JP2005200188A - フィルム巻取り装置 - Google Patents

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護 小笠原
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Abstract

【課題】 写真フィルムに記録された画像を搬送しながら読み取り、同時に読み取り終わった写真フィルムを巻き取る場合、フィルムが斜行したまま巻き芯に巻き取られると、走査部分のフィルムが歪んでしまうが、斜行を許容しながらも走査部分に歪みが生じることを防ぐ。
【解決手段】 フィルムを巻き取る巻き芯101を可動ハウジング(巻き芯支持部)102に回転自在に支持し、可動ハウジング102を、本体側ハウジング(本体部)103に対して巻き芯101の軸方向に移動可能に支持する。また、巻き芯101に巻き取られるフィルム100を押さえ付ける押圧ローラ104を可動ハウジング102に取り付ける。フィルムに斜行が生じても、それにならって巻き芯が可動ハウジング102ごと軸方向に移動するので、走査部分のフィルムの歪みが防止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、写真フィルムの現像作業に利用されるフィルムスキャナーの巻取り機構に係り、フィルムの巻取り、および巻き戻しをスムーズに行うことが出来るフィルム巻取り装置に関する。
現象済みのフィルムから、写真をプリントする作業を行う場合に、フィルムに記録された画像を読み取るための装置がある。この装置はフィルムスキャナーと呼ばれ、フィルムを搬送させてフィルムに撮影された画像を走査する処理が行われる。この処理では、現像したフィルムを一旦巻取り装置に巻取り、巻き戻しを行いながら、画像を走査し、画像の検査や写真への焼付けのために必要となる画像の読み取り作業が行われる。上述の巻取り装置では、巻き取られるフィルムを巻き芯の方向に押さえ付けるガイドが配置されている。このフィルムスキャナーに関する技術として、例えば特許文献1に記載されたものが公知である。
特開平09−050107号公報
上述したフィルムの巻取り、および巻き戻しにおいて、搬送するフィルムが蛇行する現象が発生する。この現象は、フィルムが剛性のある材質ではないため不可避に発生してしまう。
上記のフィルムの蛇行が発生すると、フィルムが巻き芯に対して斜行し、フィルムに傾きや湾曲が発生し、その状態が是正されずに巻取り装置に巻き取られ、あるいは巻き出されてしまう。この結果、フィルムを巻取り装置から巻き戻し、一枚ずつ画像の走査を行った際に、画像の読み取り箇所でフィルムに捩れ(捻れ)や傾きが発生し、読み取る画像のピントにボケや像の歪みが発生する。このため、読み取った画像が歪んだり、不鮮明になったりする。
写真への焼付けは、この走査して読み取った画像データを用いて行うので、上述したピントのボケや像の歪みは、最終的に得られる写真の写り具合に悪影響を及ぼす。
上述した問題は、フィルムを巻き芯方向に押さえ付けるガイドが存在することで助長される。すなわち、ガイドの部分では、ある程度強制的にフィルムが巻き芯側に押さえ付けられるので、その部分ではフィルムはその幅方向における自由な動きが制限されている。そのため、搬送途中のフィルムが蛇行した場合に、ガイドの部分において、フィルムの蛇行に従うフィルムのその幅方向における動きが制限され、フィルムの捩れや傾きが発生し易くなる。
本発明は、フィルムを巻き取りながら、あるいは巻き取ったフィルムを巻き戻しながらフィルムの画像を読み取る際に発生するフィルムの蛇行に起因するフィルムの捩れや傾きを防止し、フィルムから画像を読み取る際にピントのボケや象の歪みが生じる不都合が発生しないようにする技術を提供することを目的とする。
本発明のフィルム巻取り装置は、搬送されるフィルムを巻き取る巻き芯と、この巻き芯を回転自在に支持した巻き芯支持部と、この巻き芯支持部を前記巻き芯の軸方向に移動自在に支持した本体部とを備えることを特徴とする。
本体部とは、フィルム巻取り装置の筐体に固定された部材であり、通常は、フィルム巻取り装置の筐体の一部、あるいはフィルム巻取り装置にネジや溶接等で固定される部材である。本発明では、この本体部に巻き芯支持部が支持され、巻き芯支持部に巻き芯が支持される。
この発明によれば、フィルム巻取り装置に備えられるフィルムの巻取り構造において、巻き芯(巻取り軸)を回転自在に支持した支持部(ハウジング)が巻き芯の軸方向に自在に移動可能になっているので、フィルムの巻取り作業、あるいは巻き戻し作業中において、フィルムが蛇行し、斜行したとしても、その蛇行に合わせて巻き芯支持部が巻き芯の軸方向に自在に移動する。このため、フィルムに蛇行が生じたとしても、巻き芯支持部の追従により、フィルムに無理な力が加わる状態を回避できる。この結果、フィルムの捩れや傾きが防止される。
すなわち、フィルムが蛇行すると、フィルムが巻き芯に対して、垂直な方向から僅かにかたむいた方向から巻き取られ、巻き戻される状態となる。この時、フィルムから巻き芯の軸方向への力が加わる。巻き芯支持部は、巻き芯の軸方向に自在に移動できる構造となっているので、この力を受けて、巻き芯が巻き芯支持部ごとその軸方向にスライドする。このスライドの結果、巻き芯に対してフィルムが垂直になる状態に近づくので、フィルムの蛇行が吸収され、緩和されることになる。そして、フィルムが巻き芯に対して垂直な向きから傾く状態が緩和されるので、フィルムに捩れや傾きが発生するのが防止される。
本発明のフィルム巻取り装置において、巻き芯支持部に取り付けられ、フィルムを巻き芯に向けて押圧しガイドする押圧ガイド手段をさらに備えることは好ましい。この態様によれば、フィルムを巻き芯方向に押えガイドする押圧手段が、巻き芯支持部と共に巻き芯の軸方向に自在に移動するので、フィルムの蛇行が発生した場合に、この押圧手段の部分でフィルムが押さえ付けられてその動きが制限され、それにより、フィルムの捩れ(捻れ)や傾きが助長されてしまう現象を抑制することができる。
押圧ガイド手段は、フィルムを巻き芯方向に押え、巻き芯に巻かれてゆくフィルムを適当な圧力で巻き芯の方向に押さえ付けることで、巻き付けられた状態のフィルムに緩みが生じるようなことがないように作用するガイドである。しかしながら、従来の構造では巻取り作業中にフィルムが蛇行した場合、この押圧ガイドが接触している部分でフィルムが押さえ付けられるので、フィルムの蛇行がこの部分を支点としたものとなり、そのため、フィルムの捩れ(捻れ)や傾きが助長されてしまう。
上記態様によれば、フィルムに蛇行が生じた場合、その蛇行に応答して、巻き芯支持部と共に押圧ガイド部が巻き芯の軸方向に自在に動くので、押圧ガイド部分でフィルムがその移動方向を無理矢理に変えようとすることに起因して発生する、フィルムの捩れ(捻れ)や傾きが助長されてしまう現象が緩和される。
本発明のフィルム巻取り装置において、巻き芯支持部が、巻き芯の軸線上の所定の位置に位置するように付勢する付勢手段を備えることは好ましい。この態様によれば、巻き芯支持部が、巻き芯の軸方向に移動自在であると同時に、付勢手段により、巻き芯の軸方向の所定の位置に弾力的に位置合わせを行う力が働く状態が得られる。したがって、フィルムの蛇行に従って巻き芯支持部が巻き芯の軸方向にスライドしても、付勢手段によりその変位を元に戻そうとする力が働く。これにより、フィルムの蛇行を吸収する機能と、巻取りが行われる位置を所定の部分(あるいは所定の領域)に保とうする機能とを同時に得ることができる。
この態様によれば、巻き芯支持部の軸線上における位置が緩く所定の範囲内に制限され、それにより、フィルムに蛇行が発生し、それに従って巻き芯支持部の巻き芯の軸方向への移動が発生しても、その移動はある程度の範囲内に押えられ、しかもその変位に応じて元の位置に戻ろうとする力が付勢手段から加わる。これにより、フィルムの蛇行による不都合を抑えつつフィルムの走行位置が極端にブレないように調整することができる。
本発明のフィルム巻取り装置において、押圧ガイド手段が、巻き芯に巻き取られるフィルムから退避可能に装備されていることは好ましい。この態様によれば、フィルムを高速で巻取りあるいは巻き出し(巻取りの逆操作)を行う際に、押圧ガイド部がフィルムを押さえ付けガイドする状態から退避するので、押圧ガイドによって押えられることで、フィルムの捩れや傾きの発生が助長される事態を回避することができる。
本発明によれば、フィルムを巻き取る巻き芯が巻き芯支持部と共に、その軸方向に自在に移動するので、巻取り作業あるいは巻き戻し作業中において、搬送途中のフィルムが蛇行しても、その蛇行の具合に合わせて巻き芯が軸方向に自在に平行移動し、フィルムの蛇行する動きを吸収する。このため、フィルムに無理な力が加わらず、フィルムの捩れや傾きが防止される。そして、画像走査におけるピントのボケや撮像画像の歪みが防止される。
また、本発明によれば、巻き芯支持部が巻取り軸の軸方向に平行移動するのに従い、フィルムを巻き芯に向けて緩やかに押さえ付けガイドする押圧手段も巻取り軸方向に自在に移動する。このため、フィルムに蛇行が発生しても、その動きに追従して押圧手段も巻き芯支持部と共に動き、そのためフィルムに無理な力が加わらず、フィルムの捩れや傾きが防止される。
第1の実施形態
本実施形態は、現像された写真フィルムの写真用紙への焼付けや写真の焼き増し処理に用いられる画像読み取り装置(フィルムスキャナー)に本発明を適用した場合の例である。この画像読み取り装置は、写真フィルムに記録された画像を搬送しながら読み取り、また写真フィルムを巻き取る機能を有する。本実施形態は、この写真フィルムを巻き取る機構に本発明を適用した例である。
1−1.第1の実施形態の構成
図1は、本発明のフィルム巻取り装置の一例の概要を示す上面図である。図2は、図1のフィルム巻取り装置の巻き芯支持部の断面構造を示す断面図である。
図1および図2には、フィルム100、巻き芯101、可動ハウジング102、本体側ハウジング103、押圧ローラ104、押圧ローラ付勢用バネ105、フランジ106、付勢用バネ支持棒107、押圧部材108、駆動軸109、ギア110、モータ111、可動ハウジング付勢用バネ112、付勢用バネ支持棒113、押圧部材114および押圧ローラ201が示されている。
フィルム100は、レンズ付きフィルムや一眼レフカメラ等で撮影を行ったフィルムであり、後述するようにカメラに装着されるフィルムカートリッジから引き出された状態にある。巻き芯101は、フィルム100を巻き取るための巻取りローラとして機能する。可動ハウジング102は、巻き芯101を回転自在に支持し、さらに本体側ハウジング103に対して、巻き芯101の軸方向115に移動自在に固定されている。つまり、可動ハウジング102は、巻き芯101を回転自在に且つ軸方向への移動は一体となるように保持している。よって、巻き芯101をその軸方向に移動させようとすると、可動ハウジング102も同時に移動する。また、本体側ハウジング103は、本実施形態のフィルム巻取り装置本体側の構造体で、後述する画像読み取り装置の筐体に固定されている。
押圧ローラ104は、巻き芯101に巻き取られるフィルム100を巻き芯101の方向に緩く押さえ付け、フィルム100を巻き取り面116に密着させるための押え(ガイド)として機能する押圧ガイド手段である。押圧部材108は、押圧ローラ104を備え、押圧ローラ付勢用バネ105の反発力によって、付勢用バネ支持棒107を軸として回転する方向に力を加え、それにより押圧ローラ104を介して巻き取り面116を緩く押さえ付ける。押圧ローラ用付勢バネ105は、捻りコイルバネであって、捻る向きの力が加わった状態で、一端が本体側ハウジング102に接触し、他端は押圧部材108に接触し、押圧ローラ104を巻き取り面116に(つまり、巻芯101に向かって)押圧する力を発揮する状態となっている。この構造は、押圧ローラ201を備えた押圧部材114においても同じである。
フランジ106は、巻き芯101の両端に鍔状に取り付けられ、巻き芯101上におけるフィルム100の巻取られる位置を決める機能を有する。付勢用バネ支持棒107は、両端が可動ハウジング102に固定され、押圧ローラ付勢用バネ105の軸として機能する。
駆動軸109は、巻き芯101に回転力を伝えるための回転軸である。駆動軸109に対して、巻き芯101はその軸方向に移動自在で、且つ駆動軸109から巻き芯101に回転駆動力は伝わる構造となっている。この構造の一例を以下に説明する。
図4は、巻き芯をその軸方向に移動自在にする構造の一例を示す概念図である。図4(A)は、巻き芯に駆動軸が結合した状態を示し、図4(B)は、結合を解いて、両者を引き離した状態を示す。
図4に示す構造では、巻き芯101は円筒構造を有し、円筒内部となる中空部403と、その中空部において軸方向に延在して形成された溝401が形成されている。他方で、駆動軸109は、溝401に緩く噛み合うプレート402を備えている。このような構造とすることで、駆動軸109は、巻き芯101に対して出し入れ自在で、且つ回転力は伝わる状態で結合される。
すなわち、駆動軸109の外径は、巻き芯101の中空部403の内径より僅かに小さく設定され、プレート402は溝401の延在方向に沿って摺動可能な構造となっている。したがって、駆動軸109を巻き芯101の中空部403に挿入した状態で、巻き芯101は、駆動軸109に対して、その軸方向にスライド可能となる。一方、プレート402と溝401とが噛み合うことで、駆動軸109から巻き芯101への回転力は伝えることができる。こうして、巻き芯101は、駆動軸109に対して、軸方向に移動自在で、且つ回転力は伝わる構造が実現される。なお、プレート402は、3方向あるいは4方向に配置されていてもよい。
ギア110は、駆動軸109を介してモータ111からの駆動力を巻き芯101に伝える機能、および所定の値以上のトルク負荷が駆動軸109に加わった場合、その値以上のトルクがモータ111から駆動軸109に伝わらないようにするトルクリミッターの機能の有する。この機能により、何らかの理由によりフィルム100がどこかで引っかかる等した場合に、フィルムが無理に引っ張られ、フィルムが破損してしまう危険性が減少する。
可動ハウジング付勢用バネ112は、付勢用バネ支持棒113に取り付けられ、可動ハウジング102を両側から中央(巻き芯101の中央)方向へ付勢する。この例では、可動ハウジング102が本体側ハウジング103の凹部117の中央に位置している状態(つまりフィルムに蛇行が発生しない場合の理想的な中央位置)では、可動ハウジング付勢用バネ112は、可動ハウジング102を付勢する機能は発揮しない。しかしながら、可動ハウジング102が巻き芯101の軸方向にある程度動くと、どちらかの可動ハウジング付勢用バネ112に可動ハウジングが接触し、可動ハウジング102を本体側ハウジング103の凹部117の中央に戻すように付勢する。
つまり、可動ハウジング102が巻き芯101の軸方向にある程度移動すると、巻き芯101の中央方向に勢いを付けて支持される機能が現れる。これにより、可動ハウジングに、ある程度の動きは許容されるが、所定の位置付近に位置するように緩く付勢された構造が実現される。
可動ハウジング付勢用バネ112を可動ハウジング102に接触させ、常に付勢状態にしてもよい。この場合、可動ハウジングの位置調整機能は、より強いものとなる。また、可動ハウジング付勢用バネ112を一方のみとし、その一端を本体側ハウジングに固定し、他端を可動ハウジングに固定してもよい。こうすると、引っ張りに対してバネが収縮しようとする反発力と、縮めようとする力に対するバネの伸びようとする反発力とを利用して、可動ハウジング103の移動に応答し、その位置を所定の位置に留めようとする機能を得ることができる。
ここでは、コイルバネを採用した可動ハウジング付勢用バネ112による付勢手段の例を説明したが、同様な機能を有する材料や構造であれば、これに限定されるものではない。たとえば、可動ハウジング付勢用バネ112の代わりとして、ゴムやスポンジ等で構成された円筒形状の弾性部材を用いることができる。また、板バネや液体や気体を用いてバネと同様の機能を発現する部材を用いることもできる。
可動ハウジング102は、蝶番部202(図2参照)を備え、上側が開く構造になっている。この蝶番部202の機能により、可動ハウジング102の上側を空けることができ、フィルム100の端部を巻き芯101に巻き付ける作業を行うことができる。
次に上述したフィルム巻取り装置を備えた画像読み取り装置の一例を説明する。図3は、画像読み取り装置の一例を示す概念図である。図3には、フィルムカートリッジ301、フィルム100、ガイドローラ303、発光部304、ランプ305、光学系306、受光部307、ガイドローラ308、フィルム巻取り装置309、フィルム巻取り装置309を保持する本体側ハウジング103を備えた画像読み取り装置311が示されている。
フィルムカートリッジ301は、内部にフィルムが巻き込んであり、カメラに装着されて写真撮影を行うためのフィルム保持手段である。ここでは、写真撮影が行われた後にカメラから取り外された状態のフィルムカートリッジ301が画像読み取り装置311に装着された状態が示されている。本実施形態では、APS規格(Advanced Photo System)のフィルムの例を説明する。フィルムとしては、所謂35mmフィルム等の他の規格のものを用いることもできる。
ガイドローラ303および308は、搬送されるフィルム302をガイドするローラである。発光部304は、フォルム100に光を照射する機能を有し、発光素子であるランプ305を備えている。光学系306は、フィルム100を透過した光を集光するレンズ系である。撮像部307は、光学系306を介してフォルム100の画像を撮像する機能を有し、例えばCCDカメラを備える。フィルム巻取り装置309は、図1および図2に示す構成を有している。
1−2.第1の実施形態の動作
撮影が終了したAPSフィルムのフィルムカートリッジ301は、図示しないカメラから取り外され、現像が行われる。現像が行われたら、図3に示す画像読み取り装置311にフィルムカートリッジ301を装着し、フィルム100を引き出し、その端をフィルム巻取り装置309に装着する。この際、蝶番202の機能によりフィルム巻取り装置309の上側を開き、フィルム100の端を巻き芯101に巻き付ける。
巻き芯101にフィルム100の端を巻き付けたら、モータ111(図1参照)を回転させ、フィルム100のフィルム巻取り装置309への巻取り作業を行う。こうして、フィルムカートリッジ301に巻取られていたフィルム100を引き出し、フィルム巻取り装置309に巻き取る。
この巻取り作業の過程において、ランプ305を発光させ、フィルム100に記録された画像の絵柄、濃度等の画像情報が撮像部307から取り込まれる。
フィルム巻取り装置309への巻取りが終了したら、巻き取られたフィルム100を巻き戻し、フィルム100に記録された画像の走査を行う。この際、ランプ305を発光させ、光学系306を介して撮像部307でフィルム100に記録された画像を読み取る。
本実施形態では、フィルム100の巻取り作業および巻き戻し作業の過程において、フィルムの蛇行に従うフィルムの傾きや捩れが防止される。このため、フィルム100の巻取り装置309からの巻き戻しを行いながらの画像の走査において、読み取った画像の歪みやピントのボケを抑制することができる。
以下、フィルムの傾きや捩れが抑制される点について説明する。図3に示す構成において、フィルム100をフィルムカートリッジ301から引き出し、フィルム巻取り装置309に巻き取る作業において、フィルム100が左右に蛇行したとする。この場合、その蛇行に従って、図1に示す巻き芯101の軸方向115にフィルムが動く。それにより、フィルム100の動く方向にフランジ106に力が加わり、その力によって可動ハウジング102がその方向に押され、結果、このフィルムが蛇行する動きに追従して巻き芯101が可動ハウジング102ごと軸方向115の方向に移動する。
すなわち、可動ハウジング102は、巻き芯101を回転自在に且つ軸方向への移動は一体となるように保持しているので、フィルム100が蛇行し斜行が発生すると、その斜行した方向に押す力がフランジ106に加わり、さらにその力が可動ハウジング102に伝わって、可動ハウジング102はフィルムが動く方向に追従して動くことになる。
また、押圧ガイド手段である押圧ローラ104が、可動ハウジング102と共に巻き芯101の軸方向115に自在に移動するので、押圧ローラ104が移動できないことに起因して、フィルム100に発生する傾きや捻れが助長される事態が防止される。
また、本実施形態においては、可動ハウジング付勢用バネ112によって、可動ハウジング102の移動が緩く規制され、本来フィルム100が位置すべき場所に向かって可動ハウジング102が緩く付勢された状態となるので、搬送中のフィルム100に蛇行が発生しても、その状態をある程度許容し吸収しながら、同時に抑制する機能が働く。つまり、蛇行が大きく、フィルム100が軸方向115に大きく動くような場合、可動ハウジング付勢用バネ112によって、可動ハウジング102が押し戻され、その動きが緩く押えられるような力が加わる。こうして、フィルム100の蛇行を吸収しつつ、その状態をある程度抑制する機能が得られる。
以上述べたような作用(仕組み)により、フィルム100の蛇行状態が吸収され、無理に斜めになった状態で巻き芯101にフィルム100が巻き取られる状態が避けられ、さらに巻き取り面116が部分的に膨らんだり、平坦な巻き面が損なわれたりする事態が避けられる。また、同様な理由により、巻き戻される際にもフィルムの傾きや捩れが防止される。
このため、フィルム巻取り装置309に巻き取られたフィルム100を巻き戻し、撮影された画像を読み取る作業において、読み取りが行われる部分におけるフィルムの傾きや捻れが抑制される。したがって、読み取られた画像が歪んだり、ピントがぼけたりすることが防止され、不鮮明な画像が読み取られてしまう事態が避けられる。
なお、ここではフィルムカートリッジ301からフィルム100を引き出し、フィルムを一旦、フィルム巻取り装置309に巻き取り、その後に巻き戻しを行いながら、画像の読み取りを行う場合を説明したが、フィルム100をフィルム巻取り装置309に巻き取りながら、画像の読み取りを行っても良い。
2.第2の実施形態
図5は、巻き芯支持部の他の態様の断面構造を示す断面図である。図5に示す態様では、図2に示す態様における捻りコイルバネ105の代わりに、伸縮長を自在に調整でき、しかも縮める方向への変位に対する弾性力を発揮するピストン型の伸縮装置501および502を配置している。
すなわち、押圧ローラ104を備えた押圧部材108は、符号503の部分で可動ハウジング102に軸支され、伸縮装置501によってフィルム100の巻き取り面116を押圧する力が加えられる。伸縮装置501は、その伸長する方向に力を加えるが、この力はその軸方向において弾性的に発揮されるので、押圧ローラ104は、捻りコイルバネを用いた場合と同様な適度な弾力を有した状態でフィルム巻き取り面116を押圧することができる。この点は、押圧部材114についても同じである。
本実施形態では、伸縮装置501および502に伸縮を自在に調整できる機能が備わっている。したがって、伸縮装置501および502を縮めることで、押圧ローラ104を退避させ、巻き取り面116を押圧した状態を解除することができる。
最初の巻き芯101への巻取り作業では、一様な速度でフィルム100の巻取りが行われるので、押圧ローラ104および201を退避させても、大きな問題は起こらない。そして、押圧ローラ104および201を退避させることで、押圧ローラが存在することで発生するフィルムの捩れや傾きを助長する事態を避けることができる。
このように、押圧ローラ104および201を適時退避可能な構造とすることで、フィルム巻取り装置に巻き取られるフィルムに捩れや傾きが発生する好ましくない事態の発生を抑制することができる。
伸縮装置501および502の機構は、例えば油圧や空気圧、形状記憶合金による伸縮機構、さらには公知の伸縮動作を実現するアクチュエータの機構を採用すればよい。
本発明は、フィルムから画像を読み取る画像読み取り装置に利用可能である。特に、フィルムの焼付け作業に利用される画像読み取り装置に利用することが好適である。さらに、本発明は、長手形状のフィルムを巻き取る装置に広く利用可能である。
本発明のフィルムの巻取り装置の一例の概要を示す上面図である。 図1のフィルム巻取り装置の巻き芯支持部の断面構造を示す断面図である。 画像読み取り装置の一例を示す概念図である。 巻き芯をその軸方向に移動自在にする構造の一例を示す概念図である。 巻き芯支持部の他の態様の断面構造を示す断面図である。
符号の説明
100…フィルム、101…巻き芯、102…可動ハウジング、103…本体側ハウジング、104…押圧ローラ、105…押圧ローラ付勢用バネ、106…フランジ、107…付勢用バネ支持棒、108…押圧部材、109…駆動軸、110…ギア、111…モータ、112…可動ハウジング付勢用バネ、113…付勢用バネ支持棒、114…押圧部材、201…押圧ローラ、202…蝶番、301…フィルムカートリッジ、303…ガイドローラ、304…発光部、305…ランプ、306…光学系、307…受光部、308…ガイドローラ、309…フィルム巻取り装置、311…画像読み取り装置、401…溝、402…プレート、403…中空部、501…伸縮装置、502…伸縮装置、503…軸支部分。

Claims (4)

  1. 搬送されるフィルムを巻き取る巻き芯と、
    前記巻き芯を回転自在に支持した巻き芯支持部と、
    前記巻き芯支持部を前記巻き芯の軸方向に移動自在に支持した本体部と
    を備えることを特徴とするフィルム巻取り装置。
  2. 前記巻き芯支持部に取り付けられ、前記フィルムを前記巻き芯に向けて押圧しガイドする押圧ガイド手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のフィルム巻取り装置。
  3. 前記巻き芯支持部が、前記巻き芯の軸方向の所定の位置に位置するように付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム巻取り装置。
  4. 前記押圧ガイド手段が、前記巻き芯に巻き取られるフィルムから退避可能に装備されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルム巻取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014024643A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェット記録装置
JP2014024661A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Shima Seiki Mfg Ltd シート材の蛇行防止装置

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