JP2005201112A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フューエルカットの直前にリッチ制御が実行された場合に、フューエルカット後の触媒酸素吸蔵量を適正に制御することで、触媒の浄化性能の低下並びに触媒臭の発生を抑止する。
【解決手段】 所定の運転状態でフューエルカットを実施するフューエルカット実施手段と、フューエルカット後に一時的に燃料リッチ制御を実施する燃料リッチ制御実施手段と、フューエルカットの実施中にスタートキャタリスト32と排気浄化触媒34のトータルの酸素吸蔵量を取得する酸素吸蔵量取得手段と、フューエルカット直前の運転状態が燃料リッチであるか否かを判定する判定手段と、判定手段において運転状態が燃料リッチであることが判定され、かつフューエルカットの実施中に酸素吸蔵量が所定の判定値に達しない場合は、フューエルカット後の燃料リッチ制御を禁止する燃料リッチ制御禁止手段と、を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関し、特に、フューエルカットを行う燃料噴射装置に適用して好適である。
従来、例えば特開平8−193537号公報に記載されているように、フューエルカット時における触媒の酸素吸蔵量を算出し、算出された酸素吸蔵量が設定値を超えた場合に、フューエルカット後の目標空燃比をリッチに制御する方法が知られている。
特開平8−193537号公報 特開2003−13777号公報 特開平5−180035号公報
しかしながら、フューエルカットの直前にパワー増量、OT増量等のリッチ制御が実行されていると、フューエルカット開始時に触媒内が酸素不足状態となる。この状態でフューエルカット後にリッチ制御を行うと、触媒内が過リッチ状態となり、排気中の未燃成分の酸化反応が不足して触媒の浄化性能が低下したり、触媒臭が発生するという問題が生じる場合がある。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、フューエルカットの直前にリッチ制御が実行された場合に、フューエルカット後の触媒酸素吸蔵量を適正に制御することで、触媒の浄化性能の低下並びに触媒臭の発生を抑止することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、所定の運転状態でフューエルカットを実施するフューエルカット実施手段と、フューエルカット後に一時的に燃料リッチ制御を実施する燃料リッチ制御実施手段と、フューエルカットの実施中に排気浄化触媒の酸素吸蔵量を取得する酸素吸蔵量取得手段と、フューエルカット直前の運転状態が燃料リッチであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段において前記運転状態が燃料リッチであることが判定され、かつフューエルカットの実施中に前記酸素吸蔵量が所定の判定値に達しない場合は、フューエルカット後の前記燃料リッチ制御を禁止する燃料リッチ制御禁止手段と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記フューエルカット直前の運転状態とは、フューエルカットの開始前の所定時間内における運転状態であることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、前記判定手段は、フューエルカット開始時の排気浄化触媒の酸素吸蔵量が所定値以下である場合は、フューエルカット直前の前記運転状態が燃料リッチであるものと判定することを特徴とする。
第4の発明は、上記の目的を達成するため、所定の運転状態でフューエルカットを実施するフューエルカット実施手段と、フューエルカット後に一時的に燃料リッチ制御を実施する燃料リッチ制御実施手段と、所定の運転状態で燃料増量を行う燃料増量実施手段と、
排気浄化触媒の下流に設けられた酸素センサと、前記燃料増量が行われた後、前記酸素センサの出力が燃料リッチを検出している間は、フューエルカット後の前記燃料リッチ制御を禁止する燃料リッチ制御禁止手段と、を備えたことを特徴とする。
第1の発明によれば、フューエルカット直前の運転状態が燃料リッチであり、かつフューエルカットの実施中に前記酸素吸蔵量が所定の判定値に達しない場合は、フューエルカット後の燃料リッチ制御を禁止するようにしたため、フューエルカット後に排気浄化触媒の酸素吸蔵量が不足してしまうことを抑止することができる。従って、排気ガス中の未燃成分を確実に酸化することができ、未燃成分の酸化不足による触媒の浄化性能の低下並びに触媒臭の発生を確実に抑止することが可能となる。
第2の発明によれば、フューエルカットの開始前の所定時間内における運転状態をフューエルカット直前の運転状態とし、この時間内の運転状態が燃料リッチであるか否かを判定することで、燃料リッチの運転状態とフューエルカットの間に他のストイキ制御等が行われた場合であっても、フューエルカット後の燃料リッチ制御を禁止することが可能となる。
第3の発明によれば、フューエルカット開始時の排気浄化触媒の酸素吸蔵量が所定値以下である場合は、フューエルカット直前の運転状態が燃料リッチであると判定することで、フューエルカット後の燃料リッチ制御を禁止することができる。従って、フューエルカット開始時の排気浄化触媒の酸素吸蔵量が所定値以下に低減している場合に、フューエルカット後の排気浄化触媒の酸素吸蔵量が不足してしまうことを抑止することができる。
第4の発明によれば、燃料増量が行われた後、酸素センサの出力が燃料リッチを検出している間は、フューエルカット後の燃料リッチ制御を禁止するようにしたため、排気浄化触媒の酸素吸蔵量が不足している状態でフューエルカット後の燃料リッチ制御が行われることを回避できる。従って、フューエルカット後に排気ガス中の未燃成分を確実に酸化することができ、未燃成分の酸化不足による触媒の浄化性能の低下並びに触媒臭の発生を確実に抑止することが可能となる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置及びその周辺の構造を説明するための図である。内燃機関10には吸気通路12および排気通路14が連通している。吸気通路12は、上流側の端部にエアフィルタ16を備えている。エアフィルタ16には、吸気温THA(すなわち外気温)を検出する吸気温センサ18が組みつけられている。
エアフィルタ16の下流には、エアフロメータ20が配置されている。エアフロメータ20は、吸気通路12を流れる空気流入量Gaを検出するセンサである。エアフロメータ20の下流には、スロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットルセンサ24と、スロットルバルブ22が全閉となることでオンとなるアイドルスイッチ26とが配置されている。
スロットルバルブ22の下流には、サージタンク28が設けられている。また、サージタンク28の更に下流には、内燃機関10の吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁30が配置されている。
排気通路14には、スタートキャタリスト32と排気浄化触媒34とが直列に配置されている。スタートキャタリスト32は比較的小容量の触媒とされ、内燃機関10に近い位置に配置されていることから、機関冷間始動時等に短時間で活性化温度まで昇温し、主として始動直後の排気浄化を行う。
スタートキャタリスト32と排気浄化触媒34とは、いずれも三元触媒から構成され、排気の空燃比が理論空燃比にあるときに、HC、CO、NOを酸化・還元反応により浄化する。
排気通路14には、スタートキャタリスト32の上流に空燃比センサ(A/Fセンサ)35が配置されている。空燃比センサ35は排気ガス中の酸素濃度を検出するセンサであって、スタートキャタリスト32に流入する排気ガス中の酸素濃度に基づいて内燃機関10で燃焼に付された混合気の空燃比を検出するものである。
また、排気浄化触媒34の上流にはサブOセンサ36が、下流にはサブOセンサ38がそれぞれ配置されている。サブOセンサ36,38は、排気ガス中の酸素濃度が所定値より大きいか小さいかを検出するためのセンサであって、センサ位置の排気空燃比がストイキよりも燃料リッチになると0.45V以上の出力を発生し、排気空燃比がストイキよりも燃料リーンになると0.45V以下の出力を発生する。酸素濃度が所定値よりも大きいか小さいかの判定は、サブOセンサ36,38の出力と所定の判定電圧を比較して行う。通常、判定電圧は0.45Vに設定されており、サブOセンサ36,38の出力が0.45V以上のときは酸素濃度が所定値より大きいものとして判定出力“1”が出力される。出力が0.45Vより小さいときは酸素濃度が所定値より小さいものとして判定出力“0”が出力される。
サブOセンサ36,38によれば、排気浄化触媒34の上流または下流に、燃料リッチな排気ガス(HC,COを含む排気ガス)、或いは燃料リーンな排気ガス(NOを含む排気ガス)が流出してきたかを判断することができる。従って、空燃比センサ35、サブOセンサ36,38の検出値に基づいて目標空燃比をフィードバック制御することができる。
図1に示すように、本実施形態の燃料制御装置はECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40には、上述した各種センサおよび燃料噴射弁30に加えて、内燃機関10の冷却水温THWを検出する水温センサ42や、車速SPDを検出する車速センサ44などが接続されている。
本実施の形態の燃料噴射制御装置は、減速時、降坂時などトルクが不要な所定の運転状態において、燃料噴射弁30による燃料噴射を停止する制御(フューエルカット)を実施する。図2及び図3は、本実施形態の燃料噴射制御装置において、フューエルカットの前後に実施される空燃比制御と、スタートキャタリスト32と排気浄化触媒34のトータルの酸素吸蔵量を示すタイミングチャートである。なお、以下の説明において、酸素吸蔵量とはスタートキャタリスト32と排気浄化触媒34のトータルの酸素吸蔵量をいうものとする。図2は、フューエルカット前の目標空燃比がストイキ制御された場合を示している。ここで、図2(A)の波形は、フューエルカット実施フラグの状態を示しており、フューエルカット実施フラグがonの期間でフューエルカットが実施される。また、図2(B)は、スタートキャタリスト32と排気浄化触媒34のトータルの酸素吸蔵量を、図2(C)はフューエルカット後の目標空燃比を、図2(D)はフューエルカット後の燃料増量値をそれぞれ示している。図2(C)の目標空燃比がストイキの場合は、図2(D)の燃料増量値が0に設定され、目標空燃比がリッチの場合は燃料増量値がプラス(+)に設定される。
図2(A)に示すように、時刻t2からt5までの時間T1の間にフューエルカットが実施される。図2では、フューエルカットの実施前、すなわち時刻t2以前は目標空燃比がストイキに制御されており、酸素吸蔵量は最適に保たれている。従って、図2(B)に示すように、フューエルカット前の酸素吸蔵量はスタートキャタリスト32および排気浄化触媒34の触媒酸素吸蔵能力の50%である標準量に維持されている。
時刻t2からフューエルカットが実施されると、燃料噴射弁30からの燃料噴射が停止し、空気のみが排気通路14を流れる。このため、排気通路14を通過する空気中の酸素がスタートキャタリスト32または排気浄化触媒34に吸蔵される。従って、図2(B)に示すように、時刻t2以降の酸素吸蔵量は、時間の経過とともに増加し、時刻t4において、酸素吸蔵量は最大値(max.量)に到達する。酸素吸蔵量が最大値に到達すると、スタートキャタリスト32および排気浄化触媒34の酸素吸蔵能力が飽和するため、時刻t4以降では酸素吸蔵量は増加しない。時刻t5の時点でフューエルカットが終了すると、燃料噴射弁30による燃料噴射が再開され、通常の空燃比制御に戻る。
図2のようにフューエルカットが比較的長時間行われ、スタートキャタリスト32および排気浄化触媒34の酸素吸蔵能力が飽和してしまうと、排気ガス中のNOの浄化能力が低下する。従って、本実施形態の燃料噴射装置では、フューエルカット中にスタートキャタリスト32および排気浄化触媒34に多くの酸素が吸蔵された場合は、フューエルカット終了後に燃料リッチ制御(A/F=13.5程度)を行って、スタートキャタリスト32または排気浄化触媒34が吸蔵している酸素を放出させる。
具体的には、図2(B)に示すように、スタートキャタリスト32と排気浄化触媒34のトータルの酸素吸蔵量を判定する所定のしきい値(リッチ制御実行判定値)を予め設定しておき、フューエルカット実施中に酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値を超えた場合は、フューエルカット後の目標空燃比を燃料リッチに設定する。
すなわち、フューエルカットの開始時(時刻t2)から酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値を超える時刻t3までの時間T2が、フューエルカットの実施時間T1よりも短い場合は、フューエルカット後の目標空燃比を燃料リッチに設定する。
一方、フューエルカット実施中に酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値に到達しなかった場合は、フューエルカット後に通常のストイキ制御を行う。
図2の場合は、時刻t3以降もフューエルカットが実施されているため、時刻t5の時点でフューエルカットが終了すると、図2(C)に示すようにフューエルカット後の目標空燃比を燃料リッチに設定し、また図2(D)に示すように燃料増量値をプラス(+)に設定する。これにより、未燃成分を多く含む燃料リッチな排気ガスが排気通路14を流れ、スタートキャタリスト32または排気浄化触媒34内に吸蔵されていた酸素により排気ガス中の未燃成分が酸化されて、吸蔵されていた酸素が放出される。従って、図2(B)に示すように、時刻t5以降の酸素吸蔵量は時間の経過とともに減少する。そして、酸素吸蔵量が標準量に復帰した時刻t6の時点でリッチ制御を終了する。
スタートキャタリスト32および排気浄化触媒34の酸素吸蔵量(=OSA)は、以下の(1)式より微小時間(Δt)毎の酸素吸蔵量(=ΔOSA)算出し、ΔOSAを逐次積算することで求めることができる。
ΔOSA=0.23×F×((実A/F)−理論空燃比) ・・・(1)
(1)式において、Fは微小時間(Δt)の間に燃料噴射弁30から噴射された燃料量である。また、(実A/F)は空燃比センサ35で実測された空燃比である。微小時間(Δt)の間にシリンダ内に供給された空気量はF×(実A/F)で表され、燃焼に必要な空気量はF×(理論空燃比)で表される。
従って、機関シリンダ内では、((実A/F)−理論空燃比)が正の値の場合は、((実A/F)−理論空燃比)だけ空気量が過剰となり、過剰な空気のうちで酸素の占める割合を0.23とすると、過剰な酸素量は、0.23×F×((実A/F)−理論空燃比)となる。従って、この過剰な酸素量が微小時間(Δt)の間にスタートキャタリスト32または排気浄化触媒34に吸蔵される。
一方、((実A/F)−理論空燃比)が負の値の場合は、−((実A/F)−理論空燃比)だけ空気量が不足し、不足した空気のうちで酸素の占める割合を0.23とすると、不足する酸素量は、−0.23×F×((実A/F)−理論空燃比)となる。従って、この不足する酸素量が微小時間(Δt)の間にスタートキャタリスト32または排気浄化触媒34から放出される。
フューエルカットの実施中は、燃料噴射弁30から燃料が噴射されないため、シリンダへの吸入された空気中の酸素がスタートキャタリスト32または排気浄化触媒34に吸蔵される。従って、以下の(2)式からΔOSAを算出する。
ΔOSA=0.23×(微小時間Δtにおける吸入空気量) ・・・(2)
ここで、微小時間Δtにおける吸入空気量は、エアフロメータ20により検出することができる。
従って、スタートキャタリスト32と排気浄化触媒34のトータルの酸素吸蔵量は、初期値(例えば触媒吸蔵能力の50%である標準量)に(1)式または(2)で求めたΔOSAを積算していくことで求めることができる。
一方、フューエルカットの直前にパワー増量、OT(Over Temperature)増量等の燃料増量制御が実施される場合がある。ここで、パワー制御はトルクを増大させる際に行われる制御であり、またOT制御は燃焼温度を低下させる際に行われる制御であり、いずれも燃料を増量して空燃比を大きくリッチ側(A/F=12.5程度)にする制御である。この場合、フューエルカット直前に燃料リッチ制御が実施されており、既に酸素吸蔵量が標準量より不足しているため、フューエルカット後にリッチ制御を行うと酸素吸蔵量がより不足してしまう。
図3は、フューエルカットの直前に燃料増量制御が行われた場合に実施される空燃比制御と、スタートキャタリスト32と排気浄化触媒34のトータルの酸素吸蔵量を示すタイミングチャートである。ここで、図3(A)は、燃料増量制御実施フラグを示しており、このフラグがonの状態でパワー増量等の燃料増量制御が実施される。図3(B)〜(E)は図2(A)〜(D)にそれぞれ対応しており、フューエルカット実施フラグ、スタートキャタリスト32と排気浄化触媒34のトータルの酸素吸蔵量、目標空燃比、リッチ側の燃料増量値をそれぞれ示している。
燃料増量制御が実施される時刻t0以前では、目標空燃比がストイキに制御されているため、スタートキャタリスト32と排気浄化触媒34のトータルの酸素吸蔵量は標準量に維持されている。図3(A)に示すように、時刻t0で燃料増量実施フラグがonに設定され、パワー増量、OT増量等の燃料増量制御が実施されると、排気ガス中の未燃成分がスタートキャタリスト32または排気浄化触媒34に吸蔵されていた酸素によって酸化される。従って、酸素吸蔵量は時間の経過とともに減少していく。そして、時刻t1において、酸素吸蔵量は最小値(min.量)に達する。時刻t2で燃料増量制御が終了し、フューエルカットが開始されると、排気通路14を流れる空気中の酸素がスタートキャタリスト32または排気浄化触媒34に吸蔵され、図3(C)に示すように、酸素吸蔵量は時間の経過とともに増加し、時刻t4において、酸素吸蔵量は最大値(max.量)に到達する。
図2と同様に、酸素吸蔵量を判定するためのリッチ制御実行判定値が予め設定されている。そして、フューエルカットの実施中に酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値を超えた場合は、フューエルカット後の目標空燃比を燃料リッチに設定する。
すなわち、フューエルカットの開始時(時刻t2)から酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値を超える時刻t3までの時間T2が、フューエルカットの実施時間T1よりも短い場合は、フューエルカット後の目標空燃比を燃料リッチに設定する。
一方、フューエルカット実施中に酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値に到達しなかった場合は、フューエルカット後に通常のストイキ制御を行う。
図3(C)の場合は、時刻t3以降もフューエルカットが実施されているため、フューエルカット後にリッチ制御を実施する。すなわち、時刻t5の時点でフューエルカットが終了すると、図3(D)に示すように目標空燃比を燃料リッチに設定し、また図3(E)に示すように燃料増量値をプラス(+)に設定する。
これにより、未燃成分を多く含む燃料リッチな排気ガスが排気通路14を流れ、スタートキャタリスト32または排気浄化触媒34内に吸蔵されていた酸素により排気ガス中の未燃成分が酸化されて、吸蔵されていた酸素が放出される。従って、図3(C)に示すように、時刻t5以降の酸素吸蔵量は時間の経過とともに減少する。そして、酸素吸蔵量が標準量に復帰した時刻t6の時点でリッチ制御を終了する。
なお、図3の場合においても、パワー増量等の燃料増量制御、フューエルカット、フューエルカット後の燃料リッチ制御における酸素吸蔵量は、上述した(1)式、(2)式から算出することができる。
このように、パワー増量等の燃料増量制御が行われた場合についても、フューエルカット中に酸素吸蔵量を算出し、酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値に到達した場合のみフューエルカット後のリッチ制御を実行することで、酸素吸蔵量が過度に不足してしまうことを抑止できる。
従って、本実施形態の燃料噴射制御装置では、フューエルカット前にパワー増量等の燃料増量制御が行われたことが検出されると、フューエルカット中の酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値に到達した場合のみフューエルカット後のリッチ制御を実行する。これにより、排気ガス中の未燃成分が十分に酸化されなくなる事態を回避でき、触媒の浄化性能の低下並びに触媒臭の発生を抑えることが可能となる。
フューエルカット直前に燃料増量制御が行われたか否かの判定は、例えばフューエルカット前の所定時間内に燃料増量制御の指令が出されたか否かにより判定できる。これにより燃料増量制御の終了後、ある時間を経過してからフューエルカットが行われる場合についても、フューエルカット直前に燃料増量制御が行われたものと判定することができる。また、フューエルカット開始時の時刻t2の時点での酸素吸蔵量が標準量よりも低下している場合に、低下の度合いに応じてフューエルカット直前の燃料増量制御が行われたものと判定しても良い。
なお、図2及び図3では、リッチ制御実行判定値をほぼ等しい値としたが、フューエルカット前に燃料増量制御が行われた場合は、フューエルカット前の制御がストイキ制御である場合に対してリッチ側制御実行判定値を可変するようにしても良い。
次に、図4のフローチャートに基づいて、本実施形態の燃料噴射制御装置における具体的な処理について説明する。図4の処理は、予め定められた所定時間毎に実施されるものである。先ず、ステップS1では、排気浄化触媒34の暖機が完了しているか否かを判定する。暖機が完了している場合はステップS2へ進む。暖機が完了していない場合は、スタートキャタリスト32、排気浄化触媒34の酸素吸蔵能力が低く、フューエルカット後のリッチ制御は不要であるため、処理を終了する。
次に、ステップS2、ステップS9、ステップS15において、現在の制御が通常制御、フューエルカット、パワー増量等の燃料増量制御、のいずれの状態にあるか判定する。そして、通常制御の場合はステップS3以降の処理を、フューエルカットの場合はステップS10以降の処理を、燃料増量制御の場合はステップS16の処理をそれぞれ行う。ここで、通常制御とは、フューエルカット及びパワー増量等の燃料増量制御以外の制御をいう。従って、図2及び図3で説明したフューエルカット後の燃料リッチ制御は通常制御に含まれる。
ステップS2で通常制御と判定された場合は、次のステップS3でフューエルカット後にリッチ制御を行う旨の要求が出されているか否かを判定する。後述するように、リッチ制御を行う旨の要求は、ステップS7、またはステップS12において出される。
リッチ制御の要求が出されている場合は、ステップS4へ進み、フューエルカット後のリッチ制御を実行する。次のステップS5では、リッチ制御の実行中に酸素吸蔵量を算出する。上述したように、酸素吸蔵量は(1)式から算出することができる。
次のステップS6では、ステップS5で算出した酸素吸蔵量と標準量を比較し、(酸素吸蔵量)>(標準量)であるか否かを判定する。ステップS6で(酸素吸蔵量)>(標準量)の場合は酸素吸蔵量が過剰であるため、ステップS7へ進み、リッチ制御を継続する。一方、(酸素吸蔵量)≦(標準量)の場合は、更にリッチ制御を継続すると酸素吸蔵量が不足するため、ステップS8へ進み、リッチ制御を終了する。
ステップS2で通常制御ではないと判定された場合は、ステップS9へ進む。ステップS9では、現在の制御がフューエルカットの実行中であるか否かを判定する。フューエルカット実行中の場合はステップS10へ進む。
ステップS10では、フューエルカット実行中に現在の酸素吸蔵量を算出する。上述したように、フューエルカット中の酸素吸蔵量は(2)式から算出することができる。次のステップS11では、メモリ等に記憶されているリッチ制御実行判定値を取得する。次のステップS12では、ステップS10で算出した酸素吸蔵量とステップS11で取得したリッチ制御実行判定値を比較し、(酸素吸蔵量)>(リッチ制御実行判定値)であるか否かを判定する。
ステップS12で(酸素吸蔵量)>(リッチ制御実行判定値)の場合は、ステップS13へ進む。この場合、フューエルカットの実行中に酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値を超えているため、フューエルカット後に燃料リッチ制御を行う必要がある。従って、ステップS13では、リッチ制御要求フラグをONに設定する。
一方、ステップS12で(酸素吸蔵量)≦(リッチ制御実行判定値)の場合は、ステップS14へ進む。この場合、酸素吸蔵量がリッチ制御実行判定値以下であるため、現段階では、フューエルカット後に燃料リッチ制御を行う必要はない。従って、ステップS14では、リッチ制御要求フラグをOFFに設定する。
ステップS9でフューエルカット実行中ではないと判定された場合は、ステップS15へ進む。ステップS15では、パワー増量、OT増量等の燃料増量制御が実行されているか否かを判定する。燃料増量制御が実行されている場合はステップS16へ進み、燃料増量制御の実行中に酸素吸蔵量を算出し、その後、処理を終了する。一方、燃料増量制御が実行されていない場合は、処理を終了する(END)。ステップS16では、上述した(1)式により酸素吸蔵量を算出し、ここで算出した酸素吸蔵量は、以降の処理における酸素吸蔵量算出の際に用いられる。
このように、フューエルカット後のリッチ制御が実行されている場合は、ステップS7、ステップS8でリッチ制御の継続、または終了が指示される。また、フューエルカット実行中の場合は、ステップS13、ステップS14でリッチ制御要求フラグの状態がONまたはOFFに設定される。そして、以降のルーチンでステップS3に到達した際に、リッチ制御の継続が指示されているか、またはリッチ制御要求フラグの状態がONに設定されている場合は、リッチ制御要求が出されているものと判断し、ステップS4でリッチ制御を行う。これにより、リッチ制御の実行中は酸素吸蔵量に応じてその後にリッチ制御を継続するか否かを判定することができ、また、フューエルカットの実行中は、フューエルカットが終了した際にリッチ制御を行うか否かを判定することができる。
一方、ステップS2で通常制御と判定された場合において、リッチ制御の要求が出されていない場合がある。これは、ステップS8でリッチ制御を終了する指示が出された場合、またはステップS14でリッチ制御要求フラグがOFFに設定されている場合に該当する。この場合は、ステップS3からステップS17へ進み、以降のステップで通常のストイキ制御を行い、酸素吸蔵量を標準量に維持する制御を行う。
すなわち、ステップS17では、酸素吸蔵量が標準量であるか否かを判定し、標準量の場合は処理を終了する(END)。一方、標準量ではない場合は、ステップS18で酸素吸蔵量が不足しているか否かを判定する。
ステップS18で酸素吸蔵量が不足している場合は、ステップS19へ進み、吸着すべき酸素量を算出する。一方、ステップS18で酸素吸蔵量が不足していない場合は、酸素吸蔵量が標準量に比べて多いため、ステップS20で放出すべき酸素量を算出する。ステップS19、ステップS20で吸着すべき酸素量、放出すべき酸素量を求めた後は、これらの酸素量に応じて空燃比を制御する。
以上説明したように実施の形態1によれば、フューエルカットの直前に燃料増量制御が行われた場合に、フューエルカット中の酸素吸蔵量を求め、フューエルカット中に酸素吸蔵量が所定の判定値を超えてもなおフューエルカットが継続された場合のみ燃料リッチ制御を実施し、判定値を超えない場合はフューエルカット後の燃料リッチ制御を行わないようにしたため、酸素吸蔵量が不足状態になることを抑止することができる。従って、排気ガス中の未燃成分を確実に酸化することができ、未燃成分の酸化不足による触媒の浄化性能の低下並びに触媒臭の発生を確実に抑止することが可能となる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2の燃料噴射制御装置の構成は図1と同様である。実施の形態2では、排気浄化触媒34の下流に配設されたサブOセンサ38の出力を用いて、フューエルカット後に燃料リッチ制御を実行するか否かを判定する。
排気浄化触媒34の酸素吸蔵状態は、サブOセンサ38の出力から推定することができる。上述したように、サブOセンサ38は、センサ位置の排気空燃比がストイキよりも燃料リッチになると判定電圧(0.45V)以上の出力を発生し、排気空燃比がストイキよりも燃料リーンになると判定電圧以下の出力を発生する。
サブOセンサ38の出力が判定電圧以上の場合は、空燃比が燃料リッチであるため、排気ガス中に未燃成分が多く含まれている。この場合、サブOセンサ38は排気浄化触媒34の下流にあるため、排気浄化触媒34による排気ガス中の未燃成分の酸化が不足していることが推定でき、排気浄化触媒34の酸素吸蔵量が不足していることが推定できる。
実施の形態1で説明したように、パワー増量等の燃料増量制御が行われた場合、排気浄化触媒34の酸素吸蔵量は低下し、この状態でフューエルカット後の燃料リッチ制御を実施すると、未燃成分が排出されて触媒臭発生の要因となる。
実施の形態2では、パワー増量等の燃料増量制御を実施した場合にサブOセンサ38の出力を検出し、サブOセンサ38の出力が判定電圧以上の場合は、排気浄化触媒34の酸素吸蔵量が不足状態にあると推定し、その後にフューエルカットが実施された場合であってもフューエルカット後の燃料リッチ制御を行わないようにする。
図5及び図6は、実施の形態2で行われる制御を示すタイミングチャートである。ここで、図5(A)及び図6(A)の波形は、燃料増量制御実施フラグを示しており、このフラグがonの状態でパワー増量等の燃料増量制御が実施される。図5(B)及び図6(B)はサブOセンサ38の出力波形を示している。また、図5(C)及び図6(C)は、フューエルカット後の燃料リッチ制御の許可フラグを示している。
図5は、パワー増量等の燃料増量制御が開始された後に、サブOセンサ38の出力が判定電圧を超えた場合を示している。すなわち、図5(A)に示すように時刻t11でパワー増量等の燃料増量制御を開始すると、排気浄化触媒34の酸素吸蔵量が低下していくため、図5(B)に示すように、時刻12の時点でサブOセンサ38の出力が判定電圧を超える。そして、図5(C)に示すように、サブOセンサ38の出力が判定電圧を超えた時刻12の時点で、許可フラグを“禁止”の状態に設定する。
燃料リッチ制御の許可フラグが“禁止”に設定された状態では、フューエルカット後のリッチ制御が禁止される。すなわち、フューエルカットが行われた場合は、フューエルカットが終了した時点で許可フラグの設定が確認され、許可フラグが“禁止”に設定されている場合は、フューエルカット後のリッチ制御は行われない。これにより、フューエルカット後に排気浄化触媒34の酸素吸蔵量が不足している状態で燃料リッチ制御が行われてしまうことを回避でき、排気ガス中の未燃成分の酸化不足により触媒臭が発生してしまうことを抑止できる。
時刻t13で燃料増量制御が終了すると、その後のストイキ制御、またはフューエルカット等の制御により排気浄化触媒34に酸素が吸蔵されていき、サブOセンサ38の出力は次第に低下していく。そして、時刻t14の時点でサブOセンサ38の出力が判定電圧以下になる。サブOセンサ38の出力が判定電圧以下となった場合は、排気浄化触媒34に十分な量の酸素が吸蔵されたものと判断できるため、この状態でフューエルカット後の燃料リッチ制御を行っても、排気ガス中の未燃成分の酸化が不足してしまうことはない。従って、時刻t14の時点で許可フラグを“許可”に設定してフューエルカット後の燃料リッチ制御を許可する。
図6は、パワー増量等の燃料増量制御を開始する以前からサブOセンサ38の出力が判定電圧を超えている場合を示している。この場合は、燃料増量制御を開始した時刻t21の時点で許可フラグを“禁止”に設定する。時刻t22の時点で燃料増量制御を終了すると、その後のストイキ制御等によりサブOセンサ38の出力が低下していく。そして、サブOセンサ38の出力が判定電圧以下となった時刻t23の時点で許可フラグを“許可”の状態に設定する。
このように、燃料増量制御が実施され、かつサブOセンサ38の出力が判定電圧を超える、という2つ条件が成立した場合に、許可フラグが“禁止”の状態に設定される。通常のストイキ制御においても排気空燃比はストイキを中心としてリッチ側とリーン側へ変動するため、この2つの条件に基づいて許可フラグを“禁止”に設定することで、ストイキ制御の最中の一時的な燃料リッチ状態によってフューエルカット後の燃料リッチ制御が禁止されてしまうことを回避できる。
次に、図7のフローチャートに基づいて、実施の形態2の燃料噴射制御装置で行われる処理について説明する。先ず、ステップS21では、排気浄化触媒34が暖機状態にあるか否かを判定する。暖機状態にある場合はステップS22へ進み、暖機が完了していない場合は処理を終了する(END)。
ステップS22では、パワー増量等の燃料増量制御が行われているか否かを判定する。燃料増量制御が行われている場合はステップS23へ進む。一方、燃料増量制御が行われていない場合は、ステップS24へ進む。ステップS24では、(サブOセンサ出力)>(判定電圧)であるか否かを判定し、(サブOセンサ出力)>(判定電圧)の場合は処理を終了する。一方、(サブOセンサ出力)≦(判定電圧)の場合はステップS26へ進み、許可フラグを“許可”に設定して、フューエルカット後の燃料リッチ制御を許可する。
ステップS23では、(サブOセンサ出力)>(判定電圧)であるか否かを判定する。(サブOセンサ出力)>(判定電圧)の場合は、ステップS25へ進む。この場合、排気浄化触媒34の下流の排気空燃比が燃料リッチであるため、排気浄化触媒34の酸素吸蔵量が不足しているものと推定できる。従って、ステップS25では、許可フラグを“禁止”に設定して、フューエルカット後の燃料リッチ制御を禁止する
一方、ステップS23で(サブOセンサ出力)≦(判定電圧)の場合は、ステップS26へ進む。この場合、排気浄化触媒34の下流の排気空燃比が燃料リッチではないため、排気浄化触媒34に十分な量の酸素が吸蔵されていることが推定できる。従って、ステップS26において、許可フラグを“許可”に設定して、フューエルカット後の燃料リッチ制御を許可する。
以上説明したように実施の形態2によれば、燃料増量制御が行われ、かつサブOセンサ38の出力が判定電圧を超えている場合は、排気浄化触媒34の酸素吸蔵量が不足していると推定し、フューエルカット後の燃料リッチ制御を禁止するようにしたため、フューエルカット後の燃料リッチ制御によって排気浄化触媒34の酸素吸蔵量が不足してしまうことを回避できる。従って、排気ガス中の未燃成分の酸化不足に起因して触媒臭が発生してしまうことを抑止できる。
本発明の実施の形態1にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置及びその周辺の構造を説明するための図である。 実施の形態1の燃料噴射制御装置で行われる制御を示すタイミングチャートである。 実施の形態1の燃料噴射制御装置で行われる制御を示すタイミングチャートである。 実施の形態1の燃料噴射制御装置における処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2の燃料噴射制御装置で行われる制御を示すタイミングチャートである。 実施の形態2の燃料噴射制御装置で行われる制御を示すタイミングチャートである。 実施の形態2の燃料噴射制御装置における処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
34 排気浄化触媒
35 A/Fセンサ
38 サブOセンサ
40 ECU

Claims (4)

  1. 所定の運転状態でフューエルカットを実施するフューエルカット実施手段と、
    フューエルカット後に一時的に燃料リッチ制御を実施する燃料リッチ制御実施手段と、
    フューエルカットの実施中に排気浄化触媒の酸素吸蔵量を取得する酸素吸蔵量取得手段と、
    フューエルカット直前の運転状態が燃料リッチであるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段において前記運転状態が燃料リッチであることが判定され、かつフューエルカットの実施中に前記酸素吸蔵量が所定の判定値に達しない場合は、フューエルカット後の前記燃料リッチ制御を禁止する燃料リッチ制御禁止手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記フューエルカット直前の運転状態とは、フューエルカットの開始前の所定時間内における運転状態であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記判定手段は、フューエルカット開始時の排気浄化触媒の酸素吸蔵量が所定値以下である場合は、フューエルカット直前の前記運転状態が燃料リッチであるものと判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 所定の運転状態でフューエルカットを実施するフューエルカット実施手段と、
    フューエルカット後に一時的に燃料リッチ制御を実施する燃料リッチ制御実施手段と、
    所定の運転状態で燃料増量を行う燃料増量実施手段と、
    排気浄化触媒の下流に設けられた酸素センサと、
    前記燃料増量が行われた後、前記酸素センサの出力が燃料リッチを検出している間は、フューエルカット後の前記燃料リッチ制御を禁止する燃料リッチ制御禁止手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
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