014142647 A JP2014142647 A JP 2014142647A JP 2016017379 A JP2016017379 A JP 2016017379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ventilation
wall portion
box
ceiling
box according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014142647A
Other languages
English (en)
Inventor
光守 安田
Mitsumori Yasuda
光守 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ergo Japan Co Ltd
Original Assignee
Ergo Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ergo Japan Co Ltd filed Critical Ergo Japan Co Ltd
Priority to JP2014142647A priority Critical patent/JP2016017379A/ja
Publication of JP2016017379A publication Critical patent/JP2016017379A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

【課題】高価な空調装置を設けることなく、快適でかつ外部から入り込む音を少なくできるボックスを提供する。
【解決手段】通気と防音を兼ね備えるボックス1であって、周囲との間を区画し、複数の開口15を有する壁部11と、壁部11の各開口15に、外部と内部の空間を連通するように設けられた通気防音部材20と、を備え、複数の開口15が壁部11の上部領域と下部領域に分かれて配置される。また、壁部11が、その少なくとも一部に、外部に面する第1の壁部11と、第1の壁部11との間に間隙を介して併設される内部に面する第2の壁部11とを含む二重構造を有し、開口15が第1の壁部11に設けられた第1の開口15と、第2の壁部11に設けられた第2の開口15と、から構成される
【選択図】 図1

Description

本発明は、ボックス、特に、通気性及び防音性に優れたボックスに関する。
近年、公衆電話の利用が減少し、移動中や空いている時間に情報収集を行い、あるいは通話を行う携帯電話の需要が著しく増加している。特に、室内、外出先(例えば、駅の構内、商業施設、レジャー施設等)を問わず、携帯電話による通話が頻繁に行われるようになった。しかしながら、外出先によっては、騒音が大きく、電話による通話が困難な状況に陥る場合がある。また、静かな環境にあっては、携帯電話で通話を行う際、周囲に対する音声漏れを気にするため、通話がしづらい場合がある。
そこで、従来、外部の音を遮断するため、全方向に壁部を設け、密閉空間にすることで快適に通話ができる公衆電話ボックスが設置されている。また、公衆電話は、安全面の観点から内部が確認できるように、壁部やドアに透明板を設置して防犯対策を行っている。
一方、例えば、特許文献1に、遮音性を有する背面用壁部、左、右側用壁部、扉部と床基台部および天井部とから構成され、これらを組み立てて形成される携帯電話用防音ボックスが記載されている。この携帯電話用防音ボックスは、背面用壁部および左、右側用壁部は、床基台部と天井部との間でその上下端が内側より締結可能とされる連結機構を有する。そして、左、右側用壁部の開放側端の周縁には防音パッキンが取り付けられるとともに、該左、右側用壁部の開放側端間には、窓部が取り付けられる扉部が開閉自在な状態で枢着されている。
特開2008−038342号公報
しかしながら、上記した公衆電話ボックス、あるいは携帯電話用防音ボックス等のボックスは、室内で快適な通話を楽しむために外部から音が入り込まないことが必要になるが、密閉空間にすると、外部から空気を取り込むことが困難になり、通気性を確保するためにボックス内に高価な空調装置等を設けることが必要になる。また、ボックスの壁部に、窓若しくは開口穴を設けることにより通気性を確保することが可能になるが、開口した箇所から音が通過し、その結果、外部の音が侵入し、または通話内容が外部に漏れてしまう。
そこで、本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高価な空調装置を設けることなく、快適でかつ外部から侵入する音を少なくすることが可能なボックスを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のボックスは、以下のような解決手段を提供する。
(1)本発明のボックスは、通気と防音を兼ね備えるボックスであって、周囲との間を区画し、複数の開口を有する壁部と、前記壁部の各開口に、外部と内部の空間を連通するように設けられた通気防音部材と、を備え、前記複数の開口が前記壁部の上部領域と下部領域に分かれて配置されることを特徴とする。
(2)本発明のボックスは、(1)に記載のボックスであって、前記壁部が、その少なくとも一部に、外部に面する第1の壁部と、前記第1の壁部との間に間隙を介して併設される内部に面する第2の壁部とを含む二重構造を有し、前記開口が前記第1の壁部に設けられた第1の開口と、前記第2の壁部に設けられた第2の開口と、から構成されてもよい。
(3)本発明のボックスは、(2)に記載のボックスであって、前記通気防音部材が、前記第1の壁部を挿通して設けられる第1の通気防音部材と、前記第2の壁部を挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、前記第1の通気防音部材と前記第2の通気防音部材が連結されて設けられてもよい。
(4)本発明のボックスは、(3)に記載のボックスであって、前記通気防音部材が、中空の筒部と、前記筒部に設けられた拡開部を有し、前記第1の通気防音部材の前記拡開部は、前記第1の壁部に対して外部側に向いており、前記第2の通気防音部材の前記拡開部は、前記第2の壁部に対して外部側に向いて連結されてもよい。
(5)本発明のボックスは、(2)に記載のボックスであって、前記通気防音部材が、前記第1の壁部を挿通して設けられる第1の通気防音部材と、前記第2の壁部を挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、前記第1の通気防音部材と、前記第2の通気防音部材が互い違いに離間されて設けられてもよい。
(6)本発明のボックスは、(5)に記載のボックスであって、前記通気防音部材が、中空の筒部と、前記筒部に設けられた拡開部を有し、前記第1の通気防音部材の前記拡開部は、前記第1の壁部に対して外部側に向いており、前記第2の通気防音部材の前記拡開部は、前記第2の壁部に対して内部側に向いていてもよい。
(7)本発明のボックスは、(5)又は(6)に記載のボックスであって、前記第1の壁部と前記第2の壁部の間に、前記第1の壁部及び前記第2の壁部の一方から他方に向かって、他方とは離間する位置まで伸在する遮蔽板を備えてもよい。
(8)本発明のボックスは、(1)ないし(7)のいずれかに記載のボックスであって、前記下部領域が前記上部領域よりも大きい開口率を有してもよい。
(9)本発明のボックスは、(1)ないし(8)のいずれかに記載のボックスであって、前記上部領域と前記下部領域が前記壁部の上下端側よりも中央部側において小さい開口率を有してもよい。
(10)本発明の別の態様に係るボックスであって、通気と防音を兼ね備えるボックスであって、周囲との間を区画し、複数の開口を有する天井部と、前記天井部の各開口に、外部と内部の空間を連通するように設けられた通気防音部材と、を備えることを特徴とする。
(11)本発明のボックスは、(10)に記載のボックスであって、前記天井部が、その少なくとも一部に、外部に面する第1の天井部と、前記第1の天井部との間に間隙を介して併設される内部に面する第2の天井部とを含む二重構造を有し、前記開口が前記第1の天井部に設けられた第1の開口と、前記第2の天井部に設けられた第2の開口と、から構成されてもよい。
(12)本発明のボックスは、(11)に記載のボックスであって、前記通気防音部材が、前記第1の天井部を挿通して設けられる第1の通気防音部材と、前記第2の天井部を挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、前記第1の通気防音部材と前記第2の通気防音部材が連結されて設けられてもよい。
(13)本発明のボックスは、(12)に記載のボックスであって、前記通気防音部材が、中空の筒部と、前記筒部に設けられた拡開部を有し、前記第1の通気防音部材の前記拡開部は、前記第1の天井部に対して外部側に向いており、前記第2の通気防音部材の前記拡開部は、前記第2の天井部に対して内部側に向いて連結されてもよい。
(14)本発明のボックスは、(11)に記載のボックスであって、前前記通気防音部材が、前記第1の天井部を挿通して設けられる第1の通気防音部材と、前記第2の天井部を挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、前記第1の通気防音部材と、前記第2の通気防音部材が互い違いに離間されて設けられてもよい。
(15)本発明のボックスは、(14)に記載のボックスであって、前記通気防音部材が、中空の筒部と、前記筒部に設けられた拡開部を有し、前記第1の通気防音部材の前記拡開部は、前記第1の天井部に対して外部側に向いており、前記第2の通気防音部材の前記拡開部は、前記第2の天井部に対して外部側に向いてもよい。
(16)本発明のボックスは、(14)又は(15)に記載のボックスであって、前記第1の天井部と前記第2の天井部の間に、前記第1の天井部及び前記第2の天井部の一方から他方に向かって、他方とは離間する位置まで伸在する遮蔽板を備えてもよい。
(17)本発明のボックスは、(1)ないし(16)のいずれかに記載のボックスであって、内部の騒音レベルを外部の騒音レベルから10〜40dB低下させてもよい。
(18)本発明のボックスは、(1)ないし(16)のいずれかに記載のボックスであって、前記壁部が、その少なくとも一部に、外部から内部を視認できる視認領域を有してもよい。
(19)本発明のボックスは、(1)ないし(16)のいずれかに記載のボックスであって、前記壁部に設けられたドア部をさらに備え、前記ドア部が不使用時に前記ドア部を開放状態に維持する付勢部を有してもよい。
(20)本発明のボックスは、(1)ないし(16)のいずれかに記載のボックスであって、騒音を打ち消す消音装置をさらに備えてもよい。
本発明によれば、高価な空調装置を設けることなく、快適でかつ外部から侵入する音を少なくすることが可能なボックスを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るボックスの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るボックスの構成図である。 本発明の第1実施形態に係るボックスの扉が開いた状態の構成図である。 図4(a)は、本発明の第1実施形態に係るボックスの本体の縦断面図である。図4(b)は、図4(a)の符号Bの部分拡大図である。 図5(a)は、本発明の第1実施形態に係る通気防音部材の模式図である。図5(b)は、本発明の第1実施形態に係る通気防音部材の構成図である。 2重構造の壁部に互い違いに通気防音部材を設けたボックスの本体の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るボックスの構成図である。 本発明の第3実施形態に係るボックスの構成図である。 本発明の第4実施形態に係るボックスの斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るボックスの斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係るボックスの構成図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は左側面図、(e)は背面図を示す。図3は、本発明の第1実施形態に係るボックスの扉が開いた状態の構成図であり、(a)は上面図、(b)は正面図を示す。
以下、図1〜図3を参照しながら本発明の第1実施形態に係るボックスの構成について詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態のボックス1は、通気と防音を兼ね備えるボックス1であって、周囲との間を区画し、複数の開口15を有する壁部11と、壁部11の各開口15に、外部と内部の空間を連通するように設けられた通気防音部材20(図1の拡大図A)と、壁部11の上方を塞ぐ天井部40から構成されている。また、ボックス1の壁部11は、複数個の開口15が設けられ、複数の開口15が壁部11の上部領域14と下部領域13に分かれて配置される。なお、天井部40は、環境に応じて設置することとし、例えば、騒音が小さい場所や、周囲の温度が高い場所等では、天井部40を有さずに開口していてもよい。
壁部11は、周囲を覆うように設けられる壁部11(11a〜11c)を有している。側壁部11aと、側壁部11aに対向して配置される側壁部11bには、その少なくとも一部に、外側から内側を視認できる視認領域12を有する。また、視認領域12の下方側には、複数の開口15を有する下部領域13が設けられ、視認領域12の上方側には、複数の開口15を有する上部領域14が設けられている。
壁部11は、図2(c)、(d)の側面図と図2(e)の背面図に示す背面壁部11cと、側壁部11a、11bとがコの字の形状に一体となって構成されている。また、図2(b)に示すように、ボックス1の背面壁部11cに開口15を閉鎖する前面ドア部16が取り付けられている。
この前面ドア部16の一端は、側壁部11bの一端に回動自在に取り付けられている。図1及び図2(b)に示すように、前面ドア部16は、その中央に折り畳み部18を有し、この折り畳み部18がボックス1の内側へ変位(折り畳まれる)することにより、折り戸として機能する。この場合、折り畳み部18に、例えば、バネ等の付勢部17が内蔵され、バネの付勢によって、通常時は側壁部11b側に折り畳まれた状態で配置される。すなわち、前面ドア部16は、ボックス1の不使用時に開放状態を維持する。閉鎖させる場合には、バネの付勢力に抗して、前面ドア部16の一端を側壁部11a側へ引っ張り、側壁部11aに設けられたロック機構(図示せず)によって係止されるようになっている。
視認領域12は、対向して位置する側壁部11a、11bに設けられ、外部から内部を視認出来るように、例えば透明な硝子で形成されている。また、視認領域12は、防音硝子を使用することが好ましく、例えば、2枚の硝子を設け、音の振動を軽減するために硝子間に防音フィルムを設けることで、外部若しくは内部からの遮音効果が期待できる。防音フィルムとして、例えば、ポリエステル繊維が用いられる。なお、視認領域12の設置箇所は、側壁部11a、11bを上部領域14と下部領域13の間に制限されず、例えば、壁部11の全体に設けてもよいし、後述する前面ドア部16に設けてもよい。
下部領域13及び上部領域14は、空気や風、若しくは、光を通す領域であり、その領域内に開口15として円形の穴が複数並んで設けられている。開口15の下部領域13が上部領域14よりも大きい開口率(開口面積/表面積)を有するように設定する。または、上部領域14と下部領域13が壁部11の上下端側よりも中央部側において小さい開口率を有するように設定する。さらに、通気防音部材20に後述する拡開部20a、20bと筒部20cを有することで、空気の流入速度と量が増加することが可能になる。
なお、室内に本実施形態に係るボックス1を設置し、壁部11の開口15の開口率を0%〜1.6%に設定し、実験を行った。
この結果、表1に示すように開口率を0.4%以上設けることでボックス1内の温度上昇を効果的に抑えることができる。
図4(a)は、本発明の第1実施形態に係るボックスの本体の縦断面図である。図4(b)は、図4(a)の符号Bの部分拡大図である。図5(a)は、本発明の第1実施形態に係るボックスの通気防音部材の模式図である。図5(b)は、本発明の第1実施形態に係るボックスの通気防音部材の構成図である。以下、図4と図5を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るボックスの通気及び防音の仕組みについて説明する。
図4(a)、(b)に示すように、壁部11は、その少なくとも一部に、外部に面する第1の壁部110aと、第1の壁部110aとの間に間隙を介して併設される内部に面する第2の壁部110bとを含む二重構造になっている。また、二重構造は、開口15が第1の壁部110aに設けられた第1の開口と、第2の壁部110bに設けられた第2の開口と、から構成され、各開口15には、通気防音部材20が取り付けられる。なお、通気防音部材20は、壁部11と一体成形であってもよい。
通気防音部材20は、第1の壁部110aを挿通して設けられる第1の通気防音部材と、第2の壁部110bを挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、第1の通気防音部材と前記第2の通気防音部材が連結されて設けられる。
通気防音部材20は、中空の筒部20cと、筒部20cに設けられた拡開部20aを有し、第1の通気防音部材の拡開部20aは、第1の壁部110aに対して外部側に向いており、第2の通気防音部材の拡開部20bは、第2の壁部110bに対して外部側に向いて連結される。
通気防音部材20は、例えば、図5(a)に示すように、通気防音部材20が、中空の筒部20cと、筒部20cの第1の側に設けられた第1の拡開部20aと、筒部20cの第1の側と反対の第2の側に設けられた第2の拡開部20bとを有する。このようにすることで、2枚の壁の間の空気層が遮音効果を高めることができる。また、空間19内に通気性、遮光性の高い防音フィルムを形成してもよい。
通気防音部材20は、透明部材、若しくは半透明部材で形成され、採光し、音波が反射するものであればよく、例えば、アクリル、ゴム部材で形成され、筒部20cを通り、外部からの光を内部に取り入れ可能になっている。また、通気防音部材20は、空気及び光の通過を反射させる拡開部20a、20bを有し、例えば、テーパ形状、湾曲形状に形成されている。通気防音部材20に拡開部20a、20bを設けることによって、外部若しくは内部から伝播する音波を上記形状面で反射する。このため、通過する音波は減衰し、単位面積あたりの伝播通過量を減少させることができ、反射が繰り返されることによって伝播する通過音のエネルギーが削減される。また、通過した音波は、拡開部20a、20bによって拡散され、したがってエネルギーが減衰される。さらに、中空の筒部20cを設けることによって、筒部20cを通過する外部からの音波と内部からの音波が衝突することで音によるエネルギーが減少される。なお、環境に応じて拡開部(20a、20b)は、両側に設けなくてもよく、いずれか1つ備えていればよい。
通気防音部材20は、一体形成であってもよいし、例えば、図5(b)に示すように、通気防音部材20は、第1の拡開部20a又は第2の拡開部20bを有するオス部20dと、オス部20dに対応して第2の拡開部20b又は第1の拡開部20aを有するメス部20eとを有し、オス部20dとメス部20eが着脱可能に取り付けられる。なお、着脱方法は、特に限定しなくてもよく、例えば、螺合及び嵌合することによって着脱する。このように構成することで、既設されているボックスにおいても、壁部を開口し、壁部の厚みに合わせた通気防音部材20を利用することで簡単に取り付けが可能となる。
また、図6に示すように、通気防音部材20が、第1の壁部110aを挿通して設けられる第1の通気防音部材と、前記第2の壁部110bを挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、第1の通気防音部材と、第2の通気防音部材が互い違いに離間されて設けられてもよい。この場合、通気防音部材20は、中空の筒部20cと、筒部20cに設けられた拡開部を有し、第1の通気防音部材の拡開部は、第1の壁部110aに対して外部側に向いており、第2の通気防音部材の拡開部は、第2の壁部110bに対して内部側に向いている。さらに、第1の壁部110aと第2の壁部110bの間に、第1の壁部110a及び第2の壁部110bの一方から他方に向かって、他方とは離間する位置まで伸在する遮蔽板50を備える。このようにすることで、防音効果を更に向上できる。なお、一方側に拡開部が設けられている例で説明したが、環境に応じて、両側に拡開部を設けてもよい。
また、ボックス1の内部に、騒音を打ち消す消音装置30が設けられている。例えば、ボックス1の壁部11の外側に騒音源の音を集音するマイク30aを設け、その音と逆相成分になる音を壁部11の内部に設置されたスピーカ30bから放出する消音装置30を用いることで、さらなる防音効果を期待できる。
第1実施形態に係るボックス1に上記した防音機能を取り入れることで、外部の騒音レベルと内部の騒音レベルとの差異を10〜40dB低下させることが期待できる。人が感じる音量差は、10dBの増加で約2倍の変化が生じるため、通気防音効果を体感することが出来、快適で、かつ外部から侵入する音を削減可能なボックス1を提供することができる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係るボックス1の(a)は上面図、(b)は扉が開いている状態の正面図、(c)は左側面図、(d)は背面図、(e)は扉が閉じている状態の正面図である。第1実施形態では、四角形状であった壁部11を、第2実施形態では円形状にした。円形状にすることで通過音が全方位に反射し、このため、伝播する通過音のエネルギー消費が増大し、単位面積当たりの伝播通過音が減少して防音効果が増す他に、意匠面でも利用者へ存在をアピールすることができる。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係るボックス1の正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は背面図である。第1実施形態では、四角形状であった壁部11を、第3実施形態では扇状にした。ボックス1を扇形状にすることで、例えば、駅の構内の角のスペース等に設置が可能となり、レイアウトが容易になる他、意匠面でも利用者に存在をアピールすることができる。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係るボックスの斜視図である。図9示すように、通気と防音を兼ね備えるボックス1であって、周囲との間を区画し、複数の開口を有する天井部40と、天井部40の各開口15に、外部と内部の空間を連通するように設けられた通気防音部材20と、を備える。また、天井部40が、その少なくとも一部に、外部に面する第1の天井部と、第1の天井部との間に間隙を介して併設される内部に面する第2の天井部とを含む二重構造を有し、開口15が第1の天井部に設けられた第1の開口と、第2の天井部に設けられた第2の開口と、から構成される。なお、底面側は、開口している。二重構造及び通気防音部材20の構成は、第1実施形態と同様のため説明は省略する。
第4実施形態では、天井部40を設け、天井部40に設けられた開口15に通気防音部材20を取付けることにより、天井からの音の遮音が可能となる。また、天井部40に取り付けられた通気防音部材20によって、採光するため、天井を設置による遮光は軽減される。
(実施形態の効果)
以上説明のように本実施形態によれば、高価な空調装置を設けることなく、快適でかつ外部から入り込む音を少なくできるボックス1を提供することができる。また、本実施形態においては、電話用ボックスを例に挙げて説明したが、通気性と防音を必要とするボックスであればよく、例えば、音楽スタジオ、ミーティングルーム、喫煙ルームであってもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 ボックス
11 壁部
11a、11b 側壁部
11c 背面壁部
12 視認領域
13 下部領域
14 上部領域
15 開口
16 ドア部
17 付勢部
18 折り畳み部
19 空間
20 通気防音部材
20a 第1の拡開部
20b 第2の拡開部
20c 筒部
30 消音装置
30a マイク
30b スピーカ
40 天井部
50 遮蔽板
110a 第1の壁部
110b 第2の壁部

Claims (20)

  1. 通気と防音を兼ね備えるボックスであって、
    周囲との間を区画し、複数の開口を有する壁部と、
    前記壁部の各開口に、外部と内部の空間を連通するように設けられた通気防音部材と、を備え、
    前記複数の開口が前記壁部の上部領域と下部領域に分かれて配置されることを特徴とするボックス。
  2. 前記壁部が、その少なくとも一部に、外部に面する第1の壁部と、前記第1の壁部との間に間隙を介して併設される内部に面する第2の壁部とを含む二重構造を有し、
    前記開口が前記第1の壁部に設けられた第1の開口と、前記第2の壁部に設けられた第2の開口と、
    から構成されることを特徴とする請求項1に記載のボックス。
  3. 前記通気防音部材が、前記第1の壁部を挿通して設けられる第1の通気防音部材と、前記第2の壁部を挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、
    前記第1の通気防音部材と前記第2の通気防音部材が連結されて設けられることを特徴とする請求項2に記載のボックス。
  4. 前記通気防音部材が、中空の筒部と、前記筒部に設けられた拡開部を有し、前記第1の通気防音部材の前記拡開部は、前記第1の壁部に対して外部側に向いており、前記第2の通気防音部材の前記拡開部は、前記第2の壁部に対して外部側に向いて連結されることを特徴とする請求項3に記載のボックス。
  5. 前記通気防音部材が、前記第1の壁部を挿通して設けられる第1の通気防音部材と、前記第2の壁部を挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、
    前記第1の通気防音部材と、前記第2の通気防音部材が互い違いに離間されて設けられることを特徴とする請求項2に記載のボックス。
  6. 前記通気防音部材が、中空の筒部と、前記筒部に設けられた拡開部を有し、前記第1の通気防音部材の前記拡開部は、前記第1の壁部に対して外部側に向いており、前記第2の通気防音部材の前記拡開部は、前記第2の壁部に対して内部側に向いていることを特徴とする請求項5に記載のボックス。
  7. 前記第1の壁部と前記第2の壁部の間に、前記第1の壁部及び前記第2の壁部の一方から他方に向かって、他方とは離間する位置まで伸在する遮蔽板を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載のボックス。
  8. 前記下部領域が前記上部領域よりも大きい開口率を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のボックス。
  9. 前記上部領域と前記下部領域が前記壁部の上下端側よりも中央部側において小さい開口率を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のボックス。
  10. 通気と防音を兼ね備えるボックスであって、
    周囲との間を区画し、複数の開口を有する天井部と、
    前記天井部の各開口に、外部と内部の空間を連通するように設けられた通気防音部材と、を備えることを特徴とするボックス。
  11. 前記天井部が、その少なくとも一部に、外部に面する第1の天井部と、前記第1の天井部との間に間隙を介して併設される内部に面する第2の天井部とを含む二重構造を有し、
    前記開口が前記第1の天井部に設けられた第1の開口と、前記第2の天井部に設けられた第2の開口と、
    から構成されることを特徴とする請求項10に記載のボックス。
  12. 前記通気防音部材が、前記第1の天井部を挿通して設けられる第1の通気防音部材と、前記第2の天井部を挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、
    前記第1の通気防音部材と前記第2の通気防音部材が連結されて設けられることを特徴とする請求項11に記載のボックス。
  13. 前記通気防音部材が、中空の筒部と、前記筒部に設けられた拡開部を有し、前記第1の通気防音部材の前記拡開部は、前記第1の天井部に対して外部側に向いており、前記第2の通気防音部材の前記拡開部は、前記第2の天井部に対して内部側に向いて連結されることを特徴とする請求項12に記載のボックス。
  14. 前記通気防音部材が、前記第1の天井部を挿通して設けられる第1の通気防音部材と、前記第2の天井部を挿通して設けられる第2の通気防音部材から構成され、
    前記第1の通気防音部材と、前記第2の通気防音部材が互い違いに離間されて設けられることを特徴とする請求項11に記載のボックス。
  15. 前記通気防音部材が、中空の筒部と、前記筒部に設けられた拡開部を有し、前記第1の通気防音部材の前記拡開部は、前記第1の天井部に対して外部側に向いており、前記第2の通気防音部材の前記拡開部は、前記第2の天井部に対して外部側に向いていることを特徴とする請求項14に記載のボックス。
  16. 前記第1の天井部と前記第2の天井部の間に、前記第1の天井部及び前記第2の天井部の一方から他方に向かって、他方とは離間する位置まで伸在する遮蔽板を備えることを特徴とする請求項14又は15に記載のボックス。
  17. 内部の騒音レベルを外部の騒音レベルから10〜40dB低下させることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載のボックス。
  18. 前記壁部が、その少なくとも一部に、外部から内部を視認できる視認領域を有することを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載のボックス。
  19. 前記壁部に設けられたドア部をさらに備え、
    前記ドア部が不使用時に前記ドア部を開放状態に維持する付勢部を有することを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載のボックス。
  20. 騒音を打ち消す消音装置をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載のボックス。
JP2014142647A 2014-07-10 2014-07-10 ボックス Pending JP2016017379A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014142647A JP2016017379A (ja) 2014-07-10 2014-07-10 ボックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014142647A JP2016017379A (ja) 2014-07-10 2014-07-10 ボックス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016017379A true JP2016017379A (ja) 2016-02-01

Family

ID=55232803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014142647A Pending JP2016017379A (ja) 2014-07-10 2014-07-10 ボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016017379A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109243419A (zh) * 2018-10-26 2019-01-18 中国船舶重工集团公司第七〇四研究所 一种基于声学超材料技术的通风隔声结构
JP2020200628A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 株式会社オカムラ ブース

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109243419A (zh) * 2018-10-26 2019-01-18 中国船舶重工集团公司第七〇四研究所 一种基于声学超材料技术的通风隔声结构
CN109243419B (zh) * 2018-10-26 2023-12-01 中国船舶重工集团公司第七一四研究所 一种基于声学超材料技术的通风隔声结构
JP2020200628A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 株式会社オカムラ ブース
JP7391545B2 (ja) 2019-06-07 2023-12-05 株式会社オカムラ ブース

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9714508B2 (en) Structures formed with sheet material configured with at least one sound absorbing layer
JP4410698B2 (ja) 電子機器収容箱
US9534385B2 (en) Room delimitation element
JP2006039379A (ja) 遮音性シート
JP2018053708A (ja) 遮音ルーバー
WO2017081169A1 (en) Portable vocal booth
JP2016017379A (ja) ボックス
US10041697B1 (en) Noise reduction system for in-wall HVAC systems
JP5602039B2 (ja) サウンドマスキングシステム
JP2008051488A (ja) 防音換気口
KR100650205B1 (ko) 방음벽 및 그를 사용한 방음 부스
JP5396683B2 (ja) 音響面材配置システム
JP4948157B2 (ja) 消音装置
JP2009243078A (ja) 遮音扉
KR20170095575A (ko) 흡음 패널
JP2006138078A (ja) 間仕切壁及び音楽室
JP5682912B2 (ja) 防音ドア
JP3106934U (ja) 消音換気筒
JP2015108285A (ja) 防音ドア
KR100684546B1 (ko) 건축용 안전 방음도어
JP4730161B2 (ja) 居室の天井構造
JP2013231931A (ja) マスキングパーティション、マスキングパーティションの設置構造。
KR20150000646U (ko) 선박용 도어의 방음장치
JP4929117B2 (ja) 遮音扉
JP2011015815A (ja) オープン型キッチン