JP2005183615A - 薄膜デバイス装置の製造方法及び薄膜デバイス装置 - Google Patents

薄膜デバイス装置の製造方法及び薄膜デバイス装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分離層として用いる有機物膜を適正化することにより、薄膜デバイスを損傷することなく基板から剥離して、他の基板に転写することができるようにする。
【解決手段】第1の基材100上に有機物からなる分離膜を堆積して分離層120を形成する工程と、分離層上に薄膜デバイス140を形成する工程と、薄膜デバイスの第1の基材と反対側に第2の基材180を接着する工程と、分離層120と第1の基材100との界面で剥離現象を生じさせることにより第1の基材100を薄膜デバイス側から剥がして該薄膜デバイスを第2の基材側に転写する工程とを有する薄膜デバイス装置の製造方法において、分離層120と第1の基材100との界面で部分的に密着力の異なる部位を設けて分離膜を形成し、その部分的に密着力の異なる部位は、第1の基材100の表面処理により形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、薄膜デバイス装置の製造方法及び、この製造方法により得た薄膜デバイス装置に関するものであり、さらには、この薄膜デバイス装置の製造方法を利用したアクティブマトリクス基板の製造方法、この方法により得たアクティブマトリクス基板及び、このアクティブマトリクス基板を用いた電気光学装置に関するものである。さらに詳しくは、薄膜デバイスを基板上に形成した後、この基板から他の基板に薄膜デバイスを転写する技術に関するものである。
各種の電気光学装置のうち、電気光学物質として液晶を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置では、アクティブマトリクス基板上にスイッチング素子として薄膜トランジスタ(以下、TFTと言う)を製造する際に、半導体プロセスを利用する。この半導体プロセス中は高温処理を伴う工程を含むため、基板としては耐熱性に優れる材質のもの、すなわち、軟化点及び融点が高いものを使用する必要がある。従って、現在は、1000℃程度の温度に耐える基板として石英ガラスが使用され、500℃前後の温度に耐える基板として耐熱ガラスが使用されている。
このように、TFT等の薄膜デバイスを搭載する基板は、それらの薄膜デバイスを製造する際の温度条件等に耐え得るものでなければならない。
しかしながら、TFT等の薄膜デバイスを搭載した基板が完成した後において、前記の石英ガラスや耐熱ガラスでは好ましくないことがある。例えば、高温処理を伴う製造プロセスに耐え得るように石英基板や耐熱ガラス基板等を用いた場合には、これらの基板が非常に高価であるため、表示装置等の製品価格の上昇を招く。また、パームトップコンピュータや携帯電話機等の携帯用電子機器に使用される液晶表示装置は、可能な限り安価であることに加えて、軽くて多少の変形にも耐え得ること、落としても割れにくいことも求められるが、石英基板やガラス基板は、重いとともに変形に弱く、かつ、落下等によって割れやすい。従って、従来の薄膜デバイス装置に用いられる基板は、製造条件からくる制約、及び製品に要求される特性の双方に対応することができないという問題点がある。
そこで本出願人は先に、多結晶シリコンTFTなどを従来のプロセスと略同様な条件で第1の基材上に形成した後に、この薄膜デバイスを第1の基材から剥離して、第2の基材に転写する技術を提案している(特願平8−225643号)。この先願技術では、第1の基材と薄膜デバイスとの間に分離層を形成し、この分離層に対して例えばエネルギー光を照射することにより、第1の基材から薄膜デバイスを剥離して、この薄膜デバイスを第2の基材の側に転写している。
近年、有機薄膜電子デバイスとして有機TFTや有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子が研究され、その応用として有機TFTアクティブマトリックス駆動の有機ELディスプレイの試作が試みられている。有機電子デバイスの特徴として、多結晶シリコンTFTの作製に見られるような高価な製造設備を不要とし、安価なデバイスの提供が可能であるという特徴があり、また、先述のパームトップコンピュータや携帯電話機等の携帯用電子機器に使用される表示装置に好適であると思われる。
プラスチックシート(基材)上にこれら有機TFTを形成する場合、基材の寸法安定性が劣るため、その上にアクティブ素子をじかに形成するのは非常に困難である。
そこで特許文献1では、ガラス等の耐熱性に優れた基板に予め形成したアクティブマトリックス層をプラスチックシート基板上に転写することが開示されている。この公報では、剥離層に金属メッキを用い、アクティブマトリックス層との間に透明電気絶縁層を設けるなど煩雑な工程が必要であり、しかも、接着剤として溶剤型感圧接着剤を用いているため、応力の問題が生じる。また、特許文献2では、転写時の外力からアクティブマトリックス層を保護するために、無機バッファ層を配置したり、スリットを追加形成するなどを行っているが、工程の煩雑さを招いている。
鑑みて、転写法の重要な技術は剥離工程にあり、既報では、アモルファスシリコンのレーザー照射による相変化現象に伴う密着力の減少、放射線照射による密着力の減少(特許文献3)、物理的、化学的基材の除去(特許文献4、特許文献5)、応力を伴う機械的剥離と発生応力からの素子保護方法などに大別できる。
特開平8−62591号公報 特開平2001−356370号公報 特開平8−152512号公報 特開平10−189924号公報 特開平11−31828号公報
しかしながら、従来の剥離方法及び転写方法では、分離層での剥離現象が適正に起こらないという問題点がある。また、基板サイズに制約を受け、特に有機電子デバイスの特徴である大面積素子への展開が不可能であった。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、分離層として用いる有機物膜を適正化することにより、薄膜デバイスを損傷することなく基板から剥離して、他の基板に転写することのできる薄膜デバイス装置の製造方法と、この製造方法により得た薄膜デバイス装置を提供することを目的とする。さらには、この薄膜デバイス装置の製造方法を用いたアクティブマトリクス基板の製造方法、この製造方法により製造したアクティブマトリクス基板、及びこのアクティブマトリクス基板を用いた電気光学装置を提供することを目的(課題)とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明では以下のような特徴を有している。
(1):第1の基材上に有機物からなる分離膜を堆積して分離層を形成する工程と、前記分離層上に薄膜デバイスを形成する工程と、前記薄膜デバイスの前記第1の基材と反対側に第2の基材を接着する工程と、前記分離層と第1の基材との界面で剥離現象を生じさせることにより前記第1の基材を前記薄膜デバイス側から剥がして該薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写する工程と、を有する薄膜デバイス装置の製造方法において、前記分離膜と第1の基材との界面で部分的に密着力の異なる部位を設けて分離膜を形成し、その部分的に密着力の異なる部位は、第1の基材の表面処理により形成することを特徴とする。
(2):第1の基材上に有機物からなる分離膜を堆積し第1の分離層を形成する第1の工程と、前記第1の分離層上に有機機能性素子からなる薄膜デバイスを形成する第2の工程と、前記薄膜デバイスの前記第1の基材と反対側に第2の基材を接着する第3の工程と、前記第1の分離層と第1の基材との界面で剥離現象を生じさせることにより前記第1の基材を前記薄膜デバイス側から剥がして該薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写する第4の工程と、を有する薄膜デバイス装置の製造方法であって、前記第1の工程では分離膜と第1の基材との界面で部分的に密着力の異なる部位を設けて分離膜を形成し、前記第3の工程の前または第4の工程の前に、密着力の良好な部位を機械的に取り除き、前記第4の工程では第1の分離層と第1の基材との界面から剥離して、前記薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写形成する薄膜デバイス装置の製造方法において、前記第1の基材にシリコン(Si)基板を用いた場合に、分離膜とSi基板との界面で部分的に密着力の異なる部位は、Si基板の表面処理により形成されていることを特徴とする。
(3):(2)に記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、分離膜とSi基板との界面で部分的に密着力の異なる部位は、Si基板表面に水素終端処理を部分的に施し、その後、分離膜を堆積することによりなることを特徴とする。
(4):(2)に記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、分離膜とSi基板との界面で部分的に密着力の異なる部位は、Si基板に水酸基終端表面と水素終端表面の2つの部位からなる表面を形成し、その後、分離膜を堆積することによりなることを特徴とする。
(5):(1)〜(4)の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、前記分離膜は、ポリパラキシリレン材料、フッ素化ポリマー、及び/またはシクロファン誘導体からなる有機物膜であることを特徴とする。
(6):(1)〜(5)の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、前記第2の基材がフレキシブル基板からなることを特徴とする。
(7):(1)〜(6)の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、前記薄膜デバイスが、有機半導体材料を活性層として配置される有機TFT(薄膜トランジスタ)を含む有機機能性素子であり、該有機機能性素子を前記第2の基材側に転写形成して第2の基材上に配置したことを特徴とする。
(8):(2)〜(7)の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、前記第1の基材と分離膜との界面の密着力の良好な部位を機械的に取り除く工程は、ダイシングにより切断・除去する工程からなることを特徴とする。
(9):(2)〜(7)の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、前記第1の基材と分離膜との界面の密着力の良好な部位を機械的に取り除く工程は、レーザーアブレーションにより切断・除去する工程からなることを特徴とする。
(10):(1)〜(9)の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、前記薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写形成する工程の後、前記薄膜デバイスの前記第2の基材と反対側に第3の基材を接着する工程と、前記薄膜デバイスと第2の基材との間の接着層で剥離現象を生じさせることにより前記第2の基材を前記薄膜デバイス側から剥がして該薄膜デバイスを前記第3の基材側に転写する工程と、を有することを特徴とする。
(11):(10)に記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、前記第3の基材がフレキシブル基板からなることを特徴とする。
(12):基板上に有機機能性素子を配置した薄膜デバイスからなる薄膜デバイス装置において、(1)〜(11)の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法により製造されたことを特徴とする。
(13):(12)に記載の薄膜デバイス装置において、薄膜デバイスを構成する有機機能性素子が、画像信号に対し発光する有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子、または有機TFT素子がスイッチング素子として画像信号に対し発光する有機EL素子、あるいはこれらを組み合わせてなる表示素子であることを特徴とする。
(14):(12)または(13)に記載の薄膜デバイス装置において、前記薄膜デバイスが、有機機能性素子を配置したアクティブマトリクス基板であることを特徴とする。
(15):電気光学装置であって、(14)に記載の薄膜デバイス装置を用いたことを特徴とする。
以下、本発明をより具体的に説明する。
本発明は、第1の基材上に有機物からなる分離膜を堆積し第1の分離層を形成する第1の工程と、前記第1の分離層上に有機機能性素子からなる薄膜デバイスを形成する第2の工程と、前記薄膜デバイスの前記第1の基材と反対側に第2の基材を接着する第3の工程と、前記第1の分離層と第1の基材との界面で剥離現象を生じさせることにより前記第1の基材を前記薄膜デバイス側から剥がして該薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写する第4の工程と、を有する薄膜デバイス装置の製造方法であって、前記第1の工程では分離膜と第1の基材との界面で部分的に密着力の異なる部位を設けて分離膜を形成し、前記第3の工程の前に密着力の良好な部位を機械的に取り除き、前記第4の工程では、前記第1の分離層と第1の基材との界面から剥離して、前記薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写形成することを特徴とする。
また、他の方法として、本発明は、第1の基材上に有機物からなる分離膜を堆積し第1の分離層を形成する第1の工程と、前記第1の分離層上に有機機能性素子からなる薄膜デバイスを形成する第2の工程と、前記薄膜デバイスの前記第1の基材と反対側に第2の基材を接着する第3の工程と、前記第1の分離層と第1の基材との界面で剥離現象を生じさせることにより前記第1の基材を前記薄膜デバイス側から剥がして該薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写する第4の工程と、を有する薄膜デバイス装置の製造方法であって、前記第1の工程では分離膜と第1の基材との界面で部分的に密着力の異なる部位を設けて分離膜を形成し、前記第4の工程の前に密着力の良好な部位を機械的に取り除き、前記第4の工程では、前記第1の分離層と第1の基材との界面から剥離して、前記薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写形成することを特徴とする。
そして、上記の製造方法において、分離膜と第1の基材との界面で部分的に密着力の異なる部位は、第1の基材の表面処理により形成されており、特に第1の基材としてSi基板(Siウェハ)を用いた場合には、Si基板表面の終端基を水素終端にした部位と、他の部位、もしくは水素終端部位と水酸基終端部位にすることで得られる。
次にSiウェハ表面の水素終端処理について記述する。
Siウェハ表面はシリコンダングリングボンドを酸化物が終端したところの自然酸化膜が存在し、通常表面では空気中浮遊物の吸着により有機物汚染された状態、もしくは自然酸化膜に水素結合を介して吸着水、または水酸基終端している。分離膜にポリパラキシリレンを用いた場合、この有機物汚染表面や水酸基終端表面での密着力は乏しく、分離工程では容易に界面剥離が生じるものの、有機TFTの製造プロセスには不十分である。
水素終端処理として、有機溶媒による有機洗浄や、酸素プラズマ灰化処理により有機物を除去し、自然酸化膜をフッ酸水溶液に浸漬させ除去し、その後、弱アルカリ下でのフッ化アンモニウム溶液浸漬により水素終端Siウェハ表面が得られる。この表面は非常に安定であり、通常の放置下では24時間、酸性溶液下でも1時間、表面状態は保持される。
ポリパラキシリレン分離膜とこの水素終端表面の密着性は良好であり、従って、水素終端表面を部分的に配置させることで、密着力の乏しい他の部分をこの部分が補うことで、有機TFTの製造プロセス下での剥離事故を防止させることができる。
本発明において、前記第2の工程では、分離層は有機TFTの製造プロセスには十分耐えうる基材密着力を有し、また、前記第4の工程では、その密着力低減により剥離現象が容易に行える。
本発明において、前記第1の分離層としては、有機物原料及び/または、そのガスを用いた化学気相堆積法により形成された有機物膜を用いてもよい。
また、前記第1の分離層は、パリレン材料からなる有機物膜や、フッ素化ポリマーであってもよい。特にパリレン膜は有効である。
ここで、パリレン膜とは米国のユニオン・カーバイド・ケミカルズ・アンド・プラスチック社が開発したポリパラキシリレン樹脂からなる気相合成法によるコーティング膜である。このコーティング膜は原料であるジパラキシリレン固体ダイマーを気化、熱分解し、この時発生した安定なジラジカルパラキシリレンモノマーが基材上において吸着と重合の同時反応を起こすことによって形成される。このコーティング膜は従来の液状コーティングや粉末コーティングでは不可能な精密コーティングが可能である他、コーティング時に被着物の形状、材質を選ばない、室温でのコーティングが可能であるなど、他に類の無い数々の優れた特質を有することにより、超精密部品のコーティングをはじめ、汎用品のコーティングに至るまで、最適なコンフォーマル(同型)コーティング被膜として知られている。具体的にはハイブリッドICの絶縁膜コーティング、ディスクドライブ部品のダスト粉の発生防止、ステッピングモーターの潤滑用膜、生体材料の腐食防止膜にその応用例を見ることができる。
本発明において、前記第3の工程では、前記薄膜デバイスの前記第1の基材と反対側に前記第2の基材を第2の分離層(接着層)を介して接着し、前記第4の工程で前記第2の基材に前記薄膜デバイスを転写した後、当該薄膜デバイスの前記第2の基材と反対側に第3の基材を接着する第5の工程と、前記第2の分離層(接着層)の層内または該第2の分離層(接着層)の界面のうちの少なくとも一方で剥離現象を生じさせることにより前記第2の基材を前記薄膜デバイス側から剥がして当該薄膜デバイスを前記第3の基材側に転写する第6の工程と、を行ってもよい。このように構成すると、薄膜デバイスを2回、転写することになるので、第3の基材に転写した状態において、薄膜デバイスは、第1の基材に薄膜デバイスを形成したときの積層構造のままとなる。
本発明においては、前記第2の工程では、前記第1の基材上に、前記薄膜デバイスとして、有機機能性素子(例えば薄膜トランジスタ(TFT)等)を形成する。
また、本発明においては、薄膜デバイスが転写される第2の基材または第3の基材として、フレキシブル基板(フレキシブルシート、フレキシブルフィルム等)を用いることができる。
本発明に係る薄膜デバイス装置の製造方法は、アクティブマトリクス基板の製造方法として利用できる。この場合には、前記第2の工程では、前記第1の基材上に、前記薄膜デバイスとして薄膜トランジスタ(TFT)をマトリクス状に形成して、当該薄膜トランジスタ(TFT)をマトリクス状に有するアクティブマトリクス基板を製造する。
本発明では、最終的に製品に搭載される第2の基材あるいは第3の基材に対して薄膜デバイスを転写した後、この基材上で、高温での処理が不要な配線等を形成してもよいが、前記第2の工程において、前記第1の基材上に前記薄膜トランジスタをマトリクス状に形成するとともに、当該薄膜トランジスタのゲートに電気的に接続する走査線、当該薄膜トランジスタのソースに電気的に接続するデータ線、及び当該薄膜トランジスタのドレインに電気的に接続する画素電極を形成し、これらの配線や電極も薄膜デバイスと同様に、最終的に製品に搭載される基板に転写することが好ましい。
また、本発明では、前記第1の基材上に、前記薄膜デバイスとして、駆動回路用の薄膜トランジスタを形成して、当該薄膜トランジスタを備える駆動回路を有するアクティブマトリクス基板を製造してもよい。
さらに、本発明では、前記第1の基材上に、前記薄膜デバイスとして有機TFT、有機EL素子を形成してもよい。
本発明に係るアクティブマトリクス基板については、対向基板との間に液晶等の電気光学物質を挟持させることによって、液晶表示装置等の電気光学装置を構成するのに適している。また、有機EL表示装置、電界入力により反射率変化を生じる表示装置等の電気光学装置を構成するのに適している。すなわち、本発明によれば、最終的に製品に搭載される基板として、大型の基板、安価な基板、軽い基板、変形に耐え得る基板、割れない基板を用いることができるので、安価、軽量、耐衝撃性等に優れた電気光学装置を構成することができる。
以上のように、本発明においては、第1の基材に例えばSi基板を用い、Si基板の表面処理として、Si基板の水素終端処理を部分的に施すことにより、分離膜とSi基板との界面で部分的に密着力の異なる部位を設けるので、有機TFT製造プロセス中の剥離事故を防ぐことができ、また、第4の工程の剥離・転写時に、薄膜デバイスを第1の基材から容易に剥離できるので、Si基板は薄膜デバイス側から分離し、薄膜デバイスを第2の基材側に容易に転写することができる。よって、本発明によれば、基板種を選ばず、信頼性の高い薄膜デバイス装置を効率よく製造することができる。また、本発明の製造方法を用いることにより、信頼性の高い薄膜デバイス装置を提供することができる。さらには、アクティブマトリクス基板の製造も容易になり、信頼性の高いアクティブマトリクス基板を用いた電気光学装置の提供が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1〜図6は、本発明の第1の実施形態に係る薄膜デバイス装置の製造方法のうち、基板上に薄膜デバイスを形成した後、薄膜デバイスを別の基板に転写するまでの工程を説明するための工程説明図である。
(第1の工程)
本実施形態の薄膜デバイス装置の製造方法では、まず、図1に示すように、第1の基材(例えばSiウェハ)100上に有機物からなる分離膜を堆積して第1の分離層120を形成する。
この時、Siウェハ100の表面処理により、周辺部のみを密着力良好に、また、それ以外は乏しい密着性になるようにSiウェハ100の表面改質を行い、分離層120を形成する。
本実施形態において、第1の分離層120は、有機TFTからなるアクティブマトリックス層を形成可能なだけの耐熱性や、アクティブマトリックス層形成時のパターニングする際のエッチングプロセス等に対する耐性を有し、一方、第4の工程時には他層にダメージを与えずに剥離可能であるような密着性を有するものであり、例えば90°剥離試験で〜10g/cm以下の強度に制御可能なことが重要である。また、第1の分離層120の厚さは、通常は、1〜20μm程度であるのが好ましい。
(第2の工程)
次に、図2に示すように、第1の分離層120上に、各種薄膜デバイスを含む薄膜デバイス層140を形成する。また、薄膜デバイス層140は、有機機能性素子として図3に示すように有機TFT素子を含んでいる。また、薄膜デバイス層140の最下面に中間層を配置して有機TFT素子を形成しても良い。この有機TFT素子は、逆スタガー構造のTFTを示しており、有機半導体層144、ゲート絶縁膜148、ゲート電極150、及びソース・ドレイン電極152を備えている。
図2に示す例では、薄膜デバイス層140は、TFT等の薄膜デバイスを含む層であるが、この薄膜デバイス層140に形成される薄膜デバイスは、TFT以外にも、製造する機器の種類に応じて、例えば有機薄膜ダイオード、有機電子材料のPIN接合からなる光電変換素子(光センサ、太陽電池)、有機抵抗素子、その他の有機薄膜半導体デバイス、各種有機電極、スイッチング素子、メモリー、等であってもよい。これらいずれの有機薄膜デバイスも、大面積、集積化により機能を向上させることができる。
(第3の工程)
次に、図4に示すように、薄膜デバイス層140の上(第1の基材100とは反対側)に接着層160を介して第2の基材180を接着する。
接着層160を構成する接着剤の好適な例としては、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤等の光硬化型接着剤、嫌気硬化型接着剤等の接着剤が挙げられる。この接着剤の組成としては、例えばエポキシ系、アクリレート系、シリコーン系等、いかなるものでもよい。このような接着層160の形成は、例えば塗布法によりなされる。
接着層160に硬化型接着剤を用いる場合には、例えば薄膜デバイス層140上に接着剤を塗布し、その上に第2の基材180を接合した後、接着剤の特性に応じた硬化方法により接着剤を硬化させて薄膜デバイス層140と第2の基材180とを接着固定する。
また、接着層160に光硬化型接着剤を用いた場合には、例えば薄膜デバイス層140上に接着剤を塗布し、その上に第2の基材180を接合した後、第1の基材100が光透過性であれば、その第1の基材側から、また、第2の基材180に光透過性のものを用いれば第2の基材180の側から、のうちの一方の側から接着剤に光を照射することにより接着剤を硬化させて薄膜デバイス層140と第2の基材180とを接着固定する。尚、光透過性の第1の基材100の側、及び光透過性の第2の基材180の側の双方から接着剤に光を照射してもよい。ここで用いる接着剤としては、薄膜デバイス層140に影響を与えにくい紫外線硬化型等の接着剤が望ましい。
また、接着層160としては水溶性接着剤を用いることもできる。水溶性接着剤としてはポリビニルアルコール樹脂等を挙げることができ、より具体的には、この種の水溶性接着剤として、例えばケミテック株式会社製のケミシール U−451D(商品名)、株式会社スリーボンド製のスリーボンド3046(商品名)等を挙げることができる。
尚、薄膜デバイス層140の側に接着層160を形成する代わりに、第2の基材180の側に接着層160を形成し、この接着層160を介して、薄膜デバイス層140に第2の基材180を接着してもよい。また、第2の基材180自体が接着機能を有する場合等には、接着層160の形成を省略してもよい。
第2の基材180は、第1の基材100と比較して、耐熱性や耐食性等といった特性が劣るものであってもよい。すなわち、本発明では、第1の基材100の側に薄膜デバイス層140を形成した後、この薄膜デバイス層140を第2の基材180に転写するため、第2の基材180には、基板寸法安定性などの特性が要求されない。
また、第2の基材180の機械的特性としては、製造する機器の種類によっては、ある程度の剛性(強度)を有するものが用いられるが、可撓性、弾性を有するものであってもよい。
第2の基材180としては、例えば、融点がそれほど高くない安価なガラス基板、フレキシブルなシート状やフィルム状の薄いプラスチック基板、あるいはかなり厚めのプラスチック基板など、製造する機器の種類によって最適なものが用いられる。また、第2の基材180は、平板でなく、湾曲しているものであってもよい。
第2の基材180としてプラスチック基板を用いる場合に、それを構成する合成樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。例えば、ポリエチレン、ポロプロピレン、エチレン−プレピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルベンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリオ共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプチレンテレフタレート(PBT)、プリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、変形ポリフェニレンオキシド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうち1種、または2種以上を積層した積層体を用いることができる。
第2の基材180としてプラスチック基板を用いた場合には、大型の第2の基材180を一体的に成形することができる。また、第2の基材180がプラスチック基板であれば、湾曲面や凹凸を有するもの等、複雑な形状であっても容易に製造することができる。さらに、第2の基材180がプラスチック基板であれば、材料コストや製造コストが低く済むという利点もある。それ故、第2の基材180がプラスチック基板であれば、大型で安価なデバイス(例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置)を製造する際に有利である。
本実施形態において、第2の基材180は、例えば、アクティブマトリクス型液晶表示装置や、電界印加による反射率変化を用いた表示装置(粒子の電気泳動効果を用いた電気泳動表示パネル)のアクティブマトリクス基板を薄膜デバイス装置として構成した場合のように、それ自体が独立してデバイスの基体を構成するものや、例えばカラーフィルタ、電極層、誘電体層、絶縁層、半導体素子のように、デバイスの一部を構成するものであってもよい。
(第4の工程)
次に、図5に示すように、第1の基材(Siウェハ)100と分離層120との間の界面から剥離を行う。また、この工程に先だって、図4の積層体の端部を切断する。
すなわち、Siウェハ100の表面改質により周辺部を除く他の部分は乏しい密着力であるので、剥離・転写工程の前に周辺部の密着性の良好な部分をダイシング法やレーザーアブレーション法などにより切断することで、容易に剥離できるようになる。
従って、図5に示すように、Siウェハ100を剥がすように力を加えると、Siウェハ100を第1の分離層120で容易に剥がすことができる。その結果、薄膜デバイス層140を第2の基材180の方に容易に転写することができる。
また、Siウェハ100を再利用(リサイクル)することにより、製造コストの低減を図ることができる。
以上の各工程を経て、薄膜デバイス層140の第2の基材180への転写が完了し、図6に示すような第2の基材180上に薄膜デバイス層140が転写された薄膜デバイス装置1を製造することができる。また、薄膜デバイス層140が形成された第2の基材180を所望の材料上に搭載したものを薄膜デバイス装置としてもよい。
尚、剥離・転写工程の前に周辺部の密着性の良好な部分を切断する工程に代えて、薄膜デバイス層形成プロセス終了後(第2の工程後)、密着力の良好な部位をレーザーアブレーション法により除去し、その後、第3の工程に移っても良い。
また、密着力の異なる分離膜の成膜は、Siウェハの表面改質処理を行うことで実行できる。具体的には、Siウェハ表面を水素終端させる部位と、非水素終端部位を形成し、分離膜としてパリレンを成膜すればできる。
このように、本実施形態の薄膜デバイス装置1の製造方法では、被剥離物である薄膜デバイス層140自体を直接に剥離するのではなく、薄膜デバイス層140とSiウェハ100とを第1の分離層120の部分で剥がす。このため、薄膜デバイス層140の側からSiウェハ100を容易、かつ、確実に剥がすことができる。従って、剥離操作に伴う薄膜デバイス層140へのダメージがなく、信頼性の高い薄膜デバイス装置1を製造することができる。
[第2の実施の形態]
次に図7〜9を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図7〜9は、本実施形態の薄膜デバイス装置の製造方法のうち、第1の実施の形態と略同様の第4の工程で薄膜デバイス層140を第2の基材180に転写した後に行う各工程の様子を示す工程説明図である。
本実施形態は、第1の実施の形態で説明した第4の工程の後、薄膜デバイス層140を第2の基材180から第3の基材200に再度、転写することに特徴を有する。従って、本実施形態においても、第1の実施の形態の第1〜第4の工程と略同様な方法で薄膜デバイス層140の形成と、第2の基材180への薄膜デバイス層140の転写を行う。
(第5の工程)
第1の実施の形態の第1〜第4の工程と略同様な方法を行って薄膜デバイス層140を第2の基材180に転写した後は、図7に示すように、薄膜デバイス層140の下面(第2の基材180と反対側)に接着層190を介して第3の基材200を接着する。この接着層190を構成する接着剤の好適な例としては、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤等の光硬化型接着剤、嫌気硬化型接着剤等の各種の硬化型の接着剤が挙げられる。接着剤の組成としては、例えば、エポキシ系、アクリレート系、シリコーン系等、いかなるものでもよい。このような接着層190の形成は、例えば塗布法によりなされる。
接着層190として硬化型接着剤を用いる場合、例えば薄膜デバイス層140の下面に硬化型接着剤を塗布した後、第3の基材200を接合し、しかる後に、硬化型接着剤の特性に応じた硬化方法により硬化型接着剤を硬化させて、薄膜デバイス層140と第3の基材200とを接着固定する。
また、接着層190として光硬化型接着剤を用いる場合は、好ましくは光透過性の第3の基材200の裏面側から光を照射する。接着剤としては、薄膜デバイス層140に影響を与えにくい紫外線硬化型等の接着剤を用いれば、光透過性の第2の基材180側から光を照射してもよいし、第2の基材180の側及び第3の基材200の側の双方から光を照射してもよい。尚、第3の基材200に接着層190を形成し、その上に薄膜デバイス層140を接着しても良い。また、第3の基材200自体が接着機能を有する場合等には、接着層190の形成を省略しても良い。
第2の基材180及び第3の基材200は、Siウェハ100と比較して、耐熱性や耐食性等といった特性が劣るものであってもよい。
第3の基材200の機械的特性としては、製造する機器の種類によっては、ある程度の剛性(強度)を有するものが用いられるが、可撓性、弾性を有するものであってもよい。
第3の基材200としては、例えば、フレキシブルなシート状やフィルム状の薄いプラスチック基板、あるいはかなり厚めのプラスチック基板など、製造する機器の種類によって最適なものが用いられる。また、第3の基材200は、平板でなく、湾曲しているものであってもよい。
第3の基材200としてプラスチック基板を用いる場合に、それを構成する合成樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。例えば、ポリエチレン、ポロプロピレン、エチレン−プレピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルベンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリオ共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプチレンテレフタレート(PBT)、プリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、変形ポリフェニレンオキシド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうち1種、または2種以上を積層した積層体を用いることができる。
第3の基材200としてプラスチック基板を用いた場合には、大型の第3の基材200を一体的に成形することができる。また、第3の基材200がプラスチック基板であれば、湾曲面や凹凸を有するもの等、複雑な形状であっても容易に製造することができる。さらに、第3の基材200がプラスチック基板であれば、材料コストや製造コストが低く済むという利点もある。それ故、第3の基材200がプラスチック基板であれば、大型で安価なデバイス(例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置)を製造する際に有利である。
本実施形態において、第3の基材200は、例えば、アクティブマトリクス型液晶表示装置や、電界印加による反射率変化を用いた表示装置(粒子の電気泳動効果を用いた電気泳動表示パネル)のアクティブマトリクス基板を薄膜デバイス装置として構成した場合のように、それ自体が独立してデバイスの基体を構成するものや、例えばカラーフィルタ、電極層、誘電体層、絶縁層、半導体素子のように、デバイスの一部を構成するものであってもよい。
(第6の工程)
次に、図8に示すように、薄膜デバイス層140と第2の基材180との間の接着層160を熱溶融性接着剤からなる第2の分離層として、この第2の分離層160を加熱し、熱溶融させる。この結果、第2の分離層160の接着力が弱まるため、第2の基材180を薄膜デバイス層140の側から剥がすことができる。この第2の基材180についても、付着した熱溶融性接着剤を除去することで、繰り返し使用することができる。また、第2の分離層160として水溶性接着剤を用いた場合には、少なくとも第2の分離層160を含む領域を純水に浸せばよい。
次に、薄膜デバイス層140の表面に残る第2の分離層160を除去する。その結果、図9に示すように、第3の基材200に薄膜デバイス層140が転写された薄膜デバイス装置2を製造することができる。
以下に本発明のより具体的な実施例を記述する。
[第1の実施例]
本発明の第1の実施の形態の具体例としてSiウェハ100の側に、有機TFT(薄膜デバイス)を含む薄膜デバイス層140を形成し、このデバイス層140を第2の基材180に転写した薄膜デバイス装置の製造方法を説明する。
(第1の工程)
・Siウェハ(第1の基材100)の表面処理。
(部分)水素終端処理:Siウェハの周辺部のみを水素終端させる。
有機溶媒洗浄。
酸素プラズマ処理。
フォトリソグラフィーによる被水素終端部以外のレジストカバー形成。
2%−HF(フッ酸)水溶液による熱酸化膜除去。
pH8に調整した40%−NHF(フッ化アンモニウム水溶液)に5分間浸漬。
レジスト除去。
・乾燥:120℃、30分。
・パリレン成膜(第1の分離層120の形成)。
第三化成社製 diX_C
成膜室雰囲気:0.01Torr
昇華温度:100〜170℃
熱分解温度:650℃
成膜室温度:室温
パリレン膜厚:10μm形成
(第2の工程)
・有機TFT形成プロセス。
ゲート電極の成膜:クロム(Cr)膜をスパッタリング法により、膜厚50nm堆積。
ゲート電極のパターニング:フォトリソグラフィーとエッチングでゲート電極(150)を形成。
ゲート絶縁膜(148):有機絶縁体膜をスピンコーティング法により形成。有機絶縁体膜としてはポリビニルブチラールを用い、膜厚は100nmとする。
有機半導体膜(144):ポリヘキシルチオフェン有機半導体材料をスピンコーティング法により形成。膜厚は80nmとする。
素子のパターン化、ゲート電極コンタクト:フォトリソグラフィーとエッチングで形成。
ソース・ドレイン電極(152)の形成。
このようにして、有機TFTを備えた薄膜デバイス層140が形成される。尚、層間絶縁層上にはさらに保護膜を形成してもよい。
(第3の工程)
次に、有機TFTを備える薄膜デバイス層140の上に接着層としてのエポキシ樹脂からなる接着層160を形成した後、この接着層160を介して、薄膜デバイス層140に対して、縦150mm×横150mm×厚さ0.7mmのソーダガラスからなる第2の基材180を貼り付ける。次に、接着層160に熱を加えてエポキシ樹脂を硬化させ、第2の基材180と薄膜デバイス層140の側とを接着する。尚、接着層160は紫外線硬化型接着剤でもよい。この場合には、第2の基材180側から紫外線を照射して紫外線硬化型接着剤を硬化させる。
(第4の工程)
次に、第1のSiウェハ100の端部をダイシング法やレーザーアブレーション法などにより切断し(全ての層を含む)、剥離を実施する。
このようにして第1の分離層120で剥離現象を起こさせてから、薄膜デバイス層140の側から第1のSiウェハ100を剥がす。その結果、薄膜デバイス層140は第2の基材180に転写される。
このようにして製造された薄膜デバイス装置1は、例えば、第2の基板180にプラスチック等からなるフレキシブル基板を用いれば、曲げに強く、軽量であるために落下にも強いという利点を有する有機薄膜デバイス装置1が形成される。また、有機薄膜デバイスの構成要素として、CPU、RAM、入力回路、さらに太陽光発電セルを搭載し、自立型マイクロコンピュータを製造することができる。
[第2の実施例]
次に、Siウェハ100の側に各種のTFTを含む薄膜デバイス層140を形成し、これを第2の基材180に転写して液晶表示装置や電気泳動表示装置などの電気光学装置に用いるアクティブマトリクス基板(薄膜デバイス装置)を製造する際の製造方法を説明する。
本実施例の電気光学装置(液晶表示装置または電気泳動表示装置)は、アクティブマトリクス基板と、このアクティブマトリクス基板に所定の間隔を介して貼り合わされた対向基板と、この対向基板とアクティブマトリクス基板との間に封入された液晶または電気泳動流体とから概略構成されている。アクティブマトリクス基板と対向基板とは、対向基板の外周縁に沿って形成されたギャップ材含有のシール材によって所定の間隙を介して貼り合わされ、このシール材の内側領域が液晶または電気泳動流体の封入領域とされる。シール材としては、エポキシ樹脂や各種の紫外線硬化樹脂などを用いることができる。ここで、シール材は部分的に途切れているので、対向基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせた後、シール材の内側領域を減圧状態にすれば、シール材の途切れ部分から表示液を減圧注入でき、封入した後は、途切れ部分を封止剤で塞げばよい。
本実施例において、対向基板はアクティブマトリクス基板よりも小さく、アクティブマトリクス基板の対向基板の外周縁よりはみ出た領域には、後述する走査線駆動回路やデータ線駆動回路等のドライバー部が形成されている。
このように構成した電気光学装置に用いるアクティブマトリクス基板では、中央領域が実際の表示を行う画素部であり、その周辺部分が駆動回路部とされる。画素部では、導電性半導体膜などで形成されたデータ線及び走査線に接続した画素用スイッチングの有機TFTが、マトリクス状に配列された各画素毎に形成されている。データ線に対しては、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン、アナログスイッチなどを備えるデータ側駆動回路が構成されている。走査線に対しては、シフトレジスタ及びレベルシフタなどを備える走査側駆動回路が構成されている。以下、本実施例のアクティブマトリクス基板の製造方法を説明する。
(第1の工程)
第1の実施例にて示した方法と同様に、第1の基材100上にパリレン膜からなる第1の分離層120を形成する。本実施例では、100mm×100mm×1.1mm(厚さ)のSiウェハ上に、パリレン膜を成膜した。基板表面改質は第1の実施例と同様に行った。
(第2の工程)
次に、第1の分離層120の上に、有機TFTを形成する。ゲート電極150として、Cr金属膜をスパッタリング法により、膜厚50nm堆積させ、フォトリソグラフィーとエッチングにより所望の電極パターン(ゲート電極150)を形成する。
次にゲート絶縁膜148を形成する。この膜は有機絶縁体膜をスピンコーティング法により形成する。有機絶縁体膜としてポリビニルブチラールを用い、100nmの膜厚に形成する。
次に有機半導体膜144を形成する。ポリヘキシルチオフェン有機半導体材料をスピンコーティング法により80nmの膜厚に形成する。
素子のパターン化や、ゲート電極コンタクトはフォトリソグラフィーとエッチングによりなされる。
また、或るレジストパターンはエッチング工程終了後、除去することなく、そのままコンタクトホールを有する層間絶縁膜として使用する。
次に、ソース・ドレイン電極152を形成する。
このようにして、有機TFTを備えた薄膜デバイス層140が形成される。尚、層間絶縁層上にはさらに保護膜を形成してもよい。また、画素スイッチング用の有機TFTのドレイン電極152と画素個別電極を接続することで薄膜デバイスが形成される。
(第3の工程)
次に薄膜デバイス層の上に接着層160を介して、ソーダガラス基板等といった安価な第2の基材180を接着する。
(第4の工程)
次に、Siウェハ100の端部をダイシング法やレーザーアブレーション法などにより切断した後、剥離を実施する。
このようにして第1の分離層120で剥離現象を起こさせてから、薄膜デバイス層140の側からSiウェハ100を剥がす。その結果、薄膜デバイス層140は第2の基材180に転写される。
以上の工程によりアクティブマトリクス基板が完成する。このアクティブマトリクス基板では、画素電極が薄膜デバイス層の裏面側で露出している。従って、アクティブマトリクス基板の薄膜デバイス層の裏面側に電気光学表示セルを形成することが可能になる。
[第3の実施例]
本発明の第2の実施の形態の具体例として、Siウェハ100の側に薄膜デバイス層140として、有機TFTを配置した薄膜デバイスを形成し、これを第2の基材180に転写した後、さらに第3の基材200に転写して、電気光学装置のアクイティブマトリクス基板を形成する製造方法を説明する。
図10は、本実施例の有機EL素子を用いた電気光学装置の要部を示す断面図である。尚、本実施例のアクイティブマトリクス基板の基本的な構成及び製造方法は、第2の実施例と同様であるので、それらの説明を省略する。
薄膜デバイス層140は有機TFTと有機EL素子からなる。有機TFTの製造工程は先述の実施例1と同様である。
有機TFTの一端のソース電極152と電気的に接続した有機EL素子中の第1の個別電極210を透明導電膜にて形成する。
次に有機発光層230の成膜を行う。また、透明導電膜(個別電極)210と有機発光層230の間に、電荷注入効率を稼ぐための導電性高分子膜(電荷注入層)220を配置しても良い。
具体的には透明導電膜(個別電極)210として、インジウム(In)とスズ(Sn)からなるITO膜をスパッタリングにて膜厚100nmに選択形成し、次に、ポリエチレンジオキシチオフェン膜をスピンコーティングにて50nm成膜する。有機発光層230の材料としてポリフェニレンビニレン材料を、スピンコーティングにて80nmの膜厚に形成する。
次に共通電極240としてバリウム(Ba)、銀(Ag)を真空蒸着にて成膜する。このようにして薄膜デバイス層140が形成される。
このように、本実施形態に係る電気光学装置に用いるアクティブマトリクス基板と有機EL素子は、Siウェハ100上に最適な条件で形成した後、このSiウェハ100から第2の基材180への転写を経て、プラスチックシート基板からなるフレキシブルな第3の基材200の側に、接合・転写したものである。
さらに、本実施例では薄膜デバイス層140を2回転写するため、薄膜デバイス層140を第3の基材200に転写し終えた状態で、薄膜デバイス層140は、Siウェハ100にTFTを形成したときの積層構造のままであるという特徴を有している。
以上説明したように、本発明によれば、基板種を選ばず、信頼性の高い薄膜デバイス装置を効率よく製造することができる。また、本発明の製造方法を用いることにより、有機TFT素子や有機EL素子を有する信頼性の高い薄膜デバイス装置を製造することができる。従って、本発明の製造方法は有機TFT素子や有機EL素子を有するアクティブマトリクス基板の製造や、それを用いた電気光学装置の製造に好適に利用することができ、信頼性の高いアクティブマトリクス基板や、それを用いた電気光学装置(液晶表示装置、電気泳動表示装置等)を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における薄膜デバイス装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。 本発明の第1の実施形態における薄膜デバイス装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。 薄膜デバイス層に形成される有機機能性素子の一例を示す有機TFT素子の断面図である。 本発明の第1の実施形態における薄膜デバイス装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。 本発明の第1の実施形態における薄膜デバイス装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。 本発明の第1の実施形態における薄膜デバイス装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態における薄膜デバイス装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。 本発明の第2の実施形態における薄膜デバイス装置の製造工程の一部を示す工程説明図である。 本発明の第2の実施形態における薄膜デバイス装置の断面図である。 本発明の一実施例を示すアクティブマトリクス基板を用いた電気光学装置の概略要部断面図である。
符号の説明
1,2:薄膜デバイス装置
100:第1の基材(Siウェハ)
120:第1の分離層
140:薄膜デバイス層
144:有機半導体
148:ゲート電極
150:ゲート電極
152:ソース・ドレイン電極
160:接着層
180:第2の基材
190:接着層
200:第3の基材
210:個別電極
220:電荷注入層
230:有機発光層
240:共通電極

Claims (15)

  1. 第1の基材上に有機物からなる分離膜を堆積して分離層を形成する工程と、前記分離層上に薄膜デバイスを形成する工程と、前記薄膜デバイスの前記第1の基材と反対側に第2の基材を接着する工程と、前記分離層と第1の基材との界面で剥離現象を生じさせることにより前記第1の基材を前記薄膜デバイス側から剥がして該薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写する工程と、を有する薄膜デバイス装置の製造方法において、
    前記分離膜と第1の基材との界面で部分的に密着力の異なる部位を設けて分離膜を形成し、その部分的に密着力の異なる部位は、第1の基材の表面処理により形成することを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  2. 第1の基材上に有機物からなる分離膜を堆積し第1の分離層を形成する第1の工程と、前記第1の分離層上に有機機能性素子からなる薄膜デバイスを形成する第2の工程と、前記薄膜デバイスの前記第1の基材と反対側に第2の基材を接着する第3の工程と、前記第1の分離層と第1の基材との界面で剥離現象を生じさせることにより前記第1の基材を前記薄膜デバイス側から剥がして該薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写する第4の工程と、を有する薄膜デバイス装置の製造方法であって、前記第1の工程では分離膜と第1の基材との界面で部分的に密着力の異なる部位を設けて分離膜を形成し、前記第3の工程の前または第4の工程の前に、密着力の良好な部位を機械的に取り除き、前記第4の工程では第1の分離層と第1の基材との界面から剥離して、前記薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写形成する薄膜デバイス装置の製造方法において、
    前記第1の基材にシリコン(Si)基板を用いた場合に、分離膜とSi基板との界面で部分的に密着力の異なる部位は、Si基板の表面処理により形成されていることを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、
    分離膜とSi基板との界面で部分的に密着力の異なる部位は、Si基板表面に水素終端処理を部分的に施し、その後、分離膜を堆積することによりなることを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  4. 請求項2記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、
    分離膜とSi基板との界面で部分的に密着力の異なる部位は、Si基板に水酸基終端表面と水素終端表面の2つの部位からなる表面を形成し、その後、分離膜を堆積することによりなることを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、
    前記分離膜は、ポリパラキシリレン材料、フッ素化ポリマー、及び/またはシクロファン誘導体からなる有機物膜であることを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  6. 請求項1〜5の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、
    前記第2の基材がフレキシブル基板からなることを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  7. 請求項1〜6の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、
    前記薄膜デバイスが、有機半導体材料を活性層として配置される有機TFT(薄膜トランジスタ)を含む有機機能性素子であり、該有機機能性素子を前記第2の基材側に転写形成して第2の基材上に配置したことを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  8. 請求項2〜7の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、
    前記第1の基材と分離膜との界面の密着力の良好な部位を機械的に取り除く工程は、ダイシングにより切断・除去する工程からなることを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  9. 請求項2〜7の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、
    前記第1の基材と分離膜との界面の密着力の良好な部位を機械的に取り除く工程は、レーザーアブレーションにより切断・除去する工程からなることを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  10. 請求項1〜9の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、
    前記薄膜デバイスを前記第2の基材側に転写形成する工程の後、前記薄膜デバイスの前記第2の基材と反対側に第3の基材を接着する工程と、前記薄膜デバイスと第2の基材との間の接着層で剥離現象を生じさせることにより前記第2の基材を前記薄膜デバイス側から剥がして該薄膜デバイスを前記第3の基材側に転写する工程と、を有することを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  11. 請求項10記載の薄膜デバイス装置の製造方法において、
    前記第3の基材がフレキシブル基板からなることを特徴とする薄膜デバイス装置の製造方法。
  12. 基板上に有機機能性素子を配置した薄膜デバイスからなる薄膜デバイス装置において、
    請求項1〜11の何れか一つに記載の薄膜デバイス装置の製造方法により製造されたことを特徴とする薄膜デバイス装置。
  13. 請求項12記載の薄膜デバイス装置において、
    薄膜デバイスを構成する有機機能性素子が、画像信号に対し発光する有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子、または有機TFT素子がスイッチング素子として画像信号に対し発光する有機EL素子、あるいはこれらを組み合わせてなる表示素子であることを特徴とする薄膜デバイス装置。
  14. 請求項12または13記載の薄膜デバイス装置において、
    前記薄膜デバイスが、有機機能性素子を配置したアクティブマトリクス基板であることを特徴とする薄膜デバイス装置。
  15. 請求項14記載の薄膜デバイス装置を用いたことを特徴とする電気光学装置。
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