JP2005190064A - 携帯型情報端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】当該装置の把持性を損なうことなく、装置筐体に無線通信用のアンテナを安定的に固定できること。
【解決手段】少なくとも外部情報記憶媒体に対して非接触による情報読取処理または情報書込処理を行うことができる携帯型情報端末装置において、所定の電波を送受信するアンテナ5と、アンテナ5が埋め込まれた筐体部材12と、を備える。
【選択図】 図4
【解決手段】少なくとも外部情報記憶媒体に対して非接触による情報読取処理または情報書込処理を行うことができる携帯型情報端末装置において、所定の電波を送受信するアンテナ5と、アンテナ5が埋め込まれた筐体部材12と、を備える。
【選択図】 図4
Description
この発明は、所定の交信領域内に存在する外部情報記憶媒体に対して無線通信を行い、該無線通信によって送受信される所定の電波を介して、この外部情報記憶媒体に記憶された情報を読み取り、またはこの外部情報記憶媒体に情報を書き込む携帯型情報端末装置に関するものである。
従来から、小型の集積回路と無線通信用のアンテナとを組み合わせたRFID(Radio Frequency Identification)タグまたはカード状の樹脂製板にRFIDを埋設した非接触ICカード等の外部情報記憶媒体と、該外部情報記憶媒体に記憶された情報を読み取りあるいは該外部情報記憶媒体に所望の情報を書き込む機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)または非接触ICカードリーダライタ等の携帯型情報端末装置とを用いたRFIDシステムが開発されている。
一般に、この外部情報記憶媒体には、静電誘導方式による無線通信を行い、0〜2[mm]程度の通信距離を有する密着型と、400〜530[kHz]の電磁波を用いた電磁結合方式による無線通信を行い、10[cm]程度までの通信距離を有する近接型と、125〜135[kHz]または13.56[MHz]の電磁波を用いた電磁誘導方式の無線通信を行い、10〜100[cm]程度の通信距離を有する近傍型と、2.45[GHz]のマイクロ波または光を用いたマイクロ波方式または光方式の無線通信を行い、数メートル程度の通信距離を有する遠隔型とがある。この携帯型情報端末装置は、所定の交信領域内に存在する外部情報記憶媒体との間において送受信される所定の電波を介して、この外部情報記憶媒体に記憶された情報を読み取りあるいは該外部情報記憶媒体に所望の情報を書き込む。
このような外部情報記憶媒体と携帯型情報端末装置とを用いたRFIDシステムには、複数の外部情報記憶媒体にそれぞれ記憶された各情報を一括して認識できる点、外部情報記憶媒体に記憶できる情報量(64〜数100バイト)が多い点、外部情報記憶媒体に記憶された情報を更新できる点、外部情報記憶媒体が超小型である点、外部情報記憶媒体と携帯型情報端末装置との間に障害物が存在しても情報通信が可能である点等の利点がある。このため、流通業界をはじめとする様々な業種において、このRFIDシステムの有益性が注目されている。このRFIDシステムに用いられる情報端末装置として、無線通信用のアンテナが設けられたアンテナ基板を装置筐体に取り付けた非接触ICカードリーダライタがある(特許文献1参照)。
ところで、近年、ますます開発が進められる携帯型情報端末装置には、作業者による把持に好適な平滑面等の複雑な3次元形状を呈する装置筐体が用いられ、これによって、携帯型情報端末装置の把持性が向上している。
しかしながら、上述した特許文献1に記載された情報端末装置では、無線通信用のアンテナを設けたアンテナ基板が装置筐体の表面に固定されているので、この装置筐体が複雑な3次元形状を呈する場合、この装置筐体とアンテナ基板との間に空隙が生じ易い。このことは、装置筐体にアンテナ基板を取り付ける作業を困難にするばかりでなく、装置筐体とアンテナ基板とを固定する強度を容易に劣化させ、これによって、装置筐体とアンテナ基板との安定した固定状態を担保することが困難になるという問題点があった。この場合、装置筐体に取り付けられたアンテナ基板は、該装置筐体に加えられた衝撃等によって、その適正な取り付け位置からの位置ずれを生じ易く、これに起因して、情報端末装置の無線通信機能が劣化する。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、当該装置の把持性を損なうことなく、装置筐体に無線通信用のアンテナを安定的に固定することができる携帯型情報端末装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる携帯型情報端末装置は、少なくとも外部情報記憶媒体に対して非接触による情報読取処理または情報書込処理を行うことができる携帯型情報端末装置において、所定の電波を送受信するアンテナと、前記アンテナの少なくとも一部が埋め込まれた筐体部材と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる携帯型情報端末装置は、上記発明において、前記情報読取処理または前記情報書込処理を行う制御手段と、前記筐体部材に少なくとも一部が埋め込まれ、前記アンテナと電気的に接続する導電部材と、前記筐体部材に前記制御手段を締結するとともに、前記導電部材と前記制御手段とを電気的に接続する締結部材と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3にかかる携帯型情報端末装置は、上記発明において、前記情報読取処理または前記情報書込処理を行う制御手段と、前記アンテナと前記制御手段とを電気的に接続するとともに、前記制御手段または前記アンテナにかかる衝撃または応力を緩和する導電緩衝部材と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項4にかかる携帯型情報端末装置は、上記発明において、前記アンテナが形成するループの内側であって前記筐体部材の内壁に配置され、前記アンテナから前記制御手段側に放出された電磁波を吸収する電磁波吸収部材と、前記電磁波吸収部材の表面上に配置され、前記制御手段から前記アンテナ側に放出された電磁波を遮断するシールド部材と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5にかかる携帯型情報端末装置は、上記発明において、前記導電部材は、前記アンテナと電気的に接続する第1接続面と、前記制御手段と電気的に接続する第2接続面と、を有し、前記第1接続面の中心軸と前記第2接続面の中心軸とがずれていることを特徴とする。
また、請求項6にかかる携帯型情報端末装置は、上記発明において、前記アンテナの少なくとも一部は、インサート成形によって前記筐体部材に埋め込まれたことを特徴とする。
また、請求項7にかかる携帯型情報端末装置は、上記発明において、前記筐体部材は、前記アンテナを配置する溝と、前記アンテナが配置された前記溝を閉塞する目隠し部材と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8にかかる携帯型情報端末装置は、上記発明において、前記情報読取処理または前記情報書込処理の指示情報を入力する入力手段と、前記情報読取処理によって前記外部情報記憶媒体から読み取った情報または前記情報書込処理によって前記外部情報記憶媒体に書き込む情報を表示する表示手段と、を備え、前記制御手段は、前記アンテナの駆動制御を行う駆動制御処理部と、前記入力手段から入力された指示情報をもとに、前記駆動制御処理部に対して、前記情報読取処理または前記情報書込処理の処理制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項9にかかる携帯型情報端末装置は、上記発明において、前記外部情報記憶媒体の情報を光学的に読み取る光学情報読取手段を備え、前記入力手段は、前記光学情報読取手段が前記情報を光学的に読み取る処理の指示情報を入力し、前記制御部は、前記光学情報読取手段に対して、前記光学的に読み取る処理の処理制御を行うことを特徴とする。
この発明によれば、装置筐体を形成する筐体部材に無線通信用のアンテナが埋め込まれているので、装置筐体に無線通信用のアンテナを組み付ける作業が容易になるとともに、把持性を損なうことなく、装置筐体の所定位置に無線通信用のアンテナを確実に固定でき、常時安定したRFIDの処理または動作を行える携帯型情報端末装置を実現できるという効果を奏する。
以下、添付図面を参照して、この発明にかかる携帯型情報端末装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によって、この発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1である携帯型情報端末装置の機能構成を例示するブロック図である。図1において、この携帯型情報端末装置1は、入力部2と、外部通信部3と、ストレージデバイス4と、無線通信用のアンテナ5と、RFID処理部6と、光学情報読取部7と、表示部8と、音声入出力部9と、制御部10と、記憶部10aとを有する。入力部2、外部通信部3、ストレージデバイス4、RFID処理部6、光学情報読取部7、表示部8、音声入出力部9、および記憶部10aは、制御部10に電気的に接続され、アンテナ5は、RFID処理部6に電気的に接続される。また、制御部10は、入力部2、外部通信部3、ストレージデバイス4、RFID処理部6、光学情報読取部7、表示部8、音声入出力部9、および記憶部10aを制御する。
図1は、この発明の実施の形態1である携帯型情報端末装置の機能構成を例示するブロック図である。図1において、この携帯型情報端末装置1は、入力部2と、外部通信部3と、ストレージデバイス4と、無線通信用のアンテナ5と、RFID処理部6と、光学情報読取部7と、表示部8と、音声入出力部9と、制御部10と、記憶部10aとを有する。入力部2、外部通信部3、ストレージデバイス4、RFID処理部6、光学情報読取部7、表示部8、音声入出力部9、および記憶部10aは、制御部10に電気的に接続され、アンテナ5は、RFID処理部6に電気的に接続される。また、制御部10は、入力部2、外部通信部3、ストレージデバイス4、RFID処理部6、光学情報読取部7、表示部8、音声入出力部9、および記憶部10aを制御する。
入力部2は、外部情報記憶媒体に記憶された情報を読み取る処理(情報読取処理)を指示する指示情報(読取指示情報)、外部情報記憶媒体に書き込む情報(書込情報)と該外部情報記憶媒体に該書込情報を書き込む処理(情報書込処理)を指示する指示情報とを含む書込指示情報、または外部の光学情報記録媒体の情報を読み取る処理(光学情報読取処理)を指示する指示情報(光学読取指示情報)を入力する複数の入力キーを有し、携帯型情報端末装置1の装置筐体に配置される。たとえば、作業者が、入力部2の入力キーを用い、読取指示情報を入力するキー操作を行った場合、入力部2は、この読取指示情報の入力を受け付けるとともに、受け付けた読取指示情報を制御部10に送出する。また、作業者が、入力部2の入力キーを用い、書込指示情報を入力するキー操作を行った場合、入力部2は、この書込指示情報の入力を受け付けるとともに、受け付けた書込指示情報を制御部10に送出する。また、作業者が、入力部2の入力キーを用い、光学読取指示情報を入力するキー操作を行った場合、入力部2は、この光学読取指示情報の入力を受け付けるとともに、受け付けた光学読取指示情報を制御部10に送出する。
外部通信部3は、RS232C、USB、またはIEEE1394等の外部通信用インターフェース、あるいはIrDA規格に準拠した赤外線通信インターフェース等を用いて実現され、外部のホストコンピュータ(図示せず)またはプリンタ等の周辺機器(図示せず)に対する情報通信を行う。外部通信部3は、情報読取処理によって読み取られた情報等が制御部10から入力された場合、制御部10の制御のもと、この制御部10から入力された情報を外部のホストコンピュータまたは周辺機器に送出する。また、外部通信部3は、制御部10の処理動作を制御する各種情報が外部のホストコンピュータから入力された場合、この外部のホストコンピュータから入力された情報を制御部10に送出する。なお、外部通信部3は、外部のホストコンピュータまたは周辺機器の各端子に電気的に接続できる共用端子を用いても実現できる。
ストレージデバイス4は、作業者がストレージデバイス4に着脱自在に挿入した記憶媒体に対し、制御部10の制御のもと、制御部10から入力された情報を記録するように機能する。また、ストレージデバイス4は、制御部10の制御のもと、この記録媒体に記憶された情報を読み取るように機能する。なお、このストレージデバイス4に着脱自在に挿入される記憶媒体として、スマートメディア、メモリスティック、マルチメディアカード、またはSDメモリカード等の各種記憶媒体が用いられる。
アンテナ5は、アルミニウム、チタン−ニッケル合金、銅合金、またはステンレス等の金属を打ち抜いた矩形断面を有する板状の導電体を用いて実現されるループアンテナであり、RFID処理部6の制御のもと、所定の交信領域内に存在するRFIDタグまたは非接触ICカード等の外部情報記憶媒体との間において所定の電波を送受信するように機能する。この場合、アンテナ5は、RFID処理部6から入力された電気信号に対応する所定の電波を出力し、または、外部情報記憶媒体から出力された所定の電波を受信するとともに、この受信した所定の電波に対応する電気信号をRFID処理部6に送出する。なお、アンテナ5は、アルミニウム、チタン−ニッケル合金、銅合金、またはステンレス等の金属であって、円形断面を有する線材を用い、該線材を曲げて構成された導電体を用いても実現できる。
RFID処理部6は、制御部10の制御のもと、アンテナ4の駆動制御を行う駆動制御処理部として機能する。すなわち、RFID処理部6は、制御部10の制御のもと、アンテナ5に電気信号を送出してアンテナ5から所定の電波を出力させるように機能する。この場合、RFID処理部6は、制御部10の制御のもと、アンテナ5に送出する電気信号を制御してアンテナ5から所定の電波を出力させ、密着型、近接型、近傍型、または遠隔型等の所望の無線通信を行う。また、RFID処理部6は、アンテナ5と外部情報記憶媒体との間にて送受信される所定の電波を介して、該外部情報記憶媒体に対する情報読取処理または情報書込処理を行うように機能する。
たとえば、入力部2から入力された読取指示情報が、制御部10を介してRFID処理部6に送出された場合、RFID処理部6は、制御部10の制御のもと、この読取指示情報に対応する電気信号を必要に応じて変調する。その後、RFID処理部6は、この電気信号をアンテナ5に送出するとともに、アンテナ5に対して、この電気信号に対応する所定の電波を出力する制御を行う。この場合、アンテナ5は、RFID処理部6の制御のもと、この電気信号に対応する所定の電波を外部情報記憶媒体に送信する。つぎに、アンテナ5は、この読取指示情報の指示に基づき外部情報記憶媒体から出力された所定の電波を受信するとともに、受信した所定の電波に対応する電気信号をRFID処理部6に送出する。ここで、この外部情報記録媒体から受信した所定の電波は、この外部情報記憶媒体に記憶された情報に対応する。したがって、RFID処理部6は、この外部情報記憶媒体に記憶された情報に対応する電気信号をアンテナ5から受信する。その後、RFID処理部6は、このアンテナ5から入力された電気信号を必要に応じて復調し、この外部情報記憶媒体に記憶された情報として、この電気信号をもとに得られた情報を制御部10に送出する。これによって、RFID処理部6は、この外部情報記憶媒体に対する情報読取処理を達成する。
一方、入力部2から入力された書込指示情報が、制御部10を介してRFID処理部6に送出された場合、RFID処理部6は、制御部10の制御のもと、この書込指示情報に対応する電気信号を必要に応じて変調する。その後、RFID処理部6は、この電気信号をアンテナ5に送出するとともに、アンテナ5に対して、この電気信号に対応する所定の電波を出力する制御を行う。アンテナ5は、RFID処理部6の制御のもと、この電気信号に対応する所定の電波を外部情報記憶媒体に送信する。この場合、この外部情報記憶媒体は、アンテナ5との間で送受信される所定の電波を介して、この書込指示情報を受信し、受信した書込指示情報の指示のもと、該書込指示情報に対応する書込情報を記憶または上書きする。これによって、RFID処理部6は、外部情報記憶媒体に対する情報書込処理を達成する。
光学情報読取部7は、光学情報記録媒体に対して赤外光または可視光を投光する半導体レーザ素子または発光ダイオード等の光源と、この光学情報記録媒体からの反射光を受光するイメージセンサまたはフォトセンサ等の受光素子とを用いて実現される。光学情報読取部7は、制御部10が入力部2から光学読取指示情報を受信した場合、制御部10の制御のもと、光学情報記録媒体に対して光学情報読取処理を行う。この場合、光学情報読取部7は、光学情報記録媒体に赤外光または可視光を投光するとともに、この光学情報記録媒体からの反射光を受光し、該反射光をもとに、光学情報記録媒体の情報を読み取る。その後、光学情報読取部7は、読み取った情報を制御部10に送出し、この光学情報読取処理を達成する。なお、光学情報読取部7がイメージセンサを用いて実現された場合、光学情報読取部7は、光学情報記録媒体を撮像処理し、該撮像処理によって得られた光学情報記録媒体の画像情報を制御部10に送出してもよい。この場合、制御部10は、光学情報読取部7から受信した光学情報記録媒体の画像情報を解読して、この光学情報記録媒体の情報を読み取る。
表示部8は、液晶表示装置(LCD)または有機ELパネル等の薄型ディスプレイを用いて実現され、制御部10の制御のもと、情報読取処理によって読み取られた情報、書込指示情報に含まれる書込情報、または光学情報読取処理によって読み取られた情報等を表示出力する。また、表示部8は、光学情報読取部7が光学情報記録媒体を撮像するように機能する場合、光学情報読取部7によって撮像された画像情報を表示出力する。なお、表示部8は、携帯型情報端末装置1に処理動作に関するエラーが発生した場合に、制御部10の制御のもと、このエラーを報知する所定のエラー表示を表示出力してもよい。
音声入出力部9は、マイクロフォンおよびスピーカを用いて実現される。音声入出力部9は、制御部10の制御のもと、外部からの音声情報を入力するとともに、入力した音声情報を制御部10に送出する。また、音声入出力部9は、制御部10の制御のもと、制御部10から入力された音声情報を外部に出力する。なお、音声入出力部9は、制御部10の制御のもと、各構成部位による処理の開始または完了を報知する所定の報知音を出力し、または、携帯型情報端末装置1に処理動作に関するエラーが発生した場合に、制御部10の制御のもと、このエラーを報知する所定のエラー音を出力してもよい。この場合、音声入出力部9は、上述した表示部8によるエラー表示の出力と同期して、このエラー表示に対応するエラー音を出力する。
制御部10は、記憶部10aを有する。記憶部10aは、処理プログラム等の各種データが予め記憶されたROM(Read Only Memory)と、各処理の演算パラメータ、外部情報記憶媒体または光学情報記録媒体から読み取られた各種情報、書込情報、あるいは音声情報等を記憶するRAM(Random Access Memory)とを用いて実現される。制御部10は、記憶部10aに記憶された処理プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を用いて実現され、上述したように、入力部2、外部通信部3、ストレージデバイス4、RFID処理部6、光学情報読取部7、表示部8、音声入出力部9、および記憶部10aの各処理または動作を制御する。この場合、制御部10は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行う。なお、制御部10は、外部通信部3を介して、RFID処理部6または光学情報読取部7から入力された情報を外部のホストコンピュータに送出し、その後、このホストコンピュータによって情報処理がなされた情報を受信してもよい。
つぎに、携帯型情報端末装置1の構造について詳細に説明する。図2は、携帯型情報端末装置1の装置外装を例示する模式図である。図3は、携帯型情報端末装置1のほぼ中央を切断した縦断面を模式的に例示した図であって、図2に示す携帯型情報端末装置1のA−A線断面模式図である。図4は、携帯型情報端末装置1の縁部近傍を切断した縦断面を模式的に例示した図であって、図2に示す携帯型情報端末装置1のB−B線断面模式図である。
図2、図3、および図4において、携帯型情報端末装置1は、携帯型情報端末装置1の装置筐体を形成する筐体部材12,13と、図1に示した制御部10に電力を供給するバッテリー等の電源11と、電源11が装填される電源ボックス12cと、電源ボックス12cの蓋部材である電源カバー12aと、電源カバー12aを筐体部材12および電源ボックス12cに着脱可能に固定するカバー止め部材12bと、図1に示したアンテナ5および表示部8と、導電部材14と、図1に示したRFID処理部6、光学情報読取部7、制御部10、および記憶部10aが配置された制御基板16と、制御基板16を筐体部材12に締結する締結部材17と、表示部8を筐体部材13に締結するホルダー19とを有する。また、筐体部材12の先端近傍には、固定用ボス12dが筐体部材12の一部として一体成形され、筐体部材13には、表示部8を外力から保護する表示窓13aが設けられる。なお、筐体部材12の所定位置には、図1に示した外部通信部3、ストレージデバイス4、および音声出入力部9が配置され、筐体部13の所定位置には、図1に示した入力部2が配置されるが、ここでは図示しない。
電源カバー12aおよび電源ボックス12cは、ポリカーボネート(PC)樹脂またはABS樹脂等の非導電性材料を用いた成形加工によって実現され、筐体部材12に配置される。電源カバー12aの縁には、カバー止め部材12bに挿通される開口部が設けられる。筐体部材12には、電源カバー12aの開口部に対応する螺子穴が設けられる。カバー止め部材12bが、電源カバー12aの開口部を挿通するとともに、筐体部材12の螺子穴に締結された場合、電源カバー12aは、筐体部材12および電源ボックス12cに着脱可能に固定される。一方、電源ボックス12cには、装填された電源11と制御基板16とを電気的に接続する配線(図示せず)が設けられ、この配線および制御基板16上の配線(図示せず)を介して、電源11と制御部10とが電気的に接続される。
筐体部材12,13は、ポリカーボネート(PC)樹脂またはABS樹脂等の非導電性材料を用いた成形加工によって実現される。筐体部材12,13は、相互に嵌合されて、携帯型情報端末装置1の装置筐体を形成する。この場合、筐体部材12,13によって形成された装置筐体は、作業者による携帯型情報端末装置1の把持に好適な3次元形状を呈する。
筐体部材12の縁部には、筐体部材12の外形に沿うように、アンテナ5が埋め込まれる。この場合、筐体部材12は、その内部にアンテナ5を埋め込むインサート成形またはインモールド成形によって、アンテナ5と一体成形される。これによって、アンテナ5は、上述した装置筐体の3次元形状によらず、かつ筐体部材12に対する相対的な位置ずれが生じないように、筐体部材12に安定的に固定される。また、アンテナ5は、上述したように、アルミニウム、チタン−ニッケル合金、銅合金、またはステンレス等の金属製の板状または線状の導電体を用いて実現され、導電部材14を介して制御基板16と電気的に接続される接続端子5a,5bを有する。アンテナ5は、接続端子5a,5bが固定用ボス12dに対応する位置に配置されるように、筐体部材12内に埋め込まれる。なお、筐体部材12,13およびアンテナ5は、図2に示すA−A線について概ね線対称の構造を有する。
図5は、固定用ボス12dの断面を含む携帯型情報端末装置1の縦断面を模式的に例示した図であって、図2に示した携帯型情報端末装置1のC−C線縦断面模式図である。図5において、導電部材14は、アルミニウム、チタン−ニッケル合金、銅合金、鉄、またはステンレス等の金属を用いて実現され、アンテナ5と電気的に接続された状態で固定用ボス12d内に埋め込まれる。この場合、アンテナ5の接続端子5aにはんだ付けされた状態または密接させた状態の導電部材14が、上述したインサート成形またはインモールド成形によって、固定用ボス12d内に埋め込まれ、これによって、導電部材14は、一端がアンテナ5と電気的に接続されるとともに他端が固定用ボス12dから露出するように、固定用ボス12d内に確実に埋め込まれる。
また、導電部材14内には、締結部材17を締結する螺子穴が設けられる。制御基板16には、制御部10と電気的に接続された基板電極16aが設けられる。基板電極16aには、締結部材17に挿通される開口部が設けられ、締結部材17が、この開口部を挿通するとともに、導電部材14の螺子穴に締結された場合、制御基板16は、固定用ボス12dまたは導電部材14を介して、筐体部材12に締結され、これと同時に、制御基板16は、基板電極16aと導電部材14とを介して、アンテナ5と電気的に接続される。これによって、制御基板16は筐体部材12に確実に固定され、かつ、制御基板16に配置された制御部10とアンテナ5との電気的な接続が確実に行われる。なお、図2に示したアンテナ5の接続端子5b側の構造は、図5に示す接続端子5a側の構造と同様である。
一方、筐体部材13には、上述したように、表示窓13aが設けられ、表示窓13aに対応する位置には、表示部8が配置される。この場合、表示部8は、ホルダー19と筐体部材13との螺子締結によって、ホルダー19を介して筐体部材13に固定される。また、表示部8は、制御基板16と電気的に接続され、これによって、表示部8は、上述した制御部10との電気的な接続を達成する。
つぎに、この発明の実施の形態1の変形例1について詳細に説明する。この実施の形態1では、接続端子5aの中心軸と基板電極16aの中心軸とがほぼ同じである場合を説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、接続端子5aの中心軸と基板電極16aの中心軸とが異なってもよい。図6は、この発明の実施の形態1の変形例1である携帯型情報端末装置のほぼ中央を切断した縦断面を例示する縦断面模式図である。この携帯型情報端末装置100は、筐体部材12に代えて筐体部材101が配置され、筐体部材101には、固定用ボス12dに代えて固定用ボス101aが一体成形される。また、固定用ボス101a内には、導電部材14に代えて導電部材15が埋め込まれる。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
図7は、固定用ボス101aの断面を含む携帯型情報端末装置100の縦断面模式図である。図7において、導電部材15は、アルミニウム、チタン−ニッケル合金、銅合金、鉄、またはステンレス等の金属を用いて実現され、上述したインサート成形またはインモールド成形によって、アンテナ5と電気的に接続された状態で固定用ボス101a内に埋め込まれる。この場合、導電部材15は、一端がアンテナ5の接続端子5aにはんだ付けされるまたは密接するとともに、他端が固定用ボス101aから露出するように、固定用ボス101a内に確実に埋め込まれる。
また、導電部材15内には、この他端側に、締結部材17を締結する螺子穴が設けられる。締結部材17が、基板電極16aの開口部を挿通するとともに、導電部材15の螺子穴に締結された場合、制御基板16は、固定用ボス101aまたは導電部材15を介して、筐体部材101に締結され、これと同時に、制御基板16は、基板電極16aと導電部材15とを介して、アンテナ5と電気的に接続される。すなわち、導電部材15が、図7に示すように、アンテナ5の接続端子5aに電気的に接続される一端の面中心の軸nと、固定用ボス101aから露出する側であって、基板電極16aに電気的に接続される他端の面中心の軸mとを異なる軸とする構造を備え、かつ、筐体部材101が、上述したように、この導電部材15が固定用ボス101a内に埋め込まれた構造を備えれば、アンテナ5の接続端子5aの中心軸と基板電極16aの中心軸とが異なる場合であっても、制御基板16は、筐体部材101に確実に固定され、かつ、制御基板16に配置された制御部10とアンテナ5との電気的な接続が確実に行われる。
つぎに、この発明の実施の形態1の変形例2について詳細に説明する。この実施の形態1では、アンテナ5が、インサート成形またはインモールド成形によって、筐体部材12内に埋め込まれた場合を説明したが、この発明は、これに限定されるものではない。図8は、この発明の実施の形態1の変形例2である携帯型情報端末装置の装置外装を例示する模式図である。図9は、図8に示す携帯型情報端末装置のD−D線縦断面模式図である。この携帯型情報端末装置110は、筐体部材12に代えて筐体部材111が配置され、筐体部材111には、アンテナ5の外形に対応する溝が設けられる。また、筐体部材111の別体としてのアンテナ5が、この溝に装填され、その後、このアンテナ5を装填した溝が、目隠し部材112によって閉塞される。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
筐体部材111の溝は、成形加工によって形成され、筐体部材111におけるアンテナ5の装填位置を決定する溝である。アンテナ5がこの溝に装填された場合、このアンテナ5が装填された溝には、目隠し部材112が圧入され、その後、この圧入された目隠し部材112が、所定の硬化処理によって硬化される。これによって、目隠し部材112は、アンテナ5が装填された溝を閉塞する。この場合、目隠し部材112は、筐体部材111と一体化した状態になるので、アンテナ5は、筐体部材111内に埋め込まれた状態になる。したがって、アンテナ5は、上述したインサート成形またはインモールド成形の場合と同様に、装置筐体の3次元形状によらず、かつ筐体部材111に対する相対的な位置ずれが生じないように、筐体部材111に安定的に固定される。なお、目隠し部材112として、筐体部材13,111と同材質の樹脂を用いてもよいし、筐体部材13,111と異なる材質であって筐体部材13,111の材質に対して相溶性のない樹脂を用いてもよい。また、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、またはフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用いてもよいし、シリコーン樹脂またはイミド樹脂等の熱硬化性または光硬化性の樹脂を用いてもよい。
図10は、筐体部材111に設けられた固定用ボス12dの断面を含む携帯型情報端末装置110の縦断面を模式的に例示した図であって、図8に示した携帯型情報端末装置110のE−E線縦断面模式図である。図10において、導電部材14は、インサート成形またはインモールド成形によって、アンテナ5の接続端子5aに電気的に接続される端部と基板電極16aに電気的に接続される端部とが固定用ボス12dから露出するように、固定用ボス12d内に埋め込まれる。また、導電部材14内には、螺子穴が設けられ、アンテナ5の接続端子5aには、この螺子穴に対応する開口部が設けられる。締結部材18が、筐体部材111の溝に装填されたアンテナ5の接続端子5aの開口部を挿通するとともに、導電部材14の螺子穴に締結された場合、接続端子5aは、筐体部材111または導電部材14に固定されるとともに、導電部材14との電気的な接続を確実にする。その後、目隠し部材112は、上述したように、アンテナ5が装填された溝を閉塞するとともに、筐体部材111と一体化した状態になる。この場合、アンテナ5は、上述したように、筐体部材111内に埋め込まれた状態になる。
つぎに、この発明の実施の形態1の変形例3について詳細に説明する。この実施の形態1の変形例2では、接続端子5aの中心軸と基板電極16aの中心軸とがほぼ同じである場合を説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、接続端子5aの中心軸と基板電極16aの中心軸とが異なってもよい。図11は、この発明の実施の形態1の変形例3である携帯型情報端末装置の固定用ボス近傍の縦断面を例示する縦断面模式図である。この携帯型情報端末装置120は、筐体部材111に代えて筐体部材121が配置され、筐体部材121には、固定用ボス12dに代えて固定用ボス101aが一体成形される。また、固定用ボス101a内には、導電部材14に代えて導電部材15が埋め込まれる。その他の構成は実施の形態1の変形例2と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
導電部材15は、インサート成形またはインモールド成形によって、アンテナ5の接続端子5aに電気的に接続される端部と基板電極16aに電気的に接続される端部とが固定用ボス101aから露出するように、固定用ボス101a内に埋め込まれる。また、導電部材15内には、螺子穴が設けられる。締結部材18が、筐体部材121の溝に装填されたアンテナ5の接続端子5aの開口部を挿通するとともに、導電部材15の螺子穴に締結された場合、接続端子5aは、筐体部材121または導電部材15に固定されるとともに、導電部材15との電気的な接続を確実にする。その後、目隠し部材112は、上述した実施の形態1の変形例2と同様に、アンテナ5が装填された溝を閉塞するとともに、筐体部材111と一体化した状態になる。この場合、アンテナ5は、上述した実施の形態1の変形例2と同様に、筐体部材111内に埋め込まれた状態になる。
すなわち、導電部材15が、図11に示すように、締結部材18によって接続端子5aに固定されるとともに電気的に接続される一端の面中心の軸nと、固定用ボス101aから露出する側であって、基板電極16aに電気的に接続される他端の面中心の軸mとを異なる軸とする構造を備え、かつ、筐体部材121が、この導電部材15が固定用ボス101a内に埋め込まれた構造を備えれば、アンテナ5を埋め込むインサート成形またはインモールド成形によって筐体部材が成形加工されず、かつ、接続端子5aの中心軸と基板電極16aの中心軸とが異なる場合であっても、制御基板16は、筐体部材121に確実に固定され、かつ、制御基板16に配置された制御部10とアンテナ5との電気的な接続が確実に行われる。
なお、この実施の形態1およびその変形例1では、無線通信用のアンテナが、インサート成形またはインモールド成形によって筐体部材内に完全に埋め込まれた場合を例示したが、この発明はこれに限定されるものではなく、このアンテナの少なくとも一部が筐体部材内に埋め込まれていればよい。たとえば、この筐体部材内に埋め込まれたアンテナの表面が、この筐体部材の外壁または内壁から露出してもよい。
また、この実施の形態1およびその変形例1〜3では、光学情報記録媒体の情報を読み取る光学情報読取部が配置された携帯型情報端末装置の場合を例示したが、この発明は、これに限定されるものではなく、外部の情報記憶媒体との情報通信手段として、所定の電波を介し、非接触で情報の読取処理または書込処理を行うRFID機能のみを備えた携帯型情報端末装置に適用してもよい。
また、この発明の実施の形態1の変形例2,3では、筐体部材とは別体の無線通信用のアンテナが、この筐体部材に設けられた該アンテナの外形に対応する溝に装填された場合を例示したが、この発明は、これに限定されるものではなく、ホットスタンプ、スパッタリング、または真空蒸着等の各種方法によって、この筐体部材の溝にアンテナを転写し、該転写されたアンテナと該筐体部材とを一体化してもよい。この場合、筐体部材の溝に転写されたアンテナは、この筐体部材と一体化されるとともに、該筐体部材の固定用ボスに埋め込まれた導電部材との電気的接続を確実に得るので、このアンテナは、締結部材を用いて、この導電部材に締結されなくてもよい。また、所定の目隠し部材を用いて、このアンテナが転写された溝を閉塞すれば、この転写されたアンテナは、上述した実施の形態1の変形例2,3と同様に、この筐体部材内に埋め込まれた状態になる。
さらに、この実施の形態1の変形例2,3では、筐体部材に設けられた溝に無線通信用のアンテナが装填された場合に、この溝に目隠し部材を圧入し、その後、この圧入された目隠し部材を硬化して、このアンテナが装填された溝を閉塞していたが、この発明は、これに限定されるものではなく、このアンテナが装填または転写された溝に固体状の目隠し部材を接着して該溝を閉塞してもよいし、この溝に係止される係止爪が設けられた固体状の目隠し部材を用い、このアンテナが装填または転写された溝に該固体状の目隠し部材を着脱可能に嵌合して該溝を閉塞してもよい。
以上に説明したように、この発明の実施の形態1およびその変形例1〜3では、装置筐体を形成する筐体部材に無線通信用のアンテナが埋め込まれた構成を有するので、この装置筐体が作業者による把持に好適な平滑面等の複雑な3次元形状を呈する場合であっても、装置筐体に無線通信用のアンテナを組み付ける作業が容易になるとともに、装置筐体の所定位置に無線通信用のアンテナを確実に固定でき、これによって、装置筐体に組み付けられた無線通信用のアンテナの位置ずれおよび変形を防止でき、当該装置の把持性を損なわずに、常時安定したRFIDの動作を行える携帯型情報端末装置を実現できる。
また、このアンテナとRFIDの動作を制御する制御部とを電気的に接続する導電部材が、この筐体部材に設けられた固定用ボスに埋め込まれ、締結部材を用いて、この制御部が配置された制御基板の基板電極と、この導電部材とを締結するように構成したので、この制御部と、このアンテナとを電気的に接続すると同時に、この筐体部材に、この制御基板を確実に固定することができ、これによって、この筐体部材に埋め込まれたアンテナとこの制御部とを電気的に接続した携帯型情報端末装置を容易に実現できる。さらに、制御基板と筐体部材とを固定する部位が、制御基板の制御部とアンテナと電気的に接続する部位を併せ持つので、この制御基板上のスペースを有効利用でき、これによって、当該装置の小型化を促進できる。
さらに、この発明の実施の形態1の変形例1,3では、このアンテナとの電気的な接続を行う端部の中心軸と、この基板電極との電気的な接続を行う端部の中心軸とが異なる構造の導電部材が、この筐体部材の固定用ボス内に埋め込まれ、この導電部材によって、このアンテナと制御部との電気的な接続が行われるように構成したので、この制御基板上の基板電極が、このアンテナの接続端子から離れた所望位置に配置された場合であっても、この筐体部材に埋め込まれたアンテナとこの制御部とを電気的に接続した携帯型情報端末装置を容易に実現できる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。上述した実施の形態1では、筐体部材の固定用ボスに埋め込まれた導電部材を介して、該筐体部材に埋め込まれたアンテナと制御基板の制御部とを電気的に接続していたが、この実施の形態2では、このアンテナと制御部との電気的な接続を行うとともに、このアンテナまたはこの制御基板にかかる衝撃または応力を緩和するように構成している。
つぎに、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。上述した実施の形態1では、筐体部材の固定用ボスに埋め込まれた導電部材を介して、該筐体部材に埋め込まれたアンテナと制御基板の制御部とを電気的に接続していたが、この実施の形態2では、このアンテナと制御部との電気的な接続を行うとともに、このアンテナまたはこの制御基板にかかる衝撃または応力を緩和するように構成している。
図12は、この発明の実施の形態2である携帯型情報端末装置のほぼ中央を切断した縦断面を例示する縦断面模式図である。この携帯型情報端末装置21は、導電緩衝部材24を有し、筐体部材12に代えて筐体部材22が配置され、筐体部材13に代えて筐体部材23が配置される。筐体部材22には、固定用ボス12dに代えて固定用ボス22aが一体成形され、固定用ボス22a内には、導電部材14に代えて導電部材27が埋め込まれる。導電緩衝部材24の一端は、締結部材29が該一端を挿通するとともに導電部材27の螺子穴に締結された場合に、導電部材27の一端に締結され、導電緩衝部材24の他端は、制御基板16の基板電極16aにはんだ付けされる。筐体部材23の先端近傍には、螺子穴を有する固定用ボス23aが筐体部材23の一部として一体成形され、制御基板16は、締結部材(図示せず)が制御基板16を挿通するとともに固定用ボス23aの螺子穴に締結された場合に、固定用ボス23aを介して筐体部材23に固定される。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
図13は、固定用ボス22aの断面を含む携帯型情報端末装置21の縦断面模式図である。図13において、導電部材27は、アルミニウム、チタン−ニッケル合金、銅合金、鉄、またはステンレス等の金属を用いて実現され、インサート成形またはインモールド成形によって、アンテナ5と電気的に接続された状態で固定用ボス22a内に埋め込まれる。この場合、導電部材27は、一端がアンテナ5の接続端子5aにはんだ付けされるまたは密接するとともに、他端が固定用ボス22aから露出するように、固定用ボス22a内に確実に埋め込まれる。
導電緩衝部材24は、導電部材24aと配線24bとを有する。導電部材24aは、アルミニウム、チタン−ニッケル合金、銅合金、鉄、またはステンレス等の金属を用いて実現される板状の導電部材である。また、導電部材24aには、締結部材29に挿通される開口部が設けられ、締結部材29が該開口部を挿通するとともに導電部材27の螺子穴に締結された場合、導電部材24aは、導電部材27の一端に固定されるとともに電気的に接続される。一方、配線24bは、その一部が非導電部材の膜に覆われた銅線等の導電部材を用いて実現され、適度な可撓性を有する。また、配線24bの一端は、導電部材24aに電気的に接続され、他端は、はんだ付け等によって、制御基板16の基板電極16aに電気的に接続される。この場合、アンテナ5は、導電部材27および導電緩衝部材24を介して、制御基板16の制御部10と電気的に接続される。
ここで、携帯型情報端末装置21の落下または衝突等に起因する外力が筐体部材22,23に印加された場合、この外力による衝撃は、筐体部材22,23等を介して、制御基板16またはアンテナ5に伝達される。また、携帯型情報端末装置21を圧縮する外力が、筐体部材22,23に印加された場合、この外力に起因して、アンテナ5と制御基板16との相対的な位置ずれが発生し、この位置ずれによって、アンテナ5と制御基板16とに応力が発生する。しかし、導電緩衝部材24は、上述したように、可撓性を有する配線24bを備えているので、この制御基板16またはアンテナ5に伝達された衝撃を吸収できる。これによって、導電緩衝部材24は、この制御基板16またはアンテナ5に伝達された衝撃を緩和する。同様に、導電緩衝部材24は、この位置ずれに起因する応力を緩和する。したがって、導電緩衝部材24は、制御基板16またはアンテナ5に対する衝撃または応力を緩和するとともに、該衝撃または該応力に起因するアンテナ5の破損または断線と制御基板16の破損または断線とを防止できる。
なお、導電緩衝部材24は、導電部材24aを用いずに、配線24bの一端から露出した導電部材を締結部材29に巻き付け、これによって、導電緩衝部材24と導電部材27との電気的な接続を行ってもよい。また、導電緩衝部材24は、電気的な配線がプリントされたフレキシブル基板を用いて実現してもよく、この場合、締結部材29が、このフレキシブル基板に設けられた開口部を挿通するとともに導電部材27の螺子穴に締結されれば、このフレキシブル基板の一端は、上述した導電部材24aの場合と同様に、導電部材27の一端に固定されるとともに電気的に接続される。また、このフレキシブル基板の他端は、所定のコネクタ等を用いて、制御基板16に電気的に接続される。
さらに、導電緩衝部材24は、ステンレス、りん青銅、またはベリリウム銅等の金属を材質とする板ばねを用いて実現してもよく、この場合、締結部材29が、この板ばねに設けられた開口部を挿通するとともに導電部材27の螺子穴に締結されれば、この板ばねの一端は、上述した導電部材24aの場合と同様に、導電部材27の一端に固定されるとともに電気的に接続される。また、この板ばねの他端は、この板ばねと導電部材27との接続と同様に、所定の締結部材を用いた螺子締結によって、制御基板16に電気的に接続される。
一方、固定用ボス22a内に埋め込まれた導電材料を介して、アンテナ5と制御基板16の制御部10とを電気的に接続する導電緩衝部材は、導電性を有するコイルばねを用いて実現してもよい。図14は、導電性を有するコイルばねによって実現された導電緩衝部材と固定用ボス22aに埋め込まれた導電部材とを介して、アンテナ5と制御基板16の制御部10とを電気的に接続した構造を例示する縦断面模式図である。図14において、携帯型情報端末装置21は、導電緩衝部材24に代えて導電緩衝部材25を有し、導電部材27に代えて導電部材28を有する。
導電緩衝部材25は、ステンレス、りん青銅、またはベリリウム銅等の金属を材質とするコイルばねを用いて実現され、この一端が、はんだ付け等によって基板電極16aに固定され、この他端が、導電部材28の露出端に電気的に接続される。この場合、導電緩衝部材25は、弾性力によって、この導電緩衝部材25の他端を導電部材28の露出端に圧接させる。ここで、導電緩衝部材25は、コイルばねの構造を有するので、筐体部材22,23に印加された外力に起因して制御基板16またはアンテナ5に発生する衝撃または応力を緩和でき、上述した導電緩衝部材24の場合と同様の作用効果を享受する。
なお、導電緩衝部材25は、この一端が、はんだ付け等によって、導電部材28の露出端に固定され、この他端が、弾性力によって、基板電極16aに圧接させてもよいが、望ましくは、導電緩衝部材25の一端が、はんだ付け等によって、導電部材28の露出端に固定され、この他端が、はんだ付け等によって、基板電極16aに固定される。この場合、導電緩衝部材25の一端と導電部材28との電気的な接続と、この他端と基板電極16aとの電気的な接続とが確実に行われ、これによって、制御基板16の制御部10とアンテナ5との電気的な接続が確実に達成される。
他方、コイルばねを用いて実現された導電緩衝部材は、その一端が、基板電極16aと電気的に接続され、その他端が、固定用ボス22a内に露出したアンテナ5の接続端子5aと直接電気的に接続されてもよい。図15は、導電性を有するコイルばねによって実現された導電緩衝部材がアンテナ5の接続端子5aと直接電気的に接続され、アンテナ5と制御基板16の制御部10とが、この導電緩衝部材を介して電気的に接続された構造を例示する縦断面模式図である。図15において、携帯型情報端末装置21は、導電緩衝部材24に代えて導電緩衝部材26を有する。また、導電部材27が固定用ボス22a内に埋め込まれず、アンテナ5の接続端子5aが固定用ボス22a内に露出する。
導電緩衝部材26は、ステンレス、りん青銅、またはベリリウム銅等の金属を材質とするコイルばねを用いて実現され、この一端が、はんだ付け等によって基板電極16aに固定され、この他端が、固定用ボス22a内に露出した接続端子5aに電気的に接続される。この場合、導電緩衝部材26は、弾性力によって、この導電緩衝部材26の他端を接続端子5aに圧接させる。また、固定用ボス22aは、この導電緩衝部材26の他端を接続端子5aに導く枠体として機能する。この固定用ボス22aの枠体としての機能は、導電緩衝部材26と接続端子5aとを電気的に接続する組立作業を容易にする。ここで、導電緩衝部材26は、コイルばねの構造を有するので、筐体部材22,23に印加された外力に起因して制御基板16またはアンテナ5に発生する衝撃または応力を緩和でき、上述した導電緩衝部材24の場合と同様の作用効果を享受する。
なお、導電緩衝部材26は、この一端が、はんだ付け等によって、固定用ボス22a内に露出した接続端子5aに固定され、この他端が、弾性力によって、基板電極16aに圧接させてもよいが、望ましくは、導電緩衝部材26の一端が、はんだ付け等によって、接続端子5aに固定され、この他端が、はんだ付け等によって、基板電極16aに固定される。この場合、導電緩衝部材26の一端と接続端子5aとの電気的な接続と、この他端と基板電極16aとの電気的な接続とが確実に行われ、これによって、制御基板16の制御部10とアンテナ5との電気的な接続が確実に達成される。
また、この実施の形態2では、アンテナ5が、インサート成形またはインモールド成形によって、筐体部材22内に埋め込まれた場合を説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、上述した実施の形態1の変形例2と同様に、アンテナ5の外形に対応する溝が筐体部材に設けられ、該溝にアンテナ5を装填または転写した場合に適用してもよい。この場合、この筐体部材に設けられる溝は、該筐体部材の内壁側に開口する溝であってもよいし、該筐体部材の外壁側に開口する溝であってもよい。
さらに、この実施の形態2では、無線通信用のアンテナが、インサート成形またはインモールド成形によって筐体部材内に完全に埋め込まれた場合を例示したが、この発明はこれに限定されるものではなく、このアンテナの少なくとも一部が筐体部材内に埋め込まれていればよい。たとえば、この筐体部材内に埋め込まれたアンテナの表面が、この筐体部材の外壁側または内壁側から露出してもよい。
以上に説明したように、この実施の形態2では、装置筐体を形成する筐体部材に埋め込まれた無線通信用のアンテナが、可撓性を有する導電部材または弾性力を有する導電部材を用いて実現された導電緩衝部材を介して、RFIDの動作または処理を制御する制御基板と電気的に接続されるように構成したので、この筐体部材に印加される外力に起因してこのアンテナまたはこの制御基板に発生する衝撃または応力を緩和することができ、該衝撃または該応力に起因するアンテナの破損または断線と制御基板の破損または断線とを防止できる。
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。上述した実施の形態1では、無線通信用のアンテナが埋め込まれた筐体部材を用いて装置筐体を形成していたが、この実施の形態3では、この無線通信用のアンテナが埋め込まれた筐体部材の内壁に、RFIDの無線通信における所定の電波、すなわち電磁波を吸収する電磁波吸収部材を設け、さらに、該電磁波吸収部材の表面に、この電磁波を遮断するシールド部材を設けている。
つぎに、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。上述した実施の形態1では、無線通信用のアンテナが埋め込まれた筐体部材を用いて装置筐体を形成していたが、この実施の形態3では、この無線通信用のアンテナが埋め込まれた筐体部材の内壁に、RFIDの無線通信における所定の電波、すなわち電磁波を吸収する電磁波吸収部材を設け、さらに、該電磁波吸収部材の表面に、この電磁波を遮断するシールド部材を設けている。
図16は、この発明の実施の形態3である携帯型情報端末装置のほぼ中央を切断した縦断面を例示する縦断面模式図である。この携帯型情報端末装置31は、筐体部材12の内壁と電源ボックス12cの外壁とに電磁波吸収部材32が設けられ、電磁波吸収部材32の表面上に、シールド部材33が設けられる。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
図17は、アンテナ5が埋め込まれた筐体部材12の縁部近傍を切断した携帯型情報端末装置31の縦断面を例示する縦断面模式図である。図16および図17において、電磁波吸収部材32は、フェライト等の磁性体を用いて実現され、アンテナ5に囲まれた範囲内、すなわちアンテナ5のループの内側に存在する筐体部材12の内壁と、筐体部材12,13によって形成される装置筐体内に露出する電池ボックス12cの外壁とに設けられる。シールド部材33は、アルミニウムまたは銅等の金属を用いて実現され、電磁波吸収部材32を覆うように、電磁波吸収部材32の表面上に設けられる。すなわち、シールド部材33は、電磁波吸収部材32の制御基板16側に設けられる。
ここで、携帯型情報端末装置31が、上述した実施の形態1の場合と同様に、所定の交信領域内に存在する外部情報記憶媒体に情報読取処理または情報書込処理を行った場合、図1に示したRFID処理部6および制御部10等を搭載した制御基板16とアンテナ5とは、所定の電磁波を放出する。この場合、電磁波吸収部材32は、アンテナ5から制御基板16に向けて放出された電磁波(アンテナ電磁波)と該アンテナ電磁波の反射波とを吸収し、シールド部材33は、アンテナ電磁波と制御基板16からアンテナ5に向けて放出された電磁波(基板電磁波)とを反射する。すなわち、電磁波吸収部材32は、アンテナ電磁波と、シールド部材33からの該アンテナ電磁波の反射波との干渉(アンテナ電磁波干渉)を防止するとともに、シールド部材33に該アンテナ電磁波による渦電流の発生を防止する。また、シールド部材33は、アンテナ電磁波と基板電磁波とを遮断して、アンテナ電磁波と基板電磁波との干渉(基板電磁波干渉)を防止する。これによって、アンテナ5と制御基板16との距離を大きくすることなく、このアンテナ電磁波干渉および基板電磁波干渉を防止することができ、このアンテナ電磁波干渉または基板電磁波干渉あるいはこの渦電流の発生に起因するRFIDの通信機能の劣化を防止できる。
なお、この実施の形態3では、アンテナ5の接続端子の中心軸と制御基板16の基板電極の中心軸とがほぼ同じである場合を例示したが、この発明は、これに限定されるものではなく、上述した実施の形態1の変形例1と同様に、この接続端子の中心軸とこの基板電極の中心軸とが異なる場合に適用してもよい。
また、この実施の形態3では、アンテナ5が、インサート成形またはインモールド成形によって、筐体部材12内に埋め込まれた場合を例示したが、この発明は、これに限定されるものではなく、上述した実施の形態1の変形例2と同様に、アンテナ5の外形に対応する溝が筐体部材に設けられ、該溝にアンテナ5を装填または転写した場合に適用してもよい。この場合、この筐体部材に設けられる溝は、該筐体部材の内壁側に開口する溝であってもよいし、該筐体部材の外壁側に開口する溝であってもよい。
さらに、この実施の形態3では、筐体部材12の固定用ボス12dに埋め込まれた導電部材を介して、アンテナ5と制御基板16の制御部10とを電気的に接続した場合を例示したが、この発明は、これに限定されるものではなく、上述した実施の形態2と同様に、アンテナ5または制御基板16にかかる衝撃または応力を緩和する緩衝導電部材を介して、アンテナ5と制御基板16とを電気的に接続した場合に適用してもよい。
以上に説明したように、この実施の形態3では、無線通信用のアンテナに挟まれる範囲内に存在する筐体部材の全内壁面に電磁波吸収部材が少なくとも設けられ、該電磁波吸収部材の表面上にシールド部材が設けられ、この電磁波吸収部材が、このアンテナから制御基板に向けて放出されたアンテナ電磁波と該アンテナ電磁波の反射波とを吸収し、このシールド部材が、この制御基板からこのアンテナに向けて放出された基板電磁波とアンテナ電磁波とを反射するように構成したので、アンテナ電磁波と該アンテナ電磁波の反射波とのアンテナ電磁波干渉とアンテナ電磁波と基板電磁波との基板電磁波干渉とを防止できるとともに、シールド部材に対する渦電流の発生を防止でき、このアンテナと制御基板との距離を大きくすることなく、このアンテナ電磁波干渉および基板電磁波干渉を防止することができる。これによって、装置の小型化を容易にするとともに、RFIDの通信機能の劣化を防止した携帯型情報端末装置を実現することができる。
1,21,31,100,110,120 携帯型情報端末装置
2 入力部
3 外部通信部
4 ストレージデバイス
5 アンテナ
5a,5b 接続端子
6 RFID処理部
7 光学情報読取部
8 表示部
9 音声入出力部
10 制御部
10a 記憶部
11 電源
12,13,22,23,101,111,121 筐体部材
12a 電源カバー
12b カバー止め部材
12c 電源ボックス
12d,22a,23a,101a 固定用ボス
13a 表示窓
14,15,24a,27,28 導電部材
16 制御基板
16a 基板電極
17,18,29 締結部材
19 ホルダー
24,25,26 導電緩衝部材
24b 配線
32 電磁波吸収部材
33 シールド部材
112 目隠し部材
2 入力部
3 外部通信部
4 ストレージデバイス
5 アンテナ
5a,5b 接続端子
6 RFID処理部
7 光学情報読取部
8 表示部
9 音声入出力部
10 制御部
10a 記憶部
11 電源
12,13,22,23,101,111,121 筐体部材
12a 電源カバー
12b カバー止め部材
12c 電源ボックス
12d,22a,23a,101a 固定用ボス
13a 表示窓
14,15,24a,27,28 導電部材
16 制御基板
16a 基板電極
17,18,29 締結部材
19 ホルダー
24,25,26 導電緩衝部材
24b 配線
32 電磁波吸収部材
33 シールド部材
112 目隠し部材
Claims (9)
- 少なくとも外部情報記憶媒体に対して非接触による情報読取処理または情報書込処理を行うことができる携帯型情報端末装置において、
所定の電波を送受信するアンテナと、
前記アンテナの少なくとも一部が埋め込まれた筐体部材と、
を備えたことを特徴とする携帯型情報端末装置。 - 前記情報読取処理または前記情報書込処理を行う制御手段と、
前記筐体部材に少なくとも一部が埋め込まれ、前記アンテナと電気的に接続する導電部材と、
前記筐体部材に前記制御手段を締結するとともに、前記導電部材と前記制御手段とを電気的に接続する締結部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報端末装置。 - 前記情報読取処理または前記情報書込処理を行う制御手段と、
前記アンテナと前記制御手段とを電気的に接続するとともに、前記制御手段または前記アンテナにかかる衝撃または応力を緩和する導電緩衝部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報端末装置。 - 前記アンテナが形成するループの内側であって前記筐体部材の内壁に配置され、前記アンテナから前記制御手段側に放出された電磁波を吸収する電磁波吸収部材と、
前記電磁波吸収部材の表面上に配置され、前記制御手段から前記アンテナ側に放出された電磁波を遮断するシールド部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の携帯型情報端末装置。 - 前記導電部材は、
前記アンテナと電気的に接続する第1接続面と、
前記制御手段と電気的に接続する第2接続面と、
を有し、前記第1接続面の中心軸と前記第2接続面の中心軸とがずれていることを特徴とする請求項2に記載の携帯型情報端末装置。 - 前記アンテナの少なくとも一部は、インサート成形によって前記筐体部材に埋め込まれたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の携帯型情報端末装置。
- 前記筐体部材は、
前記アンテナを配置する溝と、
前記アンテナが配置された前記溝を閉塞する目隠し部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の携帯型情報端末装置。 - 前記情報読取処理または前記情報書込処理の指示情報を入力する入力手段と、
前記情報読取処理によって前記外部情報記憶媒体から読み取った情報または前記情報書込処理によって前記外部情報記憶媒体に書き込む情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記アンテナの駆動制御を行う駆動制御処理部と、
前記入力手段から入力された指示情報をもとに、前記駆動制御処理部に対して、前記情報読取処理または前記情報書込処理の処理制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の携帯型情報端末装置。 - 前記外部情報記憶媒体の情報を光学的に読み取る光学情報読取手段を備え、
前記入力手段は、前記光学情報読取手段が前記情報を光学的に読み取る処理の指示情報を入力し、
前記制御部は、前記光学情報読取手段に対して、前記光学的に読み取る処理の処理制御を行うことを特徴とする請求項8に記載の携帯型情報端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003428959A JP2005190064A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 携帯型情報端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003428959A JP2005190064A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 携帯型情報端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005190064A true JP2005190064A (ja) | 2005-07-14 |
Family
ID=34787763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003428959A Pending JP2005190064A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 携帯型情報端末装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005190064A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-12-25 JP JP2003428959A patent/JP2005190064A/ja active Pending
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US8387232B2 (en) | 2007-07-11 | 2013-03-05 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Method of manufacturing antenna formed with case |
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US11405493B2 (en) | 2018-10-24 | 2022-08-02 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Antenna and electronic device including same |
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