JP2012200116A - 電動機 - Google Patents

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謙一 岩田
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Abstract

【課題】インシュレータの挿入及び嵌合の作業性を向上することができ、絶縁性能を十分確保しつつ、省電力化と生産コストの低減が可能な電動機を提供する。
【解決手段】インシュレータA7aは第2壁部33の外周側が最も高く、インシュレータB7bは第1壁部42の内周側が最も高くなるように、回転軸に直交する面に対して所定の角度の傾斜を有する。またインシュレータA7aには、円環状基部31から軸方向に所定の寸法だけ延出した突起部(第1突起部32a、第2突起部33a)を有する。各スロット壁部の軸方向端部が、スロットに徐々に挿入されるため、挿入が容易となり組立作業性が向上する。また、突起部32a、33aが第1スロット24及び第2スロット25の壁面に当接し、固定子鉄心に対するインシュレータAの位置決め精度が向上するため、インシュレータBとの嵌合が容易となるとともに、インシュレータの損壊を防止し品質の向上を図る。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の歯部が放射状に配設された固定子鉄心と、これを軸方向上下から挟みこむように装着された上下一対のインシュレータを備えた構成の電動機に関するものである。
従来、この種の電動機においては、一体型の固定子鉄心に適当な絶縁処理を施し、同心円状に2相の巻線を巻装する方法をとっている。(例えば、特許文献1参照)。
以下、その電動機について、図8から図11を参照しながら説明する。
図に示すように、固定子鉄心100は中心に中空軸を保持する孔101を有し、その外周近傍に複数の第1歯部102とここから外周方向に二股に延設する第2歯部103とからなり、この第1歯部102と第2歯部103によって、A相巻線109が巻装される第1スロット104と、B相巻線110が巻装される第2スロット105が形成されている。
このA相巻線109とB相巻線110の巻装においては、巻線と固定子鉄心との電気絶縁を行うために、予めインシュレータを軸方向から固定子鉄心に装着している。
こうしたインシュレータは、例えば絶縁性の樹脂材にて成形されており、図10のように、第1スロット104で分割した複数個からなり、軸方向から装着し第1スロット104および第2スロット105の内部で重ね合わせる構成が示されている。
特開2009−71913号公報
ところが、このような従来の電動機では、以下のような課題を有している。
スロット壁面で分割した複数個からなる分割型インシュレータにおいては、巻装された巻線と固定子鉄心の空間絶縁距離を確保するために、上下インシュレータをスロット内壁部で回転軸方向に重ね合わせるだけでなく、周方向に隣り合うインシュレータの接合部についても所定の寸法だけ重ね合わせる必要がある。
図11に示すように、インシュレータは第1スロット104の内壁部にて周方向に重ね合わせる構造123を有しており、スロット内壁部の樹脂肉厚が厚くなり、巻線が巻装されるスロット面積が狭くなるため、巻線の周長が長くなってしまう。結果的に、巻線の電気抵抗が増加することになり、電動機の効率が低下する。また、部品点数が多くなることで組立工数が増大してしまう。
また、これを解決するために、インシュレータを円環状に成形し上下一対として重ね合わせる方法が考えられる。しかしながら、スロットに挿入する際に、軸方向に延出した壁部の高さが均一に揃えられているため、第1スロット104及び第2スロット105に同時に挿入する必要があり、固定子鉄心に対するインシュレータの位置決め精度を上げることが非常に困難となり、挿入及び嵌合の作業が充分円滑には行なわれない。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、絶縁性能を十分確保しつつ、インシュレータの挿入作業性と嵌合作業性を向上することができ、省電力化と生産コストの低減が可能な電動機を提供することを目的とする。
本発明の電動機は、内周側にA相巻線を施す第1スロットを円環状に設け、前記第1スロットの外周側にB相巻線を施す第2スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の側面に対向して回転可能に取り付けられた回転子を備えた電動機であって、前記固定子鉄心には、軸方向上下から挟み込むように上下一対のインシュレータ(インシュレータA、インシュレータB)を装着し、このインシュレータは、 回転軸に直交する面で構成される基部と、 前記第1スロットの壁面を覆うように前記基部から回転軸方向に延出した筒状の第1壁部と、 前記第2スロットの壁面を覆うように前記基部から回転軸方向に延出した筒状の第2壁部を有し、前記第1壁部、前記第2壁部の軸方向端部は、回転軸に直交する面に対して所定の角度の傾斜を有するとともに、前記第1壁部と前記第2壁部の軸方向の高さが異なるものである。
この手段により、インシュレータを固定子鉄心に装着するとき、所定の角度の傾斜を有する第1壁部、第2壁部の軸方向端部が、第1スロット、第2スロットに徐々に挿入されるため、挿入が容易となりインシュレータの損壊を防止し品質の向上を図ることができる。また、第1壁部、第2壁部の軸方向の高さが異なるため、挿入が更に容易となり、組立作業性が向上する。
本発明の電動機によれば、
インシュレータは、第1壁部、第2壁部の軸方向端部が、回転軸に直交する面に対して所定の角度の傾斜を有するとともに、第1壁部と第2壁部の軸方向の高さが異なることにより、
インシュレータを固定子鉄心に装着するとき、所定の角度の傾斜を有する第1壁部、第2壁部の軸方向端部が、第1スロット、第2スロットに徐々に挿入されるため、挿入が容易となりインシュレータの損壊を防止し品質の向上を図ることができる。また、第1壁部、第2壁部の軸方向の高さが異なるため、挿入が更に容易となり、組立作業性が向上する。
本発明の実施の形態1における電動機を示す全体構成図 同電動機の固定子を示す部分破断の断面図 同電動機の固定子の分解斜視図 同電動機のインシュレータAを固定子鉄心側から見た状態の斜視図 同電動機のインシュレータBを固定子鉄心側から見た状態の斜視図 (a)〜(c)インシュレータA及びインシュレータBの嵌合状態を示すC−C断面図 (a)〜(e)本発明の実施の形態2における電動機のインシュレータA及びインシュレータBの嵌合状態を示すD−D断面図 従来の電動機の固定子鉄心を示す平面図 同電動機の巻線の巻装を完了した固定子の平面図 同電動機の分割型インシュレータの斜視図 同電動機の分割型インシュレータの周方向接合部を示す平面図
本発明の電動機は、内周側にA相巻線を施す第1スロットを円環状に設け、前記第1スロットの外周側にB相巻線を施す第2スロットを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心の側面に対向して回転可能に取り付けられた回転子を備えた電動機であって、前記固定子鉄心には、軸方向上下から挟み込むように上下一対のインシュレータ(インシュレータA、インシュレータB)を装着し、このインシュレータは、 回転軸に直交する面で構成される基部と、 前記第1スロットの壁面を覆うように前記基部から回転軸方向に延出した筒状の第1壁部と、 前記第2スロットの壁面を覆うように前記基部から回転軸方向に延出した筒状の第2壁部を有し、前記第1壁部、前記第2壁部の軸方向端部は、回転軸に直交する面に対して所定の角度の傾斜を有するとともに、前記第1壁部と前記第2壁部の軸方向の高さが異なるものである。
この手段により、インシュレータを固定子鉄心に装着するとき、所定の角度の傾斜を有する第1壁部、第2壁部の軸方向端部が、第1スロット、第2スロットに徐々に挿入されるため、挿入が容易となりインシュレータの損壊を防止し品質の向上を図ることができる。また、第1壁部、第2壁部の軸方向の高さが異なるため、挿入が更に容易となり、組立作業性が向上する。
また他の手段は、前記インシュレータAは、第2壁部を第1壁部よりも高く形成し、前記インシュレータBは、第1壁部を第2壁部よりも高く形成したものである。
この手段により、インシュレータを固定子鉄心に装着するとき、インシュレータAに設けた第1壁部及び第2壁部は、第2壁部、第1壁部の順にスロットに挿入され、またインシュレータBに設けた第1壁部及び第2壁部は、第1壁部、第2壁部の順にスロットに挿入されるため、挿入が容易となり組立作業性が向上する。
また他の手段は、前記インシュレータAに設けた第1壁部及び第2壁部は、外周側の高さを内周側よりも高く形成し、前記インシュレータBに設けた第1壁部及び第2壁部は、内周側の高さを外周側よりも高く形成したものである。
この手段により、インシュレータを固定子鉄心に装着するとき、インシュレータAに設けた第1壁部、第2壁部の軸方向端部は、外周側から徐々にスロットに挿入され、またインシュレータBの第1壁部、第2壁部の軸方向端部は、内周側から徐々にスロットに挿入されるため、挿入が容易となりインシュレータの損壊を防止し品質の向上を図ることができる。
また他の手段は、前記インシュレータに設けた第1壁部、第2壁部の軸方向端部はともに、周方向に傾斜したものである。
この手段により、インシュレータを固定子鉄心に装着するとき、周方向に傾斜した第1壁部、第2壁部の軸方向端部がスロットのエッジ部に接触した場合でも、インシュレータの回転軸方向へかかる力は、第1壁部及び第2壁部がスロットに収まる周方向へかかる力に分散され、固定子鉄心に対するインシュレータの位置決め及び同心度が調整されるため、インシュレータの挿入および嵌合が著しく容易となるとともに、インシュレータの損壊を防止し品質の向上を図ることができる。
また他の手段は、前記インシュレータA、前記インシュレータBを前記固定子鉄心に装着したとき、
前記インシュレータBに設けた壁部は、前記インシュレータAに設けた壁部と前記固定子鉄心との間に位置するものである。
この手段により、第1スロットに施されたA相巻線、第2スロットに施されたB相巻線と固定子鉄心との空間絶縁距離を確保することが可能であり、絶縁性能を十分確保することができる。
また他の手段は、前記インシュレータA、前記インシュレータBは、それぞれ円環状に一体成形された合成樹脂からなるものである。
この手段により、スロット壁面で分割した複数個からなる分割型インシュレータでは必要となる、周方向に隣り合うインシュレータ接合部を重ね合わせる構造が不要となるため、スロット面積を広く、巻線の周長を短縮し、巻線の電気抵抗を小さくでき、電動機の効率を向上することが可能であり、また部品点数を低減することができる。
また他の手段は、前記インシュレータAに設けた前記第1壁部及び第2壁部は、
前記基部との接合部に、前記第1スロット及び前記第2スロットの壁面に当接し、前記基部から回転軸方向に所定の寸法だけ延出した突起部を有するものである。
この手段により、インシュレータAを固定子鉄心に装着するとき、突起部が第1スロット及び第2スロットの壁面に当接し、固定子鉄心に対するインシュレータAの位置決め精度が向上するため、インシュレータBとの嵌合が著しく容易となるとともに、インシュレータの損壊を防止し品質の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電動機1を示す全体構成図である。この電動機1は、外転型のコンデンサ電動機であり、例えば、シーリングファンあるいは天井扇と呼ばれ天井に取り付けられる扇風機の駆動源として利用される。
中空軸2には、上下一対のインシュレータ7(インシュレータA7a、インシュレータB7b)を介し、A相巻線8(内側コイル)、B相巻線9(外側コイル)を施した固定子鉄心3が固定されている。この固定子鉄心3の周囲に空隙を介し、中空軸2を中心として回転子鉄心4が配設されている。そして、回転子鉄心4は、回転子カバー12に圧入保持されて、外転型の回転子としている。また、回転子カバー12及び上部カバー11には、軸受ハウジング部13a・13bが設けられ、玉軸受14a・14bを介して中空軸2に回転可能に取り付けられている。
図2は、同電動機1の固定子20を示す部分破断の断面図であり、図3は、同電動機1の固定子20の分解斜視図である。固定子鉄心3は複数枚の電磁鋼板を軸方向に積層したものからなり、その中心部に中空軸2を圧入保持する中心孔21を有し、この中心孔21の外周側に等間隔で放射状に位置してA相巻線8を巻装する第1歯部22と、この第1歯部22から更に外周方向に二股に延設してB相巻線9を巻装する第2歯部23とを形成してなる。また、隣り合う第1歯部22によって、第1スロット24が形成され、二股に延設した第2歯部23の間に第2スロット25が形成されている。固定子鉄心3とそれぞれの巻線の絶縁には樹脂成型品からなるインシュレータA7a、インシュレータB7bを介した構成とする。
次に、図4〜7を用いて、インシュレータ7の構造を説明する。
図4は、インシュレータA7aを固定子鉄心3側から見た状態の斜視図である。インシュレータA7aは、合成樹脂によって一体成形されたものであり、固定子鉄心3の下面に当接する円環状基部31と、更にそこから第1スロット24及び第2スロット25の壁面を覆うように回転軸方向に延出した筒状の第1壁部32及び第2壁部33を有している。第1壁部32及び第2壁部33の軸方向の高さは、第2壁部33を第1壁部32よりも高く形成している。また、第1壁部32及び第2壁部33の軸方向端部は、回転軸に直交する面に対して所定の角度の傾斜を有しており、外周側を内周側よりも高く形成している。
更に、インシュレータA7aに設けた第1壁部32及び第2壁部33は、円環状基部31との接合部に、第1スロット24及び第2スロット25の壁面に当接し、円環状基部31から回転軸方向に所定の寸法だけ延出した第1突起部32a及び第2突起部33aを有するものである。
図5は、インシュレータB7bを固定子鉄心3側から見た状態の斜視図である。インシュレータB7bは、合成樹脂によって一体成形されたものであり、固定子鉄心3の上面に当接する円環状基部41と、更にそこから第1スロット24及び第2スロット25の壁面を覆うように回転軸方向に延出した筒状の第1壁部42及び第2壁部43を有している。第1壁部42及び第2壁部43の軸方向の高さは、第1壁部42を第2壁部43よりも高く形成している。また、第1壁部42及び第2壁部43の軸方向端部は、回転軸に直交する面に対して所定の角度の傾斜を有しており、内周側を外周側よりも高く形成している。
図6(a)(b)(c)は、インシュレータA7a及びインシュレータB7bの嵌合状態を示すC−C断面図である。ここでは、A相巻線8およびB相巻線9は図示していない。インシュレータA7a及びインシュレータB7bは、固定子鉄心3に回転軸方向から装着される。
まずインシュレータA7aの装着を説明する。インシュレータA7aは、第2壁部33の外周側から順次挿入が開始される。装着後には、第1突起部32a及び第2突起部33aが、第1スロット24及び第2スロット25の壁面に当接するため、固定子鉄心3に対するインシュレータA7aの位置決め精度は向上する。
次に、インシュレータB7bの装着を説明する。インシュレータB7bは、第1壁部42の内周側から順次挿入が開始される。装着後には、インシュレータB7bに設けた第1壁部42及び第2壁部43は、インシュレータB7bに設けた第1壁部42及び第2壁部43と固定子鉄心3との間に位置しており、すなわち所定の寸法だけ重なり合った状態となる。
このように本発明の実施の形態1における電動機1によれば、
所定の角度の傾斜を有する第1壁部32、第2壁部33の軸方向端部が、第1スロット24、第2スロット25に徐々に挿入されるため、挿入が容易となり組立作業性が向上する。
また、第1突起部32a及び第2突起部33aが第1スロット24及び第2スロット25の壁面に当接し、固定子鉄心3に対するインシュレータA7aの位置決め精度が向上するため、インシュレータB7bとの嵌合が著しく容易となるとともに、インシュレータA7a及びインシュレータB7bの損壊を防止し品質の向上を図ることができる。
また、第1スロット24に施されたA相巻線8、第2スロット25に施されたB相巻線9と固定子鉄心3との空間絶縁距離を確保することが可能であり、絶縁性能を十分確保することができる。
(実施の形態2)
図7(a)〜(e)は、実施の形態2における電動機のインシュレータA7a及びインシュレータB7bの嵌合状態を示すD−D断面図である。図7において、実施の形態1と異なるところは、
インシュレータ7に設けた壁部の軸方向端部が、回転軸に直交する面に対して径方向ではなく周方向に所定の角度の傾斜を有している点である。また、図4、図5と同じ構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。また、第1壁部32と第2壁部33は、同じ方向の傾斜を有しているので、ここでは第1壁部32のみ説明する。
まずインシュレータA7aの装着を説明する。インシュレータA7aは、第1壁部32の軸方向端部の最も高い部分から順次挿入が開始される。周方向に傾斜した第1壁部32の軸方向端部が第1スロット24のエッジ部に接触した場合でも、インシュレータA7aの回転軸方向へかかる力は、第1壁部32が第1スロット24に収まる周方向へかかる力に分散され、軸方向端部は全て第1スロット24に挿入される。
装着後には、第1突起部32aが、第1スロット24の壁面に当接するため、固定子鉄心3に対するインシュレータA7aの位置決め精度は向上する。
次に、インシュレータB7bの装着を説明する。インシュレータB7bは、第1壁部42の軸方向端部の最も高い部分から順次挿入が開始される。周方向に傾斜した第1壁部42の軸方向端部が第1スロット24のエッジ部に接触した場合でも、インシュレータB7bの回転軸方向へかかる力は、第1壁部42が第1スロット24に収まる周方向へかかる力に分散され、軸方向端部は全て第1スロット24に挿入される。装着後には、インシュレータB7bに設けた第1壁部42は、インシュレータB7bに設けた第1壁部42と固定子鉄心3との間に位置しており、すなわち所定の寸法だけ重なり合った状態となる。
このように本発明の実施の形態2における電動機1によれば、
所定の角度の傾斜を有する第1壁部32、第2壁部33の軸方向端部が、第1スロット24、第2スロット25に徐々に挿入されるため、挿入が容易となり組立作業性が向上する。
また、インシュレータA7aを固定子鉄心3に装着するとき、周方向に傾斜した第1壁部32、第2壁部33の軸方向端部が第1スロット24、第2スロット25のエッジ部に接触した場合でも、インシュレータA7aの回転軸方向へかかる力は、第1壁部32、第2壁部33が第1スロット24、第2スロット25に収まる周方向へかかる力に分散され、固定子鉄心3に対するインシュレータA7aの位置決め及び同心度が調整されるため、インシュレータA7aの挿入および嵌合が著しく容易となるとともに、インシュレータA7aの損壊を防止し品質の向上を図ることができる。
また、第1突起部32a及び第2突起部33aが第1スロット24及び第2スロット25の壁面に当接し、固定子鉄心3に対するインシュレータA7aの位置決め精度が向上するため、インシュレータB7bとの嵌合が著しく容易となるとともに、インシュレータA7a及びインシュレータB7bの損壊を防止し品質の向上を図ることができる。
また、第1スロット24に施されたA相巻線8、第2スロット25に施されたB相巻線9と固定子鉄心3との空間絶縁距離を確保することが可能であり、絶縁性能を十分確保することができる。
また、インシュレータ7を円環状に形成することにより、スロット壁面で分割した複数個からなる分割型インシュレータでは必要となる、周方向に隣り合うインシュレータ接合部を重ね合わせる構造123が不要となるため、スロット面積を広く、巻線の周長を短縮し、巻線の電気抵抗を小さくでき、電動機の効率を向上することが可能であり、また部品点数を低減することができる。
なお、本発明の実施の形態1及び実施の形態2で説明したインシュレータ7は、インシュレータA7aを軸方向下側から、インシュレータB7bを軸方向上側から装着するように定義しているが、装着方向が上下逆であっても対応可能な構造としている。
本発明にかかる電動機は、絶縁性能を十分確保しつつ、品質の向上、組立の容易化および合理化が可能であり、例えば、天井扇などの駆動用電動機に適用できる。
1 電動機
2 中空軸
3 固定子鉄心
4 回転子鉄心
7 インシュレータ
7a インシュレータA
7b インシュレータB
8 A相巻線
9 B相巻線
11 上部カバー
12 回転子カバー
13a、13b 軸受ハウジング部
14a、14b 玉軸受
20 固定子
21 中心孔
22 第1歯部
23 第2歯部
24 第1スロット
25 第2スロット
31 円環状基部
32 第1壁部
32a 第1突起部
33 第2壁部
33a 第2突起部
41 円環状基部
42 第1壁部
43 第2壁部

Claims (7)

  1. 内周側にA相巻線を施す第1スロットを円環状に設け、前記第1スロットの外周側にB相巻線を施す第2スロットを有する固定子鉄心と、
    この固定子鉄心の側面に対向して回転可能に取り付けられた回転子を備えた電動機であって、
    前記固定子鉄心には、軸方向上下から挟み込むように上下一対のインシュレータ(インシュレータA、インシュレータB)を装着し、
    このインシュレータは、
    回転軸に直交する面で構成される基部と、
    前記第1スロットの壁面を覆うように前記基部から回転軸方向に延出した筒状の第1壁部と、
    前記第2スロットの壁面を覆うように前記基部から回転軸方向に延出した筒状の第2壁部を有し、
    前記第1壁部、前記第2壁部の軸方向端部は、回転軸に直交する面に対して所定の角度の傾斜を有するとともに、
    前記第1壁部と前記第2壁部の軸方向の高さが異なることを特徴とする電動機。
  2. 前記インシュレータAは、第2壁部を第1壁部よりも高く形成し、
    前記インシュレータBは、第1壁部を第2壁部よりも高く形成した請求項1記載の電動機。
  3. 前記インシュレータAに設けた第1壁部及び第2壁部は、外周側の高さを内周側よりも高く形成し、
    前記インシュレータBに設けた第1壁部及び第2壁部は、内周側の高さを外周側よりも高く形成した請求項1記載の電動機。
  4. 前記インシュレータに設けた第1壁部、第2壁部の軸方向端部はともに、周方向に傾斜した請求項1記載の電動機。
  5. 前記インシュレータA、前記インシュレータBを前記固定子鉄心に装着したとき、
    前記インシュレータBに設けた壁部は、前記インシュレータAに設けた壁部と前記固定子鉄心との間に位置することを特徴とする請求項1〜4いずれか一つに記載の電動機。
  6. 前記インシュレータA、前記インシュレータBは、それぞれ円環状に一体成形された合成樹脂からなることを特徴とする請求項1〜5いずれか一つに記載の電動機。
  7. 前記インシュレータAに設けた前記第1壁部及び第2壁部は、
    前記基部との接合部に、前記第1スロット及び前記第2スロットの壁面に当接し、前記基部から回転軸方向に所定の寸法だけ延出した突起部を有することを特徴とする請求項1〜6いずれか一つに記載の電動機。
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