JP2005203028A - ディスク再生装置 - Google Patents
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【課題】 記録媒体に余分なデータが記録されていても常に正常な再生が可能なディスク再生装置を提供する。
【解決手段】 制御部17は、記録媒体9に形成されたセクタの先頭からデータの読み取りを開始し、読み取られたデータにデータ形式の規格で定義されたヘッダ情報が含まれるかどうかを判断し、ここでヘッダ情報が含まれていないことが判断された場合に、次のセクタからのデータの読み取り、所定数のセクタから読み取ったデータにヘッダ情報が含まれていない場合に再生を抑止する。一方、ヘッダ情報が含まれていることが判断された場合は、ヘッダ情報が含まれるフレームのデータから順次再生を行う。
【選択図】 図5
【解決手段】 制御部17は、記録媒体9に形成されたセクタの先頭からデータの読み取りを開始し、読み取られたデータにデータ形式の規格で定義されたヘッダ情報が含まれるかどうかを判断し、ここでヘッダ情報が含まれていないことが判断された場合に、次のセクタからのデータの読み取り、所定数のセクタから読み取ったデータにヘッダ情報が含まれていない場合に再生を抑止する。一方、ヘッダ情報が含まれていることが判断された場合は、ヘッダ情報が含まれるフレームのデータから順次再生を行う。
【選択図】 図5
Description
この発明はディスク再生装置に関し、特にリッピングソフトウェアを用いて作成されたMP3ディスクを再生する技術に関する。
従来、音声データの圧縮技術の1つとして、MP3(MPEG Audio Layer-III)が知られている。このMP3は、映像データ圧縮方式のMPEG−1で利用される音声圧縮方式の1つであり、オーディオCD並の音質を保ったままデータ量を約1/11に圧縮できるという特徴を有する。
ところで、近年は、市販のオーディオCD(CD−DA(Compact Disc Digital Audio)とも呼ばれる)に記録されているデジタル形式の音声データをパーソナルコンピュータに取り込み、パーソナルコンピュータ上でMP3形式の音声データ(以下、「MP3データ」という)に圧縮してCD−R(Compact Disk Recordable)やCD−RW(Compact Disk ReWritable)等に書き込み、個人が好みの楽曲だけを集めたCDを作成することが行われている。
この時に用いられツールは、リッピングソフトウェア(ripping software)、リッピングツール(ripping tool)、あるいは単にリッパー等と呼ばれる。リッピングを行ったデータは元のオーディオCDの音声情報をデジタルデータのまま処理したものなので、理論上は音質は全く劣化しない。
リッピングソフトウェアとしては、サブコード領域のQチャンネル内のA/D(アナログ/デジタル)識別情報に誤情報が紛れ込んでいるときでも正常にパーソナルコンピュータでリッピングを行えるようにしたCDリッピング用のプログラムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このプログラムは、CD再生装置にセットされたCDのTOC(Table Of Contents)から、プログラム領域における各トラックの位置を読み取り、そのトラックにおいてA/D識別情報(サブコードQチャネルのコントロール)を読み取り、この読みとったA/D識別情報がオーディオデータになっていれば、TOCにおけるA/D識別情報に関係なく当該トラックをオーディオトラックとして読み出すという処理をコンピュータに実行させる。
しかしながら、リッピングソフトウェアを用いてMP3データが記録されたデイスク(以下、「MP3ディスク」という)を作成した場合に、リッピングソフトウェアの種類やユーザ側の使い方によっては、本来のMP3データに先行してMP3データ以外の余分なデータが記録される場合がある。このような場合、ディスク再生装置は、MP3データの開始位置を認識できず、音楽等を再生できないという問題がある。
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、記録媒体に余分なデータが記録されていても常に正常な再生が可能なディスク再生装置を提供することを目的とする。
この発明に係るディスク再生装置は、記録媒体に形成されたセクタの先頭からデータの読み取りを開始する読取手段と、読取手段で読み取られたデータにデータ形式の規格で定義されたヘッダ情報が含まれるかどうかを判断する判断手段と、判断手段によりヘッダ情報が含まれていないことが判断された場合に、読取手段に対し、次のセクタからのデータの読み取りを指示する制御手段と、判断手段によりヘッダ情報が含まれていることが判断された場合に、ヘッダ情報が含まれるフレームのデータから順次再生を行う再生手段と、制御手段の指示に応じて読取手段が所定数のセクタから読み取ったデータにヘッダ情報が含まれていない場合に再生を抑止する抑止手段とを備えているものである。
この発明によれば、データ形式の規格で定義されたヘッダ情報が出現するまでセクタを順次変更しながらヘッダ情報を探し、所定数のセクタの中でヘッダ情報が含まれている場合に、そのヘッダ情報を含むフレームのデータから順次再生を行うように構成したので、規格に定義されていない余分なデータが記録媒体のヘッダ情報に先行する部分に存在しても常に正常な再生が可能になる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
まず、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置によって再生の対象とされるMP3ディスクを作成するためのディスク作成装置を、図1に示すブロック図を参照しながら説明する。
実施の形態1.
まず、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置によって再生の対象とされるMP3ディスクを作成するためのディスク作成装置を、図1に示すブロック図を参照しながら説明する。
このディスク作成装置は、例えばパーソナルコンピュータ上に構築される。即ち、ディスク作成装置は、パーソナルコンピュータの本体1、ディスプレイ装置2及び媒体外部機器3によって構成されている。
本体1には、CPU4、メインメモリ5、ディスクドライブ6、表示制御部7及び媒体制御部8を備えている。
CPU4は、ディスク作成装置の全体を制御する。メインメモリ5は、プログラムを記憶するとともに、CPU4の作業用データの一時格納領域として使用される。CPU4は、詳細は後述するが、プログラム処理によって実現される再生処理部4a及びリッパ部4bを含んでいる。リッパ部4bは、リッピングソフトウェア、リッピングツール又はリッパーと呼ばれる部分であり、オーディオデータからMP3データを生成する。
ディスクドライブ6は、記録媒体Mに記録されたデータを読み取ってCPU4の再生処理部4aに送る。記録媒体Mとしては、CD−R、CD−RWといったオーディオCD(CD−DA)や、オーディオデータが記録されたDVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、DVD−RW(Digital Versatile Disk ReWritable)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、DVD+R(Digital Versatile Disk Recordable)、DVD+RW(Digital Versatile Disk ReWritable)、HDD(Hard Disk Drive)等を用いることができる。ディスクドライブ6は、これらの記録媒体Mの種類に適合するものが使用される。
表示制御部7は、ディスプレイ装置2を制御するために使用される。この表示制御部7の制御により、CPU4から送られてくる表示データがディスプレイ装置2の画面上に表示される。ディスプレイ装置2は、例えば液晶表示装置(LCD)、CRT表示装置等から構成することができる。
媒体制御部8は、媒体外部機器3を制御するために使用される。この媒体制御部8の制御により、CPU4から送られてくるMP3データが媒体外部機器3に装着された記録媒体に書き込まれ、MP3ディスク9が作成される。MP3ディスク9を構成する記録媒体としては、例えばCD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、DVD+R、DVD+RW等といった書き込み可能な記録媒体を用いることができる。媒体外部機器3としては、これらの記録媒体に適合するドライブ装置が使用される。
ここで、MP3の規格により規定されているデータ形式の概要を、図2を参照しながら説明する。記録媒体に形成された1つのトラックには1曲分のMP3データが記憶される。1トラックは複数のセクタから成り、各セクタは複数のフレームから構成されている。そして、各フレームは、ヘッダ情報、CRC、サイド情報、メインデータ及び付加データから構成されている。
ヘッダ情報は4バイトで構成され、ビットレートやサンプリング周波数など、MP3データ全体のタイプを表す情報を含む。ヘッダ情報を構成する要素及びビット数を図3に示す。各要素の意味はMP3の規格により定義されているので詳細な説明は省略するが、ヘッダ情報の先頭に位置する同期ヘッダは12ビットの「1」から構成されている。この同期ヘッダによりMP3データのフレームであるかどうかが識別される。
CRCは、当該フレームに対する巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check)を行うためのコードから成り、ヘッダ情報のエラー保護ビッチが「1」の場合に有効になる。サイド情報には、オーディオデータをMP3データにエンコードした時に使用されたパラメータが含まれる。メインデータは、再生時に、このサイド情報を参照してデコードされる。メインデータは、MP3形式にエンコードされた音声データから成る。付加データには、後続のフレームが大きいビット数を必要とするときに、その後続のフレームのメインデータに収容できなかったデータから成る。
以上のように構成されるディスク作成装置において、図示しない操作装置からディスク作成の指示がなされると、ディスクドライブ6は、記録媒体Mからデータを読み取ってCPU4の再生処理部4aに送る。再生処理部4aは、ディスクドライブ6から送られてくるデータを再生し、圧縮されていないデジタル形式の音声データを生成する。この再生処理部4aで生成された音声データはリッパ部4bに送られる。
リッパ部4bは、再生処理部4aから送られてくる音声データを、MP3形式のデータにエンコードする。これにより、元の音声データが約1/11に圧縮されたMP3データが作成される。
以上の処理によりリッパ部4bで作成されたMP3データは、媒体制御部8を介して媒体外部機器3に送られ、媒体外部機器3に装着された記録媒体に記録されることによりMP3ディスク9が作成される。
次に、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置を説明する。ディスク再生装置は、上述したディスク作成装置で作成されたMP3ディスク9に記録されている内容を再生する。
MP3ディスク9には、一般に、1つの曲に対応するトラックの先頭のセクタから順番に、MP3データがフレーム毎に格納されている。従って、MP3ディスク9を再生する時は、トラックの先頭のセクタから順番にMP3データを読み出して信号処理することにより、正常な再生が可能である。
ところで、上述したMP3の規格では、オーディオデータをMP3データに変換するデコーダの仕様のみが規定されており、エンコードには如何なる手段を用いてもよいことになっている。このように規定することにより、煩雑な処理であるエンコード処理が規格に縛られることなく種々の改良がなされていくことが期待されている。このような背景の下にあって、オーディオデータをMP3データにエンコードするリッピングソフトウェアの種類やユーザ側の使い方によっては、図4に示すように、MP3データに先行する部分(セクタ1〜6)にMP3データでないデータ、例えば「00h」(末桁の「h」は16進数であることを表す)で埋められ、MP3データはその後ろ(セクタ6以降)から格納される場合がある。
このようにトラックの先頭の数セクタにMP3データでないデータが埋められる要因としては、次の場合が考えられる。
(1)リッピングソフトウェアの事情で、例えぱリッピングソフトウェアの種類や作成者の名前、会社名などが入れられるような場合。
(2)トラックの先頭の数セクタに、例えば曲名や演奏者などのデータを記録することができるスペースが空けられているが、リッピングソフトウェアを使用する際にユーザが何も入力しなかったため「00h」が入っているような場合。
(1)リッピングソフトウェアの事情で、例えぱリッピングソフトウェアの種類や作成者の名前、会社名などが入れられるような場合。
(2)トラックの先頭の数セクタに、例えば曲名や演奏者などのデータを記録することができるスペースが空けられているが、リッピングソフトウェアを使用する際にユーザが何も入力しなかったため「00h」が入っているような場合。
特に、上記(2)の場合は、スペースの長さは、MP3ディスク9に記録されている曲の数に依存するので不定である。この場合、従来のディスク再生装置は、MP3データがどこから始まるのか(MP3のヘッダ情報がどこに存在するのか)を認識できないため、制限時間内に音楽を再生できず、タイムアウトエラーになる。これに対し、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置は、かかる事態を回避して、トラックの先頭のセクタからMP3データでないデータが埋められている場合であっても正常にMP3データを再生できるようにしたものである。
図5は、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置の構成を示すブロック図である。このディスク再生装置は、大きく分けると、デッキ部10とオーディオセット部20とから構成されている。
デッキ部10は、デッキ11、DSP12、モータドライバ13、ディスク検知部14、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略する)15から構成されている。
デッキ11は、MP3ディスク9を駆動するためのメカニカルから構成されており、ピックアップ16を備えている。このデッキ11は、MP3ディスク9が装着された場合に、その旨を表す信号をディスク検知部14に送る。また、デッキ11は、モータドライバ13からの制御信号に応じて図示しないスピンドルモータを駆動して装着されたMP3ディスク9を回転させるとともに、図示しないスレッドモータを駆動してピックアップ16を移動させる。
ピックアップ16は、スレッドモータにより移動されて位置決めがなされた後に、回転しているMP3ディスク9からデータを読み取る。このピックアップ16で読みとられたデータは、デジタル信号処理装置(以下、「DSP:Digital Signal Processor)」という)12に送られる。
DSP12は、マイコン15からの指示に応答して、モータドライバ13から送られてくるスピンドルモータ及びスレッドモータの制御状態を表す信号を考慮して、ピックアップ16から送られてくるデータに所定の信号処理を施す。これにより、MP3ディスク9に記録されているデータが再生される。このDSP12で再生されたデータはマイコン15に送られるとともに、再生されたデータがMP3データであれば、オーディオセット部20に送られる。
モータドライバ13は、マイコン15からの指示に応答してデッキ11のスピンドルモータ及びスレッドモータを制御する。また、モータドライバ13は、スピンドルモータ及びスレッドモータの制御状態を表す信号をDSP12に送る。
ディスク検知部14は、デッキ11からのMP3ディスク9が装着された旨の信号を受け取り、その旨を表すディスク検知信号を生成してマイコン15に送る。
マイコン15は、制御部17及び通信部18を備えている。この発明の読取手段、判断手段、制御手段、再生手段及び抑止手段は、制御部17の制御により構成されている。制御部17は、ディスク検知部14からのディスク検知信号に応じてモータドライバ13に駆動の指示を与える。また、制御部17は、DSP12に対して再生開始を指示する。更に、制御部17は、DSP12から受け取ったデータに基づき、MP3データの先頭位置を検出し、検出された先頭位置から再生を開始させる再生開始処理を実行する。この再生開始処理の詳細は後述する。
通信部18は、制御部17とオーディオセット部20との間のデータの送受を制御する。通信部18は、例えば、オーディオセット部20からMP3ディスク9の再生指令を受信して制御部17に送る。制御部17は、この再生指令に応答して、モータドライバ13及びDSP12に対して起動を指示する。
オーディオセット部20は、プレイ(PLAY)ボタン21、マイコン22、LCD23、音声制御部24、増幅部25、スピーカ26a及びスピーカ26bから構成されている。
プレイボタン21は、オーディオセット部20の操作パネル(図示しない)に設けられており、ディスク再生装置に対しMP3ディスク9の再生を指示するために使用される。このプレイボタン21は、マイコン22の内部に設けられたキー検知部32(後述する)に接続されている。
マイコン22は、制御部30、記憶部31、キー検知部32及び通信部33から構成されている。
制御部30は、オーディオセット部20の全体を制御する。記憶部31は、プログラムを記憶するとともに、制御部30の作業用データの一時格納領域として使用される。この制御部30は、キー検知部32からの検知信号に応答してMP3ディスク9の再生指令を生成し通信部33に送る。また、図示しない操作パネルの操作に応じて各種メッセージを生成し、液晶表示装置(LCD)23に送る。
キー検知部32は、プレイボタン21が操作されたことを検知して検知信号を生成する。このキー検知部32で生成された検知信号は、制御部30に送られる。通信部33は、制御部30とデッキ部10との間のデータの送受を制御する。通信部18は、例えば、制御部30で生成されたMP3ディスク9の再生指令をデッキ部10に送信する。この再生指定に応答して、デッキ部10は動作を開始する。
液晶表示装置(LCD)23は、マイコン22の制御部30から送られてくる表示データに従って種々のメッセージをその画面上に表示する。
音声制御部24は、デッキ部10のDSP12から送られてくるデジタルのMP3データに基づきアナログの音声信号を生成する。この音声制御部24で生成された音声信号は、増幅部25に送られる。
増幅部25は、音声制御部24から送られてくる音声信号を増幅してスピーカ26a及び26bに送る。スピーカ26a及び26bは、増幅部25から送られてくる音声信号を音響信号に変換して放音する。
次に、上記のように構成されるディスク再生装置の動作を、デッキ部10のマイコン15で実行されるMP3ディスクの再生開始処理を中心に、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、1秒間に3セクタのヘッダ情報が調べられるものとする。
オーディオセット部20のプレイボタン21が操作されると、マイコン22の内部のキー検知部32は検知信号を生成して制御部30に送る。この検知信号を受信した制御部30は、MP3ディスク9の再生指令を生成して通信部33に送る。通信部33は、この再生指令をデッキ部10のマイコン15の内部の通信部18に送信する。通信部18は、この再生指令を受信して制御部17に送る。これにより、制御部17において、図6のフローチャートに示す再生開始処理が開始される。
再生開始処理では、まず、カウンタがゼロにリセットされる(ステップST10)。カウンタは、制御部17の内部に設けられており(図示は省略する)、タイムオーバーになるまでの時間を計測するために使用される。
次いで、1秒タイマがリセットされる(ステップST11)。1秒タイマは、制御部17の内部に設けられており(図示は省略する)、3セクタ分のヘッダ情報を調べるのに要する時間(1秒)を計時するために使用される。次いで、カウンタがインクリメント(+1)される(ステップST12)。次いで、1秒タイマが起動され、計時が開始される(ステップST13)。
次いで、セクタ番号がインクリメント(+1)される(ステップST14)。セクタ番号は、制御部17の内部に設けられたセクタカウンタ(図示しない)によりカウントされる。次いで、ステップST14でインクリメントされたセクタ番号で示されるセクタのヘッダ情報が取得される(ステップST15)。そして、取得されたヘッダ情報が、MP3の規格に従ったヘッダ情報であるかどうかが調べられる(ステップST16)。より具体的には、ヘッダ情報の先頭に存在する同期ヘッダは12ビットの「1」から構成されているかどうかが調べられる。
このステップST16で、MP3の規格に従ったヘッダ情報が存在しないことが判断されると、次いで、1秒タイマで計時された値が1秒未満であるかどうかが調べられる(ステップST17)。ここで、1秒未満であることが判断されると、シーケンスはステップST14に戻り再度同様の処理が繰り返される。従って、ステップST14〜ST17の処理により、1秒間に3セクタ分のデータが調べられることになる。
上記ステップST16で、MP3の規格に従ったヘッダ情報が存在することが判断されると、次いで、MP3の規格に従ったヘッダ情報が累積して3回検出されたかどうかが調べられる(ステップST18)。ここで、累積して3回検出されたことが判断されると、MP3データの再生処理が実行される(ステップST19)。この再生処理は、MP3の規格に従ったヘッダ情報が最初に検出されたフレームから開始される。その後、トラックの終わりまで再生が継続される。
上記ステップST18で、MP3の規格に従ったヘッダ情報が累積して3回検出されていないことが判断されると、シーケンスはステップST17に分岐し、上述した処理が繰り返して実行される。この繰り返し実行の過程で、ステップST17において、1秒タイマが1秒以上を計時したことが判断されると、次いで、カウンタの内容は「5」未満であるかどうかが調べられる(ステップST20)。そして、「5」未満であることが判断されると、シーケンスはステップST11に戻り、上述した処理が繰り返される。従って、少なくとも、トラックの先頭から15セクタ分は、MP3の規格に従ったヘッダ情報が存在するかどうかが調べられることになる。
上記ステップST20で、「5」未満でないことが判断されると、MP3データは存在しないと判断され、タイムオーバーエラーとしてMP3データの再生は抑止される(ステップST21)。以上により、再生開始処理は終了する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置によれば、MP3の規格で定義されたヘッダ情報が出現するまでセクタを順次変更しながらヘッダ情報を探し、トラックの先頭から15セクタの間にヘッダ情報が含まれている場合に、そのヘッダ情報を含むフレームのデータから順次再生を行うように構成したので、MP3の規格に定義されていない余分なデータがMP3データに先行する部分に存在しても常に正常な再生が可能になる。
また、上述した実施の形態1に係るディスク再生装置では、MP3の規格に従ったヘッダ情報が累積して3回検出された場合にMP3再生処理を開始するように構成している。従って、より確実にMP3データの開始位置を認識することができる。
なお、MP3の規格に従ったヘッダ情報が累積して3回検出された場合(ステップST18でYESと判断された場合)にMP3再生処理を開始するように構成したが、ステップST18の判断処理を省略し、ステップST16でMP3の規格に従ったヘッダ情報が存在することが判断されると直ちにMP3再生処理(ステップST19)を開始するように構成することもできる。
また、上述した実施の形態1に係るディスク再生装置では、MP3データが記録されたディスクを再生する場合について説明したが、この発明は、MP3データに限らず、他の形式のデータ、例えばMPEGMP2.5等にも適用することができる。
10 デッキ部、11 デッキ、12 DSP、13 モータドライバ、14 ディスク検知部、15 マイコン、16 ピックアップ、17 制御部、18 通信部、20 オーディオセット部、21 プレイボタン、22 マイコン、23 LCD、24 音声制御部、25 増幅部、26a,26b スピーカ、30 制御部、31 記憶部、32 キー検知部、33 通信部。
Claims (3)
- 記録媒体に形成されたセクタの先頭からデータの読み取りを開始する読取手段と、
前記読取手段で読み取られたデータにデータ形式の規格で定義されたヘッダ情報が含まれるかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記ヘッダ情報が含まれていないことが判断された場合に、前記読取手段に対し、次のセクタからのデータの読み取りを指示する制御手段と、
前記判断手段によりヘッダ情報が含まれていることが判断された場合に、前記ヘッダ情報が含まれるフレームのデータから順次再生を行う再生手段と、
前記制御手段の指示に応じて前記読取手段が所定数のセクタから読み取ったデータに前記ヘッダ情報が含まれていない場合に再生を抑止する抑止手段
とを備えたディスク再生装置。 - 再生手段は、判断手段によりヘッダ情報が含まれていることが判断された回数が所定数に達した場合に、ヘッダ情報が含まれるフレームのデータから順次再生を行うことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
- データ形式の規格はMP3(MPEG Audio Layer-III)規格であることを特徴とする請求項2記載のディスク再生装置。
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JP2013134301A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Renesas Electronics Corp | 再生装置 |
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