JP2005193863A - 車両のフードパネル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
この発明は、アウターパネルとインナーパネルとで構成されるフードパネル構造にあって、歩行者に対する傷害値を低減しつつも、軽量化を図ることができ、さらに、車両前後方向の荷重を受けた際のフードパネルの変形をコントロールすることができる車両のフードパネル構造を提供することを目的とする。
【解決手段】
正六角形を構成する複数のリブ部4は、車両前後方向に延びる前後方向リブ4aと、その前後方向リブ41とα角(=120°)を持って左斜め後方に延びる左斜めリブ42と、同様に前後方向リブ41とβ角(=120°)を持って右斜め後方に延びる右斜めリブ43とによって構成され、これらリブ41〜43を組合せることで、複数の正六角形を結合した構造、所謂ハニカム構造を構成している。
【選択図】 図2

Description

この発明は、車両のフードパネル構造、特に歩行者保護のため、歩行者に対する傷害値を低減した車両のフードパネル構造に関する。
従来、車両のフードパネル構造は、車体部材としての面剛性を確保するため、アウターパネルの内側に、インナーパネルを車両前後方向及び車幅方向に延びる梁状に配設して、アウターパネルの面剛性を確保していた。
しかし、近年、歩行者衝突時の歩行者保護の要求が高まり、歩行者に対する傷害値(HIC:Head Impact Criteria)を低減することが求められ、従来のようにインナーパネルを梁状に配設することが困難になった。
そこで、下記特許文献1では、ある程度の面剛性を確保しつつも、歩行者に対する傷害値を低減するフードパネル構造を提案している。
この特許文献1のフードパネル構造は、インナーパネルに円錐凹形状のディンプルを複数形成すると共に、このディンプル間に複数の貫通孔を設けることにより、衝突時の衝突荷重を分散して、歩行者に対する傷害値を低減している。
特開2003−191865号公報。
ところで、フードパネルは、車体重量を軽減するため、その軽量化が求められるが、前述の特許文献1のフードパネルでは、インナーパネルにディンプルを複数形成する必要があるため、一枚の大きなプレート部材で構成しなければならず、アルミニウム等の軽金属で成形しなければ、軽量化が図れないという問題があった。
こうした問題に対して、ディンプルの底面部分(アウターパネル側)を円形に切り欠いて、軽量化を図ることが考えられる。
しかし、このように円形に切り欠くと、残ったインナーパネルに細い部分と太い部分が複数点在することになり、正面衝突時等、フードパネルに車両前後方向の荷重が入力された場合に、どのようにフードパネルが変形していくのかが分からず、フードパネルの変形をコントロールすることが難しいといった問題があった。
そこで、この発明は、アウターパネルとインナーパネルとで構成されるフードパネル構造にあって、歩行者に対する傷害値を低減しつつも、軽量化を図ることができ、さらに、車両前後方向の荷重を受けた際のフードパネルの変形をコントロールすることができる車両のフードパネル構造を提供することを目的とする。
この発明による車両のフードパネル構造は、車両前部の上面を覆うように配置され、車体の外表面を構成するアウターパネルと、該アウターパネルの内側に配置されるインナーパネルとで構成される車両のフードパネル構造にあって、前記インナーパネルに、複数の略六角形を構成するリブ部を形成すると共に、該リブ部の間を切り欠く開口部を設け、前記リブ部の対向する二つの辺を車両前後方向に延びるように配設したものである。
上記構成によれば、インナーパネルに複数の略六角形を構成するリブ部を形成することで、アウターパネルのある程度の面剛性を確保しつつも、歩行者に対する傷害値を低減することができる。すなわち、六角形とすることで、四角形の頂点部のように4つのリブ部が交差することなく、3つのリブ部が交差するだけであるため、フードパネルの剛性及び強度が部分的に高くなることを回避することができ、歩行者に対する傷害値をできるだけ均一にして低減することができる。
また、該リブ部の間を切り欠く開口部を設けることで、インナーパネルの板重量も、その開口部分低減できる。
さらに、リブ部の対向する二つの辺を車両前後方向に延びるように配設することで、フードパネルに車両前方から入力される荷重を、そのリブ部の二つの辺を通じて、そのまま車両後方側に伝達することができる。
この発明の一実施態様においては、前記インナーパネルの外周縁に、該外周縁に沿って前記アウターパネルとの間で略閉断面を構成するフレーム部を形成したものである。
上記構成によれば、インナーパネルの外周縁にフレーム部を形成することで、インナーパネルの外周縁の剛性を高めることができるため、フードパネル全体の捻り剛性を向上することができる。また、フードパネル外周縁の剛性を高めることで、フードパネル中央部との剛性差を大きくすることができ、フードパネル中央部における衝撃吸収性能も確実に高めることができる。
この発明の一実施態様においては、前記車両前後方向に延びるリブ部の少なくとも一つに、車幅方向に延びる脆弱部を形成したものである。
上記構成によれば、車両前後方向に延びるリブ部に車幅方向に延びる脆弱部を形成することで、リブ部を通じて車両前後方向に伝達される荷重が、車幅方向に延びる脆弱部に集中するため、車両前後方向に荷重が入力された場合、リブ部がその脆弱部で確実に変形する。よって、フードパネルの変形がその脆弱部で確実に生じることになり、正面衝突時におけるフードパネルの変形コントロールを確実に行うことができる。
この発明の一実施態様においては、前記脆弱部を、前記車両前後方向に延びるリブ部の後端に形成したものである。
上記構成によれば、脆弱部を車両前後方向に延びるリブ部の後端、すなわち車両前後方向に延びるリブ部の、車両後方側斜めに延びる他のリブ部と結合される位置に形成したため、車両前方からの荷重を、他のリブ部で支えることができる。このため、脆弱部で確実に変形させることができ、フードパネルの変形コントロールをより確実に行うことができる。
この発明の一実施態様においては、前記インナーパネルの前端部に、前記開口部を設けない無開口領域を設定し、該無開口領域の後端部に隣接する部分に、前記車両前後方向に延びるリブ部を形成したものである。
上記構成によれば、前端部に無開口領域を設定することで、車両斜め前方からの荷重が入力される場合であっても、インナーパネル前端部の一部ではなく全体で、荷重を受けることができる。このため、斜め前方からの荷重であっても、その荷重をインナーパネル全体に伝達することができる。
また、その無開口領域から車両前後方向に延びるリブ部を連続して形成しているため、無開口領域に車両前方から入力された荷重を、車両前後方向に延びるリブ部を介して確実に車両後方側に伝達することができる。よって、確実にフードパネルの荷重伝達方向が規定されるため、より確実にフードパネルの変形をコントロールすることができる。
この発明によれば、インナーパネルに複数の略六角形を構成するリブ部を形成することで、アウターパネルのある程度の面剛性を確保しつつも、歩行者に対する傷害値を低減することができ、また、該リブ部の間を切り欠く開口部を設けることで、インナーパネルの板重量も、その開口部分低減できるため、フードパネルの軽量化が図れる。
さらに、リブ部の対向する二つの辺を車両前後方向に延びるように配設することで、フードパネルに車両前方から入力される荷重を、そのリブ部の二つの辺を通じて、そのまま車両後方側に伝達することができる。
このため、衝突荷重の伝達方向を一定方向に規定でき、フードパネルの変形をコントロールすることが可能となる。
よって、この発明によれば、歩行者に対する傷害値を低減しつつも、軽量化を図ることができ、さらに車両前後方向の荷重を受けた際のフードパネルの変形をコントロールすることができる車両のフードパネル構造を提供することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の一実施形態を詳述する。
図1〜図4に本実施形態のフードパネル1を示す。図1はフードパネル1の全体斜視図、図2はそのフードパネル1の全体底面図(エンジンルーム側から見た図)、図3は図2のA−A線矢視断面図、図4は図2のB−B線矢視断面図である。
これらの図に示すように本実施形態のフードパネル1は、車体の外表面を構成するアウターパネル2と、その内側に配置するインナーパネル3とで構成され、このインナーパネル3とアウターパネル2は、図示しない接着剤などによって接合される。
このうち、インナーパネル3には、アウターパネル2との間で略閉断面を構成する複数のリブ部4やフレーム部5、及び開口部6を形成している。
前述の複数のリブ部4は、これらリブ部で複数の正六角形を構成するように、インナーパネル3を逆ハット断面に成形して構成される。
この正六角形を構成する複数のリブ部4は、車両前後方向に延びる前後方向リブ4aと、その前後方向リブ41とα角(=120°)を持って左斜め後方に延びる左斜めリブ42と、同様に前後方向リブ41とβ角(=120°)を持って右斜め後方に延びる右斜めリブ43とによって構成され、これらリブ41〜43を組合せることで、複数の正六角形を結合した構造、所謂ハニカム構造を構成している。
これらリブ部4の各結合部は、3つのリブ41〜43を結合することで構成されるため、アウターパネル2側(上方側)からの荷重に対して、4つのリブを結合する場合に比して、強度及び剛性を低下させることができる。
よって、例えば、歩行者(図示せず)がフードパネル1に接触して傷害を受けるような場合には、その傷害の程度を低くすることができる。すなわち、フードパネル1における歩行者に対する傷害値(HIC:Head Impact Criteria)を低減することができるのである。
前述のフレーム部5は、インナーパネル3の外周縁、特に両側縁部と後縁部に沿って延びる前後方向フレーム51と車幅方向フレーム52とによって、略コの字を構成するように、インナーパネル3を、逆ハット断面に成形して構成される。
このフレーム部5は、前述のリブ部4より幅を広く設定することで、フレーム断面を大きくして、リブ部4よりも剛性を高くしている。
このように、フレーム部5を構成することで、フードパネル1の外周縁の剛性を、他の部分に比して特に高めることができる。
このように、フレーム部5の剛性を高めることで、フードパネル1の中央部は、相対的に剛性が低くなり、フードパネル1中央部に上方からの荷重が作用した場合には、その中央部が変形しやすくなり、前述のハニカム構造と相俟って、より歩行者に対する傷害値(HIC)を低減することができる。
また、このフレーム部5の両側後端部には、フードパネルヒンジ(図示せず)をボルト固定するヒンジ固定部53を設けている。このようにヒンジ固定部53をフレーム部5に設けることにより、フードパネル5開閉時における荷重が、フレーム部5に適切に伝達され、剛性の低い他のリブ部4等に伝達されないため、フードパネル1開閉時における変形を防止できる。
前述の開口部6は、前述のリブ部4によって構成される正六角形の内側(リブ部4の間)を切り欠くことで構成される。すなわち、略六角形の開口をインナーパネル3に形成することで構成される。なお、図面で正六角形の内側で切り欠いていない部分は、アウターパネル2とインナーパネル3の接着代等である。
このように、インナーパネル3に開口部5を設けることにより、インナーパネル3の重量を開口を設けた分、軽くすることができるため、フードパネル1の軽量化を図ることができる。よって、フードパネル1の材質は軽金属等に限定されることなく、鋼材等にしても軽量化を図ることができる。
また、インナーパネル3の前端部には、開口を形成していない無開口領域7を形成している。この無開口領域7は、アウターパネル2との間で略閉断面を構成することで、車幅方向に延びるフレーム部としての機能をも有する。
このように、インナーパネル3の前端部に無開口領域7を設定することで、正面衝突以外のオフセット衝突の場合であっても、インナーパネル3前端の全てで荷重を受けることができるため、その後方のリブ部4に対しても、一部のリブ部4だけではなく、全てのリブ部4に対して荷重を伝達することができる。
さらに、この無開口領域7の後方には、リブ部4のうち、前後方向リブ41を隣接配置している。すなわち、前後方向リブ41が無開口領域7から入力される荷重を受けるように設定している。このように設定することで、車両前方からの荷重を確実に車両後方側に伝達することができる。
この荷重伝達について、図5の荷重伝達経路を示した図により説明する。
まず、本実施形態のフードパネル1に車両前方側から荷重が入力されると、矢印に示すように、インナーパネル3の無開口領域7に伝達される。次に、この無開口領域7に伝達された荷重は、前後方向リブ41を通じてそのまま車両後方側に伝達される。
このように、前後方向リブ41を無開口領域7から連続するように隣接配置することで、正面衝突時の荷重をそのまま車両後方側に伝達することができる。
仮に、無開口領域7をC−C線の位置まで設定し、左斜めリブ42及び右斜めリブ43を連続するように隣接配置した場合には、車両前方からの荷重はそれぞれのリブ42,43を通じて、分散又は一方にのみ伝達されることになり、確実に車両後方側に伝達されないおそれが生じる。
よって、この場合には、正面衝突時のフードパネル1の変形コントロールが難しくなるといった問題が生じる。
また、図1に示すように前述のフレーム部5及びリブ部4には、フードパネル1の車両前後方向のほぼ中央に該当する位置に、それぞれ車幅方向に延びるビード8,9を形成している。このビード8,9は、所謂折れビードであり、この折れビードを基点としてフードパネル1をくの字状にして折り曲げるように設定している。
このビードのうちリブ部4に設けられるビード9は、中央位置に設けられた前後方向リブ41aに設定されている。これは、前後方向に荷重が伝達される前後方向リブ41を利用することで、確実にビード9に応力集中させ、フードパネル1の折り曲げを確実且つ容易に行わせるためである。
すなわち、左斜めリブ42や右斜めリブ43にビードが設けられる場合には、荷重の入力方向に対して、傾斜してビードが設けられることになるため、応力集中が生じにくくなり、折れビードを基点とした折り曲げが生じにくくなるのに対して、本実施形態のように、前後方向リブ41にビード9を設けた場合には、車幅方向に延びるビード9が荷重入力方向に対して直交するため、ビード9部分で確実に応力集中が生じて、折れビードを基点とした折り曲げが確実に生じるのである。
また、この実施形態では、ビード9を前後方向リブ41aの後端、すなわち、車両後方側斜めに延びる右斜めリブ42と左斜めリブ43とに結合される位置に形成している。このようにビード9の位置を設定することで、車両前方からの衝突荷重は、右斜めリブ42と左斜めリブ43によって支えられる。よって、このビード9部分では、より応力集中が生じやすくなり、フードパネル1の折り曲げをより確実に生させることができる。
図6は、本実施形態のフードパネル1における正面衝突時の変形経過状態図、図7は、左斜めリブ42や右斜めリブ43にビード設けた場合における正面衝突時の変形経過状態図である。
これら二つの図を比較して分かるように、図6の本実施形態のフードパネル1の場合には、衝突中期から後期にかけて、フードパネル1中央の側部に車幅方向に延びる折り曲げ稜線10が出現する。この折り曲げ稜線10が出現することで、フードパネル1の折り曲げが確実に行われ、フードパネル1変形時の前端から後端までの距離L1を短くできる。
一方、図7のフードパネル11の場合には、このような折り曲げ稜線が出現しにくく、フードパネル11が確実に折れ曲がらない場合がある。このようにフードパネルが折れ曲がらないと、フードパネル11変形時の前端から後端までの距離L2も、前述のL1よりも長くなってしまい、結果として、衝突エネルギー吸収を行えない可能性がある。
このように、本実施形態のフードパネル1の場合は、前後方向リブ41の位置にビード9を設けたため、フードパネル1変形時の前端から後端までの距離L1を確実に短くすることができ、フードパネル1の変形を確実にコントロールすることができるのである。
次に、以上のように構成した本実施態様の作用及び効果について詳述する。
このように、本実施例の車両のフードパネル構造は、車両前部の上面を覆うように配置され、車体の外表面を構成するアウターパネル2と、該アウターパネル2の内側に配置されるインナーパネル3とで構成される車両のフードパネル1構造にあって、前記インナーパネル3に、複数の正六角形を構成するリブ部4を形成すると共に、該リブ部4の間を切り欠く開口部6を設け、前記リブ部4に車両前後方向に延びる前後方向リブ41を設けたものである。
上記構成によれば、インナーパネル3に複数の正六角形を構成するリブ部4を形成することで、アウターパネル2のある程度の面剛性を確保しつつも、歩行者に対する傷害値を低減することができる。すなわち、六角形とすることで、四角形の頂点部のように4つのリブが交差することなく、3つのリブが交差するだけであるため、フードパネル1の剛性及び強度が部分的に高くなることを回避することができ、歩行者に対する傷害値をできるだけ均一にして低減することができる。
また、該リブ部4の間を切り欠く開口部6を設けることで、インナーパネル3の板重量も、その開口部6分低減できる。
さらに、リブ部4に車両前後方向に延びる前後方向リブ41を設けたことで、フードパネル1に車両前方から入力される荷重を、その前後方向リブ41を通じて、そのまま車両後方側に伝達することができる。
このため、衝突荷重の伝達方向を一定方向に規定でき、フードパネルの変形をコントロールすることが可能となる。
したがって、このフードパネル構造によれば、歩行者に対する傷害値を低減しつつも、軽量化を図ることができ、さらに車両前後方向の荷重を受けた際のフードパネルの変形をコントロールすることができる車両のフードパネル構造を提供することができる。
なお、本実施態様では、左斜めリブ42と右斜めリブ43の前後方向リブ41となす角度、α角、β角をそれぞれ120°としたが、この角度については適宜変更してもよいもので、この120°に限定されるものではない。
また、この実施態様では、前記インナーパネル3の外周縁に、該外周縁に沿って前記アウターパネル2との間で略閉断面を構成するフレーム部5を形成したものである。
上記構成によれば、インナーパネル3の外周縁にフレーム部5を形成することで、インナーパネル3の外周縁の剛性を高めることができるため、フードパネル1全体の捻り剛性を向上することができる。また、フードパネル1外周縁の剛性を高めることで、フードパネル1中央部との剛性差を大きくすることができ、フードパネル中央部における衝撃吸収性能も確実に高めることができる。
また、この実施態様では、前記車両前後リブ41の少なくとも一つに、車幅方向に延びるビード9を形成したものである。
上記構成によれば、車両前後リブ41に車幅方向に延びるビード9を形成することで、車両前後リブ41を通じて車両前後方向に伝達される荷重が、車幅方向に延びるビード9に集中するため、車両前後方向に荷重が入力された場合、リブ部4がそのビード9で確実に変形する。よって、フードパネル1の変形がそのビード9で確実に生じることになり、正面衝突時におけるフードパネル1の変形コントロールを確実に行うことができる。
なお、このビード9については、切り欠き部等応力集中が生じやすい形状に変更してもよい。
また、この実施態様では、前記ビード9を、前記前後方向リブ41の後端に形成したものである。
上記構成によれば、ビード9を前後方向リブ41の後端、すなわち、左斜めリブ42と右斜めリブ43に結合される位置に形成したため、車両前方からの荷重を、左斜めリブ42と右斜めリブ43で支えることができる。このため、ビード9部分で確実に変形させることができ、フードパネル1の変形コントロールをより確実に行うことができる。
また、この実施態様では、前記インナーパネル3の前端部に、前記開口部6を設けない無開口領域7を設定し、該無開口領域7の後端部に隣接する部分に、前記車両前後リブ41を形成したものである。
上記構成によれば、前端部に無開口領域7を設定することで、車両斜め前方からの荷重が入力されるオフセット衝突の場合であっても、インナーパネル3前端部の一部ではなく全体で、荷重を受けることができる。このため、斜め前方からの荷重であっても、その荷重をインナーパネル3全体に伝達することができる。
また、その無開口領域7から前後方向リブ41を連続して形成しているため、無開口領域7に車両前方から入力された荷重を、前後方向リブ41を介して確実に車両後方側に伝達することができる。よって、確実にフードパネルの荷重伝達方向が規定されるため、より確実にフードパネルの変形をコントロールすることができる。
以上、この発明の構成と、前述の実施態様との対応において、
この発明のリブ部の対向する二つの辺は、実施態様の前後方向リブ41に対応し、脆弱部は、ビード9に対応するも、
この発明は、前述の実施態様の構成のみに限定されるものではなく、その他様々な実施態様を含むものである。
本発明を採用したフードパネルの全体斜視図。 フードパネルの全体底面図。 図2のA−A線矢視断面図。 図3のB−B線矢視断面図。 荷重の伝達経路を説明するフードパネルの底面図。 本実施態様のフードパネルの変形経過状態を説明する図。 他のフードパネルの変形経過状態を説明する図。
符号の説明
1…フードパネル
3…インナーパネル
4…リブ部
41…前後方向リブ
6…開口部

Claims (5)

  1. 車両前部の上面を覆うように配置され、車体の外表面を構成するアウターパネルと、該アウターパネルの内側に配置されるインナーパネルとで構成される車両のフードパネル構造にあって、
    前記インナーパネルに、複数の略六角形を構成するリブ部を形成すると共に、
    該リブ部の間を切り欠く開口部を設け、
    前記リブ部の対向する二つの辺を車両前後方向に延びるように配設した
    車両のフードパネル構造。
  2. 前記インナーパネルの外周縁に、該外周縁に沿って前記アウターパネルとの間で略閉断面を構成するフレーム部を形成した
    請求項1記載の車両のフードパネル構造。
  3. 前記車両前後方向に延びるリブ部の少なくとも一つに、車幅方向に延びる脆弱部を形成した
    請求項1又は2記載の車両のフードパネル構造。
  4. 前記脆弱部を、前記車両前後方向に延びるリブ部の後端に形成した
    請求項3記載の車両のフードパネル構造。
  5. 前記インナーパネルの前端部に、前記開口部を設けない無開口領域を設定し、
    該無開口領域の後端部に隣接する部分に、前記車両前後方向に延びるリブ部を形成した
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のフードパネル構造。
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