JP2005205314A - 汚物処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 汚物から洗浄液を回収するとともに、汚物の処理もできるだけ一時的に行なうことができるようにし、汚物の処理効率の向上を図る。
【解決手段】 小便,大便及びトイレットペーパー等の汚物Eを受けるとともに汚物Eを流して洗浄する汚物Eとは比重が異なる相分離可能な流体からなる洗浄液が流される複数の便器Bと、各便器Bから排出された汚物E及び洗浄液からなる混合排出物を集合するとともにこの混合排出物を汚物Eと洗浄液とに比重分離する分離槽25と、分離槽25で分離した洗浄液を回収する洗浄液回収装置30と、分離槽25で分離した汚物を固体と液体に分離する固液分離装置40とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 小便,大便及びトイレットペーパー等の汚物Eを受けるとともに汚物Eを流して洗浄する汚物Eとは比重が異なる相分離可能な流体からなる洗浄液が流される複数の便器Bと、各便器Bから排出された汚物E及び洗浄液からなる混合排出物を集合するとともにこの混合排出物を汚物Eと洗浄液とに比重分離する分離槽25と、分離槽25で分離した洗浄液を回収する洗浄液回収装置30と、分離槽25で分離した汚物を固体と液体に分離する固液分離装置40とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の便器から排出される小便,大便及びトイレットペーパー等の汚物を処理する汚物処理システムに係り、特に、複数の便器から洗浄液とともに排出される汚物を処理する汚物処理システムに関する。
従来、複数の便器から排出される小便,大便及びトイレットペーパー等の汚物を処理する汚物処理装置としては、例えば、特許文献1(特開平9−71989号公報)に記載されたものが知られている。
図3に示すように、この汚物処理装置1は、小便,大便及びトイレットペーパー等の汚物Eを受けるとともにこの汚物Eを流して洗浄する洗浄液Lが流される便器Bを備えるとともに、この便器Bに設けた排出口2から排出される汚物E及び洗浄液Lを貯留し洗浄液Lを分離する分離槽3を備えている。
洗浄液Lは、汚物Eよりも比重が小さく汚物Eと相分離可能な流体で構成されている。
分離槽3は、内部に、汚物E及び洗浄液Lが流入する中央の分離部4と、分離槽3の上壁の所定位置に垂設される第1仕切壁5により仕切られてなる汚物貯留部6と、分離槽3の底面において汚物貯留部6と反対側の所定位置に立設される第2仕切壁7により仕切られる洗浄液貯留部8とを有したタンク状に形成されている。
分離槽3は、内部に、汚物E及び洗浄液Lが流入する中央の分離部4と、分離槽3の上壁の所定位置に垂設される第1仕切壁5により仕切られてなる汚物貯留部6と、分離槽3の底面において汚物貯留部6と反対側の所定位置に立設される第2仕切壁7により仕切られる洗浄液貯留部8とを有したタンク状に形成されている。
汚物貯留部6には、分離槽3外に汚物Eを排出する汚物排出配管9が設けられている。
洗浄液貯留部8には、汚物Eと分離した洗浄液Lを回収する洗浄液回収管10が設けられている。洗浄液回収管10には、洗浄液Lを汲み上げるポンプPが設けられている。このポンプPにより汲み上げられた洗浄液Lは、洗浄液貯留槽11に溜められる。
洗浄液貯留部8には、汚物Eと分離した洗浄液Lを回収する洗浄液回収管10が設けられている。洗浄液回収管10には、洗浄液Lを汲み上げるポンプPが設けられている。このポンプPにより汲み上げられた洗浄液Lは、洗浄液貯留槽11に溜められる。
便器Bが使用されると、排出口2に連通するガイド管12にガイドされて、便器Bの洗浄液L及び汚物Eが分離槽3の分離部4に流入する。分離槽3の分離部4では、比重の小さい洗浄液Lは汚物Eと分離して分離部4の上部に浮上する一方、比重の大きい汚物Eは洗浄液Lと分離して下部に沈下し、夫々層状に溜まっていく。分離部4の底部に沈下して溜まった汚物Eは、第1仕切壁5の下端と分離槽3内の底面との間に形成される汚物通路13を介して汚物貯留部6に排出される。また、分離部4の上部に浮上して溜まった洗浄液Lは、第2仕切壁7の上端と分離槽3内の上面との間に形成される洗浄液通路14を、分離部4の液面の上昇によるオーバーフローにより通過して洗浄液貯留部8に流入する。
そして、洗浄液貯留部8に溜まった洗浄液Lは洗浄液回収管10により回収されて洗浄液貯留槽11に溜められ、次に便器Bを使用した際の洗浄液Lとして再利用される一方、汚物貯留部6に溜まった汚物Eは、汚物排出配管9を介してバキュームで吸引して分離槽3外に汲み出されて処理施設等で浄化処理される。
ところで、このような上記従来の汚物処理装置1にあっては、分離槽3で汚物Eから洗浄液Lを分離するようにしてはいるが、その後の汚物Eについては、単に汲み出すだけでなんら処理が行なわれていないという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、汚物から洗浄液を回収するとともに、汚物の処理もできるだけ一時的に行なうことができるようにし、汚物の処理効率の向上を図った汚物処理システムを提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の汚物処理システムは、小便,大便及びトイレットペーパー等の汚物を受けるとともに該汚物を流して洗浄する該汚物とは比重が異なる相分離可能な流体からなる洗浄液が流される複数の便器を備え、該各便器から排出された汚物及び洗浄液からなる混合排出物を集合させ、この集合させた混合排出物を汚物と洗浄液とに分離する汚物処理システムにおいて、上記混合排出物を汚物と洗浄液とに比重分離する分離槽と、上記分離槽で分離した洗浄液を回収する洗浄液回収装置と、上記分離槽で分離した汚物を固体と液体に分離する固液分離装置とを備えている。
従って、各便器のいずれか1つ以上が使用されて、便器から混合排出物が排出されると、これらの便器からの混合排出物が集合されて分離槽に入れられる。分離槽に入れられた混合排出物は、洗浄液と汚物とは比重が異なり相分離可能なので、洗浄液は汚物と分離して分離槽に層状に溜まる一方、分離槽に溜まった洗浄液とは別の層を形成して溜まっていく。そして、この分離槽に溜まった洗浄液は、洗浄液回収装置により回収されるとともに分離槽に溜まった汚物は、固液分離装置により固体と液体に分離される。
この場合、洗浄液は汚物と比重が異なり相分離可能なので、分離槽内で洗浄液と汚物とがよく分離し、そのため、汚物がほとんど混入できないようになり、洗浄液と汚物の分離が容易に行なわれる。また、洗浄液回収装置と固液分離装置とにより、分離槽内の混合排出物を、汚物と分離した洗浄液,洗浄液と分離した汚物中の固体及び液体の3つに分離して回収されるので、洗浄液,固体及び液体の夫々を別々に処理でき、処理効率が向上させられる。
この場合、洗浄液は汚物と比重が異なり相分離可能なので、分離槽内で洗浄液と汚物とがよく分離し、そのため、汚物がほとんど混入できないようになり、洗浄液と汚物の分離が容易に行なわれる。また、洗浄液回収装置と固液分離装置とにより、分離槽内の混合排出物を、汚物と分離した洗浄液,洗浄液と分離した汚物中の固体及び液体の3つに分離して回収されるので、洗浄液,固体及び液体の夫々を別々に処理でき、処理効率が向上させられる。
また、必要に応じ、上記洗浄液回収装置を、上記分離槽で分離した洗浄液を吸引して回収するポンプと、該ポンプで回収した洗浄液を上記各便器に流す送給部とを備えて構成している。
これにより、洗浄液を各便器の洗浄液として再利用することができるようになる。
これにより、洗浄液を各便器の洗浄液として再利用することができるようになる。
更に、必要に応じ、上記洗浄液を上記汚物よりも比重の大きな流体で構成している。
分離槽において、洗浄液は汚物よりも比重が大きく下に沈むので汚物と洗浄液の分離が容易になる。特に、洗浄液は汚物より比重が大きいので比重の小さい洗浄液に比較してトイレットペーパー等の比重の軽い物体を確実に浮上させて分離でき、分離精度が極めて良い。
分離槽において、洗浄液は汚物よりも比重が大きく下に沈むので汚物と洗浄液の分離が容易になる。特に、洗浄液は汚物より比重が大きいので比重の小さい洗浄液に比較してトイレットペーパー等の比重の軽い物体を確実に浮上させて分離でき、分離精度が極めて良い。
更にまた、必要に応じ、上記固液分離装置を、一端が上記分離槽内に入れられ他端が該分離槽外に突出し上記分離槽内の汚物を搬送するメッシュ状のベルトを備えたコンベアと、該コンベアで搬送される汚物を受ける第1受部と、上記コンベアで搬送されベルトのメッシュを通過した汚物を受ける第2受部とを備えて構成している。
この場合、コンベアを常時作動させておくと、分離槽内の汚物は搬送されて第1受部に流入して溜められる一方、搬送される汚物の一部はベルトのメッシュを通過して第2受部に溜められる。この際、搬送途中の汚物からは、この汚物の一部の流動物が流れてコンベアのベルトのメッシュを通過して第2受部に流下していく。このようにして、汚物中のある程度大きな固形物は第1受部に、汚物中の微細な固形物を含んだ流動物は第2受部に夫々溜められていく。そのため、分離槽の混合排出物に含まれる汚物が、ある程度大きな固形物と微細な固形物を含む流動物とに大まかに分離される。即ち、分離槽の汚物が、できるだけ一時的に処理できるようになるので処理効率が向上させられる。
また、汚物がある程度大きな固形物と微細な固形物を含む流動物とに分離されるので、この後のこれらの汚物の処理が行ない易くなり、それだけ処理効率が向上させられる。
また、汚物がある程度大きな固形物と微細な固形物を含む流動物とに分離されるので、この後のこれらの汚物の処理が行ない易くなり、それだけ処理効率が向上させられる。
また、必要に応じ、上記固液分離装置に、上記第1受部の汚物を固体と液体に機械的に分離する機械的分離部を設けている。
第1受部に溜まった汚物から液体を分離できるようになり、液体を分離槽に戻して液体中に含まれる洗浄液を2重に回収することもできるようになりそれだけ全体の汚物の排出量を低減できる。
第1受部に溜まった汚物から液体を分離できるようになり、液体を分離槽に戻して液体中に含まれる洗浄液を2重に回収することもできるようになりそれだけ全体の汚物の排出量を低減できる。
また、必要に応じ、上記固液分離装置に、上記第2受部の汚物を浄化処理して液体にする浄化処理部を設けている。汚物の処理が、できるだけ一時的に行なうことができるので、汚物の処理効率の向上を図ることができる。
本発明の汚物処理システムによれば、混合排出物を汚物と洗浄液とに比重分離する分離槽と、分離槽で分離した洗浄液を回収する洗浄液回収装置と、分離槽で分離した汚物を固体と液体に分離する固液分離装置とを備えたので、分離槽内の混合排出物を、汚物と分離した洗浄液,洗浄液と分離した汚物中の固体及び液体の3つに分離して回収されるようになる。そのため、汚物から洗浄液を回収するとともに、汚物の処理もできるだけ一時的に行なうことができ、汚物の処理効率を向上させることができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る汚物処理システムについて詳細に説明する。
図1及び図2には、本発明の実施の形態に係る汚物処理システムSを示している。この汚物処理システムSは、小便,大便及びトイレットペーパー等の汚物Eを受けるとともにこの汚物Eを流して洗浄する汚物Eとは比重が異なる相分離可能な流体からなる洗浄液Lが流される複数の便器Bを備え、各便器Bから排出された汚物E及び洗浄液Lからなる混合排出物Mを集合させ、この集合させた混合排出物Mを汚物Eと洗浄液Lとに分離するものである。
この汚物処理システムSにおいては、洗浄液Lは、汚物Eよりも比重の大きな流体で構成されている。具体的には、洗浄液Lは、例えば、フッ素不活性液体で構成されている。
この汚物処理システムSにおいては、洗浄液Lは、汚物Eよりも比重の大きな流体で構成されている。具体的には、洗浄液Lは、例えば、フッ素不活性液体で構成されている。
詳しくは、この汚物処理システムSは、各便器Bからの混合排出物Mが一時的に溜められる一時貯留槽20と、混合排出物Mを汚物Eと洗浄液Lとに比重分離する分離槽25と、分離槽25で分離した洗浄液Lを回収する洗浄液回収装置30と、分離槽25で分離した汚物Eを固体と液体に分離する固液分離装置40とを備えている。
一時貯留槽20は、各便器Bからの混合排出物Mを集合して貯留している。また、一時貯留槽20に溜められた混合排出物Mは、分離槽25の混合排出物Mの貯留限界を超えないようにバルブなどの開閉操作により量が調整されて分離槽25に送給される。
一時貯留槽20は、各便器Bからの混合排出物Mを集合して貯留している。また、一時貯留槽20に溜められた混合排出物Mは、分離槽25の混合排出物Mの貯留限界を超えないようにバルブなどの開閉操作により量が調整されて分離槽25に送給される。
分離槽25には、図2に示すように、一時貯留槽20からの混合排出物Mが投入される投入口25aが備えられている。分離槽25内では、混合排出物M中の洗浄液Lが汚物Eと分離して沈下し分離槽25の下部に溜まる一方、混合排出物M中の汚物Eが分離して浮上し分離槽25内の洗浄液L上に溜まる。分離槽25の底面は、すり鉢状に形成されている。
洗浄液回収装置30は、分離槽25内で汚水と分離した洗浄液Lを吸引して回収するポンプPaと、ポンプPaで回収した洗浄液Lを各便器Bに流す送給部31とを備えて構成されている。ポンプPaは、図2に示すように、分離槽25で分離して沈下した洗浄液Lを、この分離槽25の底面の最深部に設けられる開口26に連通する洗浄液回収管32を介して吸引している。
送給部31は、例えば、ポンプPaで吸引された洗浄液Lを便器Bに送給するための送給管33と、この送給管33で送給された洗浄液Lを貯留する洗浄液貯留タンク34と、この洗浄液貯留タンク34からの洗浄液Lを各便器Bに供給するための供給管35とを備えて構成されている。
送給部31は、例えば、ポンプPaで吸引された洗浄液Lを便器Bに送給するための送給管33と、この送給管33で送給された洗浄液Lを貯留する洗浄液貯留タンク34と、この洗浄液貯留タンク34からの洗浄液Lを各便器Bに供給するための供給管35とを備えて構成されている。
固液分離装置40は、図2に示すように、一端43が分離槽25内に入れられ他端44が分離槽25外に突出し分離槽25内の汚物Eを搬送するメッシュ状のベルト42を備えたコンベア41と、このコンベア41で搬送される汚物Eを受ける第1受部45と、コンベア41で搬送される汚物Eの内ベルト42のメッシュを通過した汚物Eを受ける第2受部46とを備えて構成されている。
コンベア41は、一端43から他端44に汚物Eを搬送している。コンベア41の一端43は、汚物Eと洗浄液Lの境界近傍に位置している。
第1受部45は、コンベア41の他端44の外側に設けられ、ベルト42のメッシュを通過せずに残った汚物Eが入れられる汚物回収ホッパ45aで構成されている。
第2受部46は、分離槽25と連続して形成され、コンベア41の裏面側に位置し、分離槽25の混合排出物Mがベルト42のメッシュを通過して流入するとともに、コンベア41で搬送中の汚物Eからベルト42のメッシュを通過して流下した汚物Eの一部を受けている。また、この第2受部46には、ベルト42のメッシュを通過した汚物Eを回収するための汚物回収管47が設けられている。この汚物回収管47には、ポンプPbが設けられており、このポンプPbにより第2受部46に溜まった汚物Eを吸引して後述の浄化処理部49に送給している。
第1受部45は、コンベア41の他端44の外側に設けられ、ベルト42のメッシュを通過せずに残った汚物Eが入れられる汚物回収ホッパ45aで構成されている。
第2受部46は、分離槽25と連続して形成され、コンベア41の裏面側に位置し、分離槽25の混合排出物Mがベルト42のメッシュを通過して流入するとともに、コンベア41で搬送中の汚物Eからベルト42のメッシュを通過して流下した汚物Eの一部を受けている。また、この第2受部46には、ベルト42のメッシュを通過した汚物Eを回収するための汚物回収管47が設けられている。この汚物回収管47には、ポンプPbが設けられており、このポンプPbにより第2受部46に溜まった汚物Eを吸引して後述の浄化処理部49に送給している。
更に、固液分離装置40には、第1受部45の汚物Eを固体と液体(洗浄液Lを含む)に機械的に分離する機械的分離部48が設けられている。
この機械的分離部48としては、例えば、プレス圧縮機,ローラー圧縮機,遠心分離機または乾燥機等が用いられる。この機械的分離部48で分離された固体は、例えば、焼却処理される。また、機械的分離部48で固体から分離された液体は、例えば、一時貯留槽20に戻される。そして、再度分離槽25に送られて、この液体に僅かに含まれた洗浄液Lを洗浄液回収装置30で回収するとともに、この液体の洗浄液L以外の部分を汚物Eとして第2受部46で回収する。
この機械的分離部48としては、例えば、プレス圧縮機,ローラー圧縮機,遠心分離機または乾燥機等が用いられる。この機械的分離部48で分離された固体は、例えば、焼却処理される。また、機械的分離部48で固体から分離された液体は、例えば、一時貯留槽20に戻される。そして、再度分離槽25に送られて、この液体に僅かに含まれた洗浄液Lを洗浄液回収装置30で回収するとともに、この液体の洗浄液L以外の部分を汚物Eとして第2受部46で回収する。
また、固液分離装置40には、第2受部46の汚物Eを浄化処理して液体にする浄化処理部49が設けられている。
この浄化処理部49は、例えば、液体を加熱蒸散または自然蒸散する蒸散装置49a,液体を浄化する浄化槽49b及び液体を醗酵処理する曝気槽49cの少なくともいずれか1つ以上を備え、これらの処理により第2受部46の汚物Eを浄化処理して液体にしている。
蒸散装置49aは、汚物E中の水分を蒸散して気化し、再び液化して液体にしている。この蒸散装置49aで処理された液体は、更に脱臭処理して大小便器Bの掃除用の水等に供される。
浄化槽49bは、周知の浄化槽49bで形成され、エアレーションや固形物の沈殿等を行なって、汚物Eを浄化処理して液体にしている。この浄化槽49bで浄化された液体は、河川等に放流される。
曝気槽49cは、周知の曝気槽49cで形成され、汚物Eにエアレーションが行なわれるとともに汚物Eを醗酵処理して液体にしている。この曝気槽49cで処理された液体は、肥料水として畑等にまかれる。
この浄化処理部49は、例えば、液体を加熱蒸散または自然蒸散する蒸散装置49a,液体を浄化する浄化槽49b及び液体を醗酵処理する曝気槽49cの少なくともいずれか1つ以上を備え、これらの処理により第2受部46の汚物Eを浄化処理して液体にしている。
蒸散装置49aは、汚物E中の水分を蒸散して気化し、再び液化して液体にしている。この蒸散装置49aで処理された液体は、更に脱臭処理して大小便器Bの掃除用の水等に供される。
浄化槽49bは、周知の浄化槽49bで形成され、エアレーションや固形物の沈殿等を行なって、汚物Eを浄化処理して液体にしている。この浄化槽49bで浄化された液体は、河川等に放流される。
曝気槽49cは、周知の曝気槽49cで形成され、汚物Eにエアレーションが行なわれるとともに汚物Eを醗酵処理して液体にしている。この曝気槽49cで処理された液体は、肥料水として畑等にまかれる。
従って、この汚物処理システムSを使用する際には、予め、固液分離装置40のコンベア41を常時、作動しておくようにする。
この状態で、複数の便器Bのいずれか1つ以上から混合排出物Mが排出されると、この混合排出物Mは一時貯留槽20に集合されて貯留されていく。次に、一時貯留槽20から分離槽25に、分離槽25が溢れない程度に混合排出物Mが供給される。一時貯留槽20からの混合排出物Mは、分離槽25の投入口25aから投入される。
この状態で、複数の便器Bのいずれか1つ以上から混合排出物Mが排出されると、この混合排出物Mは一時貯留槽20に集合されて貯留されていく。次に、一時貯留槽20から分離槽25に、分離槽25が溢れない程度に混合排出物Mが供給される。一時貯留槽20からの混合排出物Mは、分離槽25の投入口25aから投入される。
分離槽25に入った混合排出物Mは、図2に示すように、徐々に汚物Eと洗浄液Lとに分離していく。詳しくは、洗浄液Lは汚物Eよりも比重が大きく相分離可能なので、汚物Eと分離して沈下し分離槽25の下部に層状に溜まっていく一方、混合排出物M中の汚物Eは、洗浄液Lよりも比重が小さく相分離可能なので、分離槽25の下部に溜まった洗浄液Lの上に層状に溜まっていく。
この際、洗浄液Lは汚物Eよりも比重が大きく相分離可能なので、分離槽25内で洗浄液Lと汚物Eとがよく分離し、そのため、汚物Eがほとんど混入できないようになり、洗浄液Lと汚物Eの分離が容易に行なわれる。特に、洗浄液Lは汚物Eより比重が大きいので比重の小さい洗浄液に比較してトイレットペーパー等の比重の軽い物体を確実に浮上させて分離でき、分離精度が極めて良い。また、この場合、洗浄液Lは、フッ素不活性液体なので、汚物Eとの相分離性に優れ、この点でも、汚水に洗浄液Lがほとんど混入できないようになる。
この際、洗浄液Lは汚物Eよりも比重が大きく相分離可能なので、分離槽25内で洗浄液Lと汚物Eとがよく分離し、そのため、汚物Eがほとんど混入できないようになり、洗浄液Lと汚物Eの分離が容易に行なわれる。特に、洗浄液Lは汚物Eより比重が大きいので比重の小さい洗浄液に比較してトイレットペーパー等の比重の軽い物体を確実に浮上させて分離でき、分離精度が極めて良い。また、この場合、洗浄液Lは、フッ素不活性液体なので、汚物Eとの相分離性に優れ、この点でも、汚水に洗浄液Lがほとんど混入できないようになる。
分離槽25の下部に溜まった洗浄液Lは、洗浄液回収管32を介して洗浄液回収装置30のポンプPaで吸引されていく。この吸引された洗浄液Lは、洗浄液貯留タンク34に溜められていく。そして、次に便器Bを洗浄する際に、供給管35からこの洗浄液貯留タンク34に溜められた洗浄液Lを使用して便器Bを洗浄する。そのため、洗浄液Lと汚物Eとして処理することなく再利用するので、汚物Eの全体の排出量を低減できる。
また、洗浄液Lの上に溜まった汚物Eは、固液分離装置40により固体と液体に分離される。詳しくは、まず、分離槽25に溜まった汚物Eの内、コンベア41のメッシュを通過した汚物Eは、第2受部46に流入するとともに、コンベア41のメッシュを通過できなかった汚物Eは、このコンベア41により搬送されて第1受部45に溜められていく。この際、搬送途中の汚物Eからは、この汚物Eの一部の流動物が流れてコンベア41のベルト42のメッシュを通過して第2受部46に流下する。このようにして、汚物E中のある程度大きな固形物は第1受部45である汚物回収ホッパ45aに、汚物E中の微細な固形物を含んだ流動物は第2受部46に夫々溜められていく。そのため、分離槽25の混合排出物Mに含まれる汚物Eが、ある程度大きな固形物と微細な固形物を含む流動物とに大まかに分離される。即ち、分離槽25において、汚物Eはできるだけ一時的に固形物と流動物とに分離されるので、後から処理する場合に比較して、それだけ汚物Eの処理効率が向上させられる。
そして、第1受部45である汚物回収ホッパ45aに汚物Eが一定量溜められると、この汚物Eは機械的分離部48に送られる。機械的分離部48においては、汚物Eに混じった洗浄液L及び液体がこの汚物Eから分離される。そして、洗浄液L及び液体が分離された固体は焼却処理される。また、この分離された洗浄液L及び液体は一時貯留槽20に戻されて、再び分離槽25において夫々分離されて、洗浄液Lは洗浄液回収装置30から、液体はコンベア41のベルト42のメッシュを通過して第2受部46から夫々回収される。
この場合、先に、機械的分離部48においてコンベア41で分離されて水分の少ない汚物Eを分離処理しているので、機械的分離部48の負荷が低減されて処理効率が向上させられる。また、汚物Eを固体と液体に分離して、液体を再度分離槽25に流入させて回収しているので汚物Eを有効利用できるようになる。
この場合、先に、機械的分離部48においてコンベア41で分離されて水分の少ない汚物Eを分離処理しているので、機械的分離部48の負荷が低減されて処理効率が向上させられる。また、汚物Eを固体と液体に分離して、液体を再度分離槽25に流入させて回収しているので汚物Eを有効利用できるようになる。
第2受部46に溜まった液体は、汚物回収管47を介して浄化処理部49に送給される。浄化処理部49では、蒸散装置49a,浄化槽49bまたは曝気槽49cの少なくともいずれかにより、加熱蒸散,自然蒸散,浄化処理または醗酵処理がなされる。
蒸散装置49aにより、加熱蒸散または自然蒸散された液体は、脱臭処理工程を経て便器Bの洗浄や掃除等に再利用される。また、浄化槽49bで浄化処理された液体は、河川等に放流される。更に、曝気槽49cで醗酵処理された液体は、肥料水として畑や花壇等にまかれる。そのため、汚物E中の液体を洗浄や掃除用の水及び肥料水として再利用することもでき汚物Eが有効に活用される。また、放流の際にも浄化されて河川に流されるので周囲の環境を汚染し難くなる。
蒸散装置49aにより、加熱蒸散または自然蒸散された液体は、脱臭処理工程を経て便器Bの洗浄や掃除等に再利用される。また、浄化槽49bで浄化処理された液体は、河川等に放流される。更に、曝気槽49cで醗酵処理された液体は、肥料水として畑や花壇等にまかれる。そのため、汚物E中の液体を洗浄や掃除用の水及び肥料水として再利用することもでき汚物Eが有効に活用される。また、放流の際にも浄化されて河川に流されるので周囲の環境を汚染し難くなる。
これにより、分離槽25の混合排出物Mを、汚物Eと分離した洗浄液L,洗浄液Lと分離した汚物E中の固体及び液体の3つに分離して回収させられるので、洗浄液L,固体及び液体の夫々を別々に処理できるようになる。即ち、汚物Eから洗浄液Lを回収するとともに、汚物Eの処理もできるだけ一時的に行なうことができるようになり、処理効率が向上させられる。
S 汚物処理システム
B 便器
Pa,Pb ポンプ
E 汚物
L 洗浄液
M 混合排出物
20 一時貯留槽
25 分離槽
25a 投入口
26 開口
30 洗浄液回収装置
31 送給部
32 洗浄液回収管
33 送給管
34 洗浄液貯留タンク
35 供給管
40 固液分離装置
41 コンベア
42 ベルト
43 一端
44 他端
45 第1受部
45a 汚物回収ホッパ
46 第2受部
47 汚物回収管
48 機械的分離部
49 浄化処理部
49a 蒸散装置
49b 浄化槽
49c 曝気槽
B 便器
Pa,Pb ポンプ
E 汚物
L 洗浄液
M 混合排出物
20 一時貯留槽
25 分離槽
25a 投入口
26 開口
30 洗浄液回収装置
31 送給部
32 洗浄液回収管
33 送給管
34 洗浄液貯留タンク
35 供給管
40 固液分離装置
41 コンベア
42 ベルト
43 一端
44 他端
45 第1受部
45a 汚物回収ホッパ
46 第2受部
47 汚物回収管
48 機械的分離部
49 浄化処理部
49a 蒸散装置
49b 浄化槽
49c 曝気槽
Claims (6)
- 小便,大便及びトイレットペーパー等の汚物を受けるとともに該汚物を流して洗浄する該汚物とは比重が異なる相分離可能な流体からなる洗浄液が流される複数の便器を備え、該各便器から排出された汚物及び洗浄液からなる混合排出物を集合させ、この集合させた混合排出物を汚物と洗浄液とに分離する汚物処理システムにおいて、
上記混合排出物を汚物と洗浄液とに比重分離する分離槽と、該分離槽で分離した洗浄液を回収する洗浄液回収装置と、上記分離槽で分離した汚物を固体と液体に分離する固液分離装置とを備えたことを特徴とする汚物処理システム。 - 上記洗浄液回収装置を、上記分離槽で分離した洗浄液を吸引して回収するポンプと、該ポンプで回収した洗浄液を上記各便器に流す送給部とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の汚物処理システム。
- 上記洗浄液を上記汚物よりも比重の大きな流体で構成したことを特徴とする請求項1または2記載の汚物処理システム。
- 上記固液分離装置を、一端が上記分離槽内に入れられ他端が該分離槽外に突出し上記分離槽内の汚物を搬送するメッシュ状のベルトを備えたコンベアと、該コンベアで搬送される汚物を受ける第1受部と、上記コンベアで搬送されベルトのメッシュを通過した汚物を受ける第2受部とを備えて構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載の汚物処理システム。
- 上記固液分離装置に、上記第1受部の汚物を固体と液体に機械的に分離する機械的分離部を設けたことを特徴とする請求項4記載の汚物処理システム。
- 上記固液分離装置に、上記第2受部の汚物を浄化処理して液体にする浄化処理部を設けたことを特徴とする請求項4または5記載の汚物処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004014554A JP2005205314A (ja) | 2004-01-22 | 2004-01-22 | 汚物処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004014554A JP2005205314A (ja) | 2004-01-22 | 2004-01-22 | 汚物処理システム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005205314A true JP2005205314A (ja) | 2005-08-04 |
Family
ID=34900308
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023288331A1 (en) * | 2021-07-16 | 2023-01-19 | Georgia Tech Research Corporation | Water oxidation non-sewered single unit toilet system |
WO2023288114A1 (en) * | 2021-07-16 | 2023-01-19 | Georgia Tech Research Corporation | Buffer tank separation and homogenization system |
WO2023288326A1 (en) * | 2021-07-16 | 2023-01-19 | Georgia Tech Research Corporation | Volume reduction non-sewered single unit toilet system |
-
2004
- 2004-01-22 JP JP2004014554A patent/JP2005205314A/ja active Pending
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WO2023288331A1 (en) * | 2021-07-16 | 2023-01-19 | Georgia Tech Research Corporation | Water oxidation non-sewered single unit toilet system |
WO2023288114A1 (en) * | 2021-07-16 | 2023-01-19 | Georgia Tech Research Corporation | Buffer tank separation and homogenization system |
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