JP2005200910A - 基礎杭の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基礎杭の施工能率の向上を図る。
【解決手段】最先の既製杭1aの下端部に掘削ヘッド2を設け、最先既製杭1a内に送液パイプ4を挿入して掘削ヘッド2に接続し、最先既製杭1aを回転圧入機10で回転させつつ地盤中所定位置まで圧入掘進した後、後続の既製杭を順次先に圧入掘進させた既製杭に接続すると共に送液パイプ4を接続延長して、最後の既製杭1cにヤットコ5を離脱可能に接続するようにし、全既製杭1a〜1cを夫々所定地盤まで到達させて基礎杭Pを形成した後、ヤットコ5を最後の既製杭1cから離脱させて撤去し、それ以外は地盤中に埋め殺しにする。
【選択図】図3

Description

本発明は構造物の構築に先立って実施される基礎杭の施工方法に関するものである。
従来の基礎杭の施工方法として、例えば特許文献1に記載されたものがある。これは、基礎杭を構成する複数の中空状既製杭のうち最先の既製杭の下端部に掘削ヘッドを設けると共に、この既製杭の内部に送液パイプを挿入して掘削ヘッドに接続し、この最先の既製杭を回転圧入機により回転させて、送液パイプより掘孔液を注入しながら地盤中に圧入掘進し、任意位置まで掘進したならば、最先既製杭に後続の既製杭を順次接続すると共に、送液パイプを接続延長し、全製杭を夫々所定地盤まで到達させた後、送液パイプを最先の既製杭から分離して回収する方法である。
特許第2519851号
上記特許文献1の施工方法では、既製杭を送液パイプと共に順次継ぎ足しながら所定地盤まで到達させた後、送液パイプを最先既製杭の送液パイプから分離して回収するため、その分離回収する作業に非常な手間と時間がかかり、基礎杭の施工作業能率を低下させていた。
本発明は、上記の課題に鑑み、全既製杭を所定地盤まで到達させた後、最後の既製杭に接続するヤットコのみ撤去し、それ以外は地盤中に残しておくようにすることによって、基礎杭の施工能率の向上を図った施工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の基礎杭の施工方法は、基礎杭Pを構成する1本又は2本以上の中空状既製杭1a又は1a〜1cのうち最先の既製杭1aの下端部に掘削ヘッド2を設けると共に、この最先既製杭1a内に送液パイプ4を挿入して掘削ヘッド2に接続し、この最先既製杭1aを回転圧入機10で回転させつつ地盤中所定位置まで圧入掘進した後、1本の既製杭1aを用いる時はこの既製杭1aにヤットコ5を離脱可能に接続して、このヤットコ5を回転圧入機10で回転させつつ既製杭1aと共に地盤中に圧入掘進し、2本以上の既製杭1a〜1cを用いる時は後続の既製杭を順次先に圧入掘進させた既製杭に接続すると共に送液パイプ4を接続延長して、最後の既製杭1cにヤットコ5を離脱可能に接続するようにし、而して全既製杭を夫々所定地盤まで到達させて基礎杭Pを形成した後、ヤットコ5を既製杭から離脱させて撤去し、それ以外は地盤中に埋め殺しにすることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の基礎杭の施工方法において、各既製杭1a〜1cの内部には送液パイプ4を既製杭1a〜1cの中心部に保持するためのパイプ保持手段8を設けていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の基礎杭の施工方法において、ヤットコ5を撤去した後、このヤットコ5内に挿入されていた送液用補助パイプ4aを施工基面GLで切断して撤去することを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載の基礎杭の施工方法において、全既製杭1a〜1cを夫々所定地盤まで到達させた後、最先既製杭1aの先端部分を根固めするセメントミルクM等の硬化材を前記送液パイプ4によって最先既製杭1aの先端部に注入することを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載の基礎杭の施工方法において、基礎杭打設完了後、施工基面GLを所要深さ掘削して、基礎構造物Kを築造するにあたり、最後の既製杭1cの上端から突出する送液パイプ部分13を切断して撤去することを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、基礎杭Pを形成した後に、ヤットコ5を最後の既製杭1a又は1cから離脱させて撤去し、送液パイプ4は全て掘削ヘッド2と共に地盤中に埋め殺しにするから、従来の施工方法によるような送液パイプを分離回収する作業が不要で、基礎杭Pの施工能率を向上させることができる。また、送液パイプ4が一種の鉄筋の作用を果たすことから、地盤支持力を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、各既製杭1a〜1cの内部に送液パイプ4を既製杭1a〜1cの中心部に保持するパイプ保持手段8を設けているから、送液パイプ4の接続を容易且つ的確に行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、補助パイプ4aを施工基面GLで切断して撤去することにより、施工基面GL上に不要な突起物が無くなって、基礎杭打設後の作業に支障を来すようなことがない。
請求項4に係る発明によれば、支持層Tなどにしっかりと根固めされて定着された堅固な基礎杭Pを形成することができる。
請求項5に係る発明によれば、基礎杭打設完了後、基礎構造物Kを築造するにあたり、最後の既製杭1cの上端から突出する送液パイプ部分13を切断撤去することによって、基礎構造物Kの築造作業に支障を来すようなことがなくなる。
以下に本発明に係る基礎杭の施工方法の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1の(a) 及び(b) は施工順序の初期段階を示す説明図、図2の(a) 〜(d) は次の複数の段階を示す説明図、図3の(a) 〜(c) は最終段階を示す説明図、図4は基礎杭打設完了後に基礎構造物を築造しようとする状態を示す説明図である。本発明の施工方法を実施するにあたっては、先ず図1の(a) に示すように、基礎杭を構成する、夫々鋼管杭からなる複数本(この実施形態では3本)の中空状既製杭1a〜1cのうち最先の既製杭1aの下端部に掘削ヘッド2を溶接によって取り付けると共に、この最先既製杭1aの内部に送液パイプ4を挿入して、この送液パイプ4の下端部を掘削ヘッド2に接続する。
掘削ヘッド2は、図5の(a) 及び(b) に示すように、両端が閉塞された円筒状本体2aを両側一対の取付台板2b,2bを介して最先既製杭1aの下端部中央に同心状に固定し、これら円筒状本体2a及び両取付台板2b,2bの下端部に多数の掘削刃2cを取り付けてなるもので、円筒状本体2aの中心部を送液パイプ4の先端部分が貫通し、この円筒状本体2aの中心部を貫通した送液パイプ4の先端部ノズル6を形成し、このノズル6には、送液パイプ4からは掘削液等を放出するが、常時は外圧によってノズル6を閉鎖するゴム製の弁7が設けられている。
図6の(a) 及び(b) から分かるように、各既製杭1a〜1cの内部にはその上下両端部に夫々、送液パイプ4を各既製杭1a〜1cの中心部に保持するためのパイプ保持手段8が設けられている。各パイプ保持手段8は、各既製杭1a〜1cが挿通可能な鋼製の保持リング8aと、この保持リング8aの外周面に放射状に突設され、先端部が各既製杭1a〜1cの内周面に溶接で固着された複数本(この実施形態では3本)の鋼製支持アーム8bとからなるもので、保持リング8aに各既製杭1a〜1cを挿通させて保持するようになっている。
基礎杭の施工にあたって各既製杭1a〜1cどうしの接続は溶接によって行う。即ち、図6の(a) 及び(b) に示すように、先に地盤中に所定位置まで圧入された例えば最先既製杭1aの上端に後続の既製杭1bの下端を突き合わせて、その突き合わせ端面に沿って周方向に溶接することによって先の既製杭1aと後の既製杭1bとを接合する。この溶接部をW1で示す。
また、各送液パイプ4の端部どうしの接続は、溶接によって行うが、ネジによって行うこともできる。図6の(a) 及び(b) には溶接による接続方法を示している。即ち、先に地盤中に圧入された例えば最先既製杭1aの送液パイプ4の上端部と、後続の既製杭1aの送液パイプ4の下端部とにわたって鋼製の接続管9を嵌合させ、この接続管9の両端部を双方の送液パイプ4,4に対し溶接することによって、図6の(b) に示すように送液パイプ4どうしを一体的に可能に接続する。この溶接部をW4で示す。
上記した図6の(a) 及び(b) に示すような方法による溶接接合によれば、各送液パイプ4の端部どうし簡単容易に接合できると共に、溶接時に接続管9によって双方の送液パイプ4,4が位置規制されるため、接合部で曲がりを生じることがなく、直線状態が確実に維持される。尚、後述するヤットコ5には送液用の補助パイプ4aが使用されるが、この補助パイプ4aと既製杭1a〜1c側の送液パイプ4との接続も、送液パイプ4の場合と同様に溶接又はねじによって行う。
既製杭1aを地盤中に圧入掘進する回転圧入機10は、図1の(b) に示すように、クローラークレーン式自走杭打機19に支持されている。尚、高架高速道路を築造するに当たって、高架築造部分が河川に沿う場合には、その築造部分を河川底に打設する必要がある。この場合には、前記自走杭打機19は河川に設置した図示しないスパット形台船に搭載された状態で施工作業が行われる場合がある。同図において、20は支持ステー21と支持アーム22を介して垂直支持されるリーダで、このリーダ20に沿って昇降自在に回転圧入機10が装備されている。この回転圧入機10は、周知構造のもので、リーダ20の上端部に設けられたアーム23にピストンロッド24aが取り付けられた左右一対の昇降用油圧シリンダユニット24に懸吊支持された昇降体25と、この昇降体25に一体的に取り付けられた回転圧入機本体26とからなるもので、この回転圧入機本体26により既製杭1aを掴持して回転させながら地盤中に圧入するようになっている。
次に、本発明に係る基礎杭の施工方法について図1〜図4を中心に適宜他の図面を参照しながら説明する。
先ず図1の(a) に示すように、最先の既製杭1aを地上に横置した状態でその下端部に掘削ヘッド2を取り付け、この最先既製杭1aの内部に送液パイプ4を挿入して、その下端部を掘削ヘッド2に接続する。また、この送液パイプ4の上端部にスイベル装置Sを取り付ける。このスイベル装置Sは、既製杭1a〜1cの打設時にこの既製杭1a〜1cと共に一体回転する送液パイプ4に水等の掘孔液Nあるいはセメントミルク等の硬化材Mを供給するためのもので、リーダ20側に支持されていて、最上位の送液パイプ4の上端部に対し着脱可能となっている。
こうして送液パイプ4を挿入配備した最先の既製杭1aを図示しないクレーンによって図1の(b) に示す回転圧入機10の真上に吊り上げ、その位置で既製杭1aを下降させて回転圧入機本体26に吊り込みセットした後、この最先の既製杭1aを回転させながら、掘削ヘッド2の先端部にあるノズル6より掘孔液Nを注入しつつ、この最先既製杭1aを地盤中に圧入掘進してゆく。
この最先既製杭1aを所定位置まで圧入掘進したならば、図2の(a) に示すように、次の既製杭1bを吊り込んで、この既製杭1b内の送液パイプ4を、地盤中にある既製杭1a内の送液パイプ4に接続し、またスイベル装置Sを最先既製杭1aの送液パイプ4から次の既製杭1bの送液パイプ4に付け替える。それから、最先の既製杭である下段側既製杭1aに次の既製杭である上段側既製杭1bを溶接により接続し、そして上段側既製杭1bを回転圧入機10で掴持して、下段側既製杭1aと一体に回転させながら圧入掘進してゆく。
図2の(b) に示すように両既製杭1a,1bを所定位置まで掘進したならば、更に次の既製杭1cを吊り込んで、この既製杭1c内の送液パイプ4を、地盤中にある既製杭1b内の送液パイプ4に接続し、そしてスイベル装置Sを既製杭1bの送液パイプ4から既製杭1cの送液パイプ4に付け替えた後、その既製杭1cを地盤中の既製杭1bに溶接によって接続し、掘孔液Nを注入しつつ、新たに上段側となった既製杭1cを回転圧入機10で掴持して、図2の(c) ,(d) に示すように中段側既製杭1b及び下段側既製杭1aと一体に回転させながら圧入掘進してゆく。
而して、下段側の、即ち最先の既製杭1aが支持層T(図3参照)に到達したならば、上段側既製杭1cの上端部に既製杭1a〜1cと同径のヤットコ5を離脱可能に接続し、このヤットコ5内には送液用補助パイプ4aを挿入して既製杭1cの送液パイプ4に接続すると共に、スイベル装置Sをこの既製杭1c内の送液パイプ4からヤットコ5内の補助パイプ4aに付け替え、そして掘孔液Nをセメントミルク等の硬化材Mに切り換え、掘削ヘッド2の先端部よりセメントミルク等の硬化材Mを吐出して、支持層Tの掘削土と混合攪拌しながら、図3の(a) に示すように支持層Tの手前側から支持層Tの内部までの所要長さLに亘って根入れし、この図3の(a) に示すように上段側既製杭1cの上端が地盤内の所定位置Qに達するまで圧入する。
上記のように上段側既製杭1cの上端が地盤内の所定位置Qに達したならば、支持層Tの手前側から支持層T内部までの所定長さLに亘って根入れした最先既製杭1aの先端部に根固め部分28を形成し、こうしてセメントミルク等の硬化材Mによる根固め部分28が硬化すると、所要本数の(この実施形態では上中下3本の)既製杭1a〜1cからなる、先端部が支持層Tに根固めされて定着された堅固な基礎杭Pが地盤中に形成されることになる。
最後の既製杭である上段側既製杭1cの上端にヤットコ5を離脱可能に接続するには、図7に示すように、ヤットコ5の下端部に、L字状の係合突起29をその先端係合部29aが半径方向外向きに突出するように一対設け、上段側既製杭1cの上端部にはヤットコ5側の両係合突起29,29が夫々係合する一対のL字状係合凹部30,30を設けておく。而して、ヤットコ5を上段側既製杭1cに接続する際には、図9に示すようにヤットコ5を上段側既製杭1cの真上に持ち来し、その位置から降下して両係合突起29,29の先端係合部29a,29aを上段側既製杭1cの係合凹部30,30に突入させた後、ヤットコ5を回転圧入機10によって掘削回転方向に回転させると、各係合突起29の先端係合部29aが係合凹部30,30の被係合部30aに係合して、ヤットコ5は既製杭1aに対し接続される。またヤットコ5を上段側既製杭1cから離脱させるには、ヤットコ5を逆転させて上動させることにより、ヤットコ5は上段側既製杭1cから容易に離脱することができる。
このヤットコ5内のの送液用補助パイプ4aと上段側既製杭1c内の送液パイプ4との接続は、送液パイプ4どうしの接続と同じく溶接によって行う。この場合も、図6の(a)
及び(b) に示すように、既製杭1c側の送液パイプ4の上端部と後続の既製杭1a側の送液パイプ4の下端部とにわたって接続管9を嵌合させ、この接続管9の両端部を双方の送液パイプ4、4に溶接するとよい。
図3の(a) に示すように既製杭1a〜1cからなる基礎杭Pが地盤中に形成されたならば、同図の(b) に示すようにヤットコ5を最後の既製杭である上段側既製杭1cから取り外して撤去し、補助パイプ4a、これに接続した複数本の送液パイプ4、及び掘削ヘッド2は、既製杭1a〜1cと共に地盤中にそのまま残しておく。ヤットコ5を取り外す時は、図7から分かるように、ヤットコ5を掘削回転方向と逆方向に回転させた後、引き上げることによって、上段側既製杭1cから簡単に離脱させて取り外しことができる。
上記のようにヤットコ5を最後の既製杭1cから離脱させて撤去した後、施工基面GLから上方に突出している補助パイプ4aを、図3の(c) に示すように施工基面GLすれすれのところでガス切断して撤去し、これによって基礎杭打設作業が完了する。尚、補助パイプ4aの施工基面GLから突出して切断撤去される部分を図3の(c) に11で示している。このように補助パイプ4aを施工基面GLで切断して撤去しておけば、施工基面GL上に不要な突起物が無くなって、基礎杭打設後の作業に支障を来すようなことがない。
図4は基礎杭Pを形成した施工基面GL上に基礎構造物Kを築造する際の施工方法を示したもので、施工基面GLを所要範囲に亘り所要深さDだけ掘削して凹所12を形成し、この凹所12内で最後の既製杭1cの上端から突出する送液パイプ4の突出部分13をガス切断して撤去する。この送液パイプ4の切断位置は図示のように既製杭1cの上端より所要深さだけ下方の位置とする。この場合、既製杭1c内には土砂が詰まっているため、適当な深さまで掘削する。
このように最後の既製杭1cの上端から基礎構造物Kの築造範囲内に突出する送液パイプ部分13を切断して撤去することにより、基礎構造物Kの築造作業に支障を来すようなことがない。図4において、14は凹所12の壁面12aが崩れないようにを突っ張り支持する支持枠を示す。
以上説明したような基礎杭Pの施工方法によれば、全ての既製杭1a〜1cを夫々所定地盤まで到達させて基礎杭Pを形成した後に、ヤットコ5を最後の既製杭1cから離脱させて撤去し、補助パイプ4a及び送液パイプ4は掘削ヘッド2と共に地盤中に埋め殺しにするから、従来の施工方法によるような送液パイプを分離回収する作業が不要となって、基礎杭Pの施工能率を向上させることができる。また、送液パイプ4が一種の鉄筋の作用を果たすと共に、掘削ヘッド2が硬化材Mによる根固めの際に、この硬化材Mに絡んで、地盤支持力を一層高めることができる。
また、既製杭1a〜1cどうしの接続及び送液パイプ4どうしの接続、また送液パイプ4と補助パイプ4aとの接続を夫々溶接によって行うため、それらの接続作業が簡単容易となって、基礎杭Pの施工能率をより一層向上させることができる。
以上の実施形態では、3本の既製杭1a〜1cを使用したが、本発明の施工方法では、1本の既製杭1aを使用して基礎杭Pを造成したり、2本あるいは3本以上使用して基礎杭Pを造成することもできる。
(a) 及び(b) は施工順序の初期段階を示す説明図である。 (a) 〜(d) は次の複数の段階を示す説明図である。 (a) 〜(c) は最終段階を示す説明図である。 基礎杭打設後に基礎構造物を築造しようとする状態を示す説明図である。 (a) は最先既製杭の下端部の掘削ヘッド部分の正面図、(b) は(a) を90度回転した状態の側面図である。 (a) は送液パイプどうしの接合方法を説明する斜視図、(b) は送液パイプどうし及び既製杭どうしを夫々接合した状態の断面図である。 ヤットコと上段側既製杭との接続方法を示す斜視図である。
符号の説明
P 基礎杭
1a〜1c 既製杭
2 掘削ヘッド
4 送液パイプ
4a 補助パイプ
5 ヤットコ
8 パイプ保持手段
10 回転圧入機
N 掘孔液
M 硬化材

Claims (5)

  1. 基礎杭を構成する1本又は2本以上の中空状既製杭のうち最先の既製杭の下端部に掘削ヘッドを設けると共に、この最先既製杭内に送液パイプを挿入して掘削ヘッドに接続し、この最先既製杭を回転圧入機で回転させつつ地盤中所定位置まで圧入掘進した後、1本の既製杭を用いる時はこの既製杭にヤットコを離脱可能に接続して、このヤットコを回転圧入機で回転させつつ既製杭と共に地盤中に圧入掘進し、2本以上の既製杭を用いる時は後続の既製杭を順次先に圧入掘進させた既製杭に接続すると共に送液パイプを接続延長して、最後の既製杭にヤットコを離脱可能に接続するようにし、而して全既製杭を夫々所定地盤まで到達させて基礎杭を形成した後、ヤットコを既製杭から離脱させて撤去し、それ以外は地盤中に埋め殺しにすることを特徴とする基礎杭の施工方法。
  2. 各既製杭の内部には送液パイプを既製杭の中心部に保持するためのパイプ保持手段を設けている請求項1に記載の基礎杭の施工方法。
  3. ヤットコを撤去した後、このヤットコ内に挿入されていた送液用補助パイプを施工基面で切断して撤去することを特徴とする請求項1又は2に記載の基礎杭の施工方法。
  4. 全既製杭を夫々所定地盤まで到達させた後、最先既製杭の先端部分を根固めするセメントミルク等の硬化材を前記送液パイプによって最先既製杭の先端部に注入することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の基礎杭の施工方法。
  5. 基礎杭打設完了後、施工基面を所要深さ掘削して、基礎構造物を築造するにあたり、最後の既製杭の上端から突出する送液パイプ部分を切断して撤去することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の基礎杭の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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