JP2005199389A - 導電性高分子アクチュエータ - Google Patents

導電性高分子アクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】 イオンの通過を妨げず、導電性高分子の伸縮体の変位も阻害しない柔軟電極を有し、効率の良い配置が可能な導電性高分子アクチュエータを提供する。
【解決手段】 導電性高分子の伸縮体11と直接接続され酸化還元反応に含まれるイオンと電子伝導体とを含有するゲルとすることで酸化還元反応に必要なイオンは電極自身が含有して伸縮体との間でイオンの出入りが可能な第1電極12と、伸縮体と電解質托体層13を介して接続される第2電極25との間に電位差を与えて酸化還元反応に伴う伸縮体の膨張収縮変形が発生する。
【選択図】図1

Description

本発明は、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の伸縮体の変位も阻害しない柔軟電極を有する導電性高分子アクチュエータに関する。
家庭用ロボットなど人間に近い場所において動作する機械に対する要求の高まりに伴い、人間の筋肉のようにしなやかな動作をする人工筋肉アクチュエータへの期待も大きくなっている。人工筋肉アクチュエータの候補として、これまでに様々な方式のアクチュエータが提案されているが、その中の一つとして、導電性高分子を用いたアクチュエータが提案されている。
導電性高分子を用いた人工筋肉アクチュエータの一例としては、図4に示すようなたわみ変形を発生させるアクチュエータが提案されている。このアクチュエータは、導電性高分子膜であるポリアニリン膜体5a、5bで固体電解質成形体2を挟み込む構造となっている。スイッチ4をオンすることで、電源3において設定された電位差がポリアニリン膜体5a、5b間に与えられ、一方のポリアニリン膜体5bには陰イオンが挿入されて伸長し、もう一方のポリアニリン膜体5aからは陰イオンが離脱して縮小し、結果としてたわみ変形が発生するようになる。この場合、一方のポリアニリン膜体5bはもう一方のポリアニリン膜体5aに対して電解質形成体2を介して接続された電極として作用していることになる。この例では、たわみ方向の変位が発生しているが、導電性高分子膜が1枚だけの場合や、複数の導電性高分子膜が同方向に膨張収縮する場合には、伸び方向の変位を取り出すこともできる。このような導電性高分子アクチュエータは、2〜3Vの低電圧で筋肉に匹敵するような歪みを発生することから、人工筋肉としての実用化が期待されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、アクチュエータとして用いられるポリアニリンやポリピロールといった導電性高分子膜は、電極として考える場合には十分な導電性を持っていない。そのため、導電性高分子膜の末端部にリード線を接続して電位を与える構成では、動作時における先端部の電位は導電性高分子膜の抵抗のために降下し、アクチュエータの変位量や応答性は材料の持つポテンシャルに比べて減少してしまう。そこで、導電性高分子膜上に電極を設けてやり、導電性高分子膜全体の電位を均質化してやることで、変位量や応答性の向上が図れるようになる(例えば、特許文献2参照)。ただし、電極の剛性が高い場合、逆に電極によってアクチュエータの動作が妨げられることになるので、導電性高分子膜と組み合わせる柔軟電極として、非特許文献1又は非特許文献2に記載されているコイル状の電極や、非特許文献3に記載されている波形の金電極が提案されている。
特開平11−169393号公報 特開平11−169394号公報 Chemistry Letters,Vol.32,No.9の800〜801ページ Synthetic Metals,Vol.138の391〜398ページ Advanced Materials,Vol.15,No.4の310〜313ページ
しかしながら、前述した柔軟電極にも課題がある。コイル状の電極の場合、電位の低下を抑制するためにはコイルを太く、狭ピッチな物にするのが望ましいが、その場合、電極と接している導電性高分子の変位が抑制されるため、全体的には変位の向上が望めなくなってしまう。また、コイルを細くした場合には、コイルの形状を保持するのが難しく、製造が困難になる。さらに、コイル状に限らず電極の形状変化によって柔軟性を持たせた柔軟電極の場合、電極の歪み方向と導電性高分子の歪み方向が完全には一致せず、耐久性に課題がある。また、円柱形状のアクチュエータとなるため、アクチュエータの内部空間などが無駄となり、高密度な配置が困難である。
一方、波形の金電極のような柔軟電極の場合、上記のような課題は余り問題にならないと考えられるが、柔軟電極を通過してイオンが出入りすることができないため、導電性高分子膜の両面を有効に利用することができず、応答性の向上に限界がある。
従って、本発明の目的は、かかる点に鑑み、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の伸縮体の変位も阻害しない柔軟電極を有し、効率の良い配置が可能な導電性高分子アクチュエータを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、導電性高分子の伸縮体と直接接続される第1電極と、上記導電性高分子と電解質托体層を介して接続される第2電極との間に電位差を与えることで、酸化還元反応に伴う上記導電性高分子の伸縮体の膨張収縮変形が発生する導電性高分子アクチュエータにおいて、
上記第1電極が、上記酸化還元反応に含まれるイオンと電子伝導体とを含有するゲルであることを特徴とする導電性高分子アクチュエータを提供する。
よって、本発明によれば、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の伸縮体の変位も阻害しない柔軟電極を有し、効率の良い配置が可能な導電性高分子アクチュエータを得ることができる。すなわち、本発明によれば、導電性高分子の伸縮体と直接接続する電極が導電性高分子の伸縮体の酸化還元反応に含まれるイオンと電子伝導体とを含有するゲルとすることで、酸化還元反応において必要となるイオンは電極自身が含有することになり、導電性高分子の伸縮体との間でイオンの出入りが可能になる。また、同様に電解質托体層との間でもイオンの出入りが可能になるので、電極がイオンの通過を妨げないようになる。さらに、電極はゲルであることから柔軟性を持っており、導電性高分子の伸縮体の変位を阻害しないという効果も得られ、電極を含めてアクチュエータを積層することが容易になり、アクチュエータを効率良く配置できるようになる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する前に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、導電性高分子の伸縮体と直接接続される第1電極と、上記導電性高分子と電解質托体層を介して接続される第2電極との間に電位差を与えることで、酸化還元反応に伴う上記導電性高分子の伸縮体の膨張収縮変形が発生する導電性高分子アクチュエータにおいて、
上記第1電極が、上記酸化還元反応に含まれるイオンと電子伝導体とを含有するゲルであることを特徴とする導電性高分子アクチュエータを提供する。
このような構成によれば、酸化還元反応において必要となるイオンは電極自身が含有することになり、導電性高分子の伸縮体との間でイオンの出入りが可能になる。また、同様に電解質托体層との間でもイオンの出入りが可能になるので、電極がイオンの通過を妨げないようになる。さらに、電極はゲルであることから柔軟性を持っており、導電性高分子の伸縮体の変位を阻害しないという効果も得られるようになるので、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の変位も阻害しない柔軟電極を有する導電性高分子アクチュエータを得ることができる。
本発明の第2態様によれば、上記第1電極と上記第2電極の両方が、上記酸化還元反応に含まれるイオンと電子伝導体とを含有するゲルであることを特徴とする第1の態様に記載の導電性高分子アクチュエータを提供する。
このような構成によれば、両方の電極はゲルであることから柔軟性を持っており、導電性高分子の伸縮体の変位を阻害しないという効果も得られるようになるので、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の変位も阻害しない柔軟電極を有する導電性高分子アクチュエータを得ることができる。
本発明の第3態様によれば、上記第1電極に用いられるゲルが、上記導電性高分子の伸縮体の1以上の面を覆うように配置されることを特徴とする第1又は2の態様に記載の導電性高分子アクチュエータを提供する。
このような構成によれば、電極ゲルによって覆われる導電性高分子の伸縮体の面全体にわたってほぼ均一の電位を与えることができるようになり、変位量、応答性を導電性高分子の伸縮体の材料の持つポテンシャルにより近づけた導電性高分子アクチュエータを得ることができる。
本発明の第4様態によれば、上記ゲル内に、電気伝導率が10000S/cm以上の金属体が含まれることを特徴とする第1〜3のいずれか1つの様態に記載の導電性高分子アクチュエータを提供する。
このような構成によれば、金属体の電気伝導率により、電極ゲル単体の場合に比べて電気伝導率が向上するようになり、より電気伝導率に優れた柔軟電極を有する導電性高分子アクチュエータを得ることができる。
本発明の第5様態によれば、上記第1電極が接続された上記導電性高分子の伸縮体と、上記第2電極が、上記電解質托体層を挟みながら交互に積層されていることを特徴とする第1〜4のいずれか1つの様態に記載の導電性高分子アクチュエータを提供する。
このような構成によれば、並列に効率良く導電性高分子の伸縮体を配置できることから、薄型で発生応力の大きい導電性高分子アクチュエータを得ることができる。
本発明の第6様態によれば、上記導電性高分子の伸縮体が、上記第1電極又は上記電解質托体層のどちらかもしくは両方を挟みながら積層されたものに、上記第2電極が上記電解質托体層を介して接続されていることを特徴とする第1〜4のいずれか1つの様態に記載の導電性高分子アクチュエータを提供する。
このような構成によれば、導電性高分子の伸縮体間に第2電極が含まれないので、さらに効率良く導電性高分子の伸縮体を配置でき、より薄型で発生応力の大きい導電性高分子アクチュエータを得ることができる。
本発明の第7態様によれば、上記ゲルが、上記酸化還元反応に含まれるイオンをアニオン又はカチオンとするイオン性液体とカーボンナノチューブより構成されるゲルであることを特徴とする第1〜6のいずれか1つの態様に記載の導電性高分子アクチュエータを提供する。
このような構成によれば、電極は酸化還元反応に必要なイオンと電子伝導体として作用するカーボンナノチューブとを含有することになり、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の伸縮体の変位も阻害しない柔軟電極を有する導電性高分子アクチュエータを得ることができる。
本発明の第8態様によれば、上記電解質托体層が、上記酸化還元反応に用いられるイオンをアニオン又はカチオンとするイオン性液体であることを特徴とする第1〜7のいずれか1つの態様に記載の導電性高分子アクチュエータを提供する。
このような構成によれば、電解質托体層が溶媒の蒸発等の不安定要因を持たない導電性高分子アクチュエータを得ることができる。
本発明の第9態様によれば、上記電解質托体層が、上記酸化還元反応に用いられるイオンをアニオン又はカチオンとするイオン性液体を含有する高分子ゲルであることを特徴とする第1〜7のいずれか1つの態様に記載の導電性高分子アクチュエータを提供する。
このような構成によれば、上記電解質托体層と上記電極ゲルとの密着性に優れ、液体の封止を考慮する必要のない導電性高分子アクチュエータを得ることができる。
以下、本発明の種々の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明にかかる第1実施形態の導電性高分子アクチュエータの一例としての人工筋肉アクチュエータ1の概略を示した断面図である。また、図6にその外観図を示す。
図1において、11は酸化還元反応に伴って膨張収縮変形する導電性高分子製の矩形の伸縮体である伸縮板であり、円筒形のケース21、円板状のフタ22によって囲まれた空間を満たす電解質托体層であるイオン性液体13の液中の大略中央部に配置されている。
導電性高分子の伸縮板11を構成する導電性高分子としては、ポリピロール、ポリアニリン、又はポリメトキシアニリン等が利用可能だが、ポリピロールは変位が大きい点で望ましい。また、導電性高分子の伸縮板11の厚みは数十μm程度であるのが望ましい。それより薄いと強度的に弱く、それより厚いと導電性高分子の伸縮板11の内部まで十分にイオンが出入りできなくなるので望ましくない。
導電性高分子の伸縮板11の長手方向の両端には、ロッド23a、23bが接続されており、ロッド23aは、フタ22に設けられたシール部材24aを貫通して、ロッド23bは、ケース21に設けられたシール部材24bを貫通して、それぞれ、フタ22及びケース21の外部に突出している。
導電性高分子の伸縮板11には、その上面にイオン性液体13と同種のイオン性液体と電子伝導体であるカーボンナノチューブからなるゲルによって構成された柔軟電極(第1電極の一例)12が密着しており、その他の面には、ケース21内の空間に充填されたイオン性液体13が密接している。この柔軟電極12に接続された配線は、フタ22に備えられたシール部材24cを経て電源3に接続されている。柔軟電極12は、導電性高分子の伸縮板11のその上面の一面全て又はほぼ一面全面を覆うように配置されている。このようにすることで、導電性高分子の伸縮板11の電位を全体にわたって均一に保持することができる。また、変形例として、導電性高分子の伸縮板11の両面を覆うように柔軟電極12を配置することで、この効果を、より顕著にすることもできる。電源3のもう一方の極には、スイッチ4を介して対電極(第2電極の一例)25が接続されている。対電極25は、フタ22に備えられたシール部材24dを通して、ケース21内の空間に充填されたイオン性液体13と接している。ゲル化が可能なイオン性液体13としては、SCIENCE,Vol.300の2072〜2074ページに報告されているようにEMIBF、BMIBF、HMIBF、BMIPF、EMITfN、BMITfN、又はABMIPF等が利用可能であるが、アニオンとしてPFを含むBMIPF、又はABMIPFが、ポリピロールやポリアニリンなどとの組み合わせで大きな変位が得られることから望ましい。
次に、この人工筋肉アクチュエータ1の作用を説明する。
導電性高分子の伸縮板11が収縮する原因としては、アニオン(陰イオン)の出入り、カチオン(陽イオン)の出入り、高分子構造の変化等があるが、図1(A)、図1(B)及び図1(C)による動作原理の説明では、ポリピロールなどの材料系においてアニオンのドープ、アンドープが主たる変形のメカニズムとされていることから、アニオンの出入りについて述べることにする。
図1(A)はスイッチオフの状態で柔軟電極12に電圧を印加していない状態を示し、図1(B)は柔軟電極12に正の電位を印加した場合を示している。柔軟電極12に印加された電圧により、導電性高分子の伸縮板11にも同じ電位が与えられ、電圧無印加時に電解質托体層であるイオン性液体13に均質に存在したアニオンが、正電極側の導電性高分子の伸縮板11側に引き寄せられ、導電性高分子の伸縮板11内部に入り込むようになる。この酸化過程に伴って導電性高分子の伸縮板11が伸長し、ロッド23a、23bによって導電性高分子伸縮板11の伸び方向の変位が取り出せるようになる。このとき、柔軟電極12は、イオン性液体13と同様なアニオン(例えばPF)を含んでおり、イオン性液体13と導電性高分子の伸縮板11との間のアニオンの出入りに対しては障害とならず、アニオンは柔軟電極12側からも出入りすることになる。また、図1(C)は柔軟電極12に負電圧を印加した場合を示す。導電性高分子の伸縮板11に存在したアニオンは、対向する対電極25の方に引き寄せられ、電解質托体層であるイオン性液体13中もしくは柔軟電極12中に導電性高分子の伸縮板11から離脱するようになり、この還元過程に伴って導電性高分子の伸縮板11は収縮し、ロッド23a、23bによって縮み方向の変位が取り出せるようになる。ここで、柔軟電極12には、電子伝導体としてカーボンナノチューブが含まれているが、ここに、電気伝導率が10000S/cm以上の金属体、例えば金、銅、白金、チタン、ニッケル、若しくはステンレス等を含有させることで、柔軟電極12の電気伝導率をカーボンナノチューブのみの場合より向上させて、人工筋肉アクチュエータ1としてより十分に機能させることができる。電気伝導率が10000S/cm未満の金属体を柔軟電極12に含有させる場合には、柔軟電極12に金属を含ませることによる柔軟性の低下などの不利益と比べて、十分な電気伝導率の向上効果が得られないため、望ましくない。柔軟電極12に含有させる金属体の形状としては、小片状の物を複数個含ませても良いし、線状の物であっても良く、また両者の組み合わせでも良い。特に線状の物は、電源との配線を兼ねることも可能であり、望ましい。
以上説明したアニオンのドープについて、柔軟電極12が無い場合と有る場合を比較したものが図5(A),(B)である。柔軟電極12が無い場合、導電性高分子の伸縮板11の左側に電圧を印加しても、図5(A)に示されるように、アニオンは、導電性高分子の伸縮板11の左側から順にドープされ、導電性高分子の伸縮板11の右端までドープされるには時間がかかることになる。これは、導電性高分子の伸縮板11の抵抗のために、導電性高分子の伸縮板11の右端の電圧が印加された電圧とすぐには一致しないことが原因である。一方、図5(B)に示されるように、柔軟電極12がある場合には、導電性高分子の伸縮板11全体に電圧がかかるため、アニオンは、導電性高分子の伸縮板11の各部分に一斉にドープされるようになり、人工筋肉アクチュエータは高速に動作するようになる。
以上のように、第1実施形態によれば、酸化還元反応において必要となるアニオンは、柔軟電極12自身が含有することになり、導電性高分子の伸縮板11との間でイオンの出入りが可能になる。また、同様に電解質托体層であるイオン性液体13との間でもイオンの出入りが可能になるので、柔軟電極12がアニオンの通過を妨げないようになる。さらに、柔軟電極12はゲルであることから柔軟性を持っており、導電性高分子の伸縮板11の変位を阻害しないという効果も得られるようになるので、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の伸縮板11の変位も阻害しない柔軟電極12を有する導電性高分子アクチュエータを得ることができる。なお、第1実施形態ではアニオンが出入りする場合について説明したが、カチオンが出入りする場合についても同様に実施可能である。また、第1実施形態では、電解質托体層としてイオン性液体13を用いた場合について述べているが、水若しくは有機溶剤等の溶媒中にイオンが含まれる電解液や、イオン性液体を高分子ゲル骨格に托持させたものを電解質托体層として用いた場合についても、本発明に含まれる。
また、第1実施形態における人工筋肉アクチュエータを複数本用いたロボットハンドの構成例を図7に示す。人工筋肉アクチュエータ1a〜1hを2本1組として拮抗筋構造とする。ロボットハンドの各駆動部の片側を伸張、ロボットハンドの各駆動部のもう片側を収縮することで、ロボットハンドの各駆動部の軸101〜104に回転運動を発生させることができる。具体的には、図7の構成では、人工筋肉アクチュエータ1a、1bによって上下軸101が回転し、以下同様に人工筋肉アクチュエータ1c、1dによって軸102が、人工筋肉アクチュエータ1e、1fによって軸103が、人工筋肉アクチュエータ1g、1hによって軸104がそれぞれ回転するようになっている。
詳しくは、4自由度のロボットアームは、固定壁301に対して、上下方向軸沿いに横方向沿いの平面内で正逆回転する第1関節の上下軸101と、上下方向沿いの平面内で正逆回転する第2関節の軸102と、第2腕308と第1腕311との間で相互に正逆回転とする第3関節の軸103と、第1腕311と手313との間で相互に正逆回転とする第4関節の軸104とより構成されている。
第1関節101では、上下端部が軸受け304と305で回転自在にかつ上下方向沿いに支持された回転軸303の両側に円形支持体302,302が回転自在に連結され、かつ、人工筋肉アクチュエータ1a、1b(ただし、人工筋肉アクチュエータ1bは人工筋肉アクチュエータ1aの背後に配設されるため図示せず。)の各一端部が固定壁301に連結されるとともに各他端部が上記各円形支持体302の支持軸102(第2関節の軸102)に連結されている。よって、人工筋肉アクチュエータ1a、1bの拮抗駆動により、第1関節の上下軸101回りに横方向沿いの平面内でロボットアームの第1腕311と第2腕308と手313とを一体的に正逆回転運動させることができる。なお、上側の軸受け305は支持棒306で固定壁301に支持されている。
第2関節では、回転軸303の両側に固定された2つの円形支持体302,302に、第2腕用リンク308の一端が固定されている。第2腕用リンク308の円形支持体302,302と、回転軸303の一端に直交して固定された支持体307,307との間には、人工筋肉アクチュエータ1c、1dが連結されて、人工筋肉アクチュエータ1c、1dの拮抗駆動により、第2関節の支持軸102である横軸回りに上下方向沿い面内でロボットアームの第1腕311と第2腕308と手313とを一体的に正逆回転させる。
第3関節103では、第2腕308沿いでかつ支持体310と支持体309,309との間に人工筋肉アクチュエータ1e、1fが連結されて、人工筋肉アクチュエータ1e、1fの拮抗駆動により、第3関節の支持軸103である横軸回りに上下方向沿い面内で第1腕311と手313とを一体的に正逆回転させる。
第4関節104では、第1腕311沿いでかつ支持体310と、手313の一端に固定された支持体312との間に人工筋肉アクチュエータ1g、1hが連結されて、人工筋肉アクチュエータ1g、1hの拮抗駆動により、第3関節の支持軸103である横軸回りに上下方向沿い面内で手313を正逆回転させる。
人工筋肉アクチュエータ1a、1b、人工筋肉アクチュエータ1c、1d、人工筋肉アクチュエータ1e、1f、人工筋肉アクチュエータ1g、1hのそれぞれには、図示しない制御コンピュータの制御により、それぞれのスイッチ4が適宜オンオフされ、人工筋肉アクチュエータ1a、1b、人工筋肉アクチュエータ1c、1d、人工筋肉アクチュエータ1e、1f、人工筋肉アクチュエータ1g、1hのそれぞれの収縮・伸張動作を制御する。
このような構成とすることで、多自由度を生かし、人間の腕のようにしなやかな動きをするロボットハンドが得られる。これにより、特に家庭用途に適したロボットハンドを実現することができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態による人工筋肉アクチュエータの概略を示した断面図であり、上記第1電極が接続された上記導電性高分子の伸縮体と、上記第2電極が、上記電解質托体層を挟みながら交互に積層されているとともに、上記導電性高分子の伸縮体が上記第1電極を挟みながら積層されたものに、上記第2電極が上記電解質托体層を介して接続されている。なお、前述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して重複する説明は省略する。第2実施形態では、第1実施形態の導電性高分子の伸縮板11にそれぞれ相当する導電性高分子の伸縮板11a〜11cの上下の両面に、第1実施形態の柔軟電極12にそれぞれ相当する柔軟電極12a〜12fが密着している。これら柔軟電極12a〜12fを備えた導電性高分子の伸縮板11a〜11cと、柔軟電極12a〜12fと同じ材質(上記柔軟電極と同様な酸化還元反応に含まれるイオンと電子伝導体とを含有するゲル)でありかつ第1実施形態の対電極25に相当する対電極14a〜14dが、第1実施形態の電解質托体層15(電解質托体層15であるイオン性液体13)にそれぞれ相当する電解質托体層15a〜15fを介して接続されている。電解質托体層15a〜15fとしては、イオン性液体、水、若しくは有機溶剤等の溶媒中にイオンが含まれる電解液、又は、イオン性液体を高分子ゲル骨格に托持させたものなどが使用可能であるが、イオン性液体をゲル化した物が、形状を保持しやすく、液中でなくても動作可能な点において望ましい。また、このイオン性液体をゲル化した物のゲルの厚みとしては数十μm〜数mmであることが望ましい。この厚みより薄いと、アクチュエータ中心部での導電性高分子の伸縮板11a〜11cに対するイオンの出入りが少なくなり、人工筋肉アクチュエータの変位が減少する。この厚みより厚いと、人工筋肉アクチュエータが全体的に大きくなり、体積当たりの出力が大幅に低下する。
次に、この人工筋肉アクチュエータ1の作用を説明する。
第1実施形態の時と同様に、アニオンの出入りによって導電性高分子の伸縮板11a〜11cが膨張収縮する場合について述べることにする。図2において、柔軟電極12a〜12fに正の電位を印加した場合、導電性高分子の伸縮板11a〜11cにも同じ電位が与えられ、電圧無印加時に電解質托体層15a〜15f内に均質に存在したアニオンが正電極側の導電性高分子側に引き寄せられ、導電性高分子の伸縮板11a〜11cの内部まで入り込むようになる。この酸化過程に伴って導電性高分子の伸縮板11a〜11cが伸長するようになる。このとき、柔軟電極12a〜12fは、電解質托体層15a〜15fと同様なアニオン(例えばPF)を含んでおり、電解質托体層15a〜15fと導電性高分子の伸縮板11a〜11cとの間のアニオンの出入りに対しては障害とならず、アニオンは、柔軟電極12a〜12fを貫通して出入りすることになる。逆に柔軟電極12a〜12fに負電圧を印加した場合には、導電性高分子の伸縮板11a〜11cに存在したアニオンは、対電極14a〜14dの方に引き寄せられ、柔軟電極12a〜12fに導電性高分子の伸縮板11a〜11cから離脱するようになる。この還元過程に伴って、導電性高分子の伸縮板11a〜11cは収縮するようになる。
以上のように、第2実施形態によれば、酸化還元反応において必要となるアニオンは柔軟電極12a〜12f自身が含有することになり、導電性高分子の伸縮板11a〜11cとの間でイオンの出入りが可能になる。また、同様に電解質托体層15a〜15fとの間でもイオンの出入りが可能になるので、電極がアニオンの通過を妨げないようになる。さらに、柔軟電極12a〜12f及び対電極14a〜14dはゲルであることから柔軟性を持っており、導電性高分子の伸縮板11a〜11cの変位を阻害しないという効果も得られるようになるので、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の伸縮板11a〜11cの変位も阻害しない柔軟電極12a〜12fを有する導電性高分子アクチュエータを得ることができる。また、導電性高分子の伸縮板11a〜11c、柔軟電極12a〜12f、電解質托体層15a〜15f、対電極14a〜14dを膜状とし、積層してやることで、並列に効率良く導電性高分子の伸縮板11a〜11cを配置できるようになることから、薄型で発生応力の大きい導電性高分子アクチュエータを得ることもできる。なお、第2実施形態では導電性高分子の伸縮板11a〜11cの両面に柔軟電極12a〜12fを配置しているが、これは片面だけであっても良く、柔軟電極12a〜12fが両面を覆う導電性高分子の伸縮板11a〜11cと片面のみを覆う導電性高分子の伸縮板11a〜11cの組み合わせであっても良い。また、第2実施形態では人工筋肉アクチュエータ1の表面は対電極14a〜14dとしているが、これは導電性高分子の伸縮板11a〜11c、柔軟電極12a〜12f、電解質托体層15a〜15fのいずれであっても良く、それらの場合についても本発明に含まれる。さらに、第2実施形態ではアニオンが出入りする場合について説明したが、カチオンが出入りする場合についても同様に実施可能である。
(第3実施形態)
図3は、本発明の第3実施形態による人工筋肉アクチュエータの概略を示した図であり、上記導電性高分子の伸縮体が、上記第1電極又は上記電解質托体層のどちらかもしくは両方を挟みながら積層されたものに、上記第2電極が上記電解質托体層を介して接続されている。なお、前述した第2実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して重複する説明は省略する。第3実施形態では、柔軟電極12a〜12dと導電性高分子の伸縮板11a〜11cを交互に積層したものに対して、電解質托体層15a〜15fを介して、柔軟電極12a〜12dと同じ材質である対電極14を接続している。電解質托体層15a〜15fとしては、第2実施形態と同様にイオン性液体、水、若しくは有機溶剤等の溶媒中にイオンが含まれる電解液、又は、イオン性液体を高分子ゲル骨格に托持させたものなどが使用可能であるが、イオン性液体をゲル化した物が、形状を保持しやすく、液中でなくても動作可能な点において望ましい。
次に、この人工筋肉アクチュエータ1の作用を説明する。
第2実施形態の時と同様に、アニオンの出入りによって導電性高分子の伸縮板11a〜11cが膨張収縮する場合について述べることにする。図3において、柔軟電極12a〜12dに正の電位を印加した場合、導電性高分子の伸縮板11a〜11cにも同じ電位が与えられ、電圧無印加時に電解質托体層15a〜15f内に均質に存在したアニオンが、正電極側の導電性高分子の伸縮板11a〜11c側に引き寄せられ、導電性高分子の伸縮板11a〜11cの内部まで入り込むようになる。この酸化過程に伴って導電性高分子の伸縮板11a〜11cが伸長するようになる。このとき、柔軟電極12a〜12dは、電解質托体層15a〜15fと同様なアニオン(例えばPF)を含んでおり、電解質托体層15a〜15fと導電性高分子の伸縮板11a〜11cとの間のアニオンの出入りに対しては障害とならず、アニオンは柔軟電極12a〜12dを貫通して出入りすることになる。逆に柔軟電極12a〜12dに負電圧を印加した場合には、導電性高分子の伸縮板11a〜11cに存在したアニオンは、対電極14の方に引き寄せられ柔軟電極12a〜12dに導電性高分子の伸縮板11a〜11cから離脱するようになる。この還元過程に伴って導電性高分子の伸縮板11a〜11cは収縮するようになる。
以上のように、第3実施形態によれば、酸化還元反応において必要となるアニオンは、柔軟電極12a〜12d自身が含有することになり、導電性高分子の伸縮板11a〜11cとの間でイオンの出入りが可能になる。また、同様に電解質托体層15a〜15fとの間でもイオンの出入りが可能になるので、柔軟電極12a〜12dがアニオンの通過を妨げないようになる。さらに、柔軟電極12a〜12d及び対電極14はゲルであることから柔軟性を持っており、導電性高分子の伸縮板11a〜11cの変位を阻害しないという効果も得られるようになるので、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の伸縮板11a〜11cの変位も阻害しない柔軟電極12a〜12dを有する導電性高分子アクチュエータを得ることができる。また、第2実施形態と比べると、電解質托体層15a〜15fを導電性高分子の伸縮板11a〜11c間に積層する必要が無いことから、さらに効率良く導電性高分子の伸縮板11a〜11cを配置できるようになり、より薄型で発生応力の大きい導電性高分子アクチュエータを得ることもできる。なお、第3実施形態では、導電性高分子の伸縮板11a〜11cの両側は全て柔軟電極12a〜12dとしているが、全てが柔軟電極である必要はなく、一部は電解質托体層であっても良い。また、第3実施形態では、柔軟電極12a〜12dと導電性高分子の伸縮板11a〜11cの積層体の3面を電解質托体層15a〜15fと対電極14で覆っているが、これは1面〜6面のいずれでも良く、その全ての場合についても本発明に含まれる。さらに、第3実施形態ではアニオンが出入りする場合について説明したが、カチオンが出入りする場合についても同様に実施可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。
例えば、上記各実施形態において、上記導電性高分子の伸縮体間にある上記第1電極の一部又は全てが、上記第1電極及び上記電解質托体層の両方を積層したものであってもよい。また、さらにその一部が上記電解質托体層のみであってもよい。このような場合でも、それぞれの導電性高分子の少なくとも一面を上記第1電極が覆っていれば、上記各実施形態と同様の動作を行うことが可能である。
また、上記各実施形態において、上記ゲルが、上記酸化還元反応に含まれるイオンをカチオンとするイオン性液体とカーボンナノチューブより構成されるゲルであるようにしてもよい。また、上記電解質托体層が、上記酸化還元反応に用いられるイオンをカチオンとするイオン性液体であるようにしてもよい。また、上記電解質托体層が、上記酸化還元反応に用いられるイオンをカチオンとするイオン性液体を含有する高分子ゲルであるようにしてもよい
なお、上記各実施形態において、導電性高分子の伸縮板11に適切な変位を発生させるため、柔軟電極に印加された電圧は、電解質托体層であるイオン性液体13で電気分解が起こらない程度の電圧とすることが好ましい。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかる導電性高分子アクチュエータは、イオンの通過を妨げず、導電性高分子の変位も阻害しない柔軟電極を有する導電性高分子アクチュエータを得ることができるものであり、人工筋肉アクチュエータ等として有用である。
(A),(B),(C)はそれぞれ本発明の第1実施形態による人工筋肉アクチュエータの概略を示す断面図である。 本発明の第2実施形態による人工筋肉アクチュエータの概略を示す断面図である。 本発明の第3実施形態による人工筋肉アクチュエータの概略を示す断面斜視図である。 従来構成の人工筋肉アクチュエータの概略を示す図である。 (A),(B)はそれぞれアニオンのドープについて、柔軟電極が無い場合と有る場合を比較した説明図である。 本発明の第1実施形態による人工筋肉アクチュエータの外観図である。 本発明の第1実施例における人工筋肉アクチュエータを用いたロボットハンドの概略図である。
符号の説明
1 人工筋肉アクチュエータ
2 固体電解質成形体
3 電源
4 スイッチ
5a,5b 導電性高分子膜
11,11a,11b,11c 導電性高分子の伸縮板
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f 柔軟電極
13 イオン性液体
14,14a,14b,14c,14d 対電極
15,15a,15b,15c,15d,15e,15f 電解質托体層
21 ケース
22 フタ
23a,23b ロッド
24a,24b,24c、24d シール部材
25 対電極
101〜104 回転軸

Claims (9)

  1. 導電性高分子の伸縮体(11,11a,11b,11c)と直接接続される第1電極(12,12a,12b,12c,12d,12e,12f)と、上記導電性高分子と電解質托体層(13)を介して接続される第2電極(25,14,14a,14b,14c,14d)との間に電位差を与えることで、酸化還元反応に伴う上記導電性高分子の伸縮体の膨張収縮変形が発生する導電性高分子アクチュエータにおいて、
    上記第1電極が、上記酸化還元反応に含まれるイオンと電子伝導体とを含有するゲルであることを特徴とする導電性高分子アクチュエータ。
  2. 上記第1電極と上記第2電極の両方が、上記酸化還元反応に含まれるイオンと電子伝導体とを含有するゲルであることを特徴とする請求項1に記載の導電性高分子アクチュエータ。
  3. 上記第1電極に用いられるゲルが、上記導電性高分子の伸縮体の1以上の面を覆うように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の導電性高分子アクチュエータ。
  4. 上記ゲル内に、電気伝導率が10000S/cm以上の金属体が含まれることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の導電性高分子アクチュエータ。
  5. 上記第1電極が接続された上記導電性高分子の伸縮体と、上記第2電極が、上記電解質托体層を挟みながら交互に積層されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の導電性高分子アクチュエータ。
  6. 上記導電性高分子の伸縮体が、上記第1電極又は上記電解質托体層のどちらかもしくは両方を挟みながら積層されたものに、上記第2電極が上記電解質托体層を介して接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の導電性高分子アクチュエータ。
  7. 上記ゲルが、上記酸化還元反応に含まれるイオンをアニオン又はカチオンとするイオン性液体とカーボンナノチューブより構成されるゲルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の導電性高分子アクチュエータ。
  8. 上記電解質托体層が、上記酸化還元反応に用いられるイオンをアニオン又はカチオンとするイオン性液体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の導電性高分子アクチュエータ。
  9. 上記電解質托体層が、上記酸化還元反応に用いられるイオンをアニオン又はカチオンとするイオン性液体を含有する高分子ゲルであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の導電性高分子アクチュエータ。
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