JP5981364B2 - ロータ及びモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータ、及びロータを備えるモータに関する。
モータに使用されるロータとしては、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされるロータコアを備え、それらの間に界磁磁石を配置して各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させる所謂永久磁石界磁のランデル型構造のロータがある(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−43749号公報
ところで、上記のようなロータでは、例えば界磁磁石をロータコアで挟み込んだ状態で回転軸を圧入する場合、界磁磁石が割れる場合がある。このとき、ロータコアや界磁磁石などの平行度等が理想状態からずれている等の理由で、界磁磁石に対して偏荷重がかかって意図しない割れが発生する虞がある。これにより、磁束発生が不均等となって十分な性能が得られず、ロータ並びにモータの歩留まりが低下する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、歩留まりの低下を抑えることが可能なロータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するロータは、それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と、を備えたロータであって、前記界磁磁石は、軸方向両側面に、軸方向に窪んだ分割用溝部が径方向に沿って形成されており、前記分割用溝部は、軸方向両側面に同数個設けられるものである。
この構成によれば、界磁磁石は、軸方向両側面に、軸方向に窪んだ分割用溝部が径方向に沿って形成されるため、界磁磁石に偏荷重がかかって割れる際には、前記溝部に沿って割れやすくなる。このため、磁束発生を均等とすることが可能となり、界磁磁石が割れた場合であっても性能を十分に発揮して、歩留まりの低下を抑えることが可能となる。
上記ロータにおいて、前記分割用溝部は、軸方向両側面のそれぞれに極対数と同数個形成されることが好ましい。
この構成によれば、界磁磁石が割れようとする場合には、極対数と同数個形成された分割用溝部で界磁磁石が分割されるため、界磁磁石によって発生する磁束が磁石の割れによって不均等になることを抑えることが可能となる。
上記ロータにおいて、前記分割用溝部は、軸方向両側面のそれぞれに3つ形成されることが好ましい。
この構成によれば、界磁磁石が割れようとする場合に3つの分割用溝部で界磁磁石が分割されて、それぞれのロータコアと軸方向に接触する面が3つ(3点)となるため、ロータコアと界磁磁石の組み付け状態を安定させることが可能となる。
上記ロータにおいて、前記分割用溝部は、軸方向両側面のそれぞれに周方向等角度間隔で形成されることが好ましい。
この構成によれば、周方向等角度間隔で分割用溝部が形成されるため、界磁磁石に対して荷重がかかって界磁磁石が割れる場合でも、周方向等角度間隔で割れることが期待できる。これにより、割れた界磁磁石の体積を略同一とすることができる。
上記ロータにおいて、前記分割用溝部は、一方の側面に設けられる分割用溝部に対して他方の側面に設けられる分割用溝部が周方向に360度/磁極数(度)ずれるように形成されることが好ましい。
この構成によれば、一方の側面に設けられる分割用溝部に対して他方の側面に設けられる分割用溝部が周方向に360/磁極数(度)ずれるように形成されることで、一方の側面に設けられる分割用溝部と他方の側面に設けられる分割用溝部とが周方向において交互配置されることとなる。このため、N極とS極とのそれぞれに対する磁束の不均等をより確実に抑えることができる。
上記課題を解決するモータは、上記いずれかの構成のロータを備える。
この構成によれば、上記いずれかの効果と同様の効果を奏することができる。
本発明のロータ及びモータによれば、歩留まりを向上させることが可能となる。
実施形態におけるブラシレスモータの軸方向から見た断面図である。 同上におけるロータカバーを装着したロータの斜視図である。 同上におけるロータカバーの分解斜視図である。 (a)は同上におけるロータを第1ロータコア側から見た斜視図であり、(b)は同上におけるロータを第2ロータコア側から見た斜視図である。 同上におけるロータを軸方向から見た正面図である。 図5のa−o−b線組合せ断面図である。 同上における極間補助磁石と背面補助磁石を省略したロータの分解斜視図である。 別例における環状磁石の斜視図である。 別例における環状磁石の斜視図である。 別例における環状磁石の斜視図である。 別例における環状磁石の平面図である。 別例におけるブラシレスモータの一部破断斜視図である。
以下、ロータを備えたモータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、ブラシレスモータ10は、モータハウジング11の内周面にステータ12が固定され、そのステータ12の内側には、回転軸13に固着され同回転軸13とともに一体回転する所謂ランデル型構造のロータ14が配設されている。回転軸13は、非磁性体のステンレス製シャフトであって、モータハウジング11に設けた図示しない軸受にて、モータハウジング11に対して回転可能に支持されている。
図1に示すようにステータ12は、円筒状のステータコア20を有し、そのステータコア20の外周面がモータハウジング11の内側面に固定されている。ステータコア20の内側には、軸線方向に沿って形成され、かつ、周方向に等ピッチに配置される複数のティース21が、径方向内側に向かって延出形成されている。各ティース21は、T型のティースであって、その径方向の内周面は、回転軸13の中心軸線ALを中心と同心円の円弧を軸線方向に延出した円弧面である。
図1に示すようにティース21とティース21の間には、スロット22が形成される。本実施形態では、ティース21の数は12個であって、スロット22の数は、ティース21の数と同じ12個である。12個のティース21には、周方向に3相巻線、即ち、U相巻線23u、V相巻線23v、W相線23wが順番に集中巻きにて巻回されている。
そして、これら巻回した各相巻線23u,23v,23wに3相電源電圧を印加してステータ12に回転磁界を形成し、同ステータ12の内側に配置した回転軸13に固着されたロータ14を、正回転(図1において時計回り方向)及び逆回転(図1において反時計回り方向に回転)が可能とされる。
図4〜図7に示すように、ステータ12の内側に配設されたロータ14は、第1及び第2ロータコア30,40、界磁磁石50を有している。そして、図2及び図3に示すように、その第1及び第2ロータコア30,40、界磁磁石50を有したロータ14には、ロータカバー70が装着されている。
(第1ロータコア)
図7に示すように、第1ロータコア30は、軟磁性材よりなり本実施形態では電磁鋼板にて形成され、回転軸13を貫挿固着する貫通穴30aを形成した円板状の第1コアベース31を有している。第1コアベース31の外周面31cには、略等間隔に複数(本実施形態では4つ)の第1爪状磁極32が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第1爪状磁極32において、第1コアベース31の外周面31cから径方向外側に突出した部分を第1基部33といい、軸方向に屈曲された先端部分を第1磁極部34という。
また、第1爪状磁極32の周方向両端面32a,32bは、径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面となっている。そして、各第1爪状磁極32の周方向の角度、即ち前記周方向両端面32a,32b間の角度は、周方向に隣り合う第1爪状磁極32同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、第1磁極部34の径方向外側面f1は、軸直交方向断面形状が回転軸13の中心軸線ALを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面f1に第1補助溝35と第2補助溝36の2つの溝を有している。第1補助溝35と第2補助溝36は、回転軸13の中心軸線ALから第1磁極部34の周方向の中間位置を通過する直線を中心線を対称軸として対称位置に形成されている。また、第1補助溝35と第2補助溝36は、回転軸13の中心軸線ALを中心に第1補助溝35と第2補助溝36がなす角度がコギングトルクの周期φ(=15度)と一致するように形成されている。
図4(a)及び図7に示すように、第1コアベース31の反対向面31bには、4個の位置決め係止孔37が中心軸線ALを中心とする同心円上に等角度の間隔で凹設されている。4個の位置決め係止孔37は、第1コアベース31に形成した隣り合う第1爪状磁極32の中間位置上に形成されている。
(第2ロータコア)
図7に示すように、第2ロータコア40は、第1ロータコア30と同一材質及び同形状であって、回転軸13を貫挿固着する貫通穴40aを形成した円板状の第2コアベース41を有している。第2コアベース41の外周面41cには、略等間隔に複数(本実施形態では4つ)の第2爪状磁極42が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第2爪状磁極42において、第2コアベース41の外周面41cから径方向外側に突出した部分を第2基部43といい、軸方向に屈曲された先端部分を第2磁極部44という。
また、第2爪状磁極42の周方向端面42a,42bは、径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面となっている。そして、各第2爪状磁極42の周方向の角度、即ち前記周方向両端面42a,42b間の角度は、周方向に隣り合う第2爪状磁極42同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、第2磁極部44の径方向外側面f2は、軸直交方向断面形状が回転軸13の中心軸線ALを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面f2に第1補助溝45と第2補助溝46の2つの溝を有している。第1補助溝45と第2補助溝46は、回転軸13の中心軸線ALから第2磁極部44の周方向の中間位置を通過する直線を中心線を対称軸として対称位置に形成されている。また、第1補助溝45と第2補助溝46は、回転軸13の中心軸線ALを中心に第1補助溝45と第2補助溝46がなす角度がコギングトルクの周期φ(=15度)と一致するように形成されている。
図4(b)に示すように、第2コアベース41の反対向面41bには、4個の位置決め係止孔47が中心軸線ALを中心とする同心円上に等角度の間隔で凹設されている。4個の位置決め係止孔47は、第2コアベース41に形成した隣り合う第2爪状磁極42の中間位置上に形成されている。
そして、第2ロータコア40は、各第2爪状磁極42がそれぞれ対応する各第1爪状磁極32間に配置される。このとき、第2ロータコア40は、第1コアベース31と第2コアベース41との軸方向の間に、界磁磁石50(図6参照)が配置(挟持)されるようにして第1ロータコア30に対して組み付けられる。
(界磁磁石)
図6及び図7に示すように、界磁磁石50は、ネオジム磁石よりなる円板状の永久磁石である。
図7に示すように、界磁磁石50は、その中央位置に回転軸13を貫通する貫通穴51が形成されている。そして、界磁磁石50の軸線AL方向における一方の側面50aが、第1コアベース31の対向面31aと、界磁磁石50の軸線AL方向における他方の側面50bが、第2コアベース41の対向面41aとそれぞれ当接し、界磁磁石50は第1ロータコア30と第2ロータコア40との間に挟持固定される。
界磁磁石50の外径は、第1及び第2コアベース31,41の外径と一致するように設定され、厚さが予め定めた厚さに設定されている。つまり、図6に示すように、第1ロータコア30と第2ロータコア40との間に、界磁磁石50を配置したとき、第1爪状磁極32(第1磁極部34)の先端面32cと第2コアベース41の反対向面41bとが面一になる。同様に、第2爪状磁極42(第2磁極部44)の先端面42cと第1コアベース31の反対向面31bとが面一になるようにしている。また、界磁磁石50の外周面50cが第1及び第2コアベース31,41の外周面31c,41cと面一となる。
図6に示すように、界磁磁石50は、軸方向に磁化されていて、第1ロータコア30側をN極(第1の磁極)、第2ロータコア40側をS極(第2の磁極)となるように磁化されている。従って、この界磁磁石50によって、第1ロータコア30の第1爪状磁極32はN極(第1の磁極)として機能し、第2ロータコア40の第2爪状磁極42はS極(第2の磁極)として機能する。
従って、本実施形態のロータ14は、界磁磁石50を用いた所謂ランデル型構造のロータである。ロータ14は、N極となる第1爪状磁極32と、S極となる第2爪状磁極42とが周方向に交互に配置されており、磁極数が8極(極対数が4)となる。
図7に示すように、界磁磁石50は、その一方側の側面50aに、軸方向に窪んだ分割用溝部52が径方向に沿って形成される。この分割用溝部52は、周方向等角度間隔で極対数と同数個となるように複数(本実施形態では4つ)形成される。また、分割用溝部52は、軸線AL方向に切った断面が半円又は半楕円形状をなすように形成される。また、本実施形態の界磁磁石50は、図6に示すように例えば径方向視で第1及び第2爪状磁極32,42と重ならない位置に分割用溝部52が配置されるように、第1及び第2ロータコア30,40により挟持される。
(第1及び第2背面補助磁石)
図6に示すように、第1磁極部34の背面34a(径方向内側の面)であって、第2コアベース41の外周面41c、界磁磁石50の外周面50c、第1基部33の第2ロータコア40側の面33aとで形成される空間には、第1背面補助磁石61が配置されている。第1背面補助磁石61は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状であって、第1爪状磁極32(第1磁極部34)の背面34aに当接する側が第1爪状磁極32と同極のN極に、第2コアベース41に当接する側が同第2コアベース41と同極のS極となるように径方向に磁化されている。
図6に示すように、第2磁極部44の背面44a(径方向内側の面)であって、第1コアベース31の外周面31c、界磁磁石50の外周面50c、第2基部43の第1ロータコア30側の面43aとで形成される空間には、第2背面補助磁石62が配置されている。第2背面補助磁石62は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状であって、第2爪状磁極42(第2磁極部44)の背面44aに当接する側が第2爪状磁極42と同極のS極に、第1コアベース31に当接する側が同第1コアベース31と同極のN極となるように径方向に磁化されている。
(第1及び第2極間補助磁石)
図6に示すように、第1爪状磁極32と第2爪状磁極42との周方向の間には、第1及び第2極間補助磁石63,64がそれぞれ配置されている。第1及び第2極間補助磁石63,64は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状に形成されている。
第1極間補助磁石63は、第1爪状磁極32の一方の周方向端面32aと前記第1背面補助磁石61の周方向端面とで形成される平坦面と、第2爪状磁極42の他方の周方向端面42bと前記第2背面補助磁石62の周方向端面とで形成される平坦面との間に配置されている。
同様に、第2極間補助磁石64は、第1爪状磁極32の他方の周方向端面32bと前記第1背面補助磁石61の周方向端面とで形成される平坦面と、第2爪状磁極42の一方の周方向端面42aと前記第2背面補助磁石62の周方向端面とで形成される平坦面との間に配置されている。
そして、第1及び第2極間補助磁石63,64は、第1及び第2爪状磁極32,42とそれぞれ同じ磁極となるように(第1爪状磁極32側がN極で、第2爪状磁極42側がS極となるように)周方向に磁化されている。
(ロータカバー)
上記のように組み付けられたロータ14には、ロータカバー70が装着されている。
図2及び図3に示すように、ロータカバー70は、第1ロータコア30側に配置される第1プレート71と第2ロータコア40側に配置される第2プレート72とからなり、共に非磁性体で構成される。
第1プレート71は、円環板状に形成されている。第1プレート71の内径は、第1コアベース31の反対向面31bに形成された4個の位置決め係止孔37の中心位置を通る中心軸線ALを中心とする同心円の直径と同じになるように形成されている。そして、第1プレート71の内周縁部には、4個の第1係止爪73が第1ロータコア30側に略等間隔に延出形成されている。一方、第1プレート71の外径は、組み付けられた回転軸13を挟んで対向する第2極間補助磁石64の外周面間であって中心軸線ALを通る長さと同じなるように形成されている。
そして、各第1係止爪73は第1コアベース31の反対向面31bに形成した各位置決め係止孔37にそれぞれ嵌着する。このとき、第1プレート71は、第1コアベース31の反対向面31bの外周部と当接するとともに、第2背面補助磁石62と第1及び第2極間補助磁石63,64の第1コアベース31側の外側面と当接する。
また、第1プレート71の外周縁部には、係止鍔74が第1係止爪73とは反対方向に延出形成されている。
第2プレート72は、円環板状に形成されている。第2プレート72の内径は、第2コアベース41の反対向面41bに形成された4個の位置決め係止孔47の中心位置を通る中心軸線ALを中心とする同心円の直径と同じになるように形成されている。そして、第2プレート72の内周縁部には、4個の第2係止爪75が第2ロータコア40側に略等間隔に延出形成されている。一方、第2プレート72の外径は、組み付けられた回転軸13を挟んで対向する第1極間補助磁石63の外周面間であって中心軸線ALを通る長さと同じなるように形成されている。
そして、各第2係止爪75は第2コアベース41の反対向面41bに形成した各位置決め係止孔47にそれぞれ嵌着する。このとき、第2プレート72は、第2コアベース41の反対向面41bの外周部と当接するとともに、第1背面補助磁石61と第1及び第2極間補助磁石63,64の第2コアベース41側の外側面と当接する。
また、第2プレート72の外周縁部には、8個の固定部材76が、第2係止爪75と同方向に延出形成されている。8個の固定部材76は、第2プレート72の各第2係止爪75を第2コアベース41の各位置決め係止孔47にそれぞれ嵌着させたとき、第1爪状磁極32の第1磁極部34と第2爪状磁極42の第2磁極部44との間に位置するようにそれぞれ配置されている。
そして、各固定部材76は、その基端部から軸方向第1プレート71側であって前記第1プレート71の係止鍔74の位置まで延出形成されている。このとき、各固定部材76の径方向内側面は、第1爪状磁極32の第1磁極部34と第2爪状磁極42の第2磁極部44との間に組み付けられた第1極間補助磁石63又は第2極間補助磁石64の径方向外側面全体をそれぞれ覆うように形成されている。
図3に示すように、各固定部材76の先端には、カシメ用爪77がそれぞれ設けられている。そして、図2に示すように、各カシメ用爪77が第1プレート71の係止鍔74と係合するようにカシメられることによって、第1プレート71と第2プレート72は連結される。これによって、ロータカバー70がロータ14に対して組み付けられる。ちなみに、図3では、各カシメ用爪77は、カシメられた状態を示しているが、カシメられる前は軸方向(軸線AL方向)に沿って延出形成されている。
次に、上記のように構成した実施形態の作用を記載する。
ブラシレスモータ10において、ステータコア20の各相巻線23u,23v,23wに3相電源電圧を印加してステータ12に回転磁界を形成すると、同ステータ12の内側に配置した回転軸13に固着されたロータ14は、その回転磁界に基づいて回転する。
回転時において、ロータ14は、軸方向の両側面がロータカバー70の第1プレート71と第2プレート72にてカバーされていることから、第1及び第2極間補助磁石63,64、並びに、第1及び第2背面補助磁石61,62が軸方向から飛び出すことが抑えられている。さらに、ロータ14は、ロータカバー70の各固定部材76が対応する第1及び第2極間補助磁石63,64の径方向外側面を押さえ付けていることから、回転による遠心力が第1及び第2極間補助磁石63,64に加えられても第1及び第2ロータコア30,40から飛び出すことが抑えられている。
また、本実施形態のロータ14には、界磁磁石50の一方の側面50aに分割用溝部52が形成されることで、界磁磁石50に偏荷重がかかって万が一割れる際には前記分割用溝部52に沿って意図した部位で磁石50が割れやすくなる。ここで、分割用溝部52は、周方向等角度間隔で極対数と同数個形成されており、分割用溝部52に沿って界磁磁石50が割れた場合でも第1爪状磁極32と第2爪状磁極42の4組と同数個となる。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)界磁磁石50は、軸方向の一方側の側面50aに、軸方向に窪んだ分割用溝部52が径方向に沿って形成されるため、界磁磁石50に偏荷重がかかって割れる際には、分割用溝部52に沿って割れやすくなる。このため、磁束発生を均等とすることが可能となり、界磁磁石50が割れた場合であっても性能を十分に発揮して、歩留まりの低下を抑えることが可能となる。
(2)界磁磁石50が割れようとする場合には、極対数と同数個形成された分割用溝部52で界磁磁石50が分割されるため、界磁磁石50が極対数と同数個に割れやすくなる。これにより、界磁磁石50によって発生する磁束が磁石52の割れによって不均等になることを抑えることができる。
(3)周方向等角度間隔で分割用溝部52が形成されるため、界磁磁石50に対して荷重がかかって界磁磁石50が割れる場合でも、周方向等角度間隔で割れることが期待できる。これにより、割れた界磁磁石50の体積を略同一とすることができる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、界磁磁石50の軸方向一方側の側面50aに分割用溝部52を形成する構成としたが、これに限らない。例えば図8〜図10に示すように軸方向のそれぞれの側面50a,50bに分割用溝部52を形成する構成を採用してもよい。図8では、軸方向両側の側面50a,50bに形成される分割用溝部52が磁石50の周方向における略同位置に形成して、一方の側面50a側の分割用溝部52と、他方の側面50b側の分割用溝部52とが軸方向視で重なるようになっているが、必ずしも同位置でなくてもよい。例えば、図9及び図10に示すように、一方側の側面50aの分割用溝部52に大して他方側の側面50bの分割用溝部52が、周方向に360度/磁極数(=360度/8=45度)ずれた位置に形成してもよい。このような構成とすることで、一方の側面50aに設けられる分割用溝部52と他方の側面50bに設けられる分割用溝部52とが周方向において交互配置されることとなる。このため、N極とS極とのそれぞれに対する磁束の不均等をより確実に抑えることができる。
・上記実施形態では、分割用溝部52を軸方向に切った断面形状が略半円形状又は略半楕円形状としたが、その形状は限らない。例えば、図9や図10に示すように、三角形状や台形形状としてもよい。
・上記実施形態並びに各変形例では特に言及していないが、分割用溝部52において鋭角とならないように適宜面取り(R面取り加工やC面取り加工など)を実施してもよい。
・上記実施形態では、界磁磁石50の一方の側面50aに分割用溝部52を4つ形成する構成としたが、その数はこれに限らない。例えば、図11に示すように、界磁磁石50に、3つの分割用溝部52を形成する構成としてもよい。このような構成とすることで、界磁磁石50が割れようとする場合に3つの分割用溝部52で界磁磁石50が分割されて、それぞれのロータコア30,40と軸方向に接触する面が3つとなるため、ロータコア30,40と界磁磁石50の組み付け状態を安定させることが可能となる。
・上記実施形態では、極間補助磁石63,64と背面補助磁石61,62とを設ける構成としたが、極間補助磁石63,64と背面補助磁石61,62とのいずれか一方を省略した構成や、極間補助磁石63,64と背面補助磁石61,62との両方を省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2磁極部34,44の径方向外側面f1,f2に第1補助溝35,45及び第2補助溝36,46を形成したロータ14に具体化したが、これに限らない。例えば、第1及び第2磁極部34,44の径方向外側面f1,f2に第1補助溝35,45及び第2補助溝36,46を形成しないロータに応用してもよい。
・上記実施形態では、ロータカバー70を設ける構成としたが、ロータカバー70を省略する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、ロータ14は極数を8極として極対数を4つとし、ステータ12はスロット数が12個の集中巻にて構成したが、これらは適宜変更してもよい。図12に示すように、60個のティース21を有して60個のスロット22を備えたステータ12と、10極のロータ14とを備えてモータ100を構成してもよい。なお、図12では、ステータ12及びロータ14は断面斜視図で示しているため、スロット数と極数は半分のみ示している。また、図12では特に示していないが、ステータ12のティース21に断面が略角形状の線材(セグメント導体)を挿通して線材同士を例えば溶着することで巻線を構成してもよい。このような構成とすることで、略矩形状のスロット22を有効利用して巻線の占積率を向上させることができる。
・上記各変形例同士を適宜組み合わせてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアを有するロータに用いられるものであり、
前記第1及び第2ロータコアのコアベース同士の軸方向の間に配置されて、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石であって、
前記コアベースと軸方向において当接される界磁磁石の側面の少なくとも一方に、軸方向に窪んだ分割用溝部が径方向に沿って形成されることを特徴とする界磁磁石。
このような構成の界磁磁石をロータに用いることで、界磁磁石に偏荷重がかかって割れる際には、前記溝部に沿って割れやすくなる。このため、磁束発生を均等とすることが可能となり、界磁磁石が割れた場合であっても性能を十分に発揮して、歩留まりの低下を抑えることが可能となる。
10…モータ、14…ロータ、30…第1ロータコア、40…第2ロータコア、50…界磁磁石、50a,50b…側面、52…分割用溝部。

Claims (6)

  1. それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、
    前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と、
    を備えたロータであって、
    前記界磁磁石は、軸方向両側面に、軸方向に窪んだ分割用溝部が径方向に沿って形成されており、
    前記分割用溝部は、軸方向両側面に同数個設けられるものであることを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記分割用溝部は、軸方向両側面のそれぞれに極対数と同数個形成されることを特徴とするロータ。
  3. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記分割用溝部は、軸方向両側面のそれぞれに3つ形成されることを特徴とするロータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のロータにおいて、
    前記分割用溝部は、軸方向両側面のそれぞれに周方向等角度間隔で形成されることを特徴とするロータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のロータにおいて、
    前記分割用溝部は、一方の側面に設けられる分割用溝部に対して他方の側面に設けられる分割用溝部が周方向に360度/磁極数(度)ずれるように形成されることを特徴とするロータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のロータを備えたことを特徴とするモータ。
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