JP2005205758A - 接合端を有するfrp成形物、その製造方法及び金属構造物を接合したfrp成形物 - Google Patents

接合端を有するfrp成形物、その製造方法及び金属構造物を接合したfrp成形物 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来のFRP成形物と金属との接合においては、接合する一方は、FRP成形物が円筒であり、また、もう一方は、この円筒に収まる円柱であり、円柱が接着剤を介して円筒の内面で覆われるという特別な形状関係のため、接合強度等の満足できる接合が得られる可能性があるが、板状体同士の接合、断面T字状体と断面T字状体同士の接合を接合面に接着剤を塗布して行うのは、接合強度等の満足できる接合が期待できない。
【解決手段】 本発明においては、繊維強化材と心材とを積層し、端部に接合端を形成する埋込体を埋め込み、樹脂含浸して成形した接合端を有するFRP成形物であり、該埋込体は、少なくともその端部が埋め込まれ、一体に成形されたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、FRP成形物に関し、特に金属構造物への接合端を有するFRP成形物及びその製造方法に関するものである。
従来のFRP成形物と金属構造物との接合は、例えば、特許文献1の次の記載のように行われた。
「図1はこの発明の実施の形態1である高電圧機器用絶縁物を示す断面図であり、基部となる円筒状の誘電体の端部に、金具が取り付けられた接合構造を示している。図において、符号1は円筒形状であり、酸化アルミニウムを充填したエポキシ樹脂、あるいはガラス繊維または有機化合物繊維または無機化合物繊維を強化材とした強化プラスチック(FRP)よりなる誘電体、2は誘電体1の一端に、他の構成物との接合の目的で取り付けられた金具、3は・・・半導電性膜で・・・。4は接着剤である。・・・接着部の誘電体1側または金具2側のいずれか一方若しくは両方の面に接着剤4を塗布する。・・・両者を接合することによって固定し、接合構造を得る。」(例えば、特許文献1参照。)
特開2003−16883号公報(第3頁、図1)
従来の特許文献1に記載のFRP成形物と金属との接合においては、接合する一方は、FRP成形物が円筒であり、また、もう一方は、この円筒に収まる円柱であり、円柱が接着剤を介して円筒の内面で覆われるという特別な形状関係のため、接着剤での接合でも、接合強度等の満足できる接合が得られる可能性があるが、板状体同士の接合、断面T字状体と断面T字状体同士の接合を接合面に接着剤を塗布して行うのは、上記の円筒とその内部の円柱のような特別な形状関係でないため、接合強度等の満足できる接合が期待できない。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、FRP成形物と接合端が円筒と円柱の形状関係になくとも接合強度等が満足でき、接着剤塗布による接合で形成されるのではない、金属構造物への接合端をFRP成形物へ接合した接合端を有するFRP成形物を得ることを目的とする。
また、金属構造物に接合するための接合端とFRP成形物との接合強度等の満足できる、板状体または断面T字状体の接合端を有する板状体または断面T字状体のFRP成形物を得ることを目的とする。
本発明の接合端を有するFRP成形物は、繊維強化材と心材とを積層し、端部に接合端を形成する埋込体を埋め込み、樹脂含浸して成形したFRP成形物であり、該埋込体は、少なくともその端部が埋め込まれ、一体に成形されたものである。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、心材を中にし、その両外側に繊維強化材を積層し、樹脂含浸して成形した板状体のFRP成形物であり、該成形物の端部で、心材なしの部分の繊維強化材中に板状体の埋込体の端部が埋め込まれ、樹脂含浸により一体成形されたものである。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、板状体と該板状体から突出する連続した突出部とを有し、該突出部の長手方向の端部の長手方向と垂直な断面が突出方向に細長い長方形状をしたFRP成形物であり、該端部に板状体の埋込体の少なくとも端部が埋め込まれ、板状の接合端が形成されたものである。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、板状体と該板状体から突出する突出部を有し、埋込体が埋め込み方向と垂直な断面がT字状のT字体であり、該T字体の垂直板部の端部が突出部の断面長方形状の端部に埋め込まれ、また、該T字体の水平板部の端部が板状体の端部に埋め込まれ、T字状の接合端が形成されたものである。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、板状体と該板状体から突出する突出部を有し、この板状体が、心材を中にし、その両外側に繊維強化材を積層し、樹脂含浸して成形した板状体であり、該板状体の端部で、心材なしの部分の繊維強化材中にT字体の埋込体の水平板部の端部が埋め込まれたものである。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、板状体と該板状体から突出する突出部を有し、この突出部が板状体の撓みを防止する防撓部であるものである。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物の製造方法は、成形型にシート状の強化材及び心材を成形物の形状に合わせて載置し、また、該載置物の端部に埋込体の少なくとも端部が埋め込まれ、次いで、真空フィルムで載置物及び埋込体の埋込部を覆い、その後、真空フィルム内の真空脱気を行い、続いて、真空フィルム内に樹脂を注入し、含浸させ、さらに、この樹脂を硬化させることを含み行われる。
また、本発明の金属構造物を接合したFRP成形物は、埋込体が鋼材であり、該鋼材の外部に露出した接合端に金属構造物を溶接したものである。
また、本発明の金属構造物を接合したFRP成形物は、接合端を有するFRP成形物の埋込体が木材であり、該木材の埋め込まれた接合端に金属構造物をボルト締結したものである。
本発明の接合端を有するFRP成形物は、FRP成形物の端部に埋込体の、少なくともその端部が埋め込まれ、一体に成形されるので、接合端を形成する埋込体の埋め込み部分が含浸樹脂により両側の繊維強化材と一体に成形され、接合強度等が満足できる金属構造物への接合端を有するFRP成形物を得ることができる。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、心材を中にし、その両外側に繊維強化材を積層した成形物の端部で、心材なしの部分の繊維強化材中に板状体の埋込体の端部が埋め込まれ、樹脂含浸により一体成形されるので、埋込体の端部が含浸樹脂により両側の繊維強化材と一体に成形され、接合強度等が満足できる金属構造物への板状体の接合端を有するFRP成形物を得ることができる。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、板状体と該板状体から突出する連続した突出部とを有し、該突出部の長方形状の端部に板状体の埋込体の少なくとも端部が埋め込まれ、板状の接合端が形成されるので、埋込体の端部が含浸樹脂により両側の繊維強化材と一体に成形され、接合強度等が満足できる金属構造物への板状体の接合端を有するFRP成形物を得ることができる。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、板状体と該板状体から突出する突出部を有し、また、埋込体のT字体の垂直板部の端部が突出部の断面長方形状の端部に埋め込まれ、T字体の水平板部の端部が板状体の端部に埋め込まれ、T字状の接合端が形成されるので、T字体の埋込体のそれぞれの端部が含浸樹脂により両側の繊維強化材と一体に成形され、接合強度等が満足できる金属構造物へのT字体の接合端を有するFRP成形物を得ることができる。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、板状体と該板状体から突出する突出部を有し、この板状体が心材を中にし、その両外側に繊維強化材を積層し、樹脂含浸して成形した板状体であり、該板状体の端部で、心材なしの部分の繊維強化材中にT字体の埋込体の水平板部の端部が埋め込まれたので、T字体の埋込体の水平板部の接合強度等がより満足できるとともに、接合が容易となる。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物は、板状体と該板状体から突出する突出部を有し、埋込体の端部を埋め込み接合端を形成し、また突出部が板状体の撓みを防止する防撓部であるので、接合強度等が満足できる金属構造物への接合端を有する防撓部付きのFRP成形物を得ることができる。
また、本発明の接合端を有するFRP成形物の製造方法は、成形型にシート状の強化材及び心材を成形物の形状に合わせて載置し、また、該載置物の端部に埋込体の少なくとも端部が埋め込まれ、次いで、真空フィルムで載置物及び埋込体の埋込部を覆い、その後、真空フィルム内の真空脱気を行い、続いて、真空フィルム内に樹脂を注入し、含浸させ、さらに、この樹脂を硬化させることを含み行われ、真空含浸成形法により金属構造物への接続端を有するFRP成形物が製造できる。
また、本発明の金属構造物を接合したFRP成形物は、埋込体が鋼材であり、該鋼材の外部に露出した接合端に金属構造物を溶接したので、鋼材の接合端に溶接により
金属構造物を接合するので、FRP成形物と多様な金属構造物を充分な強度で接合できる。
また、本発明の金属構造物を接合したFRP成形物は、接合端を有するFRP成形物の埋込体が木材であり、該木材の埋め込み形成された接合端に金属構造物をボルト締結したので、ボルト締結により金属構造物を着脱可能にFRP成形物に接合できる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の接合端を有するFRP成形物を示す斜視図であり、図2は、図1のFRP成形物の接合端と金属構造物の接合を示す平面図(a)及び正面図(b)であり、図3は、図1のFRP成形物の接合端の形成を説明する図であり、図4は、接合端なしのFRP成形物を示す斜視図であり、図5は、別の接合端なしのFRP成形物を示す斜視図である。
図1の接合端を有するFRP成形物1は、板状の第1FRP成形部2上に、第1FRP成形部2が撓み変形するのを防止するために、所定の間隔で防撓部である第2FRP成形部を突出部として設けた防撓部付きのFRP成形物の一部を取り出したものであり(二点鎖線で一部を切り取ったことを示す)、この第2FRP成形部3(防撓部)の端部に接合端7である板状の接合端7aを設けたものである。
防撓部付きのFRP成形物(一部を取り出したもの)は、図4、図5に示すように、板状の第1FRP成形部2上に、第1FRP成形部2の撓み変形を防止する断面矩形状又は台形状の防撓部である第2FRP成形部を所定の間隔で突出部として設ける。ここで、第1FRP成形部2は、強化材に樹脂を含浸させたFRP成形体であり、第2FRP成形部3は、外側のFRP部3aとその中の心材部3bからなり、FRP部3aは、強化材に樹脂を含浸させたFRP成形体であり、また、心材部3bは、ポリウレタン等の心材に樹脂を含浸させたものである。
図1の接合端を有するFRP成形物1は、これら図4、図5に示す防撓部付きのFRP成形物の第2FRP成形部3(防撓部)を、断面矩形状又は断面台形状である所定の初期断面部Aから幅を狭め、高さを高くし断面を徐々に幅の狭い、高さの高い長方形に変化させる。即ち、端部に向かって、初期断面部Aから断面が変化する中間断面部B、断面の幅が狭い、高さの高い長方形である長方形断面部Cと変化させる。
長方形断面部Cが端部の接合端7を形成する。接合端7は、外側のFRP部3aとこの中に埋め込まれた板状の埋込体8からなる。即ち、FRP部3aで囲われた心材部3bは、初期断面部Aから中間断面部Bへと幅方向に少なくなり、高さ方向に高くなり、長方形断面部Cでは、板状の埋込体8と置き換える。
次に、接合端を有するFRP成形物1の真空含浸成形により製造する製造方法を説明する。
真空含浸成形装置は、樹脂注入手段と、脱気手段と、強化材及び心材等が載置され樹脂注入手段により樹脂が注入される成形型と、成形型に載置された強化材及び心材等の載置物を覆う真空フィルムと、成形型の周辺部で、成形部を真空フィルムで外部からシールするシール手段等を具備する公知のものを使用する。
まず、成形型に第1FRP成形部2を形成する強化材であるシート状の炭素繊維強化材を大きさ及び形状を合わせて切断し載置する。その上に、第2FRP成形部3の心材部3bを形成する心材である所定の形状のポリウレタン心材を載置する。即ち、防撓部の初期断面部A、中間断面部Bの形状にあわせたポリウレタン心材を載置する。長方形断面部Cには、埋込体8である板状の鋼板8a、木材板8b又はアルミ板8c等を立てて載置する。そして、これらのポリウレタン心材と埋込体8をシート状の炭素繊維強化材で囲う。この際、下部(脚部接着部となる両端部)は長めにして、第1FRP成形部2を形成するシート状の炭素繊維強化材に重ねることにより接合を良好にする。
次いで、これらの載置物を真空フィルムで覆い、通常の条件で真空脱気、樹脂注入含浸、圧締め硬化により成形し、一体の成形物を得る。このように、埋込体8は防撓部付きのFRP成形物に強化材及び注入樹脂により強固に一体化され、また形状的に板状とすることにより、接合が容易な接合端7となる。
この成形方法において、第2FRP成形部3の心材部3b及び埋込体8の寸法を図3に示すように、初期断面部Aの断面寸法を高さH1、幅W1とし、長方形断面部Cの断面寸法を高さH2(H2>H1)、幅W2(W2<W1)とし、中間断面部Bの高さ及び幅は、初期断面部Aから長方形断面部Cへ連続的につながるようにし、2H1+W1=2H2+W2とする。そして、脚部接着部は同じ寸法とする。このようにすれば、シート状の炭素繊維強化材を長方形に裁断して使用でき、裁断が容易であり、また、無駄な切り残しの発生がない。
但し、中間断面部Bと長方形断面部Cは、初期断面部Aと幅方向には、上記同様に小さくするが、同じ高さとしてもよく、また、この場合にシート状の炭素繊維強化材を長方形とするには、脚部接着部で調整する。
また、一体の成形物を得る成形方法は、上記の真空含浸成形により製造方法に限らず、ポリウレタン等の心材の上にシート状の炭素繊維強化材等を樹脂供給しながら積層させて硬化させ、同様の成形物を得る所謂手積み成形法により成形してもよい。
次に、図2により上記のように形成した防撓部付きのFRP成形物に金属構造物を接合する接合方法を説明する。
図2において、金属構造物11は、板状体とこの板状体から垂直に突出する垂直板状体を有する断面T字体であり、その板状体の接合側は、防撓部付きのFRP成形物の端部の接合側の板状の第1FRP成形部2を上下から挟むように分岐する分岐部11aを有している。
金属構造物11の垂直板状体を防撓部付きのFRP成形物の接合端7に合せ、また、分岐部で第1FRP成形部2の端部を挟むように金属構造物11を防撓部付きのFRP成形物に対して配置し、図2に示すように接合端7と垂直板状体、第1FRP成形部2の端部と分岐部をそれぞれボルト締結し、防撓部付きのFRP成形物と金属構造物11とを接合する。
防撓部付きのFRP成形物の接合端7の埋込体8としては、鋼板8a、アルミ板8b等の金属板及び木材板8c等である。ボルト締結により、着脱可能に金属構造物11をFRP成形物1にその接合端7を介して接合できる。
なお、ボルト締結は、接合端7のみで行ってもよい。若干接合強度は低下するが、接合が容易となる。
また、接合端7には直接金属構造物11を接合してもいいし、また、一旦金属構造物11の材質、形状に適合する接合片を接合端7に接合し、この接合片に金属構造物11を溶接等で接合してもよい。
防撓部付きのFRP成形物に接合する金属構造物11または接合片の接合部の形状は種々考えられ、接合部も接合端7の他第1FRP成形部もあるが、少なくとも接合端7に接合することにより、防撓部付きのFRP成形物への接合が容易に、また強固になされる。
さらに、防撓部付きのFRP成形物に限らず、突出部を有する板状体のFRP成形物1であれば、上記のように接合端7を形成し、金属構造物11に同様に接合できる。
なお、長方形断面部Cの断面の幅を狭くすることにより、埋込体8を板状体として埋め込み易くなり、また、板状の接合端7が形成でき金属構造物11等へのボルト締結が容易となる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2の接合端を有するFRP成形物を示す斜視図である。本接合端を有するFRP成形物は、接合端7の構造及び形成が相違するだけで、その他の点は、実施の形態1と同様であるので、以下主として相違点について説明する。
長方形断面部Cは、図1と同様に、外側のFRP部3aと板状の埋込体8からなるが、埋込体8は、全体がFRP部3aに埋め込まれるのではなく、先端部は外へ出す。そして、この外部に出た部分を接合端7とする。埋込体8は埋め込み部分で同様にFRP成形物と強固に接合される。その他の構造は実施の形態1の接合端を有するFRP成形物と同様であり、また、製造方法も接合端7を強化材で覆わず、また、樹脂注入をしない他は同様である。
このような接合端7を形成することにより、埋込体8を鋼板8aまたはアルミ板8cとすることにより接合端7と同材質の金属構造物11を任意に溶接により接合できる。
また、接合端7に直接金属構造物11を接合する他、接合片を接合後接合してもよい点、防撓部付きのFRP成形物に限らず、突出部を有する板状体のFRP成形物1であれば、同様に接合端7を形成し、金属構造物11に接合できる点等も実施の形態1と同様である。
なお、長方形断面部Cの断面の幅を狭くすることにより、埋込体8を板状体として埋め込み易くなり、また、板状の接合端7が形成でき金属構造物11等への溶接接合が容易となる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3の接合端を有するFRP成形物を示す平面図(a)と正面図(b)である。本接合端を有するFRP成形物は、接合端7の構造及び形成が相違するだけで、その他の点は、実施の形態1と同様であるので、以下主として相違点について説明する。
本実施の形態の埋込体8は、水平板部とこの水平板部から垂直に突出する垂直板部を有する断面がT字状のT字体であり、水平板部の端部を第1FRP成形部2と長方形断面部CのFRP部3aの脚部接着部で挟み接合し、垂直板部の端部を長方形断面部C内のFRP部3aに埋め込む。そして、長方形断面部Cから出た断面T字体が接合端7を形成する。この場合も、埋込体8は端部の埋め込み部分で同様にFRP成形物と強固に接合される。その他の構造は実施の形態1の接合端を有するFRP成形物と同様であり、また、製造方法も埋込体8の水平板部の端部を第1FRP成形部2と長方形断面部CのFRP部3aの脚部接着部で挟み接合する点、及び接合端7を強化材で覆わず、樹脂注入をしない点の他は同様である。
本接合端7は、埋込体8を鋼板8a、アルミ板8c等の金属板とし、それぞれ同種の金属構造物11または金属構造物11の接合片に溶接により接合する。
本接合端7は、水平板部と垂直板部がFRP成形物と接合するので、FRP成形物により強固に接合される。また、板状体だけでなく断面T字体であるため金属構造物11との接合に関して多様性がある。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4の接合端を有するFRP成形物を示す断面図である。本FRP成形物は、板状体であり、その端部に接合端7を形成した。
本FRP成形物は、心材部2bを中にし、両外側をFRP部2a、2aで挟んだサンドイッチ構造の板状成形物であり、その端部を適宜心材部2bを除去する等して、埋込体8を埋め込む厚みを狭めた部分を形成する。埋込体8は、鋼板8a、アルミ板8c等の金属板を使用し、その端部を厚みを狭めた部分を形成するFRP部2a、2a間に埋め込む。
本接合端7を有するFRP成形物の製造方法は、心材部2bを形成するポリウレタン等の心材をシート状の炭素繊維強化材で囲み、また、埋め込部は、埋込体8をシート状の炭素繊維強化材で囲み、注入樹脂を含浸させ、硬化させ一体成形体とする。
金属構造物11または金属構造物11の接合片との接合は、接合端7と金属構造物11を溶接接合する。
本心材部2bを中にし、両外側をFRP部2a、2aで挟んだサンドイッチ構造の板状成形物は、図4、図5に示す防撓材付きのFRP成形物の第1FRP成形部2として使用できる。即ち、図4、図5の第1FRP成形部2は、シート状の炭素繊維強化材に注入樹脂を含浸させた単板の成形体であるが、これをサンドイッチ状の成形体とし、実施の形態1、2の第1FRP成形部2とする。
また、接合端7が実施の形態3の図7に示した断面T字体の場合は、第2FRP成形部3を同様にこのサンドイッチ状の第1FRP成形部2上に形成し、その長方形断面部Cに断面T字体の埋込体の垂直板部の端部を埋め込み、また、水平板部を図8のようにFRP部2a、2a間に埋め込む。
強化材としては、炭素繊維の他に、ガラス繊維、アラミド繊維等の織物やマット等を使用する。
また、心材としては、ポリウレタンの他に、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコン、ポリ塩化ビニル等を使用する。
また、注入樹脂は、成形物のマトリックス樹脂となるものであり、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を使用する。
なお、図1、図2、図6図7の第1FRP成形部2としては、強化材でなく別工程であらかじめ強化材に樹脂含浸し成形したFRP成形物を使用してもよい。
本発明の接合端を有するFRP成形物は、接合端を介して金属構造物に接合可能となり、FRP成形物を金属構造物に接合するのに使用される。
本発明の実施の形態1の接合端を有するFRP成形物を示す斜視図である。 図1のFRP成形物の接合端と金属構造物の一部の接合を示す平面図及び正面図である。 本発明の図1のFRP成形物の接合端の形成を説明する図である。 接合端なしのFRP成形物を示す斜視図である。 別の接合端なしのFRP成形物を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2の接合端を有するFRP成形物を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3の接合端を有するFRP成形物を示す平面図と正面図である。 本発明の実施の形態4の接合端を有するFRP成形物を示す断面図である。
符号の説明
7 接合端、8 埋込体。

Claims (9)

  1. 繊維強化材と心材とを積層し、端部に接合端を形成する埋込体を埋め込み、樹脂含浸して成形したFRP成形物であり、
    該埋込体は、少なくともその端部が埋め込まれ、一体に成形されたことを特徴とする接合端を有するFRP成形物。
  2. 前記心材を中にし、その両外側に前記繊維強化材を積層し、樹脂含浸して成形した板状体のFRP成形物であり、該成形物の端部で、前記心材なしの部分の前記繊維強化材中に板状体の埋込体の端部が埋め込まれ、樹脂含浸により一体成形されたことを特徴とする請求項1に記載の接合端を有するFRP成形物。
  3. 前記板状体と該板状体から突出する連続した突出部とを有し、該突出部の長手方向の端部の長手方向と垂直な断面が突出方向に細長い長方形状をしたFRP成形物であり、該端部に板状体の埋込体の少なくとも端部が埋め込まれ、板状の接合端が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の接合端を有するFRP成形物。
  4. 前記埋込体が埋め込み方向と垂直な断面がT字状のT字体であり、該T字体の垂直板部の端部が前記突出部の前記断面長方形状の端部に埋め込まれ、また、該T字体の水平板部の端部が前記板状体の端部に埋め込まれ、T字状の接合端が形成されたことを特徴とする請求項3に記載の接合端を有するFRP成形物。
  5. 前記板状体が、心材を中にし、その両外側に繊維強化材を積層し、樹脂含浸して成形した板状体であり、該板状体の端部で、前記心材なしの部分の前記繊維強化材中に前記水平板部の端部が埋め込まれたことを特徴とする請求項4に記載の接合端を有するFRP成形物。
  6. 前記突出部が前記板状体の撓みを防止する防撓部であることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかの請求項に記載の接合端を有するFRP成形物。
  7. 成形型にシート状の強化材及び心材を成形物の形状に合わせて載置し、また、該載置物の端部に埋込体の少なくとも端部が埋め込まれ、次いで、真空フィルムで前記載置物及び前記埋込体の埋込部を覆い、その後、前記真空フィルム内の真空脱気を行い、続いて、前記真空フィルム内に樹脂を注入し、含浸させ、さらに、この樹脂を硬化させることを含む事を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの請求項に記載の接合端を有するFRP成形物の製造方法。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれかの請求項に記載の接合端を有するFRP成形物の前記埋込体が鋼材であり、該鋼材の外部に露出した接合端に金属構造物を溶接したことを特徴とする金属構造物を接合したFRP成形物。
  9. 請求項1または請求項3に記載の接合端を有するFRP成形物の前記埋込体が木材であり、該木材の埋め込み形成された接合端に金属構造物をボルト締結したことを特徴とする金属構造物を接合したFRP成形物。
JP2004015374A 2004-01-23 2004-01-23 接合端を有するfrp成形物、その製造方法及び金属構造物を接合したfrp成形物 Expired - Fee Related JP4425647B2 (ja)

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