JP2005202279A - 被転写層の剥離方法、薄膜デバイス装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板とその製造方法、及び電気光学装置 - Google Patents
被転写層の剥離方法、薄膜デバイス装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板とその製造方法、及び電気光学装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005202279A JP2005202279A JP2004010418A JP2004010418A JP2005202279A JP 2005202279 A JP2005202279 A JP 2005202279A JP 2004010418 A JP2004010418 A JP 2004010418A JP 2004010418 A JP2004010418 A JP 2004010418A JP 2005202279 A JP2005202279 A JP 2005202279A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- substrate
- film device
- base material
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
【選択図】 図4
Description
ところで、近年ではディスプレイの薄厚化が一層求められるようになってきており、将来的には可撓性を有するディスプレイの開発が望まれている。このような要求に応えるためには、前記の薄膜トランジスタなどについて、例えばこれらを樹脂性の基板やフィルムに形成する必要がある。しかしながら、樹脂性の基板やフィルムなどは、一般に耐熱性や耐薬品性に乏しく、したがってこれらの上に直接デバイスを形成することができない。
(1)真空装置等の高価な装置が必要となり、したがってイニシャルコストが高くなりことから、生産コストの高騰を招いてしまう。
(2)原料が気体のため取り扱いが難しい。
(3)原料の使用効率が悪く、したがって大量の廃棄物が発生してしまう。
(4)剥離には大きなレーザーエネルギーが必要であり、レーザー装置の維持コストが高い。また、剥離時に大エネルギーのレーザーを照射するために、剥離時にデバイスがダメージを受け、特性が劣化する。
そして、これらの課題が解決されない結果、前記の技術では生産コストが高いといった改善すべき問題が残されている。
この被転写層の剥離方法によれば、分離層が、シラン系化合物を含む液状材料を配し、さらにこれを熱処理することで形成されるアモルファスシリコン膜からなるので、このアモルファスシリコン膜には原料であるシラン化合物中の水素の多くがそのまま残留するようになり、したがって分離層に光を照射した際、低エネルギーでの照射でも分離層から水素が十分に放出され、これにより分離層が剥離層として良好に機能するようになる。よって、光を低エネルギーでの照射で行えることから、装置コストや維持費が比較的安価となり、コスト的に有利となる。また、基材として例えば光の透過率が低い通常のガラス基板を用いることが可能となり、したがってこれからもコスト低減が可能となる。
また、分離層を、シラン系化合物を含む液状材料を用いた液相法で形成するようにしたので、従来のCVD法による気相法に比べて真空装置等の高価な装置が不要になり、原料が液体のため取り扱いが容易になり、さらに液相法であることから原料の使用効率も良好になる。したがって、従来に比べコストの低減化が可能になる。
(1)液相法でアモルファスシリコン膜を形成した場合、膜中においてシリコン同士の結合が十分でないため、低エネルギーで剥離が起こり易くなる。
(2)アモルファスシリコン膜中に微量残っている溶媒が、膜を脆くしている。
この薄膜デバイス装置の製造方法によれば、前記の被転写層の剥離方法と同様に、第1分離層が、シラン系化合物を含む液状材料を配し、さらにこれを熱処理することで形成されるアモルファスシリコン膜からなるので、該第1分離層に光を照射する際、これを低エネルギーで照射することが可能になる。したがって、装置コストや維持費が比較的安価となり、コスト的に有利となるとともに、光照射による第1分離層上の薄膜デバイスに対する悪影響が防止される。さらに、第1基材として例えば光の透過率が低い通常のガラス基板を用いることが可能となり、したがってこれからもコスト低減が可能となる。
また、第1分離層を、シラン系化合物を含む液状材料を用いた液相法で形成するようにしたので、従来のCVD法による気相法に比べて真空装置等の高価な装置が不要になり、原料が液体のため取り扱いが容易になり、さらに液相法であることから原料の使用効率も良好になり、したがって従来に比べコストの低減化が可能になる。
このようにすれば、シラン系化合物を含む液状材料を良好なアモルファスシリコン膜にすることが可能になるとともに、このアモルファスシリコン膜中に原料のシラン化合物に含まれる水素を十分に残留させることが可能になる。
このようにすれば、基材を透過させて第1分離層に光(レーザ光)を照射させるのが容易になり、したがってアモルファスシリコンを良好に発熱させることが可能になることから、第1分離層120に相転移や水素ガスの放出を起こさせ易くなる。
このようにすれば、薄膜デバイスを合計2回転写することになるので、第3基材に転写した状態においては、薄膜デバイスが、第1基材上に形成されたときと同じ積層構造となる。
このようにすれば、駆動基板等の各種のアクティブマトリクスの製造が可能になる。
この薄膜デバイス装置によれば、前記の製造方法によって得られたものであるから、従来に比べコストの低減化がなされたものとなる。
このアクティブマトリクス基板の製造方法によれば、前記薄膜デバイスとして画素スイッチング用の薄膜トランジスタをマトリクス状に形成するようにしたので、該薄膜トランジスタを第2基材側に転写することにより、この第2基材から前記薄膜トランジスタをマトリクス状に有するアクティブマトリクス基板を製造することが可能になる。
また、前記の薄膜デバイス装置の製造方法を用いてなることから、コストの低減化がなされたものとなる。
このようにすれば、前記薄膜トランジスタとともに、各種配線や電極も、最終的に製品に搭載される基板に転写することが可能になる。
このアクティブマトリクス基板の製造方法によれば、前記薄膜デバイスとして駆動回路用の薄膜トランジスタを形成するようにしたので、該薄膜トランジスタを第2基材側に転写することにより、この第2基材から前記薄膜トランジスタを有する駆動回路を備えたアクティブマトリクス基板を製造することが可能になる。
また、前記の薄膜デバイス装置の製造方法を用いてなることから、コストの低減化がなされたものとなる。
このアクティブマトリクス基板によれば、例えば対向基板との間に液晶等の電気光学物質を挟持させることにより、液晶表示装置等の電気光学装置を構成するのに適したものとなる。すなわち、本発明によれば、最終的に製品に搭載される基板として、大型の基板、安価な基板、軽い基板、変形に耐え得る基板、割れない基板を用いることができるので、安価、軽量、耐衝撃性等に優れた液晶表示装置等といった電気光学装置を構成することが可能になる。
この電気光学装置によれば、前記アクティブマトリクス基板を備えたことにより、例えば前述した液晶表示装置のように良好なものとなり、さらにはコストの低減化がなされたものとなる。
[第1の実施形態]
図1ないし図6はいずれも、本発明の第1の実施形態に係る薄膜デバイス装置の製造方法のうち、基材上に薄膜デバイスを形成した後、薄膜デバイスを別の基材に転写するまでの工程を説明するための工程断面図である。
また、これら低分子のシラン化合物を高次シラン化合物の前駆体とし、これに紫外線を照射して高次シラン化合物とし、得られた高次シラン化合物をシラン系化合物として用いる場合には、低分子のシラン化合物として、ハロゲン等の元素が置換基として導入されたものも好適に用いられる。特に、分子内の最低一箇所に環状構造を有する低分子のシラン化合物は、光に対する反応性が極度に高く、光重合が効率よく行えることから、高次シラン化合物の前駆体として良好に用いられる。中でも、シクロテトラシラン、シクロペンタシラン、シクロヘキサシラン、シクロヘプタシラン等のSinX2n(式中、nは3以上の整数を示し、Xは水素原子及び/又はハロゲン原子を示す。)で表されるシラン化合物は、以上の理由に加えて合成、精製が容易である利点を有するため特に好ましい。さらに、高次シラン化合物の前駆体としての低分子のシラン化合物としては、ホウ素原子及び/又はリン原子等により変性された変性シラン化合物を用いることもできる。
シラン化合物の溶液に照射する紫外線(UV)は、該溶液に用いる溶媒を分解しない波長のものが好ましく、具体的には、その波長が250nm以上、特に300nm以上であるのが好ましい。ここで、「溶媒を分解しない波長」とは、紫外線の照射によって溶媒分子中の化学結合が切断されない程度の波長を意味する。前記の波長域のUVを用いることにより、溶媒に起因する炭素原子などの不純物原子が熱処理及び/又は光照射処理後のシリコン層に混入することを防ぐことができ、より特性の良いシリコン層を得ることができるようになる。
また、UVの照射方法としては、所望の分子量分布の高次シランが得られる点で、前述したようにシラン化合物を溶媒で希釈してから照射したり、シラン化合物の溶液を撹拌しながら溶液全体に均一にUVの照射を行うのが好ましい。
なお、低分子のシラン化合物を溶媒で希釈した液状材料については、これを直接本発明の液状材料として用い、第1基材100上に配するようにしてもよく、また、これに紫外線を照射して低分子のシラン化合物を高次シラン化合物に光重合し、高次シラン化合物を生成した液状材料を本発明の液状材料として用いてもよい。さらには、低分子のシラン化合物を溶媒で希釈した液状材料を第1基材100上に配し、続いて、後述する熱処理に先立って紫外線照射処理を行い、低分子のシラン化合物を高次シラン化合物に光重合させた後、後述する熱処理を行うようにしてもよい。
このようにして焼成(熱処理)すると、得られたアモルファスシリコン膜(第1分離膜120)中には、原料であるシラン系化合物中の水素が例えば10〜40%と多く残留し、したがって後述する工程でこのアモルファスシリコン膜(第1分離膜120)にエネルギー光を照射した際、水素が容易に突沸し、これにより剥離が起こるようになる。すなわち、シラン系化合物として例えば水素のみが側鎖に付いたシラン化合物では、(SiH2)nの組成になっていることから、その約66%が水素となっている。したがって、これを焼成(熱処理)して得られるアモルファスシリコン膜(第1分離膜120)には、CVD法(気相法)で形成した場合に比べ、より多く水素が残留するのである。
なお、第1分離層120の膜厚は、できるだけ均一であるのが望ましい。また、第1分離層120は、図1(b)に示すように、下地層122を介して分離層124が形成されるような構造を有していてもかまわない。この場合、下地層122は、基材100からの不純物の混入を防ぐバリア層などの役割を果たす。
接着層160に光硬化型接着剤を用いた場合には、例えば薄膜デバイス層140上に接着剤を塗布し、その上に第2基材180を接合した後、光透過性の第1基材100の側または光透過性の第2基材180の側のうちの一方の側から接着剤に光を照射することにより、接着剤を硬化させて薄膜デバイス層140と第2基材180とを接着固定する。なお、光透過性の第1基材100の側、および光透過性の第2基材180の側の双方から接着剤に光を照射してもよい。ここで用いる接着剤としては、薄膜デバイス層140に影響を与えにくい紫外線硬化型等の接着剤が望ましい。
薄膜デバイス層140の側に接着層160を形成する代わりに、第2基材180の側に接着層160を形成し、この接着層160を介して、薄膜デバイス層140に第2基材180を接着してもよい。第2基材180自体が接着機能を有する場合等には、接着層160の形成を省略してもよい。
第2基材180としては、例えば、融点がそれほど高くない安価なガラス基板、シート状の薄い樹脂基板、あるいはかなり厚めの樹脂基板など、製造する機器の種類によって最適なものが用いられる。また、第2基材180は、平板でなく、湾曲しているものであってもよい。
さらに、第2基材180は、金属、セラミックス、石材、木材紙等の物質であってもよいし、ある品物を構成する任意の面上、例えばプリント基板の上などであってもよい。
レーザ光としては、各種気体レーザ、固体レーザ(半導体レーザ)等が挙げられるが、エキシマレーザ、Nd−YAGレーザ、Arレーザ、CO2レーザ、COレーザ、He−Neレーザ等が好適に用いられ、その中でもエキシマレーザが特に好ましい。このエキシマレーザは、短波長域で高エネルギーを出力するため、極めて短時間で第1分離層120に相転移や水素ガスの放出を生じさせることができる。したがって、レーザ光を照射したとき、第1基材100や第2基材180等に温度上昇をほとんど生じさせることがないので、第1基材100や第2基材180等を劣化あるいは破損させることなく、第1分離層120で剥離することができる。
なお、ここまでの工程が、本発明の被転写層の剥離方法の一実施形態となる。
なお、第1基材100から第2基材180に薄膜デバイス層140を転写した後は、必要に応じて、薄膜デバイスに隣接する不要なSiO2膜などを除去する。また、第1基材100から第2基材180に薄膜デバイス層140を転写した後、この第2の基板180上で薄膜デバイス層140に対する配線用の導電層や保護膜の形成を行ってもよい。
また、特にシラン系化合物を含む液状材料を用いた液相法で第1分離膜120を形成するようにしたので、従来のCVD法による気相法に比べて真空装置等の高価な装置が不要になり、原料が液体のため取り扱いが容易になり、さらに液相法であることから原料の使用効率も良好になり、したがって従来に比べ格段にコストを低減することができる。
(1)液相法でアモルファスシリコン膜を形成した場合、膜中においてシリコン同士の結合が十分でないため、低エネルギーで剥離が起こり易くなる。
(2)アモルファスシリコン膜中に微量残っている溶媒が、膜を脆くしている。
図9ないし図11を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
本実施形態の薄膜デバイス装置の製造方法が前記第1の実施形態と異なるところは、薄膜デバイス層140を第2基材に転写した後、薄膜デバイス層140を第2基材180から第3基材に再度、転写する点である。したがって、本実施形態でも、第1の実施形態で説明した図1〜図6に示した工程については、これらと略同様に行うので、これらの工程についてはその詳細な説明を省略する。
接着層190として光硬化型接着剤を用いる場合、好ましくは光透過性の第3基材200の裏面側から光を照射する。接着剤としては、薄膜デバイス層140に影響を与えにくい紫外線硬化型等の接着剤を用いれば、光透過性の第2基材180側から光を照射してもよいし、第2基材180の側および第3基材200の側の双方から光を照射してもよい。なお、第3基材200に接着層190を形成し、その上に薄膜デバイス層140を接着しても良い。また、第3基材200自体が接着機能を有する場合等には、接着層190の形成を省略しても良い。
第3基材200としては、例えば、融点がそれほど高くない安価なガラス基板、シート状の薄い樹脂基板、あるいはかなり厚めの樹脂基板など、製造する機器の種類によって最適なものが用いられる。また、第3基材200は、平板でなく、湾曲しているものであってもよい。
さらに、第3基材200は、金属、セラミックス、石材、木材紙等の物質であってもよいし、ある品物を構成する任意の面上、例えばプリント基板の上等であってもよい。
なお、第1基材100から第2基材180に薄膜デバイス層140を転写した後は、必要に応じて、薄膜デバイスに隣接する不要なSiO2膜などを除去する。また、第1基材100から第2基材180に薄膜デバイス層140を転写した後、あるいは第2基材180から第3基材200に薄膜デバイス層140を転写した後、第2基材200あるいは第3基材200上で薄膜デバイス層140に対する配線等の導電層や保護膜の形成等を行ってもよい。
また、特にシラン系化合物を含む液状材料を用いた液相法で第1分離膜120を形成するようにしたので、従来のCVD法による気相法に比べて真空装置等の高価な装置が不要になり、原料が液体のため取り扱いが容易になり、さらに液相法であることから原料の使用効率も良好になり、したがって従来に比べ格段にコストを低減することができる。
さらに、本実施形態では、薄膜デバイス層140を2回転写するので、第3基材200上での薄膜デバイス層140の積層関係(積層構造)が、図2に示したような、第1基材100上に薄膜デバイス層140を形成したときの積層関係(積層構造)と同じになる。
なお、上記の第1および第2の実施の形態のいずれにおいても、プラズマCVD法(425℃)により形成した水素含有のアモルファスシリコン膜を第1分離層120として用いたが、水素を含有しないアモルファスシリコン、あるいは水素を少量だけ含有するアモルファスシリコンを形成した以降、図4および図5に示す剥離工程を行う前の所定の時期に水素イオンを導入したアモルファスシリコン膜を第1分離層120として用いてもよい。
本発明の第1の実施形態の具体例として、図12ないし図22を参照して、第1基材100の側に、CMOS構造のTFT(薄膜デバイス)を含む薄膜デバイス層140を形成し、このデバイス層140を第2基材180に転写した薄膜デバイス装置の製造方法を説明する。図12ないし図22は、この製造方法の工程断面図である。
本例ではまず、縦50mm×横50mm×厚さ1.1mmのホウケイ酸ガラス基板(エキシマレーザの透過率:80%)からなる第1基材100を用意した。
また、これとは別に、シクロペンタシラン1gをシクロヘキサン10mlに溶解させた。この溶液に対して、強度200W、波長308nmのエキシマランプ光を3分照射し、シクロペンタシランを高次シラン化合物に光重合させた。
次に、中間層142の上に、LPCVD法(Si2H6ガス、425℃)により膜厚が50nmアモルファスのシリコン膜143を形成する。このシリコン膜143はTFTの能動層を形成するための半導体膜である。
次いで、図13に示すように、シリコン膜143をパターニングして、チャネルパターンとしてアイランド144a、144bを形成する。
次いで、図14に示すように、TEOS−CVD法(SiH4+O2ガス)により、膜厚が1200nmのSiO2からなるゲート絶縁膜148を形成する。
次いで、図15に示すように、ポリシリコン膜あるいは金属等からなるゲート電極150a、150bを形成する。
次いで、薄膜デバイス層140の裏面側に残る第1分離層120をエッチングにより除去する。その結果、図22に示すように、CMOS構成のTFTが第2基材180に転写された薄膜デバイス装置1が完成する。
本発明の剥離方法、すなわち液相法でアモルファスシリコン膜を形成し、これにエネルギー光を照射して剥離を起こさせる方法と、従来の気相法(CVD法)でアモルファスシリコン膜を形成した場合の方法とを、以下の実験によって比較した。
まず、前記第1の実施例と同様にして、第1基材上にアモルファスシリコン膜(第1分離層120)を厚さ100nmとなるように形成した。そして、以下に示す4通りの条件で焼成処理を行い、残留する水素量が異なる試料を得た。その後、強度300mJ/cm2のエキシマレーザ光を照射し、各試料の第1基材に対する剥離率を調べた。
また、比較例として、第1基材上にアモルファスシリコン膜を、プラズマCVD(PECVD)法によって厚さ100nmとなるように形成した。なお、この比較例(プラズマCVD法)においても、その成膜条件を変えることによって残留する水素量(水素含有量)が異なる4種類の試料を得た。その後、前記実施例と同様にして、強度300mJ/cm2のエキシマレーザ光を照射し、各試料の第1基材に対する剥離率を調べた。なお、膜中に残存する水素量(水素含有量)については、SIMS(secondary ion mass spectroscopy;二次イオン質量分析法)で測定した。
実施例、比較例で得られた結果を以下に示す。
実施例(液相法) 400℃×60分 5% 27%
400℃×30分 10% 42%
400℃×15分 20% 58%
400℃×5分 40% 98%
比較例(気相法) 3% 7%
5% 14%
10% 22%
20% 34%
(1)液相法でアモルファスシリコン膜を形成した場合、膜中においてシリコン同士の結合が十分でないため、低エネルギーで剥離が起こり易くなる。
(2)アモルファスシリコン膜中に微量残っている溶媒が、膜を脆くしている。
したがって、本発明の被転写層の剥離方法(薄膜デバイス装置の製造方法)は、気相法でアモルファスシリコン膜を形成する従来法に比べ、より剥離を容易にすることにより、デバイスの特性劣化を防ぐことができ、またコストの低減化が図れるなど顕著な効果を奏するものとなる。
本発明の第1の実施形態の具体例として、第1基材100の側に各種のTFTを含む薄膜デバイス層140を形成し、これを第2基材180に転写することにより、液晶表示装置(電気光学装置)用のアクティブマトリクス基板(薄膜デバイス装置)を製造し、さらにこのアクティブマトリクス基板を用いて液晶表示装置を製造する方法を、図24ないし図31を参照して説明する。なお、図24は液晶表示装置の全体構成を示す分解斜視図であり、図25はこの液晶表示装置に用いたアクティブマトリクス基板の構成を示すブロック図であり、図26は本実施形態の液晶表示装置の要部を示す断面図である。
また、対向基板480およびアクティブマトリクス基板440の光入射側の面あるいは光出射側には、使用する液晶の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モード等々の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて偏光板420、500、あるいは位相差フィルムが所定の光軸方向に配置されるように貼られる。さらに、液晶表示装置10が透過型である場合には、アクティブマトリクス基板440の裏側にはバックライト400が配置される。
これらのTFTのうち、駆動回路用のN型のTFT6と駆動回路用のP型のTFT7とは導電型が逆であるだけで、基本的な構成が同一なので、図29には、代表して、N型のTFT6と画素スイッチング用のTFT5のみを示してある。
本例のアクティブマトリクス基板440の製造方法では、まず、図12ないし図22を参照して説明した方法と同様にして、図27に示すように、第1基材100上に水素含有のアモルファスシリコン膜からなる第1分離層120を液相法で形成する。
次いで、図28に示すように、画素スイッチング用のTFT5のドレイン領域192bに相当する部分、および画素スイチング用のTFT5が形成されている領域を除く領域のそれぞれにおいて、層間絶縁膜154、155、ゲート絶縁膜148および中間膜142を選択的にエッチングし、それぞれの領域に開口156、157を同時に形成する。
次いで、第1基材100の裏面側からエキシマレーザ光を照射し、第1分離層120で剥離現象を生じさせ、第1基材100を剥がす。このとき、引き剥がしにさほどの力を要しないので、TFT5、6等には機械的ダメージが生じない。また、薄膜デバイス層140の裏面側に残った第1分離層120を除去する。
本発明の第2の実施形態の具体例として、第1基材100の側にTFTからなる薄膜デバイス層140を形成し、これを第2基材180に転写した後、さらに第3基材200に転写することにより、液晶表示装置(電気光学装置)用のアクティブマトリクス基板440(薄膜デバイス装置)を製造し、さらにこのアクティブマトリクス基板を用いて液晶表示装置を製造する方法を、図32ないし図38を参照して説明する。
なお、図32は本例の液晶表示装置10の要部を示す断面図である。また、本実施形態の液晶表示装置10およびアクイティブマトリクス基板440の基本的な構成は、第2の実施例と同様、図24および図25を参照して説明したとおりであるので、それらの説明については省略する。
本例の液晶表示装置10の製造方法のうち、そのアクティブマトリクス基板の製造方法では、まず、図12ないし図22を参照して説明した方法と同様、図33に示すように、第1基材100上に、水素含有のアモルファスシリコン膜からなる第1分離層120を液相法で形成する。
本例でも、画素スイッチング用のTFT5では、図28を参照して説明したように、ゲート電極150は走査線730の一部であり、ソース電極152eはデータ線720の一部である。
次に、画素スイッチング用のTFT5のドレイン領域192bに相当する部分の上層に位置する層間絶縁膜154、155およびゲート絶縁膜148を選択的にエッチングし、開口156を形成する。
次いで、第1基材100の裏面側からエキシマレーザ光を照射し、第1分離層120で剥離現象を生じさせ、薄膜デバイス層140の側から第1基材100を剥がす。このとき、引き剥がしにさほどの力を要しないので、TFT5、6等には機械的ダメージが生じない。また、図36に示すように、薄膜デバイス層140の裏面側に付着している第1分離層120を除去する。
次に、第2分離層160′として熱溶融性接着剤を用いた場合にはこの熱溶融性接着剤を加熱し、第2分離層160′で第2基材180を剥離する。水溶性接着剤を用いた場合にはこの水溶性接着剤を水と接触させて、第2分離層160′で第2基材180を剥離する。次に、図38に示すように、薄膜デバイス層140の表面側に付着している第2分離層180を除去する。
なお、第2の実施例および第3の実施例のいずれにおいても、アクイティブマトリクス基板を構成する要素の全てを第1基材100に形成し、これらの構成要素の全てを第2基材180あるいは第3基材200に一括して転写する方法であったが、アクティブマトリクス基板440を構成する各要素をある程度まとまった単位でそれぞれ別々の第1基材100に形成し、各第1基材100毎に形成した要素をそれぞれ1枚の基材に転写してアクティブマトリクス基板を形成してもよい。
また、第1分離層120を、シラン系化合物を含む液状材料を用いた液相法で形成するようにしたので、従来のCVD法による気相法に比べて真空装置等の高価な装置が不要になり、原料が液体のため取り扱いが容易になり、さらに液相法であることから原料の使用効率も良好になり、したがって従来に比べコストの低減化を図ることができる。
本発明の電気光学装置は、前記アクティブマトリクス基板を備えたことにより、例えば前述した液晶表示装置のように良好なものとなり、さらにはコストの低減化がなされたものとなる。
なお、本発明のアクティブマトリクス基板は、液晶表示装置用としてだけでなく、例えば有機EL装置用など各種の電気光学装置のアクティブマトリクス基板として適用可能である。
6…駆動回路用のN型のTFT(薄膜デバイス)、
7…駆動回路用のP型のTFT(薄膜デバイス)、10…液晶表示装置、
100…第1基材、120…第1分離層、124…金属膜、140…薄膜デバイス層、
142…中間層、144…チャネル領域、144a、144b…アイランド、
146…ソース・ドレイン領域、146a、146b…n+層(ソース・ドレイン領域)
148…ゲート絶縁膜、150、150a、150b…ゲート電極、
152、152a、152b、152c、152d…ソース・ドレイン電極、
154、155…層間絶縁膜、156、157…開口、160…接着層、
160′…第2分離層、170…画素電極、
172a、172b…P+層(ソース・ドレイン領域)、180…第2の基材、
182…フレキシブル基板、190…接着層、192a…ソース領域、
192b…ドレイン領域、200…第3の基材、300…CPU、320…RAM、
340…太陽電池、360…入出力回路、400…バックライト、
420、500…偏光板、440…アクティブマトリクス基板(薄膜デバイス装置)、
442…画素部、444…駆動回路部、460…液晶、480…対向基板、
482…共通電極、700…走査側駆動回路、720…データ線、730…走査線、
800…データ線駆動回路
Claims (12)
- 基材上に分離層を形成する工程と、
前記分離層上に被転写層を形成する工程と、
前記分離層に光を照射して、前記被転写層から前記基材を剥離する工程と、を備えてなり、
前記分離層を形成する工程が、シラン系化合物を含む液状材料を前記基材上に配する工程と、該基材上の液状材料を熱処理してアモルファスシリコン膜とする工程と、を有していることを特徴とする被転写層の剥離方法。 - 第1基材上に第1分離層を形成する工程と、
前記第1分離層上方に薄膜デバイスを形成する工程と、
前記薄膜デバイス上方に第2基材を接着する工程と、
前記第1分離層に光を照射して、前記薄膜デバイスから前記第1基材を剥離する工程と、を備えてなり、
前記第1分離層を形成する工程が、シラン系化合物を含む液状材料を前記第1基材上に配する工程と、該第1基材上の液状材料を熱処理してアモルファスシリコン膜とする工程と、を有していることを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。 - 前記熱処理は、200℃以上500℃以下で行うことを特徴とする請求項2記載の薄膜デバイス装置の製造方法。
- 前記光がレーザ光であることを特徴とする請求項2又は3記載の薄膜デバイス装置の製造方法。
- 前記薄膜デバイスの上方に前記第2基材を接着する工程は、シラン系化合物を含む液状材料を該薄膜デバイスの上方に配する工程と、該液状材料を熱処理してアモルファスシリコン膜からなる第2分離層を形成する工程と、該第2分離層に該第2基材を接着する工程と、を含み、
前記薄膜デバイスから前記第1基材を剥離する工程の後に、前記第2基材が設けられた前記薄膜デバイスの面と反対の側に第3基材を接着する工程と、
前記第2基材を前記薄膜デバイスから剥離する工程と、を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の薄膜デバイス装置の製造方法。 - 前記薄膜デバイスが、薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の薄膜デバイス装置の製造方法。
- 請求項2〜6のいずれか一項に記載の薄膜デバイス装置の製造方法によって得られたことを特徴とする薄膜デバイス装置。
- 請求項2〜6のいずれか一項に記載の薄膜デバイス装置の製造方法を用いたアクティブマトリクス基板の製造方法であって、
前記第1分離層上に薄膜デバイスを形成する工程において、前記第1基材上に、前記薄膜デバイスとして画素スイッチング用の薄膜トランジスタをマトリクス状に形成することを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造方法。 - 前記第1分離層上方に薄膜デバイスを形成する工程では、前記第1基材上に前記薄膜トランジスタをマトリクス状に形成するとともに、該薄膜トランジスタのゲートに電気的に接続する走査線、当該薄膜トランジスタのソースに電気的に接続するデータ線、および該薄膜トランジスタのドレインに電気的に接続する画素電極を形成することを特徴とする請求項8記載のアクティブマトリクス基板の製造方法。
- 請求項2〜6のいずれか一項に記載の薄膜デバイス装置の製造方法を用いたアクティブマトリクス基板の製造方法であって、
前記第1分離層上に薄膜デバイスを形成する工程において、前記第1基材上に、前記薄膜デバイスとして駆動回路用の薄膜トランジスタを形成することを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造方法。 - 請求項8〜10のいずれか一項に記載のアクティブマトリクス基板の製造方法によって得られたことを特徴とするアクティブマトリクス基板。
- 請求項11に記載のアクティブマトリクス基板を備えたことを特徴とする電気光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004010418A JP2005202279A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | 被転写層の剥離方法、薄膜デバイス装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板とその製造方法、及び電気光学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004010418A JP2005202279A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | 被転写層の剥離方法、薄膜デバイス装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板とその製造方法、及び電気光学装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005202279A true JP2005202279A (ja) | 2005-07-28 |
Family
ID=34823148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004010418A Pending JP2005202279A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | 被転写層の剥離方法、薄膜デバイス装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板とその製造方法、及び電気光学装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005202279A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008083491A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Epson Imaging Devices Corp | 電気光学装置及び電子機器 |
JP2012506568A (ja) * | 2008-10-23 | 2012-03-15 | ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド | ディスプレイ駆動部 |
KR101272175B1 (ko) * | 2006-06-20 | 2013-06-07 | 엘지디스플레이 주식회사 | 다결정 실리콘막의 제조방법 |
WO2013172110A1 (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-21 | 東京応化工業株式会社 | 支持体分離方法および支持体分離装置 |
WO2016171285A1 (ja) * | 2015-04-20 | 2016-10-27 | パイクリスタル株式会社 | アクティブマトリクスアレイ装置の製造方法とこれにより製造されたアクティブマトリクスアレイ装置 |
CN108346373A (zh) * | 2018-01-19 | 2018-07-31 | 昆山国显光电有限公司 | 一种显示装置及其制作方法 |
-
2004
- 2004-01-19 JP JP2004010418A patent/JP2005202279A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101272175B1 (ko) * | 2006-06-20 | 2013-06-07 | 엘지디스플레이 주식회사 | 다결정 실리콘막의 제조방법 |
JP2008083491A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Epson Imaging Devices Corp | 電気光学装置及び電子機器 |
JP2012506568A (ja) * | 2008-10-23 | 2012-03-15 | ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド | ディスプレイ駆動部 |
WO2013172110A1 (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-21 | 東京応化工業株式会社 | 支持体分離方法および支持体分離装置 |
WO2016171285A1 (ja) * | 2015-04-20 | 2016-10-27 | パイクリスタル株式会社 | アクティブマトリクスアレイ装置の製造方法とこれにより製造されたアクティブマトリクスアレイ装置 |
US10451943B2 (en) | 2015-04-20 | 2019-10-22 | Pi-Crystal Inc. | Method for manufacturing active matrix array device, and active matrix array device manufactured thereby |
CN108346373A (zh) * | 2018-01-19 | 2018-07-31 | 昆山国显光电有限公司 | 一种显示装置及其制作方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3804349B2 (ja) | 薄膜デバイス装置の製造方法、アクティブマトリクス基板の製造方法、および電気光学装置 | |
JP3809733B2 (ja) | 薄膜トランジスタの剥離方法 | |
JP4619462B2 (ja) | 薄膜素子の転写方法 | |
JP3809712B2 (ja) | 薄膜デバイスの転写方法 | |
KR100500520B1 (ko) | 전사 방법 및 액티브 매트릭스 기판 제조 방법 | |
JP3897173B2 (ja) | 有機el表示装置及びその製造方法 | |
US8182633B2 (en) | Method of fabricating a flexible display device | |
KR20060134934A (ko) | 액티브 매트릭스 디스플레이 및 플라스틱 기판을 구비하는다른 전자 장치 | |
KR20000068418A (ko) | 박막 디바이스의 전사 방법, 박막 디바이스, 박막 집적 회로 장치, 액티브 매트릭스 기판, 액정 표시 장치 및 전자 기기 | |
US20030024635A1 (en) | Method for transferring element, method for producing element, integrated circuit, circuit board, electro-optical device, IC card, and electronic appliance | |
JPH11243209A (ja) | 薄膜デバイスの転写方法、薄膜デバイス、薄膜集積回路装置、アクティブマトリクス基板、液晶表示装置および電子機器 | |
CN101101872A (zh) | 显示装置的制造方法 | |
CN101136359A (zh) | 显示装置的制造方法 | |
JPH1124106A (ja) | 液晶パネル用基板及び液晶パネル並びにそれらの製造方法 | |
JP3809710B2 (ja) | 薄膜素子の転写方法 | |
JP2010010411A (ja) | 薄膜デバイス装置の製造方法 | |
JP2005202279A (ja) | 被転写層の剥離方法、薄膜デバイス装置とその製造方法、アクティブマトリクス基板とその製造方法、及び電気光学装置 | |
JP3849683B2 (ja) | 薄膜トランジスタの剥離方法 | |
JP4619644B2 (ja) | 薄膜素子の転写方法 | |
JP4525603B2 (ja) | 薄膜トランジスタの転写方法 | |
JP2004349539A (ja) | 積層体の剥離方法、積層体の製造方法、電気光学装置及び電子機器 | |
JPH10177187A (ja) | 転写された薄膜構造ブロック間の電気的導通をとる方法,アクティブマトリクス基板の製造方法,アクティブマトリクス基板および液晶装置 | |
JP4619645B2 (ja) | 薄膜素子の転写方法 | |
JP4495939B2 (ja) | 薄膜デバイス装置の製造方法、アクティブマトリクス基板の製造方法、電気光学装置の製造方法 | |
JP2005183615A (ja) | 薄膜デバイス装置の製造方法及び薄膜デバイス装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060406 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060407 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090306 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090310 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090508 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090609 |