JP3594829B2 - Mpegオーディオの復号化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、MPEG(Moving Picture Experts Group)オーディオの復号化方法に関し、特に車載用オーディオ・ビジュアル装置のように比較的騒音の多い環境で使用されるMPEGオーディオ装置に好適なMPEGオーディオの復号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
MPEGオーディオは、高品質かつ高圧縮率を実現するステレオ対応のオーディオ符号化方式であり、MPEGビデオと組み合わせてオーディオ・ビデオ符号化に使われるほか、単独でディジタルステレオ音楽放送やISDN(Integrated Service Digital Network:総合ディジタル通信網)回線による高品質ステレオ伝送などの応用が可能である。
【0003】
以下、MPEGオーディオにおける圧縮原理、MPEGオーディオの符号化方法、MPEGオーディオのフレーム構造及び従来のMPEGオーディオの復号化方法について説明する(「ポイント図解式最新MPEG教科書」、監修 藤原、株式会社アスキー、1994年発行)。
(A) MPEGオーディオにおける圧縮原理
MPEGオーディオでは、人間の聴覚特性を利用し、感度が低い細部の情報を省略する。例えば、人間が検知できる音の最小レベル(最小可聴限界)は周波数に依存するが、静寂時の最小可聴限界周波数よりも低いレベルの音を省略しても音質は殆ど劣化しない。
【0004】
また、特定の音の検知限界は、同時に聞いている他の音によって大きく変化する。例えば、静寂な環境では小さな音を聞き取ることができるが、騒音の中では小さな音は騒音にマスクされて聞き取ることができなくなる。これをマスキング効果という。マスキング効果は、マスクする音とマスクされる音との周波数が近いほど強くなる。マスキング効果の及ぶ範囲をクリティカル・バンド(臨界帯域幅)という。他の音によって聞き取りにくくなる音は、省略しても音質の劣化が少ない。
【0005】
このように、MPEGオーディオでは人間の聴覚の特性を利用して、感度が低い情報を省略することにより、音質を殆ど劣化させることなく、オーディオ信号を高効率で圧縮する。
(B) MPEGオーディオの符号化
MPEGオーディオは、レイヤI、レイヤII、レイヤIII という3つのモードを有している。高いレイヤほど高品質と高圧縮率が実現されるが、その反面、ハードウェアの規模も大きくなる。以下に、各レイヤで採用される符号化技術について説明する。
【0006】
[レイヤI]
(1)サブバンド符号化(帯域分割符号化)
聴覚特性を効率よく利用するためには、オーディオ信号を複数の周波数成分に分けることが有効である。MPEGオーディオのレイヤIでは、オーディオ信号を32の等間隔の周波数幅(サブバンド)に分割し、それぞれの信号を元のサンプリング周波数の1/32でサブサンプリングして符号化する。しかし、通常のフィルタで1/32の周波数帯を取り出した場合、理想的なフィルタではないためサブサンプリングの時点でエリアシング(サンプル周波数の1/2よりも高い周波数成分をカットせずに信号処理したときに起こる折り返し雑音)を起こしてしまう。MPEGオーディオでは、この部分にポリフェーズ・フィルタ・バンク(以下、PFBという)と呼ばれるフィルタを用いており、32のサブバンドの折り返し雑音がそれぞれキャンセルしあって、フィルタによる音質の劣化を解消している。MPEGオーディオでは、384サンプルを1フレームとし、各サブバンドを12サンプルとして符号化する。
【0007】
(2)スケールファクタ
一つのサブバンド内の12サンプルのデータは、波形と倍率とに分離される。倍率は最大振幅が1.0になるように正規化され、その倍率がスケールファクタとして符号化される。一方、波形はサンプルとして符号化される。
(3)対応ビット割り当て
各フレーム、各サブバンド毎に、ビット割り当てを独立して調整することが可能であり、これを適応ビット割り当てという。適応ビット割り当てを、先の32サブバンド符号化とスケールファクタと組み合わせることによって、次の効果を得ることができる。
【0008】
先のスケールファクタと組み合わせて、クリティカル・バンドを考慮したマスキング・レベルぎりぎりまでの量子化精度を指定することによって、マスキング効果を最も効果的に利用することができる。また、マスキングの結果、聴覚系に認識されないレベルの信号しか含まないバンドについては、完全に情報をなくしてしまう(ビットを0にする)ことも可能である。
【0009】
(4)ジョイント・ステレオ符号化
2つのチャネルを組み合わせて符号化することによって、符号化効率を高める方法である。聴覚の位相検出能力が高い周波数で低下するのを利用して、高い周波数では波形をモノラルで伝送し、音の大きさを表わす振幅情報だけをステレオ伝送する。
【0010】
[レイヤII]
レイヤIIでは、レイヤIの技術に加えて以下の2つの技術が導入される。
(1)ビット割り当て情報の削減
各ビット・レートに応じて用意されたテーブルなどを使用して、ビット割り当て情報を効率的に表わす。
【0011】
(2)グループ符号化
同じバンド内のサンプルを、3サンプルずつまとめて符号化することにより波形の符号化効率を高める。
[レイヤIII ]
レイヤIII では、更に次の技術が採用されている。
【0012】
(1)MS(Middle/Side )ステレオ
2チャネルのステレオ信号L(Left)とR(Right )をエンコードする代りに、和信号L+Rと差信号L−Rのそれぞれをエンコードする方法である。ステレオ信号では、和信号のほうがより重要と考えられるため、この方法によって、低いビット・レートにおける符号化効率を高めるために利用できる。すなわち、L−Rの成分が少ない場合などに効果がある。
【0013】
(2)MDCT(Modified Discrete cosine Transform、変形離散コサイン変換)
MDCTにより、32バンドより細かく周波数帯域を分割する。より細かく周波数帯域を分割することによって、聴覚特性をより効率よく利用できる。
(3)ハフマン符号化
MDCTによって得られたDCT係数をハフマン符号化する。
【0014】
(C) MPEGオーディオのデータ構造とビット・ストリーム構成
(1)AAU(オーディオ復号単位)の構造
MPEGオーディオビットストリームの1フレームを、AAU(Audio Access Unit )という。MPEGオーディオビットストリームは、図8に示すように複数のAAUの集合により構成される。AAUは、一つ一つ単独でオーディオ信号に復号できる最小単位であり、常に一定のサンプル数=384サンプル(レイヤIの場合)のデータを含んでいる。従って、1AAUのビット数は平均384×伝送速度(ビット・レート)÷Fs(Fsはサンプリング周波数)となる。なお、レイヤIでは、AAUの境界は常に4バイト境界に合わせられ、上記平均ビット数で求められるAAU環境が4バイト境界にこない場合は、次の4バイト境界に合わせられる。
【0015】
AAUの内容は、ヘッダ(32ビット)、オプションのエラーチェック(CRC16ビット)、オーディオデータにより構成されている。ここまでが、オーディオ信号を再生するために使われるデータである。
オーディオデータは可変長のデータであり、オーディオデータの終りがAAUの終りに達しない場合、残りの部分(AAUの終りまでの隙間部分)はアンシラリーデータ(Ancillary Data、外部データ)と呼ばれる。この部分には、MPEGオーディオ以外の任意のデータを挿入することができる。MPEG2オーディオでは、このアンシラリーデータの部分にマルチチャネル、マルチリンガルのデータを挿入している。
【0016】
(2)AAUヘッダの構成
AAUのヘッダの構成は、レイヤI、レイヤII、レイヤIII とも基本的に共通であり、同期をとるための同期ワード(Syncword)や、サンプリング周波数(32kHz、44.1kHz又は48kHz)を示すデータ及びレイヤを示すデータ等が含まれている。
【0017】
(3)オーディオデータ
レイヤIのオーディオデータは、図9に示すように、4ビットのアロケーション(Allocation)、6ビットのスケールファクタ(Scale Factor)及び可変長のサンプル(Sample)から構成されている。
スケールファクタは、前述の如くサンプルの倍率を示すデータである。このスケールファクタは6ビットのデータであり、+6dBから−118dBまで、約2ビット単位で指定することができる。但し、スケールファクタは、アロケーションで0ビットが指定されたものについては省略される。
【0018】
サンプルは、アロケーションで指定されたビット数(最大15ビット)が割当てられる。
(D) MPEG復号器及び復号化方法
図10は従来のMPEGオーディオのMPEG復号器の一例を示すブロック図である。MPEG復号器30は、フレーム分解部31、逆量子化部32及び帯域合成33部により構成されている。フレーム分解部31は、入力されたオーディオビットストリームをフレーム(AAU)毎に分解し、各フレームのアロケーション部の解析及びスケールファクタの解析を行う。ここで、アンシラリーデータはオーディオに直接関係しないデータであるので、例えば外部に出力される。
【0019】
逆量子化部32は、サブバンドのサンプルを再量子化する。このとき、各サブバンド毎にスケールファクタとサンプルとの乗算を実行する。
帯域合成部33では、逆量子化部32により再量子化された各サブバンド毎のサンプルを合成し、PCM(Pulse Code Modulation )オーディオ信号として出力する。
【0020】
図11は従来のMPEGオーディオの復号化方法を示すフローチャートである。まず、ステップS51において、MPEGオーディオにエンコードされたビットストリームをフレーム分解部31に入力する。その後、ステップS52に移行し、フレーム分解部31でビットアロケーションのデコードを行う。すなわち、L/Rチャネルの各32のサブバンドについて、スケールファクタ、サンプルの有無及びサンプルのビット数を検知する。
【0021】
次に、ステップS53に移行し、スケールファクタのデコードを行う。但し、アロケーションの値が0のときはスケールファクタを0とする。
次に、ステップS54に移行し、逆量子化部32でサブバンドの再量子化(requantization)を行う。このとき、各サブバンド毎にスケールファクタとサンプルとの乗算を実行する。
【0022】
次に、ステップS55に移行し、帯域合成部33において、再量子化された各サブバンドのサンプルを合成してPCMオーディオ信号を得る。その後、ステップS56に移行して、MPEG復号器30からPCMオーディオデータを出力する。このようにして、MPEGオーディオビットストリームが復号化される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、車載用オーディオ・ビジュアル装置が広く普及しており、今後は車内でDVD(Digital Video Disk)映像を鑑賞することも考えられる。しかしながら、車載用オーディオ・ビジュアル装置では、車両の走行音やエンジン音等の騒音のために、小さな音がマスキングされて聞こえないことがある。このため、例えばDVDで映画を鑑賞する場合に、効果音が聞こえにくくなって、臨場感を著しく損なうおそれがある。
【0024】
以上から本発明の目的は、騒音が多いところでオーディオ・ビジュアルを再生しても音が騒音にマスクされて聞き取りにくくなることを防止できるMPEGオーディオの復号化方法を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、MPEGオーディオビットストリームのフレーム毎にアロケーション値及びスケールファクタを抽出し、前記スケールファクタを変換処理して、変換処理後のスケールファクタを前記MPEGオーディオビットストリームに含まれるサンプルに乗算してサブバンドのオーディオ信号を得るMPEGオーディオの復号化方法であって、前記スケールファクタの変換処理は、変換前のスケールファクタをx、変換後のスケールファクタをyとすると、y=ax+b(但し、aは0<a<1、bは正の任意の値)により行うことを特徴とするMPEGオーディオの復号化方法により解決する。
【0026】
以下、本発明の作用について説明する。
従来、例えば図1(a)の模式図に示すように、スケールファクタに応じた倍率で波形(サンプル)を拡大してサブバンドのオーディオ信号を得ていた。これに対し、本発明では、図1(b)の模式図に示すように、スケールファクタを変換処理し、その変換処理後のスケールファクタに応じた倍率で波形を拡大してサブバンドのオーディオ信号を得る。このとき、変換処理として図1 ( b ) に示すように、スケールファクタを乗算器1でa倍 ( 但し、0<a<1 ) し、加算器2でオフセット値 ( bは正の任意の値 ) を加算する処理を実行する。
【0027】
この場合、図2に示すように、破線で示す変換前のスケールファクタ(傾き1)に応じて、実線で示すようにスケールファクタが変換される。すなわち、変換前のスケールファクタをx、変換後のスケールファクタをyとしたときに、下記(1)式により表わされる一次式によりスケールファクタが変換処理される。
y=ax+b …(1)
このようにして、本発明ではMPEGオーディオビットストリームからスケールファクタを抽出し、スケールファクタの最小値と最大値との差を小さくする変換処理を実施する。但し、アロケーションの値が0のときはサブバンドのオーディオ信号を0とする。これにより、復号化処理後のオーディオ信号のダイナミックレンジが圧縮され、小さな音と大きな音との音量の差が小さくなる。従って、小さな音が騒音にマスクされて聞き取りにくくなることが回避される。この場合、ディジタル処理であるので、オーディオ信号に歪み等の音質劣化を生じることがなく、また単にスケールファクタを変換処理するだけであるので、例えば簡単な回路の追加又はソフトウエアの変更だけで実現することが可能であり、製品コストの上昇が抑制される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
図3は本発明の実施の形態のMPEGオーディオの復号化方法を実現するMPEG復号器の構成を示すブロック図である。
この図3に示すように、MPEG復号器10は、フレーム分解部11、逆量子化部12及び帯域合成部13と、復号化の際にアロケーション値、スケールファクタ及び逆量子化されたデータを格納するメモリ14により構成されている。
【0029】
図4は、メモリ14の構造を示す模式図である。この図4に示すように、メモリ14には、各サブバンド0〜31及び各チャネル(L/R)毎に、アロケーション値Ai(但し、iは0〜63)、スケールファクタBi及びサブバンド量子化値Ciを格納する領域を有している。
図3に示すフレーム分解部11は、MPEGビットストリームを入力してヘッダ部、オーディオデータ部及びアンシラリーデータ部に分ける(図8参照)。ヘッダ部を解析することにより、MPEGオーディオの種類(レイヤ)及びサンプリング周波数fs 等がわかる。アンシラリーデータ部は、オーディオ再生に関係しない付加的なデータであるため、例えば外部に出力する。
【0030】
逆量子化部12は、フレーム分解部11で分割したオーディオ部のアロケーションの解析と逆量子化とを行う。アロケーションの解析により、サンプルが何ビットなのかがわかる。アロケーションの値はメモリ14に記憶しておく。また、逆量子化部12は、L/Rの各サブバンドのアロケーション値をチェックし、アロケーション値が0以外ならばビットストリームからスケールファクタを取得してメモリ14に記憶する。一方、アロケーション値が0のときは、スケールファクタの値を0としてメモリ14に記憶する。
【0031】
また、逆量子化部12はメモリ14に格納したアロケーション値及びスケールファクタ値を使用して、サブバンドでの逆量子化を実行する。すなわち、アロケーション値が0以外のときは、ビットストリームからアロケーション値で示されるビット数分のサンプルを取出す。そして、スケールファクタの値を後述するように変換処理して、サンプルと変換後のスケールファクタとの乗算を行う。この乗算結果はメモリ14にサブバンド量子化値Ci(サブバンドのオーディオ信号)として記憶される。一方、アロケーション値が0のときはサブバンド量子化値Ciとして0をメモリ14に記憶する。
【0032】
帯域合成部13は、メモリ14に記憶された各サブバンドの量子化値Ciを帯域合成して、PCMオーディオ信号(通常の量子化データ)に戻す。
図5、図6は本発明の実施の形態のMPEGオーディオの復号化方法を示すフローチャートである。
まず、MPEG復号器にオーディオビットストリームが入力されると、フレーム分解部11で、1フレーム(AAU)毎に、ヘッダ部、オーディオデータ部及びアンシラリーデータ部に分解する。そして、ステップS11において、変数iを初期化(i=0)する。
【0033】
次に、ステップS12において、変数iの値が63以上か否かを判定する。ここでは、iが0であるので、ステップS12からステップS13に移行する。
ステップS13では、オーディオビットストリームからアロケーションを取得する。そして、ステップS14において、アロケーションの値が0か否かを判定する。アロケーション値が0の場合、すなわち、サンプルが省略されている場合は、ステップS14からステップS17に移行して、メモリ14にアロケーションの値Ai として0、スケールファクタBi の値として0を記憶する。
【0034】
一方、ステップS14においてアロケーション値が0でないときは、ステップS15に移行して、オーディオビットストリームからスケールファクタの値Biを取得する。そして、ステップS16において、メモリ14にアロケーションの値Ai及びスケールファクタの値Biを記憶する。
ステップS16又はステップS17においてアロケーション値Ai及びスケールファクタ値Biをメモリ14に記憶した後、ステップS18に移行して、変数iの値をインクリメントする。その後、ステップS12に戻り、上記の処理を繰り返す。
【0035】
このようにして、メモリ14に各チャネル及び各サブバンド毎のアロケーション値Ai及びスケールファクタ値Biが格納される。
ステップS12において、ループを64回繰り返したとき、すなわちiが63以上のときは、ステップS19に移行する。
ステップS19では、変数iを初期化(i=0)する。そして、ステップS20に移行し、iが63以上か否かを判定する。ここでは、iが0であるので、ステップS20からS21に移行する。
【0036】
ステップS21では、メモリ14に格納されたアロケーション値Aiを取得する。そして、ステップS22に移行し、アロケーション値Aiが0か否かを判定する。アロケーション値Aiが0のとき、すなわちサンプル値が省略されている場合は、ステップS29に移行し、サブバンド量子化値Ciを0としてメモリ14に記憶する。
【0037】
一方、ステップS22においてアロケーション値が0でないときは、ステップS23に移行して、ビットストリームからアロケーション値Aiで示されるビット数分のサンプルを取得する。その後、ステップS24に移行し、メモリ14からスケールファクタ値Biを取得する。
その後、ステップS25に移行して、スケールファクタ値Biに定数a(但し、0<a<1)を乗算し、その乗算結果を新たにスケールファクタ値Biとする。また、ステップS26において、スケールファクタ値Biに定数b(bは任意の数)を加算し、その加算後の値を新たにスケールファクタBiとしてメモリ14に記憶する。このようにして、ステップS25、ステップS26により、スケールファクタの変換処理を実行する。
【0038】
次に、ステップS27に移行してサブバンドの逆量子化を行う。すなわち、ステップS23で取得したサンプルの値をBi倍する。その後、ステップS28に移行し、逆量子化後の値をサブバンド量子化値Ciとしてメモリ14に記憶する。
ステップS28又はステップS29でメモリ14にサブバンド量子化値Ciを記憶した後、ステップS30に移行して、変数iの値をインクリメントする。その後、ステップS22に戻って上記の処理を繰り返す。
【0039】
このようにして、1フレーム分の各サブバンドのサンプル(量子化値)を逆量子化処理した後、帯域合成部12で帯域合成する。この帯域合成は、図7の模式図に示すように、L/Rの各サブバンドの逆量子化後のデータを512タップのPFB21に入力し、加算器22で各PFB21の出力を加算する。これにより、PCMオーディオ信号が得られる。このようにして1フレーム(AAU)毎に図6、図7に示す処理を実行し、MPEG復号器10からPCMオーディオ信号が順次出力される。
【0040】
本実施の形態では、上述したように、MPEGオーディオビットストリームからスケールファクタを抽出し、該スケールファクタを変換処理することによりオーディオ信号のダイナミックレンジを圧縮する。これにより、大きな音と小さな音とのレベル差が小さくなるので、騒音により小さな音が聞こえにくくなることが抑制され、騒音が多い環境でも効果音等の小さな音が聞き取りやすくなるという効果が得られる。また、本実施の形態では、ディジタルの状態で信号処理するので、歪み等の音質の劣化が回避される。また、本実施の形態においては、スケールファクタを演算処理するだけであるので、簡単な部品の追加又はソフトウエアの変更により実現することができ、製品コストの上昇が抑えられる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、MPEGオーディオビットストリームからスケールファクタを抽出し、該スケールファクタを変換処理するので、復号化処理後のオーディオ信号のダイナミックレンジが圧縮される。従って、小さな音が騒音等にマスクされて聞き取りにくくなることが回避される。また、ディジタル処理のため、オーディオ信号に歪み等の音質劣化を生じることがない。更に、簡単な回路の追加又はソフトウエアの変更だけで実現することが可能であり、製品コストの上昇が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は従来のMPEG復号化方法を示す模式図、図1(b)は本発明のMPEG復号化方法を示す模式図である。
【図2】図2は変換処理前のスケールファクタと変換処理後のスケールファクタとの関係を示す図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態のMPEGオーディオ復号化方法を実現するMPEG復号器を示すブロック図である。
【図4】図4は同じくそのMPEG復号器のメモリの構造を示す模式図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態のMPEGオーディオの復号化方法を示すフローチャート(その1)である。
【図6】図6は本発明の実施の形態のMPEGオーディオの復号化方法を示すフローチャート(その2)である。
【図7】図7は帯域合成部における帯域合成を示す模式図である。
【図8】図8はMPEGオーディオのビットストリームを示す模式図である。
【図9】図9はMPEGオーディオのレイヤIのオーディオデータの構成を示す模式図である。
【図10】図10は従来のMPEGオーディオのMPEG復号器の一例を示すブロック図である。
【図11】図11は従来のMPEGオーディオの復号化方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 乗算器、
2,22 加算器、
10,30 MPEG復号器、
11,31 フレーム分解部、
12,32 逆量子化部、
13,33 帯域合成部、
14 メモリ、
21 PFB(ポリフェーズ・フィルタ・バンク)。
Claims (1)
- MPEGオーディオビットストリームのフレーム毎にアロケーション値及びスケールファクタを抽出し、前記スケールファクタを変換処理して、変換処理後のスケールファクタを前記MPEGオーディオビットストリームに含まれるサンプルに乗算してサブバンドのオーディオ信号を得るMPEGオーディオの復号化方法であって、
前記スケールファクタの変換処理は、変換前のスケールファクタをx、変換後のスケールファクタをyとすると、y=ax+b(但し、aは0<a<1、bは正の任意の値)により行うことを特徴とするMPEGオーディオの復号化方法。
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