JP2005205089A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 CT(Challenge Time)における遊技性に遊技者の技量の差以外の要素を加えることで、遊技の興趣を向上させる。
【解決手段】 小役として15枚役(7−JAC−JAC)と7枚役(7−ベルーベル)がある。中と右のリールについては、停止ボタンの操作から190ms以内で「JAC」と「ベル」のいずれも有効ライン上に引き込むことができる。CT中においては、当選フラグの設定に関わらず、左のリールについて停止ボタンの操作から75msの停止時間内で「7」を有効ライン上に停止させれば、これらの小役を入賞させることができる。ゲーム毎に予め決定された手順通りに中と右の停止ボタンを操作したことを条件として「JAC」を有効ライン上に引き込んで、15枚役の入賞が可能となる。CTには、15枚役を入賞可能とする中と右の停止ボタンの操作手順を報知するスーパーCTと、その操作手順を報知しないノーマルCTがある。
【選択図】 図9

Description

本発明は、スロットマシンに関し、特に識別情報の変動表示の停止の指示から実際の停止までの最大停止遅延時間を制御するとともに、この最大停止遅延時間の範囲で特定表示結果を導出可能とした遊技状態(いわゆるCT)を備えるスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に複数種類の図柄が描かれた複数のリールを有する可変表示装置を備えており、各リールの回転を停止したときにおける表示態様に従って入賞が発生する。ここで、リプレイ以外の入賞が発生した場合には、発生した入賞の種類に応じたメダルが払い出され、遊技者の獲得メダル枚数が増加する。さらに、入賞の種類によっては、ビッグボーナスやレギュラーボーナスといった遊技者に有利な遊技状態に移行され、このような遊技状態において遊技者が多くのメダルを獲得できるようになる。
もっとも、スロットマシンにおいて入賞が発生するためには、通常は可変表示装置に表示結果が導出表示される前に行われる内部抽選に当選し、当選フラグが設定されている必要がある。逆に当選フラグが設定されていると、当選フラグに応じてある程度の範囲でリールの引き込み制御が行われて、入賞を発生させることができるものとなっていた。従って、入賞の発生は、遊技者の技量よりも内部抽選によって決められてしまう部分が大きく、遊技者が技術介入できる余地は少なかった。
これに対して、リールの停止時の引き込み制御の範囲を変更制御する一方で、内部抽選の結果によらずに、遊技状態の移行を伴わない小役の入賞を発生可能とするCT(Challenge Time)と呼ばれる遊技状態を有しているスロットマシンがあった。このCTにおいて遊技者の獲得したメダルの枚数に応じてリールの制御を変更するスロットマシンがあった(例えば、特許文献1参照)。また、CTの終了条件が近くなっていることなどを報知するスロットマシンがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−346053号公報 特開平10−277246号公報
ところで、CTは、リールの停止操作のタイミングで入賞が発生するかどうかが決まるため、その遊技性は、遊技者の技量を試すものであると言うことができる。上記した特許文献1、2のスロットマシンでは、さらに本来のCTとしての遊技性に新たな遊技性を加えて、遊技の興趣の向上を図っていた。
しかしながら、特許文献1、2のスロットマシンにおけるCTも、遊技者の技量がメダルの獲得枚数を決めるという遊技性の範囲を越えるものではなく、CTにおける遊技性を飛躍的に向上させることはできなかった。このため、これまでのスロットマシンにおけるCTでは、いずれも遊技性について遊技者にありふれた感じを与えることは免れず、十分に遊技の興趣を向上させることができなかった。
本発明は、いわゆるCTにおける遊技性に遊技者の技量の差以外の要素を加えることで、遊技の興趣を向上させたスロットマシンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかるスロットマシンは、
1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、複数の可変表示部(リール3L、3C、3R)において各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置(可変表示装置2)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能であるスロットマシンにおいて、
前記可変表示装置の表示結果が導出される以前に、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴う第1の特定表示結果(小役7枚)と、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴うとともに該第1の特定表示結果よりも有価価値の付与量が多い第2の特定表示結果(小役7枚)と、を少なくとも含む入賞表示結果を導出させることを許容するか否かを決定し、該決定結果に応じた決定情報(当選フラグ)を設定する事前決定手段(ステップS103〜S116)と、
遊技者の操作により、前記識別情報の変動表示を停止させることを指示する停止操作手段(停止ボタン12L、12C、12R)と、
所定の移行条件が成立したときに通常遊技状態(通常の遊技状態)から特別遊技状態(CT)に遊技状態を移行させる特別遊技状態移行手段(ステップS405)と、該特別遊技状態において入賞の対価として付与した有価価値の量が所定量に達したときに該特別遊技状態を終了させる特別遊技状態終了手段(ステップS506)と、を少なくとも含む遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
前記通常遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に応じて、前記複数の可変表示部の全てにおいて前記停止操作手段の操作から予め定められた第1の最大停止遅延時間(190ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能な通常時導出制御手段(ステップS311)と、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に関わらずに、前記複数の可変表示部のうちの一部である特別可変表示部(リール3L)において前記停止操作手段の操作から前記第1の最大停止遅延時間よりも短い第2の最大停止遅延時間(75ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させるとともに前記特別可変表示部以外の可変表示部である非特別可変表示部(リール3C、3R)において前記第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能な特別時導出制御手段(ステップS304、S306、S307)と、
前記特別可変表示部及び前記非特別可変表示部に関する前記停止操作手段の操作が所定の操作条件に適合し該特別可変表示部に前記第2の特定表示結果を構成する識別情報が既に導出されていることを条件として、該非特別可変表示部における変動表示を停止させて該第2の特定表示結果を構成する識別情報を導出させることにより前記第2の特定表示結果を導出させることが可能となる該非特別可変表示部における制御を前記特別時導出制御手段に実行させるための前記停止操作手段の操作条件を決定する操作条件決定手段(ステップS117)と、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記操作条件決定手段が決定した操作条件を遊技者が特定可能な操作条件情報として報知する操作条件情報報知手段(液晶表示器4、ステップS605)と、
前記特別遊技状態移行手段に含まれる手段であって、前記操作条件情報の報知を所定の割合で行う第1の特別遊技状態(スーパーCT)と、該操作条件情報の報知を前記所定の割合よりも少ない割合で行う第2の特別遊技状態(ノーマルCT)と、を少なくとも含む複数種類の特別遊技状態のうちのいずれに制御するかを決定する特別遊技状態種類決定手段(ステップS606〜S609)と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるスロットマシンは、
1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、複数の可変表示部(リール3L、3C、3R)において各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置(可変表示装置2)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能であるスロットマシンにおいて、
前記可変表示装置の表示結果が導出される以前に、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴う第1の特定表示結果(小役7枚)と、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴うとともに該第1の特定表示結果よりも有価価値の付与量が多い第2の特定表示結果(小役7枚)と、を少なくとも含む入賞表示結果を導出させることを許容するか否かを決定し、該決定結果に応じた決定情報(当選フラグ)を設定する事前決定手段(ステップS103〜S116)と、
遊技者の操作により、前記識別情報の変動表示を停止させることを指示する停止操作手段(停止ボタン12L、12C、12R)と、
所定の移行条件が成立したときに通常遊技状態(通常の遊技状態)から特別遊技状態(CT)に遊技状態を移行させる特別遊技状態移行手段(ステップS405)と、該特別遊技状態において入賞の対価として付与した有価価値の量が所定量に達したときに該特別遊技状態を終了させる特別遊技状態終了手段(ステップS506)と、を少なくとも含む遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
前記通常遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に応じて、前記複数の可変表示部の全てにおいて前記停止操作手段の操作から予め定められた第1の最大停止遅延時間(190ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能な通常時導出制御手段(ステップS311)と、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に関わらずに、前記複数の可変表示部のうちの一部である特別可変表示部(リール3L)において前記停止操作手段の操作から前記第1の最大停止遅延時間よりも短い第2の最大停止遅延時間(75ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させるとともに前記特別可変表示部以外の可変表示部である非特別可変表示部(リール3C、3R)において前記第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能な特別時導出制御手段(ステップS304、S306、S307)と、
前記特別可変表示部及び前記非特別可変表示部に関する前記停止操作手段の操作が所定の操作条件に適合し該非特別可変表示部に前記第2の特定表示結果を構成する識別情報を導出させた後に該特別可変表示部に該第2の特定表示結果を構成する識別情報が導出されることを条件として、前記第2の特定表示結果を導出することが可能となる該非特別可変表示部における制御を前記特別時導出制御手段に実行させるための前記停止操作手段の操作条件を決定する操作条件決定手段(ステップS117)と、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記操作条件決定手段が決定した操作条件を遊技者が特定可能な操作条件情報として報知する操作条件情報報知手段(液晶表示器4、ステップS605)と、
前記特別遊技状態移行手段に含まれる手段であって、前記操作条件情報の報知を所定の割合で行う第1の特別遊技状態(スーパーCT)と、該操作条件情報の報知を前記所定の割合よりも少ない割合で行う第2の特別遊技状態(ノーマルCT)と、を少なくとも含む複数種類の特別遊技状態のうちのいずれに制御するかを決定する特別遊技状態種類決定手段(ステップS606〜S609)と、
を備えることを特徴とする。
ここで、特別可変表示部に第2の特定表示結果を構成する識別情報が導出されるとは、未だ特別可変表示部における表示結果が導出されておらず、遊技者が停止操作手段を操作して、第2の最大遅延時間の範囲内で特別可変表示部に第2の特定表示結果を構成する識別情報がこれから導出されることをいう。
上記第1、第2の観点にかかるスロットマシンにおいて、
前記特別時導出制御手段は、前記特別遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段の決定に関わらずに前記第1、第2の特定表示結果の導出の許容を示す第1、第2の特定決定情報(小役当選フラグ)を設定し、該設定された第1、第2の特定決定情報に基づいて、前記複数の可変表示部のうちの一部である特別可変表示部(リール3L)において前記停止操作手段の操作から前記第1の最大停止遅延時間(190ms)よりも短い第2の最大停止遅延時間(75ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させるとともに前記特別可変表示部以外の可変表示部である非特別可変表示部(リール3C、3R)において前記第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて(或いは特別可変表示部と非特別可変表示部の停止を逆として)前記第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能なものとしてもよい。
上記第1、第2の観点にかかるスロットマシンでは、特別遊技状態に制御されると、識別情報の可変表示を停止させる最大遅延時間が短縮されるが、特定決定情報の設定に関わらずに(或いは事前決定手段の決定に関わらずに)第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能となる(いわゆるCTへの制御)。つまり、特別遊技状態に制御されたときには、遊技者が技術介入して、その技量により第1、第2の特定表示結果を導出できるかどうかが決まるので、特に技量の高い者に対して期待感を高めさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、特別遊技状態の終了は、当該期間における有価価値の純増量ではなく、入賞の対価として付与した有価価値の量が所定量に達したことを条件として終了するものであるため、第1、第2の特定表示結果のいずれでも可能な限り導出させて少ないゲーム数で終了させた方が、賭数として有価価値を消費しない分だけ有価価値の純増量が増えることとなるので、遊技者は得をすることとなる。このため、特別遊技状態における遊技者の技量に応じた遊技性がより高いものとなり、これによって遊技の興趣を向上させることができる。
もっとも、特別遊技状態に制御されているときには、有価価値の付与量が多い第2の特定表示結果を導出させることが可能となる停止操作手段の操作条件が決定され、これに従った停止操作手段の操作をしない限り、第2の特定表示結果を導出表示させることができない。ここで、特別遊技状態の種類は、第2の特定表示結果を導出表示させるための操作条件を特定可能な操作条件情報が所定の割合で報知される第1の特別遊技状態と所定の割合よりも低い割合で報知される第2の特別遊技状態とを含む複数種類のものから決定される。
操作条件情報が報知される割合が第2の特別遊技状態よりも高い第1の特別遊技状態では、報知された操作条件情報に応じて停止操作手段を操作することで比較的技量が低い遊技者でも第2の特定表示結果を導出できる場合が多くなるが、操作条件情報が報知される割合が第1の特別遊技状態よりも低い第2の特別遊技状態では、技量の高い遊技者でも第2の特定表示結果を導出できる場合が少なくなる。このように特別遊技状態(いわゆるCT)における遊技性を、単に遊技者の技量だけに関わらないものとすることで、遊技の興趣を向上させることができる。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかるスロットマシンは、
1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、複数の可変表示部(リール3L、3C、3R)において各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置(可変表示装置2)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能であるスロットマシンにおいて、
前記可変表示装置の表示結果が導出される以前に、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴う特定表示結果(小役)を少なくとも含む入賞表示結果を導出させることを許容するか否かを決定し、該決定結果に応じた決定情報(当選フラグ)を設定する事前決定手段(ステップS103〜S116)と、
遊技者の操作により、前記識別情報の変動表示を停止させることを指示する停止操作手段(停止ボタン12L、12C、12R)と、
所定の移行条件が成立したときに通常遊技状態(通常の遊技状態)から特別遊技状態(CT)に遊技状態を移行させる特別遊技状態移行手段(ステップS405)と、該特別遊技状態において入賞の対価として付与した有価価値の量が所定量に達したときに該特別遊技状態を終了させる特別遊技状態終了手段(ステップS506)と、を少なくとも含む遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
前記通常遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に応じて、前記複数の可変表示部の全てにおいて前記停止操作手段の操作から予め定められた第1の最大停止遅延時間(190ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記特定表示結果を導出させることが可能な通常時導出制御手段(ステップS311)と、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に関わらずに、前記複数の可変表示部のうちの一部である特別可変表示部(リール3L)において前記停止操作手段の操作から前記第1の最大停止遅延時間よりも短い第2の最大停止遅延時間(75ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させるとともに前記特別可変表示部以外の可変表示部である非特別可変表示部(リール3C、3R)において前記第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記特定表示結果を導出させることが可能な特別時導出制御手段(ステップS304、S306、S307)と、
前記特別可変表示部及び前記非特別可変表示部に関する前記停止操作手段の操作が所定の操作条件に適合し該特別可変表示部に前記特定表示結果を構成する識別情報が既に導出されていることを条件として、該非特別可変表示部における変動表示を停止させて該特定表示結果を構成する識別情報を導出させることにより前記特定表示結果を導出させることが可能となる該非特別可変表示部における制御を前記特別時導出制御手段に実行させるための前記停止操作手段の操作条件を決定する操作条件決定手段(ステップS117)と、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記操作条件決定手段が決定した操作条件を遊技者が特定可能な操作条件情報として報知する操作条件情報報知手段(液晶表示器4、ステップS605)と、
前記特別遊技状態移行手段に含まれる手段であって、前記操作条件情報の報知を所定の割合で行う第1の特別遊技状態(スーパーCT)と、該操作条件情報の報知を前記所定の割合よりも少ない割合で行う第2の特別遊技状態(ノーマルCT)と、を少なくとも含む複数種類の特別遊技状態のうちのいずれに制御するかを決定する特別遊技状態種類決定手段(ステップS606〜S609)と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかるスロットマシンは、
1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、複数の可変表示部(リール3L、3C、3R)において各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置(可変表示装置2)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能であるスロットマシンにおいて、
前記可変表示装置の表示結果が導出される以前に、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴う特定表示結果(小役)を少なくとも含む入賞表示結果を導出させることを許容するか否かを決定し、該決定結果に応じた決定情報(当選フラグ)を設定する事前決定手段(ステップS103〜S116)と、
遊技者の操作により、前記識別情報の変動表示を停止させることを指示する停止操作手段(停止ボタン12L、12C、12R)と、
所定の移行条件が成立したときに通常遊技状態(通常の遊技状態)から特別遊技状態(CT)に遊技状態を移行させる特別遊技状態移行手段(ステップS405)と、該特別遊技状態において入賞の対価として付与した有価価値の量が所定量に達したときに該特別遊技状態を終了させる特別遊技状態終了手段(ステップS506)と、を少なくとも含む遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
前記通常遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に応じて、前記複数の可変表示部の全てにおいて前記停止操作手段の操作から予め定められた第1の最大停止遅延時間(190ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記特定表示結果を導出させることが可能な通常時導出制御手段(ステップS311)と、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に関わらずに、前記複数の可変表示部のうちの一部である特別可変表示部(リール3L)において前記停止操作手段の操作から前記第1の最大停止遅延時間よりも短い第2の最大停止遅延時間(75ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させるとともに前記特別可変表示部以外の可変表示部である非特別可変表示部(リール3C、3R)において前記第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記特定表示結果を導出させることが可能な特別時導出制御手段(ステップS304、S306、S307)と、
前記特別可変表示部及び前記非特別可変表示部に関する前記停止操作手段の操作が所定の操作条件に適合し該非特別可変表示部に前記特定表示結果を構成する識別情報を導出させた後に該特別可変表示部に該特定表示結果を構成する識別情報が導出されることを条件として、前記特定表示結果を導出することが可能となる該非特別可変表示部における制御を前記特別時導出制御手段に実行させるための前記停止操作手段の操作条件を決定する操作条件決定手段(ステップS117)と、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記操作条件決定手段が決定した操作条件を遊技者が特定可能な操作条件情報として報知する操作条件情報報知手段(液晶表示器4、ステップS605)と、
前記特別遊技状態移行手段に含まれる手段であって、前記操作条件情報の報知を所定の割合で行う第1の特別遊技状態(スーパーCT)と、該操作条件情報の報知を前記所定の割合よりも少ない割合で行う第2の特別遊技状態(ノーマルCT)と、を少なくとも含む複数種類の特別遊技状態のうちのいずれに制御するかを決定する特別遊技状態種類決定手段(ステップS606〜S609)と、
を備えることを特徴とする。
ここで、特別可変表示部に特定表示結果を構成する識別情報が導出されるとは、未だ特別可変表示部における表示結果が導出されておらず、遊技者が停止操作手段を操作して、第2の最大遅延時間の範囲内で特別可変表示部に特定表示結果を構成する識別情報がこれから導出されることをいう。
上記第3、第4の観点にかかるスロットマシンにおいて、
前記特別時導出制御手段は、前記特別遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段の決定に関わらずに前記特定表示結果の導出の許容を示す特定決定情報(小役当選フラグ)を設定し、該設定された特定決定情報に基づいて、前記複数の可変表示部のうちの一部である特別可変表示部(リール3L)において前記停止操作手段の操作から前記第1の最大停止遅延時間(190ms)よりも短い第2の最大停止遅延時間(75ms)の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させるとともに前記特別可変表示部以外の可変表示部である非特別可変表示部(リール3C、3R)において前記第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて(或いは特別可変表示部と非特別可変表示部の停止を逆として)前記特定表示結果を導出させることが可能なものとしてもよい。
上記第3、第4の観点にかかるスロットマシンでは、特別遊技状態に制御されると、識別情報の可変表示を停止させる最大遅延時間が短縮されるが、特定決定情報の設定に関わらずに(或いは事前決定手段の決定に関わらずに)特定表示結果を導出させることが可能となる(いわゆるCTへの制御)。つまり、特別遊技状態に制御されたときには、遊技者が技術介入して、その技量により特定表示結果を導出できるかどうかが決まるので、特に技量の高い者に対して期待感を高めさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、特別遊技状態の終了は、当該期間における有価価値の純増量ではなく、入賞の対価として付与した有価価値の量が所定量に達したことを条件として終了するものであるため、特定表示結果を可能な限り導出させて少ないゲーム数で終了させた方が、賭数として有価価値を消費しない分だけ有価価値の純増量が増えることとなるので、遊技者は得をすることとなる。このため、特別遊技状態における遊技者の技量に応じた遊技性がより高いものとなり、これによって遊技の興趣を向上させることができる。
もっとも、特別遊技状態に制御されているときには、有価価値の付与を伴う特定表示結果を導出させることが可能となる停止操作手段の操作条件が決定され、これに従った停止操作手段の操作をしない限り、特定表示結果を導出表示させることができない。ここで、特別遊技状態の種類は、特定表示結果を導出表示させるための操作条件を特定可能な操作条件情報が所定の割合で報知される第1の特別遊技状態と所定の割合よりも低い割合で報知される第2の特別遊技状態とを含む複数種類のものから決定される。
操作条件情報が報知される割合が第2の特別状態よりも高い第1の特別遊技状態では、報知された操作条件情報に応じて停止操作手段を操作することで比較的技量が低い遊技者でも特定表示結果を導出できる場合が多くなるが、操作条件情報が報知される割合が第1の特別状態よりも低い第2の特別遊技状態では、技量の高い遊技者でも特定表示結果を導出できる場合が少なくなる。このように特別遊技状態(いわゆるCT)における遊技性を、単に遊技者の技量だけに関わらないものとすることで、遊技の興趣を向上させることができる。
上記第1〜第4の観点にかかるスロットマシンにおいて、操作条件情報報知手段は、第1の特別遊技状態において操作条件情報の報知を必ず行う(100%の割合で報知を行う)ものとしてもよい。また、第2の特別遊技状態において操作条件情報の報知を全く行わない(0%の割合で報知を行う)ものとしてもよい。また、遊技者が停止操作手段を操作したときに識別情報の変動表示を停止させる停止条件が成立するものであり、停止条件は、遊技者の停止操作手段の操作によって成立するだけでなく、例えば識別情報の変動表示の開始から所定時間を経過したときなどにおいて成立するものとすることができる。
上記第1〜第4の観点にかかるスロットマシンにおいて、
前記事前決定手段は、前記特別遊技状態への制御を伴う特別表示結果(CT役)を導出させることを許容するか否かを決定し、該特別表示結果の導出を許容したときに特別決定情報(CT当選フラグ)を設定することができる。この場合において、
前記特別遊技状態移行手段は、前記事前決定手段により設定された特別決定情報に基づいて前記導出制御手段が前記特別表示結果を導出したときに(ステップS404)、前記特別遊技状態に遊技状態を移行させる(ステップS405)ものとすることができる。
この場合には、このような特別遊技状態の発動に、事前決定手段の決定による特別決定情報の設定だけではなく、さらに特別決定結果を導出させることも要件となる。このため、ため、特別遊技状態が発動するのか否かが遊技者に分かり易くなる。
この場合において、上記第1〜第4の観点にかかるスロットマシンは、
前記前記特別決定情報に基づいて前記特別表示結果が導出しなかったときに、該設定された特別決定情報を次ゲーム以降に持ち越す特別決定情報持越手段(ステップS510、S406)をさらに備えるものとすることができる。
ここでは、特別決定情報が設定されているときに、特別表示結果を導出させることができなかったとしても、当該特別決定情報は次ゲーム以降に持ち越すことができるようになっている。このため、特別遊技状態への制御に対して、遊技者が不利益を受けることを防止することができる。
上記第1〜第4の観点にかかるスロットマシンにおいて、
前記特別遊技状態終了手段は、前記特別遊技状態において実行したゲーム数が所定数に達したときに該特別遊技状態を終了させるゲーム数特別遊技状態終了手段を含むものとすることができる。
この場合、特別遊技状態において実行したゲーム数を終了条件とすることで、その終了条件が遊技者にとって分かり易いものとなる。
上記第1、第2の観点にかかるスロットマシンは、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記第2の特定表示結果を導出可能である旨を示す導出可能情報(当選状況信号)を生成する導出可能情報生成手段(CPU111)をさらに備えるものとすることができる。
上記第3、第4の観点にかかるスロットマシンは、
前記特別遊技状態に制御されているときに、前記特定表示結果を導出可能である旨を示す導出可能情報(当選状況信号)を生成する導出可能情報生成手段(CPU111)をさらに備えるものとすることができる。
これらの場合には、特別遊技状態に制御されたことによって、特定表示結果を導出表示可能となっていれば、特定表示結果を導出可能なものとした導出可能情報が生成されるので、この導出可能情報に基づいて、有価価値の付与される量が最も大きくなる場合をシミュレーションすることができる。
また、前記導出可能情報生成手段は、前記事前決定手段により決定情報(リプレイ当選フラグ)が設定されているときには、該設定されている決定情報に対応した入賞表示結果(リプレイ入賞の表示態様)を導出可能である旨を示す導出可能情報を生成するものとすることができる。
この場合には、特別遊技状態に制御されているときであっても、実際に設定されている決定情報に対応した入賞表示結果を導出可能なものとした導出可能情報が生成されるので、例えば特定表示結果以外の入賞表示結果のみが導出可能となるような場合にも、導出可能情報からシミュレーションされる有価価値が付与される最大量と、実際に有価価値が付与される最大量との間に食い違いが生じることがない。
上記第1〜第4の観点にかかるスロットマシンは、
前記導出可能情報生成手段を搭載し、該導出可能情報生成手段が生成した情報を信号化して出力するとともに、該信号を外部装置に出力する外部接続手段(外部出力端子115b)を接続可能にした信号伝達路を形成した基板(外部出力基板115)を備えるものとすることができる。
この場合には、信号伝送路に外部接続手段を接続して、導出可能情報を外部に出力することができるようになる。例えば、外部接続手段から試験装置に導出可能情報を出力することにより、当該試験装置において導出可能情報に基づくシミュレーション試験を行うことができるようになる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、この実施の形態にかかるスロットマシンの全体構造を示す正面図である。スロットマシン1の前面扉は、施錠装置19にキーを差し込み、時計回り方向に回動操作することにより開放状態とすることができる。このスロットマシン1の上部前面側には、可変表示装置2が設けられている。可変表示装置2の内部には、3つのリール3L、3C、3Rから構成されるリールユニット3が設けられている。リール3L、3C、3Rは、それぞれリールモータ3ML、3MC、3MR(図3参照)の駆動によって回転/停止させられる。
リール3L、3C、3Rの外周部には、図2に示すように、それぞれ「赤7」、「青7」、「BAR」、「JAC」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で描かれている。リール3C、3Rにおいては、「JAC」及び「ベル」が後述する4コマの引き込み制御で必ず有効ライン上に引き込み可能となるように配されている。
リール3L、3C、3Rの外周部に描かれた図柄は、可変表示装置2において上中下三段に表示される。また、リールユニット3内には、リール3L、3C、3Rのそれぞれに対して、その基準位置を検出するリールセンサ3SL、3SC、3SR(図3参照)と、背面から光を照射するリールランプ3LPとが設けられている。
また、可変表示装置2の周囲には、各種表示部が設けられている。可変表示装置2の下側には、ゲーム回数表示部21と、クレジット表示部22と、ペイアウト表示部23とが設けられている。ゲーム回数表示部21は、7セグメント表示器によるゲーム回数表示器51(図3参照)によって構成され、後述するレギュラーボーナス(ビッグボーナス中に提供されるものを含む)時にゲーム数、入賞数をカウントするカウンタの値を表示する。ゲーム回数表示部21は、後述するビッグボーナスやCT時にメダルの払い出し数をカウントするカウンタの値を表示するために用いてもよい。
クレジット表示部22は、7セグメント表示器によるクレジット表示器52(図3参照)によって構成され、後述するようにメダルの投入枚数及び払い出し枚数に応じてデータとして蓄積されたクレジットの数を表示する。ペイアウト表示部23は、7セグメント表示器によるペイアウト表示器53(図3参照)によって構成され、入賞が成立した場合に払い出されるメダルの枚数を表示する。
可変表示装置2の左側には、1枚賭け表示部24、2枚賭け表示部25、26、及び3枚賭け表示部27、28が設けられている。1枚、2枚、3枚賭け表示部24〜28は、賭け数(1、2または3)に応じて有効化されたライン(以下、有効ラインという)に対応してそれぞれ1枚、2枚、3枚賭けランプ54〜58(図3参照)が点灯状態となることで、各ゲームにおける有効ラインを遊技者に示す。1枚、2枚、3枚賭け表示部24〜28は、また、後述する役への入賞があった場合に1枚、2枚、3枚賭けランプ54〜58が点滅状態となることで、後述する役に入賞した有効ラインを遊技者に示す。
可変表示装置2の右側には、投入指示表示部29と、スタート表示部30と、ウェイト表示部31と、リプレイ表示部32と、ゲームオーバー表示部33とが設けられている。投入指示表示部29は、投入指示ランプ59(図3参照)が点灯状態となることで、メダルが投入可能なことを示す。スタート表示部30は、スタートランプ60(図3参照)が点灯状態となることで、スタート可能、すなわちスタートレバー11の操作受付可能であることを示す。ウェイト表示部31は、ウェイトランプ61(図3参照)が点灯状態となることで、後述するウェイトがかかっていることを示す。リプレイ表示部32は、リプレイランプ62(図3参照)が点灯状態となることで、後述するリプレイ入賞をしたことを示す。ゲームオーバー表示部33は、ゲームオーバーランプ63(図3参照)が点灯状態となることで、スロットマシン1が打ち止めになったことを示す。
可変表示装置2の上側には、演出手段としての液晶表示器4が設けられている。液晶表示器4は、遊技状態に応じた様々な演出用の画像を表示する。液晶表示器4に表示する画像による演出としては、例えば、後述するスーパーCTにおいて15枚役の入賞を可能とするための停止ボタン12C、12Rの操作手順を報知する演出がある。また、液晶表示器4には、遊技に直接的または間接的に関わる様々な情報を表示することが可能である。
また、可変表示装置2の下方に設けられた台状部分の水平面には、メダル投入口13と、1枚BETボタン14と、MAXBETボタン15と、精算ボタン16とが設けられている。1枚BETボタン14及びMAXBETボタン15には、データとして蓄積されたクレジット(最大50)から賭け数の設定を可能としているときに点灯するBETボタンランプ70a、70b(図3参照)が内部に配されている。
メダル投入口13は、遊技者がここからメダルを投入するものであり、投入指示部29が点灯しているときにメダルの投入が投入メダルセンサ44によって検出されると、賭け数が設定され、或いはクレジットがデータとして蓄積される。1枚BETボタン14及びMAXBETボタン15は、データとして蓄積されているクレジットから賭け数(それぞれ1、3)を設定する際に遊技者が操作するボタンであり、遊技者によって操作されたことが1枚BETスイッチ45(図3参照)またはMAXBETスイッチ46(図3参照)によって検出されると、クレジットからの賭け数の設定が行われる。精算ボタン16は、クレジットの払い出しを指示するためのボタンであり、精算スイッチ47(図3参照)によって操作が検出されると、データとして蓄積されたクレジットに応じたメダルが払い出される。
その台状部分の垂直面には、スタートレバー11と、停止ボタン12L、12C、12Rとが設けられている。スタートレバー11は、ゲームを開始する際に遊技者が操作するもので、その操作がスタートスイッチ41(図3参照)によって検出されると、リール駆動モータ3ML、3MC、3MRが駆動開始され、リール3L、3C、3Rが回転開始する。
停止ボタン12L、12C、12Rは、それぞれ遊技者が所望のタイミングでリール3L、3C、3Rの回転を停止させるべく操作するボタンであり、その操作がストップスイッチ42L、42C、42R(図3参照)で検出されると、後述するCTのときを除いてそこから190ミリ秒(4コマ引き込み)以内の範囲で、対応するリール3L、3C、3Rの回転が停止される。停止ボタン12L、12C、12Rの操作が可能となっていることを、その内部に備えられた操作有効ランプ63L、63C、63R(図3参照)が点灯状態となることにより、遊技者に示す。
さらに、停止ボタン12L、12C、12Rを覆うパネルが、ボーナス告知部36として適用されている。ボーナス告知部36は、ボーナス告知ランプ66(図3参照)が点灯状態となることで、後述するボーナス入賞が可能となっていることを遊技者に告知する。また、停止ボタン12Rの右側には、メダルが詰まったときなどにおいてスロットマシン1に機械的に振動を与えるメダル詰まり解消ボタン18が設けられている。
スロットマシン1の下部前面側には、メダル払い出し口71と、メダル貯留皿72とが設けられている。メダル払い出し口71は、ホッパー80(図3参照)によって払い出しが行われたメダルを外部に排出するものである。メダル貯留皿72は、払い出されたメダルを貯めておくためのものである。メダル貯留皿72の上の前面パネルには、内部に設置された蛍光灯6(図3参照)が発した光が照射される。
スロットマシン1の下部前面側と、上部前面側の左右とには、それぞれ演出手段としてのスピーカ7U、7L、7Rが設けられている。スピーカ7U、7L、7Rは、入賞時及びボーナス突入時の効果音の出力や、異常時における警報音の出力を行うと共に、遊技状態に応じた様々な演出用の音声の出力を行う。
さらに、スロットマシン1の前面側には、可変表示装置2及び液晶表示器4の周囲を取り囲むように、演出手段としての遊技効果ランプ75A〜75M(図3参照)の発光により光による演出を行う遊技効果表示部5A〜5Mが設けられている。遊技効果表示部5A〜5Mは、遊技の進行状況に応じた様々なパターンで光による演出を行うものである。なお、遊技効果表示部5A〜5Mの発光色は、単色からなるものであっても、複数色からなるものであっても構わない。
図3は、このスロットマシン1の制御回路の構成を示す図である。図示するように、このスロットマシン1の制御回路は、電源基板100、遊技制御基板101、演出制御基板102、リール中継基板103、リールランプ中継基板104及び外部出力基板105に大きく分けて構成される。
電源基板100は、AC100Vの外部電源電圧を変圧し、遊技制御基板101その他のスロットマシン1の各部に動作電力を供給する。図3では、遊技制御基板101、ホッパー80、各スイッチ91〜94にのみ接続されているように示しているが、電源基板101は、他の各部への電力の供給も行っている。電源基板100は、スロットマシン1の内部に設けられ、メダルの払い出し動作を行うホッパーモータ82と、メダルの払い出しを検知する払い出しセンサ81とから構成されるホッパー80に接続されている。
電源基板100は、後述する内部抽選への当選確率を設定し、これに基づいて算出されるメダルの払出率の設定値(設定1〜設定6)を変更するための設定スイッチ91、設定スイッチ91を操作有効とする設定キースイッチ92、内部状態(RAM112)をリセットする第2リセットスイッチ93、及び電源のON/OFF切り替えを行うメインスイッチ94にもそれぞれ接続されてており、これらのスイッチの検出信号を遊技制御基板101へと送る。これらのスイッチ91〜94は、スロットマシン1の内部に設けられている。
遊技制御基板101は、スロットマシン1における遊技の進行全体の流れを制御するメイン側の制御基板であり、CPU111、RAM112、ROM113及びI/Oポート114を含む1チップマイクロコンピュータからなる制御部110を搭載している。また、乱数発生回路115、サンプリング回路116その他の回路を搭載している。
CPU111は、計時機能、タイマ割り込み機能を備え、ROM113に記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する処理を行うと共に、スロットマシン1内の制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。RAM112は、CPU111がプログラムを実行する際のワーク領域として使用される。ROM113は、CPU111が実行するプログラムや固定的なデータを記憶する。I/Oポート114は、遊技制御基板101に接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
乱数発生回路115は、例えばシステムクロックが所定数のパルスを発生する度にカウントアップして値を更新するカウンタによって構成され、サンプリング回路116は、乱数発生回路115がカウントしている数値を取得する。乱数発生回路115は、遊技の進行に使用される乱数の種類毎に設けられていて、乱数の種類毎にカウントする数値の範囲が定められている。CPU111は、その処理に応じてサンプリング回路116に指示を送ることで、乱数発生回路115が示している数値を乱数として取得する(以下、この機能をハードウェア乱数機能という)。
CPU111は、また、タイマ割り込み処理により、RAM112の特定アドレスの数値を更新し、こうして更新された数値を乱数として取得する機能も有する(以下、この機能をソフトウェア乱数機能という)。CPU111は、I/Oポート114を介して演出制御基板102に、各種のコマンドを送信し、またリール中継基板103を介して外部出力基板105に各種の信号を出力する。遊技制御基板101から演出制御基板102及び外部出力基板105へ情報(コマンド、信号)は一方向のみで送られ、演出制御基板102及び外部出力基板105から遊技制御基板101へ向けて情報(コマンド、信号)が送られることはない。
遊技制御基板101には、1枚BETスイッチ45、MAXBETスイッチ46、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42L、42C、42R、精算スイッチ47、第1リセットスイッチ48、投入メダルセンサ44が接続されており、これらのスイッチ/センサ類の検出信号が入力される。また、リール中継基板103を介して、リールセンサ3SL、3SC、3SRの検出信号が入力される。I/Oポート114を介して入力されるこれらスイッチ/センサ類の検出信号、或いは前述したように電源基板100を介して入力される各種スイッチの検出信号に従って、遊技制御基板101上のCPU111は、処理を行っている。
遊技制御基板101には、また、流路切り替えソレノイド49、ゲーム回数表示器51、クレジット表示器52、ペイアウト表示器53、投入指示ランプ59、1枚賭けランプ54、2枚賭けランプ55、56、3枚賭けランプ57、58、ゲームオーバーランプ63、スタートランプ60、リプレイランプ62、BETボタンランプ70a、70b、操作有効ランプ63L、63C、63Rが接続されており、CPU111は、遊技の進行状況に従ってこれらの動作を制御している。
また、遊技制御基板101には、リール中継基板103を介してリールモータ3ML、3MC、3MRが接続されている。CPU111は、ROM113内の遊技状態に対応したリール制御テーブルを参照して、リール中継基板103を介してリールモータ3ML、3MC、3MLを制御して、リール3L、3C、3Rを停止させる。
演出制御基板102は、スロットマシン1における演出の実行を制御するサブ側の制御基板であり、CPU121、RAM122、ROM123及びI/Oポート124を含む1チップマイクロコンピュータからなる制御部120を搭載している。また、乱数発生回路125及びサンプリング回路126を搭載しており、CPU121は、サンプリング回路126により乱数発生回路125がカウントしている値を取得することにより、遊技制御基板101と同様のハードウェア乱数機能を形成している。割り込み処理によるソフトウェア乱数機能も有している。
CPU121は、ROM123に記憶されたプログラム(後述)を実行して、演出の実行に関する処理を行うと共に、演出制御基板102内の各回路及びこれに接続された各回路を制御する。演出の実行は、バッファ回路127及びI/Oポート124を介して遊技制御基板101から受信したコマンドに基づいて行われる。RAM122は、CPU121がプログラムを実行する際のワーク領域として使用される。ROM123は、CPU121が実行するプログラムや固定的なデータを記憶する。I/Oポート124は、演出制御基板102に接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
演出制御基板102には、遊技効果ランプ75A〜75M、液晶表示器4、スピーカ7L、7R、7U、蛍光灯6、ウェイトランプ61、ボーナス告知ランプ66が接続されている。また、リールランプ中継基板104を介してリールランプ3LPが接続されている。演出制御基板102の制御部は、これら各部をそれぞれ制御して、演出を行っている。
リール中継基板103は、遊技制御基板101と外部出力基板105及びリールユニット3との間を中継している。リール中継基板103には、また、満タンセンサ90が接続されており、その検出信号が入力される。満タンセンサ90は、スロットマシン1の内部に設けられ、ホッパー80からオーバーフローしたメダルを貯留するオーバーフロータンク内のメダルが満タンになったことを検知するものである。リールランプ中継基板104は、演出制御基板102とリールユニット3との間を中継している。
外部出力基板105は、遊技制御基板103を介して入力された各種の信号を試験装置やホールの管理コンピュータなどの外部装置に出力する。図4は、外部出力基板105の構成を詳細に示す図である。外部出力基板105は、主部105aと、折欠いて取り除くことが可能な副部105bとから構成されている。主部105a、副部105bには、それぞれ外部出力端子150a、150bが設けられている。外部出力端子150a、150bに外部装置を接続することで、各種の信号を外部装置に出力することができるようになる。
遊技制御基板101からリール中継基板103を介して入力され、外部出力基板105の外部に出力される信号には、レギュラーボーナス中信号、ビッグボーナス中信号、CT中信号、SCT(シングルCT)中信号、リール制御信号、ストップスイッチ信号、メダルIN信号、メダルOUT信号、及び当選状況信号がある。このうち、当選状況信号の伝送路(配線)だけが副部105bの外部出力端子150bに接続されており、他の信号の伝送路(配線)は、主部105aの外部出力端子150aに接続されている。
市場投入前の試験時においては、外部出力基板105は、副部105bを折欠くことなく用いられ、レギュラーボーナス中信号、ビッグボーナス中信号、CT中信号、SCT中信号、リール制御信号、ストップスイッチ信号、メダルIN信号、メダルOUT信号、及び当選状況信号は、それぞれの伝送路から外部出力端子150a、150bを介して試験装置に出力することができる。
しかし、市場投入時には、副部105bが折り欠かれ、当選状況信号の伝送路は、外部出力端子150bに接続されなくなる。つまり、伝送路が主部105aの外部出力端子150aに接続された、レギュラーボーナス中信号、ビッグボーナス中信号、CT中信号、SCT中信号、リール制御信号、ストップスイッチ信号、メダルIN信号、及びメダルOUT信号だけしか、ホールの管理コンピュータに出力することができるようになっている。
上記スロットマシン1においては、可変表示装置2の賭け数に応じて設定された有効ライン上に役図柄が揃うと、入賞となる。入賞が発生するためには、当該役の内部当選フラグが設定されている必要があるが、その詳細については後述する。入賞の際には、メダルの払い出しが行われ、また、入賞に伴って遊技状態が変化させられる。以下、これらの入賞と判定される“役”について説明する。
通常の遊技状態またはCTにおいて、賭け数に応じた有効ライン上に「BAR」が3つ揃った場合には、レギュラーボーナス入賞となり、遊技状態がレギュラーボーナスに移行する。レギュラーボーナスは、レギュラーボーナスゲーム(JACゲーム)と称されるゲームを所定回(例えば、12回)だけ行うこと、または所定回(例えば、8回)だけ入賞する(有効ライン上に「JAC」が揃う:JAC入賞)ことにより終了する。遊技制御基板101のRAM112には、レギュラーボーナスゲームの回数及びその入賞回数をカウントするカウンタが設けられている。レギュラーボーナスに移行しているときには、RAM112にレギュラーボーナス中フラグが設定される。
通常の遊技状態において、賭け数に応じた有効ライン上に「赤7」が3つ揃った場合には、ビッグボーナス入賞となり、遊技状態がビッグボーナスに移行する。ビッグボーナスにおいては、比較的高い確率で有効ライン上に「JAC」が揃う(JACIN入賞)こととなる小役ゲームが提供され、JACIN入賞すると、前述したレギュラーボーナス(JACゲーム)が提供される。ビッグボーナスは、払い出されたメダルの枚数が360枚に達したときにも終了する。
遊技制御基板101のRAM112には、小役ゲーム回数、JACINの回数、レギュラーボーナスゲームのゲーム数及びその入賞数、並びにビッグボーナス中に払い出したメダルの枚数をカウントするカウンタが設けられている。ビッグボーナスに移行しているときには、RAM112にビッグボーナス中フラグが設定される。JACINによりJACゲームが提供されているときには、レギュラーボーナス中フラグも合わせて設定される。
通常の遊技状態において、賭け数に応じた有効ライン上に「青7」が3つ揃った場合には、CT入賞となり、遊技状態がCTに移行する。CTにおいては、左のリール3Lについて4コマの引き込み制御が行われなくなり、停止ボタン12Lを操作したタイミングから75ミリ秒以内(1コマ以内)で停止されるものとなる。CTは、内部抽選においてレギュラーボーナスに当選することにより終了する。また、CTにおいて払い出されたメダルの枚数が253枚に達したときにも終了する。遊技制御基板101のRAM112には、CT中に払い出したメダルの枚数をカウントするカウンタが設けられている。CTに移行しているときには、RAM112にCT中フラグが設定される。なお、CTの詳細については、さらに後述する。
通常の遊技状態において、賭け数に応じた有効ライン上に「赤7−青7−青7」の組み合わせが揃った場合には、シングルCT(以下、SCT)入賞となり、遊技状態がSCTに移行する。SCTにおいても、第1リールについて4コマの引き込み制御が行われなくなり、対応する停止ボタン12L、12C、12Rを操作したタイミングから75ミリ秒以内(1コマ以内)で停止されるものとなる。SCTに移行しているときには、RAM112にSCT中フラグが設定されるが、1ゲームのみでSCTは終了して、SCT中フラグが消去されるものとなる。
レギュラーボーナスゲームまたはJACゲーム以外のゲームで、有効ライン上に「スイカ」、「ベル」または「チェリー」が揃った場合には、それぞれスイカ、ベル、チェリーの小役入賞となる。有効ライン上に「赤7 or 青7 or BAR−JAC−JAC」が揃った場合には、グループ小役1に入賞となる。有効ライン上に「赤7 or 青7 or BAR−ベル−ベル」が揃った場合には、グループ小役2に入賞となる。これらの小役は、CT中及びSCT中においては、当選フラグの設定状況に関わらずに発生可能な特定入賞となっているが、CT中においてグループ小役1は、決定された手順通りにリール3C、3Rが操作されなければ、入賞することはない。
ビッグボーナス期間中において提供される小役ゲーム及びJACゲーム、レギュラーボーナスゲーム、SCTのゲームを除き、有効ライン上に「JAC」が揃った場合には、リプレイ入賞となる。それ以外の表示態様が可変表示装置2に導出表示された場合には、いずれの役にも入賞しなかったこと、すなわちハズレとなる。
なお、この実施の形態において「小役」といった場合には、スイカ、ベル、チェリーの小役及びグループ小役1、2だけではなく、特に説明した場合においては、リプレイ等(リプレイ、JAC及びJACIN)を含むことがあるものとする。単に「ボーナス」といった場合は、特に断りがない限り、ビッグボーナス、レギュラーボーナス及びCTを含むものとする。また、「ボーナス」といった場合には、特に説明した場合においては、SCTを含むことがあるものとする。役の種別だけではなく、入賞や当選フラグについて使用する場合も同様である。
以上説明した役への入賞があった場合には、リプレイ入賞であった場合を除いて、それぞれの役に応じた枚数のメダルが払い出される(但し、クレジット数が50に達するまでは、役に応じた数のクレジットがデータとして蓄積され、この場合もメダルと同様に有価価値を払い出したこととなる)。また、メダルの払い出しの枚数は、ベルの小役及びグループ小役2が7枚、チェリーの小役が2枚である他は、全て15枚である。リプレイ入賞の場合には、次のゲームで遊技者が手持ちのメダルまたはクレジットから賭け数を設定しなくても、今回のゲームと同じ賭け数が自動的に設定されて、そのままゲームを開始可能となる。
次に、内部抽選についてに説明する。内部抽選は、後述する各役への入賞を許容するかどうかを、可変表示装置2の表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートレバー11の操作時)、決定するものであり、ゲーム毎にハードウェア乱数機能を用いて取得した内部抽選用の乱数、設定スイッチ91による設定、遊技者が設定した賭け数、及び現在の遊技状態に基づいてROM113内に用意された当選判定用テーブルを参照することによって、CPU111が行うものである。内部抽選における当選は、排他的なものであり、1ゲームにおいて複数が同時に当選することはない。内部抽選においていずれかの役に当選すると、当該ゲームにおいて当選役に対応した当選フラグが設定される。当選フラグが設定されていると、該当する役に入賞可能となる。
遊技状態がCTにあるときは、レギュラーボーナス及びリプレイのみの抽選を行い(それぞれの当選確率は、通常の遊技状態と同じ)、各種小役を含む他の役の抽選は行わない。レギュラーボーナスに当選するとCTが終了するので、CT中でレギュラーボーナス当選フラグが設定されていることはないが、CT中でリプレイ当選したときには、そのままリプレイ当選フラグが設定される。それ以外の場合には、払出メダル枚数が最も多い小役であるスイカ当選フラグ(またはグループ小役1当選フラグ)が設定される。SCTのゲームでは、いずれの役の抽選も行われないが、払出メダル枚数が最も多い小役であるスイカ当選フラグ(またはグループ小役1当選フラグ)が設定される。
なお、各種小役(リプレイ等を含む)、SCTの当選フラグは、各ゲームの終了時において消去され、次ゲーム移行に持ち越されることはないが、ボーナス当選フラグは、当該ゲームにおいてボーナス入賞しなかった場合には、次ゲーム以降に持ち越される。ボーナス当選フラグが持ち越されているときには、ボーナス当選フラグと小役等の当選フラグが重複して設定されているときがあるが、この場合のリール3L、3C、3Rの停止制御には、小役等の当選フラグの方が優先される。また、前回以前のゲームからボーナス当選フラグが持ち越されているときには、さらにボーナス当選することはない。
次に、CTについて詳しく説明する。CTにおいては、前述した通り、停止ボタン12Lの操作タイミングから75ミリ秒(1コマ)以内の範囲で、左のリール3Lが停止される。但し、小役以外のボーナス等に入賞しないようにすることが優先される。また、リプレイ当選しているときにはリプレイ入賞させることが優先される。中及び右のリール3C、3Rの停止は、対応する停止ボタン12C、12Rの操作タイミングから195ミリ秒(4コマ引き込み)の範囲で、他の遊技状態と変わりがない。
CT中は小役の抽選が行われずにスイカ当選フラグ(またはグループ小役1当選フラグ)が設定されるが、この当選フラグの設定に関わらず、いずれの小役も入賞させることが可能となる。もっとも、払出メダル枚数が多い15枚役(スイカ及びグループ小役1)は、CT中のゲーム毎に決定される操作手順で中と右の停止ボタン12C、12Rが操作されたときにしか、入賞することができない。中の停止ボタン12Cが先となるか右の停止ボタン12Cが先となるかは、それぞれ同じ確率(2分の1ずつ)で決定される。
具体的には、決定された操作手順で停止ボタン12C、12Rが操作されたときには、中と右のリール3C、3Rについて「JAC」が有効ライン上に揃うように制御されるので、左のリール3Lについて「赤7」、「青7」または「BAR」を有効ライン上に停止させることができれば、15枚役を入賞させることができる。一方、決定された操作手順で停止ボタン12C、12Rが操作されなかったときには、中と右のリール3C、3Rについて「ベル」が有効ライン上に揃うように制御されるので、いずれにしても7枚役(ベルまたはグループ小役2)しか入賞させることができない。
また、CTには、15枚役を入賞可能とするための停止ボタン12C、12Rの操作手順が報知されるスーパーCTと、この操作手順が報知されないノーマルCTとがある。CTそのものの制御は、遊技制御基板101のCPU111が行うものとなるが、スーパーCTかノーマルCTかの決定や、スーパーCTにおける停止ボタン12C、12Rの操作手順の報知の制御は、遊技制御基板101から送られてくるコマンドに基づいて、演出制御基板102のCPU121が行うものとなる。
遊技制御基板101から演出制御基板102に送られるコマンドには、当選フラグの設定状況を通知するための当選状況通知コマンド、遊技状態を通知するための遊技状態通知コマンド、入賞の発生の有無及び入賞の種類を通知するための入賞情報コマンド、並びにビッグボーナス、レギュラーボーナス、CTの終了時にそれぞれ送信されるビッグボーナス終了コマンド、レギュラーボーナス終了コマンド、CT終了コマンドがある。
図5は、遊技状態通知コマンドの構成を示す図である。図示するように、遊技状態通知コマンド300の下位2ビットは、CTの状態を示すものであり、その値が0であれば、CT中でないこととなる。その値が1であれば、CT中であって、且つ中の停止ボタン12Cを右の停止ボタン12Rよりも先に操作することで15枚役を入賞可能とすることが決定されていることを示す。その値が2であれば、CT中であって、且つ右の停止ボタン12Rを中の停止ボタン12Cよりも先に操作することで15枚役を入賞可能とすることが決定されていることを示す。さらに上位の2ビットの値で、遊技状態がビッグボーナスにあること、レギュラーボーナスにあることをそれぞれ示す。
演出制御基板102のCPU121は、入賞情報コマンドを受信すると、それがCT入賞を示していれば、当選確率2分の1のスーパーCT抽選を行い、スーパーCTに当選するとRAM122にスーパーCTフラグを設定する。CT終了コマンドを受信すると、RAM122のスーパーCTフラグを消去する。遊技状態通知コマンド300を受信すると、スーパーCTフラグが設定されていることを条件として、当該遊技状態通知コマンドが示す15枚役の入賞を可能とするための停止ボタン12C、12Rの操作手順を液晶表示器4に表示して、遊技者に報知する。
なお、SCTのゲームでは、15枚役についての中と右の停止ボタン12C、12Rの操作手順は決定されず、停止ボタン12Lの操作タイミングさえ適切なものであれば、いずれの場合においても15枚役の図柄を有効ライン上に揃えて、15枚役(スイカ及びグループ小役1)の入賞を発生させることができる。もっとも、7枚役(ベル及びグループ小役2)やチェリーの小役の入賞を発生させられない訳ではない。
以下、この実施の形態にかかるスロットマシン1における遊技動作について説明する。なお、以下の説明において“ゲーム”といった場合には、狭義には、スタートレバー11の操作からリール3L、3C、3Rを停止するまでをいうものとする。もっとも、ゲームを行う際には、スタートレバー11の操作前の賭け数の設定や、リール3L、3C、3Rの停止後にメダルの払い出しや遊技状態の移行も行われるので、これらの付随的な処理も広義には“ゲーム”に含まれるものとする。
図6は、遊技制御基板101のCPU111が実行する1ゲーム分の処理を示すフローチャートである。この処理は、電源を投入し、所定のブート処理を行った後、または設定スイッチ91の操作により設定変更を行った直後にも実行される。1ゲームの処理が開始すると、まず、RAM112の所定の領域をクリアする処理を含む初期処理が行われる(ステップS1)。
次に、1枚BETボタン14またはMAXBETボタン15を操作することにより、或いはメダル投入口13からメダルを投入することにより賭け数を設定し、スタートレバー11を操作することにより当該ゲームの実質的な開始を指示するBET処理を行う(ステップS2)。もっとも、前のゲームでリプレイ入賞していた場合には、リプレイフラグにより前のゲームと同じ賭け数が自動設定される(この段階でリプレイフラグが消去される)ので、そのままスタートレバー11を操作してゲームの開始を指示すればよい。
BET処理により賭け数が設定され、スタートレバー11が操作されると、設定値、賭け数及び遊技状態に応じて上記した各役への入賞を許容するかどうかを決定する内部抽選を行い、その結果に応じて当選フラグを設定する抽選処理を行う(ステップS3)。この抽選処理では、遊技状態がCTまたはSCTにあるときは、抽選結果に関わらずスイカ当選フラグを設定し、CT中にレギュラーボーナスに当選したときには、当該CTを終了させる処理も行う。なお、抽選処理の詳細については後述する。
抽選処理が終了すると、次にリール変動開始処理が行われる(ステップS4)。リール変動開始処理では、前回のゲームでのリール3L、3C、3Rの回転開始から1ゲームタイマが計時する時間が所定時間(例えば、4.1秒)が経過していることを条件に、リールモータ3ML、3MC、3MRを駆動させ、左、中、右の全てのリール3L、3C、3Rを回転開始させる。これにより、可変表示装置2において図柄が変動表示される。ここで、前回のゲームでの回転開始から所定時間が経過していない場合、回転開始待ちとなり、ウェイトランプ61を点灯させることによりその旨をウェイト表示部31で報知する。また、次回のゲームのための1ゲームタイマの計時を開始する。
その後、リール変動停止処理が行われる(ステップS5)。リール変動停止処理では、リールの回転開始から所定の条件(回転速度が一定速度に達した後、リールセンサ3SL、3SC、3SRにより基準位置を検出すること)が成立した後、停止ボタン12L、12C、12Rを操作有効とし、それぞれ遊技者によって操作されることにより、リールモータ3ML、3MC、3MRを駆動停止させ、リール3L、3C、3Rの回転を停止させる。このとき、当選フラグに応じて4コマ以内の範囲で引き込み制御が行われるが、CT中またはSCT中では、第1リールについて引き込み制御を行わない。また、所定の条件が成立してからの経過時間が所定時間(例えば、30秒)となったときに、リール3L、3C、3Rの駆動を強制的に停止させる。なお、リール変動停止処理の詳細については後述する。
リール3L、3C、3Rの駆動がそれぞれ停止すると、その停止時における表示態様において、ステップS2のBET処理で設定した賭け数に応じた有効ライン上に上記したいずれかの役図柄が導出表示されたかどうかを判定する入賞判定処理が行われる(ステップS6)。この入賞判定処理でいずれかの役に入賞したと判定されると、遊技制御基板101において発生した入賞に応じた各種の処理が行われる。また、入賞の有無及び入賞の種類を示す入賞情報コマンドを演出制御基板102に送信する。なお、入賞判定処理の詳細については後述する。
入賞判定処理が終了すると、払出処理が行われる(ステップS7)。払出処理では、入賞判定処理において設定した払い出し予定メダル枚数だけだけクレジットを増加させる。但し、データとして蓄積されているクレジットの数が50に達した場合は、ホッパーモータ82を駆動させることにより、超過した枚数のメダルをメダル払い出し口71から払い出させる。また、入賞に関わらない各種の設定も行う。なお、払出処理の詳細については後述する。そして、1ゲーム分の処理が終了し、次の1ゲーム分の処理が開始する。
次に、上記したステップS3の抽選処理について詳しく説明する。図7は、CPU111がステップS3で実行する抽選処理を詳細に示すフローチャートである。まず、RAM112にSCT中フラグが設定されているかどうかにより、当該ゲームにおける遊技状態がSCTにあるかどうかを判定する(ステップS101)。SCTにあれば、内部抽選を行うことなく、RAM112にスイカ当選フラグ(またはグループ小役1当選フラグ)を設定する(ステップS102)。そして、ステップS118の処理に進む。
SCTになければ、ハードウェア乱数機能を利用して内部抽選用の乱数を抽出し、当該抽出した乱数の値をRAM112に一時格納する(ステップS103)。さらに、RAM112に一時格納した乱数の値を、設定スイッチ91による確率設定、ステップS2のBET処理で設定した賭け数、並びに現在の遊技状態(通常、レギュラーボーナス、ビッグボーナス、レギュラーボーナス及びCT)に応じた当選判定用テーブルと比較する(ステップS104)。
次に、RAM112にCT中フラグが設定されているかどうかにより、現在の遊技状態がCTにあるかどうかを判定する(ステップS105)。CTになければ、乱数の値を当選判定用テーブルと比較した結果、いずれかの種類の小役(リプレイ等を含む)に当選したかどうかを判定する(ステップS106)。いずれかの種類の小役(リプレイ等を含む)に当選していた場合には、当該当選した小役(リプレイ等を含む)の当選フラグをRAM112に設定する(ステップS107)。そして、ステップS118の処理に進む。
いずれの種類の小役(リプレイ等を含む)にも当選していなかった場合には、前回以前のゲームにおいて既にRAM112にボーナス当選フラグが設定され、ボーナス入賞が発生せずに持ち越されているかどうかを判定する(ステップS108)。ボーナス当選フラグが設定されていなければ、乱数の値を当選判定用テーブルと比較した結果、いずれかの種類のボーナス(SCTを含む)に当選したかどうかを判定する(ステップS109)。
いずれかの種類のボーナス(SCTを含む)に当選していた場合には、当該当選したボーナス(SCTを含む)の当選フラグをRAM112に設定する(ステップS110)。そして、ステップS118の処理に進む。前回以前のゲームにおいて既にボーナス当選フラグが設定されていた場合、或いはボーナス当選しなかった場合には、そのままステップS118の処理に進む。
現在の遊技状態がCTにあれば、乱数の値を当選判定用テーブルと比較した結果、レギュラーボーナスに当選したかどうかを判定する(ステップS111)。レギュラーボーナスに当選していた場合には、レギュラーボーナス当選フラグをRAM112に設定する(ステップS112)。また、RAM112に設定されているCT中フラグを消去する(ステップS113)。そして、ステップS118の処理に進む。
レギュラーボーナスに当選していなければ、乱数の値を当選判定用テーブルと比較した結果、リプレイに当選したかどうかを判定する(ステップS114)。リプレイに当選していた場合には、リプレイ当選フラグをRAM112に設定する(ステップS115)。そして、ステップS118の処理に進む。リプレイにも当選していなかった場合には、スイカ当選フラグ(またはグループ小役1当選フラグ)をRAM112に設定する(ステップS116)。
次に、ソフトウェア乱数機能により操作手順決定用の乱数を抽出し、該抽出した乱数の値に従って、15枚役(特にグループ小役1)を導出させるために必要な停止ボタン12C、12Rの操作手順を決定する。決定した操作手順に従って、リール制御テーブルが決定される。例えば、中のリール3Cを先に右のリール3Rを後に操作したときに15枚役を導出可能なものと決定されたときには、当該手順で操作が行われたときのみ15枚役を導出可能なリール制御テーブルに決定される(ステップS117)。そして、ステップS118の処理に進む。
ステップS118では、当選フラグの設定状況に基づいて当選状況通知コマンドを生成して、演出制御基板102に送信する。さらにビッグボーナス中フラグ、レギュラーボーナス中フラグ及びCT中フラグの設定状況、並びにステップS117で決定した操作手順に基づいて遊技状態通知コマンド300を生成して、演出制御基板102に送信する(ステップS119)。そして、抽選処理を終了して、図6のフローチャートに復帰する。
次に、上記したステップS5のリール変動停止処理について詳しく説明する。図8は、CPU111がステップS5で実行するリール変動停止処理を詳細に示すフローチャートである。まず、リール3L、3C、3Rの回転が一定速度に達した後、リールセンサ3SL、3SC、3SRの全てが基準位置を検出するというリール3L、3C、3Rの停止を可能とする所定の条件が成立したかどうかを判定する(ステップS201)。
この所定の条件が成立していなければ、ステップS201の処理を繰り返し、この所定の条件が成立するのを待機する。この所定の条件が成立した(していた)場合には、リール3L、3C、3Rの回転を強制的に停止させるためのリールタイマの計時を開始する(ステップS202)。また、左、中、右の停止ボタン12L、12C、12Rを操作有効とし、それぞれの操作有効ランプ63L、63C、63Rを点灯する(ステップS203)。そして、ステップS204の処理に進む。
ステップS204では、ストップスイッチ42Lの検出信号に基づいて、左の停止ボタン12Lが操作されているかどうかを判定する。左の停止ボタン12Lが操作されていないと判定すれば、そのままステップS207の処理に進む。左の停止ボタン12Lが操作されていると判定した場合には、左の停止ボタン12Lを操作無効とし、操作有効ランプ63Lを消灯する(ステップS205)。さらに、左のリール3Lを停止対象リールとして後述するリール停止制御処理を行い、左のリール3Lの回転を停止させる(ステップS206)。そして、ステップS207の処理に進む。
ステップS207では、ストップスイッチ42Cの検出信号に基づいて、中の停止ボタン12Cが操作されているかどうかを判定する。中の停止ボタン12Cが操作されていないと判定すれば、そのままステップS210の処理に進む。中の停止ボタン12Cが操作されていると判定した場合には、中の停止ボタン12Cを操作無効とし、操作有効ランプ63Cを消灯する(ステップS208)。さらに、中のリール3Cを停止対象リールとして後述するリール停止制御処理を行い、中のリール3Cの回転を停止させる(ステップS209)。そして、ステップS210の処理に進む。
ステップS210では、ストップスイッチ42Rの検出信号に基づいて、右の停止ボタン12Rが操作されているかどうかを判定する。右の停止ボタン12Rが操作されていないと判定すれば、そのままステップS213の処理に進む。右の停止ボタン12Rが操作されていると判定した場合には、右の停止ボタン12Rを操作無効とし、操作有効ランプ63Rを消灯する(ステップS211)。さらに、右のリール3Rを停止対象リールとして後述するリール停止制御処理を行い、右のリール3Rの回転を停止させる(ステップS212)。そして、ステップS213の処理に進む。
ステップS213では、左、中及び右の全てのリール3L、3C、3Rが停止しているかどうかを判定する。全てのリール3L、3C、3Rが停止している場合には、リール変動停止処理を終了して、図6のフローチャートに復帰する。一方、リール3L、3C、3Rのうちで1つでも停止していないものがあれば、リール変動開始処理において計時を開始したリール停止タイマが所定時間(例えば、30秒)を計時したかどうかを判定する(ステップS214)。リール停止タイマが所定時間を計時していなければ、ステップS204の処理に戻り、ステップS204〜S214の処理を繰り返す。
リール停止タイマが所定時間を計時した場合には、リール3L、3C、3Rのうちで回転を停止していないものに対応したストップスイッチ42L、42C、42Rからの信号と同じ信号をCPU111に入力させ、残りの全ての停止ボタン12L、12C、12Rが操作されたものとする(ステップS215)。そして、ステップS204の処理に戻り、残りのリール3L、3C、3Rの回転を停止させることとなる。
次に、ステップS206、S209、S212のリール停止制御処理について詳しく説明する。図9は、CPU111がステップS206、S209、S212で行うリール停止制御処理を詳細に示すフローチャートである。まず、RAM112にCT中フラグが設定されているかどうかにより、現在の遊技状態がCTにあるかどうかを判定する(ステップS301)。現在の遊技状態がCTにあれば、RAM112にリプレイ当選フラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS302)。
リプレイ当選フラグが設定されていなければ、停止対象のリールが左のリール3L、すなわち左の停止ボタン12Lが操作されたのかどうかを判定する(ステップS303)。停止対象のリールが左のリール3Lであるときには、リプレイ入賞の回避を優先しつつ、停止ボタン12Lが操作されてから75ms以内(1コマ以内)の範囲で停止対象である左のリール3Lの回転を停止させる(ステップS304)。そして、リール停止制御処理を終了して、図8のフローチャートに復帰する。
停止対象のリールが左のリール3Lでない場合には、中及び右のリール3C、3Rの操作手順が、ステップS117で決定された15枚役を導出させるために必要な操作手順となっているかどうかを判定する(ステップS305)。例えば、中のリール3Cを先に右のリール3Rを後に操作したときに15枚役を導出可能なものと決定されていた場合には、停止対象のリールが中のリール3Cであるときに右のリール3Rが未だ停止していなければ、15枚役を導出させるために必要な操作手順となっていることとなる。
15枚役を導出させるために必要な操作手順となっていれば、既に停止しているリールについて導出表示された図柄に応じて「JAC」を有効ライン上に導出させるように、対応する停止ボタン12L、12C、12Rが操作されてから190ms以内(4コマ以内)の範囲で停止対象のリールの引き込み制御を行って、停止対象のリールの回転を停止させる(ステップS306)。ここで、中及び右のリール3C、3Rについて「JAC」が有効ライン上に揃うことから、左のリール3Lについて「赤7」、「青7」または「BAR」を有効ライン上に停止させることができれば、15枚役(グループ小役1)を導出させることができるものとなる。そして、リール停止制御処理を終了して、図8のフローチャートに復帰する。
15枚役を導出させるために必要な操作手順となっていなければ、既に停止しているリールについて導出表示された図柄に応じて「ベル」を有効ライン上に導出させるように、対応する停止ボタン12L、12C、12Rが操作されてから190ms以内(4コマ以内)の範囲で停止対象のリールの引き込み制御を行って、停止対象のリールの回転を停止させる(ステップS307)。ここで、中及び右のリール3C、3Rについて「ベル」が有効ライン上に揃うことから、左のリール3Lについて「ベル」、「赤7」、「青7」または「BAR」を有効ライン上に停止させることができれば、7枚役(ベルの小役またはグループ小役2)を導出させることができるものとなるが、15枚役(グループ小役1)を導出させることはできない。そして、リール停止制御処理を終了して、図8のフローチャートに復帰する。
現在の遊技状態がCTにあって、リプレイ当選フラグが設定されている場合には、リプレイの表示態様の導出をするように、対応する停止ボタン12L、12C、12Rが操作されてから190ms以内(4コマ以内)の範囲で停止対象のリールの引き込み制御を行って、停止対象のリールの回転を停止させる(ステップS308)。そして、リール停止制御処理を終了して、図8のフローチャートに復帰する。
また、現在の遊技状態がCTにない場合には、RAM112にSCT中フラグが設定されているかどうかにより、現在の遊技状態がSCTにあるかどうかを判定する(ステップS309)。現在の遊技状態がSCTにあれば、小役以外の入賞の回避を優先しつつ、対応する停止ボタン12L、12C、12Rが操作されてから75ms以内(1コマ以内)の範囲で停止対象のリールの回転を停止させる(ステップS310)。そして、リール停止制御処理を終了して、図8のフローチャートに復帰する。
現在の遊技状態がSCTにもなければ、RAM112における当選フラグの設定状況に従って、対応する停止ボタン12L、12C、12Rが操作されてから190ms以内(4コマ以内)の範囲で停止対象のリールの引き込み制御を行って、停止対象のリールの回転を停止させる(ステップS311)。そして、リール停止制御処理を終了して、図8のフローチャートに復帰する。
なお、CT中におけるリール停止制御処理において、遊技者が左の停止ボタン12Lを先に操作した場合には、75ミリ秒以内の停止時間で左のリール3Lに「赤7」、「青7」または「BAR」を停止させていれば、ステップS117で決定した操作手順に従って中と右の停止ボタン12C、12Rを操作したときには、リール3C、3Rについて「JAC」が有効ライン上に引き込まれて、15枚役に入賞となる。ステップS117で決定した操作手順に従って中と右の停止ボタン12C、12Rが操作されなければ、リール3C、3Rについて「スイカ」が有効ライン上に引き込まれて、7枚役に入賞となる。先に左のリール3Lを停止させたときに、「赤7」、「青7」または「BAR」を停止させることができなければ、これらの入賞は発生しない。
一方、遊技者が中と右の停止ボタン12C、12Rを左の停止ボタン12Lよりも先に操作したときには、その操作手順がステップS117で決定した操作手順に合致すれば「JAC」が有効ライン上に揃って停止され、15枚役のグループ小役1にテンパイしたこととなる。操作手順に合致しなければ有効ライン上に「スイカ」が揃って停止され、7枚役のグループ小役2にテンパイしたこととなる。その後、遊技者が左の停止ボタン12Lを操作して、75ミリ秒以内の停止時間でグループ小役1または2がテンパイした有効ライン上に「赤7」、「青7」または「BAR」を停止させることができれば、それぞれ15枚役、7枚役に入賞させることができる。グループ小役1または2がテンパイした有効ライン上に「赤7」、「青7」または「BAR」を停止させることができなければ、これらの入賞は発生しない。
次に、上記したステップS6の入賞判定処理について詳しく説明する。図10は、CPU111がステップS6で実行する入賞判定処理を詳細に示すフローチャートである。まず、賭け数に応じて設定された有効ライン上に、遊技状態に応じて入賞の表示態様となる図柄が揃ったかどうかを判定する(ステップS401)。入賞の表示態様となる図柄が揃っていなければ、ステップS414の処理に進む。
入賞の表示態様となる図柄が揃っていた場合には、当該入賞の表示態様がボーナス入賞(SCT入賞を含む)の表示態様であり、対応するボーナス当選フラグ(SCT当選フラグを含む)がRAM112に設定されていなかったものであるかどうかを判定する。当該入賞の表示態様が当選フラグの設定されていないボーナス入賞の表示態様であった場合には、エラー終了する。このときのエラー処理については、本発明と関係がないので説明を省略する。
当該入賞の表示態様が当選フラグの設定されていないボーナス入賞の表示態様でなければ、入賞の表示態様が導出表示された有効ラインに対応した1枚、2枚または3枚賭けランプ54〜58の点滅表示させる(ステップS403)。また、当該入賞の表示態様がいずれかのボーナスの表示態様であるかどうかを判定する(ステップS404)。
いずれかのボーナスの表示態様である場合には、当該ボーナスの種類に対応したボーナス中フラグをRAM112に設定し(ステップS405)、RAM112に設定されているボーナス当選フラグを消去する(ステップS406)。さらに、RAM112に設けられたボーナス中のゲーム数や入賞数をカウントするためのカウンタの値を初期化し(ステップS407)、ボーナス中の払出メダル枚数をカウントするためのカウンタの値を初期化する(ステップS408)。そして、ステップS412の処理に進む。
入賞の表示態様がボーナスの表示態様でない場合には、SCTの表示態様であるかどうかを判定する(ステップS409)。SCTの表示態様である場合には、RAM112にSCT中フラグを設定する(ステップS410)。そして、ステップS412の処理に進む。SCTの表示態様でもない場合には、リプレイの表示態様であるかどうかを判定する(ステップS411)。リプレイの表示態様でなければ、小役またはJAC、JACINの表示態様であり、ステップS412の処理に進む。
ステップS412では、リプレイ以外の役に入賞したものとなるので、当該入賞の表示態様に応じて定められたメダルの払い出し数(チェリーが2枚、ベル及びグループ小役2が7枚、それ以外は15枚)を払い出し予定数としてRAM112に設定する。そして、ステップS414の処理に進む。また、入賞の表示態様がリプレイの表示態様である場合には、RAM112にリプレイフラグを設定する(ステップS413)。このリプレイフラグは、次のゲームで賭け数が自動設定されたときに、消去されるものとなる。そして、ステップS414の処理に進む。
ステップS414では、入賞の有無、及び入賞した役の種類を示す入賞情報コマンドを生成して、これを演出制御基板102に送信する。そして、入賞判定処理を終了して、図6のフローチャートに復帰する。
次に、上記したステップS7の払出処理について詳しく説明する。図11は、CPU111がステップS7で実行する払出処理を詳細に示すフローチャートである。まず、RAM112に設定された払い出し予定数が0となるまで、払い出し予定数を1ずつ減算していきながらホッパー80を制御してメダルを1枚ずつ排出させることで、入賞した役に対応した数のメダルを遊技者に払い出す。但し、クレジットの数が50に達していなければ、メダルを1枚ずつ排出する代わりにクレジットの数を1ずつ加算していく(ステップS501)。
次に、RAM112にレギュラーボーナス中フラグ、ビッグボーナス中フラグまたはCT中フラグが設定されているかどうかにより、現在の遊技状態がボーナス中となっているかどうかを判定する(ステップS502)。現在の遊技状態がボーナス中となっていれば、RAM112の各種カウンタを用いて、当該ボーナスに遊技状態が移行されてからの消化ゲーム数及び入賞数(ビッグボーナスでは、その中のレギュラーボーナスにおけるゲーム数及び入賞数)をカウントする。もっとも、終了条件としてゲーム数及び入賞数の必要ないCT中では、このゲーム数のカウントを行わなくてもよい(ステップS503)。
さらに、RAM112のカウンタを用いて、当該ボーナスに遊技状態が移行されてから遊技者に払い出したメダルの枚数をカウントする。もっとも、終了条件として払出メダル枚数が必要ないレギュラーボーナスでは、この払出メダル枚数のカウントを行わなくてもよい(ステップS504)。
ゲーム数及び入賞数、並びに払出メダル枚数のカウント結果として、ボーナス(ビッグボーナス中のレギュラーボーナスを含む)の終了条件となったかどうかを判定する(ステップS505)。ボーナスの終了条件となっていれば、RAM112の対応するボーナス中フラグを消去する。但し、ビッグボーナス中のレギュラーボーナスのみ終了した場合には、ビッグボーナス中フラグを消去せずに、レギュラーボーナス中フラグのみを消去する(ステップS506)。さらに、終了した種類のボーナスに応じたボーナス終了コマンド(ビッグボーナス終了コマンド、レギュラーボーナス終了コマンド、またはCT終了コマンド)を生成して、演出制御基板102に送信する(ステップS507)。そして、ステップS510の処理に進む。ボーナスの終了条件となっていなければ、そのままステップS510の処理に進む。
ステップS502において現在の遊技状態がボーナス中でなかった場合には、RAM112にSCT中フラグが設定されているかどうかにより、当該ゲームにおける遊技状態がSCTにあったかどうかを判定する(ステップS508)。当該ゲームにおける遊技状態がSCTにあった場合には、RAM112に設定されているSCT中フラグを消去する(ステップS509)。そして、ステップS510の処理に進む。当該ゲームにおける遊技状態がSCTでもなかった場合には、そのままステップS510の処理に進む。
ステップS510では、RAM112にSCT当選フラグまたは小役(リプレイ等を含む)の当選フラグが設定されていれば、これを消去する。その他のレギュラーボーナス当選フラグ、ビッグボーナス当選フラグ或いはCT当選フラグは、消去しないで、次のゲームに持ち越させる。そして、払出処理を終了して、図6のフローチャートに復帰する。図6のフローチャートに復帰すると、そのまま1ゲーム分の処理が終了することとなる。
また、遊技制御基板101のCPU111は、上記した処理とは別に、外部出力基板105から出力するための各種信号を生成し、外部出力基板105から外部に出力させる処理を行っている。以下、この外部出力基板105から出力する各種信号の生成及び出力について説明する。
CPU111は、メダル投入口13からのメダルの投入がメダル投入センサ44によって検出されると、メダルIN信号を生成して外部出力基板105に出力し、外部出力基板105から試験装置または管理コンピュータに入力されるものとなる。ステップS7の払出処理においてメダルが払い出されると、メダルOUT信号を生成して外部出力基板105に出力し、外部出力基板105から試験装置または管理コンピュータに入力されるものとなる。
ステップS5のリール変動停止処理において停止ボタン12L、12C、12Rが操作され、この操作がストップスイッチ42L、42C、42Rによって検出されると、ストップスイッチ信号を生成して外部出力基板105に出力し、外部出力基板105から試験装置または管理コンピュータに入力されるものとなる。また、これによるリール3L、3C、3Rの回転の停止、またはステップS4のリール変動開始処理におけるリール3L、3C、3Rの回転の開始があったときには、リール制御信号を生成して外部出力基板105に出力し、外部出力基板105から試験装置または管理コンピュータに入力されるものとなる。
ステップS6の入賞判定処理において遊技状態がレギュラーボーナス中フラグ、ビッグボーナス中フラグ、CT中フラグ、またはSCT中フラグが設定されてから、ステップS7の払出処理においてこれらのフラグが消去されるまで、それぞれレギュラーボーナス中信号、ビッグボーナス中信号、CT中信号、SCT中信号を生成して外部出力基板105に出力し、外部出力基板105から試験装置または管理コンピュータに入力されるものとなる。
ステップS3の抽選処理において各役の当選フラグが設定されると、その当選フラグの設定状況を示す当選状況信号を生成して外部出力基板105に出力する。この当選状況信号は、市場投入前の試験時においては、外部出力基板105の副部105bが取り除かれていないので、外部出力端子150bに接続した試験装置に出力することができる。一方、市場投入時には、外部出力基板105から副部105bが取り除かれているので、主部105aにある外部出力端子150aのみにホールの管理コンピュータに接続しても、当選状況信号を当該管理コンピュータに出力することができない。
以上のようなゲームの繰り返しにおいて、遊技制御基板101のCPU111は、通常の遊技状態、RT、ボーナスの間で遊技状態の移行を行っており、遊技の進行状況に応じてコマンドを演出制御基板102に送信している。これに対して、演出制御基板102のCPU121は、遊技制御基板101から受信したコマンドに基づいて、独自の演出を行っている。以下、演出制御基板102のCPU121が各種の演出(特にスーパーCT中における15枚役の操作手順の報知)を行うために実行する処理について説明する。
図12は、演出制御基板102のCPU121が実行する処理を示すフローチャートである。演出制御基板102側では、遊技制御基板101から送られてくるコマンドを受信したかどうかを判定している(ステップS601)。コマンドを受信するまでは、ステップS601の処理を繰り返し、コマンドの受信を待機している状態にある。遊技制御基板101からいずれかのコマンドを受信すると、受信したコマンドの種類が何であるかを判定する(ステップS602)。
受信したコマンドの種類がステップS119で送信された遊技状態通知コマンド300であった場合には、当該遊技状態通知コマンド300がCT中であることを示しているかどうかを判定する(ステップS603)。遊技状態がCT中であれば、RAM122にスーパーCTフラグが設定されているかどうかにより、当該CTがスーパーCTとなっているかどうかを判定する(ステップS604)。
当該CTがスーパーCTとなっていれば、受信した遊技状態通知コマンド300に従って15枚役を導出させるために必要な停止ボタン12C、12Rの操作手順を液晶表示器4に表示して報知する(ステップS605)。そして、ステップS601の処理に戻る。遊技状態がCT中でないとき、CT中であってもスーパーCTとなっていないときには、そのままステップS601の処理に戻る。
受信したコマンドの種類がステップS414で送信された入賞情報コマンドであった場合には、当該入賞情報コマンドがCT役への入賞を示しているかどうかを判定する(ステップS606)。CT役への入賞を示していれば、ソフトウェア乱数機能によりスーパーCT抽選用の乱数を抽出し、該抽出した乱数の値を判定してスーパーCT抽選を行う(ステップS607)。その結果として、スーパーCT抽選に当選したかどうかを判定する(ステップS608)。
スーパーCT抽選に当選した場合には、RAM122にスーパーCTフラグを設定して(ステップS609)、ステップS610の処理に進む。受信した入賞情報コマンドがCT役への入賞を示していなかったり、CT役への入賞を示していてもスーパーCT抽選にハズレた場合には、そのままステップS610の処理に進む。ステップS610では、受信した入賞情報コマンドが入賞の発生を示していれば、その入賞の種類に応じた他の演出(詳細を省略)を行う。そして、ステップS601の処理に戻る。
受信したコマンドの種類がステップS507で送信されたCT終了コマンドであった場合には、RAM122にスーパーCTフラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS611)。スーパーCTフラグが設定されていれば、これを消去して(ステップS612)、ステップS601の処理に戻る。スーパーCTフラグが設定されていなければ、そのままステップS601の処理に戻る。
また、受信したコマンドの種類が他のコマンドであった場合には、それぞれのコマンドの種類に応じた処理を実行する(ステップS613)。これら他の処理については、本発明とは直接的な関係がないため、詳細な説明は省略する。その後、ステップS601の処理に戻る。
以上説明したように、この実施の形態にかかるスロットマシン1では、遊技状態がCTまたはSCTにあるときのゲームでは、第1リールについて停止ボタン12L、12C、12Rの操作から回転の停止までの最大遅延時間が190msから75msに短縮されるが、当選フラグの設定に関わらずに小役を導出させることができるようになる。つまり、内部抽選の結果によらずに、遊技者の技量によって小役の入賞を発生させることができるかが決まるので、この技術介入性により特に技量の高い遊技者に対して期待感を高めさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、CTの終了は、当該期間における消化ゲーム数やメダルの純増枚数ではなく、入賞に対する払出メダル枚数の合計が所定数に達したことを条件としている。このため、なるべく少ないゲーム数でCTを終了させた方が、賭け数として設定するメダルを消費しない分だけ遊技者は得をすることとなる。これにより、CTにおける遊技性は、より技術介入性が高いものとなり、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
もっとも、遊技状態がCTにあるときには、入賞したときの払出メダル枚数が多い15枚役を導出可能とするための停止ボタン12C、12Rの操作手順が決定され、決定された操作手順に従って停止ボタン12C、12Rを操作しない限り15枚役を入賞させることはできない。ここで、CTには、その15枚役を導出可能とする操作手順が報知されるスーパーCTと、その操作手順が報知されないノーマルCTとがある。
スーパーCTでは、報知された操作手順に従って停止ボタン12C、12Rを操作することで、比較的技量が低い遊技者であっても15枚役を入賞させることができる場合が多くなる。一方、ノーマルCTでは、停止ボタン12C、12Rの操作手順が決定された操作手順となる確率は2分の1であり、技量の高い遊技者であってリール3Lについての目押しが適切であったとしても、15枚役を入賞させられない場合が多くなる。このようにCTにおける遊技性を単に遊技者の技量だけに関わらないものとすることで、その遊技性が新鮮に感じられるようになり、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
ここで、遊技状態がCTに移行したときにスーパーCTとすることが決定されず、ノーマルCTになってしまっても、少なくともその間のゲームで7枚役を入賞させることはできるので、賭け数に対する実際の払出率を1より大きくすることができる。このため、スーパーCT抽選に当選せずにノーマルCTに決定された場合であっても、なおも遊技者を落胆させることはない。
一方、SCTは、CTとは異なり、SCT入賞に基づいて1ゲームだけ提供されるものではあるが、このSCTにおいては中及び右の停止ボタン12C、12Rを操作する手順に関わらず、その操作タイミングのみに従って15枚役を入賞させることができる。このため、SCTでは、1ゲーム当たりで獲得可能な最大数までメダルを獲得することができるので、遊技者の期待感が高いものとなる。
また、CTまたはSCTを発生させるためには、内部抽選においてCT当選フラグまたはSCT当選フラグがRAM112に設定され、この当選フラグに基づいてCTまたはSCTの表示態様を可変表示装置2の表示結果として導出表示させたこととなっている。リール3L、3C、3Rの図柄の配列との関係から、これらの役の入賞を発生させるには、停止ボタン12L、12C、12Rの操作タイミングを図る目押しの技術が必要となる。従って、CTまたはSCT中のゲームだけではなく、CTまたはSCTの発生にも遊技者の技術介入が必要となるので、さらに遊技の興趣を向上させることができる。また、CT及びSCTの発動が、それぞれの役の図柄が可変表示装置2に導出されたことを契機として行われるものであるため、遊技者にとって分かり易くなる。
もっとも、CT当選フラグが設定されているときに、遊技者がCT入賞を発生させることができなかったとしても、そのCT当選フラグを次ゲーム以降に持ち越すことができるようになっている。CTは、払出メダル枚数が253枚に達するまでの複数ゲーム(レギュラーボーナス当選しない限り、最低でも18ゲーム)に亘って、比較的長期間継続する有利な状態であるが、その発生の有無の決定を1ゲームだけで完結させないので、遊技者が不利益を受けるのを防止することができる。一方、SCT当選フラグは、当該ゲームでSCT入賞がなければ消去されてしまうが、SCTそのものに1ゲームしか与えられないので、SCT当選フラグの持ち越しがなかったとしても、遊技者の受ける不利益が大きくなり過ぎることはない。
ところで、内部抽選の結果によりRAM112に設定される当選フラグの設定状況は、CPU111により生成される当選状況信号により、外部出力基板105からスロットマシン1の外部に出力される。ここで、遊技状態がCTまたはSCTにあるときには、小役に関して内部抽選は行われないが、レギュラーボーナスまたはリプレイに当選したとき以外には、スイカ当選フラグ(またはグループ小役1当選フラグ)がRAM112に設定されることとなる。そして、当選状況信号も、15枚役の当選を示すものとなる。小役の中で最も多くのメダルが払い出されるのは15枚役であるので、外部出力基板105に試験装置を接続して当選状況信号を監視することにより、当選フラグの設定状況に基づいて払出メダル枚数が最も多くなる場合を、当該試験装置においてシミュレーションすることができるものとなる。
一方、CTにあるときであっても、内部抽選においてリプレイ当選したならば、スイカ当選フラグ(またはグループ小役1当選フラグ)が設定されることはなく、リプレイ当選フラグが設定されるものとなる。レギュラーボーナスに当選したならば、CTの遊技状態はそこで終了し、スイカ当選フラグは設定されない。CT中であっても、リプレイ当選フラグが設定されているときには、小役入賞を発生させることができないが、このような場合には、当選状況信号もリプレイ当選フラグだけが設定されていることを示しているので、試験装置においてシミュレーションされる最大払出メダル枚数と、実際上の最大払出メダル枚数との間に食い違いが生じることがない。
ここで、当選状況信号を含む各種信号を外部に出力する外部出力基板105は、それぞれ外部出力端子150a、150bが設けられた主部105aと副部105bとに分けて構成されている。主部105aは、市場投入前の試験においても市場投入後においても除去されることはないので、ここに設けられた外部出力端子150aから、当選状況信号以外の各種信号を試験装置にもホールの管理コンピュータにも出力することができるようになる。
一方、副部105bは、市場投入前の試験においては除去されていないが、市場投入時には、主部105aから折欠かれて除去されている。従って、副部105bに搭載されているはずの外部出力端子150bに試験装置を接続することはできるが、管理コンピュータを接続することはできない。これにより、当選状況信号がそのまま管理コンピュータなどに入力されて、プログラム解析されるなどといった不正を防ぐことができる。さらに、外部出力端子150bに不正に構成された制御基板を接続して、当選フラグの設定状況に基づく演出を行い得る仕様にするという不正な改造も、容易に行えなくなる。
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
上記の実施の形態では、CTにおける入賞で払い出したメダルの枚数が253枚に達したことを条件として、CTの遊技状態を終了させるものとしていたが、さらにCTにおける消化ゲーム数が所定ゲーム数に達したことを条件として、CTの遊技状態を終了させるものとしてもよい。この場合、メダルの払い出しと異なり、ゲーム数は1ずつ数えていけばいいので、どの条件でCTが終了するかどうかが遊技者に分かり易いものとなる。また、技量の低い遊技者がCTにおいてなかなか小役を入賞させることができず、手持ちのメダルの量を減らしすぎてしまうということも避けることができるようになる。
上記の実施の形態では、CT中において中と右の停止ボタン12C、12Rを決定された手順通りの操作したときには15枚役の、該手順通りに操作しなかったときには7枚役の入賞が可能になるものとしていた。これに対して、中と右の停止ボタン12C、12Rを決定された手順通りに操作したときには種類に関わらず小役の入賞が可能になるものとするが、該手順通りに操作しなかったときにはいずれの小役にも入賞が不能になるものとしてもよい。
ここで、CTについて、上記と同様にスーパーCTとノーマルCTのいずれかに決定するものとすると、スーパーCTのときには左のリール3Lについて有効ライン上に小役の図柄を停止させることができれば(図2の配列では必ず何らかの図柄が停止する)、あとは中と右の停止ボタン12C、12Rを報知された手順で操作することにより、当該小役に入賞させることができる。ノーマルCTのときには停止ボタン12C、12Rの操作手順が報知されないので、小役の入賞が可能となる場合の確率は2分の1となる。
この場合にも、CTにおける遊技性を、遊技者の技量に応じた遊技性と遊技者の技量に関わらない遊技性との両方を含むものとすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。なお、この場合に当選フラグの設定に関わらずに、停止ボタン12C、12Rを決定された手順通りに操作すれば入賞可能となる小役は、1種類(例えば、グループ小役1)だけとするものとしてもよい。
上記の実施の形態では、CT中において左のリール3Lの停止までの時間を短縮するものとしていたが、図柄の配列に応じて中または右のリール3C、3Rの停止までの時間を短縮するものとしてもよい。また、CT中のゲーム毎に停止までの時間が短縮されるリールを変化させるものとしてもよい。この場合、停止までの時間が短縮されたリールに対応した停止ボタンを操作した手順に応じて15枚役の入賞が可能になるものとしてもよい。
上記の実施の形態では、CT中には、小役の抽選を行わないものとしていたが、RAM112には、レギュラーボーナスまたはリプレイに当選しない限り、スイカ当選フラグ(またはグループ小役1当選フラグ)を設定するものとしていた。しかしながら、RAM112において当選フラグの設定領域が役の種類毎に独立して設けられるのであれば、CT中におけるゲームでは、レギュラーボーナスまたはリプレイに当選しない限り、全ての小役の当選フラグをRAM112に設定するものとしてもよい。それぞれの役の当選フラグに基づいて、何れの小役の入賞も発生可能なものとすることができる(但し、15枚役は停止ボタン12C、12Rの操作手順が決定された操作手順となるとき)。
また、CT中におけるゲームでは、内部抽選の結果に関わらず、何れの小役当選フラグも設定しないものとしてもよい。小役当選フラグが全く設定されていなくても、RAM112に設定されているCT中フラグに基づいて、何れの役の小役の入賞も発生可能なものとすることができる(但し、15枚役は停止ボタン12C、12Rの操作手順が決定された操作手順となるとき)。これらの場合であっても、CPU111は、スイカ当選フラグ(またはグループ小役1当選フラグ)が設定されていることを示す当選状況信号を生成して、外部出力基板105に出力するものとすることができる(但し、リプレイ当選フラグが設定されている場合を除く)。
上記の実施の形態では、CTにおいては、左のリール3Lについて4コマの引き込み制御が行われなくなり、停止ボタン12Lを操作したタイミングから75ミリ秒以内(1コマ以内)で停止されるものとし、中と右のリール3C、3Rについては通常の遊技状態と同様に190ミリ秒以内で4コマの引き込み制御を行うものとしていた。もっとも、4コマの引き込み制御を行わないものとするリールは、左のリール3Lに限るものではなく、中または右のリール3C、3Rとしてもよい。
また、停止ボタン12L、12C、12Rのうちで最初に操作したもの(或いは最後に停止したもの)に対応するリールについて、停止ボタン12Lを操作したタイミングから75ミリ秒以内(1コマ以内)で変動表示を停止させるものとしてもよい。この場合において、停止ボタン12L、12C、12Rを操作した順番に応じて、左、中または右のリール3L、3C、3Rのいずれもが75ミリ秒以内で停止されるリール(無制御リール)となることがある。
この場合には、例えば左のリール3Lが無制御リールとなるときに15枚役を入賞させるための中と右の停止ボタン12C、12Rの操作手順、中のリール3Cが無制御リールとなるときに15枚役を入賞させるための左と右の停止ボタン12L、12Rの操作手順、右のリール3Lが無制御リールとなるときに15枚役を入賞させるための左と中の停止ボタン12L、12Cの操作手順をそれぞれ決定するものとすることができる。
上記の実施の形態では、スーパーCTにおいては15枚役を入賞可能とする停止ボタン12C、12Rの操作手順が必ず報知され、ノーマルCTにおいては該操作手順が全く報知されないものとしていた。これに対して、15枚役を入賞可能とする停止ボタン12C、12Rの操作手順が報知される割合の高低によって、スーパーCTとノーマルCTとを区別するものとしてもよい。例えば、スーパーCTにおいては80%の割合で停止ボタン12C、12Rの操作手順を報知するものとするが、ノーマルCTにおいては20%の割合で停止ボタン12C、12Rの操作手順を報知するものとしてもよい。
また、CTをスーパーCTとノーマルCTの2種類だけとするのではなく、例えば15枚役を入賞可能とする停止ボタン12C、12Rの操作手順が報知される割合の高低が異なる3種類以上のCTを設けるものとしてもよい。ステップS607では、いずれの種類のCTとするかを決定し、決定した種類のCTに応じたフラグをRAM122に設定することができる。なお、15枚役を入賞可能とする停止ボタン12C、12Rの操作手順が報知される割合が0%よりも大きく100%よりも小さい種類のCTでは、遊技状態コマンドを受信したときに、当該CTの種類に応じた確率で報知するか否かの抽選を行い、当該抽選に当選したゲームに限って15枚役を入賞可能とする停止ボタン12C、12Rの操作手順を報知するものとすることができる。
上記の実施の形態では、遊技状態がSCTにあるときのゲームでは、何らの役の内部抽選も行わないようにしていたが、CT中のゲームと同様に、レギュラーボーナスとリプレイの抽選を行うようにしてもよい。SCTにあるときの抽選でレギュラーボーナスに当選すれば、遊技者は、それによってSCTが終了してしまうことによる不利益よりも、レギュラーボーナスの発生によって、より大きな利益を得ることができる。リプレイ当選したことで小役入賞ができなくなっても、遊技者の受ける不利益はそれほど大きなものとはならない。
上記の実施の形態では、遊技状態がCTにあるときのリプレイ当選確率は、通常の遊技状態と同じであったが、通常の遊技状態よりもリプレイ当選確率を高くしてもよい(いわゆるRT(Replay Time)との複合)。RTを複合したCTと、複合しないCTの両方があってもよい。RTは、ノーマルCTとスーパーCTのいずれにも複合させることができる。リプレイ当選に基づいてリプレイ入賞したときには、メダルの払い出しもないが次のゲームで賭け数を設定しなくてよいので、CTの終了条件及びCT中の純増メダル枚数に全く影響しない。RTとの複合によりリプレイ当選確率を高くすることで、CTのゲーム数だけが増える結果となるが、これによってCTの期間が終了するまでにレギュラーボーナスの当選期待値を高くすることができる。このようにRTと複合したCTとすることで、遊技者の期待感をさらに高めさせて、遊技の興趣を向上させることができる。
上記の実施の形態では、外部出力基板105は、主部105a及び副部105bから構成され、市場投入時には副部105bを除去して当選状況信号の信号配線が外部出力端子150bに接続されなくすることで、当選状況信号がホールの管理コンピュータなどに出力されないようにしていた。しかしながら、市場投入時において当選状況信号を外部装置に出力できないようにするための構成は、これに限るものではない。例えば、遊技制御101のCPU111は、当選状況信号を暗号化して出力するものとし、市場投入前の試験時においてのみ、外部出力基板105に暗号化した当選状況信号を復号化する回路を設けるものとしてもよい。
上記の実施の形態では、可変表示装置2は、外周部に複数の図柄を所定順に配した3つのリール3L、3C、3Rを備えるものとし、これらのリール3L、3C、3Rの回転駆動によって図柄を可変表示させるものとしていた。しかしながら、液晶表示装置などの表示装置上で仮想的に図柄を可変表示させるものを、上記のような可変表示装置2の代わりに用いてもよい。
本発明の実施の形態にかかるスロットマシンの全体構造を示す正面図である。 可変表示装置を構成する各リールにおける図柄の配列を示す図である。 図1のスロットマシンの制御回路の全体構成を示すブロック図である。 図3の外部制御基板の構成を詳細に示す図である。 遊技状態通知コマンドの構成を示す図である。 遊技制御基板内の制御部が、1ゲーム毎に実行する処理を示すフローチャートである。 図6の抽選処理を詳細に示すフローチャートである。 図6のリール変動停止処理を詳細に示すフローチャートである。 図8のリール停止制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図6の入賞判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図6の払出処理を詳細に示すフローチャートである。 演出制御基板内の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 スロットマシン
2 可変表示装置
4 液晶表示器
101 遊技制御基板
102 演出制御基板
105 外部出力基板

Claims (8)

  1. 1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、複数の可変表示部において各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能であるスロットマシンにおいて、
    前記可変表示装置の表示結果が導出される以前に、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴う第1の特定表示結果と、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴うとともに該第1の特定表示結果よりも有価価値の付与量が多い第2の特定表示結果と、を少なくとも含む入賞表示結果を導出させることを許容するか否かを決定し、該決定結果に応じた決定情報を設定する事前決定手段と、
    遊技者の操作により、前記識別情報の変動表示を停止させることを指示する停止操作手段と、
    所定の移行条件が成立したときに通常遊技状態から特別遊技状態に遊技状態を移行させる特別遊技状態移行手段と、該特別遊技状態において入賞の対価として付与した有価価値の量が所定量に達したときに該特別遊技状態を終了させる特別遊技状態終了手段と、を少なくとも含む遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
    前記通常遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に応じて、前記複数の可変表示部の全てにおいて前記停止操作手段の操作から予め定められた第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能な通常時導出制御手段と、
    前記特別遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に関わらずに、前記複数の可変表示部のうちの一部である特別可変表示部において前記停止操作手段の操作から前記第1の最大停止遅延時間よりも短い第2の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させるとともに前記特別可変表示部以外の可変表示部である非特別可変表示部において前記第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能な特別時導出制御手段と、
    前記特別可変表示部及び前記非特別可変表示部に関する前記停止操作手段の操作が所定の操作条件に適合し該特別可変表示部に前記第2の特定表示結果を構成する識別情報が既に導出されていることを条件として、該非特別可変表示部における変動表示を停止させて該第2の特定表示結果を構成する識別情報を導出させることにより前記第2の特定表示結果を導出させることが可能となる該非特別可変表示部における制御を前記特別時導出制御手段に実行させるための前記停止操作手段の操作条件を決定する操作条件決定手段と、
    前記特別遊技状態に制御されているときに、前記操作条件決定手段が決定した操作条件を遊技者が特定可能な操作条件情報として報知する操作条件情報報知手段と、
    前記特別遊技状態移行手段に含まれる手段であって、前記操作条件情報の報知を所定の割合で行う第1の特別遊技状態と、該操作条件情報の報知を前記所定の割合よりも少ない割合で行う第2の特別遊技状態と、を少なくとも含む複数種類の特別遊技状態のうちのいずれに制御するかを決定する特別遊技状態種類決定手段と、
    を備えることを特徴とするスロットマシン。
  2. 1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、複数の可変表示部において各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能であるスロットマシンにおいて、
    前記可変表示装置の表示結果が導出される以前に、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴う第1の特定表示結果と、前記賭数の設定に用いられる有価価値の付与のみを伴うとともに該第1の特定表示結果よりも有価価値の付与量が多い第2の特定表示結果と、を少なくとも含む入賞表示結果を導出させることを許容するか否かを決定し、該決定結果に応じた決定情報を設定する事前決定手段と、
    遊技者の操作により、前記識別情報の変動表示を停止させることを指示する停止操作手段と、
    所定の移行条件が成立したときに通常遊技状態から特別遊技状態に遊技状態を移行させる特別遊技状態移行手段と、該特別遊技状態において入賞の対価として付与した有価価値の量が所定量に達したときに該特別遊技状態を終了させる特別遊技状態終了手段と、を少なくとも含む遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
    前記通常遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に応じて、前記複数の可変表示部の全てにおいて前記停止操作手段の操作から予め定められた第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能な通常時導出制御手段と、
    前記特別遊技状態に制御されているときに、前記事前決定手段による決定情報の設定に関わらずに、前記複数の可変表示部のうちの一部である特別可変表示部において前記停止操作手段の操作から前記第1の最大停止遅延時間よりも短い第2の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させるとともに前記特別可変表示部以外の可変表示部である非特別可変表示部において前記第1の最大停止遅延時間の範囲内で前記識別情報の変動表示を停止させて前記第1、第2の特定表示結果を導出させることが可能な特別時導出制御手段と、
    前記特別可変表示部及び前記非特別可変表示部に関する前記停止操作手段の操作が所定の操作条件に適合し該非特別可変表示部に前記第2の特定表示結果を構成する識別情報を導出させた後に該特別可変表示部に該第2の特定表示結果を構成する識別情報が導出されることを条件として、前記第2の特定表示結果を導出することが可能となる該非特別可変表示部における制御を前記特別時導出制御手段に実行させるための前記停止操作手段の操作条件を決定する操作条件決定手段と、
    前記特別遊技状態に制御されているときに、前記操作条件決定手段が決定した操作条件を遊技者が特定可能な操作条件情報として報知する操作条件情報報知手段と、
    前記特別遊技状態移行手段に含まれる手段であって、前記操作条件情報の報知を所定の割合で行う第1の特別遊技状態と、該操作条件情報の報知を前記所定の割合よりも少ない割合で行う第2の特別遊技状態と、を少なくとも含む複数種類の特別遊技状態のうちのいずれに制御するかを決定する特別遊技状態種類決定手段と、
    を備えることを特徴とするスロットマシン。
  3. 前記事前決定手段は、前記特別遊技状態への制御を伴う特別表示結果を導出させることを許容するか否かを決定し、該特別表示結果の導出を許容したときに特別決定情報を設定し、
    前記特別遊技状態移行手段は、前記事前決定手段により設定された特別決定情報に基づいて前記導出制御手段が前記特別表示結果を導出したときに、前記特別遊技状態に遊技状態を移行させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のスロットマシン。
  4. 前記前記特別決定情報に基づいて前記特別表示結果が導出しなかったときに、該設定された特別決定情報を次ゲーム以降に持ち越す特別決定情報持越手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載のスロットマシン。
  5. 前記特別遊技状態終了手段は、前記特別遊技状態において実行したゲーム数が所定数に達したときに該特別遊技状態を終了させるゲーム数特別遊技状態終了手段を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスロットマシン。
  6. 前記特別遊技状態に制御されているときに、前記第2の特定表示結果を導出可能である旨を示す導出可能情報を生成する導出可能情報生成手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスロットマシン。
  7. 前記導出可能情報生成手段は、前記事前決定手段により決定情報が設定されているときには、該設定されている決定情報に対応した入賞表示結果を導出可能である旨を示す導出可能情報を生成する
    ことを特徴とする請求項6に記載のスロットマシン。
  8. 前記導出可能情報生成手段を搭載し、該導出可能情報生成手段が生成した情報を信号化して出力するとともに、該信号を外部装置に出力する外部接続手段を接続可能にした信号伝達路を形成した基板を備える
    ことを特徴とする請求項6または7に記載のスロットマシン。
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