JP2007133255A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成中の長尺サイズの画像形成媒体の搬送方向を変更するためのローラ対を備えた画像形成装置において、画像形成媒体の搬送方向を変更する際の露光ムラの発生を防止する。
【解決手段】露光エンジン7よりも下流側に設けられた収容空間部S内に、所定長さ以上のペーパーPを一時的に巻き取るための巻き取り機構8を設ける。この巻き取り機構8は、巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間に前記ペーパーPの搬送方向前方側を挟持した状態で該巻き取りドラム20にペーパーPを巻き取るように構成される。このペーパーPの挟持は、該ペーパーPの搬送方向後方側で前記露光エンジン7によって走査露光が行われている最中でも行われる。圧着ローラ21は、両端部を支持されたローラ支軸210と、該シャフトに対して回転可能な回転筒部としての支軸211及び圧着部材212とからなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成媒体を搬送機構により搬送しつつ、画像形成面上に画像形成を行う画像記録部を備えた画像形成装置に関するものである。
従来より、写真の現像等に用いられる画像形成装置として、レーザー光によりペーパー(例えば印画紙等の画像形成媒体に相当)に画像露光を行う装置が知られている。このような装置の構成例を図13に示す。この装置は、現像済みネガフィルムに形成されたコマ画像の画像データや、種々の記憶メディアに格納されている画像データを読み取り、これらの画像データに基づいてペーパーの乳剤面に画像を焼付露光するように構成されている。
前記図13において、ペーパーマガジン100には、ペーパーがロール状に巻き取られた状態で収容されている。該ペーパーマガジン100から引き出されたペーパーは、搬送経路に沿って搬送され、ペーパーカッター101により所定のプリントサイズに切断される。この切断されたペーパーPは、搬送ユニット102により、画像記録部103へ向かって搬送される。この画像記録部103は、露光用の搬送ローラ104によりペーパーPを挟持した状態で所定速度で搬送しつつ、レーザー光を主走査方向(搬送方向である副走査方向に直交する方向)に繰り出し走査することで、ペーパーPの表面に画像(潜像)を露光形成していくものである。露光用搬送ローラ104は、搬送方向に沿って2ユニットが配置されており、上流側の搬送ローラ104と下流側の搬送ローラ104との間にはレーザー光による走査位置が設定されている。画像が焼付露光されたペーパーPは、その後、画像記録部103の下流側に配置される別の搬送ユニット105,106に受け渡され、現像処理部に送り込まれる。
ここで、上述のようにレーザー光によって走査露光を行う場合、画像露光中にペーパーPに対して大きな振動や負荷変動が生じると、露光ムラなどが生じるためプリント画像の画質に対して悪影響を及ぼす。従って、例えば特許文献1に開示されるように、画像記録部103の下流側に、搬送路を長くしたいわゆる露光後バッファを設けて、露光ムラの発生を抑えるような工夫がなされている。
また、前記図13のように、画像記録部103の下流側にペーパーPを一時的に収容する露光後バッファとしての収容空間部107を設け、この収容空間部107内にペーパーPを送り込むようにしたものも知られている。このものでは、画像記録部103における画像露光が終了すると、収容空間部107内に収容されたペーパーPを搬送ユニット105,106によって搬送し、現像処理部へと搬送するようにしている。このような収容空間部107を設けることにより、ペーパーPに対して大きな負荷が作用しないようにして、安定した負荷状態で画像露光が行われるようにしている。
特開平10−325983号公報
ところで、前記図13のような画像形成装置では、読み取った画像データに基づいて走査露光を行うため、従来よりも長尺サイズのプリントが可能になるが、長尺プリントを行う場合でもそのプリントサイズに応じた露光後バッファを設ける必要があるため、その分、搬送路が長くなったり収容空間部107が大きくなったりして、画像形成装置全体の大型化を招くことになる。
これに対し、露光中のペーパーの搬送方向を変更して該ペーパーを限られた空間内に順次貯留していくことなどが考えられるが、所定の速度で搬送されてくるペーパーの前端側を搬送方向を変えるためのローラ等に不用意に接触させると、その接触によって該ペーパーに振動や負荷変動が生じ、露光部位で露光ムラを生じさせることになる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像形成中の長尺サイズの画像形成媒体の搬送方向を変更するためのローラ対を備えた画像形成装置において、画像形成媒体の搬送方向を変更する際の露光ムラの発生を防止することにある。
前記目的を達成するために、第1の発明に係る画像形成装置では、画像形成の行われている画像形成媒体の搬送方向を変更するためのローラ対のうち従動ローラを、シャフト部と該シャフト部の外周側に相対回転可能に設けられた回転筒部とによって構成することで、画像形成媒体との接触時の衝撃が軽減されるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、画像形成媒体を搬送する搬送機構と、該搬送機構によって搬送される画像形成媒体の画像形成面上に画像形成を行う画像記録部と、該画像記録部よりも搬送下流側に配設され、前記画像形成媒体の搬送方向を変更するためのローラ対と、を備えた画像形成装置を対象とする。そして、前記ローラ対は、駆動ローラと従動ローラとからなり、前記画像記録部によって所定長さ以上の画像形成媒体に画像形成が行われているときに、該画像形成媒体の搬送方向前端側がローラ間に所定量以上、挿入されるような位置に配設されているとともに、前記画像形成媒体がその位置まで挿入された場合に、前記ローラ同士の間隔が前記画像形成媒体の搬送方向を変更可能な所定間隔まで狭められるように構成されていて、前記従動ローラは、シャフト部と、該シャフト部の外周面上に回転可能に配設される回転筒部と、を備えているものとする。
以上の構成により、所定長さ以上の画像形成媒体の一部で画像記録部による画像形成が行われているときに、該画像形成媒体の前端側の搬送方向をローラ対によって変えることができるため、例えば、狭い空間内で画像形成媒体の搬送方向を変えたり、ローラに画像形成媒体を巻き取るなどのように狭い空間内に該画像形成媒体を貯留させたりする事が可能になる。すなわち、装置全体を大型化することなく、長尺サイズの画像形成媒体のための露光後バッファを確保することができる。
そして、上述のような構成において、該ローラ対のうち従動ローラを、シャフト部と該シャフト部の外周面を覆うように回転可能に配設される回転筒部とによって構成することで、画像形成媒体が従動ローラに接触しても、該ローラの回転筒部が回転して接触時の衝撃を軽減することができるため、画像形成媒体に振動や負荷変動が生じて露光ムラになるのを防止することができる。
なお、前記所定長さとは、十分な露光後バッファを確保するために搬送方向を変えなければならないような画像形成媒体の搬送方向長さをいう。また、前記所定量とは、画像形成媒体の前端側の搬送方向が確実に変更されるような挿入量であり、ローラ間に挿入された該画像形成媒体の前端側が他の構成部材に当接しないような量を意味する。このように、ローラ間に挿入された画像形成媒体の前端が他の構成部材に当たらないようにすることで、画像形成媒体を挿入する際に振動や負荷変動が生じて露光ムラとなるのを確実に防止することができる。
また、前記所定間隔は、画像形成媒体の搬送方向を変更することができる間隔であれば、例えば画像形成媒体をローラ間で挟持するような間隔であってもよいし、画像形成媒体を挟持しない間隔であってもよい。このように、画像形成媒体を挟持しない間隔であれば、挟持する際の衝撃が生じないので、該画像形成媒体の露光ムラの発生を確実に防止することができる。
上述の構成において、回転筒部は、比重が1.0より小さい軽量部材からなるものとする(請求項2の発明)。ここで、前記軽量部材の例としては、布や発泡材料などのようにNBRのゴムローラよりも軽いものが挙げられる。なお、前記比重は、常温の水の密度に対する密度比で、例えばゴムローラの密度であればJIS K6268により求められる。こうすれば、従動ローラに画像形成媒体の搬送方向前端側が接触する際に、該従動ローラの回転筒部は容易に回転するようになるため、その回転によって接触時の衝撃が十分に軽減され、該画像形成媒体に大きな振動や負荷変動が作用するのを確実に防止することができる。したがって、ローラ対によって画像形成媒体の搬送方向を変更する際に露光ムラが発生するのを防止することができる。
前記軽量部材は、発泡材料であるのが好ましい(請求項3の発明)。こうすれば、回転筒部が軽量化されて回転が容易になるとともに、ゴム材料などに比べて回転筒部の外周面の画像形成媒体に対する摩擦係数も小さくなるため、該画像形成媒体が従動ローラと接触する際に該画像形成媒体に生じる振動や負荷変動をより小さくすることができ、露光ムラの発生をより確実に防止することができる。
また、前記回転筒部は、軸方向に複数分割されているのが好ましい(請求項4の発明)。このように、従動ローラの回転筒部を複数に分割すれば、例えば幅の小さい画像形成媒体を搬送する場合には、従動ローラの回転筒部の一部を回転させればよいため、従動ローラの回転筒部全体を回転させなければならないものに比べてローラの抵抗を小さくすることができ、画像形成媒体に生じる振動や負荷変動を小さくすることができる。
第2の発明に係る画像形成装置では、画像形成の行われている画像形成媒体の前端側の搬送方向を変更するためのローラ対のうちの従動ローラを、ローラ同士の間隔が狭められる前から回転させるようにして、画像形成媒体との接触時の衝撃が軽減されるようにした。
具体的には、請求項5の発明では、画像形成媒体を搬送する搬送機構と、該搬送機構によって搬送される画像形成媒体の画像形成面上に画像形成を行う画像記録部と、該画像記録部よりも搬送下流側に配設され、前記画像形成媒体の搬送方向を変更するためのローラ対と、を備えた画像形成装置を対象とする。そして、前記ローラ対は、駆動ローラと従動ローラとからなり、前記画像記録部によって所定長さ以上の画像形成媒体に画像形成が行われているときに、該画像形成媒体の搬送方向前端側がローラ間に所定量以上、挿入されるような位置に配設されているとともに、前記画像形成媒体がその位置まで挿入された場合に、前記ローラ同士の間隔が前記画像形成媒体の搬送方向を変更可能な所定間隔まで狭められるように構成されていて、前記ローラ同士の間隔を狭める前から前記従動ローラを搬送方向に回転させる予回転手段を備えている
ものとする。
以上の構成より、従動ローラはローラ同士の間隔が狭められる前から回転しているため、該ローラと画像形成媒体との速度差を小さくすることができ、該画像形成媒体が従動ローラに接触する際の衝撃を小さくすることができる。これにより、画像形成媒体に作用する振動や負荷変動を小さくすることができるため、露光ムラの発生をより確実に防止することができる。
なお、前記所定長さとは、十分な露光後バッファを確保するために搬送方向を変えなければならないような画像形成媒体の搬送方向長さをいう。また、前記所定量とは、画像形成媒体の前端側の搬送方向が確実に変更されるような挿入量であり、ローラ間に挿入された該画像形成媒体の前端側が他の構成部材に当接しないような量を意味する。このように、ローラ間に挿入された画像形成媒体の前端が他の構成部材に当たらないようにすることで、画像形成媒体を挿入する際に振動や負荷変動が生じて露光ムラとなるのを確実に防止することができる。
以上より、第1の発明に係る画像形成装置によれば、画像記録部よりも搬送下流側に設けられたローラ対は、該画像形成媒体に対して画像形成が行われている場合でもその搬送方向前端側の搬送方向を変更するように構成されていて、前記ローラ対のうち従動ローラは、シャフト部に対して回転可能な回転筒部を備えているので、画像形成媒体が従動ローラに接触しても露光ムラをほとんど生じることはなく、狭い空間内での搬送方向の変更や貯留等が可能になる。したがって、露光ムラの少ない長尺プリントをコンパクトな装置で行うことができる。
そして、前記回転筒部を軽量部材によって構成することで、画像形成媒体との接触による回転筒部の回転が容易になるため、従動ローラに画像形成媒体が接触した際の振動や負荷変動をより小さくすることができ、露光ムラの発生をより確実に防止することができる。特に、前記軽量部材が発泡材料の場合には、ゴム材料などに比べて回転筒部表面の摩擦係数を小さくすることができるため、露光ムラの発生をさらに確実に防止することができる。
また、前記回転筒部を軸方向に複数に分割することで、該回転筒部の回転がさらに容易になるとともに、幅の小さい画像形成媒体が搬送されてきた場合でも、その幅に対応した部分のみが回転するため、画像形成媒体で生じる振動や負荷変動をさらに小さくすることができ、露光ムラの発生を確実に防止することができる。
第2の発明に係る画像形成装置によれば、画像記録部よりも搬送下流側に設けられたローラ対は、該画像形成媒体に対して画像形成が行われている場合でもローラ同士の間隔を狭めて画像形成媒体の前端側の搬送方向を変更するように構成されていて、前記ローラ対のうち従動ローラはローラ同士の間隔が狭まる前から搬送方向に回転するように構成されているので、従動ローラと画像形成形成媒体との速度差を小さくして、該ローラに画像形成媒体が接触する際の振動や負荷変動を低減することができる。これにより、露光ムラをほとんど生じさせることなく、狭い空間内での画像形成媒体の搬送方向の変更や貯留等が可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<写真処理システムの全体構成>
図1は、本発明に係る画像形成装置Aを備えた写真処理システムの構成を示す部分断面図である。この図1に示す写真処理システムは、画像データを取得し、この画像データに基づいてペーパー(画像形成媒体に相当)の乳剤面(画像形成面に相当)に画像を焼付露光し、写真プリントを作成する機能を備えている。この写真処理システムは、現像済みの写真フィルムに形成されているコマ画像をスキャニングし、画像データを取得するためのフィルムスキャナー(図示省略)や、デジタルカメラ用の記憶メディアや、その他の記録媒体に格納されている画像データを読み取るためのメディア読取部(図示省略)を備えている。
前記図1に示すペーパーマガジン3,3には、それぞれ、長尺のペーパーがロール状に巻かれたロールRとして収容されており、該ペーパーマガジン3,3は、画像形成装置A本体に着脱可能に取り付けられている。そして、該画像形成装置A本体に取り付けられた2台のペーパーマガジン3,3のうち、一方のペーパーマガジン3がプリントサイズ等に応じて選択され、該選択された方のペーパーマガジン3から引き出されたペーパーPが、所定の搬送経路に沿って搬送されるようになっている。すなわち、ペーパーマガジン3から引き出されたペーパーは、アドバンスローラユニット4により方向変換され、ペーパーカッター5により、所定のプリントサイズに切断される。そして、切断されたペーパーPは、搬送ユニット6によって、下流側に位置する露光エンジン7(画像記録部に相当)へと搬送される。
前記露光エンジン7には、上流側露光搬送ローラ9a及び下流側露光搬送ローラ9b(これらは、搬送機構に相当)が設けられている。これらの露光搬送ローラ9a,9bの間には、ペーパーPをレーザー光によって露光処理するための露光位置が設定されている。露光搬送ローラ9の上流側には、ペーパー検出センサー10が設けられており、ペーパーPが送り込まれてくると、その先端(前端)部分を検出して信号を出力するようになっている。このペーパー検出センサー10は、赤外光を出力する発光素子と、これを受光する受光素子とにより構成される。このペーパー検出センサー10によってペーパーPの位置を検出することで、前記露光位置における露光開始タイミングを決めることができる。
前記露光エンジン7は、公知の構造からなるもので、レーザー光源(レーザーダイオード等)から出力されるレーザー光を画像データに基づいて光変調し、この光変調されたレーザー光をペーパーPに照射することで、画像露光を行う。画像露光を行う際には、ペーパーPは、露光搬送ローラ9a,9bにより挟持された状態で、所定速度(一定速度)で搬送される。前記レーザー光は、ペーパーPの搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向に走査されるため、ペーパーP上には1ラインごとに画像(潜像)が焼付露光される。
そして、上述のような画像露光が行われながら、ペーパーPは、下流側の露光搬送ローラ9bによって露光位置よりも下流側へ送り出されていく。前記露光エンジン7の下流側には、第1搬送ユニット11が設けられている。詳しくは後述するが、第1搬送ユニット11は、所定の回転軸芯まわりに回転可能に設けられていて、下流側の露光搬送ローラ9bにより受け渡されたペーパーPを、更に第2搬送ユニット12に受け渡す機能を備えている。該第2搬送ユニット12は、搬送経路に沿うように配置された複数の挟持搬送ローラ対12aと、搬送経路を形成するためのガイド板12bとを備えており、搬送ローラ対12aは図示しない駆動機構によって駆動されるように構成されている。
また、前記露光エンジン7の下流側(図1において露光エンジン7の左側)には、ペーパーPを一時的に収容するための収容空間部Sが設けられている。すなわち、露光位置から現像処理部までの距離よりもペーパーPの長さが長いと露光中に現像処理部に該ペーパーPが入ることになり、該現像処理部での処理によって発生する振動がペーパーPの露光部分に伝達されて露光ムラの原因となるため、前記収容空間部S内にペーパーPを収容することで露光ムラの発生を確実に防止するようにしている。
なお、詳しくは後述するように、ペーパーPの搬送方向長さに応じて前記収容空間部S内に収容する方法が異なる。以下の実施形態では、前記ペーパーPの搬送方向長さが所定値(例えば594.1mm)以上の場合について説明する。
前記収容空間部Sには、ペーパーPを巻き取るための巻き取りドラム20(駆動ローラ)と、この巻き取りドラム20の外周面にペーパーPを圧着して保持するための圧着ローラ21(従動ローラ)とが配置されている。これらの巻き取りドラム20及び圧着ローラ21は、詳しくは後述するように、ペーパーPの搬送方向前端側を挟持するとともに、巻き取り機構8として機能する。
前記収容空間部S内の巻き取りドラム20の下方には、前記収容空間部S内に収容されるペーパーPのたるみを検出するためのたるみ検出センサー22が設けられている。このたるみ検出センサー22は、発光素子22aと受光素子22bとによって構成され、発光素子22aから照射される光がペーパーPによって遮断されると、たるみ量が所定量よりも大きい状態であると判断される。ここで、前記発光素子22aと受光素子22bとを結ぶラインは、図2に示すように、水平線に対し傾斜するように設定されている。
<収容空間部の構成>
次に、図1における収容空間部S内の構成を図2に基づいて説明する。第1搬送ユニット11は、下流側露光搬送ローラ9bの更に下流側に配置されていて、挟持搬送ローラ対11aと、ガイド板11bとを備えている。この挟持搬送ローラ対11aの高さ方向位置は、露光搬送ローラ9と同じ高さ位置になるように設定されているとともに、前記ガイド板11bの上流側端部には開口部11cが形成されており、ペーパーPの受け入れが容易になっている。
前記第1搬送ユニット11は、所定の回転軸芯周りに90゜回転可能に構成されていて(図12参照)、90゜回転した状態では、第2搬送ユニット12へペーパーPを受け渡すことができるようになっている。この第2搬送ユニット12は、上述のとおり、複数の搬送ローラ対12aとガイド板12bとを備えており、前記第1搬送ユニット11から受け取ったペーパーPを図示しない現像処理部へと送り込む役割を果たす。
巻き取りドラム20は、回転軸芯20a周りに回転可能に構成されている。この巻き取りドラム20によりペーパーPの巻取りを開始する前は、巻き取りドラム20の外周面と圧着ローラ21の表面とは離間していて隙間が形成された状態になっている。これにより、搬送されてくるペーパーPを前記巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間の隙間に容易に挿入することができる。
また、前記巻き取りドラム20によるペーパーPの受け入れ高さは、露光搬送ローラ9による搬送面の高さや、第1搬送ユニット11の回動前の搬送面と同じ高さになるように設定されている。これにより、露光搬送ローラ9によって送り出されるペーパーPを巻き取りドラム20側でスムーズに受け入れることができる。なお、図2に示す状態では、圧着ローラ21の軸芯は、巻き取りドラム20の軸芯のちょうど真上に位置している。
さらに、前記収容空間部S内には、巻き取り機構8を上下方向に移動させるための巻き取り移動機構13が設けられており、該巻き取り移動機構13によって巻き取り機構8全体を露光エンジン7の露光位置に近い上方の第1位置(図2の位置)から、露光位置から遠い下方の第2位置(図9の位置)へと移動させることができる。詳しくは、前記巻き取り移動機構13は、上下方向に延びるガイド部材13aと、巻き取り機構8を該ガイド部材13aに沿って移動させるためのタイミングベルト13bとを備えているとともに、このタイミングベルト13bには巻き取り機構8を支持するための支持体15が固定されていて、該タイミングベルト13bを図示しないモータ等によって駆動させることで巻き取り機構8を上下動させることができるようになっている。なお、前記支持体15には、巻き取りドラム20を回転駆動するためのドラム駆動手段43(モーターや減速機構など)が搭載されている。
ここで、前記収容空間部Sは、現像処理部と隣接していて、壁面14によって仕切られているが、前記巻き取りドラム20にペーパーPを巻き取った状態で上下動させる場合、ペーパーPが該壁面14をこすらないようにするのが好ましい。これに対して、前記収容空間部Sを大きくすれば、壁面14とペーパーPとのこすれを解消することはできるが、装置全体が大きくなるという問題点がある。そこで、前記巻き取り移動機構13を、図2に示すように、巻き取り機構8が斜め下方に移動するように構成する。具体的には、前記巻き取り移動機構13を、巻き取り機構8が下方に下がるほど壁面14から遠ざかる方向に移動するように構成する。これにより、ペーパーPが壁面14をこすることなく巻き取り機構8は収容空間部S内の下方に向かって移動することができる。
なお、詳しくは後述するが、前記巻き取り機構8を巻き取り移動機構13によって下方に移動させた後、ペーパーPに所定以上のたるみが生じた場合には、該巻き取り機構8によってペーパーPを巻き取るようにしている。このように、或る程度、たるみを持たせることで、ペーパーPの露光されている部分に大きな振動や負荷変動を伝えることなく、ペーパーPを巻き取ることができ、露光ムラなどの発生を防止することができる。
上述のような構成の収容空間部Sや巻き取り機構8を設けることによって、以下のような効果が得られる。前記露光エンジン7による画像露光は、露光搬送ローラ9によってペーパーPを所定速度で搬送させながら行われているが、この走査露光が行われているときに、搬送方向先端側で例えば現像処理等が行われると、ペーパーPに大きな振動や負荷変動が生じたり、潜像進行の時間を十分に確保できなかったりして、ペーパーPに形成される画像の画質が低下する。これに対して、上述のように、露光搬送ローラ9bにより送り出されるペーパーPを露光完了まで前記収容空間部S内に一時的に収容することで、ペーパーPに大きな振動や負荷変動が生じないようにすることができるとともに、潜像進行のための時間も十分に確保することができる。
しかも、搬送方向の長さが長い長尺のペーパーを収容空間部S内に収容しようとすると、大きな収容スペースが必要になるが、上述のような巻き取り機構8を設けてペーパーPを巻き取ることによって収容空間部Sのスペースを小さくすることができ、装置全体の大型化を防止することができる。
<巻き取り機構の構成>
次に、巻き取り機構8を構成する巻き取りドラム20及び圧着ローラ21の詳細構成を図3に基づいて説明する。また、該圧着ローラ21を圧着方向に移動させるためのカム機構については、図4に示す。
前記巻き取りドラム20は、固定軸200の周りに回転可能に構成されている。該巻き取りドラム20は、樹脂製であり、その外周面上にペーパーPが巻き取られるようになっている。前記巻き取りドラム20の軸方向両端部には、圧着ローラ21を圧着方向に付勢するコイルスプリング24を掛けるための円周溝202が設けられていて、該巻き取りドラム20の軸方向両端部のうち一方の端部の円周溝202よりも端側には、巻き取りドラム20を回転させるための連結ギヤ201が設けられている。
前記圧着ローラ21は、巻き取りドラム20の軸線に対して略平行に配置されるローラ支軸210(シャフト部)と、このローラ支軸210の外周面を覆うように軸方向に複数個並んで設けられる樹脂製の支軸211,211,…と、更にこの各支軸211の表面にそれぞれ取り付けられる後述する筒状の圧着部材212,212,…と、を備えていて、該支軸211,211,…及び圧着部材212,212,…はローラ支軸210に対して回転する回転筒部として機能するようになっている。
ここで、前記支軸211,211,…は、金属製のローラ支軸210に対して滑りやすい樹脂材料で形成されているとともに、ローラ支軸210の外周面を隙間無く覆うように配設されている一方、前記圧着部材212,212,…は、発泡材料などの軽量部材からなり、支軸211,211,…の軸方向中央付近に配設されている。このように前記圧着部材212,212,…を配設することで、ペーパーPを確実に把持しつつ、該ペーパーPに対する接触面積をできるだけ小さくすることができる。
また、上述のように、圧着ローラ21を、ローラ支軸210と、該ローラ支軸210に対して回転可能な回転筒部としての支軸211,211,…及び圧着部材212,212,…と、によって構成することで、該支軸211及び圧着部材212が軸方向に分割されていないものに比べて回転筒部の回転が容易になるため、ペーパーPを挟持する際に該ペーパーPが圧着ローラ21に接触しても、その衝撃を軽減することができ、ペーパーPに生じる振動や負荷変動を低減することができる。
しかも、上述のように、圧着ローラ21の回転筒部を複数の支軸211,211,…及び圧着部材212,212,…によって構成することで、例えば幅寸法(搬送方向に直交する方向の寸法)の小さいペーパーにプリントする場合には、前記圧着ローラ21の回転筒部全体を回転させることなく、ペーパーPの幅寸法に対応して一部分のみを回転させればよいため、ペーパーの受ける抵抗を小さくすることができ、該ペーパーに生じる振動や負荷変動を低減することができる。
なお、前記ローラ支軸210には、支軸211,211,…が該ローラ支軸210に対して軸方向に移動するのを防止するためのEリング213が嵌合されている。
前記ローラ支軸210の軸方向両端部には、前記コイルスプリング24を掛けるための溝部214,214が形成されている。更に、ローラ支軸210の軸方向両端部で前記溝部214,214よりも軸方向内側には、それぞれ、カム連結軸215,215が設けられていて、該各カム連結軸215が後述するカム機構のカム面203aの形状に応じて上下動することで、前記圧着ローラ21を圧着方向若しくは非圧着方向へと移動させることができるようになっている。かかる図3に示す機構によれば、巻き取りドラム20が回転すると、これに連動して圧着ローラ21も巻き取りドラム20の外周方向に沿って回転移動(固定軸200回りに回転移動)することができる。
次に、前記圧着ローラ21を圧着方向に移動させるためのカム機構を図4に基づいて説明する。図4は、図3に示す巻き取り機構8を、カムの形成されている箇所で固定軸200に垂直な面で切断した断面図を示している。図4に示すように、カム部材203は、クラッチ部材204を介して固定軸200に対して結合されている。該カム部材203は、カム面203aを有しており、先ほど説明したコイルスプリング24の付勢力により、カム連結軸215の先端215aがカム面203aに常時接触するようになっている。
前記カム面203aは、図4に示すように、カム部材203の外周面上のθ=210゜の範囲に形成されているため、カム連結軸215(圧着ローラ21)がカム部材203に対して回転移動できる範囲も210゜となる。そして、このカム面203aの周方向両端には、第1壁面203b及び第2壁面203cが形成されていて、カム連結軸215が該カム面203a上を相対移動すると、該カム連結軸215がこれらの壁面203b,203cに当接して位置決めされる。
図4(a)は、圧着ローラ21と巻き取りドラム20との間に隙間が形成された初期状態を示す図であり、図4(b)は圧着ローラ21が210゜回転し、圧着ローラ21によってペーパーPが圧着された状態を示す図である。このように、巻き取りドラム20を210゜回転させると、図4(b)の状態となるが、更に巻き取りドラム20を回転させると、カム連結軸215が第2壁面203cに当接して、強制的にカム部材203も一緒に固定軸200回りに回転させることになる。このとき、クラッチ部材204には摩擦すべりが生じている状態である。すなわち、前記クラッチ部材204を設けることで、圧着ローラ21をカム部材203によって規制される範囲(210゜)以上に回転させることが可能になる。
<圧着部材>
次に、圧着部材212の材質について以下で詳しく説明する。すなわち、前記圧着部材212は、スポンジ等のように弾性を有し、且つ比較的重量の軽い発泡部材(例えば発泡ウレタン等)により形成されていて、巻き取りドラム20の外周面との間でペーパーPを挟持する際に容易に弾性変形を生じるとともに、前記支軸211とともにローラ支軸210に対して容易に回転するようになっている。これにより、ペーパーPを巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間で挟持する際には、該ペーパーPに対して大きな振動や負荷変動が加わるのを防止することができる。したがって、前記巻き取りドラム20と圧着ローラ21とによって、露光処理中にペーパーPの搬送方向先端側を挟持した場合でも、該ペーパーPに大きな振動や負荷変動が作用して露光ムラが生じるのを防止することができる。
特に、上述のように圧着部材212を発泡部材によって構成することで、ゴム材料に比べて圧着ローラ21の外周面の摩擦係数を小さくすることができるため、ペーパーPを該圧着ローラ21と巻き取りドラム20との間に挟持する際に、該圧着ローラ21との接触によりペーパーPに生じる振動や負荷変動をさらに低減することができる。したがって、露光ムラの発生をより確実に防止することができる。
なお、前記圧着部材212は、発泡部材に限らず、例えば布などのように、ペーパーPを挟持する際に該ペーパーPに振動や負荷変動を与えないような比較的重量の軽い材料(比重が1.0(水に対する)よりも小さいもの、軽量部材)であればどのようなものであってもよい。
ここで、前記圧着ローラ21は、上述のように、軸方向両端に掛けられたコイルスプリング24によって巻き取りドラム20に対して圧着されるように構成されているため、ローラ21の材質によっては、弓状に変形を生じて、軸方向中央部で圧着方向の力を受けずに浮いた状態になる場合がある。これに対して、上述のように前記圧着ローラ21を弾性材料によって構成すれば、該圧着ローラ21の軸方向両端部は大きく弾性変形を生じるだけで、軸方向中央部で浮くことはなく、ペーパーPを巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間で確実に挟持することができる。これにより、前記巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間にペーパーPを挟持する際に、該ペーパーPにしわや負荷変動等が生じるのを防止することができ、露光ムラの発生を確実に防止することができる。
なお、上述の場合、前記巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間の圧着力の分布は軸方向で異なっているが、本実施形態では該巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間にペーパーPを挟持しているだけであり、該巻き取りドラム20と圧着ローラ21とによってペーパーPの搬送を行うことはないので、圧着力の不均衡によってペーパーPが蛇行する等の不具合も生じない。
<制御ブロック図>
次に、画像形成装置Aの制御ブロック構成を図5に基づいて説明する。この図5において、ペーパー先端検出手段30は、ペーパー検出センサー10からの出力信号によってペーパーPの先端(前端)を検出して、ペーパーPが到来したことを検出するものである。また、ペーパーPの先端が検出されるタイミングによって、現在、ペーパーPが下流側のどの位置にあるかを認識することもできる。ローラ駆動手段31は、露光搬送ローラ9を駆動するため駆動機構や駆動回路等により構成される。さらに、搬送量検出手段32は、露光搬送ローラ9の回転量を検出することで、ペーパーPの搬送量を検出するように構成されている。すなわち、露光搬送ローラ9は、一定速度で回転するように制御されているため、エンコーダ等により搬送量をモニターすることができる。
ペーパー位置検出部33は、前記ペーパー先端検出手段30により検出されたペーパーPの先端位置と、前記搬送量検出手段32により検出されたペーパーPの搬送量とに基づいて、ペーパーPの種々の位置を演算して求める機能を有する。具体的には、前記ペーパー位置検出部33は、露光開始タイミング検出手段33a、ペーパー後端脱出検出手段33b及び挿入検出手段33c(挿入判定手段)を備えている。
前記露光開始タイミング検出手段33aは、ペーパー先端検出手段30によって検出されたペーパーPの先端位置に基づいてレーザー光による露光開始タイミングを検出するように構成されている。すなわち、ペーパー検出センサー10の位置及びレーザー光による露光位置は、設計的に定まっているため、ペーパーPの先端位置が分かれば前記露光開始タイミング検出手段33aによって露光位置における露光開始タイミングを演算することができる。前記ペーパー後端脱出検出手段33bは、画像の焼付露光が完了したペーパーPの後端が、露光位置から脱出したことを検出するためのものである。前記挿入検出手段33cは、ペーパーPの先端が巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間の隙間に挿入されたことを検出するためのものである。この隙間への挿入量は通常、20mm程度だが、この挿入量は適宜設定することができる。
露光制御部34は、露光開始タイミング検出手段33aによる露光タイミングの演算結果に基づいてレーザー光による画像露光を開始するように構成されている。これにより、ペーパーPの乳剤面に画像データにより光変調されたレーザー光を走査して、潜像を形成することができる。
第1搬送ユニット駆動部35は、第1搬送ユニット11を駆動するための機構を有する。具体的には、前記第1搬送ユニット駆動部35は、搬送ローラ対11aを圧着状態と非圧着状態とに切り替えるための圧着駆動手段35aと、第1搬送ユニット11の全体を90゜回転させて水平状態と垂直状態とに切り替えるためのユニット回転手段35bと、搬送ローラ対11aを回転駆動させるローラ駆動手段35cと、を備えている。ここで、前記圧着駆動手段35aは、露光エンジン7により画像露光が行われているときは、搬送ローラ対11aを非圧着状態とし、ペーパーPに負荷が作用しないようにする。
第2搬送ユニット駆動部36は、第2搬送ユニット12を駆動するための機構を有するもので、搬送ローラ対12aを回転駆動させるローラ駆動手段36aを備えている。
搬送ユニット駆動制御手段37は、第1搬送ユニット11及び第2搬送ユニット12の駆動制御を行うように構成されている。例えば、ペーパー位置検出部33によってペーパーPの後端が露光位置から脱出したことが検出された場合には、搬送ローラ対11aを圧着状態に切り替える。
プリントサイズ設定手段40には、画像露光されるペーパーPのプリントサイズのデータが設定記憶される。そして、このプリントサイズ設定手段40に記憶されているプリントサイズデータに基づいて巻き取り移動機構13に対する制御や巻き取りドラム20に対する制御が行われる。例えば、ペーパーPの長さが所定長さ(本実施形態では430.1mm)よりも短い場合には、巻き取り機構8によるペーパーPの圧着及び巻き取りは行わないようにする。
たるみ量検出手段41は、たるみ検出センサー22からの出力信号に基づいて、たるみ量が所定量以上かどうかを検出するように構成されている。ドラム駆動手段42は、巻き取りドラム20を回転駆動するための機構を備えている。回転量検出手段43は、巻き取りドラム20の回転量を検出できるように構成されている。例えば、巻き取りドラム20に連動して回転するエンコーダにより、回転量をモニターすることができるようになっている。
ドラム回転制御手段44は、巻き取りドラム20の回転駆動制御を行う機能を有する。このドラム回転制御手段44は、挿入検出手段33cによるペーパーPの先端挿入の検出や、プリントサイズ設定手段40に記憶・設定されているプリントサイズのデータなどに基づいて、巻き取りドラム20の回転及び停止制御を行う。
巻き取り制御手段45は、巻き取り移動機構13の駆動制御を行う。例えば、回転量検出手段43により圧着ローラ21による圧着動作が完了(θ=210゜回転)したことを検出すると、巻き取りドラム20を第1位置から第2位置へ移動させるように制御する。また、長さの短いペーパーPの場合(例えば430.1mmよりも短い)は、巻き取り機構8による巻き取り動作を行わないため、巻き取りドラム20を一番下の第2位置に逃がしておくようにする。また、中間の長さのペーパーPの場合(例えば430.1mm〜594.1mm)には、巻き取り機構8によるペーパーPの圧着は行うが、たるみ検出センサー22によるたるみ量の検出は行わないため、巻き取りドラム20を第1位置と第2位置の中間位置(第3位置)まで移動させるように制御する。このように、巻き取り制御手段45は、ペーパーPの搬送方向の長さに応じて巻き取り移動機構13に対する制御を変更するように構成されている。なお、ペーパーPの長さ寸法に関する情報は、前記プリントサイズ設定手段40から得ることができる。
ここで、図5に示す制御ブロックは、コンピュータソフトウェアやハードウェアの機能により構築することができる。どの機能をソフトウェアで実現し、どの機能をハードウェアにより実現するかについては、ペーパー処理の能力等に応じて適宜決めることができる。
<巻き取り機構の動作>
次に、ペーパーPに対して画像露光を行ってから現像処理部へ送り出すまでの動作について、図6A,6Bのフローチャート及び図2、図7〜図12により説明する。なお、プリントサイズ設定手段40には、巻き取り機構8を第2位置まで下降させる必要がある長さ(594.1mm以上)のプリントサイズが設定されているものとする。
まず、所定のプリントサイズに切断されたペーパーPの先端がペーパー検出センサー10及びペーパー先端検出手段30により検出される(ステップST1)。ペーパーPの先端が検出されてから所定タイミングが経過して、露光開始タイミング検出手段33aによって露光開始のタイミングであることが検出された後、露光制御部34によってペーパーPの乳剤面に対してレーザー光が走査露光され、画像が形成されていく(ステップST2)。
このようにレーザー光による走査露光が行われながら、ペーパーPは露光搬送ローラ9により下流側に向かって搬送されて、ペーパーPの先端は、第1搬送ユニット11のガイド板11bを通過する。このとき、第1搬送ユニット11の搬送ローラ対11aは圧着が解除された状態であるため、ペーパーPに大きな負荷が作用することなく、該ペーパーPは第1搬送ユニット11の位置を通過することができる。
巻き取りドラム20は、予め図2に示すような第1位置に設定されているため、上述のように第1搬送ユニット11を通過したペーパーPは、そのまま巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間の隙間に向かって搬送される。そして、ペーパーPの先端位置は、ペーパー検出センサー10による検出結果とペーパーPの搬送量とに基づいてペーパー位置検出部33により演算され、この演算結果から挿入検出手段33cによってペーパーPの先端が巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間の隙間に挿入されたか否かを判断する(ステップST3)。なお、本実施形態では、露光位置前に設けられた前記ペーパー検出センサー10によってペーパーPの先端を検出して、この検出結果と該パーパーPの搬送量とに基づいて該ぺーパーPの先端位置を演算することで、巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間にペーパーPの先端が挿入されたことを検出するようにしているが、この限りではなく、該巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間への挿入量を直接検出できるようにセンサー等を設けるようにしてもよい。
前記挿入検出手段33cによりペーパーPの先端が巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間の隙間内に挿入されたことが検出された場合(ステップST3においてYESの場合)、巻き取りドラム20の回転を開始する(ステップST4)。図2は、ペーパーPの先端が前記隙間内に挿入された直後の状態を示している。そして、巻き取りドラム20は、図2において反時計方向に回転すると共に、圧着ローラ21も同様に回転軸芯20a周りに回転する。その後、上述したカム機構によって圧着ローラ21は、巻き取りドラム20との間の隙間が徐々に狭くなるように、圧着方向に移動することになる。
このとき、前記ペーパーPの搬送方向後方側では、レーザー光による走査露光が行われている。すなわち、露光中のペーパーPの搬送方向先端側が巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間に挟持されることになる。このように、露光中であっても長尺のペーパーPの搬送方向前方側を挟持することで、狭い空間内で該ペーパーPの搬送方向を容易に変更したり、巻き取りドラム20に巻き付けたりすることができるようになるため、ペーパーPの長さに応じて収容空間部Sを大きくすることなく露光ムラの発生を十分に防止できるような露光後バッファを確保することができる。したがって、装置全体の大型化を防止しつつ長尺プリントを行うことができる。
そして、前記巻き取りドラム20が所定量(図の例では210゜)回転したかどうかを判定し(ステップST5)、所定量回転したと判定された場合(ステップST5でYESの場合)には、巻き取りドラム20の回転を停止する(ステップST6)。この回転量の検出は回転量検出手段43により行う。図7は、巻き取りドラム20の回転が停止した直後の状態を示す図である。ここで、巻き取りドラム20の回転速度は、その周速度が露光搬送ローラ9によるペーパーPの送り速度とほぼ同一になるように設定されている。このように巻き取りドラム20の回転速度に設定することで、ペーパーPに対して大きな負荷変動が作用することなく、できる限り速い速度でペーパーPを巻き取ることができる。なお、巻き取りドラム20の回転をペーパーPの送り速度に対して少し遅くすれば、若干のたるみを持たせて巻取りを行うことができるため、ペーパーPに負荷変動が生じるのをより確実に防止することができる。
前記ステップST6で巻き取りドラム20の回転を停止した後、巻き取り制御手段45によって巻き取り移動機構13を駆動させて、巻き取り機構8を第1位置から第2位置へと下降させる(ステップST7)。なお、ステップST6、ST7については、ほぼ同時に行うようにしてもよい。例えば、巻き取りドラム20が停止する直前に、巻き取り機構8の下方への移動を開始してもよい。
ここで、上述のような巻き取り機構8の下方への移動は、ペーパーPが収容空間部S内へ送り込まれてくる速度よりも遅くなるように設定されるのが好ましい。これにより、ペーパーPに対して大きな負荷変動を与えなくて済む。図8は、巻き取りドラム20が第1位置と第2位置との中間位置(第3位置)まで移動した状態を示している。この図8では、巻き取りドラム20の下降速度が遅いため、巻き取りドラム20と第1搬送ユニット11との間のペーパーP部分には、たるみが生じ始めている。図9は、巻き取りドラム20が第2位置まで下降完了した状態を示している。
上述のように巻き取りドラム20の回転を停止して該巻き取りドラム20を第2位置へ移動した後も、ペーパーPは露光搬送ローラ9により収容空間部S内に送り込まれてくる。このとき、ペーパー後端脱出検出手段33bによってペーパーPの後端が第1搬送ユニット11に到達したか否かを判断する(ステップST8)。ペーパーPの後端が到達していると判定されれば(ステップST8でYESの場合)、ステップST15へ移行する。一方、ステップST8で後端が到達していないと判定されれば(NOの場合)、ペーパーPが送り込まれることで徐々にたるみが大きくなるため、図10に示すように、発光素子22aからの光がペーパーPのたるみで遮断される状態となる(ステップST9)。このとき、たるみが大きくなったとしても、巻き取りドラム20は斜め下方、すなわち壁面14から遠ざかる方向に移動するため、ペーパーPは壁面14をこすらない状態でたるみが発生する。
ここで、第1搬送ユニット11にペーパーPの後端が到達した状態とは、挟持搬送ローラ対11aよりもペーパーPの後端が少し上流側に突出した状態として定義される。この突出量については、適宜設定することができる。
図10の状態になると、たるみ量検出手段41により所定量以上のたるみが生じたものと判断し(ステップST9でYESの場合)、巻き取りドラム20を再び回転させる(ステップST10)。この巻き取りドラム20の回転は、先ほどのステップST4における回転駆動よりも高速で行われる。これは、大きくなりすぎたたるみを早期に解消するためである。巻き取りドラム20の回転により、発光素子22aの光の遮断状態が解消され、たるみ量が所定量以下になったと判断された場合(ステップST11でYESの場合)、再び巻き取りドラム20を停止させる(ステップST12)。その後、ステップST8へ戻り、ペーパーPの後端が第1搬送ユニット11に到達したか否かを判断する。
たるみ量が所定量以下でない場合(ステップST11でNOの場合)には、一旦ステップST13に移行して、ステップST8と同じ判定を行う。ペーパー後端が第1搬送ユニット11に到達していなければ(ステップST13でNOの場合)、巻き取りドラム20の回転を継続して行うとともにステップST11に戻り、再びたるみ量のモニターを行う。一方、ペーパー後端が第1搬送ユニット11に到達していれば(ステップST13でYESの場合)、巻き取りドラム20の回転を停止する(ステップST14)。図11は、図10の状態から更に巻き取りドラム20が回転した状態を示しているが、圧着ローラ21は210゜以上回転していることから、クラッチ部材214がすべっている状態である。
以上のような巻き取りドラム20の回転及び停止の制御は、ドラム回転制御手段44の機能に基づいて行われる。そして、たるみ検出センサー22によってたるみ量を検出して、そのたるみ量に基づいて巻き取りドラム20の回転制御を行うことで、巻き取りドラム20は回転及び停止を繰り返す間歇駆動制御が行われることになる。この回転及び停止を何回繰り返すかについては、プリントサイズにより決まる。
ペーパーPの後端が第1搬送ユニット11に到達し、且つ巻き取りドラム20の回転が停止すると、圧着駆動手段35aによって、第1搬送ユニット11の挟持搬送ローラ対11aは非圧着状態から圧着状態へと切り替えられる(ステップST15)。そして、図12に示すように、ユニット回転手段35bによって第1搬送ユニット11は90゜回転して垂直姿勢となる(ステップST16)。このとき、第1搬送ユニット11の搬送面と第2搬送ユニット12の搬送面とが一列に並んだ状態となる。次に、搬送ローラ対11aを回転駆動させて、ペーパーPを第2搬送ユニット12へ向かって搬送し、受け渡す(ステップST17)。この際、巻き取りドラム20は逆回転(時計回り)させる。
これにより、第2搬送ユニット12によって挟持されたペーパーPは上方に搬送され、図示しない現像処理部に送り込まれて現像処理が施される。すなわち、ペーパーPは、巻き取り機構8によりペーパーPが巻き取られる前と、第2搬送ユニット12によって搬送されるときとでは、搬送方向における先端側と後端側とが入れ替わった状態で搬送されることになる。
上述のような第2搬送ユニット12へのペーパーPの受け渡しが完了すると、次のペーパーPを受け入れるべく初期状態にセットする。すなわち、巻き取りドラム機構8を第2位置から第1位置へと上昇させると共に、圧着ローラ21も初期位置に復帰させ、次のペーパーPを受け入れ可能な状態にする。また、第1搬送ユニット11も水平状態に復帰させると共に、搬送ローラ対11aを非圧着状態にセットする。
ここで、以上の説明では、ペーパーPの搬送方向の長さが所定値(例えば594.1mm、第1の長さ)以上のプリントサイズの場合の搬送方法について説明したが、ペーパーPの長さが前記所定値以下の場合には、その長さに応じて次のような2通りの動作を行う。
すなわち、サービスサイズのようにペーパーPの搬送方向長さが所定長さよりも短い場合(例えば430.1mmよりも短い場合、第2の長さ)は、該ペーパーPを巻き取りドラム20で巻き取る必要がないため、巻き取り機構8を最初から第2位置へと移動させておく。これにより、露光エンジン7により画像露光されたペーパーPは、第1搬送ユニット11により直ちに方向変換され、第2搬送ユニット12へと受け渡しされる。その結果、ペーパーPに加わる負荷をより確実に低減することができる。
一方、ペーパーPの長さが第1の長さと第2の長さとの中間の第3の長さ(本実施形態の例では430.1〜594.1mm)の場合には、巻き取り機構8による巻き取り動作、及び巻き取り機構8の第1位置と第2位置との中間位置(第3位置)への移動のみを行う。すなわち、図6AのステップST7において、巻き取りドラム20を中間位置まで下降させる。このとき、第3の長さのペーパーPの場合は、たるみ検出センサー22によるたるみ検出の必要がないため、たるみ検出は行わない。従って、図6A,Bにおいて、たるみ検出に関するステップを除いた動作が行われる。
以上より、本実施形態によれば、露光位置よりも搬送路下流側に、ペーパーPを巻き付ける巻き取り機構8を設けることで、露光後バッファのための大きな空間や長い搬送路を設ける必要がなくなるため、装置全体の小型化を図りつつ露光ムラを十分に防止できるような露光後バッファを確保することができる。そして、前記巻き取り機構8を巻き取りドラム20及び圧着ローラ21によって構成し、露光されているペーパーPの搬送方向先端側を両者の間に挟持するとともに、該圧着ローラ21を、両端部で支持されたローラ支軸210と、該ローラ支軸210に対して回転可能な回転筒部と、により構成したので、巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間にペーパーPを挟持する際の振動若しくは負荷変動を小さくすることができ、狭い空間内に露光ムラを生じることなく長尺ペーパーPを収容することができる。したがって、装置全体を大型化することなく、露光ムラの少ない長尺サイズのプリントを行えるようになる。
しかも、前記圧着ローラ21の回転筒部は、複数の支軸211,211,…と圧着部材212,212,…との組み合わせからなるため、プリントサイズに応じて圧着ローラ21の一部分のみを回転させることも可能になる。すなわち、幅寸法の小さいペーパーにおいては、その幅寸法に応じて圧着ローラ21の一部分のみが回転するだけなので、圧着ローラ21全体を回転させる場合に比べて該ローラ21から受ける抵抗を小さくすることができ、ペーパーPに与える振動や負荷変動を低減することができる。
また、前記圧着ローラ21の回転筒部を発泡材料などの比較的重量の軽い材料によって形成すれば、該圧着ローラ21にペーパーPが接触した際に該圧着ローラ21が容易に回転するようになり、ペーパーPに与える振動や負荷変動を軽減することができる。特に、前記回転筒部を発泡ウレタンなどの発泡材料によって構成すれば、ゴム材料等に比べて回転筒部の外周面の摩擦係数も小さくなるため、搬送されてくるペーパーPに対して圧着ローラが大きな抵抗になることはなく、該ペーパーPに与える振動や負荷変動を大幅に軽減することができる。
(その他の実施形態)
本発明の構成は、前記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、前記実施形態では、長尺のペーパーの場合には、巻き取りドラム20及び圧着ローラ21からなる巻き取り機構8によって露光後のペーパーPを巻き取るようにしているが、この限りではなく、該巻き取りドラム20と圧着ローラ21との間にペーパーPの搬送方向前端側を挟持して、該ペーパーPの搬送方向のみを変えるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、ペーパーPの搬送方向前端側を巻取りドラム20と圧着ローラ21との間で挟持するようにしているが、この限りではなく、該巻取りドラム20と圧着ローラ21との間に所定の隙間が形成されて、ペーパーPが挟持されていない状態であってもよい。ここで、前記所定の隙間は、ペーパーPの搬送方向を変更できるような隙間に設定される。このようにペーパーPを挟持しないようにすることで、挟持の際の衝撃や負荷変動が生じないので、ペーパーPの露光ムラの発生を確実に防止することができる。
また、前記実施形態では、ペーパー後端脱出検出手段33bは、ペーパー検出センサー10からの出力信号に基づいて、ペーパーPの後端が露光位置から脱出して第1搬送ユニット11に到達したことを検出するようにしているが、この限りではなく、専用のセンサーを第1搬送ユニット11に設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施形態では、圧着ローラ21はローラ支軸210に対して支軸211,211,…及び圧着部材212,212,…が回転可能に構成されているが、これに限らず、圧着ローラ21と巻き取りドラム20との間にペーパーPを挟持する前から圧着ローラ21全体を回転させるようにしてもよい。このように、圧着ローラ21をペーパーPの挟持前から回転させることで、該圧着ローラ21にペーパーPが接触する際の両者の速度差を小さくすることができ、ペーパーPに作用する振動や負荷変動を低減することができる。なお、この場合には、前記圧着ローラ21のローラ支軸210に駆動手段としてのモータの駆動力を伝達するような構成を設けるとともに、該ローラ支軸210に対して支軸211,211,…及び圧着部材212,212,…が一体的に回転するように構成する必要がある。そして、ペーパー位置検出部33によりペーパーPの先端位置及び搬送量に基づいてペーパーPの位置を検出し、その先端が圧着ローラ21と巻き取りドラム20との間に挿入される前に、前記モータを駆動させて圧着ローラ21を予回転させる。この圧着ローラ21に予回転をさせるような構成が予回転手段に対応する。
さらにまた、前記実施形態では、画像記録部としてレーザー光を用いる露光エンジンについて説明したが、この限りではなく、例えば、液晶シャッターを用いた画像露光や、インクジェットプリンタであってもよい。したがって、画像形成媒体についても、写真感光材料だけでなく、それ以外の材料からなるペーパーであってもよい。
以上説明したように、本発明における画像形成装置は、露光中のペーパーの前端側の搬送方向を変更する圧着ローラにペーパーの負荷変動が小さくなるような回転筒部を設けることで、装置全体を大型化することなく露光ムラの少ない長尺プリントを行えるようになるから、例えば、長尺プリントを行うための画像形成装置に特に有用である。
画像形成装置を備えた写真処理システムの構成を示す部分断面図である。 収容空間部の構成を示す図である 巻き取り機構の構成を示す詳細な斜視図である。 圧着ローラを移動させるカム機構を示す断面図である。 画像形成装置の制御ブロック構成を示す図である。 画像形成装置の動作を示すフローチャート(前半)である。 画像形成装置の動作を示すフローチャート(後半)である。 画像形成装置の動作(その1)を示す図である。 画像形成装置の動作(その2)を示す図である。 画像形成装置の動作(その3)を示す図である。 画像形成装置の動作(その4)を示す図である。 画像形成装置の動作(その5)を示す図である。 画像形成装置の動作(その6)を示す図である。 従来技術に係る画像形成装置の構成を示す図である。
符号の説明
A 画像形成装置
S 収容空間部
P ペーパー(画像形成媒体)
7 露光エンジン(画像記録部)
8 巻き取り機構
9a,9b 露光搬送ローラ(搬送機構)
11 第1搬送ユニット
12 第2搬送ユニット
13 巻き取り移動機構
20 巻き取りドラム(駆動ローラ)
21 圧着ローラ(従動ローラ)
203 カム部材
203a カム面
210 ローラ支軸(シャフト部)
211 支軸(回転筒部)
212 圧着部材(回転筒部)
215 カム連結軸

Claims (5)

  1. 画像形成媒体を搬送する搬送機構と、該搬送機構によって搬送される画像形成媒体の画像形成面上に画像形成を行う画像記録部と、該画像記録部よりも搬送下流側に配設され、前記画像形成媒体の搬送方向を変更するためのローラ対と、を備えた画像形成装置であって、
    前記ローラ対は、駆動ローラと従動ローラとからなり、前記画像記録部によって所定長さ以上の画像形成媒体に画像形成が行われているときに、該画像形成媒体の搬送方向前端側がローラ間に所定量以上、挿入されるような位置に配設されているとともに、前記画像形成媒体がその位置まで挿入された場合に、前記ローラ同士の間隔が前記画像形成媒体の搬送方向を変更可能な所定間隔まで狭められるように構成されていて、
    前記従動ローラは、シャフト部と、該シャフト部の外周面上に回転可能に配設される回転筒部と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1において、
    回転筒部は、比重が1.0より小さい軽量部材によって構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2において、
    軽量部材は、発泡材料からなることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つにおいて、
    回転筒部は、軸方向に複数分割されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 画像形成媒体を搬送する搬送機構と、該搬送機構によって搬送される画像形成媒体の画像形成面上に画像形成を行う画像記録部と、該画像記録部よりも搬送下流側に配設され、前記画像形成媒体の搬送方向を変更するためのローラ対と、を備えた画像形成装置であって、
    前記ローラ対は、駆動ローラと従動ローラとからなり、前記画像記録部によって所定長さ以上の画像形成媒体に画像形成が行われているときに、該画像形成媒体の搬送方向前端側がローラ間に所定量以上、挿入されるような位置に配設されているとともに、前記画像形成媒体がその位置まで挿入された場合に、前記ローラ同士の間隔が前記画像形成媒体の搬送方向を変更可能な所定間隔まで狭められるように構成されていて、
    前記ローラ同士の間隔が狭められる前から前記従動ローラを搬送方向に回転させる予回転手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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KR20170094642A (ko) * 2016-02-11 2017-08-21 주식회사 엘지화학 가압롤들 간의 간격 조절이 가능한 가압장치
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