JP2005200650A - フルオロポリマー分散液の製造方法 - Google Patents

フルオロポリマー分散液の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005200650A
JP2005200650A JP2005006706A JP2005006706A JP2005200650A JP 2005200650 A JP2005200650 A JP 2005200650A JP 2005006706 A JP2005006706 A JP 2005006706A JP 2005006706 A JP2005006706 A JP 2005006706A JP 2005200650 A JP2005200650 A JP 2005200650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dispersion
weight
fluoropolymer
ppm
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005006706A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5010101B2 (ja
JP2005200650A5 (ja
Inventor
Marco Malvasi
マルヴァシ マルコ
Valeri Kapeliuchko
カペリオウチコ ヴァレリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Solvay Specialty Polymers Italy SpA
Original Assignee
Solvay Solexis SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Solvay Solexis SpA filed Critical Solvay Solexis SpA
Publication of JP2005200650A publication Critical patent/JP2005200650A/ja
Publication of JP2005200650A5 publication Critical patent/JP2005200650A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5010101B2 publication Critical patent/JP5010101B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/14Treatment of polymer emulsions
    • C08F6/20Concentration
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J41/00Anion exchange; Use of material as anion exchangers; Treatment of material for improving the anion exchange properties
    • B01J41/04Processes using organic exchangers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/14Treatment of polymer emulsions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/14Treatment of polymer emulsions
    • C08F6/16Purification

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 −フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に含まず、
−連続または非連続方法で高い量的生産性で工業的に得ることができ、
−180ミクロンのネット次いで10ミクロンのネットでごく短い時間で濾過することができ、
−好ましくは、10ミクロンネット上で凝固物が実質的に存在しない、
を有するフルオロポリマー分散液を提供する。
【解決手段】次の工程:
a)フルオロポリマー分散液に、フルオロポリマー重量に対し、1.5〜25重量%の量の非イオン界面活性剤を添加し、
b)分散液に、水に可溶性で、使用条件下で分散液中に沈殿物を与えない塩を添加し、
c)分散液を塩基性アニオン交換樹脂を接触させ、
d)塩基性アニオン交換樹脂から分散液を分離させることからなり、工程d)の前に分散液は180ミクロンのネットかつ続いて10ミクロンのネット上で濾過しうるものである、
フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に除去する方法により、上記の課題を解決する。
【選択図】なし

Description

この発明は、フッ素化界面活性剤、特にフッ素化イオン界面活性を実質的に含まないフルオロポリマーの水性分散液の製造法に関する。
より詳しくは、この発明は、酸またはその塩の形でのペルフルオロオタノエートを実質的に含まないフルオロポリマーの水性分散液の製造法に関する。
フッ素化界面活性剤を実質的に含まないフルオロポリマーの水性分散液とは、フルオロポリマー重量に対しフッ素化界面活性剤含量が、100ppmより低い、特に50ppmより低い、より詳細には5ppmより低いことを意味する。
従来技術で、フッ素化ポリマーの製造で、2つの重合法、すなわち懸濁重合とエマルジョン重合が周知である。懸濁重合では、ミリメートルサイズのポリマー粒子が得られる。エマルジョン重合では、数ナノメートル(一般に10nm)から数百ナノメートル(100nmから400nm)の粒子直径を有するコロイド水性分散液が得られる。
フルオロポリマーのエマルジョン重合法は、低分子量でそのため機械特性の悪いフルオロポリマーが生成するのを避けるため緩和な撹拌下で、連鎖移動剤として作用しない界面活性剤の存在下で行われる。その界面活性剤は、非テロゲン界面活性剤と称せられる(米国特許第2,559,752号(特許文献1)参照)。ペルフルオロアルカン酸の塩、特に、ペルフルオロオクタン酸のアンモニウム塩および/またはアルカリ金属塩(以下、PFOAという)が工業的に多用されている。他の(ペル)フルオロ化アニオン界面活性剤も使用されている(例えば、米国特許第3,271,341号(特許文献2)、同第4,380,618号(特許文献3)、同第4,864,006号(特許文献4)、同第5,789,508号(特許文献5)参照)。PFOAは、テロゲンではないため、エマルジョン重合で最も工業的に使用される界面活性剤であり、高分子量のフッ素化ポリマー分散液を与え、かつ長期間安定な分散液を与える。
フルオロポリマー分散液の被覆やガラス繊維の含浸への応用で、フッ素化界面活性剤が例えば洗浄排水により環境に排出されたり、乾燥および/または焼結工程中に大気に分散することも知られている。しかし、その界面活性剤のいくつかは、環境に有害と分類され、かつ、人体に対する低い生体排泄率で特徴付けられている。例えば、PFOAは特に環境に有害で、人体に長期間滞留する界面活性剤に属するとみられる。そのため、フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に含まない、特にPFOAを含まないフルオロポリマー分散液がユーザーの要求である。
フルオロポリマー分散液は、エマルジョン重合法で、分散液の100重量部当たり、20〜35重量%の範囲のフッ素化ポリマー濃度で得られる。
重合法で得られたフルオロポリマー分散液は、後処理に付して、75w/w%までの濃縮したフルオロポリマー分散液とすることができる。濃縮法としては、例えば米国特許第3,037,953号(特許文献6)、同第3,704,272号(特許文献7)と同第3,301,807号(特許文献8)に記載のようにデカンテーション法がある。フルオロポリマー分散液の他の濃縮法としては、例えば米国特許第4,369,266号(特許文献9)と同第6,136,893号(特許文献10)に記載のような所謂限外濾過法がある。
米国特許第4,369,266号(特許文献9)では、フッ素化アニオン界面活性剤、例えばPFOAを実質的に含まないフルオロポリマーの水性分散液を得る限外濾過法の変形が記載されている。その方法は、フルオロポリマー分散液の透析に基づいており、透過液が、アニオン交換樹脂を使用し、PFOAを除去し精製される。この方法は工業的に実施できる。しかしその欠点は、透析法が、特にポリマー重量に対し10ppmより低い、ごく低いPFOA含量のフルオロポリマー分散液を得るのに遅いことである。
また、安定化分散液をアニオン交換樹脂と直接接触させて、PFOAを実質的に含まないポリマー分散液を得る方法も知られている(例えば米国特許第3,536,643号(特許文献11)、ヨーロッパ特許第1,155,055号(特許文献12)、WO03/051988号(特許文献13)と米国特許出願2003/0220442号(特許文献14)参照)。
この方法は、ヨーロッパ特許第1,155,055号(特許文献12)とWO03/051988号(特許文献13)に記載のように、既に濃縮した分散液について固形含量70%までに達することは困難である欠点がある。これら特許には、52.5重量%より高い固形物含量を有するPTFE分散液のフッ素化アニオン界面活性剤についての精製実施例は報告されていない。出願人の行ったテスト(比較例参照)により、従来技術の方法は、高いフルオロポリマー濃度とともに、許容しうる生産性で工業的に達成され得ないことが示される。
特許出願DE第10018853号(特許文献15)には、分散液をpH1〜3にて蒸留によって、PFOAを実質的に含まない分散液を取得する方法を記載している。その方法の欠点は、分散液が強く不安定化され、凝結物の形成の可能性が高いことである。その上、形成される著しい量の泡が工業的方法を達成するのに問題となる。
エマルジョンまたはマイクロエマルジョン重合法で得ることができるフルオロポリマー分散液は、一般に次の特徴を有する。
−10nm〜400nm、好ましくは20nm〜300nmの粒子径、
−10〜45重量%、好ましくは20〜35重量%のフルオロポリマー濃度
−ポリマー重量に対し800〜200,000ppm、好ましくは1,200〜6,000ppmのフッ素化アニオン界面活性剤の量。
工業的見地からして、エマルジョン重合法で得ることができるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散液は、通常、180〜400nm、好ましくは200〜300nm、さらにより好ましくは220〜280nmの平均粒子直径を有する。フッ素化アニオン界面活性剤の量は、ポリマー重量に対し約2,500〜約5,000ppm、好ましくは3,000〜4,000ppmの範囲である。例えばマイクロエマルジョン重合により、10〜100nm、好ましくは20〜80nm、より好ましくは30〜70nmの範囲の直径を有するポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散液を得る方法が、当該分野で知られている(例えば米国特許第6,297,334号(特許文献16))。その分散液は、ポリマー重量に対し、約800〜約200,000ppm、好ましくは1,200〜40,000ppmの範囲のフッ素化アニオン界面活性剤の量を含んでいる。
工業上の利用では、その分散液は、例えば、非イオン界面活性剤の存在下での加熱や、限外濾過によりフルオロポリマーの75%までの固形物含量に濃縮される(上記特許参照)。
米国特許第2,559,752号明細書 米国特許第3,271,341号明細書 米国特許第4,380,618号明細書 米国特許第4,864,006号明細書 米国特許第5,789,508号明細書 米国特許第3,037,953号明細書 米国特許第3,704,272号明細書 米国特許第3,301,807号明細書 米国特許第4,369,266号明細書 米国特許第6,136,893号明細書 米国特許第3,536,643号明細書 ヨーロッパ特許第1,155,055号明細書 WO03/051988号パンフレット 米国特許出願2003/0220442号明細書 DE第10018853号明細書 米国特許第6,297,334号明細書
出願人は、米国特許第3,536,643号、ヨーロッパ特許第1,155,055号とWO03/051988号に記載のように、連続または非連続的に、安定化分散液をアニオン交換樹脂と直接接触させてPFOAを実質的に含まないポリマー分散液を得る方法を使用すると、次に挙げる欠点が認められることを見出した。
−分散液中のフルオロポリマー含量が、例えば約65重量%またはそれ以上の高いとき、220〜280nmの直径を有する粒子を含有するエマルジョン重合法で得られる分散液について、その方法は許容な生産性で工業的に実施できない。その理由は、分散液の濾過時間が非常に長い(下記に定義した濾過テスト参照)ことと、方法を連続的に行うと、カラムの閉鎖を生ずるからである。
−フルオロポリマーの粒子直径が10nm〜100nmであるマイクロエマルジョン重合法で得られる分散液では、従来法は、上記の不都合により、既に低濃度で技術的に実施できない。このことは、例えば分散液中の固形物含量が、平均直径20nmの粒子の場合で30重量%のオーダーで、平均直径50nmの粒子の場合で約40重量%のオーダーで、平均直径80nmの粒子の場合で50重量%のオーダーでの分散液で起こる(実施例参照)。
イオン交換樹脂で達することができる方法で、高い固形物含量のフルオロポリマー分散液に、処理される分散液のフルオロポリマー濃度と独立して高い量的生産性で適用でき、特に:
−65重量%より高い濃度で、180〜400nm、好ましくは200〜300nm、より好ましくは220〜280nmの平均直径の粒子を含有する、
−50重量%より高い濃度で、70nmより大きく100nmまでの平均直径の粒子を含有する、
−40重量%より高い濃度で、30nmより大きく70nmまでの平均直径の粒子を含有する、
−30重量%より高い濃度で、10nm〜30nmの平均直径の粒子を含有する
分散液に適用できる方法が必要とされていた。かつその方法は、次の特性:
−フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に含まず、
−連続または非連続方法で高い量的生産性で工業的に得ることができ、
−180ミクロン(micrometer)のネット次いで10ミクロンネット上でごく短い時間で濾過することができ(下記参照)、
−好ましくは、10ミクロンネット上で凝結物が実質的に存在しない、
を有するフルオロポリマー分散液を与え得ることである。
出願人は、上記の技術的問題を解決する方法を見出した。
本発明の目的は、次の工程:
a)フルオロポリマー分散液に、フルオロポリマー重量に対し、1.5〜25重量%、好ましくは2〜10重量%の量の非イオン界面活性剤を添加し、
b)分散液に、水に可溶性で、使用条件下で分散液中に沈殿物を与えない塩を添加し、
c)分散液を塩基性アニオン交換樹脂と接触させ、
d)塩基性アニオン交換樹脂から分散液を分離させることからなり、工程d)の前に分散液は180ミクロンのネットかつ続いて10ミクロンのネット上で濾過しうるものである、
フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に除去する方法である。
分散液の2つのフィルタを通しての濾過性が次のテストで証明される。
−アニオン交換樹脂での処理後に得られる約250mlの分散液アリコートを、底部に180ミクロンメッシュの直径3cmを有する円形断面のフィルタを備えた円筒形容器に移し、分散液容量を樹脂から濾過するのに要する時間を測定し;
−濾過後の分散液を、底部に10ミクロンメッシュで直径3cmを有する円形断面のフィルタを備えた円筒形容器に移し、全体の分散液量がフィルタを通過するのに要する時間を測定する。
分散液は次の条件が共にあるときテストを満足する。
−180ミクロンメッシュのフィルタを分散液容量を通過さすのに必要な時間が、10秒未満、好ましくは5秒未満である。
−10ミクロンメッシュのフィルタを分散液容量を通過さすのに必要な時間が、90秒未満である。
本出願人は、本発明の方法によって行われた工業的方法の生産性は非常に高いことを見出した。この方法をアニオン樹脂を含有し、底部に180ミクロンネットで形成されたフィルタを有するカラムで行うとき、分散液とアニオン樹脂との接触時間が等しいとしてフルオロポリマー分散液がカラムを出るのに使用される時間が非常に重要である。この発明の方法で処理した分散液の容量に対する生産性は、処理される分散液中のフルオロポリマー濃度に独立であることを、本出願人は驚くべきことに予想外に見出した。この事実は、工業的観点から有意な利点であり、これは工業的方法が、例えば20w/w%〜70w/w%のフルオロポリマー濃度を有する分散液で、同じ操作条件下でうまくいくからである。従来技術によるイオン交換法の場合、例えば20w/w%の濃度の容量生産性(処理容量に対し)は、70w/w%の濃度を有する分散液の容量生産性より著しく高い。後者の場合、実際に従来技術による方法の容量生産性は実質的に0である。
この発明の工程b)で使用される塩は、アルカリ金属塩が好ましい。特にカリウムまたはナトリウム塩が使用される。塩の量は、分散液重量に対し、50ppm〜1重量%、好ましくは100ppm〜1,000ppmの範囲である。
工程b)で、アンモニウム塩も使用できる。この場合に、300ppm、好ましくは500ppm、より好ましくは700ppmから1重量%の高い塩の量を使用することを必要とする。
工程a)で使用されるフルオロポリマー分散液は、エマルジョンまたはマイクロエマルジョン重合法からのものである。フルオロポリマー濃度は、10重量%〜45重量%、好ましくは20重量%〜35重量%である。
重合法からのフルオロポリマー分散液中に存在する塩の量は一般に50ppm未満であり、PTFEのホモポリマーまたはそのコポリマーを作るのに工業的に使用されるペルフルオロオクタン酸アンモニウムを考慮しない。一般にその塩の量は、重合反応に使用される開始剤から由来する。
この発明の方法に使用されるフルオロポリマー分散液が、限外濾過を用いる濃縮法から由来するとき、上記塩の濃度は50ppm未満である。この発明の方法に使用されるフルオロポリマー分散液が、曇り(clouding)を用いる濃縮法から由来するとき、工業的に使用される塩はアンモニウム塩で、最終の塩濃度は一般に200ppmのオーダーである。添加した最大の塩量は、分散液安定性を落とさない、すなわち分散液凝結を生じないような量でなければならない。
工程c)は連続または非連続方法で行うことができるが、非連続方法が好ましい。例えば工程c)は、約300〜400ミクロンのサイズの粒子の形のアニオン交換体を添加して行うことができる。添加量は、分散液重量に対し、一般に1〜10重量%のオーダーである。この場合に、この発明の方法は攪拌器を備えたタンク中で行われ、ペルフルオロオクタノエートの実質的な減少が、一般に2〜24時間のオーダーの短い時間で得られる。このタイプの方法は一般に非連続的方式で行われる。
この発明の方法の他のタイプの具体例は、フルオロポリマー分散液を工程c)のイオン交換樹脂を充填したカラムを通過さすことである。フルオロポリマー分散液とイオン交換樹脂との接触時間は、一般に約1時間である。このタイプの具体例は連続的に行うのが好ましい。
工程c)の後で、分散液は、高い生産性を持つためには、180ミクロンネットと続いて10ミクロンネット上を上記の時間で濾過しうるものでなければならない。この工程で、10ミクロンネット上に凝結物が実質的に存在しないのが好ましい。このことは、この発明の方法中にフルオロポリマーの損失がない利点となる。
塩基性アニオン交換樹脂から分散液を分離する工程d)は、液体から固体を分離する周知の技術で行われる。デカンテーション/浮遊または濾過技術が挙げられる。濾過は、一般に180ミクロンネット上で行われる。方法が非連続的方式のとき、工程d)は濾過で行うのが好ましい。
この発明の方法は、一般に5℃〜45℃の温度で行うことができる。
この発明の方法に使用されるフルオロポリマー分散液は、一般に2〜4の酸性pHを示す。濃縮したフルオロポリマー分散液は一般にpH2〜4を示す。所望により、例えばアンモニアを添加して、例えば7〜9の塩基性pHを有する分散液も使用できる。pHを7〜9にする塩基の添加は、一般に不要であることが注目されるが、これはこの発明の方法ではpH2〜4から出発して、最終pHが7以上であるからである。
出願人は、工程b)(塩の添加)が行われないと、一般に約65重量%またはそれ以上の高い乾燥含量のフルオロポリマー分散液を使用し、pH7〜9で操作しても濾過しうる分散液が得られないことを驚くべきことにかつ意外に見出した(比較例参照)。
上記のように、この発明の方法により、フッ素化アニオン界面活性剤、特に酸または塩の形態のペルフルオロオクタノエートを実質的に含まないフルオロポリマーの水性分散液が得られる。フッ素化界面活性剤を実質的に含まないフルオロポリマーの水性分散液とは、フルオロポリマー重量に対し、フッ素化界面活性剤の含量が100ppm未満、特に50ppm未満、さらに特に5ppm未満であることを意味する。
この発明の方法により、広範囲のフルオロポリマー濃度で、例えば乾燥物質の20重量%、好ましくは30重量%から75重量%までで、フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に含まない分散液を得ることができることを出願人は意外に見出している。
この発明の方法は、高い固形物含量を有し、また高い生産性を有するフルオロポリマー分散液、特に、次のような平均直径と濃度を有する分散液に適用可能である。
−65重量%より高い濃度でかつ180nm〜400nm、好ましくは200nm〜300nm、さらにより好ましくは220nm〜280nmの平均直径の粒子を含有するもの;
−50重量%より高い濃度で、かつ70nmより大きく100nmまでの平均直径の粒子を含有するもの;
−40重量%より高い濃度でかつ30nmより大きく70nmまでの平均直径の粒子を含有するもの;
−30重量%より高い濃度で、10nm〜30nmの平均直径の粒子を含有するもの。
この発明の方法は、高い生産性を有する工業的方法を達成するものである。
この発明の分散液は、高い固形物含量を有することもでき、そのため、モノモード(monomodal)、バイモード(bimodal)またはマルチモード(multimodal)のフルオロポリマー分散液を作るのに使用できる。例えば、バイモード分散液は、全固形物に関し80〜95重量%の間で、180〜400nmの平均粒子サイズを有するフルオロポリマー量を有し、100%までの残部が10nm〜100nmの平均粒子サイズのフルオロポリマーで形成される。
180nm〜400nmの平均粒子直径を有するフルオロポリマー、好ましくは以下に定義するようなポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはTFEコポリマーの分散液を使用するとき、好ましくは200nm〜300nm、より好ましくは220nm〜280nmのものを使用し、平均粒子直径10nmから100nmを有するフルオロポリマー分散液については、好ましくは20nm〜100nm、より好ましくは30nm〜70nmのものを使用する。
この発明の方法の工程a)に使用する非イオン界面活性剤は従来技術で知られている。例えば、M.J.Schick著、1967年Marcel Dekker発行 "Nonionic surfactants"の76〜85頁と103〜141頁が挙げられる。この発明の方法に使用される非イオン界面活性剤は、ポリエトキシ化アルコールとポリエトキシ化アルキルフェノールで、1以上のプロピレンオキシド単位を含有できるものが好ましい。
次の界面活性剤が、さらにより好ましい:
式:t−C817−C64−(OCH2CH29〜10OH
を有するトリトン(登録商標)X100(ダウ);
式:sec−C1225−(OCH2CH210,1OH
を有するテルジトール(Tergitol;登録商標)TMN100x(ダウ);
式:iso−C1327−(OCH2CH2CH2)−(OCH2CH210−OH
を有するアンタロックス(Antarox;登録商標)863(ローディア);
式:iso−C1327−(OCH2CH210−OH
を有するローダサーフ(登録商標)870(ローディア);
式:iso−C1327−(OCH2CH28−OH
を有するジェナポール(Genapol;登録商標)X080(クラリアント)。
本発明の方法において、上記の非イオン界面活性剤の混合物を用いることができる。
工程b)において用い得る塩は、無機または有機である。アルカリ金属塩、特にカリウムおよびナトリウム塩が好ましい。本発明の方法において用い得る塩の好ましいアニオンとしては、無機:硝酸塩、塩素酸塩、硫酸塩、塩化物、炭酸塩、フッ化物、亜硫酸塩、リン酸塩が挙げられ、有機:酢酸塩、シュウ酸塩が挙げられる。例示として、次の塩を挙げる:硫酸カリウム、塩化ナトリウム、硝酸カリウム、シュウ酸カリウム。
本発明の方法の工程c)において用い得るアニオン交換樹脂のうち、"Kirk-Othmer - Encyclopedia of Chemical Technology" 第14巻、第737〜783頁、J. Wiley & Sons、1995年に記載されたアニオン交換樹脂を挙げることができる。好ましいアニオン交換樹脂のうち、第3級または第4級アンモニウム基を有する樹脂を挙げることができる。好ましい市販の樹脂のうち、アンバージェット(登録商標) 4400OH (ローム&ハース)およびダウエックス(登録商標) MSA1−C (ダウ)を挙げることができる。
本発明の方法において用い得る分散液を得る重合法は、エマルジョンまたはマイクロエマルジョン重合法である。
エマルジョン重合法は、次の特許に記載されている:米国特許第2,559,752号、米国特許第4,380,618号、米国特許第5,789,508号、米国特許第6,479,591号、米国特許第6,576,703号、および米国特許出願第2003/0153674号。
マイクロエマルジョン重合法は、出願人の名における次の特許に記載されている:米国特許第4,864,006号および米国特許第6,297,334号。マイクロエマルジョン重合法において用い得るマイクロエマルジョンは、米国特許第4,864,006号および米国特許第4,990,283号に記載されている。
本発明の方法において用いられる分散液中のフルオロポリマーは、例えば:
−テトラフルオロエチレン(TFE)ホモポリマー、および少なくとも1つのエチレンタイプの不飽和を有するモノマーとのTFEコポリマー;
−PFA、MFA、FEPおよびETFEのような、(メルトからの)TFEベースの熱加工性(thermoprocessable)フルオロポリマー;
−VDFベースのホモポリマーおよびコポリマー;
−CTFEベースのホモポリマーおよびコポリマー、例えばPCTFEおよびE/CTFEコポリマー;
−VDFベースのフルオロエラストマー:
−TFEおよび/またはペルフルオロアルキルビニルエーテルおよび/またはペルフルオロアルコキシアルキルビニルエーテルから選択されるビニルエーテルを任意に含んでいてもよく;エチレンおよびプロピレンのような水素化オレフィンを任意に含んでいてもよいVDF/HFP;
−TFEベースの(ペル)フルオロエラストマー:
−ペルフルオロアルキルビニルエーテルおよび/またはペルフルオロアルコキシアルキルビニルエーテルから選択されるビニルエーテルとのTFEコポリマー;特にTFE/PMVE、TFE/PEVE、TFE/PPVE;
−水素化オレフィン,好ましくはエチレンおよび/またはプロピレンとのTFEコポリマー;
−5〜7原子を有するジオキソール環を含む、TFEおよび/またはVDFの非晶質および/または結晶フルオロポリマー、特に(ペル)フルオロジオキソールまたは閉環によりジオキソール環を与えるジエンモノマーとの共重合により得られるもの
である。
テトラフルオロエチレン(TFE)と少なくとも1つのエチレンタイプの不飽和を有するモノマーとのコポリマーは、水素化およびフッ素化タイプのコモノマーを含む。コモノマーの量は、好ましくは3重量%未満、より好ましくは1重量%未満で、熱加工性でないコポリマー(いわゆる変性PTFE)を得る。
水素化コモノマーのうち、エチレン、プロピレン、アクリルモノマー、例えばメチルメタクリレート、(メタ)アクリル酸、ヒドロキシエチレンアクリレート、例えばスチレンのようなスチレンモノマーを挙げることができる。
フッ素化コモノマーのうち:
−ヘキサフルオロプロペン(HFP)のようなC3〜C8ペルフルオロオレフィン;
−フッ化ビニル(VF)、フッ化ビニリデン(VDF)、トリフルオロエチレン、CH2=CH−Rf0ペルフルオロアルキルエチレン(ここで、Rf0はC1〜C6ペルフルオロアルキルである)のようなC2〜C8水素化フルオロオレフィン;
−クロロトリフルオロエチレン(CTFE)のような、C2〜C6クロロ-および/またはブロモ−および/またはヨード−フルオロオレフィン;
− CF2=CFORf0 (ペル)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE) (ここで、Rf0はC1〜C6(ペル)フルオロアルキル、例えばCF3、C25、C37である);
− CF2=CFOX0 (ペル)フルオロオキシアルキルビニルエーテル(ここで、X0は、C1〜C12アルキルまたは1以上のエーテル基を有するC1〜C12オキシアルキルもしくはC1〜C12 (ペル)フルオロアルキルである)、例えばペルフルオロ-2-プロポキシプロピル;
−フルオロジオキソール、好ましくはペルフルオロジオキソール
を挙げることができる。
本発明の方法において用い得る、エマルジョン重合またはマイクロエマルジョン重合により得ることができる分散液の好ましいフルオロポリマーは、TFEコポリマーまたはPTFEホモポリマーである。
初期の分散液は、モノモード、バイモードまたはマルチモードであることができる。バイモードおよびマルチモードの分散液については、例えば出願人の名における米国特許第6,576,703号、および米国特許第6,518,352号を参照。
本発明の方法は、高い生産性およびフルオロポリマーの損失が実質的にないことを特徴とする。
本発明の方法により得ることができる、フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に含まないフルオロポリマー分散液は、せん断応力に対する良好な安定性を特徴とし、この種の組成物の通常の用途において用いることができる。本発明の方法を用いて得られる分散液は、そのまままたは処方されて、有機および/または無機ポリマーまたは金属またはセラミックの表面のコーティング;ガラス繊維の含浸、キャストフィルム製造、ポリマーもしくは無機材料の添加剤(additivation)のために用いることもできる。
本発明の方法、特に請求項1に記載された方法により得ることができる水性分散液は、25℃の温度で測定される比導電率が100μS/cmより高く、好ましくは300μS/cmより高い。
次いで、本発明の方法により得られる分散液には、非イオン、アニオン、カチオン、両性界面活性剤;有機または無機の化合物および/または充填剤、例えば無機タイプのもの;溶剤;増粘剤;殺生物剤;樹脂、例えばアクリル、シリコーン、ポリアミドイミド樹脂;ポリエチレングリコール、ならびに従来技術のその他の周知の添加剤を処方することができる。
上述のように、本発明の方法を用いると、フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に含まず、好ましくはフルオロポリマー重量に対し、通常、<0.1重量%、好ましくは<0.01重量%、より好ましくは<0.005重量%で著しい量の凝結物を形成せずに、フルオロポリマーの濃縮分散液を得ることができる。
任意に、フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に含まない本発明の方法により得られるフルオロポリマー分散液は、存在するカチオンを減少させるために、カチオン交換樹脂を添加することもできる。この任意の工程において、本発明の方法について上述したのと同じ種類の塩を添加するのが好ましい。この場合において、最終分散液は、上記のろ過テストを満たさなければならず、該分散液は180ミクロンのネットかつ連続する10ミクロンのネットでろ過することができる。
次の実施例は、本発明を限定しない目的で説明する。
実施例
実施例において報告するパーセンテージは、重量%を表す。
ラテックス中の平均粒子直径の測定
平均粒子直径は、Brookhaven相関計モデル2030ATおよびSpectra-Physicsによる514.5nmの波長を有するアルゴンレーザー光源を備えた、レーザー光拡散、特に光子相関分光法を基にする装置により測定される。測定されるラテックスサンプルを、0.2μmのミリポアフィルタでろ過した水で希釈する。散乱測定を、室温(20℃)において90°の角度で行う。ラテックス粒子直径を、累積法(cumulant method)により得る。
重合ラテックス中の乾燥物質含量(ポリマー)の測定
ラテックス20gをガラスビーカー中に秤量し、150℃で1時間、乾燥機中に置いて乾燥させる。ラテックス乾燥含量を式:
乾燥物質% = 乾燥後の重量/ラテックスの初期の重量 × 100
から得る。
濃縮分散液中のポリマーおよび非イオン界面活性剤の含量の測定
濃縮分散液約1gをアルミニウムの皿に入れて秤量し、105℃で1時間乾燥機中で乾燥させる。皿を秤量し、400℃の温度のマッフル中に10分間導入する(焼結)。最後に皿を再び秤量する。
濃縮された分散液のポリマー含量は、式:
Figure 2005200650
から得る。
濃縮された分散液の非イオン界面活性剤含量は、式:
Figure 2005200650
から得る。
PFOA測定
分散液中のPFOA含量の定量測定を、"Encyclopedia of Industrial Chemistry Analysis"、第1巻、第339〜340頁、Interscience Publishers、New York、NY、1971年および欧州特許A194,690号に記載の方法により行う。
PFOAをメチルエステルに変換し、エステル含量をガスクロマトグラフィーにより分析する。方法の感度限界は1ppmである。
サルフェート測定
サルフェート測定を、Dionex (登録商標) AS-9HCカラムおよび溶離液として炭酸ナトリウム12mM/重炭酸ナトリウム5mMを用いて、イオンクロマトグラフィーにより行う。
アンモニウム測定
アンモニウムイオンを、"Metodi analitici per le acque", 1994年, IRSA, Determinazione azoto ammoniacale No. 4010/Dに記載の方法に従って、ネスラー試薬を用いて比色法により測定する。
非イオン界面活性剤の曇点(CP)の測定
曇点を、標準EN 1890方法Aに従って、水中の非イオン界面活性剤1w/w%の濃度で測定する。
アニオン交換樹脂を用いる分散液のバッチ中での処理
分散液250mlを400mlガラスビーカーに導入し、全長3cmで、ビーカーの底から約1cmに等しい距離に置いた二翼機械攪拌器により、250rpmの速度での緩やかな攪拌下におく。攪拌下に、分散液に対して5重量%に等しい量のアニオン交換樹脂を導入する。分散液中での樹脂の凝結物の生成を回避するために、樹脂を非イオン界面活性剤(トリトン(登録商標)X100)1重量%の溶液で予め処理する。樹脂の使用前に、余剰の液体を注意深く除去する。樹脂の分散終了後、実施例に記載のようにして、系を4時間、またはより長時間攪拌下に保持する。最後に、分散液をろ過し、残りのフッ素化アニオン界面活性剤を測定する。
ろ過テスト
アニオン交換樹脂での処理後、約250mlの回収された分散液を、高さ12cmおよび直径6cmを有し、アニオン交換樹脂を保持し得る直径3cm、180μのメッシュの円形断面のナイロンフィルタを導入するための座を底部に備えた円筒形ポリエチレン容器に移す。
投入された分散液の容積がフィルタを通過するのに要する時間を測定する。
操作の間、系をガラス棒による攪拌下に保持する。
180μのネットを通してのろ過後の分散液をビーカーに回収し、高さ12cmおよび直径6cmを有し、直径3cm、10μのメッシュの円形断面のポリプロピレンフィルタを挿入するための座を底部に備えた円筒形ポリエチレン容器に移す。
投入された分散液の容積がフィルタを通過するのに要する時間を測定する。
次の条件が共に満たされる場合に、分散液は本テストを満足する:
−第一のろ過(180ミクロンのメッシュ)において分散液容量をフィルタを通過さすのに必要な時間が10秒未満、好ましくは5秒未満であり;
−第二のろ過(10ミクロンのメッシュ)において分散液容量をフィルタを通過さすのに必要な時間が90秒未満である。
せん断応力への安定性
分散液300mlを、1Lの容量のビーカーを有するWaringモデルラボラトリーブレンダー中に入れる。分散液を20000rpmの強い攪拌に付す。該条件下で分散液の凝結が測定されるまでに必要な時間を測定する。
比導電率
比導電率を、Crisonモデル525電気伝導度計により25℃の温度で測定した。
実施例1
エマルジョン重合によるフルオロポリマー分散液の製造
実施例1−a
100g/Lの濃度のペルフルオロオクタン酸アンモニウム水溶液11gおよび注意深く脱気した脱イオン水31Lを、機械攪拌を備え、予め真空にした50Lのオートクレーブに供給する。52〜54℃の範囲の軟化点をもつパラフィン140gも、予め反応器中に導入した。オートクレーブを機械攪拌下に保ち、68℃の温度での圧力20バールまでTFEで加圧する。この時点で、(NH4228(APS)およびジコハク酸ペルオキシド(disuccinic peroxide; DSAP)の溶液500ml(APS 400mgおよびDSAP 2000mgに相当)をオートクレーブ中に供給する。
反応器中の圧力が0.5バールまで減少したときに、反応器内部の圧力を20バールの定圧に保つように、コンプレッサーによりTFEを供給し始める。こうするうちに、反応器内部の温度を、0.5℃/分の速度で78℃まで上昇させる。反応中、100g/Lのペルフルオロオクタン酸アンモニウム水溶液50.6gをオートクレーブ中に供給する。90分後、15800gのTFEが反応したときにTFE供給を中断し、反応器を排気して冷却する。排出されたラテックスは30w/w%の固形分含量を有する。
レーザー光散乱(LLS)により測定された一次ポリマー粒子の平均直径は、240nmである。
ポリマーに対するPFOA含量は、3900ppmである。
実施例1−b
ペルフルオロオクタン酸アンモニウム360gを、注意深く脱気した脱イオン水30Lに添加し、溶液を機械攪拌を備え、予め真空にした50Lのオートクレーブに供給する。52〜54℃の範囲の軟化点をもつパラフィン140gおよびヘキサフルオロプロペン(HFP)22gも予め反応器中に導入した。オートクレーブを機械攪拌下に保ち、75℃の温度での圧力20バールまでTFEで加圧する。この時点で、APS 2500mgに相当する(NH4228(APS)の溶液500mlをオートクレーブ中に供給する。
反応器中の圧力が0.5バールまで減少したときに、反応器内部の圧力を20バールの定圧に保つように、コンプレッサーによりTFEを供給し始める。こうするうちに、反応器内部の温度を、0.2℃/分の速度で85℃まで上昇させる。70分後、5470gのTFEが反応したときにTFE供給を中断し、反応器を排気して冷却する。15w/w%のポリマーを含有する水性分散液を得る。ポリマーは、0.4重量%のHFPを含む。
レーザー光散乱(LLS)により測定された一次ポリマー粒子の直径は、80nmである。
ポリマーに対するPFOA含量は、66000ppmである。
実施例1−c
ペルフルオロオクタン酸アンモニウム600gを、注意深く脱気した脱イオン水30Lに添加し、溶液を機械攪拌を備え、予め真空にした50Lのオートクレーブに供給する。52〜54℃の範囲の軟化点をもつパラフィン140gおよびヘキサフルオロプロペン(HFP)15gも予め反応器中に導入した。オートクレーブを機械攪拌下に保ち、75℃の温度での圧力20バールまでTFEで加圧する。この時点で、APS 2500mgに相当する(NH4228(APS)の溶液500mlをオートクレーブ中に供給する。
反応器中の圧力が0.5バールまで減少したときに、反応器内部の圧力を20バールの定圧に保つように、コンプレッサーによりTFEを供給し始める。こうするうちに、反応器内部の温度を、0.2℃/分の速度で85℃まで上昇させる。70分後、3440gのTFEが反応したときにTFE供給を中断し、反応器を排気して冷却する。10w/w%のポリマーを含有する水性分散液を得る。ポリマーは、0.4重量%のHFPを含む。
レーザー光散乱(LLS)により測定された一次ポリマー粒子の直径は、50nmである。
ポリマーに対するPFOA含量は、170000ppmである。
実施例2−a
曇りによる、直径240nmを有する濃縮粒子分散液(実施例1−a)の収得
30Lの調温可能な反応器に、固形含量が30%に等しく、PFOA含量がポリマーに対し3900ppmに等しい実施例1−aのPTFE分散液18000gを導入する。分散液に、25重量%の曇点CP=67℃のトリトン(登録商標)X100 3600gおよび10重量%の硫酸アンモニウム45gを添加する。
混合物を、攪拌下に70℃に加熱する。該温度に到達したとき、攪拌を停止し、混合物を同温度で1時間デカントさせる。反応器の下部にポリマーの濃縮相、およびPTFEを実質的に含まず、界面活性剤トリトン(登録商標)X100に富む上相の分離が観察される。
最後に、混合物を室温で冷却し、反応器の下部から濃縮された分散液を排出し、これは72重量%のポリマー含量および2.6重量%(ポリマーに対して3.6%)に等しいトリトン(登録商標)X100含量を有する。分散液は、さらに硫酸アンモニウム80ppmを含有する。ポリマーに対するPFOA含量は、625ppmに等しい。pHは、NH3を用いて7〜7.5の間に調節する。
実施例2−b
曇りによる、直径80nmを有する粒子の濃縮分散液(実施例1−b)の収得
30Lの調温可能な反応器に、固形含量が15%に等しく、PFOA含量がポリマーに対し66000ppmに等しい実施例1−bのPTFE分散液18000gを導入する。分散液に、25重量%の曇点CP=67℃のトリトン(登録商標)X100 8700gおよび10重量%の硫酸アンモニウム30gを添加する。
混合物を、攪拌下に68℃に加熱する。該温度に到達したとき、攪拌を停止し、混合物を同温度で1時間デカントさせる。反応器の下部にポリマーの濃縮相、およびPTFEを実質的に含まず、界面活性剤トリトン(登録商標)X100に富む上相の分離が観察される。
最後に、混合物を室温で冷却し、反応器の下部から濃縮された分散液を排出し、これは50.8重量%のポリマー含量および5.3重量%(ポリマーに対して10.4%)に等しいトリトン(登録商標)X100含量を有する。分散液は、さらに硫酸アンモニウム60ppmを含有する。ポリマーに対するPFOA含量は、4500ppmに等しい。pHは、NH3を用いて7〜7.5の間に調節する。
実施例2−c
曇りによる、直径50nmを有する濃縮粒子分散液(実施例1−c)の収得
30Lの調温可能な反応器に、固形含量が10%に等しく、PFOA含量がポリマーに対し170000ppmに等しい実施例1−cのPTFE分散液18000gを導入する。分散液に、25重量%の曇点CP=67℃のトリトン(登録商標)X100 8700gおよび10重量%の硫酸アンモニウム30gを添加する。
混合物を、攪拌下に68℃に加熱する。該温度に到達したとき、攪拌を停止し、混合物を同温度で1時間デカントさせる。反応器の下部にポリマーの濃縮相、およびPTFEを実質的に含まず、界面活性剤トリトン(登録商標)X100に富む上相の分離が観察される。
最後に、混合物を室温で冷却し、反応器の下部から濃縮された分散液を排出し、これは44.7重量%のポリマー含量および5.7重量%(ポリマーに対して12.7%)に等しいトリトン(登録商標)X100含量を有する。分散液は、さらに硫酸アンモニウム70ppmを含有する。ポリマーに対するPFOA含量は、7200ppmに等しい。pHは、NH3を用いて7〜7.5の間に調節する。
実施例2−d
限外ろ過による、直径240nmを有する濃縮粒子分散液(実施例1−a)の収得
実施例1−aの分散液30Lに、25重量%のトリトン(登録商標)X100 1800gを添加する。分散液を、200000ダルトンの分子量カットの筒状メンブレンを用いて限外ろ過プラントでPTFE65.5重量%の濃度まで濃縮する。得られた分散液は、分散液に対して2.8重量%のトリトン(登録商標)X100およびポリマーに対し2770ppmのPFOAを含有する。pHは、NH3を用いて7.0〜7.5の間に調節する。
実施例2−e
限外ろ過による、直径50nmを有する粒子(実施例2−c)との混合物中の、直径240nmを有する濃縮バイモード粒子分散液(実施例1−a)の収得
実施例1−aの分散液30Lに、実施例2−cの分散液4.5Lおよび25重量%のトリトン(登録商標)X100 750gを添加する。
混合液は、全ポリマー重量に対し20重量%の実施例2−cの粒子を含有する。分散液を、200000ダルトンの分子量カットの筒状メンブレンを用いて限外ろ過プラントでPTFE65.5重量%の濃度まで濃縮する。得られた分散液は、分散液に対して2.8重量%のトリトン(登録商標)X100およびポリマーに対し3300ppmのPFOAを含有する。分散液に対する硫酸アンモニウム含量は、20ppm未満である。pHは、NH3を用いて7.0〜7.5の間に調節する。
実施例3(比較)
実施例1−aで得られた分散液から始めて、20重量%のPTFEおよびポリマーに対し5重量%のトリトン(登録商標)X100を含むサンプル250mlを、トリトン(登録商標)X100の水溶液を添加することにより調製する。pHは、NH3を用いて7.0〜7.5の間に調節する。ポリマーに対するPFOA含量は、3900ppmである。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は30秒未満である。
ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例3A(比較)
1N NaOH溶液との接触およびその後の水での洗浄により、OH型のアニオン交換樹脂IRA 402(ローム&ハース)を用いる以外は、実施例3(比較)を繰り返す。
実施例3(比較)と同様の結果を得る。
実施例を表1にまとめる。
実施例4(比較)
実施例2−bで得られた分散液から始めて、20重量%のPTFEおよびポリマーに対し10.4重量%のトリトン(登録商標)X100を含むサンプル250mlを、水を添加することにより調製する。pHは、NH3を用いて7.0〜7.5の間に調節する。ポリマーに対するPFOA含量は、4500ppmである。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は30秒未満である。
ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例4A
実施例2−cで得られた分散液から始めて、20重量%のPTFE、ポリマーに対し12.7重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液重量に対し0.1重量%のK2SO4を含むサンプル250mlを、K2SO4水溶液を添加することにより調製する。ポリマーに対するPFOA含量は、7200ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は30秒未満である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例4B
実施例2−dで得られた分散液から始めて、30重量%のPTFE、ポリマーに対し4.3重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液に対し0.02重量%のNa2SO4を含むサンプル250mlを、Na2SO4水溶液を添加することにより調製する。ポリマーに対するPFOA含量は、2770ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。比導電率は460μs/cmである。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は30秒未満である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。比導電率は780μs/cmである。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例5
実施例2−cで得られた分散液から始めて、40重量%のPTFE、ポリマーに対し12.7重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液重量に対し0.1重量%のK2SO4を含むサンプル250mlを、K2SO4水溶液を添加することにより調製する。ポリマーに対するPFOA含量は、7200ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。処理の前に、比導電率は1530μs/cmである。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は60秒未満である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。比導電率は1350μs/cmである。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例5A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例5のK2SO4溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例5を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
樹脂上での処理(8時間)の最後に、分散液は著しい空気の取り込みを示し、取り扱うことができない。上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。600秒後に、回収されたろ液は非常に少量でありごくわずかであるので、第二のろ過を行わない。
実施例を表1にまとめる。
実施例5B(比較)
分散液のpHをNH3の添加により9.3に合わせる以外は実施例5A(比較)を繰り返す。
樹脂上での処理(8時間)の最後に、分散液は著しい空気の取り込みを示し、取り扱うことができない。上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。600秒後に、回収されたろ液は非常に少量でありごくわずかであるので、第二のろ過を行わない。
実施例を表1にまとめる。
実施例5C(比較)
分散液のpHをNaOHの添加により9.3に合わせる以外は実施例5A(比較)を繰り返す。
樹脂上での処理(8時間)の最後に、分散液は著しい空気の取り込みを示し、取り扱うことができない。上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。600秒後に、回収されたろ液は非常に少量でありごくわずかであるので、第二のろ過を行わない。
実施例を表1にまとめる。
実施例6
実施例2−bで得られた分散液から始めて、50重量%のPTFE、ポリマーに対し10.4重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液重量に対し0.1重量%のK2SO4を含むサンプル250mlを、K2SO4水溶液を添加することにより調製する。ポリマーに対するPFOA含量は、4500ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は60秒未満である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例6A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例6のK2SO4溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例6を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
樹脂上での処理(8時間)の最後に、分散液は著しい空気の取り込みを示し、取り扱うことができない。上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。600秒後に、回収されたろ液は非常に少量でありごくわずかであるので、第二のろ過を行わない。分散液は、テストを満足しない。
実施例を表1にまとめる。
実施例6B(比較)
OH型のアニオン交換樹脂IRA 402(ローム&ハース)を用いる以外は、実施例6A(比較)を繰り返す。
実施例6A(比較)と同様の結果を得る。
実施例を表1にまとめる。
実施例7
実施例2−dおよび2−eで得られた分散液の混合物から始めて、60重量%のPTFE、ポリマーに対し4.3重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液に対し0.05重量%のKNO3を含むサンプル250mlを、KNO3水溶液を添加することにより調製する。実施例1−cのポリマー粒子(50nmに等しい直径)の含量は、全ポリマーの15重量%に等しい。ポリマーに対するPFOA含量は、3200ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。比導電率は1620μs/cmである。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は30秒である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。比導電率は930μs/cmである。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例7A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例7のKNO3溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例7を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
ポリマーに対するPFOA含量は、190ppmである。
実施例を表1にまとめる。
実施例8
実施例2−eで得られた分散液の混合物から始めて、60重量%のPTFE、ポリマーに対して4.3重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液に対して0.05重量%のNaClを含むサンプル250mlを、NaCl水溶液を添加することにより調製する。実施例1−cのポリマー粒子(50nmに等しい直径)の含量は、全ポリマーの20重量%に等しい。ポリマーに対するPFOA含量は、3300ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は40秒である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例8A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例8のNaCl溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例8を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
ポリマーに対するPFOA含量は、190ppmである。
実施例を表1にまとめる。
実施例9
実施例2−eで得られた分散液の混合物から始めて、63重量%のPTFE、ポリマーに対し4.3重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液に対し0.05重量%のKNO3を含むサンプル250mlを、KNO3水溶液を添加することにより調製する。実施例1−cのポリマー粒子(50nmに等しい直径)の含量は、全ポリマーの20重量%に等しい。ポリマーに対するPFOA含量は、3300ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は45秒である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例9A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例9のKNO3溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例9を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
ポリマーに対するPFOA含量は、200ppmである。
実施例を表1にまとめる。
実施例10
実施例2−dで得られた分散液から始めて、65重量%のPTFE、ポリマーに対し4.3重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液重量に対し0.02重量%のNa2SO4を含むサンプル250mlを、Na2SO4水溶液を添加することにより調製する。ポリマーに対するPFOA含量は、2770ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。
得られる分散液の比導電率は570μS/cmであった。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は60秒である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
得られる分散液の比導電率は740μS/cmであった。
得られた分散液に、60重量%のPTFE、分散液に対し3重量%のトリトン(登録商標)X100(ポリマーに対し5重量%)のサンプルを得るような量でトリトン(登録商標)X100水溶液を添加する。上記の方法を用いてせん断応力に対する安定性を測定し、これは560秒である。
実施例を表1にまとめる。
実施例10A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例10のNa2SO4溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例10を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
ポリマーに対するPFOA含量は、150ppmである。
実施例を表1にまとめる。
実施例11
実施例2−dおよび2−eで得られた分散液の混合物から始めて、65重量%のPTFE、ポリマーに対し4.3重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液重量に対し0.05重量%のKNO3を含むサンプル250mlを、KNO3水溶液を添加することにより調製する。実施例1−cのポリマー粒子(50nmに等しい直径)の含量は、全ポリマーの5重量%に等しい。ポリマーに対するPFOA含量は、2900ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は50秒である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例11A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例11のKNO3溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例11を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
ポリマーに対するPFOA含量は、160ppmである。
実施例を表1にまとめる。
実施例12
実施例2−dおよび2−eで得られた分散液の混合物から始めて、65重量%のPTFE、ポリマーに対し4.3重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液重量に対し0.05重量%のKNO3を含むサンプル250mlを、KNO3水溶液を添加することにより調製する。実施例1−cのポリマー粒子(50nmに等しい直径)の含量は、全ポリマーの15重量%に等しい。ポリマーに対するPFOA含量は、3200ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は50秒である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例12A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例12のKNO3溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例12を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
ろ過工程において、第一のろ過に要した時間は110秒、第二のろ過に要した時間は300秒であるので、分散液はテストを満足しない。ポリマーに対するPFOA含量は、220ppmである。
実施例を表1にまとめる。
実施例13
実施例2−aおよび2−bで得られた分散液の混合物から始めて、65重量%のPTFE、ポリマーに対し4.2重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液に対し0.05重量%のKNO3を含むサンプル250mlを、KNO3水溶液を添加することにより調製する。実施例1−bのポリマー粒子(80nmに等しい直径)の含量は、全ポリマーの15重量%に等しい。ポリマーに対するPFOA含量は、1000ppmに等しい。分散液のpHは、7〜7.5の間である。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は60秒である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例13A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例13のKNO3溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例13を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
ろ過工程において、第一のろ過に要した時間は90秒、第二のろ過に要した時間は>600秒(600秒を超える)である。分散液はテストを満足しない。
実施例を表1にまとめる。
実施例14
実施例2−aおよび2−cで得られた分散液の混合物から始めて、68重量%のPTFE、ポリマーに対し4.0重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液に対し0.05重量%のK2SO4を含むサンプル250mlを、K2SO4水溶液を添加することにより調製する。実施例1−cのポリマー粒子(50nmに等しい直径)の含量は、全ポリマーの5重量%に等しい。ポリマーに対するPFOA含量は、950ppmに等しい。分散液のpHは、7〜7.5の間である。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は70秒である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例14A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例14のK2SO4溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例14を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
ろ過工程において、第一のろ過に要した時間は130秒、第二のろ過に要した時間は>600秒(600秒を超える)である。分散液はテストを満足しない。
実施例を表1にまとめる。
実施例15
実施例2−aで得られた分散液から始めて、70重量%のPTFE、ポリマーに対し3.6重量%のトリトン(登録商標)X100、および分散液に対し0.05重量%のK2SO4を含むサンプル250mlを、K2SO4水溶液を添加することにより調製する。ポリマーに対するPFOA含量は、625ppmである。分散液のpHは、7〜7.5の間である。比導電率は1260μs/cmである。
樹脂での処理を、一般的な部分に記載したようにして行う。OH型のアニオン交換樹脂アンバージェット(登録商標)4400(ローム&ハース)を用いる。
処理の最後に、上記のろ過テストに記載のようにしてろ過を行う。第一のろ過に要する時間は5秒未満であり、第二のろ過に要する時間は80秒である。10ミクロンのフィルタ上では、凝結物が観察されない。比導電率は1470μs/cmである。ポリマーに対するPFOA含量は、5ppm未満である。
実施例を表1にまとめる。
実施例15A(比較)
塩の添加を省略するが、実施例15のK2SO4溶液のものに等しい容量の水を添加することにより、実施例15を繰り返す。pHは、7.0〜7.5の間である。
ろ過工程において、第一のろ過に要した時間は150秒、第二のろ過に要した時間は>600秒(600秒を超える)である。分散液はテストを満足しない。
実施例を表1にまとめる。
実施例16
実施例12においてろ過後に得られる分散液200gに、全分散液に対して0.02重量%の塩のパーセンテージを有するような量で10%の(NH42SO4水溶液を添加する。%ポリマー含量は、実質的に不変のままである。
分散液を250mlのポリエチレン容器に移し、2重量%のカチオン交換樹脂ダウエックス(Dowex:登録商標)MAC3を添加する。容器を密閉してその軸の周りに50rev/分の速度で30分間回転させる。
処理の最後での分散液は、180ミクロンのナイロンネット上で5秒未満のろ過時間で再びろ過可能であり、その後、10ミクロンのポリプロピレンネット上で35秒のろ過時間でろ過可能である。
原子吸光により測定される残存カリウムイオンは1ppm未満である。
Figure 2005200650
Figure 2005200650
Figure 2005200650
これらの表は、実施例3〜15についての分散液の乾燥物質;平均粒子直径(D1、D2)、バイモード分散液の場合の全ポリマー重量に対する最小の粒子の重量パーセント(%D2);ポリマーに対し算出された非イオン界面活性剤のパーセンテージ;使用した樹脂:A=アンバージェット(登録商標)4400 OH、B=IRA 402;塩およびそれぞれの量;180μmおよび10μm上でのろ過時間(秒);残存PFOA量を示す。
表中、*はpHをアンモニアで9.3にしたことを示し、**はpHをNaOHで9.3にしたことを示す。

Claims (14)

  1. 次の工程:
    a)次の群:
    −テトラフルオロエチレン(TFE)ホモポリマー;
    −CTFEベースのホモポリマーおよびコポリマー、好ましくはPCTFEおよびE/CTFEコポリマー;
    −TFEおよび/またはペルフルオロアルキルビニルエーテルおよび/またはペルフルオロアルコキシアルキルビニルエーテルから選択されるビニルエーテルを含み;好ましくはエチレンまたはプロピレンから選択される水素化オレフィンを任意に含んでいてもよいVDF/HFPフルオロエラストマー;
    −5〜7原子を有するジオキソール環を含む、TFEおよび/またはVDFの非晶質および/または結晶フルオロポリマー、好ましくは(ペル)フルオロジオキソールまたは閉環によりジオキソール環を与えるジエンモノマーとの共重合により得ることができるもの;
    −少なくとも1つのエチレンタイプの不飽和を有するコモノマーとのテトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマーであって、該コポリマーは水素化および/またはフッ素化コモノマーを含み、コモノマーの量は3重量%未満、好ましくは1重量%未満である;
    から選択されるポリマーを含有するフルオロポリマー分散液に、フルオロポリマー重量に対し、1.5〜25重量%、好ましくは2〜10重量%の量の非イオン界面活性剤を添加し、
    b)分散液に、水に可溶性で、使用条件下で分散液中に沈殿物を与えない塩を添加し、
    c)分散液を塩基性アニオン交換樹脂と接触させ、
    d)塩基性アニオン交換樹脂から分散液を分離させること
    からなり、
    工程d)の前に分散液は180ミクロンのネットかつ続いて10ミクロンのネット上で濾過しうるものである、
    フッ素化アニオン界面活性剤を実質的に除去する方法。
  2. 次のテスト:
    −アニオン交換樹脂での処理後に得られる約250mlの分散液アリコートを、底部に180ミクロンメッシュの直径3cmを有する円形断面のフィルタを備えた円筒形容器に移し、分散液容量を樹脂から濾過するのに要する時間を測定し;
    −濾過後の分散液を、底部に10ミクロンメッシュで直径3cmを有する円形断面のフィルタを備えた円筒形容器に移し、全体の分散液量がフィルタを通過するのに要する時間を測定する
    により、工程d)の前に分散液は180ミクロンのネットかつ続いて10ミクロンのネット上で濾過しうるものであり、
    180ミクロンメッシュのフィルタを分散液容量を通過さすのに必要な時間が、10秒未満、好ましくは5秒未満であり;
    10ミクロンメッシュのフィルタを分散液容量を通過さすのに必要な時間が、90秒未満である、
    請求項1に記載の方法。
  3. 工程b)で使用される塩が、分散液重量に対し、50ppm〜1重量%、好ましくは100ppm〜1,000ppmの範囲の量のアルカリ金属塩、好ましくはカリウムまたはナトリウム塩である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 工程c)が、連続または非連続方法、好ましくは非連続方法で行われる、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 乾燥物質の20重量%から75重量%までの濃度を有するフルオロポリマー分散液を用いる、請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 用いられるフルオロポリマー分散液が、
    −65重量%より高い濃度で、かつ180nm〜400nm、好ましくは200nm〜300nm、さらにより好ましくは220nm〜280nmの平均直径の粒子を含有するもの、
    −50重量%より高い濃度で、かつ70nmより大きく100nmまでの平均直径の粒子を含有するもの、
    −40重量%より高い濃度で、かつ30nmより大きく70nmまでの平均直径の粒子を含有するもの、
    −30重量%より高い濃度で、10nm〜30nmの平均直径の粒子を含有するもの
    である、請求項5に記載の方法。
  7. 180nm〜400nm、好ましくは200nm〜300nm、より好ましくは220nm〜280nmの平均粒子直径を有するフルオロポリマー、好ましくはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはTFEコポリマーの分散液;あるいは
    10nm〜100nm、好ましくは20nm〜80nm、さらにより好ましくは30nm〜70nmの平均粒子直径のフルオロポリマー分散液
    を用いる、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 工程a)に使用する非イオン界面活性剤が、ポリエトキシ化アルコールとポリエトキシ化アルキルフェノールで、任意に1以上のプロピレンオキシド単位を含有するものである、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  9. 界面活性剤が、次の:
    t−C817−C64−(OCH2CH29〜10OH;
    sec−C1225−(OCH2CH210,1OH;
    iso−C1327−(OCH2CH2CH2)−(OCH2CH210−OH;
    iso−C1327−(OCH2CH210−OH;
    iso−C1327−(OCH2CH28−OH
    から選択される、請求項8に記載の方法。
  10. 凝結物の量が、フルオロポリマー重量に対し<0.1重量%、好ましくは<0.01重量%、より好ましくは<0.005重量%である、請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つによるフッ素化アニオン界面活性剤を実質的に含まないフルオロポリマーの水性分散液。
  12. フルオロポリマーが、テトラフルオロエチレン(TFE)ホモポリマー、または少なくとも1つのエチレンタイプの不飽和を有するコモノマーとのTFEのコポリマーから選択され、該コポリマーは水素化および/またはフッ素化コモノマーを有し、コモノマーの量は3重量%未満、好ましくは1重量%未満である、請求項11に記載の水性分散液。
  13. フッ素化界面活性剤含量が、100ppm未満、好ましくは50ppm未満、より好ましくは5ppm未満である、請求項11に記載の水性分散液。
  14. 比導電率が100μS/cmより高く、好ましくは300μS/cmより高い、請求項11または12に記載の水性分散液。
JP2005006706A 2004-01-14 2005-01-13 フルオロポリマー分散液の製造方法 Expired - Fee Related JP5010101B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ITMI2004A000031 2004-01-14
IT000031A ITMI20040031A1 (it) 2004-01-14 2004-01-14 Processo per la preparazione di dispersori di fluoropolimeri

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005200650A true JP2005200650A (ja) 2005-07-28
JP2005200650A5 JP2005200650A5 (ja) 2008-02-07
JP5010101B2 JP5010101B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=34814951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005006706A Expired - Fee Related JP5010101B2 (ja) 2004-01-14 2005-01-13 フルオロポリマー分散液の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7101925B2 (ja)
EP (1) EP1584632B1 (ja)
JP (1) JP5010101B2 (ja)
CN (1) CN100519631C (ja)
IT (1) ITMI20040031A1 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006137538A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Daikin Industries, Ltd. 含フッ素ポリマー水性分散液及びその製造方法
WO2007020716A1 (ja) * 2005-08-19 2007-02-22 Asahi Glass Company, Limited 精製ポリテトラフルオロエチレン水性分散液の製造方法
WO2008001846A1 (fr) * 2006-06-29 2008-01-03 Daikin Industries, Ltd. Dispersion aqueuse de résine fluorée et son procédé de production
WO2008004660A1 (fr) * 2006-07-07 2008-01-10 Daikin Industries, Ltd. Procédé de fabrication d'une dispersion aqueuse de polymère contenant du fluor et dispersion aqueuse de polymère contenant du fluor
JP2008031446A (ja) * 2006-06-29 2008-02-14 Daikin Ind Ltd フッ素樹脂水性分散液の製造方法
WO2008062653A1 (fr) * 2006-11-24 2008-05-29 Asahi Glass Company, Limited Procédé de fabrication d'une dispersion aqueuse de polymère contenant du fluor avec une teneur réduite en émulsifiant contenant du fluor
JPWO2006077737A1 (ja) * 2004-12-28 2008-06-19 ダイキン工業株式会社 含フッ素ポリマー水性分散液製造方法
JP2009102490A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Daikin Ind Ltd 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法
JP2009539049A (ja) * 2006-05-31 2009-11-12 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー アニオン性高分子電解質分散剤で安定化されたフルオロポリマー分散液からのフィラー入りベアリングの形成方法
JP2010070741A (ja) * 2008-03-21 2010-04-02 Daikin Ind Ltd 含フッ素ポリマー水性分散液
JP2011252054A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Asahi Glass Co Ltd 含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法および含フッ素ポリマー水性分散液
WO2020218618A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 ダイキン工業株式会社 フルオロポリマー水性分散液の製造方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060135681A1 (en) * 2004-12-22 2006-06-22 Cavanaugh Robert J Viscosity control for reduced fluorosurfactant aqueous fluoropolymer dispersions by the addition of cationic surfactant
US20060183842A1 (en) * 2005-02-10 2006-08-17 Johnson David W Fluoropolymer dispersions with reduced fluorosurfactant content and high shear stability
US20060241214A1 (en) * 2005-03-01 2006-10-26 Daikin America, Inc. Method of concentrating fluoropolymer and fluorine-containing emulsifiers
US7514484B2 (en) * 2005-06-06 2009-04-07 Asahi Glass Company, Limited Aqueous dispersion of polytetrafluoroethylene and process for its production
JP4956925B2 (ja) * 2005-07-13 2012-06-20 旭硝子株式会社 ポリテトラフルオロエチレン水性分散液およびその製造方法
EP1845116A1 (en) * 2006-04-11 2007-10-17 Solvay Solexis S.p.A. Fluoropolymer dispersion purification
EP1873171A1 (en) * 2006-06-20 2008-01-02 Daikin Industries, Ltd. Method of concentrating fluoropolymer and fluorine-containing emulsifiers
US7737307B2 (en) * 2007-08-06 2010-06-15 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fluorinated nonionic surfactants
JP2013534550A (ja) * 2010-06-14 2013-09-05 ソルヴェイ・スペシャルティ・ポリマーズ・イタリー・エッセ・ピ・ア Pvdfコーティング組成物
US20120237778A1 (en) * 2010-09-15 2012-09-20 E. I. Du Pont De Nemours And Company Aqueous composition for corrosion resistant fastener coatings
CN103270060B (zh) 2010-12-22 2016-02-24 索尔维特殊聚合物意大利有限公司 偏二氟乙烯以及三氟乙烯聚合物
US9441054B2 (en) 2010-12-22 2016-09-13 Solvay Specialty Polymers Italy S.P.A. Vinylidene fluoride copolymers
CN103204961B (zh) * 2013-04-18 2014-11-05 山东东岳高分子材料有限公司 一种使用混合含氟表面活性剂制备含氟聚合物的方法
DK3004223T3 (da) 2013-06-04 2021-06-07 Solvay Specialty Polymers It Fremgangsmåde til fremstilling af fluorpolymerkompositter
US11014999B2 (en) * 2018-04-24 2021-05-25 Inhance Technologies, LLC Systems and methods for processing fluoropolymer materials and related workpieces
CN109206709B (zh) * 2018-08-22 2021-05-28 四川之江高新材料股份有限公司 用于3d打印的含氟化石墨烯改性的粉末橡胶聚乙烯混合物的制备方法
WO2021229472A1 (en) * 2020-05-14 2021-11-18 3M Innovative Properties Company Method of reducing the perfluoroalkanoic acid content of fluoropolymer compositions

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003099879A1 (en) * 2002-05-22 2003-12-04 3M Innovative Properties Company Process for reducing the amount of fluorinated surfactant in aqueous fluoropolymer dispersions
JP2006522836A (ja) * 2003-01-22 2006-10-05 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 溶融加工可能なフルオロポリマーを含み、フッ素化界面活性剤の量を減少させた水性フルオロポリマー分散体

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2559752A (en) 1951-03-06 1951-07-10 Du Pont Aqueous colloidal dispersions of polymers
US3037953A (en) 1961-04-26 1962-06-05 Du Pont Concentration of aqueous colloidal dispersions of polytetrafluoroethylene
US3271341A (en) 1961-08-07 1966-09-06 Du Pont Aqueous colloidal dispersions of polymer
US3301807A (en) 1963-04-11 1967-01-31 Thiokol Chemical Corp Stabilized, concentrated polytetrafluoroethylene dispersions containing non-ionic surfactants
US3536643A (en) 1967-09-01 1970-10-27 Cosden Oil & Chem Co Polyethylene emulsion process
US3704272A (en) 1970-09-15 1972-11-28 Du Pont Concentration of polytetrafluoroethylene aqueous dispersion
DE2908001C2 (de) * 1979-03-01 1981-02-19 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Verfahren zur Herstellung konzentrierter Dispersionen von Fluorpolymeren
US4380618A (en) 1981-08-21 1983-04-19 E. I. Du Pont De Nemours And Company Batch polymerization process
JPS61215346A (ja) 1985-03-14 1986-09-25 イー・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニー 界面活性剤の回収法
IL82308A (en) 1986-06-26 1990-11-29 Ausimont Spa Microemulsions containing perfluoropolyethers
IT1204903B (it) 1986-06-26 1989-03-10 Ausimont Spa Processo di polimerizzazione in dispersione acquosa di monomeri florati
US5789508A (en) 1995-08-31 1998-08-04 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polymerization process
CA2251683A1 (en) * 1997-02-13 1998-08-20 Daikin Industries, Ltd. Method for concentrating aqueous fluoropolymer dispersion
ITMI981520A1 (it) 1998-07-02 2000-01-02 Ausimont Spa Dispersioni di fluoropolimeri
ITMI981519A1 (it) 1998-07-02 2000-01-02 Ausimont Spa Processodi polimerizzazione del tfe
DE19857111A1 (de) * 1998-12-11 2000-06-15 Dyneon Gmbh Wäßrige Dispersionen von Fluorpolymeren
IT1317847B1 (it) 2000-02-22 2003-07-15 Ausimont Spa Processo per la preparazione di dispersioni acquose di fluoropolimeri.
DE10018853C2 (de) 2000-04-14 2002-07-18 Dyneon Gmbh Herstellung wässriger Dispersionen von Fluorpolymeren
IT1318633B1 (it) 2000-07-20 2003-08-27 Ausimont Spa Polveri fini di politetrafluoroetilene.
US20030125421A1 (en) 2001-08-03 2003-07-03 Hermann Bladel Aqueous dispersions of fluoropolymers
ITMI20020260A1 (it) 2002-02-12 2003-08-12 Ausimont Spa Dispersioni acquose di fluoropolimeri
ATE302243T1 (de) * 2003-02-28 2005-09-15 3M Innovative Properties Co Fluoropolymerdispersion enthaltend kein oder wenig fluorhaltiges netzmittel mit niedrigem molekulargewicht
ITMI20032050A1 (it) 2003-10-21 2005-04-22 Solvay Solexis Spa Processo per la preparazione di dispersori di fluoropolimeri.
ITMI20032377A1 (it) 2003-12-04 2005-06-05 Solvay Solexis Spa Copolimeri del tfe.

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003099879A1 (en) * 2002-05-22 2003-12-04 3M Innovative Properties Company Process for reducing the amount of fluorinated surfactant in aqueous fluoropolymer dispersions
JP2006522836A (ja) * 2003-01-22 2006-10-05 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 溶融加工可能なフルオロポリマーを含み、フッ素化界面活性剤の量を減少させた水性フルオロポリマー分散体

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006077737A1 (ja) * 2004-12-28 2008-06-19 ダイキン工業株式会社 含フッ素ポリマー水性分散液製造方法
WO2006137538A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Daikin Industries, Ltd. 含フッ素ポリマー水性分散液及びその製造方法
JP5034943B2 (ja) * 2005-06-24 2012-09-26 ダイキン工業株式会社 含フッ素ポリマー水性分散液及びその製造方法
WO2007020716A1 (ja) * 2005-08-19 2007-02-22 Asahi Glass Company, Limited 精製ポリテトラフルオロエチレン水性分散液の製造方法
JP2007051255A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Asahi Glass Co Ltd 精製ポリテトラフルオロエチレン水性分散液の製造方法
US7238735B2 (en) 2005-08-19 2007-07-03 Asahi Glass Company, Limited Process for producing aqueous dispersion of purified polytetrafluoroethylene
JP2009539049A (ja) * 2006-05-31 2009-11-12 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー アニオン性高分子電解質分散剤で安定化されたフルオロポリマー分散液からのフィラー入りベアリングの形成方法
JP5195425B2 (ja) * 2006-06-29 2013-05-08 ダイキン工業株式会社 フッ素樹脂水性分散液及びその製造方法
JP2008031446A (ja) * 2006-06-29 2008-02-14 Daikin Ind Ltd フッ素樹脂水性分散液の製造方法
WO2008001846A1 (fr) * 2006-06-29 2008-01-03 Daikin Industries, Ltd. Dispersion aqueuse de résine fluorée et son procédé de production
US8540901B2 (en) 2006-06-29 2013-09-24 Daikin Industries, Ltd. Aqueous fluororesin dispersion and method for producing the same
WO2008004660A1 (fr) * 2006-07-07 2008-01-10 Daikin Industries, Ltd. Procédé de fabrication d'une dispersion aqueuse de polymère contenant du fluor et dispersion aqueuse de polymère contenant du fluor
JP5417847B2 (ja) * 2006-07-07 2014-02-19 ダイキン工業株式会社 含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法及び含フッ素ポリマー水性分散液
WO2008062653A1 (fr) * 2006-11-24 2008-05-29 Asahi Glass Company, Limited Procédé de fabrication d'une dispersion aqueuse de polymère contenant du fluor avec une teneur réduite en émulsifiant contenant du fluor
US7834137B2 (en) 2006-11-24 2010-11-16 Asahi Glass Company, Limited Process for producing aqueous fluorinated polymer dispersion having reduced content of fluorinated emulsifier
JP5446269B2 (ja) * 2006-11-24 2014-03-19 旭硝子株式会社 含フッ素乳化剤の含有量の減少した含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法
JP2009102490A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Daikin Ind Ltd 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法
JP2010070741A (ja) * 2008-03-21 2010-04-02 Daikin Ind Ltd 含フッ素ポリマー水性分散液
JP2011252054A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Asahi Glass Co Ltd 含フッ素ポリマー水性分散液の製造方法および含フッ素ポリマー水性分散液
WO2020218618A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 ダイキン工業株式会社 フルオロポリマー水性分散液の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5010101B2 (ja) 2012-08-29
EP1584632A1 (en) 2005-10-12
US20050189299A1 (en) 2005-09-01
EP1584632B1 (en) 2012-03-21
CN100519631C (zh) 2009-07-29
CN1648155A (zh) 2005-08-03
ITMI20040031A1 (it) 2004-04-14
US7101925B2 (en) 2006-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5010101B2 (ja) フルオロポリマー分散液の製造方法
JP4494932B2 (ja) フルオロポリマー分散液の製造方法
JP4782408B2 (ja) Tfeコポリマー
JP5101815B2 (ja) フルオロポリマー分散液の製造方法
JP5133519B2 (ja) フルオロポリマー分散液の製造方法
US7683118B2 (en) Process for preparing fluoropolymer dispersions
KR100531567B1 (ko) 플루오로중합체 수분산액으로부터 불소 함유 유화제를제거하는 방법
EP2094784B1 (en) Aqueous fluoropolymer dispersion stabilized with amine oxide surfactant and process for making coagulated fluoropolymer resin
US20090069493A1 (en) Process for Producing Aqueous Fluoropolymer Dispersion
JP2008013669A (ja) フルオロポリマー水性分散液の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071213

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110224

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees