JP2005198375A - 同期整流回路および電力変換器 - Google Patents

同期整流回路および電力変換器 Download PDF

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Abstract

【課題】 逆方向電流を阻止し得る同期整流回路、および電力変換損失の低減を図った電力変換器を提供する。
【解決手段】 この同期整流回路は、コンパレータ回路2の反転入力端子が抵抗R5を介してMOSFET1のソースに接続され、非反転入力端子は抵抗R3を介してMOSFET1のドレインに接続される。MOSFET1のソースからドレインの向きに整流電流isが流れると、ソースにプラス、ドレインにマイナスの電圧が発生し、コンパレータ回路2がオフとなってその出力端子の電圧をローレベルとして、トランジスタスイッチ5のベース電流を引き込み、トランジスタスイッチ5をオフにする。MOSFET1のドレインにプラス、ソースにマイナスの電圧が発生して逆電流が流れようとすると、それが直ちにコンパレータ回路2で検出され、トランジスタスイッチ5により短時間のうちに逆電流の発生を防止できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)を整流素子として構成した同期整流回路、およびそのような同期整流回路を電圧変換用トランスの2次側に設けた電力変換器に関し、特に同期整流回路の整流素子における逆方向電流を阻止して、電力変換器における電力損失の低減を図るようにしたものである。
コンピュータ、各種電子機器、電気機器等の電源回路に使用される同期整流回路には、電圧変換用トランスの2次側整流としてMOSFETを用いて同期整流を行うようにしたものがある。また、電圧変換用トランスの2次側に同期整流回路を設けた電力変換器としては、特に低オン抵抗のMOSFETを用いることで、2次側整流での損失を大幅に減少させることができるようにした電源装置が提案されている(下記特許文献1参照)。
図10は、従来の同期整流回路を用いたフライバックコンバータの一例を示す回路構成図である。
図10に示すフライバックコンバータにおいて、入力電源11の−(マイナス)電極端子はMOSFET12のソースと接続され、+(プラス)電極端子は電圧変換用トランス13の1次側巻線npを介してMOSFET12のドレインと接続されている。MOSFET12はNチャネルのMOSFETであり、その内部には寄生ダイオード(内蔵ダイオード)が図示極性で接続されている。このMOSFET12は、入力電源11の直流電圧Vinを制御する主スイッチを構成するものであって、そのゲートに供給されるPWM(パルス幅変調)パルスによって駆動される。したがって、このPWMパルスの時比率に応じたオン時間だけ、電圧変換用トランス13の1次電流ipが1次側巻線npを流れるように制御される。
電圧変換用トランス13の2次側では、NチャネルのMOSFET14が同期整流用のMOSFETとして設けられて、そのソースが2次側巻線nsの一端に接続され、ドレインが出力コンデンサCoおよび出力端子15に接続されている。また、MOSFET14のゲートは別の2次側巻線ndの一端に接続され、この2次側巻線ndに発生する電圧によってオンオフ駆動される。
出力コンデンサCoは、一端がMOSFET14のドレインおよび出力端子15に接続され、他端が電圧変換用トランス13の2次側巻線nsの他端および出力端子16に接続されている。したがって、出力コンデンサCoの両端からは、MOSFET14で同期整流された電圧が平滑されて出力端子15,16に取り出され、これら出力端子15,16から図示しない負荷回路に対して所定の直流電圧Voで出力電流Ioを供給するように構成されている。
図11は、図10のフライバックコンバータに流れる電流波形(定常負荷時)を示す図であり、図12は、図10のフライバックコンバータに流れる電流波形(軽負荷時)を示す図である。図11と図12において、ip,isはそれぞれMOSFET12,14に流れる電流を示し、Ton,ToffはMOSFET12のオンオフのタイミングを示す。
これらの図11と図12に示すように、負荷回路が定常負荷である場合と、負荷回路に対する出力電流Ioが小さい軽負荷の場合とでは、2つのMOSFET12,14に流れる1次電流ip、および2次電流isの波形はそれぞれ異なるものとなる。
すなわち、軽負荷時を示す図12では、MOSFET12,14に流れる電流はマイナスになっている。その理由は、出力電流Ioが少なくなると電圧変換用トランス13に流れる電流も出力電流Ioに比例して少なくなって、さらにマイナス方向へと流れるためである。その結果、電流が電圧変換用トランス13の1次側の入力電源11へ帰還される。すなわち、2次側で変換された電力が再び1次側へ帰還されることによって、余分な電力までが変換されることになるため、図10のフライバックコンバータでは電力損失が増加する。
なお、後述するように、MOSFET14に代えてダイオードを用いた整流回路では逆電流は流れないので、図12に示すようなマイナス電流は発生しない。しかし、電圧変換用トランス13の電流が不連続モードとなって出力電圧が上昇するため、制御回路では主スイッチであるMOSFET12のオン時間を短くして出力電圧の安定化を図っている。ダイオードを適用した整流回路において、軽負荷時にコンバータの電力損失が増加しない理由は、主スイッチのオン時間が短いためである。
したがって、同期整流回路を用いたフライバックコンバータでは軽負荷時に損失が増加しないように、MOSFET14に流れる逆電流を検出して、逆電流が検出されたときにはMOSFET14が導通しないように制御することが重要である。
特開平10−164837号公報(段落番号〔0030〕〜〔0039〕、図3)
ところで、上述した特許文献1のように、電流共振型のコンバータにおいて逆電流を防止する回路では、逆電流をコンパレータによって検出して、その逆電流の大きさに比例した電圧をコンパレータで基準電圧と比較するようにしている。ところが、このような方法では逆電流によって生じる電圧が基準電圧に到達するまでの間は逆電流を検出できない。そのため、一時的ではあれ逆電流が流れてしまい、完全には逆電流を防止することができないという問題があった。
すなわち、図10に示すようなMOSFET14を整流素子とする同期整流回路では、MOSFET14に電流の双方向特性があるので、電流共振型のコンバータに適用した場合に、その出力電流が少なくなると平滑用コイルに流れる電流が減少するから、MOSFET14にマイナス方向の電流が流れる。この逆電流が電圧変換用トランス13の1次側へ帰還されることで、軽負荷時における電圧変換用トランス13での電力変換損失が増加し、その結果コンバータ全体の効率が低下する。
また、電流共振型のコンバータでは、整流回路には正弦波状の電流が流れる。そこで、整流回路として同期整流回路を用いるとMOSFETには常時逆方向の電流が流れるために、1次側から2次側へ供給した電力が1次側へ帰還され、電力変換が機能しなくなるという問題がある。
さらに、同期整流回路を適用したコンバータ同士を複数台並列に接続し、出力電力の容量アップを図るものでは、コンバータの出力電圧の高い方から低い方のコンバータに逆向きの電流が流れ、これが1次側へ帰還されて1次側の主スイッチが破壊するという問題もあった。
この発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、逆方向に電流が流れることを阻止し得る同期整流回路、および電力変換損失の低減を図った電力変換器を提供することを目的にしている。
この発明の同期整流回路は、電圧変換用トランスの2次側で、整流された2次電流によって出力コンデンサを充電するための同期整流用のMOSFETを備えた同期整流回路において、前記MOSFETのドレインとソースとに非反転入力端子がそれぞれ接続されたコンパレータ回路と、前記MOSFETのゲートとソースとの間に接続され、前記MOSFETのゲート制御を行う駆動制御手段と、前記駆動制御手段に対して並列に設けられ、前記コンパレータ回路で前記出力コンデンサへの逆電流を検出したとき前記コンパレータ回路の出力によりオフするスイッチング手段と、を備え、前記MOSFETは、通常はソースからドレインに整流電流を流すようにオンし、前記MOSFETのドレインからソースに逆電流が流れたときには前記スイッチング手段により前記MOSFETのゲートとソースとの間を短絡して、前記整流電流の逆電流を阻止することを特徴とする。
この発明の同期整流回路では、コンパレータ回路に基準電圧を用いていないため、整流素子となるMOSFETに逆向きの電流が少しでも流れると、それを直ちに検出して同期整流回路を高速に遮断することができる。また、電流共振型のコンバータだけではなく、他の種類のコンバータにおいても逆方向に流れる電流を阻止でき、電力変換器における電力損失の低減が可能である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明の同期整流回路を示す回路図である。
ここで、逆電流検出回路を備えたMOSFET1の駆動回路について説明する。
図1において、同期整流用のMOSFET1は、図10に示す電圧変換用トランス13の2次側に設けられた同期整流用のMOSFET14に相当する。逆電流検出用のコンパレータ回路2の非反転入力端子は、それぞれ抵抗R3,R4を介してMOSFET1のドレイン、ソースに接続され、またコンパレータ回路2の反転入力端子は抵抗R5を介してMOSFET1のソースに接続されている。また、電源回路3はコンパレータ回路2の動作電圧源(Vc)となるもので、抵抗R2を介してコンパレータ回路2の出力端子にも接続されている。MOSFET1を駆動する駆動回路4は、例えば交流の電圧源(Vd)であって、MOSFET1のゲートと抵抗R1を介して接続されるとともに、MOSFET1のソースと接続され、MOSFET1のゲート制御を行う駆動制御手段を構成している。
ダイオードD0は、アノードがMOSFET1のゲートと抵抗R1の接続点に接続され、カソードがトランジスタスイッチ5のコレクタと接続されている。トランジスタスイッチ5は、駆動回路4に対して並列に設けられ、MOSFET1を遮断するためのスイッチング回路を構成するものであって、後述する図3の出力コンデンサCoへの逆電流をコンパレータ回路2が検出したとき、コンパレータ回路2の出力信号によりオフされるものである。
つぎに、図1に示す同期整流回路の動作について説明する。
図1の同期整流回路は、コンパレータ回路2の反転入力端子が抵抗R5を介してMOSFET1のソースに接続され、非反転入力端子は抵抗R3を介してMOSFET1のドレインに接続されている。そこでは、MOSFET1に順方向、つまりソースからドレインの向きに整流電流isが流れると、ソースにプラス、ドレインにマイナスの電圧が発生する。そこで、コンパレータ回路2がオフとなり、コンパレータ回路2の出力端子の電圧はローレベルとなって、トランジスタスイッチ5のベース電流を引き込んでトランジスタスイッチ5をオフにする。
コンパレータ回路2がオフ、トランジスタスイッチ5もオフであればMOSFET1はオンになって、このMOSFET1がオン状態であれば整流電流isがそのまま持続する。しかし、MOSFET1に逆方向の電流が流れようとするとき、MOSFET1のドレインにプラス、ソースにマイナスの電圧が発生するので、コンパレータ回路2はオンになる。コンパレータ回路2がオンのとき、すなわち非反転入力端子の電圧が反転入力端子の電圧より高くなり、コンパレータ回路2の出力端子の電圧がハイレベルになったとき、トランジスタスイッチ5がオンになってMOSFET1のゲートとソースとを短絡し、同時に抵抗R1からMOSFET1のゲートに供給される電流を止めるので、MOSFET1のドレインとソースとの間が速やかに遮断される。
このように、上述した図1に示す逆電流検出回路ではMOSFET1に逆電流が流れると、直ちにコンパレータ回路2でそれが検出され、短時間のうちに逆電流の発生を防止できる。なお、コンパレータ回路2では、非反転入力端子のゼロ電圧検出を行っているので、MOSFET1のドレイン電圧がソース電圧に対して少しでも高いとオンになり、MOSFET1は遮断される。この場合に、コンパレータ回路2は、その非反転入力端子に設けた抵抗R3,R4を削除して、非反転入力端子をドレインと直接に接続することもできる。
以上説明したように、この発明の同期整流回路によれば、従来のフライバックコンバータにおける逆電流発生を確実に防止できる。
つぎに、この発明の同期整流回路を電流共振型のコンバータに適用した場合について説明する。
図2は、電流共振型のコンバータ回路の一例を示す回路構成図である。ここでは、電圧変換用トランス19の1次側回路に2つのNチャネルのMOSFET17,18が用いられ、コンデンサCrとチョークコイルLrとの共振を利用し、電圧変換用トランス19の1次側に流れる電流を正弦波にしている。また、この電流共振型のコンバータ回路は、電圧変換用トランス19の2次側で、DC−DCコンバータの整流用素子としてダイオードD1,D2を用いて同期整流を行っている。
このコンバータ回路は、MOSFET17,18などの主スイッチやダイオードD1,D2などの整流素子に流れる電流を正弦波にして、スイッチ素子におけるスイッチング損失を大幅に低減させることができる。したがって、共振形コンバータは雑音の発生が少なく、軽負荷時にも高効率であるため、近年盛んに適用され始めている。
一方、DC−DCコンバータの整流用素子としてダイオードD1,D2の代わりにMOSFETを用いた同期整流回路も、整流回路の順方向の電圧降下が低くなるのでコンバータの損失が大幅に低減できることから、最近になって多くの電源装置に適用されている。ところが、電流共振型のコンバータ回路では、図2に示すように2次側の整流回路に正弦波の電流が流れる。したがって、図1に示すMOSFET1のようにドレイン・ソース間に流れる電流に双方向性の特性を有する同期整流回路では、電流共振型のコンバータ回路への適用に伴う新たな問題が生じる。
すなわち、電流共振型のコンバータ回路では、2次電流が正弦波であるため整流回路にはマイナスの逆電流が流れる。したがって、整流素子がダイオードD1,D2であれば、このような問題は回避されているが、図10の同期整流回路のように、MOSFET14を用いた場合には逆電流が流れて、コンバータとしての機能が損なわれることになる。
そこで、図1に示すような同期整流回路を図2に示すような電流共振型のコンバータ回路にも適用して、以下に説明するように、コンバータ回路の整流部における損失を低減させることができる。
図3は、この発明の同期整流回路を用いた電流共振型のコンバータ回路を示す回路構成図である。この回路は、図2の電流共振型のコンバータ回路に図1の同期整流回路を適用した例であって、電圧変換用トランス20の1次側巻線npにコンデンサCrとチョークコイルLrとの直列回路が接続され、図2の電流共振型のコンバータ回路と同様に、1次側には正弦波電流を流すように構成している。
また、図2の整流回路では、ダイオードD1,D2をそれぞれ出力電圧のプラス側に挿入しているが、図3ではMOSFET21a,21bとその制御回路22a,22bの同期整流回路が、それぞれマイナス側の出力端子16と電圧変換用トランス20の2次側巻線ns1,2次側巻線ns2との間に整流素子として挿入されている。すなわち、電圧変換用トランス20の2次側巻線ns1の一端は、直接にプラス側の出力端子15と接続され、2次側巻線ns1の他端は、MOSFET21aのドレインおよび制御回路22aと接続され、さらにMOSFET21aのソースおよび制御回路22aは、マイナス側の出力端子16と接続されている。同様に、電圧変換用トランス20の2次側巻線ns2の一端は、直接にプラス側の出力端子15と接続され、2次側巻線ns2の他端は、MOSFET21bのドレインおよび制御回路22bと接続され、さらにMOSFET21bのソースおよび制御回路22bは、マイナス側の出力端子16と接続されている。
図4は、図3のコンバータ回路における一方の同期整流回路を示す回路図である。また、図5は、図3のコンバータ回路における他方の同期整流回路を示す回路図である。
図4の同期整流回路は、図1の同期整流回路と同様の構成であるが、この同期整流回路における制御回路22aでは、MOSFET21aのゲート制御を行う駆動制御手段が、抵抗R11と電圧変換用トランス20の2次側巻線nd1とによって構成されている点で図1のものと異なり、1次側巻線npから誘導される正弦波電流を交流の電圧源(Vd)として用いたものである。図5の同期整流回路もまた、図1の同期整流回路と同様の構成であるが、この同期整流回路における制御回路22bでは、MOSFET21bのゲート制御を行う駆動制御手段が抵抗R12と電圧変換用トランス20の2次側巻線nd2とによって構成されている。
図4と図5における抵抗R11〜R51、抵抗R12〜R52、コンパレータ回路21,22、電源回路31,32、トランジスタスイッチ51,52、およびダイオードD01,D02は、それぞれ図1の抵抗R1〜R5、コンパレータ回路2、電源回路3、トランジスタスイッチ5、およびダイオードD0に相当するものである。図4では、電圧変換用トランス20の2次側巻線ns1がMOSFET21aのドレインに接続されており、制御回路22aのコンパレータ回路21でゼロ電圧が検出して、トランジスタスイッチ51をオフにすることにより、整流電流isaが負にならないように、MOSFET21aのドレインとソースとの間を速やかに遮断できる。図5の同期整流回路でも、制御回路22bが整流電流isbを制御して、MOSFET21bのドレインとソースとの間を速やかに遮断して、逆電流を確実に阻止するようにしている。
このように、電圧変換用トランス20の1次側巻線npに対してコンデンサCrとチョークコイルLrとからなる共振回路を設けて、電流共振型のコンバータを構成したものにおいて、電圧変換用トランス20には2次側巻線ns1,ns2とともに2次側巻線nd1,nd2とを含み、2次側巻線nd1,nd2に発生する交流電圧をMOSFETのゲートに供給するように構成した同期整流回路によって、コンバータ回路の整流部における損失を低減させることができる。
図6は、図3のコンバータ回路に適用可能な別の同期整流回路を示す回路図である。
図4、図5の同期整流回路では、電圧変換用トランス20の1次側巻線npから誘導される交流の電圧源(Vd)を用いてMOSFET21a,21bのゲート電流を制御していたが、図6ではMOSFET1を駆動可能な大きさであるコンバータの出力電圧自体を、直流電源6として利用している。このような構成であれば、電圧変換用トランス20における2次側巻線nd1,nd2が余分な巻線となって、コストの低減を図るうえで有効なものとなる。
図7は、共振型のコンバータにこの発明を適用した場合の波形を示す図である。
ここには、図3に示す電圧変換用トランス20の1次側のMOSFET17,18を制御するゲート電圧VQ1,VQ2と、同期整流用のMOSFET21aに流れる整流電流isaの波形(MOSFET21bに流れる整流電流isbも同様)を示しており、いずれのタイミングでも、整流電流isaにマイナス側への逆電流が生じていない。
図8は、共振型のコンバータにこの発明を適用しなかった場合の波形を示す図である。
ここでは、逆電流によって生じる電圧と基準電圧をコンパレータで比較して、逆電流を検出して遮断を行う特許文献1に記載された整流回路の整流電流isoを示している。この場合には、それぞれゲート電圧VQ1,VQ2が立ち上がった直後のタイミングで、多少の逆電流がマイナス側へ流れている。
つぎに、DC−DCコンバータの並列接続運転について説明する。
同期整流回路を設けた電力変換器は、複数台のコンバータを並列に接続してパワーアップを図る方法が、その電源機能向上のために一般的に用いられている。
図9は、並列接続運転されるコンバータ回路の一例を示す回路構成図である。
このコンバータ回路は、図10のフライバックコンバータにこの発明の同期整流回路を適用した2台のDC−DCコンバータ100,200を接続したものである。101は同期整流回路の制御回路であり、例えば図1に示す構成を採用すればよい。このコンバータ回路は、それぞれの出力電流Io1,Io2の合計電流(Io1+Io2)を最大電流として負荷回路300に供給できる。
負荷回路300側での電流変動が大きく、出力電流が1台のコンバータで供給できる電流より少ない場合には、以下の問題が生じることがある。
すなわち、DC−DCコンバータ100,200の出力電圧V01,V02は2台ともに厳密に同じ大きさではなく、必ずどちらか一方が高くなる。図9のコンバータ回路は、DC−DCコンバータ200の出力電圧V02がDC−DCコンバータ100の出力電圧V01より高いものとすると、出力電圧の高いDC−DCコンバータ200からDC−DCコンバータ100へ電流が流れ込もうとする。図10に示すように、電圧変換トランスの2次側巻線ndにてMOSFET14を直接駆動するような従来型の同期整流回路ではDC−DCコンバータ200からDC−DCコンバータ100に電流が逆流して、電圧変換用トランス13の1次側へ帰還される。これによって、異常振動や過大電流、電圧ストレスなどによる1次側スイッチの破壊などの問題が発生するという問題があった。
そこで、単一の負荷回路に対して複数のDC−DCコンバータを並列に接続した電力変換器では、それぞれの同期整流回路において逆電流を防止する必要がある。図9に示す例では、同期整流回路に例えば図1に示すように構成した制御回路101を用いて電力変換器を構成しているので、DC−DCコンバータでの逆電流を防止することができる。
また、図9の構成では、並列に接続されたDC−DCコンバータ100,200がそれぞれ逆電流を防止するため、2つのDC−DCコンバータ間で電圧、電流の検出値等に関する制御情報の授受を行うことなしに、安定した並列接続運転が可能となる。しかも、制御情報を授受するための特別な構成を不要としたので、電力変換器を安価に構成することができ、出力電力の容量アップを容易に行うことが可能となる。
なお、図9ではフライバック型のDC−DCコンバータを2機並列に接続した電力変換器について説明したが、図3に示すような電流共振型のDC−DCコンバータを並列接続した電力変換器であっても、同様に出力電力の容量アップを図ることができる。また、並列接続数も2機に限られるものではなく、適宜に複数台の並列接続運転によって所望の出力電力を得ることが可能である。
この発明の同期整流回路を示す回路図である。 電流共振型のコンバータ回路の一例を示す回路構成図である。 この発明の同期整流回路を用いた電流共振型のコンバータ回路を示す回路構成図である。 図3のコンバータ回路における一方の同期整流回路を示す回路図である。 図3のコンバータ回路における他方の同期整流回路を示す回路図である。 図3のコンバータ回路に適用可能な別の同期整流回路を示す回路図である。 共振型のコンバータにこの発明の同期整流回路を適用した場合の波形を示す図である。 共振型のコンバータにこの発明の同期整流回路を適用しなかった場合の波形を示す図である。 並列接続運転されるコンバータ回路の一例を示す回路構成図である。 従来の同期整流回路を用いたフライバックコンバータの一例を示す回路構成図である。 図10のフライバックコンバータに流れる電流波形(定常負荷時)を示す図である。 図10のフライバックコンバータに流れる電流波形(軽負荷時)を示す図である。
符号の説明
1,21a,21b MOSFET
2 コンパレータ回路
3 電源回路
4 駆動回路
5 トランジスタスイッチ
6 直流電源
11 入力電源
12,17,18 MOSFET
13,19,20 電圧変換用トランス
15,16 出力端子
22a,22b 制御回路
D0,D01,D02 ダイオード
R1〜R5,R11〜R51,R12〜R52 抵抗

Claims (6)

  1. 電圧変換用トランスの2次側で、整流された2次電流によって出力コンデンサを充電するための同期整流用のMOSFETを備えた同期整流回路において、
    前記MOSFETのドレインとソースとに非反転入力端子がそれぞれ接続されたコンパレータ回路と、
    前記MOSFETのゲートとソースとの間に接続され、前記MOSFETのゲート制御を行う駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段に対して並列に設けられ、前記コンパレータ回路で前記出力コンデンサへの逆電流を検出したとき前記コンパレータ回路の出力によりオフするスイッチング手段と、
    を備え、前記MOSFETは、通常はソースからドレインに整流電流を流すようにオンし、前記MOSFETのドレインからソースに逆電流が流れたときには前記スイッチング手段により前記MOSFETのゲートとソースとの間を短絡して、前記整流電流の逆電流を阻止することを特徴とする同期整流回路。
  2. 前記駆動制御手段は前記電圧変換用トランスの2次側の巻線を含み、前記巻線に発生する交流電圧を前記MOSFETのゲートに供給することを特徴とする請求項1記載の同期整流回路。
  3. 前記駆動制御手段は、前記電圧変換用トランスにより直流に変換された出力電圧を供給するように構成したことを特徴とする請求項1記載の同期整流回路。
  4. 前記電圧変換用トランスは、その1次側の巻線に対して共振コンデンサ及びチョークコイルからなる共振回路を設けて、電流共振型のコンバータを構成するものであることを特徴とする請求項1記載の同期整流回路。
  5. 請求項1記載の前記同期整流回路を備えた共振型コンバータによって、負荷回路に対して所定の直流電圧を供給するようにしたことを特徴とする電力変換器。
  6. 請求項1記載の前記同期整流回路を備えたフライバックコンバータによって、負荷回路に対して所定の直流電圧を供給するようにしたことを特徴とする電力変換器。
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