JP2005190257A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インベントリ機能を効果的に制限することにより犯罪の防止を図るとともに、そのインベントリ機能の動作の有無を使用者の目的により適宜設定できる硬貨処理装置を提供する。
【解決手段】 本発明の硬貨処理装置では、電源投入時の初期状態におけるインベントリ動作の許可又は禁止の設定が、電源投入前に硬貨処理装置側のインベントリ選択スイッチSWで予め選択可能に実施される。このため、電源投入時にインベントリ動作を禁止する設定を行った場合には、硬貨処理装置自身で直ちにインベントリ禁止状態にすることができ、電源投入時を狙った悪戯や盗難等の犯罪を防止することができる。
【選択図】 図2


Description

本発明は硬貨処理装置に関し、特に釣銭用の硬貨を強制的に回収するインベントリ機能を備えた硬貨処理装置に関する。
自動販売機や両替機等に適用される硬貨処理装置のインベントリ機能とは、その硬貨処理装置が備えた釣銭払出し用のインベントリスイッチを操作することにより、手動で釣銭用の硬貨を払い出し、回収するための機能である。このような硬貨処理装置は、カセットチューブの金種別の払出し開始スイッチを備えている場合が多く、いずれかの金種に相当する払出し開始スイッチを押すと該当金種の硬貨を払い出す。また、このインベントリ動作の停止方法としては、オフスイッチを押すと停止するもの,払出し開始スイッチを再度押すと停止するもの,カセットチューブ内の硬貨が無くなったのを検知して自動停止するもの,予め定められた枚数だけを払出すと自動停止するもの等、多様である。
そして、このインベントリ機能は、管理者が操作して釣銭を回収することを目的としたものであるため、硬貨処理装置に電源さえ供給されていれば、無条件に動作可能であるのが一般的であった。
しかし近年、この無防備さに目をつけた犯罪者が、例えば自動販売機に硬貨処理装置のインベントリスイッチを操作するための棒が入るだけの穴をあけてその払出し開始スイッチを操作して硬貨を盗む、或いは違法電波の照射などによりインベントリスイッチの制御回路を誤動作させて硬貨を盗む、といった行為が横行していた。
これに対し、近年の硬貨処理装置は、自動販売機側の制御部と連携し、その制御部から「インベントリ禁止」を表す指令信号を受信すると、インベントリ動作を禁止する機能を備えるようになってきた。それによって、従来スイッチ操作により無条件にインベントリ動作が可能であったものが、動作を禁止する手段を持つようになった。
尚、本発明は公知・公用の技術に基づいて発明されたものであるため、先行技術文献については開示しない。
ところで、自動販売機側の制御部で「インベントリ禁止」と「インベントリ許可」の指令を切り替える動作は、自動販売機にある扉開閉検知スイッチの信号出力と連動しているのが一般的である。すなわち、自動販売機の扉が開かれているときはその自動販売機の管理者がいるという前提でインベントリ許可状態とし、一方、その扉が閉じられているときは通常の販売可能状態(無人状態)なのでインベントリ禁止状態としている。
しかし、旧式の自動販売機には扉開閉検知スイッチが無いものも多く、そのような自動販売機に対してはインベントリ禁止状態にすることはできない。
また、インベントリ禁止機能をもつ硬貨処理装置でも、電源投入時の初期状態はインベントリ許可状態とするのが一般的である。これは、「インベントリ機能は常時動作するもの」という旧来の考え方の延長線上にあると考えられる。しかし、特に近年増加してきたパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という)等のシステムを制御する「情報端末」と呼ばれる装置を自動販売機に搭載することを考えた場合、電源を投入してからシステムが稼動するまでに通常の自動販売機とは異なり数分かかることも珍しくない。このような装置においては、電源投入から通信により硬貨処理装置をインベントリ禁止状態とするまでの期間、インベントリ許可状態となってしまう。
さらに、インベントリ許可状態においては、カセットチューブの有無等に拘わらずインベントリ動作が可能であるものが一般的である。この場合、インベントリ動作を「釣銭回収動作」と考えれば、カセットチューブがない状態でインベントリ動作するのは無意味である。しかし、インベントリ機能を釣銭払出し動作の確認のために使用するとすれば、意味がある。このように、インベントリ機能は使用者の目的により使われ方が異なるため、基本的には常時動作可能なようにインベントリ許可状態となっているのである。
しかし、以上のような従来の構成では、特に電源投入時の初期状態においてインベントリ許可状態となっている間に、上述のような犯罪(悪戯)による釣銭払出しが行われる可能性がある。このような銭払出しの可能性を低減させるためには、特に電源投入時の初期状態においてインベントリ機能の動作を制限することが有効である。ただし、使用者の目的が相違する場合もあるため、その目的によりインベントリ動作の有無を適宜選択できるようにするのが好ましい。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、インベントリ機能を効果的に制限することにより犯罪の防止を図るとともに、そのインベントリ機能の動作の有無を使用者の目的により適宜設定できる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、投入された硬貨の少なくとも一部を、釣銭として金種ごとに収容するカセットチューブと、前記カセットチューブに収容された硬貨を強制的に払出すインベントリ実行手段と、を備えた硬貨処理装置において、電源投入時の初期状態において前記インベントリ実行手段を動作させるインベントリ許可状態とするか、又は前記インベントリ実行手段の動作を禁止するインベントリ禁止状態とするかを選択可能に設定するための設定手段と、前記設定手段の設定に基づいて、前記インベントリ実行手段の動作を許可又は禁止するインベントリ制御手段と、を備えたことを特徴とする硬貨処理装置が提供される。
このような硬貨処理装置によれば、電源投入時の初期状態においてインベントリ許可状態とするか又はインベントリ禁止状態とするかを、その電源投入前に設定手段を介して予め選択可能に設定することができる。
このため、インベントリ制御手段は、電源投入時において、外部からの入力信号によらず、その設定手段による設定値に基づいて直ちにインベントリ実行手段の動作を許可又は禁止することができる。
本発明の硬貨処理装置によれば、電源投入時の初期状態におけるインベントリ動作の許可又は禁止の設定が、電源投入前に硬貨処理装置側で予め選択可能に実施される。
このため、電源投入時にインベントリ動作を禁止する設定を行った場合には、硬貨処理装置自身で直ちにインベントリ禁止状態にすることができる。特に、外部に設置されたパソコン等の情報端末との通信によって継続的なインベントリ動作の制御を実行する硬貨処理装置においては、その電源投入時の情報端末の動作時間によらず、速やかにインベントリ禁止状態にすることができる。その結果、電源投入時を狙った悪戯や盗難等の犯罪を防止することができる。
また、インベントリ動作の許可又は禁止が選択可能であるため、使用者の目的により電源投入時にインベントリ許可状態とすることもでき、原則的にインベントリ許可状態とする従来の硬貨処理装置との互換性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[第1実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態は、本発明の硬貨処理装置を自動販売機に適用したものであり、図1は当該硬貨処理装置の外観を表す正面図である。
同図に示すように、本実施の形態の硬貨処理装置1は、図の上部に投入された硬貨を受け入れる硬貨受入口2を有し、その下部に投入された硬貨の金種と真贋を判定する硬貨識別部3を備えている。その硬貨識別部3の下部には、識別された硬貨が正貨の場合は受け入れ、偽貨の場合は返却口へ導くよう振り分けるゲート,受け入れた硬貨の種類に応じた振り分けを行うゲート,振り分けられた硬貨を金庫へ収金するかどうか振り分けるゲート,及び金庫へ収金されなかった硬貨を各金種毎に下方のカセットチューブ4へ振り分けるゲート等を備えた振分機構が設けられている。
また、硬貨処理装置1の前面には、自動販売機の管理者がカセットチューブ4に収容された硬貨を回収する際に押すインベントリスイッチ5が設けられている。このインベントリスイッチ5は各金種毎に設けられており、管理者がいずれかのスイッチを押すと、該当する金種の硬貨をカセットチューブ4から自動販売機の返却口に強制的に払い出すインベントリ動作が実行される。
また、硬貨処理装置1におけるインベントリスイッチ5の背部には、上記各ゲートを作動させたり、図示しない返却レバーの操作や上記インベントリスイッチ5の操作に基づいて硬貨の払出し機構を作動させるソレノイドの駆動制御を行うためのマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)を搭載した基板が設置されている。インベントリスイッチ5の操作面は所定のキーを操作することにより図中前後に進退(又は回動)して開放可能となっており、管理者は、その裏面の基板に配設された後述するインベントリ選択スイッチSWを操作できるようになっている。
図2は、上記マイコンを中心とした制御回路の電気的構成を表すブロック図である。
このマイコン10は、所定の演算処理を行うCPU11,予め各種の数値やプログラムが書き込まれたROM12,演算過程の数値やフラグが所定の領域に書き込まれるRAM13,各種ディジタル信号が入出力されるI/Oインタフェース14,及びこれらの各機器がそれぞれ接続されるバスライン15等から構成されている。後述するフローチャートに示す処理は、上記ROM12に予め書き込まれた制御プログラムに基づいて実行される。マイコン10は、I/Oインタフェース14を介して自動販売機側のマイコンとシリアル通信可能に構成されている。このマイコン10には、インベントリスイッチ5からの入力信号や各種センサ・スイッチからの信号が入力される。
また、マイコン10には、硬貨処理装置1への電源投入時の初期状態においてインベントリ機能を動作させるか否かを予め切替可能に設定する切替回路が構成されている。
すなわち、硬貨処理装置1の駆動用電源Vccには、抵抗Rとインベントリ選択スイッチSWが直列に接続され、これら抵抗Rとインベントリ選択スイッチSWとの中間に相当する箇所にCPU11の一つのポートAが接続されている。このポートAは、電源投入時の初期状態において硬貨処理装置1のインベントリ機能を動作させるか否かを判断する端子として構成されている。本実施の形態では、インベントリ選択スイッチSWがオフのときにポートAが「H」レベルとなって「インベントリ禁止」の状態となり、インベントリ選択スイッチSWがオンのときにポートAが「L」レベルとなって「インベントリ許可」の状態となるように設定されている。従って、管理者によってインベントリ選択スイッチSWがオフに設定された場合には、自動販売機側のマイコンとの通信が開始されたか否かによらず、電源投入時の初期状態においてインベントリ禁止状態となる。
次に、電源投入毎にCPU11が実行する電源投入時処理について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
硬貨処理装置1に電源が投入されると、まずインベントリ選択スイッチSWの設定に基づいてインベントリ状態の設定を実行する。すなわち、インベントリ選択スイッチSWがオフのときにはインベントリ禁止状態とし、インベントリ選択スイッチSWがオンのときにはインベントリ許可状態とする。従って、インベントリ選択スイッチSWがオフの場合には、直ちにインベントリ禁止状態となり、第三者が単にインベントリスイッチ5を操作しても硬貨の払出しは行われない。逆に、インベントリ選択スイッチSWがオンの場合には、外部からインベントリスイッチ5が押されると、該当する硬貨がカセットチューブ4から自動販売機の返却口に払出される。
続いて、自動販売機側のマイコンからインベントリ状態(許可又は禁止)の設定を促すインベントリ設定指令を受信したか否かを判断し、受信したと判断すると(S120:YES)、その指令内容がインベントリ禁止状態であるか又はインベントリ許可状態であるかを判定し、その判定内容が現在の設定状態と同じ場合にはそのままS140に移行し、異なる場合には設定変更する(S130)。
そして、現在の設定状態がインベントリ禁止状態であるか否かを判断し、インベントリ禁止状態である場合には(S140:YES)、そのインベントリ禁止状態が現在強制解除中であるか否かを判断する(S150)。この判断は、後述のようにしてRAM13内に「強制解除中」であることを示すフラグがセットされているか否かを参照することにより行う。このとき、強制解除中ではないと判断された場合には(S150:NO)、続いて、インベントリスイッチ5の2つ(ここでは、10円と100円に対応するインベントリスイッチ)が同時にオンされているか否かを判定する(S160)。すなわち、本実施の形態では、インベントリスイッチ5の2つが2秒(設定時間)以上同時にオンされたときにインベントリ禁止状態を一時的に強制的に解除する。そして、このようにインベントリスイッチ5の2つが2秒以上同時にオンされると(S160:YES,S170:YES)、「強制解除中」であることを示すフラグをRAM13内の所定の領域にセットし(S180)、同じくRAM13内に設定された図示しない解除タイマをゼロクリアしてアップカウントを開始し(S190)、S120に戻る。
一方、S150において、インベントリ禁止状態が強制解除中であると判断され(S150:YES)、上記解除タイマを参照して強制解除開始から30秒(第2の設定時間)を経過していると判断した場合には(S200)、強制解除を中止するために「強制解除中」であることを示すフラグをクリアしてS120に戻る(S210)。
他方、S140にてインベントリ禁止状態でない、つまりインベントリ許可状態であると判断された場合(S140:NO)、或いは強制解除開始から30秒を経過していない場合には(S200:NO)、インベントリスイッチ5の1つがオンされているか否かを判断する(S220)。このとき、インベントリスイッチ5の1つがオンされていないと判断した場合には(S220:NO)、S120に戻る。一方、オンされていると判断した場合には(S220:YES)、該当する硬貨についてインベントリ動作(釣銭の払出し処理)を実行し(S230)、解除タイマが起動している場合にはこれをゼロクリアする(S240)。
そして、このインベントリ動作を停止させる上述したインベントリオフ条件が成立したか否かを判定し(S250)、成立するまでの間、S230及びS240の処理を継続する。この場合、S160,S170及びS200等で示したように、インベントリスイッチ5の2つが同時に2秒以上押されて強制解除中となってから30秒を経過したことが、インベントリオフ条件となる。このインベントリオフ条件が成立すると(S250:YES)、インベントリ動作を中止してS120に戻る。
以上のように、本実施の形態の硬貨処理装置1では、電源投入時の初期状態におけるインベントリ動作の許可又は禁止の設定が、電源投入前に硬貨処理装置1側のインベントリ選択スイッチSWで予め選択可能に実施される。つまり、自動販売機側からの指令の有無によらず、硬貨処理装置1側でインベントリ動作の設定を行うことができる。
このため、電源投入時にインベントリ動作を禁止する設定を行った場合には、硬貨処理装置1自身で直ちにインベントリ禁止状態にすることができ、電源投入時を狙った悪戯や盗難等の犯罪を防止することができる。
特に、上記自動販売機側のマイコンに相当する構成としてパソコン等の情報端末を搭載し、その情報端末との通信によって継続的なインベントリ動作の制御を実行する硬貨処理装置においては、その効果が有利となって現れる。図4は、本実施の形態の作用効果を表すタイミングチャートである。
すなわち、インベントリ禁止機能をもつ硬貨処理装置においては、従来電源投入時の初期状態がインベントリ許可状態となっているのが一般的であるが、図4(A)〜(D)に示すように、パソコン等の情報端末を制御システムに組み込んだ硬貨処理装置においては、電源投入からそのパソコンが動作可能となるまでに時間がかかる。このため、実際にパソコンが動作可能となって硬貨処理装置に対してインベントリ禁止指令を送信し、インベントリ動作が禁止されるまでに時間Tを要する。制御システムの規模にもよるが、この時間は数分から10分以上要することも考えられ、その電源の投入が自動的に(無人で)行われる場合には、その時間Tの間に悪戯をされる虞がある。
しかし、本実施の形態の構成によれば、電源投入時の初期状態において図4(E)のようにインベントリ禁止状態とすることができ、硬貨処理装置1を制御する制御システムが動作可能となるまでに時間がかかる場合であっても、その初期状態における悪戯や犯罪行為を防ぐことができる。
尚、インベントリ選択スイッチSWの操作によってその初期状態をインベントリ許可状態とすることもできるため、従来の硬貨処理装置との互換性を保持することができる。また、様々な使用者の要望に応じたインベントリ動作の設定が可能となる。
また、本実施の形態によれば、電源投入直後に一旦インベントリ許可状態に設定され、その後は自動販売機側のマイコンからの指令に基づいて、その都度インベントリ動作の許可又は禁止が設定されるが、インベントリ禁止指令を受信中であっても、一時的に「インベントリ禁止」の強制解除操作により硬貨の払出しが可能となる。
この強制解除はインベントリスイッチ5の2つを同時に所定時間以上押すという動作によって可能となるため、管理者以外の第三者が自動販売機の扉を開けないで実行するのは極めて困難となる。例えば単なるスイッチの長押し程度であれば、悪戯しようとする者が自動販売機にあけた孔から操作できる可能性があるが、特定の2つのスイッチを所定時間以上押すという行為は、その操作法自体に想到することが困難であるほか、自動販売機に孔をあけて操作することも困難である。このため、硬貨の盗難等の犯罪行為を防止することができる。
さらに、扉スイッチがないような旧型の自動販売機においても、インベントリ選択スイッチSWの操作によって、盗難防止のためのインベントリ禁止機能を実行させることができる。
尚、本実施の形態において、マイコン10がインベントリ実行手段及びインベントリ制御手段に該当し、インベントリ選択スイッチSWが設定手段に該当する。
[第2実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の硬貨処理装置の全体構成や処理の流れについては第1の実施の形態とほぼ同様であるため、同様の構成部分についてはその説明を省略する。図5は、本実施の形態の硬貨処理装置における電源投入時処理を表すフローチャートであるが、その大部分が図3のフローチャートと同じであるため、同様のステップについては同一のステップ番号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の硬貨処理装置は、カセットチューブ4の装着に基づいてインベントリ動作の許可又は禁止を予め設定できるようにしたものである。
具体的には、図2のようなCPU11に接続されたスイッチ回路が設けられており、2種類のモードA,Bに切替可能となっている。ここで、モードAは、カセットチューブ4の装着時にインベントリ許可状態とするモードであり、モードBは、逆にカセットチューブ4の非装着時にインベントリ許可状態とするモードである。本実施の形態では、インベントリ選択スイッチSWがオフのときにポートAが「H」レベルとなって「モードA」の状態となり、インベントリ選択スイッチSWがオンのときにポートAが「L」レベルとなって「モードB」の状態となるように設定されている。
例えば、釣銭の回収をインベントリ機能を使用しないで行うが(つまり通常時においてインベントリ禁止状態とする)、図示しない返却レバー等の操作による払出し機構の動作確認程度は行いたいという場合には、モードBに設定しておけばよい。この場合、カセットチューブ4が装着される通常の運用ではインベントリ動作が行われないため、盗難の防止に役立つ。
一方、一般に硬貨処理装置ではカセットチューブが外れていると、硬貨の払出し機構部に手が触れる構造となっているため、カセットチューブ4が外れている場合にインベントリ動作がなされるのが危険であると判断した場合には、モードAに設定しておけばよい。
本実施の形態では、図5に示すように、S140にて「インベントリ禁止」状態ではないと判断されるか、S150,S200にて強制解除中であっても解除タイマが30秒に至っていないと判断され、インベントリ動作が可能な条件がそろった状態でS310に移行する。
すなわち、まずカセットチューブ4が装着されているか否かを判断する。そして、カセットが装着されていると判断された場合には(S310:YES)、続いて、上記スイッチがモードAに設定されているか否かを判断し、モードAに設定されている場合には(S320:YES)、S230に移行して第1の実施の形態と同様の処理を行う。一方、S320にてモードAでないと判断された場合には(S320:NO)、S120に戻る。
一方、S310にてカセットが装着されていないと判断された場合には(S310:NO)、続いて、インベントリ選択スイッチSWがモードBに設定されているか否かを判断し、モードBに設定されている場合には(S330:YES)、S230に移行して第1の実施の形態と同様の処理を行う。一方、S330にてモードBでないと判断された場合には(S330:NO)、S120に戻る。
本実施の形態の構成によれば、盗難防止に重点をおく場合や、カセットの非装着時の危険防止に重点をおく場合の双方に対応することができる。
以上のように、本実施の形態の硬貨処理装置では、カセットチューブ4が取り外し可能に装着されて構成され、このカセットチューブ4の装着の有無に基づいて、インベントリ許可状態とするか、又はインベントリ禁止状態とするかを選択可能に設定できるようになっている。そして、この設定の内容は使用者の目的により適宜設定できるため、使用者の便宜を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、インベントリ選択スイッチSWがインベントリスイッチ5の操作面の裏面側に配設された基板に設置され、管理者が所定のキーを操作することにより、そのインベントリ選択スイッチSWを自由に操作できるように構成したが、インベントリスイッチ5の操作面を開放不能とし、硬貨処理装置の製造時にのみインベントリ選択スイッチSWの選択ができるように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、本発明の硬貨処理装置を自動販売機に適用した例を示したが、両替機その他の金銭処理装置に適用することも可能である。
第1の実施の形態の硬貨処理装置の外観を表す正面図である。 第1の実施の形態の硬貨処理装置の制御回路の電気的構成を表すブロック図である。 第1の実施の形態の硬貨処理装置の電源投入時処理の流れを表すフローチャートである。 第1の実施の形態の作用効果を表すタイミングチャートである。 第2の実施の形態の硬貨処理装置の電源投入時処理の流れを表すフローチャートである。
符号の説明
1 硬貨処理装置
2 硬貨受入口
3 硬貨識別部
4 カセットチューブ
5 インベントリスイッチ
10 マイコン
SW インベントリ選択スイッチ

Claims (5)

  1. 投入された硬貨の少なくとも一部を、釣銭として金種ごとに収容するカセットチューブと、
    前記カセットチューブに収容された硬貨を強制的に払出すインベントリ実行手段と、
    を備えた硬貨処理装置において、
    電源投入時の初期状態において前記インベントリ実行手段を動作させるインベントリ許可状態とするか、又は前記インベントリ実行手段の動作を禁止するインベントリ禁止状態とするかを選択可能に設定するための設定手段と、
    前記設定手段の設定に基づいて、前記インベントリ実行手段の動作を許可又は禁止するインベントリ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記カセットチューブが取り外し可能に装着されて構成され、
    前記設定手段は、前記カセットチューブの装着の有無に基づいて、前記インベントリ許可状態とするか、又は前記インベントリ禁止状態とするかを選択可能に設定するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  3. 前記インベントリ制御手段は、金種ごとに強制的に硬貨の払出動作を実行させる複数のインベントリスイッチを備え、そのインベントリスイッチの中の予め定める複数のスイッチが同時に押されることにより、前記インベントリ禁止状態を解除して一時的に前記インベントリ許可状態とする強制解除状態に切り替えることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  4. 前記インベントリ制御手段は、前記複数のインベントリスイッチが予め定める設定時間以上継続して同時に押されることにより、前記インベントリ禁止状態を解除して前記インベントリ許可状態とすることを特徴とする請求項3記載の硬貨処理装置。
  5. 前記インベントリ制御手段は、前記インベントリ禁止状態の強制解除状態となってから予め定める第2の設定時間を経過したときにその強制解除を終了し、再び前記インベントリ禁止状態とすることを特徴とする請求項3記載の硬貨処理装置。


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