JP7292430B2 - 固定子の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、筒状の回転子の内側に配置される固定子、電動機、天井扇風機、および固定子の製造方法に関する。
電動機には、筒状の固定子の内側に回転子を配置したインナーロータ型電動機と、特許文献1に開示されているように筒状の回転子の内側に固定子を配置したアウターロータ型電動機とがある。インナーロータ型電動機に用いられる固定子では、筒状形状の固定子鉄心の内周面側に形成されたティースに巻線を巻き付けて巻線部が形成されている。
一方、アウターロータ型電動機に用いられる固定子では、円筒形状または円柱形状の固定子鉄心の外周面側に形成されたティースに巻線を巻き付けて巻線部が形成される。固定子への巻線の巻き付けでは、外周面側に形成されたティースに巻線を巻き付けるほうが作業性がよい傾向にある。そのため、アウターロータ型電動機に用いられる固定子に巻線を巻き付ける作業のほうが、インナーロータ型電動機に用いられる固定子に巻線を巻き付ける作業よりも作業性がよい傾向にある。
特許第6383941号公報
固定子鉄心と巻線との間には絶縁材料で形成されたインシュレータが設けられて、固定子鉄心と巻線との間の絶縁が図られる。インシュレータを設ける方法には、固定子鉄心とは別個に形成したインシュレータをティースに取り付ける方法の他に、固定子鉄心とインシュレータとを一体成型する方法がある。
固定子鉄心とインシュレータとを一体成型する方法では、固定子鉄心を金型で覆って、金型と固定子鉄心との隙間に樹脂を流し込むことで、固定子鉄心とインシュレータとが一体成型される。インシュレータを一体成型する方法では、複数のティースの表面に一括してインシュレータを形成することができるので、インシュレータで覆う領域が大きくなりがちなアウターロータ型電動機の固定子において、生産効率を向上させる有効な方法となる。
しかしながら、インシュレータで覆う領域が大きくなると、固定子鉄心と金型との間で樹脂が十分に回り込まずに、インシュレータに覆われない領域ができたり、インシュレータの厚みが不均一になったりする施工不良が発生しやすくなる。例えば、固定子鉄心の軸方向における一方側から樹脂を流し込んだ場合に、その反対側である他方側に樹脂が回り込まずに、インシュレータに覆われない領域ができてしまう場合がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、インシュレータの施工不良が発生しにくい固定子を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、円筒形状または円柱形状の固定子鉄心を、固定子鉄心が嵌まる凹部が形成された金型で覆うステップと、金型と固定子鉄心との間に樹脂を流し込むステップと、を有し、固定子鉄心には、外周方向に向かって延びるとともに周方向に沿って並べて複数のティースが形成され、ティースの間がスロットとなり、スロットを構成するティースの側面と金型との間には、他の部分よりも隙間が大きい樹脂充填流路が形成され、樹脂充填流路は、ティースの内周側の根元に設けられ、凹部には、樹脂の流入口となるゲートが形成され、ゲートは、固定子鉄心の中心軸に沿って見て樹脂充填流路と重なる位置に形成されている
本開示にかかる固定子は、インシュレータの施工不良が発生しにくいという効果を奏する。
実施の形態1にかかる天井扇風機の概略構成を示す側面図 実施の形態1にかかる電動機の斜視図 実施の形態1にかかる電動機を、カバーの一部を除いて示した斜視図 実施の形態1にかかる固定子の斜視図 実施の形態1における固定子鉄心の斜視図 実施の形態1における固定子鉄心にインシュレータが形成された状態を示す斜視図 実施の形態1にかかる固定子にインシュレータを形成する際に用いられる金型の斜視図 実施の形態1における固定子鉄心とゲートおよびランナーとの関係を示す斜視図 図8に示すゲート部分を拡大した部分拡大斜視図 実施の形態1における固定子鉄心とゲートとの関係を示す平面図 図10のゲート部分を拡大した部分拡大平面図 実施の形態1における金型および固定子鉄心の一例を示す断面図 実施の形態1における金型および固定子鉄心の他の例を示す断面図 実施の形態1における樹脂充填部の変形例を示す部分拡大図 実施の形態1における固定子鉄心の変形例を示す部分拡大斜視図
以下に、実施の形態にかかる固定子、電動機、天井扇風機、および固定子の製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの開示が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる天井扇風機の概略構成を示す側面図である。天井扇風機20は、天井から吊り下げられて設置される。天井扇風機20は、電動機25と、電動機25の駆動を受けて回転する複数の翼部23とを備える。複数の翼部23は、電動機25と同軸の円周上に位置する。電動機25と複数の翼部23とは、天井扇風機20の本体を構成する。電動機25の下側は、カバー24によって覆われている。パイプ22は、中空の棒である。パイプ22は、天井扇風機20の本体を支持する。パイプ22の上端は、固定部21において天井に固定される。商用電源に接続された電源線は、天井からパイプ22の内部を通されて、電動機25の電源回路に接続されている。図1では、天井、商用電源および電源回路の図示を省略している。
次に、電動機25の詳細な構成について説明する。図2は、実施の形態1にかかる電動機の斜視図である。図3は、実施の形態1にかかる電動機を、カバーの一部を除いて示した斜視図である。電動機25は、回転子4と、固定子6と、シャフト2と、軸受3と、カバー8と、を備える。電動機25は、円筒形状の回転子4の内側に固定子6が配置されている。シャフト2は、固定子6の中心軸に沿って延びるように固定子6に固定されている。シャフト2は、軸受3の内輪に差し込まれて固定されている。カバー8は、軸受3の外輪と回転子4とに固定されている。この構成によって、回転子4は円筒の中心軸を中心に回転可能となっている。天井扇風機20では、回転子4に翼部23が連結されることで、回転子4とともに翼部23が回転する。
図4は、実施の形態1にかかる固定子の斜視図である。固定子6は、固定子鉄心9と、主巻線部10と、補助巻線部11とを備える。図5は、実施の形態1における固定子鉄心の斜視図である。固定子鉄心9は、全体として円筒形状となっている。固定子鉄心9には、径方向外側に向けて延びる複数の第1ティース9aが形成されている。複数の第1ティース9aは、周方向に並べて形成されている。固定子鉄心9には、第1ティース9aの先端を二股に分岐して形成された第2ティース9bが設けられている。主巻線部10および補助巻線部11はそれぞれ16個あり、16極を形成している。
図4に示すように、隣接する第2ティース9b同士であって、異なる第1ティース9aから延びる第2ティース9b同士に巻線が巻き付けられて主巻線部10が形成される。すなわち、同じ第1ティース9aから分岐された第2ティース9b同士の間が、主巻線部10が設けられる外周側のスロットとなる。また、第1ティース9aに巻線が巻き付けられて補助巻線部11が形成される。すなわち、第1ティース9a同士の間が、補助巻線部11が設けられる内周側のスロットとなる。
図6は、実施の形態1における固定子鉄心にインシュレータが形成された状態を示す斜視図である。固定子鉄心5は、少なくとも巻線が巻き付けられる領域、すなわち第1ティース9aおよび第2ティース9bの外周面が、絶縁性の樹脂で形成されたインシュレータ12で覆われている。インシュレータ12によって、主巻線部10と第2ティース9bとの間、および補助巻線部11と第1ティース9aとの間の絶縁が図られている。インシュレータ12は、例えば0.3mm以上の厚みを有している。インシュレータ12の厚みが薄いと、主巻線部10と第2ティース9bとの間、および補助巻線部11と第1ティース9aとの間で絶縁を確保できない。一方、インシュレータ12の厚みが厚いと、スロットのスペースが小さくなって、主巻線部10および補助巻線部11が小さくなり、電動機25としての機能が低下する。
図7は、実施の形態1にかかる固定子にインシュレータを形成する際に用いられる金型の斜視図である。金型26には、固定子鉄心9が嵌り込む凹部26aが形成されている。凹部26aは、インシュレータ12が形成される領域では、固定子鉄心9との間に隙間ができる大きさで形成されている。インシュレータ12は、固定子鉄心9を金型26で挟み込んで覆い、固定子鉄心9と金型26との隙間に樹脂を流し込むことで形成される。例えば、固定子鉄心9と凹部26aとの間に0.5mmの隙間が形成されていれば、0.5mmの厚さのインシュレータ12が形成される。固定子鉄心9は、外周面が金型26の凹部26aに密着して保持される。
金型26には、固定子鉄心9と金型26との隙間への樹脂の流入路となるゲートが形成されている。ゲートは、後述するランナーを介して金型26の外周面と凹部26aとを連通しており、ゲートおよびランナーを通して固定子鉄心9と金型26との隙間に樹脂を流し込むことが可能となる。
図8は、実施の形態1における固定子鉄心とゲートおよびランナーとの関係を示す斜視図である。図8では、金型26を透過させた状態を示すことで、金型26の内部に形成されたゲート27およびランナー28の形状を示している。図9は、図8に示すゲート部分を拡大した部分拡大斜視図である。金型26は、例えばピンゲート、3プレート方式の金型である。一般的なピンゲートの金型を用いた樹脂成型であれば、キャビティー側から樹脂を充填するため、固定子鉄心9に対して中心軸に沿った方向の一方側から樹脂を充填することになる。そのため、樹脂の流れの下流側に位置することになる領域、すなわち固定子鉄心9に対して中心軸に沿った方向の他方側となる領域にも樹脂を流れやすくする必要がある。なお、以下の説明において、固定子鉄心9のうちゲート27側を向く面を表面と称し、表面と反対側を向く面を裏面と称する。すなわち、固定子鉄心9の表面側から流入した樹脂を、裏面側にも流れやすくする必要がある。
なお、図8に示した例でのゲート27は、樹脂の流動の対称性を考慮して第1ティース9a間のスロットの1つおきに設けられて、合計で8個のゲート27が設けられている。ゲートの数は樹脂の流動性に合わせて4個または16個であってもよい。
図10は、実施の形態1における固定子鉄心とゲートとの関係を示す平面図である。図11は、図10のゲート部分を拡大した部分拡大平面図である。図11に示すように、インシュレータ12には、第1ティース9aの根元であって、第1ティース9aの間となる領域、かつ補助巻線部11よりも径方向中心側となる領域に、樹脂充填部12aが設けられている。樹脂充填部12aは、インシュレータ12における他の部分よりも厚い厚さで形成された肉厚部である。
本実施の形態1では、第1ティース9aの根元において径方向に沿ったインシュレータ12の厚みを、他の部分よりも厚くして樹脂充填部12aが形成されている。より具体的には、第1ティース9aの側面同士で形成される角の曲率半径Rdよりも、樹脂充填部12aの側面の曲率半径Reを大きくすることで樹脂充填部12aが他の部分よりも厚く形成されている。
樹脂充填部12aでは、他の部分よりも樹脂が流れやすくなっている。したがって、樹脂充填部12aを通して、固定子鉄心9の裏面側にも樹脂が流れやすく、樹脂の充填不良によるインシュレータ12の施工不良が起きにくくなる。また、補助巻線部11が巻き付けられない部分でインシュレータ12を厚くして樹脂充填部12aを設けているので、スロット内に補助巻線部11を形成する空間を確保することができる。したがって、樹脂充填部12aの形成によって電動機25の機能が低下することを防ぐことができる。
例えば、樹脂充填部12aの大きさを、樹脂充填部12aに内接する円の直径で表した場合、樹脂充填部12a以外の部分でのインシュレータ12の厚さの4倍以上10倍以下となる大きさで樹脂充填部12aを形成することで、成型を効率的に行うことが可能となる。例えば、インシュレータ12の厚さを0.4mm~0.6mmとした場合、樹脂充填部12aの大きさは2mm~5mmとすればよい。樹脂充填部12aは、金型26と固定子鉄心9との間に、他の部分よりも隙間の大きい樹脂充填流路を設けることで形成される。
また、金型26と固定子鉄心9との隙間への樹脂の流入口となるゲート27は、中心軸に沿って固定子鉄心9を見た場合に、樹脂充填部12aと重なる位置に設けられている。これにより、ゲート27から流入した樹脂は、スムーズに樹脂充填部12aに流れるので、樹脂充填部12aを通して固定子鉄心9の裏面側に樹脂がより一層流れやすくなる。したがって、固定子鉄心9の表面側と裏面側とに均等に樹脂を流動させることができるので、表面側と裏面側のインシュレータ12の厚みを全面で均一に形成しやすくなる。
また、中心軸に沿って固定子鉄心9を見た場合に、固定子鉄心9と重なる位置にゲート27が設けられている場合には、ゲート27からの樹脂の射出圧力によって固定子鉄心9が押されて変形し、裏面側でインシュレータ12の厚さが薄くなるおそれがある。一方、本実施の形態1では、樹脂充填部12aと重なる位置にゲート27が設けられているので、樹脂の射出圧力による固定子鉄心9の変形を抑えて、均一な厚さのインシュレータ12を形成することができる。これは、ゲート27の樹脂の射出圧力を高めても固定子鉄心9が変形しにくいと換言できる。したがって、樹脂の射出圧力を高めて樹脂の充填時間を短縮することができ、樹脂の不均一凝固による厚さむらの発生を抑制することができる。
樹脂充填部12aの大きさおよびゲート27の径φfは、固定子鉄心9の形状等によって適宜選択すればよい。図12は、実施の形態1における金型および固定子鉄心の一例を示す断面図である。図12では、ゲート27部分で、固定子鉄心9の中心軸に平行な平面で切断した断面を示している。図12では、ゲート27の径よりも樹脂充填部12aのほうが大きく、図11に示すように固定子鉄心9の中心軸に沿って見た場合には、ゲート27の全体が樹脂充填部12aと重なる例を示している。この場合には、樹脂を固定子鉄心9の裏面側に大量に流すことができる。そのため、固定子鉄心9の径が大きく、裏面に樹脂が流れにくい場合に有効である。
図13は、実施の形態1における金型および固定子鉄心の他の例を示す断面図である。図13では、ゲート27部分で、固定子鉄心9の中心軸に平行な平面で切断した断面を示している。図13では、ゲート27の径よりも樹脂充填部12aのほうが小さく、図11に示すように固定子鉄心9の中心軸に沿って見た場合には、ゲート27の一部が樹脂充填部12aと重ならない例を示している。この場合には、固定子鉄心9の表面側に多くの樹脂が回りやすいため、固定子鉄心の表面が裏面よりも複雑な形状を有している場合、すなわち、固定子鉄心9の表面側に樹脂が流れにくい場合に有効である。
図14は、実施の形態1における樹脂充填部の変形例を示す部分拡大図である。図14に示すように、第1ティース9aの根元に加えて、第2ティース9bの根元に樹脂充填部12bを設けてもよい。この場合、樹脂充填部12aと重なる位置と樹脂充填部12bと重なる位置の両方にゲート27を設けてもよいし、いずれか一方と重なる位置にのみゲート27を設けてもよい。また、第1ティース9aの根元には樹脂充填部12aを設けず、第2ティース9bの根元に樹脂充填部12bを設けてもよい。
また、金型26と固定子鉄心9との隙間では内周側から外周側に向かう方が樹脂の流動性がよい。そのため、より内周側に形成されたスロットの側面である第1ティース9aの根元に樹脂充填部12aを設けることで、外周方向への樹脂の流動を円滑化して、より均一な厚みでのインシュレータ12の形成が可能となる。
一方、より外周側に形成されたスロットの側面である第2ティース9bの根元に樹脂充填部12bを設けた場合には、外周側に直接樹脂を流し込める利点がある。
図15は、実施の形態1における固定子鉄心の変形例を示す部分拡大斜視図である。図15に示すように、固定子鉄心9に切欠き18,19を設けることで、樹脂充填部12a,12bを設けてもよい。切欠き18,19を設けた部分では、インシュレータ12の厚さが厚くなるため、樹脂充填部12a,12bとすることができる。
また、切欠き18,19によって樹脂充填部12a,12bを形成する場合には、スロット側に突出させずに樹脂充填部12a,12b部分でインシュレータ12を厚くすることができる。そのため、切欠き19のように第1ティース9aの根元から離れた位置であって、補助巻線部11が形成される部分に樹脂充填部12aを設けても、スロットの内部に補助巻線部11を設ける空間を確保することができる。したがって、樹脂充填部12aを設ける位置の自由度を上げることができる。
一方、第1ティース9aの根元または第2ティース9bの根元であれば、補助巻線部11または主巻線部10が形成される領域ではないため磁路への影響が小さく、切欠き18の形成が電動機の性能の低下につながりにくい。
特に、本実施の形態1で例示した固定子6は16極で、第1ティース9a同士のなす角度は22.5度と鋭角であり、中心側ぎりぎりまで巻線を巻くことは困難である。しかし、本実施の形態1ではスロットの中心側の領域に樹脂充填部12aを設けることにより、補助巻線部11の形成にも磁路にも影響を与えることなく、樹脂流動の均一性を改善することができる。
以上説明した電動機25は、図1に示すような天井扇風機20に用いるのに適している。天井扇風機20は、天井より吊り下げて設置され、1m程度の羽根を回転させて換気させるため、家庭用の扇風機と比較して電動機25に大きな荷重が働くとともに、換気用途として常時稼働されるため、長期的な信頼性が必要である。インシュレータ12を樹脂成型で固定子鉄心9に一体成型することで、電動機25の長期的な信頼性、すなわち天井扇風機20の長期的な信頼性を確保することができる。
なお、固定子鉄心9に、第1ティース9aと第2ティース9bとが形成されていなくてもよい。第1ティース9aのみが形成された固定子鉄心9であっても、樹脂充填部12aを設けることで、インシュレータ12の施工不良を防ぐ効果を得ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
2 シャフト、3 軸受、4 回転子、6 固定子、8 カバー、9 固定子鉄心、9a 第1ティース、9b 第2ティース、10 主巻線部、11 補助巻線部、12 インシュレータ、12a,12b 樹脂充填部、18,19 切欠き、20 天井扇風機、21 固定部、22 パイプ、23 翼部、24 カバー、25 電動機、26 金型、26a 凹部、27 ゲート、28 ランナー。

Claims (3)

  1. 円筒形状または円柱形状の固定子鉄心を、前記固定子鉄心が嵌まる凹部が形成された金型で覆うステップと、
    前記金型と固定子鉄心との間に樹脂を流し込むステップと、を有し、
    前記固定子鉄心には、外周方向に向かって延びるとともに周方向に沿って並べて複数のティースが形成され、
    前記ティースの間がスロットとなり、
    前記スロットを構成する前記ティースの側面と前記金型との間には、他の部分よりも隙間が大きい樹脂充填流路が形成され
    前記樹脂充填流路は、前記ティースの内周側の根元に設けられ
    前記凹部には、前記樹脂の流入口となるゲートが形成され、
    前記ゲートは、前記固定子鉄心の中心軸に沿って見て前記樹脂充填流路と重なる位置に形成されていることを特徴とする固定子の製造方法。
  2. 前記固定子鉄心の中心軸に沿って見て前記ゲートの全体が前記樹脂充填流路と重なることを特徴とする請求項に記載の固定子の製造方法。
  3. 前記固定子鉄心の中心軸に沿って見て前記ゲートの一部が前記樹脂充填流路と重なることを特徴とする請求項に記載の固定子の製造方法。
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