JP2013134301A - 再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも簡単かつ効率的にノイズを抑制することが可能な再生装置を提供する。
【解決手段】再生装置1に入力されるビットストリームは、主データと、ヘッダと、主データを復号するのに必要となる補助データを含む複数のフレームからなる。復号部10は、フレームごとに、補助データにに基づいて、ビットストリームから主データに割当てられた部分を取り出して復号する。ビットレート違反検出部13は、フレームごとに、主データとして取り出された部分のビット数に基づいて算出されるビットレートとヘッダに含まれるビットレートとが一致しないビットレート違反状態であるか否かを検出する。
【選択図】図1
【解決手段】再生装置1に入力されるビットストリームは、主データと、ヘッダと、主データを復号するのに必要となる補助データを含む複数のフレームからなる。復号部10は、フレームごとに、補助データにに基づいて、ビットストリームから主データに割当てられた部分を取り出して復号する。ビットレート違反検出部13は、フレームごとに、主データとして取り出された部分のビット数に基づいて算出されるビットレートとヘッダに含まれるビットレートとが一致しないビットレート違反状態であるか否かを検出する。
【選択図】図1
Description
この発明は、音声や映像などの情報が符号化されたデータを再生するための再生装置に関する。
近年、MPEGコーデックが放送向けに広く用いられている。放送向けのMPEGコーデックにおいて問題になる点の1つは、放送用電波が微弱となる弱電界の場合にビット破損(「ビットエラー」とも称する)が生じることである。
MPEGコーデックは、仕様としてエラー検出能力が低いためビット破損に対する対策を立て難い。たとえば、MPEGオーディオ レイヤー(Layer)IまたはIIにおいてビットアロケーション領域にビット破損が生じたり、MPEGオーディオ レイヤーIIIにおいてハフマンデータ領域にビット破損が生じたりした場合には、このビット破損が修復されずにそのまま出力されるので、異常音(大音量のノイズ)が発生することがある。したがって、MPEGオーディオにおける弱電界下での異常音の発生への対策が望まれている。特に、ノイズ低減回路などを採用した複雑でコストのかかるものではなく、MPEGオーディオの出力に対して簡易な方法での異常音対策が望ましい。
特開平10−276101号公報(特許文献1)は、再生音声に対するミュート機能を有するディジタル音声信号受信機について開示する。この文献の受信機によって受信される送信波は、誤り検出コードを持たないディジタル音声信号とこれに付帯するディジタル付加情報信号とこのディジタル付加情報信号のための誤り検出信号とを含むデータブロックの列を含む。受信機に含まれる音声デコーダは、上記のデータブロックを復号しかつ誤り検出信号によりディジタル付加情報信号のデータエラーを検出する。受信機に含まれるミュート手段は、音声デコータから得られる音声信号のダイナミックレンジを、ディジタル付加情報信号のデータエラー検出回数の割合に応じて変更する。
MPEGオーディオの場合、CRC(巡回冗長検査:Cyclic Redundancy Check)によるエラーチェックはオプションとして与えられている。したがって、ヘッダに対するCRCによるエラーチェックが用いられていないMPEGオーディオデータに対しては、上記の特開平10−276101号公報(特許文献1)に記載の方法を採用することができない。
この発明の目的は、入力されたビットストリームにビットエラーが生じている場合でも、従来よりも簡単かつ効率的にノイズを抑制することが可能な再生装置を提供することである。
この発明の実施の一形態による再生装置は、符号化されたビットストリームから元のデータを再生するものであって、復号部と、ビットレート違反検出部とを備える。ここで、ビットストリームは複数のフレームから構成される。各フレームは、元のデータが符号化された主データと、ビットストリームのビットレートの情報を含むヘッダと、主データを復号するのに必要となるパラメータの情報を表わす補助データとを含む。主データに割当てられるビット数は、補助データに含まれるパラメータに応じて異なる。復号部は、フレームごとに、補助データに含まれたパラメータに基づいて、ビットストリームから主データに割当てられた部分を取り出して復号する。ビットレート違反検出部は、フレームごとに、主データとして取り出された部分のビット数に基づいて算出されるビットレートとヘッダに含まれるビットレートとが一致しないビットレート違反状態であるか否かを検出する。
上記の実施の形態の再生装置によれば、ビットレート違反状態であるか否かを検出することによって、従来よりも簡単かつ効率的にノイズを抑制することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。なお、以下では、MPEG−1(Moving Picture Experts Group1)オーディオまたはMPEG−2オーディオ レイヤーIII LSF(Low Sampling Frequency)によって符号化された音声またはオーディオデータを復号する再生装置を例に挙げて説明するが、この発明は上記のMPEGオーディオ規格に限定されるものでない。他の圧縮アルゴリズムによって圧縮符号化されたオーディオおよび画像データなどに対してもこの発明を広く適用することができる。
<実施の形態1>
図1は、この発明の実施の形態1による再生装置1の構成を示すブロック図である。図1の再生装置1は、ISO MPEG−1オーディオ レイヤーIIIまたはMEPG−2オーディオ レイヤーIII LSF(これらは「MP3」とも称される)に従って圧縮された音声またはオーディオデータを復号するものである。以下、MP3について簡単に説明する。典型的なMP3による符号化のブロック図は、ISO 11172−3:1993 C.1に記載されている。
図1は、この発明の実施の形態1による再生装置1の構成を示すブロック図である。図1の再生装置1は、ISO MPEG−1オーディオ レイヤーIIIまたはMEPG−2オーディオ レイヤーIII LSF(これらは「MP3」とも称される)に従って圧縮された音声またはオーディオデータを復号するものである。以下、MP3について簡単に説明する。典型的なMP3による符号化のブロック図は、ISO 11172−3:1993 C.1に記載されている。
[MP3による圧縮符号化について]
MP3方式による符号器は、時間・周波数変換部と、心理聴覚分析部と、量子化・ハフマン符号化部とを含む。時間・周波数変換部は、入力信号をサブバンド信号に分割し、それに引き続きMDCT(Modified Discrete Cosine Transform)を行ない、周波数領域のスペクトルに変換する。MDCTスペクトルは、折返し歪み削減バタフライで周波数領域の折返しが除去された後、量子化・ハフマン符号化部に渡される。
MP3方式による符号器は、時間・周波数変換部と、心理聴覚分析部と、量子化・ハフマン符号化部とを含む。時間・周波数変換部は、入力信号をサブバンド信号に分割し、それに引き続きMDCT(Modified Discrete Cosine Transform)を行ない、周波数領域のスペクトルに変換する。MDCTスペクトルは、折返し歪み削減バタフライで周波数領域の折返しが除去された後、量子化・ハフマン符号化部に渡される。
量子化・ハフマン符号化部は、心理聴覚分析部で計算された周波数帯域毎の許容量子化雑音電力に関する要求と、ビットレートおよびビットリザーバ(これにより擬似的な可変ビットレートを実現する)の蓄積ビット数を元にして決定される使用可能ビット数の制限のもとで、MDCTスペクトルを量子化し、量子化インデックスのハフマン符号化を行なう。具体的には、ビット割り当て部における反復ループ処理によって、量子化ステップサイズおよび周波数帯域毎の量子化ビット数を変化させながら、スケールファクタを決定してMDCTスペクトルを量子化する。
[MP3のフレーム構造]
図2は、MP3のビットストリームのフレーム構造を示す図である。図2を参照して、MP3のビットストリームは、複数のフレームからなるフレーム構造を有する。各フレームは、ヘッダ、サイド情報(この明細書では「補助データ」とも称する)、メインデータ(「主データ」とも称する)、アンシラリデータを有する。
図2は、MP3のビットストリームのフレーム構造を示す図である。図2を参照して、MP3のビットストリームは、複数のフレームからなるフレーム構造を有する。各フレームは、ヘッダ、サイド情報(この明細書では「補助データ」とも称する)、メインデータ(「主データ」とも称する)、アンシラリデータを有する。
ヘッダは、ヘッダの先頭に設けられたフレーム同期のための同期語(Syncword)、サンプリング周波数、およびビットレートなどのシンタックスを含む。ヘッダのビットサイズは、32ビットで固定である。
サイド情報は、MDCTの変換ブロック長に関する情報、量子化ステップサイズ、スケールファクタ関連情報、ハフマン符号化の領域・テーブルに関する情報などを含む。これらの情報は、メインデータを復号するときに用いられる。サイド情報のビットサイズは、ヘッダの示す値に応じて異なる。
メインデータは、サイド情報に示されたパラメータに従って圧縮符号化された音声またはオーディオデータであり、スケールファクタのビット列と、ハフマン符号のビット列とを含む。スケールファクタによって周波数成分ごとのダイナミックレンジが調整される。メインデータのビットサイズは、サイド情報の示す値に応じて変化する。
アンシラリデータは、利用者が任意に定義できるデータであるが、図2には図示されていない。
MP3によって圧縮された符号は可変長符号であるが、MPEG−1,2は基本的にフレーム固定長符号として定義されている。このため、MP3ではヘッダおよびサイド情報とメインデータとがビットストリーム上で分離される場合がある。つまり、メインデータの開始位置が、各フレームで一定ではなく、各フレームのヘッダより前となる場合がある(具体的には、11172−3:1993 FigureA.7a、A.7bを参照)。これにより、圧縮率をより向上させることができる。
サイド情報にはメインデータの開始位置を示すシンタックスとして、main data beginが規定される。このmain data beginは各フレームのヘッダからメインデータの開始位置を示すマイナスのバイトポインタである。このポインタの最小値は“0”であり、この場合はそのフレームのメインデータはサイド情報の直後から始まることを示している。
具体的に図2において、フレーム3のメインデータ3の情報量がフレーム3内に配置可能な情報量よりも大きい場合に、フレーム3以前のフレーム1内にメインデータ3が分割されて配置されている。このとき、main data begin3は、フレーム1内の位置を示し、その値は負の値になる。
[従来のMPEG−1,2オーディオ再生装置の問題点について]
MPEG−1,2オーディオの場合、コーデックの仕様として、エラー検出能力が極めて低い点が問題となっている。ヘッダやサイド情報のエラーは、オプションのCRCによるエラーチェックが用いられていれば検出できる可能性があるが、LayerIII(MP3)におけるハフマンデータ領域やMPEG−1 LayerIもしくはLayerII(MP1またはMP2)におけるビットアロケーションデータ領域においてビットエラーが生じた場合には検出が困難である。たとえば、放送向けのMPEG−1コーデックにおいて、放送用電波が微弱となる弱電界の場合にビット破損が生じても、従来の方法ではエラー検出が難しく、ノイズ(大音量の異常音)として出力される可能性が高かった。
MPEG−1,2オーディオの場合、コーデックの仕様として、エラー検出能力が極めて低い点が問題となっている。ヘッダやサイド情報のエラーは、オプションのCRCによるエラーチェックが用いられていれば検出できる可能性があるが、LayerIII(MP3)におけるハフマンデータ領域やMPEG−1 LayerIもしくはLayerII(MP1またはMP2)におけるビットアロケーションデータ領域においてビットエラーが生じた場合には検出が困難である。たとえば、放送向けのMPEG−1コーデックにおいて、放送用電波が微弱となる弱電界の場合にビット破損が生じても、従来の方法ではエラー検出が難しく、ノイズ(大音量の異常音)として出力される可能性が高かった。
さらにMP3の場合には、早送り再生(フレーム早送り)の場合にもノイズが発生する可能性がある。リアルタイムストリーミング再生時に早送り再生機能を利用した場合に、バッファリングしたメモリに、ポインタ(main data begin)で示されるフレームがない場合にこの現象が発生する。たとえば、図2では、フレーム1およびフレーム2がない場合がこれに該当する。
通常の早送り再生では、同期語単位でビットストリームをバッファリングしてフレームサイズを検出し、検出したフレームサイズで、順次、隣接の同期ワードを検出する。そして、これを繰返すことで早送り再生をすることから、限られたストリームデータのバッファリングでは、同期語より過去のフレームのデータが損なわれてしまう可能性が生じる。理論的には、早送り再生後に最大6.1秒の再生不可状態に陥る可能性があり、最大6.1秒分の不連続が発生する。規格上は、数10フレーム以上が存在しないケースも発生し得る。
同様の現象は、受信電波が微弱となる弱電解の場合において受信信号が不連続となった後に再生が再開される場合や、利用者が再生を一時中断した後に再開する場合などにも起こり得る。
MP3の特長である可変長符号化により、多くのビット数を要するフレームには多くのビット数を割り当て、それほど多くのビット数を必要としないフレームには少ないビット数を割当てるという自由度を与えることができる。この結果、音質改善に大きく寄与することになったが、その一方で、MP3による放送・配信などがおこなわれる昨今では、上述の現象が顕著となり、再生システムにおける再生開始遅延や再生データの損失など悪影響をもたらすこととなる。
以下に具体的に説明するように、図1に示す再生装置1は、上記の種々の原因で生じるビット破損に伴うノイズを、従来よりも簡単かつ効率的に抑制することができる。
[再生装置1の構成]
再び図1を参照して、再生装置1は、バッファメモリ11,12と、復号部10と、ビットレート違反検出部13と、エラー補正部14とを含む。
再び図1を参照して、再生装置1は、バッファメモリ11,12と、復号部10と、ビットレート違反検出部13と、エラー補正部14とを含む。
バッファメモリ11は、入力された復号前のビットストリームを一時的に保持するものであり、バッファメモリ12は、復号部10から出力されたPCMデータを一時的に保持するものである。これらのバッファメモリ11,12は、互いに異なる半導体メモリ装置で構成されていてもよいし、共通の半導体メモリ装置の異なる記憶領域を使用するようにしてもよい。
復号部10は、図1に示すように、ヘッダ取得部21と、サイド情報取得部22と、メインデータ取得部23と、スケールファクタ復号部24と、ハフマン復号部25と、逆量子化部26と、ステレオ処理部27と、IMDCT(Inverse Modified Discrete Cosine Transform)演算部28と、サブバンド合成部29とを含む。これらの構成要素は、本発明による再生装置に限らず、一般的なMP3の再生装置に共通して設けられているものであるので、以下、各構成要素について簡単に説明する。
ヘッダ取得部21は、バッファメモリ11に保持されているビットストリームのデータから、同期語を基準にしてヘッダ(MP3の場合、32ビットの固定サイズである)を取り出す。なお、図1中では省略しているが、この情報はサイド情報取得部22と、メインデータ取得部23と、スケールファクタ復号部24と、ハフマン復号部25と、逆量子化部26と、ステレオ処理部27と、IMDCT演算部28と、サブバンド合成部29に対しても出力される。
サイド情報取得部22は、ヘッダの示す値に基づいてサイド情報に割当てられたビット数を決定し、サイド情報を抽出する。サイド情報は、MP3でモノラルの場合17バイト(ただし、1バイト=8ビット)の情報であり、MP3でステレオの場合32バイトの情報である。なお、図1中では省略しているが、この情報はメインデータ取得部23と、スケールファクタ復号部24と、ハフマン復号部25と、逆量子化部26と、ステレオ処理部27と、IMDCT演算部28に対しても出力される。
メインデータ取得部23は、サイド情報に示されたパラメータに基づいて、バッファメモリ11に保持されているビットストリームから、メインデータとして割当てられた部分を取り出す。
スケールファクタ復号部24は、サイド情報取得部22で抽出されたサイド情報に基づいて、メインデータに含まれているスケールファクタを復号する。
ハフマン復号部25は、サイド情報取得部22で抽出されたサイド情報に基づいて、ハフマン符号化された音声またはオーディオデータを復号する。
逆量子化部26は、復号されたスケールファクタに基づいて、ハフマン復号された音声またはオーディオデータを逆量子化し、逆量子化されたデータをステレオ処理部27に出力する。
ステレオ処理部27は、インテンシティステレオおよびMS(Middle-Side)ステレオのいずれか一方または両方のジョイントステレオ処理が施されたデータから、元の2チャネルの信号を復元する。ここで、インテンシティステレオは、両チャネルの和信号と各チャネル信号の比を、本来の2チャネル信号の代わりに用いるものである。MSステレオは、両チャネルの和信号と差信号を、本来の2チャネル信号の代わりに用いるものである。
IMDCT演算部28は、ステレオ処理部27から出力された2チャネルのデータの各々に対してバタフライ演算を行なうことによって折返し歪みを除去する。さらに、IMDCT演算部28は、折返し歪みが除去されたデータに対して逆変形離散コサイン変換(IMDAT)を行なうことによって、周波数領域におけるデータを時間領域におけるデータに変換する。
サブバンド合成部29は、IMDCT演算部28から出力された時間領域におけるデータに対してサブバンド合成処理を行なうことによって、PCM(Pulse Code Modulation)データを再生する。再生されたPCMデータは、バッファメモリ12に出力され、バッファメモリ12によって一時的に保持される。
図1の復号部10は、さらにデータサイズ算出部30を含む。データサイズ算出部30には、フレームごとに、ヘッダ取得部21で抽出されたヘッダのビット数、サイド情報取得部22で抽出されたサイド情報のビット数、ならびにスケールファクタ復号部24およびハフマン復号部25に入力されたメインデータのビット数(メインデータ取得部23で抽出されたメインデータのビット数)が入力される。データサイズ算出部30は、入力されたこれらのビット数を加算し、フレームのビットサイズ(フレームサイズ)FSを算出する。フレームのビットサイズFSにパディングのビット数を含めて算出してもよい。
ビットレート違反検出部13は、ヘッダ取得部21から出力された、ヘッダから取得した値に対応したビットレート値であるビットレート情報B2と、データサイズ算出部30から出力されたフレームサイズFSに基づくビットレートとが一致しないビットレート違反状態となっているか否かを検出する。ビットレート違反検出部13は、ビットレート違反状態を検出した場合には、エラー補正部14に出力する異常信号S1を活性化する。
なお、フレームのビットサイズは、フレームごとのサンプル数(576データ×チャネル数)に、ビットレートを乗算してからサンプリング周波数で除算して、さらにパディングビットがONなら、フレームの端数調整のためのパディングを付加した値に等しい。パディングビットがONなら、サンプリング周波数が11.025kHz、22.05kHz、44.1kHzの場合にパディングとして1バイト(8ビット)が付加される。たとえば、サンプル数、144バイト、ビットレート128kbps、サンプリング周波数44.1kHzのとき、ビットサイズは、144×128000÷44100≒417バイト、パディングがONなら、418バイト、よって、3336もしくは、3344である。
したがって、フレームのビットサイズFSに基づくビットレートは、与えられたフレームのビットサイズFSからパディングビットがONなら、パディングを減算し(ただし、FSにパディングビットを含めて算出した場合のみ)、その後、サンプリング周波数を乗算し、さらにフレームごとのサンプル数を除算することによって得られる。ここで、ビットレート違反検出部13において、B2とFSをビットレートにて比較するために、ビットレート違反検出部13では、FSに基づくビットレートを算出したが、上記の方法に準じてB2をビットサイズに変換して、B2に基づくビットサイズと、FSとを比較してもよい。
エラー補正部14は、ビットレート違反検出部13から受けた異常信号S1が活性化されていないときは、バッファメモリ12から受けたPCMデータをそのまま出力する。エラー補正部14は、異常信号S1が活性化されているときには、ビットレート違反が検出されたフレームに対してデータの削除または補正を行なう。具体的には、エラー補正部14は、ミュート処理(フレームの削除)を行なったり、無音化をしたり、最大値および最小値の制限(リミット)をしたり、高域カットなどのフィルタ処理を行なったり、1つ前のビットレート違反状態でないフレームの値に置換えたりする。
図3は、図1の再生装置1によってビットレート違反を検出する手順を示すフローチャートである。図3には、再生装置1において1フレーム分のデータを処理する手順が示されている。以下、図1、図3を参照して、これまでの説明を総括する。
図3のステップS101で、復号部10は、入力されたフレームのヘッダに示された値に基づいてサイド情報を抽出し、サイド情報の示す値に基づいてメインデータを抽出して、抽出したメインデータを復号する。
次にステップS102で、ビットレート違反検出部13は、データサイズ算出部30で算出されたフレームのビットサイズFSに基づくビットレートと、ヘッダから抽出したビットレート情報B2と比較する。両者のビットレートが一致する場合には(ステップS103でYES)、復号結果であるPCMデータがそのまま出力される(ステップS104)。
一方、ステップS102で比較したビットレートが一致しない場合には(ステップS103でNO)、処理はステップS105に進む。ステップS105で、エラー補正部14は、エラーコンシールメント(error concealment)処理をする。具体的には、エラー補正部14は、ビットレートが一致しないフレームを削除(ミュート処理)したり、無音化したり、最大値および最小値を制限したり、高域カットなどのフィルタ処理をしたり、1つ前のフレームの値に置換えたりする。
以上のとおり、実施の形態1による再生装置1では、ハフマンデータ領域などにおいて発生するデータの破損(ビットエラー)は、ビットレート違反を引き起こす可能性が高いという特徴を利用して、ビットレート違反に基づいてデータの破損を検出する。具体的に、再生装置1は、フレームごとにデコードの対象となったサイド情報・メインデータのバイト数に基づいて算出されたビットレートと、ヘッダの解析によって取得したビットレートの値を比較して、ビットレート違反を検出する。これによって、従来よりも簡単かつ効率的にデータの破損を検出し、データの破損に基づくノイズ(大音量の異常音など)を除去することができる。
<実施の形態1の変形例>
図4は、この発明の実施の形態1の変形例による再生装置2の構成を示すブロック図である。図4の再生装置2は、ISO MPEG−1オーディオおよびMPEG2オーディオ レイヤーIまたはレイヤーII(それぞれ「MP1」、「MP2」とも称する)によって圧縮符号化された音声またはオーディオデータを復号するものである。まず、MP1,MP2によるビットストリームのフレーム構造について説明する。
図4は、この発明の実施の形態1の変形例による再生装置2の構成を示すブロック図である。図4の再生装置2は、ISO MPEG−1オーディオおよびMPEG2オーディオ レイヤーIまたはレイヤーII(それぞれ「MP1」、「MP2」とも称する)によって圧縮符号化された音声またはオーディオデータを復号するものである。まず、MP1,MP2によるビットストリームのフレーム構造について説明する。
[MP1,MP2のフレーム構造]
図5は、MP1およびMP2のビットストリームのフレーム構造を示す図である。図5を参照して、MP1,MP2のビットストリームは複数のフレームからなるフレーム構造を有する。各フレームは、ヘッダ、ビットアロケーション情報、スケールファクタ、サンプルデータ、およびアンシラリデータを有する。ただし、図5には、アンシラリデータは図示されていない。ビットアロケーション情報が図2のMP3のサイド情報(補助データ)に対応し、スケールファクタおよびサンプルデータが図2のMP3のメインデータ(主データ)に対応する。
図5は、MP1およびMP2のビットストリームのフレーム構造を示す図である。図5を参照して、MP1,MP2のビットストリームは複数のフレームからなるフレーム構造を有する。各フレームは、ヘッダ、ビットアロケーション情報、スケールファクタ、サンプルデータ、およびアンシラリデータを有する。ただし、図5には、アンシラリデータは図示されていない。ビットアロケーション情報が図2のMP3のサイド情報(補助データ)に対応し、スケールファクタおよびサンプルデータが図2のMP3のメインデータ(主データ)に対応する。
ヘッダは、ヘッダの先頭に設けられたフレーム同期のための同期語(Syncword)、サンプリング周波数、およびビットレートなどのシンタックスを含む。ヘッダのビットサイズは、32ビットで固定である。
ビットアロケーション情報は、各サブバンド、各チャネルごとのビット割当て量の情報である。
スケールファクタは、各サブバンド、各チャネルごとの波形の再生時の倍率を表わす。言い換えると、スケールファクタは、エンコード(符号化)時の量子化を有効に行なうための一種の正規化係数である。ビットアロケーション情報で0ビットが指定されたものについては省略される。
サンプルデータは、符号化された音声またはオーディオデータであり、1サンプルあたり、アロケーション情報で指定されたビット数が割当てられる。
[再生装置2の構成]
再び図4を参照して、再生装置2は、バッファメモリ11,12と、復号部40と、ビットレート違反検出部13と、エラー補正部14とを含む。復号部40以外の構成については、図1の再生装置1と同様であるので、同一または対応する部分には同一の参照符号を付して説明を繰返さない場合がある。
再び図4を参照して、再生装置2は、バッファメモリ11,12と、復号部40と、ビットレート違反検出部13と、エラー補正部14とを含む。復号部40以外の構成については、図1の再生装置1と同様であるので、同一または対応する部分には同一の参照符号を付して説明を繰返さない場合がある。
復号部40は、ヘッダ取得部41と、ビットアロケーションデータ復号部42と、スケールファクタ復号部43と、逆量子化部44と、ステレオ処理部45と、サブバンド合成部46と、サンプルデータ復号部48とを含む。これらの構成要素は、本発明による再生装置に限らず、一般的なMP1、MP2の再生装置に共通して設けられているものであるので、以下、各構成要素について簡単に説明する。
ヘッダ取得部41は、ビットストリームから同期語に基づいてフレームヘッダを取り出し、デコード処理の可否判断をし、デコード制御情報の取り込みを行なう。
ビットアロケーションデータ復号部42は、ビットストリームからヘッダの情報に基づいてビットアロケーションデータを取り出す。ビットアロケーションデータによって、スケールファクタデータおよびサンプルデータの有無、サンプルデータのビット長、逆量子化係数が決定される。
スケールファクタ復号部43は、ビットストリームからビットアロケーション情報に基づいて、スケールファクタデータを取り出す。
サンプルデータ復号部48は、ビットストリームからビットアロケーション情報に基づいてサンプルデータを取り出す。サンプルデータのビット長は、サンプルデータ復号部にて決定される。抽出したビット長は、サンプルデータ復号部48からデータサイズ算出部47へ入力する。
逆量子化部44は、逆量子化係数およびスケールファクタデータを用いて、サンプルデータを逆量子化および再スケール化する。
ステレオ処理部45は、ジョイントステレオ処理が施されたデータから元の2チャネルの信号を復元する。
サブバンド合成部46は、逆量子化されたサンプルデータをサブバンド合成フィルタに通すことにより元の時間領域信号に変換し、PCMデータに復号する。
図4の再生装置2は、さらにデータサイズ算出部47を含む。データサイズ算出部47には、ヘッダ取得部41で取り出されたヘッダのビット数、ビットアロケーションデータ復号部42で取り出されたビットアロケーション情報のビット数、スケールファクタ復号部43で取り出されたスケールファクタのビット数、ならびにサンプルデータ復号部48に入力されたサンプルデータのビット数が入力される。データサイズ算出部47は、入力されたこれらのビット数を加算し、フレームサイズFSを算出する。フレームのビットサイズFSにパディングのビット数を含めて算出してもよい。
ビットレート違反検出部13は、ヘッダ取得部41から出力されたビットレート情報B2と、データサイズ算出部47から出力されたフレームサイズFSに基づくビットレートとが一致しないビットレート違反状態となっているか否かを検出する。ビットレート違反検出部13は、ビットレート違反状態を検出した場合には、エラー補正部14に出力する異常信号S1を活性化する。
以上の実施の形態1の変形例による再生装置2においても、再生装置1の場合と同様に、ビットアロケーションデータ領域において発生するデータの破損(ビットエラー)は、ビットレート違反を引き起こす可能性が高いという特徴を利用して、ビットレート違反に基づいてデータの破損を検出する。具体的には、再生装置2は、フレームごとにデコードの対象となったビットアロケーション情報・スケールファクタ情報・サンプルデータのバイト数に基づいて算出したビットレートと、ヘッダの解析によって取得したビットレート値を比較して、ビットレート違反を検出する。これによって、従来よりも簡単かつ効率的にデータの破損を検出し、データの破損に基づくノイズ(大音量の異常音など)を除去することができる。
<実施の形態2>
図6は、この発明の実施の形態2による再生装置3の構成を示すブロック図である。図6の再生装置3は、ビットレート違反検出部15がフレーム制御部16を備えている点で、実施の形態1による図1の再生装置1と異なる。
図6は、この発明の実施の形態2による再生装置3の構成を示すブロック図である。図6の再生装置3は、ビットレート違反検出部15がフレーム制御部16を備えている点で、実施の形態1による図1の再生装置1と異なる。
受信電波が微弱となる弱電界の下では、数フレーム連続してビット損失を起こす可能性が高い。そこで、ビットレート違反検出部15は、ビットレート違反を検出したフレームに後続する所定数のフレーム、またはビットレート違反を検出したフレームの前後の所定数のフレームに対しては、ビットレート違反が検出されていなくても、エラー補正部14に出力する異常信号S1を活性化する。これによって、これらの所定数のフレームに対して、データの削除または補正が行われる。
フレーム制御部16には、ビットレート違反を検出したときに、フレーム数をカウントするフレームカウンタが設けられる。ビットレート違反が検出された時点でフレームカウンタによるカウントが開始され、フレーム数が所定数に達するまでフレーム数のカウントが継続される。フレームカウンタによるフレーム数のカウント中には、異常信号S1は活性状態のままで維持される。
ビットレート違反を検出したフレームよりも時間的に前のフレームに対してデータの削除および補正を行なうという機能は、所定数のフレームの出力をバッファリングしておくことで実現できる。この場合、現在復号されているフレームにおいてビットレート違反が検出されなければ、所定数だけ前に復号されたフレームのデータがバッファメモリから出力される。
上記の所定数は、ユーザが任意に設定できるようにしてもよいし、たとえば、MP3の場合には、参照される可能性のあるフレーム数の最大値としてもよい。
図6のその他の点は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰返さない。
図7は、図6の再生装置3によってビットレート違反を検出する手順を示すフローチャートである。図7には、再生装置3において1フレーム分のデータを処理する手順が示されている。
図6、図7を参照して、ステップS201で、復号部10は、入力されたフレームのヘッダの示す値に基づいてサイド情報を抽出し、サイド情報の示す値に基づいてメインデータを抽出して、抽出したメインデータを復号する。
次にステップS202で、ビットレート違反検出部15は、データサイズ算出部30で算出されたフレームサイズFSに基づくビットレートと、ヘッダから抽出したビットレート情報B2とを比較する。両者のビットレートが一致しない場合には(ステップS203でNO)、処理はステップS204に進む。
ステップS204で、フレーム制御部16は、フレームカウンタによるフレーム数のカウントを開始する(既にカウント中の場合は、カウント数が初期化される)。フレーム制御部16によるカウント中は、ビットレート違反検出部15から出力される異常信号S1は活性状態になる。
次のステップS205で、エラー補正部14は、エラーコンシールメント処理をする。具体的には、エラー補正部14は、ビットレートが一致しないフレームを削除(ミュート処理)したり、無音化をしたり、最大値および最小値を制限したり、高域カットなどのフィルタ処理をしたり、ビットレート違反が検出されていない最も近時のフレームの値に置換えたりする。
一方、ステップS202で比較したビットレートが一致する場合には(ステップS203でYES)、処理はステップS206に進む。
ステップS206で、ビットレート違反検出部15は、フレームカウンタによるカウント中であるか否か(すなわち、フレームカウンタによるカウント数が所定の設定値に達したか否か)を判定する。カウント中でない場合には(ステップS206でNO)、処理はステップS210に進み、復号結果であるPCMデータがそのまま出力される。
一方、ステップS206でフレームカウンタによるカウント中と判定された場合には(ステップS206でYES)、フレーム制御部16は、フレームカウンタの数値と所定の設定値とを比較する。そして、フレームカウンタのカウント数が設定値に達した場合には(ステップS208でYES)、フレーム制御部16は、フレームカウンタによるカウントを停止する(ステップS209)。この場合、処理はステップS210に進み、異常信号S1が非活性化されて、復号結果であるPCMデータがそのまま出力される。
ステップS208でフレームカウンタのカウント数が設定値に達していないと判定された場合には(ステップS208でNO)、ビットレート違反検出部15は、異常信号S1の活性状態を維持する。この場合、処理はステップS205に進み、エラーコンシールメント処理が実行される。
以上のとおり、実施の形態2による再生装置3によれば、実施の形態1による再生装置1の場合よりも、受信電波が微弱となる弱電界の下でのノイズの発生をより確実に防止できる。
<実施の形態2の変形例>
図8は、この発明の実施の形態2の変形例による再生装置4の構成を示すブロック図である。図8の再生装置4は、図4で説明した実施の形態1の変形例による再生装置2において、ビットレート違反検出部13を図6のビットレート違反検出部15に置換えたものである。図8の再生装置4においても、図6の再生装置3の場合と同様に受信電波が微弱となる弱電界の下でのノイズの発生をより確実に防止できる。
図8は、この発明の実施の形態2の変形例による再生装置4の構成を示すブロック図である。図8の再生装置4は、図4で説明した実施の形態1の変形例による再生装置2において、ビットレート違反検出部13を図6のビットレート違反検出部15に置換えたものである。図8の再生装置4においても、図6の再生装置3の場合と同様に受信電波が微弱となる弱電界の下でのノイズの発生をより確実に防止できる。
図9は、図8の再生装置4でビットレート違反検出部15が設けられていない場合において、弱電界の受信信号を再生したときの再生信号の波形を示す図である。図9の縦軸は振幅をdB単位(最大振幅を0dBとする)で示したものであり、図9の横軸は時間を示す。図9に示すように、通常の音声信号以外に、時刻t1,t2において大振幅のノイズが発生していることがわかる。
図10は、図8の再生装置4によって弱電界の受信信号を再生したときの再生信号の波形を示す図である。図10の再生信号の波形では、図9に示すような大振幅のノイズが除去されていることがわかる。
<実施の形態3>
図11は、この発明の実施の形態3による再生装置5の構成を示すブロック図である。
図11は、この発明の実施の形態3による再生装置5の構成を示すブロック図である。
図11を参照して、再生装置5は、バッファメモリ11,12と、復号部50と、ビットレート違反検出部17と、エラー補正部14とを含む。
バッファメモリ11は、入力された復号前のビットストリーム(オーディオデータAD)を一時的に保持するものであり、バッファメモリ12は、復号部10から出力されたPCMデータを一時的に保持するものである。バッファメモリ11,12は、互いに異なる半導体メモリ装置で構成されていてもよいし、共通の半導体メモリ装置の異なる記憶領域を使用するようにしてもよい。
実施の形態3の場合には、オーディオデータADは、MP1,MP2,MP3のいずれかの方式で圧縮符号化されたものとする。ただし、複数のフレームに区分されたビットストリームでありフレームの先頭に同期語が設けられているものであれば、どのような方式で圧縮符号化されたビットストリームであっても、実施の形態3による再生装置5を適用することができる。
復号部50は、入力されたオーディオデータADを復号して元のPCMデータを再生する。入力されたオーディオデータADがMP3方式で符号化されたデータであれば、復号部50は、図1の復号部10と同一構成を有する(ただし、データサイズ算出部30は含まれている必要はない)。入力されたオーディオデータADがMP1,MP2方式で符号化されたデータであれば、復号部50は、図4の復号部40と同一構成を有する(ただし、データサイズ算出部47は含まれている必要はない)。
ビットレート違反検出部17は、復号前のオーディオデータADの入力を受け、オーディオデータADに含まれる同期語の間隔を検出する。そして、ビットレート違反検出部17は、検出した同期語の間隔に対応するフレームサイズからビットレートを算出し、算出したビットレートと、予め与えられたビットレート情報B1とを比較する。ビットレート違反検出部17は、これらのビットレートが一致しないビットレート違反状態の場合には、復号部50およびエラー補正部14に出力する異常信号S1を活性化する。
復号部50は、異常信号S1が活性化された場合には、入力されたフレームの復号を行わない。エラー補正部14は、異常信号S1が活性化されていないときは、バッファメモリ12から受けたPCMデータをそのまま出力し、異常信号S1が活性化されているときには、ビットレート違反が検出されたフレームに対してフレームの削除(ミュート処理)または無音化などを行なう。
受信電波が微弱となる弱電界時には、ビット誤りが生じるために本来の同期語とは異なる位置に擬似同期語(同期語と同じビット配列)が発生する場合がある。この場合の同期語間隔は本来の同期語間隔と異なる値になるが、上記の再生装置5によれば、このような異常状態を検出することができる。この結果、ノイズ(大音量の異常音)の発生を抑制することができる。
基準値として与えられるビットレートB1は、たとえば、オーディオデータADを復号部50へ入力する前に所定数のフレームにわたってオーディオデータADに含まれる同期語間隔の平均値を求め、その平均値から求めることができる。なお、受信電波が微弱となる弱電界時には、フレームごとに同期語間隔の値に揺れがある場合があるので、一定の同期語間隔が連続して得られたときのビットレートを基準のビットレートB1として用いるようにしてもよい。受信電波強度を検出できるのであれば、所定レベル以上の受信強度が得られた場合の同期語間隔に基づくビットレート値を基準のビットレートB1としてもよい。もしくは、ヘッダを解析することによって得られた値を基準のビットレート値B1とすることもできるし、ユーザが予め入力するようにすることもできる。
図12は、図11の再生装置5によってビットレート違反を検出する手順を示すフローチャートである。
図11、図12を参照して、ステップS301で、ビットレート違反検出部17は、復号前のオーディオデータADに含まれる同期語の間隔を検出し、ビットレートを算出する。
次にステップS302で、ビットレート違反検出部17は、算出したビットレートと、予め与えられたビットレート情報B1とを比較する。両者のビットレートが一致する場合には(ステップS303でYES)、復号結果であるPCMデータがそのまま出力される(ステップS304)。
一方、ステップS302で比較したビットレートが一致しない場合には(ステップS303でNO)、処理はステップS305に進む。ステップS305で、エラー補正部14は、エラーコンシールメント処理をする。具体的には、エラー補正部14は、ビットレートが一致しないフレームを削除(ミュート処理)したり、無音化したりする。
以上のとおり、実施の形態3による再生装置5によれば、従来よりも簡単かつ効率的にデータの破損を検出し、データの破損に基づくノイズ(大音量の異常音など)を除去することができる。なお、実施の形態3のビットレート違反検出部17は、実施の形態1,2のビットレート違反検出部13,15と組み合わせて用いることもできる。
<実施の形態4>
図13は、この発明の実施の形態4における再生装置6の構成を示すブロック図である。メモリ11、復号部10または40、メモリ12、エラー補正部14については実施の形態1及び2にて示した、図1,図4,図6,図8のいずれかを適用する。繰り返しの説明となるので、メモリ11、復号部10または40、メモリ12については詳細な説明を省略する。
図13は、この発明の実施の形態4における再生装置6の構成を示すブロック図である。メモリ11、復号部10または40、メモリ12、エラー補正部14については実施の形態1及び2にて示した、図1,図4,図6,図8のいずれかを適用する。繰り返しの説明となるので、メモリ11、復号部10または40、メモリ12については詳細な説明を省略する。
ビットレート情報確認部80Aでは、ヘッダ取得部21から出力されたビットレート情報B2にビットエラーが発生していないかを解析する。ビットレート情報確認部80Aでは、ヘッダに含まれるビットレート情報B2に基づいてフレームサイズを算出し、算出したフレームサイズの示す位置に同期語が存在しているか否かを確認する。同期語が存在していれば、ビットレート情報B2は正しいと判定し、確認信号S0を非活性化する。たとえば、ヘッダ領域にビットエラーを生じた場合に、ビットレート情報B2に基づいて算出したフレームサイズ位置には、同期語が存在していないことがあり、同期語が存在していなければ、ビットレート情報B2は正しくないと判定し、確認信号S0を活性化する。
ビットレート違反検出部13Aでは実施の形態1及び実施の形態2と同様に、ビットレート情報B2と、フレームサイズFSに基づくビットレートとが一致しないビットレート違反状態となっているか否かを検出する。ビットレート違反検出部13Aは、ビットレート違反状態を検出した場合には、異常信号S1を活性化する。
さらにビットレート違反検出部13Aでは、確認信号S0と異常信号S1との論理和を取る。ここで、確認信号S0および異常信号S1は、それぞれ活性状態のとき“1”とする。ビットレート違反検出部13Aは、確認信号S0と異常信号S1のうち少なくとも一方の信号が活性化されている場合に検出信号S2を活性化して、エラー補正部14に出力する。
エラー補正部14は、ビットレート違反検出部13Aから受けた検出信号S2が活性化されていないときは、バッファメモリ12から受けたPCMデータをそのまま出力する。エラー補正部14は、検出信号S2が活性化されているときには、ビットレート違反が検出されたフレームに対してデータの削除または補正を行なう。具体的には、エラー補正部14は、ミュート処理(フレームの削除)を行なったり、無音化をしたり、最大値および最小値の制限(リミット)をしたり、高域カットなどのフィルタ処理を行なったり、1つ前のビットレート違反状態でないフレームの値に置換えたりする。
また、ビットレート情報B2の示す値と実施の形態3におけるビットレート違反検出部17が検出した同期語の間隔に対応するフレームサイズを比較する(へッダに含まれるビットレート情報に基づいて算出したフレームサイズと、検出した同期語の間隔とが一致しているか否かを確認する)ことで、ビットレート情報B2のビットレート違反状態を検出するようにしても良い。このようにビットレート情報B2の正確性を判定するため、より正確に違反検出を実現できる。
<実施の形態4の変形例1>
図14は、この発明の実施の形態4の変形例1における再生装置7の構成を示すブロック図である。メモリ11、復号部10または40、メモリ12、エラー補正部14については実施の形態1及び2にて示した、図1,図4,図6,図8のいずれかを適用する。繰り返しの説明となるので、メモリ11、復号部10または40、メモリ12については詳細な説明を省略する。
図14は、この発明の実施の形態4の変形例1における再生装置7の構成を示すブロック図である。メモリ11、復号部10または40、メモリ12、エラー補正部14については実施の形態1及び2にて示した、図1,図4,図6,図8のいずれかを適用する。繰り返しの説明となるので、メモリ11、復号部10または40、メモリ12については詳細な説明を省略する。
ビットレート情報確認部80Bでは、ヘッダ取得部21から出力されたビットレート情報B2にビットエラーが発生していないかを解析する。具体的には、ビットレート情報確認部80Bでは、ビットレート情報B2と外部から予め与えられたビットレート情報B1とを比較する。ビットレート情報確認部80Bでは、これらのビットレートが一致しないビットレート違反状態の場合には、確認信号S0を活性化する。
ビットレート違反検出部13Bでは実施の形態1及び実施の形態2と同様に、ビットレート情報B2と、フレームサイズFSに基づくビットレートとが一致しないビットレート違反状態となっているか否かを検出する。ビットレート違反検出部13は、ビットレート違反状態を検出した場合には、異常信号S1を活性化する。
さらにビットレート違反検出部13Bでは、確認信号S0と異常信号S1との論理和を取取る。ここで、確認信号S0および異常信号S1は、それぞれ活性状態のとき“1”とする。ビットレート違反検出部13Bは、確認信号S0と異常信号S1のうち少なくとも一方の信号が活性化されている場合に検出信号S2を活性化して、エラー補正部14に出力する。
エラー補正部14は、ビットレート違反検出部13Bから受けた検出信号S2が活性化されていないときは、バッファメモリ12から受けたPCMデータをそのまま出力する。エラー補正部14は、検出信号S2が活性化されているときには、ビットレート違反が検出されたフレームに対してデータの削除または補正を行なう。具体的には、エラー補正部14は、ミュート処理(フレームの削除)を行なったり、無音化をしたり、最大値および最小値の制限(リミット)をしたり、高域カットなどのフィルタ処理を行なったり、1つ前のビットレート違反状態でないフレームの値に置換えたりする。
このようにビットレート情報B2の正確性を判定するため、より正確に違反検出を実現できる。
また他の違反検出として、ビットレート情報B2の示す値と実施の形態3におけるビットレート違反検出部17が検出した同期語の間隔に対応するフレームサイズを比較することで、ビットレート情報B2のビットレート違反状態を検出するようにしても良い。
<実施の形態4の変形例2>
図15は、この発明の実施の形態4の変形例2における再生装置8の構成を示すブロック図である。メモリ11、復号部10または40、メモリ12、エラー補正部14については実施の形態1及び2にて示した、図1,図4,図6,図8のいずれかを適用する。繰り返しの説明となるので、メモリ11、復号部10または40、メモリ12については詳細な説明を省略する。
図15は、この発明の実施の形態4の変形例2における再生装置8の構成を示すブロック図である。メモリ11、復号部10または40、メモリ12、エラー補正部14については実施の形態1及び2にて示した、図1,図4,図6,図8のいずれかを適用する。繰り返しの説明となるので、メモリ11、復号部10または40、メモリ12については詳細な説明を省略する。
これまで、実施の形態4ではビットレート情報確認部の確認方法として、ビットレート情報2の比較対象として、3つの違反検出例(同期語の存在を確認/フレームサイズとの比較/ビットレート情報B1との比較)を示した。
本実施の形態のビットレート情報確認部80Cでは上記の3つの違反検出例を組み合わせて、ビットレート情報B2のビットレート違反を確認する。つまり全ての検出例で、ビットレート情報B2は正しいと判定した場合のみ、確認信号S0を活性化する。
具体的には、第1の検出部にて、ヘッダに含まれるビットレート情報B2に基づいてフレームサイズを算出し、算出したフレームサイズの示すデータ位置に同期語が存在するかを確認し、存在しない場合にビットレート違反状態であると検出する。また、第2の検出部にて、ヘッダに含まれるビットレート情報B2と予め与えられたビットレートの値とを比較し、一致しない場合にはビットレート違反状態であると検出する。第3の検出部にて、ヘッダに含まれるビットレート情報B2に基づくフレームサイズと、ビットストリームに含まれる同期語の間隔とを比較し、一致しない場合にビットレート違反状態であると検出する。ビットレート情報確認部80Cでは、すべての検出部でビットレート違反状態が検出されなければ確認信号S0を非活性化し、いずれかの検出部でビットレート違反状態が検出されれば確認信号S0を活性化する。
ビットレート違反検出部13Cでは実施の形態1及び実施の形態2と同様に、ビットレート情報B2と、フレームサイズFSに基づくビットレートとが一致しないビットレート違反状態となっているか否かを検出する。ビットレート違反検出部13は、ビットレート違反状態を検出した場合には、異常信号S1を活性化する。
さらにビットレート違反検出部13Cでは、確認信号S0と異常信号S1との論理和を取取る。ここで、確認信号S0および異常信号S1は、それぞれ活性状態のとき“1”とする。ビットレート違反検出部13Cは、確認信号S0と異常信号S1のうち少なくとも一方の信号が活性化されている場合に検出信号S2を活性化して、エラー補正部14に出力する。
エラー補正部14は、ビットレート違反検出部13Bから受けた検出信号S2が活性化されていないときは、バッファメモリ12から受けたPCMデータをそのまま出力する。エラー補正部14は、検出信号S2が活性化されているときには、ビットレート違反が検出されたフレームに対してデータの削除または補正を行なう。具体的には、エラー補正部14は、ミュート処理(フレームの削除)を行なったり、無音化をしたり、最大値および最小値の制限(リミット)をしたり、高域カットなどのフィルタ処理を行なったり、1つ前のビットレート違反状態でないフレームの値に置換えたりする。
このようにビットレート情報B2の正確性を判定するため、より正確に違反検出を実現できる。
<実施の形態5>
実施の形態5は、第1〜第4の実施の形態で説明した再生装置1〜8のいずれか1つを用いた携帯型音楽プレイヤーシステムに関するものである。
実施の形態5は、第1〜第4の実施の形態で説明した再生装置1〜8のいずれか1つを用いた携帯型音楽プレイヤーシステムに関するものである。
図16は、この発明の実施の形態5による携帯型音楽プレイヤーシステム60の構成を示すブロック図である。図16を参照して、携帯型音楽プレイヤーシステム60は、システム全体の制御を行なうCPU(Central Processing Unit)61と、ROM(Read Only Memory)62と、RAM(Random Access Memory)63と、ハードディスクドライブ(HDD)64と、無線部65と、入力処理部66と、外部IF(Inter-Face)70と、データ処理部67と、スピーカ71と、表示処理部68と、ディスプレイ72と、メディアドライブ69とを含む。
携帯型音楽プレイヤーシステム60は、ユーザにより操作ボタンが操作されると、外部IF70を介して、その操作に応じた操作入力信号が入力処理部66に入力される。入力処理部66は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を行ない、操作入力信号をコマンドに変換して内部バス70を介してCPU61に転送する。
無線部65は、アンテナ74を介した無線通信を通じて音楽情報などの各種情報を送受信する。たとえば、MP3などの形式に圧縮されたオーディオデータをパケット単位で受信する。このオーディオデータは内部バス73を介してRAM63に格納される。
CPU61は、ROM62に記憶される各種プログラムを、内部バス73を介して読み出してRAM63に転送し、そのプログラムを展開して実行することによって携帯型音楽プレイヤーシステム60全体の制御を行なう。CPU61は、さらに、所定の演算処理を行なうことによって入力処理部66から受けたコマンドに応じた処理を実行する。
データ処理部67は、メディアドライブ69から与えられた音楽データを圧縮符号化してハードディスクドライブ64に送り、ハードディスクに記憶させる。
ユーザの操作に応じて音楽データの再生を行なう場合には、CPU61は、ユーザの操作に応じたコマンドに基づいて、ハードディスクドライブ64内の指定された音楽データを読み出して、データ処理部67に転送する。データ処理部67は、転送された音楽データに対して復号処理等の再生処理を施し、得られた音楽信号をスピーカ71に出力する。また、データ処理部67は、CPU61の指令に基づいて、RAM63に格納されたオーディオデータを信号処理して、得られた音楽信号をスピーカ71に出力する。
ディスプレイ72に関係した機能として、CPU61は、各種プログラムの実行結果に応じた画面データを生成して表示処理部68に転送したり、ハードディスクドライブ64に記憶される音楽関連情報(音楽タイトル)を読み出して表示処理部68に転送したりする。表示処理部68は、CPU61から受けた表示データに応じてディスプレイ72に音楽関連情報などの表示を行なわせる。
実施の形態1〜4で説明した再生装置1〜8は、上記のデータ処理部67に配置される。これによって、実施の形態1〜4で説明した効果を奏する携帯型音楽プレイヤーシステムを構築することが可能になる。
なお、本実施の形態では音楽プレイヤーシステム(音楽データの再生)について説明したが、映像再生システム(映像データの再生)においても実施の形態1〜4において説明した再生装置1〜8を同様に適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1〜8 再生装置、10,40 復号部、11,12 バッファメモリ、13,15,17 ビットレート違反検出部、14 エラー補正部、16 フレーム制御部、30,47 データサイズ算出部、60 携帯型音楽プレイヤーシステム。
Claims (8)
- 符号化されたビットストリームから元のデータを再生する再生装置であって、
前記ビットストリームは複数のフレームから構成され、
各前記フレームは、元のデータが符号化された主データと、前記ビットストリームのビットレートの情報を含むヘッダと、前記主データを復号するのに必要となるパラメータの情報を表わす補助データとを含み、
前記主データに割当てられるビット数は、前記補助データに含まれるパラメータに応じて異なり、
前記フレームごとに、前記補助データに含まれたパラメータに基づいて、前記ビットストリームから前記主データに割当てられた部分を取り出して復号する復号部と、
前記フレームごとに、前記主データとして取り出された部分のビット数に基づいて算出されるビットレートと前記ヘッダに含まれるビットレートとが一致しないビットレート違反状態であるか否かを検出するビットレート違反検出部とを備えた再生装置。 - 前記復号部から復号後のデータを受け、前記ビットレート違反状態が検出されていないフレームのデータはそのまま通過させ、前記ビットレート違反状態が検出されたフレームに対しては、データの削除または補正を行なうデータ補正部をさらに備える、請求項1に記載の再生装置。
- 前記データ補正部は、前記ビットレート違反状態が検出されたフレームに後続する所定数のフレーム、または前記ビットレート違反状態が検出されたフレームの前後の所定数のフレームに対しては、前記ビットレート違反状態が検出されなくてもデータの削除または補正を行なう、請求項2に記載の再生装置。
- 前記ビットストリームは、音声またはオーディオデータがMPEGオーディオ方式で圧縮符号化されたデータである、請求項1に記載の再生装置。
- 符号化されたビットストリームから元のデータを再生する再生装置であって、
前記ビットストリームは複数のフレームから構成され、
各前記フレームの先頭には、フレーム同期のための同期語が設けられ、
前記フレームごとに前記ビットストリームを復号する復号部と、
復号前の前記ビットストリームから前記同期語の間隔を検出し、前記フレームごとに、前記同期語の間隔から算出されたビットレートと、予め与えられたビットレートの値とが一致しないビットレート違反状態であるか否かを検出するビットレート違反検出部とを備えた再生装置。 - 前記ヘッダに含まれるビットレートの情報に基づいてフレームサイズを算出し、算出したフレームサイズの示すデータ位置に同期語が存在するかを確認し、ビットレート違反状態であるか否かを検出するビットレート情報確認部と、
前記復号部から復号後のデータを受け、前記ビットレート情報確認部及び前記ビットレート違反検出部のいずれにおいても前記ビットレート違反状態が検出されていないフレームのデータはそのまま通過させ、前記ビットレート情報確認部または前記ビットレート違反検出部のいずれかにおいて前記ビットレート違反状態が検出されたフレームに対しては、データの削除または補正を行なうデータ補正部をさらに備える、請求項1に記載の再生装置。 - 前記ヘッダに含まれるビットレートと予め与えられたビットレートの値とを比較し、前記ヘッダのビットレート情報とが一致しないビットレート違反状態であるか否かを検出するビットレート情報確認部と、
前記復号部から復号後のデータを受け、前記ビットレート情報確認部及び前記ビットレート違反検出部のいずれにおいても前記ビットレート違反状態が検出されていないフレームのデータはそのまま通過させ、前記ビットレート情報確認部または前記ビットレート違反検出部のいずれかにおいて前記ビットレート違反状態が検出されたフレームに対しては、データの削除または補正を行なうデータ補正部をさらに備える、請求項1に記載の再生装置。 - 前記ヘッダに含まれるビットレートの情報に基づいてフレームサイズを算出し、算出したフレームサイズの示すデータ位置に同期語が存在しないヘッダ不当状態であるか否かを確認する第1の確認部と、前記ヘッダに含まれるビットレートと予め与えられたビットレートの値とを比較し、両者が一致しないヘッダ不当状態であるか否かを確認する第2の確認部と、前記ヘッダに含まれるビットレートの情報に基づくフレームサイズと前記ビットストリームに含まれる同期語の間隔とを比較し、両者が一致しないヘッダ不当状態であるか否かを確認する第3の確認部とを有し、前記第1から第3の確認部のいずれかにおいてヘッダ不当状態であると検出されればビットレート違反状態であると判定し、前記第1から第3の確認部のすべてにおいてヘッダ不当状態が検出されなければビットレート違反状態ではないと判定するビットレート情報確認部と、
前記復号部から復号後のデータを受け、前記ビットレート情報確認部及び前記ビットレート違反検出部のいずれにおいても前記ビットレート違反状態が検出されていないフレームのデータはそのまま通過させ、前記ビットレート情報確認部または前記ビットレート違反検出部のいずれかにおいて前記ビットレート違反状態が検出されたフレームに対しては、データの削除または補正を行なうデータ補正部をさらに備える、請求項1に記載の再生装置。
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