JP2005193251A - 離煙用パイプの微小空気孔加工法及びその加工法による離煙用パイプ - Google Patents

離煙用パイプの微小空気孔加工法及びその加工法による離煙用パイプ Download PDF

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Abstract

【目的】 本発明は、離煙用パイプの微小空気孔加工法に関し、約40μm(約0.04mm)以下の微小空気孔を正確且つ整然と穿孔すること。
【構成】 薄材なる金属板片Sに約50μm程度の貫通孔Xを穿ちつつ、該貫通孔Xの裏面側にバーリング加工部Zを形成すること。次いで前記貫通孔X及びバーリング加工部Zを叩き用パンチ4にて叩くこと。そして、前記バーリング加工部Zを平坦状として前記貫通孔Xを所望の径に縮めた微小空気孔hを形成すること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、約40μm(約0.04mm)以下の微小空気孔を離煙用パイプの金属板片に正確に穿孔する離煙用パイプの微小空気孔加工法及びその加工法による離煙用パイプに関する。
最近、環境や健康志向等から禁煙する者が多くなっていおり、禁煙用パイプも種々存在している。また、特許文献1に示すように、喫煙用パイプの本体に、外気(空気)量を調節可能にして、ニコチン量を空気により稀釈化して節煙を図る節煙パイプを存在している。出願人も、このようにニコチン量を調節できるようなパイプを開発し出願している。この発明によって、煙草を止めたいと欲する者が、自己の意思を強固にし、空気量調節可能なパイプで、ニコチン量を徐々に減少させながら、何週間か2,3ケ月を続け、延いては、煙草を止めることまで続けるというものである。これは、理論的には可能であるが、そのニコチン量を、タバコを止める者が自由意思で操作する処に重大な問題があったのである。
特開2003−111585
煙草を止めようとする者が、ニコチン量を調節しつつ、毎日吸っていたのでは、止める行為とならないばかりか、煙草を何年、何十年吸い続けている者にとっては、ニコチン量を少し変えるようなこともできないものである。つまり、同じニコチン量でも銘柄が変わっても吸えないという者も多いし、ましてや、ニコチン量を急に変えることは殆どの人ができない状態である。このように、喫煙歴何年、何十年の人にとって自分の意思で、そのニコチン量を調節し、ひいては禁煙に結びつけることは、人間心理学の点からも困難性があることが判明した。
そこで、出願人は、禁煙するために、決心したときから煙草を吸わないという従来の禁煙システムとは全く逆である「離煙システム」をこの度開発した。この「離煙システム」は、ある期間煙草を吸い続けながら、すなわち、煙草のニコチン量を段階的に減少させることで徐々に煙草から離れてゆき、ある期間が来たら煙草を止めることが容易にできるようなシステムである。この点を詳述すると、従来の禁煙法では、いきなり煙草を止めるため、ニコチン依存による禁断症状がでて、意思がある程度強くても、その禁断症状に勝てないことも多く、中々止めにくいものであった。この明細書においては、その「離煙システム」において使用する喫煙パイプのことを「離煙用パイプ」という。
そこで、出願人は、発想を逆転させ、ニコチンの禁断症状をなくするように、煙草を吸い続けながら、ある所定期間、徐々にニコチン量を減らしていき、その期間が来たらニコチン量は殆どない状態として、ニコチン禁断症状を解消させて煙草を止め易くするというものである。このために、約20日乃至約60日間に亘り、ニコチン量を徐々に減量するものである。つまり、最初の何日かは、約1.5%〜約5%づつニコチン量をカットするものである。種々実験するうちに、ニコチン量をカットするには、パイプ本体からの外部空気が入る孔を、約20μm(0.02mm)乃至約40μm(0.04mm)とさせることで、ニコチン量を約1.5%〜約5%カットすることを突きとめた。
ところで、従来は、このような約20μm(0.02mm)乃至約40μm(0.04mm)の微小空気孔は、例え、約0.1mmの板厚の金属板であったとしても、プレス加工によって、正確に孔明けができなかった。その理由は、図6(A)に示すように、予めaφ(0.05mm:50μm)の孔を開けておき、次いで、図6(B)に示すように、その孔箇所を叩き用パンチにて叩き、この叩き圧で、その平坦面を金属の延展性を利用して孔内方に伸ばして、微小空気孔の直径を(a−Δγ)φとなるように形成していた[図6(B)及び(C)参照]。この直径は、板厚に直接関係するため、板厚の微妙な増減によって、バラツキが生じ、約20μm(0.02mm)乃至約40μm(0.04mm)の微小空気孔を、交差0.003(3μm)以内におさめることが中々正確にできなかった。さらに、図6(B)及び(C)に示すように、叩き圧を利用するため、その孔箇所が段差ができて薄くなるという欠点もあった。このため、この孔明けを正確且つ整然と明けるようにすることが求められた。
このようなことから、約20μm(0.02mm)乃至約40μm(0.04mm)の微小空気孔を不均一なく正確且つ整然と穿孔することが、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)である。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、薄材なる金属板片に約50μm程度の貫通孔を穿ちつつ、該貫通孔の裏面側にバーリング加工部を形成し、次いで前記貫通孔及びバーリング加工部を叩き用パンチにて叩き、前記バーリング加工部を平坦状として前記貫通孔を所望の径に縮めた微小空気孔を形成する離煙用パイプの微小空気孔加工法としたことにより、前記課題を解決したものである。
さらに、前述の構成において、前記バーリング加工部を成形するのに、バーリング加工用パンチ下端に面取り部を形成し、且つバーリング加工用ダイス上端孔にも面取り部を形成してなる離煙用パイプの微小空気孔加工法としたことにより、前記課題を解決した。また、前述の構成において、前記叩き用パンチの衝撃力の増加値をパラメータとしたときに、前記貫通孔から微小空気孔への減少値とが所定関係を有するようにしてなる離煙用パイプの微小空気孔加工法としたことにより、前記課題を解決した。また、前述のような微小空気孔加工法から製造されてなる離煙用パイプとしたことにより、前記課題を解決した。
請求項1の発明においては、極めて安定して正確且つ整然とした微小空気孔を開けることができた。請求項2の発明においては、特に安定した正確且つ整然とした微小空気孔を成形できる利点がある。また、請求項3の発明では、任意の径の正確且つ整然とした微小空気孔を成形できた。さらに、請求項4の発明においては、微小空気孔加工法から正確な微小空気孔を穿孔させた離煙用パイプにできる等の効果を奏する。さらに、本発明では、何よりも、ダイス径を微小径ながら太くした構成を保持できるため、金型全体を耐久性あるものにできる。
以下、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明すると、図2は、本発明の製造工程の略示図であって、まず、皿形成を行なう予備工程、孔開け工程、叩き工程、抜き落とし工程とから構成されている。帯状で薄材なる金属板片Sに対して、まず、皿成形用パンチAと皿成形用ダイスBとで皿部13aを成形する[図2(A)参照]。これが予備工程である。次に、皿部13aの平坦部の略中央位置に、バーリング加工用パンチ1及びバーリング加工用ダイス2にて孔開け工程を行なう[図2(B)参照]。そして、叩き用パンチ4及び叩き用ダイス5にて叩き工程を行なう[図2(C)参照]。最後に、皿片として金属板片Sから抜き落とす抜き落とし工程を行なうものである[図2(D)参照]。
前述の孔開け工程と叩き工程とが本発明の要部であり、これらについて図1に基づいて詳述する。図1(A)においては、 帯状で薄材なる金属板片Sに皿部13aが成形された直後の状態であり、該皿部13aの上側から、バーリング加工用パンチ1をガイドするガイド保持部材3の下端凸部が挿入され、且つ前記皿部13aの下側を、バーリング加工用ダイス2の上端凹部で支持する構造とされている。図1(A)及び(B)に示すように、前記バーリング加工用パンチ1の丸軸本体1aの下端には、面取り部1bが形成されている。さらに、前記バーリング加工用ダイス2の孔部2aの上端箇所にも、前記面取り部1bに対応して面取り部2bが形成されている。
図1(B)の状態から、前記バーリング加工用パンチ1をガイド保持部材3の孔部3aに沿って下降させると、図1(C)に示すように、前記バーリング加工用パンチ1の下端が前記皿部13aの平坦部(金属板片S)を突き抜ける。これによって、薄材なる金属板片Sに約50μm程度の貫通孔Xを穿ちつつ、該貫通孔Xの裏面側にバーリング加工部Zを形成する[図2(C)及び(D)参照]。該バーリング加工部Zの成形は、前記バーリング加工用パンチ1の丸軸本体1aの下端の面取り部1bと、前記バーリング加工用ダイス2の孔部2aの上端箇所の面取り部2bとによるものである。
次に、叩き工程[図2(E)から(F)への工程]において、叩き用パンチ4及び叩き用ダイス5にて、前記金属板片Sに約50μm程度の貫通孔X及びバーリング加工部Zを叩き付けると[図2(F)参照]、該バーリング加工部Z箇所が扁平となり、これが縮小される。貫通孔Xの直径をαφとすると、微小空気孔hの直径は(α−Δβ)φとなる。具体的には、前記貫通孔Xが今度は、約10数μm〜約30数μm程度の微小空気孔hとして成形されるものである。
この縮小された微小空気孔hの内径は、叩き用パンチ4の衝撃力の増加値をパラメータとしたときに、前記貫通孔Xから微小空気孔hへの減少値とが実験値によって所定関係を有するようにしてなり、極めて高精度に孔径を仕上げることができる。つまり、実施には、微小すぎて孔加工できないものであっても、バーリング加工し、その後に叩き工程を経ることで微小なる孔加工を整然とできる。すなわち、前記微小空気孔hでは、不均一性を無くして正確な微小孔加工ができるものである。
アルミニウム材料の金属板片Sの板厚0.1mmの板厚に、孔開け工程で、貫通孔Xの径0.05mmで開けつつ、孔終縁下側にバーリング加工部Zを形成する。そして、叩き工程において、叩き用パンチの衝突圧は通常の打ち抜き圧と同等とし、前記バーリング加工部Zが貫通孔hの中心側に飛び出すようになって結果的には、約0.03mmの内径の微小空気孔hが形成された。
<離煙用パイプ>
このような微小空気孔hを有する金属板片Sをインサータ13として、離煙用パイプを製造するものである。該離煙用パイプの構成について説明する。10はパイプ本体部であって、吸い口部10aと、先端の挿入孔部10bと、内部の仕切り状部10cと、該仕切り状部10cに穿孔された拡大孔部10dと、前記挿入孔部10bよりも小径の第2挿入孔10eから構成されている。11はヤニ取り部であって、棒状本体部11aと、該棒状本体部11aの外周に4本形成された羽根部11bとからなり、前記棒状本体部11aの先端は凹面状に凹んでいる。
前記ヤニ取り部11の棒状本体部11aの基部が前記パイプ本体部10に挿入され、その4本の羽根部11bの基部側の幅広部が第2挿入孔10eに嵌合状態となるように固定される。12は中間部であって、一端に形成された挿入筒部12aと、他端の挿入孔部12bと、中間に設けた内部の仕切り状部12cと、該仕切り状部12cに穿孔された拡大孔部12dとから構成され、特に、皿状のインサータ13が設けられている。該インサータ13の中央には微小空気孔13aが穿設されている。
前記インサータ13付きの中間部12の挿入筒部12aが、前記パイプ本体部10の挿入孔部10bに挿入固定されている。さらに、14は煙草挿入部であって、一端に形成された挿入筒部14aと、他端(先端)に形成された煙草挿入孔14bとから構成されている。前記煙草挿入部14の挿入筒部14aが、前記中間部12の挿入孔部12bに挿入査定されて離煙用パイプとして仕上がっている。前記煙草挿入孔14bに付けた煙草Tの煙は、中間部12の拡大孔部12dから流入して前記ヤニ取り部11の棒状本体部11aの先端に当りこれが羽根部11bにて4方向に分離しつつ拡大孔部10dからパイプ本体部10の吸い口部10aに到達して吸う。また、前記インサータ13の微小空気孔13aから流入する空気で煙草Tの煙が稀釈化される。
<離煙システム>
まず、研究データによる脳とニコチン減少により煙草Tの味の違いを認識するのは、減少率が5%以上の場合であるとされている。この点を踏まえて、ニコチンの生理的依存に対して科学的な手法と、従来の逆発想によるもので離煙システムを出願人が開発した。
具体的には、この離煙システムでは、毎日ニコチン量を3%(このような減少量では、煙草Tの味の違いを認識できない。)づつカットする離煙パイプ群を使用するものであり、合計31日間でシステムを完了させようとするものである。つまり初日にニコチン量を3%カットし、2日目にニコチン量を3%+3%=6%カットし、3日目にニコチン量を6%+3%=9%カットし、4日目にニコチン量を9%+3%=12%カットし、5日目にニコチン量を12%+3%=15%カットし、6日目にニコチン量を15%+3%=18%カットし、7日目にニコチン量を18%+3%=21%カットし、8日目にニコチン量を21%+3%=24%カットし、9日目にニコチン量を24%+3%=27%カットし、10日目にニコチン量を27%+3%=30%カットする。
さらに、11日目にニコチン量を30%+3%=33%カットし、12日目にニコチン量を33%+3%=36%カットし、13日目にニコチン量を36%+3%=39%カットする。また、14日目にニコチン量を39%+3.5%=42.5%カットし、15日目にニコチン量を42.5%+3%=45.5%カットし、16日目にニコチン量を45.5%+3%=48.5%カットし、17日目にニコチン量を48.5%+3%=51.5%カットし、18日目にニコチン量を51.5%+3%=54.5%カットし、19日目にニコチン量を54.5%+3%=57.5%カットし、20日目にニコチン量を57.5%+3.5%=61%カットする。
さらに、21日目にニコチン量を61%+3%=64%カットし、22日目にニコチン量を64%+3%=67%カットし、23日目にニコチン量を67%+3%=70%カットし、24日目にニコチン量を70%+3%=73%カットし、25日目にニコチン量を73%+3.5%=76.5%カットし、26日目にニコチン量を76.5%+3%=79.5%カットし、27日目にニコチン量を79.5%+3%=82.5%カットし、28日目にニコチン量を82.5%+3.5%=86%カットし、29日目にニコチン量を86%+3%=89%カットし、30日目にニコチン量を89%+3%=92%カットし、最後の31日目にニコチン量を92%+3%=95%カットするというものである。このようにして、ニコチン依存から知らず知らずの内に、目標の禁煙状態に容易にもっていけるという禁煙システムの一つである。以上説明したシステムを表わしたのが図5であって、離煙パイプ群の番号と、使用日と、毎日のニコチン量の減少量(%)と、全体のニコチンの減少量(%)とをグラフ化した離煙パイプによるニコチン摂取量の減少プログラム表である。この場合、離煙パイプの使い方として重要なことは、必ず、決められた日日のものを使い、且つ休まないことと、前日使った離煙パイプは使わないことである。
具体的に、このシステムを効率的に実行するのに、出願人は、離煙パイプ保管用のパネル状の容器まで開発した。このパネル状の容器には、一列7個の離煙パイプの保管用溝が5列設けられ、該保管用溝それぞれには、予め、ニコチン量が異なる離煙パイプを保管しておき、内部の離煙パイプを適宜取り出せるようにしたものである。この使用方法としては、喫煙が止められるようにした特別なシステムにおいて、喫煙を止めたいと欲する者が、1ケ月(31日)かけて徐々にニコチン量が減る離煙パイプを、表示紙上の[1]st,[2]st,…の表示箇所を指で押えて破き、中の離煙パイプを取り出し、1日の間そのパイプで喫煙し、これを元の保管用溝に戻すようにし、これを毎日繰り返すように使用するものである。31日間このようにして使用し、31日目の離煙パイプ使用では、ほぼ95%ニコチン量をカットでき、このシステムを実行した喫煙者は既にニコチンによる禁断症状がなくなっており、直ぐにでもやめることができるというものである。
このようなシステムにおいて、初日に、ニコチン量約3%をカットするためには、実験の結果、孔が開いていないパイプで可能であることが判明した。具体的な実験では、図4に示すような離煙パイプでは、ニコチン量2.4%〜2.5%カットされることが判明した。この孔が全く開いていないパイプ構造によってもニコチン量カット量は約3%とすることができる。次の日には、パイプ本体からの外部空気が入る孔は、約0.03mm(約30μm)とさせることで、ニコチン量を約6%カットできることを研究によって突きとめた。さらに、孔径を約0.03mm(約30μm)を増加させることで、約3%のニコチン量カットができた。
さらに、実験では、空気孔の孔径を約0.04mm(約40μm)とすることで、ニコチン量を約5%カットできるものであった。次の日もこの孔径を倍増させて、ニコチン量を毎日約5%づつカットすると、約20日程度でニコチン量を約100%近くカットできることとなる。また、孔径を約0.02mm(約20μm)とすると、ニコチン量を約1.5%カットできるものである。次の日もこの孔径を倍増させて、ニコチン量を毎日1.5%づつカットすると、約60日でニコチン量を約95%近くカットできることになる。
このため、ニコチン減少量を約1.5%〜約5%となるように離煙パイプの本体部の外部から内部に流入する空気孔を形成し、前記ニコチン減少量をほぼ一定としつつ、1日経過するごとにニコチン減少量が約1.5%〜約5%増加するように前記空気孔径をそれぞれ異なるようにしてなる約20乃至約60本の離煙パイプを揃えてなる離煙パイプ群とすることである。
このような孔明け加工は、一見簡単なように思えるが、金型の耐久性、正確な孔明け性等からすると、極めて経済効果の大きなものがあり、今後、このような微小な孔明け加工法は、多種の用途に拡大利用できるため今後の産業上利用の可能性は大である。
(A)乃至(C)は本発明の孔開け工程の要部断面図、(D)は孔開け箇所の拡大断面図、(E)はバーリング加工部付き貫通孔箇所の断面図である。 (A)乃至(C)は本発明の叩き工程の要部断面図、(D)は微小空気孔箇所の断面図である。 (A)は帯状の金属板片から皿部成形工程の金型断面図、(B)は孔開け工程の金型断面図、(C)は叩き工程の金型断面図、(D)は皿部抜き落とし工程の金型断面図である。 (A)は離煙パイプにおいて要部断面とした側面図、(B)は(A)の要部拡大断面図、(C)は(B)において皿状のインサータを具えた要部断面斜視図である。 離煙パイプによるニコチン摂取量の減少プログラム表である。 (A)及び(B)は従来技術の孔開け工程の要部断面図、(C)は従来の微小空気孔箇所の断面図である。
符号の説明
X…貫通孔、Z…バーリング加工部、h…微小空気孔、1…バーリング加工用パンチ、1b,2b…面取り部、2…バーリング加工用ダイス、4…叩き用パンチ

Claims (4)

  1. 薄材なる金属板片に約50μm程度の貫通孔を穿ちつつ、該貫通孔の裏面側にバーリング加工部を形成し、次いで前記貫通孔及びバーリング加工部を叩き用パンチにて叩き、前記バーリング加工部を平坦状として前記貫通孔を所望の径に縮めた微小空気孔を形成することを特徴とするする離煙用パイプの微小空気孔加工法。
  2. 請求項1において、前記バーリング加工部を成形するのに、バーリング加工用パンチ下端に面取り部を形成し、且つバーリング加工用ダイス上端孔にも面取り部を形成してなることを特徴とする離煙用パイプの微小空気孔加工法。
  3. 請求項1又は2において、前記叩き用パンチの衝撃力の増加値をパラメータとしたときに、前記貫通孔から微小空気孔への減少値とが所定関係を有するようにしてなることを特徴とする離煙用パイプの微小空気孔加工法。
  4. 請求項1,2又は3において、その離煙用パイプの微小空気孔加工法から製造されてなる離煙用パイプ。
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