JP2005193864A - キャリーバッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間使用しても疲労のないキャリーバッグを提供する。
【解決手段】主体フレーム8と、主体フレーム8の上部に取り付けられた牽引用グリップ9と、主体フレーム8の下部両端に取り付けられた車輪10と、を備えた二輪キャリーバッグ100であって、さらに電源7と、重力方向に対するキャリーバッグ100の傾きを検出する傾斜センサ1と、傾斜センサ1の出力から平地においてキャリーバッグ100が傾いた状態で姿勢を保つようにする加速度指令値を算出する演算装置2と、演算装置2の出力からモータ5の駆動制御信号を出力する制御装置3と、制御装置3の出力でモータ5に与える電源7からの電力供給をON/OFFするモータ駆動回路4とを備え、モータ駆動回路4の出力でモータ5を回転駆動するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】主体フレーム8と、主体フレーム8の上部に取り付けられた牽引用グリップ9と、主体フレーム8の下部両端に取り付けられた車輪10と、を備えた二輪キャリーバッグ100であって、さらに電源7と、重力方向に対するキャリーバッグ100の傾きを検出する傾斜センサ1と、傾斜センサ1の出力から平地においてキャリーバッグ100が傾いた状態で姿勢を保つようにする加速度指令値を算出する演算装置2と、演算装置2の出力からモータ5の駆動制御信号を出力する制御装置3と、制御装置3の出力でモータ5に与える電源7からの電力供給をON/OFFするモータ駆動回路4とを備え、モータ駆動回路4の出力でモータ5を回転駆動するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、牽引用グリップと車輪を有し、さらに駆動モータを搭載して搬送者の牽引を補助するタイプのキャリーバッグに関する。
旅行や買い物をするときなどに携帯する大型の鞄に車輪および牽引用取っ手を取り付けることにより手荷物運搬の負担を軽減するキャリーバッグは、公知である。公知のキャリーバッグはそれ自体に駆動力が備えられてなく、搬送者の牽引力によってのみ運搬がおこなわれるので、重量物を運搬する際に強い力が必要であった。
また、動力により荷物を搬送する装置としては、搬送者の操作力を検出し操作力の大きさに応じて駆動モータの制御をおこなうものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平9−249144号公報(第7頁、図4)
また、動力により荷物を搬送する装置としては、搬送者の操作力を検出し操作力の大きさに応じて駆動モータの制御をおこなうものがある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1記載の搬送装置は力センサを使用しないで操作力を得るようにするもので、荷物が載置される台車と台車の後部に設けられた装置本体と装置本体の上部に取り付けられた把持部と台車の底部両側に設けられた前輪と装置本体の底部両側に設けられた左右の後輪と後輪を個別に駆動するモータとを有し、操作者が把持部を押圧して後輪が回転するとモータのコイルに流れる電流値の大きさと回転数により操作者の操作力を求めるもので、このようにして求められた操作力に応じた搬送速度となるようにモータを回転駆動させるものである。
特許文献1記載のような搬送装置は、操作者の操作力の大きさに応じて駆動モータの制御をおこなうので、操作者はモータ駆動による補助力を得るためには絶えず操作力を与えなければならなかった。したがってそのため、この搬送装置を長時間使用すると疲労が大きくなり、荷物の可積載重量が搬送者の体力により限定されるというような問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、重量物を運搬する際に強い力を必要としない、長時間使用しても疲労がたまらないキャリーバッグを提供することを目的とする。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、重量物を運搬する際に強い力を必要としない、長時間使用しても疲労がたまらないキャリーバッグを提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、請求項1記載のキャリーバッグの発明は、主体フレームと、該主体フレームの上部に取り付けられた牽引用グリップと、該主体フレームの下部両端に取り付けられた車輪と、を備えた二輪キャリーバッグであって、電源と、重力方向に対する前記キャリーバッグの傾きを検出する傾斜センサと、該傾斜センサの出力から平地においてキャリーバッグが傾いた状態で姿勢を保つようにする加速度指令値を算出する演算装置と、該演算装置の出力から前記モータの駆動制御信号を出力する制御装置と、該制御装置の出力でモータに与える前記電源からの電力供給をON/OFFするモータ駆動回路と、該モータ駆動回路の出力で回転駆動されるモータとを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のキャリーバッグにおいて、前記演算装置が、前記傾斜センサにより検出したキャリーバッグの重力方向に対する傾きを入力として、式(1)によりキャリーバッグへの加速度指令値を算出することを特徴とする。
a=gtan θ1 ・・・(式1)
ただし、a:加速度指令
g:重力加速度
θ1:重力方向に対するキャリーバッグの傾き
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のキャリーバッグにおいて、さらに、地面と前記主体フレームの底面との間隔を検出する距離センサを備え、前記演算装置が、前記距離センサの出力で、勾配のある地面でもキャリーバッグが傾いた状態で姿勢を保つように加速度指令値を算出することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のキャリーバッグにおいて、前記演算装置は、前記傾斜センサにより検出したキャリーバッグの重力方向に対する傾きと、前記距離センサにより検出した地面と前記主体フレームの底面との間隔より算出された地面に対するキャリーバッグの傾きとから、前記演算装置が式(2)によりキャリーバッグへの加速度指令値を算出することを特徴とする。
a=gsinθ1/cosθ2 + gsin(θ2−θ1)・・・(式2)
ただし、a:加速度指令
g:重力加速度
θ1:重力方向に対するキャリーバッグの傾き
θ2:地面に対するキャリーバッグの傾き
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載のキャリーバッグにおいて、前記キャリーバッグで消費される電力供給のON/OFFをする電源スイッチを備え、該電源スイッチをOFFにしたときは、搬送者の独力でキャリーバッグを牽引することができるようになることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載のキャリーバッグにおいて、前記牽引用グリップを搬送者が牽引しているかを検出する牽引センサを備え、該牽引センサからの非牽引を表す出力があったとき前記制御装置が電力供給をOFFとすることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のキャリーバッグにおいて、前記演算装置が、前記傾斜センサにより検出したキャリーバッグの重力方向に対する傾きを入力として、式(1)によりキャリーバッグへの加速度指令値を算出することを特徴とする。
a=gtan θ1 ・・・(式1)
ただし、a:加速度指令
g:重力加速度
θ1:重力方向に対するキャリーバッグの傾き
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のキャリーバッグにおいて、さらに、地面と前記主体フレームの底面との間隔を検出する距離センサを備え、前記演算装置が、前記距離センサの出力で、勾配のある地面でもキャリーバッグが傾いた状態で姿勢を保つように加速度指令値を算出することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のキャリーバッグにおいて、前記演算装置は、前記傾斜センサにより検出したキャリーバッグの重力方向に対する傾きと、前記距離センサにより検出した地面と前記主体フレームの底面との間隔より算出された地面に対するキャリーバッグの傾きとから、前記演算装置が式(2)によりキャリーバッグへの加速度指令値を算出することを特徴とする。
a=gsinθ1/cosθ2 + gsin(θ2−θ1)・・・(式2)
ただし、a:加速度指令
g:重力加速度
θ1:重力方向に対するキャリーバッグの傾き
θ2:地面に対するキャリーバッグの傾き
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載のキャリーバッグにおいて、前記キャリーバッグで消費される電力供給のON/OFFをする電源スイッチを備え、該電源スイッチをOFFにしたときは、搬送者の独力でキャリーバッグを牽引することができるようになることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載のキャリーバッグにおいて、前記牽引用グリップを搬送者が牽引しているかを検出する牽引センサを備え、該牽引センサからの非牽引を表す出力があったとき前記制御装置が電力供給をOFFとすることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、キャリーバッグの重力方向に対する傾きを検出し、平地において傾いた状態で姿勢を保つように加速度指令値を算出してモータ5を駆動させるので、搬送者はキャリーバッグを傾けるだけで牽引を補う力を得ることができ、キャリーバッグを前後に傾けることにより補助力の強弱を調節することができるため、わずかな力で荷物を搬送することができるようになる。
また、請求項2に記載の発明によると、平地において、モータ5の加減速による慣性力と重力との合力の向きがキャリーバッグの傾斜方向と一致するような加速度指令を与えることができるので、キャリーバッグは傾いた状態で姿勢を保つことができ、その加速度でもって駆動することができるようになる。
また、請求項3に記載の発明によると、キャリーバッグの重力方向に対する傾きを検出し坂道において傾いた状態で姿勢を保つように加速度指令値を算出してモータ5を駆動させるので、搬送者はキャリーバッグを傾けるだけで牽引を補う力を得ることができ、キャリーバッグを前後に傾けることにより補助力の強弱を調節することができるので、坂道においてもわずかな力で荷物を搬送することができるようになる。
また、請求項4に記載の発明によると、坂道において、モータ5の加減速による慣性力と重力との合力の向きがキャリーバッグの傾斜方向と一致するような加速度指令を与えることができるので、キャリーバッグは傾いた状態で姿勢を保つことができ、その加速度でもって駆動することができる。
また、請求項5に記載の発明によると、品物の重量が軽い、または下り坂での牽引などで牽引補助力を必要としない場合、電源スイッチ11をOFFのまま補助力を受けない状態でキャリーバッグの牽引をおこなうことにより、不要な電力消費を抑えることができる。
また、請求項6に記載の発明によると、牽引用グリップ9に取り付けられた歪みゲージにより、供給される電力は搬送者がグリップ9を牽引する状態で電力供給がONとなるように制御をするので、未使用時に傾斜地にキャリーバッグを置いたり、未使用時にキャリーバッグが転倒したとしても、モータに電力が供給されることは無く、キャリーバッグ非牽引時の自走を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明によると、平地において、モータ5の加減速による慣性力と重力との合力の向きがキャリーバッグの傾斜方向と一致するような加速度指令を与えることができるので、キャリーバッグは傾いた状態で姿勢を保つことができ、その加速度でもって駆動することができるようになる。
また、請求項3に記載の発明によると、キャリーバッグの重力方向に対する傾きを検出し坂道において傾いた状態で姿勢を保つように加速度指令値を算出してモータ5を駆動させるので、搬送者はキャリーバッグを傾けるだけで牽引を補う力を得ることができ、キャリーバッグを前後に傾けることにより補助力の強弱を調節することができるので、坂道においてもわずかな力で荷物を搬送することができるようになる。
また、請求項4に記載の発明によると、坂道において、モータ5の加減速による慣性力と重力との合力の向きがキャリーバッグの傾斜方向と一致するような加速度指令を与えることができるので、キャリーバッグは傾いた状態で姿勢を保つことができ、その加速度でもって駆動することができる。
また、請求項5に記載の発明によると、品物の重量が軽い、または下り坂での牽引などで牽引補助力を必要としない場合、電源スイッチ11をOFFのまま補助力を受けない状態でキャリーバッグの牽引をおこなうことにより、不要な電力消費を抑えることができる。
また、請求項6に記載の発明によると、牽引用グリップ9に取り付けられた歪みゲージにより、供給される電力は搬送者がグリップ9を牽引する状態で電力供給がONとなるように制御をするので、未使用時に傾斜地にキャリーバッグを置いたり、未使用時にキャリーバッグが転倒したとしても、モータに電力が供給されることは無く、キャリーバッグ非牽引時の自走を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の実施例1に係るキャリーバッグを説明する図である。
図1は本発明の実施例1に係るキャリーバッグの縦断面図(a)と正面図(b)、図2は本発明の実施例1に係るキャリーバッグの動力系統のブロック図、図3は実施例1に係るキャリーバッグの動作を説明する図である。
図1において、100は本発明の実施例1に係るキャリーバッグ、1は傾斜センサ、2は演算装置、3は制御装置、4はモータ駆動回路、5はモータ、7は電源、8は主体フレーム、9は牽引用グリップ、10は車輪、11はスタンド、5aは伝導装置としてのチェーンである。なお、演算装置2、制御装置3、モータ駆動回路4は部品としてはキャリーバッグ100と比べて極端に小さく、その配置個所も実際とは異なるが、重要な構成部品であるので、判りやすく拡大して、見える位置に概略的に図示している。
傾斜センサ1(図2)は重力方向に対するキャリーバッグ100の傾きを検出するもので、原理的には、水準器を内部に搭載したもの、ジャイロセンサ、加速度センサなどが利用できる。
演算装置2(図2)は、傾斜センサ1が検出した重力方向に対するキャリーバッグ100の傾きから加速度指令値を算出したのち指令値を制御装置3(図2)に出力する。
制御装置3(図2)は演算装置2から与えられた加速度指令値を基にモータ駆動回路4を制御し、モータ駆動回路4は制御値に従ってモータ5へ送られる電力を制御する。
図1に戻って、主体フレーム8の上端には牽引用グリップ9が取り付けられ、主体フレーム8の下部両端には車輪10が回転可能に設けられている。また、主体フレーム8の邪魔にならない底面にモータ5および電源7が取り付けられ重心を低くしている。モータ5の動力はチェーン5aを用いて車輪10に駆動力を与えられる。モータ5の動力を車輪10に伝えるものとしてここではチェーンを用いたが、その他の伝導装置であるタイミングプーリや各種歯車を用いても良い。
電源7はここでは充電可能な直流バッテリを使用している。
スタンド11はキャリーバッグ100の未使用時にキャリーバッグ100を地面(平地)に対して直立状態に保持するためのものである。
図1は本発明の実施例1に係るキャリーバッグの縦断面図(a)と正面図(b)、図2は本発明の実施例1に係るキャリーバッグの動力系統のブロック図、図3は実施例1に係るキャリーバッグの動作を説明する図である。
図1において、100は本発明の実施例1に係るキャリーバッグ、1は傾斜センサ、2は演算装置、3は制御装置、4はモータ駆動回路、5はモータ、7は電源、8は主体フレーム、9は牽引用グリップ、10は車輪、11はスタンド、5aは伝導装置としてのチェーンである。なお、演算装置2、制御装置3、モータ駆動回路4は部品としてはキャリーバッグ100と比べて極端に小さく、その配置個所も実際とは異なるが、重要な構成部品であるので、判りやすく拡大して、見える位置に概略的に図示している。
傾斜センサ1(図2)は重力方向に対するキャリーバッグ100の傾きを検出するもので、原理的には、水準器を内部に搭載したもの、ジャイロセンサ、加速度センサなどが利用できる。
演算装置2(図2)は、傾斜センサ1が検出した重力方向に対するキャリーバッグ100の傾きから加速度指令値を算出したのち指令値を制御装置3(図2)に出力する。
制御装置3(図2)は演算装置2から与えられた加速度指令値を基にモータ駆動回路4を制御し、モータ駆動回路4は制御値に従ってモータ5へ送られる電力を制御する。
図1に戻って、主体フレーム8の上端には牽引用グリップ9が取り付けられ、主体フレーム8の下部両端には車輪10が回転可能に設けられている。また、主体フレーム8の邪魔にならない底面にモータ5および電源7が取り付けられ重心を低くしている。モータ5の動力はチェーン5aを用いて車輪10に駆動力を与えられる。モータ5の動力を車輪10に伝えるものとしてここではチェーンを用いたが、その他の伝導装置であるタイミングプーリや各種歯車を用いても良い。
電源7はここでは充電可能な直流バッテリを使用している。
スタンド11はキャリーバッグ100の未使用時にキャリーバッグ100を地面(平地)に対して直立状態に保持するためのものである。
次に、実施例1に係るキャリーバッグ100の動作について図3を用いて説明する。
図3は、搬送者が牽引用グリップ9を前方(図で左側)に引いて、キャリーバッグ100を前方に角度θ1だけ傾けた状態を概念的に示している。このようにキャリーバッグ100を前方に傾けることにより、スタンド11の先端は接地面Gから離れる。そしてスタンド11の先端が接地面Gから離れることで、車輪10による駆動が可能となる。
キャリーバッグ100を平地で牽引する場合、キャリーバッグ100がθ1だけ傾くと、傾斜センサ1(図1)は重力方向gからの傾きθ1を検出し、これを演算装置2(図2)に出力する。
演算装置2は、重力方向gからの傾きθ1を用いて式(1)により加速度指令値aを算出したのち、加速度指令値aを制御装置3に出力する。
a=g×tanθ1 ・・・ (式1)
ただし、aは加速度指令、gは重力加速度、θ1は重力方向に対するキャリーバッグの傾きである。
制御装置3は加速度指令値aを基にモータ駆動回路4からモータ5へ送られる電力を制御する。モータ5の動力により車輪10が回転し、キャリーバッグ100に推進力を与える。
したがって、傾きθ1が0のときは、加速度指令値aは0(停止)であるが、キャリーバッグ100が傾くとモータ5の動力により車輪10が回転してキャリーバッグ100が前進し始める。そしてその傾きθ1が増加するにしたがって、tanθ1の値も増えてゆくから、加速度指令値aは増加し、キャリーバッグ100の推進力が大きくなる。
図3は、搬送者が牽引用グリップ9を前方(図で左側)に引いて、キャリーバッグ100を前方に角度θ1だけ傾けた状態を概念的に示している。このようにキャリーバッグ100を前方に傾けることにより、スタンド11の先端は接地面Gから離れる。そしてスタンド11の先端が接地面Gから離れることで、車輪10による駆動が可能となる。
キャリーバッグ100を平地で牽引する場合、キャリーバッグ100がθ1だけ傾くと、傾斜センサ1(図1)は重力方向gからの傾きθ1を検出し、これを演算装置2(図2)に出力する。
演算装置2は、重力方向gからの傾きθ1を用いて式(1)により加速度指令値aを算出したのち、加速度指令値aを制御装置3に出力する。
a=g×tanθ1 ・・・ (式1)
ただし、aは加速度指令、gは重力加速度、θ1は重力方向に対するキャリーバッグの傾きである。
制御装置3は加速度指令値aを基にモータ駆動回路4からモータ5へ送られる電力を制御する。モータ5の動力により車輪10が回転し、キャリーバッグ100に推進力を与える。
したがって、傾きθ1が0のときは、加速度指令値aは0(停止)であるが、キャリーバッグ100が傾くとモータ5の動力により車輪10が回転してキャリーバッグ100が前進し始める。そしてその傾きθ1が増加するにしたがって、tanθ1の値も増えてゆくから、加速度指令値aは増加し、キャリーバッグ100の推進力が大きくなる。
このように、本発明によれば、キャリーバッグ100の重力方向gからの傾きθ1を入力として、慣性力と重力の合力の向きをキャリーバッグ100の傾きに一致させているため、キャリーバッグ100は制御力が働いている限り傾いた状態で姿勢を保ち、前方に転倒することはない。
したがって搬送者はキャリーバッグの傾きを変えるだけのわずかな力で、推進力をコントロールできるようになる。つまり、傾きを若干前に倒すだけで推進力を強くし、キャリーバッグを起こすと推進力を弱くすることができ、立てると停止させることができる。
このように搬送者はキャリーバッグの傾け方をコントロールするだけで種々の牽引力を得ることができるため、従来のキャリーバッグのような搬送者の牽引力によってのみ運搬がおこなわれるものでないので強い力が必要でなくなり、また、特許文献1記載の搬送装置のように操作者が絶えず操作力を与えなければならないこともなくなるため、長時間使用しても疲労がたまることもなくなる。
したがって搬送者はキャリーバッグの傾きを変えるだけのわずかな力で、推進力をコントロールできるようになる。つまり、傾きを若干前に倒すだけで推進力を強くし、キャリーバッグを起こすと推進力を弱くすることができ、立てると停止させることができる。
このように搬送者はキャリーバッグの傾け方をコントロールするだけで種々の牽引力を得ることができるため、従来のキャリーバッグのような搬送者の牽引力によってのみ運搬がおこなわれるものでないので強い力が必要でなくなり、また、特許文献1記載の搬送装置のように操作者が絶えず操作力を与えなければならないこともなくなるため、長時間使用しても疲労がたまることもなくなる。
図4〜図6は本発明の実施例2に係るキャリーバッグを説明する図である。
図4は本発明の実施例2に係るキャリーバッグの縦断面図、図5は本発明の実施例2に係るキャリーバッグの動力系統のブロック図、図6は実施例2に係るキャリーバッグの動作を説明する図である。
図4において、200は本発明の実施例2に係るキャリーバッグ、1は傾斜センサ、2は演算装置、3は制御装置、4はモータ駆動回路、5はモータ、7は電源、8は主体フレーム、9は牽引用グリップ、10は車輪、11はスタンドである。実施例1と同一符号のものは実施例1の部品と同じであるので、その機能について重複説明は省略する。実施例2が実施例1と異なるのは、距離センサ6を
主体フレーム8の底面に備えている点である。距離センサ6は超音波距離計や三角測量の原理などを用いて、フレーム8の底面と地面との間隔を計測するものである。ただし、本発明で使用する距離センサ6は超音波距離計と三角測量の原理を用いたものに限らず、レーザ距離計などでも代用できることはいうまでもない。
距離センサ6が計測したフレーム8の底面と地面の間隔と、傾斜センサ1が計測した重力方向に対するキャリーバッグの傾きから演算装置2(図5)が加速度指令値aを算出したのち指令値aを制御装置3(図5)に出力し、制御装置3はモータ駆動回路4(図5)からモータ5へ送られる電力を制御する。
図4は本発明の実施例2に係るキャリーバッグの縦断面図、図5は本発明の実施例2に係るキャリーバッグの動力系統のブロック図、図6は実施例2に係るキャリーバッグの動作を説明する図である。
図4において、200は本発明の実施例2に係るキャリーバッグ、1は傾斜センサ、2は演算装置、3は制御装置、4はモータ駆動回路、5はモータ、7は電源、8は主体フレーム、9は牽引用グリップ、10は車輪、11はスタンドである。実施例1と同一符号のものは実施例1の部品と同じであるので、その機能について重複説明は省略する。実施例2が実施例1と異なるのは、距離センサ6を
主体フレーム8の底面に備えている点である。距離センサ6は超音波距離計や三角測量の原理などを用いて、フレーム8の底面と地面との間隔を計測するものである。ただし、本発明で使用する距離センサ6は超音波距離計と三角測量の原理を用いたものに限らず、レーザ距離計などでも代用できることはいうまでもない。
距離センサ6が計測したフレーム8の底面と地面の間隔と、傾斜センサ1が計測した重力方向に対するキャリーバッグの傾きから演算装置2(図5)が加速度指令値aを算出したのち指令値aを制御装置3(図5)に出力し、制御装置3はモータ駆動回路4(図5)からモータ5へ送られる電力を制御する。
次に、実施例2に係るキャリーバッグ200の動作について図6を用いて説明する。
図6において、キャリーバッグ200を坂道で牽引する場合、傾斜センサ1が重力方向に対するキャリーバッグ200の傾きθ1を、距離センサ6が地面とフレーム底面の間隔Lを検出し、演算装置2(図5)に入力する。
演算装置2は間隔Lから地面に対するキャリーバッグ200の傾きθ2から、式2によって加速度指令値aを算出する。
a=gsinθ1/cos θ2+ gsin(θ2−θ1)・・・(式2)
ただし、aは加速度指令、gは重力加速度、θ1は重力方向に対するキャリーバッグの傾き、θ2は地面に対するキャリーバッグの傾きである。
このようにして算出された加速度指令値aは制御装置3に出力され、制御装置3はモータ駆動回路4からモータ5へ送られる電力を制御する。
モータ5の動力により車輪10が回転しキャリーバッグに推進力を与える。この動作によりキャリーバッグは制御力が働いている限り傾いた状態でつり合いを保ち、前方に転倒、または後退することは無い。したがって搬送者はわずかな力でキャリーバッグの傾きを変えることができ、また、傾きを前後に変えるだけで推進力の強弱を操作することができる。すなわち、坂道でも実施例1と同等の効果が保証される。特に、実施例2においては、平地についてのものであった実施例1と比べて、坂道での動力補償が行われるので、搬送者にとってはより操作しやすいものとなっている。
図6において、キャリーバッグ200を坂道で牽引する場合、傾斜センサ1が重力方向に対するキャリーバッグ200の傾きθ1を、距離センサ6が地面とフレーム底面の間隔Lを検出し、演算装置2(図5)に入力する。
演算装置2は間隔Lから地面に対するキャリーバッグ200の傾きθ2から、式2によって加速度指令値aを算出する。
a=gsinθ1/cos θ2+ gsin(θ2−θ1)・・・(式2)
ただし、aは加速度指令、gは重力加速度、θ1は重力方向に対するキャリーバッグの傾き、θ2は地面に対するキャリーバッグの傾きである。
このようにして算出された加速度指令値aは制御装置3に出力され、制御装置3はモータ駆動回路4からモータ5へ送られる電力を制御する。
モータ5の動力により車輪10が回転しキャリーバッグに推進力を与える。この動作によりキャリーバッグは制御力が働いている限り傾いた状態でつり合いを保ち、前方に転倒、または後退することは無い。したがって搬送者はわずかな力でキャリーバッグの傾きを変えることができ、また、傾きを前後に変えるだけで推進力の強弱を操作することができる。すなわち、坂道でも実施例1と同等の効果が保証される。特に、実施例2においては、平地についてのものであった実施例1と比べて、坂道での動力補償が行われるので、搬送者にとってはより操作しやすいものとなっている。
図7は本発明の実施例3に係るキャリーバッグを示す正面図である。
図7において、300は本発明の実施例3に係るキャリーバッグ、1は傾斜センサ、2は演算装置、3は制御装置、4はモータ駆動回路、5はモータ、6(図では見えないが)は距離センサ6、7は電源、8は主体フレーム、9は牽引用グリップ、10は車輪、11はスタンドである。実施例2と同一符号のものは実施例2の部品と同じであるので、その機能について重複説明は省略する(なお、9aは牽引用グリップ9に設けられた歪みゲージで、これについては後述する。)。
実施例3が実施例2と異なるのは、牽引用グリップ9の近傍に電源スイッチ12が設けられている点である。この電源スイッチ12によりキャリーバッグで消費される電力のON/OFFを行っている。電源スイッチ12がOFFの時は電力供給がおこなわれないため、モータ5は駆動しない。しかし、電源スイッチ12がONの時は、傾斜センサ1、距離センサ6、演算装置2、制御装置3、およびモータ駆動回路4に電力が供給され、演算装置2が算出した指令加速度でモータ5は駆動する。
品物の重量が軽い、または下り坂での牽引などで牽引補助を必要としない場合、電源スイッチ12をOFFのまま、補助を受けない状態でキャリーバッグの牽引をおこなうことにより、不要な電力消費を抑えることができる。また、搬送者が牽引力の補助を欲する時には、電源スイッチ12をONにすることにより、傾斜センサ1が重力方向に対するキャリーバッグの傾きθ1を、距離センサ6が地面とフレーム底面の間隔Lを検出し、演算装置2に入力される。演算装置2は間隔Lから地面に対するキャリーバッグの傾きθ2を算出し、
a=gsinθ1/cos θ2+ gsin(θ2−θ1)として、
指令加速度aを算出したのち指令値aを制御装置3に出力し、制御装置3はモータ駆動回路4からモータ5へ送られる電力を制御する。
モータ5の動力により車輪10が回転しキャリーバッグに推進力を与える。この動作によりキャリーバッグは制御力が働いている限り傾いた状態でつり合いを保ち、前方に転倒、または後退することは無い。したがって搬送者はわずかな力でキャリーバッグの傾きを変えることができ、また、傾きを前後に変えるだけで推進力の強弱を操作することができる。すなわち、坂道でも実施例1と同等の効果が保証される。
図7において、300は本発明の実施例3に係るキャリーバッグ、1は傾斜センサ、2は演算装置、3は制御装置、4はモータ駆動回路、5はモータ、6(図では見えないが)は距離センサ6、7は電源、8は主体フレーム、9は牽引用グリップ、10は車輪、11はスタンドである。実施例2と同一符号のものは実施例2の部品と同じであるので、その機能について重複説明は省略する(なお、9aは牽引用グリップ9に設けられた歪みゲージで、これについては後述する。)。
実施例3が実施例2と異なるのは、牽引用グリップ9の近傍に電源スイッチ12が設けられている点である。この電源スイッチ12によりキャリーバッグで消費される電力のON/OFFを行っている。電源スイッチ12がOFFの時は電力供給がおこなわれないため、モータ5は駆動しない。しかし、電源スイッチ12がONの時は、傾斜センサ1、距離センサ6、演算装置2、制御装置3、およびモータ駆動回路4に電力が供給され、演算装置2が算出した指令加速度でモータ5は駆動する。
品物の重量が軽い、または下り坂での牽引などで牽引補助を必要としない場合、電源スイッチ12をOFFのまま、補助を受けない状態でキャリーバッグの牽引をおこなうことにより、不要な電力消費を抑えることができる。また、搬送者が牽引力の補助を欲する時には、電源スイッチ12をONにすることにより、傾斜センサ1が重力方向に対するキャリーバッグの傾きθ1を、距離センサ6が地面とフレーム底面の間隔Lを検出し、演算装置2に入力される。演算装置2は間隔Lから地面に対するキャリーバッグの傾きθ2を算出し、
a=gsinθ1/cos θ2+ gsin(θ2−θ1)として、
指令加速度aを算出したのち指令値aを制御装置3に出力し、制御装置3はモータ駆動回路4からモータ5へ送られる電力を制御する。
モータ5の動力により車輪10が回転しキャリーバッグに推進力を与える。この動作によりキャリーバッグは制御力が働いている限り傾いた状態でつり合いを保ち、前方に転倒、または後退することは無い。したがって搬送者はわずかな力でキャリーバッグの傾きを変えることができ、また、傾きを前後に変えるだけで推進力の強弱を操作することができる。すなわち、坂道でも実施例1と同等の効果が保証される。
図8は本発明の実施例4に係るキャリーバッグ400が実行する制御フローチャートを示している。なお、図7において先ほど説明しなかった歪みゲージ9aが実施例4によって新たに設けられたセンサである。牽引用グリップ9に配設された歪みゲージ9aによって、搬送者が牽引用グリップ9を握ったときの歪みを感知し、これによってキャリーバッグで消費される電力のON/OFFを行うものである。
図8の制御フローチャートにおいて、電源スイッチ12(図7)が0Nになると、ステップS81でまず牽引用グリップ9の歪みゲージ9aから出力があるかどうか判断する。歪みゲージ9aが牽引用グリップ9の歪みを感知しない時は電力供給が行われないため(ステップS82)、モータ5(図7)は駆動しない。
しかし、歪みゲージ9aが牽引用グリップ9の歪みを感知した時はステップS83へ進み、傾斜センサ1(図7)および距離センサ6が検出信号を入力し、ステップS84で傾斜角度θ1およびθ2を導出し、ステップS85で演算装置2が式2を用いて加速度指令値aを算出し、ステップS86で制御装置3およびモータ駆動回路4に電力が供給され、演算装置2が算出した加速度でモータ5が駆動することとなる。
ここでは搬送者が牽引用グリップ9を牽引しているのを歪みゲージ9aが感知して供給電力のON/OFFをおこなったが、ON/OFFの動作はグリップ9の歪みからではなく、グリップ9を握っているのを体温などで感知することでも実現できる。したがって歪みゲージ9aの代わりに、サーミスタや熱電対など各種温度センサを用いることもできる。
このように、実施例4に係るキャリーバッグ400によれば、供給される電力は搬送者がグリップ9を牽引する状態でONとなるので、未使用時に傾斜地にキャリーバッグ400を置いたり、未使用時にキャリーバッグが転倒したとしても、モータ5に電力が供給されることは無く、したがってキャリーバッグが自走することは無い。
図8の制御フローチャートにおいて、電源スイッチ12(図7)が0Nになると、ステップS81でまず牽引用グリップ9の歪みゲージ9aから出力があるかどうか判断する。歪みゲージ9aが牽引用グリップ9の歪みを感知しない時は電力供給が行われないため(ステップS82)、モータ5(図7)は駆動しない。
しかし、歪みゲージ9aが牽引用グリップ9の歪みを感知した時はステップS83へ進み、傾斜センサ1(図7)および距離センサ6が検出信号を入力し、ステップS84で傾斜角度θ1およびθ2を導出し、ステップS85で演算装置2が式2を用いて加速度指令値aを算出し、ステップS86で制御装置3およびモータ駆動回路4に電力が供給され、演算装置2が算出した加速度でモータ5が駆動することとなる。
ここでは搬送者が牽引用グリップ9を牽引しているのを歪みゲージ9aが感知して供給電力のON/OFFをおこなったが、ON/OFFの動作はグリップ9の歪みからではなく、グリップ9を握っているのを体温などで感知することでも実現できる。したがって歪みゲージ9aの代わりに、サーミスタや熱電対など各種温度センサを用いることもできる。
このように、実施例4に係るキャリーバッグ400によれば、供給される電力は搬送者がグリップ9を牽引する状態でONとなるので、未使用時に傾斜地にキャリーバッグ400を置いたり、未使用時にキャリーバッグが転倒したとしても、モータ5に電力が供給されることは無く、したがってキャリーバッグが自走することは無い。
また、搬送者がキャリーバッグ400を牽引する時には、傾斜センサ1が重力方向に対するキャリーバッグの傾きθ1を、距離センサ6が地面とフレーム底面の間隔Lを検出し、演算装置2に入力することで、そこから算出された指令値aを制御装置3に出力し、制御装置3はモータ駆動回路4からモータ5へ送られる電力を制御する。そしてモータ5の動力により車輪10が回転しキャリーバッグ400に推進力を与える。この動作によりキャリーバッグ400は制御力が働いている限り傾いた状態でつり合いを保ち、前方に転倒、または後退することは無い。したがって搬送者はわずかな力でキャリーバッグの傾きを変えることができ、また、傾きを前後に変えるだけで推進力の強弱を操作することができる。すなわち、坂道でも実施例1と同等の効果が保証される。
キャリーバッグ400の傾斜を検知し、駆動モータを制御することにより、搬送者の牽引を補助することができるので、牽引補助装置を備えた搬送車両という用途に適用できる。
以上、本発明によれば、重量物を運搬する際に強い力を必要としない、長時間使用しても疲労がたまらないキャリーバッグが得られることとなる。
キャリーバッグ400の傾斜を検知し、駆動モータを制御することにより、搬送者の牽引を補助することができるので、牽引補助装置を備えた搬送車両という用途に適用できる。
以上、本発明によれば、重量物を運搬する際に強い力を必要としない、長時間使用しても疲労がたまらないキャリーバッグが得られることとなる。
1 傾斜センサ
2 演算装置
3 制御装置
4 モータ駆動回路
5 モータ
5a 伝導装置(チェーン)
6 距離センサ
7 電源
8 主体フレーム
9 牽引用グリップ
9a 歪みゲージ
10 車輪
11 スタンド
12 電源スイッチ
2 演算装置
3 制御装置
4 モータ駆動回路
5 モータ
5a 伝導装置(チェーン)
6 距離センサ
7 電源
8 主体フレーム
9 牽引用グリップ
9a 歪みゲージ
10 車輪
11 スタンド
12 電源スイッチ
Claims (6)
- 主体フレームと、該主体フレームの上部に取り付けられた牽引用グリップと、該主体フレームの下部両端に取り付けられた車輪と、を備えた二輪キャリーバッグであって、電源と、重力方向に対する前記キャリーバッグの傾きを検出する傾斜センサと、該傾斜センサの出力から平地においてキャリーバッグが傾いた状態で姿勢を保つようにする加速度指令値を算出する演算装置と、該演算装置の出力から前記モータの駆動制御信号を出力する制御装置と、該制御装置の出力でモータに与える前記電源からの電力供給をON/OFFするモータ駆動回路と、該モータ駆動回路の出力で回転駆動されるモータとを備えたことを特徴とするキャリーバッグ。
- 前記演算装置は、前記傾斜センサにより検出したキャリーバッグの重力方向に対する傾きを入力として、式(1)によりキャリーバッグへの加速度指令値を算出することを特徴とする請求項1記載のキャリーバッグ。
a=gtan θ1 ・・・(式1)
ただし、a:加速度指令
g:重力加速度
θ1:重力方向に対するキャリーバッグの傾き - さらに、地面と前記主体フレームの底面との間隔を検出する距離センサを備え、前記演算装置が、前記距離センサの出力で、勾配のある地面でもキャリーバッグが傾いた状態で姿勢を保つように加速度指令値を算出することを特徴とする請求項1又は2記載のキャリーバッグ。
- 前記演算装置は、前記傾斜センサにより検出したキャリーバッグの重力方向に対する傾きと、前記距離センサにより検出した地面と前記主体フレームの底面との間隔より算出された地面に対するキャリーバッグの傾きとから、前記演算装置が式(2)によりキャリーバッグへの加速度指令値を算出することを特徴とする請求項3記載のキャリーバッグ。
a=gsinθ1/cosθ2 + gsin(θ2−θ1)・・・(式2)
ただし、a:加速度指令
g:重力加速度
θ1:重力方向に対するキャリーバッグの傾き
θ2:地面に対するキャリーバッグの傾き - 前記キャリーバッグで消費される電力供給のON/OFFをする電源スイッチを備え、該電源スイッチをOFFにしたときは、搬送者の独力でキャリーバッグを牽引することができるようになることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のキャリーバッグ。
- 前記牽引用グリップを搬送者が牽引しているかを検出する牽引センサを備え、該牽引センサからの非牽引を表す出力があったとき前記制御装置が電力供給をOFFとすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のキャリーバッグ。
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JP2004004390A JP2005193864A (ja) | 2004-01-09 | 2004-01-09 | キャリーバッグ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007125203A (ja) * | 2005-11-04 | 2007-05-24 | Casio Comput Co Ltd | 前傾角度検出装置及び車輪駆動式移動体装置 |
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-
2004
- 2004-01-09 JP JP2004004390A patent/JP2005193864A/ja active Pending
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