JP2005204648A - 昆虫用飼育床 - Google Patents

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Abstract

【課題】
吸水性、保水性が良好でありながら、ダニ等の忌避効果、及びカビを生えにくくする減菌効果に優れ、更には排泄物等による臭気の防臭効果にも優れており、昆虫を飼育しやすい環境をつくることができる昆虫用飼育床を提供する。
【解決手段】
昆虫用飼育床3は、竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物を主体とするものである。昆虫用飼育床3の粒径は、5mm以下にしてある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばカブトムシやクワガタ等の昆虫を産卵から成虫まで飼育をするために使用される昆虫用飼育床に関するものである。更に詳しくは、吸水性、保水性が良好でありながら、ダニやキノコバエ等の忌避効果、カビを生えにくくする減菌効果、及び悪臭を防ぐ防臭効果に優れ、昆虫を飼育しやすい環境を簡単につくることができる昆虫用飼育床に関する。
従来、昆虫飼育床としては、キノコ類の菌床とクヌギの木粉または粉粒体とを混ぜ合わせた飼育床(マットともいう)が一般に使用されていた。
このような飼育床は、例えば学校や家庭などで昆虫の飼育を行う際に使用されるものであり、春には幼虫の餌や床になり、夏には成虫の床として、例えば4月から8月にかけて使用された後、シーズンの終了とともに廃棄されるものである。
また、この飼育床は、通常は乾いた状態で供給されるもので、もともとはダニやカビなどを生じにくい。しかし、昆虫の飼育には適度な水分、具体的には、飼育床を手で握って開くと、固まっていないか二つに割れる程度の含水率(50重量%程度)が必要であり、飼育中は常に水分に気を配り、水の補給を行わなければならない。
上記従来のキノコ類の菌床とクヌギの木粉からなる飼育床は、その材料の性質上、保水性が悪く乾燥しやすい。このため、霧吹きなどを使用して頻繁に水分を補給する必要があるが、水分の補給量が少なすぎても多すぎても昆虫が死滅するおそれがあり、飼育床の水分の管理は非常に煩雑で難しい作業であった。特に、家庭内飼育では主に子供や初心者が管理するので、より簡便で正確な飼育床の水分を管理できる手段が望まれていた。
また、飼育床は常に水分を保持しているために、キノコバエ等のウジ、ダニあるいはカビが発生しやすく、更には昆虫の排泄物や分泌物等により臭気も発生するので、飼育床を頻繁に取り替える必要があった。特に、飼育床にダニが発生している場合、子供等の飼育者が飼育床に触れたときにダニに刺されて痒みをおぼえたり熱を出してしまう等、いわば人的な被害も少なくなかった。
しかし、従来の飼育床は、ダニやキノコバエ等の忌避効果、カビを生えにくくする減菌効果、あるいは臭気を吸着等により防臭する等の機能性はほとんど有していないか十分ではなく、これらに起因する飼育環境の悪化によって、飼育している昆虫が死滅してしまうことも多かった。
(本発明の目的)
本発明は、吸水性、保水性及び通気性が良好でありながら、ダニやキノコバエ等の忌避効果、及びカビを生えにくくする減菌効果に優れ、更には排泄物等による臭気の防臭効果にも優れており、昆虫を飼育しやすい環境をつくることができる昆虫用飼育床を提供することを目的とする。
更には、飼育床の含水率の管理を容易にし、例えば家庭内飼育において子供や初心者でも容易に管理できるようにした昆虫用飼育床を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物で構成されたことを特徴とする、
昆虫用飼育床である。
第2の発明にあっては、
竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物を主体とすることを特徴とする、
昆虫用飼育床である。
第3の発明にあっては、
炭の粉体または粒体あるいはそれらの混合物を所要割合で混合したことを特徴とする、
第2の発明に係る昆虫用飼育床である。
第4の発明にあっては、
竹の含水率が10〜30重量%に設定されていることを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る昆虫用飼育床である。
第5の発明にあっては、
竹の粉体または粒体の粒径が5mm以下であることを特徴とする、
第1、第2、第3または第4の発明に係る昆虫用飼育床である。
第6の発明にあっては、
飼育床の含水率が40〜60重量%に設定されていることを特徴とする、
第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る昆虫用飼育床である。
第7の発明にあっては、
飼育床の含水率を色の変化によって視認できる手段と組み合わせたことを特徴とする、
第1、第2、第3、第4、第5または第6の発明に係る昆虫用飼育床である。
第8の発明にあっては、
飼育床の含水率を色の変化によって視認できる手段が塩化コバルトを含み着色されたシリカゲルであることを特徴とする、
第7の発明に係る昆虫用飼育床である。
本明細書及び特許請求の範囲で使用した「粉体または粒体」の表現は、粉または粒の形がほぼ均一なものの他、粉または粒の形が本質的に整っていない、あるいは不均一の異形のチップ等も含む概念で使用している。
竹の種類は特に限定されるものではなく、例えばマダケ(真竹)、モウソウチク(孟宗竹)、ハチク(淡竹)等が採用される。
竹の粒径の大きさは5mm以下が好ましいが、限定はしない。なお、竹の粒径が5mmを超えると、保水性に優れてはいても吸水性にやや劣る傾向がある。
竹は、いわゆる生竹ではなく乾燥させたものを使用するのが好ましいが、限定するものではない。また、その含水率(含水率)は特に限定せず、適宜設定できる。
なお、本発明者は、竹を使った様々な実験を行ったが、その中で、竹は一旦ある程度まで乾燥させると、後に水分を含んだときにも、生のままの竹と比較してカビの発生を抑える効果が高いことを知見した(理由ははっきりしない)。
すなわち、竹の含水率が10〜30重量%の範囲に満たないものは、後のカビ発生の抑制効果の点ではより好ましいが、それを得るには乾燥装置が必要になり、製造工程が大がかりになってしまう問題がある。また、竹の含水率が10〜30重量%の範囲を超えて乾燥が十分といえないものは、上記含水率の範囲内にある場合と比べてカビ発生の抑制効果にやや劣り、後の使用条件によってはカビが発生しやすくなる場合がある。
昆虫用飼育床は、竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物のみで構成することもできるし、更に他の物質と所要の割合で混合することもできる。この物質は、同様に粉体または粒体あるいはそれらの混合物であるのが好ましいが、やや大きなチップ状等、他の形態のものでもよく、限定はしない。
また、混合する物質の種類は、昆虫の飼育に支障がなければ特に限定しないが、例えば炭の粉粒、クヌギ等の木粉、木粒、酵母(例えばビール、清酒、焼酎、パン等の発酵食品に用いるもの)及び乳酸菌、とうもろこしや小麦、大豆等の粉、米ぬか等が採用できる。
特に、酵母、とうもろこし、小麦、大豆、米ぬか等は栄養分(タンパク質、アミノ酸、ビタミン類等)が多く、例えば飼育床全体の10〜30重量%程度を竹の粉体または粒体と混合すれば、十分な栄養を供給できるものである。更に、酵母及び乳酸菌は、飼育床の分解を助け、香りをよくし、昆虫の生育を助長する。
なお、幼虫が食べやすいように発酵した餌を一部混入するとより効果的である。また、キノコの栽培床(使用済みのもの)には、キノコが菌糸で植物と類似した養分吸収をするためにタンパク質、アミノ酸、ビタミン類が多く残っており、更にセルロース、リグニン等が菌糸で適度に分解されているので食べやすくなっており、飼育床材として好適である。
炭を使用する場合、炭の種類は例えば木炭、竹炭等であるが、これらに限定するものではなく、昆虫の飼育に支障がなければ他の種類の炭を採用してもよい。また、竹と炭を混合する場合、その混合割合は特に限定せず、適宜設定できる。
飼育床全体の含水率は、40〜60重量%であるのが好ましく、45〜55重量%であるのがより好ましい。
飼育床の含水率が40重量%に満たないと、乾燥しすぎとなって産卵率が低下し、卵の孵化率も低下する傾向が顕著となる。また、幼虫の正常な生育を妨げ、幼虫及び成虫の死亡率も高くなる。
逆に飼育床の含水率が60重量%を超えると、含水率が高すぎて産卵率が低下し、生み付けた卵が腐敗してしまうことがある。また、幼虫の正常な生育を妨げ、幼虫及び成虫の死亡率も高くなる。飼育床は、それ自体が腐敗しやすくなり、悪臭を放ち、ダニやコバエ等やカビが発生しやすくなり、非衛生的なものになる。更には、昆虫の糞尿によるアンモニア成分の臭気が強くなり、家庭内飼育用として好ましくない。
本発明に係る昆虫用飼育床を使用する対象となる昆虫としては、例えば甲虫類、スズムシ、キリギリス、コオロギ等が挙げられる。上記のうち、甲虫類を除く昆虫の場合は、飼育容器内に昆虫用飼育床を敷いておくと、好適な生育床や産卵床となる。
甲虫類としては、例えばカブトムシ、クワガタムシ等が挙げられる。これら甲虫類を飼育する場合は、本発明に係る昆虫用飼育床は生育床や産卵床として利用できるとともに、この昆虫用飼育床自体が甲虫類の餌として機能する。昆虫用飼育床が食餌により消費されて量が減っても、その分を補給すればよく、支障なく継続して飼育できる。
(作用)
本発明に係る昆虫用飼育床は、竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物で構成されるか、あるいは竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物を主体として構成されるものであり、ほぼ竹の性質そのままの機能性を備えている。
すなわち竹は、従来より使用されていた菌床やクヌギ等より繊維が硬く、しかも組織はより多孔質であり、素材として吸水性、保水性及びガス吸着性に優れている。
これにより、昆虫用の飼育床として使用したときには、通気性が良好で飼育容器内を好適な含水率(または湿度)に保ち、また吸水して組織内に一旦取り込まれた水分は長く保持され、水分を頻繁に補給する必要がない。また、排泄物や分泌物等により発生する臭気も吸着できるので、防臭効果にも優れている。
また、竹には、フェノールやクレゾール等の成分が含まれ、経験的にもダニやキノコバエ等の忌避効果、及びカビを生えにくくする減菌効果が認められており、本発明に係る昆虫用飼育床もそれらの機能性を有する。
更に、竹はポリフェノール、エステル、酢酸等を含んでいる。これらの成分は昆虫の食欲に働きかける機能性が認められている。なお、竹はそれ自体が繊維質や栄養価に富み、昆虫の餌としての機能も果たすことができると思われる。
含水率を色の変化によって視認できる手段としては、例えば塩化コバルトや鉄ミョウバンを含ませたシリカゲルのように含水率の変化によって色が変わる物質の他、各種水分計(電気的方法、化学的方法、湿度による方法または光学的方法を利用したもの等)において数値表示等を行うのではなく、含水率を色分けして表示するようにしたもの等があげられるが、これらに限定されるものではない。なお、含水率の変化によって色が変わる物質を使用する場合、塩化コバルトや鉄ミョウバン等の異なる物質を混合して(または組み合わせて)使用してもよいし、それぞれを単独で使用してもよい。
シリカゲルは、科学的に安定で無害であり、飼育する昆虫や飼育者に対しても悪影響がなく安全である。また、水や二酸化硫黄その他の極性物質を吸着する性質が強く、調湿剤や消臭剤としての用途がある。更には、飽和状態まで水を吸着しても、加熱する等して水分を蒸発させ、含水率を簡単に調節することができ、繰り返し使用ができる。
塩化コバルトを含ませたシリカゲルは、含水率がごく小さいときは濃紺色を呈する。このように着色されたシリカゲルが水分を吸着すると、塩化コバルトが結晶水を得て、その色が変化する。このときの色の変化を一つの表現例で示せば、ほぼ乾燥状態から含水率(または水分含有率)が大きくなるにつれ、濃紺→青→桃紫色→桃色→透明感のある桃色→透明感のある桜色→乳白色→無色透明となる。なお、この色の変化は、飼育床と上記シリカゲルを飼育容器内に共存させたときのものであるが、両者は飽和吸水量等の吸水能力がそれぞれ異なり、両者の含水率は必ずしも同じではない。
また、鉄ミョウバンを含ませたシリカゲルは、含水率がごく小さいときは濃オレンジ色を呈する。このように着色されたシリカゲルが水分を吸着すると、その色が次第に乳白色へ変化する。
飼育床と上記塩化コバルトを含ませたシリカゲルを飼育容器内に共存させたときの、飼育床の含水率とシリカゲルの上記色の関係の一例をあげれば、多少の誤差があり大まかではあるが次の通りである。
すなわち、シリカゲルの色が濃紺であるときは、飼育床の含水率はほぼ0重量%であり、乾燥状態である。シリカゲルの色が濃紺から青に変わると、飼育床の含水率は5重量%ほどになっている。シリカゲルの色が青から桃紫色に変わると、飼育床の含水率は10重量%ほどになっている。シリカゲルの色が桃紫色から桃色に変わると、飼育床の含水率は20重量%ほどになっている。シリカゲルの色が桃色から透明感のある桃色に変わると、飼育床の含水率は30重量%ほどになっている。シリカゲルの色が透明感のある桃色→透明感のある桜色に変わると、飼育床の含水率は40重量%ほどになっている。シリカゲルの色が透明感のある桜色→乳白色に変わると、飼育床の含水率は50重量%ほどになっている。更に、シリカゲルの色が乳白色→無色透明に変わると、飼育床の含水率は60重量%ほどになっている。
なお、シリカゲル自体の飽和含水率は、一般的には40重量%程度であるが、飼育床と飼育容器内に共存させることにより、飽和後においても、透明感のある桜色→乳白色→無色透明、というように色が変化している。これは、飼育床の吸水力がシリカゲルよりも大きいために、飼育床の吸水力によって飽和後のシリカゲルの水分が塩化コバルトと共に滲み出し(溶出し)、シリカゲルから奪われることにより起こる現象であると思われる。
更に、シリカゲルが一旦無色透明になった状態から飼育床を乾燥させると、シリカゲルの色は、飼育床の含水率が小さくなるにつれて、無色透明→乳白色→青→濃紺と変化する。
このときの飼育床の含水率とシリカゲルの上記色の関係の一例をあげれば、多少の誤差があり大まかではあるが次の通りである。すなわち、シリカゲルの色が無色透明から乳白色に変わると、飼育床の含水率はほぼ50重量%となっている。また、シリカゲルの色が乳白色から青色に変わると、飼育床の含水率はほぼ5重量%となっており、更に濃紺に変わると、ほぼ0重量%で乾燥状態である。
このような、塩化コバルトを含ませたシリカゲルの含水率と色の変化の関係を利用すると、昆虫用飼育床として好適な含水率(40〜60重量%)の管理が可能になる。
すなわち、シリカゲルの色が濃紺から透明感のある桃色までは、飼育床の含水率が40重量%に達していないと判断できるので、好適な含水率にするために水分を補給する必要がある。
また、シリカゲルの色が更に薄くなって透明感のある桜色になれば、含水率が40重量%を超えており、更にシリカゲルの色が無色透明になるころには、含水率は60重量%に達していると判断できる。シリカゲルの色が透明感のある桜色の範囲内であれば、飼育床の含水率は好適な範囲に収まっていると思われ、少なくとも水分を補給する調節を行う必要はない。
なお、竹粉粒を含む飼育床は、上記したように吸水力が強く、シリカゲルより高い含水率まで水分を吸着できるので、シリカゲルの色が無色透明になっている場合は、含水率が60重量%を超えていることも考えられる。従って、この場合は、例えば飼育床をほぐして通気性を良くしたり、風を当てる等、水分を飛ばして含水率を低くする処置を行い、シリカゲルの色が乳白色(含水率が50重量%程度)になるまで水分を調節するのが好ましい。
本発明に係る昆虫用飼育床は、竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物で構成されるか、あるいは竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物を主体として構成されているので、吸水性、保水性が良好であり、頻繁に水分を補給する必要がなく、水分の管理がしやすくなる。また、ダニやキノコバエ等の忌避効果、及びカビを生えにくくする減菌効果に優れ、更には排泄物や分泌物等により発生する臭気の防臭効果にも優れている。
また、塩化コバルトを含み着色されたシリカゲル等、飼育床の含水率を色の変化によって視認できる手段と組み合わせたものは、飼育床の含水率の変化に伴う上記手段の色の変化により、飼育床の含水率が好適な範囲に収まっているかどうかの判断が可能になるので、子供や初心者でも飼育床の含水率の管理が容易にできる。
従って、本発明に係る昆虫用飼育床を使用することにより、昆虫を飼育しやすい環境を簡単につくることができる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係る昆虫用飼育床を飼育容器に入れて、カブトムシ(成虫)を飼育している状態を示す説明図である。
なお、本発明に係る昆虫用飼育床は、図1に示した成虫の飼育床としてだけでなく、産卵床や幼虫の生育床としても使用できる。
本発明に係る昆虫用飼育床を使用したカブトムシの飼育態様の一例を説明する。
(1.産卵〜幼虫)
まず、カブトムシが生息する山間の南側の斜面に産卵用の用地をつくる。そして、その用地に本発明に係る飼育床である竹の粉粒体を適度な厚さとなるよう撒いておき、これをカブトムシの産卵床とする。
産卵床は、6月中旬から7月中旬までの間に十分に手入れをし、成虫が産卵し易い環境となるよう整備しておく。
こうして、7月中旬以降になると、カブトムシが産卵床に産卵する(実際には他の甲虫も産卵する場合がある)。なお、ハエなどは竹の忌避効果により産卵しないので、ウジなどが湧くことはなく、取り扱いの容易な産卵床となる。一方、産卵された卵は、所定期間後に孵化して幼虫となり、産卵床を餌にして成長する。
幼虫は、あらためて飼育容器に移す。
飼育容器Aは、透明な合成樹脂製でつくられた容器本体1と、その上部開口部に被冠してある蓋体2を備えており、蓋体2には通気可能なネット20が設けてある。また、使用した昆虫用飼育床3は、竹粉と竹粒の混合物のみを使用したものであり、粒径は5mm以下であった。
(2.幼虫〜成虫)
飼育容器A内でのカブトムシの幼虫から成虫にかけての飼育の態様を詳しく説明する。
飼育容器A内では、まず、カブトムシの1齢〜3齢の幼虫を養殖する。
本実施例では、それぞれ昆虫用飼育床3を30L(容量の80〜90%)入れた飼育容器A(容量35L)を三台用意した。昆虫用飼育床3の含水率は、当初は25重量%程度のものを入れたが、霧吹きで水分を補給し、昆虫用飼育床3を手で握って開くと固まっていないか二つに割れる程度の含水率、すなわち50〜60重量%程度とした。
昆虫用飼育床3の飼育床材の配合は次のとおりである。
配合される飼育床材は、(1)乾燥竹粉末、(2)調整床材、(3)キノコの栽培床である。これらの配合比(重量比)は、(1):(2):(3)=4:3:3である。配合される飼育床材の種類は、少なくとも乾燥竹粉末を含めばこれらに限定しない。また配合比もこれに限定するものではない。
乾燥竹粉末は、直径5mm以下の粉粒体が使用されている。キノコの栽培床は使用済みのものが使用されている。
また、調整床材の配合の一例を示すと次のとおりであるが、この配合に限定はされない。
オガクズ10重量%、コーンコブ10重量%、コットンハル10重量%、ビート粉5重量%、ミネラル5重量%、ふすま7重量%、おから3重量%、米ぬか30重量%である。
11月になると、上記した産卵床からカブトムシの幼虫を採取し、各容器1内の昆虫用飼育床3にそれぞれ10匹(合計30匹)の幼虫を放した。
各飼育容器Aは、自然環境に近い温度と含水率(または湿度)で風通しがよい場所、例えば若干の遮光をした倉庫で保管した。
幼虫のうち大部分は、昆虫用飼育床3の上面から1/3程度の領域に生息しており、近傍の昆虫用飼育床3を食べて生育し糞を排泄する。これらの幼虫は、排泄した糞を本能的に上方へ押し上げて自身から遠ざけるようにする。また、上記した上部領域は乾燥しやすい位置にはあるが、昆虫用飼育床3は保水性がよいので、含水率(または湿度)の点において好適な飼育環境を維持できる。
このように、食餌量が激減する4月末まで、幼虫は昆虫用飼育床3を食べ続けることとなる。このように飼育容器Aで生育する幼虫は、すぐ近くに餌があり、自ら移動して餌を探さなくてもよいので、自然界で育ったものよりも大きくなる。また、幼虫の成育途中で糞を取り出す際に、その相当量だけ昆虫用飼育床3を補充すればよいので、給餌の手間もそれほどかからない。
そして、4月末以降は成虫を得るための工程となる。
まず、上記とは別の飼育容器Aを同じく三台用意し、昆虫用飼育床3を30L入れ、3齢となった幼虫をそれら飼育容器Aにそれぞれ10匹ずつ移しかえて飼育する。
更に、幼虫が蛹(サナギ)直前の前蛹になると、食餌量が激減し、糞の排泄量も減少する。また、昆虫用飼育床3内に蛹室を形成する。その際、昆虫用飼育床3は適度に水分を含んでおり、成形性が良好であるので、前蛹にとって蛹室をつくりやすく、自身の大きさに合った大きな蛹室をつくることができる。前蛹は、蛹室内で体が大きく角の長い蛹に変態し、蛹は6月末頃より脱皮して成虫になる。
(3.成虫〜)
飼育容器Aを三台用意し、それぞれに昆虫用飼育床3を10L入れ、更にクヌギ等の木片を入れ、各容器に成虫になったカブトムシ4を10匹ずつ入れて飼育した(図1参照)。
上記飼育において、昆虫用飼育床3には、最初に水分を補給した後は、ほとんど補給する必要がなかった。これは、竹の粉粒体で形成された昆虫用飼育床3が吸水性と保水性に優れているため、空気中の湿気を適度に吸収し発散することにより、昆虫用飼育床3が飼育に好適な水分量に保たれているためと思われる。
また、給餌は、昆虫用飼育床3が減るのに合わせて補充するだけでよいので、簡単であり管理がしやすかった。
更に、竹が本来持っている忌避作用により、ダニやキノコバエ等を寄せつけず、減菌作用によりカビも発生しなかった。更には、防臭作用(ガス吸着作用)によって、ほとんど無臭に近い状態で飼育できた。また、これにより、昆虫用飼育床3を取り替える必要もなかった。
更に、竹という原料自体は、国内でも豊富に供給可能であるので、ほぼ一定の質の原料を得ることができる。従って、幼虫の食欲を安定的に維持できるため、一定の姿態や大きさのカブトムシを生産できる。
なお、本実施例において飼育対象となっていたカブトムシの個体30匹のうち、全部が成虫となり、成虫となってからも短期間で死んだ個体はなく、平均して40〜50日間生きた。
また、本発明に係る昆虫用飼育床に使用されている竹の粉粒体の機能性を確認するために、次のような試験を行った。
(比較実験1):吸水性能試験
竹とクヌギの粉粒体(粒径5mm以下)を15gずつ計量し、紙製のコーヒーフィルタにそれぞれ封入し、開口側をステープラで閉じてサンプルをつくった。各サンプルの重量は16.4gとなった。
容量500mlのビーカーを二個用意し、それぞれに水400mlを入れ、各ビーカの水中に各サンプルを一つずつ沈めた。
サンプルが入った各ビーカーを、内部温度27℃に設定したバイオ恒温器に入れ、その状態を維持し、浸漬から一時間後の吸水量を計量器で計量した。なお、吸水量はサンプルを取り出した後の水の残量を計量し、水400mlの重さである400(g)から残量(g)を減算して求めた。
その結果を表1に示す。
Figure 2005204648
(考察)
クヌギ粉粒体を収容したサンプルの吸水量が40g(40mL)であったのに対し、竹粉粒体を収容したサンプルの吸水量は70g(70mL)であった。このように、竹粉粒体を収容したサンプルは、クヌギ粉粒体を収容したサンプルの1.75倍の吸水能力があることが認められた。また、竹粉粒体はこのように吸水能力が大きいので、噴霧等により飼育床に水分を補給するときには、速やかに吸水されると思われる。
(比較実験2):保水性能試験
上記比較実験1で得られた水を含んだ各サンプルを使用し、各サンプルを内部温度27℃に設定したバイオ恒温器に、外表面のほぼ全部が露出する状態で保持して入れた。保水量は、各サンプルの経過時間ごとの重さを計量し、風袋の重さ64gを減算して求めた。
なお、保水能力を単純に比較するのであれば、実験開始時点で水分量を同じにする必要があるが、今回の実験では実際の使用条件により近い形で実験を行うために、すなわち竹粉粒体の吸水能力がクヌギ粉粒体より高く、同じ条件では竹粉粒体の吸水量が多いことも勘案した形で実験を行うために、あえて比較実験1で得られた各サンプルをそのまま使用した。
また、竹粉粒体のデータ中、12〜60時間経過後の含水率は、本発明者が手でサンプルを握り、そのかたまり具合で経験的に確認した。そして、竹粉粒体の浸漬前の含水率に近づいたところで、すなわち72時間経過後から上記方法で数値を求めた。なお、竹粉粒体、クヌギ粉粒体共に、水に浸漬する前より乾燥した数値を示したところで、計測を止めた。
その結果を表2に示す。
Figure 2005204648
(考察)
クヌギ粉粒体を収容したサンプルは、36時間経過後に、水に浸漬する前の水分量に近づき、48時間経過後には、水に浸漬する前より乾燥していた。これに対し、竹粉粒体を収容したサンプルでは、72時間経過後においてもまだ2gを保水しており、84時間経過後に、水に浸漬する前より乾燥した数値を示した。
これにより、竹粉粒体を収容したサンプルは、上記実際の使用条件に近い形では、クヌギ粉粒体を収容したサンプルより長時間保水しておくことができ、保水性に優れていることがわかった。
(比較実験3):防臭性能試験
プラスチックシートで形成された袋容器(容量5L)を4袋用意し、そのうち3袋に竹粉粒体、クヌギ粉粒体、竹炭粉粒体をそれぞれ10g入れ、更に各袋に窒素ガス4Lと28%アンモニア水を3μL入れ、密封状態で加温し、アンモニア水を気化させてサンプルをつくった。また、残りの1袋は対照区とし、ガス吸着材としては何も入れず、上記と同様にしてアンモニア水を気化させた状態とした。そして、経過時間ごとに各袋容器内のガス中のアンモニア濃度を計測した。
その結果を表3に示す。
Figure 2005204648
(考察)
竹粉粒体とクヌギ粉粒体の場合では、実験開始後5分間で急激に数値が下がり、極めて高いガス吸着能力を有することがわかった。また、竹粉粒体とクヌギ粉粒体を比較した場合では、竹粉粒体は開始後5分間経過後の数値で比較してもクヌギ粉粒体より更に高いガス吸着能力を示した。また、クヌギ粉粒体の場合では、開始から60分間経過後でも僅かながらアンモニアガスを検出したが、竹粉粒体の場合では、開始から30分間経過以降は、アンモニアガスを検出しなくなった。
なお、竹炭粉粒体の場合では、開始から120分間経過後もアンモニアガスが比較的高い数値で検出され、意外にも竹粉粒体やクヌギ粉粒体に比べ、ガス吸着能力に劣ることがわかった。
また、本発明に係る、塩化コバルトを含み着色されたシリカゲルを入れた昆虫用飼育床において、含水率を管理する際の管理の容易性と正確さの程度を確認するために、次のような試験を行った。
竹粉粒体とクヌギ粉粒体を50重量%ずつ混合したもの1kgを用意し、透明な飼育容器に入れた。そして、10gのシリカゲル(塩化コバルトを含ませて着色したもの)を用意し、飼育容器の底部のうち外から視認できるところに入れて、飼育床とした。なお、シリカゲルを透光性と通気性を有する入れ物、例えば目の細かいネットに入れておけば、シリカゲルの粒が散らばらず、出し入れや交換が容易にできる。
そのまましばらく放置すると、シリカゲルの色は桃色から透明感のある桃色に変化した。ここで、電気的方式の水分計で飼育床の含水率を計測すると35重量%を示した。これにより、飼育床が過乾燥であると判断し、飼育床をほぐすようにしながら霧吹きで水分を補給した。そのまましばらく放置すると、シリカゲルの色が更に薄くなって透明感のある桜色に変わった。この時点で、水分計で飼育床の含水率を計測すると42重量%を示した。
また、更に飼育床に水分を補給し、しばらく放置すると、シリカゲルの色は乳白色になった。この時点で、水分計で飼育床の含水率を計測すると52重量%を示した。また、更に飼育床に水分を補給すると、シリカゲルの色は無色透明となった。この時点で、水分計で飼育床の含水率を計測すると60重量%を示した。
なお、飼育床の含水率は45重量%が理想的といわれているので、それに近づけるために、所要の時間、飼育床をほぐしながら強制的に風を当てると、シリカゲルの色は再び乳白色に戻った。この時点で、水分計で飼育床の含水率を計測すると46重量%を示した。
このことから、昆虫用飼育床に入れてあるシリカゲルの色が、透明感のある桜色であるうちは、少なくとも飼育床として好適な含水率40〜60重量%に確実に収まっていると判断することができることがわかった。
また、シリカゲルの色が濃紺から桜色までの色を呈するときは、含水率が低すぎるので飼育床に水分を補給する必要があり、シリカゲルの色が無色透明の場合は、飼育床の含水率が60重量%を超えている可能性があるので、水分を減らす処置をする必要があると判断できることがわかった。
このようにして、飼育床の含水率と、塩化コバルトを含ませたシリカゲルの色の変化の関係を利用することにより、高価な水分計を使用しないでも、昆虫用飼育床として好適な含水率40〜60重量%に維持する管理を容易に、かつほぼ正確に行うことができることが確認できた。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る昆虫用飼育床を飼育容器に入れて、カブトムシを飼育している状態を示す説明図。
符号の説明
A 飼育容器
1 容器本体
2 蓋体
20 ネット
3 昆虫用飼育床
4 カブトムシ

Claims (8)

  1. 竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物で構成されたことを特徴とする、
    昆虫用飼育床。
  2. 竹の粉体または粒体あるいはそれらの混合物を主体とすることを特徴とする、
    昆虫用飼育床。
  3. 炭の粉体または粒体あるいはそれらの混合物を所要割合で混合したことを特徴とする、
    請求項2記載の昆虫用飼育床である。
  4. 竹の含水率が10〜30重量%に設定されていることを特徴とする、
    請求項1、2または3記載の昆虫用飼育床。
  5. 竹の粉体または粒体の粒径が5mm以下であることを特徴とする、
    請求項1、2、3または4記載の昆虫用飼育床。
  6. 飼育床の含水率が40〜60重量%に設定されていることを特徴とする、
    請求項1、2、3、4または5記載の昆虫用飼育床。
  7. 飼育床の含水率を色の変化によって視認できる手段と組み合わせたことを特徴とする、
    請求項1、2、3、4、5または6記載の昆虫用飼育床。
  8. 飼育床の含水率を色の変化によって視認できる手段が塩化コバルトを含み着色されたシリカゲルであることを特徴とする、
    請求項7記載の昆虫用飼育床。
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