JP2005206950A - 出版用下級印刷用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一定割合以上の機械パルプを使用しながら、製紙工程において良好な地合いを得ることができ、もって印刷工程における着肉性や印刷後不透明性について適性をもたせた、且つ嵩高な紙質をもつ出版用下級印刷用紙を提供すること。
【解決手段】 出版用下級印刷用紙の原料パルプの材料として、機械パルプを10〜90%、化学パルプ及び/又は古紙パルプを90〜10%とし、これに適宜の填料(クレー・タルク・ホワイトカーボンなど)を加えたものを紙料として抄紙する。その際、得られた紙の灰分率が1.0〜10.0%(好ましくは、2.5〜8.0%)になるように紙料を調製する。
そして、JIS P8119による紙面のベック平滑度を10〜100秒とすることが推奨される。

Description

本願発明は、嵩高で且つ印刷適性の良好な出版用途の下級印刷用紙に関するものである。
出版用途の下級印刷用紙は長網抄紙機で生産されることが多いが、長網抄紙機は、最新の抄紙機に比べ脱水設備が単純であるため、良好な地合いが得られなかった。濾水性の観点からすれば、原料パルプのうち、いわゆる機械パルプの部数を減らせば良好な地合いが得られるが、最近は軽量かつ嵩高な用紙を求められる傾向があり、低密度(嵩高)な紙質を得られる機械パルプを使用しないのは品質確立の上で非常に厳しいと考えられる。
なお、機械パルプを多用した印刷用中級紙に関する公知文献としては、たとえば特開平5−93392がある。
特開平5−93392
本願発明は、一定割合以上の機械パルプを使用しながら、製紙工程において良好な地合いを得ることができ、もって印刷工程における着肉性や印刷後不透明性について適性をもたせた、且つ嵩高な紙質をもつ出版用下級印刷用紙を提供することを目的としてなされたものである。
上記の課題を解決するために、本願発明は、以下のような手段を組合わせて構成されている。
先ず、原料パルプの材料として、機械パルプを10〜90%、化学パルプ及び/又は古紙パルプを90〜10%とし、これに適宜の填料(クレー・タルク・ホワイトカーボンなど)を加えたものを紙料として抄紙する。その際、得られた紙の灰分率が1.0〜10.0%(好ましくは、2.5〜8.0%)になるように紙料を調製する。
紙の灰分率を上記のように、1.0〜10.0%の範囲に設定するのは、次のような理由による。
すなわち、紙の灰分率が1.0%未満の場合は、印刷時における紙の不透明度が十分に得られず(いわゆる、プリントスルーが生じる)、また、10.0%を超える場合は、紙粉が多量に発生してブランケット部に汚れが生じる等の理由のためである。
また、紙の灰分率を上記の範囲に調整するためには、たとえば、填料、歩留向上剤、凝集剤等の添加量を変える等のような方法がある。
本願発明を実施するにあたっては、JIS P8119による紙面のベック平滑度を10〜100秒とすることが推奨される。すなわち、ベック平滑度が10秒未満の場合、オフセット印刷では、インキ盛量を増やすなどの調整が必要となり、また活版印刷では印刷カスレが生じ、最終製品の価値が低下し、これに対して100秒超にすると、紙厚不足のため大幅な加斤が必要となって最終製品の重量が大幅に増加することとなり、好結果が得られない。
製紙工程における地合の形成は、通常ワイヤーパートで行われる。本願発明を実施するに際しては、ワイヤーパートはツインワイヤーで構成されていることが望ましいが、一般的な長網タイプでもよい。本願発明において、良好な地合いが得られる理由は必ずしも明確ではないが、ワイヤーパート上の流れ方向に対する脱水量(脱水曲線)が変化して紙層を形成する段階において、斑の少ない良好な地合いが形成されるものと考えられる。
本願発明においては、本願発明の効果を損なわない範囲で他の市販されている紙質を向上させる薬品(嵩高向上剤、紙力向上剤、填料処理剤等)を任意に添加することができる。
また、本願発明を実施するに際しては、印刷適性を向上させるために、カレンダー設備(ソフト・ハードとも)により、紙の表面に平滑さをもたせることが望ましい。
上記のように、製紙工程における地合の形成は、ワイヤーパートで行われるが、本願発明によれば、機械パルプ10〜90%、化学パルプ及び/又は古紙パルプを90〜10%からなるパルプ原料に填料(クレー・タルク・ホワイトカーボンなど)を加え最終的に得られる紙の灰分率を1.0〜10.0%、望ましくは2.5〜8.0%になるよう調整することで、良好な地合が得られ、嵩高でかつ印刷工程における着肉性や印刷後不透明性について適性を持たせた出版用下級印刷用紙を提供することができる効果がある。
以下、本願発明のいくつかの実施例と、本願発明の技術的優位性を示すためのいくつかの比較例を表1に示す。
Figure 2005206950
<測定方法及び評価方法>
灰分率:JIS P8128「紙及び板紙の灰分試験方法」に準じ、575±25℃で灰分率を測定。
ベック平滑度:JIS D8119「紙及び板紙−ベック平滑度試験機による平滑度試験方法」に準じ平滑度を測定。
密度:JIS P8118「紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法」に準じ密度を測定し、密度が
0.60未満のもの ・・・◎
0.60以上0.65未満のもの・・・○
0.65以上0.70未満のもの・・・△
0.70以上のもの ・・・×
として判断した。
地合:市販される青年向け週刊漫画雑誌に使用されている艶更紙49g/m2を見本とし、同紙より原料が分散されて
地合の著しく良いもの ・・・◎
地合が同等もしくは若干良いもの・・・○
地合が若干劣るもの ・・・△
地合が著しく劣るもの ・・・×
として判断した。
インキ着肉性:Japan TAPPI「紙パルプ試験方法No.45=2000新聞用紙−印刷後不透明度試験方法」に準じ、新聞オフセット輪転インキを使用し、印刷した試験片と、同様の方法で市販される青年向け週刊漫画雑誌に印刷した見本を比較し、青年向け週刊漫画雑誌より目視で白抜け(インキ非着肉部)の
面積が著しく少ない(殆ど白抜けがない)場合 ・・・◎
面積が同等以下の場合 ・・・○
面積が大きく印刷物がかすれて商品価値が無い場合・・・×
として判断した。
印刷不透明度:Japan TAPPI「紙パルプ試験方法No.45=2000新聞用紙−印刷後不透明度試験方法」に準じ、新聞オフセット輪転インキを使用し、測定した。印刷面反射率10%の値が83未満の場合を×とし、それ以上の場合を〇とした。
表1中の実施例1〜5に示すように、出版用下級印刷用紙のパルプ原料のためのパルプ配合比率、紙の灰分率、ベック平滑度及び坪量等が本願発明の範囲内にあるものは、紙の地合、密度、インキ着肉性及び印刷不透明度等の諸物性の全てにおいて良好な結果(〇又は◎)を示し、これに対して、表1中の比較例1〜5のように、出版用下級印刷用紙のパルプ原料のためのパルプ配合比、紙の灰分率、ベック平滑度あるいは坪量等の諸要目のいずれかの1または2以上において、本願発明の範囲から外れているものは、紙の地合、インキ着肉性、印刷不透明度等の諸物性の1または2以上において良好な結果を得ることができなかった。
これにより、本願発明の出版用下級印刷用紙が、上記良好な諸物性をそなえていることが理解できる。

Claims (3)

  1. パルプ原料を機械パルプ10〜90%、化学パルプ及び/又は古紙パルプを90〜10%とし、これにクレー・タルク・ホワイトカーボンなどの填料を加えて最終的に得られる紙の灰分率を1.0〜10.0%としたことを特徴とする出版用下級印刷用紙。
  2. 紙中の灰分率を2.5〜8.0%としたことを特徴とする請求項1記載の出版用下級印刷用紙。
  3. JIS P8119による紙面のベック平滑度を10〜100秒としたことを特徴とする請求項1または2記載の出版用下級印刷用紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009120997A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Oji Paper Co Ltd オフセット用軽量嵩高印刷用紙
CN102704345A (zh) * 2012-06-18 2012-10-03 岳阳林纸股份有限公司 一种微量涂布胶版纸的制造方法

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