JP2005205038A - 吸収性物品及びインナー吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 インナーパッド(1)における、トップシート(10a)とバックシート(10b)との間に介装される吸収体(12)の長手方向の中央側を、その吸収体の長手方向の両端部の幅より狭く形成することにより、人体の股下部に対してフィットしやすくするとともに、バックシートの幅方向の端部を、バックシートの内側へ折り返して積層し、その積層したバックシート同士を接着剤からなる接着剤層(20)により接着する際に、バックシートが折り曲げられた折曲部(100)は、接着剤を配しない接着剤非塗布領域として、その折曲部が断面視においてループ状に弾性変形することができるようにすることにより、インナーパッドの装着感を向上させるようにした。
【選択図】図3
Description
このような吸収性物品における吸収体が下腹部、特に股下部(そけい部)において人体にフィットしやすいように、吸収体の長手方向の中央側の幅を、細くくびれさせ、砂時計形状としたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このように、バックシート7同士が接着してしまった部分は、バックシート2枚分の厚みを有するとともに、そのバックシート7の間に接着剤層9が介在するため、比較的硬い状態になってしまうので、吸収体自体がくびれていても、硬くなってしまったバックシート7部分が人体に触れることとなり、吸収性物品5の装着感を損ねる場合があった。
人体との接触面側に設けられるトップシート(例えば、トップシート10a)と、人体との接触面と反対面側に設けられるバックシート(例えば、バックシート10b)と、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体(例えば、吸収体12)とを備える吸収性物品(例えば、インナーパッド1)において、
前記吸収体の長手方向の中央側は、当該吸収体の長手方向の両端部の幅より狭く形成されており、
前記バックシートの幅方向の端部は、それぞれ当該バックシートの内側へ折り返されて積層されるとともに、当該バックシートが折り返された折り返し部(例えば、折り返し部100b)には、接着剤が塗布される接着剤塗布領域(例えば、接着剤層20)と、接着剤が塗布されない接着剤非塗布領域(例えば、接着剤非塗布領域21)が形成され、
前記接着剤非塗布領域は、少なくとも前記吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置であって、前記折り返し部の折り返し起点部(例えば、折曲部100)を含む位置に設けられていることを特徴とする。
そして、このバックシートが折り曲げられた折り返し起点部を含む位置であって、少なくとも吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置は、接着剤を配しない接着剤非塗布領域となっているので、バックシートが折り曲げられた折り返し起点部は、断面視においてループ状に変形することができるようになっている。
つまり、吸収性物品を人体に装着する際に、吸収体を覆うバックシートの折り曲げられた端部である折り返し起点部における、特に人体に接触しやすい箇所(ここでは、吸収性物品における吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する箇所)においては、その折り返し起点部が人体との接触面積を広げるようにループ状に弾性変形するようになっているので、人体に対して柔らかく接触するようになり、吸収性物品の装着感が良好であるようにすることができる。
ここで、吸収性物品を人体に装着し、吸収性物品における人体の股下部に相当する位置において、吸収体が人体にフィットする際に、吸収体を覆うバックシートの折り曲げられた端部である折り返し起点部は、断面視においてループ状に弾性変形し、人体に対して柔らかく接触することができるようになっているので、良好な装着感が得られる。
よって、このような吸収性物品は、装着感が良好な吸収性物品であるといえる。
前記接着剤非塗布領域は、前記バックシートの長手方向に亘って前記折り返し起点部を含んで帯状に設けられていることを特徴とする。
前記接着剤非塗布領域は、前記吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置であって、前記折り返し起点部から前記吸収体まで設けられていることを特徴とする。
前記接着剤非塗布領域は、前記吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置であって、前記折り返し起点部から前記吸収体の手前部分にまで設けられていることを特徴とする。
人体との接触面側に設けられるトップシート(例えば、トップシート10a)と、人体との接触面と反対面側に設けられるバックシート(例えば、バックシート10b)と、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体(例えば、吸収体12)とを備えるインナー吸収性物品(例えば、インナーパッド1)において、
前記吸収体の長手方向の中央側は、当該吸収体の長手方向の両端部の幅より狭く形成されており、
前記バックシートの幅方向の端部は、それぞれ当該バックシートの内側へ折り返されて積層されるとともに、当該バックシートが折り返された折り返し部(例えば、折り返し部100b)には、接着剤が塗布される接着剤塗布領域(例えば、接着剤層20)と、接着剤が塗布されない接着剤非塗布領域(例えば、接着剤非塗布領域21)が形成され、
前記接着剤非塗布領域は、少なくとも前記吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置であって、前記折り返し部の折り返し起点部(例えば、折曲部100)を含む位置に設けられていることを特徴とする。
そして、このバックシートが折り曲げられた折り返し起点部を含む位置であって、少なくとも吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置は、接着剤を配しない接着剤非塗布領域となっているので、バックシートが折り曲げられた折り返し起点部は、断面視においてループ状に変形することができるようになっている。
つまり、インナー吸収性物品を人体に装着する際に、吸収体を覆うバックシートの折り曲げられた端部である折り返し起点部における、特に人体に接触しやすい箇所(ここでは、インナー吸収性物品における吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する箇所)においては、その折り返し起点部が人体との接触面積を広げるようにループ状に弾性変形するようになっているので、人体に対して柔らかく接触するようになり、インナー吸収性物品の装着感が良好であるようにすることができる。
ここで、インナー吸収性物品を人体に装着し、インナー吸収性物品における人体の股下部に相当する位置において、吸収体が人体にフィットする際に、吸収体を覆うバックシートの折り曲げられた端部である折り返し起点部は、断面視においてループ状に弾性変形し、人体に対して柔らかく接触することができるようになっているので、良好な装着感が得られる。
よって、このようなインナー吸収性物品は、装着感が良好な吸収性物品であるといえる。
また、トップシートとバックシートとの間に介装される吸収体は、その吸収体の長手方向の中央側が、当該吸収体の長手方向の両端部の幅より狭く形成されているので、吸収性物品を人体に装着する際に、その幅が狭くなっている吸収体の長手方向の中央側は、人体の股下部に対してフィットしやすくなっている。
そして、吸収性物品を人体に装着し、吸収性物品における人体の股下部に相当する位置において、吸収体が人体にフィットする際に、吸収体を覆うバックシートの折り曲げられた端部である折り返し起点部は、断面視においてループ状に弾性変形し、人体に対して柔らかく接触することができるようになっているので、良好な装着感が得られる。
よって、このような吸収性物品は、装着感が良好な吸収性物品であるといえる。
また、トップシートとバックシートとの間に介装される吸収体は、その吸収体の長手方向の中央側が、当該吸収体の長手方向の両端部の幅より狭く形成されているので、インナー吸収性物品を人体に装着する際に、その幅が狭くなっている吸収体の長手方向の中央側は、人体の股下部に対してフィットしやすくなっている。
そして、インナー吸収性物品を人体に装着し、インナー吸収性物品における人体の股下部に相当する位置において、吸収体が人体にフィットする際に、吸収体を覆うバックシートの折り曲げられた端部である折り返し起点部は、断面視においてループ状に弾性変形し、人体に対して柔らかく接触することができるようになっているので、良好な装着感が得られる。
よって、このようなインナー吸収性物品は、装着感が良好なインナー吸収性物品であるといえる。
本実施の形態では、吸収性物品として、使い捨て紙おむつの内部に備えて使用するインナーパッドを一例として説明する。特にインナー吸収性物品とは、そのインナーパッドのように、使い捨て紙おむつ等の内部に備えて使用する吸収性物品のことである。
図1は、本実施の形態におけるインナーパッドを展開した斜視図である。また、図2は、同インナーパッドの平面図であり、図3は、図2のIII−III線における断面図である。
図1〜図3に示すように、吸収性物品であるインナーパッド1は、インナーパッド本体10と、左右一対のギャザーシート11,11等により構成されている。
また、このインナーパッド本体10においては、人体の股部を腹側から背側にかけて覆うように、一方の端部に腹側部14が形成され、他方の端部に背側部15が形成されている。また、腹側部14と背側部15との間が股下部16となっている。
トップシート10aに多数の透孔を形成した場合には、体液がより速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
なお、バックシート10bの幅方向の端部は、それぞれトップシート10aと反対面側の裏面側へ折り返してもよい。
なお、接着剤層20は、図2に示すように、バックシート10bの折曲部100に配しないように、インナーパッド本体10の腹側部14から背側部15に亘って備えられている。
吸収体12は、インナーパッド本体10の腹側部14側から背側部15側に亘る長さに形成され、この吸収体12の長手方向の中央側は、吸収体12の両端部の幅より狭く形成されている。つまり、吸収体12の略中央部である股下部16に相当する部分は、吸収体12の両端部である腹側部14や背側部15に相当する部分より、幅が狭く形成されて、砂時計様の形状を呈している。
このように、吸収体12の略中央部である股下部16に相当する部分の幅を、その長手方向の両端部に比べて狭く形成することにより、インナーパッド1(インナーパッド本体10)を人体に装着した際に、人体の股下部(そけい部)において、吸収体12が人体にフィットしやすくなっている。
このギャザーシート11の自由端部11aには、ギャザーシート11の長手方向に沿って、複数の糸ゴム、ポリウレタン繊維等の弾性部材18が略平行に備えられている。このギャザーシート11,11がインナーパッド本体10に固定された状態において、自由端部11aがインナーパッド本体10から立設することにより、立体ギャザーが形成される。そして、この弾性部材18により立体ギャザーは、着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形し、着用者にフィットしやすい構造となっている。
なお、ギャザーシート11の固定端部11bは、バックシート10bが折り返された折り返し部100bにおいて、トップシート10a側と反対側の面に固定されている。
特に、ギャザーシート11は、バックシート10bがトップシート10a側に折り返された折り返し部100bに固定されているので、ギャザーシート11とともにバックシート10bが体液を塞き止めることができるこことなって、より体液の横漏れを防ぐことができるようになっている。
この際、図4(a)に示されるように、バックシート10bが折り返された折り返し部の折曲部100に対し、図中矢印の向きに力が作用する。
このように折曲部100に力が作用すると、図4(b)に示されるように、バックシート10b同士が接着していない折曲部100は、断面視においてループ状に広がるようになる。それにより、インナーパッド1の股下部16において、人体と接触する端部である折曲部100が丸みを帯びるとともに、人体との接触面積を広げるようになる。つまり、その断面視においてループ状となった折曲部100(バックシート10b)が弾性変形することにより、人体に対して柔らかく接触するようになる。
特に、インナーパッド1の吸収体12の股下部16に相当する部分の幅を、その長手方向の両端部に比べて狭く形成することにより、人体の股下部(そけい部)に対してフィットしやすい形状としているので、より良好な装着感が得られる。
10 インナーパッド本体
10a トップシート
10b バックシート
100b 折り返し部
100 折曲部(折り返し起点部)
11 ギャザーシート
11a 自由端部
11b 固定端部
12 吸収体
14 腹側部
15 背側部
16 股下部
18 弾性部材
20、20a、20b、20c 接着剤層(接着剤塗布領域)
21、21a、21b、21c 接着剤非塗布領域
Claims (5)
- 人体との接触面側に設けられるトップシートと、人体との接触面と反対面側に設けられるバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体とを備える吸収性物品において、
前記吸収体の長手方向の中央側は、当該吸収体の長手方向の両端部の幅より狭く形成されており、
前記バックシートの幅方向の端部は、それぞれ当該バックシートの内側へ折り返されて積層されるとともに、当該バックシートが折り返された折り返し部には、接着剤が塗布される接着剤塗布領域と、接着剤が塗布されない接着剤非塗布領域が形成され、
前記接着剤非塗布領域は、少なくとも前記吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置であって、前記折り返し部の折り返し起点部を含む位置に設けられていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記接着剤非塗布領域は、前記バックシートの長手方向に亘って前記折り返し起点部を含んで帯状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記接着剤非塗布領域は、前記吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置であって、前記折り返し起点部から前記吸収体まで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記接着剤非塗布領域は、前記吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置であって、前記折り返し起点部から前記吸収体の手前部分にまで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 人体との接触面側に設けられるトップシートと、人体との接触面と反対面側に設けられるバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体とを備えるインナー吸収性物品において、
前記吸収体の長手方向の中央側は、当該吸収体の長手方向の両端部の幅より狭く形成されており、
前記バックシートの幅方向の端部は、それぞれ当該バックシートの内側へ折り返されて積層されるとともに、当該バックシートが折り返された折り返し部には、接着剤が塗布される接着剤塗布領域と、接着剤が塗布されない接着剤非塗布領域が形成され、
前記接着剤非塗布領域は、少なくとも前記吸収体の幅が狭く形成された部分に対応する位置であって、前記折り返し部の折り返し起点部を含む位置に設けられていることを特徴とするインナー吸収性物品。
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