JP2003293279A - オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 - Google Patents
オフセット印刷用新聞用紙の製造方法Info
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Abstract
刷適性に優れるオフセット印刷用新聞用紙を提供する。 【解決手段】 少なくとも2機のプレスロールが設置さ
れている抄紙機のプレスパートにおいて、最終プレスロ
ールにて紙のワイヤー面からフェルトを介して脱水し
て、紙表面に弱い結合状態で付着しているベッセルを水
とともに紙表面から排除することにより、白抜けの発生
が少ないオフセット印刷用新聞用紙を製造する。パルプ
分として、ベッセルを多量に含む広葉樹材由来のパルプ
の含有率が5重量%以上であっても効果的の白抜けの発
生を抑制できる。
Description
いオフセット印刷適性に優れるオフセット印刷用新聞用
紙の製造方法及びそのような新聞用紙を製造するのに適
した抄紙機に関する。
(MP)や脱墨パルプ(DIP)を主原料とする紙であ
り、紙の種類としては中・下級紙に分類される。しかし
ながら、新聞社は最新ニュースを記事にするためにオフ
セット輪転機による高速・大量印刷を行うので、一般印
刷用紙以上に厳しい品質を要求されている。また、オフ
セット印刷機は、ここ数年のページ数の増加やカラー印
刷の導入により印刷速度の上昇や印圧、転写圧、湿し水
等の管理やインキローラーやブランケットの材質、イン
キ、刷版などの最適な組み合わせが必要であり、オフセ
ット印刷用新聞用紙に求められる品質は、ますます、複
雑で多様化している。
に対する意識の向上から、新聞用紙においてもDIPの
配合率が徐々に上昇しており、70%を超えるのも珍しく
ない。DIPの配合率が増加すると、オフセット印刷時
の印刷面の品質に様々な問題が起こるが、画線部の白ぬ
けの問題は最も重要視される問題の一つである。白抜け
は一般的には表面強度の弱い裏面に多く発生し、特にタ
ックの高い紅インクのベタ面で起こりやすい傾向がある
ため、カラー面の増大とともに大きな問題となってきて
いる。これまで、白抜けを抑える方法としては、サイズ
プレスで塗工する澱粉の塗工量を増加させることや、ポ
リアクリルアミド等の表面強度向上剤を塗工することな
どが実施されているが、いずれの方法も白抜けの発生を
完全に抑えることはできず、また、澱粉の塗工量増加は
乾燥負荷が大きくなるという問題があり、ポリアクリル
アミドの塗工については印刷機のロール汚れを引き起こ
すという問題があった。また、これらの表面処理剤の塗
工量の増加はネッパリ問題(新聞用紙が大量印刷された
際、表面処理剤がブランケットに転移、蓄積して引き起
こされるトラブル)の発生という問題もある。
み、本発明の課題は、オフセット印刷時に白抜けを発生
せず、印刷品質に優れたオフセット印刷用新聞用紙の製
造方法を提供することにある。
ト印刷時の白抜けの発生は、紙表面上に存在しているベ
ッセル(道管)が、インキがブランケットから転写され
る際に、インキの粘着力によって、紙から脱落し、ブラ
ンケットに取られることが原因であることを見出した。
あるが、他の繊維等との結合が弱いために、紙から脱落
しやすく、また、脱落してブランケットの画線部に転移
した場合、親水性であるために湿し水を吸ってインキが
のらないために、白抜けとなる。ベッセル以外にも結合
の弱いレイセル(放射柔細胞)等は、紙表面から剥離し
てブランケット上に転移しやすいが、ベッセルは大きさ
が0.1〜0.3mm角程度であり、パルプ繊維と比べて大き
いため、白抜けとなりやすい。最近、オフセット印刷用
新聞用紙の白抜けが増加している背景には、脱墨パルプ
高配合による広葉樹材由来のパルプ含有率の増加や新聞
用脱墨パルプの古紙原料として広葉樹パルプが比較的多
く配合されたコート紙、上質紙、雑誌等の古紙の使用量
が増加してきたことが挙げられる。
のない新聞用紙を得るべく鋭意検討を重ねた結果、抄紙
機上のプレスパートの構成を適切にすることによって達
成できることを見出した。すなわち、少なくとも2機の
プレスロールが設置された抄紙機のプレスパートにおい
て、最終プレスロールにて紙のワイヤー面からフェルト
を介して脱水が行われる抄紙機でオフセット印刷用新聞
用紙を抄造することで、上記課題が解決されることを見
出した。また、本発明の製造方法によれば、ベッセルを
含むパルプである広葉樹由来のパルプの含有率が5%以
上であっても、白抜けの抑制効果が顕著である。また、
ワイヤー面の表面処理剤の塗工量が0.8g/m2以下の低
塗工量であっても、白抜けの抑制効果が顕著である。
けは、紙表面に存在する結合力の弱いベッセルが、イン
キがブランケットから紙へ転写される際に、インキの粘
着力によりブランケットに取られることが原因で発生す
ることを見出したが、ベッセルは元々結合力が弱く、そ
の結合力を内添の薬品や外添塗工によって強くするには
限界がある。従って、原料パルプ中に存在しているベッ
セルを抄紙機上でいかに紙表面から排除するかが白抜け
防止のポイントであり、排除しきれずに紙表面に結合の
弱いベッセルが留まった場合に、印刷時にインキによっ
てブランケットにとられ、白抜けが発生しやすくなる。
パートでの脱水により微細繊維等が抜けやすいため表面
強度がフェルト面(表)面より低くなる傾向にあるの
で、特に紙のワイヤー面に存在するベッセルを紙から脱
落させることが重要である。すなわち、本発明は、最終
プレスロールにおいて、ワイヤー面側からフェルトを介
して脱水させることによって、紙表面に弱い結合状態で
付着しているベッセルを水とともに紙表面から排除する
ものである。最終プレスロールでワイヤー面側からフェ
ルトを介して脱水を行わない場合、表面強度が弱いワイ
ヤー面に多くのベッセルが存在することになり、ブラン
ケットへ取られるベッセルが多くなり、白抜けの発生が
増加するのである。
であれば50〜150kN/m、シュープレスであれば、100
〜1200kN/m程度であることが望ましいが、特に指定
するものではない。また、一般的には、ロール硬度は高
く、フェルトは通気性に優れたものほど脱水性は高い
が、本発明では特に限定されるものではない。
パルプの含有率が5重量%以上である場合においても、
顕著な効果をもたらす。脱墨パルプは、それを回収した
時期、場所、条件によっても品質が異なるが、脱墨パル
プ中の広葉樹材由来のパルプの含有率は通常30〜70重量
%程度と考えられる。新聞用紙は通常、脱墨パルプ以外
のパルプは針葉樹由来のパルプを使用するので、広葉樹
材由来のパルプの含有率が5重量%以上となるために必
要な脱墨パルプの配合率は、7重量%以上である。
構を有しているギャップフォーマー、ハイブリッドフォ
ーマー、オントップフォーマーなどが望ましいが、これ
に限定されるものではなく、酸性抄紙、中性抄紙の何れ
にも使用できる。また、プレス機としては、ストレート
スルー型、インバー型、リバース型の何れでも、また何
れの組み合わせでも使用でき、また、これらを組み合わ
せた総体としては、ツインバー+3P型、トライニップ
+4P型、トライベント+4P型、バイニッププレスな
ど一般の抄紙機に使われているものなどが使用でき、脱
水方式としては、通常行われているサクションロール方
式やグルーブドプレス方式など通常の方法が使用でき
る。ロールの材質としてはセラミックが望ましいが、特
に限定されるものではなく、シュープレスの使用も可能
である。
用紙のパルプ原料としては、特に限定されるものではな
く、グランドパルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ
(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTM
P)、脱墨パルプ(DIP)、針葉樹クラフトパルプ
(NKP)など、一般的に抄紙原料として使用されてい
るものであればよい。また、得られるオフセット印刷用
新聞用紙の物性は、少なくとも、通常のオフセット印刷
用新聞用紙程度の引張り強度、引裂き強度、不透明度、
摩擦係数などを有するレベルであれば良い。
用紙は、表面強度を向上させるために水溶性高分子を主
成分とする表面処理剤を塗工することが好ましい。表面
処理剤中の水溶性高分子としては、例えば、澱粉、酵素
変性澱粉、熱化学変性澱粉、酸化澱粉、エステル化澱
粉、エーテル化澱粉(ヒドロキシエチル化澱粉など)、
カチオン化澱粉などの澱粉類、ポリビニルアルコール、
完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニ
ルアルコール、カルボキシル変性ポリビニルアルコー
ル、シラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン変
性ポリビニルアルコール、末端アルキル変性ポリビニル
アルコールなどのポリビニルアルコール類、ポリアクリ
ルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、アニオン性
ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミドなどのポ
リアクリルアミド類、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルセルロースなどのセ
ルロース類などが挙げられる。これらは、単独、もしく
は2種類以上混合して用いられる。
表面強度向上(言い換えれば、紙粉抑制)の点では、主
体的な役割を果たす。しかし、一方で、水溶性高分子
は、新聞用紙固有の問題であるネッパリ問題(新聞用紙
が大量印刷された際、表面処理剤がブランケットに転
移、蓄積して引き起こされるトラブル)の原因ともな
る。表面強度向上効果、ネッパリ問題とのバランスを考
えれば、水溶性高分子としては、前述の例の中でも、澱
粉類を好ましく使用でき、その中でも、酸化澱粉、エー
テル化澱粉、エステル化澱粉が、最も好ましい。
ット印刷用新聞用紙の品質(サイズ性、カラー印刷適性
など)に応じて決定されるべきであり、特に限定される
ものではないが、塗布量(両面当たり)としては0.1〜
2.0g/m2が適当である。例えば、塗布量が0.1g/m
2未満の場合、サイズ性付与、及び表面強度向上の点
で、表面処理剤の効果が十分に発揮されない。一方、塗
布量が2.0g/m2より高い場合、ネッパリ問題を引き
起こす可能性が高くなる。特に本発明においては、表面
処理剤が澱粉類である場合、紙のワイヤー面側の塗布量
0.1〜0.8g/m2範囲で十分な白抜け抑制の効果が得ら
れる。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
脱墨パルプ中の広葉樹材由来のパルプ含有率は以下に示
す方法にて測定した。
定方法>離解後の繊維を顕微鏡観察で観察し、目視でカ
ウントした。
聞脱墨パルプ(ろ水度150ml、広葉樹材由来のパルプ
含有率25重量%)、TMP(ろ水度80ml)、NKP
(ろ水度500ml)を80:15:5の配合割合で混合したパ
ルプスラリーに、填料としてパルプ絶乾重量当たりホワ
イトカーボンを1.0重量%となるように添加して紙料を
調製した。この紙料を用いて、ギャップフォーマー型抄
紙機にて、プレスパートをツインバープレス+ストレー
トプレスとし、最終プレスロールであるストレートプレ
スをシュープレスとして、線圧1000kN/mでワイヤー
面からフェルトを介して脱水し、抄速1000m/分で、坪
量43g/m2の新聞用紙原紙を抄造し、さらにオンマシ
ーンのサイズプレスコーターで澱粉を塗工量がフェルト
面、ワイヤー面ともに0.5g/m2となるように塗工
し、オフセット印刷用新聞用紙を得た。このオフセット
印刷用新聞用紙について、以下に示す方法にて、オフセ
ット印刷時の白抜けを評価し、結果を表1に示した。
を用い、印刷速度900rpm、湿し水膜厚0.9μmでイン
クテック製紅インキ(R紅K)を2万部印刷した。オフ
セット印刷用新聞用紙のワイヤー面について、ベタ部の
白抜け数を目視で測定し、100cm2あたりの個数で評
価した。
ールにおいて、線圧を950kN/mにした以外は、実施
例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、
オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表1に示し
た。
ールにおいて、線圧を800kN/mにした以外は、実施
例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、
オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表1に示し
た。
ールにおいてフェルト面からフェルトを介して脱水した
以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用
紙を製造し、オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果
を表1に示した。
ールにおいて、フェルト面からフェルトを介して脱水し
た以外は、実施例2と同様にしてオフセット印刷用新聞
用紙を製造し、オフセット印刷時の白抜けを評価し、結
果を表1に示した。
ールにおいて、フェルト面からフェルトを介して脱水し
た以外は、実施例3と同様にしてオフセット印刷用新聞
用紙を製造し、オフセット印刷時の白抜けを評価し、結
果を表1に示した。
が20%であっても、最終プレスロールにてワイヤー面か
らフェルトを介して脱水することにより、顕著に白抜け
が抑制された。また、最終プレスロールの線圧が高い方
が白抜けの抑制に効果があった。
聞脱墨パルプ(ろ水度150ml、広葉樹材由来のパルプ
含有率20重量%)、TMP(ろ水度80ml)、NKP
(ろ水度500ml)を15:65:20で配合割合で混合した
パルプスラリーに、填料として炭酸カルシウムをパルプ
絶乾重量当たり0.8重量%となるように添加して紙料を
調製した。この紙料を用いて、ギャップフォーマー型抄
紙機にて、プレスパートをトライニッププレス+ストレ
ートプレス(シュープレス)として、最終プレスである
ストレートプレス線圧1000kN/mでワイヤー面からフ
ェルトを介して脱水し、抄速1200m/分で、坪量41g/
m2の新聞用紙原紙を抄造し、さらにオンマシーンのサ
イズプレスコーターで澱粉を塗工量がフェルト面、ワイ
ヤー面ともに0.5g/m 2となるように塗工し、オフセ
ット印刷用新聞用紙を製造し、実施例1と同様の方法で
オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表2に示し
た。
ールにおいて、線圧を950kN/mにした以外は、実施
例4と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、
オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表2に示し
た。
ールにおいて、線圧を800kN/mにした以外は、実施
例4と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、
オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表2に示し
た。
プレスで最終プレスロールをシュープレスとし、線圧10
00kN/mでフェルト面からフェルトを介して脱水した
以外は、実施例4と同様にしてオフセット印刷用新聞用
紙を製造し、オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果
を表2に示した。
プレスとして、最終プレスロール線圧950kN/mで、フ
ェルト面からフェルトを介して脱水した以外は、実施例
5と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、オ
フセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表2に示し
た。
プレスとして、最終プレスロール線圧800kN/mで、フ
ェルト面からフェルトを介して脱水した以外は、実施例
6と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、オ
フセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表2に示し
た。
が2%と低くとも、最終プレスロールにてフェルト面か
らフェルトを介して脱水した比較例4〜6では白抜けの
発生が多かった。一方、最終プレスロールにてワイヤー
面からフェルトを介して脱水した実施例4〜6では顕著
に白抜けが抑制された。
聞脱墨パルプ(ろ水度150ml、広葉樹材由来のパルプ
含有率56重量%)、TMP(ろ水度80ml)、NKP
(ろ水度500ml)を90:8:2で配合割合で混合したパ
ルプスラリーに、填料としてホワイトカーボンをパルプ
絶乾重量当たり2.0重量%となるように添加して紙料を
調製した。この紙料を用いて、ギャップフォーマー型抄
紙機にて、プレスロールをトライベント+ストレートプ
レスとし、最終プレスロールにおいて、線圧150kN/
mでワイヤー面からフェルトを介して脱水し、抄速1100
m/分で、坪量43g/m2の新聞用紙原紙を抄造し、さ
らにオンマシーンのサイズプレスコーターで澱粉を塗工
量がフェルト面、ワイヤー面ともに0.6g/m2となる
ように塗工し、オフセット印刷用新聞用紙を製造し、実
施例1と同様の方法でオフセット印刷時の白抜けを評価
し、結果を表3に示した。
て、澱粉を塗工量がフェルト面、ワイヤー面ともに0.4
g/m2となるように塗工した以外は、実施例7と同様
にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、オフセット
印刷時の白抜けを評価し、結果を表3に示した。
て、澱粉を塗工量がフェルト面、ワイヤー面ともに0.2
g/m2となるように塗工した以外は、実施例7と同様
にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、オフセット
印刷時の白抜けを評価し、結果を表3に示した。
プレスとし、最終プレスロール線圧150kN/mで、フェ
ルト面からフェルトを介して脱水し、サイズプレスコー
ターにおいて、澱粉を塗工量がフェルト面、ワイヤー面
ともに0.8g/m2となるように塗工した以外は、実施
例7と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、
オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表3に示し
た。
プレスとし、最終プレスロール線圧150kN/mで、フェ
ルト面からフェルトを介して脱水し、サイズプレスコー
ターにおいて、澱粉を塗工量がフェルト面、ワイヤー面
ともに0.5g/m2となるように塗工した以外は、実施
例8と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、
オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表3に示し
た。
プレスとし、最終プレスロール線圧150kN/mで、フェ
ルト面からフェルトを介して脱水し、サイズプレスコー
ターにおいて、澱粉をフェルト面、ワイヤー面ともに塗
工量が0.2g/m2となるように塗工した以外は、実施
例9と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造し、
オフセット印刷時の白抜けを評価し、結果を表3に示し
た。
が50%と高くとも、最終プレスロールにてワイヤー面か
らフェルトを介して脱水した実施例7〜9では、澱粉の
塗工量が0.2g/m2と低い場合(実施例9)でも顕著
に白抜けが抑制された。しかしながら、最終プレスロー
ルにてフェルト面からフェルトを介して脱水した比較例
7〜9では澱粉の塗工量を増加させても白抜けの抑制は
十分ではなかった。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも2機のプレスロールが設置さ
れている抄紙機のプレスパートにおいて、最終プレスロ
ールにて紙のワイヤー面からフェルトを介して脱水する
オフセット印刷用新聞用紙の製造方法。 - 【請求項2】 パルプ分として広葉樹材由来のパルプの
含有率が5重量%以上であることを特徴とする請求項1
記載のオフセット印刷用新聞用紙の製造方法。 - 【請求項3】 ワイヤー面の澱粉塗工量が0.8g/m2
以下であることを特徴とする請求項1ないし2記載のオ
フセット印刷用新聞用紙の製造方法。 - 【請求項4】 少なくとも2機のプレスロールが設置さ
れている抄紙機のプレスパートにおいて、最終プレスロ
ールにて紙のワイヤー面からフェルトを介して脱水する
オフセット印刷用新聞用紙を抄造する抄紙機。
Priority Applications (1)
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JP2002093903A JP3829748B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006225775A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Nippon Paper Industries Co Ltd | オフセット印刷用新聞用紙とその製造方法 |
JP2006249583A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Nippon Paper Industries Co Ltd | オフセット印刷用低密度紙 |
JP2006328564A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Oji Paper Co Ltd | オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 |
JP2008506048A (ja) * | 2004-07-12 | 2008-02-28 | ボイス パテント ゲーエムベーハー | 塗布剤の塗布方法並びに繊維ウェブ製造の方法および機械 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002093903A patent/JP3829748B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4669707B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2011-04-13 | 日本製紙株式会社 | オフセット印刷用新聞用紙とその製造方法 |
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