JP2005195080A - 駆動伝達装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ギアと回転軸との間における剛性が高められて回転ムラが小さく抑えられた駆動伝達装置、および回転ムラに起因する出力画像の濃度ムラが小さく抑えられた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 駆動力伝達用のギア歯が形成された歯部102_1および太径の固定部102_2を備えた樹脂製ギア102と、樹脂製ギア102の他端102aに挿通した部分101aがテーパ状に細径に形成された回転軸101と、固定部102_2と回転軸101との双方に嵌合して固定部102_2を回転軸101に固定する嵌合部材103とを備えた駆動伝達装置100において、回転軸101の部分101aと樹脂製ギア102の他端102aとの間に接着剤104を流し込んで接着固定した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子写真方式のプリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる駆動伝達装置およびその駆動伝達装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式のプリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置において、感光体ドラムや中間転写体ドラムなどの像担持体ドラムを駆動するための駆動伝達装置にはギア機構が広く用いられているが、これらのギア機構は、その不良が直ちに画像欠陥に繋がるという性質上、高噛み合い率、高伝達性、回転ムラの抑制などの高度な要求を満たすことが求められている。像担持体ドラムの回転ムラと出力画像の濃度ムラとの間には強い相関があるので、出力画像の濃度ムラを認知不可能なレベルとするためには、像担持体ドラムを駆動するための駆動伝達装置を構成する駆動ギアによる回転ムラを極力減少させる必要がある。
図9は、画像形成装置における像担持体ドラムの回転ムラと出力画像の濃度ムラとの関係を示すグラフである。
図9には、縦軸に回転ムラの指標となる速度変動率ΔV0−p(%)をとり、横軸に、回転速度を周波数分析して得られた空間周波数(Cycle/mm)をとった場合の、出力画像の濃度ムラが認知可能な領域と認知不可能な領域とが示されている。
図9に示すように、速度変動率△V0−p(%)を約0.3%以下に抑えれば、出力画像の濃度ムラは認知不可能なレベルとすることができる。このように、像担持体ドラムの、出力画像の濃度ムラが認知可能となる回転ムラレベルは、回転ムラの指標となる速度変動率△V0−p(%)において約0.3%であり、これ以上の速度変動率が発生すると出力画像の濃度ムラが問題となってしまう。このため、駆動ギアにおける噛み合い変動レベルは、この濃度ムラという観点からは非常に大きな要素である。
そこで、従来、画像形成装置の感光体ドラムや中間転写体ドラムなどの駆動ギアとして、高噛み合い率、高伝達性の実現、また、良好な低回転ムラ性能を達成するために、はす歯ギアを用いた駆動伝達装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
一般に、はす歯ギアを用いた駆動伝達装置は、すぐ歯ギアを用いた駆動伝達装置と比較して噛み合い率を大きく取ることが容易であり、駆動ギアと従動ギアとの噛み合いがゆっくりと行なわれるので、駆動ギアから従動ギアに伝達される噛み合い振動をかなり低減させ得ることが知られている。しかし、プラスチックギアを用いた駆動伝達装置の場合には、剛性の弱さから、歯のたわみやギアのねじれ等による回転ムラの発生という技術的課題は避けられない。
即ち、駆動ギアが従動ギアと噛み合って回転駆動する際に、歯のたわみやギアのねじれが生じた場合、互いの歯は正規の噛み合いとはならず、誤差を持って回転駆動するため、従動ギアには周期(ギアの歯同士が噛み合う繰り返し)的な回転ムラが発生する場合がある。また、はす歯ギアのように噛み合い率を高め多くの歯を噛み合わせることで、このような誤差の影響を低減した場合にも、負荷の大きさによっては歯の変形やギアのねじれが生じることがあり、すぐ歯ギアより軽微ではあるものの噛み合い周期の振動が発生して、許容できる濃度ムラレベルを越えてしまう場合がある。
近年、画像形成装置の小型化が進み、像担持体ドラムや像担持体ドラムを駆動するギアも小径化している。また、ギアの種類としては、低コストの観点から成形プラスチックギア(以下、樹脂製ギアと称する)を用いることが多い。しかし、樹脂製ギアは、製作上の問題として肉厚を大きくしづらいという点がある。肉厚を大きくすると成形時の冷却や固化に時間がかかり生産性が低下し、量産性に欠けるという問題が生じる。また、ひけ等の問題も発生し易くなり、樹脂製ギアの高精度化は困難となり、従って回転ムラの発生が顕著になる。そこで、画像形成装置で使用される樹脂製ギアにおいて、肉厚を考慮した設計がなされている。
図10は、従来の、肉厚を考慮して設計された樹脂製ギアの構造を示す図である。
図10に示す樹脂製ギア1000には、図示しない回転軸が挿通される挿通孔1001aを有する本体部1001と、その本体部1001の周縁に駆動力伝達用のギア歯が形成された歯部1002が備えられている。本体部1001は、肉抜き処理が施された肉抜き部分1001bを有する。このため、樹脂製ギア1000の剛性は低く、この樹脂製ギア1000に大きな負荷が付与されると、樹脂製ギア1000に変形が生じ、回転精度に悪影響を与えてしまう。
図11は、従来の、図10に示す樹脂製ギアとは異なる樹脂製ギアの構造を示す図である。
図11に示す樹脂製ギア2000はフランジギアであり、この樹脂製ギア2000には、図示しない回転軸が挿通される挿通孔2001aを有する本体部2001と、その本体部2001周縁の一端に駆動力伝達用のギア歯がリング状に形成された歯部2002とが備えられている。本体部2001は、その本体部2001周縁の、歯部2002が形成された一端および他端に対向する部分に、肉抜き処理が施された肉抜き部分2001bを有する。このため、図10に示す樹脂製ギア1000と同様、樹脂製ギア2000の剛性は低く、この樹脂製ギア2000に大きな負荷が付与されると、樹脂製ギア2000に変形が生じ、回転精度に悪影響を与えてしまう。近年、画像形成装置の益々の小型化に伴い、このような樹脂製ギアも小径化しており、従ってギアの剛性は低下する傾向にある。
ギア剛性の低下が回転精度へ与える影響には次のことが挙げられる。ギアの歯面にかかる荷重・ギア剛性は、噛み合いの進行によって変化していくため、ギアの変形量は噛み合い周期で変化することとなる。この時、この変形量の変化はそのまま回転伝達誤差となるため、噛み合い周期の回転変動や振動となって現れる。
図12は、ギアの噛み合い剛性を、ギアの噛み合い回転とともに測定した結果を示すグラフである。
剛性がK1、K2のように互いに異なる2つのギアの噛み合い剛性Kを、ギアの噛み合い回転とともに測定すると、図12に示すように、2つのギアの剛性にプラスして一定のギアの噛み合いの周期で剛性K1、K2が周期的に変動していることがわかる。
ここで、これらのギアにかかる加重をFとし、低剛性のギアの変形量をΔX1、高剛性のギアの変形量をΔX2とすると、
ΔX1=F/(K1+ΔK/2)−F/(K1−ΔK/2)
ΔX2=F/(K2+ΔK/2)−F/(K2−ΔK/2)
となる。ここで、K2>K1であるから
ΔX1>ΔX2
となる。
ギア噛み合い剛性Kにこのような周期的な変動があると、それによるギアの変形(変位)も周期的に変化し、これが回転ムラの大きな要因となる。
周期的な剛性変化量ΔKは、主に歯幅、歯数、噛み合い率等のギアの諸元で決まり、平均的なギア噛み合い剛性K1、K2は、主にギアのフランジ部の形状、材質等で決定される。従って、剛性変化量ΔKが同じで、ギア噛み合い剛性がK1、K2のように異なる2つのギア対の場合に、噛み合いによって発生するギアの変形量ΔXは、剛性が低い(K1)場合に発生する変形量ΔX1の方が、剛性が高い(K2)場合に発生する変形量ΔX2よりも大きくなる。即ち、ギア噛み合い剛性が低いと、剛性変化量ΔKが同一であり、同一の荷重が加わったとしても、剛性変化による変形量は大きくなる。そのため、回転伝達誤差が大きくなる。つまり、ギア噛み合い剛性が低いほど回転ムラが発生しやすいこととなる。
このような技術的課題を解決するために、ギアの肉抜き部分に弾性体を圧入してギア変形によって生じる振動を防止する技術が提案されている(特許文献3参照)。この技術では、あるギアの、他のギアに噛み合った時の圧力により変形されるような力が上記弾性体で吸収されるため、ギアの歯元近傍に振動が生じても回転軸への伝達を防止することが可能となる。また、フランジギアの歯底部と軸孔部との間に設けた肉抜き部分に円筒補助部材を圧入し、高剛性化する技術も提案されている(特許文献4参照)。これらの技術によれば、ギア剛性を高くすることができ、剛性変化による変形量を低減することができる。
しかし、近年の小型化した画像形成装置では、次のような問題も生じる。例えば、像担持体(感光体、中間転写体)を画像形成装置本体から着脱可能に構成した画像形成装置などでは、像担持体へ本体側の駆動源からギアによって駆動を伝達することが多く、本体側の最終段ギア(着脱する側のギアと噛み合う本体側のギア)には、回転軸に結合されたピンあるいはキーなどをギアに嵌合させ、回転軸からの駆動力をギアへ伝達する構成をとることがある。
図13は、回転軸からの駆動力を伝達するギアの構造を示す図、図14は、図13に示すギアとは異なるギアの構成を示す図である。
図13には、樹脂製ギア1000と、回転軸3001と、樹脂製ギア1000と回転軸3001との双方に嵌合して樹脂製ギア1000を回転軸3001に固定するキー3002とが示されている。上述したように、小型化した画像形成装置では、ギアも小径化しており、かつ、薄肉形状のギア(ここでは、樹脂製ギア1000)を用いることが多いため、回転軸3001と樹脂製ギア1000との噛み合わせを歯部1002が形成されている領域で行なうことは困難である。そこで、図14に示すように、歯部4001が形成されている領域以外の領域に固定部4002を設け、その固定部4002と回転軸3001(主に金属シャフト)とをキー3002で固定することにより、回転軸3001から樹脂製ギア4000へ駆動力を伝達する構成が採用されている。
図15は、従来の画像形成装置において、図14に示す構成を採用して像担持体を駆動する様子を示す図である。
図15には、A方向に回転する回転軸3001と、その回転軸3001に追従して回転する樹脂製ギア4000と、その樹脂製ギア4000に従動して回転する従動ギア5000と、その従動ギア5000に挿通された回転軸5001と、その回転軸5001に軸支された像担持体6000とが示されている。
樹脂製ギア4000の歯部4001と回転軸3001との間には肉抜きされた部分はないものの、回転軸3001と樹脂製ギア4000との間にガタ等による緩みが生じる場合には、この図15に示すように、歯部4001の、幅方向に対する固定部4002側の部分の回転力A1は大きいが、歯部4001の、幅方向に対する固定部4002側の部分とは反対側の部分は、回転軸3001に精度よく追従することはできず、結果として樹脂製ギア4000が歯幅方向でねじれることとなり、その反対側の部分の回転力A2は小さい(回転方向剛性が低い)。従って、上述した低剛性による回転変動・振動の問題が生じる。
このような問題を解決するために、樹脂製ギア4000の、固定部4002とは反対側の部分を、押込部材で挟持することが考えられる。
図16は、樹脂製ギアの、固定部とは反対側の部分を、押込部材で挟持する様子を示した図である。
回転軸3001には樹脂製ギア4000が挿通されている。この回転軸3001の、樹脂製ギア4000を構成する固定部4002側とは反対側の部分には、ネジ溝が形成されている。このネジ溝にナット状の押込部材7000が矢印A方向に押し込められて、樹脂製ギア4000が挟持される。しかし、これでは、樹脂製ギア4000の回転方向剛性は高められるものの、点線で示すように歯部4001が変形を起こし、回転変動・振動が発生するという問題がある。
特開平5−72862号公報 特開平9−80840号公報 特開2001−241536号公報 特許公報3332582号報
小型化した画像形成装置における樹脂製ギアでは、回転変動・振動を抑制するためにギア剛性を高める必要があるが、特に、回転軸から駆動を伝達する薄肉の小径ギアを用いる構成では、組立性を考慮し歯幅方向片側で駆動の受け渡しを行なうため、受け渡しが行なわれない他端側の回転方向剛性は弱くなり、且つ薄肉の樹脂製ギア自体剛性が低いため、ギアの歯幅方向でねじれが生じ他端側の噛み合いは正規の噛み合いからはずれて回転誤差を生じる。よって、小型化した画像形成装置におけるギア駆動では、ギアと回転軸との間における剛性を、歯部が変形などを伴うことなく高くすることが重要となる。
本発明は、上記事情に鑑み、ギアと回転軸との間における剛性が高められて回転ムラが小さく抑えられた駆動伝達装置、および回転ムラに起因する出力画像の濃度ムラが小さく抑えられた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の駆動伝達装置は、回転軸と、その回転軸に挿通されてその回転軸とともに回転する樹脂製ギアとを備えた駆動伝達装置において、
上記樹脂製ギアが、駆動力伝達用のギア歯が形成された歯部と、その歯部に隣接した一端に形成された、その歯部よりも太径の固定部とを備えたものであり、さらに、
この駆動伝達装置が、上記固定部と上記回転軸との間に介在し、その固定部とその回転軸との双方に嵌合してその固定部をその回転軸に固定する嵌合部材を備え、
上記樹脂製ギアは、上記歯部の、上記固定部が隣接した一端とは反対側の他端が、接着により上記回転軸に固定されたものであることを特徴とする。
本発明の駆動伝達装置では、樹脂製ギアは、駆動力伝達用のギア歯が形成された歯部の、固定部が隣接した一端とは反対側の他端が、接着により回転軸に固定されたものであるため、樹脂製ギアの他端側の回転方向剛性は高く、その樹脂製ギアの歯幅方向でのねじれの発生が防止されて、相手側のギアと十分に噛み合うことができる。従って、回転ムラを小さく抑えることができる。
ここで、本発明の駆動伝達装置における上記回転軸は、上記樹脂製ギアの上記他端に挿通した部分がテーパ状あるいは段差状に細径に形成されたものであり、その細径に形成された部分と上記樹脂製ギアとの間に接着剤が流し込まれて接着固定されたものであることが好ましい。
このようにすると、回転軸と樹脂製ギアとの間に接着剤が確実に流し込まれるため、樹脂製ギアを回転軸に確実に接着固定することができる。
また、本発明の駆動伝達装置における上記回転軸の、上記樹脂製ギアの上記他端に挿通した部分が、上記回転軸の、その部分に隣接する部分に継ぎ足しされてネジ止めされた補助部材からなり、上記樹脂製ギアの上記他端がその補助部材に接着されたものであることも好ましい態様である。
このようにすると、回転軸の、本体側に取り付けられた部分を交換することなく、樹脂製ギアを交換することができる。
また、上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、回転する像担持体上にトナー像を担持させ、そのトナー像を最終的に用紙上に転写して定着することによりその用紙上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記像担持体に回転駆動力を伝達する、回転軸とその回転軸に挿通されてその回転軸とともに回転する樹脂製ギアとを有する駆動伝達装置を備え、
上記樹脂製ギアが、駆動力伝達用のギア歯が形成された歯部と、その歯部に隣接した一端に形成された、その歯部よりも太径の固定部とを備えたものであり、さらに、この駆動伝達装置が、
上記固定部と上記回転軸との間に介在し、その固定部とその回転軸との双方に嵌合してその固定部をその回転軸に固定する嵌合部材を備え、
上記樹脂製ギアは、上記歯部の、上記固定部が隣接した一端とは反対側の他端が、接着により上記回転軸に固定されたものであることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、本発明の駆動伝達装置を備えているため、回転ムラに起因する出力画像の濃度ムラを小さく抑えることができる。
ここで、本発明の画像形成装置における上記回転軸は、上記樹脂製ギアの上記他端に挿通した部分がテーパ状あるいは段差状に細径に形成されたものであり、その細径に形成された部分と上記樹脂製ギアとの間に接着剤が流し込まれて接着固定されたものであることが好ましい。
このようにすると、樹脂製ギアを回転軸に確実に接着固定することができる。
また、本発明の画像形成装置における上記回転軸の、上記樹脂製ギアの上記他端に挿通した部分が、上記回転軸の、その部分に隣接する部分に継ぎ足しされてネジ止めされた補助部材からなり、上記樹脂製ギアの上記他端がその補助部材に接着されたものであることも好ましい態様である。
このようにすると、回転軸の、本体側に取り付けられた部分を交換することなく、樹脂製ギアを交換することができる。
本発明の駆動伝達装置によれば、ギアと回転軸との間における剛性が高められて回転ムラを小さく抑えることができる。また、本発明の画像形成装置によれば、上記の駆動伝達装置を備えているため、回転ムラに起因する出力画像の濃度ムラを小さく抑えることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の駆動伝達装置を適用した画像形成装置の一実施形態を示す断面概略図である。
図1を参照して、このカラー複写機80の構成を、画像入力系、画像形成系、シート搬送系に分けてそれぞれ説明する。
画像入力系には、原稿が載置される原稿載置台70、原稿載置台70上の原稿を読み取る原稿読取装置71、原稿読取装置71にて読み取られた画像情報を処理する画像処理装置72などが備えられている。
画像形成系には、K(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色に対応する画像形成ステーション10K,10Y,10M,10C(図中破線で囲まれた部分)、これら各画像形成ステーション10K,10Y,10M,10Cに備えられた感光体ドラム11K,11Y,11M,11Cの各表面を、画像処理装置72からの画像データIK,IY,IM,ICに基づいて露光する露光装置13K,13Y,13M,13C、上記各画像形成ステーション10K,10Y,10M,10Cで形成されたトナー像が順次転写される2つの第1中間転写ドラム31a,31b、及び、1つの第2中間転写ドラム32が備えられている。
各画像形成ステーション10K,10Y,10M,10Cには、感光体ドラム11K,11Y,11M,11C、これら各感光体ドラム11K,11Y,11M,11Cを帯電する帯電装置12K,12Y,12M,12C、帯電された各感光体ドラム11K,11Y,11M,11C上に露光装置13K,13Y,13Y,13Cにより書き込まれた静電潜像を各色トナーで現像してトナー像を形成する現像装置14K,14Y,14Y,14Cなどの電子写真用デバイスが備えられている。
尚、各感光体ドラム11K,11Y,11M,11Cと第1中間転写ドラム31a,31bとが対向する部分には一次転写部(図示せず)が、また、第1中間転写ドラム31a,31bと第2中間転写ドラム32とが対向する部分には二次転写部(図示せず)がそれぞれ形成されている。
シート搬送系には、用紙等の記録シートSが積載されるシートトレイ40、シートトレイ40内の記録シートSを1枚ずつ繰り出すピックアップロール41、繰り出された記録シートSを所定の位置に位置決めするレジストロール42、第2中間転写ドラム32上の画像を記録シートSに転写する三次転写ロール43、記録シートS上に転写された画像を定着する定着ロール44、排出された記録シートSを収容する排出トレイ45などが備えられている。
次に、このカラー複写機80による複写工程について説明する。
先ず、ユーザが原稿載置台70の上に原稿を載せ、ユーザインターフェイス(図示せず)により複写指示を行うと、画像読取装置71が光学的に原稿を読み取り、電気信号(画像データ)に変換する。その画像データは、画像処理装置72により、ブラック、イエロ、マゼンタ、シアンの各色に色分解され、それら各色の画像データIK,IY,IM,ICに所定の重み係数を付与する等の画像処理が施された後、各色ごとにそれぞれの露光装置13K,13Y,13M,13Cに送られる。
一方、各画像形成ステーション10K,10Y,10M,10C内の各感光体ドラム11K,11Y,11M,11Cは、図示しないギア駆動により図中矢印の方向に回転駆動される。各感光体ドラム11K,11Y,11M,11Cの表面は、各帯電装置12K,12Y,12M,12Cにより一様な所定電位に帯電される。そして、上記の各露光装置13K,13Y,13M,13Cがそれぞれ画像データIK,IY,IM,ICに対応した露光光を所定タイミングで各感光体ドラム11K,11Y,11M,11C表面に照射することにより、各感光体ドラム11K,11Y,11M,11C表面に、電位差による静電潜像が形成される。形成された静電潜像には、各現像装置14K,14Y,14M,14Cによりトナーが静電的に付着され、それぞれ、K,Y,M,Cのトナー画像TK,TY,TM,TCが形成される。
他方、第1中間転写ドラム31a,31b及び第2中間転写ドラム32も、感光体ドラムと同様、ギア駆動により図中矢印の方向へ回転駆動される。そして、トナー画像TK,TYは、感光体ドラム11K,11Yから第1中間転写ドラム31aへ、また、トナー画像TM,TCは、感光体ドラム11M,11Cから第1中間転写体ドラム31bへとそれぞれ静電的に一次転写される。その際、トナー画像TK,TYは第1中間転写ドラム31a表面で重ね合わされ、トナー画像TM,TCは第1中間転写ドラム31b表面で重ね合わされる。
第1中間転写ドラム31a上で重ね合わされたトナー画像TK,TYは、二次転写部において第2中間転写ドラム32へ、同じく、第1中間転写ドラム31b上で重ね合わされたトナー画像TM,TCも第2中間転写ドラム32へとそれぞれ静電的に二次転写される。この際、トナー画像TK,TYとトナー画像TM,TCとは第2中間転写ドラム32表面で重ね合わされてフルカラートナー画像が形成される。
このように、フルカラートナー画像が形成される間、シート搬送系においては、シートトレイ40内の記録シートSがピックアップロール41により1枚取り出され、レジストロール42へと搬送される。ここで、レジストロール42が停止状態から所定タイミングで回転を開始することにより、第2中間転写ドラム32上のフルカラートナー画像が三次転写ロール43とのニップ部に達するタイミングと、記録シートSがそのニップ部分に達するタイミングとを一致させることにより、三次転写ロール43によって、第2中間転写ドラム32上のフルカラートナー画像は記録シートSに静電的に転写される。
その後、フルカラートナー画像を表面に担持した記録シートSが、定着ロール44のニップ部分を通過する際に、定着ロール44からの熱および圧力の作用によりフルカラートナー画像は記録シートS表面に定着され、カラー複写機80外部の排出トレイ45へと排出される。
上記の複写工程を1サイクルとし、これを連続的に実行することにより次々にフルカラー画像の複写が行なわれる。
このようなカラー複写機80において、出力画像の濃度ムラを所定の許容値内に抑えるためには、各感光体ドラムや各中間転写体ドラムの回転ムラを適正な値に抑制する必要がある。
そのためには、各感光体ドラムや各中間転写体ドラムに駆動力を伝達する駆動伝達装置における回転ムラを所定のレベル以下に保つ必要がある。
図2は、本実施形態のカラー複写機における第2中間転写ドラム32の駆動伝達装置の構成を示す図である。
図2には、図1に示す第2中間転写ドラム32と、この第2中間転写ドラム32を駆動する駆動伝達装置100(本発明の駆動伝達装置の一実施形態に相当)が示されている。
第2中間転写ドラム32には、ギア32aが備えられている。一方、駆動伝達装置100には、回転軸101、回転軸101に挿通されてこの回転軸101とともに回転する樹脂製ギア102、および嵌合部材103が備えられている。また、駆動伝達装置100には、回転軸101に軸支されたギア105、そのギア105に噛合されたギア106、そのギア106が軸支されるとともに支持フレーム107_1,107_2に挟持された回転軸108、その回転軸108に軸支されたギア109、そのギア109に噛合されたギア110、およびそのギア110が軸支された駆動力伝達用のモータ111が備えられている。
図3は、図2に示す駆動伝達装置を構成する回転軸、樹脂製ギア、および嵌合部材の構造を示す断面図である。
図3に示す駆動伝達装置100を構成する樹脂製ギア102には、駆動力伝達用のギア歯が形成された歯部102_1が備えられている。また、この樹脂製ギア102には、歯部102_1に隣接した一端に形成された、その歯部102_1よりも太径の固定部102_2が備えられている。
嵌合部材103は、固定部102_2と回転軸101との間に介在し、固定部102_2と回転軸101との双方に嵌合して、固定部102_2を回転軸101に固定する部材である。
回転軸101は、樹脂製ギア102の他端102aに挿通した部分101aがテーパ状に細径に形成されている。
この駆動伝達装置100では、樹脂製ギア102の、歯部102_1の、固定部102_2とは反対側の他端102aは、接着により回転軸101に固定されている。詳細には、回転軸101の、テーパ状に細径に形成された部分101aと、樹脂製ギア102の他端102aとの間に、接着剤104が流し込まれて接着固定されている。このため、樹脂製ギア102の他端102a側の回転方向剛性は高く、樹脂製ギア102の歯幅方向でのねじれの発生が防止されて、相手側のギアと十分に噛み合うことができる。従って、回転ムラを小さく抑えることができる。図1に示すカラー複写機80には、この駆動伝達装置100が備えられているため、回転ムラに起因する出力画像の濃度ムラが小さく抑えられる。
図4は、図3に示す回転軸とは異なる回転軸を備えた駆動伝達装置の構造を示す断面図である。
尚、図3に示す駆動伝達装置100と同じ構成要素には同一の符号を付して説明する。
図4に示す回転軸201は、樹脂製ギア102の他端102aに挿通した部分201aが段差状に細径に形成されている。この駆動伝達装置200では、樹脂製ギア102の、歯部102_1の、固定部102_2とは反対側の他端102aは、接着により回転軸201に固定されている。詳細には、回転軸201の、段差状に細径に形成された部分201aと、樹脂製ギア102の他端102aとの間に、接着剤104が流し込まれて接着固定されている。このようにして、樹脂製ギア102の他端102a側の回転方向剛性を高めて、回転ムラを小さく抑えてもよい。
尚、図3,図4に示すように、回転軸は、樹脂製ギアの他端に挿通した部分がテーパ状あるいは段差状に細径に形成された例で説明したが、回転軸の、樹脂製ギアの他端に挿通した部分は、接着剤の流入する空間を確保することが目的であり、上記以外の形状でもよい。しかし、この空間の大きさは接着剤の濡れ性等から接着剤が流入しやすい大きさであることが必要で、その形状は、加工の容易さも含め決定することが望ましい。図3,図4に示す駆動伝達装置では、回転軸の、樹脂製ギアの他端に挿通した部分をテーパ状あるいは段差状に細径に形成し、接着剤の流入空間を確保したが、樹脂製ギアの他端を加工することも考えられる。しかし、樹脂製ギアは薄肉ギアであるため、接着固定する領域の肉厚を薄くすることはねじり剛性の観点からは好ましくない。従って、図3,図4に示すように、回転軸の、樹脂製ギアの他端に挿通した部分をテーパ状あるいは段差状等に細径に形成することが望ましい。
図5は、図3,図4に示す駆動伝達装置とは異なる駆動伝達装置を組み立てる様子を示す図、図6は、組み立てられた駆動伝達装置の構造を示す断面図である。
図5に示す駆動伝達装置300には、前述した樹脂製ギア102と嵌合部材103、および回転軸301が備えられている。
回転軸301は、回転軸部301_1と補助部材301_2から構成されている。詳細には、回転軸301の、樹脂製ギア102の他端102aに挿通した部分が、補助部材301_2である。この挿通した部分(補助部材301_2)に隣接する部分には、ネジ溝301_1aが形成されている。
ここで、樹脂製ギア102の他端102aを接着により回転軸301に固定するには、先ず、回転軸301の、ネジ溝301_1aが形成された部分に隣接する部分に、補助部材301_2を矢印A方向から嵌め込む。この補助部材301_2は、貫通孔を有するとともに、最初に嵌め込まれる部分とは反対側の部分が段差状に細径に形成されている。次いで、補助部材301_2の貫通孔に向けて矢印B方向からネジ302を挿入して、そのネジ302を矢印C方向に回転して、回転軸部301_1に補助部材301_2をネジ止めして継ぎ足す。さらに、樹脂製ギア102の他端102aと補助部材301_2の段差状の部分との空間に接着剤104を流し込む。このようにして、図6に示す駆動伝達装置300を得る。
図7は、図6に示す駆動伝達装置を構成する樹脂製ギアを回転軸部から取り外す様子を示す図である。
図7に示すように、駆動伝達装置300を構成する樹脂製ギア102を回転軸部301_1から取り外すには、先ず、ネジ302を矢印D方向に回転して、そのネジ302を矢印E方向に取り外す。次いで、樹脂製ギア102を矢印F方向に移動する。このようにして、樹脂製ギア102を回転軸部301から取り外す。このように、本実施形態の駆動伝達装置300では、本体側に取り付けられた回転軸部301_1を交換することなく、樹脂製ギア102を交換することができる。
前述した図3,図4に示す駆動伝達装置100,200においても、剥離剤などを使用することにより、回転軸101,201を取り外すことなく樹脂製ギア102を交換することは可能であるが、剥離剤を接着剤に均一に塗布することは容易でなく、また閉空間の接着層に十分に剥離剤を反応させることは困難である。本実施形態の駆動伝達装置300では、回転軸部301_1に補助部材301_2をねじ302により継ぎ足す構成を採用しているため、回転軸部301_1を本体から取り外す必要はなく、ネジ302を取り外すだけで樹脂製ギア102を交換することができる。
また、補助部材301_2と樹脂製ギア102との嵌め合いは、軽圧入程度が好ましい。補助部材301_2と樹脂製ギア102との間に余裕(隙間)を持たせると接着剤104が、回転軸部301_1にまで流入してしまう可能性があり、補助部材301_2と回転軸部301_1、もしくは、樹脂製ギア102と回転軸部301_1が接着されてしまう場合がある。さらに、接着剤104の濡れ性、浸透性を考慮して嵌め合い公差を決定することが望ましい。
尚、接着剤104の特性から、樹脂製ギア102の他端102aに補助部材301_2が十分に圧入されることが必要である場合は、樹脂製ギア102の他端102aが変形(膨らむ)する恐れがある。このためには、樹脂製ギア102を工夫することが必要である。
図8は、樹脂製ギアが工夫された駆動伝達装置の構造を示す断面図である。
図8に示す駆動伝達装置400には、前述した樹脂製ギア102の歯部102_1とは異なる歯部402_1を備えた樹脂製ギア402が備えられている。
この歯部402_1には、補助部材301_2が挿入される領域近傍の部分Aにおける歯厚が他の部分の歯厚よりも薄いギア歯402_1aが形成されている。このような歯部402_1を備えた樹脂製ギア402では、ギア歯402_1aの歯厚が薄い部分Bは、相手側のギアとは噛み合わないため、噛み合い誤差による回転変動や振動を防止することができる。
尚、本発明の駆動伝達装置は、図1に示したカラー複写機における駆動伝達装置としてのみならず、用紙搬送ベルトを用いて構成されたカラー画像形成装置や、用紙搬送ベルトを用いて構成されたカラー画像形成装置などにおける回転体の駆動伝達装置に適用しても高い効果を挙げることができる。
また、本発明の駆動伝達装置は、1つの感光体ドラムで構成されるカラー画像形成装置、その他単色の画像形成装置に適用しても大きな効果を得ることができる。
本発明の駆動伝達装置を適用した画像形成装置の一実施形態を示す断面概略図である。 本実施形態のカラー複写機における第2中間転写ドラム32の駆動伝達装置の構成を示す図である。 図2に示す駆動伝達装置を構成する回転軸、樹脂製ギア、および嵌合部材の構造を示す断面図である。 図3に示す回転軸とは異なる回転軸を備えた駆動伝達装置の構造を示す断面図である。 図3,図4に示す駆動伝達装置とは異なる駆動伝達装置を組み立てる様子を示す図である。 図5において組み立てられた駆動伝達装置の構造を示す断面図である。 図6に示す駆動伝達装置を構成する樹脂製ギアを回転軸部から取り外す様子を示す図である。 樹脂製ギアが工夫された駆動伝達装置の構造を示す断面図である。 画像形成装置における像担持体ドラムの回転ムラと出力画像の濃度ムラとの関係を示すグラフである。 従来の、肉厚を考慮して設計された樹脂製ギアの構造を示す図である。 従来の、図10に示す樹脂製ギアとは異なる樹脂製ギアの構造を示す図である。 ギアの噛み合い剛性を、ギアの噛み合い回転とともに測定した結果を示すグラフである。 回転軸からの駆動力を伝達するギアの構造を示す図である。 図13に示すギアとは異なるギアの構成を示す図である。 従来の画像形成装置において、図14に示す構成を採用して像担持体を駆動する様子を示す図である。 樹脂製ギアの、固定部とは反対側の部分を、押込部材で挟持する様子を示した図である。
符号の説明
10K,10Y,10M,10C 画像形成ステーション
11K,11Y,11M,11C 感光体ドラム
12K,12Y,12M,12C 帯電装置
13K,13Y,13M,13C 露光装置
14K,14Y,14Y,14C 現像装置
31a,31b 第1中間転写ドラム
32 第2中間転写ドラム
32a,105,106,109,110 ギア
40 シートトレイ
41 ピックアップロール
42 レジストロール
43 三次転写ロール
44 定着ロール
45 排出トレイ
70 原稿載置台
71 原稿読取装置
72 画像処理装置
80 カラー複写機
100,200,300,400 駆動伝達装置
101,108,201,301 回転軸
101a 回転軸のテーパ状の部分
102,402 樹脂製ギア
102_1,402_1 歯部
102_2 固定部
102a 樹脂製ギアの他端
103 嵌合部材
104 接着剤
107_1,107_2 支持フレーム
111 モータ
201a 回転軸の段差状の部分
301_1 回転軸部
301_1a ネジ溝
301_2 補助部材
302 ねじ

Claims (6)

  1. 回転軸と、該回転軸に挿通されて該回転軸とともに回転する樹脂製ギアとを備えた駆動伝達装置において、
    前記樹脂製ギアが、駆動力伝達用のギア歯が形成された歯部と、該歯部に隣接した一端に形成された、該歯部よりも太径の固定部とを備えたものであり、さらに、
    この駆動伝達装置が、前記固定部と前記回転軸との間に介在し、該固定部と該回転軸との双方に嵌合して該固定部を該回転軸に固定する嵌合部材を備え、
    前記樹脂製ギアは、前記歯部の、前記固定部が隣接した一端とは反対側の他端が、接着により前記回転軸に固定されたものであることを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 前記回転軸は、前記樹脂製ギアの前記他端に挿通した部分がテーパ状あるいは段差状に細径に形成されたものであり、該細径に形成された部分と前記樹脂製ギアとの間に接着剤が流し込まれて接着固定されたものであることを特徴とする請求項1記載の駆動伝達装置。
  3. 前記回転軸の、前記樹脂製ギアの前記他端に挿通した部分が、前記回転軸の、該部分に隣接する部分に継ぎ足しされてネジ止めされた補助部材からなり、前記樹脂製ギアの前記他端が該補助部材に接着されたものであることを特徴とする請求項1記載の駆動伝達装置。
  4. 回転する像担持体上にトナー像を担持させ、該トナー像を最終的に用紙上に転写して定着することにより該用紙上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記像担持体に回転駆動力を伝達する、回転軸と該回転軸に挿通されて該回転軸とともに回転する樹脂製ギアとを有する駆動伝達装置を備え、
    前記樹脂製ギアが、駆動力伝達用のギア歯が形成された歯部と、該歯部に隣接した一端に形成された、該歯部よりも太径の固定部とを備えたものであり、さらに、
    この駆動伝達装置が、
    前記固定部と前記回転軸との間に介在し、該固定部と該回転軸との双方に嵌合して該固定部を該回転軸に固定する嵌合部材を備え、
    前記樹脂製ギアは、前記歯部の、前記固定部が隣接した一端とは反対側の他端が、接着により前記回転軸に固定されたものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記回転軸は、前記樹脂製ギアの前記他端に挿通した部分がテーパ状あるいは段差状に細径に形成されたものであり、該細径に形成された部分と前記樹脂製ギアとの間に接着剤が流し込まれて接着固定されたものであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記回転軸の、前記樹脂製ギアの前記他端に挿通した部分が、前記回転軸の、該部分に隣接する部分に継ぎ足しされてネジ止めされた補助部材からなり、前記樹脂製ギアの前記他端が該補助部材に接着されたものであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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