本発明の一実施形態について図1ないし図21に基づいて説明すると以下の通りである。尚、以下の説明では、地上波デジタル放送受信部を備えた携帯電話を例にして説明するが、本発明はそれに限定されるものではなく、伝送信号についても衛星デジタル放送、FM/AMラジオ放送などが含まれることはいうまでもない。また携帯端末も伝送信号を受信する構成があればよく、携帯電話に限らず、PDA、ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯型デジタルビデオレコーダ、オーディオプレーヤーなどでもよい。
携帯電話(携帯端末)1は、図1に示すように、概略的に、送受信部(受信部)2、ユーザIF部(ユーザインタフェース部)3、制御部4、記憶部5および電源部6を備えている。この携帯電話1は、地上波デジタル放送を予約して受信することができる。
送受信部2は、電波を受信し、又は電波を送信する、携帯電話1の電波送受信インタフェースである。ユーザIF部3は、携帯電話1のユーザインタフェースである。制御部4は、携帯電話1の各種構成を制御する。制御部4の機能は、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムを図示しないCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。制御部4の詳細な構成については後述する。記憶部5は、携帯電話1の記憶装置である。記憶部5には、ユーザによる設定を記録するための図示しない設定ファイルが記憶される。電源部6は、携帯電話1の電源装置である。
より詳細には、送受信部2は、アンテナ部11a・11b、チューナモジュール12、デコーダ部13および無線処理部14を含んでいる。
アンテナ部11aは、地上波デジタルテレビ放送を受信するためのアンテナである。
チューナモジュール12は、制御部4のチューナ制御部15からの指示に応じて、アンテナ部11aにて所定の周波数の電波を受信し、受信した信号を復調した後にデコーダ部13へと出力する。このチューナモジュール12は、地上波デジタルテレビ放送を受信するためのものであり、アナログのテレビ放送によるNTSC(National Television System Committee)形式とは異なった形式を用いている。チューナモジュール12の詳細については後述する。
デコーダ部13は、映像データおよび音声データの符号化と復号化とを行う。例えば、チューナモジュール12から入力されるデータを、映像データおよび音声データへと復号化して、ユーザIF部3の表示部20およびスピーカ21へとそれぞれ出力する。すなわち、このデコーダ部13は、TS Demux(Transport Stream De-multiplex)として機能する。また、例えば映像データの規格にはMPEG−4 Visualを用い、音声データの規格にはMPEG−2 AACを用いる。デコーダ部13の用いる規格はこれに限るものではなく、例えば動画像符号化技術の国際標準方式であるH.264/(MPEG−4 AVC)を用いてもよい。
アンテナ部11bは、携帯電話機能に関する電波を送受信するためのアンテナである。
無線処理部14は、外部からアンテナ部11bを介して受信した無線信号を復調し、復調したデータをデコーダ部13に出力する。または、無線処理部14は、デコーダ部13から受信したデータを無線送信に適した形式に変調し、変調された無線信号をアンテナ11bを介して外部に送信する。また、無線処理部14は、データの変復調処理に加えて、例えばチャネルコーデック処理、ベースバンド信号処理、RF(Radio Frequency)処理などを行う。
また、デコーダ部13は、例えば音声データとして、ユーザIF部3の通話入力部22から入力された音声データを符号化して、無線処理部14へと出力する。また、デコーダ部13は、例えば音声データとして、無線処理部14から入力されたデータを復号して、ユーザIF部3の通話出力部23へと出力する。
このデコーダ部13は、例えば3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化された規格に準拠したコーデックとしても機能する。例えば、この携帯電話1はビデオ電話機能を備えており、デコーダ部13は3GPPで標準化された3G−324Mのようなビデオ電話の規格に準拠している。3G−324Mで利用される映像データのコーデックの例としては、ITU−T(International Telecommunications Union Telecommunication Standardization Sector) H.263やMPEG(Moving Picture Experts Group)−4が挙げられる。また、3G−324Mで利用される音声データのコーデックの例としては、GSM(Global System for Mobile communication)−AMR(Adaptive Multirate)が挙げられる。
ユーザIF部3は、表示部20、スピーカ21、通話入力部22、通話出力部23、撮影部24、バイブ部25および操作部26を含んでいる。
表示部20は、デコーダ部13から入力される映像データに基づいて映像を表示する。
スピーカ21は、デコーダ部13から入力される音声データに基づいて音声を出力する。また、スピーカ21には、図示しないアンプなどの音声出力処理回路も含まれる。ユーザは、デコーダ部13から入力される音声データのうち、どの音声データをスピーカ21から出力するかを設定することができる。
通話入力部22は、携帯電話1を電話機として用いる際に、ユーザの発する音声を音声データに変換し、デコーダ部13へと出力する。通話入力部22は、例えば、音波を電気信号に変換するマイクロホンと、A/D変換器、アンプなどを含んでいる。
通話出力部23は、携帯電話1を電話機として用いる際に、相手側の携帯電話から送信される音声データを音声に変換する。
撮影部24は、被写体を撮影して映像データを生成し、デコーダ部13に出力する。本実施形態の撮影部24は、被写体からの光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)を撮像素子として備えている。撮影部24の構成としてはこれに限るものではなく、例えばCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)などの撮像素子を用いる構成であってもよい。また、撮影部24は、撮像素子からの電気信号をRGB各色のデジタル映像データに変換する映像処理回路を含んでいる。
バイブ部25は、制御部4からの指示に基づき、携帯電話1を振動させる。ユーザは、バイブ部25の振動するパターンおよび振動する時間を設定することができる。
操作部26は、携帯電話1に設けられた入力デバイスである。この入力デバイスをユーザが操作することにより得た操作データを、操作部26が制御部4へと出力する。入力デバイスとしては、ボタンスイッチやタッチパネルなどが挙げられる。
また、制御部4は、時計部7、チューナ制御部15、電源制御部16、電話機能部17、通知処理部18および動作判定部19を含んでいる。なお、制御部4の構成はこれに限るものではなく、各手段の組み合わせは適宜異なっていてもよい。
時計部7は、時間を計測するReal Time Clock(RTC)である。時計部7は、例えば予め設定した所定の時刻となったか否か、または予め設定した所定の時間が経過したか否かを判別する。時計部7は、判別の結果を電源制御部16に出力する。
チューナ制御部15は、アンテナ部11aにて受信し、チューナモジュール12にて検出する電波の周波数などを設定する。
電源制御部16は、チューナモジュール12から入力されるデータに基づいて選択信号を生成し、電源部6の選択部27へと出力する。これによって、電源部6から携帯電話1の各部への電力供給を制御する。
また、電源制御部16は、時計部7からの入力に応じて選択信号を生成し、チューナモジュール12への電力供給を開始し、または停止する。
電話機能部17は、携帯電話1の電話機能についての機能ブロックである。電話機能部17は、通話処理部17a、メール処理部17b、音楽制御部17c、JAVA(登録商標)処理部17d、Web処理部17e、撮影制御部17f、映像制御部17gおよびバイブ制御部17hを含んでいる。
通話処理部17aは、携帯電話1と他の携帯電話との通話処理、または他の無線送受信機との通信処理を制御する。通話処理部17aは、例えば通話入力部22,通話出力部23,送受信部2、および必要に応じて表示部20、スピーカ21、または撮影部24などを制御する。
メール処理部17bは、携帯電話1におけるメール処理(作成、送受信など)を行う。音楽制御部17cは、携帯電話1における音楽再生を制御する。JAVA(登録商標)処理部17dは、携帯電話1におけるJAVA(登録商標)処理を制御する。Web処理部17eは、携帯電話1におけるWeb接続を制御する。撮影制御部17fは、撮影部24を用いた、携帯電話1における撮影を制御する。映像制御部17gは、携帯電話1における映像再生を制御する。バイブ制御部17hは、バイブ部25を用いた、携帯電話1における振動動作を制御する。
通知処理部18は、電源制御部16においてチューナモジュール12から得た情報に基づいて、所定の場合にユーザへの通知処理を行う。
動作判定部19は、電源制御部16においてチューナモジュール12から得た情報に基づいて、所定の場合にユーザの行っている動作を判定し、それに基づいて所定の処理を行う。
また、電源部6は、選択部27および電源28を含んでいる。電源27は、電源制御部16から出力される選択信号に応じた出力先を選択し、電源28から供給される電力を出力先へと分配するものである。電源28は、携帯電話1の電源であり、例えば充電可能なバッテリーが用いられる。電源28は、特に図示しないが、携帯電話1の制御部4など各部に電力を供給する。
上述した携帯電話1のTV受信機能について、図2に基づいて説明する。図2は、携帯電話1のTV受信機能に係る部材を示し、電話機能のみに関する部材を省略したブロック図である。
図2に示すように、より詳細には、送受信部2のチューナモジュール12は、チューナ30aおよびOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing) I/F30bからなるチューナ部30と、OFDM復調器(復調器)31とを含んでいる。
チューナ部30およびOFDM復調器31は、通常、それぞれ1個の半導体チップとして設けられる。チューナ部30はアンテナ部11aを介して伝送信号を受信する。チューナ部30は、チューナ制御部15の制御に応じて受信を行う。チューナ部30のチューナ30aは、チューナ制御部15の制御に応じて所定の周波数での受信を行う。また、チューナ30aは、受信レベルを電源制御部16のレベル検出部16aへと出力する。OFDM I/F30bは、OFDM復調器31への出力インタフェースである。チューナ30aおよびOFDM I/F30bには、それぞれ独立に電力が供給される。
OFDM復調器31は、チューナ部30から入力される信号を復調してデコーダ部13へと出力する。ここで、OFDM復調器31は誤り訂正を行いながら、信号を復調する。OFDM復調器31は、復調に伴い得た誤り率を、電源制御部16の誤り率検出部16bへと出力する。
なお、チューナ30aにおける受信レベルが所定のレベル未満である場合には、OFDM復調器31において復調が実行できなくなる。また、OFDM復調器31における誤り訂正は、誤り率が例えば10-2 程度の所定の値以下であるときのみ機能する。すなわち、携帯電話1においては、受信レベルまたは誤り率が不適切である場合には、地上波デジタルTVを受信して表示部20に表示したり、スピーカ21から出力したりすることができなくなる。
また、制御部4の電源制御部16は、レベル検出部(検出部)16a、誤り率検出部(検出部)16b、判定部16cおよび選択制御部16dを含んでいる。
レベル検出部16aは、チューナ30aから入力される受信レベルを判定部16cへと出力する。誤り率検出部16bは、OFDM復調器31から入力される誤り率を判定部16cへと出力する。
判定部16cは、レベル検出部16aからの受信レベルが所定レベル以上である場合には、受信レベルが十分大きいとして、所定の選択信号を選択制御部16dから選択部27へと出力させる。また、判定部16cは、誤り率検出部16bからの誤り率が所定以下である場合には、誤り率が十分小さいとして、所定の選択信号を選択制御部16dから選択部27へと出力させる。また、判定部16cは、判定結果を通知処理部18に出力する。また判定部16cは、判定結果を動作判定部19に出力する。
また、判定部16cは、時計部7からの出力に応じて、選択制御部16dに選択信号を生成させる。選択制御部16dは、例えば予約したTV受信の開始時刻には、チューナモジュール12へ電力供給するように選択信号を生成する。また、例えばTV受信の終了時刻には、チューナモジュール12への電力供給を停止するように選択信号を生成する。
選択制御部16dは、判定部16cからの信号に応じた選択信号を生成して選択部27へと出力する。
また、表示部20は、より詳細には、駆動回路20a、表示パネル20b、点灯回路20cおよびバックライト20dを含んでいる。
駆動回路20aは、映像データに基づいて表示素子としての表示パネル20bを駆動するドライバ回路である。駆動回路20aには、デコーダ部13から映像データが入力される。また、駆動回路20aには、選択部27から電力が供給される。駆動回路20aは、供給される電力を表示パネル20bへと出力するとともに、入力される映像信号を表示パネル20bにおける表示に適した形式に変換して、順次表示パネル20bに出力する。
表示パネル20bは、駆動回路20aから電力が供給されると、駆動回路20aから入力される信号に基づいて表示を行う。本実施形態の表示パネル20bは液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限るものではなく、例えばプラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示素子であってもよい。
また、点灯回路20cは、映像データに基づいてバックライト20dを駆動するドライバ回路である。点灯回路20cには、デコーダ部13から映像データが入力される。また、点灯回路20cには、選択部27から電力が供給される。点灯回路20cは、入力される映像信号に適したタイミングで電力をバックライト20dへと出力して、バックライト20dを点灯させる。
ここで、携帯電話1の表示パネル20bにおける表示状態の例について、図3(a)〜(f)に基づいて説明をする。
図3(a)には、TV視聴とメール作業(作成、送受信)とを同時におこなうための2画面構成の一例を示す。最上部の領域35aは、電波受信状態やバッテリー(電源28)の残量などを示すピクチャーアイコンを表示するPICT領域である。領域35aを除いた領域が領域35bと領域35cとの2つの領域に分割されている。領域35bはTV視聴のためのTV画面領域であり、チャネル情報を表示するチャネル領域36aと受信した映像を表示する映像表示領域36bとを含んでいる。チャネル領域36aには、例えば現在視聴可能なチャネルをリスト表示して、現在視聴しているチャネルを強調表示してもよい。領域35cはメール作業領域である。操作部26を用いて領域35bを選択し、例えば視聴するチャネルを変更したり、TVの音量を調整したりすることができる。また、操作部26を用いて領域35cを選択し、メール作業を行うことができる。
また、図3(a)に示す状態において、チャネル情報を表示するチャネル領域36aを省いて、図3(b)に示すような表示画面20bとしてもよい。図3(b)には、PICT領域35aの下に、画面分割してTV画面領域35dとメール作業領域35cとを配置した構成を示す。TV画面領域35dのように、図3(a)に示すTV画面領域35bからチャネル情報を表示するチャネル領域36aを省いてもよい。
また、この状況において、例えばTV放送の受信状況が悪化して表示できなくなった場合には、その旨をユーザに所望の方式で通知した上で、TV画面領域35b・35dなどを消して、図3(c)に示すようなメール作業領域35eとしてもよい。また、さらには、TV放送を視聴してもTV映像は出力させず、TVの音声のみを出力させる構成も考えられる。例えばこの場合にも図3(c)に示す構成としてもよい。
また、上述の図3(a)にはPICT領域35aを設けた一例について説明したが、これに限るものではなく、図3(d)に示すように、PICT領域35aを設けずにTV画面領域35fとメール作業領域35gとを表示してもよい。ここで、図3(d)には、TV画面領域35fに、チャネル領域36cと映像表示領域36dとを含んだ一例を示したが、これに限るものではなく、TV画面領域が映像表示領域のみを含んでいる構成であってもよい。
また、図3(d)に示す構成においてメール作業が終了した場合には、メール作業領域35gを消去して、図3(e)に示すように表示パネル20bがTV画面領域のみを表示するようにしてもよい。この場合、TV画面領域には、チャネル領域36eと映像表示領域36fとが含まれる。この構成に限らず、TV画面領域が映像表示領域のみを含む構成であってもよい。この状態において、例えばメール作業を行う旨の指示を操作部26にて検出すると、制御部4は表示部20の表示状態を、図3(f)に示すように、TV画面領域35hとメール作業領域35iとを含む状態へと変更する。
なお、メール作業領域として説明した領域に表示する内容はメールに限るものではなく、例えばTV電話における相手端末からの映像を表示してもよいし、または例えばWebアクセス内容、カメラ作業の内容であってもよいし、またはJAVA(登録商標)処理を表示し、または音楽再生中に再生状態などを表示してもよい。
また、TVを受信する際には、所望のチャネル(ch)を操作部の図示しないテンキーから打ち込むこともできるが、以下のように選択することもできる。
図4は、携帯電話1を用いて所定のWebサイトにアクセスした場合の表示パネル20bの状態を示す。例えば領域33aには日付が表示され、領域33bにはチャネルが表示されている。そして、領域33cには、その日付・チャネルにおける番組が表示されている。また、領域33dに、関連するサイトへのリンクが表示されている。このように、所定のWebサイトにおいて、TV放送されるチャネルごとに、そのチャネルにおいて放送される番組表が提供されているものとする。携帯電話1においては、Webサイトからダウンロードした番組表について、制御部4の認識する現在の時間に応じた時間の番組を選択し、表示パネル20bにおいて反転表示する。また、操作部26において所定のボタンを押すと、この番組が選択されたものとして、制御部4のチューナ制御部15がその番組への切り替えを行う。このようにして所望のチャネルを選択することもできる。また、Webサイトからダウンロードした番組表を、例えば図3(a)のチャネル領域36aに、チャネル情報として表示してもよい。
また、チャネル情報としては、所定のチャネルにおいて放送される番組についての番組表の形式に限るものではない。例えば、所定のWebサイトにアクセスして、所定のキーワードに関連する番組を抽出し、それをチャネル情報としてダウンロードすることもできる。
また、TV受信を予約する場合も、日時やチャネルを操作部の図示しないテンキーから打ち込んでもよいし、または上述のように番組表を用いてもよい。番組表を用いる場合には、上述の動作において選択された番組を予約すればよい。または、その他のコード(Gコードなど)を入力して予約することもできる。
また、チャネルについての情報を得るのは上述の構成に限るものではない。例えば、携帯電話1は、電話機として機能するとき、最寄りの基地局とデータの送受信をすることによって、相手方との通話を行う。
ここで、この携帯電話1は、基地局の位置から、自身が現在いる位置を判別することができる。より詳細には、例えば基地局側から基地局についての位置情報が携帯電話1へと送信される。この位置情報を用いて、携帯電話1は、自身が現在いる位置を認識した上で、その位置におけるチャネル情報を例えばWebにより取得できる。また、基地局から直接チャネル情報が提供される構成であってもよい。または、チャネルについての情報を得るためにWebアクセスを開始すると、一旦基地局からの位置情報を取得した上で、その位置情報に応じたWebサイトへとWeb処理部がアクセスして、その領域におけるチャネル情報をダウンロードする構成であってもよい。
これによって、予約時間になったときに、予約した位置から移動していた場合であっても、適切にチャネル変更をして、所望の番組を視聴し、または録画することができる。
上述のようにして基地局情報からチャネル情報を得て、(その位置で受信できる)チャネルがない場合には、TV受信のみに係る部材について電力の供給を停止し、後述するパワーセーブモードすら用いないで、間欠受信をせずに、電力供給を停止したままとしてもよい。一方、電話の基地局情報からチャネル情報を得て、(その位置で受信できる)チャネルがある場合には、後述のパワーセーブモードを用いてもよい。このようにして、消費電力を低減できる。
また、携帯電話1は、ユーザによる設定を保存するために、記憶部5に設定ファイル5aを含んでいる。この記憶部5の設定ファイル5aを読み込むことによって、予め設定した所定の動作を携帯電話1に実行させることができる。
次に、携帯電話1におけるTV受信動作について、図5のフローチャートに基づいて説明する。以下の各処理においては、予め値が設定され、記録された記憶部5の設定ファイル5aが制御部4によって読み出され、それに応じた処理がなされる。
なお、以下に説明する各ステップを含む手順は、以下で説明する形態に限るものではなく、種々の変更が可能であり、各ステップを組み合わせて得られる手順についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
まず、予め上述のようにして所望の番組(チャネル、時間)が予約されているものとする。番組の時間の設定としては、開始時刻と終了時刻とを設定してもよいし、開始時刻と視聴時間とを設定してもよいし、または開始時刻のみを設定してもよい。
T1では、予約した番組の開始時刻となったか否かを時計部7が判別する。開始時刻となった場合には、時計部7からの出力に応じて、電源制御部16がチューナモジュール12への電力供給を開始させる。また、チューナ制御部15がチューナモジュール12を制御して、所望のチャネル(ch)での視聴を可能とする。開始時刻となった後はT2に進む。開始時間でない場合には処理を繰り返す。
T2では、チューナモジュール12のチューナ30aが、アンテナ部11bを介して得た受信レベルを、レベル検出部16aへと出力する。判定部16cは、レベル検出部16aに入力された受信レベルが所定のレベル以上であるか否かを判定する。所定のレベル以上である場合にはT3に進み、所定のレベル未満であった場合にはT12に進む。
T3においては、チューナモジュール12のOFDM復調器31は、誤り率を誤り率検出部16bへと出力する。判定部16cは、誤り率検出部16bに入力された誤り率が所定のレベル以下であるか否かを判定する。所定のレベル以下である場合にはT4に進み、所定のレベルを超えていた場合にはT12に進む。
このように、予約した開始時刻後のT2・T3において、電波の受信状態が適切であるか否かを制御部4が判定する。制御部4は、判定結果に応じて、その後の処理を異ならせる。すなわち、受信状態が適切である場合には、T4以下へと進んで表示部20などへと電力を供給してテレビを再生出力する。受信状態が適切でない場合には、T12を介してT13のパワーセーブモードへと進み、例えば表示部20への電力供給を停止する。また、受信状態の適否に応じたユーザへの通知処理をT4またはT12にて行う。また、また、受信状態の適否に応じて、伝送信号を再生出力するために必要な所定の処理を、T4またはT12にて行う。
T4では、受信が可能であることをユーザに通知(報知)し、また携帯電話1における動作状況を判別して適切な処理を行う通知判定処理1を行い、T5に進む。より詳細には、T4では、受信が可能となったことをユーザに通知する通知処理を通知処理部18が行う。また、受信が可能となった際に、携帯電話1において何らかの動作を行っていたか否かを判定する動作判定処理Bを、動作判定部19が行う。動作判定部19は、どのような動作を行っていたかに応じて、処理を異ならせる。通知判定処理1については後述する。
T5では、TV電波を受信する。OFDM復調器31から出力されたデータをデコーダ部13にて復号し、表示部20およびスピーカ21へと出力して、TV映像、TV音声の再生を行う(再生出力)。
T6では、チューナモジュール12のチューナ30aが、アンテナ部11bを介して得た受信レベルを、レベル検出部16aへと出力する。判定部16cは、レベル検出部16aに入力された受信レベルが所定のレベル以上であるか否かを判定する。所定のレベル以上である場合にはT7に進み、所定のレベル未満であった場合にはT12に進む。
T7においては、チューナモジュール12のOFDM復調器31は、誤り率を誤り率検出部16bへと出力する。判定部16cは、誤り率検出部16bに入力された誤り率が所定のレベル以下であるか否かを判定する。所定のレベル以下である場合にはT8に進み、所定のレベルを超えていた場合にはT12に進む。
T8では、予約した番組の終了時刻となったか否かを時計部7が判別する。終了時刻となった場合にはT10に進み、終了時刻でない場合にはT9に進む。なお、例えば予約において開始時間のみを指定した場合には、終了時刻は指定されないので、常にT9に進むこととなる。
T9では、操作部26を用いたユーザからのTV視聴の終了指示が入力されたか否かを制御部4が判別する。終了指示が入力された場合にはT11に進み、終了指示が入力されていない場合にはT5に戻る。
T10では、受信が中断することをユーザに通知(報知)し、また携帯電話1における動作状況を判別して適切な処理を行う通知判定処理2を行い、T11に進む。この通知判定処理2においては、予約時間の終了によって受信が中断することを、ユーザに通知する。
T10の次のT11では、電源制御部16が、携帯電話1のTV機能に関する電力供給をOFFして、処理を終了する。
ここで、T12は、T2・T6において受信レベルが所定のレベル未満であって適切な受信が不可であるか、またはT3・T7において誤り率が所定のレベルを超えていて適切な復号が不可である場合の処理である。
T12においては、受信が中断することをユーザに通知(報知)し、また携帯電話1における動作状況を判別して適切な処理を行う通知判定処理2を行い、T13に進む。より詳細には、T12では、TV放送の受信が中断され、TV放送を表示、再生できない旨をユーザに通知する通知処理を、通知処理部18が行う。また、TV放送の受信が中断した際に、携帯電話1においてTV視聴以外に他の動作を行っていたか否かを判定する動作判定処理Aを、動作判定部19が行う。動作判定部19は、どのような動作を行っていたかに応じて、処理を異ならせる。通知判定処理2については後述する。
T12の次のT13においては、パワーセーブモードに移行する。これは、受信ができない場合に例えばチューナ30aなどの電源を常にONしていても無駄となるからである。パワーセーブモードについては後述する。受信が可能となった場合にパワーセーブモードが終了し、T4に進む。
なお、図5に示すXは、通知判定処理1または通知判定処理2における処理からの入り口を示すものであり、XからはT11に進んで電力供給をOFFして処理を終了する。
以上に説明した処理によって、予約開始時間後に受信レベル・誤り率を判別した後に視聴を開始させるので、ユーザに適切に違和感を与えずに視聴させることができる。また、受信レベルや誤り率の質が低下してTV視聴が不可となった場合には、後述するような適切なパワーセーブモードに移行して、消費電力を低減できる。
また、携帯電話1における処理は上述に限るものではなく、例えばマナーモードに応じた処理、携帯電話1の開閉状態に応じた処理も考えられる。例えば、上述の処理中に、ユーザによるマナーモードの選択指示を操作部26にて検出すると、受信しているTV番組の録画を制御部4が開始する構成であってもよい。録画した番組のデータは記憶部5に記憶される。または、折りたたみ式の携帯電話1が開状態から閉状態になったことを検出すると、制御部4がTV番組の録画を開始してもよい。この場合、その後に閉状態から開状態になったことを検出すると、制御部4が録画したTV番組の再生を開始してもよい。また、例えばT4の通知判定処理1や、T10・T12の通知判定処理2において、携帯電話1が開状態である場合にはスピーカからの音量を大きくし、また携帯電話1が閉状態である場合にはスピーカからの音量を小さくするように、制御部4が制御してもよい。このように、開閉状態に応じて処理を異ならせてもよい。
また、携帯電話1の自動電源OFF機能と連携した処理も考えられる。例えば、予約後に自動電源OFF機能によって電源OFFしていたとしても、予約時間になるとTVを起動するように制御部4が制御してもよい。
次に、上述の図5のT4において行う通知判定処理1について、図20に基づいて説明する。
T20においては、ユーザへの通知を行う通知処理を、通知処理部18が行う。ここでは、TV視聴を開始する旨をユーザに通知する。通知処理の内容は後述する。なお、図5に示すT4において、T3から至った場合とT13から至った場合とで、通知する内容を異ならせてもよい。
T21では、テレビ放送を直ぐに視聴するか否かを、通知処理部18が表示部20に表示する。操作部26にてユーザの操作を検出し、直ぐに視聴すると選択された場合にはT29に進み、直ぐには視聴しないと選択された場合にはT22に進む。
T22では、テレビ放送を後で視聴するか否かを、通知処理部18が表示部20に表示する。操作部26にてユーザの操作を検出し、後で視聴すると選択された場合にはT24に進み、後でも視聴しないと選択された場合にはT23に進む。
T23は、T21においてテレビ放送を直ぐには視聴しないとされ、T22において後でも視聴しないとされた場合の処理である。本実施形態のT23では、テレビ放送は視聴しないものとして、予約のキャンセルを行い、Xに進む。Xは図5のメインフローチャートにおけるXであり、図5のT11に進んで処理を終了する。
T24は、T22においてテレビ放送を後で視聴するとされた場合の処理である。T24では、テレビ放送を所定時間後に視聴するのか、または所望の動作終了後に視聴するのかについて、通知処理部18が表示部20に表示する。操作部26にてユーザの操作を検出し、所定時間後に視聴すると選択された場合にはT25に進み、所望の動作終了後に視聴すると選択された場合にはT26に進む。
T26では、携帯電話1において行っている動作を動作判定部19が判定する。また、動作判定部19は、例えばメール作成中であると判別した場合に、メール終了後にテレビ放送を視聴するか否かの問い合せを表示部20に表示して、ユーザに確認してもよい。また、例えば携帯電話1において電話中であり、表示部20を使用していなかった場合には、表示部20への電力供給を停止してもよい。
T27では、T26において判定した動作を動作判別部19が監視し、動作が終了したか否かを判定する。動作が終了した場合には処理を終了し、動作が終了していない場合には処理を繰り返す。
一方、T24において所定時間後にテレビ放送を視聴すると選択された場合のT25では、所望の時間の入力を促す内容を動作判定部19が表示部20に表示して、ユーザの入力した時間を操作部26にて検出し、動作判定部19が所定時間として設定する。なお、入力するのは所定時間に限るものではなく、新たな開始時刻を入力して設定できるようにしてもよい。
T25の次のT28では、設定された所定時間が経過したか否かを時計部7が判別する。所定時間が経過した場合にはT29に進み、所定時間が経過していない場合には処理を繰り返す。
T29では、所定時間の経過に伴い携帯電話1においてテレビ視聴機能を起動させる際に、ユーザの行っている動作を判別して所定の処理をする、動作判定処理Bを動作判定部19が行う。動作判定処理Bについては後述する。T29の後は処理を終了し、図5のT5へと進む。
以上に説明した処理によって、テレビ視聴機能を起動させる前にユーザへの通知を行い、またユーザの選択に応じて適切な処理を行って、ユーザに違和感を与えずに起動ができる。
次に、図5に示すT10またはT12において行う通知判定処理2について、図21に基づいて説明する。
T30においては、ユーザへの通知を行う通知処理を、通知処理部18が行う。
図5のT1における予約時間の後に、初めにT12に至った場合には、通知判定処理2においてユーザへの通知を行う際に、例えば受信状態が悪いので視聴できない旨をユーザに通知する。このように、受信状態が悪いことを通知すれば、例えば、適切な受信状態が得られる場所へのユーザの移動を促すことができる。また、この通知処理において、アラームをあえて鳴らさないように設定することもできる。この場合、その後に受信状態が回復した場合に、アラームを鳴らすように設定してもよい。
また、予約時間の後の、二度目以降の通知判定処理2においては、テレビ視聴を終了、またはテレビ視聴が中断する旨をユーザに通知する。通知処理の内容は後述する。なお、この通知判定処理2を図5に示すT10またはT12において呼び出すときには、例えばT10の方では終了時間に至ったのでテレビ視聴を終了する旨を通知し、一方T12の方では電波状態が悪いのでテレビ視聴を中断する旨を通知してもよい。このように、通知処理の内容を適切に異ならせてもよく、通知処理において行う処理の詳細は、ユーザが予め設定して記憶部5の設定ファイル5aに記憶させることができる。
T30の次のT31では、予約をキャンセルするか否かをユーザに選択させるように、通知処理部18が表示部20に表示する。操作部26にてユーザによる指示を検出して、予約をキャンセルすると選択された場合にはXから図5のT11に進み、予約をキャンセルしないと選択された場合にはT32に進む。
T32では、受信を終了する際、または中断する際に、携帯電話1において何らかの動作を行っていたか否かを判定する動作判定処理Aを、動作判定部19が行う。T32の後は処理を終了し、図5のT11またはT13へと進む。
以上に説明した処理によって、テレビ視聴機能を終了、または中断する前にユーザへの通知を行い、またユーザの選択に応じて適切な処理を行って、ユーザに違和感を与えずに終了、中断できる。
なお、上述の処理においては、T31にて予約のキャンセルの可否をユーザに問い合せしたが、これに限るものではなく、例えばユーザの選択なしに自動的にキャンセルしたり、または今は表示できない旨の表示をしてキャンセルする構成であってもよい。
次に、ユーザへの通知を行う通知処理について、図6に基づいて説明する。
S11においては、設定ファイル5aに、音を鳴らすと設定されていたか否かを通知処理部18が判別する。音を鳴らす場合にはS12に進み、そうでない場合にはS13に進む。S12では、通知処理部18がスピーカ21を用いて指定のメロディを指定の時間にわたって鳴らし、S13に進む。
S13では、設定ファイル5aに、LED・ピクチャライトを点灯すると設定されていたか否かを通知処理部18が判別する。点灯する場合にはS14に進み、そうでない場合にはS15に進む。S14では、通知処理部18がユーザIF部3の図示しないLEDまたはピクチャライトを指定のパターンで指定の時間にわたって点灯し、S15に進む。
S15では、設定ファイル5aに、バイブをONすると設定されていたか否かを通知処理部18が判別する。ONする場合にはS16に進み、そうでない場合にはS17に進む。S16では、通知処理部18がバイブ制御部17hに指示出力して、指定のパターンで指定の時間にわたってバイブ部25を振動させ、S17に進む。
S17では、設定ファイル5aに、指定電話番号に発信すると設定されていたか否かを通知処理部18が判別する。発信する場合にはS18に進み、そうでない場合にはS19に進む。S18では、通知処理部18が通話処理部17aに指示出力して、指定の電話番号に発信し、S19に進む。
S19では、設定ファイル5aに、指定メールアドレスにメール送信すると設定されていたか否かを通知処理部18が判別する。メール送信する場合にはS20に進み、そうでない場合には処理を終了する。S20では、通知処理部18がメール処理部17bに指示出力して、指定メッセージを指定のメールアドレスに送信し、処理を終了する。
以上で説明した通知処理を行うことによって、受信の切断または回復をユーザに通知することができる。なお、S11およびS12、S13およびS14、S15およびS16、S17およびS18、S19およびS20を行う順序はこれに限るものではない。また、通知処理において行う動作はこれに限るものではなく、例えば通知処理部18が新たに所定のPICTアイコンを表示部20に表示させてもよい。
なお、図5のT10・T12における視聴不可、切断時の通知処理と、T4における視聴開始、回復時の通知処理とでは、通知処理において行う動作を異ならせてもよい。例えば切断時にはユーザが画面を注視しているものと予想されるので、意図的に音は鳴らさないようにしてもよい。また、視聴開始、回復時には、バックライト20dを点灯して、視聴開始、回復した旨をユーザに通知してもよい。また、視聴開始、回復時には、例えばユーザが携帯電話1をしまっている場合が考えられるので、例えば「つながりました」という音声を発するようにしてもよい。
次に、TV放送の受信が予約時間にできず、または受信が中断した際に行っていた他の動作を判定する、図21のT32に示す動作判定処理Aについて、図7に基づいて説明する。
S21では、視聴不可、または中断した際に通話中、または他の無線送受信機とのデータ通信中であったか否かを動作判定部19が判別する。通話中または通信中であった場合にはS22に進んで動作判定部19が通信中処理Aを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合にはS23に進む。
ここで、動作判定処理Aにおける通話中処理Aは、図10に示すように、まずS51において、TVを通信相手(TV電話での相手先ユーザ)に見せていたか否かを動作判定部19が判別する。通信相手に見せていた場合にはS52に進み、通信相手に見せていなかった場合にはS53に進む。S52においては、動作判定部19の制御に基づき、受信不可になったことに伴い画面状態を変更し、また相手先への転送をOFFして、処理を終了する。また、S53においては、動作判定部19が、TV音量がONであったか否かを判別する。TV音量がONであった場合にはS54に進んでTV音量をOFFして処理を終了し、ONでなかった場合には処理を終了する。
図7に戻ると、S23では、視聴不可、または中断した際にWeb中またはメール中であったか否かを動作判定部19が判別する。Web中またはメール中であった場合にはS24に進んで動作判定部19がWeb・メール中処理Aを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合にはS25に進む。
動作判定処理AにおけるWeb・メール中処理Aは、図11に示すように、まずS55において、画面分割していたか否かを動作判定部19が判別する。分割していた場合にはS56に進み、分割していなかった場合にはS57に進む。S56では、動作判定部19の制御に基づき、TV画面を除いたWebまたはメールのみの一画面に戻して処理を終了する。S57では、画面表示をスルー画面にしていたか否かを動作判定部19が判別する。ここで、スルー表示とは、例えばTV映像を背景としてスルー状態で表示した上に、Webまたはメールの画面を重ねて表示することをいう。スルー表示であった場合にはS58に進んでWebまたはメールのみの通常画面に戻して処理を終了し、スルー状態でなかった場合には処理を終了する。
図7に戻ると、S25では、視聴不可、または中断した際にカメラ中であったか否かを動作判定部19が判別する。カメラ中であった場合にはS26に進んで動作判定部19がカメラ中処理Aを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合にはS27に進む。
動作判定処理Aにおけるカメラ中処理Aは、図12に示すように、まずS61において、画面分割していたか否かを動作判定部19が判別する。分割していた場合にはS62に進んでTV画面を除いたカメラのみの一画面に戻して処理を終了し、分割していなかった場合には処理を終了する。
図7に戻ると、S27では、視聴不可、または中断した際にJAVA(登録商標)中であったか否かを動作判定部19が判別する。JAVA(登録商標)中であった場合にはS28に進んで動作判定部19がJAVA(登録商標)中処理Aを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合にはS29に進む。
動作判定処理AにおけるJAVA(登録商標)中処理Aは、図13に示すように、まずS63において、JAVA(登録商標)が一時停止中であったか否かを動作判定部19が判別する。一時停止中であった場合にはS64に進んでJAVA(登録商標)を再開して処理を終了し、一時停止中でなかった場合には処理を終了する。
図7に戻ると、S29では、視聴不可、または中断した際に音楽再生中であったか否かを動作判定部19が判別する。音楽再生中であった場合にはS30に進んで動作判定部19が音楽再生中処理Aを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合には処理を終了する。
動作判定処理Aにおける音楽再生中処理Aは、図14に示すように、まずS65において、音楽再生が一時停止中であったか否かを動作判定部19が判別する。一時停止中であった場合にはS66に進んで音楽再生を再開して処理を終了し、一時停止中でなかった場合には処理を終了する。
次に、図5のT13におけるパワーセーブモードについて、図8に基づいて説明する。
パワーセーブモードにおいては、必要な箇所に必要なタイミングで必要な電力を供給する。パワーセーブモードにおいて、受信レベル、誤り率が適切なものであるか否かを判別し、適切なものであればパワーセーブモードを終了する。
S31においては、携帯電話1の所定の部材の電源をOFFする(電源OFFレベル1)。例えば、中断した際にTV視聴のみを行っていた場合には、携帯電話1の電源を完全にOFFしてもよい。図5のT12における通知処理後であるので、ユーザに混乱を与えることはない。
または、動作判定処理Aにおいて、他の動作を行っていたと判定された場合には、そちらを優先する。または、パワーセーブモードの最中に、例えばメールなどの他モードが選択されると、割り込み処理として、選択されたモードが優先処理される。例えばメールを送信する旨の指示を操作部26にて検出すると、制御部4は、OFFしていた表示部20への電力供給を再開して、バックライト20dを点灯させる。このように、携帯電話1の電話機能部17によって制御される各部材については電力を供給する。
また、例えばチューナ制御部15に制御されるチューナモジュール12のような他の部材については、電力を供給する必要がないので、一旦供給を停止する。なお、このS31における電源OFFの構成はこれに限るものではなく、例えば他の動作にかかわらず強制的に電源をOFFしてもよいし、または例えば各部材への電力供給をOFFするか否かをユーザに問い合せるようにしてもよい。
S31の次のS32では、所定の時間が経過したか否かを判別する。このステップは、以下S33で行う電源ONを常におこなうと電力が無駄となるため、所定の時間置きに間欠的にS33へと移行させるために設けられる。所定の時間が経過していない場合には処理を繰り返し、所定の時間が経過するとS33に進む。なお、本実施形態においては、S32において所定時間の経過を判別しているが、これに限るものではなく、その他の所定の条件を検出してもよい。
S33では、S31においてOFFしたチューナモジュール12のうち、チューナ部30のチューナ30aについてのみ、新たに電力を供給する(電源OFFレベル2)。
S33の次のS34では、S33においてONしたチューナ30aからの受信レベルが所定のレベル以上であるか否かを、判定部16cが判別する。所定のレベル未満である場合にはS31に戻り、所定のレベル以上である場合にはS35に進む。
S35では、S31においてOFFしたチューナモジュール12のうち、OFDM復調器31およびチューナ部30のOFDM I/F30bについてのみ、新たに電力を供給する(電源OFFレベル3)。
S35の次のS36では、S35においてONしたOFDM復調器31からの誤り率が所定のレベル以下であるか否かを、判定部16cが判別する。所定のレベルを超えている場合にはS31に戻り、所定のレベル以下である場合には処理を終了する。
以上のように、パワーセーブモードにおいては、S31においてTV視聴のみに必要な部材への電力供給をOFFし、その後にS33,S35において、それぞれ必要な部材のみに電力を供給する。これによって、無駄な電力供給をなくして、消費電力を低減できる。
次に、TV放送の受信を開始、再開した際に他の動作を行っていたかを判定する動作判定処理Bについて、図9に基づいて説明する。
S41では、受信を開始し、または受信を再開した際に通話中、または他の無線送受信機とのデータ通信中であったか否かを動作判定部19が判別する。通話中または通信中であった場合にはS42に進んで動作判定部19が通信中処理Bを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合にはS43に進む。
ここで、動作判定処理Bにおける通話中処理Bは、図15に示すように、まずS71において、通話や通信を中止してTVを見るか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、通話などを中止してTVを見るとの内容が選択された場合にはS72に進んで通話などをOFFして処理を終了し、そうでない場合にはS73に進む。
S73では、TVを通話相手に見せるか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、通話相手に転送するとの内容が選択された場合にはS74に進んでTVをONするとともに通話相手への転送をONして処理を終了し、そうでない場合にはS75に進む。
S75では、TV音量をONするか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、TV音量をONするとの内容が選択された場合にはS76に進んでTV音量をONして処理を終了し、そうでない場合には処理を終了する。なお、TV音量をONする場合には、TV音量または通話音量の一方の音量を下げるようにする。これによって、TV視聴と通話との両方を行うことができる。
また、通話中処理Bにおける処理はこれに限るものではなく、例えば通常の電話ではなくTV電話で話しているときに受信状態が回復した場合には、TV電話を優先させて、上述のS71〜S76の処理ではなく、単にTV画面を復帰しないようにしてもよい。このように、TV以外の処理を優先し、TV受信をしない場合には、チューナモジュール12への電力供給をOFFして、TV受信を完全に停止してもよい。
図9に戻ると、S43では、受信を開始し、または再開した際にWeb中またはメール中であったか否かを動作判定部19が判別する。Web中またはメール中であった場合にはS44に進んで動作判定部19がWeb・メール中処理Bを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合にはS45に進む。
動作判定処理BにおけるWeb・メール中処理Bは、図16に示すように、まずS77において、Webやメールを中止してTVを見るか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、Webやメールを中止してTVを見るとの内容が選択された場合にはS78に進んでWebやメールをOFFして処理を終了し、そうでない場合にはS79に進む。
S79では、TVを視聴するために画面分割をするか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、画面分割するとの内容が選択された場合にはS80に進んで画面分割して処理を終了し、そうでない場合にはS81に進む。
S81では、スルー表示をするか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、スルー表示をするとの内容が選択された場合にはS82に進んでスルー表示に変更して処理を終了し、そうでない場合には処理を終了する。
図9に戻ると、S45では、受信を開始し、または再開した際にカメラ中であったか否かを動作判定部19が判別する。カメラ中であった場合にはS46に進んで動作判定部19がカメラ中処理Bを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合にはS47に進む。
動作判定処理Bにおけるカメラ中処理Bは、図17に示すように、まずS85において、カメラ使用を中止してTVを見るか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、カメラ使用を中止してTVを見るとの内容が選択された場合にはS86に進んでカメラをOFFして処理を終了し、そうでない場合にはS87に進む。
S87では、TVを視聴するために画面分割をするか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、画面分割するとの内容が選択された場合にはS88に進んで画面分割して処理を終了し、そうでない場合には処理を終了する。
図9に戻ると、S47では、受信を開始し、または再開した際にJAVA(登録商標)中であったか否かを動作判定部19が判別する。JAVA(登録商標)中であった場合にはS48に進んで動作判定部19がJAVA(登録商標)中処理Bを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合にはS49に進む。
動作判定処理BにおけるJAVA(登録商標)中処理Bは、図18に示すように、まずS90において、JAVA(登録商標)を中止してTVを見るか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、JAVA(登録商標)を中止してTVを見るとの内容が選択された場合にはS91に進んでJAVA(登録商標)をOFFして処理を終了し、そうでない場合にはS92に進む。
S92では、JAVA(登録商標)を一時停止してTVを見るか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、JAVA(登録商標)を一時停止してTVを見るとの内容が選択された場合にはS93に進んでJAVA(登録商標)を一時停止して処理を終了し、そうでない場合には処理を終了する。
図9に戻ると、S49では、受信を開始し、または再開した際に音楽再生中であったか否かを動作判定部19が判別する。音楽再生中であった場合にはS50に進んで動作判定部19が音楽再生中処理Bを行ってその後に処理を終了し、そうでなかった場合には処理を終了する。
動作判定処理Bにおける音楽再生中処理Bは、図19に示すように、まずS94において、音楽再生を中止してTVを見るか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、音楽再生を中止してTVを見るとの内容が選択された場合にはS95に進んで音楽再生をOFFして処理を終了し、そうでない場合にはS96に進む。
S96では、TV音量をONするか否かの問い合せを動作判定部19が表示部20に表示する。ユーザによる指示を操作部26にて検出し、TV音量をONするとの内容が選択された場合には、S97に進んでTV映像を表示部20に表示するとともにTV音量をONして処理を終了し、そうでない場合には処理を終了する。なお、TV音量をONする場合には、TV音量または音楽再生の一方の音量を下げるようにする。これによって、TV視聴と音楽視聴との両方を行うことができる。
なお、図9における処理は、上述した処理に限るものではない。例えば、TV放送の受信を開始、再開した際に、他のチャネルの番組を視聴している場合も考えられる。この場合には、例えば現在のチャネルの視聴を中止して予約した番組を見るか否かの問い合せを行い、または画面分割して両方視聴するかの問い合せを行うなどすればよい。
以上のように、本実施形態の携帯電話1によれば、チューナモジュール12における受信状態を表す状態信号としての受信レベルや誤り率に応じて、電源制御部16から選択信号を生成し、電源部6からの電力供給を調整するので、受信状態に応じた適切な電力供給制御が可能となる。
ここで、上述の携帯電話1において消費電力が大きい部材は、第1がバックライト20dであり、第2がチューナ30aである。そこで、上述のように、受信状態が悪化した場合にはバックライト20dをオフする。また、チューナ30aは間欠的に駆動する。これによって、消費電力を効果的に削減できる。
なお、上記実施形態の携帯電話1の制御部4の行う各処理ステップは、送受信部2、ユーザIF部3、記憶部5および電源部6を備えるコンピュータ、または各部が装着されたコンピュータにおいて、図示しないCPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態の携帯電話1の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、上記の手段を有するコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。また、このプログラムとして例えばJAVA(登録商標)を用いることもできる。このプログラムをダウンロード可能に記録装置に記録し、携帯端末からインターネットを介して記録装置にアクセスできるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態においては、携帯端末の一例としての携帯電話1について説明したが、本発明はこれに限るものではない。TV電波を受信することのできる携帯端末であればよく、特にデジタル地上波TV電波を受信することのできるものであれば、例えばPDA(Personal Digital Assistant)、PHS(Personal Handy-phone System)などであってもよい。
また、携帯端末は、上述の携帯電話1のような電力制御を行うものであればよく、例えばアナログTV電波を受信する携帯端末であっても、上述のように受信レベルに応じて電力制御を行うものであれば、本発明の範囲に含まれる。
また、上述の実施の形態においては、各部材が一体となった携帯電話1について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、携帯端末としての携帯電話1は、アンテナ部11aおよびチューナモジュール12が、残りの本体に対して着脱自在の構成であってもよい。また、着脱自在のチューナモジュール12などは、カード状の媒体によって実現されてもよい。また、このカード状の媒体にプログラムを記憶させ、カード状の媒体が携帯電話1本体に装着されると、媒体のプログラムが読み込まれて、携帯電話1の図示しないCPUが制御部4として機能する構成であってもよい。
また、携帯電話1がアンテナ部11aとアンテナ部11bとを備えた構成について説明したが、一つのアンテナ部11のみを備え、チューナモジュール12と無線処理部14とがアンテナ部11を共用する構成であってもよい。
また、携帯電話1は、計測した受信レベルおよび誤り率のデータを記憶部5に蓄積し、ユーザの指示に応じてその時間変化を表示部20の表示パネル20dに表示させてもよい。
また、携帯電話1が基地局とデータの送受信をすることによって、基地局の位置に関係する位置情報を得ることができる場合に、TV放送の電波が届かない位置であると判断した場合には、その旨を表示して警告してもよい。
また、以上のように、本発明は、TV電話自動予約機能と自動電源ON機能を備えた携帯端末に関するものであり、例えば地上波デジタル対応携帯電話に関するものである。この携帯端末は、予約時間になったときにアラームで告知する機能や、電源OFF状態でも予約時間がくると自動的に電源ONし、TV視聴できる状態にする機能を有している。
ここで、例えば地上波デジタル対応携帯電話は、絶えず持ち歩くケースが多いと考えられる。このため、あらかじめ予約しておき、予約時間になった時点でアラーム告知などをしておくと、見たい番組がいつでも見られるという利便性が得られる。また、携帯電話の特性上、省電力等などのため、電源OFF機能によって電源している場合があるが、予約時間になると自動的に電源をONして、TVもONする。これによって、見たい番組を見逃さずにチェックして、リアルタイムでのTV視聴が可能となる。また、自分で注意を払い、確認する必要がなくなる。また、絶えず身に付ける携帯電話とすれば、見忘れることが少なくなる。また、時間になったときに多忙の場合など、録画をして、後で鑑賞することもできるので、時間を有効に使える効果が得られる。
上述の具体的な実施形態または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、本発明はそのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、変更した形態、および実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。