JP2005206711A - アクリル系エラストマー組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクリル系エラストマーに、(A)アルカン酸アルケニルエステル、(B)燐酸トリブチル、(C)アルキルシクロヘキシルフェニルホスファイトからなる化合物を組み合わせることによって、良好な加硫特性を有し、機械的性質や圧縮永久歪に優れ、且つ良好な加工性を有するアクリル系エラストマー組成物とその加硫物およびそれを用いたホース部品、シール部品、防振ゴム部品を提供できる。
Description
更に、自動車用潤滑油の高性能化による潤滑油の低粘度化に伴い、更なる耐油性の改良が要求されるようになってきた。
これらの組成物では、耐油性、耐熱性および耐候性のバランスが良好であることが認められるが、混練時のロールへの粘着が酷い場合があり、加工性の改良が要望されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明のアクリル系エラストマーはアクリル酸アルキルエステルやアクリル酸アルコキシアルキルエステルの不飽和モノマーを主成分に、カルボキシル基を含有するもの、あるいはエポキシ基、活性塩素基などを含有する架橋席モノマーを共重合させることを特徴とするアクリル系エラストマーである。
共重合可能な他の単量体としては、メチルビニルケトンのようなアルキルビニルケトン、ビニルエチルエーテル、アリルメチルエーテルなどのビニル及びアリルエーテル、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレンなどのビニル芳香族化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのビニルニトリル、アクリルアミド、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、ペンタジエン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、プロピオン酸ビニル、アルキルフマレート
などのエチレン性不飽和化合物が挙げられる。
0.1質量部以下では加工性が悪く、4質量部を越えると圧縮永久歪が悪くなり好ましくない。
構造式(1):H2N−ph−M−ph−NH2
MはO、S、SO2、CONHまたはO−R−Oのうちの1種。
O−R−OのRは、ph、ph−ph、ph−SO2−ph、
(CH2)m・・・m=3〜5、ph−C(CX3)2−ph・・・X=HまたはF、または(CH2)C(CH3)2(CH2)のうちの1種。
phはベンゼン環を表す。
0.01質量部以下では加硫反応が十分に行われず、10質量部を越えると加工安定性が悪くなり好ましくない。
また、シール部品としては、具体的には、エンジンヘッドカバーガスケット、オイルパンガスケット、オイルシール、リップシールパッキン、O−リング、トランスミッションシールガスケット、クランクシャフト、カムシャフトシールガスケット、バルブステム、パワーステアリングシールベルトカバーシール、等速ジョイントブーツ及びロックアンドピニオンブーツ等が挙げられる。
また、防振ゴム部品としては、ダンパープーリー、センターサポートクッション、サスペンションブッシュ等が挙げられる。
また、ゴムホースに要求される特性によっては、一般的によく行われているように補強糸あるいはワイヤーをホースの中間あるいは、ゴムホースの最外層に設けることも可能である。
内容積40リットルの耐圧反応容器に、アクリル酸エチル5.6Kg、アクリル酸n−ブチル5.6Kg、マレイン酸モノブチル560g、部分ケン化ポリビニルアルコール(ケン化度88%)4質量%の水溶液17Kg、酢酸ナトリウム22gを投入し、攪拌機であらかじめよく混合し、均一懸濁液を作製した。槽内上部の空気を窒素で置換後、エチレンを槽上部に圧入し、圧力を20Kg/cm2に調整した。攪拌を続行し、槽内を55℃に保持した後、別途注入口よりt−ヒドロペルオキシド水溶液を圧入して重合を開始させた。
反応中槽内温度は55℃に保ち、6時間で反応が終了した。生成した重合液に硼酸ナトリウム水溶液を添加して重合体を固化し、脱水及び乾燥を行ってアクリル系エラストマーAを得た。
加工性は、表1の配合組成のアクリル系エラストマー組成物を8インチオープンロールで混練する際のロール粘着性で評価した。
ロール粘着がなく良好な場合を○、ロール粘着が酷い場合を×とした。
ゴム物性は、表1の配合組成により、8インチオープンロールで混練を行い、厚さ約2.4mmのシートに分出しした後、プレス加硫機で170℃20分間のプレス加硫を行い、一次加硫物を得た。更に、この一次加硫物をギヤーオーブン内で170℃4時間の熱処理を行い、二次加硫物として物性試験に供した。
引張強さ、伸びはJIS K6251に準拠して測定した。
硬さは、JIS K6253に準拠して測定した。
圧縮永久歪は、JIS K6262に準拠した方法だが、試験条件を150℃70時間として、歪を測定した。
各実施例、比較例についての加工性、加硫物物性の測定結果を表1に示した。
Claims (12)
- アクリル系エラストマーに、(A)アルカン酸アルケニルエステル、(B)燐酸トリブチル、(C)アルキルシクロヘキシルフェニルホスファイトを配合してなるアクリル系エラストマー組成物。
- アクリル系エラストマーがカルボキシル基含有アクリル系エラストマーである請求項1記載のアクリル系エラストマー組成物。
- 請求項1に記載された(A)(B)(C)の合計が、アクリル系エラストマー100質量部に対して、0.1〜4質量部である請求項1又は請求項2に記載されたアクリル系エラストマー組成物。
- (D)グアニジン化合物、(E)ジアミン化合物を配合してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載されたアクリル系エラストマー組成物。
- 請求項4に記載された(E)のジアミン化合物が、アクリル系エラストマー100質量部に対して、0.1〜4質量部配合された請求項1〜4のいずれか1項に記載されたアクリル系エラストマー組成物。
- (E)のジアミン化合物が芳香族ジアミン化合物である請求項4又は請求項5に記載されたアクリル系エラストマー組成物
- 芳香族ジアミン化合物が、下記の構造式(1)で表される芳香族ジアミン化合物のうち、少なくとも1種以上からなる請求項6記載のアクリル系エラストマー組成物。
構造式(1):H2N−ph−M−ph−NH2
MはO、S、SO2、CONHまたはO−R−Oのうちの1種。
O−R−OのRは、ph、ph−ph、ph−SO2−ph、
(CH2)m・・・m=3〜5、ph−C(CX3)2−ph・・・X=HまたはF、または(CH2)C(CH3)2(CH2)のうちの1種。
phはベンゼン環を表す。 - 1級アミン、2級アミン、3級アミン、1級アミン酢酸塩のうち少なくとも1種以上のモノアミン化合物を配合してなる請求項1〜7のいずれか1項に記載されたアクリル系エラストマー組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載されたアクリル系エラストマー組成物を加硫してなることを特徴とする加硫物。
- 請求項9に記載された加硫物からなるゴムホース。
- 請求項9に記載された加硫物からなるシール部品。
- 請求項9に記載された加硫物からなる防振ゴム部品。
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WO2018079784A1 (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-03 | 日本ゼオン株式会社 | アクリルゴムおよびその製造方法 |
JP2018168343A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 日本ゼオン株式会社 | アクリルゴム、アクリルゴム組成物、ゴム架橋物、およびアクリルゴムの製造方法 |
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2004
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JPWO2018079784A1 (ja) * | 2016-10-31 | 2019-09-19 | 日本ゼオン株式会社 | アクリルゴムおよびその製造方法 |
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