JP2005204369A - 回転電機のコア、及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線を容易且つ高占積率で巻装可能としながら、温度上昇を抑えることができる回転電機のコアを提供する。
【解決手段】モータのコアは、2つのティース部26を有する4つの分割コア部材21〜24が組み合わされることで、8つのティース部26が放射状に設けられる。分割コア部材21〜24は、ティース部26における軸方向の一部から径方向内側に延びる連結部27と、その連結部27の先端に形成される環状部28とを有する。そして、分割コア部材21〜24は、8つのティース部26が放射状に設けられるとともに環状部28が同軸中心で積層されるように組み合わされる。このようにすると、ティース部26(回動規制部26c)における径方向内側の面の内、連結部27が形成されない面が露出した放熱面41となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、回転電機のコア、及びモータに関するものである。
従来、回転電機(モータ等)における電機子等は、巻線が巻装される複数のティース部が放射状に設けられるコアを有している。そして、このようなコアとしては、少なくとも1つのティース部とティース部の径方向内側に形成される環状部とを有する複数の分割コア部材を組み合わせて構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなコアにおける各分割コア部材は、その環状部がティース部より軸方向に肉薄に形成される。そして、複数の分割コア部材は、環状部が同軸中心で積層され、且つ、ティース部が放射状に配置され、且つ、ティース部の径方向内側の面(環状部が形成されない部分)が異なる分割コア部材における環状部の径方向外側の面と密着した状態となるように組み付けられる。このように構成されるコアでは、例えば、周方向に隣り合うティース部を分割した状態(複数の分割コア部材に分割した状態)で、予め巻線を巻装することで、組み付けられた状態で隣り合うティース部が邪魔になることなく、巻線を容易且つ高占積率で巻装することができる。
特開平9−46941号公報
しかしながら、上記のようなコア(回転電機)では、ティース部の径方向内側の面(環状部が形成されない部分)が異なる分割コア部材における環状部の径方向外側の面と密着した状態となることから、積層された環状部に例えば回転軸が圧入されると、径方向内側に大きな放熱面が形成されず、放熱面は主にティース部の径方向外側の面のみとなる。よって、コア、ひいてはティース部に巻装される巻線の温度上昇を抑え難く、作動性能を向上(維持)させるためには、例えばコアの体格を大きくするといった必要が生じる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、巻線を容易且つ高占積率で巻装可能としながら、温度上昇を抑えることができる回転電機のコア、及びモータを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、少なくとも1つのティース部を有する複数の分割コア部材を組み合わせることで、複数のティース部が放射状に設けられる回転電機のコアにおいて、複数の前記分割コア部材は、前記ティース部における軸方向の一部から径方向内側に延びる連結部と、その連結部の先端に形成される環状部とを有し、前記環状部が同軸中心で積層されるように組み合わされる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転電機のコアにおいて、複数の前記分割コア部材は、前記連結部が螺旋階段状となるように組み合わされる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の回転電機のコアにおいて、複数の前記分割コア部材が組み合わされた状態で、複数の前記連結部及び前記環状部の軸方向厚さが、前記ティース部の軸方向厚さより小さく設定される。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機のコアにおいて、複数の前記分割コア部材は、互いに向かい合わせられるように組み合わされる少なくとも一対の共通の分割コア部材を含む。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機のコアにおいて、前記ティース部の径方向内側端部には、異なる前記分割コア部材のそれと互いに周方向に当接する回動規制部が形成され、前記回動規制部には、異なる前記分割コア部材における前記回動規制部のそれと互いに径方向に係合する係合部が形成される。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転電機のコアにおいて、前記ティース部は、巻線が巻装されるべく径方向に延びる柱部と、前記柱部の径方向外側端部から周方向に延び、前記巻線の径方向外側への抜け止めを行う先端部と、前記柱部の径方向内側端部から周方向に延びて、異なる分割コア部材のそれと互いに周方向に当接する回動規制部とを備え、前記柱部、前記先端部、及び前記回動規制部は、その軸方向厚さが一定とされる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転電機のコアを備えたモータを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、複数の分割コア部材は、少なくとも1つのティース部と、ティース部における軸方向の一部から径方向内側に延びる連結部と、その連結部の先端に形成される環状部とを有する。そして、環状部が同軸中心で積層されるように複数の分割コア部材が組み合わされることで、複数のティース部が放射状に設けられる回転電機のコアが形成される。このように構成されるコアでは、例えば、周方向に隣り合うティース部を分割した状態(複数の分割コア部材に分割した状態)で、予め巻線を巻装することで、組み付けられた状態で隣り合うティース部が邪魔になることなく、巻線を容易且つ高占積率で巻装することができる。しかも、このように構成されたコアでは、積層された環状部に例えば回転軸が圧入されても、ティース部における径方向内側の面の内、連結部が形成されない面が露出した放熱面となるため、コア、ひいてはティース部に巻装される巻線の温度上昇を抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記連結部が螺旋階段状となるように組み合わされるため、例えば、モータとされた状態でコアが回転される際に、螺旋階段状の連結部にて、空気の流れが発生され、温度上昇を更に抑えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の分割コア部材が組み合わされた状態で、複数の連結部及び環状部の軸方向厚さが、ティース部の軸方向厚さより小さく設定されるため、コアの連結部及び環状部と対応した位置に凹部を形成することができ、該凹部に例えば、軸受や整流子の一部を収容することができる。
請求項4に記載の発明によれば、複数の前記分割コア部材は、互いに向かい合わせられるように組み合わされる少なくとも一対の共通の分割コア部材を含むため、部品種類が低減される。
請求項5に記載の発明によれば、ティース部の径方向内側端部には、異なる前記分割コア部材のそれと互いに周方向に当接する回動規制部が形成されるため、異なる分割コア部材の回動規制部同士が周方向に当接して、分割コア部材同士の相対回動が規制される。しかも、回動規制部には、異なる分割コア部材における回動規制部のそれと互いに径方向に係合する係合部が形成されるため、異なる分割コア部材の係合部同士が径方向に係合して、例えば、モータとされた状態でコアが回転される際の遠心力による分割コア部材同士の径方向の相対移動や変形が規制される。
請求項6に記載の発明によれば、ティース部を構成する柱部、先端部、及び回動規制部は、その軸方向厚さが一定とされるため、例えば、板材を軸方向に積層して形成する場合、共通の板材を使用して板材の種類を少なくすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、モータにおいて、請求項1乃至6に記載の発明の効果を得ることができる。
請求項1〜6に記載の発明によれば、巻線を容易且つ高占積率で巻装可能としながら、温度上昇を抑えることができる回転電機のコアを提供することができる。
又、請求項7に記載の発明によれば、巻線を容易且つ高占積率で巻装可能としながら、温度上昇を抑えることができるモータを提供することができる。
以下、本発明を、モータに具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って説明する。図1に示すように、モータ1は、固定子2と電機子(回転子)3とを備える。固定子2は、略有底筒形状のヨークハウジング4と、そのヨークハウジング4の内周面に固着された複数(本実施の形態では6つ)の永久磁石5とを備える。又、ヨークハウジング4の開口端には該開口を塞ぐようにエンドハウジング6が固定され、そのエンドハウジング6には陽極側及び陰極側給電用ブラシ7が保持されている。
電機子3は、回転軸11と、その回転軸11に固定されるコア(電機子コア)12と、同回転軸11に固定される整流子13とを備え、その回転軸11の両端側がヨークハウジング4の底部中央に保持された軸受14及びエンドハウジング6の中央に保持された軸受15にて回転可能に支持されている。尚、この状態でコア12は、前記永久磁石5と対向して周囲を囲まれるように配置される。又、整流子13は、その外周面に陽極側及び陰極側給電用ブラシ7が押圧接触されるように配置される。又、回転軸11の先端部は、エンドハウジング6から外部に突出する。
図2に示すように、コア12は、複数(本実施の形態では4つ)の分割コア部材21〜24(図3参照)が組み合わされることで形成され、放射状に設けられ巻線25(図1参照)が巻装される複数(本実施の形態では8つ)のティース部26を備える。
詳述すると、各分割コア部材21〜24は、板材が(コア12の)軸方向に積層されて、(例えば、かしめ、接着、レーザ溶接などで)固定されてなる。尚、図中、積層される板材の境界線は図4の一部(2点鎖線参照)を除いて省略する。
そして、各分割コア部材21〜24は、図2〜図4に示すように、2つのティース部26と、ティース部26における軸方向の一部から径方向内側に延びる連結部27と、コア12の軸中心と対応して連結部27の先端に形成される環状部28とを有する。各分割コア部材21〜24において、本実施の形態のティース部26及び連結部27は、環状部28を中心として180度間隔に形成されている。又、連結部27は、軸方向から見て略扇形状に形成される。又、環状部28は、その内外周が真円形状に形成される。
各分割コア部材21〜24は、連結部27及び環状部28の軸方向の位置が異なるように設定されている。詳しくは、図4に示すように、分割コア部材21の連結部27及び環状部28は、その下面(図4において下面)がティース部26における軸方向の中心Xと一致するように形成されている。又、分割コア部材22の連結部27及び環状部28は、その上面(図4において上面)が前記軸方向の中心Xと一致するように形成されている。又、分割コア部材23の連結部27及び環状部28は、その下面(図4において下面)が前記軸方向の中心Xより軸方向の上方(図4において上方)に離間し、前記分割コア部材21における連結部27及び環状部28の上面(図4において上面)と一致するように形成されている。又、分割コア部材23の連結部27及び環状部28は、その上面(図4において上面)がティース部26の軸方向上端部(図4において上端部)より軸方向の下方(図4において下方)に離間するように形成されている。又、分割コア部材24の連結部27及び環状部28は、その上面(図4において上面)が前記軸方向の中心Xより軸方向の下方(図4において下方)に離間し、前記分割コア部材22における連結部27及び環状部28の下面(図4において下面)と一致するように形成されている。又、分割コア部材24の連結部27及び環状部28は、その下面(図4において下面)がティース部26の軸方向下端部(図4において下端部)より軸方向の上方(図4において上方)に離間するように形成されている。
そして、これら分割コア部材21〜24は、(図4中、下から)分割コア部材24、分割コア部材22、分割コア部材21、分割コア部材23の順に、それぞれの環状部28が同軸中心で積層されて組み合わされる。又、このとき、分割コア部材24、分割コア部材22、分割コア部材21、分割コア部材23の順に、連結部27及びティース部26が、周方向に1つのティース部26分(360/8=45度分)ずらされながら積層される(図3参照)。これにより、分割コア部材21〜24が組み合わされた状態で、ティース部26が放射状(等角度間隔)に配置されるとともに、複数の連結部27が螺旋階段状とされる。又、分割コア部材21〜24が組み合わされた状態では、図4に示すように、複数の連結部27及び環状部28の(合計の)軸方向厚さT1が、ティース部26の軸方向厚さT2より小さくなる。そして、本実施の形態では、コア12の連結部27及び環状部28と対応した位置に、コア12の軸方向両端からそれぞれ軸方向に延びる凹部12a,12bが形成されることになる。
又、ティース部26は、実際に巻線25(図1参照)が巻装されるべく径方向に延びる柱部26aと、柱部26aの径方向外側に形成される先端部26bと、柱部26aの径方向内側に形成される回動規制部26cとからなる。先端部26bは、図2に示すように、柱部26aの径方向外側端部から周方向に延び、巻線25の径方向外側への抜け止めを行う。又、回動規制部26cは、図2に示すように、柱部26aの径方向内側端部から周方向に延びて(周方向両端面が45度間隔とされて)異なる分割コア部材(隣り合うティース部26)のそれと互いに周方向に当接する。尚、ティース部26、即ち、柱部26a、先端部26b、及び回動規制部26cは、その軸方向厚さT2が一定(同じ)とされている。又、前記連結部27は、回動規制部26cの軸方向の一部から、周方向両端面が回動規制部26cと同じ45度間隔とされて径方向内側に延びる。
又、各回動規制部26cには、異なる分割コア部材における回動規制部26cのそれと互いに径方向に係合する係合部としての係合凹部30及び係合凸部31が形成されている。係合凹部30は各回動規制部26cの周方向の一方(図2中、反時計回り方)で軸方向に延びるように(軸方向一端から他端まで)形成され、係合凸部31は周方向の他方(図2中、時計回り方)で軸方向に延びるように(軸方向一端から他端まで)形成されている。そして、分割コア部材21〜24が軸方向に組み合わされる際に、隣り合う回動規制部26cの係合凹部30に係合凸部31がそれぞれ嵌り込み、それらが径方向に係合される。尚、異なる形状の(4種類の)各分割コア部材21〜24は、連結部27及び環状部28の軸方向の位置が異なるだけである。そして、各分割コア部材21〜24は、板材が軸方向に積層されてなることから、連結部27及び環状部28を含む板材Z(図4中、2点鎖線で示す境界線の範囲における板材の集合体)の積層する順が変更されることで同じ材料(2種類の板材)から形成されている。
そして、上記のように構成されるコア12は、分割コア部材21〜24が独立した状態(組み合わされる前であって、隣り合うティース部26が分割された状態)で各ティース部26(柱部26a)に予め巻線25(図1参照)がインシュレータを介して巻装(集中巻)される。そして、各分割コア部材21〜24が組み合わされて形成されたコア12は、その積層された環状部28(の中心孔)に回転軸11が圧入されて該回転軸11に対して固定される。又、前記巻線25の端部は、前記整流子13に接続される。又、本実施の形態のモータ1では、コア12に形成される前記凹部12aに前記整流子13の一部が収容され、凹部12bに前記軸受14の一部が収容される。尚、本実施の形態の整流子13は、24セングメントのものであって、その軸方向端部に所定のセグメント同士を短絡するための短絡部13aを有する。そして、その短絡部13aの一部が前記凹部12aに収容される。
次に、上記実施の形態(モータ1及びコア12)の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)分割コア部材21〜24が独立した状態(組み合わされる前であって、隣り合うティース部26が分割された状態)で各ティース部26に予め巻線25(図1参照)が巻装(集中巻)されるため、組み付けられた状態で隣り合うティース部26が邪魔になることなく、巻線25を容易且つ高占積率で巻装することができる。
しかも、上記コア12では、積層された環状部28に回転軸11が圧入されても、ティース部26(回動規制部26c)における径方向内側の面の内、連結部27が形成されない面が露出した放熱面41(図3等参照)となる。言い換えると、従来技術とは異なり、ティース部26(回動規制部26c)の径方向内側の面が異なる分割コア部材における環状部28の径方向外側の面と密着した状態とならない。よって、放熱面41を広く確保することができ、コア12、ひいてはティース部26に巻装される巻線25の温度上昇を(従来技術に比べて)抑えることができる。その結果、例えば、コア12の体格を大きくすることなく、作動性能を向上(維持)させることができる。
(2)連結部27が螺旋階段状とされるため、電機子3(コア12)が回転される際に、螺旋階段状の連結部27にて、空気の流れが発生され、温度上昇を更に抑えることができる。
(3)複数の連結部27及び環状部28の(合計の)軸方向厚さT1が、ティース部26の軸方向厚さT2より小さく設定されるため、コア12の連結部27及び環状部28と対応した位置に凹部12a,12b(図4参照)を形成することができる。そして、凹部12aに整流子13の一部が収容され、凹部12bに軸受14の一部が収容されるため、コア12と整流子13とを合わせた軸方向長さやモータ1の軸方向長さを短くすることができる。
(4)ティース部26の径方向内側端部には、異なる分割コア部材(隣り合うティース部26)のそれと互いに周方向に当接する回動規制部26cが形成されるため、異なる分割コア部材21〜24の回動規制部26c同士が周方向に当接して、分割コア部材21〜24同士の相対回動が規制される。しかも、回動規制部26cには、異なる分割コア部材における回動規制部26cのそれと互いに径方向に係合する係合凹部30及び係合凸部31が形成されるため、例えば、電機子3(コア12)が回転される際の遠心力による分割コア部材21〜24同士の径方向の相対移動や変形が規制される。
(5)各分割コア部材21〜24は、板材が軸方向に積層されて、(例えば、かしめ、接着、レーザ溶接などで)固定されてなり、板材は打ち抜きにて容易に製造することができることから、分割コア部材21〜24を容易に製造することができる。又、コア12におけるうず電流損を低減することができる。
(6)異なる形状の(4種類の)各分割コア部材21〜24は、連結部27及び環状部28の軸方向の位置が異なるだけであり板材が軸方向に積層されてなるため、連結部27及び環状部28を含む板材Z(図4中、2点鎖線で示す境界線の範囲における板材の集合体)の積層する順を変更するだけで形成することができる。即ち、異なる形状の(4種類の)分割コア部材21〜24を製造する際に、使用する板材(2種類)を共通のものとすることができる。又、ティース部26を構成する柱部26a、先端部26b、及び回動規制部26cの軸方向厚さT2が一定であることからも、共通の板材を使用して板材の種類を少なく(連結部27及び環状部28を含む板材Zを除くと1種類(含めて2種類)と)することができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、各分割コア部材21〜24が2つのティース部26を有するとしたが、各分割コア部材が有するティース部の数を変更して実施もよい。例えば、図5に示すように、変更してもよい。図5は、コアを構成する8つの分割コア部材51の内、半分(4つ)を模式的に示す。各分割コア部材51は、1つのティース部52と、ティース部52における軸方向の一部から径方向内側に延びる連結部53と、コアの軸中心と対応して連結部53の先端に形成される環状部54とを有する。そして、コアは、ティース部52が放射状(等角度間隔)に配置されるように、環状部54が同軸中心で積層されて形成される。このようにしても、放熱面55を広く確保することができ、コア、ひいてはティース部52に巻装される巻線の温度上昇を(従来技術に比べて)抑えることができる。又、勿論、各分割コア部材が3つ以上のティース部を有するように変更してもよい。
又、この8つの分割コア部材51は、互いに向かい合わせられるように組み合わされる四対の(4種類で2つずつ共通の)分割コア部材とされている。即ち、この例のコアでは、連結部53及び環状部54の軸方向の位置が異なる4種類の分割コア部材51が2つずつ使用されている。そして、図5に示す半分(4つ)の分割コア部材51に、同じものが軸方向に反対向きとされて(環状部54が)積層されることでコアが形成される。よって、部品種類が低減され、製造コストを低減することができる。尚、この例の回動規制部56には、上記実施の形態の係合部(係合凹部30と係合凸部31)が形成されていないため、軸方向に反対向きとしても係合凸部31同士が衝突することはない。又、この例(図5)では、各分割コア部材51に同一の符号を付している。
・上記実施の形態では、複数の連結部27が螺旋階段状となるように組み合わされるとしたが、これに限定されず、他の形状となるように分割コア部材21〜24を組み合わせてもよい。又、各分割コア部材21〜24における連結部27及び環状部28のティース部26に対する位置を変更することなどにより、各連結部27がそれぞれ軸方向に離間するようにしてもよい。このようにすると、コア12の軸方向の一端側から他端側に抜ける空気の流れを発生させることが可能となる。更に、連結部27を軸直交方向に対して傾斜する面を有するように形成してもよく、この場合、空気の流れを強く発生させることが可能となる。
・上記実施の形態では、複数の連結部27及び環状部28の(合計の)軸方向厚さT1が、ティース部26の軸方向厚さT2より小さく設定されるとしたが、これに限定されず、例えば、両方の厚さを同じに設定してもよい。又、例えば、コア12の軸方向両端にそれぞれ凹部12a,12bが形成されるように構成したが、コアの軸方向のどちらか一方にのみ(大きな)凹部が形成されるように構成してもよい。尚、この場合、各分割コア部材21〜24における連結部27及び環状部28のティース部26に対する位置(連結部27及び環状部28を含む板材Zの積層する順)等を適宜変更する必要がある。
・上記実施の形態では、凹部12aに整流子13の一部を収容し、凹部12bに軸受14の一部を収容するとしたが、これに限定されず、少なくとも1つの凹部(上記別例の凹部を含む)に、整流子13の一部や軸受14の一部を含む何らかのモータ構成部材を収容するように変更してもよい。このようにしても、モータ1の軸方向長さを短くすることができる。又、勿論、凹部にモータ構成部材を収容しないように変更してもよい。
・上記実施の形態では、回動規制部26cには、異なる分割コア部材における回動規制部26cのそれと互いに径方向に係合する係合凹部30及び係合凸部31が形成されるとしたが、係合凹部30及び係合凸部31を形成しなくてもよい。このようにすると、分割コア部材の形状が単純になる。又、このようにした場合、上記別例(図5参照)と同様に、互いに向かい合わせられるように組み合わされる二対の(2種類で2つずつ共通の)分割コア部材とすることで、部品種類が低減(上記実施の形態に比べて半減)され、製造コストを低減することができる。
・上記実施の形態では、各分割コア部材21〜24は、板材が軸方向に積層されて、固定されてなるとしたが、これに限定されず、例えば、磁性粉体を圧縮成形してなるようにしてもよい。このようにすると、分割コア部材が複雑な形状となっても容易に成形することができる。
・上記実施の形態の連結部27は、軸方向から見て略扇形状に形成されるとしたが、これに限定されず、ティース部26(回動規制部26c)における径方向内側の面に上記実施の形態と同様の広さの放熱面を確保することができれば、その形状を変更してもよい。又、環状部28は、その内外周が真円形状に形成されるとしたが、その内周や外周を真円形状以外の形状(例えば、多角形状等)に変更してもよい。
・上記実施の形態では、6極8スロット(6つの永久磁石5と、8つのティース部26)のモータに具体化したが、これに限定されず、他のモータ(回転電機)に具体化してもよい。
上記実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転電機のコアにおいて、前記ティース部の径方向内側端部には、異なる前記分割コア部材のそれと互いに周方向に当接する回動規制部が形成されたことを特徴とする回転電機のコア。このようにすると、ティース部の径方向内側端部には、異なる前記分割コア部材のそれと互いに周方向に当接する回動規制部が形成されるため、異なる分割コア部材の回動規制部同士が周方向に当接して、分割コア部材同士の相対回動が規制される。
(ロ)請求項1乃至6、及び上記(イ)のいずれか1つに記載の回転電機のコアにおいて、前記分割コア部材は、板材を軸方向に積層し固定してなることを特徴とする回転電機のコア。このようにすると、板材を打ち抜きにて容易に製造することができ、ひいては分割コア部材を容易に製造することができる。又、うず電流損を低減することができる。又、連結部及び環状部の軸方向の位置が異なるだけの複数種類の分割コア部材を、連結部及び環状部を含む板材の積層する順を変更するだけで形成することができる。
(ハ)請求項1乃至5、及び上記(イ)のいずれか1つに記載の回転電機のコアにおいて、前記分割コア部材は、磁性粉体を圧縮成形してなることを特徴とする回転電機のコア。このようにすると、分割コア部材が複雑な形状であっても容易に成形することができる。
本実施の形態におけるモータの要部断面図。 本実施の形態におけるコアの平面図。 本実施の形態におけるコアの分解斜視図。 図2のA−A断面図。 別例におけるコアを説明するための説明図。
符号の説明
12…コア、21〜24,51…分割コア部材、25…巻線、26,52…ティース部、26a…柱部、26b…先端部、26c,56…回動規制部、27,53…連結部、28,54…環状部、30…係合部の一部を構成する係合凹部、31…係合部の一部を構成する係合凸部、T1…(複数の連結部及び環状部の)軸方向厚さ、T2…(ティース部の)軸方向厚さ。

Claims (7)

  1. 少なくとも1つのティース部を有する複数の分割コア部材を組み合わせることで、複数のティース部が放射状に設けられる回転電機のコアにおいて、
    複数の前記分割コア部材は、前記ティース部における軸方向の一部から径方向内側に延びる連結部と、その連結部の先端に形成される環状部とを有し、前記環状部が同軸中心で積層されるように組み合わされたことを特徴とする回転電機のコア。
  2. 請求項1に記載の回転電機のコアにおいて、
    複数の前記分割コア部材は、前記連結部が螺旋階段状となるように組み合わされたことを特徴とする回転電機のコア。
  3. 請求項1又は2に記載の回転電機のコアにおいて、
    複数の前記分割コア部材が組み合わされた状態で、複数の前記連結部及び前記環状部の軸方向厚さが、前記ティース部の軸方向厚さより小さく設定されたことを特徴とする回転電機のコア。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機のコアにおいて、
    複数の前記分割コア部材は、互いに向かい合わせられるように組み合わされる少なくとも一対の共通の分割コア部材を含むことを特徴とする回転電機のコア。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機のコアにおいて、
    前記ティース部の径方向内側端部には、異なる前記分割コア部材のそれと互いに周方向に当接する回動規制部が形成され、
    前記回動規制部には、異なる前記分割コア部材における前記回動規制部のそれと互いに径方向に係合する係合部が形成されたことを特徴とする回転電機のコア。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転電機のコアにおいて、
    前記ティース部は、
    巻線が巻装されるべく径方向に延びる柱部と、
    前記柱部の径方向外側端部から周方向に延び、前記巻線の径方向外側への抜け止めを行う先端部と、
    前記柱部の径方向内側端部から周方向に延びて、異なる分割コア部材のそれと互いに周方向に当接する回動規制部とを備え、
    前記柱部、前記先端部、及び前記回動規制部は、その軸方向厚さが一定とされたことを特徴とする回転電機のコア。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転電機のコアを備えたモータ。
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